JPH09290957A - 線材ガイド装置 - Google Patents

線材ガイド装置

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JPH09290957A
JPH09290957A JP10770896A JP10770896A JPH09290957A JP H09290957 A JPH09290957 A JP H09290957A JP 10770896 A JP10770896 A JP 10770896A JP 10770896 A JP10770896 A JP 10770896A JP H09290957 A JPH09290957 A JP H09290957A
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wire
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rail
electric wire
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Kiyoshi Murai
清 村井
Akio Shirata
昭男 白田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電線21の繰り出し位置が変わっても、電線2
1に大きな張力を発生させることなく良好に電線21を
繰り出させることができる電線ガイド装置を提供する。 【解決手段】並設した電線束に沿う方向にレール32を
配置した。レール32は、回動中心ピン31を中心にシ
ーソー状に揺動できるようにした。レール32上をスラ
イダ33が移動できるようにした。ストッパ43,44
によって、スライダ33のスライドをレール32の一端
38および他端39で規制するようにした。スライダ3
3がレール32の一端38側へスライドした場合に、一
端38側へ傾斜したレール32とストッパ43とによっ
て、スライダ33を位置決めできるようにした。同様
に、スライダ33がレール32の他端39側へスライド
した場合に、スライダ33を位置決めできるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長尺の線材(た
とえば被覆電線)を輪状に巻回形成した線材束から線材
を繰り出してこれを線材加工装置等へ導くための装置に
用いられる線材ガイド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6および図7を参照して、この種の線
材束ほどき装置20は、予めストックされた線材束から
線材をほどきながら繰り出し、これを線材加工手段に供
給するためのものである。図示の形態では、線材として
被覆電線(以下、「電線」という。)21,線材束とし
て電線21を巻回して形成した電線束22,23を採用
しており、この電線束22,23から電線21を繰り出
させて線材加工手段としての電線自動切断圧着機(図示
せず)に供給するものである。なお、電線自動切断圧着
機とは、調尺加工電線を製造する装置である。
【0003】線材束ほどき装置20の概略構成について
説明すると、線材束ほどき装置20は、ベース24と、
ベース24上に2つ並設され、電線束22を支持するた
めの電線束支持具25および電線束23を支持するため
の電線束支持具26とを有している。ベース24は、電
線束支持具25,26を設置するための基台となってお
り、電線束支持具25,26は、水平方向に所定間隔を
あけて配置されている。また、ベース24の所定部に
は、ステー36が設けられている。このステー36は、
ラッパ状の電線ガイド部材6を電線束22,23の上方
に配置するためのものである。
【0004】この電線ガイド部材6は、ステー36の回
りに回動自在に設けられている。このため、電線ガイド
部材6は、繰り出される電線21に生じる所定の張力に
よって、電線21が繰り出されている電線束支持具2
5,26のいずれか一方の略真上に位置するようになっ
ている。通常、電線束22,23の一方の終端と、他方
の繰り出し端とは、参照符号8で示すように予め連結さ
れている。このため、一方の電線束22がすべて繰り出
された後は、図7に示すように、続いて他方の電線束2
3から電線21が繰り出される。このとき、電線21に
生じる張力によって、電線ガイド部材6がステー36を
中心に矢印9の方向に回動し、図中の二点鎖線で示すよ
うに、他方の電線束2の上方に移動する。これにより、
ひき続いて電線束23から電線21を自動切断圧着機に
送るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構成で
は、電線ガイド部材6が垂直軸線回りに往復回動自在と
なっているにすぎないため、滑らかな切換動作と精緻な
位置決めとを両立させることが困難であるという問題が
あった。すなわち、電線ガイド部材6の制動は、専ら電
線ガイド部材6の回動抵抗に依存するため、回動する電
線ガイド部材6が、他方の電線束2の真上でぴったりと
止まらず、慣性により回動方向に行き過ぎてしまった
り、回動不足を来したりする場合があった。このため、
繰り出される電線21に一時的に大きな張力が生じ、そ
の結果、電線21が反繰り出し方向に強く引っ張られ、
自動切断圧着機における調尺作業に狂いが生じることが
あった。特に、回動抵抗が大きすぎる場合には、切換動
作も行いにくくなる。
【0006】かかる不都合を解消するため、回動抵抗を
小さくすると共に、電線ガイド部材6が電線束22から
電線束23の方へ回動した際に、他方の電線束2の真上
で回動を規制するための回動規制部材(たとえば、電線
ガイド部材6が回動したときに電線ガイド部材6の支持
アームに当接して回動を規制する当接板)を設けること
が考えられる。
【0007】しかしながら、単に回動規制部材に当接さ
せて回動を規制したとしても、その後に電線ガイド部材
6を電線束23の真上で保持しておく術がない。このた
め、回動抵抗が小さいことと相まって、回動した電線ガ
イド部材6が回動規制部材に当接した後に電線束22の
方へ跳ね返ってしまい、結果として電線21一時的に大
きな張力が生じてしまう場合がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、二つの線材繰
り出し位置の切換動作を行うに当たり、円滑な切換動作
と精緻な位置決めとを両立させ、もって高い線材案内性
能を実現することができる線材ガイド装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の目的を達成するため、請求項1に係る線材
ガイド装置は、長尺の線材が巻回された線材束から繰り
出された線材を所定の繰り出し方向に案内する案内部材
と、案内部材を、間隔を隔てて予め規定される二つの線
材繰り出し位置の一方と他方との間で切り換える切換手
段とを備え、繰り出される線材の位置が上記二つの線材
繰り出し位置の一方から他方へ連続的に変わった際に、
当該線材に生じる張力によって切換手段を作動させる線
材ガイド装置において、上記切換手段は、上記案内手段
を担持するスライダと、上記線材に生じる張力によって
スライダが直線往復運動できるようにスライダを案内す
るスライドレールと、スライドレールの両端部に設けら
れ、上記二つの線材繰り出し位置に対応させて上記スラ
イダのストロークエンドを規定する一対のストッパと、
上記スライダの直線往復運動に追従して当該直線往復運
動の下流側のストッパが下がるように所定の傾斜角度で
スライドレールをシーソー動作させる支持部材とを有
し、下側側のストッパにスライダを当接させることによ
り、上記案内部材を上記二つの線材繰り出し位置に択一
的に位置決めするものであることを特徴とするものであ
る。
【0010】この発明によれば、線材の張力によってス
ライダがスライドレール上を一方の端部から他方の端部
に向かって変位する。これにより、スライドレールは、
この直線運動に追従して所定の傾斜角度でシーソー動作
し、下流側のストッパが下向きに下がる。このスライド
レールのシーソー動作により、スライダは、下向きのス
トッパに対し、自重によって押し付けられた状態で位置
決めされる。ここで、「所定の傾斜角度」は、レールの
容易なシーソー動作と、スライダのストロークエンドで
の跳ね返りの防止とを両立できる角度である。
【0011】 本発明の目的を達成するため、請求項
2記載の線材ガイド装置は、請求項1記載の線材ガイド
装置において、案内部材を通過した線材にもつれが生じ
ている場合に、これを検出するもつれ検出機構が備えら
れていることを特徴とするものである。この発明によれ
ば、もつれ検出機構により、線材に生じたもつれを検出
することができる。
【0012】 本発明の目的を達成するため、請求項
3に係る線材ガイド装置は、請求項2記載の線材ガイド
装置において、もつれ検出機構は、上記線材の両側に配
置される一対の平行棒を含んでおり、一対の平行棒は、
上記線材の線径に対応した離隔距離を有していることを
特徴とするものである。この発明によれば、一対の平行
棒の間に線材を挿通させるというごく簡単な構造により
もつれを検出することができる。つまり、案内部材を通
過した線材は、線材の線径に対応した離隔距離を有する
一対の平行棒の間を挿通するので、線材にもつれが生じ
ている場合には、当該線材が一対の平行棒の間を通過す
る際に引っ掛かりを起こす。この引っ掛かりを検出する
ことによって線材のもつれを検知することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図4および図5
は、この発明の一実施形態に係る線材束ほどき装置20
を模式的に示した図である。なお、以下の説明では、従
来の技術欄で説明した部材と同様の部材には、同一の参
照符号を付し、その説明を省略する。
【0014】図4および図5を参照して、本実施形態の
特徴とするところは、線材束ほどき装置20には、従来
の技術欄で説明した電線ガイド部材6に代えて電線ガイ
ド装置30が備えられている点にある。そして、この電
線ガイド装置30は、電線21を案内する案内リング4
1(図1参照)の切換動作に追従して、レール32が所
定の回動中心ピン31を中心にしてシーソー状に揺動す
ることができるようになっており、これにより、滑らか
な切換動作と精緻な位置決めとを両立させ、もって高い
電線案内機能を実現できるようになっている。
【0015】以下、図1ないし図3を参照して、電線束
ガイド装置30について詳しく説明する。図1を参照し
て、電線束ガイド装置30は、上記レール32と、
レール32を回動自在に支持する支持機構37と、レ
ール32をシーソー状に揺動し得るように、すなわち、
レール32が回動した際に、レール32の一端38側が
下方となる第1傾斜姿勢(図4参照)と、レール32の
他端39側が下方となる第2傾斜姿勢(図5参照)との
間でのみ回動を許容するため、レール32の第1傾斜姿
勢側への回動を当該第1傾斜姿勢の回動位置で規制する
と共に、レール32の第2傾斜姿勢側への回動を当該第
2傾斜姿勢の回動位置で規制する回動規制機構40(図
4,図5参照)と、レール32の一端38および他端
39の間でレール32に沿ってスライド自在に設けられ
た上記スライダ33と、スライダ33に設けられた案
内リング41と、スライダ33に設けられ、繰り出さ
れる電線21にもつれが生じている場合にこれを検出す
るもつれ検出機構42とを有している。
【0016】本実施形態では、レール32およびスライ
ダ33は、一般に市販されているスライダ・スライドレ
ール組立体(THK製/スライドパックFBW)を採用
している。このスライダ・スライドレール組立体(TH
K製/スライドパックFBW)は、スライダ33とスラ
イドレール32との間に、ボールおよびこれが組み込ま
れた軌道ケースを有する直線運動軸受を採用している。
このため、スライダ33は、レール32に対して極めて
軽快にスライドでき、レール32を傾斜させた場合に
は、スライダ33は、自重によってレール32上をスラ
イドすることができるようになっている。
【0017】レール32の一端38および他端39に
は、ストッパ43,44が取り付けられており、これに
より、スライダ33は、レール32の他端39側から一
端38側へスライドした場合には、一端38においてス
トッパ43と当接することによってスライドが規制さ
れ、レール32の一端38側から他端39側へスライド
した場合には、他端39においてストッパ44と当接す
ることによってスライドが規制されるようになってい
る。
【0018】図2は、支持機構37および回動規制機構
40を詳しく説明するための要部分解斜視図である。図
1および図2を参照して、支持機構37は、ステー36
に連結されたアーム45(図1参照)と、上記回動中心
ピン31と、レール32の裏面に固着されたボス46
(図2参照)とを有している。
【0019】アーム45は、ステー36に固定するため
の固定部47(図1参照)と、固定部47に片持ち状に
延設された支持板48と、支持板48の先端部に設けら
れたピン支持ブロック49とを有している。固定部47
は、円環状の部材であって、径方向に貫通形成されたね
じ孔に、固定用ねじ50がねじ込まれている(図1参
照)。ステー36は、固定部47に挿通された状態とな
っており、固定用ねじ50を締め込むことによって固定
部47をステー36に対して固定することができる。ま
た、支持板48は、平板からなり、その先端部は、略扇
形に形成されている。図2に示すように、支持板48の
先端中央部には、凹部51が形成されており、この凹部
51にピン支持ブロック49が固着されている。ピン支
持ブロック49は、支持板48の長手方向に沿うピン挿
通孔52が形成されている。
【0020】回動中心ピン31は、小径部53および大
径部54を有する段付の丸棒により構成することができ
る。この小径部53の外径は、上記ピン挿通孔52の内
径に対応している。ボス46は、たとえば、溶接により
レール32の裏面に固着することができる。ボス46の
内径は、回動中心ピン31の小径部53の外径に対応し
ている。
【0021】そして、ボス46がピン支持ブロック49
の後方に配置され、回動中心ピン31がピン支持ブロッ
ク49およびボス46に挿通されることによって、レー
ル32は、回動中心ピン31を中心にして回動自在とな
っている。なお、図示していないが、回動中心ピン31
は、小径部53の先端部に止め輪を嵌め込むことによっ
て抜止をすることができる。
【0022】次に、回動規制機構40は、支持板48の
下面側からねじ込まれたボルト55,60およびロック
ナット56とを有している。支持板48の先端部の所定
位置、すなわち、凹部51を挟んだ両側に所定間隔をあ
けてねじ孔57が形成されている。そして、ボルト5
5,60がこのねじ孔57に下方からねじ込まれてお
り、支持板48の上面59から所定の高さ58まで突出
されている。ボルト55,60には、ロックナット56
が掛けられており、これにより、ボルト55,60の支
持板48からの突出量が一定に保たれている。
【0023】このようにボルト60を支持板48から突
出させることによって、レール32が、図4に示すよう
に、その一端38が下方となるように回動した場合に、
レール32の下面がボルト60の先端に当接し、これに
より、レール32は、上記第1傾斜姿勢を越えてさらに
当該方向に回動することがない。同様に、ボルト55を
支持板48から突出させることによって、レール32
が、図5に示すように、その他端39が下方となるよう
に回動した場合に、レール32の下面がボルト55の先
端に当接する。これにより、レール32は、上記第2傾
斜姿勢を越えてさらに当該方向に回動することがない。
なお、ボルト55,60の突出量を変えることによっ
て、第1傾斜姿勢および第2傾斜姿勢におけるレール3
2の傾斜角α,β(図4および図5参照)を変化させる
ことができる。本実施形態では、上述のような傾斜角度
α,βを採用しているので、電線21の張力によってレ
ール32を容易にシーソー動作させることができると共
に、直線運動軸受のようにスライド抵抗が極めて小さい
機構を採用している場合でも、スライダ33の跳ね返り
を確実に阻止することが可能である。
【0024】図1を参照して、案内リング41は、円環
状の部材であって、繰り出された電線21を挿通させる
ことによって電線21を真っ直ぐ上方へ送り、安定させ
て電線自動切断圧着機へ供給するためのものである。本
実施形態では、案内リング41は、溶接によってスライ
ダ33に固着されている。なお、案内リング41をスラ
イダ33に固着するための手段は、溶接に限らず、他の
既知の手段を採用することができる。
【0025】図3は、もつれ検出機構42を詳しく説明
するための要部分解斜視図である。図1および図3を参
照して、もつれ検出機構42は、繰り出される電線21
にもつれ70が生じている場合に、これを検知して、電
線自動切断圧着機にもつれ70の生じた電線21の供給
を回避するためのものである。もつれ検出機構42は、
回動部材61と、回動部材61の先端65に突設された
検出棒66と、回動部材61の基端部62を回動自在に
支持する支持フレーム63および起伏中心ピン64と、
回動部材61の先端部を受け止める受け部材67と、受
け部材67に取り付けられ、回動部材61が図3の状態
から浮き上がった場合に、これを検出する近接スイッチ
68と、回動部材61およびスライダ33の間に介装さ
れ、回動部材61を常時倒伏姿勢(図3の姿勢)となる
ように弾性付勢するコイルばね69とを備えている。
【0026】回動部材61は、ブロック状のものであ
り、図3に示すように、基端部62にピン挿通孔(図示
せず)が形成されている。そして、回動部材61は、起
伏中心ピン64によって、スライダ33上に固定された
支持フレーム63と連結されている。これにより、回動
部材61は、起伏中心ピン64を起伏中心として起伏自
在となっている。なお、上記支持フレーム63および起
伏中心ピン64は、回動部材61を起伏自在に支持する
一例であり、他の既知の構造を採用することもできる。
また、回動部材61の先端側側面部には、コイルばね6
9を取り付けるための取付棒75が突設されている。
【0027】受け部材67は、スライダ33上に固定さ
れており、回動部材61が倒伏した際に、所定の倒伏位
置で受け止めるものである。受け部材67には、当接片
71が形成されており、倒伏した回動部材61は、この
当接片71に当接することによって倒伏が規制される。
近接スイッチ68は、ブラケット72を介して受け部材
67の側方に配置されている。近接スイッチ68は、ノ
ーマルクローズタイプを使用することができる。これに
より、回動部材61が起伏して近接スイッチ68から離
反した場合に、近接スイッチ68が入力状態となる。な
お、この近接スイッチ68は、図示していない制御装置
に接続することができ、近接スイッチ68から出力され
る信号に基づいて電線束ほどき装置20および電線自動
切断圧着機を停止させるという制御を行うことができ
る。
【0028】検出棒66は、回動部材61の先端65か
ら延びる平行部73と、平行部73の先端部に輪状に形
成された錘部74とを有しており、これらは、細長の丸
棒を曲成することにより構成されている。平行部73
は、丸棒を所定の間隔をあけて平行に配置することによ
り構成されている。この所定間隔とは、電線21の線径
に対応しており、電線21が丸棒間を挿通することがで
きる間隔である。従って、仮に、電線21にもつれ70
が生じていれば、電線21は、平行部73を通過するこ
とができないようになっている。また、錘部74は、平
行部73から下方に垂れ下がった状態で形成されてい
る。この錘部74によって、回動部材61は、常時倒伏
した状態となるように付勢されている。
【0029】コイルばね69は、いわゆる引きスプリン
グであって、その両端が、スライダ33および取付棒7
5の先端に連結されている。このコイルばね69の弾性
力によって、回動部材61は、倒伏した状態となるよう
に弾性付勢されている。次に、電線ガイド装置30の動
作について、作用効果と共に説明する。 図4を参照して、電線束ほどき装置20において、
一方の電線束22から取り出される電線21は、案内リ
ング41(図1参照)に案内されてもつれ検出機構42
の検出棒66を通過した後、電線自動切断圧着機へ供給
される。この場合、電線21が安定して電線自動切断圧
着機へ送られる以前においては、案内リング41が電線
21によって引っ張られるので、スライダ33がレール
32の一端38側で位置決めされており、レール32
は、スライダ33の自重によって一端38側が下向きと
なるように傾斜している。このレール32の回動は、ボ
ルト60(図2参照)により規制され、その結果、レー
ル32は、第1傾斜姿勢となっている(図4参照)。
【0030】この状態では、レール32は、一端38側
が下方となるように傾斜しているから、スライダ33
は、自重により一端38側へさらにスライドしようとす
るが、ストッパ43によってこれが規制され、これによ
り、スライダ33のスライドをレール32の一端38で
規制することができる。つまり、スライダ33は、スト
ッパ43に押し付けられた状態でレール32の一端38
で位置決めされ、案内リング41は、電線束22の真上
に配置される。その結果、電線21が安定して電線自動
切断圧着機へ送られる。
【0031】 次に図5を参照して、一方の電線束2
2からすべての電線21が繰り出されると、引き続いて
他方の電線束23から電線21が繰り出される。このと
き、電線21が繰り出される位置が電線束22が配置さ
れていた位置から電線束23が配置された位置へと移動
することに起因して、電線21が挿通されている案内リ
ング41が電線21によって引っ張られるので、上述し
たように、スライダ33がレール32の他端39側へス
ライドする。スライダ33がスライドして回動中心ピン
31を越えると、レール32は、スライダ33に追従し
て他端39側が下方となるように回動し、ボルト55に
上記回動が規制されることによってレール32は、第2
傾斜姿勢となる。
【0032】アーム32が第2傾斜姿勢になった後は、
スライダ33がレール32の他端39側へいわば滑降し
自重でストッパ44に押し付けられることによって、レ
ール32の他端39で位置決めされる。これにより、案
内リング41は、電線束23の真上に配置される。その
結果、電線21が安定して電線自動切断圧着機へ送られ
る。
【0033】このように、本実施形態によれば、スライ
ダ33がレール32の一端38側から他端39側へスラ
イドした場合は、案内リング41を過不足なく所期の電
線束22(または電線束23)の真上でぴったりと位置
決め配置できるから、スライダ33の位置決め不良に起
因して電線21に大きな張力が発生するのを防止でき
る。その結果、円滑且つ一様に電線21を繰り出すこと
ができ、自動切断圧着機による電線加工に支障を来すこ
とを防ぐことができる。
【0034】なお、以上は、電線21を電線束22から
先に繰り出して、その後、電線束23から繰り出すよう
にしたが、先に電線束23から電線21を繰り出して、
その後、電線束22から繰り出すようにしても同様の作
用効果を奏する。特に、本実施形態では、もつれ検出機
構42が設けられているので、次のような作用効果を奏
する。
【0035】仮に、案内リング41に案内された電線2
1にもつれ70(図3参照)が生じていれば、このもつ
れた部分は、検出棒66を通過することができない。従
って、電線21に引っ張られて回動部材61が矢印80
に示す方向に起立する。そして、この回動部材61の起
立は、近接スイッチ68によって検出され、これによ
り、電線21の繰り出しを中止することが可能である。
その結果、電線21のもつれ70が原因となる電線自動
切断圧着機でのトラブルを解消することができるという
利点がある。
【0036】また、もつれ70を検出するため、丸棒を
平行に配置してその間に電線21を通過させるようにし
ているから、構造が極めて簡単であり、もつれ検出機構
42をコスト安価に構成することができる。さらに、平
行に配置した丸棒間に電線21挿通しているから、電線
21は、丸棒に沿う方向に移動自在である。従って、電
線21にもつれ70が発生しておらず、単に電線21が
捩れた状態となっている場合等には、不必要に近接スイ
ッチ68が作動してしまうことがない。
【0037】加えて、錘部74およびコイルばね69
(図1参照)によって、回動部材61は、倒伏した状態
となるように付勢されているから、通過する電線21
に、単に捩れが生じているだけでは、不必要に近接スイ
ッチ68が作動するのを防ぐことができ、しかも、電線
21にもつれ70が生じている場合でも、勢いよく回動
部材61が起立してしまうのを抑えて、もつれ検出機構
42を保護することができる。
【0038】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、レール32およびスライダ33を、専
用部品として構成することもできる。この場合には、ス
ライダ33は、案内リング41並びにもつれ検出機構4
2の支持フレーム63および受け部材67等と一体的に
形成することができる。また、回動部材61を倒伏した
状態に付勢するために、コイルばね69に代えて他の弾
性部材を使用することもできる。その他、種々の設計変
更を施すことができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、スライド
レールのシーソー動作によって、スライダが下向きのス
トッパに対して自重によって押し付けられるので、スラ
イダがストッパによって規定される停止位置を行き過ぎ
ることも跳ね返ることもない。このため、スライダのス
ライド抵抗を可及的に小さくし、滑らかな切換動作と精
緻な位置決めとを両立させ、もって、高い線材案内機能
を実現することができる。
【0040】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、線材に生じた
もつれを検出することができる結果、線材のもつれが原
因となるトラブルを解消することができる。請求項3に
係る発明によれば、請求項2に係る発明と同様の効果を
奏する。加えて、本請求項に係る発明では、一対の平行
棒の間に線材を挿通させた際に、線材の引っ掛かりの有
無によって線材のもつれを検知するというごく簡単な構
成であるから、もつれ検出機構を安価に構成することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線ガイド装置の拡
大斜視図である。
【図2】支持機構の要部拡大斜視図である。
【図3】もつれ検出機構の要部拡大斜視図である。
【図4】電線束ほどき装置の概略構成を示す模式図であ
って、レールが第1傾斜姿勢となっている状態を示して
いる。
【図5】電線束ほどき装置の概略構成を示す模式図であ
って、レールが第2傾斜姿勢となっている状態を示して
いる。
【図6】従来の電線束ほどき装置の概略構成を示す模式
図であって、電線ガイド部材が一方の電線束の上方に配
置されている状態を示している。
【図7】従来の電線束ほどき装置の概略構成を示す模式
図であって、繰り出される電線の繰り出し位置が変更さ
れた状態を示している。
【符号の説明】
20 電線束ほどき装置 21 電線 22 電線束 23 電線束 30 電線ガイド装置 31 回動中心ピン 32 レール 33 スライダ 37 支持機構 38 一端 39 他端 40 回転規制機構 43 ストッパ 44 ストッパ 55 ボルト 60 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺の線材が巻回された線材束から繰り出
    された線材を所定の繰り出し方向に案内する案内部材
    と、 案内部材を、間隔を隔てて予め規定される二つの線材繰
    り出し位置の一方と他方との間で切り換える切換手段と
    を備え、 繰り出される線材の位置が上記二つの線材繰り出し位置
    の一方から他方へ連続的に変わった際に、当該線材に生
    じる張力によって切換手段を作動させる線材ガイド装置
    において、 上記切換手段は、 上記案内手段を担持するスライダと、 上記線材に生じる張力によってスライダが直線往復運動
    できるようにスライダを案内するスライドレールと、 スライドレールの両端部に設けられ、上記二つの線材繰
    り出し位置に対応させて上記スライダのストロークエン
    ドを規定する一対のストッパと、 上記スライダの直線往復運動に追従して当該直線往復運
    動の下流側のストッパが下がるように所定の傾斜角度で
    スライドレールをシーソー動作させる支持部材とを有
    し、 下側側のストッパにスライダを当接させることにより、
    上記案内部材を上記二つの線材繰り出し位置に択一的に
    位置決めするものであることを特徴とする線材ガイド装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の線材ガイド装置において、 案内部材を通過した線材にもつれが生じている場合に、
    これを検出するもつれ検出機構が備えられていることを
    特徴とする線材ガイド装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の線材ガイド装置において、 もつれ検出機構は、 上記線材の両側に配置される一対の平行棒を含んでお
    り、 一対の平行棒は、上記線材の線径に対応した離隔距離を
    有していることを特徴とする線材ガイド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107640641A (zh) * 2017-11-01 2018-01-30 湖州市练市新民纺织有限公司 一种保护原料线的并线机
JP2018135183A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 王子ホールディングス株式会社 糸ゴム切断検出装置
CN116331930A (zh) * 2023-03-14 2023-06-27 山东大业股份有限公司 钢帘线生产线自动调头机

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