JPH09291460A - 自動刺繍機の枠移動制御装置 - Google Patents

自動刺繍機の枠移動制御装置

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JPH09291460A
JPH09291460A JP12255096A JP12255096A JPH09291460A JP H09291460 A JPH09291460 A JP H09291460A JP 12255096 A JP12255096 A JP 12255096A JP 12255096 A JP12255096 A JP 12255096A JP H09291460 A JPH09291460 A JP H09291460A
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pulse
motor
pulse width
pulse motor
drive
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Tsunetada Kasai
常工 葛西
Hisashi Kawashima
寿志 川嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルスモータの高速回転時の出力トルクの低
下を防止して、パルスモータの回転速度を低速から高速
までの広い範囲で変化させることができるようにする。 【解決手段】 パルスモータの回転速度に比例して増加
するように設定された速度パラメータPAをパルスモー
タを駆動制御するための駆動パルス信号のパルス幅に相
当するパルス幅設定値Dに乗算して補正パルス幅設定値
E1を算定する。これにより、パルスモータの回転速度
に比例して増加するように駆動パルス信号のパルス幅を
補正することができ、パルスモータのコイルに流れる電
流がパルスモータの回転速度が増加するに従って減少す
るのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模様縫いミシン等
の自動刺繍機において、布保持用移動枠の移動を制御す
るための枠移動制御装置に関し、特に、移動枠の移動を
制御するための駆動源としてパルスモータを用い、この
パルスモータをマイクロステップ駆動方式により駆動制
御するようにした枠移動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動刺繍機は、刺繍針が所定の速度で
上,下に往復動する間に、刺繍布が展張状態で保持され
た移動枠をX軸方向またはY軸方向に移動させることに
より、所望の刺繍柄を前記刺繍布上に実現するものであ
る。そして、前記移動枠の移動を制御するための枠移動
制御装置には、駆動源としてパルスモータ(ステッピン
グモータ)が用いられ、枠移動制御装置はパルスモータ
の回転角、回転速度等を、フロッピーディスク装置等に
よって内部の記憶部に読込まれて保持されている刺繍柄
データに基づいて制御することにより、移動枠を所定の
位置へ移動させるようになっている。
【0003】ここで、パルスモータは、原則として入力
パルスによって励磁条件が変わる度に一定角度回転する
モータであり、パルスモータに向け所定数のパルスを出
力することにより回転角を正確に制御することができ、
また、単位時間当りのパルス数(パルス発生間隔)を変
化させることにより回転速度を変えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パルスモー
タは入力パルスに追従してステップ駆動するため、移動
枠の移動が断続的になり、振動や騒音が発生し易い傾向
がある。特に、移動枠の移動開始時および停止時には、
パルスモータの回転速度がステップ状に急変するため大
きな振動が発生するだけでなく、移動枠の停止時の振動
により移動枠がぶれ、刺繍縫いの位置に誤差が生じ易く
なる。
【0005】そこで、このような移動枠の移動時に発す
る振動や騒音を軽減するために、パルスモータをマイク
ロステップ駆動方式(バーニア駆動方式)によって制御
する方法が考えられる。即ち、マイクロステップ駆動方
式とは、パルスモータを駆動するための基本ステップを
複数のステップに細分割し、この細分割した各ステップ
に基づく微細なパルスをパルスモータに向けて出力する
ことにより、パルスモータのコイルに供給する電流を順
次変化させ、パルスモータを滑らかに回転させる方式で
ある。
【0006】このマイクロステップ駆動方式を採用すれ
ば、パルスモータの回転速度を細かく変化させることが
可能となるため、移動枠の移動開始時にはパルスモータ
の回転速度を徐々に増加させ、移動中には回転速度を比
較的高速に回転させ、停止時には回転速度を徐々に減少
させることによって、枠移動時に生じる振動や騒音の軽
減を図ることも可能である。
【0007】しかし、パルスモータのコイルは電磁石で
あり、インダクタンス成分を持っているため、パルスモ
ータの回転速度が増加するに従ってコイルを流れる電流
が減少し、パルスモータの出力トルクが低下するという
傾向がある。
【0008】この場合、パルスモータを駆動するための
モータ駆動用電源の電源電圧を、パルスモータの停止時
に当該パルスモータの定格電流以下の電流が流れる程度
に比較的低く設定すると、パルスモータの回転が高速に
なるに従ってコイルに流れる電流が減少し、パルスモー
タの高速回転時に移動枠を移動制御するのに必要な出力
トルクを得ることが困難になる。一方、パルスモータの
高速回転時において枠移動を制御するのに十分な出力ト
ルクを発生させるように、モータ駆動用電源の電源電圧
を高く設定すると、低速回転時にパルスモータのコイル
に供給する電流が過大となり、当該モータの定格電流を
超えてしまうという。
【0009】このため、パルスモータの停止時や低速回
転時には当該パルスモータの定格電流を超えない程度の
電流を供給することと、パルスモータの高速回転時には
移動枠を移動させるのに十分な出力トルクを得られるよ
うな電流を供給することを同時に実現するのが困難とい
う問題がある。
【0010】一方、前記モータ駆動用電源の電源電圧
は、定電圧の電源を用いる場合を除き、自動刺繍機に入
力される電源ラインの電圧に比例した値となる。このた
め、電源ラインの電圧が変動するとモータ駆動用電源の
電源電圧が変動し、パルスモータの出力トルクが変動し
てしまう。この結果、移動枠を移動制御するための適正
な出力トルクを得ることができないという問題がある。
例えば、電源電圧が低くても移動枠を制御するのに十分
な出力トルクが得られるようにパルスモータの駆動電流
を高めに設定しても、電源電圧の変動により電源電圧が
増加すると、余分な電力を消費し、かつ、モータの発熱
が大きくなり、駆動効率が著しく低下してしまうという
問題がある。
【0011】一方、枠移動制御装置のパルスモータにお
けるモータ駆動用電源は、電源電圧が100V以上で、
電流値が5A以上の高出力電源であり、このようなモー
タ駆動用電源に定電圧の安定化電源を採用するのは、コ
ストが非常に高くなり、全く実用的でない。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、パルスモータに流れる電流
を、パルスモータの回転速度に拘らず、移動枠を移動さ
せるのに十分な出力トルクが得られかつ当該パルスモー
タの定格電流を超えない程度となるように制御でき、か
かる制御を簡単な構成で容易かつ正確に実現できるよう
な自動刺繍機の枠移動制御装置を提供することを目的と
している。
【0013】また、本発明は、電源電圧の変動にかかわ
らず、パルスモータに適正な出力トルクを発生させるこ
とができるようにした自動刺繍機の枠移動制御装置を提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、刺繍針によって刺繍を施すた
めの布を展張状態で保持する刺繍用移動枠と、該移動枠
を移動させるためのパルスモータと、該パルスモータを
マイクロステップ駆動方式により駆動するために、該パ
ルスモータの駆動電流の瞬時値に対応するパルス幅を有
する一定振幅のパルス信号を、該パルスモータに出力す
るモータ駆動制御手段とを備え、該モータ駆動制御手段
は、前記パルスモータの駆動電流の瞬時値に対応するパ
ルス幅を設定するパルス幅設定手段と、該パルス幅設定
手段により設定されたパルス幅を前記パルスモータの回
転速度に対応して増減するように補正するパルス幅補正
手段と、該パルス幅補正手段により補正されたパルス幅
のパルス信号を前記パルスモータに出力する信号出力手
段とから構成したことにある。
【0015】上記構成により、パルスモータの低速回転
時には、該パルスモータに供給する駆動電流を減少させ
るように前記パルス信号のパルス幅を補正することによ
り、パルスモータの低速回転時において、パルスモータ
のコイルに供給する駆動電流がパルスモータの定格電流
を超えるのを防止できる。
【0016】一方、パルスモータの高速回転時には、パ
ルスモータに供給する駆動電流を増加させるように前記
パルス信号のパルス幅を補正することにより、パルスモ
ータの高速回転時においても、低速回転時と同様に、移
動枠を移動させるのに十分な出力トルクを発生させるこ
とができる。
【0017】請求項2の発明は、前記モータ駆動制御手
段のパルス幅補正手段は、前記パルス信号のパルス幅を
パルスモータの回転速度に対応して増減させるためにパ
ルスモータの回転速度に対応して予め設定された補正率
を記憶した補正率記憶手段と、パルスモータの回転速度
に対応した補正率を該補正率記憶手段から読出す補正率
読出し手段と、前記パルス信号のパルス幅に該補正率読
出し手段で読出した補正率を乗算することにより該パル
ス信号のパルス幅を補正する補正演算手段とから構成し
たことにある。
【0018】上記構成により、パルスモータの低速回転
時には、補正率記憶手段から比較的小さい値の補正率を
読出し、該補正率をパルス信号のパルス幅に乗算して該
パルス信号のパルス幅を補正することにより、パルスモ
ータに供給する駆動電流を減少させる。
【0019】一方、パルスモータの高速回転時には、補
正率記憶手段から比較的大きい値の補正率を読出し、該
補正率をパルス信号のパルス幅に乗算して該パルス信号
のパルス幅を補正することにより、パルスモータに供給
する駆動電流を増加させる。
【0020】請求項3の発明は、刺繍針によって刺繍を
施すための布を展張状態で保持する刺繍用移動枠と、該
移動枠を移動させるためのパルスモータと、該パルスモ
ータをマイクロステップ駆動方式により駆動するため
に、該パルスモータの駆動電流の瞬時値に対応するパル
ス幅を有する一定振幅のパルス信号を、該パルスモータ
に出力するモータ駆動制御手段とを備え、該モータ駆動
制御手段は、前記パルスモータの駆動電流の瞬時値に対
応するパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、該パル
ス幅設定手段により設定されたパルス幅を前記パルスモ
ータの回転速度に対応して増減するように補正するパル
ス幅補正手段と、前記パルスモータの電源電圧を検知す
る電源電圧検知手段と、該電源電圧検知手段により検知
した電源電圧と予め決められた基準電源電圧との電圧比
を算定し、該電圧比を前記パルス幅補正手段により補正
されたパルス幅に乗算することにより該パルス幅を調整
する調整演算手段と、該調整演算手段により調整された
パルス幅のパルス信号を前記パルスモータに出力する信
号出力手段とから構成したことにある。
【0021】上記構成により、パルスモータの実際の電
源電圧が基準電源電圧より大きい場合には、(基準電源
電圧)/(実際の電源電圧)なる演算により電圧比が1
以下になり、この電圧比をパルス信号のパルス幅に乗算
することにより該パルス幅を調整すると、パルスモータ
に供給する駆動電流が減少する。
【0022】一方、パルスモータの実際の電源電圧が基
準電源電圧より小さい場合には、(基準電源電圧)/
(実際の電源電圧)なる演算により電圧比が1以上にな
り、この電圧比をパルス信号のパルス幅に乗算すること
により該パルス幅を調整すると、パルスモータに供給す
る駆動電流が増加する。
【0023】このように、パルスモータの電源電圧の変
動を相殺するように駆動電流を変化させ、実際にパルス
モータのコイルに流れる電流が電源電圧の変動によって
変化するのを防止し、パルスモータの出力トルクを安定
させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳説する。
【0025】まず、本発明の第1の実施例による自動刺
繍機の枠移動制御装置を図1ないし図18に基づいて詳
説する。
【0026】図において、1は自動刺繍機の基台を示
し、該基台1の平板2上にはミシンヘッド3が設けら
れ、該ミシンヘッド3の先端側には刺繍針4が針軸(図
示せず)を介して往復動可能に設けられている。
【0027】5はミシンヘッド3の下側に位置して平板
2上に水平方向に移動可能に設けられた移動枠を示し、
該移動枠5は後述するX軸用のパルスモータ29,Y軸
用のパルスモータ58によってX軸方向(左右方向)お
よびY軸方向(前後方向)に移動するようになってい
る。また、該移動枠5の中央部には刺繍布を保持するた
めの保持部6が設けられ、該保持部6に刺繍布を展張し
た状態で保持することにより、刺繍布を移動枠5と一体
に移動させ、刺繍縫いを行うようになっている。
【0028】7,7はX軸用パルスモータ29,Y軸用
パルスモータ58の各回転をX軸方向の変位,Y軸方向
の変位にそれぞれ変換し、移動枠5の水平移動を実現す
るための動力伝達機構であり、該各動力伝達機構7には
図2に示すようにX軸用パルスモータ29,Y軸用パル
スモータ58がそれぞれ配設されている。
【0029】8は平板2上に配設された操作ボックスを
示し、該操作ボックス8には、操作キー9,9,…を有
する後述のキー入力装置15、フロッピーディスク装置
16,液晶表示部17が設けられている。
【0030】10は当該自動刺繍機を制御する刺繍制御
装置を示し、該刺繍制御装置10は平板2の下側等に配
設されている。そして、該刺繍制御装置10は、当該自
動刺繍機を制御するための種々の制御プログラムを実行
する中央演算処理装置11(以下、「メインCPU1
1」という)と、前記各制御プログラムを格納する不揮
発性メモリ12(以下、「ROM12」という)と、各
種制御用フラグや情報を記憶する第1の揮発性メモリ1
3(以下、「RAM13」という)と、刺繍柄データを
記憶する第2の揮発性メモリ14(以下、「RAM1
4」という)と、各操作キー9による入力を制御するキ
ー入力装置15と、フロッピーディスクに書き込まれた
刺繍柄データを前記RAM14に転送するためのフロッ
ピーディスク装置16と、表示情報を表示する液晶表示
部17と、刺繍針4を往復動させるための主軸モータ1
8と、該主軸モータ18の主軸位置を検知するための主
軸位置検知器19と、移動枠5を移動制御するための後
述するモータ制御装置26,55とから大略構成されて
いる。
【0031】また、前記ROM12、RAM13,1
4、主軸位置検知器19は前記メインCPU11に8〜
32ビットのバス等を介してそれぞれ接続され、前記キ
ー入力装置15、フロッピーディスク装置16、液晶表
示部17はそれぞれインターフェース20,21,22
を介してメインCPU11に接続され、前記主軸モータ
18はインターフェース23,インバータ24を介して
メインCPU11に接続されている。さらに、モータ制
御装置26,55は制御部シリアルインターフェース2
5を介してメインCPU11に接続されている。
【0032】26は移動枠5をX軸方向に移動制御する
モータ制御装置を示し、該モータ制御装置26はモータ
駆動制御手段を構成する制御部27および駆動部28
と、X軸用のパルスモータ29とから構成されている。
なお、該モータ制御装置26のパルスモータ29には5
相パルスモータが採用されているため、該モータ制御装
置26は5相パルスモータを駆動するのに適合するよう
に構成されている。
【0033】そして、制御部27は、例えば1チップの
マイクロコンピュータによって構成されており、その内
部には、図4に示すように、中央演算処理装置30(以
下、「サブCPU30」という)が設けられ、シリアル
入出力部31,不揮発性メモリ32(以下、「ROM3
2」という),揮発性メモリ33(以下、「RAM3
3」という),割込み制御回路34,タイマ35,カウ
ンタ36およびパルス発生部37が8ビットのバスを介
して該サブCPU30にそれぞれ接続されている。な
お、該制御部27は1チップのマイクロコンピュータに
よって構成するものに限らず、サブCPU30,ROM
32,RAM33等を個別素子によって構成するもので
あってもよい。
【0034】30は制御部27に設けられたサブCPU
であり、該サブCPU30は枠移動制御専用のCPUで
あり、移動枠5を制御するためのプログラム(図13中
のパルス幅設定プログラム、図17中のパルス生成プロ
グラム等)に従ってパルスモータ29の回転を制御する
ためのデータ演算等を行うものである。なお、枠移動制
御専用のサブCPU30を設け、枠移動制御をメインC
PU11から分離することにより、メインCPU11の
動作負担を軽減している。
【0035】また、該サブCPU30には記憶部30A
が設けられており、該記憶部30Aは8ビットのバスを
介してパルス発生部37の各比較器38〜43の一方の
入力端子に接続されている。そして、サブCPU30
は、後述するように、パルス幅設定プログラムに従って
パルスモータ29を駆動制御するための駆動パルス信号
P1〜P5のパルス幅の設定等を行う。
【0036】31はシリアル入出力部であり、該シリア
ル入出力部31は、メインCPU11から制御部シリア
ルインターフェース25を介して送信される枠移動量デ
ータSを前記サブCPU30に入力するためのインター
フェースである。また、該シリアル入出力部31は、サ
ブCPU30から出力される各種コマンドをメインCP
U11側に向けて送信する機能をも有する。
【0037】32は移動枠5を移動制御するためのプロ
グラム(パルス幅設定プログラム,パルス生成プログラ
ム等)や、後述するパルス幅設定テーブルT1、速度パ
ラメータテーブルT2等が格納されたROMであり、3
3はサブCPU30の各レジスタの内容や枠移動制御に
関する各種データを記憶するためのRAMである。
【0038】34は割込み制御回路、35はタイマを示
し、該タイマ35はクロックパルス(サブCPU30内
で所定の周波数に分周されたもの)に基づく時間間隔で
サブCPU30によって設定されたタイマ値を計数する
ものである。また、前記割込み制御回路34はタイマ3
5の計数が完了したときに割込み信号を発生し、計数が
完了したことをサブCPU30に知らせるものである。
そして、該割込み制御回路34およびタイマ35は、後
述するように、パルスモータ29に供給する駆動電流b
1の位相を進ませる周期を決める基準時間uを設定する
のに用いられている。
【0039】36はカウンタであり、該カウンタ36は
クロックパルス(サブCPU30内で所定の周波数に分
周されたもの)に基づく時間間隔で計数を行うものであ
る。そして、該カウンタ36の出力端子はパルス発生部
37の各比較器38〜43の他方の入力端子に8ビット
のバスを介して接続され、計数中の該カウンタ36内の
数値を各比較器38〜43に向けて常時出力する。
【0040】また、該カウンタ36のリセット端子Rは
パルス発生部37のセット用比較器38の出力端子が接
続され、セット用比較器38が一致信号を出力すると、
該カウンタ36の計数値が0にリセットされるようにな
っている。さらに、カウンタ36がリセットされると、
割込み制御回路34からサブCPU30に向けて割込み
信号が発生するようになっている。
【0041】37は信号出力手段を構成するパルス発生
部を示し、該パルス発生部37は、図5に示すように、
セット用比較器38,リセット用比較器39〜43,フ
リップフロップ44〜48から構成されている。そし
て、前記セット用比較器38は2つの入力端子を有し、
一方の入力端子には前記カウンタ36の出力端子が8ビ
ットのバスを介して接続され、他方の入力端子には前記
サブCPU30の記憶部30Aが8ビットのバスを介し
て接続されている。また、該セット用比較器38の出力
端子は前記カウンタ36のリセット入力端子Rおよび各
フリップフロップ44〜48のセット入力端子Sに接続
されている。そして、該セット用比較器38は、各入力
端子に入力された値を比較し、両値が一致したときに一
致信号を出力するものである。
【0042】さらに、前記リセット用比較器39〜43
は前記セット用比較器38と同様に2つの入力端子を有
し、一方の入力端子には前記カウンタ36の出力端子が
8ビットのバスを介して接続され、他方の入力端子には
前記サブCPU30の記憶部30Aが8ビットのバスを
介して接続されている。また、該リセット用比較器39
〜43の出力端子はそれぞれに対応する各フリップフロ
ップ44〜48のリセット入力端子Rに接続されてい
る。そして、該リセット用比較器39〜43は、各入力
端子に入力された値を比較し、両値が一致したときに一
致信号を出力するものである。
【0043】また、各フリップフロップ44〜48は少
なくともセット入力端子S,リセット入力端子Rおよび
出力端子Qを有し、該各フリップフロップ44〜48の
出力端子Qは駆動部28の上段増幅器49および反転回
路51にそれぞれ接続されている。
【0044】そして、該パルス発生部37は、後述する
ように、パルスモータ29を回転駆動するための駆動パ
ルス信号P1〜P5を出力するものである。
【0045】次に、駆動部28は、図6に示すように、
パルスモータ29のA相〜E相の各コイルに対応するよ
うに、同一構成の5組の駆動回路28A〜28Eから構
成されており、該各駆動回路28A〜28Eは、上段増
幅器49,下段増幅器50,反転回路51および電界効
果トランジスタ52,53からなり、トーテンポール回
路を構成している。
【0046】54はモータ駆動用電源であり、該モータ
駆動用電源54はパルスモータ29を駆動するための電
源電圧を該パルスモータ29に供給するものである。ま
た、該モータ駆動用電源54の電源電圧は、パルスモー
タ29の高速回転時に移動枠5を移動させるのに十分な
出力トルクを得ることができるように設定されている。
【0047】次に、パルスモータ29は5相パルスモー
タであり、一般に、5相パルスモータは電気角1サイク
ルで7.2度だけ回転する構造となっており、基本的に
は所定の駆動チャート(パルスシーケンス)を入力する
ことにより回転するようになっている。そして、5相パ
ルスモータを駆動する方式には、フルステップ駆動方
式,ハーフステップ駆動方式およびマイクロステップ駆
動方式等があるが、本実施例によるパルスモータ29は
マイクロステップ駆動方式を採用している。
【0048】ここで、5相パルスモータの各駆動方式に
ついて述べると、フルステップ駆動方式は、電気角1サ
イクルを10ステップで実現するもので、1ステップの
回転角は0.72度である。なお、フルステップ駆動方
式による1ステップを基本ステップという。
【0049】また、ハーフステップ駆動方式は、電気角
1サイクルを20ステップで実現するものであり、1ス
テップの回転角は0.36度である。なお、当該モータ
制御装置26では、パルスモータ29が0.36度回転
すると、移動枠5が0.1mm移動するように設定され
ている。
【0050】そして、図7はハーフステップ駆動方式の
電気角1サイクル分の駆動チャートの一例を示してい
る。図7中のパルスpはハーフステップのパルス列を示
し、同図中のパルスa1〜a5は5相パルスモータの各
相コイルに出力するためのパルス列を示し、パルスa1
〜a5の各パルス列を5相パルスモータのA相〜E相コ
イルに出力することにより、該5相パルスモータが電気
角1サイクル分(7.2度)だけ回転する。
【0051】一方、マイクロステップ駆動方式は、例え
ば、図8に示すような駆動電流b1〜b5を5相パルス
モータのA相〜E相コイルにそれぞれ流すことにより、
5相パルスモータを滑らかに回転させるものである。そ
して、図8中の駆動電流b1〜b5を5相パルスモータ
の各相コイルに供給することにより、該5相パルスモー
タが電気角1サイクル分(7.2度)だけ回転する。
【0052】また、本実施例では、図8中の駆動電流b
1〜b5をパルスモータ29の各相コイルに供給するた
めに、いわゆるパルス幅変調制御(PWM制御)を行っ
ている。即ち、図8中の駆動電流b1の瞬時値に対応す
るパルス幅を有する一定振幅のパルス幅変調信号(以
下、「駆動パルス信号P1」という)を、パルスモータ
29のA相コイルに出力する。これにより、該パルスモ
ータ29のA相コイルには、実質的にサインカーブの駆
動電流が流れるようになる。
【0053】これについて具体的に説明すると、前記制
御部27のROM32内には、図9に示すように、駆動
電流b1の1周期を360の位相に細分割し、各位相の
瞬時値に対応した相対的な数値(瞬時値データ)を配列
したテーブルが予め記憶されている。
【0054】そして、このテーブルに記憶された駆動電
流b1の瞬時値データは、直接、駆動パルス信号P1の
パルス幅に相当する数値となっている。従って、このテ
ーブルは、駆動電流b1の瞬時値に対応する駆動パルス
信号P1のパルス幅を設定するための数値(以下、「パ
ルス幅設定値D」という)が配列されているテーブルで
あり、このような意味から該テーブルを「パルス幅設定
テーブルT1」という。
【0055】ここで、前記パルス幅設定値Dは、駆動電
流b1の各位相の瞬時値に対応して0〜254の範囲の
数値であり、例えば、駆動電流b1の位相が0度のとき
にパルス幅設定値Dは「127」となり、駆動電流b1
の位相が90度のときにパルス幅設定値Dは「254」
になり、駆動電流b1の位相が270度のときにパルス
幅設定値Dは「0」になるように対応付けられている。
【0056】また、パルス幅設定値Dが「127」のと
きには、図10中のパルスd1に示すように、1周期の
50%がON状態の駆動パルス信号P1が生成され、パ
ルス幅設定値Dが「254」のときには、図10中のパ
ルスd2に示すように、1周期のほぼ100%がON状
態の駆動パルス信号P1が生成され、パルス幅設定値D
が「0」のときには、図10中のパルスd3に示すよう
に、1周期のほぼ0%がON状態の駆動パルス信号P1
が生成される。なお、図10は後述する速度パラメータ
PAが100%のときの例である。
【0057】そして、前記パルス幅設定テーブルT1か
らパルス幅設定値Dを読出し、該パルス幅設定値Dに後
述する補正を施した後、該パルス幅設定値Dに相当する
パルス幅の駆動パルス信号P1をパルスモータ29のA
相コイルに出力する。このように、パルス幅設定値Dの
読出しから駆動パルス信号P1の出力までの一連の処理
を基準時間uの周期で繰返し行い、この一連の処理を1
回行う度に、パルス幅設定テーブルT1のアドレスを少
しずつ進ませながらパルス幅設定値Dを読出すことによ
り、駆動パルス信号P1のパルス幅が駆動電流b1のサ
インカーブに沿うようにして順次変化し、この結果、パ
ルスモータ29のA相コイルには、図10に示すような
駆動電流iが供給されるようになる。
【0058】即ち、上述した一連の処理は、パルスモー
タ29の電気角1サイクルを360の細かいステップ
(以下、「細分ステップ」という)に分割してマイクロ
ステップ駆動しているに等しく、この場合、パルス幅設
定テーブルT1の1アドレスが1細分ステップに相当す
る。そして、基準時間uの周期でパルス幅設定テーブル
T1のアドレスを1ずつ進ませながらパルス幅設定値D
を読出すということは、基準時間uの周期で駆動電流b
1の位相を1細分ステップずつ進ませることに等しい。
さらに、パルスモータ29は、電気角1サイクルで7.
2度回転するから、1細分ステップで、7.2÷360
=0.02度回転することになる。従って、基準時間u
の周期で駆動電流b1の位相を1細分ステップずつ進ま
せることによって、パルスモータ29は基準時間毎に
0.02度ずつ回転することになる。
【0059】なお、上記説明では、パルスモータ29の
A相コイルに駆動電流b1を供給する場合について述べ
たが、パルスモータ29のB相〜E相コイルには、駆動
電流b1に対して所定位相ずらした駆動電流b2〜b5
を供給する必要があるが、これについては後述する。
【0060】次に、パルスモータ29の回転速度Qを変
更する場合について説明する。前述したように、基準時
間uの周期で駆動電流b1の位相を1細分ステップずつ
進ませることによって、パルスモータ29は基準時間u
毎に0.02度ずつ回転することになる。この場合に、
パルスモータ29は比較的低速で回転し、例えば、基準
時間が50μ秒のときには、約67rpmで回転する。
【0061】そして、基準時間uの周期で駆動電流b1
の位相を2細分ステップずつ進ませると、パルスモータ
29は基準時間u毎に0.02×2=0.04度ずつ回
転するので、パルスモータ29は前記低速時の2倍の速
度で回転する。例えば、基準時間が50μ秒のときに
は、約133rpmで回転する。
【0062】さらに、基準時間uの周期で駆動電流b1
の位相を3細分ステップずつ進ませると、パルスモータ
29は基準時間u毎に0.02×3=0.06度ずつ回
転するので、パルスモータ29は前記低速時の3倍の速
度で回転する。例えば、基準時間が50μ秒のときに
は、約200rpmで回転する。
【0063】このように、基準時間uの周期で駆動電流
b1の位相を何細分ステップずつ進ませるかによってパ
ルスモータ29の回転速度Qを変更することができる。
【0064】次に、前記駆動パルス信号P1のパルス幅
を前記パルスモータ29の回転速度Qに対応して増減さ
せるための補正率としての速度パラメータPAについて
説明する。
【0065】パルスモータ29の各相コイルはインダク
タンス成分を有するため、パルスモータ29の回転速度
Qが増加するに従って、各相コイルに流れる電流が、一
定振幅の駆動電流を常時供給しているにも拘らず減少す
るという性質がある。
【0066】そこで、パルスモータ29の回転速度Qが
増加するに従って、パルスモータ29の各相コイルに供
給する駆動電流を増加させ、結果的に、パルスモータ2
9の高速回転時でも、低速回転時と同様に、該パルスモ
ータ29の定格電流を超えない程度の適正な電流が各相
コイルに流れるようにしている。即ち、本実施例では、
駆動パルス信号P1のパルス幅をパルスモータ29の回
転速度Qに対応して増減するように補正することによ
り、パルスモータ29の回転速度Qに比例して、駆動電
流の振幅を増加させるようにしている。
【0067】これについて具体的に説明すると、制御部
27のROM32内には、パルスモータ29の回転速度
Qに対応して予め設定された速度パラメータPAが図1
1に示すような速度パラメータテーブルT2として記憶
されている。そして、該速度パラメータPAは、図12
に示すように、パルスモータ29の回転速度Qに比例し
て10〜100%の範囲で変化するように設定されてい
る。そして、パルスモータ29の回転速度Qに対応した
速度パラメータPAを前記速度パラメータテーブルT2
から読出し、該速度パラメータPAをパルス幅設定値D
に乗算することにより、駆動パルス信号P1のパルス幅
を補正する。これにより、パルスモータ29の回転速度
Qの増加に比例して駆動電流の振幅を増加させ、パルス
モータ29の回転速度Qが増加するに従ってパルスモー
タ29の各相コイルに流れる電流が減少する分を補充す
るようにしている。
【0068】例えば、図11または図12に示すよう
に、パルスモータ29の回転速度Qが100rpmのと
きには、速度パラメータテーブルT2から速度パラメー
タPA=48%を読出し、該速度パラメータPAをパル
ス幅設定値Dに乗算することにより、駆動電流の振幅を
最大振幅時(パルスモータ29の回転速度Qが約300
rpm以上のとき)の48%に設定する。また、パルス
モータ29の回転速度Qが200rpmのときには、速
度パラメータテーブルT2から速度パラメータPA=7
5%を読出し、該速度パラメータPAをパルス幅設定値
Dに乗算することにより、駆動電流の振幅を最大振幅時
の75%に設定する。さらに、パルスモータ29の回転
速度Qが300rpmのときには、速度パラメータテー
ブルT2から速度パラメータPA=100%を読出し、
該速度パラメータPAをパルス幅設定値Dに乗算するこ
とにより、駆動電流の振幅を最大振幅に設定する。
【0069】なお、実際には、下記に示す数1の演算式
に基づいてパルス幅設定値Dと速度パラメータPAを演
算して補正パルス幅設定値E1を求め、該補正パルス幅
設定値E1に相当するパルス幅の駆動パルス信号P1を
生成するようにしているが、理論的には、駆動パルス信
号P1のパルス幅に速度パラメータPAを乗算するのと
同様である。
【0070】
【数1】E1=(D−127)×PA÷100+127
【0071】一方、図3中の55は移動枠5をY軸方向
に移動制御するモータ制御装置を示し、該モータ制御装
置55は、前述したX軸用のモータ制御装置26と同様
に、モータ駆動制御手段を構成する制御部56および駆
動部57と、Y軸用パルスモータ58とから構成されて
いる。なお、Y軸用のモータ制御装置55については、
前述したX軸用のモータ制御装置26と同様であるため
説明を省略する。
【0072】本実施例の自動刺繍機の枠移動制御装置は
上述したような構成を有するもので、次にその動作につ
いて説明すると、まず、フロッピーディスクに予め記憶
された刺繍柄データをフロッピーディスク装置16によ
って刺繍制御装置10のRAM14に読込む。そして、
メインCPU11は、この刺繍柄データに基づいて主軸
モータ18の回転を制御して刺繍針4を往復動させると
共に、モータ制御装置26,55を作動させて移動枠5
の移動を制御することで刺繍縫いを行う。
【0073】このとき、モータ制御装置26,55は、
前記刺繍柄データに含まれている枠移動量データSに基
づいて作動する。即ち、前記刺繍柄データには、刺繍針
4が1往復動する間に移動枠5をどれだけ移動させるか
を指令するための枠移動量データSが含まれており、メ
インCPU11は、この枠移動量データSのうち移動枠
5をX軸方向に移動させるためのデータをX軸用のモー
タ制御装置26へ、移動枠5をY軸方向に移動させるた
めのデータをY軸用のモータ制御装置55へ、刺繍針4
が1往復するのに同期してそれぞれ出力する。これに基
づいて各モータ制御装置26,55は枠移動量データS
の指令する移動量に対応するように各パルスモータ2
9,58を回転駆動させ、刺繍針4が1往復動する間に
移動枠5を所望の位置に移動させる。これにより、移動
前の針落ち点から移動後の針落ち点までの間に刺繍糸が
縫いつけられる。
【0074】次に、X軸用のモータ制御装置26がメイ
ンCPU11から枠移動量データSを受け取り、これに
基づいて移動枠5を移動させるまでの動作について詳説
する。ここで、当該モータ制御装置26による枠移動制
御は、パルス幅設定処理とパルス生成処理との2つの処
理に大別され、これら2つの処理が実質並列に実行され
ることにより枠移動制御が行われる。以下、パルス幅設
定処理とパルス生成処理とを順に説明する。
【0075】まず、パルス幅設定処理について、図13
ないし図15に示すフローチャートに沿って詳細に説明
する。
【0076】まず、図13中のステップ1では、メイン
CPU11から制御部シリアルインターフェース25を
介してサブCPU30に出力される枠移動量データSを
受け取り、これを制御部27のRAM33に記憶する。
【0077】ステップ2では、枠移動に必要な細分ステ
ップ総数Mを求める。即ち、まず枠移動量データSに基
づいてパルスモータ29の回転角θを求め、次にパルス
モータ29をその回転角θだけ回転させるには前記駆動
電流b1の位相を何細分ステップだけ進めるか(パルス
幅設定テーブルT1のアドレスをいくつ進めるか)を求
め、このときの細分ステップの総数Mを求める。例え
ば、枠移動量データSが移動枠5をX軸方向に10mm
だけ移動させることを示していた場合には、パルスモー
タ29を36度回転させる必要がある。即ち、前述した
ようにパルスモータ29を0.36度回転させると、移
動枠5が0.1mm移動するように設定されているの
で、移動量が10mmのときのパルスモータ29の回転
角θは、
【0078】
【数2】θ=0.36×(10÷0.1)=36[度] となる。そして、パルスモータ29を36度だけ回転さ
せるのに必要な細分ステップ総数Mを求めると、パルス
モータ29は電気角1サイクルで7.2度回転し、電気
角1サイクルを360分割しているから、
【0079】
【数3】M=(36÷7.2)×360=1800 となる。即ち、これはパルス幅設定テーブルT1のアド
レスを1800回進めることを意味する。
【0080】さらに、付言すると、パルスモータ29
は、前述したように、1細分ステップで0.02度回転
するため、パルスモータ29を36度回転させるために
必要な細分ステップ総数Mは、M=36÷0.02=1
800なる演算で求めることもできる。
【0081】なお、パルス幅設定テーブルT1のアドレ
スは図9に示すように0〜359であるが、アドレス3
59の次はアドレス0となり、0〜359の範囲で巡回
するようになっている。
【0082】ステップ3では、移動枠5を移動させると
きの加速度および減速度を決定する係数である加減速係
数Aを求める。即ち、刺繍針4が1往復動する間に移動
枠5を所定の移動量だけ移動させるときには、図16中
の特性線αに示すように、移動時間のうちの前半を直線
状に加速させ、後半を直線状に減速させるような速度制
御を行うようにしている。このような直線状の加減速
は、一定時間毎にパルスモータ29の回転を一定の割合
で増加または減少させることにより実現できる。
【0083】前述したように、パルスモータ29の回転
速度Qは、パルス幅設定テーブルT1からパルス幅設定
値Dを読出すときにアドレスをいくつずつ進めるかによ
って決定される。換言すれば、基準時間uの周期で駆動
電流b1の位相を何細分ステップずつ進めるかによって
決定される。従って、パルスモータ29の回転速度Qを
一定時間毎に一定の割合で加速または減速させるには、
基準時間u毎に、パルス幅設定テーブルT1からパルス
幅設定値Dを読出すときのアドレスの進め具合を一定の
割合で増加または減少させるようにすればよい。前記加
速度係数Aとは、このアドレスの進め具合を増加または
減少させる割合を決定する係数であり、以下の演算で算
定される。
【0084】即ち、刺繍針4が1往復動する間のうち、
移動枠5を移動させることができる時間を移動時間tと
すると、この移動時間tは刺繍針4の往復動周期の1/
4〜1/2である。そして、図16中の特性線αに示す
ような加減速を行うには、移動時間tのうち、その半分
の時間(t/2)を加速に当て、残りの半分の時間(t
/2)を減速に当てる。よって、パルスモータ29の加
速回数または減速回数nは、
【0085】
【数4】 である。そして、n回に亘る直線状の加速を数列で表す
と、
【0086】
【数5】1,2,3,………,n−2,n−1,n であり、n回に亘る直線状の減速を数列で表すと、
【0087】
【数6】n,n−1,n−2,………,3,2,1 である。そして、上記した加速または減速の数列の和を
Nとすると、
【0088】
【数7】N=1+2+3+………+(n−2)+(n−
1)+n となり、細分ステップ総数Mをこの和Nで割ると加減速
係数Aが求まる。即ち、
【0089】
【数8】 である。
【0090】例えば、基準時間uを50μ秒(=0.0
5m秒)とし、かつ、10mmの枠移動を50m秒で完
了させる場合(主軸モータの回転速度が600rpmの
とき、刺繍針4の往復動周期は100m秒であり、この
うち半分の時間を移動枠5の移動に当てることができる
ので、この場合の移動時間tは、100/2=50m秒
となる。)に、加速回数または減速回数nは、上記数4
より、
【0091】
【数9】 n=(50÷2)÷0.05 =500 となり、加速数列または減速数列の和Nは、
【0092】
【数10】 となり、加減速係数Aは、上記数8より、
【0093】
【数11】 A=900÷125250 ≒0.0072 となる。
【0094】ステップ4では、ステップ3で求めた加減
速係数Aに基づいて加速処理を行うべく、図14に示す
加速処理ルーチンを起動する。
【0095】これより、この加速処理ルーチンについて
図14中のフローチャートに沿って説明する。
【0096】まず、ステップ21では初期化のために、
計数値Cnを1にすると共に、累加値Znを0にする。
なお、前記計数値Cnは加速の回数を計数するものであ
り、前記累加値Znはステップ23で加減速計数Aと計
数値Cnとの乗算結果を累加するものである。
【0097】ステップ22では、タイマ35に基準時間
uをセットし、該タイマ35をスタートさせる。これに
より、タイマ35はこの時点から基準時間u経過するま
での間、計数を行う。
【0098】ステップ23では、加減速係数Aと計数値
Cnとに基づいて、駆動電流b1の位相を何細分ステッ
プ進めるかを決定する数値mを求める。即ち、下記の数
12に示すように、加減速係数Aと計数値Cnを乗算
し、その結果を前回の累加値Zn′に累加して新たな累
加値Znを算出する。
【0099】
【数12】Zn=Zn′+A×Cn なお、上記数12の演算により累加値Znは小数点以下
4桁の数値になる。そして、下記の数13に示すよう
に、新たな累加値Znの整数部分から前回の累加値Z
n′の整数部分を引き算することにより数値mを算出す
る。
【0100】
【数13】 m=(Znの整数部分)−(Zn′の整数部分)
【0101】例えば、上述した例のように、加減速係数
Aが0.0072であり、計数値Cnが1から500に
向けて1づつ増加する場合には、上記数12および数1
3により、数値mが0→1→2→3→4と実質的に直線
を描くように増加するようになる。
【0102】次に、ステップ24では、現時点の駆動電
流b1の位相に対応するパルス幅設定テーブルT1上の
アドレスを前記数値mだけ進ませ、ステップ25では、
パルス幅設定テーブルT1から当該アドレスに記憶され
たパルス幅設定値Dを読出す。例えば、m=1のときに
は、アドレスは1進むから、前回より1細分ステップ進
んだパルス幅設定値Dがパルス幅設定テーブルT1から
読出されるため、パルスモータ29は0.02度回転す
る。また、m=2のときは前回より2細分ステップ進ん
だパルス幅設定値Dが読出されるため、パルスモータ2
9は0.04度回転する。さらに、m=3のときは前回
より3細分ステップ進んだパルス幅設定値Dが読出さ
れ、パルスモータ29は0.06度回転する。さらに、
m=4のときは前回より4細分ステップ進んだパルス幅
設定値Dが読出されるため、パルスモータ29は0.0
8度回転する。このように、mが増加することにより、
細分ステップを進ませる数が増加し、結果的にパルスモ
ータ29の回転速度Qが増加する。なお、m=0のとき
には、理論的にパルスモータ29が回転しないことにな
るが、実際にはパルスモータ29の自起動スピードを保
つような制御が行われている。
【0103】ステップ26では、現在のパルスモータ2
9の回転速度Qを前記ステップ23で求めた数値mに基
づいて下記の数14および数15の演算式により求め
る。
【0104】まず、基準時間uにおけるパルスモータ2
9の回転角θ′は、
【0105】
【数14】θ′=(Zn−Zn′)×0.02 となる。そして、基準時間uにおけるパルスモータ29
の回転角θ′に基づいて、パルスモータ29の1分間当
りの回転数(rpm)、即ち、回転速度Qを求めると、
基準時間uは50μ秒(0.00005秒)だから、
【0106】
【数15】 Q=θ′÷360÷0.00005×60[rpm] となる。
【0107】なお、上記数14では累加値Zn,Zn′
の小数点以下の数値も含めて演算するため、数15で算
出される回転速度Qは、図16の特性線αに沿って連続
的に変化するような値となる。
【0108】ステップ27では、パルスモータ29の回
転速度Qに対応する速度パラメータPAを求める。即
ち、図11に示す速度パラメータテーブルT2において
の回転速度Qの値が指し示すアドレスに記憶された速度
パラメータPAを読出す。これにより、現時点のパルス
モータ29の回転速度Qに対応した速度パラメータPA
を読出すことができる。
【0109】ステップ28では、パルス幅設定値D、速
度パラメータPAに基づいて上記数1の演算を行い、補
正パルス幅設定値E1を算出する。
【0110】ステップ29では、補正パルス幅設定値E
1に基づいて補正パルス幅設定値E2〜E5を算出し、
該補正パルス幅設定値E1〜E5をサブCPU30の記
憶部30Aにセットする。即ち、図8に示すように、パ
ルスモータ29に供給する駆動電流b2〜b5は、駆動
電流b1に対して所定の位相ずれをもった波形である。
そこで、補正パルス幅設定値E1を基準にして、駆動電
流b1に対する駆動電流b2〜b5の位相ずれ分をそれ
ぞれ演算することにより補正パルス幅設定値E2〜E5
を算出する。なお、前記補正パルス幅設定値E2〜E5
は、駆動電流b2〜b5をパルスモータ29のB相〜E
相コイルに供給するための駆動パルス信号P2〜P5の
各パルス幅に相当する数値である。
【0111】ステップ30では、タイマ35が計数を完
了し割込み制御回路34からの割込み信号が発生するの
を待つ。
【0112】そして、割込み制御回路34からの割込み
信号が発生するとステップ31に進み、ステップ31で
は計数値Cnを1増加させ、ステップ32では計数値C
nが加速回数n以上となったか否かを調べる。そして、
計数値Cnが加速回数n以上でない場合には「NO」と
なり、ステップ22に処理が戻る。一方、計数値Cnが
加速回数n以上の場合には、「YES」となってリター
ンし、パルス幅設定プログラムに処理が戻る。
【0113】そして、パルス幅設定プログラムのステッ
プ5(図13)では、ステップ3で求めた加減速係数A
に基づいて減速処理を行うべく、図15に示す減速処理
ルーチンを起動する。
【0114】これより、この減速処理ルーチンについて
図15中のフローチャートに沿って説明する。
【0115】まず、ステップ41では計数値Cnに減速
回数nを代入し、ステップ42では、タイマ35に基準
時間uをセットし、該タイマ35をスタートさせる。こ
れにより、タイマ35はこの時点から基準時間u経過す
るまでの間、計数を行う。
【0116】ステップ43では、加減速係数A,計数値
Cnおよび累加値Znに基づき、前述した数12および
数13の演算式を用いて前記駆動電流b1の位相を何細
分ステップ進めるかを決定する数値mを求める。
【0117】ステップ44では、現時点の駆動電流b1
の位相に対応するパルス幅設定テーブルT1上のアドレ
スを前記数値mだけ進ませ、ステップ45では、パルス
幅設定テーブルT1において当該アドレスに記憶された
パルス幅設定値Dを読出す。
【0118】ステップ46では、現在のパルスモータ2
9の回転速度Qを求め、ステップ47では、この回転速
度Qに対応する速度パラメータPAを求める。即ち、前
述した加速処理の場合と同様に、図11に示す速度パラ
メータテーブルT2において回転速度Qの値が指し示す
アドレスに記憶された速度パラメータPAを読出す。
【0119】ステップ48では、パルス幅設定値D、速
度パラメータPAに基づいて、上記数1の演算を行い、
補正パルス幅設定値E1を算出する。
【0120】ステップ49では、補正パルス幅設定値E
1に基づいて補正パルス幅設定値E2〜E5を算出し、
該補正パルス幅設定値E1〜E5をサブCPU30の記
憶部30Aにセットする。
【0121】ステップ50では、タイマ35が計数を完
了し、割込み制御回路34からの割込み信号が発生する
まで待つ。
【0122】そして、割込み制御回路34からの割込み
信号が発生したらステップ51に進み、ステップ51で
は計数値Cnを1減少させ、ステップ52では計数値C
nが0以下となったか否かを調べる。そして、計数値C
nが0以下でない場合には「NO」となり、ステップ4
2に処理を戻す。一方、計数値Cnが0以下の場合に
は、「YES」となり、パルス幅設定プログラムにリタ
ーンする。そして、パルス幅設定プログラムはステップ
6に移行して終了する。
【0123】次に、パルス生成処理について、図17に
示すフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0124】ステップ61では、カウンタ36がリセッ
トされたときに割込み制御回路34からサブCPU30
に向けて発生する割込み信号を待ち、この割込み信号が
発生したときにステップ62に移る。
【0125】即ち、カウンタ36は周波数が4000k
Hzのクロックパルスで計数するように設定されてお
り、該カウンタ36の計数値は常時比較器38〜43に
出力されている。一方、セット用比較器38には、セッ
ト値(254)が予めセットされいる。そして、該セッ
ト用比較器38は、セット値(254)とカウンタ36
の計数値を常時比較し、一致した時点で一致信号を出力
する。この一致信号はカウンタ36のリセット入力端子
Rに入力されカウンタ36はリセットされる。これによ
り、カウンタ36は0〜254の計数を一定の周期で繰
り返し行うことになる。カウンタ36は4000kHz
のクロック周波数で計数するように設定されているた
め、カウンタ36が0〜254の計数を繰り返す周波数
は、
【0126】
【数16】4000÷254≒15.75[kHz] であり、その周期は約64μ秒となる。従って、カウン
タ36は64μ秒周期でリセットされるため、64μ秒
周期でサブCPU30に割込み信号が発生する。従っ
て、64μ秒の周期でステップ62が実行されることに
なる。なお、ステップ62を実行する周期と、前記パル
ス幅設定処理の基準時間uとを同期させるために、前記
パルス幅設定処理の基準時間uを64μ秒に設定しても
よい。
【0127】また、セット用比較器38の一致信号は、
各フリップフロップ44〜48の各セット入力端子Sに
も出力され、これにより、64μ秒の周期で各フリップ
フロップ44〜48がセットされる。
【0128】ステップ62では、補正パルス幅設定値E
1〜E5をサブCPU30の記憶部30Aから出力し、
該補正パルス幅設定値E1〜E5をリセット用比較器3
9〜43にそれぞれセットする。そして、ステップ61
に戻り処理を繰り返す。
【0129】このとき、各リセット用比較器39〜43
は、カウンタ36から出力される計数値と、補正パルス
幅設定値E1〜E5を比較し、一致したときに一致信号
をフリップフロップ44〜48のリセット入力端子Rに
出力する。これにより、該各フリップフロップ44〜4
8は、セット用比較器38の一致信号によりセットさ
れ、その後、各リセット用比較器39〜43の一致信号
によりリセットされ、これを64μ秒の周期で繰返す。
この結果、該各フリップフロップ44〜48の出力端子
Qからは補正パルス幅設定値E1〜E5に相当したパル
ス幅で、かつ一定振幅の駆動パルス信号P1〜P5が出
力される。
【0130】そして、この駆動パルス信号P1〜P5
は、駆動部28の各上段増幅器49によって増幅され、
電界効果トランジスタ52のゲート端子に入力される。
これと並列に、駆動パルス信号P1〜P5は、各反転回
路51によって反転された後、各下段増幅器50によっ
て増幅され、電界効果トランジスタ53のゲート端子に
入力される。これにより、駆動パルス信号P1〜P5に
基づくパルスがパルスモータ29の各相コイルに出力さ
れ、パルスモータ29の各相コイルには駆動電流が供給
される。
【0131】例えば、補正パルス幅設定値E1が127
の場合、カウンタ36が0〜127まで計数した時点で
リセット用比較器39が一致信号をフリップフロップ4
4のリセット入力端子Rに出力するから、フリップフロ
ップ44はカウンタ36が0〜127を計数している間
ハイレベルで、128〜254を計数している間ローレ
ベルとなる。この結果、該フリップフロップ44から出
力される駆動パルス信号P1は、図10中のパルスd1
のようにパルスデューティが50%のパルスとなる。同
様に、補正パルス幅設定値E1が254のときは、図1
0中のパルスd2のようにパルスデューティがほぼ10
0%のパルスとなり、補正パルス幅設定値E1が0のと
きは、図10中のパルスd3のように、パルスデューテ
ィがほぼ0%のパルスとなる。従って、補正パルス幅設
定値E1が127→254→127→0→127と変化
すると、これに伴ってパルスデューティが50→100
→50→0→50と変化し、図10に示すような駆動電
流iがパルスモータ29のA相コイルに供給されるよう
になる。これと同様にしてB相〜E相に駆動パルス信号
P2〜P5に基づき、それぞれ所定の位相ずれをもった
駆動電流が供給される。なお、図10は速度パラメータ
PAが100%のときの例である。
【0132】これにより、パルスモータ29の回転が制
御され、移動枠5がX軸方向に移動される。なお、Y軸
用のモータ制御装置55の動作についても上述したもの
と同様である。
【0133】かくして、本実施例によれば、予めROM
32内に記憶された速度パラメータテーブルT2からパ
ルスモータ29(58)の回転速度Qに対応した速度パ
ラメータPAを読出し、数1による演算を行って補正パ
ルス幅設定値E1を算定することにより、駆動パルス信
号P1のパルス幅をパルスモータ29(58)の回転速
度Qに対応して増減するように補正する構成としたか
ら、パルスモータ29(58)の低速回転時には、パル
スモータ29(58)の各相コイルに流れる駆動電流が
該パルスモータ29(58)の定格電流を超えない程度
に抑えることができ、一方、パルスモータ29(58)
の高速回転時には、移動枠5を移動させるのに十分な出
力パルスを発生させるようにパルスモータ29(58)
の各相コイルに、低速回転と比較して大きい駆動電流を
供給することができる。
【0134】ここで、図18は、本実施例によるモータ
制御装置26(55)によってパルスモータ29(5
8)のA相コイルに駆動パルス信号P1を出力した結
果、パルスモータ29のA相コイルに流れる駆動電流を
示している。図18中の駆動電流f1はパルスモータ2
9(58)の低速回転時の駆動電流であり、その振幅g
1はパルスモータ29(58)の定格電流I0を超えな
い程度の大きさになっている。
【0135】このように、パルスモータ29(58)の
低速回転時には、比較的に小さい補正率の速度パラメー
タPAを速度パラメータテーブルT2から読出し、該速
度パラメータPAを駆動パルス信号P1のパルス幅(パ
ルス幅設定値D)に乗算して該パルス幅を補正すること
により、パルスモータ29(58)のA相コイルに供給
する駆動電流を高速回転時と比較して減少させ、該駆動
電流をパルスモータ29(58)の定格電流I0を超え
ない程度の大きさに設定することができる。
【0136】一方、同図中の駆動電流f2はパルスモー
タ29(58)の高速回転時の駆動電流である。これに
よると、駆動電流f2の振幅g2は低速回転時の駆動電
流f1の振幅g1とほぼ等しい大きさである。これは、
パルスモータ29(58)のコイルに供給する電流がパ
ルスモータ29(58)の回転速度Qに比例して増加
し、該パルスモータ29(58)のコイルのインダクタ
ンス成分によって減少した分の電流が補充されているこ
とを示している。
【0137】このように、パルスモータ29(58)の
高速回転時には、比較的に大きい補正率の速度パラメー
タPAを速度パラメータテーブルT2から読出し、該速
度パラメータPAを駆動パルス信号P1のパルス幅(パ
ルス幅設定値D)に乗算して該パルス幅を補正すること
により、パルスモータ29(58)のA相コイルに供給
する駆動電流を低速回転時と比較して増加させ、移動枠
5を移動させるのに十分な出力トルクを発生させるよう
に設定することができる。
【0138】従って、移動枠5を移動させるのに十分な
出力トルクを常時発生させつつ、パルスモータの回転速
度Qを低速から高速まで広い範囲で変化させることが可
能となり、移動枠5を初めはゆっくりと移動させ、移動
中は素早く移動させ、ゆっくりと停止させるといった制
御を容易に実現することができ、移動枠5の移動時にお
ける振動や騒音を防止できると共に、移動枠5が急に停
止することにより刺繍針4が振動し、縫い位置がずれた
りするのを確実に防止できる。
【0139】また、本実施例によれば、速度パラメータ
テーブルT2に予め記憶された速度パラメータPAを読
出して駆動パルス信号P1のパルス幅(パルス幅設定値
D)に乗算するだけの簡単な処理で、駆動パルス信号P
1のパルス幅(パルス幅設定値D)を補正でき、パルス
モータ29(58)の回転速度Qに拘らず移動枠5を移
動させるのに十分な出力トルクが得られかつパルスモー
タ29(58)の定格電流を超えないような駆動電流を
パルスモータ29(58)のコイルに供給することがで
きる。
【0140】従って、パルスモータのコイルに実際に流
れる電流を検出してフィードバック制御によって該コイ
ルに供給する駆動電流を補正するといった複雑な構成が
不要となり、枠移動制御装置の構成を大幅に簡単化でき
る。
【0141】次に、本発明の第2の実施例を図19ない
し図21に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、パ
ルスモータの電源電圧を検出し、その検出結果に基づい
てパルスモータのコイルに供給する駆動電流を調整する
手段を設けたことにある。なお、本実施例では、前述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0142】61は本実施例によるモータ制御装置を示
し、該モータ制御装置61は、前記第1の実施例による
モータ制御装置26(55)と同様に、モータ駆動制御
手段を構成する制御部62および駆動部28(57)
と、パルスモータ29(58)とから大略構成されてい
る。
【0143】62は本実施例による制御部を示し、該制
御部62は、サブCPU30,シリアル入力部31,R
OM32,RAM33,割込み制御回路34,タイマ3
5,カウンタ36,パルス発生部37が設けられている
点は、前記第1の実施例による制御部27(56)と同
様である。しかし、本実施例による制御部62には、電
源電圧検知手段として電源電圧検知部63が設けられ、
該電源電圧検知部63には積分回路64とアナログ−デ
ジタル変換器65(以下、「A/D変換器65」とい
う)とが設けられている点で前記第1の実施例による制
御部27(56)と相違する。
【0144】ここで、積分回路64は、入力側がモータ
駆動用電源54のプラス側の電源端子に接続され、出力
側がA/D変換器65に接続されている。また、A/D
変換器65の出力側はサブCPU30に接続されてい
る。これにより、モータ用駆動電源の電源電圧が前記積
分回路64に入力され、この積分回路64で電源電圧の
瞬時的な変動が除かれた後、前記A/D変換器65に出
力される。また、該積分回路64には分圧器が設けられ
ており、積分回路64からの出力電圧が前記A/D変換
器65の許容入力電圧に適合するように分圧されるよう
になっている。
【0145】そして、前記積分回路64から出力された
電源電圧は、A/D変換器65で変換される。これによ
り、例えば0〜200Vのアナログ値の電源電圧が0〜
200のデジタル値の電源電圧値Viに変換されてサブ
CPU30に入力される。
【0146】本実施例による自動刺繍機の枠移動制御装
置は上述のような構成を有するもので、その基本的な動
作は前記第1の実施例によるものとほぼ同様である。し
かし、本実施例によるモータ制御装置61は、図13に
示すパルス幅設定プログラムのうち、加速処理ルーチン
と減速処理ルーチンが前記第1の実施例によるモータ制
御装置26(55)と相違するため、以下、これらにつ
いて説明する。
【0147】まず、図20は加速処理ルーチンを示すフ
ローチャートであり、この加速処理ルーチンは図13中
のパルス幅設定プログラムのステップ4で起動される。
【0148】そして、ステップ71では計数値Cnを1
にすると共に、累加値Znを0にする。ステップ72で
はタイマ35に基準時間uをセットし、該タイマ35を
スタートさせる。
【0149】ステップ73では、加減速係数A,計数値
Cnおよび累加値Znに基づき、前記第1の実施例で述
べた数12および数13の演算式を用いて前記駆動電流
b1の位相を何細分ステップ進めるかを決定する数値m
を求める。
【0150】ステップ74では、現時点の駆動電流b1
の位相に対応するパルス幅設定テーブルT1上のアドレ
スを前記数値mだけ進ませ、ステップ75ではパルス幅
設定テーブルT1において当該アドレスに記憶されたパ
ルス幅設定値Dを読出す。
【0151】ステップ76では、現在のパルスモータ2
9(58)の回転速度Qを求め、ステップ77では、こ
の回転速度Qに対応する速度パラメータPAを求める。
即ち、図11に示す速度パラメータテーブルT2におい
て回転速度Qの値が指し示すアドレスに記憶された速度
パラメータPAを読出す。
【0152】ステップ78では、パルス幅設定値D、速
度パラメータPAに基づいて、前記第1の実施例で述べ
た数1の演算を行い、補正パルス幅設定値E1を算出す
る。
【0153】ステップ79では、モータ駆動用電源54
から出力された電源電圧をA/D変換器65によって変
換しサブCPU30に入力された電源電圧値Viを読込
み、ステップ80では、制御部62のROM32に予め
記憶された基準電源電圧Vsを前記電源電圧値Viで除
算することにより両者の電圧比を算定し、前記補正パル
ス幅設定値E1に該電圧比を乗算することにより調整パ
ルス幅設定値F1を算出する。即ち、ステップ80では
以下の演算を行う。
【0154】
【数17】
【0155】ここで、モータ駆動用電源54は、当該自
動刺繍機の全体電源を供給するための電源ラインの電圧
を分圧することにより電源電圧を設定しているため、電
源ラインの電圧が変化すると、モータ駆動用電源54の
電源電圧も変化する。例えば、自動刺繍機を使用する場
所によって、自動刺繍機の電源ラインには100V,1
17V,220V等の様々な電圧が供給されるため、モ
ータ駆動用電源54の電源電圧もこれに伴って100〜
200V程度の範囲で変化する。また、電源ラインに供
給される電源が不安定なために、モータ駆動用電源54
の電源電圧が微小に変化する場合もある。一方、基準電
源電圧Vsは、パルスモータ29(58)を高速回転で
駆動するのに適した電源電圧に設定され、例えば140
Vに設定されている。
【0156】そして、上記数17の演算により調整パル
ス幅設定値F1を求めることで、駆動パルス信号P1の
パルス幅を調整することとなり、結果的には、電源電圧
値Viが基準電源電圧Vsと比較して大きい場合にはパ
ルスモータ29(58)に供給する駆動電流が減少し、
電源電圧値Viが基準電源電圧Vsと比較して小さい場
合にはパルスモータ29(58)に供給する駆動電流が
増加する。
【0157】ステップ81では、調整パルス幅設定値F
1に基づいて調整パルス幅設定値F2〜F5を算出し、
該調整パルス幅設定値F1〜F5をサブCPU30の記
憶部30Aにセットする。
【0158】ステップ82では、タイマ35が計数を完
了し、割込み制御回路34からの割込み信号が発生する
まで待ち、割込み信号が発生したら、ステップ83に進
み、ステップ83では、計数値Cnを1増加させる。
【0159】ステップ84では計数値Cnが加速回数n
以上となったか否かを調べる。そして、計数値Cnが加
速回数n以上でない場合には「NO」となり、ステップ
72に処理を戻す。一方、計数値Cnが加速回数n以上
の場合には「YES」となり、サイン値セットプログラ
ムにリターンする。
【0160】次に、図21は減速処理ルーチンを示すフ
ローチャートであり、この減速処理ルーチンは図13中
のパルス幅設定プログラムのステップ5で起動される。
【0161】そして、ステップ91では計数値Cnに減
速回数nを代入し、ステップ92ではタイマ35に基準
時間uをセットし、該タイマ35をスタートさせる。
【0162】ステップ93では、加減速係数A,計数値
Cnおよび累加値Znに基づき、前記第1の実施例で述
べた数12および数13の演算式を用いて前記駆動電流
b1の位相を何細分ステップ進めるかを決定する数値m
を求める。
【0163】ステップ94では、現時点の駆動電流b1
の位相に対応するパルス幅設定テーブルT1上のアドレ
スを前記数値mだけ進ませ、ステップ95ではパルス幅
設定テーブルT1において当該アドレスに記憶されたパ
ルス幅設定値Dを読出す。
【0164】ステップ96では、現在のパルスモータ2
9(58)の回転速度Qを求め、ステップ97では、こ
の回転速度Qに対応する速度パラメータPAを求める。
即ち、速度パラメータテーブルT2において回転速度Q
の値が指し示すアドレスに記憶された速度パラメータP
Aを読出す。
【0165】ステップ98では、パルス幅設定値D、速
度パラメータPAに基づいて、前記第1の実施例で述べ
た数1の演算を行い、補正パルス幅設定値E1を算出す
る。
【0166】ステップ99では、モータ駆動用電源54
から出力された電源電圧をA/D変換器65によって変
換してサブCPU30に入力された電源電圧値Viを読
込み、ステップ100では、上記数17の演算を行い、
調整パルス幅設定値F1を算出する。
【0167】ステップ101では、調整パルス幅設定値
F1に基づいて調整パルス幅設定値F2〜F5を算出
し、該調整パルス幅設定値F1〜F5をサブCPU30
の記憶部30Aにセットする。
【0168】ステップ102では、タイマ35が計数を
完了し割込み制御回路34からの割込み信号が発生する
まで待ち、割込み信号が発生したら、ステップ103に
進み、ステップ103では、計数値Cnを1減少させ
る。
【0169】ステップ104では計数値Cnが0以下と
なったか否かを調べる。そして、計数値Cnが0以下で
ない場合には「NO」となり、ステップ92に処理を戻
す。一方、計数値Cnが0以下の場合には「YES」と
なり、サイン値セットプログラムにリターンする。
【0170】なお、本実施例によるパルス生成処理で
は、前記パルス幅設定処理でサブCPU30の記憶部3
0Aにセットされた調整パルス幅設定値F1〜F5をリ
セット用比較器39〜43にそれぞれ出力する点を除
き、第1の実施例と同様である。
【0171】かくして、本実施例によれば、モータ駆動
用電源54から電源電圧値Viを検知し、予め設定され
た基準電源電圧Vsを該電源電圧値Viで除算すること
により両者の電圧比を求め、補正パルス幅設定値E1に
該電圧比を乗算して調整パルス幅設定値F1を算定する
ことにより、駆動パルス信号P1のパルス幅を調整する
構成としたから、自動刺繍機の電源ラインの電圧が変化
してモータ駆動用電源54の電源電圧が変化した場合で
も、パルスモータ29(58)のコイルに流れる駆動電
流が変化するのを防止でき、パルスモータ29(58)
の出力トルクが変動するのを防止できる。
【0172】従って、電源ラインに供給される電圧が1
00V,117V,220Vと変更されることにより、
モータ駆動用電源54の電源電圧が100〜200V程
度の範囲で変化したり、電源ラインに供給される電源が
不安定なためにモータ駆動用電源54の電源電圧が微小
に変化したりする場合でも、パルスモータ29(58)
の出力トルクを一定に保持し、移動枠5の移動を常に正
確に制御することができる。
【0173】特に、予め設定された基準電源電圧Vsを
該電源電圧値Viで除算することにより両者の電圧比を
求め、補正パルス幅設定値E1に該電圧比を乗算すると
いった簡単な演算で、駆動パルス信号P1のパルス幅を
調整することができ、定電圧電源や、電源電圧を安定さ
せるための複雑な電気回路を不要にできる。
【0174】なお、前記第1の実施例では、図14およ
び図15に示すプログラムのうち、ステップ23ないし
ステップ25、ステップ43ないしステップ45が本発
明の構成要件となるパルス幅設定手段の具体例であり、
ステップ26ないしステップ28、ステップ46ないし
ステップ48がパルス幅補正手段の具体例である。ま
た、ステップ27、ステップ47が補正率読出し手段の
具体例であり、ステップ28、ステップ48が補正演算
手段の具体例である。さらに、図17に示すパルス生成
プログラムがパルス発生部37と共に信号出力手段の具
体例を示している。
【0175】また、前記第2の実施例では、図20およ
び図21に示すプログラムのうち、ステップ73ないし
ステップ75、ステップ93ないしステップ95が本発
明の構成要件となるパルス幅設定手段の具体例であり、
ステップ76ないしステップ78、ステップ96ないし
ステップ98がパルス幅補正手段の具体例である。ま
た、ステップ77、ステップ97が補正率読出し手段の
具体例であり、ステップ78、ステップ98が補正演算
手段の具体例である。また、ステップ79、ステップ9
9が電源電圧検知手段の具体例であり、ステップ80、
ステップ100が調整演算手段の具体例である。
【0176】また、前記各実施例では、図8中の駆動電
流b1を360に細分割するものとして述べたが、本発
明はこれに限らず、駆動電流b1を300〜400分割
程度、例えば320分割または400分割としてもよ
い。
【0177】また、前記各実施例では、図14に示すよ
うに、移動枠5の移動時間tのうち半分(t/2)の時
間をパルスモータ29(58)の加速に当て、残りの半
分(t/2)の時間を減速に当て、加速時間と減速時間
とを等しい比率にするものとして述べたが、加速時間と
減速時間との比率を可変させるようにしてもよい。
【0178】さらに、前記各実施例では、5相のパルス
モータ29(58)を有する自動刺繍機の枠移動制御装
置を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、3相パルス
モータ等、その他の相数のパルスモータを有するものに
も適用できる。
【0179】また、前記各実施例では、一頭式の自動刺
繍機の枠移動制御装置を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、多頭式の自動刺繍機の枠移動制御装置
にも適用することができる。
【0180】さらに、本発明は自動刺繍機の枠移動制御
装置に限らず、パルスモータを用いた他の縫製機におけ
る布送り機構に適用することも可能である。
【0181】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の発明によれ
ば、刺繍針によって刺繍を施すための布を展張状態で保
持する刺繍用移動枠と、該移動枠を移動させるためのパ
ルスモータと、該パルスモータをマイクロステップ駆動
方式により駆動するために、該パルスモータの駆動電流
の瞬時値に対応するパルス幅を有する一定振幅のパルス
信号を、該パルスモータに出力するモータ駆動制御手段
とを備え、該モータ駆動制御手段は、前記パルスモータ
の駆動電流の瞬時値に対応するパルス幅を設定するパル
ス幅設定手段と、該パルス幅設定手段により設定された
パルス幅を前記パルスモータの回転速度に対応して増減
するように補正するパルス幅補正手段と、該パルス幅補
正手段により補正されたパルス幅のパルス信号を前記パ
ルスモータに出力する信号出力手段とから構成したか
ら、パルスモータの低速回転時にはパルスモータに供給
する駆動電流を減少させることによりパルスモータに流
れる駆動電流をパルスモータの定格を超えない程度に抑
えることができると共に、パルスモータの高速回転時に
はパルスモータに供給する駆動電流を増加させることに
より、コイルのインダクタンス成分によって実際上パル
スモータに流れる駆動電流が減少するのを防止でき、移
動枠を移動させるのに十分な出力トルクを発生させるこ
とができる。
【0182】従って、移動枠を移動させるのに十分な出
力トルクを常時発生させつつ、パルスモータの回転速度
を低速から高速まで広い範囲で変化させることが可能と
なり、移動枠を最初はゆっくりと移動させ、移動中は素
早く移動させ、停止時には再びゆっくり移動させるとい
った枠移動制御を実現することができ、移動枠の移動に
より生じる振動、騒音を大幅に軽減することができる。
【0183】請求項2の発明によれば、前記モータ駆動
制御手段のパルス幅補正手段は、前記パルス信号のパル
ス幅を前記パルスモータの回転速度に対応して増減させ
るために前記パルスモータの回転速度に対応して予め設
定された補正率を記憶した補正率記憶手段と、前記パル
スモータの回転速度に対応した補正率を該補正率記憶手
段から読出す補正率読出し手段と、前記パルス信号のパ
ルス幅に該補正率読出し手段で読出した補正率を乗算す
ることにより該パルス信号のパルス幅を補正する補正演
算手段とから構成したから、補正率記憶手段に予め記憶
された補正率を読出してパルス信号のパルス幅に乗算す
るだけの簡単な構成で、パルスモータの回転速度に応じ
てパルスモータに供給する駆動電流を増減させることが
できる。
【0184】従って、パルスモータのコイルに実際に流
れる駆動電流を検出してフィードバック制御によって該
コイルに供給する駆動電流を補正するといった複雑な装
置や電気回路が不要となり、枠移動制御装置の構成を大
幅に簡単化できると共に、パルスモータの回転速度を広
い範囲でかつ高精度に変化させることが可能となる。
【0185】請求項3の発明によれば、刺繍針によって
刺繍を施すための布を展張状態で保持する刺繍用移動枠
と、該移動枠を移動させるためのパルスモータと、該パ
ルスモータをマイクロステップ駆動方式により駆動する
ために、該パルスモータの駆動電流の瞬時値に対応する
パルス幅を有する一定振幅のパルス信号を、該パルスモ
ータに出力するモータ駆動制御手段とを備え、該モータ
駆動制御手段は、前記パルスモータの駆動電流の瞬時値
に対応するパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、該
パルス幅設定手段により設定されたパルス幅を前記パル
スモータの回転速度に対応して増減するように補正する
パルス幅補正手段と、前記パルスモータの電源電圧を検
知する電源電圧検知手段と、該電源電圧検知手段により
検知した電源電圧と予め決められた基準電源電圧との電
圧比を算定し、該電圧比を前記パルス幅補正手段により
補正されたパルス幅に乗算することにより該パルス幅を
調整するパルス幅調整手段と、該パルス幅調整手段によ
り調整されたパルス幅のパルス信号を前記パルスモータ
に出力する信号出力手段とから構成したから、パルスモ
ータの電源電圧が変動する影響を受けて、パルスモータ
に流れる駆動電流が変化し、パルスモータの出力トルク
が変化するのを防止できる。
【0186】特に、電源電圧検知手段により検知した電
源電圧と予め決められた基準電源電圧との電圧比を算定
し、該電圧比を前記パルス信号のパルス幅に乗算するこ
とにより該パルス信号のパルス幅を調整するといった簡
単な構成で、電源電圧の変動を相殺し、パルスモータの
出力トルクを安定させることができる。従って、定電圧
電源や、電源電圧を安定させるための複雑な電気回路を
不要にでき、高性能の枠移動制御装置を安価に実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による自動刺繍機を示す外観図で
ある。
【図2】図1中の自動刺繍機の部分横断面図である。
【図3】第1の実施例による自動刺繍機を示す制御ブロ
ック図である。
【図4】図3中のモータ制御装置を示す制御ブロック図
である。
【図5】図4中のパルス発生部を示す制御ブロック図で
ある。
【図6】図4中の駆動部を示す回路図である。
【図7】パルスモータをハーフステップ駆動方式により
駆動する場合の駆動チャートを示す波形図である。
【図8】パルスモータをマイクロステップ駆動方式によ
り駆動する場合に、各相コイルに供給する駆動電流を示
す波形図である。
【図9】パルス幅設定テーブルを示す説明図である。
【図10】駆動パルス信号およびパルスモータのコイル
に流れる駆動電流を示す波形図である。
【図11】速度パラメータテーブルを示す説明図であ
る。
【図12】回転速度の変化に対する速度パラメータ変化
の特性を示す特性線図である。
【図13】パルス幅設定プログラムを示す流れ図であ
る。
【図14】第1の実施例による加速処理ルーチンを示す
流れ図である。
【図15】第1の実施例による減速処理ルーチンを示す
流れ図である。
【図16】移動時間に対する移動枠の加速、減速の特性
を示す特性線図である。
【図17】パルス生成プログラムを示す流れ図である。
【図18】パルスモータのコイルに供給される駆動電流
を低速回転時と高速回転時についてそれぞれ示す波形図
である。
【図19】第2の実施例による自動刺繍機のモータ制御
装置を示すブロック図である。
【図20】第2の実施例による加速処理ルーチンを示す
流れ図である。
【図21】第2の実施例による減速処理ルーチンを示す
流れ図である。
【符号の説明】
4 刺繍針 5 移動枠 10 刺繍制御装置 11 メインCPU 26,55,61 モータ制御装置 27,56,62 制御部(モータ駆動制御手段) 28,57 駆動部(モータ駆動制御手段) 29,58 パルスモータ 30 サブCPU 32 ROM 34 割込み制御回路 35 タイマ 36 カウンタ 37 パルス発生部(信号出力手段) 63 電源電圧検知部(電源電圧検知手段) 64 積分回路 65 A/D変換器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍針によって刺繍を施すための布を展
    張状態で保持する刺繍用移動枠と、該移動枠を移動させ
    るためのパルスモータと、該パルスモータをマイクロス
    テップ駆動方式により駆動するために、該パルスモータ
    の駆動電流の瞬時値に対応するパルス幅を有する一定振
    幅のパルス信号を、該パルスモータに出力するモータ駆
    動制御手段とを備え、 該モータ駆動制御手段は、前記パルスモータの駆動電流
    の瞬時値に対応するパルス幅を設定するパルス幅設定手
    段と、該パルス幅設定手段により設定されたパルス幅を
    前記パルスモータの回転速度に対応して増減するように
    補正するパルス幅補正手段と、該パルス幅補正手段によ
    り補正されたパルス幅のパルス信号を前記パルスモータ
    に出力する信号出力手段とから構成してなる自動刺繍機
    の枠移動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ駆動制御手段のパルス幅補正
    手段は、前記パルス信号のパルス幅を前記パルスモータ
    の回転速度に対応して増減させるために前記パルスモー
    タの回転速度に対応して予め設定された補正率を記憶し
    た補正率記憶手段と、前記パルスモータの回転速度に対
    応した補正率を該補正率記憶手段から読出す補正率読出
    し手段と、前記パルス信号のパルス幅に該補正率読出し
    手段で読出した補正率を乗算することにより該パルス信
    号のパルス幅を補正する補正演算手段とから構成してな
    る請求項1に記載の自動刺繍機の枠移動制御装置。
  3. 【請求項3】 刺繍針によって刺繍を施すための布を展
    張状態で保持する刺繍用移動枠と、該移動枠を移動させ
    るためのパルスモータと、該パルスモータをマイクロス
    テップ駆動方式により駆動するために、該パルスモータ
    の駆動電流の瞬時値に対応するパルス幅を有する一定振
    幅のパルス信号を、該パルスモータに出力するモータ駆
    動制御手段とを備え、 該モータ駆動制御手段は、前記パルスモータの駆動電流
    の瞬時値に対応するパルス幅を設定するパルス幅設定手
    段と、該パルス幅設定手段により設定されたパルス幅を
    前記パルスモータの回転速度に対応して増減するように
    補正するパルス幅補正手段と、前記パルスモータの電源
    電圧を検知する電源電圧検知手段と、該電源電圧検知手
    段により検知した電源電圧と予め決められた基準電源電
    圧との電圧比を算定し、該電圧比を前記パルス幅補正手
    段により補正されたパルス幅に乗算することにより該パ
    ルス幅を調整する調整演算手段と、該調整演算手段によ
    り調整されたパルス幅のパルス信号を前記パルスモータ
    に出力する信号出力手段とから構成してなる自動刺繍機
    の枠移動制御装置。
JP12255096A 1996-04-19 1996-04-19 自動刺繍機の枠移動制御装置 Pending JPH09291460A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447570B1 (ko) * 2002-09-23 2004-09-07 썬스타 특수정밀 주식회사 자동 자수기의 알피엠 표시 방법 및 그 장치
CN101858016A (zh) * 2009-04-06 2010-10-13 Juki株式会社 缝纫机

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