JPH09290157A - メタノール分解触媒及びその製造方法 - Google Patents

メタノール分解触媒及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09290157A
JPH09290157A JP8108317A JP10831796A JPH09290157A JP H09290157 A JPH09290157 A JP H09290157A JP 8108317 A JP8108317 A JP 8108317A JP 10831796 A JP10831796 A JP 10831796A JP H09290157 A JPH09290157 A JP H09290157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
nickel
oxide
palladium
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8108317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3390778B2 (ja
Inventor
Masaki Haruta
正毅 春田
Yasuyuki Matsumura
安行 松村
Kenkichi Kagawa
謙吉 香川
Teiichi Usami
禎一 宇佐見
Masanori Kawazoe
政宣 川添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Daikin Industries Ltd filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP10831796A priority Critical patent/JP3390778B2/ja
Publication of JPH09290157A publication Critical patent/JPH09290157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3390778B2 publication Critical patent/JP3390778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低温活性に優れ且つ合成ガス(水素と一酸化炭
素)への選択性が高いメタノール分解触媒を提供する。 【解決手段】担体として、ランタン、セリウム及びプラ
セオジウムのうちから選ばれた1種の希土類元素の酸化
物、又はランタン、セリウム及びプラセオジウムのうち
から選ばれた2種以上の希土類元素の酸化物の混合物若
しくは複合酸化物を採用し、これにニッケル又はパラジ
ウムをて担持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノールを分解
して水素と一酸化炭素とよりなる合成ガスを得るメタノ
ール接触分解用の触媒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタノールの接触分解の主反応は次式で
表わされる吸熱反応であるため、低温で行うことができ
ると、低温排熱の有効利用が可能となり、省エネルギー
に有利である。この反応は、メタノールのスチームリフ
ォーミング反応とは異なり、水蒸気は反応に関与しな
い。
【0003】 CH3 OH → CO+2H2 ΔH=21.7kcal/mol
【0004】上記メタノール分解用の触媒としては、ア
ルミナやシリカ等の担持体に白金属元素、ニッケル等の
VIII族元素やその酸化物、あるいは銅やその酸化物等を
担持したもの、その他種々の提案がある。
【0005】例えば、特開昭57−144031号公報
にはアルミナにニッケル及びカリウムを担持させた触
媒、特開昭60−257837号公報にはリンとニッケ
ルを含有する触媒、特開昭63−55101号公報には
活性アルミナにパラジウムを担持させた触媒、特開昭6
3−4849号公報には白金、パラジウム及びロジウム
から選ばれた少なくとも1種の元素とモリブデン及びラ
ンタンから選ばれた少なくとも1種の元素とをシリカに
担持させた触媒、並びに特開昭63−264141号公
報にはパラジウムとアルミニウム等とをシリカに担持さ
せた触媒がそれぞれ記載されている。
【0006】また、従来、触媒の調製には、担体を触媒
金属の溶液に浸せきし、担体を引き上げるか、または溶
媒を蒸発させるかした後、乾燥、焼成する、という含浸
法が多く採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のメタノ
ール分解用触媒は、300℃以下での活性が低い、ある
いはジメチルエーテル、メタン等の副生成物が多い等の
問題がある。本発明は、このような問題を解決し、低温
活性及び選択性に優れたメタノール分解触媒を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、種々の実験、研究を進めた結果、特定の
種類の希土類酸化物を担体とし、これにニッケルまたは
パラジウムを触媒金属として担持させた場合、高い低温
活性及び選択性が得られ、また該触媒の調製に特定の方
法を採用することによって、所期の効果が得られること
が容易になることを見出し、本発明を完成するに至った
ものである。以下、その内容を具体的に説明する。
【0009】<請求項1に係る発明>この発明のメタノ
ール分解触媒は、担体として、ランタン、セリウム及び
プラセオジウムのうちから選ばれた1種の希土類元素の
酸化物、又はランタン、セリウム及びプラセオジウムの
うちから選ばれた2種以上の希土類元素の酸化物の混合
物若しくは複合酸化物を用い、この担体に担持させる触
媒金属をニッケルとしている。この触媒の場合、後述す
る実施例で明らかになるが、低温活性が高く且つ水素と
一酸化炭素とよりなる合成ガスへの選択性が良い。
【0010】ニッケル系触媒では、シリカにニッケルを
担持した触媒が主流であるが、本発明触媒では、ニッケ
ル/シリカ触媒よりも大幅に低温活性が向上した。ま
た、ニッケル系触媒では副生成物としてメタンが生成す
るが、本発明触媒では、メタン生成量が大幅に低減し、
水素と一酸化炭素とよりなる合成ガスへの選択性が向上
した。その理由は明らかではないが、上記希土類系酸化
物が担体として直接的あるいは間接的にメタノール分解
に寄与し、ニッケルとの相互作用により低温活性が高ま
ったものと考えられる。また、上記希土類系酸化物担体
は、塩基性であり、酸点強度が低いために副生成物が少
なくなっているものと考えられる。
【0011】また、上記希土類系酸化物担体としては、
ランタン酸化物単独、セリウム酸化物(セリア)単独、
あるいはプラセオジウム酸化物単独であっても、これら
の酸化物のうちから選ばれた2種以上の酸化物の混合物
であっても複合酸化物(金属酸化物2種以上が一つの化
合物相をつくった形の酸化物)であってもよいが、混合
物で好結果が得られている。このような触媒の調製に
は、含浸法,共沈法,析出沈殿法など種々の方法を採用
することができる。
【0012】<請求項2に係る発明>この発明に係るメ
タノール分解触媒は、担体として、ランタン酸化物、プ
ラセオジウム酸化物、又は該両酸化物の混合物若しくは
複合酸化物、又はランタン酸化物、セリウム酸化物及び
プラセオジウム酸化物のうちから選ばれた2種以上の酸
化物の混合物若しくは複合酸化物を用い、該担体に担持
する触媒金属をパラジウムとしている。
【0013】この触媒の場合も、後述する実施例で明ら
かになるが、低温活性が高く且つ水素と一酸化炭素とよ
りなる合成ガスへの選択性が良い。その理由は明らかで
はないが、上記希土類系酸化物が担体としてメタノール
分解に寄与し、パラジウムとの相互作用により低温活性
が高まったものと考えられる。また、上記希土類系酸化
物担体は塩基性であり、酸点強度が低いため副生成物が
少なくなっているものと考えられる。
【0014】また、この触媒の場合も、上記希土類系酸
化物担体としては、単独の希土類酸化物であっても、酸
化物の混合物であっても複合酸化物であってもよいが、
混合物で好結果が得られている。また、触媒の調製に
は、含浸法、共沈法、析出沈殿法など種々の方法を採用
することができる。
【0015】<請求項3に係る発明>この発明は、上記
請求項1に係るメタノール分解触媒において、上記ニッ
ケル担持量を触媒全量の2〜50wt%としていること
を特徴とする。ここに、上記ニッケルの担持量を2wt
%以上としているのは、高い活性を得るためである。し
かし、この活性の向上には担体におけるニッケルの分散
性を高めることが効果的であるものの、ニッケルが一定
量を越えると分散性自体はもはや高くならず、活性の向
上は望めなくなる。かかる観点からニッケルの担持量の
上限は50wt%とすることが好適である。
【0016】<請求項4に係る説明>この発明は、上記
請求項2に係るメタノール分解触媒において、上記パラ
ジウム担持量を触媒全量の0.5〜30wt%としてい
ることを特徴とする。ここに、上記パラジウムの担持量
を0.5wt%以上としているのは、高い活性を得るた
めである。しかし、この活性の向上には担体におけるパ
ラジウムの分散性を高めることが効果的であるものの、
パラジウムが一定量を越えると分散性自体はもはや高く
ならず、活性の向上は望めなくなる。逆に高価なパラジ
ウムを多量に用いることは不経済である。しかも、パラ
ジウム自体の比重が大きいために触媒全体が重くなり、
触媒の単位重量当たりの活性をみれば、それがパラジウ
ム担持量の増大とともに低下することになる。かかる観
点からパラジウムの担持量の上限は30wt%とするこ
とが好適である。
【0017】<請求項5に係る発明>この発明は、上記
請求項1又は請求項2に係るメタノール分解触媒の好適
な製造方法に関するものであって、上記担体を形成する
ための希土類元素の化合物と上記触媒金属としてのニッ
ケルまたはパラジウムの化合物とを溶媒に溶かしてなる
原料溶液を調製し、上記原料溶液とアルカリ溶液とを混
合することによって、上記担体を形成するための希土類
元素の化合物を上記担体の前駆体である水酸化物等とし
て沈殿させると同時に、該担体の前駆体に上記触媒金属
を水酸化物等として共沈させることを特徴とする。
【0018】当該発明は、上記メタノール分解触媒の調
製に共沈法を採用したものであるが、この方法の場合、
上記希土類系酸化物担体におけるニッケル又はパラジウ
ムの分散性が高くなり、活性の向上に有利になる。
【0019】すなわち、従来一般に採用されている含浸
法の場合は、ニッケルまたはパラジウムの担持量を多く
しても担体表面の付着しやすい部位に多量の触媒金属が
塊になって担持されていくだけで、分散性は高くならな
い。そして、この含浸法の場合は、希土類系酸化物担体
単独では比較的大きな比表面積を有するにもかかわら
ず、ニッケルまたはパラジウムの担持量が多くなるに従
って触媒の比表面積が大きく低下していき、その担持量
が10wt%程度になると活性の向上は望めなくなるの
が通常である。
【0020】これに対して、当該発明の場合は、上記希
土類系酸化物担体の前駆体が水酸化物等として沈殿生成
する過程で同時にニッケルまたはパラジウムも水酸化物
等として共沈担持されるから、希土類系酸化物担体とニ
ッケル又はパラジウムとが緊密に結合されることにな
り、ニッケル又はパラジウムが該希土類系酸化物担体に
高分散担持される。特に限定するわけではないが、ニッ
ケル又はパラジウムの担持量を2〜50wt%にした場
合でも触媒の比表面積およびニッケル又はパラジウムの
金属表面積の低下は少なく、ニッケル又はパラジウムの
担持量を多くすることによって触媒の活性を高めること
ができる。
【0021】ここに、上記希土類系酸化物担体を構成す
る希土類元素の化合物としては、酢酸塩、硝酸塩,硫酸
塩などの電解質、特に水溶性のものがよく、ニッケル又
はパラジウム化合物も同様である。上記沈殿試薬として
は、水酸化ナトリウム,水酸化アンモニウム,炭酸ナト
リウム等を用い、これによって上記原料溶液のpHを調
整することになる。
【0022】また、得られた共沈物については、これを
洗浄した後に乾燥し、300〜600℃程度の温度で焼
成すればよく、使用に際しては、例えば当該触媒粉を固
めてこれを粉砕することにより、適宜の大きさの粒子と
し、これを触媒反応管に詰めればよい。
【0023】<請求項6に係る発明>この発明は、請求
項1又は請求項2に係るメタノール分解触媒の好適な製
造方法に関するものであって、上記担体を分散させてな
る溶液に上記触媒金属としてのニッケル又はパラジウム
化合物を溶かし、該溶液とアルカリ溶液とを混合するこ
とによって、該担体に上記ニッケル又はパラジウムを水
酸化物等として析出沈殿させることを特徴とする。当該
発明においても、含浸法とは違って、ニッケル又はパラ
ジウムが水酸化物等として希土類系酸化物担体上に析出
することによって担持されるから、請求項5に係る発明
と同様にニッケル又はパラジウムの高分散担持が可能に
なり、得られる触媒の比表面積およびニッケル又はパラ
ジウムの金属表面積も大きいものになる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ニッケル
系触媒の担体として、ランタン、セリウム及びプラセオ
ジウムのうちから選ばれた1種の希土類元素の酸化物、
又はランタン、セリウム及びプラセオジウムのうちから
選ばれた2種以上の希土類元素の酸化物の混合物若しく
は複合酸化物を採用したから、高い低温活性及び高い選
択性が得られる。
【0025】請求項2に係る発明によれば、パラジウム
系触媒の担体として、ランタン酸化物、プラセオジウム
酸化物、又は該両酸化物の混合物若しくは複合酸化物、
又はランタン酸化物、セリウム酸化物及びプラセオジウ
ム酸化物のうちから選ばれた2種以上の酸化物の混合物
若しくは複合酸化物を採用したから、高い低温活性及び
高い選択性が得られる。
【0026】請求項3に係る発明によれば、上記請求項
1に係るメタノール分解触媒において、そのニッケル担
持量を2〜50wt%としたから、高い活性を得ること
ができる。
【0027】請求項4に係る発明によれば、上記請求項
2に係るメタノール分解触媒において、上記パラジウム
担持量を0.5〜30wt%としたから、高い活性を得
ることができる。
【0028】請求項5に係る発明によれば、上記請求項
1又は請求項2に係るメタノール分解触媒を製造するに
あたって、上記担体を形成するための希土類元素の化合
物と上記触媒金属としてのニッケル又はパラジウム化合
物とを溶媒に溶かしてなる原料溶液を調製し、上記原料
溶液とアルカリ溶液とを混合することによって、上記担
体を形成するための希土類元素の化合物を上記担体の前
駆体である水酸化物等として沈殿させると同時に、該担
体の前駆体に上記ニッケル又はパラジウムを水酸化物等
として共沈させるようにしたから、ニッケル又はパラジ
ウムを担体上に高分散担持させることができ、つまり、
触媒の比表面積及びニッケル又はパラジウムの金属表面
積を大きく低下させることなく多量の触媒金属を当該担
体に担持することができ、触媒活性の向上に有利にな
る。
【0029】請求項6に係る発明によれば、請求項1及
び2に記載されているメタノール分解触媒を製造するに
あたって、上記担体を分散させてなる溶液にニッケル又
はパラジウム化合物を溶かし、該溶液とアルカリ溶液と
を混合することによって、該担体に上記ニッケル又はパ
ラジウムを水酸化物等として析出沈殿させるようにした
から、請求項5に係る発明と同様にニッケル又はパラジ
ウムの高分散担持が可能となり、触媒活性の向上に有利
になる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を説明す
る。
【0031】(触媒の調製) No.1触媒 ニッケル化合物として、硝酸ニッケル4水和物を3.7
2g、ランタン化合物として、酢酸ランタン1.5水和
物を4.48gそれぞれ秤量し、これを500mlの蒸
留水に溶解させてA液とした。一方、沈殿試薬として水
酸化ナトリウム4.99gを秤量し、これを500ml
の蒸留水に溶解させてB液とした。そして、このA液及
びB液の各々を90℃に加熱した後、B液にA液を一気
に流し込み、共沈物を生成させた。このようにして得ら
れた共沈物を上記の温度で1時間撹拌した後、充分に水
洗して乾燥し、500℃にて5時間の焼成を行った。得
られたNi/La2 3 触媒は、ランタン酸化物上にニ
ッケルが高分散に担持されたものであり、ニッケルの担
持量は触媒全量の15wt%である。
【0032】No.2触媒 上記No.1触媒と同様の共沈法によって、セリアにニ
ッケルを担持させてなるNi/CeO2 触媒を調製し
た。ニッケルの担持量は触媒全量の15wt%である。
【0033】No.3触媒 上記No.1触媒と同様の共沈法によって、プラセオジ
ウム酸化物にニッケルを担持させてなるNi/PrO2
触媒を調製した。ニッケルの担持量は触媒全量の15w
t%である。
【0034】No.4触媒 ニッケル化合物として、硝酸ニッケル4水和物を3.7
2g、ランタン化合物として酢酸ランタン1.5水和物
を2.24g、セリウム化合物として酢酸セリウム1水
和物を6.21gそれぞれ秤量し、これを500mlの
蒸留水に溶解させてA液とした。一方、沈殿試薬として
水酸化ナトリウム4.27gを秤量し、これを500m
lの蒸留水に溶解させてB液とした。そして、このA液
及びB液の各々を90℃に加熱した後、B液にA液を一
気に流し込み、共沈物を生成させた。このようにして得
られた共沈物を上記の温度で1時間撹拌した後、充分に
水洗して乾燥し、500℃にて5時間の焼成を行った。
得られたNi/La2 3−CeO2 触媒は、ランタン
酸化物とセリアとの複合体(ランタン酸化物とセリアと
が微細に混合したもの、一部は複合酸化物を生成してい
ると推測される)にニッケルが高分散に担持されたもの
であり、ニッケルの担持量は触媒全量の15wt%であ
り、ランタン酸化物とセリアの比率は1:3である。
【0035】No.5触媒 上記No.4触媒と同様の共沈法によって、ランタン酸
化物−セリア複合体上にニッケルを担持させてなるNi
/La2 3 −CeO2 触媒を調製した。ニッケルの担
持量は触媒全量の15wt%であり、ランタン酸化物と
セリアの比率は1:1である。
【0036】No.6触媒 上記No.4触媒と同様の共沈法によって、ランタン酸
化物−セリア複合体上にニッケルを担持させてなるNi
/La2 3 −CeO2 触媒を調製した。ニッケルの担
持量は触媒全量の15wt%であり、ランタン酸化物と
セリアの比率は3:1である。
【0037】No.7触媒 パラジウム化合物として、塩化パラジウムを1.25
g、ランタン化合物として、酢酸ランタン1.5水和物
を8.95gそれぞれ秤量し、これを500mlの蒸留
水に溶解させてA液とした。一方、沈殿試薬として水酸
化ナトリウム3.17gを秤量し、これを500mlの
蒸留水に溶解させてB液とした。そして、このA液及び
B液の各々を90℃に加熱した後、B液にA液を一気に
流し込み、共沈物を生成させた。このようにして得られ
た共沈物を上記の温度で1時間撹拌した後、充分に水洗
して乾燥し、500℃にて5時間の焼成を行った。得ら
れたPd/La2 3 触媒は、ランタン酸化物上にパラ
ジウムが高分散に担持されたものであり、パラジウムの
担持量は触媒全量の15wt%である。
【0038】No.8触媒 上記No.7触媒と同様の共沈法によって、プラセオジ
ウム酸化物にパラジウムを担持させてなるPd/PrO
2 触媒を調製した。パラジウムの担持量は触媒全量の1
5wt%である。
【0039】No.9触媒 パラジウム化合物として塩化パラジウムを1.25g、
ランタン化合物として酢酸ランタン1.5水和物を2.
24g、セリウム化合物として酢酸セリウム1水和物を
6.21gそれぞれ秤量し、これを500mlの蒸留水
に溶解させてA液とした。一方、沈殿試薬として水酸化
ナトリウム9.12gを秤量し、これを500mlの蒸
留水に溶解させてB液とした。
【0040】そして、このA液及びB液の各々を90℃
に加熱した後、B液にA液を一気に流し込み、共沈物を
生成させた。このようにして得られた共沈物を上記の温
度で1時間撹拌した後、充分に水洗して乾燥し500℃
にて5時間の焼成を行った。得られたPd/La2 3
−CeO2 触媒は、ランタン酸化物−セリア複合体上に
パラジウムが高分散に担持されたものであり、パラジウ
ムの担持量は触媒全量の15wt%であり、ランタン酸
化物とセリアの比率は1:3である。
【0041】No.10触媒 上記No.9触媒と同様の共沈法によって、ランタン酸
化物−セリア複合体上にパラジウムを担持させてなるP
d/La2 3 −CeO2 触媒を調製した。パラジウム
の担持量は触媒全量の15wt%であり、ランタン酸化
物とセリアの比率は1:1である。
【0042】No.11触媒 上記No.9触媒と同様の共沈法によって、ランタン酸
化物−セリア複合体上にパラジウムを担持させてなるP
d/La2 3 −CeO2 触媒を調製した。パラジウム
の担持量は触媒全量の15wt%であり、ランタン酸化
物とセリアの比率は3:1である。
【0043】No.12触媒 ランタン酸化物にニッケルを担持させてなるNi/La
2 3 触媒を析出沈殿法によって得た。この析出沈殿法
は以下のとおりである。
【0044】すなわち、No.1触媒と同様に、硝酸ニ
ッケル4水和物を3.72gを秤量し、これを500m
lの蒸留水に溶解させてA液とした。一方、沈殿試薬と
して水酸化ナトリウム4.99gを秤量し、これを50
0mlの蒸留水に溶解させてB液とした。このB液にラ
ンタン酸化物4.25gを混入し、このA液及びB液の
各々を90℃に加熱した後、B液にA液を一気に流し込
み、沈殿物を生成させた。このようにして得られた沈殿
物を上記の温度で1時間撹拌した後、充分に水洗して乾
燥し、500℃にて5時間の焼成を行った。得られたN
i/La2 3触媒は、ランタン酸化物上にニッケルが
高分散に担持されたものであり、ニッケルの担持量は触
媒全量の15wt%である。
【0045】No.13触媒 上記No.12触媒と同様の析出沈殿法によって、ラン
タン酸化物にニッケルを担持させてなるNi/La2
3 触媒を調製した。ニッケルの担持量は触媒全量の2w
t%である。
【0046】No.14触媒 上記No.1触媒と同様の共沈法によって、ランタン酸
化物にニッケルを担持させてなるNi/La2 3 触媒
を調製した。ニッケルの担持量は触媒全量の50wt%
である。
【0047】No.15触媒 上記No.12触媒と同様の析出沈殿法によって、ラン
タン酸化物にパラジウムを担持させてなるPd/La2
3 触媒を調製した。パラジウムの担持量は触媒全量の
15wt%である。
【0048】No.16触媒 上記No.12触媒と同様の析出沈殿法によって、ラン
タン酸化物にパラジウムを担持させてなるPd/La2
3 触媒を調製した。パラジウムの担持量は触媒全量の
0.5wt%である。
【0049】No.17触媒 上記No.12触媒と同様の共沈法によって、ランタン
酸化物にパラジウムを担持させてなるPd/La2 3
触媒を調製した。パラジウムの担持量は触媒全量の30
wt%である。
【0050】No.18触媒 No.1触媒等との比較のため、シリカにニッケルを担
持させてなるNi/SiO2 触媒を含浸法にて調製し
た。すなわち、シリカ粉末を硝酸ニッケル4水和物水溶
液に浸漬し、引き上げて乾燥、焼成することによってシ
リカ粉末にニッケルを担持させたものである。ニッケル
の担持量は15wt%である。
【0051】(触媒の評価)上記No.1〜18の各触
媒を固定床流通式反応装置に組み込み、この触媒に水素
還元処理を施した後、メタノール20%を含むアルゴン
ガスを反応温度200℃,空間速度5,000ml・h
-1・g-1(cat)で通し、反応生成物の組成を測定す
ることによって、各触媒のメタノール分解特性(転化
率,選択率)を評価した。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】まず、No.1〜3の触媒とNo.18の
触媒の触媒特性を比較すると、従来一般に採用されてい
るNo.18のニッケル/シリカ触媒よりもNo.1〜
3の希土類酸化物にニッケルを担持した触媒の方が低温
活性に優れていることがわかる。また、ニッケル系触媒
では転化率の上昇にしたがってメタンが副成し選択率が
下がる傾向にあるが、No.1〜3の触媒はいずれも高
い選択率を示している。
【0054】また、No.4〜6の触媒とこれらの触媒
の特性を比較すると、希土類酸化物を複合化したNo.
4〜6の触媒は、No.1〜3の触媒よりもさらに低温
活性に優れていることがわかる。これは、希土類酸化物
を複合化することにより、ニッケル及び担体の粒子径が
微細化するためではないかと考えられる。また、ランタ
ン酸化物とセリアを複合化した系においては、ランタン
酸化物の割合が大きい触媒の方が低温活性に優れてい
る。
【0055】つまり、共沈法により調製した希土類系酸
化物担体にニッケルを担持した触媒は、従来一般に採用
されている触媒よりも低温活性及び選択性に優れてお
り、希土類酸化物を複合化することにより、さらに低温
活性を向上させることができる。
【0056】また、No.12の触媒はNo.1と同じ
組成の触媒を析出沈殿法を用いて調製したものである
が、これもNo.18の触媒よりも低温活性に優れてい
ることから、希土類系酸化物担体にニッケルを担持した
触媒は共沈法のみならず析出沈殿法により調整した場合
においてもその効果が発現することがわかる。
【0057】一方、No.13,14の触媒とNo.1
の触媒の特性を比較すると、ニッケルの担持量が多くな
るにしたがって転化率が高くなっているものの、該担持
量が15wt%を越えると転化率は略一定となっている
ことがわかる。これは、ニッケルの粒子径が担持量が増
えるにしたがって大きくなり、触媒の単位重量あたりの
ニッケルの表面積が低下したためであると考えられる。
つまり、ニッケルの担持量は高い転化率を得る観点から
下限を2wt%とすることがよいこと、そして、上限を
50wt%としても高い転化率を得ることができること
がわかる。
【0058】なお、ニッケル、希土類元素の出発原料を
変更したもの、沈殿剤を変更したもの、複合化する希土
類元素の種類及び比率を変更したもの、ニッケル担持量
を変更したもの等についても同様の特性評価を行った
が、いずれの場合も低温活性に優れたものが得られたこ
とから、本発明はこの実施例の条件に限られるものでは
ない。
【0059】次に、No.7,8の希土類酸化物にパラ
ジウムを担持した触媒の特性を見てみると、ニッケルを
担持した触媒と同様に低温活性及び選択性に優れている
ことがわかる。
【0060】また、No.9〜11の触媒とNo.7,
8の触媒の特性を比較すると、希土類酸化物を複合化し
たNo.9〜11の触媒は、No.7,8の触媒よりも
さらに低温活性に優れていることがわかる。これは、希
土類酸化物を複合化することにより、パラジウム及び担
体の粒子径が微細化するためではないかと考えられる。
また、ランタン酸化物とセリアを複合化した系において
は、ランタン酸化物の割合が大きい触媒の方が低温活性
に優れている。
【0061】つまり、共沈法により調整した希土類酸化
物にパラジウムを担持した触媒は、低温活性及び選択性
に優れており、希土類酸化物を複合化することにより、
さらに低温活性を向上させることができる。
【0062】また、No.15の触媒はNo.7と同じ
組成の触媒を析出沈殿法を用いて調製したものである
が、これも低温活性に優れていることから、希土類系酸
化物担体にパラジウムを担持した触媒は共沈法のみなら
ず析出沈殿法により調製した場合においてもその効果が
発現することがわかる。
【0063】一方、No.16,17の触媒とNo.7
の触媒の特性を比較すると、パラジウムの担持量が多く
なるにしたがって転化率が高くなっているものの、該担
持量が15wt%を越えると転化率は略一定となってい
ることがわかる。これは、パラジウムの粒子径が担持量
が増えるにしたがって大きくなり、触媒の単位重量あた
りのパラジウムの表面積が低下したためであると考えら
れる。つまり、パラジウムの担持量は高い転化率を得る
観点から下限を0.5wt%とすることがよいこと、そ
して、上限を30wt%としても高い転化率を得ること
ができることがわかる。
【0064】なお、パラジウム,希土類元素の出発原料
を変更したもの、沈殿剤を変更したもの、複合化する希
土類元素の種類及び比率を変更したもの等についても同
様の特性評価を行ったが、いずれの場合も低温活性に優
れたものが得られたことから、本発明はこの実施例の条
件に限られるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 安行 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 工業技 術院大阪工業技術研究所内 (72)発明者 香川 謙吉 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 宇佐見 禎一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 川添 政宣 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランタン、セリウム及びプラセオジウム
    のうちから選ばれた1種の希土類元素の酸化物、又はラ
    ンタン、セリウム及びプラセオジウムのうちから選ばれ
    た2種以上の希土類元素の酸化物の混合物若しくは複合
    酸化物を担体とし、この担体にニッケルが触媒金属とし
    て担持されていることを特徴とするメタノール分解触
    媒。
  2. 【請求項2】 ランタン酸化物、プラセオジウム酸化
    物、又は該両酸化物の混合物若しくは複合酸化物、又は
    ランタン酸化物、セリウム酸化物及びプラセオジウム酸
    化物のうちから選ばれた2種以上の酸化物の混合物若し
    くは複合酸化物を担体とし、この担体にパラジウムが触
    媒金属として担持されていることを特徴とするメタノー
    ル分解触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されているメタノール分
    解触媒において、上記ニッケルの担持量が2〜50wt
    %であることを特徴とするメタノール分解触媒。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載されているメタノール分
    解触媒において、上記パラジウムの担持量が0.5〜3
    0wt%であることを特徴とするメタノール分解触媒。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載されている
    メタノール分解触媒の製造方法であって、上記担体を形
    成するための希土類元素の化合物と上記触媒金属の化合
    物とを溶媒に溶かしてなる原料溶液を調製し、該原料溶
    液とアルカリ溶液とを混合することによって、上記担体
    を形成するための希土類元素を上記担体の前駆体である
    水酸化物等として沈殿させると同時に、該担体の前駆体
    に上記触媒金属を水酸化物等として共沈させることを特
    徴とするメタノール分解触媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載されている
    メタノール分解触媒の製造方法であって、上記担体を分
    散させてなる溶液に上記触媒金属の化合物を溶かし、該
    溶液とアルカリ溶液とを混合することによって、該担体
    に上記触媒金属を水酸化物等として析出沈殿させること
    を特徴とするメタノール分解触媒の製造方法。
JP10831796A 1996-04-30 1996-04-30 メタノール分解触媒及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3390778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10831796A JP3390778B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 メタノール分解触媒及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10831796A JP3390778B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 メタノール分解触媒及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09290157A true JPH09290157A (ja) 1997-11-11
JP3390778B2 JP3390778B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=14481653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10831796A Expired - Lifetime JP3390778B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 メタノール分解触媒及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3390778B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1124635A4 (en) * 1998-09-21 2002-01-30 Univ Queensland CATALYST FOR CONVERTING HYDROCARBONS

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1124635A4 (en) * 1998-09-21 2002-01-30 Univ Queensland CATALYST FOR CONVERTING HYDROCARBONS

Also Published As

Publication number Publication date
JP3390778B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0406896B1 (en) Catalyst for reforming hydrocarbon with steam
CN102105222B (zh) 用于从合成气合成甲醇的催化剂及其制备方法
JP3118565B2 (ja) メタノール合成用触媒及びメタノールの合成方法
JP4355047B2 (ja) リホーミング用触媒およびこれを用いた合成ガスの製法
JPH11314035A (ja) 触媒担体と触媒及びこれらの製造方法
JP2004000900A (ja) 炭化水素の改質用触媒と炭化水素の改質方法
JP2021130100A (ja) アンモニア分解触媒
JP3260411B2 (ja) 炭化水素水蒸気改質用触媒及びその製造方法
CN111841531A (zh) 一种负载型合金催化剂及其制备方法和应用
JPH05154383A (ja) 一酸化炭素又は二酸化炭素の水素化反応用触媒
JP2005144402A (ja) 炭化水素の部分酸化用触媒およびそれを用いた合成ガスの製造法
KR101594901B1 (ko) 환원가스 제조용 개질 촉매, 그 제조방법 및 상기 개질 촉매를 이용하여 환원가스를 제조하는 방법
JP2004209408A (ja) 炭化水素の改質用触媒及び炭化水素の改質方法
JP2813770B2 (ja) エタノールの製造方法
JP4505126B2 (ja) リホーミング用触媒の製法
JPH05221602A (ja) 合成ガスの製造方法
JP3307976B2 (ja) 炭化水素水蒸気改質触媒
JP4505127B2 (ja) リホーミング用触媒の製法およびこれを用いた合成ガスの製法
JP3390778B2 (ja) メタノール分解触媒及びその製造方法
JP5871312B2 (ja) 微粒子凝集体の製造方法、水蒸気改質触媒、水蒸気改質触媒の製造方法及び、水素製造方法
JP3390777B2 (ja) メタノール分解用触媒及びその製造方法
JPH06134305A (ja) 耐熱性触媒およびその使用方法
JP2002126528A (ja) リホーミング用触媒の製造方法
JP5207755B2 (ja) 炭化水素の改質用触媒の製造方法
JPS6045537A (ja) 含酸素有機化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term