JPH09289982A - 超電導磁石装置 - Google Patents
超電導磁石装置Info
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- JPH09289982A JPH09289982A JP8129317A JP12931796A JPH09289982A JP H09289982 A JPH09289982 A JP H09289982A JP 8129317 A JP8129317 A JP 8129317A JP 12931796 A JP12931796 A JP 12931796A JP H09289982 A JPH09289982 A JP H09289982A
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Landscapes
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】広い開口を備えると共に、強い磁場強度におい
て高い均一度の磁場を得ることができ、かつ、外形が小
型の超電導磁石装置を提供することを目的とする。 【構成】冷却容器(4)に収容された超電導コイル
(2)の周囲に強磁性体構造体(21)を配置し、撮影
空間(7)に形成される磁場の中心軸(25)と直交す
る方向に開放面を有する超電導磁石装置(1)におい
て、磁石の上下方向に配置した円板状強磁性体(21
A)を接続、支持する柱状強磁性体(21B)の内側表
面で、かつ、その中央部分付近(撮影空間(7)の外周
部)に窪み(22)を設け、磁場の中心軸(25)と柱
状強磁性体(21B)の内側表面までの距離が他の部分
より遠くなるようにした超電導磁石装置。
て高い均一度の磁場を得ることができ、かつ、外形が小
型の超電導磁石装置を提供することを目的とする。 【構成】冷却容器(4)に収容された超電導コイル
(2)の周囲に強磁性体構造体(21)を配置し、撮影
空間(7)に形成される磁場の中心軸(25)と直交す
る方向に開放面を有する超電導磁石装置(1)におい
て、磁石の上下方向に配置した円板状強磁性体(21
A)を接続、支持する柱状強磁性体(21B)の内側表
面で、かつ、その中央部分付近(撮影空間(7)の外周
部)に窪み(22)を設け、磁場の中心軸(25)と柱
状強磁性体(21B)の内側表面までの距離が他の部分
より遠くなるようにした超電導磁石装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメ−ジ
ング装置(以下、MRI装置という。)に適した超電導
磁石装置に係り、特に、広い開口を有することで被検者
に開放感を与え、また、術者に対しては被検者へのアク
セスを容易にするとともに、磁場均一度の良い磁場を発
生させ、かつ、外形が小型の超電導磁石装置に関する。
ング装置(以下、MRI装置という。)に適した超電導
磁石装置に係り、特に、広い開口を有することで被検者
に開放感を与え、また、術者に対しては被検者へのアク
セスを容易にするとともに、磁場均一度の良い磁場を発
生させ、かつ、外形が小型の超電導磁石装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13には、第1の従来例として、水平
磁場方式の超電導磁石装置を示す。この超電導磁石装置
1は、従来のMRI装置で多く使用されてきた筒型形状
の磁石であり、直径の小さい主コイル2と直径の大きい
シ−ルドコイル3とから構成されており、水平方向(Z
軸方向)の磁場を発生させる。通常、コイル2、3は超
電導線材を用いて作られているので、所定の温度(例え
ば、合金系超電導体の場合には液体ヘリウム温度(4.
2K)、酸化物超電導体の場合には液体窒素温度(77
K)から10K程度)にまで冷却する必要がある。その
ため、コイル2、3は真空容器5や熱シ−ルド(図示せ
ず。)及び冷媒容器6(液体ヘリウムなどの冷媒を使
用)などから構成される冷却容器4の中に保持される。
また、温度を低く保つために冷凍機(図示せず。)を用
いて、熱シ−ルドの温度を一定に維持したり、冷媒の蒸
発量を低減させたりしている。最近では、冷凍機の性能
が向上してきており、超電導コイルを直接冷凍機で冷却
することによって、冷媒容器6を使用しない場合もあ
る。
磁場方式の超電導磁石装置を示す。この超電導磁石装置
1は、従来のMRI装置で多く使用されてきた筒型形状
の磁石であり、直径の小さい主コイル2と直径の大きい
シ−ルドコイル3とから構成されており、水平方向(Z
軸方向)の磁場を発生させる。通常、コイル2、3は超
電導線材を用いて作られているので、所定の温度(例え
ば、合金系超電導体の場合には液体ヘリウム温度(4.
2K)、酸化物超電導体の場合には液体窒素温度(77
K)から10K程度)にまで冷却する必要がある。その
ため、コイル2、3は真空容器5や熱シ−ルド(図示せ
ず。)及び冷媒容器6(液体ヘリウムなどの冷媒を使
用)などから構成される冷却容器4の中に保持される。
また、温度を低く保つために冷凍機(図示せず。)を用
いて、熱シ−ルドの温度を一定に維持したり、冷媒の蒸
発量を低減させたりしている。最近では、冷凍機の性能
が向上してきており、超電導コイルを直接冷凍機で冷却
することによって、冷媒容器6を使用しない場合もあ
る。
【0003】この構成の超電導磁石装置1では、撮影の
ため被検者の入る撮影空間7(均一磁場領域に相当)が
狭く、周囲を囲まれているために被検者に閉塞感を与え
る。このため、時には、装置内に入ることを被検者に拒
否される場合もあった。また、装置の外部から術者が被
検者にアクセスすることも困難であった。
ため被検者の入る撮影空間7(均一磁場領域に相当)が
狭く、周囲を囲まれているために被検者に閉塞感を与え
る。このため、時には、装置内に入ることを被検者に拒
否される場合もあった。また、装置の外部から術者が被
検者にアクセスすることも困難であった。
【0004】図14には、第2の従来例として鉄による
磁路を用いた超電導磁石装置を示す。この超電導磁石装
置1は、USPNo.5194810に開示されている
もので、第1の従来例の問題点である閉塞感や被検者へ
のアクセス困難に関し改善したものである。この磁石1
は、上下に配置した冷却容器4(図14では、外側の真
空容器5を示している。)内に配置した超電導コイルに
より均一磁場領域7に磁場を発生させている。その超電
導コイルの内側には、良好な磁場均一度を得るために、
強磁性体からなる磁場均一化手段8が設けられている。
更に、上下の超電導コイルが発生する磁束の帰路とし
て、鉄板9と鉄ヨ−ク10が設けられている。また、鉄
ヨ−ク10は、磁束路の役割と共に上下の構造体を機械
的に支持する働きをしている。これらの材料には、機械
的な強度や原価の面から一般に鉄が用いられている。
磁路を用いた超電導磁石装置を示す。この超電導磁石装
置1は、USPNo.5194810に開示されている
もので、第1の従来例の問題点である閉塞感や被検者へ
のアクセス困難に関し改善したものである。この磁石1
は、上下に配置した冷却容器4(図14では、外側の真
空容器5を示している。)内に配置した超電導コイルに
より均一磁場領域7に磁場を発生させている。その超電
導コイルの内側には、良好な磁場均一度を得るために、
強磁性体からなる磁場均一化手段8が設けられている。
更に、上下の超電導コイルが発生する磁束の帰路とし
て、鉄板9と鉄ヨ−ク10が設けられている。また、鉄
ヨ−ク10は、磁束路の役割と共に上下の構造体を機械
的に支持する働きをしている。これらの材料には、機械
的な強度や原価の面から一般に鉄が用いられている。
【0005】この第2の従来例の場合には、四方が開放
されているので、被検者は閉塞感を受けずに済み、術者
も容易に被検者にアクセスできる。また、鉄ヨ−ク10
によって磁束の帰路があるために磁束が遠くにまで広が
らず、磁場漏洩を少なくできる。
されているので、被検者は閉塞感を受けずに済み、術者
も容易に被検者にアクセスできる。また、鉄ヨ−ク10
によって磁束の帰路があるために磁束が遠くにまで広が
らず、磁場漏洩を少なくできる。
【0006】しかし、磁場均一化手段8として一般的に
用いられる鉄は、磁場に対してヒステリシス特性を持つ
ために、磁場均一化手段8の近くに配置した傾斜磁場コ
イル(図示せず。)が発生するパルス磁場が磁場均一化
手段8内の磁場分布に影響を与える。これが磁場均一化
手段8内部の磁場分布にまで影響するために、高精度な
信号計測の妨げになる可能性があった。これに対して
は、磁場均一化手段8に電気伝導度の低い材質を用いる
などの手段が講じられてきているがパルス磁場の強度が
強い場合には十分な効果が得られていなかった。
用いられる鉄は、磁場に対してヒステリシス特性を持つ
ために、磁場均一化手段8の近くに配置した傾斜磁場コ
イル(図示せず。)が発生するパルス磁場が磁場均一化
手段8内の磁場分布に影響を与える。これが磁場均一化
手段8内部の磁場分布にまで影響するために、高精度な
信号計測の妨げになる可能性があった。これに対して
は、磁場均一化手段8に電気伝導度の低い材質を用いる
などの手段が講じられてきているがパルス磁場の強度が
強い場合には十分な効果が得られていなかった。
【0007】また、鉄の磁化特性(B−H特性)は温度
依存性を持つため、鉄の温度が変化すると、MRI装置
にとって重要な因子である磁場均一度が変動する要因と
なる。図14のような構造では、傾斜磁場コイルを磁場
均一化手段8の近くに設置することが一般的であり、傾
斜磁場コイルを駆動することにより発生する熱で磁場均
一化手段8が加熱されるため、磁場均一化手段8の温度
が変動しやすく、磁場均一度の変動の抑制が困難であ
る。
依存性を持つため、鉄の温度が変化すると、MRI装置
にとって重要な因子である磁場均一度が変動する要因と
なる。図14のような構造では、傾斜磁場コイルを磁場
均一化手段8の近くに設置することが一般的であり、傾
斜磁場コイルを駆動することにより発生する熱で磁場均
一化手段8が加熱されるため、磁場均一化手段8の温度
が変動しやすく、磁場均一度の変動の抑制が困難であ
る。
【0008】図15には、第3の従来例として、強磁性
体で周囲を囲んだ超電導磁石装置を示す。この超電導磁
石装置は、第2の従来例の問題点を解消したもので、特
願平8−19503号公報に開示されている。図15
(a)はこの超電導磁石装置の外観図、図15(b)はそ
の縦断面図である。図15において、超電導コイル2と
して通常よく使用されているNbTi線材を想定して、
冷却容器4内に液体ヘリウムを収納する冷媒容器6が設
けられている。装置中央の均一磁場領域7を挾んで上下
対称に円形の超電導コイル2が設置されている。それに
対応して、冷却容器4(及び真空容器5)も円筒形状の
ものが上下対称に設置され、2個の冷却容器4はその間
に配した支柱11によって所定の距離を維持して支持さ
れる。更に、装置の外周には外部強磁性体群13、すな
わち円板状外部強磁性体13A、円筒状外部強磁性体1
3B、柱状外部強磁性体13Cが配置されている。この
ように、超電導コイル2の周囲を外部強磁性体群13で
囲むことにより、装置外部に発生する磁束について磁路
が形成されるので、漏洩磁場が遠方にまで拡がることを
抑制できる。
体で周囲を囲んだ超電導磁石装置を示す。この超電導磁
石装置は、第2の従来例の問題点を解消したもので、特
願平8−19503号公報に開示されている。図15
(a)はこの超電導磁石装置の外観図、図15(b)はそ
の縦断面図である。図15において、超電導コイル2と
して通常よく使用されているNbTi線材を想定して、
冷却容器4内に液体ヘリウムを収納する冷媒容器6が設
けられている。装置中央の均一磁場領域7を挾んで上下
対称に円形の超電導コイル2が設置されている。それに
対応して、冷却容器4(及び真空容器5)も円筒形状の
ものが上下対称に設置され、2個の冷却容器4はその間
に配した支柱11によって所定の距離を維持して支持さ
れる。更に、装置の外周には外部強磁性体群13、すな
わち円板状外部強磁性体13A、円筒状外部強磁性体1
3B、柱状外部強磁性体13Cが配置されている。この
ように、超電導コイル2の周囲を外部強磁性体群13で
囲むことにより、装置外部に発生する磁束について磁路
が形成されるので、漏洩磁場が遠方にまで拡がることを
抑制できる。
【0009】一方、この例では超電導コイル2の配置と
電流量を適切に選択することで、均一磁場領域7内の磁
場を均一にしている。被検者の開放感を得るためには、
超電導コイル2相互間の距離を広くし、かつ、超電導コ
イル2の直径を小さくする必要がある。しかし、この例
でこの目標を達成するためには、磁場均一度を得るため
に超電導コイル2に要求される起磁力は膨大なものとな
り、原価の上昇につながる。また、より高次の不整磁場
が発生するため、これを消去して均一な磁場を得るため
に超電導コイル2の個数を増やす必要がある。このこと
も装置の原価上昇につながる要因となる。更に、超電導
コイル2の各々に加わる電磁力も起磁力に応じて大きく
なるので、構造的にも厳しい条件が要求されることにな
る。
電流量を適切に選択することで、均一磁場領域7内の磁
場を均一にしている。被検者の開放感を得るためには、
超電導コイル2相互間の距離を広くし、かつ、超電導コ
イル2の直径を小さくする必要がある。しかし、この例
でこの目標を達成するためには、磁場均一度を得るため
に超電導コイル2に要求される起磁力は膨大なものとな
り、原価の上昇につながる。また、より高次の不整磁場
が発生するため、これを消去して均一な磁場を得るため
に超電導コイル2の個数を増やす必要がある。このこと
も装置の原価上昇につながる要因となる。更に、超電導
コイル2の各々に加わる電磁力も起磁力に応じて大きく
なるので、構造的にも厳しい条件が要求されることにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来例で
は、被検者に開放感を与える広い開口を備えた超電導磁
石装置であって、広い均一磁場領域を持ち、高い磁場強
度と時間的に安定な静磁場を発生できる装置を低廉な原
価で製造することは難しかった。特に、第3の従来例に
おいては、広い開口を有する超電導磁石を提供すること
はできるが、漏洩磁場を抑制するためには、上下の円筒
状外部強磁性体13Bを接続するために柱状外部強磁性
体13Cが必須となる。しかし、柱状外部強磁性体13
Cを設けることによって、この柱状外部強磁性体13C
に発生する磁化の影響が問題となる。すなわち、この磁
化によって発生する磁場が均一磁場領域7にも影響する
ために、必要とする磁場均一度を得ることが困難にな
る。柱状外部強磁性体13Cの間の距離を広く取ること
で磁場均一度に与える影響を低減することは可能である
が、装置の外形、特に柱状外部強磁性体13Cの外側間
の距離が大きくなるという問題が発生している。従っ
て、本発明では上記の問題を解決し、広い開口を備える
と共に、高い磁場強度において磁場均一度の良い磁場を
得ることができ、かつ、外形が小型の超電導磁石装置を
提供することを目的とする。
は、被検者に開放感を与える広い開口を備えた超電導磁
石装置であって、広い均一磁場領域を持ち、高い磁場強
度と時間的に安定な静磁場を発生できる装置を低廉な原
価で製造することは難しかった。特に、第3の従来例に
おいては、広い開口を有する超電導磁石を提供すること
はできるが、漏洩磁場を抑制するためには、上下の円筒
状外部強磁性体13Bを接続するために柱状外部強磁性
体13Cが必須となる。しかし、柱状外部強磁性体13
Cを設けることによって、この柱状外部強磁性体13C
に発生する磁化の影響が問題となる。すなわち、この磁
化によって発生する磁場が均一磁場領域7にも影響する
ために、必要とする磁場均一度を得ることが困難にな
る。柱状外部強磁性体13Cの間の距離を広く取ること
で磁場均一度に与える影響を低減することは可能である
が、装置の外形、特に柱状外部強磁性体13Cの外側間
の距離が大きくなるという問題が発生している。従っ
て、本発明では上記の問題を解決し、広い開口を備える
と共に、高い磁場強度において磁場均一度の良い磁場を
得ることができ、かつ、外形が小型の超電導磁石装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次の解決
手段によって達成される。本発明の超電導磁石装置は、
超電導特性を有する物質から構成され、有限の領域に第
1の方向に向かう均一磁場を発生させるための電流を流
す磁場発生源と、該磁場発生源を超電導特性を示す温度
まで冷却し、維持するための冷却手段と、前記磁場発生
源を支持するための支持手段とを具備する超電導磁石装
置において、前記磁場発生源は前記均一磁場領域を挾ん
で前記第1の方向に沿ってほぼ等距離に配置されたほぼ
相似形状をした1対の磁場発生素子群から構成され、各
磁場発生素子群は前記均一磁場領域の磁場の主成分を発
生するために、前記第1の方向を中心軸とする円に沿う
第2の方向に向かう電流を流す1個以上の第1の磁場発
生素子と、前記均一磁場領域の磁場の均一度を改善する
ために前記第2の方向と同じ、又は逆向きの電流を流す
1個以上の第2の磁場発生素子とから構成され、前記第
2の磁場発生素子の直径は前記第1の磁場発生素子の外
径よりも小さく、前記磁場発生素子群の各々の周囲を包
囲するように1対の第1の強磁性体が配置され、該第1
の強磁性体間を部分的に磁気的に接続し、その両端が前
記第1の強磁性体の各々とほぼ同じ位置にある第2の強
磁性体が前記第1の方向と平行に配置され、該第2の強
磁性体の内側表面と前記均一磁場領域の中心を通り前記
第1の方向に平行な中心軸との距離が、前記第1の強磁
性体に近い位置の部分よりも、前記均一磁場領域の外周
に近い位置の部分において遠くなっているものである
(請求項1)。この構成では、磁場発生源の周囲にこれ
を包囲するように第1の強磁性体を配置し、更に第1の
強磁性体を接続、支持する柱状の第2の強磁性体が磁石
の中心軸に平行に配置され、この第2の強磁性体の均一
磁場領域の外周に近い位置の部分の内周側の表面が磁石
の中心軸から離れた位置にあるので、均一磁場領域から
強磁性体を遠ざけることができ、均一磁場領域の磁場均
一度を改善することができる。
手段によって達成される。本発明の超電導磁石装置は、
超電導特性を有する物質から構成され、有限の領域に第
1の方向に向かう均一磁場を発生させるための電流を流
す磁場発生源と、該磁場発生源を超電導特性を示す温度
まで冷却し、維持するための冷却手段と、前記磁場発生
源を支持するための支持手段とを具備する超電導磁石装
置において、前記磁場発生源は前記均一磁場領域を挾ん
で前記第1の方向に沿ってほぼ等距離に配置されたほぼ
相似形状をした1対の磁場発生素子群から構成され、各
磁場発生素子群は前記均一磁場領域の磁場の主成分を発
生するために、前記第1の方向を中心軸とする円に沿う
第2の方向に向かう電流を流す1個以上の第1の磁場発
生素子と、前記均一磁場領域の磁場の均一度を改善する
ために前記第2の方向と同じ、又は逆向きの電流を流す
1個以上の第2の磁場発生素子とから構成され、前記第
2の磁場発生素子の直径は前記第1の磁場発生素子の外
径よりも小さく、前記磁場発生素子群の各々の周囲を包
囲するように1対の第1の強磁性体が配置され、該第1
の強磁性体間を部分的に磁気的に接続し、その両端が前
記第1の強磁性体の各々とほぼ同じ位置にある第2の強
磁性体が前記第1の方向と平行に配置され、該第2の強
磁性体の内側表面と前記均一磁場領域の中心を通り前記
第1の方向に平行な中心軸との距離が、前記第1の強磁
性体に近い位置の部分よりも、前記均一磁場領域の外周
に近い位置の部分において遠くなっているものである
(請求項1)。この構成では、磁場発生源の周囲にこれ
を包囲するように第1の強磁性体を配置し、更に第1の
強磁性体を接続、支持する柱状の第2の強磁性体が磁石
の中心軸に平行に配置され、この第2の強磁性体の均一
磁場領域の外周に近い位置の部分の内周側の表面が磁石
の中心軸から離れた位置にあるので、均一磁場領域から
強磁性体を遠ざけることができ、均一磁場領域の磁場均
一度を改善することができる。
【0012】本発明の超電導磁石装置では更に、前記第
2の強磁性体は前記均一磁場領域の外周に近い位置の部
分で、かつ、前記中心軸に面する側に、強磁性体を切除
された窪みを具備するものである(請求項2)。この構
成の効果は、請求項1の効果と同様である。
2の強磁性体は前記均一磁場領域の外周に近い位置の部
分で、かつ、前記中心軸に面する側に、強磁性体を切除
された窪みを具備するものである(請求項2)。この構
成の効果は、請求項1の効果と同様である。
【0013】本発明の超電導磁石装置では更に、前記第
2の強磁性体の窪みの形状を適切に選択することによ
り、前記均一磁場の前記中心軸に対し非対称な成分を抑
制したものである(請求項3)。この構成の効果も、請
求項1の効果と同様である。
2の強磁性体の窪みの形状を適切に選択することによ
り、前記均一磁場の前記中心軸に対し非対称な成分を抑
制したものである(請求項3)。この構成の効果も、請
求項1の効果と同様である。
【0014】本発明の超電導磁石装置では更に、前記第
2の強磁性体の前記窪みに、非磁性材料の補強体を補填
したものである(請求項4)。この構成では、第2の強
磁性体の機械的強度を向上させることができる。
2の強磁性体の前記窪みに、非磁性材料の補強体を補填
したものである(請求項4)。この構成では、第2の強
磁性体の機械的強度を向上させることができる。
【0015】本発明の超電導磁石装置では更に、前記第
2の強磁性体の断面形状を、前記中心軸から前記第2の
強磁性体の断面を見た視野角がほぼ一定であるように構
成したものである(請求項5)。この構成では、被検者
の開放感を損わずに、漏洩磁場の低減又は磁石外形の小
型化を図ることができる。
2の強磁性体の断面形状を、前記中心軸から前記第2の
強磁性体の断面を見た視野角がほぼ一定であるように構
成したものである(請求項5)。この構成では、被検者
の開放感を損わずに、漏洩磁場の低減又は磁石外形の小
型化を図ることができる。
【0016】本発明の磁気共鳴イメ−ジング装置は上記
の本発明の超電導磁石装置を用いたものである(請求項
6)。
の本発明の超電導磁石装置を用いたものである(請求項
6)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に従って説明する。本発明の超電導磁石装置の第1の実
施例を図1に示す。この超電導磁石装置1の主な構成要
素は第3の従来例として説明した図15と基本的に同一
である。すなわち、撮影空間である均一磁場領域7に磁
場を発生させるための超電導コイル2、それを収納し冷
却するための冷却容器4(真空容器5及び冷媒容器6を
含む。)、及び漏洩磁場を低減させるための強磁性体
(ここでは鉄を使用している。)21である。(以下の
説明では、第3の従来例と共通する部分については図1
5を用いて説明する。)
に従って説明する。本発明の超電導磁石装置の第1の実
施例を図1に示す。この超電導磁石装置1の主な構成要
素は第3の従来例として説明した図15と基本的に同一
である。すなわち、撮影空間である均一磁場領域7に磁
場を発生させるための超電導コイル2、それを収納し冷
却するための冷却容器4(真空容器5及び冷媒容器6を
含む。)、及び漏洩磁場を低減させるための強磁性体
(ここでは鉄を使用している。)21である。(以下の
説明では、第3の従来例と共通する部分については図1
5を用いて説明する。)
【0018】本実施例の超電導コイル2の配置について
も、基本的には第3の従来例と同じで、装置中央の均一
磁場領域7を挾んで上下方向に対向して対称位置に設置
されている。超電導コイル2は図15の第3の従来例の
如く、均一磁場領域7の磁場の主成分を発生する主コイ
ル2Aと、均一磁場領域7の磁場均一度を改善するため
の調整コイル2Bとから成り、主コイル2A、調整コイ
ル2Bとも1個以上のコイルからなる。また、調整コイ
ル2Bは磁場均一度を調整するために、主コイル2Aと
は逆極性の磁場を発生するコイルを含むことがあり、そ
のような構成にすることにより超電導コイル2全体の外
形寸法が大きくならないようにしている。それに応じ
て、冷却容器4も円筒形状のものを上下方向に対向して
対称位置に設置され、両冷却容器4はその間にある2本
の支柱(図示せず)によって所定の距離を維持して保持
される。この支柱は、上下の冷却容器4を機械的に支え
る働きをしているが、必要によっては、上下の液体ヘリ
ウムの入った冷媒容器6を熱的に接続させる働きを持た
せても良い。そのような働きを持たせることにより、冷
凍機を上下に1台ずつ設ける必要がなくなり、MRI装
置のシステムに1台の冷凍機で間に合わせることが可能
になる。また、支柱の本数に限定はなく、3本以上に増
やすこともできるし、開放感を増すためには片持ちの1
本の支柱としても良い。
も、基本的には第3の従来例と同じで、装置中央の均一
磁場領域7を挾んで上下方向に対向して対称位置に設置
されている。超電導コイル2は図15の第3の従来例の
如く、均一磁場領域7の磁場の主成分を発生する主コイ
ル2Aと、均一磁場領域7の磁場均一度を改善するため
の調整コイル2Bとから成り、主コイル2A、調整コイ
ル2Bとも1個以上のコイルからなる。また、調整コイ
ル2Bは磁場均一度を調整するために、主コイル2Aと
は逆極性の磁場を発生するコイルを含むことがあり、そ
のような構成にすることにより超電導コイル2全体の外
形寸法が大きくならないようにしている。それに応じ
て、冷却容器4も円筒形状のものを上下方向に対向して
対称位置に設置され、両冷却容器4はその間にある2本
の支柱(図示せず)によって所定の距離を維持して保持
される。この支柱は、上下の冷却容器4を機械的に支え
る働きをしているが、必要によっては、上下の液体ヘリ
ウムの入った冷媒容器6を熱的に接続させる働きを持た
せても良い。そのような働きを持たせることにより、冷
凍機を上下に1台ずつ設ける必要がなくなり、MRI装
置のシステムに1台の冷凍機で間に合わせることが可能
になる。また、支柱の本数に限定はなく、3本以上に増
やすこともできるし、開放感を増すためには片持ちの1
本の支柱としても良い。
【0019】一方、漏洩磁場を低減するために、装置の
外周部には強磁性体(本実施例では鉄を使用する。)か
らなる構造体21が設置されている。具体的には、上下
の冷却容器4の上下を円板状強磁性体21Aで囲み、上
下の円板状強磁性体21Aを柱の形状をした柱状強磁性
体21Bによって磁気的に接続している。更に、円板状
強磁性体21Aと柱状強磁性体21Bの磁気的結合を高
め、漏洩磁場を抑制するために、円板状強磁性体21A
の外周で、かつ、柱状強磁性体21Bの端部に接する部
分に補助強磁性体21Cを設置している。このように超
電導コイル2を収納した冷却容器4の周囲を強磁性体構
造体21で囲むことで、超電導コイル2によって装置外
部に発生する磁束について磁路が形成されるので、漏洩
磁場が遠方にまで拡がることを抑制できる。
外周部には強磁性体(本実施例では鉄を使用する。)か
らなる構造体21が設置されている。具体的には、上下
の冷却容器4の上下を円板状強磁性体21Aで囲み、上
下の円板状強磁性体21Aを柱の形状をした柱状強磁性
体21Bによって磁気的に接続している。更に、円板状
強磁性体21Aと柱状強磁性体21Bの磁気的結合を高
め、漏洩磁場を抑制するために、円板状強磁性体21A
の外周で、かつ、柱状強磁性体21Bの端部に接する部
分に補助強磁性体21Cを設置している。このように超
電導コイル2を収納した冷却容器4の周囲を強磁性体構
造体21で囲むことで、超電導コイル2によって装置外
部に発生する磁束について磁路が形成されるので、漏洩
磁場が遠方にまで拡がることを抑制できる。
【0020】しかし、第3の従来例において説明した如
く、柱状強磁性体21Bが存在すると均一磁場領域7の
磁場均一度が乱される問題が生じる。この問題を解消す
るために、本発明においては柱状強磁性体21Bの中央
部分の均一磁場領域7に近い側に窪み22を設けてい
る。図2に柱状強磁性体21Bの窪み22の部分の詳細
図を示す。図示の如く、柱状強磁性体21Bの均一磁場
領域7に近い側の面に短形状の窪み22を設けることに
より、強磁性体を均一磁場領域7から遠ざけることがで
きるために、均一磁場領域7の磁場の軸非対称成分(図
示のZ軸に対し非対称な磁場の成分)を抑制することが
できる。また、柱状強磁性体21Bの外側部分の形状は
変えていないので、単に2本の柱状強磁性体21Bの内
側の間隔を拡げた場合と異なり、装置の外形が大型化す
ることもない。
く、柱状強磁性体21Bが存在すると均一磁場領域7の
磁場均一度が乱される問題が生じる。この問題を解消す
るために、本発明においては柱状強磁性体21Bの中央
部分の均一磁場領域7に近い側に窪み22を設けてい
る。図2に柱状強磁性体21Bの窪み22の部分の詳細
図を示す。図示の如く、柱状強磁性体21Bの均一磁場
領域7に近い側の面に短形状の窪み22を設けることに
より、強磁性体を均一磁場領域7から遠ざけることがで
きるために、均一磁場領域7の磁場の軸非対称成分(図
示のZ軸に対し非対称な磁場の成分)を抑制することが
できる。また、柱状強磁性体21Bの外側部分の形状は
変えていないので、単に2本の柱状強磁性体21Bの内
側の間隔を拡げた場合と異なり、装置の外形が大型化す
ることもない。
【0021】上記の効果を具体的に検証するために、計
算機シミュレ−ションを行った結果を以下に説明する。
図2に示すように、柱状強磁性体(材質は鉄)21Bの
内側を高さA1、深さA2だけ切除して短形状の窪み2
2を設けた場合の3例及び窪み22を設けない場合につ
いて計算を行った。計算モデルについてのA1及びA2
の寸法を表1に示す。モデル1は鉄の切除を行わない場
合で、基準となるデ−タである。モデル2からモデル4
に進むにつれて、鉄を切除する量が多くなり、窪み22
が大きくなっている。シミュレ−ション結果として、磁
石中心の磁場強度を約0.75テスラのときの漏洩磁場
の広がり、磁場均一度、展開係数のデ−タをまとめたも
のを表2に示す。また、シミュレ−ション結果をグラフ
にまとめたものを図3〜図6に示す。
算機シミュレ−ションを行った結果を以下に説明する。
図2に示すように、柱状強磁性体(材質は鉄)21Bの
内側を高さA1、深さA2だけ切除して短形状の窪み2
2を設けた場合の3例及び窪み22を設けない場合につ
いて計算を行った。計算モデルについてのA1及びA2
の寸法を表1に示す。モデル1は鉄の切除を行わない場
合で、基準となるデ−タである。モデル2からモデル4
に進むにつれて、鉄を切除する量が多くなり、窪み22
が大きくなっている。シミュレ−ション結果として、磁
石中心の磁場強度を約0.75テスラのときの漏洩磁場
の広がり、磁場均一度、展開係数のデ−タをまとめたも
のを表2に示す。また、シミュレ−ション結果をグラフ
にまとめたものを図3〜図6に示す。
【0022】図3は各モデルに対する漏洩磁場の広がり
の変化を示している。横軸にモデルNO.をとり、縦軸
に5ガウスラインの磁石中心からの距離(磁石の中心か
ら漏洩磁場の強度が5ガウスとなる位置までの距離)を
とっている。磁石の中心からの方向としては、直交3方
向をとりZ軸上、径方向の2つの軸上(柱状強磁性体2
1Bのある方向(X軸方向とする。)と無い方向(Y軸
方向とする。))を選んである。正方形印がX軸方向、
三角形印がY軸方向、菱形印がZ軸方向のデ−タであ
る。図3から、モデルの差による漏洩磁場の変化は少な
く、柱状強磁性体21Bの内側を若干量切除しても漏洩
磁場に対する影響は少なく、問題ないことが分かる。
の変化を示している。横軸にモデルNO.をとり、縦軸
に5ガウスラインの磁石中心からの距離(磁石の中心か
ら漏洩磁場の強度が5ガウスとなる位置までの距離)を
とっている。磁石の中心からの方向としては、直交3方
向をとりZ軸上、径方向の2つの軸上(柱状強磁性体2
1Bのある方向(X軸方向とする。)と無い方向(Y軸
方向とする。))を選んである。正方形印がX軸方向、
三角形印がY軸方向、菱形印がZ軸方向のデ−タであ
る。図3から、モデルの差による漏洩磁場の変化は少な
く、柱状強磁性体21Bの内側を若干量切除しても漏洩
磁場に対する影響は少なく、問題ないことが分かる。
【0023】一方、図4には均一磁場領域内の磁場均一
度の変化(これは磁場強度の変化に対応する。)の様子
を示す。磁石の中心から直交3方向(X、Y、Z軸方
向)に22.5cm離れた3点における磁場均一度が各
モデルについてどのように変化するかを示している。図
4から、柱状強磁性体21Bの切除量を増やすにつれ
て、Z軸方向の磁場強度が下がり、X軸方向(柱状強磁
性体のある側)の磁場強度が上昇することが分かる。一
方、Y軸方向(開放側)の磁場強度の変化量は少ない
が、わずかずつ減少している。モデル2の場合、X軸方
向とY軸方向の磁場強度がほぼ等しくなっており、磁場
分布の軸非対称性が小さくなっていることが分かる。
度の変化(これは磁場強度の変化に対応する。)の様子
を示す。磁石の中心から直交3方向(X、Y、Z軸方
向)に22.5cm離れた3点における磁場均一度が各
モデルについてどのように変化するかを示している。図
4から、柱状強磁性体21Bの切除量を増やすにつれ
て、Z軸方向の磁場強度が下がり、X軸方向(柱状強磁
性体のある側)の磁場強度が上昇することが分かる。一
方、Y軸方向(開放側)の磁場強度の変化量は少ない
が、わずかずつ減少している。モデル2の場合、X軸方
向とY軸方向の磁場強度がほぼ等しくなっており、磁場
分布の軸非対称性が小さくなっていることが分かる。
【0024】上記のことをもっと明瞭に示すために、図
5及び図6に、磁場分布をルジャンドル関数で展開した
場合の展開係数項の変化の様子を示した。両図の縦軸は
各展開係数項の強さを示している。図5には係数項
(m、n)が(0,2)と(2,2)の項について示
し、図6にはそれ以外のいくつかの項について示した。
ここで、mの値が0の場合は軸対称な項で、0以外の場
合は軸非対称な項である。各項の値が大きい程、磁場分
布に不均一な項が付加され、全部の項の値が0になった
場合に理想的に均一な磁場分布が得られる。
5及び図6に、磁場分布をルジャンドル関数で展開した
場合の展開係数項の変化の様子を示した。両図の縦軸は
各展開係数項の強さを示している。図5には係数項
(m、n)が(0,2)と(2,2)の項について示
し、図6にはそれ以外のいくつかの項について示した。
ここで、mの値が0の場合は軸対称な項で、0以外の場
合は軸非対称な項である。各項の値が大きい程、磁場分
布に不均一な項が付加され、全部の項の値が0になった
場合に理想的に均一な磁場分布が得られる。
【0025】図5及び図6において、モデル2の場合に
は、軸非対称成分として最も大きな(2,2)項がほぼ
0となっており、その他の(2,4)項や(4,4)項
等も小さくなっている。一方、軸対称項である(0,
2)項や(0,4)項の絶対値は増加している。しか
し、これらの軸対称項は超電導コイル2の配置を再度最
適化し直すことで容易に低減できる程度であり、実際上
の問題にはならない。以上の検討により、柱状強磁性体
21Bの内側部分を切除することにより、漏洩磁場に影
響を与えることなく、磁場分布の軸非対称成分を大幅に
低減できることを確認できた。
は、軸非対称成分として最も大きな(2,2)項がほぼ
0となっており、その他の(2,4)項や(4,4)項
等も小さくなっている。一方、軸対称項である(0,
2)項や(0,4)項の絶対値は増加している。しか
し、これらの軸対称項は超電導コイル2の配置を再度最
適化し直すことで容易に低減できる程度であり、実際上
の問題にはならない。以上の検討により、柱状強磁性体
21Bの内側部分を切除することにより、漏洩磁場に影
響を与えることなく、磁場分布の軸非対称成分を大幅に
低減できることを確認できた。
【0026】また、本発明で用いる強磁性体としては、
磁気的に強磁性を示すものであれば鉄以外の材質も選択
可能である。しかし、磁気的特性、コスト、機械的強度
を考慮した場合、一般には鉄を使用することが望まし
い。更に、柱状強磁性体21Bの本数は必要に応じて何
本でも良いが、一般には支柱の本数と同数にすることに
よって被検者の入る撮影空間が外観上広く感じられる利
点がある。
磁気的に強磁性を示すものであれば鉄以外の材質も選択
可能である。しかし、磁気的特性、コスト、機械的強度
を考慮した場合、一般には鉄を使用することが望まし
い。更に、柱状強磁性体21Bの本数は必要に応じて何
本でも良いが、一般には支柱の本数と同数にすることに
よって被検者の入る撮影空間が外観上広く感じられる利
点がある。
【0027】図1の超電導磁石装置において、冷却容器
4の対向面には傾斜磁場コイル収納用窪み27が設けら
れているが、この部分には傾斜磁場コイルや照射用高周
波コイルがセットされる。本発明の超電導磁石装置は、
これらの傾斜磁場コイルや照射用高周波コイルを取り付
けられて、更に各種電源や制御機器と組合せてMRI装
置として使用されて、上記した、広い開口、強い磁場強
度における高均一度、小型化等の特徴点を発揮する。
4の対向面には傾斜磁場コイル収納用窪み27が設けら
れているが、この部分には傾斜磁場コイルや照射用高周
波コイルがセットされる。本発明の超電導磁石装置は、
これらの傾斜磁場コイルや照射用高周波コイルを取り付
けられて、更に各種電源や制御機器と組合せてMRI装
置として使用されて、上記した、広い開口、強い磁場強
度における高均一度、小型化等の特徴点を発揮する。
【0028】図7には本発明の第2の実施例を示す。図
7は本実施例の要部である柱状強磁性体21Bを示した
もので、本実施例では第1の実施例に対し窪みの形状が
異なるものである。本実施例では図示の如く柱状強磁性
体21Bの内側を曲線状に切除して窪み22Aを設けて
いる。このように柱状強磁性体21Bの厚さの変化を緩
やかにすることで、柱状強磁性体21Bの中を通る磁束
の流れが自然になるので窪み22Aの部分に磁束が集中
することが避けられる。この結果、強磁性体が部分的に
磁気飽和を起こしにくくなるので漏洩磁場を低減する効
果がある。また、応力の集中もなくなるので、構造的な
強度を高めることができる。窪み22Aの曲線の形状、
すなわち曲率、深さ、長さ等は、主に均一磁場領域7の
磁場均一度に与える影響と機械的強度を考慮して設定す
ることが必要である。
7は本実施例の要部である柱状強磁性体21Bを示した
もので、本実施例では第1の実施例に対し窪みの形状が
異なるものである。本実施例では図示の如く柱状強磁性
体21Bの内側を曲線状に切除して窪み22Aを設けて
いる。このように柱状強磁性体21Bの厚さの変化を緩
やかにすることで、柱状強磁性体21Bの中を通る磁束
の流れが自然になるので窪み22Aの部分に磁束が集中
することが避けられる。この結果、強磁性体が部分的に
磁気飽和を起こしにくくなるので漏洩磁場を低減する効
果がある。また、応力の集中もなくなるので、構造的な
強度を高めることができる。窪み22Aの曲線の形状、
すなわち曲率、深さ、長さ等は、主に均一磁場領域7の
磁場均一度に与える影響と機械的強度を考慮して設定す
ることが必要である。
【0029】図8には本発明の第3の実施例を示す。本
実施例では、柱状強磁性体21Bの窪み22の部分に非
磁性の補強体23を挿入し、固着したものである。この
ような構造をとることにより、柱状強磁性体21Bに窪
み22を設けたことにより生じる構造的な強度低下を補
強することができる。また、補強体23には非磁性の材
料を用いることで、構造材を挿入することによる磁場分
布への影響は避けられる。
実施例では、柱状強磁性体21Bの窪み22の部分に非
磁性の補強体23を挿入し、固着したものである。この
ような構造をとることにより、柱状強磁性体21Bに窪
み22を設けたことにより生じる構造的な強度低下を補
強することができる。また、補強体23には非磁性の材
料を用いることで、構造材を挿入することによる磁場分
布への影響は避けられる。
【0030】図9は、図1の本発明の第1の実施例の構
造を上から見た図である。従来の技術で説明した第2、
第3の従来例の場合(図14、図15参照)では、上下
の強磁性体を接続、支持する柱状強磁性体には断面が円
形のものが使用されていた。(比較のため、図9にこの
円筒柱状強磁性体24を重ねて破線で示した。)これ
は、円形断面のものの製造が容易であることが主な理由
である。
造を上から見た図である。従来の技術で説明した第2、
第3の従来例の場合(図14、図15参照)では、上下
の強磁性体を接続、支持する柱状強磁性体には断面が円
形のものが使用されていた。(比較のため、図9にこの
円筒柱状強磁性体24を重ねて破線で示した。)これ
は、円形断面のものの製造が容易であることが主な理由
である。
【0031】一方、本発明では、図9に示すように、柱
状強磁性体21Bの断面は磁石中心から遠ざかるほど幅
が広くなる扇形の形状をしている。図9の上で比較すれ
ば分かるように、断面形状が円形の場合と扇形の場合と
で、撮影空間7に入った被検者から見た場合の視野の広
さを同じにすると、柱状強磁性体の断面積は扇形の場合
の方が広くなる。すなわち、磁束が通り易くなるので、
外部への磁場漏洩を少なくする効果がある。逆に、扇形
断面の場合に、漏洩磁場値を円形断面の場合と同程度に
抑制しょうとしたとき(断面積を同程度にすればよ
い。)、磁石中心軸25から柱状強磁性体21Bの外周
26までの距離を短くすることができるので、装置の外
形寸法(すなわち、2本の柱状強磁性体21Bの外周間
の距離)を小さくすることができる。
状強磁性体21Bの断面は磁石中心から遠ざかるほど幅
が広くなる扇形の形状をしている。図9の上で比較すれ
ば分かるように、断面形状が円形の場合と扇形の場合と
で、撮影空間7に入った被検者から見た場合の視野の広
さを同じにすると、柱状強磁性体の断面積は扇形の場合
の方が広くなる。すなわち、磁束が通り易くなるので、
外部への磁場漏洩を少なくする効果がある。逆に、扇形
断面の場合に、漏洩磁場値を円形断面の場合と同程度に
抑制しょうとしたとき(断面積を同程度にすればよ
い。)、磁石中心軸25から柱状強磁性体21Bの外周
26までの距離を短くすることができるので、装置の外
形寸法(すなわち、2本の柱状強磁性体21Bの外周間
の距離)を小さくすることができる。
【0032】上述の如く、柱状強磁性体21Bの断面の
幅を、磁石中心軸25から遠くなるほど広くすることに
より、撮影空間7に入った被検者の視界を妨げることな
く、外形を小さくすることが可能である。この観点での
柱状強磁性体21Bの断面形状の変形例を図10〜図1
2に示す。いずれの例も、磁石中心軸25からみた視野
角は同じで、外周26の形状を変えたものである。図1
0の場合は1本の直線で、図11の場合は2本の直線
で、図12の場合は円形で、それぞれ外周26を形成し
たものである。
幅を、磁石中心軸25から遠くなるほど広くすることに
より、撮影空間7に入った被検者の視界を妨げることな
く、外形を小さくすることが可能である。この観点での
柱状強磁性体21Bの断面形状の変形例を図10〜図1
2に示す。いずれの例も、磁石中心軸25からみた視野
角は同じで、外周26の形状を変えたものである。図1
0の場合は1本の直線で、図11の場合は2本の直線
で、図12の場合は円形で、それぞれ外周26を形成し
たものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、広
い開口を備えると共に、強い磁場強度において、高い均
一度の磁場を得ることができ、かつ、外形の小型な超電
導磁石装置を提供することができる。
い開口を備えると共に、強い磁場強度において、高い均
一度の磁場を得ることができ、かつ、外形の小型な超電
導磁石装置を提供することができる。
【図1】本発明の超電導磁石装置の第1の実施例。
【図2】柱状強磁性体の窪みの部分の詳細図。
【図3】各モデルに対する漏洩磁場の広がりの変化を示
す図。
す図。
【図4】均一磁場領域内の磁場均一度の変化の様子を示
す図。
す図。
【図5】磁場分布をルジャンドル関数で展開した場合の
展開係数項の変化の様子を示す図(1)。
展開係数項の変化の様子を示す図(1)。
【図6】磁場分布をルジャンドル関数で展開した場合の
展開係数項の変化の様子を示す図(2)。
展開係数項の変化の様子を示す図(2)。
【図7】本発明の第2の実施例を示す図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す図。
【図9】図1の本発明の第1の実施例を上から見た図。
【図10】柱状強磁性体の断面形状の変形例(1)。
【図11】柱状強磁性体の断面形状の変形例(2)。
【図12】柱状強磁性体の断面形状の変形例(3)。
【図13】第1の従来例の水平磁場方式の超電導磁石装
置。
置。
【図14】第2の従来例の鉄による磁路を用いた超電導
磁石装置。
磁石装置。
【図15】第3の従来例の強磁性体で周囲を囲んだ超電
導磁石装置。
導磁石装置。
【表1】 計算モデルについてのA1及びA2の寸法。
【表2】 各モデルについての漏洩磁場の広がり、磁場均一度、展
開係数のシミュレ−ション結果のまとめ。
開係数のシミュレ−ション結果のまとめ。
1 超電導磁石装置 2 超電導コイル 4 冷却容器 7 均一磁場領域(撮影空間) 21 強磁性体構造体 21A 円板状強磁性体 21B 柱状強磁性体 21C 補助強磁性体 22、22A 窪み 23 補強体 25 磁石の中心軸 26 柱状強磁性体の外周。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】上記の効果を具体的に検証するために、計
算機シミュレーションを行なった結果を以下に説明す
る。図2に示すように、柱状強磁性体(材質は鉄)21
Bの内側を高さA1、深さA2だけ切除して短形状の窪
み22を設けた場合の3例及び窪み22を設けない場合
について計算を行った。計算モデルについてのA1及び
A2の寸法を表1に示す。モデル1は鉄の切除を行わな
い場合で、基準となるデータである。モデル2からモデ
ル4に進むにつれて、切除する量が多くなり、窪み22
が大きくなっている。シミュレーション結果として、磁
石中心の磁場強度を約0.75テスラのときの漏洩磁場
の広がり、磁場均一度、展開係数のデータをまとめたも
のを表2に示す。また、シミュレーション結果をグラフ
にまとめたものを図3〜図6に示す。
算機シミュレーションを行なった結果を以下に説明す
る。図2に示すように、柱状強磁性体(材質は鉄)21
Bの内側を高さA1、深さA2だけ切除して短形状の窪
み22を設けた場合の3例及び窪み22を設けない場合
について計算を行った。計算モデルについてのA1及び
A2の寸法を表1に示す。モデル1は鉄の切除を行わな
い場合で、基準となるデータである。モデル2からモデ
ル4に進むにつれて、切除する量が多くなり、窪み22
が大きくなっている。シミュレーション結果として、磁
石中心の磁場強度を約0.75テスラのときの漏洩磁場
の広がり、磁場均一度、展開係数のデータをまとめたも
のを表2に示す。また、シミュレーション結果をグラフ
にまとめたものを図3〜図6に示す。
【表1】
【表2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】 第3の従来例の強磁性体で周囲を囲んだ超
電導磁石装置。
電導磁石装置。
Claims (6)
- 【請求項1】超電導特性を有する物質から構成され、有
限の領域に第1の方向に向かう均一磁場を発生させるた
めの電流を流す磁場発生源と、該磁場発生源を超電導特
性を示す温度まで冷却し、維持するための冷却手段と、
前記磁場発生源を支持するための支持手段とを具備する
超電導磁石装置において、前記磁場発生源は前記均一磁
場領域を挾んで前記第1の方向に沿ってほぼ等距離に配
置されたほぼ相似形状をした1対の磁場発生素子群から
構成され、各磁場発生素子群は前記均一磁場領域の磁場
の主成分を発生するために、前記第1の方向を中心軸と
する円に沿う第2の方向に向かう電流を流す1個以上の
第1の磁場発生素子と、前記均一磁場領域の磁場の均一
度を改善するために前記第2の方向と同じ、又は逆向き
の電流を流す1個以上の第2の磁場発生素子とから構成
され、前記第2の磁場発生素子の直径は前記第1の磁場
発生素子の外径よりも小さく、前記磁場発生素子群の各
々の周囲を包囲するように1対の第1の強磁性体が配置
され、該第1の強磁性体間を部分的に磁気的に接続し、
その両端が前記第1の強磁性体の各々とほぼ同じ位置に
ある第2の強磁性体が前記第1の方向と平行に配置さ
れ、該第2の強磁性体の内側表面と前記均一磁場領域の
中心を通り前記第1の方向に平行な中心軸との距離が、
前記第1の強磁性体に近い位置の部分よりも、前記均一
磁場領域の外周に近い位置の部分において遠くなってい
ることを特徴とする超電導磁石装置。 - 【請求項2】請求項1記載の超電導磁石装置において、
前記第2の強磁性体は前記均一磁場領域の外周に近い位
置の部分で、かつ、前記中心軸に面する側に、強磁性体
を切除された窪みを具備することを特徴とする超電導磁
石装置。 - 【請求項3】請求項1及び2記載の超電導磁石装置にお
いて、前記第2の強磁性体の窪みの形状を適切に選択す
ることにより、前記均一磁場の前記中心軸に対し非対称
な成分を抑制したことを特徴とする超電導磁石装置。 - 【請求項4】請求項2及び3記載の超電導磁石装置にお
いて、前記第2の強磁性体の前記窪みに、非磁性材料の
補強体を補填したことを特徴とする超電導磁石装置。 - 【請求項5】請求項1乃至4記載の超電導磁石装置にお
いて、前記第2の強磁性体の断面形状を、前記中心軸か
ら前記第2の強磁性体の断面を見た視野角がほぼ一定で
あるように構成したことを特徴とする超電導磁石装置。 - 【請求項6】請求項1乃至5記載の超電導磁石装置を用
いた磁気共鳴イメ−ジング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8129317A JPH09289982A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 超電導磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8129317A JPH09289982A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 超電導磁石装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09289982A true JPH09289982A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=15006593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8129317A Pending JPH09289982A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 超電導磁石装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09289982A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7276908B2 (en) | 2004-06-23 | 2007-10-02 | Hitachi, Ltd. | Magnetic resonance imaging apparatus with suppressed noise |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8129317A patent/JPH09289982A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7276908B2 (en) | 2004-06-23 | 2007-10-02 | Hitachi, Ltd. | Magnetic resonance imaging apparatus with suppressed noise |
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