JPH092816A - 変性粘土鉱物及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

変性粘土鉱物及びこれを含有する化粧料

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JPH092816A
JPH092816A JP15602095A JP15602095A JPH092816A JP H092816 A JPH092816 A JP H092816A JP 15602095 A JP15602095 A JP 15602095A JP 15602095 A JP15602095 A JP 15602095A JP H092816 A JPH092816 A JP H092816A
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Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
Takeshi Yakuta
剛 役田
Koji Sakuta
晃司 作田
Seiji Ichinohe
省二 一戸
Masanobu Onigata
正伸 鬼形
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Kose Corp
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HOUJIYUN KOGYO KK
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゲル化能に優れ、高い増粘性、チキソトロピー
性を付与することのできる有機変性粘土鉱物及びこれを
含有する保存安定性、使用性に優れた化粧料を提供す
る。 【構成】スメクタイト型粘土鉱物の層間に存在するカチ
オンが四級カチオン性窒素を含むカチオン性界面活性剤
でカチオン交換されており、且つその結晶端面が親水化
処理されている変性粘土鉱物である。結晶端面の親水化
処理はポリオキシエチレン鎖を有する親水化剤、特にポ
リオキシエチレン鎖を有するシリル化剤による処理が好
ましい。この変性粘土鉱物は化粧料への配合に好適であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スメクタイト型粘土鉱
物を変性した新規な変性粘土鉱物及びそれを含有する化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スメクタイト型粘土鉱物、例
えばモンモリロナイト系粘土鉱物の層間に存在するCa
++、K+、Na+、Mg++等の交換性カチオンのカチオン
交換能を利用し、該層間に存在する交換性カチオンをカ
チオン性界面活性剤でカチオン交換して製造した有機変
性粘土鉱物が、油系のゲル化剤として利用されている。
カチオン交換するカチオン性界面活性剤は、主に四級化
窒素を構造中に含むアンモニウム型の界面活性剤であ
り、ジメチルジステアリルアンモニウムクロライドやジ
メチルステアリルベンジルアンモニウムクロライド等が
多用されている。
【0003】そして近年は、有機変性粘土鉱物を油系の
ゲル化剤として利用する場合、被ゲル化油の性質に合わ
せたカチオン性界面活性剤で変性することで、ゲル化能
及びゲル安定性の向上を図る試みが盛んであり、例えば
ゲル化が困難とされているシリコーン油をゲル化するた
めに、アンモニウム塩変性オルガノポリシロキサンで変
性した有機変性粘土鉱物をゲル化剤として利用する技術
も提案されている(特開昭63−72779号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機変性粘土
鉱物をゲル化剤として化粧料に配合する場合、従来の有
機変性粘土鉱物は増粘性、ゲル化能が低いため、有機変
性粘土鉱物を多量に配合する必要があった。そして、こ
れらを過度に配合すると増粘による固化やゲルの収縮に
よる排液が生じ、著しく使用性に支障をきたすことがあ
った。反面、使用性を向上させるべく配合量を低減する
と、ゲル化能が充分ではなく、経時的に系が分離した
り、顔料の沈降等の問題を生じることがあった。
【0005】更に、従来の工業的に確立されている水中
でのカチオン交換による有機変性粘土鉱物の製造方法で
は次の理由により、油剤のゲル化能の向上には限界があ
った。すなわち、油剤のゲル化能の向上には、粘土鉱物
を親油性部分の割合が多いカチオン性界面活性剤で変性
する必要があるが、従来の有機変性粘土鉱物の製造方法
では水中でカチオン交換を行っていることから、親油性
部分の割合が多いカチオン性界面活性剤で変性を試みて
も、該カチオン性界面活性剤自体の水への溶解性が低い
ため、充分に層間のカチオン交換が行えない。この問題
は、シリコーン系のカチオン性界面活性剤で層間のカチ
オン交換をする場合、特に顕著である。すなわち、短鎖
のポリシロキサン鎖を有するカチオン性界面活性剤は水
に可溶で充分なカチオン交換が可能であるが、ゲル化能
向上を目的にポリシロキサン鎖を長くすると水溶性が減
じて、層間のカチオンのカチオン交換が充分に行われな
い。無溶媒中での固体間カチオン交換の報告もあるが、
副生成物である塩を除去できないため、実際の製造には
応用されていない。従って、粘土鉱物の層間のカチオン
交換のみによる従来の変性化方法では、油剤のゲル化能
に限界があった。
【0006】本発明は、油剤に対しより高いゲル化能を
有する新規な有機変性粘土鉱物を提供することを目的と
する。また従来の工業的に確立されている水中でのカチ
オン交換による変性方法で得られる有機変性粘土鉱物の
ゲル化能を向上させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み、層間に存在するカチオンをカチオン性界面活性
剤でカチオン交換して製造した有機変性粘土鉱物につい
て鋭意研究を行った結果、四級カチオン性窒素を含むカ
チオン性界面活性剤でスメクタイト型粘土鉱物の層間の
カチオンをカチオン交換し、且つカチオン交換した有機
変性粘土鉱物の結晶端面を親水化処理すると、従来の水
溶性の高いカチオン性界面活性剤で層間のカチオン交換
を行った有機変性粘土鉱物についても、高い構造粘性、
チキソトロピー性を有する優れたゲル化剤がえられ、そ
れを含有する化粧料は、温度安定性が良好で、使用性に
優れたものとなることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0008】すなわち本発明は、スメクタイト型粘土鉱
物の層間に存在するカチオンが四級カチオン性窒素を含
むカチオン性界面活性剤でカチオン交換されており、且
つその結晶端面が親水化処理されていることを特徴とす
る変性粘土鉱物及びこれを含有する化粧料である。
【0009】以下、詳細に説明する。本発明に用いられ
るスメクタイト型粘土鉱物は、例えばモンモリロナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト等の天然あるいは合成の粘土鉱物が挙げられ
る。本発明の変性粘土鉱物の原料には、これらスメクタ
イト型粘土鉱物の一種又は二種以上を適宜選択して用い
ることができる。スメクタイト型粘土鉱物は、その結晶
構造が層状構造であり、層表面には珪素に結合した酸素
原子が存在し、層間にはCa++、K+、Na+、Mg++
の交換性カチオンが存在し、その結晶端面すなわち層構
造の側面には水酸基が存在している。
【0010】本発明の変性粘土鉱物は、スメクタイト型
粘土鉱物の層間に存在するカチオンが四級カチオン性窒
素を含むカチオン性界面活性剤でカチオン交換されてい
ること、及びスメクタイト型粘土鉱物の結晶端面が親水
化処理されていることが肝要であり、この変性粘土鉱物
は、スメクタイト型粘土鉱物の層間に存在するカチオン
が四級カチオン性窒素を含むカチオン性界面活性剤でカ
チオン交換された有機変性粘土鉱物を親水化処理したも
のでも、或いは親水化処理したスメクタイト型粘土鉱物
の層間に存在するカチオンが四級カチオン性窒素を含む
カチオン性界面活性剤でカチオン交換されたものでもよ
い。本発明において、上記スメクタイト型粘土鉱物の層
間のカチオンのカチオン交換に用いられる変性化剤は、
四級カチオン性窒素を含むイオン性界面活性剤で、一分
子中に少なくとも一個のアンモニウム塩を有するもので
あり、例えば、下記一般式(1)、(2)で示される化
合物である。
【0011】
【化1】
【0012】[式中、R1は炭素数10〜22のアルキ
ル基又はベンジル基、R2は炭素数1〜22のアルキル
基、R3は同一又は異なる炭素数1〜3のアルキル基又
はヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子又はメチル
サルフェート残基である。]
【0013】
【化2】
【0014】[式中、R4は炭素数1〜12のアルキル
基、フェニル基又はフッ素置換アルキル基、R5は〔Ca
2a(OCH2CH(OH)CH2bN(R73+
~又は〔Ca2a O(C24O)p(C36O)qCH2
H(OH)CH2N(R73+ X~、R6はR4又はR5
と同じであり、nが0である場合、R6のうち少なくと
も一つがR5である。R7は同一又は異なる炭素数1〜1
0のアルキル基、フェニル基、ベンジル基又はヒドロキ
シエチル基、Xはハロゲン原子、aは2〜5の整数、b
は0又は1、mは0〜200の整数、nは0〜10の整
数、pは2〜200の整数、qは0〜200の整数、p
+qは3〜200の整数、p/qは1以上である。]
【0015】一般式(1)で示されるものとしては、例
えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ミ
リスチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメ
チルアンモニウムクロライド、セチルジメチルエチルア
ンモニウムクロライド、ステアリルジメチルエチルアン
モニウムクロライド、ミリスチルジエチルメチルアンモ
ニウムクロライド、ベンジルジメチルセチルアンモニウ
ムクロライド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウ
ムクロライド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモ
ニウムクロライド、ステアリルジメチルヒドロキシプロ
ピルアンモニウムクロライド、ベンジルベヘニルジヒド
ロキシエチルアンモニウムクロライド及び相当するブロ
マイド塩、メチルサルフェート塩等が挙げられる。ま
た、一般式(2)で示されるものとしては、例えば、
【0016】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【0017】等が挙げられる。本発明におけるスメクタ
イト型粘土鉱物の層間に存在するカチオンが四級カチオ
ン性窒素を含むカチオン性界面活性剤でカチオン交換さ
れた粘土鉱物、すなわち有機変性粘土鉱物は、スメクタ
イト型粘土鉱物を上記の変性化剤すなわち四級カチオン
性窒素を含むイオン性界面活性剤で通常の方法により処
理して得ることができる。例えばスメクタイト型粘土鉱
物を水に分散し、この分散液に変性化剤の水溶液を撹拌
下で添加し、濾過して水分を除去し、乾燥し、粉砕する
ことにより得られる。
【0018】また、本発明では、上記カチオン交換され
た有機変性粘土鉱物として、市販されている有機変性粘
土鉱物を用いることもできる。市販されている有機変性
粘土鉱物としては、例えば、エスベン、オルガナイト
(豊順洋行社製、商標名)、クレイトン(サザンクレイ
社製、商標名)、ベントン(NLインダストリー社製、
商標名)等が挙げられる。
【0019】本発明の親水化は、スメクタイト型粘土鉱
物の結晶端面に存在する水酸基を反応サイトに利用して
行う。スメクタイト型粘土鉱物は、その結晶端面に水酸
基が存在するために、元来結晶端面同士の親水的な結合
性を有するが、本発明はこの結晶端面を更に親水化し、
スメクタイト型粘土鉱物の結晶端面同士の親水的な結合
を更に強固にし、もって従来の変性粘土鉱物以上に優れ
たゲル化能、すなわち高い増粘性、チキソトロピー性を
付与するものである。
【0020】結晶端面の親水化処理は、結晶端面に親水
性化合物を付着させることにより行われる。この結晶端
面に親水性有機基を導入することにより本発明の親水化
処理となる。親水性有機基としてはポリオキシエチレン
鎖が好ましい。親水性有機基の導入に当たっては、ポリ
オキシエチレン鎖を有するグリシジル化合物を適当な触
媒下で反応させる方法やシランカップリング剤のような
中間体で結晶端面を処理した後、親水性基をもつ有機化
合物で処理する方法を採用しても良い。具体的には、例
えば、エポキサイド基含有シランカップリング剤で結晶
端面にエポキサイド基を導入した後に水酸基やアミノ基
を有する水溶性化合物を三フッ化ホウ素等の触媒の存在
下で反応させる方法、ラジカル重合性基含有シランカッ
プリング剤で結晶端面にラジカル重合性基を導入した後
にイオン性及び/又は非イオン性の水溶性ラジカルモノ
マーを重合させて親水性鎖を導入する方法、アミノ基を
有するシランカップリング剤で結晶端面にアミノ基を導
入した後にエチレンオキサイドの付加を行ってポリオキ
シエチレン鎖を導入する方法、同様にポリオキシエチレ
ン鎖を有するグリシジル化合物等を適当な触媒下で反応
させてポリオキシエチレン鎖を導入する方法などが挙げ
られるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】本発明において、より好ましい親水化処理
は、ポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤を用いて
行なう方法である。好ましいシリル化剤は下記の一般式
(3)で示される。 (R8O)e9 fSiR10O(C24O)r(C36O)t11 (3) [式中、R8は炭素数1〜10のアルキル基、R9は炭素
数1〜10のアルキル基又はフェニル基、R10は炭素数
2〜5の2価炭化水素基、R11は水素又は炭素数1〜1
0のアルキル基、eは1〜3の整数、fは0〜2の整数
であり、e+fは3である。rは2〜200の整数、t
は0〜200の整数であり、r+tは3〜200の整数
である。また、r/tは1以上である。]
【0022】具体的に例示すれば、例えば、(CH3O)3
SiC36O(C24O)10H、(CH3O)3SiC36
(C24O)10CH3、(CH3CH2O)3SiC36O(C2
4O)20(C36O)10CH3、(CH3O)3SiC36
(C24O)3025、(CH3)(CH3O)2SiC36
(C24O)537、(CH3O)3SiC48O(C2
4O)1049、(C49O)(CH3)2SiC510O(C2
4O)20CH3等が挙げられる。
【0023】前述のポリオキシエチレン鎖を有するシリ
ル化剤を用いて、スメクタイト型粘土鉱物の結晶端面を
親水化処理する方法は、スメクタイト型粘土鉱物を水又
はアルコール或いはこれらの混合液に分散し、この分散
液に水又はアルコール或いはこれらの混合液に溶解した
シリル化剤を添加し、撹拌処理或いはボールミル処理
し、水分を除去し、乾燥、粉砕する湿式法、スメクタイ
ト型粘土鉱物にシリル化剤をスプレーし、乾燥する乾式
法等の従来公知の方法を採用することができる。スメク
タイト型粘土鉱物に対する親水化処理剤の量は、用いる
親水化処理剤の種類や親水化処理方法によって異なり、
特に限定されないが、好ましくは、粘土鉱物の0.1〜
20重量%(以下、単に「%」で示す)、より好ましく
は0.3〜10%である。本発明の変性粘土鉱物を製造
する方法としては、カチオン交換した有機変性粘土鉱物
を親水化処理する方法、または、スメクタイト型粘土鉱
物を親水化した後に有機変性処理する方法のいずれであ
っても構わない。
【0024】上記の如く得られた変性粘土鉱物を化粧料
に配合する場合、その配合量は特に限定されないが、好
ましくは0.1〜15重量%、さらに好ましくは、0.
2〜10重量%である。化粧料としては、ファンデーシ
ョン、アイシャドウ、口紅、マスカラ、アイライナー、
美爪料、化粧水、乳液、クリーム、パック等があげられ
る。本発明の化粧料には、他に通常の化粧料に一般に使
用される成分、例えば、油剤、界面活性剤、皮膜形成
剤、保湿剤、水溶性高分子、粉体、顔料、染料、防腐
剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合
することができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。 製造例1 ジメチルジステアリルアンモニウム変性モンモリロナイ
ト(エスベン74:商標名、豊順洋行社製)30gをメ
タノール100gに分散し、均一なスラリーとした。こ
のスラリーに、下記に示す構造のポリオキシエチレン鎖
を有するシリル化剤の水溶液(シリル化剤1.2g、水
10g)を添加し、ボールミルで10分間撹拌処理し
た。処理後のスラリーを減圧乾燥し、100℃で20分
間熱処理した後、粉砕し、エタノールで洗浄後、乾燥し
て結晶端面が親水化処理された変性粘土鉱物を得た。 (CH3O)3SiCH2CH2CH2O(C24O)u(C36
O)wCH3 [式中、u/w=2.5〜3.5、u+w=25〜35
である。]
【0026】製造例2 ジメチルベンジルステアリルアンモニウム変性ヘクトラ
イト(ベントン27:商標名、NLインダストリー社
製)40gをメタノール80gに分散し、均一なスラリ
ーとした。このスラリーに、下記に示す構造のポリオキ
シエチレン鎖を有するシリル化剤の水溶液(シリル化剤
1.6g、水10g)を添加し、乳鉢で30分間粉砕し
た。これを乾燥し、100℃で20分間熱処理した後、
再粉砕してメタノールで洗浄し、乾燥して結晶端面が親
水化処理された変性粘土鉱物を得た。 (CH3O)3SiCH2CH2CH2O(C24O)kCH3 [式中、k=30〜34である。]
【0027】製造例3 スメクタイト型粘土鉱物(ベンゲルA:商標名、豊順洋
行社製)40gを水1460gに分散したものに、ドデ
シルトリメチルアンモニウムクロライドの4%水溶液1
000gを撹拌下徐添した。次いで、濾過により水を除
去した後、乾燥、粉砕してドデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド変性粘土鉱物を得た。この粘土鉱物30
gをメタノール110gに分散し、このスラリーに製造
例2と同じ構造のポリオキシエチレン鎖を有するシリル
化剤の水溶液(シリル化剤3g、水10g)を添加し、
ボールミルで10分間撹拌処理した。これを減圧乾燥
し、100℃で20分間熱処理した後、粉砕し、メタノ
ールで洗浄後、乾燥して結晶端面が親水化処理された変
性粘土鉱物を得た。
【0028】製造例4 スメクタイト型粘土鉱物(ベンゲルA:商標名、豊順洋
行社製)30gに水1470gに分散したものに、下記
に示す構造のオルガノポリシロキサン30gを水670
g、エタノール300gに溶解したものを撹拌下徐添し
た。次いで、濾過により水を除去した後、乾燥、粉砕し
てシリコーン変性粘土鉱物を得た。この粘土鉱物20g
をメタノール60gに分散し、更に、製造例2で使用し
たポリオキシエチレン鎖を有するシリル化剤の水溶液
(シリル化剤2g、水10g)を添加し、均一なスラリ
ーとした。このスラリーを乳鉢で30分間粉砕し、乾燥
後、100℃で20分間熱処理を行った。その後、再粉
砕し、エタノールで洗浄後、乾燥して、結晶端面が親水
化処理された変性粘土鉱物を得た。
【0029】
【化7】
【0030】製造比較例1 ジメチルジステアリルアンモニウム変性モンモリロナイ
ト(エスベン74:商標名、豊順洋行社製)30gをメ
タノール100gに分散し、均一なスラリーとした。こ
のスラリーを、ボールミルで10分間撹拌処理した。処
理後のスラリーを減圧乾燥し、100℃で20分間熱処
理した後、粉砕して、製造比較例1とした。
【0031】実施例1及び比較例1 下記に示す組成のゲル組成物を調製した。実施例1では
製造例1で製造した変性粘土鉱物を用い、比較例1では
製造比較例1で製造した変性粘土鉱物を用いた。それら
の経時安定性及び粘度を評価した。 (成 分) 実施例1 比較例1 1.デカメチルシクロペンタシロキサン 54(重量%) 54(重量%) 2.ポリエーテル変性シリコーン 3 3 3.変性粘土鉱物(製造例1) 3 − 4.変性粘土鉱物(比較製造例1) − 3 5.精製水 40 40 (調製方法)成分1〜4をディスパーズミルで均一に混
合分散した後、混合しながら成分5を添加してゲル組成
物を得た。
【0032】1.経時安定性 得られたゲル組成物を0℃、30℃、40℃の恒温槽に
セットし、1カ月後の状態を外観観察した。 2.粘度 ゲル組成物調製後、30℃の恒温槽にセットし、翌日の
粘度を振動式粘度計CJV5000(秩父セメント社
製)にて測定した。
【0033】それらの結果を下記に示す。 実施例1 比較例1 経時安定性 0℃ ○ △ 30℃ ○ × 40℃ ○ × 粘度(mPas) 398 91 上記結果から明らかなように、本発明に係わる変性粘土
鉱物は、優れたゲル安定性を有し、増粘性も良好であっ
た。
【0034】 実施例2 マニキュア (成 分) (重量%) 1.硝化綿 20.0 2.酢酸ブチル 残量 3.酢酸エチル 10.0 4.イソプロピルアルコール 8.0 5.アルキッド樹脂 7.0 6.クエン酸アセチルトリブチル 5.0 7.安息香酸ショ糖エステル 8.0 8.顔料 適量 9.変性粘土鉱物(製造例2) 6.0 (製造方法)成分1を成分2〜4に加えて溶解し、さら
に成分5〜9を加えて均一に混合後マニキュアを得た。
実施例2は、安定性が良好で、滑らかな伸びを有し、使
用感に優れていた。
【0035】 実施例3 ハンドクリーム (成 分) (重量%) 1.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 6.0 (信越化学工業社製:KP−504) 2.ポリエーテル変性シリコーン 3.0 3.エタノール 10.0 4.ジメチルポリシロキサン 40.0 5.変性粘土鉱物(製造例3) 3.0 6.防腐剤 適量 7.精製水 残量 (製造方法)成分1〜5を混合分散しながら、成分6〜
7を添加してハンドクリームを得た。実施例3は、安定
性が良好で、滑らかな伸びを有し、使用感に優れてい
た。
【0036】 実施例4 アイライナー (成 分) (重量%) 1.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 8.0 (信越化学工業社製:KP−504) 2.トリメチルシロキシケイ酸 4.0 3.デカメチルシクロペンタシロキサン 40.0 4.ポリエーテル変性シリコーン 4.0 5.変性粘土鉱物(製造例1) 2.0 6.顔料 適量 7.防腐剤 適量 8.精製水 残量 (製造方法)成分1〜6を混合分散しながら、成分7〜
8を添加してアイライナーを得た。実施例4は、安定性
が良好で、滑らかな伸びを有し、使用感に優れていた。
【0037】 実施例5 油性ファンデーション (成 分) (重量%) 1.カルナウバロウ 3.0 2.パラフィンワックス 2.0 3.マイクロクリスタリンワックス 2.0 4.デキストリン脂肪酸エステル 2.0 5.2−エチルヘキサン酸セチル 残量 6.ジメチルポリシロキサン 13.0 7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0 8.スクワラン 5.0 9.顔料 適量 10.変性粘土鉱物(製造例3) 8.0 (製造方法)成分1〜10を加温溶解し、三本ロールで
混合分散して油性ファンデーションを得た。実施例5
は、安定性が良好で、滑らかな伸びを有し、使用感に優
れていた。
【0038】 実施例6 マスカラ (成 分) (重量%) 1.カルナウバロウ 5.0 2.マイクロクリスタリンワックス 4.0 3.ロジン酸ペンテエリスリット 10.0 4.デキストリン脂肪酸エステル 5.0 5.変性粘土鉱物(製造例3) 2.0 6.炭酸プロピレン 0.6 7.無水ケイ酸 1.0 8.顔料 適量 9.軽質流動パラフィン 残量 (製造方法)成分1〜9を加温溶解し、三本ロールで混
合分散してマスカラを得た。実施例6は、安定性が良好
で、滑らかな伸びを有し、使用感に優れていた。
【0039】 実施例7 サンカット剤 (成 分) (重量%) 1.微粒子酸化チタン 8.0 2.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 4.0 (信越化学工業社製:KP−504) 3.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 4.変性粘土鉱物(製造例4) 5.0 5.ポリエーテル変性シリコーン 2.0 6.エタノール 15.0 7.紫外線吸収剤 適量 (製造方法)成分1〜7を均一に混合分散し、サンカッ
ト剤を得た。実施例7は、安定性が良好で、滑らかな伸
びを有し、使用感に優れていた。
【0040】
【発明の効果】本発明の変性粘土鉱物は、油剤に対し優
れたゲル化能を有し、高い増粘性、チキソトロピー性を
付与することのできる。また、本発明の変性粘土鉱物を
含有する化粧料は保存安定性、使用性に優れた特性を有
している。例えば、本発明の変性粘土鉱物を油中水型エ
マルジョンに配合すると、外油相をゲル化する(ネット
ワーク的な構造を呈する)ので、静置時には高粘度を有
し、内水相の合一やクリーミングを防ぎ、温度安定性や
経時安定性が向上する。また使用時に肌に塗布する際の
外力を加えることによってゲルのネットワーク構造が壊
れ、粘性が低下するため、良好な伸びを有し塗布し易く
なる、と言う効果が生じる。なお、このネットワーク構
造は静置することによって回復する。
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来より、スメクタイト型粘土鉱物、例
えばモンモリロナイト系粘土鉱物の層間に存在するCa
2+ 、K+、Na+、Mg 2+ 等の交換性カチオンのカチオン
交換能を利用し、該層間に存在する交換性カチオンをカ
チオン性界面活性剤でカチオン交換して製造した有機変
性粘土鉱物が、油系のゲル化剤として利用されている。
カチオン交換するカチオン性界面活性剤は、主に四級化
窒素を構造中に含むアンモニウム型の界面活性剤であ
り、ジメチルジステアリルアンモニウムクロライドやジ
メチルステアリルベンジルアンモニウムクロライド等が
多用されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】以下、詳細に説明する。本発明に用いられ
るスメクタイト型粘土鉱物は、例えばモンモリロナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト等の天然あるいは合成の粘土鉱物が挙げられ
る。本発明の変性粘土鉱物の原料には、これらスメクタ
イト型粘土鉱物の一種又は二種以上を適宜選択して用い
ることができる。スメクタイト型粘土鉱物は、その結晶
構造が層状構造であり、層表面には珪素に結合した酸素
原子が存在し、層間にはCa 2+ 、K+、Na+、Mg 2+
の交換性カチオンが存在し、その結晶端面すなわち層構
造の側面には水酸基が存在している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【化7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】実施例1及び比較例1 下記に示す組成のゲル組成物を調製した。実施例1では
製造例1で製造した変性粘土鉱物を用い、比較例1では
製造比較例1で製造した変性粘土鉱物を用いた。それら
の経時安定性及び粘度を評価した。 (成 分) 実施例1 比較例1 1.デカメチルシクロペンタシロキサン 54(重量%) 54(重量%) 2.ポリエーテル変性シリコーン 3 3 3.変性粘土鉱物(製造例1) 3 − 4.変性粘土鉱物(製造比較例1) − 3 5.精製水 40 40 (調製方法)成分1〜4をディスパーズミルで均一に混
合分散した後、混合しながら成分5を添加してゲル組成
物を得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】 実施例6 マスカラ (成 分) (重量%) 1.カルナウバロウ 5.0 2.マイクロクリスタリンワックス 4.0 3.ロジン酸ペンタエリスリット 10.0 4.デキストリン脂肪酸エステル 5.0 5.変性粘土鉱物(製造例3) 2.0 6.炭酸プロピレン 0.6 7.無水ケイ酸 1.0 8.顔料 適量 9.軽質流動パラフィン 残量 (製造方法)成分1〜9を加温溶解し、三本ロールで混
合分散してマスカラを得た。実施例6は、安定性が良好
で、滑らかな伸びを有し、使用感に優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 役田 剛 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究所内 (72)発明者 作田 晃司 群馬県碓氷郡松井田町人見1−10 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (72)発明者 一戸 省二 群馬県碓氷郡松井田町人見1−10 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (72)発明者 鬼形 正伸 群馬県安中市原市1433−1 豊順鉱業株式 会社応用粘土科学研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スメクタイト型粘土鉱物の層間に存在する
    カチオンが四級カチオン性窒素を含むカチオン性界面活
    性剤でカチオン交換されており、且つその結晶端面が親
    水化処理されていることを特徴とする変性粘土鉱物。
  2. 【請求項2】結晶端面の親水化処理が、ポリオキシエチ
    レン鎖を有する親水化剤で処理されたことを特徴とする
    請求項1記載の変性粘土鉱物。
  3. 【請求項3】結晶端面の親水化処理が、ポリオキシエチ
    レン鎖を有するシリル化剤で処理されたことを特徴とす
    る請求項1記載の変性粘土鉱物。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3に記載の変性粘土鉱物
    を含有することを特徴とする化粧料。
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