JPH09290344A - 工作物搬送装置 - Google Patents

工作物搬送装置

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Publication number
JPH09290344A
JPH09290344A JP12627696A JP12627696A JPH09290344A JP H09290344 A JPH09290344 A JP H09290344A JP 12627696 A JP12627696 A JP 12627696A JP 12627696 A JP12627696 A JP 12627696A JP H09290344 A JPH09290344 A JP H09290344A
Authority
JP
Japan
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magnetic force
magnetic
force generation
belt
adjusting
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Pending
Application number
JP12627696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Yamamoto
泰正 山本
Toru Tsukioka
徹 月岡
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KANETETSUKU KK
Kanetsu Kogyo KK
Original Assignee
KANETETSUKU KK
Kanetsu Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作物搬送用のベルトの寿命を長くすること
にある。 【解決手段】 工作物搬送装置は、上方に向く磁力発生
領域を有する磁力発生装置と、磁力発生領域の上を移動
されて工作物を搬送するベルトとを含む。磁力発生装置
は、1以上の永久磁石を用いて磁力発生領域に磁力を生
じさせる磁力発生手段を備える。磁力発生手段は、磁力
発生領域に現れる磁力を調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性材料製の工作
物をベルト上に磁気力で吸着して搬送する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁性体からなる工作物を連続的に搬送し
つつ、その工作物に、切削加工、研磨加工等の機械加工
を行う加工装置がある。このような加工装置に用いる搬
送装置の1つとして、工作物を磁力発生装置で発生する
磁力によりベルト上に一時的に固定し、その状態でベル
トを移動させて工作物を連続的に搬送する工作物搬送装
置がある。工作物は、ベルトによる搬送途中において加
工機械による加工を受ける。磁力発生装置から発生する
磁力は、工作物が加工機械による加工に耐え得るように
充分大きく設定されている。
【0003】従来の工作物搬送装置おいては、加工機械
による加工を行わない箇所においても、大きな磁力を工
作物に作用させて、工作物をベルトを介して磁力発生装
置の磁力発生領域に強く吸着している。このため、従来
の工作物搬送装置では、ベルトと磁力発生領域との間に
大きな摩擦力が作用し、ベルトに作用する張力が大きく
なり、したがってベルトの摩耗および損傷が激しく、ベ
ルトの寿命が短い。
【0004】また、従来の工作物搬送装置では、磁力発
生領域とベルトとの間に作用する大きな摩擦力のため、
磁力発生領域の摩耗も大きい。磁力発生領域の摩耗を防
ぐ目的で、磁力発生領域とベルトとの間に保護板を配置
することができるが、このようにしても、ベルトに作用
する摩擦力および張力は小さくならないから、ベルト自
体の摩耗および損傷を防止することはできない。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、ベルトの寿
命を長くすることにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】本発明の工作物搬送装置は、
上方に向く磁力発生領域を有する磁力発生装置と、磁力
発生領域の上を移動されて工作物を搬送するベルトとを
含む。磁力発生装置は、1以上の永久磁石を用いて磁力
発生領域に磁力を生じさせる磁力発生手段を備える。磁
力発生手段は、磁力発生領域に現れる磁力を調整可能で
ある。
【0007】本発明によれば、磁力発生領域に現れる磁
力を調整可能であるから、工作物の透磁率の大小に応じ
た磁力であって機械加工に充分耐えられかつベルトに必
要以上の摩擦力や張力を作用させない磁力に調整するこ
とができ、したがって従来の搬送装置に比べ、ベルトの
寿命が長くなる。
【0008】磁力発生手段は、磁力発生領域の複数箇所
であってベルトの移動方向の複数箇所に現れる磁力を独
立的に調整可能であることが好ましい。これにより、ベ
ルトの移動方向における各部の磁力の大きさを、たとえ
ば、加工を行う箇所においては大きくし、他の箇所にお
いては小さくするように、設定することができるから、
従来の搬送装置に比べ、ベルトに作用する摩擦力および
張力が小さくなり、ベルトの摩耗および損傷が少なくな
り、ベルトの寿命がより長くなる。
【0009】磁力発生手段は、磁力発生領域を形成すべ
く非磁性材料製のセパレータを間にして複数の磁極板を
直立状態に積層した磁気回路組立体であって各磁極板が
そのほぼ同じ高さ位置を貫通する複数の穴を有する磁気
回路組立体と、隣り合う磁極板の間に移動可能に配置さ
れた板状の永久磁石と、磁力発生領域に現れる磁力を調
整すべく磁極板に対する永久磁石の高さ位置を調整する
調整手段とを備えることができる。このようにすれば、
穴の上方の永久磁石の部位が大きいほど、磁力発生領域
に現れる磁力が大きくなるから、磁極板に対する永久磁
石の高さ位置を調整することにより、磁力発生領域に現
れる磁力を調整することができる。
【0010】磁力発生手段は、磁力発生領域を形成すべ
く非磁性材料製のセパレータを間にして複数の磁極板を
直立の状態に積層した磁気回路組立体と、板状の永久磁
石を間にして板状の複数のヨークを直立状態に積層した
磁力発生源であってヨークの周面の少なくとも一部が磁
極板の周面の対応する部位に対向した状態で磁気回路組
立体に対し磁極板の積層方向へ移動可能の磁力発生源
と、磁力発生領域に現れる磁力を調整すべく磁極板の積
層方向における磁気回路組立体に対する磁力発生源の位
置を調整する調整手段とを備えることができる。このよ
うにすれば、磁極板とヨークとが対向する面積が大きい
ほど、磁力発生領域に現れる磁力が大きくなるから、磁
極板の積層方向における磁気回路組立体に対する磁力発
生源の位置を調整することにより、磁力発生領域に現れ
る磁力を調整することができる。
【0011】磁力発生手段は、磁力発生領域を形成すべ
く非磁性材料製のセパレータを間にして複数の磁極板を
直立状態に積層した磁気回路組立体と、隣り合う磁極板
の間に移動不能に配置された板状の永久磁石を有する磁
力発生源と、磁気回路組立体の下側に間隔をおいて配置
された磁性材料製の磁力調整部材と、磁力発生領域に現
れる磁力を調整すべく磁気回路組立体と磁力調整部材と
の間隔を調整する調整手段とを備えることができる。こ
のようにすれば、磁気回路組立体と磁力調整部材との間
隔が大きいほど、磁力調整部材への漏洩磁束が少なくな
り、その代わりに磁力発生領域に現れる磁力が大きくな
るから、磁気回路組立体に対する磁力調整部材の位置を
調整することにより、磁力発生領域に現れる磁力を調整
することができる。
【0012】複数の磁力発生源がベルトの移動方向に間
隔をおいて配置されており、調整手段は磁力発生源毎に
配置されていることが好ましい。これにより、機械加工
箇所に関してベルトの移動方向前方および後方の箇所の
磁力を小さくすることができるから、ベルトに作用する
摩擦力および張力が小さくなり、ベルトの摩耗および損
傷が少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】工作物搬送装置の実施例
【0015】図1および図2を参照するに、工作物搬送
装置10は、工作物を加工機械12による加工位置を経
て搬送する無端ベルト14と、工作物をベルト14上に
一時的に固定する磁力を発生する磁力発生装置16と、
磁気透過性を有する細長いシート部材18とを含む。加
工機械12は、切削機、研磨機、グラインダ等の工作機
械、特に工具が回転する加工機械とすることができる。
【0016】ベルト14は、駆動用プーリ20と従動用
プーリ22とに掛け渡されており、プーリ20により矢
印24方向へ連続的に移動される。加工機械12の工具
は矢印26方向へ回転される。工作物は、移動途中にお
いて加工機械12による加工を受けるように、上側のベ
ルト部分に載置された状態でベルト14の移動により移
動される。プーリ20,22は、図示しないフレームに
支持されている。ベルト14は、その長手方向に連続す
る、金属製の線、合成樹脂製の線、繊維製の線等の線材
により補強されていることが好ましい。
【0017】磁力発生装置16は、その上面を磁力発生
面すなわち磁力発生領域としており、磁力発生領域がシ
ート部材18を介してベルト14と対向するように、上
側ベルト部分の下側に配置されている。磁力発生装置1
6も、図示しないフレームに支持されている。
【0018】シート部材18は、ベルト14に作用する
摩擦力および張力を減じるようにベルト14と磁力発生
装置16との間に配置されており、またベルト14の移
動方向に長い。シート部材18の両端は、下方に曲げら
れている。シート部材18は、金属材料製であってもよ
いし、合成樹脂製であってもよく、したがって強磁性材
料製であってよいし、非磁性材料製であってもよい。
【0019】磁力発生装置の第1の実施例
【0020】図2、図3および図4に示すように、磁力
発生装置16は、ベルト14の幅方向に間隔をおいて対
向された細長い一対の側板30と、該側板の下端に複数
のねじ部材により連結された底板32とにより、上方に
開放しかつベルト14の移動方向に長いコ字状のハウジ
ングを形成している。側板30および底板32は、強磁
性材料により形成されている。しかし、底板32は非磁
性材料であってもよい。磁力発生領域に現れる磁力は、
板32が磁性材料である場合より、板32が非磁性材料
である場合の方が大きくなる。側板30および底板32
により形成されるハウジング内には、磁気回路組立体3
4が配置されている。
【0021】磁気回路組立体34は、強磁性材料製の複
数の磁極板36を非磁性材料製のセパレータ38を間に
して、ボルト、接着剤等の手段により、直立状態に積層
している。磁極板36は、ハウジングの全長さ範囲にわ
たって伸びており、またセパレータ38の厚さ寸法に対
応する間隔をベルト14の幅方向(図4において、左右
方向)においている。各磁極板36は、該磁極板を厚さ
方向に貫通する複数の貫通穴40を同じ高さ位置に有す
る。磁気回路組立体34の上面は、ハウジングの上面と
ともに、磁力発生領域を形成している。
【0022】磁気回路組立体34は、非磁性材料製のセ
パレータ42とともに、ボルト、接着剤等の手段によ
り、側板30に移動不能に組み付けられている。各セパ
レータ38は、ベルト14の移動方向に間隔をおいた複
数(図示の例では、3)箇所を切除されている。これに
より、下方に開口する複数の空間44が隣り合う磁極板
36の間にあって各セパレータ38に形成されている。
各空間44は、開口端部において塵埃の侵入を防止する
プレート46により閉鎖されている。
【0023】各空間44には、磁力発生器すなわち磁力
発生源50が配置されている。磁力発生源50は、ベル
ト14の移動方向に間隔をおいた複数(図示の例では、
3つ)の空間52を有する磁石ケース54と、各空間5
2内に直立した状態に配置された板状の永久磁石56と
を備える。磁石ケース54および永久磁石56は、分離
不能に結合されている。磁石ケース54および永久磁石
56の厚さ寸法は、セパレータ38の厚さ寸法とほぼ同
じである。
【0024】各永久磁石56は、厚さ方向に磁化されて
おり、また両磁極面を両磁極板に対向させている。永久
磁石56は、その磁化方向が、ベルト14の移動方向に
整列する永久磁石同士では同じ方向であるが、ベルト1
4の幅方向に隣り合う永久磁石同士では逆になるよう
に、空間44に配置されている。このため、ベルト14
の幅方向に隣り合う磁極板36は互いに異なる磁極とし
て作用する。
【0025】各永久磁石56からの磁束の経路には、一
方の磁極面から、一方の磁極板36、磁力発生領域およ
び他方の磁極板36をその順に経て、他方の磁極面に戻
る第1の経路と、一方の磁極面から、底板32経て、他
方の磁極面に戻る第2の経路とがある。磁力発生領域を
経る磁束は、磁性材料性の工作物を吸着する磁力として
作用する。これに対し、底板32を経る磁束は、磁力発
生領域への磁力の発生に寄与しない、漏洩磁束である。
磁力発生領域に現れる磁力は、両経路を経る磁束量の割
合により異なる。
【0026】シート部材18は、これが薄いから、たと
え強磁性材料製であっても、磁力発生領域に現れる磁束
により磁気的に飽和し、その結果磁力発生領域に現れる
磁束はシート部材18を通過してベルト14上の工作物
に作用する。ベルト14は、非磁性材料製であることま
たは磁束が透過可能の構造を有することが好ましい。し
かし、ベルト14は、シート部材18と同様の理由か
ら、磁力発生領域に現れる磁束により磁気的に飽和する
寸法または構造を有する限り、強磁性材料製であっても
よい。
【0027】各磁極板36が同じ複数の貫通穴40を有
するから、貫通穴40の間の部位を上方へまたは下方へ
通る磁束が制限される。このため、各永久磁石56の磁
極面のうち、貫通穴40より上方の部位に対向する部分
の面積が貫通穴40より下方の部位に対向する部分の面
積より大きいと、磁力発生領域を通る磁束量が多くな
り、磁力発生領域に現れる磁力が大きくなる。これに対
し、貫通穴40より上方の部位に対向する部分の面積が
貫通穴40より下方の部位に対向する部分の面積より小
さいと、磁力発生領域を通る磁束量が少なくなり、磁力
発生領域に現れる磁力が小さくなる。
【0028】各磁石ケース54は、磁力発生領域に現れ
る磁力の調整のために、隣り合う空間52の間の部位を
上下方向に貫通するねじ穴58を有する。各ねじ穴58
には、磁力調整用のボルト60が螺合されている。ボル
ト60は、底板32およびプレート46を回転可能に貫
通して空間44内へ伸びる。ボルト60は、六角レン
チ、ドライバー等の工具を差し込む凹所を頭部に有す
る。
【0029】ボルト60は、底板32に複数のビス62
により取り外し可能に取り付けられたボルト押え64に
より底板32に対して上下方向へ大きく変位することを
防止されている。これにより、磁力発生源50が上下方
向へ大きく変位することを防止される。各ボルト押え6
4は、ボルト60を回転させる工具を差し通す複数の貫
通穴66を有する。
【0030】磁石ケース54へのボルト60のねじ込み
量を変更すると、磁力発生源50が磁極板36に対して
移動し、それにより貫通穴40に対する磁力発生源50
の高さ位置が変化する。それゆえに、磁石ケース54へ
のボルト60のねじ込み量を調整して、貫通穴40に対
する磁力発生源50の高さ位置を調整することにより、
磁力発生領域を通る磁束量ひいては磁力発生領域に現れ
る磁力を調整することができる。
【0031】工作物は、ベルト14が連続的に図1にお
ける矢印24方向へ移動されかつ磁力発生装置16が動
作している状態で、ベルト14に載置される。ベルト1
4に載置された工作物は、磁力発生装置16に磁力発生
領域に現れる磁力によりベルト14およびシート部材1
8を介して磁力発生領域に吸引され、その状態でベルト
14とともに移動される。
【0032】工作物が磁力発生装置16の側に吸引され
た状態で移動されるとき、ベルト14が工作物によりシ
ート部材18に強く押圧されるから、摩擦力および張力
がベルト14に作用する。ベルト14に作用する摩擦力
および張力が大きいと、ベルト14の摩耗および損傷が
激しく、ベルト14が短命になる。
【0033】しかし、搬送装置10によれば、磁力発生
領域に現れる磁力を工作物の大小および工作物の透磁率
の大小に応じて最適な値に調整することができるから、
機械加工に充分耐えられかつベルト14に必要以上の摩
擦力や張力を作用させない磁力に調整することができ、
したがって従来の搬送装置に比べ、ベルト14の寿命が
長くなる。
【0034】磁力発生領域に現れる磁力を磁力発生源5
0毎に異なる値に調整することができるから、ベルト1
4の移動方向における各部の磁力の大きさを、たとえば
機械加工を行う箇所においては大きくし、他の箇所にお
いては工作物を移動可能の程度に小さくするように、調
整することができ、したがって従来の搬送装置に比べ、
ベルト14に作用する摩擦力および張力が小さくなり、
ベルト14の摩耗および損傷が少なくなり、ベルト14
の寿命が長くなる。
【0035】磁力発生装置の第2の実施例
【0036】図5を参照するに、磁力発生装置70にお
いて、磁気回路組立体72は、図1〜図4に示す磁気回
路組立体34と同様に構成されている。すなわち、磁気
回路組立体72は、強磁性材料製の複数の磁極板36を
非磁性材料製のセパレータ38を間にして、ボルト、接
着剤等の手段により、直立状態に積層しており、またハ
ウジングの全長さ範囲にわたって伸びており、さらに非
磁性材料製のセパレータ42とともに、ボルト、接着剤
等の手段により、側板30に移動不能に組み付けられて
いる。
【0037】しかし、磁気回路組立体72は、磁極板3
6が貫通穴を有していない点と、下方に開口する空間7
4を有する点と、空間74に続く凹所76が一方の側板
30に形成されている点とで、前記した磁気回路組立体
34と相違する。図示してはいないが、磁気回路組立体
34と同様に、空間74および凹所76は、ベルトの移
動方向における複数箇所に形成されている。
【0038】各空間74には、磁力発生器すなわち磁力
発生源78が水平方向へ移動可能に配置されている。各
磁力発生源78は、板状の複数の永久磁石56と、板状
の複数のヨーク80とを、ボルト、接着剤等の手段によ
り、直立状態に積層した直方体状の磁石組立体とされて
いる。
【0039】磁力発生源78の各永久磁石56は、厚さ
方向に磁化されており、また磁極面を隣接するヨーク8
0に当接させている。永久磁石56は、その磁化方向
が、ベルトの移動方向に整列する永久磁石同士では同じ
方向であるが、ベルトの幅方向(図5において、左右方
向)に隣り合う永久磁石同士では逆になるように、ヨー
ク80間に配置されている。このため、ベルトの幅方向
に隣り合う磁極板36は互いに異なる磁極として作用す
る。
【0040】磁力発生源78は、その上面が空間74を
形成する天井面と対向した状態で、好ましくは上面が前
記天井面に接触した状態で、永久磁石56の磁化方向へ
移動可能に空間74に配置されている。一方の側板30
には、磁力発生源78がヨーク80の配置ピッチ分だけ
移動することを許す凹所76を有する。凹所76は、空
間74に連通する。
【0041】磁力発生装置70において、ヨーク80が
図示のように磁極板36と対向していると、各永久磁石
56からの磁束の大部分は、一方の磁極面から、一方の
ヨーク80、そのヨーク80と対向する一方の磁極板3
6、磁力発生領域、他方の磁極板36およびその磁極板
36と対向するヨーク80をその順に経て、他方の磁極
面に戻る第1の経路を経る。しかし、各永久磁石56か
らの磁束の一部は、一方の磁極面から、一方のヨーク8
0、底板32および他方の磁極板36をその順に経て、
他方の磁極面に戻る第2の経路を経る。底板32を経る
磁束は、磁力発生領域への磁力の発生に寄与しない漏洩
磁束である。
【0042】しかし、磁力発生源78を図示の状態から
右方へ移動させて、磁極板36とヨーク80との対向面
の面積を小さくすると、底板32を経る漏洩磁束が多く
なるのに対し、磁力発生領域に経る磁束量が少なくな
り、その結果磁力発生領域に現れる磁力が小さくなる。
磁力発生領域に現れる磁力は、磁極板36とヨーク80
とが実際に対向する面の面積により異なり、前記面積が
大きいほど、大きく、小さいほど小さい。
【0043】磁力発生源78は、磁力発生領域に現れる
磁力の調整のために、一方の側板30の側のヨーク80
を水平方向へ貫通するねじ穴82を有する。図示の例で
は、1つのねじ穴82を示すにすぎないが、実際には、
図3に示す磁力発生源50と同様に、ベルトの移動方向
に間隔をおいた複数箇所に形成されている。
【0044】各ねじ穴82には、磁力調整用のボルト8
4が螺合されている。ボルト84は、一方の側板30を
貫通回転可能に貫通して凹所76および空間74内へ伸
びる。ボルト84は、強磁性材料製であってもよいし、
非磁性材料製であってもよい。ボルト84は、六角レン
チ、ドライバー等の工具を差し込む凹所を頭部に有す
る。
【0045】ボルト84は、側板30に複数のビスによ
り取り外し可能に取り付けられたボルト押え86により
側板30に対して水平方向へ大きく変位することを防止
されている。これにより、磁力発生源78が水平方向へ
大きく変位することを防止される。ボルト押え86は、
ボルト84を回転させる工具を差し通す複数の貫通穴8
8を有する。
【0046】磁力発生装置70において、ねじ穴82へ
のボルト84のねじ込み量を変更すると、磁気回路組立
体72に対する磁力発生源78の水平方向の位置が変化
し、その結果磁力発生源78の上面と空間74を形成す
る天井面との接触面積が変化し、磁力発生領域に現れる
磁力が変化する。
【0047】それゆえに、磁力発生源78によれば、ボ
ルト84により磁力発生源78の上面と空間74を形成
する天井面との接触面積を調整することにより、磁力発
生領域に現れる磁力を、機械加工に充分耐えられかつベ
ルトに必要以上の摩擦力や張力を作用させない磁力に調
整することができ、したがって従来の搬送装置に比べ、
ベルトの寿命が長くなる。
【0048】磁力発生装置の第3の実施例
【0049】図6を参照するに、磁力発生装置90にお
いて、磁気回路組立体92は、強磁性材料製の複数の磁
極板36を非磁性材料製のセパレータ38を間にして、
ボルト、接着剤等の手段により、直立状態に積層してお
り、またハウジングの全長さ範囲にわたって伸びてお
り、さらに非磁性材料製のセパレータ42とともに、ボ
ルト、接着剤等の手段により、側板30に移動不能に組
み付けられている。
【0050】各セパレータ38は、ベルトの移動方向に
間隔をおいた複数箇所を矩形に切除されている。これに
より、矩形の複数の空間94が隣り合う磁極板36の間
にあって各セパレータ38に形成されている。各空間9
4には、磁力発生器すなわち磁力発生源96が移動不能
に配置されている。
【0051】磁力発生源96は、厚さ方向に磁化された
板状の永久磁石56からなる。各永久磁石56は、磁極
面を隣接する磁極板36に当接させている。永久磁石5
6は、その磁化方向が、ベルトの移動方向に整列する永
久磁石同士では同じ方向であるが、ベルトの幅方向(図
6において、左右方向)に隣り合う永久磁石同士では逆
になるように、磁極板36に積層されている。このた
め、ベルトの幅方向に隣り合う磁極板36は、互いに異
なる磁極として作用する。
【0052】各磁気回路組立体92の下側には、磁力調
整板100が複数のねじ部材102により組み付けられ
ている。磁力調整板100は、強磁性材料により形成さ
れている。各ねじ部材102は、磁力調整板100を上
下方向に貫通しており、また磁極板36に螺合されてい
る。磁気回路組立体92の下面と磁力調整板100の上
面との間隔は、複数の磁力調整ねじ104により調整さ
れる。磁力調整ねじ104は、磁力調整板100に螺合
されている。
【0053】ねじ部材102および調整ねじ104は、
六角レンチ、ドライバー等の工具を差し込む凹所を頭部
に有する。底板32は、ねじ部材102および調整ねじ
104を回転させる工具を差し通す複数の貫通穴106
および108を有する。ねじ部材102および調整ねじ
104は、強磁性材料製であってもよいし、非磁性材料
製であってもよい。図示の例では、ベルトの幅方向にお
ける1箇所に配置されたねじ部材102、調整ねじ10
4ならびにおよび貫通穴106および108を示すにす
ぎないが、実際には、図3に示す磁力発生源50と同様
に、それらはベルトの移動方向に間隔をおいた複数箇所
に配置されている。
【0054】磁力発生装置90において、各永久磁石5
6からの磁束は、一方の磁極面から、一方の磁極板3
6、磁力発生領域および他方の磁極板36をその順に経
て、他方の磁極面に戻る第1の経路と、一方の磁極面か
ら、一方の磁極板36、磁力調整板100および他方の
磁極板36をその順に経て、他方の磁極面に戻る第2の
経路とを経る。
【0055】底板32を経る磁束は、磁力発生領域経に
磁力の発生に寄与しない漏洩磁束である。そのような漏
洩磁束の量は、磁気回路組立体92と磁力調整板100
との間隔により異なる。前記間隔が小さいほど、漏洩磁
束量が多くなり、磁力発生領域を経る磁束量が少なくな
り、磁力発生領域に現れる磁力が小さくなる。
【0056】磁気回路組立体92と磁力調整板100と
の間隔は、ねじ部材102を緩めた状態で、磁力調整板
100への調整ねじ104のねじ込み量を調整すること
により変更することができる。ねじ部材102は、間隔
を調整後に磁極板36に強くねじ込まれる。
【0057】それゆえに、磁力発生装置90によれば、
ねじ部材102および調整ねじ104により磁気回路組
立体92と磁力調整板100との間隔を調整することに
より、磁力発生領域に現れる磁力を、機械加工に充分耐
えられかつベルトに必要以上の摩擦力や張力を作用させ
ない磁力に調整することができ、したがって従来の搬送
装置に比べ、ベルトの寿命が長くなる。
【0058】磁力発生装置の変形例
【0059】本発明は上記実施例に限定されない。たと
えば、複数の磁極板と複数のセパレータとを交互に積層
した磁気回路組立体を用いる代わりに、1つのセパレー
タを間にして一対の磁極板を積層した磁気回路組立体
等、他の磁気回路組立体を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工作物搬送装置の一実施例を示す
図である。
【図2】磁力発生装置の一実施例を示す断面図である。
【図3】図2の磁力発生装置で用いる磁力発生源の一実
施例を示す断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿って得た断面図である。
【図5】磁力発生装置の他の実施例を示す図4と同様の
断面図である。
【図6】磁力発生装置のさらに他の実施例を示す図4と
同様の断面図である。
【符号の説明】
10 工作物搬送装置 12 加工機械 14 無端ベルト 16,70,90 磁力発生装置 34,72,92 磁気回路組立体 36 磁極板 50,78,96 磁力発生源 56 永久磁石 60,84 磁力調整ボルト 102 ねじ部材 104 磁力調整ねじ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に向く磁力発生領域を有する磁力発
    生装置と、前記磁力発生領域の上を移動されて工作物を
    搬送するベルトとを含み、前記磁力発生装置は、1以上
    の永久磁石を用いて前記磁力発生領域に磁力を生じさせ
    る磁力発生手段であって前記磁力発生領域に現れる磁力
    を調整可能の磁力発生手段を備える、工作物搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記磁力発生手段は、前記磁力発生領域
    の複数箇所であって前記ベルトの移動方向の複数箇所に
    現れる磁力を独立的に調整可能である、請求項1に記載
    の装置。
  3. 【請求項3】 前記磁力発生手段は、前記磁力発生領域
    を形成すべく非磁性材料製のセパレータを間にして複数
    の磁極板を直立状態に積層した磁気回路組立体であって
    各磁極板がそのほぼ同じ高さ位置を貫通する複数の穴を
    有する磁気回路組立体と、隣り合う磁極板の間に移動可
    能に配置された板状の永久磁石と、前記磁力発生領域に
    現れる磁力を調整すべく前記磁極板に対する前記永久磁
    石の高さ位置を調整する調整手段とを備える、請求項1
    または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記磁力発生手段は、前記磁力発生領域
    を形成すべく非磁性材料製のセパレータを間にして複数
    の磁極板を直立の状態に積層した磁気回路組立体と、板
    状の永久磁石を間にして板状の複数のヨークを直立状態
    に積層した磁力発生源であって前記ヨークの周面の少な
    くとも一部が前記磁極板の周面の対応する部位に対向し
    た状態で前記磁気回路組立体に対し前記磁極板の積層方
    向へ移動可能の磁力発生源と、前記磁力発生領域に現れ
    る磁力を調整すべく前記磁極板の積層方向における前記
    磁気回路組立体に対する前記磁力発生源の位置を調整す
    る調整手段とを備える、請求項1または2に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】 前記磁力発生手段は、前記磁力発生領域
    を形成すべく非磁性材料製のセパレータを間にして複数
    の磁極板を直立状態に積層した磁気回路組立体と、隣り
    合う磁極板の間に移動不能に配置された板状の永久磁石
    を有する磁力発生源と、前記磁気回路組立体の下側に間
    隔をおいて配置された磁性材料製の磁力調整部材と、前
    記磁力発生領域に現れる磁力を調整すべく前記磁気回路
    組立体と前記磁力調整部材との間隔を調整する調整手段
    とを備える、請求項1または2に記載の装置。
  6. 【請求項6】 複数の前記磁力発生源が前記ベルトの移
    動方向に間隔をおいて配置されており、前記調整手段は
    前記磁力発生源毎に配置されている、請求項3,4また
    は5に記載の装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000326176A (ja) * 1999-05-13 2000-11-28 Amada Co Ltd マグネットコンベア装置
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IT202200026370A1 (it) * 2022-12-21 2024-06-21 Officina Freddi S R L Evacuatore magnetico per contenitori provvisti di tappo ferromagnetico

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