JPH09281402A - 物体観察装置 - Google Patents

物体観察装置

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JPH09281402A
JPH09281402A JP8119726A JP11972696A JPH09281402A JP H09281402 A JPH09281402 A JP H09281402A JP 8119726 A JP8119726 A JP 8119726A JP 11972696 A JP11972696 A JP 11972696A JP H09281402 A JPH09281402 A JP H09281402A
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JP
Japan
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light
phase difference
image
polarization
polarization direction
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Application number
JP8119726A
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English (en)
Inventor
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
Tatsuro Otaki
達朗 大瀧
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系に残留する位相の回転を除去するとと
もに、任意の照明系の開口絞りの大きさで理想的なコン
トラストの微分干渉像を観察する。 【解決手段】 直交する偏光方向の光EO,OEの位相
差が、ポラライザ10,1/4波長板12によって調整
され、ノマルスキープリズム14でシャーして物体に照
射される。物体を透過又は反射した光は、ノマルスキー
プリズム20で合成され、更に偏光ビームスプリッタ2
2によって可干渉な偏光成分が取り出される。得られた
第1,第2の方向の可干渉な偏光成分の第1,第2の画
像に対し、強度比の調整が行われ、更にそれらの差信号
から微分干渉像が得られる。これにより、光学系の残留
位相の回転が除去され、理想的なコントラストの微分干
渉像が任意の開口絞りの大きさで観察可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微分干渉顕微鏡
などの物体観察装置にかかり、更に具体的には、光学系
に残留する位相回転や開口絞りに対するコントラストの
改良に関するものである。
【0002】
【背景技術と発明が解決しようとする課題】物体観察装
置,例えば微分干渉顕微鏡において、観察対象の物体が
存在しないときの理想的な光学系による干渉像の強度
は、一般的にゼロとなる。しかし、主光線以外の光線に
対しては、対物レンズなどによる付加的な位相差が残留
する。このような光学系に残留する位相の回転を除去す
るための一つの手法としては、光学式レクチファイアが
ある。また、かかる残留位相の回転は、照明系の開口絞
りを絞ることによっても改善される。
【0003】しかしながら、光学的レクチファイアを用
いる手法は、落射照明の微分干渉顕微鏡には利用するこ
とが困難であるという不都合がある。また、開口絞りを
絞る手法は、照明系の全開口を利用するレーザ走査式の
顕微鏡には適用が不可能であり、結果的に良好なコント
ラストを得ることができない。また、照明系の開口絞り
を絞ると光量の損失が大きくなってしまうという不都合
もある。
【0004】この発明は、以上の点に着目したもので、
光学系に残留する位相の回転を除去するとともに、任意
の照明系の開口絞りの大きさで理想的なコントラストの
微分干渉像を観察することができ、結像式やレーザー走
査式の顕微鏡を単純な光学系によって構成することがで
きる物体観察装置を提供することを、その目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、物体を照明す
るための光を供給する照明手段(50,54);これによっ
て供給された光のうち、直交する第1及び第2の偏光方
向の光の位相差を調整するための位相差調整手段(10,1
2,14,20,24);これによって位相差が調整された第1の
偏光方向の光と第2の偏光方向の光の光軸を相対的にシ
ャーして観察対象の物体に照射する光分離手段(14,2
4);物体を透過又は反射した前記第1の偏光方向の光
と第2の偏光方向の光を合成する光合成手段(20,2
4);この光合成手段から供給された光から、第1及び
第2の異なる方向において可干渉な偏光成分をそれぞれ
得るためのフィルタ手段(22);これによって得られた
第1及び第2の方向の可干渉な偏光成分に基づいて第1
及び第2の画像を得る撮像手段(70,74);これによっ
て得られた第1及び第2の画像に対し、強度調整を行っ
て微分干渉像を得る演算手段(76,78);を備えたこと
を特徴とする。
【0006】他の発明は、物体を照明するための光を供
給する照明手段(100);これによって供給された光の
うち、直交する第1及び第2の偏光方向の光の位相差を
調整するための位相差調整手段(10,12,14,20,24);こ
れによって位相差が調整された第1の偏光方向の光と第
2の偏光方向の光の光軸を相対的にシャーして観察対象
の物体に照射する光分離手段(14,24);物体を透過又
は反射した前記第1の偏光方向の光と第2の偏光方向の
光を合成する光合成手段(20,24);この光合成手段か
ら供給された光から可干渉な偏光成分をそれぞれ得るた
めのフィルタ手段(110);これによって得られた可干
渉な偏光成分に基づいて画像を得る撮像手段(114);
これによって得られた画像を格納するための画像格納手
段(116);前記位相差調整手段によって第1の位相に
調整されたときに格納された第1の画像と、第2の位相
に調整されたときに格納された第2の画像に対し、強度
調整を行って微分干渉像を得る演算手段(66);を備え
たことを特徴とする。
【0007】主要な態様によれば、前記位相差調整手段
は、回転可能なポラライザ(10)及び1/4波長板(1
2),電圧によって屈折率が制御可能な液晶,光軸を横
切る方向に前記光分離手段及び前記光合成手段の少なく
とも一方を移動させる手段(64),のいずれかで構成さ
れる。
【0008】前記光分離手段及び光合成手段の少なくと
も一方は、例えば、複屈折性プリズム(14,20,24)によ
って構成される。前記フィルタ手段は、例えば、偏光ビ
ームスプリッタ(22)又はアナライザ(110)で構成さ
れる。前記照明手段は、例えば、レーザ光源(50)と、
これから出力されたレーザビームを走査する走査手段
(54)を含む。走査手段は、例えば、物体を透過又は反
射した光の光路中に配置され、物点と共役な位置にピン
ホール(90,92)が設けられる。また、前記演算手段
は、前記第一及び第二の画像の信号強度比を調整する信
号比調整手段(76);これによって所定の強度比に調整
された二つの信号の差信号を得る差信号演算手段(7
8);を備えたことを特徴とする。信号比調整手段は、
主光線以外の光線の付加的な位相差に相当する強度比調
整を行う。
【0009】本発明の主要な態様には、次のようなもの
もある。 (1)光透過性の物体を観察する物体観察装置であっ
て、第一の光線を射出するレーザー光源と、第一の光線
を第一の偏光状態と第二の偏光状態の2つの直線偏光で
あって互いに異なる方向に進行する光線に分離する光線
分離手段と、前記2つの直線偏光の光線を集光し、光透
過性の物体内の第一の領域内で2つのビームスポットを
形成するコンデンサレンズと、前記2つのビームスポッ
トを前記第一の領域内で2次元走査する走査手段と、前
記光透過性の物体から透過方向に発生する光線を集光し
得る対物レンズと、前記光透過性の物体を透過し、前記
対物レンズによって屈折された前記2つの直線偏光の光
線を第三の偏光状態の第二の光線に合成する、光線合成
手段と、前記第二の光線の第一の偏光状態と第二の偏光
状態の二つの直線偏光の光線の相対的な位相差量で有る
第一の位相差を調整する位相差調整手段と、前記第二の
光線を、第四の偏光状態と第五の偏光状態の二つの直線
偏光の光線に分離する、偏光分離手段と、前記第四の偏
光状態の光線を光電変換する第一の光電変換素子と、前
記第五の偏光状態の光線を光電変換する第二の光電変換
素子と、前記第一の光電変換素子と、前記第二の光電変
換素子の各々の光電変換信号の信号強度の比を調整する
信号比調整手段と、前記信号比調整手段によって所定の
強度比になった二つの信号の差である差信号を出力する
差信号出力手段を有することを特徴とする物体観察装
置。
【0010】(2)光反射性の物体を観察する物体観察
装置であって、第一の光線を射出するレーザー光源と、
前記光反射性の物体から反射方向に発生する光線を集光
し得る光軸に沿って配置された対物レンズと、前記第一
の光線を、前記光軸に沿って配置された前記対物レンズ
に向けて反射させる第一のハーフミラーと、前記第一の
ハーフミラーで反射された第一の光線を、第一の偏光状
態と第二の偏光状態の2つの直線偏光であって互いに異
なる方向に進行する光線に分離する光線分離手段を有
し、前記対物レンズは前記2つの直線偏光の光線を集光
し、光反射性の物体内の第一の領域内で2つのビームス
ポットを形成し、前記第一の偏光状態と第二の偏光状態
の2つの直線偏光であって互いに異なる方向に進行する
光線は、前記対物レンズを通過し、前記光反射性の物体
に衝突し、反射され、再び該対物レンズに入射し、前記
光線分離手段に二再び入射し、第三の偏光状態の第二の
光線になって該光線分離手段を射出し、前記第一のハー
フミラーを透過し、更に、前記2つのビームスポットを
前記第一の領域内で2次元走査する走査手段と、前記第
一の偏光状態と第二の偏光状態の二つの直線偏光の光線
の相対的な位相差量である第一の位相差を調整する位相
差調整手段と、前記第二の光線を第四の偏光状態と第五
の偏光状態の2つの直線偏光の光線に分離する、第一の
偏光分離手段と、前記第四の偏光状態の光線を光電変換
する第一の光電変換素子と、前記第五の偏光状態の光線
を光電変換する第二の光電変換素子と、前記第一の光電
変換素子と、前記第二の光電変換素子の各々の光電変換
信号の信号強度の比を調整する信号比調整手段と、前記
信号比調整手段によって所定の強度比となった二つの信
号の差である差信号を出力する差信号出力手段を有する
ことを特徴とする物体観察装置。
【0011】(3)前記第一の位相差はπの整数倍であ
ることを特徴とする(1)又は(2)記載の物体観察装
置。 (4)前記第四の偏光状態は直線偏光であって、前記第
一の偏光状態の直線偏光の偏波面に対して90゜の整数
倍をなすことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記
載の物体観察装置。 (5)前記第五の偏光状態は直線偏光であって、前記第
四の偏光状態の直線偏光の偏波面に対して直交すること
を特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の物体観察
装置。
【0012】(6)光透過性の物体を観察する物体観察
装置であって、第一の光線を射出する光源と、該光源か
らの第一の光線をポラライザ角に平行な直線偏光にす
る、回転可能なポラライザと、ポラライザを透過した第
一の光線を、第一の偏光状態と第二の偏光状態の2つの
直線偏光であって互いに異なる方向に進行する光線に分
離する光線分離手段と、 前記2つの直線偏光の光線を
集光し、光透過性の物体内の第一の領域内を一括して透
過照明するコンデンサレンズと、前記光透過性の物体か
ら透過方向に発生する光線を集光し得る対物レンズと、
前記光透過性の物体を透過し、前記対物レンズによって
屈折された前記2つの直線偏光の光線を第三の偏光状態
の第二の光線に合成する、光線合成手段と、前記第一の
偏光状態と第二の偏光状態の二つの直線偏光の光線の相
対的な位相差量を調整する位相差調整手段と、前記第三
の偏光状態の第二の光線を、第四の偏光状態の光線にす
る、アナライザと、前記第四の偏光状態の光線を光電変
換する撮像素子と、前記撮像素子の出力する画像信号を
読みだし可能な状態で格納する、画像格納手段を有し、
同一物体の画像であって、前記位相差調整手段による前
記第一の偏光状態と前記第二の偏光状態の二つの直線偏
光の光線の相対的な位相差量が、第一の位相差の場合の
第一の画像と第二の位相差の場合の第二の画像を前記画
像格納手段に格納し、前記画像格納手段から同一物体の
画像であって、前記位相差調整手段による前記第一の偏
光状態と前記第二の偏光状態の二つの直線偏光の光線の
相対的な位相差量が、第一の位相差の場合の第一の画像
と第二の位相差の場合の第二の画像を読みだし、さら
に、前記第一の画像と第二の画像の信号強度の比を調整
する信号比調整手段と、前記信号比調整手段によって所
定の強度比になった二つの画像信号の差である差画像を
出力する差画像出力手段を有することを特徴とする物体
観察装置。
【0013】(7)光反射性の物体を観察する物体観察
装置であって、第一の光線を射出する光源と、前記光反
射性の物体から反射方向に発生する光線を集光し得る光
軸に沿って配置された対物レンズと、前記第一の光線を
ポラライザ角に平行な直線偏光にする、回転可能なポラ
ライザと、前記第一の光線を、前記光軸に沿って配置さ
れた前記対物レンズに向けて反射させるハーフミラー
と、ハーフミラーで反射された第一の光線を、第一の偏
光状態と第二の偏光状態の2つの直線偏光であって互い
に異なる方向に進行する光線に分離する光線分離手段を
有し、前記第一の偏光状態と第二の偏光状態の2つの直
線偏光であって互いに異なる方向に進行する光線は、前
記対物レンズを通過し、前記光反射性の物体に衝突し、
反射され、再び該対物レンズに入射し、前記光線分離手
段に再び入射し、第三の偏光状態の第二の光線になって
該光線分離手段を射出し、前記ハーフミラーを透過し、
更に、前記第一の偏光状態と第二の偏光状態の2つの直
線偏光の光線の相対的な位相差量を調整する位相差調整
手段と、前記第三の偏光状態の第二の光線を、第四の偏
光状態の光線にする、アナライザと、前記第四の偏光状
態の光線を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子の出
力する画像信号を読み出し可能な状態で格納する、画像
格納手段を有し、同一物体の画像であって、前記位相差
調整手段による前記第一の偏光状態と前記第二の偏光状
態の2つの直線偏光の光線の相対的な位相差量が、第一
の位相差の場合の第一の画像と第二の位相差の場合の第
二の画像を前記画像格納手段に格納し、前記画像格納手
段から同一物体の画像であって、前記位相差調整手段に
よる前記第一の偏光状態と前記第二の偏光状態の2つの
直線偏光の光線の相対的な位相差量が、第一の位相差の
場合の第一の画像と第二の位相差の場合の第二の画像を
読み出し、更に、前記第一の画像と第二の画像の信号強
度の比を調整する信号比調整手段と、前記信号比調整手
段によって所定の強度比になった2つの画像信号の差で
ある差画像を出力する差画像出力手段を有することを特
徴とする物体観察装置。
【0014】(8)前記第一の位相差と第二の位相差は
πの奇数倍であることを特徴とする前記(6)又は(7)
記載の物体観察装置。 (9)前記光線分離手段と前記光線合成手段のどちらか
一方、または両方が複屈折性プリズムであることを特徴
とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の物体観察装
置。 (10)前記位相差調整手段は、1/4波長板と光軸を中
心として回転可能なポラライザとの組合せであることを
特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の物体観
察装置。 (11)前記位相差調整手段は、前記光線分離手段と前記
光線合成手段のどちらか一方、または両方を光軸を横切
る方向に移動させることによって位相差を調整し得るこ
とを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の物
体観察装置。
【0015】(12)前記偏光分離手段は偏光ビームスプ
リッタであることを特徴とする前記(1)〜(11)のい
ずれかに記載の物体観察装置。
【0016】本発明によれば、照明手段から供給された
光のうち、直交する第1及び第2の偏光方向の光の位相
差が、位相差調整手段によって調整される。調整後の第
1の偏光方向の光と第2の偏光方向の光の光軸は、光分
離手段によってを相対的にシャーして観察対象の物体に
照射される。物体を透過又は反射した前記第1の偏光方
向の光と第2の偏光方向の光は、光合成手段によって合
成され、更に第1及び第2の異なる方向において可干渉
な偏光成分がフィルタ手段によって取り出される。
【0017】撮像手段では、得られた第1及び第2の方
向の可干渉な偏光成分に基づいて第1及び第2の画像が
得られる。これによって得られた第1及び第2の画像に
対し、演算手段で強度調整を行って微分干渉像を得る。
これにより、光学系に残留する位相の回転が除去され、
理想的なコントラストの微分干渉像が任意の照明系の開
口絞りの大きさで観察可能となる。
【0018】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、実施例を参照しながら詳細に説明する。本発明にか
かる物体観察装置は、例えば微分干渉顕微鏡,特にレー
ザ走査型の顕微鏡に好適である。
【0020】
【第1の基本的形態】最初に、実施例の第1の基本的な
形態について図1を参照しながら説明する。なお、同図
中の各素子に対して、それぞれ直交座標(X1,Y1)〜
(X4,Y4)は光軸AXに対して直交し、かつ同じ方位
となるように設定される。また、同様に直交座標(X
5,Y5)を、光軸AXを折り返した反射側光軸AX1に
直交し、かつ直交座標(X1,Y1)〜(X4,Y4)と同
じ方位となるように設定する。つまり、照明側から見た
ときに、各座標軸が重なるように座標が設定される。以
下、それらの方位を単に(x,y)と表現する。
【0021】図示しない光源から射出された照明用の光
線i00は、回転可能なポラライザ10,1/4波長板1
2,ノマルスキープリズム14を順に透過してコンデン
サレンズ16に入射する。ポラライザ10は、x軸に対
する方位角θ1が透過する光の偏光方向であり、この角
度θ1は、ポラライザ10を回転させることで変更可能
となっている。1/4波長板12は、光学軸である早い
軸neとこれに直交する遅い軸noを有し、早い軸neの
方位角はx軸に対して45゜,遅い軸noの方位角はx
軸に対して−45゜に設定されている。入射光のうち、
遅い軸noに平行な偏波面の直線偏光成分は、早い軸ne
に平行な偏波面の直線偏光成分に対して1/4波長(9
0゜)の位相遅れが生じる。1/4波長板12を透過し
た光線は、ノマルスキープリズム14とコンデンサレン
ズ16によって、物体面Sである(X3,Y3)座標平面
上で2σシャーした光線EO,OEとなる。光線EO
は、Y3軸に平行な偏波面の直線偏光となり、光線OE
はX3軸に平行な偏波面の直線偏光となる。
【0022】例えば、ポラライザ10の方位角θ1が1
/4波長板12の早い軸neと一致しているときは、光
線i00のうちの早い軸ne方向の偏光光がそのまま透過
する。ポラライザ10の方位角θ1が1/4波長板12
の遅い軸noと一致しているときは、光線i00のうちの
遅い軸no方向の偏光光が1/4波長板12による90
゜位相遅れの後に透過する。このように、ポラライザ1
0と1/4波長板12の作用によって、直交する2つの
直線偏光成分EO,OEの位相差が任意に調整可能とな
っている。具体的には、光線EO,OEの相対的な位相
差αは、ポラライザ角θ1を変化させることで、後述す
る(2)式のように可変できる。
【0023】次に、物体面S上の物体を透過した光線
は、対物レンズ18,ノマルスキープリズム20の作用
により再び1つの光線に合成される。なお、物体が位相
差の無い完全な平行平板である場合に、2つのノマルス
キープリズム14,20の間で照明光EO,OE間に与
えられる位相差が2πの整数倍となるように、ノマルス
キープリズム14,20の位置が光軸AXを横切る方向
に調整される。
【0024】ノマルスキープリズム20によって再び1
つになった光線は、偏光ビームスプリッタ22に入射す
る。偏光ビームスプリッタ22に達した光線のうち、x
軸に対してθ2=45゜の方位に平行な偏波面の成分は
透過して光線i1となり、x軸に対してθ3=135゜の
方位に平行な偏波面の成分は反射されて光線i2とな
り、光軸AX1に沿って進行する。これにより、照明光
OE,EOからそれぞれ振幅干渉成分が取り出される。
そして、後述するように、2つの干渉成分の差から微分
干渉像が得られる。
【0025】次に、レンズのOTFの影響は考えないも
のとし、物体,例えばレチクルなどの段差位置における
光線i1,i2による微分干渉像の強度を求める。なお、
観察対象の物体の段差は、基本的に1次元の構造である
ので以下の解析では光学系を含めてすべての1次元で行
うこととする。実際の光学系は2次元であるが、以下の
議論では1次元の仮定で全く差し支えない。また、以下
の説明では、結像型の微分干渉顕微鏡の結像面における
点像の強度をもって説明するが、レーザ走査光学系の微
分干渉顕微鏡によっても焦点深度が異なる以外は、結像
型の微分干渉顕微鏡における照明系のσ値を適当に設定
すれば全く同一の微分干渉像が得られるので、走査型の
ものにも基本的に適用可能である。
【0026】また、この実施例は微分干渉顕微鏡の光学
系を踏襲したレーザ走査顕微鏡の構成となっている。こ
のため、光線分離手段であるノマルスキープリズム14
にって生じる物体上の2つのビームの振幅や位相情報
は、光線合成手段であるノマルスキープリズム20内に
おける2つの光波の干渉によって生じる1つの光線に保
存される。従って、像平面以外の位置,例えば瞳共役平
面近傍などに設置された光電変換素子によっても微分干
渉像を得ることができる。干渉像を得るための撮像手段
(例えば光電変換素子)の設置位置は、光線合成手段以
降ならばどこでもよい。
【0027】図1に示す微分干渉顕微鏡によって得られ
る一つの像点には、ノマルスキープリズム14のシャー
による間隔2σだけ互いに離れた2つの物点が対応す
る。これらをO(+δ),O(−δ)として両者の相対
的な位相差をΨとすれば、次の(1)式のようになる。
なお、この(1)式は複素表示であり、a,bは振幅成
分を表わし、exp(jΨ)は位相成分を表わす。「j」は
虚数単位である。
【0028】
【数1】
【0029】微分干渉顕微鏡によって付加される位相差
をα1,α2とすれば、ポラライザ10の方位角θ1との
関係は、次の(2)式のようになる。そして、光線i1,
i2に対応した理想的な光学系における干渉像の強度Ii
1(α1),Ii2(α2)は、Cを定数として次の(3)式
のようになる。
【0030】
【数2】
【数3】
【0031】ここで、ポラライザ10の方位角θ1=−
π/4とすると、光線i1,i2に対応した2つの像平面
上での理想的な光学系による干渉像の強度Ii1(α
1),Ii2(α2)は、次の(4),(5)式でそれぞれ示
される。
【0032】
【数4】
【数5】
【0033】(4)式からすると、物体がない場合は、
a=b,Ψ=0であるから、理想的な光学系による干渉
像の強度Ii1(α1)はゼロとなる。しかし、主光線以
外の光線には対物レンズ18などによる付加的な位相差
が残留する。例えば、透過照明型の微分干渉顕微鏡で、
物体が存在しないときに照明系の開口絞りを小さくする
ことによって主光線のみを干渉させて、前記(4)式の
干渉像強度Ii1(α1)を、ほとんどゼロにすることが
できる。しかし、開口絞りを開けていくと、背景(バッ
クグラウンド)が徐々に明るくなるという現象が実験的
に観察できる。これは、上述した付加的な位相差の残留
が原因である。
【0034】ここで、残留している主光線以外の光線の
付加的な位相差を、物体の位置によらない位相物体O0
として考慮し、次の(6)式にのように定義する。この
式で、「a0」は照明光の振幅を示し、Φは主光線以外
の光線の付加的な位相差の平均値である。なお、「j」
は、前記(1)式と同様に虚数単位である。
【0035】
【数6】
【0036】主光線以外の光線の付加的な位相差は、実
際には一つの値ではなく、光線が対物レンズ18の瞳平
面を通過するときの瞳平面上の位置によって変化する。
従って、ノマルスキープリズム20などでその位相差を
調整しても、開口絞りを開けた状態における物体がない
ときの強度Ii1(α1)(前記(4)式)を完全にゼロと
することはできない。しかし、主光線以外の光線の付加
的な位相差は一般に小さな値であるので、平均値で代表
しても差し支えない。そこで、位相物体O0を理想的な
光学系で観察したときの強度,つまり開口絞りを開けた
状態における背景強度Ii1(O0,α1),Ii2(O0,α
2)を、次の(7),(8)式のように得る。これらは、
前記(4),(5)式に前記(6)式の振幅及び位相を代
入して得られる。
【0037】
【数7】
【数8】
【0038】次に、背景の強度の差動出力S0を、kを
定数として次の(9)式で定義する。この(9)式に前記
(7),(8)式を代入すると、次の(10)式が得られ
る。この式から、背景強度の差動出力S0=0とすれ
ば、背景を完全にゼロとすることができる。このときの
cosΦと定数kとの関係を求めると、次の(11)式のよ
うになる。このようにして、主光線以外の光線の付加的
な位相差,別言すれば光学系に残留する位相の回転が消
去されるのと同等の効果を、画像として得ることができ
る。
【0039】
【数9】
【数10】
【数11】
【0040】次に、前記(1)式で示した物体を開口絞
りを開けた状態で観察する場合、付加的な位相差の平均
値Φを考慮した物体をOrと表現すれば、次の(12)式
のようになる。このときの前記(9)式に対応する差動
信号Srは、(9)式と同じ定数kによって次の(13)式
で示される。
【0041】
【数12】
【数13】
【0042】他方、前記(4),(5)式に前記(12)式
を代入すると、次の(14),(15)式が得られる。これ
らを前記(13)式に代入すると、次の(16)式が得られ
る。この(16)式の近似は、対物レンズ18などによる
付加的な位相差の平均値Φが通常1〜2゜程度であるこ
とからすると、精度よく成り立つ。従って、以上の観察
手法によれば、光学系に残留する位相の回転が良好に消
去されるとともに、開口絞りを開けた状態でも、(4)
式で示される理想的な光学系の干渉像Ii1(α1)と等
価な像を得ることができる。
【0043】
【数14】
【数15】
【0044】
【数16】
【0045】
【第2の基本的形態】次に、図2を参照しながら第2の
基本的形態について説明する。この形態は、上述した第
1の形態を落射照明法で実施するようにしたものであ
る。この落射照明法では、前記コンデンサーレンズ16
と対物レンズ18が対物レンズ26によって共用されて
おり、ノマルスキープリズム14,20もノマルスキー
プリズム24一つになる。また、物体からの反射光は、
ハーフミラー28によって照明光学系の光軸AX0と別
の方向に取り出される。
【0046】詳述すると、光線i00は、ポラライザ10
によって、x(X1)軸に対して方位角θ1の偏波面の直
線偏光となり、1/4波長板12を透過して位相変調を
受ける。そして、光軸AX0に沿って進行し、ハーフミ
ラー28に入射する。ハーフミラー28によって反射さ
れた光線は、光軸AXに沿って進み、ノマルスキープリ
ズム24,対物レンズ26を順に透過する。これらノマ
ルスキープリズム24,対物レンズ26の作用によっ
て、(X3,Y3)座標面である物体面S上で2δシャー
した照明光EO,OEが得られる。照明光EOは、Y3
軸に平行な偏波面の直線偏光,照明光OEはX3軸に平
行な偏波面の直線偏光である。同様に、照明光EO,O
E間の相対的な位相差αは、ポラライザ10の方位角θ
1を変化させることによって可変できる(前記(2)式参
照)。
【0047】物体面S上の物体によって反射された照明
光は、対物レンズ26,ノマルスキープリズム24の作
用により再び1つの光線に合成される。なお、物体が位
相差の無い完全な鏡面である場合に、物体とノマルスキ
ープリズム24との間で照明光EO,OE間に与えられ
る位相差が2πの整数倍となるように、ノマルスキープ
リズム24の位置が光軸AXを横切る方向に調整され
る。ノマルスキープリズム24によって再び1つになっ
た光線は、ハーフミラー28に入射する。そして、これ
を透過した光線が偏光ビームスプリッタ22に入射す
る。以後の作用は、上述した第1の形態と同様である。
【0048】
【実施例1】次に、図3を参照しながら本発明の実施例
1について説明する。基本的な構成は、前記図1と同様
である。図3において、レーザー光源50から射出され
た光線は、X軸に対してY軸を正としたとき−45゜の
方位の直線偏光である。この光線は、ビームエキスパン
ダー52によって平行光となり、反射ミラー53で反射
されてXY走査部54に入射する。光線は、XY走査部
54で空間的に走査偏向される。走査後の光線は、第1
リレーレンズ56,第2リレーレンズ58を経て、コン
デンサーレンズ16の瞳位置近傍に位置する1/4波長
板12,ノマルスキープリズム14に入射する。ノマル
スキープリズム14を通過すると、互いの偏光方向が直
交する二つの直線偏光であって、僅かな相対角度をなす
光線に分離され、コンデンサレンズ16に入射する。コ
ンデンサレンズ16によって屈折された各光線は、スラ
イドガラス60上の物体62上でビームスポットを形成
する。
【0049】物体62上には、ノマルスキープリズム1
4の作用により、わずかに位置のずれた2つのスポット
が近接して形成される。これらのスポットは、XY走査
部54の作用によって物体62上を2次元走査する。な
お、XY走査部54は、同期装置80,アクチュエータ
88を介して駆動されている。
【0050】物体62を透過した光線は、対物レンズ1
8に入射して屈折され、対物レンズ18の瞳位置近傍に
位置するノマルスキープリズム20によって1つの平行
光速に合成される。合成後の光線は、偏光ビームスプリ
ッタ22に入射する。偏光ビームスプリッタ22を透過
した光線i1は、x軸に対して45゜の方位の直線偏光
となる。偏光ビームスプリッタ22で反射された光線i
2は、x軸に対して135゜の方位の直線偏光となる。
【0051】なお、上述した各光学素子の光軸AXを中
心としたx軸に対する方位角は、y軸方向を正とする
と、1/4波長板12の光学軸は+45゜,ノマルスキ
ープリズム14,20の楔の向きは0゜,偏光ビームス
プリッタ22のアナライザ角(θ2)は+45゜となっ
ている。なお、これらは、前記図1と同じである。
【0052】また、上述したように、スライドガラス6
0ないしは物体62上における2つのビーム間に位相差
を生じるようなものが全くない場合,例えば平行平板の
ようなときに、2つのノマルスキープリズム14,20
の間で二つの光線に与えられる位相差の初期値が2πの
整数倍になるように、光軸AXを横切る方向にノマルス
キープリズム14をアクチュエータ64によって位置調
整する。アクチュエータ64は、コンピュータ66によ
って制御されている。
【0053】偏光ビームスプリッタ22を透過した光線
i1は、レンズ68によって屈折し、CCDなどで構成
された光電変換素子70によって光電変換されて映像信
号が出力される。偏光ビームスプリッタ22で反射され
た光線i2は、レンズ72によって屈折し、光電変換素
子74によって光電変換されて映像信号が出力される。
光電変換素子74から出力される映像信号は、光線i2
に関する光電変換信号であって、減衰器(乗算器)76
により、係数kが前記(11)式に従って乗じられる。な
お、係数kは、物体が存在しないときの差動信号がゼロ
となるように実験的に設定してもよい。
【0054】光電変換素子70,減衰器76からそれぞ
れ出力された一組の映像信号は、差動増幅器78に入力
され、差動増幅器78では両者の差動信号が出力され
る。この差動信号は、前記(13)又は(16)式に示した
Srに相当する。この差動信号Srは、同期装置80を経
て画像表示部82上に表示される。同期装置80によ
り、信号の取り込みがXY走査部54の走査に同期して
行われる。
【0055】他方、コンピュータ66では、差動信号S
rがD/A変換され、必要に応じて画像データとして蓄
積される。観察者は、インターフェイス84を介して蓄
積されたデータの画像表示部82への表示や、周知の画
像処理技術に基づく画像演算を実行できる。なお、本実
施例において、1/4波長板12はなくても全く問題は
ない。
【0056】
【実施例2】次に、図4を参照しながら実施例2につい
て説明する。この実施例2は、前記実施例1を落射照明
法によって構成した例であり、前記第2の基本的形態に
対応する。同図において、レーザー光源50から射出さ
れた光線は、ビームエキスパンダー52によって平行光
となり、更にXY走査部54で空間的に走査偏向され
る。走査後の光線は、第1リレーレンズ56,第2リレ
ーレンズ58を経て、対物レンズ26の瞳面と共役な面
の近傍に位置する1/4波長板12を通過する。1/4
波長板12を透過した光線は、瞳投影レンズ86によっ
て屈折し、ハーフミラー28によって光軸AXに沿った
方向に反射され、ノマルスキープリズム34に入射す
る。ノマルスキープリズム24を通過すると、互いの偏
光方向が直交する二つの直線偏光であって、僅かな相対
角度をなす光線に分離して進行し、対物レンズ26に入
射する。対物レンズ26によって屈折された各光線は、
スライドガラス60上の物体62上でビームスポットを
形成する。
【0057】物体62上には、ノマルスキープリズム2
4の作用により、わずかに位置のずれた2つのスポット
が近接して形成される。これらのスポットは、XY走査
部54の作用によって物体62上を2次元走査する。
【0058】物体62によって反射された光線は、再び
対物レンズ26に入射して屈折され、対物レンズ26の
瞳位置近傍に位置するノマルスキープリズム24を再度
通過してハーフミラー28に入射する。全振幅の一部分
はハーフミラー28を透過して偏光ビームスプリッタ2
2に達する。以後の作用は、上述した実施例1と同様で
あり、差動増幅器78において差動信号Srが得られ
る。なお、本実施例においても、1/4波長板12は、
なくても全く問題ない。
【0059】
【実施例3】次に、図5を参照しながら実施例3につい
て説明する。この実施例3は、前記実施例2とほぼ同様
であるが、本実施例ではXY走査部54の位置が異なっ
ている。すなわち、物体62からの反射光が、もう一度
XY走査部54を通過する配置となっており、いわゆる
コンフォーカル顕微鏡の光学構成となっている。
【0060】このため、光電変換素子70,74に入射
する光束は、物体62上におけるレーザビームの2次元
走査にかかわらず常に静止する。従って、レンズ68,
72によって光を集光するとともに、集光点(物点と共
役な点)にピンホール90,92を設けてフレアなどの
不必要な光を減少させている。もちろん、本実施例で
も、前記実施例2と同様に1/4波長板12を設けなく
てもよい。
【0061】
【実施例4】次に、図6を参照しながら実施例4につい
て説明する。上述した実施例は、いずれもレーザビーム
を走査する走査型の例であるが、以下の実施例は結像型
の例であり、本実施例は図1に相当する透過型の構成と
なっている。
【0062】図6において、光源100としては水銀ラ
ンプが用いられており、これから射出された光線は干渉
フィルタ102によって最適な波長が選択される。干渉
フィルタ102を透過した光は、コレクタレンズ10
4,第一リレーレンズ106,第2リレーレンズ108
を順に経て、コンデンサレンズ12の瞳位置近傍に位置
するポラライザ10,1/4波長板12,ノマルスキー
プリズム14を通過する。これにより、互いの偏光方向
が直交する二つの直線偏光であって、僅かな相対角度を
有する光線に分離して進行し、コンデンサーレンズ12
によって屈折されて、スライドガラス60上の物体62
を透過照明する。
【0063】物体62を透過した光線は対物レンズ18
に入射して屈折するとともに、対物レンズ18の瞳位置
近傍に位置するノマルスキープリズム20を透過し、ア
ナライザ110に入射する。一部の光線はアナライザ1
10を透過し、アナライザ角に平行な偏波面の直線偏光
の光線となる。光線としては、後述するように、ポララ
イザ10の方位角に応じてi1,i2が得られる。アナラ
イザ角は、上述した偏光ビームスプリッタ22のアナラ
イザ角θ2と同様となっている。アナライザ110を透
過した光線はレンズ112によって屈折され、対物レン
ズ18の物平面に共役な像平面に干渉像を形成する。そ
して、前記実施例と同様に像平面上に光検知面が位置す
る二次元撮像素子114によって光電変換され、映像信
号が2次元撮像素子114から出力される。
【0064】2つのポラライザ方位角に対応して得られ
る2つの画像信号は、画像蓄積部116内でA/D変換
され、2つの画像データとして蓄積される。すなわち、
まず、ポラライザ10の方位角θ1がx方向に対して−
π/4にアクチュエータ118によって設定され、光線
i1に対応する強度画像が二次元撮像素子114で撮像
され、これが画像蓄積部116内に保存される。次に、
ポラライザ10の方位角θ1がx方向に対して+π/4
にアクチュエータ118により設定され、光線i2に対
応する強度画像が二次元撮像素子114で撮像され、こ
れを画像蓄積部116内に保存される。
【0065】コンピュータ66では、画像蓄積部116
内に格納された2つの画像データのうち、光線i2によ
る画像の強度に対して係数kを(11)式に従って乗じて
から、光線i1による画像に対して(13),(16)式に
従って差画像データが算出され、これが画像蓄積部11
6内に蓄積される。この差画像データは、D/A変換さ
れて表示部82に出力されて表示される。なお、観察者
は、前記実施例と同様に、インターフェイス84よって
蓄積したデータの表示や他の画像演算を選択できる。
【0066】なお、本実施例における1/4波長板12
も同様になくてもよい。しかしこの場合、シャーした光
線OE,EOに対し、任意の位相差をポラライザ10の
回転によって与えることはできない。
【0067】
【実施例5】次に、図7を参照しながら実施例5につい
て説明する。この実施例5は、前記実施例4を落者照明
法の構成とした例である。光源100から射出された光
線は、干渉フィルタ102による波長選択の後、コレク
タレンズ104,第一リレーレンズ106,第2リレー
レンズ108,ポラライザ10,1/4波長板12を順
に通過し、瞳投影レンズ86によって屈折されてハーフ
ミラー28に入射する。ハーフミラー28により光軸A
Xに沿って反射された光線は、ノマルスキープリズム2
4を通過する。これにより、互いの偏光方向が直交する
光線に分離されて進行し、対物レンズ26によって屈折
されて、スライドガラス60上の物体62を落射照明す
る。
【0068】物体62で反射した光線は、対物レンズ2
6,ノマルスキープリズム24,ハーフミラー28を順
に透過し、アナライザ110に入射する。以後の作用
は、前記実施例4と同様である。
【0069】
【他の実施例】この発明には数多くの実施の形態があ
り、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では、CCDなどの2次元撮像素子を
用いたが、撮像手段であれば、どのようなものを用いて
もよい。その他、必要に応じてリレー光学系やミラーを
用いてよい。光源も、水銀ランプの他、各種のものを用
いてよい。2つのビームのシャー量も可変としてよい。
【0070】(2)前記実施例は、本発明を主として顕
微鏡に適用したものであるが、物体の観察全般に本発明
は適用可能である。例えば、物体の段差測定,磁気ヘッ
ド,ウエハ,レチクルなどの欠陥検査,物体の表面形状
を加味した位置測定に有効である。
【0071】(3)前記実施例では、位相差調整機構と
して、1/4波長板と回転可能なポラライザを用いた
が、ノマルスキープリズムを光軸を横切る方向に出し入
れすることでも同様の効果を達成可能である。他に、例
えば液晶などの屈折率を可変な素子を用いて位相差調整
を行うようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位相差が調整された2つの偏光方向の光をシャーして物
体に照射し、合成後の光から得た干渉像に強度調整を行
って微分干渉像を得ることとしたので、光学系に残留す
る位相の回転が良好に除去されるとともに、理想的なコ
ントラストの微分干渉像が任意の照明系の開口絞りの大
きさで観察可能な結像式やレーザ走査式の顕微鏡を単純
な光学構成で得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の第1の基本的な形態を示す
斜視図である。
【図2】この発明の実施例の第2の基本的な形態を示す
斜視図である。
【図3】この発明の実施例1を示す図である。
【図4】この発明の実施例2を示す図である。
【図5】この発明の実施例3を示す図である。
【図6】この発明の実施例4を示す図である。
【図7】この発明の実施例5を示す図である。
【符号の説明】
10…ポラライザ 12…1/4波長板 14,20,24…ノマルスキープリズム 16…コンデンサレンズ 18,26…対物レンズ 22…偏光ビームスプリッタ(アナライザ) 28…ハーフミラー 50…レーザ光源 52…ビームエキスパンダ 54…X−Y走査部 56,58…リレーレンズ 60…スライドガラス 62…物体 64,88,118…アクチュエータ 66…コンピュータ 68,72,112…レンズ 70,74,114…光電変換素子 76…減衰器 78…差動増幅器 80…同期装置 82…表示部 84…インターフェース 86…瞳投影レンズ 90,92…ピンホール 100…水銀ランプ 102…干渉フィルタ 104…コレクタレンズ 106,108…リレーレンズ 110…アナライザ 116…画像蓄積部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/88 G01N 21/88 E G02B 21/00 G02B 21/00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を照明するための光を供給する照明
    手段;これによって供給された光のうち、直交する第1
    及び第2の偏光方向の光の位相差を調整するための位相
    差調整手段;これによって位相差が調整された第1の偏
    光方向の光と第2の偏光方向の光の光軸を相対的にシャ
    ーして観察対象の物体に照射する光分離手段;物体を透
    過又は反射した前記第1の偏光方向の光と第2の偏光方
    向の光を合成する光合成手段;この光合成手段から供給
    された光から、第1及び第2の異なる方向において可干
    渉な偏光成分をそれぞれ得るためのフィルタ手段;これ
    によって得られた第1及び第2の方向の可干渉な偏光成
    分に基づいて第1及び第2の画像を得る撮像手段;これ
    によって得られた第1及び第2の画像に対し、強度調整
    を行って微分干渉像を得る演算手段;を備えたことを特
    徴とする物体観察装置。
  2. 【請求項2】 物体を照明するための光を供給する照明
    手段;これによって供給された光のうち、直交する第1
    及び第2の偏光方向の光の位相差を調整するための位相
    差調整手段;これによって位相差が調整された第1の偏
    光方向の光と第2の偏光方向の光の光軸を相対的にシャ
    ーして観察対象の物体に照射する光分離手段;物体を透
    過又は反射した前記第1の偏光方向の光と第2の偏光方
    向の光を合成する光合成手段;この光合成手段から供給
    された光から可干渉な偏光成分をそれぞれ得るためのフ
    ィルタ手段;これによって得られた可干渉な偏光成分に
    基づいて画像を得る撮像手段;これによって得られた画
    像を格納するための画像格納手段;前記位相差調整手段
    によって第1の位相に調整されたときに格納された第1
    の画像と、第2の位相に調整されたときに格納された第
    2の画像に対し、強度調整を行って微分干渉像を得る演
    算手段;を備えたことを特徴とする物体観察装置。
  3. 【請求項3】 前記位相差調整手段が、回転可能なポラ
    ライザ及び1/4波長板を含むことを特徴とする請求項
    1又は2記載の物体観察装置。
  4. 【請求項4】 前記位相差調整手段が、電圧によって屈
    折率が制御可能な液晶であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の物体観察装置。
  5. 【請求項5】 前記位相差調整手段が、光軸を横切る方
    向に前記光分離手段及び前記光合成手段の少なくとも一
    方を移動させる手段であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の物体観察装置。
  6. 【請求項6】 前記光分離手段及び光合成手段の少なく
    とも一方が複屈折性プリズムであることを特徴とする請
    求項1,2,3,4又は5記載の物体観察装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ手段は、偏光ビームスプリ
    ッタ又はアナライザであることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5又は6記載の物体観察装置。
  8. 【請求項8】 前記照明手段が、レーザ光源と、これか
    ら出力されたレーザビームを走査する走査手段を含むこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記
    載の物体観察装置。
  9. 【請求項9】 前記走査手段を、物体を透過又は反射し
    た光の光路中に配置するとともに、物点と共役な位置に
    ピンホールを設けたことを特徴とする請求項8記載の物
    体観察装置。
  10. 【請求項10】 前記演算手段は、 前記第一及び第二の画像の信号強度比を調整する信号比
    調整手段;これによって所定の強度比に調整された二つ
    の信号の差信号を得る差信号演算手段;を備えたことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は
    9記載の物体観察装置。
  11. 【請求項11】 前記信号比調整手段は、主光線以外の
    光線の付加的な位相差に相当する強度比調整を行うこと
    を特徴とする請求項11記載の物体観察装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005024547A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Emhart Glass Sa 容器検査機
US7440108B2 (en) 2002-07-02 2008-10-21 Qinetiq Limited Imaging spectrometer including a plurality of polarizing beam splitters
CN114441440A (zh) * 2021-12-23 2022-05-06 浙江大学 一种晶圆缺陷检测系统及方法

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