JPH092810A - 次亜リン酸ニッケルの製造方法 - Google Patents
次亜リン酸ニッケルの製造方法Info
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Abstract
めっきに有用な次亜リン酸ニッケルを製造する方法を提
供する。 【構成】 塩化ニッケルと次亜リン酸ソーダとを水系に
おいて反応させ、次いで冷却晶析分離する次亜リン酸ニ
ッケル[Ni(H2 PO2 )2 ・6H2 O]の製造方
法。反応に用いる水の量は塩化ニッケル(無水塩換算)
に対して19倍モル量(水/塩化ニッケル)以上であ
る。
Description
ケルの製造方法、更に詳しくは、塩化ニッケルと次亜リ
ン酸ソーダを水系において反応させる次亜リン酸ニッケ
ルの製造方法に関する。
て、通常、還元剤として次亜リン酸ソーダが、ニッケル
源として硫酸ニッケルが用いられている。このようなめ
っき液組成において、そのめっき老化液には、硫酸ソー
ダが蓄積されることから、その処理方法等に問題があ
る。この問題を軽減する方法として、特開平4−210
480号公報には、還元剤として次亜リン酸ニッケル或
いは次亜リン酸コバルトを用いることが開示されてい
る。
の製造方法としては、次亜リン酸と水酸化ニッケルから
得る方法(「化学大辞典」4巻、縮刷版、49頁、19
93年、共立出版株式会社発行)、硫酸ニッケルと次亜
リン酸ソーダを水系で複分解反応させて次亜リン酸ニッ
ケルを得る方法(P.Breteau、Bl.Soc.
Chem.、1911、Vol.9、518〜519
頁)が知られている。
ルから次亜リン酸ニッケルを得る方法は、開示はされて
いるが、反応条件等は全く知られていない。また、硫酸
ニッケルと次亜リン酸ソーダから次亜リン酸ニッケルを
複分解反応により得る方法においては、硫酸ナトリウム
等の副生物が生成するため目的とする次亜リン酸ニッケ
ルを反応液から分離回収するのに手間が掛かるという欠
点がある。
実を鑑み、次亜リン酸ニッケルの複分解反応による製造
方法について鋭意研究を重ねた結果、塩化ニッケルと次
亜リン酸ソーダとを水系において反応させることによ
り、次亜リン酸ニッケルを製造することができ、かつ、
反応終了後、目的とする次亜リン酸ニッケルを反応液か
ら、容易に分離回収できることを知見し本発明を完成さ
せた。
業的に有利な方法で無電解めっきに有用な次亜リン酸ニ
ッケルを得ることを目的とする。
と次亜リン酸ソーダとを水系において反応させ、次いで
晶析分離することを特徴とする次亜リン酸ニッケルの製
造方法に係わるものである。
晶析させて次亜リン酸ニッケル含水結晶[Ni(H2 P
O2 )2 ・6H2 O]として回収することを構成上の特
徴とする。
特徴とするところは、複分解反応により生成する塩化ナ
トリウムと目的生成物である次亜リン酸ニッケルの水に
対する溶解度差を利用して、反応終了後、反応溶液をそ
のまま冷却晶析してNi(H2 PO2 )2 ・6H2 Oの
結晶を簡便な操作でかつ、高純度で得ることができるこ
とである。
用いる原料の塩化ニッケル及び次亜リン酸ソーダは、工
業的に生産されるものであれば、特に制限がなく、無水
塩或いは含水塩に係わらず、いかなるものでも用いるこ
とができる。
とNi元素のモル比(P/Ni)は、通常、化学量論量
の2で行うことが望ましい。
料の塩化ニッケルに対して、19倍モル量(水/塩化ニ
ッケル)以上であれば、特に制限がないが、通常、19
〜50倍モル量、好ましくは20〜40倍モル量であ
る。これは、加える水の量が原料の塩化ニッケルに対し
て19倍モル量未満では、塩化ナトリウムの結晶が反応
系内に析出しやすくなるため、目的生成物の次亜リン酸
ニッケルの分離回収が困難になり、高純度の次亜リン酸
ニッケルが得られなくなる。
態様としては、予め、反応容器に水と原料の次亜リン酸
ソーダと塩化ニッケルを仕込んで、40〜80℃で反応
させることにより目的とする次亜リン酸ニッケルを得る
ことができる。また、次亜リン酸ソーダを予め水に溶解
させた後、塩化ニッケルを粉末状もしくはスラリー状と
して徐々に添加して、40〜80℃で反応させてもよ
い。
は40〜70℃である。反応温度が40℃より低くなる
と、反応時間が極端に長くなり、80℃より高くなると
原料の次亜リン酸ソーダが亜リン酸ソーダに自己分解す
ると共に、生成した次亜リン酸ニッケルが亜リン酸ニッ
ケルに自己分解するため好ましくない。
全量溶解した時点で反応は完了し、反応時間は、反応温
度或いは原料のモル比にもよるが通常2時間以内、好ま
しくは30分以内で反応は終了する。
晶析することにより緑色のNi(H2 PO2 )2 ・6H
2 Oの結晶が析出し、次いで、濾過等の通常の分離手段
により反応溶液から結晶を分離回収することができる。
なお、晶析温度は塩化ナトリウムと次亜リン酸ニッケル
の溶解度差の大きくなる温度域であれば特に限定がない
が、通常は常温以下、好ましくは10〜20℃が望まし
い。
燥させることもできるが、この場合、温度を40℃以下
で行う必要がある。これは、40℃を越える温度で乾燥
を行うと結晶水を除々に失い、容易に変質を始めるから
である。
手段により濾液中に残存する塩化ナトリウムを除いた
後、再び反応溶液として用いることができる。
ーダとの反応による次亜リン酸ニッケルの製造方法は、
下記の反応式(1)に基づいて進行する。
ン酸ソーダを水系において反応させる複分解反応によ
り、目的とする次亜リン酸ニッケルを得るものである
が、上記反応式(1)に示すが如く、次亜リン酸ニッケ
ルの他、塩化ナトリウムが生成する。
度に関係なく、ほぼ35〜40g/水100gであり、
一方、目的とする次亜リン酸ニッケルの溶解度は、温度
依存性が高いことから、予め、反応溶液である水の量を
原料の塩化ニッケルに対して19倍モル量以上で反応を
行うことにより、反応終了後、生成した塩化ナトリウム
は反応溶液中に溶存する。
液をそのまま所定の温度まで冷却し、両塩の溶解度差を
利用して、その溶解度差の大きなところで晶析すること
により、容易にNi(H2 PO2 )2 ・6H2 Oのみが
析出し、目的とする次亜リン酸ニッケルを高純度でNi
(H2 PO2 )2 ・6H2 Oの含水結晶として得ること
ができる。
ために実施例及び比較例を挙げるが、これに限定される
ものではない。
・6水塩60.7g及び次亜リン酸ソーダ・1水塩5
4.2gをそれぞれ仕込み、撹拌しながら60℃まで昇
温して反応させた。水の全量は塩化ニッケル(無水塩換
算)に対して48倍モル量である。約30分で原料の塩
化ニッケルが全量溶解し、反応終点とした。更に、撹拌
を続けながら20℃まで冷却し、2時間晶析した。得ら
れた結晶を濾過分離し、35℃にて2時間乾燥を行って
緑色結晶22gを得た。収率は94%であった。
{日本ジャーレルアッシュ社製、ICAP 575 M
ark(II)}と示差熱分析装置{セイコー電子工業
社製、TG/DTA 300}により分析を行った。
Ni)が2であり、かつ、約100℃で約36%の重量
の減少がみられた。この重量変化は、次亜リン酸ニッケ
ル6水和物中の水の量[6H2 O(重量:108g)/
Ni(H2 PO2 )2 ・6H2 O(重量;296.7
g)=36%]に相当することから、この緑色結晶は次
亜リン酸ニッケルの6水和物[Ni(H2 PO2 )2 ・
6H2 O]であることを確認した。
ー電気泳動装置(Waters クウォンタ4000C
Eシステム)で結晶中のCl−濃度を分析した結果、1
30ppmであった。
を行って、次亜リン酸ニッケル・6水塩、Ni(H2 P
O2 )2 ・6H2 Oの緑色結晶35gを得た。収率は9
7%であった。結晶中のCl−濃度は180ppmであ
った。
ル・6水塩60.7g及び次亜リン酸ソーダ・1水塩5
4.2gをそれぞれ仕込み、撹拌しながら50℃まで昇
温して反応させた。水の全量は塩化ニッケル(無水塩換
算)に対して32倍モル量である。約1時間で原料の塩
化ニッケルが全量溶解し、反応終点とした。更に、撹拌
を続けながら10℃まで冷却し、2時間晶析した。得ら
れた結晶を濾過分離し、35℃にて2時間乾燥を行って
次亜リン酸ニッケル・6水塩、Ni(H2 PO2 )2 ・
6H2 Oの緑色結晶48gを得た。収率は97%であっ
た。結晶中のCl−濃度は210ppmであった。
・6水塩67.1g及び次亜リン酸ソーダ・1水塩5
4.2gを仕込み、撹拌しながら、60℃まで昇温して
反応させた。約30分で原料の硫酸ニッケルが全量溶解
し、反応終点とした。更に、撹拌を続けながら10℃ま
で冷却し、2時間晶析した。得られた結晶を濾過分離
し、35℃にて2時間乾燥を行って次亜リン酸ニッケル
・6水塩、Ni(H2 PO2 )2 ・6H2 Oの緑色結晶
28gを得た。収率は78%であった。また、結晶中に
は硫酸ナトリウムを20%含んでいた。
ケルと次亜リン酸ソーダを水系において反応させること
により、容易に次亜リン酸ニッケルを製造でき、更に生
成する塩化ナトリウムと次亜リン酸ニッケルとの水に対
する溶解度差を利用して、反応液を冷却晶析することに
より、Ni(H2 PO2 )2 ・6H2 Oの緑色結晶を高
純度で得ることができる極めて工業的に有利な製造方法
である。
は、無電解めっき方法の新規な還元剤、ニッケル源とし
て効果的な薬剤として適用できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 塩化ニッケルと次亜リン酸ソーダとを水
系において反応させ、次いで晶析分離することを特徴と
する次亜リン酸ニッケルの製造方法。 - 【請求項2】 晶析分離は、冷却晶析させて次亜リン酸
ニッケル含水結晶[Ni(H2 PO2 )2 ・6H2 O]
として回収する請求項1記載の次亜リン酸ニッケルの製
造方法。 - 【請求項3】 反応に用いる水の量は塩化ニッケル(無
水塩換算)に対して19倍モル量(水/塩化ニッケル)
以上である請求項1記載の次亜リン酸ニッケルの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17165195A JP3582674B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 次亜リン酸ニッケルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17165195A JP3582674B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 次亜リン酸ニッケルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH092810A true JPH092810A (ja) | 1997-01-07 |
| JP3582674B2 JP3582674B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=15927171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17165195A Expired - Fee Related JP3582674B2 (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 次亜リン酸ニッケルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3582674B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0903323A1 (en) * | 1997-09-19 | 1999-03-24 | LeaRonal, Inc. | Process for producing hypophosphite compounds |
| CN102786041A (zh) * | 2012-08-24 | 2012-11-21 | 南京师范大学 | 次磷酸铝的制备方法 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP17165195A patent/JP3582674B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| EP0903323A1 (en) * | 1997-09-19 | 1999-03-24 | LeaRonal, Inc. | Process for producing hypophosphite compounds |
| CN102786041A (zh) * | 2012-08-24 | 2012-11-21 | 南京师范大学 | 次磷酸铝的制备方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3582674B2 (ja) | 2004-10-27 |
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