JPH09286341A - 走行車輌の操舵部構造 - Google Patents

走行車輌の操舵部構造

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JPH09286341A
JPH09286341A JP8098910A JP9891096A JPH09286341A JP H09286341 A JPH09286341 A JP H09286341A JP 8098910 A JP8098910 A JP 8098910A JP 9891096 A JP9891096 A JP 9891096A JP H09286341 A JPH09286341 A JP H09286341A
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博巳 西尾
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正雄 平井
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知文 越智
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタ等の走行車輌におけるパワーステア
リング機構において、パワーステアリングバルブとステ
アリングコラムとの間がユニバーサルジョイント連結さ
れていることによる組立構成の複雑さと高コストを解消
するとともに、ステアリングハンドル近傍に配設される
リバーサレバーの中立位置調節を容易化する。 【解決手段】 ステアリングコラム10の下端にパワー
ステアリングバルブ11を固設して、コラムカバー8内
に内設し、リリーフバルブRVはボンネット2内の油圧
ポンプSP高圧部に配設する。リバーサレバー14から
延設する第一操作軸16と第二操作軸17とをフランジ
結合し、フランジ16aまたは17aの螺子孔を長孔に
して中立位置調節可能な構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトラクタ等
の走行車輌の操舵部に係るステアリングコラム、パワー
ステアリングバルブ、及びリリーフバルブの配設構造、
また、操舵部に並設した前後切換レバーの操作機構の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走行車輌の操舵部に関しての構造
を、図16乃至図20開示の従来のトラクタの操舵部構
造より説明する。図16は従来のトラクタの操舵部にお
けるパワーステアリング機構の側面図、図17は同じく
側面図、図18は同じくパワーステアリング機構の油圧
回路図、図19は従来のトラクタの操舵部における前後
切換レバーの操作連動機構の側面図、図20は同じく正
面図である。従来は、図16及び図17の如く、走行車
輌の実施例たるトラクタの操舵部において、ボンネット
2後端にダッシュボード6を配設して、その後端にコラ
ムカバー8を配設し、ステアリングハンドル9’から、
該コラムカバー8に内設されるステアリングコラム1
0’内を通してステアリング軸9’aを延設し、一方、
コラムカバー8の下方の足元位置に、クラッチハウジン
グCHの上方にブラケット40を介して取り付けたパワ
ーステアリングバルブ11’を配設して、該パワーステ
アリングバルブ11’のバルブ駆動軸上端と、該ステア
リング軸9aとの間に、連結軸39を、ユニバーサルジ
ョイントにて連結している。また、このように配設され
るパワーステアリングバルブ11’内において、図18
の如く、高圧油路R1から低圧油路R2に油戻し回路R
3を設けて、油圧調整用のリリーフバルブRV’を配設
している。
【0003】また、従来、実公平3−1653に示すよ
うに、例えば図19及び図20の如く、コラムカバー8
には、前後進切換用のレバー(リバーサレバー)14’
を配設し、即ち、ステアリングハンドル9’の近傍に該
リバーサレバー14’を配設する構造も公知となってい
る。この場合、従来、リバーサレバー14’から延設す
る第一操作軸16’は、該コラムカバー8内にて、ステ
アリングコラム10’に並設されており、第一操作軸1
6’下端はユニバーサルジョイントを介して、第二操作
軸17’(軸部17’bを管部17’aに摺動可能に嵌
入して、伸縮可能な構成にし、ステアリングハンドル
9’のチルトに対応可能としている。)に連結され、更
に、第二操作軸17’は、床板4の下方より上方に突出
するリンク操作軸18’の上端にユニバーサルジョイン
トにて連結されて、該リンク操作軸18’よりミッショ
ンケース付設の前後切換用レバー20’・20’に、リ
ンク19’・19’を連結している。該リンク操作軸1
8’とリンク19’・19’との連結部は、リンク操作
軸18’の下端にリンク連結ステー18’aを突設して
おり、該リンク連結ステー18’aに長孔状の螺子孔が
穿設されていて、この長孔内における螺子止め位置に
て、リンクの連結位置を調節し、リバーサレバー14’
の設定する中立位置とミッションケース付設の前後切換
用レバー20’の中立位置とを一致させるようにしてい
る。なお、図20中、SL’は、ステアリング軸9’a
の軸芯である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、走行車輌に
おけるパワーステアリング機構において、パワーステア
リングバルブとステアリングコラムとの間がユニバーサ
ルジョイントで連結されていることによる組立構成の複
雑さと高コストを解消するとともに、ステアリングハン
ドル近傍に配設されるリバーサレバーの中立位置調節を
容易化することを目的とする。まず、図16及び図17
にて説明した従来のステアリングハンドルからパワース
テアリングバルブまでの伝動構造は、ユニバーサルジョ
イントの介設を伴い、また、パワーステアリングバルブ
そのものの配設も、クラッチハウジングにブラケットを
介して取付ける構造なので、取付構造及び伝動構造とも
複雑で、コスト高を招いていた。更に、クラッチハウジ
ングはエンジンに直結する部材であり、これに直接取り
付けるパワーステアリングバルブが足元に配設されるこ
とは、防音性、防振性を損なうこととなる。
【0005】これを解決すべく、パワーステアリングバ
ルブをコラムカバー内に内設すればステアリングハンド
ルからパワーステアリングまでの伝動構造を簡素化し、
また一体の部品構造とすることができて、低コスト化に
も貢献する。しかし、この場合に問題なのは、従来は、
実開昭59−177558に示すように、例えば図18
で説明したように、パワーステアリング関係における油
圧調節には、パワーステアリングバルブの高圧部にリリ
ーフバルブを配設していたが、このパワーステアリング
バルブをコラムカバー内に設けるとなれば、リリーフバ
ルブは噴出音が大きいので、騒音が高く、コラムカバー
は座席に近いので、作業者に伝わる騒音はかなりひどい
ものとなる。
【0006】また、従来の図19及び図20で説明した
ように、リバーサレバーからミッションケース付設の前
後切換用レバーまでの操作機構において、従来は、リバ
ーサレバーとミッションケース側の前後切換用レバーと
の中立位置を合わせるのが、床板より下方における、リ
ンク操作軸に対するリンクの連結いちの調節によるもの
であったので、調節作業が困難であり、更に、この連結
位置は、リバーサレバーからかなり離れていて、誤差を
生じやすかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合を解消すべく、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、まず第一に、走行車輌のボンネット後端に配
設するダッシュボードの後方にコラムカバーを配設し、
該コラムカバーの上方にステアリングハンドルを配設し
て、該コラムカバー内に、該ステアリングハンドルより
延設するステアリングコラムを内設した走行車輌の操舵
部において、該コラムカバー内に、パワーステアリング
バルブを該ステアリングコラムに連接固定して内設す
る。
【0008】第二に、ステアリングハンドルの操作によ
ってステアリングコラムを介してパワーステアリングバ
ルブを切り換え、操舵用アクチュエーターの作動制御を
行う走行車輌の操舵部であって、ボンネット内に形成す
るエンジンルーム内に、該パワーステアリングバルブと
油圧連絡する油圧ポンプを配設する構造において、該油
圧ポンプの高圧部にリリーフバルブを配設する。
【0009】第三に、ステアリングハンドルより延設す
るステアリングコラムを覆うコラムカバーより、前後進
切換レバーを突設する走行車輌の操舵部構造において、
該レバーより延設する第一操作軸を、該コラムカバー内
に内設するとともに、車輌下方に配設するミッションケ
ース付設の前後進切換レバーを切り換えるリンクに連結
される第二操作軸を、下方より該コラムカバー内に挿入
し、第一操作軸の下端と第二操作軸の上端にフランジを
形成して、両フランジの少なくともいずれかに螺止用の
長孔を穿設して、両フランジ同士の螺止位置を、両操作
軸を中心とする円周方向に調節可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の走行車輌に関する実施の
形態としてのトラクタの構成について、添付の図面に基
づいて説明する。図1はトラクタの側面図、図2は本発
明に係るトラクタの操舵部におけるパワーステアリング
機構の側面図、図3は同じく正面図、図4は同じくパワ
ーステアリング機構の油圧回路図、図5は本発明に係る
トラクタの操舵部における前後切換レバーの操作連動機
構の側面図、図6は同じく正面図、図7は同じく第一操
作軸のフランジ部分の平面図、図8はトラクタの床板支
持構造を示す側面図、図9は同じく平面図、図10は携
帯型給油ポンプにて給油されるトラクタの側面図、図1
1は携帯型給油ポンプの側面図、図12は同じく正面
図、図13は同じく平面図、図14は内蔵型給油ポンプ
にて給油されるトラクタの側面図、図15は給油ポンプ
の自動制御用電気回路図、図16はフューエルゲージセ
ンサの構成を示す略図である。
【0011】図1等より、トラクタの概略構造を説明す
る。走行フレーム1において、左右に前輪FWと後輪R
Wとを懸架しており、その上部において、前部にはエン
ジン等を内設するボンネット2を配設し、中央部に、図
8及び図9の如く、防振ゴム3を介して、床板4を防振
支持しており、該床板4の前端より上方に前壁板5を立
設して、ボンネット2後端に連結している。該前壁板5
の後面にはダッシュボード6を配設して、その下端から
はブレーキ用等のペダル21を吊設している。該ダッシ
ュボード6の後端にはコラムカバー8を配設しており、
その上方にステアリングハンドル9を、また、側方には
リバーサレバー(前後進切換用レバー)14を配設して
いる。該床板4の後端位置より後方には、左右後輪RW
を上方より覆うフェンダー22を配設しており、左右フ
ェンダー22間において、図8の如く、座席台23を形
成して、その上に座席24を搭載している。車体後端か
らは、作業機連結用の昇降リンク25が突設されてい
る。
【0012】トラクタの操舵部構造について説明する。
まず、ステアリングハンドルからパワーステアリングバ
ルブまでの連設構造について、図2及び図3より説明す
る。ステアリングハンドル9からは下方にステアリング
軸9aが延設されており、コラムカバー8内において、
ステアリングコラム10内に遊嵌されている。該ステア
リング軸9aの下端は、該ステアリングコラム10の下
端に連接固設された油圧のパワーステアリングバルブ1
1に入軸されている。即ち、ステアリングハンドル9、
ステアリングコラム10及びパワーステアリングバルブ
11までが、一体構造となってコラムカバー8内に内設
されていて、途中にユニバーサルジョイントを介さない
構造となっている。従って、ステアリングハンドル9か
らステアリングコラム10を介して、パワーステアリン
グバルブ11までを一体の部品として、コラムカバー8
内に組み立てれば、操舵部が完成する構造となってお
り、組立性が非常に向上する。なお、コラムカバー8は
半割状で、前半部8aと後半部8bとに分割できるもの
であり、前半部8aはダッシュボード6に組み付けてお
いて、後半部8bのみ外せば、コラムカバー8内は開放
でき、ステアリングハンドル9からパワーステアリング
バルブ11(更に、該パワーステアリングバルブ11よ
り延設する後記の油圧ホースH)までの一体構造の部品
を組み付け、その後に後半部8bを覆って固設すれば、
操舵部を完成できるのである。
【0013】なお、ステアリングコラム10は、その下
端部付近にて、チルトピンブラケット10aを左右に突
設しており、一方、前記の前壁板5の後面には、ダッシ
ュボード6内にて、ペダルを吊設するためのペダルシャ
フトステー7が配設されていて、ここから後方にチルト
ピンステー7aが延設され、該チルトピンステー7a
は、該コラムカバー8の内側に固設されている。そし
て、該チルトピンブラケット10aの左右側を、該チル
トピンステー7aに対して、チルトピン12にて枢支
し、ステアリングハンドル9からステアリングコラム1
0、そしてパワーステアリングバルブ11までを一体に
上下回動(チルト)可能として、ハンドルの上下位置を
調節できるようにしている。
【0014】該パワーステアリングバルブ11からは、
図2の如く、可撓性の(ゴム製等の)油圧ホースH(H
1〜H4)が延設され、前壁板5に穿設される嵌挿孔5
a(図9参照)を貫通して、その前方のボンネット2内
に形成されるエンジンルーム内に延設される。なお、該
嵌挿孔5aには、可撓性の(ゴム製等の)シール部材1
3が嵌合されていて、油圧ホースHを連通させる一方、
前壁板5の前後を隔絶し、エンジンルーム内の騒音が、
座席24等を有する床板4配設側に伝わらないようにし
ている。また、ステアリングハンドル9をチルトする際
に、パワーステアリングバルブ11が上下揺動しても、
油圧ホースHとシール部材13が可撓性なので、シール
性は損なわれない。
【0015】ボンネット2内のエンジンルーム内に延設
された油圧ホースHは、図2の如く該エンジンルーム内
に配設されるパワーステアリング用の油圧ポンプSPに
連結されるとともに、前輪操舵用のアクチュエーターで
あるパワーステアリングシリンダーSCに連結される。
パワーステアリングの油圧制御構造を図4の油圧回路図
より説明しておくと、ステアリングバルブ11内におい
ては、比例油圧弁SVが内蔵され、これをステアリング
ハンドル9及びステアリング軸9aの回転によって切り
換えるものであり、また、該比例油圧弁SVの作動を補
助すべく、補助油圧モーターMも内蔵されている。パワ
ーステアリングバルブ11には、前記の如く油圧ホース
H(H1〜H4)が配管されているが、これについて具
体的に説明すると、油圧ポンプSPよりパワーステアリ
ングバルブ11に高圧油圧ホースH1を、パワーステア
リングバルブ11からパワーステアリングシリンダーS
Cに操舵用油圧ホースH2・H3を、そして、パワース
テアリングバルブ11よりトラクタのいずれかに油戻し
すべく、低圧油圧ホースH4を配管している。
【0016】また、油圧ポンプSPの高圧油圧ホースH
1への吐出部である高圧部には、リリーフバルブRVを
配設し、該リリーフバルブRVより油戻しホースH5を
延設して、該パワーステアリングバルブ11から延設さ
れる低圧油圧ホースH4に合流させている。従来、前記
の図16の如く、パワーステアリングバルブ11’がク
ラッチハウジングCHに固設されていた構造において
は、図18のように、リリーフバルブRV’が、パワー
ステアリングバルブ11’内において、油圧ポンプSP
からの圧油が流入する高圧油路R1から低圧油路R2へ
と油戻しする戻し油路R3に介設されていたが、本構造
では、パワーステアリングバルブ11をコラムカバー8
内に内設したため、これでは、リリーフバルブRVの油
戻しの際に発生する噴出音が座席24に座る作業者に騒
音となって伝わるので、前壁板7にて防音されているエ
ンジンルーム内にて、図4の如く、油圧ポンプSPの高
圧部(吐出部)から直接油戻しする構造としたのであ
る。
【0017】次に、操舵部の周辺構造の中で、リバーサ
レバー(前後切換用レバー)14の中立位置調節を容易
化するための操作部連結構造について図5乃至図7より
説明する。まず、リバーサレバー14は、コラムカバー
8の側方に配設されている。該コラムカバー8内におい
ては、リバーサレバーガイド15が、ステアリングコラ
ム10に固設されていて、該リバーサレバー14から延
設される第一操作軸16が該リバーサレバーガイド15
に回動可能に案内されている。該リバーサレバー14を
操作すると、それに伴って、第一操作軸16が回動する
構成となっている。
【0018】一方、床板4の下方においては、図示され
ないミッションケースに前後切換用のレバー20・20
が付設されており、該レバー20・20より前後切換用
リンク19・19を前方に延設して、リンク操作軸18
の下端のリンク枢支ブラケット18bに枢結している。
該リンク操作軸18は、垂直方向に配設されて、上端は
床面4を貫通して上方に突出しており、その上端部はユ
ニバーサルジョイント18aとなっていて、第二操作軸
17を連結している。該第二操作軸17はコラムカバー
8内に下方より嵌入されて配設されている。図6中、S
Lは正面視におけるステアリング軸9aの軸芯を示す。
該第二操作軸17の構成を説明すると、下端をユニバー
サルジョイント部17eとなってる軸部17dが、管部
17c内にスプライン嵌合して嵌入しており、管部17
cに対して軸部17dを回り止めしている一方、軸部1
7dが管部17cに対して軸芯方向に摺動可能であり、
即ち、第二操作軸17は、伸縮自在な構造となってい
る。これは、ステアリングハンドル9のチルトに伴っ
て、リバーサレバー14もチルトするが、リバーサレバ
ー14の配設位置は限られているので、位置変動のない
ようにすべく、該リバーサレバー14のチルトに伴っ
て、第二操作軸17が伸縮する構成にしているのであ
る。
【0019】該第二操作軸17において、該管部17c
の上端は、フランジ17aとなっていて、該第一操作軸
16の下端に形成するフランジ16aに螺止されるが、
フランジ16a・17aのいずれか一方の螺子孔、即ち
フランジ16aの螺子孔16b・16bか、フランジ1
7aの螺子孔17b・17bかは、図7の如く、第一操
作軸16または第二操作軸17(管部17c)を中心と
する円周方向の長孔となっていて、両フランジ16a・
17a同士の螺止位置が、第一操作軸16及び第二操作
軸17の回動方向に調節できるようになっている。これ
によって、リバーサレバー14の設定する中立位置と、
ミッションケース付設の前後切換用のレバー20・20
の中立位置とが一致するように合わせて、フランジ16
a・17aを結合するのである。この調節作業は、フラ
ンジ結合部分が、コラムカバー8内であり、コラムカバ
ー8は、前記の如く、後半部8bを外せば、容易に内部
が開放されて、この中に配設されているフランジ結合部
の調節作業を即座に行えるのである。また、従来よりリ
バーサレバー14に近い位置で中立位置調節ができるの
で、誤差が少なくなる。
【0020】また、リバーサレバー14は、第一操作軸
16を案内するリバーサレバーガイド15がステアリン
グコラム10に固設されている関係上、ステアリングハ
ンドル9のチルトに伴って同様にチルトする。もしリバ
ーサレバー14が固定されたままステアリングハンドル
9がチルトする構造であると、ステアリングハンドル9
とリバーサレバー14とが干渉する位置になったり、或
いは離れ過ぎて、ステアリングハンドル9を持つ手で容
易にはリバーサレバー14に手が届かないということに
なるからである。ところで、従来、リバーサレバー1
4’は、従来技術で説明した図19図示の、第一操作軸
16’と第二操作軸17’とを連結するユニバーサルジ
ョイントの位置A’を、図20図示のステアリングハン
ドル9’(ステアリングコラム10’)のチルト支点で
あるチルトピンの枢支位置、即ち、ステアリング軸9’
aと連結軸39とのユニバーサルジョイント位置Aに側
面視上一致させており、即ちステアリングハンドル9’
のチルト回動量とリバーサレバー14’のチルト回動量
が同一になるようにして、両者の相対位置を常時一定に
していた。しかし、この場合、ステアリングハンドル
9’の回動量が大きければ、リバーサレバー14’の位
置も大きく変更され、操作がやりずらい位置にまで移動
してしまうという不具合がある。即ち、リバーサレバー
14のチルトは、ステアリングハンドル9のチルトに伴
って、該ステアリングハンドル9との干渉回避等を可能
にする程度にチルトするものの、あまり操作のやりずら
い位置にまで移動しない程度のものが望ましいのであ
る。
【0021】本構造においては、図5で判るように、第
一操作軸16と第二操作軸17とはフランジ結合で一体
化されており、チルト支点となるのは、第二操作軸17
とリンク操作軸18とを連結するユニバーサルジョイン
ト17e・18aの部分となる。この位置は、ステアリ
ングハンドル9のチルト支点であるチルトピン12の位
置よりもかなり下方であるので、ステアリングハンドル
9のチルトに伴ってリバーサレバー14もチルトするも
のの、その回動量は、ステアリングハンドル9のそれよ
りも少ないものとなる。従って、操作のやりづらい位置
にまでリバーサレバー14が移動するという事態を回避
できるのである。
【0022】本実施例のトラクタの操舵部及び操舵部周
辺の構造については以上であり、最後に、燃料タンクへ
の供給ポンプの配設構造、及び燃料供給量の制御構造に
ついて、図10乃至図16より説明する。まず、図10
の如く、燃料タンク26は、前記床板4下方位置の走行
フレーム1の下方に配設されており、一方、燃料の給油
口27が、フェンダー22に設けられている。この給油
口27は、後輪RWのタイヤ径が大きい構造のトラクタ
では、かなり上方位置になり、この位置に普通のやり方
で給油タンク28を持って給油するのは困難がある。そ
こで、下方位置からでも給油ができるように、ポンプを
介して給油するやり方が考えられる。
【0023】図10図示の実施例は、携帯型給油ポンプ
FPを使用した給油例である。携帯型給油ポンプFP
は、普段、図10中FP’の如く、左右フェンダー22
・22間にて、座席23後方の、トランスミッションケ
ースや油圧リフト駆動用のケースを上から覆うケースの
内部に内蔵しておき、給油時に取り出せるようにしてお
く。携帯型給油ポンプFPの構造は、図11乃至図13
の如くである。まず、ポンプ台29の上に電動モーター
駆動のポンプ30を搭載し、その吸入ポート30aには
給油タンク28に連結する吸入ホースSHを、吐出ポー
ト30bには燃料タンク26に連結する吐出ホースDH
を繋ぐ。該ポンプ30には、同じくポンプ台29に搭載
されるバキュームスイッチ31とハーネス連結してお
り、該バキュームスイッチ31は、吸入ポート30aに
燃料抽出管31aを配管し、該燃料抽出管31aから燃
料が導入されなくなった時、即ち、吸入ポート30bか
らの燃料吸入がなくなった時に負圧となり、この負圧に
よりスイッチが作動し、ポンプ30を自動停止させる。
従って、給油タンク28が空になって、ポンプ30に燃
料が送り込まれなくなると、バキュームスイッチ31が
作動して、自動的にポンプ30が停止するのである。
【0024】これらポンプ台29に搭載されるポンプ3
0及びバキュームスイッチ31は、ポンプケース32に
て覆われていて、該ポンプケース33の上面より吸入ホ
ースSHと吐出ホースDHが突出されており、該ポンプ
ケース33の上面内側には、コントローラ32が固設さ
れている。また、該ポンプケース33の上面には電源の
メインスイッチ34を、側面には、ポンプ30を始動す
るための給油スタートスイッチ35を設けている。ま
た、該ポンプケース33を跨ぐように、アーチ型のホー
ス巻き取りフレーム36が立設されていて、吸入ホース
SHと吐出ホースDHとを巻き付けるようにしている。
該ホース巻き取りフレーム36は、ハンドルを兼ねる。
このような構造の携帯型給油ポンプFPを図10の如
く、車体内部(後部)より取り出して地面に載置し、給
油タンク28も地面に載置して、該給油タンク28に該
携帯型給油ポンプFPから吸入ホースSHを挿入し、吐
出ホースDHは、フェンダー22の給油口27に挿入し
て、給油を行うのである。
【0025】なお、携帯型給油ポンプFPの配線回路構
造は、図14の如くである。この中で、コントローラー
32には、フュエルゲージセンサ37即ち、燃料タンク
26内の燃料内蔵量を検出するセンサを連結するように
している。該フュエルゲージセンサ37は燃料タンク2
6内に内蔵されて、例えば図15のように、フロート3
7aを具備し、該フロート37aを燃料表面に浮かせる
ようにし、該フロート37aの位置によって、センサ3
7内における抵抗値が変化する構造とする。コントロー
ラ32に、この抵抗値を入力して、ポンプ30を制御す
る。即ち、該センサにて燃料タンク26が満タンになっ
ていることが検出されれば、自動的にポンプ30が停止
する。また、フュエルゲージセンサ37からコントロー
ラ32には、これ以外に、トラクタのキースイッチのO
N・OFFに伴う電圧が入力されて、OFF時にはセン
サが働かないので、ポンプ30が自動停止する構造とし
ている。更に、緊急停止時には、前記のメインスイッチ
34をOFFすればよい。
【0026】図16図示の構造は、床板4の下方位置に
おいて、該燃料タンク28の上方に内蔵型の給油ポンプ
FP”を内設しておき、その給油ポンプFP”へのホー
スの差し込み口38を、走行フレーム1の側面に穿設し
ておくものである。即ち、給油タンク28は地面に載置
し、この給油タンク28より給油用のホースSH’を該
差し込み口38に差し込んで、給油ポンプFP”に向け
て給油を行い、給油ポンプFP”の吐出する燃料を燃料
タンク26に供給するのである。この内蔵型の給油タン
クFP”も、図14図示の給油制御用の電気回路が組み
込まれているものとし、給油タンク28が空になった
時、燃料タンク26が満タンになった時に自動的に停止
できるようになっている。
【0027】
【発明の効果】本発明は、走行車輌の操舵部について、
以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
まず、請求項1の如く構成したので、ステアリングコラ
ムとパワーステアリングバルブは一体化されてコラムカ
バー内に内設され、即ち、ステアリングコラムとステア
リングバルブとの間の連結構造に備えていたユニバーサ
ルジョイント構造を削除することができて低コスト化に
貢献し、またステアリングハンドル、ステアリングコラ
ム、そしてパワーステアリングバルブを一体の部品とし
て、コラムカバー内に組み付けるだけで走行車輌の操舵
部を完成することができ、組立工程が簡素化する。
【0028】また、請求項2記載の構成の如く、走行車
輌のパワーステアリング機構の油圧系統において、リリ
ーフバルブは、ボンネット内のエンジンルーム内に配設
されるステアリング機構の油圧ポンプの高圧部に配設し
ており、従来のようにパワーステアリングバルブにリリ
ーフバルブを付設していた構成と違って、ダッシュボー
ドやボンネット後端の壁板に隔絶されて、該リリーフバ
ルブから発生する噴出音による騒音が低くなる。
【0029】また、そして、請求項3記載の如く、走行
車輌の操舵部におけるコラムカバーに配設する前後切換
レバーに関するミッションケース側の前後切換用のレバ
ーとの中立位置調節に関して、コラムカバー内にフラン
ジ結合によってこの調節作業が行えるようにしたので、
従来のような床板の下方にて、リンクと操作軸との間の
連結部を調節する作業と違って、コラムカバーを開けれ
ば直ちに該フランジ結合部を露出することができ、該作
業が容易化し、また、コラムカバーに突設する前後切換
レバーに近い位置となるので、中立位置調節の誤差が低
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図である。
【図2】本発明に係るトラクタの操舵部におけるパワー
ステアリング機構の側面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じくパワーステアリング機構の油圧回路図で
ある。
【図5】本発明に係るトラクタの操舵部における前後切
換レバーの操作連動機構の側面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】同じく第一操作軸のフランジ部分の平面図であ
る。
【図8】トラクタの床板支持構造を示す側面図である。
【図9】同じく平面図である。
【図10】携帯型給油ポンプにて給油されるトラクタの
側面図である。
【図11】携帯型給油ポンプの側面図である。
【図12】同じく正面図である。
【図13】同じく平面図である。
【図14】給油ポンプの自動制御用電気回路図である。
【図15】フューエルゲージセンサの構成を示す略図で
ある。
【図16】内蔵型給油ポンプにて給油されるトラクタの
側面図である。
【図17】従来のトラクタの操舵部におけるパワーステ
アリング機構の側面図である。
【図18】同じくパワーステアリング機構の油圧回路図
である。
【図19】従来のトラクタの操舵部における前後切換レ
バーの操作連動機構の側面図である。
【図20】同じく正面図である。
【符号の説明】
1 走行フレーム 2 ボンネット 4 床板 5 前壁板 6 ダッシュボード 7 ペダルシャフトステー 7a チルトステー 8 コラムカバー 9 ステアリングハンドル 9a ステアリング軸 10 ステアリングコラム 11 パワーステアリングバルブ 12 チルトピン 13 シール部材 14 リバーサレバー 15 リバーサレバーガイド 16 第一操作軸 16a フランジ 16b 螺子孔 17 第二操作軸 17a フランジ 17b 螺子孔 18 リンク操作軸 18a ユニバーサルジョイント 18b リンク枢支ブラケット 19 リンク 20 レバー SP 油圧ポンプ H 油圧ホース RV リリーフバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂子 彰 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車輌のボンネット後端に配設するダ
    ッシュボードの後方にコラムカバーを配設し、該コラム
    カバーの上方にステアリングハンドルを配設して、該コ
    ラムカバー内に、該ステアリングハンドルより延設する
    ステアリングコラムを内設した走行車輌の操舵部におい
    て、該コラムカバー内に、パワーステアリングバルブを
    該ステアリングコラムに連接固定して内設したことを特
    徴とする走行車輌の操舵部構造。
  2. 【請求項2】 ステアリングハンドルの操作によってス
    テアリングコラムを介してパワーステアリングバルブを
    切り換え、操舵用アクチュエーターの作動制御を行う走
    行車輌の操舵部であって、ボンネット内に形成するエン
    ジンルーム内に、該パワーステアリングバルブと油圧連
    絡する油圧ポンプを配設する構造において、該油圧ポン
    プの高圧部にリリーフバルブを配設したことを特徴とす
    る走行車輌の操舵部構造。
  3. 【請求項3】 ステアリングハンドルより延設するステ
    アリングコラムを覆うコラムカバーより、前後進切換レ
    バーを突設する走行車輌の操舵部構造において、該レバ
    ーより延設する第一操作軸を、該コラムカバー内に内設
    するとともに、車輌下方に配設するミッションケース付
    設の前後進切換レバーを切り換えるリンクに連結される
    第二操作軸を、下方より該コラムカバー内に挿入し、第
    一操作軸の下端と第二操作軸の上端にフランジを形成し
    て、両フランジの少なくともいずれかに螺止用の長孔を
    穿設して、両フランジ同士の螺止位置を、両操作軸を中
    心とする円周方向に調節可能としたことを特徴とする走
    行車輌の操舵部構造。
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