JPH09286122A - 中間調記録方法とこれによる中間調記録装置、中間調記録に適したインクタンク、ヘッドカートリッジおよびこれらを用いるインクジェット記録装置 - Google Patents

中間調記録方法とこれによる中間調記録装置、中間調記録に適したインクタンク、ヘッドカートリッジおよびこれらを用いるインクジェット記録装置

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JPH09286122A
JPH09286122A JP8101687A JP10168796A JPH09286122A JP H09286122 A JPH09286122 A JP H09286122A JP 8101687 A JP8101687 A JP 8101687A JP 10168796 A JP10168796 A JP 10168796A JP H09286122 A JPH09286122 A JP H09286122A
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健太郎 矢野
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
Hitoshi Nishigori
均 錦織
Osamu Iwasaki
督 岩崎
Hidehiko Kanda
英彦 神田
Daigoro Kanematsu
大五郎 兼松
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実解像度を低減することなく、粒状感を抑制
した高品位な中間調記録を行うこと。 【解決手段】 少なくとも一段階の濃度の色材を3種又
はそれ以上を用いて各色材毎の中間記録を行う記録装置
において、記録媒体への記録時に得られる最低濃度の各
色材による記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、
光源として標準照明光D65を用い、CIE1976心
理計測明度の定義にしたがった明度差が35以内である
色材を上記少なくとも3種の色材について有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な階調再現記
録が可能な階調記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやワープロなどのOA機
器が広く普及し、これら機器で入力した情報の出力も文
字や線画などのいわゆる2値画像だけではなく、写真な
どの中間調画像の出力やカラー画像の出力をする機会が
急速に増えてきている。
【0003】これら画像を出力する出力方法として様々
な記録方法や記録装置が開発されてきている。中でも、
安価に高画質カラー記録が可能なインクジェット(I
J)記録方式が広く市場に受け入れられ始めている。こ
のIJ記録装置を含め多くの普及版の記録装置では、上
記中間調の記録を面積階調によって表現している。
【0004】面積階調とは記録媒体上への記録面積を制
御することで中間調再現を行う方法で、例えばIJ記録
装置を例として説明すれば大きくはドット径変調方式と
擬似階調方式の2種類に分類できる。ドット径変調方式
は、記録する1ドットのインク吐出量を制御することで
紙面上の1ドットの大きさを階調値に応じて制御し単位
面積当たりの記録面積を制御する方法で、擬似階調方式
はディザマトリックス法やED法(エラーディフュージ
ョン法)など周知の階調再現方法が考案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の階
調再現方法にあっては次のような不具合がある。
【0006】1.ドット径変調手段にあっては現実的に
ドット当たりの吐出量の変調範囲は精々2倍程度であ
り、この程度の吐出量変調では中間調の再現能力として
は不十分である。例えば80ng/ドットの吐出量での
記録ドット径と8ng/ドットの吐出量での記録ドット
径の紙面上で比較すると、1ドット当たりの吐出量は1
0倍違うにも拘らず紙面ドット径は2倍程度の差にしか
ならない。無論インクの組成によって若干の変動はある
にせよ、吐出量2倍程度の変調幅では紙面上での記録ド
ット径の制御による面積階調手段としてはとても十分と
は言い難い。
【0007】2.擬似階調方法、例えばディザマトリッ
クス方法では既定のマトリックスサイズの中に記録する
ドットの数を制御する方法である。マトリックスサイズ
を大きくすることで階調再現能力も向上させることが可
能であるが、事実上の解像度が低下し、文字や線画の先
鋭度が悪化してしまう。さらには、特に低階調の画像部
(ハイライト部)でドットの粒状感が違和感として生じ
る。前記ED法を用いれば解像度の低下は若干緩和され
るがハイライト部での粒状感はドット濃度に起因して生
じるので改善はされない。
【0008】粒状感が目立たないように薄い淡インクを
用いて記録する方法もあるが、むやみにインクを希釈し
て用いたのではハイライト部の粒状感は緩和できてもダ
ーク部での最高濃度を満足できずに画像全体として高画
質化は望めない。また、同色系統の複数の濃度のインク
を記録インクとして用いる、いわゆる濃淡インク記録の
方法がある。十分に薄いインクと十分に濃いインクを用
いることでハイライト部の粒状感とダーク部の最高濃度
を双方満足する記録方法であるが、この場合には階調再
現において淡インク記録から濃インク記録への切り替わ
り部で粒状感が生じてしまう。すなわち十分に薄い淡イ
ンクで記録したハイライト画像の中に十分に濃い濃イン
クのドットを打ち込むと淡インク画像と濃インクドット
のコントラストの差で粒状感が目立ってしまい、濃淡記
録を行った効果が得られなくなる。無論、淡インクと濃
インクのさらに中間濃度に希釈した中インクや、さらに
それらの中間の中淡インクや中濃インクなど、インクの
希釈濃度の段階を増やしていけば解決できるが、記録ヘ
ッドや記録インクを増やすことに伴い大幅なコストアッ
プとなり実用化は困難である。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決し、実解
像度を低減することなく、粒状感を抑制した高品位な中
間調記録を行うことを最小限のインクの種類で可能とす
る中間調記録方法とこれによる中間調記録装置、中間調
記録に適したインクタンク、ヘッドカートリッジおよび
これらを用いるインクジェット記録装置を提供しようと
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の中間調記録装置
は、少なくとも一段階の濃度の色材を3種又はそれ以上
を用いて各色材毎の中間記録を行う記録装置において、
記録媒体への記録時に得られる最低濃度の各色材による
記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源として
標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
の定義にしたがった明度差が35以内である色材を上記
少なくとも3種の色材について有することを特徴とす
る。
【0011】この場合、前記色材の濃度が少なくとも2
段階であり、隣り合う段階の濃度の色材による記録明度
の明度差が35以内であるとしてもよい。
【0012】また、該3種の色材中に、記録明度が60
以上で記録できる少なくとも一段階の濃度の色材を有す
るとしてもよい。
【0013】また、該3種の色材のすべてが、記録明度
が60以上で記録できるとしてもよい。
【0014】また、前記記録明度が、記録媒体上の記録
ドット明度であるとしてもよい。
【0015】また、前記記録明度が、前記記録装置によ
って記録媒体上に100%ベタ記録を行った場合の記録
領域の記録明度であるとしてもよい。
【0016】また、前記記録媒体の明度が75以上95
以下であるとしてもよい。
【0017】また、前記色材の記録が色材の液滴を前記
記録媒体に付着させて行うものであるとしてもよい。
【0018】さらに、該3種の色材が、黒を除いたカラ
ーの記録インクであるとしてもよい。
【0019】本発明による中間調記録方法は、少なくと
も一段階の濃度の色材を3種以上用いて各色材毎の中間
記録を行う記録方法において、上記3種の色材として、
該色材の記録媒体への記録時に得られる最低濃度の色材
による記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源
として標準照明光D65を用い、CIE1976心理計
測明度の定義にしたがった明度差が35以内である色材
を用いることを特徴とする。
【0020】この場合、前記色材として、濃度が少なく
とも2段階であり、隣り合う段階の濃度の記録明度の明
度差が35以内であるものを用いるとしてもよい。
【0021】また、該3種の色材として、記録明度が6
0以上で記録できる少なくとも一段階の濃度の色材を用
いるとしてもよい。
【0022】また、該3種の色材として、そのすべて
が、記録明度が60以上で記録できる色材を用いるとし
てもよい。
【0023】また、前記記録明度が、記録媒体上の記録
ドット明度であるとしてもよい。
【0024】また、前記記録明度が、前記記録装置によ
って記録媒体上に100%ベタ記録を行った場合の記録
領域の記録明度であるとしてもよい。
【0025】また、前記記録媒体の明度が75以上95
以下であるとしてもよい。
【0026】また、前記色材の記録が色材の液滴を前記
記録媒体に付着させて行うものであるとしてもよい。
【0027】さらに、該3種の色材が、黒を除いたカラ
ーの記録インクであるとしてもよい。
【0028】本発明のインクタンクは、中間調記録を行
うインクジェット記録装置で使用され、複数の有彩色の
色材を収容するインクタンクにおいて、前記色材の記録
媒体への記録時に得られる最低濃度の色材の記録明度と
該記録媒体の明度との明度差が、光源として標準照明光
D65を用い、CIE1976心理計測明度の定義にし
たがった明度差が35以内である色材を該少なくとも3
種の色材について有することを特徴とする。
【0029】この場合、前記色材の濃度が少なくとも2
段階であり、隣り合う段階の濃度の色材の記録明度の明
度差が35以内であるとしてもよい。
【0030】また、該3種の色材中に、記録明度が60
以上で記録できる少なくとも一段階の濃度の色材を有す
ることとしてもよい。
【0031】また、該3種の色材のすべてが、記録明度
が60以上で記録できるとしてもよい。
【0032】また、前記記録明度が、記録媒体上の記録
ドット明度であるとしてもよい。
【0033】また、前記記録明度が、前記記録装置によ
って記録媒体上に100%ベタ記録を行った場合の記録
領域の記録明度であるとしてもよい。
【0034】また、前記記録媒体の明度が75以上95
以下であるとしてもよい。
【0035】また、前記色材の記録が色材の液滴を前記
記録媒体に付着させて行うものであるとしてもよい。
【0036】また、該3種の色材が、黒を除いたカラー
の記録インクであるとしてもよい。
【0037】さらに、収容する色材の種類を示すID情
報が出力可能に構成されているとしてもよい。
【0038】本発明のヘッドカートリッジは、上記のよ
うに構成されるインクタンクを用いたヘッドカートリッ
ジであって、前記インクタンクから供給される色材を吐
出する記録ヘッドを備えている。
【0039】また、前記インクタンクから供給される色
材を吐出する記録ヘッドを備え、前記インクタンクに収
容される色材の種類を示すID情報が出力可能に構成さ
れている。
【0040】本発明のインクジェット記録装置はID情
報が出力可能に構成されたインクタンクインクタンクを
用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、前
記インクタンクに収容されるインクを吐出する記録ヘッ
ドと、前記インクタンクが出力するID情報により収容
される色材の種類を確認し、確認した色材の種類に応じ
て前記記録ヘッドの駆動条件を決定する打ち込み量制御
部とを有することを特徴とする。
【0041】また、ID情報が出力可能に構成されたヘ
ッドカートリッジを用いて記録を行うインクジェット記
録装置であって、前記ヘッドカートリッジを交換可能に
載置する載置部と、前記載置部に搭載されたヘッドカー
トリッジが出力するID情報により搭載されたヘッドカ
ートリッジに収容される色材の種類を確認し、確認した
色材の種類に応じて前記記録ヘッドの駆動条件を決定す
る打ち込み量制御部とを有することを特徴とする。
【0042】また、顕色性に優れた第1のインクを吐出
する第1のインクジェットヘッドと、顕色性に劣る第2
のインクを吐出する第2のインクジェットヘッドとを互
いに交換可能に載置するための載置部と、前記載置部に
載置されたインクジェットヘッドに対して駆動条件を与
える駆動手段と、を有することを特徴とする。
【0043】この場合、第1のインクによる顕色の面密
度に相当する面密度を第2のインクにより形成するとと
もに、第1のインクの顕色性に対する第2のインクの顕
色性の割合に応じて駆動条件を変更する変更手段を有す
ることとしてもよい。
【0044】本発明の他の形態による中間調記録装置
は、少なくとも3種以上の、それぞれが少なくとも2段
階の濃度を有する色材を用いて、該色材毎の中間調記録
を行なう中間調記録装置において、該少なくとも2段階
の濃度を有する色材として、隣り合う段階の濃度の色材
による記録明度の差が、光源として標準照明光D65を
用い、CIE1976心理計測明度の定義にしたがった
明度差が35以内となす色材を有することを特徴とす
る。
【0045】また、少なくとも一段階の濃度の、イエロ
ー、マゼンタ及びシアンの3種の色材を少なくとも用い
て各色材毎の中間調記録を行なう中間調記録装置におい
て、記録媒体への記録時に得られる最低濃度の各色材に
よる記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源と
して標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測
明度の定義に従った明度差が35以内となる色材を該マ
ゼンタの色材及び該シアンの色材について有することを
特徴とする。
【0046】また、イエロー、マゼンタ及びシアンの少
なくとも3種の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を
有する色材を用いて、該色材毎の中間調記録を行なう中
間調記録装置において、該少なくとも2段階の濃度を有
する色材として、隣り合う段階の濃度の色材による記録
明度の差が、光源として標準照明光D65を用い、CI
E1976心理計測明度の定義にしたがった明度差が3
5以内となす色材を有することを特徴とする。
【0047】また、少なくとも一段階の濃度の、マゼン
タ及びシアンの2種の色材を少なくとも用いて各色材毎
の中間調記録を行なう中間調記録装置において、記録媒
体への記録時に得られる最低濃度の各色材による記録明
度と該記録媒体の明度との明度差が、光源として標準照
明光D65を用い、CIE1976心理計測明度の定義
に従った明度差が35以内となる色材を該マゼンタの色
材及び該シアンの色材について有することを特徴とす
る。
【0048】さらに、マゼンタ及びシアンの少なくとも
2種の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を有する色
材を用いて該色材毎の中間調記録を行なう中間調記録装
置において、該少なくとも2段階の濃度を有する色材と
して、隣り合う段階の濃度の色材による記録濃度の差
が、光源として標準照明光D65を用い、CIE197
6心理計測明度の定義にしたがった明度差が35以内と
なす色材を有することを特徴とする。
【0049】本発明の他の形態による中間調記録方法
は、少なくとも3種以上の、それぞれが少なくとも2段
階の濃度を有する色材を用いて、各色材毎の中間調記録
を行なう中間調記録方法において、該2段階の濃度を有
する色材として、隣り合う段階の濃度の色材による記録
明度差が、光源として標準照明光D65を用い、CIE
1976心理計測明度の定義にしたがった明度差が35
以内である色材を用いて記録することを特徴とする。
【0050】また、少なくとも一段階の濃度のイエロ
ー、マゼンタ及びシアンの3種又はそれ以上の色材を用
いて各色材毎の中間調記録を行なう中間調記録方法にお
いて、該マゼンタ及びシアンの色材として、該色材の記
録媒体への記録時に得られる最低濃度の色材による記録
明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源として標準
照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度の定
義にしたがった明度差が35以内である色材を用いこと
を特徴とする。
【0051】また、イエロー、マゼンタ及びシアンの少
なくとも3種の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を
有する色材を用いて、各色材毎の中間調記録を行なう中
間調記録方法において、該少なくとも2段階の濃度を有
する色材として、隣り合う段階の色材による記録明度の
差が、光源として標準照明光D65を用い、CIE19
76心理計測明度の定義にしたがった明度差が35以内
である色材を用いることを特徴とする。
【0052】また、少なくとも一段階の濃度のマゼンタ
及びシアンの2種又はそれ以上の色材を用いて各色材毎
の中間調記録を行なう中間調記録方法において、該マゼ
ンタ及びシアンの色材として、該色材の記録媒体への記
録時に得られる最低濃度の色材による記録明度と該記録
媒体の明度との明度差が、光源として標準照明光D65
を用い、CIE1976心理計測明度の定義にしたがっ
た明度差が35以内である色材を用いことを特徴とす
る。
【0053】さらに、マゼンタ及びシアンの少なくとも
2種の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を有する色
材を用いて、各色材毎の中間調記録を行なう中間調記録
方法において、該少なくとも2段階の濃度を有する色材
として、隣り合う段階の濃度の記録明度の差は、光源と
して標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測
明度の定義にしたがった明度差が35以内である色材を
用いることを特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明による記録装置では、高画
質な階調記録を行うためにほぼ同一色で明度の異なる有
彩色の色材をそれぞれ記録する記録手段を有する。上記
複数の記録手段は、複数の記録ヘッドを用いて記録を行
う別体方式であってもよく、また1つの記録ヘッドで複
数の濃度の記録を行う一体方式であってもよい。
【0055】高画質な階調記録のためには、低中間調画
像部(ハイライト部)から高中間調画像部(ダーク部)
まで広い階調再現範囲と違和感のない階調のつなぎを実
現することが重要である。広い再現範囲とは、言い替え
れば再現可能な最高画像濃度が高いことであり、各色材
のベタ画像濃度を一定値以上とすることで実現できる。
また、違和感のない階調のつなぎとは定義が容易ではな
いが、一つの指標として周囲画像とのコントラストの差
で定義できることを発明者らは見いだした。例えば記録
媒体に記録ドットを印字する場合、記録媒体と印字ドッ
トのコントラストがある一定以上となると画像にぼつぼ
つ感、ざらざら感(これを粒状感と称す)が気にかかり
出す。コントラストの指標の一つとして明度差をあげる
ことができるが、この明度差が25を超えると粒状感が
意識され始め、35を超えると顕著に粒状感が感じられ
る。一般的なコピー用紙の明度は90前後であるので、
この明度の記録媒体上に直接記録してもそのドットの粒
状感が目立たないようにするためにはインクの記録明度
は65以上であることが望ましい。よって、最も濃いイ
ンク(濃インク)による記録明度は65となるような記
録インク(色材)を用いることとする。
【0056】なお、前記記録明度とはCIE(国際照明
委員会)が1976年に勧告した心理計測明度の定義
で、通常L*で表記する値を意味する(今後特に明記し
ない場合、明度、色相、彩度はCIE1976での定義
とする)。
【0057】また記録明度の測定方法は、前記記録手段
によって記録媒体上に記録した記録ドットの明度、また
は色材を100%ベタ記録した場合の記録領域の明度
で、このときの光源は前記CIE定義の標準照明光D6
5である。
【0058】また前記の通り、広い再現範囲を実現する
ために最高画像濃度を一定値以上と設定する必要があ
る。この最高濃度記録は高画質化を目的としたその記録
装置固有の専用記録媒体であれば少なくとも測定色の補
色フィルターを用いて測定する光学反射濃度(O.D)
で1.4以上であることが望ましい。一般的なコピー用
紙への記録であっても高画質を狙うためには前記O.D
で1.0以上は必要とされる。例えば後述する実施例に
ついてY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)
系のインクを用いてフルカラーを記録する系において
は、Yインクは上記明度65以上のインクで濃度1.4
が実現できる色相のインクなので、Y色材は明度85の
インク1種類とする。M,Cインクは明度65に調整し
たインクではO.D1.4を達成できないのでこの明度
65の記録明度となるM,C色材(淡インク)を1種類
と、さらにO.D1.4を達成できるM,C色材(濃イ
ンク)を設定する。ここで、中間調記録ではハイライト
部(低階調部)は上記淡インクで記録を行い、ダ−ク部
(高階調部)記録に移るにしたがって濃インクによる記
録を混在させて中間調記録を行う。濃インクを混在させ
た場合にこの濃インクによるドットの粒状感を目立たな
くするためには淡インク記録部の明度と濃インク記録部
の明度の明度差を前記同様望ましくは25以内、最大で
も35以内になるように濃インクの明度(インク濃度)
を決定する必要がある。実験の結果、濃インクによる
M,Cの記録明度をおよそ50とすることで濃インク記
録によるベタO.Dを1.4以上とすることができた。
この記録明度50は淡インクとの記録明度の差が15と
十分小さいので、淡インクと濃インクの中間濃度のイン
クをさらに使用することなく淡インク記録部に濃インク
記録を混在していってもその粒状感は殆ど目立たないレ
ベルとすることができる。したがって、この実施例の形
態であればYは1種類、M,Cは各2種類の前記明度に
調整したインクを用いることにより、低階調部から高階
調部まで全ての中間調再現域において違和感のない階調
のつなぎと広い階調再現範囲をもつ高画質階調記録装置
を各色最小限の種類の(記録明度の)インク(色材)を
もつことで可能になる。
【0059】顕色性の概念としてはインクそのものの発
色性の強さ、または記録媒体に描画された状態での発色
の強さの度合いを示すものである。
【0060】有彩色の場合は発色の強さの程度を表わす
ものであり、無彩色の場合は明るさの程度を表わすもの
である。そういう意味において、は同一の染料や顔料を
用いている場合はインクの染料濃度であったりする。
【0061】また、記録媒体に印字された状態で比較す
る場合においては光学反射濃度であったり、ほぼ同一色
相での最大彩度であったりする。
【0062】いわゆる光発色なものを優れた顕色性とい
う位置付けとする。
【0063】
【実施例】
実施例1 次に実施例について図面を参照して具体的に説明する。
なお、本実施例では色材の種類は同一色相の色材を各1
種類のみ有する記録装置についての例である。
【0064】図1はインクジェット方式の記録装置を説
明するための斜視図である。
【0065】まず記録装置の全体構成を説明すると、図
において、1001は紙またはプラスチックシートより
なる記録シートである。カセットなどに複数枚積み重ね
られたシート1001が給紙ローラ(不図示)によって
一枚ずつ供給され、一定間隔を隔てて配置され、それぞ
れ個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動
する第一搬送ローラ対1003および第2搬送ローラ対
1004によって矢印A方向に搬送されるように構成さ
れている。
【0066】1005は前記記録シート1に記録を行う
ためのインクジェット式の記録ヘッドである。1005
aはK(ブラック)インクを記録する記録ヘッドであ
り、1005bはC(シアン)インクを記録する記録ヘ
ッドであり、1005cはM(マゼンタ)インクを記録
するヘッドであり、1005dはY(イエロー)インク
を記録する記録ヘッドである。インクの濃度は各色1段
階のみであり、不図示のインクカートリッジから各々供
給されノズルから画信号に応じて吐出される。この記録
ヘッド1005およびインクカートリッジはキャリッジ
1006に搭載され、このキャリッジ1006にはベル
ト1007およびプーリ1008a,1008bを介し
てキャリッジモータ1023が連結している。したがっ
て、前記キャリッジモータ1023の駆動により前記キ
ャリッジ1006がガイドシャフト1009に沿って往
復走査するように構成されている。
【0067】前記構成により、記録ヘッド1005が矢
印B方向に移動しながら画信号に応じてインクを記録シ
ート1001に吐出してインク像を記録し、必要に応じ
て記録ヘッド1005はホームポジションに戻ってイン
ク回復装置(不図示)によりノズルの目詰まりを解消す
るとともに、搬送ローラ対1003,1004が駆動し
て記録シート1001を矢印A方向に1行分搬送する。
これを繰り返すことによって記録シート1001に所定
記録行うものである。
【0068】次に前記記録装置の各部材を駆動させるた
めの制御系について説明する。この制御系は図2に示す
ように、例えばマイクロプロセッサなどのCPU102
0a,このCPU1020aの制御プログラムや各種デ
ータを格納しているROM1000b、およびCPU1
020aのワークエリアとして使用されるとともに、記
録画像データなどの各種データの一時保管などを行うR
OM1020cなどを備えた制御系1020、インター
フェース1021、操作パネル1022、各モータ(キ
ャリッジ駆動用のキャリッジモータ1023、給紙モー
タ駆動用の給紙モータ1024、第1搬送ローラ対駆動
用の第1搬送モータ1025、第2搬送ローラ対駆動用
の第2搬送モータ1026)を駆動するためのドライバ
ー1027、および記録ヘッド駆動用のドライバー10
28からなる。
【0069】上記制御部1020はインターフェース1
021を介して操作パネル1022からの各種情報(例
えば文字ピッチ、文字種類など)や、外部装置1029
との画信号などのI/O(情報の入出力)を行う。また
前記制御部1020はインターフェース1021を介し
て各モータ1023〜1026を駆動させるためのO
N,OFF信号、および画信号を出力し、この画信号に
よって各部材を駆動させる。
【0070】前記記録装置では360dpi(dot/
inch)の解像度で記録が行われる。記録ヘッドの解
像度も360dpiで、各ヘッド1列に64ノズルの記
録ノズルを有している。各ノズルから吐出される記録液
滴は各ヘッド共通でおよそ40ngで一般的なコピー用
紙に記録された場合の記録ドット径は約90μmであ
る。したがって、縦横360dpiの格子点に各1ドッ
ト印字することで記録媒体の印字エリアが全面記録イン
クで覆われることとなる。(この印字比率で印字を行う
ことを以下「100%ベタ印字」と略記する) 本記録装置で対象としている記録媒体は、前記一般的な
コピー用紙と、表面にインクを保持するコート層が設け
られているインクジェット専用紙である。前記コピー用
紙で前記100%ベタ印字を行った場合の光学反射濃度
(O.D)が1.0以上、かつインクジェット専用紙で
100%ベタ印字を行った場合の光学反射濃度(O.
D)が1.4以上となるインク組成を表1に記す。Yイ
ンクの染料濃度(重量%)が3.0%で、他のK,C,
Mインクの染料濃度は3.5%となっている。溶剤は表
1に記す比率の通り、グリセリン、アセチレノール、尿
素と純水からなる。
【0071】
【表1】 上記インクで前記インクジェット専用紙に記録を行った
場合のO.Dと記録明度の関係を表2に記す。
【0072】
【表2】 表中「1倍」と記載されている列の値が上記インクで記
録を行った場合の実験結果で、「100%」と記載され
ている行の値が前記100%ベタ印字を行った場合の値
である。ちなみに「200%」は縦360dpi、横7
20dpiの格子点に各1ドット印字した場合の結果で
あり、単位面積当たりの記録ドットの打ち込み量は10
0%ベタ印字の場合の2倍となる。表1から明らかなよ
うに、100%ベタ印字時の各色の記録O.Dは、欄斜
線左上にあるようにCインクが1.50、Mインクが
1.42、Yインクが1.41でいずれも1.4を超え
ており、最高画像濃度が十分に高いことから高画質な階
調記録を行う上で重要な1要素である階調再現範囲は十
分に広くとることが可能となる。しかし、同表の同欄斜
線右下に記すように記録明度はYが88.8と十分に高
い明度を示しているのに比べ、Cが52.1、Mが4
6.2といずれも60を下回っている。該インクジェッ
ト専用の記録媒体の明度は94.2であり、記録媒体と
C,Mインクの記録明度との差はそれぞれ42.1,4
8.0とかなり大きい差となる。前述の通り、記録明度
差が35を超えると著しくドットの粒状感が出てしまう
ことから、階調再現において、特にハイライト部での階
調再現で違和感のない滑らかなつなぎは期待できない。
表2において、3倍、4倍、5倍と記している列がこの
インクの希釈時の結果である。ここで、3倍とは前記1
倍時の染料濃度を3分の1にしたインクで、4倍、5倍
は各々4分の1、5分の1に染料濃度を下げたインクを
表わす。同表に記した実験結果からも明らかなように、
染料濃度を低下させることによって記録明度(斜線右
下)は上げられ、粒状感も低減できる。しかし、希釈倍
率を上げればそれに応じて100%ベタ記録時の濃度が
落ちて、結果として階調再現の総合画像品位としてはト
レードオフとなる。
【0073】しかし、本実施例では階調再現性の品質を
左右する上記ハイライト部での粒状感と最高画像濃度の
バランスを定量的に判断し解を導く。すなわち、各色の
記録明度が60以上になるようにY,M,Cのインクの
染料濃度を決定する。記録明度を60以上とするのは、
記録媒体との明度差を35以内(L*≦35)とするた
めである。1つの記録装置で対象とする記録媒体は通常
1種類ではない。また、一般にユーザーが手に入れられ
るコピー用紙は多種多様であるので、ただ1つの媒体と
の明度差のみにとらわれてインクを設定することは適当
ではない。しかしコピー用紙は多種多様ではあるがそれ
らの媒体明度はおよそ85から90の範囲であり、また
上記インクジェット専用紙の媒体明度はおよそ90から
95である。したがって最も厳しいインクジェット専用
紙の媒体明度95であっても記録インクの記録明度を6
0以上に合わせておけば、殆どのコピー用紙、インクジ
ェット専用紙で明度差25から35を達成できる。前記
の通り明度差25は粒状感をなくすのに望ましい範囲で
あり、明度差35は粒状感を許容できる範囲であり、し
たがって記録明度を60以上とすることにより大半の記
録媒体に対して最適な希釈濃度を決定できる。
【0074】本実施例ではC,Mともに希釈倍率を3倍
とすることによりC,M記録明度を60以上とすること
が可能となる。したがって大半の記録媒体との明度差を
35以内とでき、ハイライト部での階調再現においても
違和感のない滑らかな階調のつなぎが達成できる。表3
は上記条件を満たす各色インクの染料濃度である。C,
Mインクの染料濃度が3.5%から3分の1の1.2%
に下げられ、溶剤中の純水の重量%が73%から75.
3%に変更されている。
【0075】
【表3】 上記C,Mの希釈インクを用いて100%ベタ印字を行
った場合のO.Dは表2に示すようにそれぞれ0.9と
0.75で決して、十分とは言えない。よって、本実施
例では単位面積当たりに打ち込むインクの打ち込み量を
増加させることで最高濃度の底上げを行う。1ドットの
記録のドット径は前記の通り一般的なコピー用紙でおよ
そ90μmであり、記録解像度が360dpiであるこ
とを考慮すればベタ印字は前記100%ベタ印字で十分
である。すなわち100%ベタ印字で記録媒体上の記録
部は全面記録インクで覆うことができる。通常、前記面
積階調で階調性を再現する場合、最高濃度は記録部の記
録媒体を全面記録ドットで覆い尽くす時点を最高濃度と
定めているが、記録媒体は必ずしも100%ベタしかイ
ンクを受容できないわけではない。実験では多くのコピ
ー用紙が300%ベタまでインクを受容できた。よっ
て、最高濃度をベタ300%印字すると、表2に記す通
りCでO.D1.62、MでO.D1.42まで前記3
倍インクで達成できる。Yは前記の通りインクを希釈し
ないので、前記表3の組み合わせのインクで記録明度、
特にハイライト部で粒状感として問題となる記録ドット
明度をC,M,Y通して35以下、画像最高記録濃度は
C,M,Yと通して1.41以上が達成できる。
【0076】なお、無彩色のK(ブラック)インクでは
表3の染料濃度では記録明度28.5であり60を大き
く下回っているが、KはC,M,Yインクを用いて薄い
グレーを合成することができることと、性質的に無彩色
のKは有彩色のカラー色相とは異なり、粒状感よりも黒
文字や黒罫線を高コントラストで出力することが求めら
れる色であり、必ずしも記録明度60以上を求められは
しない。よって、本実施例ではKは高濃度のインクのま
まとするが、もちろん記録明度60以上、あるいは低階
調の無彩色はC,M,Yインクの合成で記録することを
考慮して記録明度60以下ではあるが現状の28.5よ
りも希釈したKインクを用いる方式であってももちろん
よい。
【0077】また、R(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の2次色などについては濃度、明度について
言及していないが、例えば低階調部の2次色領域では画
素単位では2つの色のドットを重複させずに面として2
次色を生成するなど、1次色(C,M,Y)の濃度、明
度が高画質階調再現できる仕様であれば、その組み合わ
せで作る2次色以降の色についても高画質階調再現が可
能であることは当業者であれば容易に理解できるので、
ここでは詳細な説明は省略する。
【0078】300%ベタ印字の方法も、例えば360
dpi画素に複数バスで印字を行うことによる4値記録
(画素単位で印字しない、1ドット印字、2ドット印
字、3ドット印字などの印字方法)の方法や、例えば横
解像度を1080dpiとして単位面積当たりのインク
の打ち込み量を360dpi時の3倍にすることで30
0%ベタ印字を行うなど、やはり当業者であれば複数の
実現手段があることは容易に理解できよう。
【0079】前記のように、有彩色を記録する全ての記
録色材の記録明度を60以上(L*≧60)とすること
で、前述の低階調部から高階調部まで全ての中間調再現
域において違和感のない階調のつなぎと広い階調再現範
囲をもつ高画質階調再現を実現した記録装置を同一色相
で明度の異なる複数のインク(色材)を容易に提供でき
る。
【0080】実施例2 次に、さらに高画質な階調記録が可能な他の例について
説明する。実施例1では、ほぼ同一色相のインク1種類
ずつで高画質階調記録を行うことが可能なインク組成の
例について説明した。これは、前記の通り高画質階調記
録は可能であるが高濃度画像の出力を実現するために対
象記録媒体の許容受容範囲内で単位面積当たり多くのイ
ンクを打ち込む仕様であった。しかし、インクの打ち込
み量を多くすると使用インク量が増大してランニングコ
ストが増大する。また、インクタンクの交換頻度が増す
など操作上の煩わしさが増す。さらには、ページ当たり
の印字ドット数が増大するので記録ヘッドの寿命も短命
化してしまうなど、特に大量の印刷行う現場では無視で
きない差となって現れる場合もある。
【0081】しかし、本実施例では単位面積当たりの打
ち込みドット数を低減し上記問題を抑制した記録装置を
実現する。本実施例では高画質階調記録が実現できる条
件の下で、かつ、ベタ100%印字で最高濃度が達成で
きるようにほぼ同一色相に明度の異なる複数の記録明度
インクを設定する。
【0082】高画質階調記録を実現する条件とは、前述
したように低階調部から高階調部まで全ての中間調再現
域にいおいて違和感のない階調のつなぎが達成でき、広
い階調再現範囲を有することである。具体的本実施例で
は、ほぼ同一色相の階調記録を行う場合に打ち込むドッ
トの記録明度と周囲明度との明度差が35以内(最高明
度の色材による記録明度と記録媒体の明度差が35以内
であることを含む)で、最高濃度はインクジェット用の
専用用紙では光学反射濃度(O.D)で1.4以上、一
般的なコピー用紙であれば1.0とする。
【0083】インクの選定はまずベタ100%印字で光
学反射濃度が1.4以上を実現できる範囲から選択する
(但し記録媒体はインクジェット専用紙)。本実施例で
は表1、表2を用いて説明したようにこの条件を満足す
るインク濃度としてC3.5%,M3.5%,Y3.0
%(K3.5%)とする。これにより該インクによるベ
タ100%印字で1次色のO.DはC画像1.5、M画
像1.42、Y画像1.41を達成することができる
(これら濃度のインクを便宜上濃インクと称す)。
【0084】次に、上記濃インクでは改善できない高画
質階調再現、すなわちハイライト部などでの粒状感のな
い滑らかな階調つなぎの方法を考える。濃インクでの記
録明度は表2に記す通り、C,M,Yはそれぞれ52.
1,46.2,88.8である。前述の通り、記録明度
の記録ドットを印字しても粒状感が目立たないためには
背景(すなわち既に記録した画像)との明度差が35以
内(望ましくは25以内)でなくてはならない。よっ
て、濃インクよりも濃度の低いインク(便宜上淡インク
と称す)の明度はC,Mそれぞれ87.1,81.2以
下の範囲で選択できる(望ましくは明度差25以内であ
るのでC77.1以内、M71.2以内の記録明度であ
る方がより好ましい)。また、淡インクでの記録明度は
濃インクでの記録明度との明度差のほか、記録媒体との
明度差も考慮しなくてはならない。本実施例で想定する
記録媒体は実施例1同様の最大明度95である。よっ
て、濃インク記録明度と記録媒体明度の中間に淡インク
の記録明度を設定することで双方との明度差を許容範囲
内に設定できる。したがって、C,Mの淡インクを表2
の4倍、3倍とする。すなわち、Cの淡記録明度が7
3.0、Mの淡記録明度が65.0となる。Yは濃イン
クで濃度、明度双方を満足しているので淡インクを設定
する必要はない。
【0085】上記濃インク、淡インクの設定で、C画像
に関しては媒体と淡記録画増間の明度差が22(95−
73)、淡記録画像と濃記録画像間の明度差が20.9
(73.0−52.1)、そして最大記録濃度(光学反
射濃度O.D)が1.50となる。また、M画像に関し
ては媒体と淡記録画像間の明度差が30、淡記録画像と
濃記録画像間の明度差が18.8、そして最大記録濃度
(光学反射濃度O.D)が1.42となる。またY画像
に関しては媒体とY画像間の明度差が6.2、そして最
大記録濃度(光学反射濃度O.D)が1.41となる。
全ての記録画像に関して前述の高画質階調記録の条件を
満足させることができている。C,M淡インク組成を表
4に記す。
【0086】
【表4】 Mの階調再現を考えると、媒体とM淡画像間の明度差
が、M淡とM濃画像間の明度差より明度差で10以上大
きく、M淡インクはもう少し明度が高い方がより好まし
い場合が多いので、M淡インクの染料濃度を調整しても
よいが、上記設定でも前記高画質階調記録の条件に入っ
ているので問題はない。
【0087】本実施例では、記録画像の最高濃度1.4
以上と定めた点と、記録媒体を一般的なコピー用紙とイ
ンクジェット専用記録紙と定めた点と、インクを表1で
定めた組成としたことなどの前提で、C,M,Yのイン
クの種類がたまたまC,Mが2種類、Yが1種類となっ
たが、この前提を変えればインクの種類はいろいろな組
み合わせで各々必要な種類数がまた別に決まってくる。
前提がどうあれ、媒体間、各々のインク間の記録明度差
が35以上(望ましくは25以内)の条件でインク組成
(色材組成)を調整することで本発明の効果である高画
質階調記録は実現されるものであり、本発明が本実施例
の前提条件、および該条件の下での最適組み合わせの一
例に限定されるものではもちろんない。但し、明度はそ
の定義上最大値が100であり、記録装置が記録媒体に
印字する系であれば、事実上存在する記録媒体の明度の
最大値はおよそ95程度と判断できる。よって最大の記
録明度として60以上の明度の記録ができる色材(淡色
材)を有することで、殆どの場合記録媒体と淡色材によ
る記録画像間での粒状感は抑制できる。
【0088】また、実施例ではインクの組み合わせは
C,M,YおよびKからなる組み合わせで例示したが、
例えばR,G.Bの組み合わせであっても、また別の組
み合わせであっても、さらには色相的には1種類のモノ
カラーの記録装置にあっても、高画質階調記録を行う上
で本発明は適用できる。
【0089】前述の「同一色相で明度が異なる色材(イ
ンク)」とは、同一色相の階調記録時に、主に低階調部
(ハイライト部)の記録を行うときに用いる高明度色材
と、主に高階調部(ダーク部)の記録を行うときに用い
る低明度色材を、同一色相で明度が異なる色材を称して
いる。よって、同一色相の階調記録時に用いる明度の異
なるインクとは必ずしも2種類と限定されるものではな
い。同一色相の記録を行う明度の異なる色材を3種以上
有する場合の構成および作用効果は前記実施例と同様で
あるので説明は省略する。
【0090】実施例3 次に、本発明の他の実施例について説明する。以下に説
明する実施例では「同一色相で明度が異なる色材(イン
ク)」をインク色素濃度が異なるものとし、異なるイン
クカートリッジに収容して記録(プリント)を行うもの
である。以下、本実施例を説明する前に、本実施例の特
徴を説明する。
【0091】(1) カートリッジ交換によるインク色
素濃度の変更に伴い、IDによる識別または設定入力に
より、打ち込み量、または最大打ち込み量の少なくとも
一方をその色素濃度の組み合せに応じて変更する。こう
して記録媒体上に吐出する色剤量の値または最大値を変
更する手段を有している。
【0092】(2) さらに改良された形態としては相
対的に色素濃度の低い色剤を用いている場合、単純にそ
の色素濃度の比に応じて最大打ち込み量を増加するので
はなく、各ピクセル毎に1次色、2次色成分に色分解
し、これらn次色のそれぞれ毎に色剤の最大打ち込み量
を決定する。この決定に際して、単純に最大打ち込み量
を増加させるのではなく、それぞれ独立に打ち込み量を
制限しながら増加させ、各n次色に対してそれぞれ得ら
れる最大打ち込み量まで引き上げることを特徴とする。
これにより、相対的に色素濃度の低い色剤を用いても、
1次色、2次色のいずれにおいても、相対的に色素濃度
の高い色剤を使用した場合とはほぼ同等の光学反射濃度
を得ることができ、しかも打ち込むインク量の増加を抑
え、かつランキングコストを抑えることを可能にしてい
る。
【0093】(3) プリンタドライバ等に代表される
色処理モジュールからの出力に対し、記録に使用する色
剤の色素濃度に応じて、各色の記録データを2値データ
とするか、多値データとするか切り替え可能である。更
に、階調性のより必要なモードに対しては、多値データ
或は高解像度データでの出力を行える機能を有する。以
下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に
説明する。
【0094】図3は、本実施例のホストコンピュータ1
00と記録装置(インクジェットプリンタ)200とを
含む記録システムの機能構成を説明する図である。
【0095】図3において、ホストコンピュータ100
では一般的に、OS(オペレーティングシステム)10
1と、そのOS101上で動作するアプリケーション・
ソフト102との間で各種データのやり取りや制御が行
なわれ、記録データはOS101とアプリケーション・
ソフト102およびプリンタドライバ103との間でや
り取りされ、プリンタドライバ103を介して記録装置
200に伝送される。
【0096】以下、ピクトリアル画像を扱うアプリケー
ション・ソフト102を使用して、記録装置200でカ
ラー画像のプリントアウトを行う場合のデータの流れに
ついて説明する。
【0097】アプリケーション・ソフト102上で作成
・編集された画像データは、ピクトリアル画像の場合、
多値のRGB信号としてプリンタドライバ103に送ら
れる。このプリンタドライバ103では、アプリケーシ
ョン・ソフト102から受け取った多値のRGB信号を
色処理をし、更にハーフトーン処理を施し、通常は2値
のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K
(黒)信号に変換してホストコンピュータ100の記録
装置200用のインターフェース、或はファイル用の記
憶装置等のインターフェースに送り出す。
【0098】本実施例では、記録装置200へのインタ
ーフェースに信号を出力し、記録装置200のコントロ
ーラソフト201にデータを送って、記録モードやイン
クカートリッジ203との整合性等をチェックする。そ
の後、エンジンソフト202にデータを受け渡す場合を
示している。エンジンソフト202では、この受け取っ
たデータを、コントローラソフト201により指定され
た記録モードやデータ構造として受け取り、記録データ
を吐出用パルスに変換してインクカートリッジ(記録ヘ
ッド)203に送り出す。これによりインクカートリッ
ジ203から色剤が吐出されて記録を行うように構成さ
れている。逆にヘッドカートリッジ203のID情報な
いし、インクタンクID情報等は、エンジンソフト20
2へ送られ、ヘッドカートリッジ203の情報に基づい
て、メモリーの割り当てや、各種の最適化が成される。
さらにその情報はコントローラ部に送られ、印字命令等
が参照されて、プリンタドライバー103から送られる
データのデコード等するための情報に用いられる。
【0099】図4は、本実施例の好適なカートリッジ交
換式のインクジェット記録装置200の機械的構成を示
す図で、インクジェット記録装置のフロントカバーを取
り外して、装置構成の中が見えるようにした状態を示し
ている。
【0100】図4においては、1は交換式のインクカー
トリッジ(図3の203に相当)で、このカートリッジ
1はインクを収容するインクタンク部分と記録ヘッドと
を備えている。2は載置部であるキャリッジユニット
で、インクカートリッジ1を装着して左右方向に移動し
て記録を行う。3はインクカートリッジ1を固定するた
めのホルダであり、カートリッジ固定レバー4に連動し
て作動する。即ち、インクカートリッジ1がキャリッジ
ユニット2内に装着されてから、カートリッジ固定レバ
ー4を作動することでインクカートリッジ1をキャリッ
ジユニット2に圧着するように構成されている。これに
よりインクカートリッジ1の位置決めと、インクカート
リッジ1とキャリッジユニット2との間の電気的なコン
タクトを得ようとするものである。5は電気信号をキャ
リッジユニット2に伝えるためノフレキシブルケーブル
である。6はキャリッジモータで、その回転によりキャ
リッジユニット2を主走査方向に往復動作させる。7は
キャリッジベルトで、キャリッジモータ6によって移動
するように駆動され、キャリッジユニット2を左右方向
に移動させている。8はキャリッジユニット2を摺動可
能に支持するためのガイドシャフトである。9はキャリ
ッジユニット2のホームポジションを決めるためのフォ
トカプラを備えるホームポジションセンサである。10
はホームポジションを検出させるための遮光板で、キャ
リッジユニット2がホーム位置に到達すると、そのキャ
リッジユニット2に設けられたフォトカプラを遮光する
ことにより、キャリッジユニット2がホーム位置に到達
したことが検知される。12は、インクカートリッジ1
の記録ヘッドの回復機構等を含むホームポジションユニ
ットである。13は記録媒体を排紙するための排紙ロー
ラで、拍車ユニット(不図示)とで記録媒体を挟み込
み、その記録媒体を記録装置外へ排出させるためのもの
である。14はLFユニットで、記録媒体を決められた
量だけ副走査方向へ搬送するユニットである。
【0101】図5は、本実施例で用いられるインクカー
トリッジ1の詳細図である。
【0102】図において、15は交換式の黒(Bk)の
インクタンクである。16はC,M,Yの各色剤である
インクを収容している交換式のインクタンクである。1
7はインクタンク16の連結口(色剤供給口)で、イン
クカートリッジ1と連結して色剤を供給している。18
はインクタンク15の連結口(色剤供給口)である。色
剤供給口17,18は、供給管20に連結されて記録ヘ
ッド部21に色剤を供給する様に構成されている。19
は電気信号のコンタクト部であり、フレキシブルケーブ
ル5と接続されて、各種信号をインクカートリッジ1に
伝える様に構成されている。
【0103】図6は、インクカートリッジ1のコンタク
ト部19の詳細図である。
【0104】このコンタクト部19には複数の電極パッ
トが設けられており、このコンタクト部19の電極パッ
トを通して、インク吐出に関する信号や、インクカート
リッジ1を認識するためのID信号等が、インクジェッ
ト記録装置本体とやり取りされる。
【0105】図7は、本実施例で用いられるインクカー
トリッジ1におけるインクタンクの種別を検知する別の
方法を説明する図である。
【0106】インクタンク15,16がインクカートリ
ッジ1に装着され、フック70とタンクの突起73とが
係合することによりカートリッジ1上にインクタンクが
固定される。このフック70の力が作用する方向に、装
着されたインクタンクの種類を検知するためのコンタク
ト部71が設けられている。このタンク検知用コンタク
ト部71は、インクカートリッジ1側とインクタンク1
5,16側の双方に設けられている。72は、そのコン
タクト部71を拡大して示す図で、電極パット1、電極
パット2、電極パット3の3つの電極パットが設けられ
ている。この図には示していないが、インクカートリッ
ジ1側も同様の電極パットが同数設けられており、コン
タクト部71において電気的に接続されている。ここ
で、インクタンク15,16側のコンタクト部におい
て、電極パット1、電極パット2は通電可能な状態にな
っているが、電極パット3は絶縁されているものとす
る。例えば、このような状態を通常のインクが注入され
ているインクタンクとする。これらの電極パットと接触
している、カートリッジ1側のコンタクト部を介して、
本実施例のインクジェット記録装置は、これらの電極パ
ットに通電することにより、取り付けられているインク
タンクが、どのような種類のインクを収容しているかを
検知することができる。
【0107】即ち、図7の例では、電極パット1と電極
パット2の間には電流が流れるが、電極パット1と電極
パット3および電極パット2とパット3との間には電流
が流れない。この状態を予め、通常のインクタンクが取
り付けられているとしてインクジェット記録装置本体が
ROM等に記憶させておく。これに対して、淡インクを
注入しているインクタンクでは、例えば電極パット3を
通電可能な状態にしておくことにより、通常のインクタ
ンクと異なっていることを識別することが可能となる。
【0108】また、本実施例の形態では、インクタンク
を識別するための電極パットの数を3つとしているが、
これら電極パット数を多くすることにより、より多くの
インクタンクの種類を識別することが可能となる。
【0109】更に、図6に示したコンタクト部19を介
して導通状態を調べることにより、インクカートリッジ
1が交換されたかどうかを検地することも可能である。
【0110】図8は、本実施例のプリンタドライバ10
3における画像処理モジュールでの画像処理の一例を示
すフローチャートである。
【0111】まずステップS101で、RGBの輝度信
号、即ち、RGBのそれぞれが8ビットで、計24ビッ
トの入力信号に対し、CMY信号、即ち、CMYのそれ
ぞれが8ビットで計24ビット、またはCMYKの計3
2ビットの濃度信号に変換する輝度濃度変換を行う。次
にステップS102ではマスキング処理を行い、CMY
の各色剤の中の色素の不要な色成分に対する補正処理を
行う。次にステップS103に進み、UCR/BGR処
理を行い、下地色除去と黒成分の抽出を行う。そしてス
テップS104では、各ピクセルに対して、1次色、2
次色それぞれ別の打ち込み量に制限する。ここでは、1
次色は300%、2次色は400%までに制限する。
【0112】次にステップS105では、出力ガンマ補
正を行い、その出力特性がリニアになるように補正す
る。ここまでは各色8ビットの多値出力で行う。次にス
テップS106に進み、8ビットの信号に対してハーフ
トーン処理を行って、CMYKの各色のデータを、1ビ
ット乃至2ビットの信号に変換する。この際、ステップ
S106では誤差拡散法やディザ法等を用いたりしてハ
ーフトーン処理が行われる。
【0113】図10は、インクカートリッジ1のコンタ
クト部19からのヘッド識別信号、またはインクタンク
の識別信号(ID信号)より記録装置の制御部において
切り替えて実行される制御内容を分類して示す図であ
る。
【0114】本実施例ではIDによる識別を4種類とし
て、その内の3種類(カラーの場合)のみを示してい
る。ID=0(不図示)は、モノクローム専用カートリ
ッジを表し、ID=1,2,3の場合はカラーカートリ
ッジの場合を表わしている。図7は、カラーカートリッ
ジの場合について分類した例を示す図である。ここでは
ID番号が大きくなるほど、各色剤中少なくとも一つの
色素濃度が低くなるように設定されている。
【0115】本実施例では、ID=1のカートリッジ
を、従来のカラープリンタが使用している色素濃度(高
濃度)のインクカートリッジとする。ID=2は、本実
施例で用いるイエロー以外の色剤の色素濃度が低いイン
クカートリッジまたはインクタンクの場合を示してい
る。ID=3は、本格的なピクトリアル画像を記録する
ために本実施例で用いる、更に色素濃度の低いインクを
収容しているインクカートリッジまたはインクタンクの
場合を示している。
【0116】このように規定されたそれぞれのIDの値
により、まず、色素濃度が異なることを認識をする。こ
こでいう色素濃度の違いと言うのは、各1次色における
最大光学反射濃度の違いであり、色素そのものの変更を
伴っても良い。そういう意味においては、これらIDの
値は各1次色の色剤の最大光学反射濃度の走、または彩
度の最大値差ともいえる。尚、本実施例では説明を簡単
にするために、色素濃度の差としている。
【0117】ID=1とID=2では、イエローが同じ
色素濃度(2.5%)で、ID=2のマゼンタの色素濃
度がID=1の場合の1/3で、同じくシアンの色素濃
度が1/3、K(Bk)の色素濃度を約1/2としてい
る。また、ID=1とID=3では、イエローが同じ色
素濃度(2.5%)で、ID=3のマゼンタの色素濃度
がID=1の場合の約1/4で、同様にシアンの色素濃
度が約1/4、K(Bk)の色素濃度が約1/4となっ
ている。
【0118】図9に示すように本実施例では、色素濃度
を1/2にすると光学反射濃度が約76%になり、色素
濃度を1/3にすると約60%に、色素濃度を1/4に
すると約53%に、色素濃度を3/4にすると約90%
の光学反射濃度が得られる関係にある。この関係は色の
種類によらずほぼ同一であった。
【0119】図10において、「データ」で示す部分
は、各IDにおいてプリンタドライバ103から記録装
置200に対して送られるデータの構造の深さを示すも
のである。これは色剤中の色素濃度の変更に伴い、記録
データの階調数を上げながら、更に、最大打ち込み量を
変更するための変更である。このときインクカートリッ
ジによる色剤の吐出量の変更を伴う変更を加えても良
い。この場合も基本的には、単位面積当たりどれだけの
色剤、更に言えば色素を打ち込んだかにより決定される
ものであり、これも本発明の範疇とする。本実施例で
は、インク吐出量が一定の場合で説明する。この実施例
では、IDの値に関係なく解像度を360×360dp
iとし、ID=1では2値データ、ID=2では4値デ
ータ、ID=3では5値データとしている。階調数を上
げる他の実施例としては、各IDに対してデータ階調数
を2値に固定して、解像度を上げていっても、ほぼ同等
の効果が得られる。
【0120】次に図10における[対応メディア]は、
各IDのインクカートリッジ1に対して対応可能なメデ
ィア(記録媒体)を示すものである。
【0121】この対応メディアの選択の基準は、色々な
角度から考えられるが、ここでは最大の色剤吸収量の差
によって区別している。本実施例では、ピクトリアル用
メディア(ピクトリアル紙)が色剤吸収量が最大で約5
00%であり、コート紙がそれについで多く約400%
である。また普通紙が最小で、約200%となってい
る。
【0122】更に、図10における「最大打ち込み量」
は、CMYKおよびRGBでそれぞれ異なっている。こ
の数字はプリンタドライバ103内で制限される各ピク
セル毎の最大の打ち込み量を示すものである。不変的な
表現としては各濃度に対する色剤の面密度を変更して同
一濃度を示す部分においては色素量が約同等となるよう
に変更を加えるものである。本実施例(ID=2,3の
場合)での特徴は、従来の場合(ID=1)に比べて、
1次色(CMYK)に対して2次色(RGB)の最大打
ち込み量が2倍になっていない点にもある。
【0123】図10から明らかなように、「色素濃度」
と「最大打ち込み量」の変更の関係には以下のような関
係がある。
【0124】有彩色であるシアン、マゼンダ、イエロー
(以降C,M,Y)において、異なるID間で、略同一
色相(略同じ色)の色剤の色素濃度を比べたとき、少な
くとも一つの色素濃度の高い色剤と、色素濃度の低い色
剤の比率を求め、その比率の最大値と最小値を足した値
以上に、最大打ち込み量を変更する。
【0125】例えばID=1のカートリッジとID=2
のカートリッジとを比較した場合、略同一色相で色素濃
度の比率の一番大きい色剤はCとMである。この比率は
Mでは“3”であり、Cの場合も“3”となる(最大
値)。そして最小値はYの場合で“1”となる。よっ
て、これら最大値と最小値との合計を求めると“4”と
なる。従って、この場合は最大打ち込み量は、4(=3
+1)倍以上、即ち、400%以上となる。具体的に
は、ID=2の場合、ID=1の場合に対して、1次色
(CMY)は3倍の“300%”、2次色(RGB)で
は4倍の“400%”とする。
【0126】このように最大打ち込み量を決定すること
により、1次色のC,Mの場合は、ID=1の場合のよ
うに高い色素濃度のインクを収容しているインクカート
リッジを使用した場合と略同等の光学反射濃度の画像を
得ることができる。また、Yの場合は、ID=1の場合
と同様であるため“100%”のままで良いことにな
る。即ち、図6の例で説明すると、染料濃度が1/3の
インクを3回吐出して記録すると、その吐出された染料
の量は約3倍となり、希釈液等の水分は記録媒体に吸収
されたり蒸発するので、結果的に略3倍の光学的反射濃
度が得られると考えられる。また図6からも明らかなよ
うに、染料濃度値が2/3以上では反射濃度が“0.
9”以上となってほぼ飽和した状態となるため、染料濃
度による反射濃度の差異がほとんど目立たなくなる。
【0127】次に2次色、例えばレッド、グリーン、ブ
ルー(以降R,G,B)の場合を考える。この2次色に
より示された最大打ち込み量は、対応するメディア(記
録媒体)のインク吸収度に対応している。即ち、図7の
例では、普通紙が最も吸収度が低く(200%)、次い
でコート紙(400%)、最もインク吸収度の高いのが
ピクトリアル紙(500%)である。
【0128】まず、Rについて考えると、Rはインクの
色素を用いて(M+Y)で表現される。ここで、前述し
たように、Yは色素濃度が高い(明度が高い)ために最
大打ち込み量は100%である。また、Mは最大打ち込
み量が300%に設定されている。よって、R、即ち
(M+Y)は400%で表され、ID=1の場合のRの
値と略同等の光学反射濃度を得ることができる。同様
に、Gに関しても(C+Y)より、Cは最大打ち込み量
が300%に設定されている400%となり、ID=1
の場合のGと略同等の光学反射濃度の画像を得ることが
できる。更に、Bの場合は(C+M)から(300%+
300%=)600%となるが、このようにすると、イ
ンク打ち込み量が増える割には光学的反射濃度が上がら
ない。よって、実用的には(C+M=200%+200
%)より400%とするのが適当である。これにより記
録される画素の光学的反射濃度は、ID=1のインクカ
ートリッジを用いた場合の約90%となる。
【0129】ID=3のインクカートリッジを用いた場
合も同様にして計算する。即ち、ID=1とID=3の
場合の関係から1次色(C,M)400%、2次色(R
GB)500%以上となる。この場合、2次色のB以外
に付いてはID=1と略同等の光学反射濃度が得られる
が、Bの場合500%では光学反射濃度が,ID=1の
場合に比ベて少し低下するので600%としてもよい。
何れにしろ、このように最大打ち込み量を変更すること
により、図10に示す様に、「対応可能メディア」が限
定されてくる。ここで、よりピクトリアルな画像を得た
い場合には、色素濃度を下げて、その色素濃度に応じて
最大打ち込み量を変更して、ピクトリアル画像に最適化
された「対応メディア」を使用すればよい。
【0130】上述のように行なうことにより、最大打ち
込み量を変更すれば、最大限の効果を得ることが出来
る。
【0131】実際には、メディアの最大打ち込み量が理
想的に変更できなくても、図9に示すように入力に対し
て出力されるデータを、階調の上の方(濃度の高い方)
のデータをクリップさせたり、高次曲線を用いたり、出
力データのカーブを理想より多少下回るレベルで画像設
計を行なっても設計可能である。
【0132】クリップさせて最大打ち込み量の上昇を抑
えた場合でもあるレベルの階調までは同等の効果を得る
ことができる。
【0133】この場合においてはクリップする手前まで
は、単位面積あたりの色素の密度が色剤によらずほぼ同
等のレベルを保つようにすることが可能である。
【0134】図11(A),(B)は、記録されるドッ
トの配置を説明する図である。
【0135】図11(A)は、2値データが360dp
i×360dpiで記録される場合の記録媒体上のドッ
トの配置を示し、図8(B)は、4値データ或は5値デ
ータが360dpi×360dpiで記録される場合の
記録媒体上のドットの配置を示している。
【0136】図11(A)では、各画素に1ドットが配
置される打ち込み率の場合で、この状態を100%と定
義している。従って、図11(B)の場合は200%と
なる。尚、2値データ、4値、5値データのいずれの場
合でも、カートリッジごとにインクの吐出量の変更を行
う場合は、各画素に対応する全てのドットが存在してい
ても、100%にその変更した率を掛けた値で運用して
もよい。
【0137】図12(A)〜(C)は、本実施例のイン
クジェット記録装置200で、実際に記録媒体上に記録
される場合のドット配置とデータ形式との関係を示した
図である。
【0138】図12(A)は、360dpiの2値デー
タを示し、図12(B)は同じく360dpiの4値デ
ータを、図12(C)は360dpiの5値データの一
例を示している。ここで図12(A)の2値データは、
図11(A)に示すドット配置を用いて記録される。こ
の場合、各画素のデータと記録されたドットとが一対一
に対応するので、データが“0”の時は記録ドット無
し、データが“1”の時は、360dpi×360dp
iの各画素位置に1ドットが記録される。この様な記録
方法は、本実施例ではID=1のインクカートリッジ1
が装着されて記録に使用される場合に実行される。
【0139】図12(B)は、ID=2のインクカート
リッジ1が装着されている時に実行される4値データで
の記録を示す。この場合、360dpi×360dpi
に対応するアドレス(図11の700)と、720dp
i×360dpiに対応するアドレス(図11(B)の
701)に記録されるサブドットとして記録される。こ
の場合のデータは、2ビット信号で与えられる。即ち、
“00”の場合はドット無し、“01”の場合は360
dpi×360dpiに対応するアドレスに1ドットを
配置する。“10”の場合はインクジェット記録装置内
でデコードして、360dpi×360dpiに対応す
るアドレス(700)と、720dpi×360dpi
に対応するアドレス(701)にそれぞれ1ドットを配
置する。この状態が、360dpi×360dpi(図
11(A))に対して200%のインク打ち込み状態と
なる。更に、“11”の場合は、360dpi×360
dpiのアドレス(700)に2つのドットを重ねて記
録し、720dpi×360dpiに対応するアドレス
(701)に1ドットを配置する。こうして図11
(A)に対して300%のインク打ち込みを達成してい
る。
【0140】図12(C)の場合、一例として4ビット
データで5値を出力する場合を示しているが他の方法で
も可能である。この図12(C)の記録において、図1
2(B)における記録と異なる点は、5値データが“1
000”の記録時には、360dpi×360dpiに
対応するアドレス(700)と、720dpi×360
dpiに対応するアドレス(701)の両方で2つのド
ットを重ね打ちする。これにより、5値データの場合
は、1次色で最大400%のインク打ち込みが可能とな
る。もちろん、図12(B)のデコードによりドットを
配置してもよい。
【0141】尚、上述した階調数を上げた記録方法を行
うためには、1画素位置に2つのドット重ね打ちする必
要があるため、周知のマルチパスによる記録が必須とな
る。他の実施の方法としては、カートリッジごとに記録
素子の配列されている密度を上げてパス数は同じ1パス
乃至、マルチパス記録を用いてもよい。
【0142】例えば記録素子の間隔が360dpiピッ
チのカートリッジを使用し、階調数を上げる場合は、7
20dpiピッチのカートリッジを用いて本発明を実施
してもよい。
【0143】図13は、本実施例のインクジェット記録
装置200の構成を示すブロック図で、前述の図面と共
通する部分は同じ番号で示している。
【0144】301は装置全体の動作を制御する制御部
で、マイクロプロセッサなどのCPU310、CPU3
10により実行される制御プログラムや各種データを記
憶しているROM311、CPU310による各種処理
の実行時にワークエリアとして使用され、各種データを
一時的に保持するRAM312等を備えている。このR
AM312には、ホストコンピュータ100から受信し
た記録コードを記憶する受信バッファやYMCBの各色
で記録する記録ヘッド1Y、1M、1C、1Bに対応し
てプリントデータ(イメージデータ)を記憶するY,
M,C,Bの各色に対応したプリントバッファが設けら
れている。
【0145】302は制御部301とともに打ち込み量
制御手段を構成するヘッドドライバで、制御部301か
ら主力される各色のプリントデータに応じて、黄色用記
録ヘッド1Y、マゼンタ用記録ヘッド1M、シアン用記
録ヘッド1C、黒用記録ヘッド1Bを駆動する。30
3、304のそれぞれはモータドライバで、それぞれ対
応するキャリッジモータ6、或は紙送り用モータ305
を回転駆動している。306はインターフェース(I/
F)部で、本実施例のインクジェット記録装置200と
ホストコンピュータ100との間のインターフェースを
制御している。307は操作部で、ユーザにより操作さ
れる各種キーや液晶等の表示器を備えている。
【0146】図14は、本実施例のホストコンピュータ
100により実施される記録コードの作成処理を示すフ
ローチャートで、この処理は例えばプリンタドライバ1
03により実行される。
【0147】まずステップS1で、記録装置200で使
用されるメディアを指定し、ステップS2で、記録装置
200からの信号に基づいて、記録装置200に装着さ
れているインクカートリッジ1の種類(ID)を判断す
る。このようなカートリッジの判断或はメディア指示等
は、例えばホストコンピュータ100のOS101によ
り表示されている画面上で、記録装置200のモード等
を設定することにより指示される。次にステップS3
で、記録装置200に装着されているインクカートリッ
ジ1の種類に応じて、例えばID=1のカートリッジで
あればステップS4に進み、従来より周知のように各色
成分の画像データを2値化する。
【0148】一方、ステップS3で、ID=2のカート
リッジ1が装着されている時はステップS5に進み、Y
データを2値化し、その他の色に対応する記録データを
4値データに変換する。またステップS3で、ID=3
のカートリッジ1が装着されている時はステップS6に
進み、Yデータを2値化し、その他の色に対応する記録
データを5値データに変換する。こうしてステップS
4,S5,S6のいずれかで変換された記録データに基
づいて、ステップS7で記録コードを作成し、インクー
フェース306を介して記録装置200に伝送する。
【0149】図15は、本実施例のインクジェット記録
装置200における記録処理を示すフローチャートで、
この処理を実行する制御プログラムはROM311に記
憶されている。
【0150】まずステップS11で、ホストコンピュー
タ100から受信して受信バッファに記憶されている記
録コードを読出し、ステップS12で、その読み出した
記録コードを解析する。次にステップS13に進み、そ
の解析結果に従って、各色に対応するプリントデータに
変換する。こうしてステップS14に進み、その受信し
たデータに基づいて、現在装着されているインクカート
リッジ1での記録が可能かどうかを判断し、可能でない
ときはステップS15で、操作部307にエラー表示等
を行って処理を終了する。
【0151】その装着されているカートリッジ1を使用
した記録が可能であればステップS16に進み、カート
リッジIDが“1”かどうかを調べ、そうであればステ
ップS17に進み、全ての色データを2値のプリントデ
ータに変換してプリントバッファに展開し、ステップS
18で通常の1パスによる記録を行う。
【0152】一方ステップS16で、カートリッジのI
Dが“1”でないときはステップS19に進み、Yデー
タだけを2値データに変換し、その他の色のデータを4
値または5値データに変換する。尚、この処理は記録コ
ードにより一義的に決定されても良く、或は装着されて
いるカートリッジのIDに基づいて記録装置側で単独で
なされても良い。こうしてステップS20に進み、各色
が装着されているカートリッジに応じてパターン展開さ
れたプリントデータを、各色に対応してプリントバッフ
ァに記億する。そしてステップS21に進み、その多値
データを、図11および図12を参照して前述したよう
に、マルチパスにより印刷する。
【0153】図16は、このようなマルチパス(ステッ
プS21)による記録処理を示すフローチャートであ
る。
【0154】まずステップS31で、キャリッジモータ
6の駆動を開始し、ステップS32で、各色に対応する
プリントバッファから、次に記録される各色のプリント
データを読出し、360dpiの解像度で記録する(図
8の700の位置)プリントタイミングになったかどう
かをみる。プリントタイミングになるとステップS33
に進み、各色に対応するプリントデータを、ヘッドドラ
イバ202を介してへッド1Y,1M,1C,1Bのそ
れぞれに出力して、図11の700で示す位置にドット
を記録する(データが“0”または“00”でない場
合)。次にステップS34に進み、イエロー以外の多値
データに“10”以上のデータがあるかをみる。“1
0”以上のデータがなければ、図12のように1ドット
だけのプリントであるため、そのままステップS37に
進む。
【0155】“10”以上のデータがあればステップS
35に進み、図11の701で示す720dpiのドッ
トを記録するタイミングになったかどうかをみる。そう
であればステップS36に進み、そのプリントデータを
対応する色のヘッド1M,1Cおよびヘッド1Bに出力
して記録を行う。こうしてステップS37に進み、一走
査分の記録処理が終了したかを調ベ、終了していないと
きはステップS32に戻り前述の処理を実行する。
【0156】ステップS37で、1走査分の記録が終了
するとステップS38に進み、ヘッドをホーム位置に戻
すキャリッジリターンを行う。そしてステップS39に
進み、再度キャリッジモータ6を順方向に回転駆動し、
ステップS40でステップS32と同様に、360dp
iでの記録位置に到達したかを調べ、そうでればステッ
プS41に進み、プリントデータが“11”以上のデー
タがあるかどうかを調べ、あればステップS42でその
位置にドットデータを記録する。また次にステップS4
3に進み、プリントデータが“1000”(5値の最大
値)のデータがあるかどうかを調べ、あればステップS
44に進み、720dpiの記録タイミングになったか
どうかをみる。こうして記録タイミングになるとステッ
プS45に進み、その位置に1ドットを記録する。
【0157】こうしてステップS46で、一走査の記録
が終了するとステップS47に進み、キャリッジユニッ
ト2をホーム位置に戻すキャリッジリターンを実行し、
紙送り用モータ305を駆動して、各色のヘッドの記録
素子分、記録用紙を搬送する。これにより、各色の記録
ヘッドによる記録幅分の画像が記録されたことになる。
こうしてステップS48に進み、1頁の記録が終了した
かを調べ、終了していないときはステップS1に戻り、
次の記録走査により記録される分のプリントデータを作
成して、各色のプリントバッファに記憶する。こうして
1頁の画像記録が終了するとステップS49に進み、そ
の記録済みの記録用紙を排出して処理を終了する。
【0158】尚、本実施例では、ホストコンピュータに
おける処理と記録装置における処理とに分けて説明した
が、本発明はこれに限定されるものでなく、このような
機能は1つの装置或はユニット内で実行されても良い。
【0159】以上の実施例では、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とで記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0160】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を超
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、上り好ましい。
【0161】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0162】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成でも良い。加え
て、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを
電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59
−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収す
る開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59
−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0163】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0164】また、以上の実施例の記録装置の構成に、
記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を
付加することは記録動作を一層安定にできるので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の
加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手
段を設けることや、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを設けることなどがある。
【0165】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、色相の異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とするこ
ともできる。
【0166】以上説明した実施例においては、インクが
液体であることを前提として説明しているが、室温やそ
れ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしく
は液化するものを用いても良く、あるいはインクジェッ
ト方式ではインク自体を30゜C以上70゜C以下の範
囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲に
あるように温度制御するものが一般的であるから、使用
記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよ
い。
【0167】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0168】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置の形態を取るものであって
も良い。
【0169】尚、本発明は、複数の機器から構成される
シスナムに通用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。この場合、本発明に
係るプログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成する
ことになる。そして、該記憶媒体からそのプログラムを
システム或は装置に読み出すことによって、そのシステ
ム或は装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0170】尚、前述の実施例では、ホストコンピュー
タにおいて多値画像データを各色に対応したデータに分
割し、その色に応じて2値化、或は多値化処理を行った
が、本発明はこれに限定されるものでなく、記録装置本
体に、この様な機能を持たせても良い。また、ホストコ
ンピュータから記録装置に記録コードを出力するのでは
なく、ホストコンピュータからプリントデータに展開し
たデータを記録装置に送信するようにしても良い。
【0171】以上説明したように本実施例によれば、記
録装置において、インクカートリッジまたはインクタン
クを交換するにより、色素濃度の異るインクを交換して
記録できる。またカートリッジの交換によるインクの色
素濃度の変更に伴い、記録時におけるインクの打ち込み
量または最大打ち込み量を、カートリッジのインク色素
濃度の組み合せに応じて変更することにより、記録媒体
上に吐出する色剤量の最大値を決定する。これにより、
記録に使用する記録媒体の種類に応じた記録を行うこと
ができる。
【0172】また本実施例では、色素濃度の薄い色剤を
用いて記録する場合、単純に色素濃度の比に応じて、そ
の色素濃度の薄いインクの最大打ち込み量を増加するの
ではなく、各画素毎に、1次色、2次色成分に色分解
し、使用する記録媒体の種類に応じて各n次色毎に色剤
の最大打ち込み量を決定する。
【0173】この機能を利用することにより、色素濃度
の薄い色剤を用いても、1次色、2次色ともに、色素濃
度の濃い色剤を用いて記録した場合と略同等の光学反射
濃度の記録画像が得られる。
【0174】基本的には、異なる色素濃度の色剤を用い
ても記録媒体上の単位面積当りの色素の量がカートリッ
ジまたはインクタンクの交換により変更できることを特
徴とするものである。基本的には、ほぼ同一の色素密度
となるようにすることにより粒状感を下げながら最大濃
度をほぼ同等とすることが可能となる。
【0175】また本実施例によれば、記録媒体に打ち込
むインク量を抑えて記録媒体にかかる負担を軽減しなが
ら、かつランキングコストを抑えることが可能になる。
このように、使用するインクの色素濃度量に応じてイン
クの打ち込み量を変吏し、更に、色毎にインクの打ち込
み量を細かく制御できるので、インクの打ち込み量の限
界値が低い記録媒体を使用して記録する汎用のインクジ
ェット記録装置で特に有効である。
【0176】顕色性の概念としてはインクそのものの発
色性の強さ、又は記録媒体に描画された状態での発色の
強さの度合いを示すものである。
【0177】有彩色の場合は発色の強さの程度を表すも
のであり、無彩色の場合は明るさの程度を表すもので
る。そういう意味に於いては同一の染料や顔料を用いて
いる場合は、インクの染料濃度であったりする。
【0178】また記録媒体に印字された状態で比較する
場合に於いては光学反射濃度であったり、ほぼ同一色相
での最大彩度の比較で有ったりする。いわゆる高発色な
ものを優れた顕色性という位置づけとする。又インクと
しては液体に限らず、固体であってもよい。
【0179】本実施例においては記録装置の一形態とし
てインクを媒体上に吐出する装置が開示されたが、本発
明の情報処理装置はこれに限定されることなく他の記録
装置、例えば感熱タイプ或いは昇華型カラー記録装置等
の記録装置でも適用することができる。要はドットを用
いて形成するものであれば全て本発明の範中に入る。
【0180】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、実解像度を低下させることなく、各色最小限のイン
クの種類を用いて、粒状感を抑制した高品位な中間調記
録を行うことができる。
【0181】以上説明したように本発明によれば、濃度
の異なる色剤を収容したカートリッジを交換して使用で
きるようにし、これらカートリッジを交換することによ
り高品位の画像を記録できるという効果がある。
【0182】本発明によれば、使用する色剤の濃度を変
更して記録することにより、粒状感を大幅に低減させて
より高品位の画像を記録できる。
【0183】また本発明によれば、記録に使用する色材
の濃度と記録媒体との種類に応して最適なインク打ち込
み量を設定して画像を記録できるという効果がある。
【0184】更に本発明によれば、濃度の薄い色剤を使
用して記録する際、その色剤の使用量を制御して、記録
媒体上で溢れをおこさす、かつ高濃度の色剤を用いた場
合と略同等の濃度の画像を得ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現化する1実施例を説明する説明図
である。
【図2】記録装置のロジックを説明するブロック図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例のホストコンピュータと記
録装置とを含む記録システムの全体構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明の他の実施例のインクジェット記録装置
のフロントカバーを外した機構部の構成を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例のインクジェット記録装置
のインクカートリッジとインクタンクの斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例のインクジェット記録装置
におけるインクカートリッジのコンタクト部を示す図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例で用いられるインクカート
リッジ1におけるインクタンクの種別を検地する別の方
法を説明する図である。
【図8】本発明の他の実施例のプリンタドライバの色処
理モジュールの処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施例におけるインクの染料(色
素)濃度と反射濃度の関係を説明する図である。
【図10】本発明の他の実施例におけるインクの色素濃
度とデータ、記録メディアおよび最大打ち込み量の関係
を説明する図である。
【図11】本発明の他の実施例のインクジェット記録装
置において記録媒体上に記録されるドットの配置を示す
図で、(A)は360dpiでの記録ドットを示し、
(B)は多値データに基づく記録ドット位置を示してい
る。
【図12】本発明の他の実施例におけるプリントデータ
とドットの配置を示す図で、(A)は2値データの場
合、(B)は4値データの場合、そして(C)は5値デ
ータの場合を示している。
【図13】本発明の他の実施例のインクジェット記録装
置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の他の実施例のホストコンピュータの
プリンタドライバにおける記録コード化処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】本発明の他の実施例のインクジェット記録装
置における処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の他の実施例のインクジェット記録装
置におけるマルチパスでの記録処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1001 記録シート 1003 第1搬送ローラ 1004 第2搬送ローラ 1005 記録ヘッド 1006 キャリッジ 1007 ベルト 1008a,1008b プーリ 1009 ガイドシャフト 1010 インクカートリッジ 1020 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 神田 英彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一段階の濃度の色材を3種又
    はそれ以上を用いて各色材毎の中間記録を行う記録装置
    において、 記録媒体への記録時に得られる最低濃度の各色材による
    記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源として
    標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
    の定義にしたがった明度差が35以内である色材を上記
    少なくとも3種の色材について有することを特徴とする
    中間調記録装置。
  2. 【請求項2】 前記色材の濃度が少なくとも2段階であ
    り、隣り合う段階の濃度の色材による記録明度の明度差
    が35以内である請求項1に記載の中間調記録装置。
  3. 【請求項3】 該3種の色材中に、記録明度が60以上
    で記録できる少なくとも一段階の濃度の色材を有する請
    求項1または請求項2に記載の中間調記録装置。
  4. 【請求項4】 該3種の色材のすべてが、記録明度が6
    0以上で記録できる請求項3に記載の中間調記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録明度が、記録媒体上の記録ドッ
    ト明度である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    中間調記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録明度が、前記記録装置によって
    記録媒体上に100%ベタ記録を行った場合の記録領域
    の記録明度である請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の中間調記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体の明度が75以上95以下
    である請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の中間調
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記色材の記録が色材の液滴を前記記録
    媒体に付着させて行うものである請求項1乃至請求項7
    のいずれかに記載の中間調記録装置。
  9. 【請求項9】 該3種の色材が、黒を除いたカラーの記
    録インクである請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の中間調記録装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも一段階の濃度の色材を3種
    以上用いて各色材毎の中間記録を行う記録方法におい
    て、 上記3種の色材として、該色材の記録媒体への記録時に
    得られる最低濃度の色材による記録明度と該記録媒体の
    明度との明度差が、光源として標準照明光D65を用
    い、CIE1976心理計測明度の定義にしたがった明
    度差が35以内である色材を用いることを特徴とする中
    間調記録方法。
  11. 【請求項11】 前記色材として、濃度が少なくとも2
    段階であり、隣り合う段階の濃度の記録明度の明度差が
    35以内であるものを用いる請求項10に記載の中間調
    記録方法。
  12. 【請求項12】 該3種の色材として、記録明度が60
    以上で記録できる少なくとも一段階の濃度の色材を用い
    る請求項10または請求項11に記載の中間調記録方
    法。
  13. 【請求項13】 該3種の色材として、そのすべてが、
    記録明度が60以上で記録できる色材を用いる請求項1
    2に記載の中間調記録方法。
  14. 【請求項14】 前記記録明度が、記録媒体上の記録ド
    ット明度である請求項10乃至請求項13のいずれかに
    記載の中間調記録方法。
  15. 【請求項15】 前記記録明度が、前記記録装置によっ
    て記録媒体上に100%ベタ記録を行った場合の記録領
    域の記録明度である請求項10乃至請求項13のいずれ
    かに記載の中間調記録方法。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体の明度が75以上95以
    下である請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の中間
    調記録方法。
  17. 【請求項17】 前記色材の記録が色材の液滴を前記記
    録媒体に付着させて行うものである請求項10乃至請求
    項16のいずれかに記載の中間調記録方法。
  18. 【請求項18】 該3種の色材が、黒を除いたカラーの
    記録インクである請求項10乃至請求項17のいずれか
    に記載の中間調記録方法。
  19. 【請求項19】 中間調記録を行うインクジェット記録
    装置で使用され、複数の有彩色の色材を収容するインク
    タンクにおいて、 前記色材の記録媒体への記録時に得られる最低濃度の色
    材の記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源と
    して標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測
    明度の定義にしたがった明度差が35以内である色材を
    該少なくとも3種の色材について有することを特徴とす
    るインクタンク。
  20. 【請求項20】 前記色材の濃度が少なくとも2段階で
    あり、隣り合う段階の濃度の色材の記録明度の明度差が
    35以内である請求項20に記載のインクタンク。
  21. 【請求項21】 該3種の色材中に、記録明度が60以
    上で記録できる少なくとも一段階の濃度の色材を有する
    ことを特徴とする請求項19または請求項20のいずれ
    かに記載のインクタンク。
  22. 【請求項22】 該3種の色材のすべてが、記録明度が
    60以上で記録できる請求項21に記載のインクタン
    ク。
  23. 【請求項23】 前記記録明度が、記録媒体上の記録ド
    ット明度である請求項19乃至請求項22のいずれかに
    記載のインクタンク。
  24. 【請求項24】 前記記録明度が、前記記録装置によっ
    て記録媒体上に100%ベタ記録を行った場合の記録領
    域の記録明度である請求項19乃至請求項22のいずれ
    かに記載のインクタンク。
  25. 【請求項25】 前記記録媒体の明度が75以上95以
    下である請求項19乃至請求項24のいずれかに記載の
    インクタンク。
  26. 【請求項26】 前記色材の記録が色材の液滴を前記記
    録媒体に付着させて行うものである請求項19乃至請求
    項26のいずれかに記載のインクタンク。
  27. 【請求項27】 該3種の色材が、黒を除いたカラーの
    記録インクである請求項19乃至請求項26のいずれか
    に記載のインクタンク。
  28. 【請求項28】 請求項19乃至請求項27のいずれか
    に記載のインクタンクにおいて、 収容する色材の種類を示すID情報が出力可能に構成さ
    れていることを特徴とするインクタンク。
  29. 【請求項29】 請求項19乃至請求項28のいずれか
    に記載のインクタンクを用いたヘッドカートリッジであ
    って、 前記インクタンクから供給される色材を吐出する記録ヘ
    ッドを備えたヘッドカートリッジ。
  30. 【請求項30】 請求項19乃至請求項28のいずれか
    に記載のインクタンクを用いたヘッドカートリッジであ
    って、 前記インクタンクから供給される色材を吐出する記録ヘ
    ッドを備え、 前記インクタンクに収容される色材の種類を示すID情
    報が出力可能に構成されていることを特徴とするヘッド
    カートリッジ。
  31. 【請求項31】 請求項28記載のインクタンクを用い
    て記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記インクタンクに収容されるインクを吐出する記録ヘ
    ッドと、 前記インクタンクが出力するID情報により収容される
    色材の種類を確認し、確認した色材の種類に応じて前記
    記録ヘッドの駆動条件を決定する打ち込み量制御部とを
    有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  32. 【請求項32】 請求項30記載のヘッドカートリッジ
    を用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記ヘッドカートリッジを交換可能に載置する載置部
    と、 前記載置部に搭載されたヘッドカートリッジが出力する
    ID情報により搭載されたヘッドカートリッジに収容さ
    れる色材の種類を確認し、確認した色材の種類に応じて
    前記記録ヘッドの駆動条件を決定する打ち込み量制御部
    とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  33. 【請求項33】 顕色性に優れた第1のインクを吐出す
    る第1のインクジェットヘッドと、顕色性に劣る第2の
    インクを吐出する第2のインクジェットヘッドとを互い
    に交換可能に載置するための載置部と、 前記載置部に載置されたインクジェットヘッドに対して
    駆動条件を与える駆動手段と、を有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  34. 【請求項34】 請求項33記載のインクジェット記録
    装置において、 第1のインクによる顕色の面密度に相当する面密度を第
    2のインクにより形成するとともに、第1のインクの顕
    色性に対する第2のインクの顕色性の割合に応じて駆動
    条件を変更する変更手段を有することを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  35. 【請求項35】 少なくとも3種以上の、それぞれが少
    なくとも2段階の濃度を有する色材を用いて、該色材毎
    の中間調記録を行なう中間調記録装置において、 該少なくとも2段階の濃度を有する色材として、隣り合
    う段階の濃度の色材による記録明度の差が、光源として
    標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
    の定義にしたがった明度差が35以内となす色材を有す
    ることを特徴とする中間調記録装置。
  36. 【請求項36】 少なくとも一段階の濃度の、イエロ
    ー、マゼンタ及びシアンの3種の色材を少なくとも用い
    て各色材毎の中間調記録を行なう中間調記録装置におい
    て、 記録媒体への記録時に得られる最低濃度の各色材による
    記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源として
    標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
    の定義に従った明度差が35以内となる色材を該マゼン
    タの色材及び該シアンの色材について有することを特徴
    とする中間調記録装置。
  37. 【請求項37】 イエロー、マゼンタ及びシアンの少な
    くとも3種の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を有
    する色材を用いて、該色材毎の中間調記録を行なう中間
    調記録装置において、 該少なくとも2段階の濃度を有する色材として、隣り合
    う段階の濃度の色材による記録明度の差が、光源として
    標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
    の定義にしたがった明度差が35以内となす色材を有す
    ることを特徴とする中間調記録装置。
  38. 【請求項38】 少なくとも一段階の濃度の、マゼンタ
    及びシアンの2種の色材を少なくとも用いて各色材毎の
    中間調記録を行なう中間調記録装置において、 記録媒体への記録時に得られる最低濃度の各色材による
    記録明度と該記録媒体の明度との明度差が、光源として
    標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
    の定義に従った明度差が35以内となる色材を該マゼン
    タの色材及び該シアンの色材について有することを特徴
    とする中間調記録装置。
  39. 【請求項39】 マゼンタ及びシアンの少なくとも2種
    の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を有する色材を
    用いて該色材毎の中間調記録を行なう中間調記録装置に
    おいて、 該少なくとも2段階の濃度を有する色材として、隣り合
    う段階の濃度の色材による記録濃度の差が、光源として
    標準照明光D65を用い、CIE1976心理計測明度
    の定義にしたがった明度差が35以内となす色材を有す
    ることを特徴とする中間調記録装置。
  40. 【請求項40】 少なくとも3種以上の、それぞれが少
    なくとも2段階の濃度を有する色材を用いて、各色材毎
    の中間調記録を行なう中間調記録方法において、 該2段階の濃度を有する色材として、隣り合う段階の濃
    度の色材による記録明度差が、光源として標準照明光D
    65を用い、CIE1976心理計測明度の定義にした
    がった明度差が35以内である色材を用いて記録するこ
    とを特徴とする中間調記録方法。
  41. 【請求項41】 少なくとも一段階の濃度のイエロー、
    マゼンタ及びシアンの3種又はそれ以上の色材を用いて
    各色材毎の中間調記録を行なう中間調記録方法におい
    て、 該マゼンタ及びシアンの色材として、該色材の記録媒体
    への記録時に得られる最低濃度の色材による記録明度と
    該記録媒体の明度との明度差が、光源として標準照明光
    D65を用い、CIE1976心理計測明度の定義にし
    たがった明度差が35以内である色材を用いことを特徴
    とする中間調記録方法。
  42. 【請求項42】 イエロー、マゼンタ及びシアンの少な
    くとも3種の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を有
    する色材を用いて、各色材毎の中間調記録を行なう中間
    調記録方法において、 該少なくとも2段階の濃度を有する色材として、隣り合
    う段階の色材による記録明度の差が、光源として標準照
    明光D65を用い、CIE1976心理計測明度の定義
    にしたがった明度差が35以内である色材を用いること
    を特徴とする中間調記録方法。
  43. 【請求項43】 少なくとも一段階の濃度のマゼンタ及
    びシアンの2種又はそれ以上の色材を用いて各色材毎の
    中間調記録を行なう中間調記録方法において、 該マゼンタ及びシアンの色材として、該色材の記録媒体
    への記録時に得られる最低濃度の色材による記録明度と
    該記録媒体の明度との明度差が、光源として標準照明光
    D65を用い、CIE1976心理計測明度の定義にし
    たがった明度差が35以内である色材を用いことを特徴
    とする中間調記録方法。
  44. 【請求項44】 マゼンタ及びシアンの少なくとも2種
    の、それぞれが少なくとも2段階の濃度を有する色材を
    用いて、各色材毎の中間調記録を行なう中間調記録方法
    において、 該少なくとも2段階の濃度を有する色材として、隣り合
    う段階の濃度の記録明度の差は、光源として標準照明光
    D65を用い、CIE1976心理計測明度の定義にし
    たがった明度差が35以内である色材を用いることを特
    徴とする中間調記録方法。
JP10168796A 1996-04-23 1996-04-23 中間調記録装置、中間調記録方法、インクタンク、ヘッドカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 Expired - Lifetime JP3774505B2 (ja)

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