JPH09283447A - シリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造方法 - Google Patents
シリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造方法Info
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- JPH09283447A JPH09283447A JP9433096A JP9433096A JPH09283447A JP H09283447 A JPH09283447 A JP H09283447A JP 9433096 A JP9433096 A JP 9433096A JP 9433096 A JP9433096 A JP 9433096A JP H09283447 A JPH09283447 A JP H09283447A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリコン基板上に横型炉を用いたMOCVD
法でガリウム砒素を結晶成長させる方法において、高抵
抗のガリウム砒素を特別の装置を用いることなく製造す
る。 【解決手段】 基板上のガス流速を80〜120cm/
secとすることで、基板のシリコンの側面および裏面
からのオートドープを防止して高抵抗のガリウム砒素を
得る。
法でガリウム砒素を結晶成長させる方法において、高抵
抗のガリウム砒素を特別の装置を用いることなく製造す
る。 【解決手段】 基板上のガス流速を80〜120cm/
secとすることで、基板のシリコンの側面および裏面
からのオートドープを防止して高抵抗のガリウム砒素を
得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機器分野の携
帯端末や基地局の送受信設備に用いられる高速電子デバ
イス(HEMT、パワーFET等)を製造するための基
板材料となるガリウム砒素エピタキシャルウェハを供給
するためのシリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造
方法に関するものである。
帯端末や基地局の送受信設備に用いられる高速電子デバ
イス(HEMT、パワーFET等)を製造するための基
板材料となるガリウム砒素エピタキシャルウェハを供給
するためのシリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガリウム砒素はシリコンに比べて電子移
動度が大きいため、これ迄シリコンでは実現できなかっ
た高速デバイス(HEMT、MESFET等)用の材料
として用いられてきた。一方、ガリウム砒素基板は高価
で機械的に脆く熱伝導率が小さいため基板上の素子の放
熱が悪いなどの問題を抱えている。更に大口径化の進ん
でいるシリコン基板に比べると、これまで大面積で対性
能/コスト比の高い基板を安定に入手することは困難で
あった。そこで大面積で機械的強度に優れたシリコン基
板上に良質なガリウム砒素薄膜を結晶成長できれば従来
より低コストで割れにくく熱伝導率の良好な高速デバイ
ス用ヘテロエピタキシャルウェハ(以下、エピタキシャ
ルウェハをエピウェハと略記する)を供給することが可
能となる。
動度が大きいため、これ迄シリコンでは実現できなかっ
た高速デバイス(HEMT、MESFET等)用の材料
として用いられてきた。一方、ガリウム砒素基板は高価
で機械的に脆く熱伝導率が小さいため基板上の素子の放
熱が悪いなどの問題を抱えている。更に大口径化の進ん
でいるシリコン基板に比べると、これまで大面積で対性
能/コスト比の高い基板を安定に入手することは困難で
あった。そこで大面積で機械的強度に優れたシリコン基
板上に良質なガリウム砒素薄膜を結晶成長できれば従来
より低コストで割れにくく熱伝導率の良好な高速デバイ
ス用ヘテロエピタキシャルウェハ(以下、エピタキシャ
ルウェハをエピウェハと略記する)を供給することが可
能となる。
【0003】シリコン基板上に形成したガリウム砒素
(以下、GaAs/Si)の成長方法は、従来、有機金
属気相成長法(MOCVD法)による2段階成長法が用
いられており、容易に鏡面ウェハを作成することができ
る。この有機金属気相成長法によるGaAs/Siの作
成では、デバイス用エピウェハを作成する際に不可欠と
なるドーピング制御、AlGaAs膜の組成制御に関し
てもホモエピタキシャル成長の場合と同様に可能となっ
ている。
(以下、GaAs/Si)の成長方法は、従来、有機金
属気相成長法(MOCVD法)による2段階成長法が用
いられており、容易に鏡面ウェハを作成することができ
る。この有機金属気相成長法によるGaAs/Siの作
成では、デバイス用エピウェハを作成する際に不可欠と
なるドーピング制御、AlGaAs膜の組成制御に関し
てもホモエピタキシャル成長の場合と同様に可能となっ
ている。
【0004】しかし、これ迄、GaAs/Siではノン
ドープGaAs膜において高抵抗層を得ることが困難で
あった。この原因としてGaAs/Siでは成長中にシ
リコン基板からオートドープが発生するためであること
が分かっている。このオートドープは、シリコン基板の
表面にGaAs層を成長中、基板裏面からシリコン原子
が気化して基板の表側にわきだし、GaAs成長表面に
付着・混入し膜中でドーパントとして働くため膜中電子
濃度が上昇するというものであり、基板としてシリコン
を用いる以上、回避できない現象である。
ドープGaAs膜において高抵抗層を得ることが困難で
あった。この原因としてGaAs/Siでは成長中にシ
リコン基板からオートドープが発生するためであること
が分かっている。このオートドープは、シリコン基板の
表面にGaAs層を成長中、基板裏面からシリコン原子
が気化して基板の表側にわきだし、GaAs成長表面に
付着・混入し膜中でドーパントとして働くため膜中電子
濃度が上昇するというものであり、基板としてシリコン
を用いる以上、回避できない現象である。
【0005】そこで従来、オートドープの防止策とし
て、GaAs/Si成長中、基板の裏面においてシリコ
ンの気化を防ぐため、シリコンウェハの裏面をGaAs
のドーパントとならない安定な物質で被覆する方法が用
いられていた。これにより成長中ガリウム砒素層への環
境からシリコンの取込みが防止され、ガリウム砒素層の
電子濃度が1014(=1E14、以下本明細書および図
面において同様の表現を用いることがある)cm-3台と
いう高抵抗層を作成することが可能になった。
て、GaAs/Si成長中、基板の裏面においてシリコ
ンの気化を防ぐため、シリコンウェハの裏面をGaAs
のドーパントとならない安定な物質で被覆する方法が用
いられていた。これにより成長中ガリウム砒素層への環
境からシリコンの取込みが防止され、ガリウム砒素層の
電子濃度が1014(=1E14、以下本明細書および図
面において同様の表現を用いることがある)cm-3台と
いう高抵抗層を作成することが可能になった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、Ga
As/Siウェハを用いて電子デバイスを作成するには
高抵抗層を形成することが不可欠であったため、オート
ドープを抑制するためにシリコン基板の裏面コーティン
グ処理が欠かせなかった。裏面コーティング用の被膜層
の材料はシリコンウェハに対して、化学的、電気的に安
定な絶縁材料が望まれる。このような特性をもつ代表的
な物質として、SiO2 、Si3 N4 が広く知られてい
る。しかし、これらの材料をシリコンウェハの裏面コー
ティングに用いる際には、各々の材料に対して以下に述
べるような問題が発生してしまう。
As/Siウェハを用いて電子デバイスを作成するには
高抵抗層を形成することが不可欠であったため、オート
ドープを抑制するためにシリコン基板の裏面コーティン
グ処理が欠かせなかった。裏面コーティング用の被膜層
の材料はシリコンウェハに対して、化学的、電気的に安
定な絶縁材料が望まれる。このような特性をもつ代表的
な物質として、SiO2 、Si3 N4 が広く知られてい
る。しかし、これらの材料をシリコンウェハの裏面コー
ティングに用いる際には、各々の材料に対して以下に述
べるような問題が発生してしまう。
【0007】Si3 N4 を裏面コーティングしたシリコ
ンウェハを基板として用いる場合、基板自体が非常に脆
くなるため、デバイス作成工程中のハンドリングにより
非常に割れやすくなるという欠点がある。このため裏面
コーティング材料としてSi3 N4 を用いることは、デ
バイス用エピウェハへの応用の点で難しい。
ンウェハを基板として用いる場合、基板自体が非常に脆
くなるため、デバイス作成工程中のハンドリングにより
非常に割れやすくなるという欠点がある。このため裏面
コーティング材料としてSi3 N4 を用いることは、デ
バイス用エピウェハへの応用の点で難しい。
【0008】一方、SiO2 はシリコンウェハの絶縁被
覆用として最も広く用いられてきた材料であり、Si3
N4 コート基板に比較して割れ易くなるということはな
く、オートドープ防止用被覆材料として実用的である。
しかし、一般的な手法である熱酸化によりシリコンウェ
ハに酸化膜を形成する際には厳しいプロセス管理が必要
となる。これは熱酸化プロセス時に、酸化誘起欠陥(O
SF)がウェハ表面に発生しやすいからである。シリコ
ンウェハ表面にこのような欠陥が存在すると、その上に
成長する結晶層の新たな欠陥発生の原因となるためエピ
タキシャル層の結晶性が悪化する。このためシリコン基
板のOSFの発生は極力、避けなければならない。一般
にOSFはシリコンウェハの種類(p、n型)、品質
(Cz、Fz)に強く依存し、かつ熱酸化炉の汚染に強
く影響を受ける。このためOSFの発生を抑制するに
は、熱酸化治具やウェハ洗浄、炉の汚染対策、使用する
ガスの純度、等の厳しい管理が必要になる。このためG
aAs/Si用の基板としてOSFの無いSiO2 裏面
コートシリコン基板を安定に入手するには相応のコスト
が追加されることになる。
覆用として最も広く用いられてきた材料であり、Si3
N4 コート基板に比較して割れ易くなるということはな
く、オートドープ防止用被覆材料として実用的である。
しかし、一般的な手法である熱酸化によりシリコンウェ
ハに酸化膜を形成する際には厳しいプロセス管理が必要
となる。これは熱酸化プロセス時に、酸化誘起欠陥(O
SF)がウェハ表面に発生しやすいからである。シリコ
ンウェハ表面にこのような欠陥が存在すると、その上に
成長する結晶層の新たな欠陥発生の原因となるためエピ
タキシャル層の結晶性が悪化する。このためシリコン基
板のOSFの発生は極力、避けなければならない。一般
にOSFはシリコンウェハの種類(p、n型)、品質
(Cz、Fz)に強く依存し、かつ熱酸化炉の汚染に強
く影響を受ける。このためOSFの発生を抑制するに
は、熱酸化治具やウェハ洗浄、炉の汚染対策、使用する
ガスの純度、等の厳しい管理が必要になる。このためG
aAs/Si用の基板としてOSFの無いSiO2 裏面
コートシリコン基板を安定に入手するには相応のコスト
が追加されることになる。
【0009】以上の理由から、GaAs/Siに用いる
裏面コート基板としては、SiO2裏面コートウェハが
機能面で使用可能である。しかしながら、GaAs/S
iをデバイス用エピウェハとして使用して行く上で、G
aAs/Siの特徴の1つである性能/コスト比の高い
大面積基板を作成できる利点を享受するには、裏面コー
トの無い通常のシリコンウェハを用いて、GaAs/S
i成長中にオートドープの生じない成長技術を開発する
必要がある。
裏面コート基板としては、SiO2裏面コートウェハが
機能面で使用可能である。しかしながら、GaAs/S
iをデバイス用エピウェハとして使用して行く上で、G
aAs/Siの特徴の1つである性能/コスト比の高い
大面積基板を作成できる利点を享受するには、裏面コー
トの無い通常のシリコンウェハを用いて、GaAs/S
i成長中にオートドープの生じない成長技術を開発する
必要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、ガリウム砒素をシリコン基板上に成
長する際、シリコン基板上空の雰囲気ガスの流速を高め
ることによりシリコン基板の裏面及び側面から蒸発した
シリコン原子を速やかにシリコン基板周辺より掃き出
し、シリコン基板上のガリウム砒素成長表面にシリコン
原子が再付着することを妨げることによりGaAs中へ
のシリコン原子の混入量を低減し、裏面被覆の無いシリ
コン基板上に高抵抗GaAs層を結晶成長することを可
能にした点である。すなわち、本発明は、シリコン基板
上に横型炉を用いたMOCVD法でガリウム砒素を結晶
成長させる方法において、基板上のガス流速を80〜1
20cm/secとすることを特徴とするシリコン基板
上のガリウム砒素の製造方法である。
の本発明の構成は、ガリウム砒素をシリコン基板上に成
長する際、シリコン基板上空の雰囲気ガスの流速を高め
ることによりシリコン基板の裏面及び側面から蒸発した
シリコン原子を速やかにシリコン基板周辺より掃き出
し、シリコン基板上のガリウム砒素成長表面にシリコン
原子が再付着することを妨げることによりGaAs中へ
のシリコン原子の混入量を低減し、裏面被覆の無いシリ
コン基板上に高抵抗GaAs層を結晶成長することを可
能にした点である。すなわち、本発明は、シリコン基板
上に横型炉を用いたMOCVD法でガリウム砒素を結晶
成長させる方法において、基板上のガス流速を80〜1
20cm/secとすることを特徴とするシリコン基板
上のガリウム砒素の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の形態について述べる前
に、従来の有機金属気相成長法(MOCVD法)による
GaAs成長におけるガス流速の設定について説明す
る。
に、従来の有機金属気相成長法(MOCVD法)による
GaAs成長におけるガス流速の設定について説明す
る。
【0012】従来、MOCVD法によりガリウム砒素を
成長するときのガス流速は原料ガスの消費効率を損なわ
ないように設定される。つまり、ガス流速が速すぎると
原料が基板表面で十分に消費されないうちに通過するこ
とになるため流速は大きすぎないように設定される。
成長するときのガス流速は原料ガスの消費効率を損なわ
ないように設定される。つまり、ガス流速が速すぎると
原料が基板表面で十分に消費されないうちに通過するこ
とになるため流速は大きすぎないように設定される。
【0013】一方、デバイス用エピウェハは一般にドー
ピング層、ノンドープ層、AlGaAs層等の性質の異
なる数種類の層を積層した構造を有し、これら異なる層
の間の界面急峻性がデバイス特性上重要となってくる。
このため結晶成長時、下地と性質の異なる層を積み重ね
て行く際には原料ガスの切り換え速度が速くなければな
らないため、ガス流速をある程度の速度に設定する必要
がある。例えば図1に示すように通常のMOCVD装置
においてガスの熱分解領域はウェハ及びその周囲を加熱
できる構造体の空間である。性質の異なる層を積層する
際、原料ガス切り替時には少なくともこの領域では速や
かにガス種の交換が行われなければならない。
ピング層、ノンドープ層、AlGaAs層等の性質の異
なる数種類の層を積層した構造を有し、これら異なる層
の間の界面急峻性がデバイス特性上重要となってくる。
このため結晶成長時、下地と性質の異なる層を積み重ね
て行く際には原料ガスの切り換え速度が速くなければな
らないため、ガス流速をある程度の速度に設定する必要
がある。例えば図1に示すように通常のMOCVD装置
においてガスの熱分解領域はウェハ及びその周囲を加熱
できる構造体の空間である。性質の異なる層を積層する
際、原料ガス切り替時には少なくともこの領域では速や
かにガス種の交換が行われなければならない。
【0014】例えばウェハサイズが3inchの場合の
ガス流速の設定について説明する。従来、横型MOCV
D装置ではGaAs成長時のガス流速Vfcは30〜4
0cm/secと設定されていた。今、Vfc=40c
m/secとし、3inchウェハ径;W=7.5cm
とした場合、供給したガスが3inchウェハの上空を
通過する時間Tpは、 Tp=W/Vfc ・・・(1) となる。
ガス流速の設定について説明する。従来、横型MOCV
D装置ではGaAs成長時のガス流速Vfcは30〜4
0cm/secと設定されていた。今、Vfc=40c
m/secとし、3inchウェハ径;W=7.5cm
とした場合、供給したガスが3inchウェハの上空を
通過する時間Tpは、 Tp=W/Vfc ・・・(1) となる。
【0015】GaAs層の成長速度RGaAsを、通常用い
る値;5μm/hrとすると、ガスのウェハ上空通過時
間Tp内に成長されるGaAs層の膜厚Dは、 D=Tp・RGaAs=2.6Å ・・・(2) となる。
る値;5μm/hrとすると、ガスのウェハ上空通過時
間Tp内に成長されるGaAs層の膜厚Dは、 D=Tp・RGaAs=2.6Å ・・・(2) となる。
【0016】GaAs成長層における厚みの基準となる
成長単位として、(Ga一原子層+As一原子層)とい
う一対の層厚を考えた場合、その厚さDuは、GaAs
の格子定数をa(=5.65Å)とすると(100)面
の場合、 Du=a/2=2.83Å ・・・(3) となる。
成長単位として、(Ga一原子層+As一原子層)とい
う一対の層厚を考えた場合、その厚さDuは、GaAs
の格子定数をa(=5.65Å)とすると(100)面
の場合、 Du=a/2=2.83Å ・・・(3) となる。
【0017】以上のことから、ガス流速40cm/se
cでは、下地層と異なる種類の層を積層する場合に原料
ガスを切り替る際、ウェハ上空に存在していた以前のガ
スがウェハの上流側から下流側へ移動している時間内に
成長する膜厚DはGaAsの成長単位となる膜厚Duよ
りも小さいことになる。つまり、ガス切り替に伴うウェ
ハ面内での異種層の界面急峻性はDuと同程度かそれ以
下となるように設定されるわけである。上述の様に3i
nch基板を用いる場合、ガス流速はたかだか40cm
/secと設定されたが、それ以上ガス流速を上げるこ
とは原料消費効率の点から行われない。つまりガス流速
が早すぎると供給した原料ガスが基板表面で十分に消費
されないうちに掃き出されてしまうからであり、必要以
上に流速を上げても原料ガスが無駄になるだけだからで
ある。
cでは、下地層と異なる種類の層を積層する場合に原料
ガスを切り替る際、ウェハ上空に存在していた以前のガ
スがウェハの上流側から下流側へ移動している時間内に
成長する膜厚DはGaAsの成長単位となる膜厚Duよ
りも小さいことになる。つまり、ガス切り替に伴うウェ
ハ面内での異種層の界面急峻性はDuと同程度かそれ以
下となるように設定されるわけである。上述の様に3i
nch基板を用いる場合、ガス流速はたかだか40cm
/secと設定されたが、それ以上ガス流速を上げるこ
とは原料消費効率の点から行われない。つまりガス流速
が早すぎると供給した原料ガスが基板表面で十分に消費
されないうちに掃き出されてしまうからであり、必要以
上に流速を上げても原料ガスが無駄になるだけだからで
ある。
【0018】以上のように、通常のMOCVD装置にお
いてガス流速は、ウェハサイズを考慮して所望の界面急
峻性が得られ、かつ原料消費効率が落ちないように設定
される。
いてガス流速は、ウェハサイズを考慮して所望の界面急
峻性が得られ、かつ原料消費効率が落ちないように設定
される。
【0019】例えば本実験に用いたMOCVD装置にお
いては、3inchGaAs基板を用いる場合、ガス流
速は上記のように成長速度を考慮して30〜40cm/
secの範囲において設定された。このように設定され
たガス流速にて、GaAs基板を用いて各種光デバイス
用積層構造を作成しデバイス特性を評価したところ、積
層界面の急峻性は問題無いことを確認しており、GaA
s基板を用いた場合のガス流速下限値は界面急峻性によ
り決められることが裏付けられた。
いては、3inchGaAs基板を用いる場合、ガス流
速は上記のように成長速度を考慮して30〜40cm/
secの範囲において設定された。このように設定され
たガス流速にて、GaAs基板を用いて各種光デバイス
用積層構造を作成しデバイス特性を評価したところ、積
層界面の急峻性は問題無いことを確認しており、GaA
s基板を用いた場合のガス流速下限値は界面急峻性によ
り決められることが裏付けられた。
【0020】一方、GaAs/Siの場合、成長層の基
本的な作成条件であるガス流速はGaAs基板上へのG
aAs成長において決められた値が流用されてきた。G
aAs/Siの成長方法は2段階成長法が用いられ、成
長時の温度プロファイルとしては図2に示すように初期
プリべーク及びそれに引き続く低温成長層(400℃、
約200Å)、成長層(約700℃)というプロセスが
とられ、ホモエピタキシャル成長(GaAs/GaA
s)とは異なる成長手順となっている。GaAs/Si
ではこのように特有の成長手法を用いるもののGaAs
層の成長条件については、基本的なパラメータであるガ
ス流速はホモエピタキシャル成長にて設定された値がそ
のまま用いられる場合が一般的となっており、今まで詳
細な検討が行われたことがなかった。
本的な作成条件であるガス流速はGaAs基板上へのG
aAs成長において決められた値が流用されてきた。G
aAs/Siの成長方法は2段階成長法が用いられ、成
長時の温度プロファイルとしては図2に示すように初期
プリべーク及びそれに引き続く低温成長層(400℃、
約200Å)、成長層(約700℃)というプロセスが
とられ、ホモエピタキシャル成長(GaAs/GaA
s)とは異なる成長手順となっている。GaAs/Si
ではこのように特有の成長手法を用いるもののGaAs
層の成長条件については、基本的なパラメータであるガ
ス流速はホモエピタキシャル成長にて設定された値がそ
のまま用いられる場合が一般的となっており、今まで詳
細な検討が行われたことがなかった。
【0021】図3にホモエピタキシャル(GaAs/G
aAs)成長条件にて設定したガス流速値を用いて作成
したノンドープGaAs/Siのキャリア密度ウェハ面
内分布を示す。シリコン基板は比抵抗;2〜6kΩc
m、(100)面3度off、3inchウェハを用
い、成長ガス圧は76Torr、成長温度700℃、ア
ルシン流量:トリメチルガリウム流量=40:1、ガス
流速は31.4cm/secとした。このガス流速はG
aAs基板を用いた場合ノンドープ層の電子濃度が10
14cm-3台以下と高抵抗を示す条件である。
aAs)成長条件にて設定したガス流速値を用いて作成
したノンドープGaAs/Siのキャリア密度ウェハ面
内分布を示す。シリコン基板は比抵抗;2〜6kΩc
m、(100)面3度off、3inchウェハを用
い、成長ガス圧は76Torr、成長温度700℃、ア
ルシン流量:トリメチルガリウム流量=40:1、ガス
流速は31.4cm/secとした。このガス流速はG
aAs基板を用いた場合ノンドープ層の電子濃度が10
14cm-3台以下と高抵抗を示す条件である。
【0022】図より電子濃度はウェハ端で高く中心部で
最小となる凹型の分布であり、中心部でも8E16cm
-3を示し、これまで知られているGaAs/Si特有の
典型的なオートドープのプロファイルを示している。こ
れは、まず、シリコン基板上にGaAsを成長中、キャ
リアガスとしてガス流の大部分を占める水素がシリコン
基板の裏面に回り込み熱分解し原子状の活性水素が発生
する。この活性水素がシリコンウェハをエッチングする
ことによりシリコン水素化物が発生する。この様にして
気化したシリコン原子は基板の裏面から表面に回り込み
GaAs成長表面層に付着、混入しGaAs結晶中でド
ーパントとして働くため、GaAs層のキャリア密度バ
ックグランドが上昇することになる。
最小となる凹型の分布であり、中心部でも8E16cm
-3を示し、これまで知られているGaAs/Si特有の
典型的なオートドープのプロファイルを示している。こ
れは、まず、シリコン基板上にGaAsを成長中、キャ
リアガスとしてガス流の大部分を占める水素がシリコン
基板の裏面に回り込み熱分解し原子状の活性水素が発生
する。この活性水素がシリコンウェハをエッチングする
ことによりシリコン水素化物が発生する。この様にして
気化したシリコン原子は基板の裏面から表面に回り込み
GaAs成長表面層に付着、混入しGaAs結晶中でド
ーパントとして働くため、GaAs層のキャリア密度バ
ックグランドが上昇することになる。
【0023】この過程の中で活性水素がシリコンをはぎ
取るエッチングプロセスは化学反応であるため、発生す
る気化シリコン量は基板温度に依存する。このため成長
温度を下げることによりキャリア密度を低減することは
できる。実際には成長温度を600℃近くに下げれば図
3に示したオートドープが生じた成長条件でも電子濃度
を1014cm-3台まで低減することは可能である。しか
しながら、GaAs/Siでは成長温度が650℃以下
では、GaAs/Si特有の数μmサイズの貝殻状の欠
陥が多数発生してしまい表面モフォロジーが悪化する。
このためGaAs/Siでは成長温度を650℃以下に
することはできない。
取るエッチングプロセスは化学反応であるため、発生す
る気化シリコン量は基板温度に依存する。このため成長
温度を下げることによりキャリア密度を低減することは
できる。実際には成長温度を600℃近くに下げれば図
3に示したオートドープが生じた成長条件でも電子濃度
を1014cm-3台まで低減することは可能である。しか
しながら、GaAs/Siでは成長温度が650℃以下
では、GaAs/Si特有の数μmサイズの貝殻状の欠
陥が多数発生してしまい表面モフォロジーが悪化する。
このためGaAs/Siでは成長温度を650℃以下に
することはできない。
【0024】ここで再びオートドープについて詳しく考
察する。図9にGaAs/Si成長中の気化シリコンの
回り込む様子を示す。基板の裏面で生成されたシリコン
水素化物は基板端より表面側にわきだし、上空の気流に
巻き込まれてわきだした場所から下流側へ吹き流されて
行くことになる。問題は、わきだした瞬間に全ての気化
シリコンが上空の気流に巻き込まれるわけではないこと
である。一般に、気流と接する壁の表面ではガスの流速
は0である。このため、わきだしたシリコンのうち、す
ぐに上空のガス流に巻き込まれなかった一部のシリコン
はわきだした点近傍でゆっくりと移動しながら徐々に上
空の気流に巻き込まれて基板表面から離れて行くか、或
るいはシリコン基板上のGaAs成長表面層に付着、混
入して行くことになる。問題は、如何にこのGaAs成
長表面層に付着するシリコンを減らすかということであ
る。
察する。図9にGaAs/Si成長中の気化シリコンの
回り込む様子を示す。基板の裏面で生成されたシリコン
水素化物は基板端より表面側にわきだし、上空の気流に
巻き込まれてわきだした場所から下流側へ吹き流されて
行くことになる。問題は、わきだした瞬間に全ての気化
シリコンが上空の気流に巻き込まれるわけではないこと
である。一般に、気流と接する壁の表面ではガスの流速
は0である。このため、わきだしたシリコンのうち、す
ぐに上空のガス流に巻き込まれなかった一部のシリコン
はわきだした点近傍でゆっくりと移動しながら徐々に上
空の気流に巻き込まれて基板表面から離れて行くか、或
るいはシリコン基板上のGaAs成長表面層に付着、混
入して行くことになる。問題は、如何にこのGaAs成
長表面層に付着するシリコンを減らすかということであ
る。
【0025】基板端を通ってわきだしてくるシリコンの
総量は、上述したようにウェハ裏面での水素エッチング
による化学反応であるため基板温度により決まる。この
ためGaAs成長中基板温度が一定であれば、総量は一
定となる。それ故、GaAs成長表面に付着するシリコ
ン量を減らすにはウェハ端からわきだした時点で如何に
素早く多くのシリコンを上空の気流に巻き込ませて下流
側へ一気に通過させるかという点にかかっている。
総量は、上述したようにウェハ裏面での水素エッチング
による化学反応であるため基板温度により決まる。この
ためGaAs成長中基板温度が一定であれば、総量は一
定となる。それ故、GaAs成長表面に付着するシリコ
ン量を減らすにはウェハ端からわきだした時点で如何に
素早く多くのシリコンを上空の気流に巻き込ませて下流
側へ一気に通過させるかという点にかかっている。
【0026】以上の考察からシリコン基板上空のガス流
速を上げればウェハ端からわきだした時点でシリコンを
できるだけ多く気流中に巻き込ませることができ、ウェ
ハ表面近傍に残留するシリコン量を減少させGaAs成
長表面へ付着するシリコン量を低減できるのではないか
と考えた。しかしながら前述したように通常MOCVD
法においては、ガス流速は成長させる基板の寸法を考慮
し、かつガス消費効率の点から必要以上に流速を上げな
いように設定される。このためガス流速を上げることに
よりオートドープを低減できたとしても、流速が速すぎ
ることによりガス消費効率低下による成長速度の極端な
減少や膜厚の不均一性が増加したのでは実用化できな
い。そこでガス流速を増加させた時、GaAs成長層の
キャリア密度をどのくらい低減できるかという点、及び
その時の成長速度の変化について次の実験を行った。
速を上げればウェハ端からわきだした時点でシリコンを
できるだけ多く気流中に巻き込ませることができ、ウェ
ハ表面近傍に残留するシリコン量を減少させGaAs成
長表面へ付着するシリコン量を低減できるのではないか
と考えた。しかしながら前述したように通常MOCVD
法においては、ガス流速は成長させる基板の寸法を考慮
し、かつガス消費効率の点から必要以上に流速を上げな
いように設定される。このためガス流速を上げることに
よりオートドープを低減できたとしても、流速が速すぎ
ることによりガス消費効率低下による成長速度の極端な
減少や膜厚の不均一性が増加したのでは実用化できな
い。そこでガス流速を増加させた時、GaAs成長層の
キャリア密度をどのくらい低減できるかという点、及び
その時の成長速度の変化について次の実験を行った。
【0027】実験 図4に、GaAs層を成長する際シリコン基板上空のガ
ス流速を60〜100cm/secの範囲で変化させた
ときのGaAs/Siウェハ面内での電子濃度分布を示
す。実験に使用したシリコンウェハは3inch、高抵
抗(Fz、2〜6kΩcm)を用いた。成長時の基板温
度は680℃、トリメチルガリウム・モル流量=1.1
7E−4mol/min、ガス圧=40Torr、成長
膜厚3μmとした。
ス流速を60〜100cm/secの範囲で変化させた
ときのGaAs/Siウェハ面内での電子濃度分布を示
す。実験に使用したシリコンウェハは3inch、高抵
抗(Fz、2〜6kΩcm)を用いた。成長時の基板温
度は680℃、トリメチルガリウム・モル流量=1.1
7E−4mol/min、ガス圧=40Torr、成長
膜厚3μmとした。
【0028】オートドープが生じている低ガス流速で成
長した場合の図3と比較すると、ガス流速がほぼ2倍の
図4(a)に示した60cm/secで成長した試料で
は、ウェハ中心部から約20mm内においてキャリア密
度が1E14cm-3以下となっており、中心部のみを比
べるとキャリア密度は約3桁減少したことになり、ガス
流速を増加させる手法は非常に有効であることが分か
る。更に、図4においてガス流速の増大と共に1E14
cm-3以下の領域がウェハ中心部から端へと急激に拡大
していき、図4(e)に示したガス流速が100cm/
secの時、ウェハ端より約10mmの周辺部まで広が
っていることが分かる。
長した場合の図3と比較すると、ガス流速がほぼ2倍の
図4(a)に示した60cm/secで成長した試料で
は、ウェハ中心部から約20mm内においてキャリア密
度が1E14cm-3以下となっており、中心部のみを比
べるとキャリア密度は約3桁減少したことになり、ガス
流速を増加させる手法は非常に有効であることが分か
る。更に、図4においてガス流速の増大と共に1E14
cm-3以下の領域がウェハ中心部から端へと急激に拡大
していき、図4(e)に示したガス流速が100cm/
secの時、ウェハ端より約10mmの周辺部まで広が
っていることが分かる。
【0029】一般に電子デバイス用エピウェハのノンド
ープ層としては、キャリア密度が1014cm-3台以下で
あることが求められる。またウェハ上にデバイスを作成
する場合、ウェハ端から約5mmは通常使用されない。
これらのデバイス・サイドからの条件を勘案すると、図
4よりガス流速を80cm/sec以上に設定すればウ
ェハ端より5mm内において1014cm-3台以下を実現
でき実用的な電子デバイス用エピウェハの製造条件とな
ることが分かる。
ープ層としては、キャリア密度が1014cm-3台以下で
あることが求められる。またウェハ上にデバイスを作成
する場合、ウェハ端から約5mmは通常使用されない。
これらのデバイス・サイドからの条件を勘案すると、図
4よりガス流速を80cm/sec以上に設定すればウ
ェハ端より5mm内において1014cm-3台以下を実現
でき実用的な電子デバイス用エピウェハの製造条件とな
ることが分かる。
【0030】又、図4よりウェハ端付近のキャリア密度
はウェハの中心に向って直線的に減少しており、その傾
きはガス流速の増加と共に急になっていることが分か
る。図9において説明したように、上流側のウェハ端よ
り基板表面側にわきだしたシリコンはわきだした時点で
大部分は上空のガス流に巻き込まれると考えられるが、
一部分は基板端部に残留し下流側へ移動しながら徐々に
上空のガス流に巻き込まれて基板表面から離れつつ、そ
の間に更に一部は基板最表面層に付着、混入して行く。
そしてガス流速が増大すると、わきだしたシリコンを巻
き込み基板表面から離脱させる効果が強くなると考えら
れる。図4の結果は、この効果を裏付けるものであり上
述したように80cm/sec以上であれば実用可能な
キャリア密度バックグランドの仕様を満たすエピウェハ
が得られ、ガス流速の高速化が非常に有効であることが
分かる。
はウェハの中心に向って直線的に減少しており、その傾
きはガス流速の増加と共に急になっていることが分か
る。図9において説明したように、上流側のウェハ端よ
り基板表面側にわきだしたシリコンはわきだした時点で
大部分は上空のガス流に巻き込まれると考えられるが、
一部分は基板端部に残留し下流側へ移動しながら徐々に
上空のガス流に巻き込まれて基板表面から離れつつ、そ
の間に更に一部は基板最表面層に付着、混入して行く。
そしてガス流速が増大すると、わきだしたシリコンを巻
き込み基板表面から離脱させる効果が強くなると考えら
れる。図4の結果は、この効果を裏付けるものであり上
述したように80cm/sec以上であれば実用可能な
キャリア密度バックグランドの仕様を満たすエピウェハ
が得られ、ガス流速の高速化が非常に有効であることが
分かる。
【0031】次にガス流速を増大させた時の成長速度の
変化を図5及び表1に示す。
変化を図5及び表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】図5におけるガス流速はガス圧40Tor
r時における総ガス流量を変化させることにより、60
〜100cm/secの範囲で変化させている。なお、
表1の最下段には、比較のためにガス圧76Torr時
の従来のガス流速=31.4cm/secでの値を載せ
た。従来のガス流速条件(31.4cm/sec、ガス
圧=76Torr)において、トリメチルガリウム(T
MG)流量=1.17E−4mol/minの時、シリ
コン基板上のGaAs成長速度は5.0μm/hrであ
った。一方、図5よりガス流速60cm/sec(ガス
圧=40Torr)に増大させた時には同一のTMGモ
ル流量を供給した場合、GaAs成長速度は5.5μm
/hrと1割増加した。これはガス圧及びガス流速の変
化により基板上に形成される境界層が変化したために生
じたためであり、原料が有効に利用されているため好ま
しい結果である。
r時における総ガス流量を変化させることにより、60
〜100cm/secの範囲で変化させている。なお、
表1の最下段には、比較のためにガス圧76Torr時
の従来のガス流速=31.4cm/secでの値を載せ
た。従来のガス流速条件(31.4cm/sec、ガス
圧=76Torr)において、トリメチルガリウム(T
MG)流量=1.17E−4mol/minの時、シリ
コン基板上のGaAs成長速度は5.0μm/hrであ
った。一方、図5よりガス流速60cm/sec(ガス
圧=40Torr)に増大させた時には同一のTMGモ
ル流量を供給した場合、GaAs成長速度は5.5μm
/hrと1割増加した。これはガス圧及びガス流速の変
化により基板上に形成される境界層が変化したために生
じたためであり、原料が有効に利用されているため好ま
しい結果である。
【0034】しかし図5に示すように、同一ガス圧(4
0Torr)下においてガス流速が増加した場合、Ga
As成長速度はガス流速に比例して減少することが分か
る。この成長速度の減少に関しては上述したようにオー
トドープ抑制のための実用的なガス流速である80cm
/secにおいても4.77μm/hrと従来条件での
成長速度(5μm/hr)に比べて約5%の減少に過ぎ
なかった。又、図中直線外挿から成長速度が30%減少
するガス流速値は119.5cm/secと求められ
る。成長速度の減少分が3割を越えると原料消費効率の
観点からエピウェハ製造コスト面で採算上問題となる。
以上より、オートドープを抑制し、利用可能なエピウェ
ハを作成するためのガス流速の下限値としては80cm
/sec以上であればよく、ガス流速の上限値としては
原料消費効率の点から120cm/sec以下となる。
0Torr)下においてガス流速が増加した場合、Ga
As成長速度はガス流速に比例して減少することが分か
る。この成長速度の減少に関しては上述したようにオー
トドープ抑制のための実用的なガス流速である80cm
/secにおいても4.77μm/hrと従来条件での
成長速度(5μm/hr)に比べて約5%の減少に過ぎ
なかった。又、図中直線外挿から成長速度が30%減少
するガス流速値は119.5cm/secと求められ
る。成長速度の減少分が3割を越えると原料消費効率の
観点からエピウェハ製造コスト面で採算上問題となる。
以上より、オートドープを抑制し、利用可能なエピウェ
ハを作成するためのガス流速の下限値としては80cm
/sec以上であればよく、ガス流速の上限値としては
原料消費効率の点から120cm/sec以下となる。
【0035】図6、図7に、従来のガス流速条件及び、
本実験での高ガス流速条件下で作成したGaAs/Si
膜の3inch膜厚均一性の結果を示す。ここで云う均
一性はウェハ端より5mm内における膜厚の最大と最小
の差の1/2を膜厚平均値で割った値である。図6よ
り、従来のガス流速31.4cm/sec時の膜厚の均
一性は±1.52%であり、ガス流速を増加させた60
cm/secの時の膜厚均一性と同一の値を示した。
又、図7より同一のガス圧(40Torr)下ではガス
流速の大きい方が膜厚均一性が少し改善される傾向を示
すことが分かる。
本実験での高ガス流速条件下で作成したGaAs/Si
膜の3inch膜厚均一性の結果を示す。ここで云う均
一性はウェハ端より5mm内における膜厚の最大と最小
の差の1/2を膜厚平均値で割った値である。図6よ
り、従来のガス流速31.4cm/sec時の膜厚の均
一性は±1.52%であり、ガス流速を増加させた60
cm/secの時の膜厚均一性と同一の値を示した。
又、図7より同一のガス圧(40Torr)下ではガス
流速の大きい方が膜厚均一性が少し改善される傾向を示
すことが分かる。
【0036】以上の結果より、ウェハの大部分の領域で
実用可能なレベルまでオートドープを抑制するためにガ
ス流速を増大させても(>80cm/sec)、この程
度の範囲であるなら成長速度が極端に減少するというこ
とはなく、膜厚均一性はむしろ改善される傾向にあるこ
とが分かった。
実用可能なレベルまでオートドープを抑制するためにガ
ス流速を増大させても(>80cm/sec)、この程
度の範囲であるなら成長速度が極端に減少するというこ
とはなく、膜厚均一性はむしろ改善される傾向にあるこ
とが分かった。
【0037】以上の実験結果はウェハサイズが3inc
hで、GaAs成長速度=5μm/hrの場合について
オートドープを抑制するためのガス流速の効果に関する
結果であった。
hで、GaAs成長速度=5μm/hrの場合について
オートドープを抑制するためのガス流速の効果に関する
結果であった。
【0038】そこで次に異なるウェハサイズ及び、Ga
As成長速度を用いた場合に関して述べることにする。
As成長速度を用いた場合に関して述べることにする。
【0039】図4はガス流速の増加と共に基板端でのキ
ャリア密度の減少する傾きが急になることを示してお
り、この結果は図9において説明した ”基板端での残
留気化シリコンはガス流速の増大と共に基板表面より離
脱しやすくなる”という内容を裏付けている。この結果
はオートドープを抑制するには基板端の気化シリコンの
除去が重要であることを意味し基板端での気化シリコン
の残留濃度さえ下げれば基板中央部にはなんら影響しな
いことを示している。つまり一旦基板端より離脱した気
化シリコンは再度基板中央部に再付着するというよりむ
しろ下流側のシリコン端以降へ一気に吹き流されてしま
うことになる。このことから、オートドープを抑制する
ためのガス流速として前述の実験で求められた80cm
/sec以上という値はウェハサイズに依存しない。
ャリア密度の減少する傾きが急になることを示してお
り、この結果は図9において説明した ”基板端での残
留気化シリコンはガス流速の増大と共に基板表面より離
脱しやすくなる”という内容を裏付けている。この結果
はオートドープを抑制するには基板端の気化シリコンの
除去が重要であることを意味し基板端での気化シリコン
の残留濃度さえ下げれば基板中央部にはなんら影響しな
いことを示している。つまり一旦基板端より離脱した気
化シリコンは再度基板中央部に再付着するというよりむ
しろ下流側のシリコン端以降へ一気に吹き流されてしま
うことになる。このことから、オートドープを抑制する
ためのガス流速として前述の実験で求められた80cm
/sec以上という値はウェハサイズに依存しない。
【0040】一方、ウェハサイズによりガス流速が制限
される、もう1つの要因として考慮しなければならない
ものに、前述したガス切り替時の界面急峻性の確保があ
る。そこで、ガス切り替時の界面急峻性を確保する際の
ガス流速とウェハサイズとの関係を次に求める。
される、もう1つの要因として考慮しなければならない
ものに、前述したガス切り替時の界面急峻性の確保があ
る。そこで、ガス切り替時の界面急峻性を確保する際の
ガス流速とウェハサイズとの関係を次に求める。
【0041】今、ウェハサイズをW、ガス流速をVfc
とするとウェハ上空をガス流が通過する時間Tpは前出
(1)式で与えられる。一方、成長速度がRGaAsの時、
(Ga一原子層+As一原子層)分の膜厚Duが成長す
る時間をTgとすると、 Tg=a/2RGaAs ・・・(4) [a;GaAs格子定数(=5.65Å)] となる。
とするとウェハ上空をガス流が通過する時間Tpは前出
(1)式で与えられる。一方、成長速度がRGaAsの時、
(Ga一原子層+As一原子層)分の膜厚Duが成長す
る時間をTgとすると、 Tg=a/2RGaAs ・・・(4) [a;GaAs格子定数(=5.65Å)] となる。
【0042】ガス切り替時の界面急峻性がウェハ面内に
おいてDu以下となるためには、厚さDu分成長する時
間よりガス流がウェハ上空を通過する時間が短くなけれ
ばならないから(Tp<Tg)、 W/Vfc<a/2RGaAs ・・・(5) ∴ Vfc>2RGaAsW/a ・・・(6) となる。
おいてDu以下となるためには、厚さDu分成長する時
間よりガス流がウェハ上空を通過する時間が短くなけれ
ばならないから(Tp<Tg)、 W/Vfc<a/2RGaAs ・・・(5) ∴ Vfc>2RGaAsW/a ・・・(6) となる。
【0043】つまり成長速度RGaAsの時ウェハ径Wの基
板を用いた場合、原料ガス切り替時ウェハ面内にてa/
2以下の界面急峻性を確保するには、ガス流速Vfcは
2RGaAsW/a以上に設定する必要がある。例えばGa
As成長速度RGaAs=5μm/hrとした時、各ウェハ
径に対するガス流速Vfcを表2に示す。
板を用いた場合、原料ガス切り替時ウェハ面内にてa/
2以下の界面急峻性を確保するには、ガス流速Vfcは
2RGaAsW/a以上に設定する必要がある。例えばGa
As成長速度RGaAs=5μm/hrとした時、各ウェハ
径に対するガス流速Vfcを表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】この表よりウェハサイズが6inch迄は
界面急峻性から要求されるガス流速の方が小さいため、
オートドープ抑制から要求されるガス流速下限値(=8
0cm/sec)が優先される。
界面急峻性から要求されるガス流速の方が小さいため、
オートドープ抑制から要求されるガス流速下限値(=8
0cm/sec)が優先される。
【0046】この様子を成長速度RGaAsをパラメータに
して図8に示す。表2で説明したように、成長速度とし
て5μm/hrを設定した場合ウェハ径6.4inch
迄はガス流速設定値として80cm/sec以上となる
が、6.4inchより大きなウェハ径の場合は界面急
峻性から要求されるガス流速(=2WRGaAs/a)以上
に設定されることになり、結局、RGaAs=5μm/hr
の場合、ウェハサイズに対するガス流速設定領域は図中
の斜線部分となる。
して図8に示す。表2で説明したように、成長速度とし
て5μm/hrを設定した場合ウェハ径6.4inch
迄はガス流速設定値として80cm/sec以上となる
が、6.4inchより大きなウェハ径の場合は界面急
峻性から要求されるガス流速(=2WRGaAs/a)以上
に設定されることになり、結局、RGaAs=5μm/hr
の場合、ウェハサイズに対するガス流速設定領域は図中
の斜線部分となる。
【0047】一方、成長速度が4μm/hrの場合、成
長速度が遅い分だけ膜厚Duの界面急峻性を得るために
必要なガス流速も小さくてすむためオートドープ抑制の
ガス流速(80cm/sec)は、8inchのウェハ
サイズまで優先する。又成長速度が6μm/hrの場合
は逆の理由により5.3inch以上のウェハサイズで
界面急峻性を確保するガス流速が必要となるため80c
m/secより大きなガス流速としなければならない。
長速度が遅い分だけ膜厚Duの界面急峻性を得るために
必要なガス流速も小さくてすむためオートドープ抑制の
ガス流速(80cm/sec)は、8inchのウェハ
サイズまで優先する。又成長速度が6μm/hrの場合
は逆の理由により5.3inch以上のウェハサイズで
界面急峻性を確保するガス流速が必要となるため80c
m/secより大きなガス流速としなければならない。
【0048】このように、用いるウェハサイズと成長速
度の設定値によりガス流速の下限値として、オートドー
プ抑制のための値(80cm/sec)か、或るいは界
面急峻性確保のための値(=2WRGaAs/a)のいずれ
かが決まることになる。
度の設定値によりガス流速の下限値として、オートドー
プ抑制のための値(80cm/sec)か、或るいは界
面急峻性確保のための値(=2WRGaAs/a)のいずれ
かが決まることになる。
【0049】以上により成長速度Rd(Å/s)にてG
aAs/Siを作成する場合、成長条件としてガス流速
を設定する場合、オートドープ抑制の観点よりガス流速
の下限値として80cm/sec以上と決められる。た
だしこのガス流速値は用いるウェハサイズが(5)式よ
り求まる81.4/RGaAs(cm)以下の基板に限りこ
の条件下では界面急峻性に必要なガス流速値も満足され
ることになる。
aAs/Siを作成する場合、成長条件としてガス流速
を設定する場合、オートドープ抑制の観点よりガス流速
の下限値として80cm/sec以上と決められる。た
だしこのガス流速値は用いるウェハサイズが(5)式よ
り求まる81.4/RGaAs(cm)以下の基板に限りこ
の条件下では界面急峻性に必要なガス流速値も満足され
ることになる。
【0050】一方、ウェハサイズが81.4/R
GaAs(cm)より大きい基板W(cm)を用いる場合、
ガス流速下限値は(6)式より求まる0.983WR
GaAs(cm/sec)以上と決められる。この場合は界
面急峻性を確保するガス流速が優先され、オートドープ
抑制に必要なガス流速値も同時に満足されることにな
る。そして、この両方の場合に対してガス流速の上限値
は原料消費効率の観点から120cm/sec以下と設
定されることになる。
GaAs(cm)より大きい基板W(cm)を用いる場合、
ガス流速下限値は(6)式より求まる0.983WR
GaAs(cm/sec)以上と決められる。この場合は界
面急峻性を確保するガス流速が優先され、オートドープ
抑制に必要なガス流速値も同時に満足されることにな
る。そして、この両方の場合に対してガス流速の上限値
は原料消費効率の観点から120cm/sec以下と設
定されることになる。
【0051】これまで述べてきたように、オートドープ
抑制についてガス流速の効果を詳しく考察し、ガス流速
を増加させた場合の一連の実験結果から、基板端での残
留気化シリコンの掃き出しが重要であることを検証する
ことにより、オートドープ抑制のためにガス流速を上げ
る方法及び、その流速値の設定手法が実用上有効である
ことを確認し本発明の完成に至った。
抑制についてガス流速の効果を詳しく考察し、ガス流速
を増加させた場合の一連の実験結果から、基板端での残
留気化シリコンの掃き出しが重要であることを検証する
ことにより、オートドープ抑制のためにガス流速を上げ
る方法及び、その流速値の設定手法が実用上有効である
ことを確認し本発明の完成に至った。
【0052】そして、上記のガス流速の高速化によりシ
リコン基板からの気化シリコンのGaAs成長表面への
付着、混入が防止され、その結果、基板端の近傍を除い
たウェハのほぼ全域においてGaAs成長層をデバイス
用エピウェハに要求されるレベルまで高抵抗とすること
ができた。
リコン基板からの気化シリコンのGaAs成長表面への
付着、混入が防止され、その結果、基板端の近傍を除い
たウェハのほぼ全域においてGaAs成長層をデバイス
用エピウェハに要求されるレベルまで高抵抗とすること
ができた。
【0053】
【実施例】次に、具体的な製造方法について説明する。
【0054】まず、3inchシリコン基板をH2 SO
4 :H2 O2 :H2 O=1:1:2の水溶液中に10分
間浸し洗浄した。次にそのシリコン基板を10分間純水
でリンスしその後5%HF水溶液に1分間浸し再び純水
にて3分間リンスした。
4 :H2 O2 :H2 O=1:1:2の水溶液中に10分
間浸し洗浄した。次にそのシリコン基板を10分間純水
でリンスしその後5%HF水溶液に1分間浸し再び純水
にて3分間リンスした。
【0055】次に上記洗浄処理の行われたシリコン基板
をMOCVD装置の反応室に載置した。反応室中に供給
する総水素流量を13slm、ガス圧を40Torrに
減圧し、シリコン基板上空のガス流速を80cm/se
cとなるように調整した。その後、シリコン基板を10
rpmで回転させながら、870℃に加熱しアルシンガ
ス(50sccm)を流すことにより10分間、熱処理
した。
をMOCVD装置の反応室に載置した。反応室中に供給
する総水素流量を13slm、ガス圧を40Torrに
減圧し、シリコン基板上空のガス流速を80cm/se
cとなるように調整した。その後、シリコン基板を10
rpmで回転させながら、870℃に加熱しアルシンガ
ス(50sccm)を流すことにより10分間、熱処理
した。
【0056】次にシリコン基板の温度を400℃としア
ルシンガス(AsH3 )とトリメチルガリウム(TM
G)の流量比を40:1として4分間反応ガスを供給
し、シリコン基板上に150Åのガリウム砒素層を形成
した。
ルシンガス(AsH3 )とトリメチルガリウム(TM
G)の流量比を40:1として4分間反応ガスを供給
し、シリコン基板上に150Åのガリウム砒素層を形成
した。
【0057】次にシリコン基板の温度を730℃としア
ルシンガス(AsH3 )とトリメチルガリウム(TM
G)のモル流量比を40:1とし40分間反応ガスを供
給した。この結果、3μmの厚さのノンドープガリウム
砒素膜がシリコン基板上に形成された。
ルシンガス(AsH3 )とトリメチルガリウム(TM
G)のモル流量比を40:1とし40分間反応ガスを供
給した。この結果、3μmの厚さのノンドープガリウム
砒素膜がシリコン基板上に形成された。
【0058】この様にして、シリコン基板上にエピタキ
シャル成長したガリウム砒素層についてC−V法による
膜厚深さ方向に関する電子濃度分布特性を測定し、Ga
As成長層表面付近の平均電子濃度を求めた。そして3
inch基板の径方向について、電子濃度の面内分布を
求めた。
シャル成長したガリウム砒素層についてC−V法による
膜厚深さ方向に関する電子濃度分布特性を測定し、Ga
As成長層表面付近の平均電子濃度を求めた。そして3
inch基板の径方向について、電子濃度の面内分布を
求めた。
【0059】その結果を図4(c)に示す。基板端より
3mmの点では1E16cm-3辺りの電子濃度を示すが
基板内部にいくに従って急激に減少し基板端より5〜6
mmの点では1E15cm-3となっている。そして、基
板端より8mm以内では5E14cm-3以下となってお
り、更にその内側では1E14cm-3以下となってい
る。このことから、端から5〜6mmの領域を除いたウ
ェハの大部分の領域で1E14cm-3台の電子濃度を実
現しており、デバイス用エピウェハに要求されるノンド
ープGaAs層の条件が満たされることになる。また更
にガス流速を90cm/sec、100cm/secへ
と増加させた時の結果を図4(d)および(e)に示
す。これらの結果より、ガス流速の増加と共に基板端か
ら電子濃度が減少する傾きが更に急になり、かつウェハ
中心部の1E14cm-3以下の電子濃度領域が拡大して
おり、ガス流速の高速化によるオートドープ抑制効果が
更に一層効いていることが分かる。
3mmの点では1E16cm-3辺りの電子濃度を示すが
基板内部にいくに従って急激に減少し基板端より5〜6
mmの点では1E15cm-3となっている。そして、基
板端より8mm以内では5E14cm-3以下となってお
り、更にその内側では1E14cm-3以下となってい
る。このことから、端から5〜6mmの領域を除いたウ
ェハの大部分の領域で1E14cm-3台の電子濃度を実
現しており、デバイス用エピウェハに要求されるノンド
ープGaAs層の条件が満たされることになる。また更
にガス流速を90cm/sec、100cm/secへ
と増加させた時の結果を図4(d)および(e)に示
す。これらの結果より、ガス流速の増加と共に基板端か
ら電子濃度が減少する傾きが更に急になり、かつウェハ
中心部の1E14cm-3以下の電子濃度領域が拡大して
おり、ガス流速の高速化によるオートドープ抑制効果が
更に一層効いていることが分かる。
【0060】また、これら試料のGaAs層の膜厚均一
性を図7(c)、(d)、(e)に示す。ここで均一性
はウェハ端より5mm以内の領域の膜厚の最大値と最小
値の差の1/2を、ウェハ面内の平均膜厚で割った値で
基板上での膜厚のばらつき具合を表す。図よりガス流速
が80cm/sec以上では膜厚均一性は約1%前後の
値をとっており、デバイス用エピウェハとして実用レベ
ルとなっている。
性を図7(c)、(d)、(e)に示す。ここで均一性
はウェハ端より5mm以内の領域の膜厚の最大値と最小
値の差の1/2を、ウェハ面内の平均膜厚で割った値で
基板上での膜厚のばらつき具合を表す。図よりガス流速
が80cm/sec以上では膜厚均一性は約1%前後の
値をとっており、デバイス用エピウェハとして実用レベ
ルとなっている。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
リコン基板上にガリウム砒素を結晶成長する際、シリコ
ン基板上空のガス流速を高めることにより、結晶成長中
にシリコン基板の裏面及び側面から気化したシリコン原
子が速やかにシリコン基板周辺より掃き出されることに
より、ガリウム砒素層への環境からシリコンの取り込み
が大幅に低減される。従ってシリコン基板上に成長した
ガリウム砒素層のキャリア濃度をガリウム砒素のバルク
と同程度の1014cm-3台、或るいはそれ以下に抑える
ことができた。
リコン基板上にガリウム砒素を結晶成長する際、シリコ
ン基板上空のガス流速を高めることにより、結晶成長中
にシリコン基板の裏面及び側面から気化したシリコン原
子が速やかにシリコン基板周辺より掃き出されることに
より、ガリウム砒素層への環境からシリコンの取り込み
が大幅に低減される。従ってシリコン基板上に成長した
ガリウム砒素層のキャリア濃度をガリウム砒素のバルク
と同程度の1014cm-3台、或るいはそれ以下に抑える
ことができた。
【図1】 MOCVD装置の概略図である。
【図2】 GaAs/Si成長温度プロファイルを示す
図面である。
図面である。
【図3】 GaAs/Siにおけるオートドープを示す
図面である。
図面である。
【図4】 GaAs/Siのキャリア密度面内分布を示
す図面である。
す図面である。
【図5】 成長速度とガス流速の関係を示す図面であ
る。
る。
【図6】 従来のガス流速によるGaAs/Siの膜厚
面内分布を示す図面である。
面内分布を示す図面である。
【図7】 GaAs/Siの膜厚面内均一性を示す図面
である。
である。
【図8】 ガス流速とウェーハサイズとの関係を示す図
面である。
面である。
【図9】 GaAs/Si成長中の気化Siのわきだし
経路を示す図面である。
経路を示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藍郷 崇 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社技術開発本部内
Claims (1)
- 【請求項1】 シリコン基板上に横型炉を用いたMOC
VD法でガリウム砒素を結晶成長させる方法において、
基板上のガス流速を80〜120cm/secとするこ
とを特徴とするシリコン基板上のガリウム砒素の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9433096A JPH09283447A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | シリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9433096A JPH09283447A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | シリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09283447A true JPH09283447A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=14107280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9433096A Withdrawn JPH09283447A (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | シリコン基板上の高抵抗ガリウム砒素の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09283447A (ja) |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP9433096A patent/JPH09283447A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |