JPH09284125A - 可変遅延回路 - Google Patents

可変遅延回路

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JPH09284125A
JPH09284125A JP8093823A JP9382396A JPH09284125A JP H09284125 A JPH09284125 A JP H09284125A JP 8093823 A JP8093823 A JP 8093823A JP 9382396 A JP9382396 A JP 9382396A JP H09284125 A JPH09284125 A JP H09284125A
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Su Yamazaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可変遅延回路の遅延時間の最大可変範囲をほぼ
一定に保ちながら、最小可変幅を縮小する。 【解決手段】カウンタCNTとカウンタによって制御さ
れる電流源SW1,SW2〜SWn及びR0,R1,R2
〜Rn と、遅延時間が電流値に略反比例する遅延回路
P1,P2〜PmとN1,N2〜NmとIV1,IV2
〜IVm及びIVOとで構成される可変遅延回路で、カ
ウンタはカウント数(またはその補数)に略比例するカウ
ンタ出力値を出力し、電流源はカウンタ出力値に略反比
例する電流を発生する電流源とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変遅延回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から可変遅延回路は、アナログ方式
の可変遅延回路が多用されている。例えば、社団法人電
子情報通信学会の信学技報SDM94−32,ICD9
4−43(1994年5月)の“PLLによるクロック
比例タイミング発生回路を搭載した220MHzパイプ
ライン動作の16Mb BiCMOS SRAM”と題
する論文に記載されているVCO(Voltage Controlled
Oscillator)はその代表的な回路である。
【0003】図1にこの可変遅延回路の回路図を示す。
この図で、nチャネル電界効果トランジスタN21,N
11で構成されるのが電流源であり、pチャネル電界効
果トランジスタP1,P2〜Pmとnチャネル電界効果
トランジスタN1,N2〜NmとインバータIV1,I
V2〜IVm及び出力回路IVOとで構成されるのが遅
延回路である。また、P11,P12,N12はカレン
トミラー回路を構成しており、電流源の発生する電流を
遅延回路に供給するための一種のインターフェイス回路
である。
【0004】以下この可変遅延回路の動作を簡単に説明
する。本回路は、入力信号INを入力し、この信号をあ
る遅延時間だけ遅延させて、出力信号OUTとして出力
する。この遅延時間は、遅延時間コントロール信号VI
Nのレベルによって制御される。
【0005】N21,N11は電流源を構成しており、
N11のゲートには一定電圧が印加されているので、N
11は一定電流を発生している。また、N21のゲート
には遅延時間コントロール信号VINが印加されてお
り、VINが低レベルの時、N21は小さな電流を、ま
たVINが高レベルの時、N21は大きな電流を発生す
る。これらN11,N21で発生した電流は、カレント
ミラー回路P11,P12,N12によって、遅延回路
を構成するP1,P2〜Pm及びN1,N2〜Nmに供
給される。
【0006】ところで、遅延回路を構成するインバータ
IV1,IV2〜IVmの遅延時間は、P1,P2〜P
m及びN1,N2〜Nmに流れる電流値に略反比例する
ので、入力信号INが入力されてから出力信号OUTが
出力されるまでの遅延時間も電流値に略反比例する。以
上の動作により、遅延時間コントロール信号VINのレ
ベルによって、遅延回路の遅延時間を制御することが可
能となる。
【0007】遅延時間コントロール信号VINはアナロ
グ信号であり、そのレベルの高低によって電流値を制御
する。従って、VINにノイズが発生すると、電流値が
変動し、その結果遅延回路の遅延時間が変動してしまう
という問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
電流値の制御をアナログ信号でなく、デジタル信号で行
えばよいと考え、図2に示すような可変遅延回路につい
て検討した。この図の遅延回路及びカレントミラー回路
の構成は図1と全く同じである。また、図2には電流源
を制御するカウンタCNTも示してある。
【0009】カウンタCNTはカウントアップ信号UP
またはカウントダウン信号DNを入力し、これらの信号
に応じてクロック信号CKが入力される毎にカウント数
を増加または減少し、このカウント数を2進数のカウン
タ出力値S1〜Snとして出力する。
【0010】また、図2の電流源は、nチャネル電界効
果トランジスタN21,N22〜N2nとN11で構成
されている。N11のゲートには一定電圧が印加されて
いるので、N11は一定電流を発生している。また、N
21〜N2nのゲートにはカウンタ出力値S1〜Snが
印加されており、Si(i=1〜nの整数)が0(Lレ
ベル)の時は、N2iがオフし、N2iは電流を発生し
ない。また、Siが1(Hレベル)の時は、N2iがオ
ンし、N2iは電流を発生する。なお、N2iが発生す
る電流はN2iゲート幅に比例するので、N2iのゲー
ト幅を2の(i−1)乗(以下2^(i−1)と表現す
る)に比例するように設定すると、N21〜N2nとN
11で構成される電流源全体の電流値は上記カウンタの
カウント数に比例した値となる。
【0011】このように、電流値の制御をアナログ信号
でなくデジタル信号で行うと、前記ノイズ発生による遅
延時間の変動という問題を解決することができる。
【0012】しかし、図2の回路をさらに詳細に検討し
た結果、可変遅延回路の遅延時間の最大可変範囲をほぼ
一定に保ったまま、最小可変幅を縮小するのが困難であ
るという別の問題が存在することがわかった。以下この
問題点について述べる。
【0013】今、図2のN11の電流値を0.1[m
A],N21〜N2n がオンしている時のそれぞれN
2iの電流値を0.05×2^(i−1)[mA]に設定
すると、電流源全体の電流値Iは、I[mA]=0.1
+0.05×pとなる。ここで、p(10進数)はカウ
ンタのカウント数であり、p=S1×2^0+S2×2
^1+S3×2^2+………という関係が成立してい
る。
【0014】ところで、既に述べたように遅延回路の遅
延時間tpdはこの電流値Iに略反比例する。今、tp
dが、tpd[ps]=500+50/I[mA]と表
されるとすると、結局、tpd[ps]=500+50
/(0.1+0.05×p)となる。すなわち、このカウ
ント数pと遅延時間tpdとの関係は図3に示すように
反比例の関係になる。
【0015】一般に可変遅延回路の性能は、遅延時間を
どれくらい大きな範囲まで変化できるかを表す最大可変
範囲と、その範囲内でどれくらい小さな幅で遅延時間を
変えることができるか、すなわち分解能を表す最小可変
幅とによって評価される。通常、この最大可変範囲は大
きく、かつ最小可変幅は小さい方が、すなわち大きな範
囲を細かく変えられる方がよい。図3より、カウント数
pが0〜15まで変化する場合、この可変遅延回路の遅
延時間の最大可変範囲は1000−559=441[p
s]であることがわかる。一方、可変幅はカウント数が
小さい時は大きく、カウント数が大きい時は小さくなっ
ていることがわかる。最小可変幅(分解能)は可変幅が
最も大きい所で律則(制限)されるので、この可変遅延
回路の遅延時間の最小可変幅は、1000−833=1
67[ps]となる。
【0016】以上の説明から、図3のようにカウント数
pと遅延時間tpdとが反比例の関係にある図2のよう
な可変遅延回路では、遅延時間の最大可変範囲をほぼ一
定に保ったまま、最小可変幅を縮小するのが困難である
ことがわかる。すなわち、上述したように、遅延時間の
最小可変幅(分解能)は可変幅が最も大きい所で律則
(制限)されるので、図3においては、最小可変幅はカ
ウント数が小さい時の特性に律則されてしまう。
【0017】本発明の目的は、デジタル方式の可変遅延
回路の、遅延時間の最大可変範囲をほぼ一定に保ちなが
ら、最小可変幅を縮小することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基本的に
は、可変遅延回路の遅延時間の可変幅をカウント数によ
らずほぼ一定にすることにより達成される。
【0019】これを実現するために本発明が採用した手
段は、カウントアップ信号またはカウントダウン信号を
入力し、上記信号に応じてカウント数を増加または減少
し、カウント数に対応するカウンタ出力値を出力するカ
ウンタと、上記カウンタ出力値を入力し、上記カウンタ
出力値によって電流値が制御される電流源と、上記電流
源に駆動され、遅延時間が上記電流源の電流値に略反比
例する遅延回路とで構成され、上記カウントアップ信号
またはカウントダウン信号でカウンタ出力値及び電流源
の電流値を制御することにより、上記遅延回路の遅延時
間を制御する可変遅延回路において、上記カウンタはカ
ウント数(またはその補数)に略反比例するカウンタ出
力値を出力するカウンタとし、上記電流源はカウンタ出
力値に略比例する電流を発生する電流源とする手段、ま
たは、上記カウンタはカウント数(またはその補数)に
略比例するカウンタ出力値を出力するカウンタとし、上
記電流源はカウンタ出力値に略反比例する電流を発生す
る電流源とする手段である。
【0020】
【発明の実施の形態】図4は本発明の第1の実施例を示
す図である。本実施例では本発明に従って、カウントア
ップ信号UPまたはカウントダウン信号DNを入力し、
カウント信号に応じてカウント数を増加または減少し、
カウント数に対応するカウンタ出力値を出力するカウン
タNLCNTと、カウンタ出力値を入力し、カウンタ出
力値によって電流値が制御される電流源(N11,N2
1〜N2n)と、電流源に駆動され、遅延時間が電流源
の電流値に略反比例する遅延回路(P1,P2〜Pmと
N1,N2〜NmとIV1,IV2〜IVm及びIV
O)とで構成され、カウントアップ信号またはカウント
ダウン信号でカウンタ出力値及び電流源の電流値を制御
することにより、遅延回路の遅延時間を制御する可変遅
延回路において、カウンタNLCNTはカウント数(ま
たはその補数)に略反比例するカウンタ出力値を出力す
るカウンタとし、電流源はカウンタ出力値に略比例する
電流を発生する電流源としている。
【0021】すなわち、本実施例の電流源と遅延回路は
図2と同じであり、カウンタのみが異なっている。図2
のカウンタCNTは、カウント数を2進数のカウンタ出
力値S1〜Snとして出力しており、言い換えるとカウ
ント数に比例するカウンタ出力値を出力していた。一
方、本実施例のカウンタNLCNTはカウント数(また
はその補数)に略反比例するカウンタ出力値を出力する
ようにしている。このようなカウンタの具体的な構成例
については後述する。さて、このようにカウント数(ま
たはその補数)に略反比例するカウンタ出力値を出力す
るカウンタを使用すると、可変遅延回路の遅延時間の最
大可変範囲をほぼ一定に保ちながら、最小可変幅を縮小
できることを以下に示す。
【0022】今、カウンタのカウント数をp(10進
数),カウンタ出力値をq(10進数)とする。既に述べ
たように、本発明の目的は、可変遅延回路の遅延時間の
可変幅をカウント数によらずほぼ一定にすることにより
達成される。すなわち、遅延時間tpdがカウント数p
(またはその補数)に比例するようにすればよい。今、
カウント数pが図3と同様に0〜15の範囲で変化する
とし、遅延時間の最大可変範囲を図3とほぼ同じにする
ために、tpdの最大値を1000[ps],tpdの
最小値を550[ps]とするには、tpd[ps]=
550+30×(15−p)が成立するようにすればよ
い。ここで、(15−p)はpの補数であり、tpdは
pの補数に比例している。
【0023】一方、図4の電流源はカウンタ出力値qに
略比例する電流を発生する電流源なので、その電流値I
をI=I0+q×I1と書き表す。既に述べたように、遅
延回路の遅延時間tpdは電流源の電流値Iに略反比例
し、例えば、tpd[ps]=500+50/I[m
A]と表される。今、遅延時間の最大可変範囲を図3と
ほぼ同じにするために、tpdの最大値が1000[p
s],tpdの最小値が550[ps]となるように、
0とI1を設定する。tpdが最大になるのは、q=0
の時なので、上式よりI0=0.1[mA]となる。ま
た、tpdが最小になるのは、qが最大の時なので、例
えばqの最大値を100程度に設定すると、上式よりI
1=0.01[mA]となる。
【0024】以上より、tpdをpの関数及びqの関数
として書き表せたので、両者を等しいと置くと、pとq
の関係がq=500/{5+3×(15−p)}−10の
ように求まる。この式より、カウント数pが0,1,
2,3,4〜15のように変化した時、カウンタ出力値
qが0,1,2,3,4,5,6,7,9,12,1
5,20,26,35,53,90のように変化するカ
ウンタを用いると、カウント数pと遅延時間tpdとの
関係は図5のようになる。図5より、カウント数pが0
〜15まで変化する場合、この可変遅延回路の遅延時間
の最大可変範囲は1000−550=450[ps]で
あることがわかる。一方、可変幅はカウント数によらず
ほぼ一定になっており、可変幅が最も大きい所でもその
値は1000−955=45[ps]となっている。すなわ
ち、この可変遅延回路の遅延時間の最小可変幅は、45
[ps]となり、図3の最大可変範囲をほぼ一定に保ち
ながら、最小可変幅を図3の167[ps]から45
[ps]に、すなわち27%に縮小できる。
【0025】以上より、カウント数(またはその補数)
に略反比例するカウンタ出力値を出力するカウンタを使
用すると、遅延時間tpdがカウント数(またはその補
数)に略比例し、可変遅延回路の遅延時間の最大可変範
囲をほぼ一定に保ちながら、最小可変幅を縮小できるこ
とがわかる。
【0026】図7はカウンタの従来例を示す図である。
このカウンタは、例えば図2に示したカウンタCNTに
適用できる。本カウンタは5個のフリップフロップ回路
FFで構成される。フリップフロップ回路FFの具体的
な構成例については後述する。このカウンタはカウント
アップ信号UPまたはカウントダウン信号DNを入力
し、これらの信号に応じてクロック信号CKが入力され
る毎にカウント数を増加または減少し、このカウント数
を2進数のカウンタ出力値S1〜S5として出力する。
なお、本図のTCはクロック信号CKのディスエイブル
信号であり、通常TCはHレベルになっている。このT
CをLレベルにすると、クロック信号CKが入力されて
もカウント数の増加または減少が行われないように制御
することが可能になる。また本図のRSはリセット信号
であり、RSをLレベルにすると、カウンタ出力値S1
〜S5は全て0にリセットされる。また、本図のS1〜
S5をUPまたはDNが入力されるゲートにフィードバ
ックしているのは、カウンタ出力値が0の時DN信号を
ディスエイブルするため、及びカウンタ出力値が15の
時UP信号をディスエイブルするためである。
【0027】図8は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、図4に示したカウンタNLCNT の構成例を示してい
る。本カウンタはカウントアップ信号UPまたはカウン
トダウン信号DNを入力し、これらの信号に応じてクロ
ック信号CKが入力される毎にカウント数を増加または
減少し、このカウント数に対応する2進数のカウンタ出
力値S1〜S5を出力する。本図が図7と異なるのは、
S4,S5を用いて/C1,/C2,/C4を発生し、
(S5,S4)=(0,0)の時は、図7と同様UP及
びDN信号がS1を出力するフリップフロップ回路に入
力されるようにし、(S5,S4)=(0,1)の時
は、UP及びDN信号がS2を出力するフリップフロッ
プ回路に入力されるようにし、(S5,S4)=(1,
0)または(1,1)の時は、UP及びDN信号がS3
を出力するフリップフロップ回路に入力されるようにし
ている点である。カウンタをこのように構成すると、カ
ウント数pが0,1,2,3,4〜15のように変化し
た時、カウンタ出力値qは0,1,2,3,4,5,
6,7,8,10,12,14,16,20,24,2
8のように変化する。
【0028】同様の原理で、多少複雑にはなるものの、
図4の説明で述べたような、カウント数pが0,1,
2,3,4〜15のように変化した時、カウンタ出力値
qが0,1,2,3,4,5,6,7,9,12,1
5,20,26,35,53,90のように変化するカ
ウンタを構成できるのは明らかである。しかし、実際に
はこのように複雑にしなくても、本図に示したカウンタ
でも十分本発明の効果は得られる。
【0029】図6は、図8のカウンタを図4のカウンタ
NLCNTに適用した場合の、カウント数pと遅延時間
tpdとの関係を示している。ただし、この場合ではq
の最大値が28なので、遅延時間の最大可変範囲を図3
とほぼ同じにするために、図4の説明で述べたI1 の値
をI1=0.03[mA]に設定している。図6より、カ
ウント数pが0〜15まで変化する場合、この可変遅延
回路の遅延時間の最大可変範囲は1000−553=4
47[ps]であることがわかる。一方、可変幅が最も
大きい所でもその値は1000−885=115[p
s]となっている。すなわち、この可変遅延回路の遅延
時間の最小可変幅は、115[ps]となり、図3の最
大可変範囲をほぼ一定に保ちながら、最小可変幅を図3
の167[ps]から115[ps]に、すなわち69
%に縮小できる。
【0030】図9は本発明の第3の実施例を示す図であ
り、図8に示したカウンタを構成するフリップフロップ
回路FFの具体的な構成例を示している。本回路は、よ
く知られた2個のNAND回路の入出力を互いにクロス
カップルしたラッチ回路を2組設けたフリップフロップ
回路を基本構成としている。従って、本フリップフロッ
プ回路の動作については、当業者にとって明らかなの
で、ここでの説明は省略する。なお、本回路は図7に示
したカウンタを構成するフリップフロップ回路FFにも
使用できる。
【0031】図10は本発明の第4の実施例を示す図で
あり、図8に示したカウンタを構成するフリップフロッ
プ回路FFの他の具体的な構成例を示している。本回路
も、よく知られた2個のNAND回路の入出力を互いに
クロスカップルしたラッチ回路を2組設けたフリップフ
ロップ回路を基本構成としている。従って、本フリップ
フロップ回路の動作については、当業者にとって明らか
なので、ここでの説明は省略する。なお、本回路は図7
に示したカウンタを構成するフリップフロップ回路FF
にも使用できる。
【0032】図11は本発明の第5の実施例を示す図で
ある。本実施例では本発明に従って、カウントアップ信
号UPまたはカウントダウン信号DNを入力し、信号に
応じてカウント数を増加または減少し、カウント数に対
応するカウンタ出力値を出力するカウンタCNTと、カ
ウンタ出力値を入力し、カウンタ出力値によって電流値
が制御される電流源(SW1,SW2〜SWn及び
0,R1,R2 〜Rn)と、電流源に駆動され、遅延時
間が電流源の電流値に略反比例する遅延回路(P1,P
2〜PmとN1,N2〜NmとIV1,IV2〜IVm
及びIVO)とで構成され、カウントアップ信号または
カウントダウン信号でカウンタ出力値及び電流源の電流
値を制御することにより、遅延回路の遅延時間を制御す
る可変遅延回路において、カウンタCNTはカウント数
(またはその補数)に略比例するカウンタ出力値を出力
するカウンタとし、電流源はカウンタ出力値に略反比例
する電流を発生する電流源としている。
【0033】すなわち、本実施例のカウンタと遅延回路
は図2と同じであり、電流源のみが異なっている。既に
述べたように、図2の電流源はnチャネル電界効果トラ
ンジスタN21,N22〜N2nとN11で構成されて
おり、この電流源の電流値はカウンタのカウンタ出力値
に比例した値となっている。
【0034】一方、本実施例の電流源は、カウンタ出力
値に略反比例する電流を発生する電流源になっている。
すなわち、本実施例の電流源は、抵抗RiとスイッチS
Wi(i=1〜nの整数)を並列接続した回路を複数個
直列接続した回路ブロックを含んで構成され、カウンタ
の出力値Siでスイッチのオンとオフを制御することで
回路ブロックの抵抗を変化させ、回路ブロックの抵抗に
略反比例する電流値を発生する電流源になっている。
【0035】図11のスイッチSWiはカウンタ出力値
Siで制御されており、Siが0(Lレベル)の時は、
SWiがオフし、抵抗RiとスイッチSWiを並列接続
した回路の抵抗値はRi[Ω]となる。また、Siが1
(Hレベル)の時は、SWiがオンし、抵抗Riとスイッ
チSWiを並列接続した回路の抵抗値は0[Ω]とな
る。今、抵抗値Riを2^(i−1)に比例するように
Ri=2^(i−1)×R1に設定すると、抵抗R0と抵抗
Ri及びスイッチSWiで構成される回路ブロック全体
の抵抗RTは、RT=R0+S1×2^0×R1+S2×
2^1×R1 +………+Sn×2^(n−1)×R1=R
0+q×R1(qはカウンタ出力値であり、q=S1×2
^0+S2×2^1+S3×2^2+………という関係
が成立している)となり、電流源の電流値Iは、I=V
T/RT(VTは回路ブロック全体にかかる電圧)とな
る。すなわち、回路ブロック全体の抵抗RTはカウンタ
のカウンタ出力値qに比例した値となり、電流源の電流
値Iはカウンタ出力値qに反比例した値となる。
【0036】このようにカウンタ出力値に反比例する電
流を発生する電流源を使用すると、可変遅延回路の遅延
時間の最大可変範囲をほぼ一定に保ちながら、最小可変
幅を縮小できることを以下に示す。
【0037】今、カウンタのカウント数をp,カウンタ
出力値をqとし、カウンタ出力値qがカウント数pの補
数(15−p)に比例するカウンタを使用するとする。こ
の時、抵抗RTは、RT=R0+(15−p)×R1、電流
源の電流値Iは、I[mA]=1/RT[kΩ](VT
=1[V]に設定するとした。)と書ける。
【0038】既に述べたように、遅延回路の遅延時間t
pdは電流源の電流値Iに略反比例し、例えば、tpd
[ps]=500+50/I[mA]と表される。今、
遅延時間の最大可変範囲を図3とほぼ同じにするため
に、tpdの最大値が1000[ps],tpdの最小
値が550[ps]となるように、R0とR1を設定す
る。tpdが最小になるのは、p=15の時なので、上
式よりR0 =1[kΩ]となる。また、tpdが最大に
なるのは、p=0の時なので、上式よりR1=0.6[k
Ω]となる。
【0039】以上より、tpdは、tpd[ps]=5
00+50×RT[kΩ]=500+50×{1+(15
−p)×0.6}となる。このカウント数pと遅延時間t
pdとの関係は図12のようになる。図12より、カウ
ント数pが0〜15まで変化する場合、この可変遅延回
路の遅延時間の最大可変範囲は1000−550=45
0[ps]であることがわかる。一方、可変幅はカウン
ト数によらず常に一定になっており、その値は30[p
s]となっている。すなわち、この可変遅延回路の遅延
時間の最小可変幅は、30[ps]となり、図3の最大
可変範囲をほぼ一定に保ちながら、最小可変幅を図3の
167[ps]から30[ps]に、すなわち18%に
縮小できる。
【0040】以上より、カウンタ出力値に略反比例する
電流を発生する電流源を使用すると、可変遅延回路の遅
延時間の最大可変範囲をほぼ一定に保ちながら、最小可
変幅を縮小できることがわかる。
【0041】図13は本発明の第6の実施例を示す図で
ある。本図が図11と異なるのは、電流源の構成のみで
ある。図11では電流源をスイッチSW1,SW2〜S
Wn及び抵抗R0,R1,R2〜Rn とで構成していた。
これに対し、本図ではスイッチSWiをnチャネル電界
効果トランジスタN2i,抵抗Riをnチャネル電界効
果トランジスタN3iで構成している。このように、ス
イッチ及び抵抗を全て電界効果トランジスタで構成する
と、本回路を構成するために余分な素子を導入する必要
がなくなり好都合である。また、抵抗として使用するn
チャネル電界効果トランジスタN3iの抵抗値は、トラ
ンジスタのゲート幅、またはゲート長、またはゲート電
圧を変化させることによって任意の値に設定できる。従
って本回路の特性も図11の回路の特性とほぼ同じにす
ることができ、可変遅延回路の遅延時間の最大可変範囲
をほぼ一定に保ちながら、最小可変幅を縮小できるとい
う同様の効果が得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明を用いると、デジタル方式の可変
遅延回路の、遅延時間の最大可変範囲をほぼ一定に保ち
ながら、最小可変幅を、例えば27%,69%または1
8%に縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す回路図。
【図2】発明の一実施例の回路図。
【図3】図2の回路の特性図。
【図4】本発明の第1の実施例を示す回路図。
【図5】図4の回路の特性図。
【図6】図4のNLCNTに図8の回路を適用した場合
の特性図。
【図7】カウンタの従来例を示す回路図。
【図8】本発明の第2の実施例に用いたカウンタの例を
示す回路図。
【図9】本発明の第3の実施例のフリップフロップを用
いたカウンタの例を示す回路図。
【図10】本発明の第4の実施例のフリップフロップを
用いたカウンタの例を示す回路図。
【図11】本発明の第5の実施例を示す回路図。
【図12】図11の回路の特性図。
【図13】本発明の第6の実施例を示す回路図。
【符号の説明】
CNT…カウンタ、UP…カウントアップ信号、DN…
カウントダウン信号、CK…クロック信号、SWi…ス
イッチ、Ri…抵抗、Ni…nチャネル電界効果トラン
ジスタ、Pi…pチャネル電界効果トランジスタ、IV
1,IV2〜IVm及びIVO…インバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠 武志 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カウントアップ信号またはカウントダウン
    信号を入力し、上記信号に応じてカウント数を増加また
    は減少し、上記カウント数に対応するカウンタ出力値を
    出力するカウンタと、上記カウンタ出力値を入力し、上
    記カウンタ出力値によって電流値が制御される電流源
    と、上記電流源に駆動され、遅延時間が上記電流源の電
    流値に略反比例する遅延回路とで構成され、上記カウン
    トアップ信号またはカウントダウン信号でカウンタ出力
    値及び電流源の電流値を制御することにより、上記遅延
    回路の遅延時間を制御する可変遅延回路において、上記
    カウンタはカウント数(またはその補数)に略反比例す
    るカウンタ出力値を出力するカウンタとし、上記電流源
    はカウンタ出力値に略比例する電流を発生する電流源と
    したことを特徴とする可変遅延回路。
  2. 【請求項2】カウントアップ信号またはカウントダウン
    信号を入力し、カウント信号に応じてカウント数を増加
    または減少し、上記カウント数に対応するカウンタ出力
    値を出力するカウンタと、上記カウンタ出力値を入力
    し、上記カウンタ出力値によって電流値が制御される電
    流源と、上記電流源に駆動され、遅延時間が上記電流源
    の電流値に略反比例する遅延回路とで構成され、上記カ
    ウントアップ信号またはカウントダウン信号でカウンタ
    出力値及び電流源の電流値を制御することにより、上記
    遅延回路の遅延時間を制御する可変遅延回路において、
    上記カウンタはカウント数(またはその補数)に略比例
    するカウンタ出力値を出力するカウンタとし、上記電流
    源はカウンタ出力値に略反比例する電流を発生する電流
    源としたことを特徴とする可変遅延回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の上記電流源は、抵抗とス
    イッチを並列接続した回路を複数個直列接続した回路ブ
    ロックを含んで構成され、上記カウンタの出力値で上記
    スイッチのオンとオフを制御することで上記回路ブロッ
    クの抵抗を変化させ、上記回路ブロックの抵抗に略反比
    例する電流値を発生する電流源である可変遅延回路。
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