JPH0928389A - 香気を有する化合物の製造方法 - Google Patents

香気を有する化合物の製造方法

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JPH0928389A
JPH0928389A JP18582895A JP18582895A JPH0928389A JP H0928389 A JPH0928389 A JP H0928389A JP 18582895 A JP18582895 A JP 18582895A JP 18582895 A JP18582895 A JP 18582895A JP H0928389 A JPH0928389 A JP H0928389A
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glycoside
compound
methanol
aqueous solution
aroma
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JP18582895A
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Inventor
Noriaki Oka
憲明 岡
Makoto Fukushima
信 福島
Kanzo Sakata
完三 坂田
Yasuichi Usui
泰市 碓氷
Shuji Watanabe
修治 渡辺
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Pola Orbis Holdings Inc
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Pola Chemical Industries Inc
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料の入手が容易であり簡便な操作で製造で
きる、コスト面でも有利な香気化合物の製造方法を提供
する。 【解決手段】 香気化合物の製造方法において、香気を
有する化合物の残基を構成要素として有する植物由来の
配糖体に、前記配糖体における糖と香気を有する化合物
との結合を加水分解することが可能な配糖体加水分解酵
素を作用させて香気を有する化合物を生成させ、反応物
から香気を有する化合物を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香気を有する化合
物の製造方法に関し、詳しくは香気を有する化合物の残
基を構成要素として有する植物由来の配糖体を配糖体加
水分解酵素により加水分解させて香気を有する化合物を
生成させる、香料やフレーバー等の香気化合物の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】香料やフレーバー等の香気化合物を製造
する方法として、従来では、新鮮な植物の花、葉、茎等
を原料として用いて、これらから溶媒抽出法や水蒸気蒸
留法により香気成分を抽出し精製する方法や、あるい
は、化学構造が解明されている香気化合物については、
化学合成により製造する方法が一般的にとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、植物よ
り上記香料やフレーバー等の香気成分を抽出、精製する
方法では、材料として用いる植物体には新鮮なものを用
意しなければならず、さらに、多量の材料を用いても香
気成分は少量しか得られないという問題点があった。ま
た、化学合成により香気化合物を製造する方法について
は、必ずしも全ての化合物が簡便な反応機構で得られる
とは限らないため、複雑な反応装置を使用しなければな
らなかったり、原料が高価であったりして、コスト面で
も不利になることが多かった。
【0004】本発明は上記観点からなされたものであ
り、原料の入手が容易であり簡便な操作で製造できる、
コスト面でも有利な香気化合物の製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、入手が容易な
植物由来の配糖体あるいはこれを多量に含有する植物体
抽出物を原料として、原料中の配糖体に配糖体加水分解
酵素を作用させることで、簡便に且つコスト面でも有利
に香気化合物を生成することができることを見出し、本
発明を完成させるに至った。
【0006】すなわち本発明の香気化合物の製造方法
は、香気を有する化合物の残基を構成要素として有する
植物由来の配糖体に、前記配糖体における糖と香気を有
する化合物との結合を加水分解することが可能な配糖体
加水分解酵素を作用させて香気を有する化合物を生成さ
せ、反応物から香気を有する化合物を回収することを特
徴とする。
【0007】ここで、好ましくは、植物由来の配糖体は
グリコシダーゼ及び/又はオリゴグリコシダーゼによる
加水分解により香気化合物を生成することが可能な配糖
体であり、配糖体加水分解酵素はグリコシダーゼ及び/
又はオリゴグリコシダーゼである。また、本発明の香気
化合物の製造方法においては、植物由来の配糖体として
植物由来の配糖体を含有する組成物を用いることもでき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の香気化合物の製造方法にお
いて原料として用いられる植物由来の配糖体は、香気を
有する化合物の残基を構成要素として有する配糖体であ
って、酵素による加水分解により香気を有する化合物を
生成することが可能な配糖体である。
【0009】上記香気を有する化合物の残基を構成要素
として有する配糖体を含有する植物は、植物界一般に広
く存在し、上記本発明の原料となる植物油来の配糖体は
これら植物体より通常の方法で抽出、精製することで容
易に得られる。この様な本発明の製造方法に用いる香気
化合物残基を構成要素とする配糖体を含有する植物体を
その含有部分と共に挙げると、梅、桃、桜、バラ、ジャ
スミン、クチナシ、ラベンダー、マツリカ等の花卉、
葉、茎やオレンジ、レモン等の柑橘類の果実、ウーロン
茶、紅茶、緑茶等の茶葉、コーヒー豆等を好ましく挙げ
ることができる。また、この様な植物体から本発明に用
いる配糖体を得る方法として、一般的には、以下の方法
が挙げられる。
【0010】植物材料の根、茎、葉、果実等、配糖体を
多く含有する部分をメタノール、エタノール、アセト
ン、水あるいはこれらの混合溶媒中で磨砕、もしくは粉
砕抽出する。抽出液を減圧下濃縮し、得られた濃縮液を
水で希釈後、アンバーライトXAD、ダイアイオンHP
などの吸着樹脂のカラムに通過吸着させる。カラムを水
洗後、含水アルコール、メタノール、アセトンなどで配
糖体を溶出させる。これを濃縮すると、粗配糖体画分が
得られる。これを更に一般的なシリカゲル(溶媒:ベン
ゼン、酢酸エチル、クロロフォルム、アセトン、メタノ
ール等を単独もしくは適宜混合して用いる)、逆相シリ
カゲル(溶媒:メタノール、アセトニトリル、水等を単
独もしくは適宜混合して用いる)、セファデックスLH
20(溶媒:メタノール、アセトニトリル、水等を単独
もしくは適宜混合して用いる)などを用いたカラムクロ
マトグラフィーによって精製し、最終的に高速液体クロ
マトグラフィー(カラム:逆相シリカゲル、溶媒:メタ
ノール、アセトニトリル、水等を単独もしくは適宜混合
して用いる)を繰り返し行うことによって配糖体を単離
することができる。
【0011】本発明の製造方法においては、この様にし
て得られる配糖体における糖と香気化合物との結合に配
糖体加水分解酵素を作用させることで香気化合物を生成
させるが、原料として用いる香気化合物残基を構成要素
とする配糖体として、必ずしも単離された配糖体を用い
る必要はなく、配糖体の粗精製物、配糖体を含む抽出物
等を原料として用いることも可能である。さらに、本発
明の製造方法においては、場合によって植物体をそのま
ま原料として用いることも可能である。
【0012】ここで、この様な本発明の製造方法におい
て用いられる配糖体を含有する原料について、配糖体含
有量や入手のし易さ、処理のし易さ等を総合的に考慮す
ると、本発明の製造方法においては、原料として、上記
植物体より抽出により得られる配糖体を含む抽出物又は
その濃縮物等が好ましく用いられる。
【0013】本発明の製造方法において原料とされるこ
の様な植物由来の配糖体の構成要素である香気を有する
化合物の残基としては、由来する植物体により様々であ
るが、例えば、C6〜C12の直鎖アルコールや、ボル
ネオール、シトロネロール、α−シクロゲラニオール、
β−シクロゲラニオール、i−ボルネオール、ラバンジ
ュロール、ネロール、i−プレゴール、l−メントー
ル、テルピネオール、ゲラニオール、リナロール等のモ
ノテルペンアルコール、及びセドロール、ファルネソー
ル、ネロリドール、サンタロール、ランセオール、オイ
デスモール等のセスキテルペンアルコール、更にベンジ
ルアルコール、クミンアルコール、ジメチルベンジルカ
ルビノール、ハイドロシンナミルアルコール、メチルフ
ェニルカルビノール、2−フェニルエタノール、サリチ
ル酸メチル、アニスアルコール、シンナミルアルコール
等の芳香族アルコール化合物等の残基を挙げることがで
きる。
【0014】また、配糖体の糖部分は、例えば、グルコ
ース、ガラクトース、アラビノース、キシロース、ラム
ノース等の単糖類もしくはマルトース、ラクトース、ル
チノース、プリメベロース、マルトトリオース等の二糖
類以上のオリゴ糖類、あるいはN−アセチルグルコサミ
ン等の糖類誘導体で構成されている。
【0015】本発明の香気化合物の製造方法において
は、上記香気化合物残基を構成要素とする配糖体あるい
はこの様な配糖体を含有する組成物に、前記配糖体にお
ける糖と香気を有する化合物との結合を加水分解するこ
とが可能な配糖体加水分解酵素を作用させて香気化合物
を生成する。
【0016】本発明に用いる配糖体加水分解酵素として
は、原料の配糖体中の糖と香気を有する化合物との結合
に作用して加水分解を起こさせることが可能な酵素がそ
の結合様式に応じて適宜選択されるが、植物由来の配糖
体がグリコシダーゼ及び/又はオリゴグリコシダーゼに
よる加水分解により香気化合物を生成することが可能な
配糖体であり、配糖体加水分解酵素がグリコシダーゼ及
び/又はオリゴグリコシダーゼである場合に、本発明の
香気化合物の製造方法はより有用である。
【0017】上記香気化合物残基を構成要素として有す
る配糖体とその加水分解酵素の組み合わせの具体例を挙
げると、例えば、マツリカのつぼみから得られる(S)
−リナリル−β−グルコピラノシドとβ−グルコシダー
ゼ、ベンジル−β−プリメベロシド、2−フェニルエチ
ル−β−プリメベロシドとプリムベラーゼ、2−フェニ
ルエチル−β−ルチノシドとルチナーゼ、また、ウーロ
ン茶から得られるベンジル−β−D−グルコピラノシ
ド、2−フェニルエチル−β−D−グルコピラノシドと
β−グルコシダーゼ、茶葉から得られるベンジル−β−
D−グルコピラノシド、2−フェニルエチル−β−D−
グルコピラノシドとβ−グルコシダーゼ等が挙げられ
る。
【0018】本発明の製造方法においては、例えば、上
記配糖体として(S)−リナリル−β−グルコピラノシ
ド、加水分解酵素としてβ−グルコシダーゼを用いて加
水分解反応を行わせるには、上記配糖体と酵素とを好ま
しくは35〜37℃で混合反応させ、分離したリナロー
ルを液−液抽出により抽出し、粗精製物を原料とした場
合は必要に応じてカラムクロマトグラフィー、精密蒸留
等の常法で精製することによって得られる。
【0019】また、本発明においては、原料として、植
物体より抽出により得られる配糖体を含む抽出物又はそ
の濃縮物等が好ましく用いられるが、例えば、マツリカ
のつぼみから得られる(S)−リナリル−β−グルコピ
ラノシド、ベンジル−β−プリメベロシド、2−フェニ
ルエチル−β−プリメベロシド、2−フェニルエチル−
β−ルチノシド等を含有する抽出物にβ−グルコシダー
ゼ、プリムベラーゼ等の加水分解酵素を加えて上記配糖
体を加水分解することにより、リナロール、ベンジルア
ルコール、2−フェニルエタノール等の香気化合物が得
られる。
【0020】本発明の製造方法においては、この様に配
糖体に配糖体加水分解酵素を作用させて配糖体を糖類と
香気化合物に加水分解するが、次いでこの加水分解反応
により得られた反応混合物から香気化合物を回収する。
反応混合物からの香気化合物の回収方法としては、例え
ば、SDE(連続水蒸気蒸留)、溶媒抽出等の通常の香
気性分の回収方法が挙げられる。
【0021】この様な本発明の香気化合物の製造方法に
より得られる香気化合物としては、上述のようなモノテ
ルペンアルコール、セスキテルペンアルコール、芳香族
アルコール化合物等のアルコール類等を挙げることがで
きる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0023】
【実施例1】マツリカのつぼみ1kgを80%メタノー
ル水溶液1Lに加えて、4℃、1時間の抽出を行った。
得られた抽出物を濾過し不溶物を取り除いた後、濾液を
濃縮した。得られた濃縮物を水溶液としてアンバーライ
トXAD−2カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:水
→10%メタノール水溶液→20%メタノール水溶液→
40%メタノール水溶液→60%メタノール水溶液→1
00%メタノール)にかけた。これらの溶出画分のう
ち、ナリンギナーゼ(シグマ社製)処理によりリナロー
ル配糖体が含まれていることが確認された60%メタノ
ール水溶液溶出画分及び100%メタノール溶出画分を
合わせて、セファデックスLH−20カラムクロマトグ
ラフィー(50%メタノール水溶液)、ODSオープン
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:40%メタノー
ル水溶液→60%メタノール水溶液→80%メタノール
水溶液→100%メタノール)に順次供し、極性の異な
る2種のリナロール配糖体(より極性の高い溶出画分:
40%メタノール水溶液溶出画分及び60%メタノール
水溶液溶出画分、より極性の低い溶出画分:80%メタ
ノール水溶液溶出画分)を得た。
【0024】これらをそれぞれ高速液体クロマトグラフ
ィーにかけて精製した。まず、より極性の高い溶出画分
(40%メタノール水溶液溶出画分と60%メタノール
水溶液溶出画分を合わせたもの)から、高速液体クロマ
トグラフィー(ODSカラム、溶出溶媒:20−60%
アセトニトリル水溶液、10−30%アセトニトリル水
溶液(何れも勾配溶媒))の精製により、(S)−リナ
リル−6−O−マロニル−β−グルコピラノシド3.1
mg(19%アセトニトリル水溶液溶出画分)を単離し
た。また、より極性の低い溶出画分(80%メタノール
水溶液溶出画分)から高速液体クロマトグラフィー(O
DSカラム、溶出溶媒:20−60%アセトニトリル水
溶液、20−50%アセトニトリル水溶液、30−80
%メタノール水溶液(何れも勾配溶媒))の精製によ
り、(S)−リナリル−β−グルコピラノシド2.5m
g(74%メタノール水溶液溶出画分)を単離した。
【0025】(S)−リナリル−β−グルコピラノシド
1mgに、β−グルコシダーゼ1μLを加え、37℃で
撹拌しつつ2時間反応させた後、水(10mL)−ヘキ
サン(10mL)系で液−液抽出を行い、ヘキサン抽出
物より溶媒を留去して、リナロール約0.3mgを得
た。
【0026】
【実施例2】上記実施例1と全く同様にして得られたマ
ツリカのつぼみの抽出物を実施例1と同様にアンバーラ
イトXAD−2カラムクロマトグラフィー処理した。得
られた溶出画分のうち粗酵素試験によりベンジルアルコ
ール配糖体及び2−フェニルアルコール配糖体が含まれ
ていることが確認された20%メタノール水溶液溶出画
分、40%メタノール水溶液溶出画分、60%メタノー
ル水溶液溶出画分及び100%メタノール溶出画分をま
とめて、セファデックスLH−20カラムクロマトグラ
フィー(50%メタノール水溶液)、ODSオープンカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:40%メタノール
水溶液→60%メタノール水溶液→80%メタノール水
溶液→100%メタノール)に順次供し、40%メタノ
ール水溶液溶出画分にベンジルアルコール配糖体、60
%メタノール水溶液溶出画分に2−フェニルエタノール
配糖体の存在を確認した。
【0027】更に、ベンジルアルコール配糖体を含有す
る40%メタノール水溶液溶出画分を高速液体クロマト
グラフィー(ODSカラム、溶出溶媒:30−80%メ
タノール水溶液(勾配溶媒))により精製し、38%メ
タノール水溶液溶出画分からベンジル−β−プリメベロ
シドを3mg単離した。また、2−フェニルエタノール
配糖体を含有する60%メタノール水溶液溶出画分を高
速液体クロマトグラフィー(ODSカラム、溶出溶媒:
10−30%アセトニトリル水溶液(勾配溶媒))によ
り精製し、18%アセトニトリル水溶液溶出画分から2
−フェニルエチル−β−プリメベロシドを2mg、19
%アセトニトリル水溶液溶出画分から2−フェニルエチ
ル−β−ルチノシドを3mg単離した。
【0028】<配糖体の加水分解、香気成分の回収>ベ
ンジル−β−プリメベロシド3mgにプリメベラーゼを
加え、37℃で2時間反応させた後、水−ヘキサン系で
抽出し、ヘキサン抽出物の溶媒を留去してベンジルアル
コール約0.6mgを得た。
【0029】
【実施例3】ウーロン茶の乾燥茶葉2kgを2Lの熱湯
で抽出し冷却した後、遠心分離を行い大部分のカテキン
を除去した。得られた上澄みを活性炭カラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒:水→20%メタノール水溶液→4
0%メタノール水溶液→60%メタノール水溶液→10
0%メタノール→100%アセトン)にかけこの溶出画
分全てを合わせてアンバーライトXAD−2カラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒:水→10%メタノール水溶
液→20%メタノール水溶液→40%メタノール水溶液
→60%メタノール水溶液→100%メタノール)に供
した。得られた溶出画分のうちナリンギナーゼ処理によ
り、ベンジルアルコール配糖体及び2−フェニルアルコ
ール配糖体が含まれていることが確認された40%メタ
ノール水溶液溶出画分及び60%メタノール水溶液溶出
画分をまとめて、ポリクラーAT処理し、水で溶出させ
残りのカテキンを除去した。通過液を順次、セファデッ
クスLH−20カラムクロマトグラフィー(50%メタ
ノール水溶液)、ODSオープンカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:40%メタノール水溶液→60%メタ
ノール水溶液→80%メタノール水溶液→100%メタ
ノール)に供し、40%メタノール水溶液溶出画分及び
60%メタノール水溶液溶出画分にベンジルアルコール
配糖体、2−フェニルエタノール配糖体の存在を確認し
た。
【0030】更に、2−フェニルエタノール配糖体を多
く含有する60%メタノール水溶液溶出画分を高速液体
クロマトグラフィー(ODSカラム、溶出溶媒:20−
60%アセトニトリル水溶液、10−40%アセトニト
リル水溶液、30−60%メタノール水溶液(何れも勾
配溶媒))により精製し、60%メタノール水溶液溶出
画分から2−フェニルエタノール配糖体を約10mg単
離した。また、ベンジルアルコール配糖体を多く含有す
る40%メタノール水溶液溶出画分を高速液体クロマト
グラフィー(ODSカラム、溶出溶媒:20−60%ア
セトニトリル水溶液、30−80%メタノール水溶液、
20−35%アセトニトリル水溶液(何れも勾配溶
媒))により精製し、35%アセトニトリル水溶液溶出
画分からベンジルアルコール配糖体を約12mg単離し
た。
【0031】<配糖体の加水分解、香気成分の回収>得
られた配糖体にグルコシダーゼを添加し、37℃で3時
間加水分解反応を行った。反応終了後、水−ヘキサン系
による液−液抽出を行い、ヘキサン分画を濃縮して、そ
れぞれ2−フェニルエタノール及びベンジルアルコール
を得た。
【0032】
【実施例4】茶葉(摘採直後に釜煎りしたもの)500
gを1Lの熱湯で抽出した後、遠心分離を行い大部分の
カテキンを除去した。得られた上澄みを活性炭カラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒:水→20%メタノール水
溶液→40%メタノール水溶液→60%メタノール水溶
液→100%メタノール→100%アセトン)にかけこ
の溶出画分全てを合わせてアンバーライトXAD−2カ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:水→10%メタノ
ール水溶液→20%メタノール水溶液→40%メタノー
ル水溶液→60%メタノール水溶液→100%メタノー
ル)に供した。得られた溶出画分のうちナリンギナーゼ
処理により、ベンジルアルコール配糖体及び2−フェニ
ルアルコール配糖体が含まれていることが確認された4
0%メタノール水溶液溶出画分及び60%メタノール水
溶液溶出画分をまとめて、ポリクラーAT処理し、水で
溶出させ残りのカテキンを除去した。
【0033】通過液を順次、セファデックスLH−20
カラムクロマトグラフィー(50%メタノール水溶
液)、ODSオープンカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒:40%メタノール水溶液→60%メタノール水溶
液→80%メタノール水溶液→100%メタノール)に
供し、40%メタノール水溶液溶出画分及び60%メタ
ノール水溶液溶出画分にベンジルアルコール配糖体、2
−フェニルエタノール配糖体の存在を確認した。
【0034】更に、2−フェニルエタノール配糖体を多
く含有する60%メタノール水溶液溶出画分を高速液体
クロマトグラフィー(ODSカラム、溶出溶媒:20−
60%アセトニトリル水溶液、10−40%アセトニト
リル水溶液、30−60%メタノール水溶液(何れも勾
配溶媒))により精製し、60%メタノール水溶液溶出
画分から2−フェニルエタノール−β−D−グルコピラ
ノシドを約18mg単離した。また、ベンジルアルコー
ル配糖体を多く含有する40%メタノール水溶液溶出画
分を高速液体クロマトグラフィー(ODSカラム、溶出
溶媒:20−60%アセトニトリル水溶液、30−80
%メタノール水溶液、20−35%アセトニトリル水溶
液(何れも勾配溶媒))により精製し、35%アセトニ
トリル水溶液溶出画分からベンジルアルコール−β−D
−グルコピラノシドを約38mg単離した。
【0035】<配糖体の加水分解、香気成分の回収>得
られた配糖体にグルコシダーゼを添加し、37℃で3時
間加水分解反応を行った。反応終了後、水−ヘキサン系
による液−液抽出を行い、ヘキサン分画を濃縮して、そ
れぞれ2−フェニルエタノール及びベンジルアルコール
を得た。
【0036】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、原料の入手
が容易であると共に、簡便な操作でコスト面でも有利に
香気化合物を製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 碓氷 泰市 静岡県静岡市大谷836 静岡大学農学部内 (72)発明者 渡辺 修治 静岡県静岡市大谷836 静岡大学農学部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香気を有する化合物の残基を構成要素と
    して有する植物由来の配糖体に、前記配糖体における糖
    と香気を有する化合物との結合を加水分解することが可
    能な配糖体加水分解酵素を作用させて香気を有する化合
    物を生成させ、反応物から香気を有する化合物を回収す
    ることを特徴とする香気化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 植物由来の配糖体がグリコシダーゼ及び
    /又はオリゴグリコシダーゼによる加水分解により香気
    化合物を生成することが可能な配糖体であり、配糖体加
    水分解酵素がグリコシダーゼ及び/又はオリゴグリコシ
    ダーゼである請求項1記載の香気化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法において
    植物由来の配糖体として植物由来の配糖体を含有する組
    成物を用いたことを特徴とする香気化合物の製造方法。
JP18582895A 1995-07-21 1995-07-21 香気を有する化合物の製造方法 Pending JPH0928389A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0945073A3 (en) * 1998-03-26 2001-01-17 Shiseido Company Limited Process of production of natural flavor or fragrance
JP2006199891A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 T Hasegawa Co Ltd カモミールエキスの製造方法

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JP2006199891A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 T Hasegawa Co Ltd カモミールエキスの製造方法

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