JPH0928010A - ガス絶縁開閉装置及び管路気中送電線とその絶縁スペーサ - Google Patents
ガス絶縁開閉装置及び管路気中送電線とその絶縁スペーサInfo
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- JPH0928010A JPH0928010A JP7176395A JP17639595A JPH0928010A JP H0928010 A JPH0928010 A JP H0928010A JP 7176395 A JP7176395 A JP 7176395A JP 17639595 A JP17639595 A JP 17639595A JP H0928010 A JPH0928010 A JP H0928010A
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02G—INSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
- H02G5/00—Installations of bus-bars
- H02G5/06—Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
- H02G5/066—Devices for maintaining distance between conductor and enclosure
Landscapes
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス絶縁開閉装置等に用いる絶縁スペーサの
沿面耐圧を高める。 【構成】 ガス絶縁開閉装置等の高電圧導体2とこの高
電圧導体2を気密に保持する密閉容器1との間を絶縁支
持する絶縁スペーサ(3a,3b)を、高誘電率材から
なる中心部材3aと、中心部材3aの外周囲に配置され
た低誘電率材でなる厚手の表面部材3bで構成すると共
に、中心部材3aと表面部材3bとの間を緊密に接着す
るための両者間にシランカップリング剤を充填する。好
ましくは、中心部材3aの誘電率を5以上とし、表面部
材3bの誘電率を3.5〜4.5とし、更に、表面部材
3bの最大周囲部分の厚さを少なくとも3mm以上とす
る。
沿面耐圧を高める。 【構成】 ガス絶縁開閉装置等の高電圧導体2とこの高
電圧導体2を気密に保持する密閉容器1との間を絶縁支
持する絶縁スペーサ(3a,3b)を、高誘電率材から
なる中心部材3aと、中心部材3aの外周囲に配置され
た低誘電率材でなる厚手の表面部材3bで構成すると共
に、中心部材3aと表面部材3bとの間を緊密に接着す
るための両者間にシランカップリング剤を充填する。好
ましくは、中心部材3aの誘電率を5以上とし、表面部
材3bの誘電率を3.5〜4.5とし、更に、表面部材
3bの最大周囲部分の厚さを少なくとも3mm以上とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は六フッ化硫黄(SF6)
ガスなどの絶縁ガスを絶縁媒体とするガス絶縁開閉装置
(GIS)や管路気中送電線(GIL)等に係り、特
に、高電圧導体を絶縁支持する絶縁性能の高い絶縁スペ
ーサに関する。
ガスなどの絶縁ガスを絶縁媒体とするガス絶縁開閉装置
(GIS)や管路気中送電線(GIL)等に係り、特
に、高電圧導体を絶縁支持する絶縁性能の高い絶縁スペ
ーサに関する。
【0002】
【従来の技術】SF6ガスを主絶縁媒体とするガス絶縁
開閉装置等は、絶縁信頼性や装置の小型化の点で優れて
いるために、発電所や変電所などで広く用いられてい
る。しかし、近年の電力需要の増加に伴い、送電系統で
は550kVあるいはUHVへの大容量化が求められて
いる。これらの発変電所で用いられるガス絶縁開閉装置
は、より高い信頼性が要求されると共に、経済性も要求
されコンパクト化が強く望まれている。
開閉装置等は、絶縁信頼性や装置の小型化の点で優れて
いるために、発電所や変電所などで広く用いられてい
る。しかし、近年の電力需要の増加に伴い、送電系統で
は550kVあるいはUHVへの大容量化が求められて
いる。これらの発変電所で用いられるガス絶縁開閉装置
は、より高い信頼性が要求されると共に、経済性も要求
されコンパクト化が強く望まれている。
【0003】従来のガス絶縁開閉装置は、SF6ガスな
どの絶縁ガスを用いているため、装置のコンパクト化は
可能になったが、金属容器内に数mm程度の導電性異物
が存在しているだけでも絶縁破壊の虞がある。例えば金
属容器内に導電性異物があった場合、形状等によっては
導電性異物が電荷を帯び、中央の高電圧導体と周囲の金
属容器との間を往復したりする。
どの絶縁ガスを用いているため、装置のコンパクト化は
可能になったが、金属容器内に数mm程度の導電性異物
が存在しているだけでも絶縁破壊の虞がある。例えば金
属容器内に導電性異物があった場合、形状等によっては
導電性異物が電荷を帯び、中央の高電圧導体と周囲の金
属容器との間を往復したりする。
【0004】この導電性異物が絶縁スペーサの沿面に付
着した際に雷インパルスや断路器サージなどの過電圧が
ガス開閉装置にかかると、絶縁スペーサの絶縁破壊が引
き起こされる可能性が非常に高くなる。ガス絶縁開閉装
置における地絡事故の主な原因は上記の様な導電性異物
による絶縁スペーサの沿面絶縁破壊であり、導電性異物
管理は重要な課題である。しかし、装置製造において導
電性異物を無くすことは非常に難しく、装置の設計時に
導電性異物の混入を考慮した絶縁設計が必要となる。
着した際に雷インパルスや断路器サージなどの過電圧が
ガス開閉装置にかかると、絶縁スペーサの絶縁破壊が引
き起こされる可能性が非常に高くなる。ガス絶縁開閉装
置における地絡事故の主な原因は上記の様な導電性異物
による絶縁スペーサの沿面絶縁破壊であり、導電性異物
管理は重要な課題である。しかし、装置製造において導
電性異物を無くすことは非常に難しく、装置の設計時に
導電性異物の混入を考慮した絶縁設計が必要となる。
【0005】そこで従来は、沿面絶縁破壊を防止するた
めに、特開平6―153342号公報記載の様に、絶縁
スペーサの表面に絶縁スペーサの材質よりも低い誘電率
を有する材質(フッソ樹脂)をコーティングする対策を
採っている。
めに、特開平6―153342号公報記載の様に、絶縁
スペーサの表面に絶縁スペーサの材質よりも低い誘電率
を有する材質(フッソ樹脂)をコーティングする対策を
採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で絶
縁スペーサの表面を低誘電率の材質で被覆するのは、導
電性異物が絶縁スペーサの表面に付着したときに導電性
異物の近傍における電界集中を緩和するためである。こ
の考え方は、沿面絶縁破壊を防止する上で有益である
が、実際にガス絶縁開閉装置に適用するには、解決しな
ければならない問題がある。絶縁スペーサの表面を10
0μm程度の薄い低誘電率の膜で被覆しても、電界集中
防止の効果があまりに小さいという問題である。沿面絶
縁破壊を防止するには、数cmの絶縁スペーサの厚さに
対して少なくとも数mm以上の厚さの低誘電率の材質で
絶縁スペーサの表面を覆わなければならない。そこで、
数cm厚の絶縁スペーサと少なくとも数mm厚の低誘電
率材料とを積層した絶縁スペーサを作成することになる
が、ここで問題となるのは、低誘電率材料の表面に付着
した導電性異物への電界集中は防止できても、今度は、
絶縁スペーサと低誘電率材料との接合部を通して絶縁破
壊が生じてしまう虞があることである。
縁スペーサの表面を低誘電率の材質で被覆するのは、導
電性異物が絶縁スペーサの表面に付着したときに導電性
異物の近傍における電界集中を緩和するためである。こ
の考え方は、沿面絶縁破壊を防止する上で有益である
が、実際にガス絶縁開閉装置に適用するには、解決しな
ければならない問題がある。絶縁スペーサの表面を10
0μm程度の薄い低誘電率の膜で被覆しても、電界集中
防止の効果があまりに小さいという問題である。沿面絶
縁破壊を防止するには、数cmの絶縁スペーサの厚さに
対して少なくとも数mm以上の厚さの低誘電率の材質で
絶縁スペーサの表面を覆わなければならない。そこで、
数cm厚の絶縁スペーサと少なくとも数mm厚の低誘電
率材料とを積層した絶縁スペーサを作成することになる
が、ここで問題となるのは、低誘電率材料の表面に付着
した導電性異物への電界集中は防止できても、今度は、
絶縁スペーサと低誘電率材料との接合部を通して絶縁破
壊が生じてしまう虞があることである。
【0007】本発明の目的は、十分な絶縁性能を持つコ
ンパクトなガス絶縁開閉装置等とその絶縁スペーサを提
供することにある。
ンパクトなガス絶縁開閉装置等とその絶縁スペーサを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ガス絶縁開
閉装置または管路気中送電線の高電圧導体と該高電圧導
体を気密に保持する密閉容器との間を絶縁支持する絶縁
スペーサにおいて、高誘電率材からなる中心部材と、該
中心部材の表面に配置され低誘電率材でなる表面部材
と、前記中心部材と前記表面部材との間を緊密に接着す
るカップリング剤とで構成することで、達成される。
閉装置または管路気中送電線の高電圧導体と該高電圧導
体を気密に保持する密閉容器との間を絶縁支持する絶縁
スペーサにおいて、高誘電率材からなる中心部材と、該
中心部材の表面に配置され低誘電率材でなる表面部材
と、前記中心部材と前記表面部材との間を緊密に接着す
るカップリング剤とで構成することで、達成される。
【0009】好適には、前記中心部材の誘電率を5以上
とし、表面部材の誘電率を3.5〜4.5とする。
とし、表面部材の誘電率を3.5〜4.5とする。
【0010】更に好適には、表面部材の厚さを少なくと
も3mm以上とする。
も3mm以上とする。
【0011】上記目的はまた、絶縁スペーサに充填する
無機質充填材の密度を中心部に比べて表面部を低密度と
し、一体に形成することで、達成される。
無機質充填材の密度を中心部に比べて表面部を低密度と
し、一体に形成することで、達成される。
【0012】好適には、無機質充填材の密度は、前記中
心部の誘電率が5以上となり、表面部の誘電率が3.5
〜4.5となるようにする。
心部の誘電率が5以上となり、表面部の誘電率が3.5
〜4.5となるようにする。
【0013】
【作用】表面部位に配置された厚手の低誘電率材により
沿面部分の静電容量が減少し、それにより導電性異物が
付着した際の電界集中に起因するコロナ開始電圧が上昇
し、沿面絶縁耐力が向上する。また、低誘電率材の機械
的強度が小さいという弱点を、中心部に荷重を支持する
のに充分な強度をもつ高誘電率材を用いることにより、
機械的強度が向上する。更に、低誘電率材を厚手とした
ことで高誘電率材との間の界面で絶縁破壊が生じる虞が
あるが、カップリング剤を用いて両者を緊密に接着して
あるので、この絶縁破壊は防止される。
沿面部分の静電容量が減少し、それにより導電性異物が
付着した際の電界集中に起因するコロナ開始電圧が上昇
し、沿面絶縁耐力が向上する。また、低誘電率材の機械
的強度が小さいという弱点を、中心部に荷重を支持する
のに充分な強度をもつ高誘電率材を用いることにより、
機械的強度が向上する。更に、低誘電率材を厚手とした
ことで高誘電率材との間の界面で絶縁破壊が生じる虞が
あるが、カップリング剤を用いて両者を緊密に接着して
あるので、この絶縁破壊は防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図4は、ガス絶縁開閉装置の母線部分の原理的
な構造を示す図である。尚、ガス絶縁開閉装置に適用し
た実施例について説明するが、管路気中送電線(装置)
についても同様であるので管路気中送電線についての説
明は省略する。図4において、1は主にSF6ガスなど
の絶縁ガスを封入してなる接地電位の金属製密閉容器で
あり、2は高電圧導体である。4は所定間隔毎に配置し
たコーン型絶縁スペーサであり、このコーン型絶縁スペ
ーサ4により高電圧導体2は金属製密閉容器1に絶縁支
持される。また、コーン型絶縁スペーサ4間の高電圧導
体2は、エポキシ注型樹脂絶縁スペーサ3により、絶縁
支持される。
明する。図4は、ガス絶縁開閉装置の母線部分の原理的
な構造を示す図である。尚、ガス絶縁開閉装置に適用し
た実施例について説明するが、管路気中送電線(装置)
についても同様であるので管路気中送電線についての説
明は省略する。図4において、1は主にSF6ガスなど
の絶縁ガスを封入してなる接地電位の金属製密閉容器で
あり、2は高電圧導体である。4は所定間隔毎に配置し
たコーン型絶縁スペーサであり、このコーン型絶縁スペ
ーサ4により高電圧導体2は金属製密閉容器1に絶縁支
持される。また、コーン型絶縁スペーサ4間の高電圧導
体2は、エポキシ注型樹脂絶縁スペーサ3により、絶縁
支持される。
【0015】図1は、図4のガス絶縁開閉装置を軸方向
から見た拡大図(絶縁スペーサ3については断面図とな
っている。)であり、図2は、絶縁スペーサ3の断面図
である。図1,図2において、埋込み電極5a,5bと
共に注型をされた円柱状の中心部材である絶縁層3a
は、無機質充填材が混入されたエポキシ樹脂で形成され
ている。この中心部材3aは、絶縁スペーサ3にかかる
荷重を支持するのに必要な強度をもたせるために、例え
ばアルミナ(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂で成り、
誘電率は5以上になっている。
から見た拡大図(絶縁スペーサ3については断面図とな
っている。)であり、図2は、絶縁スペーサ3の断面図
である。図1,図2において、埋込み電極5a,5bと
共に注型をされた円柱状の中心部材である絶縁層3a
は、無機質充填材が混入されたエポキシ樹脂で形成され
ている。この中心部材3aは、絶縁スペーサ3にかかる
荷重を支持するのに必要な強度をもたせるために、例え
ばアルミナ(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂で成り、
誘電率は5以上になっている。
【0016】本実施例は、中心部材(絶縁層)3aの直
径が、埋込み電極5a,5bの直径とほぼ等しい例であ
り、この絶縁層3aによりスペーサ3にかかる荷重を支
持する。この円柱状の絶縁層3aの周囲には、無機質充
填材の混入量が少ないエポキシ樹脂が注型され、誘電率
が3.5〜4.5程度の表面部材である絶縁層3bが形
成される。この表面部材3bのみの形状は回転楕円体状
となっており、長軸部分に中心部材3aと埋込み電極5
a,5bが嵌合する構造となっている。尚、図1に示す
絶縁スペーサの具体的寸法は、最大外周囲部分(表面部
材3bの最大外周部分)の直径が8cm,中心部材3a
の直径が4cmである。
径が、埋込み電極5a,5bの直径とほぼ等しい例であ
り、この絶縁層3aによりスペーサ3にかかる荷重を支
持する。この円柱状の絶縁層3aの周囲には、無機質充
填材の混入量が少ないエポキシ樹脂が注型され、誘電率
が3.5〜4.5程度の表面部材である絶縁層3bが形
成される。この表面部材3bのみの形状は回転楕円体状
となっており、長軸部分に中心部材3aと埋込み電極5
a,5bが嵌合する構造となっている。尚、図1に示す
絶縁スペーサの具体的寸法は、最大外周囲部分(表面部
材3bの最大外周部分)の直径が8cm,中心部材3a
の直径が4cmである。
【0017】中心部材3aを形成した後に、表面部材3
bが注型されるが、このとき、両者(3a,3b)間が
緊密に密着していないと、両者の界面で絶縁破壊が起き
る虞がある。そこで、本実施例では、両者(3a,3
b)間に、アミノ官能性シランやエポキシ官能性シラン
等のシランカップリング剤が充填されるように、中心部
材3aを形成した後にシランカップリング剤を中心部材
3aの外周囲に付着させ、その後に表面部材3bを注型
する。
bが注型されるが、このとき、両者(3a,3b)間が
緊密に密着していないと、両者の界面で絶縁破壊が起き
る虞がある。そこで、本実施例では、両者(3a,3
b)間に、アミノ官能性シランやエポキシ官能性シラン
等のシランカップリング剤が充填されるように、中心部
材3aを形成した後にシランカップリング剤を中心部材
3aの外周囲に付着させ、その後に表面部材3bを注型
する。
【0018】上述した構成の絶縁スペーサ3が内部に配
設され高電圧導体2を絶縁支持するガス絶縁開閉装置に
おいて、装置内に導電性異物が存在し、運転電界中の導
電性異物の運動により絶縁スペーサ3にこの導電性異物
が付着した場合でも、中心部材3aの全外周囲を表面部
材3bが覆っているため、必ず低誘電率の絶縁層3bに
導電性異物が付着する。
設され高電圧導体2を絶縁支持するガス絶縁開閉装置に
おいて、装置内に導電性異物が存在し、運転電界中の導
電性異物の運動により絶縁スペーサ3にこの導電性異物
が付着した場合でも、中心部材3aの全外周囲を表面部
材3bが覆っているため、必ず低誘電率の絶縁層3bに
導電性異物が付着する。
【0019】ここで、ガス絶縁開閉装置にサージ電圧が
印加されたとすると、絶縁スペーサに付着した導電性異
物付近に電界集中が起こり、リーダチャンネルが形成さ
れる。リーダチャンネルの導電率は非常に大きく、長さ
方向の電位傾度は0.1〜0.2(kV/mm)にすぎず、
ストリーマコロナの電位傾度3〜4×P(kV/mm)に比
べ桁違いに小さい(P:ガス圧[bar])。このよう
な高い導電率になるためには、リーダチャンネルの温度
が2000K程度になっていることが必要である。
印加されたとすると、絶縁スペーサに付着した導電性異
物付近に電界集中が起こり、リーダチャンネルが形成さ
れる。リーダチャンネルの導電率は非常に大きく、長さ
方向の電位傾度は0.1〜0.2(kV/mm)にすぎず、
ストリーマコロナの電位傾度3〜4×P(kV/mm)に比
べ桁違いに小さい(P:ガス圧[bar])。このよう
な高い導電率になるためには、リーダチャンネルの温度
が2000K程度になっていることが必要である。
【0020】リーダチャンネル先端の電界がEcr(コロ
ナ開始電圧)以上になると放電を開始し、強い発光を伴
うストリーマコロナになる。そして、ストリーマコロナ
の作る空間電荷により電界が緩和されて放電が停止し、
発生した電子は分子と衝突してリーダチャンネルを加熱
する。リーダチャンネル形成のための約2000Kの加
熱には、通常107J/kgの注入エネルギーΔhが必要で
ある。これに必要な電圧Vcrはエネルギーの釣り合いの
条件により、次の数1で与えられる。
ナ開始電圧)以上になると放電を開始し、強い発光を伴
うストリーマコロナになる。そして、ストリーマコロナ
の作る空間電荷により電界が緩和されて放電が停止し、
発生した電子は分子と衝突してリーダチャンネルを加熱
する。リーダチャンネル形成のための約2000Kの加
熱には、通常107J/kgの注入エネルギーΔhが必要で
ある。これに必要な電圧Vcrはエネルギーの釣り合いの
条件により、次の数1で与えられる。
【0021】
【数1】
【0022】このとき、A:スケーリング係数、P:ガ
ス圧、C:リーダと対向電極間の静電容量、xL:リーダ
長、であり、注入エネルギーはリーダと対向電極間の静
電容量を介して供給され、放電が進展する。そのため、
リーダと電極間にあるスペーサの比誘電率が小さくなる
と、静電容量Cが小さくなってVcrが大きくなるため、沿
面絶縁破壊電圧が高くなる。
ス圧、C:リーダと対向電極間の静電容量、xL:リーダ
長、であり、注入エネルギーはリーダと対向電極間の静
電容量を介して供給され、放電が進展する。そのため、
リーダと電極間にあるスペーサの比誘電率が小さくなる
と、静電容量Cが小さくなってVcrが大きくなるため、沿
面絶縁破壊電圧が高くなる。
【0023】ここで、dC/dxLは
【0024】
【数2】
【0025】と表わせる。このとき、εo:真空の誘電
率、εr:比誘電率、f:場のひずみの係数で、およそ
0.5程度、k:誘電材の厚さ、R:導電性異物の半径、
である。ゆえに、導電性異物の直径を0.45mmとした
場合、異物付着時の沿面耐圧向上には少なくとも異物半
径の10倍以上の3mmの低誘電率材の厚さを必要とし、
薄いコーティング膜ではその機能を果たすことができな
い。
率、εr:比誘電率、f:場のひずみの係数で、およそ
0.5程度、k:誘電材の厚さ、R:導電性異物の半径、
である。ゆえに、導電性異物の直径を0.45mmとした
場合、異物付着時の沿面耐圧向上には少なくとも異物半
径の10倍以上の3mmの低誘電率材の厚さを必要とし、
薄いコーティング膜ではその機能を果たすことができな
い。
【0026】よって、本実施例に係る絶縁スペーサにお
いては、誘電率5程度の単層スペーサに比べ、異物付着
時の絶縁耐力が向上し、また、機械的強度の優れた高誘
電率材部分で荷重を支持しているために、低誘電率材の
単層で構成したスペーサよりも強度が上がる。
いては、誘電率5程度の単層スペーサに比べ、異物付着
時の絶縁耐力が向上し、また、機械的強度の優れた高誘
電率材部分で荷重を支持しているために、低誘電率材の
単層で構成したスペーサよりも強度が上がる。
【0027】図3は、本発明の第2実施例に係る絶縁ス
ペーサ3の縦断面図である。本実施例では、埋込み電極
5a,5bと共に注型をされたエポキシ樹脂において、
混入する無機質充填材7の量を加減して、例えばアルミ
ナ(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂では中心部で誘電
率が5以上になるように、周囲部に近づくに従って充填
材の量を連続的に少なくなるようにして、沿面付近で誘
電率が3.5〜4.5程度になるように調整する。即
ち、本実施例では、第1実施例の中心部材3aと表面部
材3bとが一体となるように作り、カップリング剤を不
要としている。この本実施例においても、前記第1実施
例と同様に、中心部の高誘電率部分で機械的強度を上
げ、周囲の低誘電率部分で沿面絶縁耐力を上げる効果が
ある。第1実施例と第2実施例とを比較すると、第2実
施例の方が製作が難しくコストが嵩むが、第1実施例の
部材3a,3b間の界面がない分だけ耐絶縁性能に対す
る信頼性は高いといえる。
ペーサ3の縦断面図である。本実施例では、埋込み電極
5a,5bと共に注型をされたエポキシ樹脂において、
混入する無機質充填材7の量を加減して、例えばアルミ
ナ(Al2O3)を充填したエポキシ樹脂では中心部で誘電
率が5以上になるように、周囲部に近づくに従って充填
材の量を連続的に少なくなるようにして、沿面付近で誘
電率が3.5〜4.5程度になるように調整する。即
ち、本実施例では、第1実施例の中心部材3aと表面部
材3bとが一体となるように作り、カップリング剤を不
要としている。この本実施例においても、前記第1実施
例と同様に、中心部の高誘電率部分で機械的強度を上
げ、周囲の低誘電率部分で沿面絶縁耐力を上げる効果が
ある。第1実施例と第2実施例とを比較すると、第2実
施例の方が製作が難しくコストが嵩むが、第1実施例の
部材3a,3b間の界面がない分だけ耐絶縁性能に対す
る信頼性は高いといえる。
【0028】以上は、絶縁スペーサ3について適用した
例であるが、勿論、図3に示すコーン型絶縁スペーサ4
に上述した実施例と同様な対策を適用し、コーンの両面
全面に厚手の低誘電率の板材をシランカップリング剤を
介在させて接合したり、無機質充填材の混入割合を制御
して誘電率を連続的に表面になるほど低誘電率にしても
よいことはいうまでもない。
例であるが、勿論、図3に示すコーン型絶縁スペーサ4
に上述した実施例と同様な対策を適用し、コーンの両面
全面に厚手の低誘電率の板材をシランカップリング剤を
介在させて接合したり、無機質充填材の混入割合を制御
して誘電率を連続的に表面になるほど低誘電率にしても
よいことはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、金属容器内に電界で運
動する導電性異物が存在しても、充分な絶縁性能を保持
でき、信頼性が向上すると共に装置の小型化を図れると
いう効果を奏する。
動する導電性異物が存在しても、充分な絶縁性能を保持
でき、信頼性が向上すると共に装置の小型化を図れると
いう効果を奏する。
【図1】本発明第1実施例に係るガス絶縁開閉装置を軸
方向から見た図(絶縁スペーサ部分は断面図)である。
方向から見た図(絶縁スペーサ部分は断面図)である。
【図2】図1に示す絶縁スペーサの縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る絶縁スペーサの縦断
面図である。
面図である。
【図4】ガス絶縁開閉装置における母線の一例を図であ
る。
る。
1…金属容器、2…高圧導体、3a,3b…絶縁層、4
…コーン型絶縁スペーサ、5a,5b…埋込み電極、6
…下部支持金具、7…無機質充填材。
…コーン型絶縁スペーサ、5a,5b…埋込み電極、6
…下部支持金具、7…無機質充填材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 拓也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内
Claims (9)
- 【請求項1】 ガス絶縁開閉装置または管路気中送電線
の高電圧導体と該高電圧導体を気密に保持する密閉容器
との間を絶縁支持する絶縁スペーサにおいて、高誘電率
材からなる中心部材と、該中心部材の表面に配置され低
誘電率材でなる表面部材と、前記中心部材と前記表面部
材との間を緊密に接着するカップリング剤とからなるこ
とを特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記中心部材の誘電
率を5以上とし、表面部材の誘電率を3.5〜4.5と
したことを特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、表面
部材の厚さを少なくとも3mm以上としたことを特徴とす
る絶縁スペーサ。 - 【請求項4】 ガス絶縁開閉装置または管路気中送電線
の高電圧導体と該高電圧導体を気密に保持する密閉容器
との間を絶縁支持する絶縁スペーサにおいて、該絶縁ス
ペーサに充填する無機質充填材の密度を中心部に比べて
表面部を低密度としたことを特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項5】 請求項4において、無機質充填材の密度
は、前記中心部の誘電率が5以上となり、表面部の誘電
率が3.5〜4.5となるようにしてあることを特徴と
する絶縁スペーサ。 - 【請求項6】 請求項5において、前記誘電率が3.5
〜4.5の表面部の厚さが少なくとも3mm以上としたこ
とを特徴とする絶縁スペーサ。 - 【請求項7】 絶縁性ガスを封入した密閉容器と、該密
閉容器の内部に挿通される高電圧導体と、前記密閉容器
内で前記高電圧導体を絶縁支持する絶縁スペーサとを備
えるガス絶縁開閉装置において、前記絶縁スペーサとし
て、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の絶縁スペ
ーサを用いたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。 - 【請求項8】 絶縁性ガスを封入した密閉容器と、該密
閉容器の内部に挿通される高電圧導体と、前記密閉容器
内で前記高電圧導体を絶縁支持する絶縁スペーサとを備
える管路気中送電線において、前記絶縁スペーサとし
て、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の絶縁スペ
ーサを用いたことを特徴とする管路気中送電線。 - 【請求項9】 請求項7記載のガス絶縁開閉装置または
請求項8記載の管路気中送電線を備えることを特徴とす
る変電設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7176395A JPH0928010A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | ガス絶縁開閉装置及び管路気中送電線とその絶縁スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7176395A JPH0928010A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | ガス絶縁開閉装置及び管路気中送電線とその絶縁スペーサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0928010A true JPH0928010A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16012921
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7176395A Pending JPH0928010A (ja) | 1995-07-12 | 1995-07-12 | ガス絶縁開閉装置及び管路気中送電線とその絶縁スペーサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0928010A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014180907A1 (de) * | 2013-05-07 | 2014-11-13 | Schneider Electric Industries Sas | Hochspannungsbauteil |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP7176395A patent/JPH0928010A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014180907A1 (de) * | 2013-05-07 | 2014-11-13 | Schneider Electric Industries Sas | Hochspannungsbauteil |
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