JPH09290573A - 熱転写オーバーコートフィルム及びカード - Google Patents

熱転写オーバーコートフィルム及びカード

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JPH09290573A
JPH09290573A JP8105363A JP10536396A JPH09290573A JP H09290573 A JPH09290573 A JP H09290573A JP 8105363 A JP8105363 A JP 8105363A JP 10536396 A JP10536396 A JP 10536396A JP H09290573 A JPH09290573 A JP H09290573A
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JP
Japan
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layer
resin
heat
sensitive adhesive
card
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Application number
JP8105363A
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English (en)
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Junichi Washitsuka
純一 鷲塚
Sakae Tamura
栄 田村
Masami Sugiuchi
政美 杉内
Hidekazu Kaga
英一 加賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録画像に、優れた耐光性・耐候性を付与し
得る熱転写オーバーコートフィルム及びこれを用いたカ
ードを得る。 【解決手段】 保護樹脂層に平均分子量20000〜8
0000のアクリル系樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写オーバーコート
フィルムに係り、更に詳しくは、昇華性染料からなる記
録画像を良好に保護し得る熱転写オーバーコートフィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従業員証や会員証等の様に、カー
ド所有者本人の証明を目的とするカードを染料熱拡散記
録方法を応用して作成するシステムが実用され始めた。
上記したカードの製作は、写真を画像信号に変換する画
像読み取り部と、画像をカードに記録するプリンタ部と
から構成された装置を用いて行われる。
【0003】この方式で用いられるカードには、予め、
昇華性染料(分散染料)で染色可能な熱可塑性樹脂層が
設けられており、分散染料を含有させたインクリボン
を、前記した熱可塑性樹脂層の表面に当接しながら、該
リボンの裏面を記録情報と対応して加熱することによっ
て、インクリボンに含まれる分散染料が、前記・熱可塑
性樹脂層に熱拡散され、所望の画像が形成される。熱可
塑性樹脂層には、インクリボンとの熱融着を防ぐ目的
で、離型剤が添加、もしくは、塗布されており、鮮明な
写真及び文字画像をカード面に記録することができ、簡
便にカードを発行できる特徴がある。
【0004】上記した方法で得られるカードは、熱可塑
性樹脂層の表面近傍に画像が形成されることから、画像
に傷が付き易く、染料が再昇華して画像濃度が経時的に
低下し易い等、カードの耐久性に関連する問題点を有し
ていた。
【0005】この問題に対処するために、耐摩擦性を向
上させる手段として、画像を形成した後に、熱転写によ
り保護樹脂層を形成したり、紫外線硬化樹脂層を形成す
る方法が知られている。また、耐光性、耐候性を向上さ
せる手段としては、保護樹脂層・紫外線硬化樹脂層に酸
化チタン、酸化セリウム、酸化錫等の無機酸化物の紫外
線吸収剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
ベンゾエート系、サリチル酸系、シアノアクリレート系
等の有機化合物系紫外線吸収剤、フェノール系、アミン
系等の一次酸化防止剤、硫黄系、リン系等の二次酸化防
止剤等を加えることが知られている。
【0006】しかしながら、上記の方法で得られたカー
ド上に、紫外線硬化樹脂層を形成した場合には、画像上
に直接、紫外線硬化樹脂液を塗布・硬化させると、紫外
線硬化樹脂液により、分散染料が分散され、画像濃度が
著しく低下するという問題があった。
【0007】また、従来の紫外線吸収剤、酸化防止剤を
含有する保護樹脂層・紫外線硬化樹脂層をカード上に形
成した場合には、夏季の野外、自動車の室内等の過酷な
条件を想定した際の耐光性、耐候性に関しては、十分で
あるとはいえず、長期間過酷な条件下におかれると、経
時的に画像濃度が低下するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の方法で作成したカードでは、その画像を保護するため
に、紫外線硬化樹脂層を形成した場合には、紫外線硬化
樹脂液により、分散染料が分解され、作成時に画像濃度
が著しく低下するという問題があり、保護樹脂層及び紫
外線硬化樹脂層を作成した場合には、過酷な条件下での
画像の耐光性・耐候性が十分ではないという問題があっ
た。本発明の目的は、過酷な条件下においても、記録画
像に、優れた耐光性・耐候性を付与し得る熱転写オーバ
ーコートフィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写オーバー
コートフィルムは、基材層と、該基材層と剥離可能に設
けられ、平均分子量20000〜80000のアクリル
系樹脂を含有する保護樹脂層と、該保護樹脂層上に設け
られた感熱接着剤層とを具備し、前記保護樹脂層あるい
は前記感熱接着剤層のいずれかに、耐光化剤がさらに含
まれることを特徴とする。
【0010】また、本発明のカードは、基材層に剥離可
能に設けられ、平均分子量20000〜80000のア
クリル系樹脂を含有する保護樹脂層と、該保護樹脂層上
に設けられた感熱接着剤層とを具備し、前記保護樹脂層
あるいは前記感熱接着剤層のいずれかに、耐光化剤がさ
らに含まれる熱転写オーバーコートフィルムから剥離さ
れた感熱接着層が接着される熱拡散記録受像層を有し、
熱拡散記録用受像層と保護樹脂層とが前記感熱接着剤層
により接着されていることを特徴とする。
【0011】保護樹脂層は、アクリル系樹脂とポリビニ
ルブチラール系樹脂との混合物からなり、その組成比が
1:9〜9:1であることが好ましい。また、耐光化剤
として、紫外線吸収剤を使用し、その含有量は、保護樹
脂層全体に対し、2〜60重量部であることが好まし
い。
【0012】感熱接着剤層は、軟化点75〜90℃の樹
脂からなることが好ましい。感熱接着剤層はまた、ポリ
ビニルブチラール系の樹脂からなることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明に係る熱転写オーバ
ーコートフィルム及びカードの構成の一例を説明するた
めの該略図を示す。本発明にかかる熱転写オーバーコー
トは、図1に示すように、基材フィルム6と、基材フィ
ルム6と剥離可能に設けられた例えば耐光化剤が含まれ
た保護樹脂層4と、感熱接着剤層3とを具備し、例えば
カード1上に染料熱拡散記録用受像層2に人物画像及び
身分・資格証明事項を記録した後に適用される。このよ
うな熱転写オーバーコートの感熱接着剤層3と染料熱拡
散記録用受像層2とを接着一体化した後、基材フィルム
6及び離型剤5を剥離し、必要に応じて、保護樹脂層4
上に紫外線硬化樹脂を塗布・硬化させることによって、
本発明のカードが得られる。
【0014】基材フィルムと基材フィルム上に設けた保
護樹脂層とは、剥離しやすいことが必要な特性の一つで
ある。図1に示したように、基材フィルム6の面上に離
型層5を設け、離型層5上に保護樹脂層4を設け、次
に、感熱接着剤層3を設けることにより、離型層5と保
護樹脂層4との界面を剥離面とすることができる。ある
いは、基材フィルム6と保護樹脂層4との接着性が感熱
接着剤層3とカード上の受像層2との接着性よりも劣る
場合には、離型層5を省くことができる。また、基材フ
ィルム6剥離後に、保護樹脂層4と感熱接着剤層3のバ
リ、尾引き等の不要な樹脂がカード上に残ることを防ぐ
ためには、基材フィルム6と保護樹脂層4との接着性
は、感熱接着剤層3とカード上の受像層2との接着性よ
り、わずかに劣る程度に調節されていることが望まし
い。
【0015】保護樹脂層4は、耐摩擦性、耐薬品性、耐
溶剤性、及び透明性等に優れた樹脂と、耐光化剤、必要
に応じて紫外線硬化樹脂との接着性に優れた樹脂との混
合樹脂層を用いて構成することができる。
【0016】耐摩擦性、耐薬品性、耐溶剤性、及び透明
性等に優れた樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂及
びこれらの各樹脂の混合物等を用いることができる。
【0017】ポリエステル系樹脂としては、具体的に
は、例えば東洋紡績(株)製 商品名バイロン200、
バイロナールMD1100、バイロナールMD120
0、バイロナールMD1245、バイロナールMD14
00、バイロナールGX−W27、ユニチカ(株)製
商品名 エリーテルUE−3350、エリーテルUE−
3380、エリーテルUE−3200等を使用すること
ができる。
【0018】ポリウレタン系樹脂は、具体的には、例え
ば、日本ポリウレタン工業(株)製商品名 ニッポラン
2301、ニッポラン2304、ニッポラン3016、
ニッポラン3022、及びニッポラン3027、電気化
学工業(株)製 商品名ハードロックWX−2000
R、及びハードロックWX−2000S等を使用するこ
とができる。また、これらのウレタン樹脂は、適当なイ
ソシアネート化合物と混合して用いてもよい。
【0019】アクリル樹脂としては、具体的には、例え
ばダイセル化学工業(株)製 商品名 セビアン450
00、セビアン45610、及びセビアン46777、
三菱レイヨン(株)製 商品名 ダイヤナールBR−8
0、ダイヤナールBR−83、ダイヤナールBR−8
5、及びダイヤナールBR−87等を使用することがで
きる。
【0020】シリコーン系樹脂としては、具体的には、
例えば東芝シリコーン(株)製商品名 トスガード51
0等を使用することができる。転写時のバリ、尾引きを
防ぐために、これらの樹脂に、さらに、シリカ、炭酸カ
ルシウム、シリコーン微粒子、ポリメチルメタクリレー
ト微粒子等、の透明性の高い微粒子や、ワックス等を添
加することができる。しかしながら、これらの微粒子及
びワックスは、耐薬品性、耐溶剤性を悪化させる傾向が
あるため、平均分子量20000〜80000のアクリ
ル系樹脂を用い、微粒子を添加しないか、もしくはごく
少量添加することが望ましい。
【0021】熱転写オーバーコート転写後に、紫外線硬
化樹脂層を形成する場合には、保護樹脂層に使用する樹
脂の種類によっては、熱転写オーバーコートと紫外線硬
化樹脂間の接着性が十分でなく、その結果、わずかの屈
曲により、紫外線硬化樹脂層が剥離することがある。こ
れを防止するために、保護樹脂層に紫外線硬化樹脂液と
相溶しやすい樹脂、具体的には、例えば積水化学工業
(株)製 ポリビニルブチラール樹脂 商品名 エスレ
ックスBL−3、エスレックBL−S、エスレックBX
−L、ポリビニルアセタール樹脂 商品名 エスレック
KS−1、エスレックKS−5、エスレックKX−1、
及びエスレックKW−1等を適当な割合で混合してもよ
い。
【0022】これらの樹脂を使用して、保護樹脂層4を
形成する方法としては、グラビアコート、リバースコー
ト、ダイコート、ワイヤーバーコート等、及び混合樹脂
を塗料化して、塗布・乾燥する方法等が挙げられる。保
護樹脂層4の厚みは、1〜10μm程度が好ましい。
【0023】感熱接着剤層3に用いる感熱接着剤は、カ
ード表面の受像層2との接着性に優れたものが選択され
る。また、感熱接着剤は、分散染料に接するため、耐光
性、耐候性、暗退色性に大きな影響を与える。よって、
ここに使用する感熱接着剤は、受像層樹脂との相溶性も
しくは反応性に優れていて、分散染料との反応性が乏し
いものが望ましい。
【0024】上記の条件を満たす感熱接着剤としては、
例えばポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビ
ニルブチラール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、
フェノキシ系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系
樹脂及びこれらの各樹脂の混合物、共重合体等が挙げら
れる。
【0025】保護樹脂層に使用されるポリエステル系樹
脂を、感熱接着剤としても使用することができる。セル
ロース系樹脂は、具体的には、例えば日本曹達(株)製
商品名 HPC−H、HPC−L、及びHPC−S
L、ハーキュレス社製 商品名 N−4、N−7、N−
10、N−14、K−14、及びT−10等を使用する
ことができる。
【0026】ポリビニルブチラール系樹脂としては、具
体的には、例えば積水化学工業(株)製 商品名 エス
レックBL−1、エスレックBL−3、エスレックBL
−S、及びエスレックBX−L等を使用することができ
る。
【0027】ポリビニルアセタール系樹脂としては、具
体的には、例えば積水化学工業(株)製 商品名 エス
レックKS−1、及びエスレックKS−5等を使用する
ことができる。
【0028】フェノキシ系樹脂としては、具体的には、
例えばユニオンカーバイド製 商品名 PKHH、PK
HJ、PKHW−35、PKHW−35R、PXKS−
6994、及びPXKS−7000等を使用することが
できる。
【0029】ポリプロピレン系樹脂としては、具体的に
は、例えば三井石油化学工業(株)製 商品名 ユニス
トールR−100K、ユニストールR−200K、ユニ
ストールR−200、及びユニストールR−300等を
使用することができる。
【0030】保護樹脂層に使用し得るアクリル系樹脂
を、感熱接着剤として使用することができる。なお、転
写時のバリ、尾引きを防ぐために、これらの樹脂にシリ
カ、炭酸カルシウム、シリコーン微粒子、ポリメチルメ
タクリレート微粒子等、の透明性の高い微粒子や、ワッ
クス等を添加することができる。
【0031】また、感熱接着剤層3塗工の際に、保護樹
脂層4を破壊しないためには、アルコール系溶剤に溶解
する樹脂、もしくは水性エマルジョン樹脂であることが
望ましい。
【0032】カード上の受像層2にポリビニルブチラー
ル系、及びポリビニルアセタール系の樹脂を用いた場合
には、感熱接着剤として、軟化点75〜90℃のポリビ
ニルブチラール樹脂を使用することが、接着性、耐光
性、暗退色性に有利であるので、望ましい。
【0033】これらの樹脂を使用して、感熱接着層3を
形成する方法としては、グラビアコート、リバースコー
ト、ダイコート、ワイヤーバーコート等、混合樹脂を塗
料化して、塗布・乾燥する方法等が挙げられる。感熱接
着層3の厚みは、0.1〜2μm程度が好ましい。
【0034】保護樹脂層4、感熱接着剤層3の少なくと
もいずれか一方に添加される耐光化剤としては、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、及び染料固着剤等を用いることが
できる。
【0035】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸系、ベンゾ
エート系、及びシアノアクリレート系等の有機化合物系
紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化セリウム、及び酸化錫
等の無機酸化物紫外線吸収剤があげられる。
【0036】有機化合物系紫外線吸収剤は、具体的に
は、例えば住友化学工業(株)製 商品名 スミソーブ
110、スミソーブ150、スミソーブ200、スミソ
ーブ300、及びスミソーブ320、チバガイギー
(株)製 商品名 TinuvinP、Tinuvin
PFL、Tinuvin 234、Tinuvin
320、Tinuvin 292、Tinuvin 3
26、及びTinuvin326FL等を使用すること
ができる。
【0037】酸化チタン、酸化セリウム、及び酸化錫等
の無機酸化物紫外線吸収剤としては、具体的には、例え
ば出光石油化学(株)製 商品名 チタニアIT−S、
チタニアIT−UD、及びチタニアIT−OA、多木化
学(株)製 商品名 ニードラールW−100、及びニ
ードラールU−100等を使用することができる。
【0038】酸化防止剤としては、例えばフェノール
系、アミン系等の一次酸化防止剤、リン系、硫黄系等の
二次酸化防止剤等が挙げられる。一次酸化防止剤として
は、具体的に、例えば旭電化工業(株)製 商品名 ア
デカスタブ329K、アデカスタブPEP−8、アデカ
スタブPEP−24G、アデカスタブPEP−36、ア
デカスタブPEP−24G、及びアデカスタブHP−1
0、住友化学工業(株)製 商品名 スミライザーBH
T、スミライザーBHT−P、スミライザーS、スミラ
イザーBP−76、スミライザーGM、スミライザーG
S、スミライザー9A、及びスミライザーGA−80、
チバガイギー(株)製 商品名 Irganox 10
76、Irganox 330等を使用することができ
る。
【0039】二次酸化防止剤としては、例えば旭電化工
業(株)製 商品名 アデカスタブHP−10、アデカ
スタブPEP−8、アデカスタブPEP−24G、アデ
カスタブPEP−36、及びアデカスタブA0−412
S、住友化学工業(株)製商品名 スミライザーTP
M、スミライザーTPS、スミライザーTP−D、スミ
ライザーTNP、及びスミライザーP−16等を使用す
ることができる。
【0040】染料固着剤としては、ポリアミン系カチオ
ン樹脂、ポリエチレンイミン等が挙げられ、三洋化成工
業(株)製 サンフィックス555、サンフィックス5
55C、サンフィックスPAC−7、及びサンフィック
スPAC−700コンク、(株)日本触媒製 商品名
エポミンSP−003、エポミンSP−006、エポミ
ンSP−012、エポミンSP−018、エポミンSP
−103、エポミンP−1000等を使用することがで
きる。
【0041】耐光化剤としては、その効果及び着色性等
を考慮すると、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を
使用することが望ましい。耐光化剤の使用量は、特に限
定されないが、保護樹脂あるいは感熱接着剤樹脂100
重量部当たり、2〜50重量部、好ましくは、10〜3
0重量部の割合で添加することができる。添加量が2重
量部よりも少ないと、耐光化剤としての効果が得難い傾
向があり、50重量部より多いと、着色、及びコスト増
等の問題が発生する傾向がある。
【0042】また、本発明にかかる熱転写オーバーコー
トフィルムでは、カード表面、熱転写オーバーコート
層、及び紫外線硬化樹脂層の黄色味を解決する手段とし
て、青色染料(例えば住友化学工業(株)製Sumip
last Blue OR等)を適量添加することがで
きる。
【0043】本発明に依れば、保護樹脂層として分子量
20000〜80000のアクリル樹脂を使用すること
により、紫外線硬化樹脂液による分散染料の分解を防止
し、耐光化剤として例えばベンゾトリアゾール系の紫外
線吸収剤を保護樹脂あるいは感熱接着剤樹脂100重量
部当たり2〜60重量部添加することにより、高い透明
性を維持しながら過酷な条件下で、十分な耐光性・耐候
性を得ることができる。
【0044】以下、実施例について具体的に説明する。 実施例1−6 まず、カードとして、表面に厚さ4μm程度の受像層が
形成された、厚さ500μm程度のポリエステル製カー
ドを用意した。
【0045】次に、背面に耐熱滑性層が形成されてい
る、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ(株)製 商品名:ルミラー)を基材として用意
した。下記のように調製した保護樹脂用塗料を。乾燥後
の塗膜厚みが2〜3μmになるように、基材の表面に、
グラビアコーターを用いて塗工し、乾燥して保護樹脂層
を形成した。なお、この保護樹脂用塗料では、表1に示
すように透明樹脂及び紫外線吸収剤の組成を種々変化さ
せた。
【0046】 保護樹脂層用塗料 表1に記載の各種透明樹脂 表1に記載の各種紫外線吸収剤 メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 40重量部
【0047】
【表1】
【0048】表中、三菱レイヨン(株)製BR−83は
平均分子量40000のアクリル樹脂、三菱レイヨン
(株)製BR−87は分子量25000のアクリル樹
脂、積水化学(株)製BL−Sはポリビニルブチラール
樹脂、積水化学(株)製KS−1はポリビニルアセター
ル樹脂、住友化学(株)製 スミソープ300はベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤、共同薬品(株)製 バイ
オソープ582はベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
日本チバガイギー(株)製 TINUVIN292は、
HALS系紫外線吸収剤である。
【0049】次に、下記のように感熱接着剤層用塗料を
作成し、得られた保護樹脂層の表面に、グラビアコータ
ーを用いて、乾燥後の塗膜厚みが0.1〜0.5μmに
なるように塗工し、熱転写オーバーコートフィルムを作
成した。なお、表1に、使用した感熱接着剤の組成を示
す。
【0050】 感熱接着剤層用塗料 表1に記載の各種感熱接着剤 10重量部 エタノール 90重量部 比較例1ないし9実施例1ないし6と同様にして、下記
組成で比較例の熱転写オーバーコートフィルムを得た。
【0051】 保護樹脂層用塗料 表2に記載の各種透明樹脂 16重量部 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学(株)製 商品名:エスレックBL−S) 4重量部 第2表に記載の各種紫外線吸収剤 メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 40重量部 感熱接着剤層用塗料 表2に記載の各種感熱接着剤 10重量部 エタノール 90重量部
【0052】
【表2】
【0053】なお、表中、東洋紡績(株)製 バイロン
290は平均分子量20000〜25000のポリエス
テル樹脂、東洋紡績(株)製 バイロン296は平均分
子量13000〜16000のポリエステル樹脂、東洋
紡績(株)製 MD1200は平均分子量15000の
ポリエステル樹脂、ユニチカ(株)製UE3320は平
均分子量1800のポリエステル樹脂、ユニオンカーバ
イト(株)製PKHCは平均分子量25000〜350
00のフェノキシ樹脂、住友化学(株)製スミソープ4
00はヒドロキシベンゾエート系紫外線吸収剤、及び出
光興産(株)製 IT−OAは酸化チタン系紫外線吸収
剤、東洋モートン(株)製 TAS−3032は塩素化
ポリプロピレン樹脂、コニシ(株)製SP3055はエ
チレン酢酸ビニル共重合体樹脂を指す。
【0054】以上のようにして得た熱転写オーバーコー
トフィルムを、印画したカード上に熱転写した。その
後、紫外線硬化樹脂液を塗工し、紫外線を照射し、試験
サンプルを得た。
【0055】次に、これらのサンプルを、スガ試験機
(株)製ロングライフキセノンウェザーメーターWEL
−75X−HC−BEC型内に7日間放置し、反射画像
濃度の残存率の変化を、マクベス反射濃度計RD−91
8にて測定し、その耐光性を評価した。反射濃度の残存
率は次式より求めた。 残存率=(試験後の反射濃度)/(試験前の反射濃度)
×100 このようにして、得られた試験結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3から明らかなように、実施例1ないし
6は、その濃度残存率が87%〜93%の良好な値を示
した。しかしながら、比較例1ないし9では、その濃度
残存率が36〜82%と十分ではなかった。
【0058】また、UV硬化樹脂液による褪色を目視に
より評価したところ、実施例1ないし6では、褪色は全
く見られなかったが、比較例1ないし3には褪色が発生
していた。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写オ
ーバーコートフィルムを、例えば分散染料等を用いて画
像形成した記録受像層上に適用すると、夏季の野外、自
動車の室内等の過酷な条件においても、記録画像に十分
な耐光性、耐候性が与えられる。
【0060】また、このオーバーコートフィルムを用い
ると、十分な耐光性、耐候性を有する記録画像が得られ
る。本発明の熱転写オーバーコートフィルムを記録受像
層上に適用した後、紫外線硬化樹脂を塗布・硬化させる
と、紫外線硬化樹脂による染料の分解を生じることな
く、カードの保護、強化が可能となる。
【0061】さらに、本発明の熱転写オーバーコートフ
ィルムは、その保護樹脂層として耐摩擦性、耐薬品性、
耐溶剤性に優れた樹脂を用いることにより、記録画像
に、耐光性、耐候性、耐摩擦性、耐薬品性、耐溶剤性等
の総合的に優れた耐久性を付与することができる。
【0062】さらにまた、このような保護樹脂層を有す
る熱転写オーバーコートフィルムを用いることにより、
上述のような総合的に優れた耐久性を有するカードが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を表す概略断面図
【符号の説明】
1…カード 2…染料熱拡散記録用受像層 3…感熱接着剤層 4…保護樹脂層 5…離型剤 6…基材フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/10 501 B42D 15/10 501D C09J 7/02 JHR C09J 7/02 JHR JJW JJW (72)発明者 加賀 英一 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層と、該基材層と剥離可能に設けら
    れ、平均分子量20000〜80000のアクリル系樹
    脂を含有する保護樹脂層と、該保護樹脂層上に設けられ
    た感熱接着剤層とを具備し、前記保護樹脂層あるいは前
    記感熱接着剤層のいずれかに、耐光化剤がさらに含まれ
    ることを特徴とする熱転写オーバーコートフィルム。
  2. 【請求項2】 前記保護樹脂層は、アクリル系樹脂とポ
    リビニルブチラール系樹脂との混合物からなり、その組
    成比が1:9〜9:1であることを特徴とする請求項1
    に記載の熱転写オーバーコートフィルム。
  3. 【請求項3】 前記耐光化剤として、紫外線吸収剤を使
    用し、その含有量は、保護樹脂層全体に対し、2〜60
    重量部であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写
    オーバーコートフィルム。
  4. 【請求項4】 前記感熱接着剤層は、軟化点75〜90
    ℃の樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の熱
    転写オーバーコートフィルム。
  5. 【請求項5】 前記感熱接着剤層は、ポリビニルブチラ
    ール系の樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載
    の熱転写オーバーコートフィルム
  6. 【請求項6】 基材層に剥離可能に設けられ、平均分子
    量20000〜80000のアクリル系樹脂を含有する
    保護樹脂層と、該保護樹脂層上に設けられた感熱接着剤
    層とを具備し、前記保護樹脂層あるいは前記感熱接着剤
    層のいずれかに、耐光化剤がさらに含まれる熱転写オー
    バーコートフィルムから剥離された感熱接着層が接着さ
    れる熱拡散記録受像層を有し、熱拡散記録用受像層と保
    護樹脂層とが前記感熱接着剤層により接着されたカー
    ド。
  7. 【請求項7】 前記保護樹脂層は、アクリル系樹脂とポ
    リビニルブチラール系樹脂との混合物からなり、その組
    成比が1:9〜9:1であることを特徴とする請求項6
    に記載のカード。
  8. 【請求項8】 前記耐光化剤として、紫外線吸収剤を使
    用し、その含有量は、保護樹脂層全体に対し、2〜60
    重量部であることを特徴とする請求項6に記載のカー
    ド。
  9. 【請求項9】 前記感熱接着剤層は、軟化点75〜90
    ℃の樹脂からなることを特徴とする請求項6に記載のカ
    ード。
  10. 【請求項10】 前記感熱接着剤層は、ポリビニルブチ
    ラール系の樹脂からなることを特徴とする請求項6に記
    載のカード
JP8105363A 1996-04-25 1996-04-25 熱転写オーバーコートフィルム及びカード Pending JPH09290573A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000071626A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写シートおよび印画物
JP2008273181A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Kuraray Co Ltd アクリル系樹脂積層体
JP2009028956A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toppan Printing Co Ltd 樹脂積層体および転写シート
JP2009066896A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Toppan Printing Co Ltd 樹脂積層体および印刷加工物

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