JPH092903A - スラリー状切り花延命剤組成物 - Google Patents

スラリー状切り花延命剤組成物

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JPH092903A
JPH092903A JP9258496A JP9258496A JPH092903A JP H092903 A JPH092903 A JP H092903A JP 9258496 A JP9258496 A JP 9258496A JP 9258496 A JP9258496 A JP 9258496A JP H092903 A JPH092903 A JP H092903A
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JP
Japan
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cut flower
water
slurry
silver
dispersant
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JP9258496A
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English (en)
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Masaki Hashimoto
昌樹 橋本
Takaharu Tanaka
隆治 田中
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Suntory Ltd
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Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切り花の延命効果が高く、経済的かつ効率的
であり、また操作性が簡単で人体や環境にも安全な切り
花延命剤組成物の開発。 【解決手段】 水に難溶性または不溶性の切り花延命剤
成分を分散剤と共に水中に分散させてスラリー状とした
スラリー状切り花延命剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリー状切り花
延命剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】切り花は採花直後から鮮度低下が始ま
り、日を追うに従って花弁や葉のしおれや黄化が進行
し、やがてその鑑賞価値が失われる。今後、需要拡大が
ますます期待される切り花ビジネスにおいてこの切り花
の鮮度劣化を防止することは最も重要な課題である。
【0003】従来より、かかる目的で、切り花延命剤と
しては切り花延命剤成分を含有した高濃度の液体を水で
希釈して使用する液状タイプおよび、粉末、顆粒または
錠剤状の延命剤を所定量の水に溶解させて使用する固体
タイプの2種があり、両者とも延命剤成分を均一に溶解
させて使用する切り花延命剤である。しかし、これらの
延命剤成分は、面倒な濃度調整や攪拌操作の作業が必要
となるばかりか、均一溶液であるため延命剤成分が容器
全体に分布することから効率的でないこと、さらに、排
水による環境汚染の危険があり、延命剤の種類によって
は中和剤等による処理が講じられている。
【0004】一方、切り花延命剤の延命剤成分として、
抗菌性による浄水作用を期待した抗菌性ゼオライトの使
用が示唆されている(特開昭63−265809号公報
又は特公平4−28646号公報)。しかしながら、上
記抗菌性ゼオライトは平均粒径が一般に約0.6〜2.
0μmと微粉末であるため取り扱い時に微粉が発生し飛
散したり、静電気等により周囲の器具や人体に付着する
という欠点を有している。
【0005】また、抗菌性金属を担持したアパタイト、
ゼオライト、リン酸複塩等の無機抗菌剤に弱酸およびア
ルカリの炭酸塩を当量づつ加えて打錠して、いわゆる発
泡性錠剤とし、炭酸ガスにより無機抗菌剤等を容器全体
に分散させる錠剤タイプの切り花延命剤が報告されてい
る(特開平6−279202号公報)。しかしながら、
このように炭酸ガス等により成分の分散を図る方法は、
成分が必ずしも望む粒度にまで分解されないこと、炭酸
ガスの発生のために少なくとも2成分の混合が必要であ
り、打錠工程も含めて経済性が悪いこと、炭酸ガス発生
の成分の量や種類により、切り花に対する薬害や、排水
への塩害のおそれがあること、発泡性錠剤は本来吸湿性
が極めて高く、空気中の水分においても容易に反応が促
進されまた、反応により生ずる水でさらに反応が進行し
崩壊していくという欠点のために吸湿包装や、脱水剤の
添加等の対策を講じる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明者ら
は、切り花の吸水が切り口のみから行われる点に着目
し、効率的かつ経済的で、切り花延命効果に優れ、環境
に対して安全であり、煩雑な作業や特別な注意を要さな
い切り花延命剤を創るべく鋭意研究を重ねた結果、水に
難溶性または不溶性の切り花延命剤成分を用い、これを
分散剤と共に水中に分散させてスラリー化すれば上記課
題を解決する切り花延命剤組成物を得ることを見出し、
本発明をするに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、水に難
溶性または不溶性の切り花延命剤成分を、分散剤と共に
水中に分散せしめてスラリー状としたスラリー状切り花
延命剤組成物が提供される。
【0008】本発明の切り花延命剤組成物は、スラリー
状であるため、水に投入する前には前述の従来の微粉末
に由来する欠点がなく、取り扱いが簡便でかつ、面倒な
溶液の濃度調整や攪拌操作も不要であり、水に投入後は
延命剤成分が直ちに本来の微粉末として沈降、沈殿し
て、効率よく切り花の切り口から吸収され、少量で効果
を発揮できる。また、延命剤成分は、水に難溶性または
不溶性であるため、排水による環境汚染の心配もない。
さらに、本発明の切り花延命剤組成物は、スラリー状で
あるため、微細な粉末として要求される水に難溶性また
は不溶性の切り花延命剤成分の取り扱い上の欠点がその
製造および使用のすべての段階において解決される。
【0009】本発明に使用される水に難溶性または不溶
性の切り花延命剤成分としては、水揚げ効果、植物老化
抑制効果、栄養効果、エチレン抑制効果、植物成長調節
効果、殺菌効果、腐敗防止効果等のいずれかもしくはこ
れらの相乗効果により、切り花の延命作用を有するもの
が使用できる。そのような延命剤成分としては、例えば
抗菌性金属(例えば銀、銅、亜鉛)を担持したアパタイ
ト、ゼオライト、リン酸複塩、抗菌シリカ、抗菌アルミ
ナ、抗菌活性炭や、酸化銀、塩化銀等の不溶性無機銀化
合物、または、アミノイソ酪酸等の不溶性有機エチレン
阻害剤、チアベンダゾール、テトラクロロイソフタロニ
トリル等の不溶性有機抗菌剤等が挙げられるが、これら
以外でも、切り花の延命効果に有効な作用を呈する薬剤
であれば本発明において使用することができる。
【0010】なお、これらの水に難溶性または不溶性の
切り花延命剤成分の中では、銀ゼオライトが好ましく、
また、銀ゼオライトの銀の含有量を好ましくは2.5重
量%以上としたものが切り花延命効果の面から特に好ま
しく、更に好ましくは5〜20重量%である。
【0011】本発明に使用される水に難溶性または不溶
性の切り花延命剤成分の形態は、粉末状であるものが望
ましく、切り口での吸収効率、切り花の水揚げ、延命効
果、スラリーとしての分散、流動性等の面から好ましく
は平均粒径が5μm以下、更に好ましくは2μm以下の
微粉末のものがよい。
【0012】本発明において延命剤成分をスラリー化す
るのに使用される分散剤としては、水に難溶性または不
溶性の切り花延命剤成分を流動性のよいスラリー状と
し、しかも分散持続性に優れ、長期間保存しても沈殿、
分離しない性質を有するものであれば、特に限定はな
く、また水に投入後には、切り花延命剤成分を速やかに
沈降し、容器の底面に均一に、沈殿させるものが良い。
例えば、カチオン、アニオン、ノニオンの界面活性剤や
キサンタンガム等の増粘剤、リン酸塩やポリマー系分散
剤が挙げられ、ポリオキシエチレンアルキルアミンタイ
プのようなノニオン型アルキルアミンタイプの界面活性
剤、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油及びジイソステアリン酸ポリエチレングリコールの
ようなノニオン型エステルタイプの界面活性剤、並びに
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のようなノニオン型エ
ーテルタイプの界面活性剤が好ましく、特にノニオン型
ポリオキシエチレンアルキルアミンタイプの界面活性剤
が好ましい。また、必要に応じてポリアクリルアミド等
の流動化剤や分散安定化剤、ソルビトール、ポリエチレ
ングリコール,1,3−ブチレングリコール、濃グリセ
リン等の湿潤剤を添加してもよい。
【0013】本発明のスラリー状切り花延命剤組成物に
おける成分含量には特に限定はないが、水に難溶性また
は不溶性の切り花延命剤成分は全スラリー重量に対し、
5〜70重量%が好ましく、更に好ましくは30〜60
重量%である。また分散剤は0.05〜10重量%が好
ましく、0.1〜5重量%が更に好ましい。また、必要
に応じて、流動化剤、分散安定化剤または湿潤剤は、好
ましくは10重量%未満、特に好ましくは0.1〜5重
量%の量で含まれる。残部は水で構成され、その他任意
成分として従来から使用されている任意の添加剤(例え
ばグルコース、でんぷん等の栄養剤、窒素、りん酸、カ
リウム等を含む肥料成分)を配合することができる。
【0014】本発明のスラリー状切り花延命剤組成物
は、前処理剤、後処理剤のいずれとしても用いることが
でき、また前処理から後処理まで連続使用してもよい。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明の切り花延命剤組
成物について更に詳細に説明するが、本発明をこれらの
実施例に限定するものでないことはいうまでもない。
【0016】実施例1:スラリーの調製 脱イオン水1リットルに分散剤ポリオキシエチレンオレ
イルアミン(E.O.=2)(エソミンO−12(ライ
オン(株)製))1gを加え20℃で10分間攪拌し
た。均一液になったことを確認して、攪拌しながら切り
花延命剤成分である銀ゼオライト(5重量%銀含有)5
00gを徐々に加え分散させた。混合後さらにゆっくり
20℃で1時間混合物を攪拌しスラリーを得た。
【0017】試験例1:スラリーの分散安定性試験 実施例1で調製したスラリーについて一定期間経過後の
分散安定性を測定した。測定方法はスラリーを透明の蓋
付き容器(50ml)に注入し、直後の注入高さを100
%とした。分散液上の透明な上澄液の高さを測定し、沈
降挙動を“%分散液”で表した。従って“100%分散
液”は上澄液層が形成されなかったことを意味する。そ
の結果、経過日数120日においても100%分散液
で、分散安定性は良好であった。次に、さらに長期間
(2年〜3年)の分散安定性を推測するために行われる
凍結融解試験により長期分散安定性を試験した。実施例
1で調製したスラリーを上記と同じ容器に注入し、−9
℃で14時間、続いて23℃で10時間静置し、%分散
液を測定した。また、同じ容器で、静置後に形成された
沈降物のコンシステンシーを、スパーテルで接触するこ
とによって調べた。沈降物判定は沈降物形成の有無とそ
の程度、ならびに同沈降物の再攪拌が容易か困難かまた
は不可能であるかについても調査し、下記の評点で判定
した。
【0018】A=分散液中の沈降物なし。 B=軟らかいコンシステンシーを有する沈降物の形成、
攪拌容易。 C=中程度のコンシステンシーを有する沈降物の形成、
攪拌困難。 D=硬いコンシステンシーを有する沈降物の形成、攪拌
不可能。 さらに同様の試験を3日間連続的に繰り返した。結果を
表1に示した。
【0019】表1:凍結融解試験結果 ────────────────────────────── 経過日数 %分散液 沈降物のコンシステンシー ────────────────────────────── 1 95% A 2 93% A 3 90% B ──────────────────────────────
【0020】試験例2:切り花延命効果試験 バラ(ローテローゼ)を採花後2時間以内に長さを50
cmに切り、下葉を取り除き各区20本づつ用意した。水
道水2リットルに実施例1で調製したスラリーを約60
0mg加え処理区とし、花20本を生け、7℃24時間処
理した。処理後水道水2リットルに生け換え、以後22
℃で観察し、鑑賞価値、生体重、ベントネック率を調査
した。観察中水換えは行わず、補充のみとした。水道水
2リットルのみを未処理区とし、同様の操作を行い比較
した。試験結果を表2に示した。
【0021】表中、平均鑑賞日数はベントネック、しお
れ、乾燥、露芯、咲ききり等の判断基準で鑑賞価値を失
った日数の平均値である。ベントネック率はベントネッ
クが原因で鑑賞価値を失った花の数の割合である。ま
た、累積体重指数とは試験開始時の花の生体重を100
とし、平均鑑賞日数までの日々の体重増減分を累積した
値で、この値が大きいほど鑑賞中の体重増加が大きく健
全に開花が進んだことを示す。
【0022】表2:切り花延命効果試験結果 ───────────────────────────────── 区 平均鑑賞日数 ベントネック率 累積体重指数 ───────────────────────────────── 未処理 8.4日 90% 47 処 理 14.0日 5% 137 ─────────────────────────────────
【0023】実施例2:スラリーの調製 トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(E.O.=30)0.75g、ジイソステアリン酸ポ
リエチレングリコール(E.O.=6)1.51g、ポ
リオキシエチレンオレイルアミン(E.O.=2)(エ
ソミンO−12(ライオン製))1.06gおよび1.
3−ブチレングリコール7.54gをよく攪拌混合した
ものを精製水1リットルに加え、20℃で10分間攪拌
した。ここに切り花延命剤成分である銀ゼオライト(1
0%銀含有)500gを加え30分20℃で攪拌しスラ
リーを得た。
【0024】実施例3:スラリーの調製 精製水1リットルに分散剤ポリオキシエチレンオレイル
アミン(E.O.=2)(エソミンO−12(ライオン
製))1gを加え24℃で均一になるまで攪拌した。こ
の溶液を切り花延命剤成分である銀ゼオライト(20%
銀含有)500gをゆっくり攪拌しているところに一度
に加え、さらにゆっくり1時間24℃で混合物を攪拌し
スラリーを得た。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るスラリー状切り花延命剤組
成物を用いることにより従来の切り花延命剤よりも高効
率かつ経済的に切り花を延命させることができ、かつ煩
雑な調製操作が不要で、粉末による弊害もなく、人体に
も環境にも安全な切り花の延命処理が可能になった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に難溶性または不溶性の切り花延命剤
    成分を分散剤と共に水中に分散せしめてスラリー状とし
    たことを特徴とするスラリー状切り花延命剤組成物。
  2. 【請求項2】 切り花延命剤成分が2.5重量%以上の
    銀を含有する銀ゼオライトである請求項1記載のスラリ
    ー状切り花延命剤組成物。
  3. 【請求項3】 分散剤がアルキルアミンタイプのノニオ
    ン界面活性剤である請求項1又は2記載のスラリー状切
    り花延命剤組成物。
JP9258496A 1995-04-20 1996-04-15 スラリー状切り花延命剤組成物 Pending JPH092903A (ja)

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JP9258496A JPH092903A (ja) 1995-04-20 1996-04-15 スラリー状切り花延命剤組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-95537 1995-04-20
JP9553795 1995-04-20
JP9258496A JPH092903A (ja) 1995-04-20 1996-04-15 スラリー状切り花延命剤組成物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170020A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Toshihide Yamaoka 蛍光染色植物および該植物を用いる装飾方法
JP2008081511A (ja) * 2007-12-17 2008-04-10 Kao Corp 植物鮮度保持剤
KR101339533B1 (ko) * 2005-01-05 2013-12-12 아메리칸 실버, 엘엘씨 은/물, 은 겔 및 은-기초 조성물 및 이들의 제조 및 사용방법

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