JPH09290437A - 中空樹脂製品 - Google Patents

中空樹脂製品

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JPH09290437A
JPH09290437A JP3455497A JP3455497A JPH09290437A JP H09290437 A JPH09290437 A JP H09290437A JP 3455497 A JP3455497 A JP 3455497A JP 3455497 A JP3455497 A JP 3455497A JP H09290437 A JPH09290437 A JP H09290437A
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貞行 門奈
Yoshitaka Kondo
嘉隆 近藤
Yukio Nakanishi
幸雄 中西
Masanori Kajiwara
正規 梶原
Atsushi Mizuno
敦之 水野
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14467Joining articles or parts of a single article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製部品の接合部に十分な接合強度が得ら
れるようにする。 【解決手段】 複数の樹脂製部品の接合により内部に空
間部が形成される中空樹脂製品において、樹脂製部品相
互の接合部に、両者を接合するための接合用樹脂が充填
される通路が形成され、この通路に接合用樹脂が充填さ
れた時に、充填樹脂の圧力に抗して通路の変形を防止す
る補強手段が、少なくとも1個の樹脂製部品の空間部側
に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空樹脂製品に
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、樹脂
製部品の接合部に十分な接合強度が得られる、便器の便
座をはじめとして、ポット、炊飯器、ジャー等の蓋、さ
らに食器洗い器等の家庭用品、そして流体を収納するタ
ンクなどに適用可能な中空樹脂製品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の中空樹脂製品には、
ABS樹脂等の熱可塑性樹脂から成形された複数の部品
を超音波溶着やビス止め等により接合し、内部に空間部
が形成されたものが知られている。便器の便座を例にと
ると、たとえば、図19に示したように、内面にヒータ
線等の発熱体(3)を取り付けた樹脂製の便座本体
(1)と、便器に対して緩衝ゴム等を介して対向する樹
脂製の便座裏板(2)とを溶着接合させて組み立てた暖
房便座がある。このような暖房便座では、便座本体
(1)と便座裏板(2)との接合により形成される空間
部(4)は、発熱体(3)が配設されるため、安全面や
保温性を考慮して密閉空間とすることが多い。
【0003】また、ポットの蓋を例にとると、蓋は、蓋
本体、裏蓋、ゴムパッキン及び蓋カバーから形成されて
おり、蓋本体と裏蓋との接合により相互間に空間部を形
成し、ここを断熱空間としている。この断熱空間には、
蓋開閉レバー等の機構部品が内部に挿入されている。こ
のようなポットの蓋では、裏蓋と蓋カバーとの間に形成
された断熱空間を通して水滴を貯水部に溜めるようにし
てもおり、蓋を開いた時に周囲に水滴が流れ落ちないよ
うな配慮がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の中空樹脂製品には、樹脂の種類によっては超音波
溶着、振動溶着、熱溶着等により溶着することが難しい
ものもある。このような難溶着性の樹脂には、一度溶着
バリが発生すると、長い距離を均一に溶着するのが著し
く困難となるという問題もある。ビス止めは、部品点数
の増加を招き、また、作業性が悪化し、水密性を必要と
するものの場合には、接合部にシール部材を介在させる
などの手当てが必要で、好ましい接合形態とは言えな
い。
【0005】一方、中空樹脂製品については、樹脂製部
品を相互に接合するために、図19に示したように、接
合用樹脂(10)が通るようにした通路を接合部に設
け、この通路に、たとえばポリプロピレン樹脂等の熱可
塑性樹脂を流し込み、その冷却硬化により樹脂製部品を
接合することが考えられてもいる。しかしながら、この
接合方式では、樹脂製部品の外側については金型で押さ
えることができるが、内側についてはこれができないた
め、接合に際して通路に樹脂を流し込むと、その時の樹
脂圧によって通路が変形したり、接合部の隙間から空間
部(4)へ樹脂(10)が漏出したりする。その結果、
樹脂製部品相互の接合が不十分となり、十分な接合強度
が得られないという問題があった。
【0006】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の中空樹脂製品の欠点を解消
し、広範の樹脂の適用を可能とし、樹脂製部品の接合部
に十分な接合強度が得られる中空樹脂製品を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、複数の樹脂製部品の接合により
内部に空間部が形成された中空樹脂製品であって、樹脂
製部品相互の接合部に、両者を接合するための接合用樹
脂が充填される通路が形成され、この通路に接合用樹脂
が充填された時に、充填樹脂の圧力に抗して通路の変形
を防止する補強手段が、少なくとも1個の樹脂製部品の
空間部側に設けられていることを特徴とする中空樹脂製
品を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿ってこの発明の中
空樹脂製品についてさらに詳しく説明する。図1−図7
は、各々、この発明の第1の実施形態である便座を示し
ている。この便座は、暖房便座であり、内面にヒータ線
からなる発熱体(3)が配設された樹脂製の便座本体
(1)と、便器に対向する樹脂製の便座裏板(2)とが
接合部において相互に接合され、内部に断熱用とした空
間部(4)が形成されている。これらの便座本体(1)
及び便座裏板(2)が、この発明の中空樹脂製品におけ
る樹脂製部品に相当している。
【0009】そして、便座本体(1)と便座裏板(2)
との接合部には、両者を接合するための接合用樹脂の充
填を可能とした通路(5)が、外部に露出しないように
して形成されている。すなわち、便座本体(1)の下端
内外周縁と便座裏板(2)の上部内外周縁とにL字状断
面部(6,7)がそれぞれ設けられており、これら2つ
のL字状断面部(6,7)が、相互間に通路(5)が形
成されるように対向配置されている。便座裏板(2)の
L字状断面部(7)は、その先端部が、便座本体(1)
の下端周縁部に形成された凹部にパッキング(8)を介
して嵌合している。こうして、2つのL字状断面部
(6,7)間に通路(5)が形成され、通路(5)は接
合部に収納されている。
【0010】通路(5)の大きさは、好ましくは断面で
4mm×2mm程度である。樹脂の流動長の測定結果を図8
に示したが、樹脂温度 280℃、射出圧力500kgf/cm2の設
備条件において、断面4mm×2mmの通路で 530mmの流動
長を確認している。また、通路(5)には、空間部
(4)側からの樹脂(10)の導入を可能とするよう
に、導入口(11)が数カ所設けられている。導入口
(11)は、図6に示したように、便座の外周側と内周
側とで対をなすように配置されている。これらの導入口
(11)は、接合用樹脂(10)を注入するための導入
口(15)に連通接続している。導入口(15)は、適
宜な部位に設けることができるが、商品としての外観を
考慮すると目に付かない部位が好ましい。そこで、この
便座では、たとえばゴム等の弾性材から形成される足部
材(17)が装着される便座裏板(2)の下端部に4箇
所開口形成されている。導入口(11)については、こ
れら4箇所の導入口(15)から注入された樹脂(1
0)がほぼ同じ長さで流入できるような位置に配置する
のが好ましい。具体的には、各導入口(11)を略一定
の間隔で配置する。
【0011】一方、空間部(4)には、一対の導入口
(11)に樹脂(10)を導入するためのT字状の導入
通路(12)が設けられている。このT字状の導入通路
(12)が有する3つの開口端の内、下開口端は樹脂注
入用の導入口(15)に接続され、横方向に延びる導入
通路(12)に両端に位置する2つの開口端は通路
(5)の導入口(11)に接続されている。この便座で
は、以上の導入通路(12)に便座本体(1)を保持す
る保持用突起部(13)が一体的に設けられている。具
体的には、十字状の管材(14)が設けられ、この管材
(14)によって導入通路(12)及び保持用突起部
(13)の両方を形成している。保持用突起部(13)
は先端部が段付き形状とされており、便座本体(1)の
裏面に下方に向かって突設された凸部(16)にその段
部が当接することにより、便座本体(1)及び便座裏板
(2)を空間部(4)において保持することができるよ
うにしている。この保持用突起部(13)は、また、後
述するように、便座全体の剛性を高めるのに有効となっ
てもいる。
【0012】またこの便座では、便座裏板(2)に突起
部(9)がL字状断面部(7)の内側に形成されてい
る。この突起部(9)は、この発明における補強手段と
して設けられたものであり、便座本体(1)の下端内外
周縁に設けられたL字状断面部(6)の一片(6a)
に、突起部(9)の外側面が一片(6a)の内側面に接
触することにより当接してL字状断面部(6)を保持す
る。こうすることにより、便座本体(1)及び便座裏板
(2)をその外側より金型で保持し、通路(5)に接合
用樹脂(10)を充填した時、樹脂(10)の圧力によ
り便座本体(1)のL字状断面部(6)の一片(6a)
が撓んで通路(5)が変形するのを防止することができ
る。
【0013】このような便座を作製するに当たって、便
座本体(1)と便座裏板(2)とを接合するが、その際
には、図9−図11に示したように、ABS樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等の樹脂よりあらかじめ成形された便座
本体(1)と便座裏板(2)とを金型(111,11
2)の間にセットする。この時、便座本体(1)に発熱
体(3)を配設するとともに空間部(4)の所定位置に
十字状の管材(14)を配置する。次いで、ポリプロピ
レン樹脂等の溶融状態にある熱可塑性の接合用樹脂(1
0)を金型(112)に形成された樹脂供給路から前述
した導入口(15)に注入する。すると、導入通路(1
2)を通って導入口(11)から溶融樹脂が通路(5)
内に流れ込み、通路(5)は樹脂(10)で満たされ
る。この時、通路(5)には、充満した樹脂(10)か
ら圧力が加えられるが、突起部(9)が便座本体(1)
のL字状断面部(6)の一片(6a)に当接してこれを
保持しているため、L字状断面部(6)の一片(6a)
に撓みが発生することはなく、通路(5)の変形が防止
される。また、通路(5)に加えられる樹脂(10)の
圧力によって、便座本体(1)のL字状断面部(6)の
一片(6a)は突起部(9)と密着し、また、その一片
(6a)に対向配置された便座裏板(2)のL字状断面
部(7)の一片も便座本体(1)の内外周縁部に密着
し、樹脂(10)が通路(5)の外に漏出することはな
い。
【0014】接合用樹脂(10)の供給を停止し、注入
した樹脂(10)の冷却硬化を行うと、便座本体(1)
と便座裏板(2)とが、通路(5)に充填され、硬化し
た樹脂(10)によって強固に固着し、接合する。同時
に、導入通路(12)内にも樹脂(10)が充填され、
硬化するため、管材(14)は、導入口(15,11)
において便座本体(1)及び便座裏板(2)に強固に固
着する。便座本体(1)及び便座裏板(2)は、保持突
起部(13)により空間部(4)において保持され、ま
た、導入通路(12)もこれと一体となった保持突起部
(13)によって保持され、便座全体の剛性が高められ
る。
【0015】金型(111,112)を開放した後に、
便座本体(1)と便座裏板(2)とが接合一体化した便
座を取り出し、硬化した樹脂(10)で塞がれた導入口
(15)側の便座裏板(2)の裏面に足部材(17)を
取り付け、作業を完了する。このように、この発明の一
実施形態である便座では、樹脂製の便座本体(1)及び
便座裏板(2)の接合部に、両者を接合するための接合
用樹脂(10)の通路(5)が形成され、突起部(9)
が補強手段として便座裏板(2)の空間部(4)側に設
けられているため、通路(5)に樹脂(10)が充填さ
れた時に、突起部(9)が、樹脂(10)の圧力に抗し
て通路(5)の変形を防止することができる。突起部
(9)は、便座本体(1)のL字状断面部(6)の一片
(6a)に当接しており、通路(5)内に接合用樹脂
(10)を充填しても、L字状断面部(6)の一片(6
a)が撓むことはなく、その結果、通路(10)の変形
が防止される。また、通路(5)内に樹脂(10)が充
填された時には、便座本体(1)のL字状断面部(6)
の一片(6a)と突起部(9)とが密着し、樹脂(1
0)が空間部(4)内に漏出するのが防止される。空間
部(4)に配置された発熱体(3)等の機能部品は確実
に保護される。
【0016】またこの便座では、通路(5)が、接合部
において便座本体(1)及び便座裏板(2)の間に収納
され、外部に露出していないため、便座に衝撃が加わる
ことがあっても、その衝撃が直接通路(5)に加わるこ
とはなく、便座本体(1)と便座裏板(2)とを接合し
ている樹脂(10)が破損されにくい。強固な固着状態
が安定に保持される。
【0017】さらにこの便座では、空間部(4)に導入
通路(12)が設けられ、この導入通路(12)を介し
て通路(5)への接合用樹脂(10)の充填を行うよう
にしているため、通路(5)の導入口(11)を空間部
(4)内に配置することができ、導入口(11)が外部
に露出せずに済み、良好な外観の形成に一役を担ってい
る。
【0018】さらにまたこの便座では、保持用突起部
(13)により便座本体(1)及び便座裏板(2)とと
もに導入通路(12)が空間部(4)において保持され
るため、便座の剛性が高められている。そしてこの便座
では、接合用樹脂(10)が注入される導入口(15)
が、便座裏板(2)の下端部の足部材(17)の取付部
位に設けられているため、導入口(15)を足部材(1
7)で隠蔽することができる。この足部材(17)は、
便座が便器に当接する時に発生する衝撃を緩和する緩衝
材として機能するものであり、導入口(15)への衝撃
も緩和され、硬化した樹脂(10)の破損が抑制され
る。
【0019】以上の便座においては、便座本体(1)及
び便座裏板(2)の材料と接合用樹脂(10)は、AB
S樹脂、ポリプロピレン樹脂をはじめとして適宜な樹脂
を広く適用することができる。樹脂の種類は特に限定さ
れない。図12は、この発明の中空樹脂製品の第2の実
施形態である便座を示している。
【0020】この図12に示した便座では、通路(5)
は、L字状断面を有する溝とされており、便座裏板
(2)側が開口している。このような通路(5)を形成
するために、便座本体(1)には、その下端内外周面の
空間部(4)側に下方に延びる突片(21)が設けられ
ている。一方、便座裏板(2)には、上部内外周縁部
に、上方に突出する突起部(9)が設けられており、便
座本体(1)に設けられた突片(21)の空間部(4)
側の側面に当接し、突片(21)を保持している。この
突起部(9)は、前述の便座と同様に、通路(5)の変
形を防止する補強手段として設けられている。すなわ
ち、通路(5)内に接合用樹脂(10)が充填された時
に、樹脂(10)の圧力によって突片(21)が撓むの
を防止している。
【0021】このような便座を作製する際には、たとえ
ば、下金型に便座本体(1)をセットし、その上に便座
裏板(2)を載置した後に、射出成形により溶融状態に
ある熱可塑性の接合用樹脂(10)を通路(5)に充填
し、冷却硬化させて、便座本体(1)と便座裏板(2)
とを接合することができる。この図12に示した便座の
場合にも、通路(5)に樹脂(10)が充填された時
に、突起部(9)が、樹脂(10)の圧力に抗して通路
(5)の変形を防止することができる。突起部(9)
は、便座本体(1)の突片(21)に当接しており、通
路(5)内に接合用樹脂(10)を充填しても突片(2
1)が撓むことはなく、その結果、通路(10)の変形
が防止される。また、通路(5)内に樹脂(10)が充
填された時には、突起部(9)と突片(21)とが密着
し、樹脂(10)が空間部(4)内に漏出するのが防止
される。空間部(4)に配置された発熱体(3)等の機
能部品は確実に保護される。
【0022】図13は、この発明の中空樹脂製品の第3
の実施形態である便座を示している。この図13に示し
た便座では、通路(5)は、便座本体(1)と便座裏板
(2)とを重ね合わせた時に形成される下端角部の内、
内外周縁に位置する角部が切り欠かれ、開口した状態と
して形成されている。
【0023】この便座では、図12に示した便座と同様
に、突片(21)が便座本体(1)に、また、補強手段
としての突起部(9)が便座裏板(2)にそれぞれ設け
られている。すなわち、突片(21)は、便座本体
(1)の下端内外周面の空間部(4)側に下方に向かっ
て延びており、突起部(9)は、便座裏板(2)の上部
内外周縁部に上方に突出して設けられ、突片(21)の
空間部(4)側の側面に当接し、突片(21)を保持し
ている。
【0024】このような便座の場合にも、その作製に当
たっては、図12に示した便座と同様にして、たとえ
ば、下金型に便座本体(1)をセットし、その上に便座
裏板(2)を載置した後に、射出成形により溶融状態に
ある熱可塑性の接合用樹脂(10)を通路(5)に充填
し、冷却硬化させて、便座本体(1)と便座裏板(2)
とを接合することができる。
【0025】また、通路(5)に樹脂(10)が充填さ
れた時に、突起部(9)が、樹脂(10)の圧力に抗し
て通路(5)の変形を防止することができる。突起部
(9)は、便座本体(1)の突片(21)に当接してお
り、通路(5)内に接合用樹脂(10)を充填しても突
片(21)が撓むことはなく、その結果、通路(10)
の変形が防止される。また、通路(5)内に樹脂(1
0)が充填された時には、突起部(9)と突片(21)
とが密着し、樹脂(10)が空間部(4)内に漏出する
のが防止される。空間部(4)に配置された発熱体
(3)等の機能部品は確実に保護される。図12に示し
た便座の場合と全く同様な効果が得られる。
【0026】図14は、この発明の中空樹脂製品の第4
の実施形態である便座を示している。この図14に示し
た便座では、図12に示した便座において、便座本体
(1)及び便座裏板(2)の両方に、空間部(4)内に
おいて互いに当接する保持用突起部(22,23)が複
数設けられている。すなわち、保持用突起部(22)
は、便座本体(1)から空間部(4)内に向かって起立
延設されており、一方、保持用突起部(23)は、便座
裏板(2)から空間部(4)内に向かって起立延設され
ている。そして、保持用突起部(22)の下端と保持用
突起部(23)の上端が突き合わされて当接している。
これらの保持用突起部(22,23)は、この図4に示
した便座では、図14に示した断面において、空間部
(4)の中央と両側に配置されているが、その配設は特
にこれに限定されることはない。たとえば、保持用突起
部(22,23)の配設は便座本体(1)又は便座裏板
(2)のいずれか一方のみとし、他方に当接させるよう
にしても構わない。
【0027】このような便座では、保持用突起部(2
2,23)によって便座本体(1)及び便座裏板(2)
が保持されるため、便座の剛性が高められもする。図1
5は、この発明の中空樹脂製品の第5の実施形態である
便座を示している。この図15に示した便座では、図1
2に示した便座において、通路(5)の表面側に、便座
本体(1)及び便座裏板(2)の下端よりも一段低くな
るように凸状としたした、接合用樹脂(10)から形成
された段部(24)が設けられてもいる。この段部(2
4)の配設により、樹脂(10)を注入して便座本体
(1)と便座裏板(2)とを接合する際に発生しやすい
成形バリを防止することができる。
【0028】なお、この図15に示した便座では、段部
(24)は凸状としたが、その形状は特に限定的でな
く、凹状とすることもできる。図16は、この発明の中
空樹脂製品の第5の実施形態である便座を示している。
この図16に示した便座では、図12に示した便座にお
いて、便座本体(1)と便座裏板(2)との接合部に、
通路(5)と空間部(4)とを連通するスリット状のガ
ス排出用隙間(25)が形成されている。この図16に
示した便座では、特に、ガス排出用の隙間(25)は、
便座本体(1)の下端外周縁部の空間部(4)側に設け
られた突片(21)の下端面から空間部(4)側の側面
にかけて切り欠かれて形成されている。熱可塑性の溶融
状態にある接合用樹脂(10)を通路(5)に充填する
時、樹脂(10)が気化したガスも同時に通路(5)内
に流入することになる。ガス排出用の隙間(25)の形
成は、そのガスを逃がすのを可能とし、ガスによるトラ
ブルの発生を解消するのに効果的となる。
【0029】図17及び図18は、各々、この発明の中
空樹脂製品の第6の実施形態であるポットの蓋を示して
いる。これら図17及び図18に示したポットの蓋は、
蓋本体(31)、裏蓋(32)、及び蓋カバー(33)
から形成されている。蓋本体(31)及び裏蓋(32)
はともにたとえばポリプロピレン樹脂等の樹脂製であ
り、接合により相互間に断熱用の空間部(4)が形成さ
れる。蓋カバー(33)はたとえばステンレス製とする
ことができ、裏蓋(32)にネジ止め固定される。蓋カ
バー(33)の外周部にはゴム等の弾性材からなるパッ
キング(34)がはめ込まれ、密閉性を確保している。
【0030】蓋本体(31)と裏蓋(32)との接合部
には、両者を接合する接合用樹脂(10)の通路(5)
が形成されている。この通路(5)は、接合部に納めら
れ、外部に露出していない。すなわち、裏蓋(32)の
周縁部にU字状断面部(18)が設けられ、一方、蓋本
体(31)の下端周縁部に、そのU字状断面部(18)
を収容可能とした凹部(19)が形成されている。U字
状断面部(18)は、蓋本体(31)と裏蓋(32)と
を重ね合わせた時に、蓋本体(31)の凹部(19)に
挿入され、この凹部(19)及びU字状断面部(18)
の両内面によって囲まれる領域に通路(5)が形成され
るようにしている。
【0031】また、蓋本体(31)の下端周縁部に形成
された凹部(19)の内外周側には突起部(9)が設け
られており、その凹部(19)側の面が、突起部(9)
の通路(5)とは反対側の裏側に位置する面と接触し
て、突起部(9)はU字状断面部(18)に当接してい
る。この突起部(9)は、補強手段として設けられてお
り、蓋本体(31)と裏蓋(32)との接合に際して通
路(5)内に接合用樹脂(10)が充填された時に、樹
脂(10)の圧力に抗して通路(5)の変形を防止す
る。充填された樹脂(10)の圧力によってU字状断面
部(18)が撓むのが防止される。
【0032】もちろんこの発明は、以上の実施態様に限
定されるものではない。細部等については様々な態様が
可能であることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、接合部に形成された通路内に充填される接合用樹
脂によって樹脂製部品を相互に接合することができ、そ
の際に、充填樹脂の圧力による通路の変形とともに通路
外への接合用樹脂の漏出が補強手段により防止され、十
分な接合強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の中空樹脂製品の第1の実施形態であ
る便座を示した斜視図である。
【図2】<a><b>は、各々、図1に示した便座の側
面図及び内部詳細図である。
【図3】図1に示した便座の上平面図である。
【図4】図1に示した便座の下平面図である。
【図5】図2及び図3のA−A断面図である。
【図6】図2及び図3のB−B断面図である。
【図7】図1に示した便座の分解斜視図である。
【図8】樹脂の流動長の測定結果を示したグラフであ
る。
【図9】図1に示した便座を作製する際の一工程を示し
た断面図である。
【図10】図1に示した便座を作製する際の一工程を示
した断面図である。
【図11】図1に示した便座を作製する際の一工程を示
した断面図である。
【図12】この発明の中空樹脂製品の第2の実施形態で
ある便座を示した断面図である。
【図13】この発明の中空樹脂製品の第3の実施形態で
ある便座を示した断面図である。
【図14】この発明の中空樹脂製品の第4の実施形態で
ある便座を示した断面図である。
【図15】この発明の中空樹脂製品の第5の実施形態で
ある便座を示した断面図である。
【図16】この発明の中空樹脂製品の第6の実施形態で
ある便座を示した断面図である。
【図17】この発明の中空樹脂製品の第7の実施形態で
あるポットの蓋を示した分解斜視図である。
【図18】図17に示したポットの蓋の要部断面図であ
る。
【図19】従来の中空樹脂製品の一例である便座を示し
た断面図である。
【符号の説明】
1 便座本体 2 便座裏板 3 発熱体 4 空間部 5 通路 6 L字状断面部 6a 一片 7 L字状断面部 8 パッキング 9 突起部 10 接合用樹脂 11 導入口 12 導入通路 13 保持用突起部 14 管材 15 導入口 16 凸部 17 足部材 18 U字状断面部 19 凹部 21 突片 22,23 保持用突起部 24 段部 25 ガス排出用隙間 31 蓋本体 32 裏蓋 33 蓋カバー 34 パッキング 111,112 金型
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00 (72)発明者 梶原 正規 愛知県西春日井郡清洲町大字一場字番町 207番地 名古屋松下電工株式会社内 (72)発明者 水野 敦之 愛知県西春日井郡清洲町大字一場字番町 207番地 名古屋松下電工株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂製部品の接合により内部に空
    間部が形成された中空樹脂製品であって、樹脂製部品相
    互の接合部に、両者を接合するための接合用樹脂が充填
    される通路が形成され、この通路に接合用樹脂が充填さ
    れた時に、充填樹脂の圧力に抗して通路の変形を防止す
    る補強手段が、少なくとも1個の樹脂製部品の空間部側
    に設けられていることを特徴とする中空樹脂製品。
  2. 【請求項2】 補強手段は突起部であり、この突起部が
    通路を形成する部位に当接している請求項1記載の中空
    樹脂製品。
  3. 【請求項3】 少なくとも1個の樹脂製部品に保持用突
    起部が設けられ、この保持用突起部が樹脂製部品相互の
    間で当接配置され、中空樹脂製品の変形を防止可能とし
    ている請求項1又は2いずれかに記載の中空樹脂製品。
  4. 【請求項4】 通路は、接合部において樹脂製部品相互
    の間に収納され、外部に露出していない請求項1乃至3
    いずれかに記載の中空樹脂製品。
  5. 【請求項5】 樹脂製部品は、通路内に充填された接合
    用樹脂の圧力によって接合部において相互に密着してい
    る請求項1乃至4いずれかに記載の中空樹脂製品。
  6. 【請求項6】 通路に連通接続した導入通路が空間部内
    に設けられ、通路内への接合用樹脂の導入を可能として
    いる請求項1乃至5いずれかに記載の中空樹脂製品。
  7. 【請求項7】 導入通路が樹脂製部品を支持している請
    求項6記載の中空樹脂製品。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の保持用突起部が、樹脂製
    部品とともに導入通路を保持している請求項6又は7い
    ずれかに記載の中空樹脂製品。
  9. 【請求項9】 通路が、外部に開口した溝状に形成され
    ている請求項1乃至3いずれかに記載の中空樹脂製品。
  10. 【請求項10】 通路の表面側に、接合用樹脂から形成
    された成形バリ防止用の段部が設けられている請求項9
    記載の中空樹脂製品。
  11. 【請求項11】 通路と空間部とを連通する成形ガス排
    出用の隙間が接合部に形成されている請求項1乃至10
    いずれかに記載の中空樹脂製品。
  12. 【請求項12】 通路に連通し、接合用樹脂を導入する
    ための導入口が複数設けられ、各導入口は略一定の間隔
    で通路に配置されている請求項1乃至11いずれかに記
    載の中空樹脂製品。
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