JPH09286092A - グラビア彫刻システム - Google Patents

グラビア彫刻システム

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JPH09286092A
JPH09286092A JP10006396A JP10006396A JPH09286092A JP H09286092 A JPH09286092 A JP H09286092A JP 10006396 A JP10006396 A JP 10006396A JP 10006396 A JP10006396 A JP 10006396A JP H09286092 A JPH09286092 A JP H09286092A
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JP
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cell
cells
image data
scanning direction
cell group
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JP10006396A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ogawa
秀明 小川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルセルにおいて印刷濃度の幅を増加させ
ることができるグラビア彫刻システムを提供する。 【解決手段】 主走査方向で隣接するセルを重ね合わせ
るグラビア彫刻システムにおいて、隣接する2つのセル
の階調値を示す画像データd1、d2がいずれも所定の
閾値より小さい場合、一方の画像データを彫刻が行われ
ない階調値に補正する。これにより、上記閾値以下の階
調値の低い(印刷濃度の低い)ところでは、一方のセル
しか彫刻されないので、印刷濃度をより低い濃度に抑え
ることができる。これにより、全体的な印刷濃度の幅が
増加する。なお、副走査方向への重ね合わせにおいて
も、このような補正は実施可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア彫刻シス
テムに関し、より特定的には、グラビアシリンダの表面
に複数のセルを重ね合わせて彫刻することにより、グラ
ビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビア彫刻システムは、表面に銅メッ
キが施された円筒状のシリンダを回転させながら、この
シリンダ表面にセルと呼ばれる微小な凹部を形成し、グ
ラビア印刷のための凹版を作製するシステムである。そ
して、セルの深さと幅とによって当該セルに充填される
インキの量が制御され、印刷濃度が表現されるようにな
っている。シリンダ表面にセルを形成するためには、彫
刻ヘッドが用いられる。彫刻ヘッドには、先端にダイヤ
モンドの針(バイト)を有するスタイラスが設けられて
おり、このスタイラスを数KHzの周波数で振動させて
彫刻を行っている。
【0003】図26(c)は、彫刻ヘッドに印加される
彫刻信号の波形を示したものであり、スタイラスの変位
波形に相当している。この信号波形は、図26(a)に
示すような高周波のキャリー信号波形に、図26(b)
に示すような濃度信号波形を重畳(すなわち、キャリー
信号を濃度信号で変調)して得られるものである。この
ような彫刻信号を彫刻ヘッドに印加することにより、濃
度信号に対応する深さおよび幅のセルをグラビアシリン
ダの表面に彫刻することができる。なお、図26(c)
における一点鎖線Rがグラビアシリンダの表面に相当し
ており、図の斜線のハッチングで示す部分がセルに相当
している。
【0004】ところで、グラビア印刷では、セルの内容
積(ボリューム)が大きいと、印刷媒体にインキが多く
転写され、印刷濃度がアップする。その結果、画像のコ
ントラストがはっきりし、画像の鮮明度が向上する。例
えば、ビニール等の軟包装にグラビア印刷を行う場合、
印刷濃度が低いと中身が透けて見えるため、印刷濃度は
できるだけ濃い方が好ましい。そのため、グラビア印刷
では、いかにしてセルボリュームを増加させて印刷濃度
を向上させるかが、当面の課題となっている。
【0005】従来のグラビア彫刻システムにおいて、セ
ルのボリュームを向上させる場合、図26(c)に示す
彫刻信号の振幅を大きくすることにより、セルを深く彫
ることが考えられる。しかしながら、セルが深くなる
と、それに比例して副走査方向(グラビアシリンダの軸
と平行な方向)へのセルの横幅が大きくなる。これで
は、副走査方向へのセル間ピッチが広くなり、画像の副
走査方向への解像度が低下し、好ましくない。なお、ス
タイラスのダイヤモンドバイトの頂角をより鋭角にする
ことにより、セルの横幅を狭く保ちながらセルを深く彫
ることはできるが、ダイヤモンドバイトの鋭角化はダイ
ヤモンドバイトの寿命の低下をもたらし、好ましくな
い。そのため、根本的にこれらの問題を解決する方法が
求められている。
【0006】また、従来のグラビア彫刻システムにおい
て、主走査方向(グラビアシリンダの周方向)への画像
の解像度を上げたい場合、キャリー信号の周波数を高く
して、主走査方向に配置されるセルの数を増やすことが
考えられる。すなわち、キャリー信号の周波数を高くす
ると、それに比例して主走査方向へのセルの長さが短く
なるため、主走査方向へのセル間ピッチを短くすること
ができる。しかしながら、このような方法では、各セル
のボリュームが小さくなり、印刷濃度が低下してしまい
好ましくない。また、装置を高周波で駆動する必要があ
るため、高い精度が要求され、高価になる。
【0007】上記のような問題を解決するため、本願出
願人は、特願平7−289933号の出願においては、
セルを2回のインターリーブ走査により主走査方向に重
ね合わせて形成するグラビア彫刻システムを、また特願
平7−156550号の出願においては、セルを副走査
方向に重ね合わせて形成するグラビア彫刻システムを提
案している。図10は、前者の主走査方向に重ね合わせ
て形成したセルの形状を示すものであり、また図11
は、後者の副走査方向に重ね合わせて形成したセルの形
状を示すものである。この前者のセルでは、副走査方向
への画像の解像度を低下させることなく、セルのボリュ
ームを増加させることができるので有効である。また、
後者のセルでは、セルのボリュームを低下させることな
く副走査方向への解像度を上げることができるので有効
である。以後、上記の2つの方式によるセルをダブルセ
ルと称し、また従来のセルをシングルセルと称して区別
することにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】グラビア彫刻では、イ
ンキの転移性の問題から、最小のセルの大きさは30〜
35μm幅が限界であり、これ以上小さなセルを形成し
ても印刷されることはない。従って、グラビア印刷にお
ける最小濃度は、単位面積当たりに最小サイズのセルが
配置される個数により決定される。すなわち、解像度が
高く線数が多いと、単位面積当たりに配置される最小セ
ルの個数も多くなるため、最小濃度が上昇する。例え
ば、主走査方向に重ね合わせを行うダブルセルでも、画
像データが最小の時では、図23のように隣接する2つ
のセルが重なり合わないので、従来のシングルセルに比
べて最小サイズのセル数が2倍になる。従って、ダブル
セルではシングルセルよりも最小濃度が上昇する。
【0009】図25は、印刷濃度と画像データの階調値
との関係を示すグラフである。図示のように、ダブルセ
ルによると、従来のシングルセルに比べて印刷濃度がア
ップするという利点がある。ところが、前述したよう
に、ダブルセルでは印刷濃度の上昇(最大濃度の上昇)
とともに最小濃度も上昇するため、印刷濃度の幅という
点では従来の方法とあまり差がでない。すなわち、印刷
濃度は全体にアップしているが、印刷物になったときに
表現できる濃度幅は、あまり改善されていないのが現状
である。
【0010】それゆえに、本発明の目的は、主走査方向
または副走査方向に重ね合わせてセルを形成するグラビ
ア彫刻システムにおいて、さらに最小濃度を従来のシン
グルセルと同程度にして印刷濃度の幅を増加させること
のできるグラビア彫刻システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、画像データの階調値に応じて、グラビアシリン
ダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当該第1
のセル群と主走査方向に所定の位相量だけずれて第2の
セル群を主走査方向の同一ライン上に形成することによ
り、主走査方向へ配置される1列分のセルを、2回のイ
ンターリーブ走査によって形成するようにして、グラビ
ア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻システムで
あって、第1のセル群の中の第1のセルと、この第1の
セルに隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおい
て、第1および第2のセルの両画像データの階調値がい
ずれも所定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方の
セルの画像データの階調値を、彫刻が行われない階調値
に補正することを特徴としている。
【0012】上記のように、第1の発明では、主走査方
向へ配置される1列分のセルを、2回のインターリーブ
走査によって形成することにより、主走査方向に当該2
つのセルの一部を重ね合わせて形成する。この時、隣接
するセルの画像データの階調値がいずれも所定の閾値よ
りも小さい場合は、いずれか一方のセルの画像データの
階調値を、彫刻が行われない階調値に補正している。こ
れによって、2つのセルが所定の階調よりも小さい場
合、どちらか一方のセルは彫刻されない。従って、最小
濃度を含む印刷濃度の低い方では、従来のシングルセル
のようにセルが1個しか形成されないので、セルが2個
形成されるダブルセルに対して濃度を下げることができ
る。よって、印刷濃度の幅を大きくすることができる。
【0013】第2の発明は、画像データの階調値に応じ
て、グラビアシリンダの主走査方向へ第1のセル群を形
成した後、当該第1のセル群と主走査方向に所定の位相
量だけずれて第2のセル群を主走査方向の同一ライン上
に形成することにより、主走査方向へ配置される1列分
のセルを、2回のインターリーブ走査によって形成する
ようにして、グラビア印刷のための凹版を製造するグラ
ビア彫刻システムであって、第1のセル群の中の第1の
セルと、この第1のセルに隣接する第2のセル群の中の
第2のセルとにおいて、第1および第2のセルの両画像
データの階調値がいずれも所定の閾値よりも小さい場合
は、いずれか一方のセルの画像データの階調値を彫刻が
行われない階調値に補正すると共に、いずれか他方のセ
ルの画像データの階調値を補正前の両画像データの階調
値の平均値に補正することを特徴としている。
【0014】上記のように第2の発明では、2つのセル
が所定の階調よりも小さい場合、どちらか一方のセルは
彫刻されず、かつ他方のセルは補正前の2つのセルの階
調値の平均値に補正されて彫刻される。従って、彫刻さ
れないセルの画像データの階調値も、他方のセルの彫刻
において反映されるので、より忠実な画像の再現ができ
る。
【0015】第3の発明は、画像データの階調値に応じ
て、グラビアシリンダの主走査方向へ第1のセル群を形
成した後、当該第1のセル群と主走査方向に同じ位相
で、かつ副走査方向に最大セル幅以下のピッチだけずれ
て第2のセル群を形成することにより、ピッチを挟んで
副走査方向に隣接する2つのセル群の一部が重なるよう
にして、グラビア印刷のための凹版を製造するグラビア
彫刻システムであって、第1のセル群の中の第1のセル
と、この第1のセルに隣接する第2のセル群の中の第2
のセルとにおいて、第1および第2のセルの両画像デー
タの階調値がいずれも所定の閾値よりも小さい場合は、
いずれか一方のセルの画像データの階調値を、彫刻が行
われない階調値に補正することを特徴としている。
【0016】上記のように、第3の発明では、主走査方
向へ配置される第1および第2のセル群を主走査方向に
同じ位相で、かつ副走査方向に最大セル幅以下のピッチ
だけずれて形成する。従って、ピッチを挟んで副走査方
向に隣接する2つのセル群の一部が重なり合う。この
時、隣接するセルの画像データの階調値がいずれも所定
の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセルの画像
データの階調値を、彫刻が行われない階調値に補正して
いる。これによって、2つのセルが所定の階調よりも小
さい場合、どちらか一方のセルは彫刻されない。従っ
て、最小濃度を含む印刷濃度の低い方では、従来のシン
グルセルのようにセルが1個しか形成されないので、セ
ルが2個形成されるダブルセルに対して濃度を下げるこ
とができる。よって、印刷濃度の幅を大きくすることが
できる。
【0017】第4の発明は、画像データの階調値に応じ
て、グラビアシリンダの主走査方向へ第1のセル群を形
成した後、当該第1のセル群と主走査方向に同じ位相
で、かつ副走査方向に最大セル幅以下のピッチだけずれ
て第2のセル群を形成することにより、ピッチを挟んで
副走査方向に隣接する2つのセル群の一部が重なるよう
にして、グラビア印刷のための凹版を製造するグラビア
彫刻システムであって、第1のセル群の中の第1のセル
と、この第1のセルに隣接する第2のセル群の中の第2
のセルとにおいて、第1および第2のセルの両画像デー
タの階調値がいずれも所定の閾値よりも小さい場合は、
いずれか一方のセルの画像データの階調値を彫刻が行わ
れない階調値に補正すると共に、いずれか他方のセルの
画像データの階調値を補正前の両画像データの階調値の
平均値に補正することを特徴としている。
【0018】上記のように第4の発明では、2つのセル
が所定の階調よりも小さい場合、どちらか一方のセルは
彫刻されず、かつ他方のセルは補正前の2つのセルの階
調値の平均値に補正されて彫刻される。従って、彫刻さ
れないセルの画像データの階調値も、他方のセルの彫刻
において反映されるので、より忠実な画像の再現ができ
る。
【0019】第5の発明は、画像データの階調値に応じ
て、グラビアシリンダの主走査方向へ第1のセル群を形
成した後、当該第1のセル群と主走査方向に所定の位相
量だけずれて第2のセル群を主走査方向の同一ライン上
に形成することにより、主走査方向へ配置される1列分
のセルを、2回のインターリーブ走査によって形成する
ようにして、グラビア印刷のための凹版を製造するグラ
ビア彫刻システムであって、第1のセル群の中の第1の
セルと、この第1のセルに隣接する第2のセル群の中の
第2のセルとにおいて、第1および第2のセルの両画像
データの階調値の和が所定の閾値よりも小さい場合は、
いずれか一方のセルの画像データの階調値を、彫刻が行
われない階調値に補正するとともに、他方のセルの画像
データの階調値を補正前の両画像データの階調値の平均
値に補正することを特徴としている。
【0020】上記のように、第5の発明では、主走査方
向へ配置される1列分のセルを、2回のインターリーブ
走査によって形成する際に、隣接するセルの画像データ
の階調値の和が所定の閾値よりも小さい場合は、いずれ
か一方のセルの画像データの階調値を、彫刻が行われな
い階調値に補正するとともに、他方のセルの画像データ
の階調値を補正前の両画像データの階調値の平均値に補
正している。これによって、2つのセルが所定の階調よ
りも小さい場合、どちらか一方のセルは彫刻されず、か
つ他方のセルは補正前の2つのセルの階調値の平均値に
補正されて彫刻される。従って、最小濃度を含む印刷濃
度の低い方では、ダブルセルに対して濃度を下げること
ができる。よって、印刷濃度の幅を大きくすることがで
きる。
【0021】第6の発明は、画像データの階調値に応じ
て、グラビアシリンダの主走査方向へ第1のセル群を形
成した後、当該第1のセル群と主走査方向に同じ位相
で、かつ副走査方向に最大セル幅以下のピッチだけずれ
て第2のセル群を形成することにより、ピッチを挟んで
副走査方向に隣接する2つのセル群の一部が重なるよう
にして、グラビア印刷のための凹版を製造するグラビア
彫刻システムであって、第1のセル群の中の第1のセル
と、この第1のセルに隣接する第2のセル群の中の第2
のセルとにおいて、第1および第2のセルの両画像デー
タの階調値の和が所定の閾値よりも小さい場合は、いず
れか一方のセルの画像データの階調値を、彫刻が行われ
ない階調値に補正するとともに、他方のセルの画像デー
タの階調値を補正前の両画像データの階調値の平均値に
補正することを特徴としている。
【0022】上記のように、第6の発明では、主走査方
向へ配置される第1および第2のセル群を主走査方向に
同じ位相で、かつ副走査方向に最大セル幅以下のピッチ
だけずれて形成する。従って、ピッチを挟んで副走査方
向に隣接する2つのセル群の一部が重なり合う。この
時、隣接するセルの画像データの階調値の和が所定の閾
値よりも小さい場合は、いずれか一方のセルの画像デー
タの階調値を、彫刻が行われない階調値に補正するとと
もに、他方のセルの画像データの階調値を補正前の両画
像データの階調値の平均値に補正している。これによっ
て、2つのセルが所定の階調よりも小さい場合、どちら
か一方のセルは彫刻されず、かつ他方のセルは補正前の
2つのセルの階調値の平均値に補正されて彫刻される。
従って、最小濃度を含む印刷濃度の低い方では、ダブル
セルに対して濃度を下げることができる。よって、印刷
濃度の幅を大きくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(1)グラビア彫刻システムのハードウェアの実施形態 まず、ダブルセルを彫刻するグラビア彫刻機のハードウ
ェアの一実施形態について説明する。図1および図2
は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るグラビア彫刻
システムで用いられるグラビア彫刻機の正面図および平
面図である。図1および図2において、このグラビア彫
刻機は、ベッド1と、ベッド1の上面に固定された主軸
台2と、主軸台2と対向して配置された芯押し台3と、
テーブル4とを備えている。芯押し台3は、ベッド1の
上面に配置された1対のガイドレール6に沿って装置の
左右方向に移動自在である。そして、ベッド側部に設け
られたモータおよびベルト等からなる駆動機構9によっ
て、芯押し台3は主軸台2に対して接近または離反可能
である。なお、芯押し台3のセンタ12は、シリンダ1
3によって出没自在である。テーブル4は、ベッド1の
上面に配置された1対のガイドレール7に沿って左右方
向に移動自在である。そして、1対のガイドレール7間
に配置されたボールネジ15およびこれを駆動するため
の駆動モータ16によって、テーブル4はガイドレール
7に沿って移動可能である。主軸台2の主軸10は、駆
動モータおよびベルト等からなる駆動機構11によって
回転させられるようになっている。このような構成にお
いて、グラビアシリンダ14は、図1の二点鎖線で示す
ように、主軸10とセンタ12との間に支持される。
【0024】テーブル4には、彫刻ヘッド21が、グラ
ビア彫刻機の前後方向に移動自在に設けられている。そ
して、テーブル4の上面には、1対のガイドレール20
が設けられ、ボールネジ22および駆動モータ23から
なる駆動機構によって彫刻ヘッド21が移動させられる
ようになっている。
【0025】図3は、上記彫刻ヘッド21に設けられた
スタイラスおよびその駆動機構を示す斜視図である。図
3において、スタイラス30は、捩りシャフト31の先
端に固定されており、その一端にはダイヤモンドバイト
32が装着されている。捩りシャフト31の他端部は固
定部33に固定されている。また、捩りシャフト31の
中間部には、平面視菱形のロータ34が固着されてい
る。ロータ34の周囲には、ロータ34を挟み込むよう
に積層磁性体(ステータ)35が配置されており、この
ステータ35の側部にはステータ35に磁力を与えるた
めの永久磁石36が配置されている。また、ロータ34
の周囲でロータ34とステータ35との間には、コイル
37が配置されている。このような構成では、コイル3
7に彫刻信号を印加することにより、スタイラス30は
図の矢印Bの方向に彫刻信号の周波数に応じて振動す
る。
【0026】図4は、上記ダイヤモンドバイト32の外
観図であり、特に、図4(a)はその正面図であり、図
4(b)はその左側面図であり、図4(c)はその底面
図である。図4に示すごとく、ダイヤモンドバイト32
は、先端角θを有する三角錐の形状をしており、この三
角錐の頂点32aでグラビアシリンダ14の表面を彫
る。
【0027】上記のように構成されたグラビア彫刻機
は、図5に示す主走査方向(グラビアシリンダ14の周
方向)に沿ってセル群を彫り、かつ彫刻ヘッド21が副
走査方向(グラビアシリンダ14の回転軸と平行な方
向)に所定ピッチ送られ、次の列のセルを彫っていく。
これを繰り返すことにより、グラビアシリンダ14の表
面に、複数のセルで構成された凹版が形成される。
【0028】図6は、図1および図2に示すグラビア彫
刻機を用いたグラビア彫刻システムの電気的な構成を示
すブロック図である。図6において、グラビア彫刻機1
00には、パーソナルコンピュータ等により構成される
データ作成装置201が接続されている。このデータ作
成装置201には、スキャナ等の読取装置202と、そ
の他の画像システム203と、ハードディスク装置等の
外部記憶装置204と、キーボード,マウス等の操作部
205とが接続されている。データ作成装置201は、
読取装置202によって所定の原稿から読み取られたデ
ータや、その他の画像システム203から得られたデー
タに基づいて、グラビア製版用の画像データを作成す
る。例えば、データ作成装置201は、その他の画像シ
ステムからオフセット用画像データを得て、オフセット
/グラビア変換して画像データを作成する。オペレータ
は、操作部205を操作することにより、データ作成装
置201に種々の指令を入力する。オペレータは、例え
ば、彫刻条件(線数、セルパターン(エロンゲート,コ
ンプレスト等)の選択、1度彫り,2度彫りの選択等)
を入力して指令する。操作部205からの入力指令に基
づいて、データ作成装置201は、上記画像データと共
に、キャリー指令データ,副走査指令信号および主走査
指令信号を発生する。これらデータおよび信号は、グラ
ビア彫刻機100に与えられる。
【0029】グラビア彫刻機100は、濃度信号発生部
101と、キャリー信号発生部102と、副走査モータ
制御部103と、主走査モータ制御部104と、加算部
105と、彫刻ヘッド21と、副走査モータ107と、
主走査モータ108とを備えている。濃度信号発生部1
01は、データ作成装置201から与えられる画像デー
タに基づいて、濃度信号を発生する。キャリー信号発生
部102は、データ作成装置201から与えられるキャ
リー指令データに基づいて、振幅やオフセット量を決定
し、キャリー信号を発生する。濃度信号発生部101か
らの濃度信号およびキャリー信号発生部102からのキ
ャリー信号は、加算部105で加算された後、彫刻信号
として彫刻ヘッド21に印加される。副走査モータ10
7は、彫刻ヘッド21を副走査方向に移動させるための
モータである。主走査モータ108は、グラビアシリン
ダ14を回転させるためのモータである。副走査モータ
制御部103は、線数や1度彫り,2度彫り等の違いに
応じて、彫刻ヘッド21の副走査方向の送り量を変える
ため、データ作成装置201からの副走査指令信号に基
づいて、副走査モータ107を制御する。主走査モータ
制御部104は、セルパターンや線数の違いに応じて、
グラビアシリンダ14の回転速度を変えるため、データ
作成装置201からの主走査指令信号に基づいて、主走
査モータ108を制御する。
【0030】(2)主走査方向重ね合わせによるダブル
セルの実施形態 上述したグラビア彫刻機の詳細な動作を説明する前に、
主走査方向重ね合わせによるダブルセルの彫刻の原理に
ついて説明する。図7は、主走査方向への重ね合わせに
よるダブルセルの最大濃度セル(最大濃度を表現するた
めのセル)の彫刻時における彫刻信号の波形を示してい
る。従来のシングルセルは、図26(c)に示すよう
に、彫刻信号の全振幅をaに設定し、当該全振幅aを用
いて、最大濃度セルを彫刻するようにしていた。これに
対し、上記のダブルセルでは、図7に示すように、彫刻
信号の全振幅を従来の2倍の2aに設定し、当該全振幅
2aの半分、すなわち振幅aに相当する部分を用いて、
最大濃度セルを彫刻するようにしている。また、上記の
ダブルセルでは、グラビアシリンダ14の主走査方向へ
の彫刻を、2回繰り返すようにしている。すなわち、ま
ず図7の実線の彫刻信号g1によって、グラビアシリン
ダ14の主走査方向に1度目のセルが彫刻される。その
後、1度目の彫刻g1から所定角度シフトされた点線の
彫刻信号g2によって、グラビアシリンダ14に対して
2度目の彫刻が行われる。したがって、1つのセルは、
2度彫りによって形成され、図7の斜線ハッチングで示
す部分が各セルに対応している。
【0031】図8は、上記のダブルセルにおける最大濃
度セル彫刻時の彫刻信号波形と、従来の彫刻信号波形と
を比較して示した図である。図8において、実線で示す
信号波形g1,g2がダブルセルの彫刻信号波形を表し
ており、点線で示す信号波形hが従来のシングルセルの
彫刻信号波形を表している。図8から明らかなように、
セルの最深部の深さは、共にaであり変わらないが、セ
ルの壁面の角度が異なっている。すなわち、セルの前端
壁面の角度は、ダブルセルがα1で従来のセルがβ1で
ある。また、セルの後端壁面の角度は、ダブルセルがα
2で従来のセルがβ2である。そして、α1>β1であ
り、α2>β2であるので、ダブルセルの方が、従来の
セルよりも切り立った壁面形状をしている。これによっ
て、ダブルセルは、そのボリュームが従来のセルよりも
大きくなっている。
【0032】本願発明者は、実際に上記実施形態のグラ
ビア彫刻機でセルを彫った場合の印刷濃度と、従来のグ
ラビア彫刻機でセルを彫った場合の印刷濃度とを比較す
る実験を行った。この実験は、エロンゲートセルを対象
として行われた。また、この実験は、上記の実施形態で
2度彫りを行う際のセル間の位相差が60°であり、ダ
イヤモンドバイトの頂角が130°であり、線数が17
5線/インチの条件下で行われた。
【0033】上記実験により、上記実施形態のグラビア
彫刻機でセルを彫った場合の印刷濃度は2.87である
のに対し、従来のグラビア彫刻機でセルを彫った場合の
印刷濃度は2.40であるという結果が得られた。した
がって、従来のシングルセルに対する上記ダブルセルの
濃度増加率は、 {(2.87−2.4)/2.4}×100=19.6
(%) となる。すなわちダブルセルでは20%近い濃度の増加
が認められる。
【0034】ダブルセルのボリュームの増加の理由は、
単にボリュームの差だけではなくその形状も濃度値に影
響を及ぼしていることが考えられる。上記ダブルセル
は、従来のセル形状と比較した場合、その壁面が切り立
った形状になる。これにより、同じボリュームであって
も、重ね合わせによるダブルセルの方が、従来のセルよ
りも、セル内の壁面面積が小さくなる。そして、印刷時
にインキが転写されずにセル内に残る量がこの壁面面積
に依存すると考えられる。
【0035】図9は、上記実施形態の動作を示すフロー
チャートである。また、図10は、上記実施形態による
主走査方向に重ね合わせを行ったダブルセルの配置およ
びその位相関係を示す図である。以下、これら図9およ
び図10を参照して、上記実施形態の動作をより詳細に
説明する。
【0036】まず、所定の初期動作が行われる(ステッ
プS101)。この初期動作では、データ作成装置20
1は、操作部205から入力された指令に基づいて、キ
ャリー指令データ,副走査指令信号および主走査指令信
号を発生する。応じて、キャリー信号発生部102は、
予め定められた周波数および振幅のキャリー信号を発生
する。このキャリー信号は、加算部105を介して、彫
刻ヘッド21に与えられる。応じて、彫刻ヘッド21の
スタイラス30は、図3の矢印B方向に往復回動運動す
る。このとき、データ作成装置201から画像データが
出力されていないため、スタイラス30の先端に設けら
れたダイヤモンドバイト32はグラビアシリンダ14に
当接していない。したがって、彫刻は行われていない。
また、主走査モータ制御部104は、データ作成装置2
01からの主走査指令信号に基づいて、主走査モータ1
08を回転させる。応じて、グラビアシリンダ14が、
操作部205で設定されたセルパターンや線数に応じた
速度で回転される。また、副走査モータ制御部103
は、データ作成装置201からの副走査指令信号に基づ
いて、副走査モータ107を駆動する。応じて、彫刻ヘ
ッド21が副走査方向のスタート位置(最初のセル列を
彫刻すべき位置)に移動される。
【0037】次に、データ作成装置201は、図示しな
い内部カウンタiをクリアした後(ステップS10
2)、当該カウンタiを1だけインクリメントする(ス
テップS103)。次に、データ作成装置201は、カ
ウンタiの計数値が奇数か否かを判断する(ステップS
104)。カウンタiの計数値が奇数の場合、データ作
成装置201は、キャリー信号の位相を基準位相に設定
するためのキャリー指令データを、キャリー信号発生部
102に出力する。応じて、キャリー信号発生部102
は、基準位相0°に設定されたキャリー信号を発生する
(ステップS105)。次に、データ作成装置201
は、カウンタiの計数値に対応するセル列(i番目のセ
ル列)の奇数番目のセルのための画像データを出力す
る。この画像データは、濃度信号発生部101で濃度信
号に変換され、加算部105でキャリー信号に加算され
る。これによって、加算部105から彫刻信号が出力さ
れ、彫刻ヘッド21に与えられる。応じて、彫刻ヘッド
21は、i番目のセル列の奇数番目のセル(図10のE
11、E13)を彫刻する(ステップS106)。
【0038】次に、データ作成装置201は、キャリー
信号の位相を所定角度(ここでは、60°)だけ進める
ためのキャリー指令データを、キャリー信号発生部10
2に出力する。応じて、キャリー信号発生部102は、
基準位相に対して60°だけ位相が進んだキャリー信号
を発生する(ステップS107)。次に、データ作成装
置201は、i番目のセル列の偶数番目のセルのための
画像データを出力する。この画像データは、濃度信号発
生部101で濃度信号に変換された後、加算部105で
キャリー信号に加算され、彫刻信号に変換される。彫刻
ヘッド21は、この彫刻信号に応じて、i番目のセル列
の偶数番目のセル(図10のE12、E14)を彫刻する
(ステップS108)。
【0039】次に、データ作成装置201は、全ての列
のセルを彫り終わったか否かを判断する(ステップS1
09)。もし、彫刻が済んでいないセルが存在する場
合、データ作成装置201は、彫刻ヘッド21を1ピッ
チだけ送るための副走査指令信号を出力し、副走査モー
タ制御部103に与える。副走査モータ制御部103
は、与えられた副走査指令信号に応答して、副走査モー
タ107を駆動する。これによって、彫刻ヘッド103
が図10に示す1ピッチP2 分、副走査方向に送られる
(ステップS110)。その後、前述のステップS10
3の動作に戻り、次の列のセルの彫刻が行われる。
【0040】次に彫刻すべきセルの列が偶数番目の列の
場合、データ作成装置201は、前述のステップS10
4において、カウンタiの計数値が偶数であることを検
出し、ステップS111に進む。ステップS111にお
いて、データ作成装置201は、キャリー信号の位相を
基準位相に対して180°進めるためのキャリー指令デ
ータを、キャリー信号発生部102に出力する。応じ
て、キャリー信号発生部102は、基準位相に対して1
80°位相が進んだキャリー信号を発生する。これによ
って、グラビアシリンダ14には、奇数列目のセル列か
ら180°位相のずれた位置に、偶数列目のセル列(図
10のE21,E22)が彫刻される(ステップS106〜
S108)。
【0041】上記の動作が繰り返され、全てのセル列の
彫刻が終了すると、データ作成装置201は、ステップ
S112において、所定の終了動作を実行する。この終
了動作では、例えば、グラビアシリンダ14の回転が停
止され、彫刻ヘッド21がホームポジションに復帰され
る。
【0042】(3)副走査方向重ね合わせにおけるダブ
ルセルの実施形態 前述の実施形態では、主走査方向への2回のインターリ
ーブ走査により1列分のセルを形成している。すなわ
ち、主走査方向に隣接する2つのセルを重ね合わせて彫
刻するようにしているが、以下の実施形態は副走査方向
に2つのセルを重ね合わせる方式である。この実施形態
では、キャリー信号の全振幅αを、従来のグラビア彫刻
機における全振幅a(図26)よりも小さく設定し(α
<a)、彫刻信号の全振幅αの全体を用いて、印刷濃度
が最大のセル(以下、最大濃度セルと称す)を彫刻する
ようにしている。したがって、この実施形態では、従来
よりも小幅なセルを彫刻することになる。そして、この
実施形態では、従来よりも小幅なセルを、副走査方向に
重ねて彫刻するようにしている。
【0043】図11は、この実施形態のグラビア彫刻シ
ステムにより彫刻されたセルの上面形状およびその配置
状態を示す図である。まずグラビアシリンダ14の主走
査方向に1列目のセル(図のi=1の列)が彫刻され、
その後、彫刻ヘッド21が副走査方向に所定ピッチP4
だけ送られて、2列目のセル(図のi=2の列)が彫刻
される。このピッチP4 は最大セル幅以下のピッチであ
り、1列目と2列目のセルは主走査方向に同じ位相で形
成されるため、2列目のセルはその一部が1列目のセル
に重なる。
【0044】次に、彫刻ヘッド21が副走査方向に所定
ピッチP5 だけ送られ、2列目のセルに重ならないよう
に3列目のセルが彫刻される。次に、彫刻ヘッド21が
副走査方向に所定ピッチP4 だけ送られ、3列目のセル
に一部が重なるように4列目のセルが彫刻される。以
後、同様の操作が繰り返される。
【0045】上記のように、この実施形態では、キャリ
ー信号の全振幅を従来よりも小さくしているので、1つ
のセルの開口面積は、従来のセルの開口面積よりも小さ
くなる。しかしながら、本実施形態では、副走査方向に
並ぶ2つの隣接セルが一部重なるように彫刻されるの
で、当該2つの隣接セルは連通しており、セルボリュー
ムに関しては、それら2つの隣接セルを1つのセルと考
えることができる。したがって、セルのボリュームを従
来と同程度に維持することができるので、従来のグラビ
ア彫刻機と同程度の印刷濃度が得られる。一方、画像の
解像度に関しては、上記2つの隣接セルを別々のセルと
考えることができ、それら2つの隣接セルのそれぞれ
を、異なる画像データで彫刻することにより、副走査方
向の画像の解像度を従来の倍にすることができる。
【0046】図12は、この実施形態のグラビア彫刻シ
ステムの動作を示すフローチャートである。なおグラビ
ア彫刻システムのハードウェアは前述の実施形態と同じ
である。以下、この図12を参照して、この実施形態の
動作を説明する。まず、所定の初期動作が行われる(ス
テップS201)。この初期動作は、図9のステップS
101と同じものである。
【0047】次に、データ作成装置201は、図示しな
い内部カウンタi(次に彫刻すべきセルの列番号を計数
するためのカウンタ)をクリアすると共に、キャリー信
号の位相を基準位相0°に設定するためのキャリー指令
データを、キャリー信号発生部102に出力する(ステ
ップS202)。応じて、キャリー信号発生部102
は、基準位相0°に設定されたキャリー信号を発生す
る。次に、データ作成装置201は、上記カウンタiを
1だけインクリメントする(ステップS203)。次
に、データ作成装置201は、カウンタiの計数値
“1”に対応するセル列のための画像データを出力す
る。この画像データは、濃度信号発生部101で濃度信
号に変換され、加算部105でキャリー信号に加算され
る。これによって、加算部105から1列目のセルの彫
刻信号が出力され、彫刻ヘッド21に印加される。応じ
て、彫刻ヘッド21は、1列目のセルを彫刻する(ステ
ップS204)。
【0048】次に、データ処理装置201は、全ての列
のセルを彫り終わったか否かを判断する(ステップS2
05)。もし、未彫刻のセルの列が存在する場合、デー
タ処理装置201は、彫刻ヘッド21を所定ピッチ送る
ための副走査指令信号を出力し、副走査モータ制御部1
03に与える。副走査モータ制御部103は、与えられ
た副走査指令信号に応答して、副走査モータ107を駆
動する。これによって、彫刻ヘッド103が図11に示
すピッチP4 だけ、副走査方向に送られる(ステップS
206)。次に、データ作成装置201は、上記カウン
タiを1だけインクリメントし(ステップS207)、
当該カウンタiの計数値“2”に対応する列番号のセル
列の画像データを出力する。応じて、彫刻ヘッド21
は、2列目のセルを彫刻する(ステップS208)。こ
こで、上記ピッチP4 には、最大セル幅以下の値が選ば
れており、これによりステップS208で彫刻された2
列目のセルが、それに隣接する前述のステップS204
で彫刻された1列目のセルと一部重なるようになってい
る。
【0049】次に、データ処理装置201は、全ての列
のセルを彫り終わったか否かを判断する(ステップS2
09)。もし、未彫刻のセルの列が存在する場合、デー
タ処理装置201は、彫刻ヘッド21を所定ピッチ送る
ための副走査指令信号を出力し、副走査モータ制御部1
03に与える。副走査モータ制御部103は、与えられ
た副走査指令信号に応答して、副走査モータ107を駆
動する。これによって、彫刻ヘッド103が図11に示
すピッチP5 だけ、副走査方向に送られる(ステップS
210)。次に、データ処理装置201は、キャリー信
号の位相を基準位相0°に対して180°進めるための
キャリー指令データを、キャリー信号発生部102に出
力する。応じて、キャリー信号発生部102は、基準位
相に対して180°位相が進んだキャリー信号を発生す
る(ステップS211)。
【0050】その後、前述のステップS203の動作に
戻り、グラビアシリンダ14には、ステップS208で
彫刻されたセル列から180°位相のずれた位置に、第
3および第4列目のセルが彫刻される(ステップS20
3〜S208)。ここで、上記ピッチP5 は、ステップ
S208で彫刻された3列目のセルが、それに隣接する
前述のステップS204で彫刻された2列目のセルと重
ならないような値に選ばれている。これによって、2列
目のセルと3列目のセルとの間には、土手と呼ばれる彫
刻されない部分300が形成される。このような土手3
00が形成されることにより、各セルにインキを充填
後、グラビアシリンダの表面から余分なインキをうまく
除去することができる。
【0051】その後、データ処理装置201は、全ての
セル列を彫り終わったか否かを判断し(ステップS20
9)、未彫刻のセルの列が存在する場合は、再び上記ス
テップS210,S211,S203〜S209の動作
を繰り返す。これによって、n列目(nは奇数)のセル
と(n+1)列目のセルとが一部重なって彫刻される。
また、(n+1)列目のセルと(n+2)列目のセルと
が重ならないように彫刻される。さらに、(n+1)列
目および(n+2)列目のセルは、n列目および(n+
1)列目のセルから、180°位相のずれた位置に彫刻
される。
【0052】なお、上記の実施形態において、一部が重
複した隣接するn列目のセルと(n+1)列目のセルと
を、異なる画像データで彫刻するようにすれば、これら
隣接セルの大きさを、それぞれ独立的に変えることがで
きる。前述したように、画像の解像度に関しては、上記
2つの隣接セルを別々のセルと考えることができるた
め、この実施形態では、副走査方向の画像の解像度を従
来よりも大きくすることができる。
【0053】上記の動作が繰り返され、全てのセル列の
彫刻終了が判断されると(ステップS205またはS2
09)、データ作成装置201は、所定の終了動作を実
行する(ステップS212)。この終了動作では、例え
ば、グラビアシリンダ14の回転が停止され、彫刻ヘッ
ド21がホームポジションに復帰される。
【0054】(4)画像データの階調値の補正における
実施の形態 次に画像データの階調値の補正について説明する。なお
以下の説明は、主走査方向への重ね合わせにおけるダブ
ルセルの場合について行うが、本発明は前述した副走査
方向重ね合わせにおけるダブルセルにも実施できる。
【0055】図20(a)は、画像データの階調値に応
じて彫刻される従来のシングルセルとダブルセルとを模
式的に示す図である。この実施の形態では、階調値kは
29から228の値をとるように設定されており、シン
グルセルおよびダブルセルの階調値kにおけるセルボリ
ュームを各々Vs(k)、Vd(k)とすると、シング
ルセルは最小ボリュームVs(29)から最大ボリュー
ムVs(228)までの範囲でセルボリュームが変化
し、印刷濃度の階調を表現する。一方、ダブルセルの場
合、最小ボリュームVd(29)から最大ボリュームV
d(228)までの範囲でセルボリュームが変化し、印
刷濃度の階調を表現する。ここで、最小ボリュームにつ
いては、 Vd(29)=2×Vs(29) 最大ボリュームについては、 Vd(228)>Vs(228) という関係がある。
【0056】本発明では、上記のシングルセルとダブル
セルとを混合して、画像データの階調値に対応する印刷
濃度の幅を増加させる。図20(b)は、画像データの
階調値に応じて彫刻される本実施形態におけるセルを模
式的に示す図である。すなわち、階調値kが所定の閾値
sh未満では、重ね合わせを行わず従来のシングルセル
を用い、階調値kが所定の閾値sh以上では重ね合わせ
によるダブルセルを用いる。
【0057】以下、この方式によるセルをシングル・ダ
ブル混合セルと称する。このシングル・ダブル混合セル
では、階調値kにおけるセルボリュームをVm(k)と
すると、最小ボリュームについては、 Vm(29)=Vs(29) 最大ボリュームについては、 Vm(228)=Vd(228) となる。図21は、上記各セルとセルボリュームとの関
係を示すグラフである。図において実線、点線および一
点鎖線は、各々シングルセル、ダブルセルおよびシング
ル・ダブル混合セルの階調値に対するセルボリュームの
変化を示す。図示のようにシングル・ダブル混合セル
は、他の方式のセルよりも取り得るセルボリュームの幅
が大きくなるので、印刷濃度の幅も大きくなる。
【0058】図13ないし図17は、画像データの階調
値の補正の動作を示すフローチャートである。なおフロ
ーチャートの動作は、主として図6のデータ作成装置2
01によって実行される。
【0059】まず図13のステップS1では、データ作
成装置201は、予め設定された各種パラメータの中か
ら、補正に必要なパラメータを選択し入力する。このと
き入力されるパラメータは、最大セル幅Wmax と、最小
セル幅Wmin と、最大チャネル幅Cmax と、スタイラス
の先端角θと、主走査方向へのセルピッチP1 (図10
参照)と、閾値shとである。ここで、最大セル幅Wma
x は、最大濃度階調228に対応するセル、つまり最大
濃度セルの副走査方向への幅である(図20(a)参
照)。また、最小セル幅Wmin は、最低濃度階調29に
対応するセル、つまり最小濃度セルの副走査方向への幅
である(図20(a)参照)。また、最大チャネル幅C
max は、シングルセルを最大セル幅Wmax で彫刻した際
に連続するセルがつながりを持つ部分、いわゆるチャネ
ルの副走査方向の幅である。閾値shは、前述したよう
にシングルセルとダブルセルとを切り替える際の階調値
の値である。
【0060】次に、データ作成装置201は、入力した
各種パラメータに基づき、後述する補正に必要な所定値
を演算する。 1.セル断面の縦横比C C=1/tan(θ×0.5) …(1) なお、θの単位はradである。 2.副走査方向正弦波振幅a a=(Wmax −Cmax )×0.25 …(2) 3.1階調当たりのセル幅の変化量△W △W=(Wmax −Wmin )/199 …(3)
【0061】次に、ステップS2では、データ作成装置
201が、各階調値におけるシングルセルのボリューム
の演算を行う。このサブルーチンステップS2の詳細
は、図14に示される。
【0062】図14のフローチャートにおいて、まずス
テップS21では、階調値を示すカウンタkが29にセ
ットされる。次に、ステップS22では、所定値fの演
算を行う。ここでfは、セル幅の1/2を表す。 f=0.5×{△W×(k−29)+Wmin } …(4)
【0063】次に、ステップS23では、階調値kにお
けるセルボリュームVsが演算される。この演算は、次
式(5)を用いて行われる。
【数1】 なお、上式(5)は、図18で示すように、セルの外形
曲線の方程式を Y=a・cos{2πX/P1 }−a+f としたときの斜線部のボリュームの4倍を表している。
【0064】次に、ステップS24では、階調値kが+
1インクリメントされる。そして、ステップS25で
は、階調値kがk≧229の条件を満たすかが判断さ
れ、階調値kが229になるまで上記ステップS22な
いしS24の動作が繰り返し実行される。よって、29
から228までの各階調値におけるシングルセルのセル
ボリュームが求められる。
【0065】図13に戻って、ステップS2が終了する
と、次のステップS3に進む。ステップS3では、ステ
ップS2と同様にデータ作成装置201により、各階調
値におけるダブルセルのボリュームの演算が行われる。
なお、このダブルセルのボリュームの演算では、同じ階
調値kのセルを2つ重ね合わせた時のセルボリュームが
演算される。このサブルーチンステップS3の詳細は、
図15に示される。
【0066】図15において、まずステップS31で
は、階調値を示すカウンタkが29にセットされる。次
に、ステップS32では、前述のステップS22と同じ
く所定値fが演算される。そして、ステップS33で
は、前述のステップS23で求められたシングルセルの
セルボリュームVsの2倍が求められる。
【0067】次に、ステップS34では、階調値kにお
いてダブルセルが重なるかどうかが判断される。この判
断は、所定値fが副走査方向正弦波振幅a等で決定され
る所定の判定値を越えるかどうかに基づいて行われる。
【0068】上記ステップS34で、セルが重なると判
断された場合、ステップS35に進み、重なりにより減
少するセルボリュームVgが演算される。この演算は、
次式(6)を用いて行われる。
【数2】 なお、上式(6)は、図19で示すように、セルの外形
曲線の方程式を、 Y=a・cos{2π(X−P1/12)/P1}−a+
f Y=a・cos{2π(X+P1/12)/P1}−a+
f としたときの斜線部のセルボリュームの4倍を表してい
る。
【0069】次に、ステップS36では、階調値kにお
けるダブルセルのセルボリュームVd(k)が求められ
る。 Vd(k)=2×Vs(k)−Vg(k) …(7)
【0070】一方、ステップS34で、セルが重ならな
いと判断された場合、ステップS38に進む。ステップ
S38では、単にVd(k)=2×Vs(k)となる。
ステップS36またはステップS38を終えると、次の
ステップS37で階調値kが+1インクリメントされ
る。そして、ステップS39では、階調値kがk≧22
9の条件を満たしているか否かが判断され、階調値kが
229になるまで、上記ステップS32ないしS38の
動作が繰り返し実行される。これによって、29から2
28までの各階調値におけるダブルセルのセルボリュー
ムが求められる。
【0071】図13に戻って、ステップS3が終了する
と、次のステップS4に進む。ステップS4では、階調
値kに対する変換テーブルが作成される。この変換テー
ブルは、階調値に対してセルボリュームが線形に対応す
るように、階調値を変換するために用いられる。このサ
ブルーチンステップS4の動作は、図16に示される。
【0072】図16において、まずステップS41で
は、階調値を示すカウンタkが29にセットされる。次
に、ステップS42では、目標となるセルボリュームV
V(以下、目標セルボリュームという)が演算される。
すなわち、階調値に対してセルボリュームが線形に対応
するような目標セルボリュームVVが求められる。 VV(k) =[{Vd(228)−Vs(29)}/199]×(k−29) +Vs(29) …(8)
【0073】次に、ステップS43では、階調値kが閾
値shよりも大きいかどうかが判断される。ここで、階
調値kが閾値shよりも小さい場合(k<shの場合)
はステップS44に進み、大きい場合(k≧shの場
合)はステップS46に進む。ステップS44に進む
と、階調値kが閾値shよりも小さいので、シングルセ
ルで彫刻することになる。ステップS44では、階調値
kにおける目標セルボリュームVVに、最も近いセルボ
リュームを有するシングルセルがステップS2の演算結
果から探し出され、その時の階調値jが求められる。次
に、ステップS45では、上記ステップS44で求めた
シングルセルの階調値jが、上記階調値kの変換先のデ
ータとして記憶される。すなわち、変換テーブルを関数
Tで表すと、T(k)=jとなる。
【0074】一方、ステップS43で階調値kが閾値s
hよりも大きいと判断された場合、ダブルセルで彫刻す
ることになる。この場合、まずステップS46で目標セ
ルボリュームVVが補正される。これは、次の理由から
である。
【0075】本実施形態では、階調値が閾値よりも小さ
い場合はシングルセル、大きい場合はダブルセルで彫刻
する。シングルセルとダブルセルのセルボリュームは、
階調に対し線形となるように変換テーブルで変換するよ
うにしているが、実際には印刷濃度はセルボリュームだ
けでなく、セルの壁面形状の違いなどによるインキの転
写性も関係してくる。従って、階調とセルボリュームと
を線形に保っても、シングルセルとダブルセルとの境界
で、例えばインキの転写性の違いから濃度ジャンプなど
が発生する可能性がある。このステップS46では、上
記の問題点を解決するために、目標セルボリュームVV
を補正して対応している。
【0076】図22は、上記補正についての説明を行う
ための図である。図22(a)において、点線は階調値
とセルボリュームとの関係が線形に補正されたシングル
・ダブル混合セルのグラフである。ここで、閾値sh以
上の階調値においてダブルセルを彫刻したときに、イン
キの転移性がシングルセルよりも良ければ、ダブルセル
の印刷濃度がシングルセルに比べて濃くなる。このた
め、予め目標となるセルボリュームVVをダブルセルの
彫刻の範囲で図の実線のように所定量だけ小さくしてお
く。なお、補正を行う量は、グラビアシリンダーの材質
などにも関係するため、予めテスト刷りを行って求める
ようにしている。
【0077】一方、ダブルセルにおけるインキの転移性
がシングルセルよりも悪ければ、逆にダブルセルの印刷
濃度がシングルセルに比べて薄くなる。この場合は、図
22(b)のように、目標となるセルボリュームVVを
ダブルセルの彫刻の範囲で図の実線のように所定量だけ
大きくしておけばよい。
【0078】上記の補正により、シングルセルとダブル
セルのインキの転移性等に起因する印刷濃度の違いを解
消することができる。なお、本実施形態では、上記の補
正は、次式(9)を用いて行われる。 VV(k)=VV(k) +{VV(k)×L(228−k)}/(228−sh) …(9)
【0079】上式(9)において、Lは補正値であり、
マイナス値の場合、図22(a)のように、またプラス
値の場合、図22(b)のように補正される。なお、目
標セルボリュームVVに補正を行わない場合は、上記補
正値Lに0を代入すればよい。
【0080】なお、本実施形態では、ダブルセル側の目
標セルボリュームVVを補正するようにしているが、閾
値sh未満のシングルセル側の目標セルボリュームVV
を補正するようにしても良い。
【0081】次に、ステップS47では、階調値kにお
ける目標セルボリュームVVに最も近いセルボリューム
を有するダブルセルがステップS3の演算結果から探し
出され、これに対応する階調値jが求められる。ステッ
プS45では、上記ステップS47で求めたダブルセル
の階調値jが、上記階調値kの変換先のデータとして記
憶される。すなわち、変換テーブルを関数Tで表すと、
T(k)=jとなる。
【0082】ステップS48では、階調値kが+1イン
クリメントされる。そして、ステップS49で階調値k
が229を越えたかどうかが判断され、越えていなけれ
ばステップS42からステップS47の処理が繰り返さ
れる。このようにして、29から228まで各階調値k
に対する変換先のデータjを求め、変換テーブルが作成
される。
【0083】図13に戻って、ステップS4が終了する
と、次のステップS5に進む。ステップS5では、画像
データの階調値が補正される。このサブルーチンステッ
プS5の詳細は、図17に示される。
【0084】図17において、まずステップS51で
は、画像データのファイルがオープンされ、隣接する2
つのセルの階調値を示すデータd1、d2が読み込まれ
る。なお、この画像データは、ダブルセルを彫刻するた
めのものである。次に、ステップS52では、各データ
d1およびd2の階調値が、各々閾値shよりも小さい
かどうかが判断される。ここで、両データd1、d2の
階調値がともに閾値shよりも小さい場合はステップS
53に進み、少なくともどちらか一方のデータの階調値
が閾値shよりも大きければステップS56に進む。ス
テップS53では、データd1、d2が補正される。こ
こで、データd1の階調値には、データd1およびd2
の階調値の平均値が代入される。そして、代入された階
調値は、線形化のために前述のステップS4で求めた変
換テーブルで変換される。
【0085】一方のデータd2には、彫刻が行われない
階調値、例えば28が代入される。続くステップS54
では、上記の補正されたデータがファイルに書き込まれ
る。このようにデータd1、d2の階調値がともに閾値
shよりも小さい場合、一方のデータが彫刻を行わない
階調値に補正されるため、図24の例で示すように、ダ
ブルセルで彫刻されるところがシングルセルで彫刻され
ることになる。なお、データd1には、データd1およ
びデータd2の階調値の平均値を代入せずに、そのまま
データd1としておいてもよい。もっともデータd1に
データd1およびd2の階調値の平均値を代入した場合
は、データd2の情報が他方のセルの彫刻において反映
されるのでより好ましい。なお、彫刻されないデータは
d2ではなくd1であっても良い。
【0086】一方、データd1、d2の階調値の少なく
ともいずれか一方が閾値shよりも大きい場合、ステッ
プS56でデータd1、d2が補正される。この補正で
は、両データd1、d2の階調値が、各々線形化のため
に前述のステップS4で求めた変換テーブルで変換され
る。この変換後のデータd1、d2は、ステップS54
でファイルに書き込まれる。
【0087】上記のように、各データd1、d2が補正
され記憶されると、ステップS55に進む。ステップS
55では、全ての画像データの補正が終わったかどうか
が確認され、補正されていない画像データがあれば、ス
テップS51に戻る。
【0088】このように本実施形態では、隣接する画像
データの階調値がいずれも所定の閾値以下である場合、
一方の画像データの階調値を彫刻が行われない階調値に
補正して、実質的にシングルセルでの彫刻を行う。従っ
て、閾値shよりも階調値の低い(印刷濃度の低い)方
では、ダブルセルでの彫刻よりも印刷濃度を下げること
ができるので、印刷濃度の幅を増加させることができ
る。
【0089】なお、上記のように画像データを補正する
と、解像度の低下が懸念されるが、もともと高い解像度
を要するところは印刷濃度の高い、例えば文字などの線
画部であるから、印刷濃度の低いところでこのような補
正を行っても問題が少ない。
【0090】(5)その他の実施形態 上記の実施形態では、ステップS52において、画像デ
ータの隣接する2つのセルのデータd1、d2が各々閾
値よりも小さいかどうかを判断したが、データd1とd
2との和が、所定の閾値より小さいかどうかを判断する
ものであっても良い。
【0091】また、上記の実施形態では、エロンゲート
で配置されたセルについて示されているが、本発明は、
その他のピッチ比(コンプレスト、ノーマル等)で配置
されたセルについても勿論適用が可能である。
【0092】また、本発明は、重ね合わせを行わない通
常のシングルセルにおいても適用できる。すなわち、通
常のシングルセルにおいて、隣接する2つのセルを1組
とし、いずれか一方のセルを彫刻しないことで最小濃度
を低下させることができる。この場合、通常のシングル
セルに適用しているため、最小濃度のみを引き下げるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るグラビア彫刻システ
ムで用いられるグラビア彫刻機の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るグラビア彫刻システ
ムで用いられるグラビア彫刻機の平面図である。
【図3】図1の彫刻ヘッド21に設けられたスタイラス
およびその駆動機構を示す斜視図である。
【図4】図3のダイヤモンドバイト32の外観図であ
る。
【図5】グラビアシリンダに対する主走査方向および副
走査方向を説明するための図である。
【図6】図1および図2に示すグラビア彫刻機を用いた
グラビア彫刻システムの電気的な構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の実施形態において、最大濃度セル(最
大濃度を表現するためのセル)の彫刻時における彫刻信
号の波形を示す図である。
【図8】最大濃度セル彫刻時における、本発明の実施形
態の彫刻信号波形と、従来の彫刻信号波形とを比較して
示した図である。
【図9】本発明の実施形態のグラビア彫刻機により主走
査方向に重ね合わせてダブルセルを形成する動作を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の実施形態の主走査方向に重ね合わせ
たダブルセルの配置およびその位相関係を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施形態の副走査方向に重ね合わせ
たダブルセルの配置およびその位相関係を示す図であ
る。
【図12】本発明の実施形態のグラビア彫刻機により副
走査方向に重ね合わせてダブルセルを形成する動作を示
すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態の画像データの補正動作
を示すフローチャートである。
【図14】図13におけるサブルーチンステップS2の
詳細を示すフローチャートである。
【図15】図13におけるサブルーチンステップS3の
詳細を示すフローチャートである。
【図16】図13におけるサブルーチンステップS4の
詳細を示すフローチャートである。
【図17】図13におけるサブルーチンステップS5の
詳細を示すフローチャートである。
【図18】セルボリュームを演算する演算式を説明する
ための図である。
【図19】ダブルセルにおける重なりによって減少する
セルボリュームを演算する演算式を説明するための図で
ある。
【図20】シングルセル、ダブルセルおよびシングル・
ダブル混合セルのセルボリュームと各階調値の関係を説
明するための図である。
【図21】シングル・ダブル混合セルのセルボリューム
と各階調値との関係を示すグラフである。
【図22】目標セルボリュームの補正を説明するための
図である。
【図23】最小サイズでのダブルセルの配置と形状を説
明するための図である。
【図24】画像データの補正によりダブルセルの一方の
セルが彫刻されない場合を説明するための図である。
【図25】従来のシングルセルとダブルセルとにおける
階調値と印刷濃度との関係を示すグラフである。
【図26】従来のグラビア印刷機でシングルセルを彫刻
する場合の各種信号の波形図である。
【符号の説明】
14…グラビアシリンダ 21…彫刻ヘッド 30…スタイラス 32…ダイヤモンドバイト 100…グラビア彫刻機 101…濃度信号発生部 102…キャリー信号発生部 103…副走査モータ制御部 104…主走査モータ制御部 105…加算部 107…副走査モータ 108…主走査モータ 201…データ作成装置 300…土手

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの階調値に応じて、グラビア
    シリンダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当
    該第1のセル群と主走査方向に所定の位相量だけずれて
    第2のセル群を主走査方向の同一ライン上に形成するこ
    とにより、主走査方向へ配置される1列分のセルを、2
    回のインターリーブ走査によって形成するようにして、
    グラビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻シス
    テムであって、 前記第1のセル群の中の第1のセルと、この第1のセル
    に隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおいて、
    第1および第2のセルの両画像データの階調値がいずれ
    も所定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセル
    の画像データの階調値を、彫刻が行われない階調値に補
    正することを特徴とするグラビア彫刻システム。
  2. 【請求項2】 画像データの階調値に応じて、グラビア
    シリンダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当
    該第1のセル群と主走査方向に所定の位相量だけずれて
    第2のセル群を主走査方向の同一ライン上に形成するこ
    とにより、主走査方向へ配置される1列分のセルを、2
    回のインターリーブ走査によって形成するようにして、
    グラビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻シス
    テムであって、 前記第1のセル群の中の第1のセルと、この第1のセル
    に隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおいて、
    第1および第2のセルの両画像データの階調値がいずれ
    も所定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセル
    の画像データの階調値を彫刻が行われない階調値に補正
    すると共に、いずれか他方のセルの画像データの階調値
    を補正前の両画像データの階調値の平均値に補正するこ
    とを特徴とするグラビア彫刻システム。
  3. 【請求項3】 画像データの階調値に応じて、グラビア
    シリンダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当
    該第1のセル群と主走査方向に同じ位相で、かつ副走査
    方向に最大セル幅以下のピッチだけずれて第2のセル群
    を形成することにより、前記ピッチを挟んで副走査方向
    に隣接する2つのセル群の一部が重なるようにして、グ
    ラビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻システ
    ムであって、 前記第1のセル群の中の第1のセルと、この第1のセル
    に隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおいて、
    第1および第2のセルの両画像データの階調値がいずれ
    も所定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセル
    の画像データの階調値を、彫刻が行われない階調値に補
    正することを特徴とするグラビア彫刻システム。
  4. 【請求項4】 画像データの階調値に応じて、グラビア
    シリンダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当
    該第1のセル群と主走査方向に同じ位相で、かつ副走査
    方向に最大セル幅以下のピッチだけずれて第2のセル群
    を形成することにより、前記ピッチを挟んで副走査方向
    に隣接する2つのセル群の一部が重なるようにして、グ
    ラビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻システ
    ムであって、 前記第1のセル群の中の第1のセルと、この第1のセル
    に隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおいて、
    第1および第2のセルの両画像データの階調値がいずれ
    も所定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセル
    の画像データの階調値を彫刻が行われない階調値に補正
    すると共に、いずれか他方のセルの画像データの階調値
    を補正前の両画像データの階調値の平均値に補正するこ
    とを特徴とするグラビア彫刻システム。
  5. 【請求項5】 画像データの階調値に応じて、グラビア
    シリンダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当
    該第1のセル群と主走査方向に所定の位相量だけずれて
    第2のセル群を主走査方向の同一ライン上に形成するこ
    とにより、主走査方向へ配置される1列分のセルを、2
    回のインターリーブ走査によって形成するようにして、
    グラビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻シス
    テムであって、 前記第1のセル群の中の第1のセルと、この第1のセル
    に隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおいて、
    第1および第2のセルの両画像データの階調値の和が所
    定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセルの画
    像データの階調値を彫刻が行われない階調値に補正する
    と共に、いずれか他方のセルの画像データの階調値を補
    正前の両画像データの階調値の平均値に補正することを
    特徴とするグラビア彫刻システム。
  6. 【請求項6】 画像データの階調値に応じて、グラビア
    シリンダの主走査方向へ第1のセル群を形成した後、当
    該第1のセル群と主走査方向に同じ位相で、かつ副走査
    方向に最大セル幅以下のピッチだけずれて第2のセル群
    を形成することにより、前記ピッチを挟んで副走査方向
    に隣接する2つのセル群の一部が重なるようにして、グ
    ラビア印刷のための凹版を製造するグラビア彫刻システ
    ムであって、 前記第1のセル群の中の第1のセルと、この第1のセル
    に隣接する第2のセル群の中の第2のセルとにおいて、
    第1および第2のセルの両画像データの階調値の和が所
    定の閾値よりも小さい場合は、いずれか一方のセルの画
    像データの階調値を彫刻が行われない階調値に補正する
    と共に、いずれか他方のセルの画像データの階調値を補
    正前の両画像データの階調値の平均値に補正することを
    特徴とするグラビア彫刻システム。
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