JPH09291461A - 自動刺繍機の枠移動制御装置 - Google Patents

自動刺繍機の枠移動制御装置

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JPH09291461A
JPH09291461A JP12255196A JP12255196A JPH09291461A JP H09291461 A JPH09291461 A JP H09291461A JP 12255196 A JP12255196 A JP 12255196A JP 12255196 A JP12255196 A JP 12255196A JP H09291461 A JPH09291461 A JP H09291461A
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JP
Japan
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pulse motor
pulse
drive current
phase
instantaneous value
Prior art date
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Application number
JP12255196A
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English (en)
Inventor
Tsunetada Kasai
常工 葛西
Hisashi Kawashima
寿志 川嶋
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NIPPON DENPA KK
Original Assignee
NIPPON DENPA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロステップ駆動方式によるパルスモー
タの加速、減速を汎用のマイクロプロセッサ等により容
易に実現し、枠移動時の振動を防止する。 【解決手段】 加減速パターンに基づき、駆動電流波形
の位相を基準時間毎にどれだけ進めるかを決定する位相
進め値mを可変に算定し、この位相進め値m毎に瞬時値
データテーブルTのアドレスを進めながら、瞬時値デー
タD1を瞬時値データテーブルTから読出す。そして、
瞬時値データD1に基づいて駆動パルス信号を生成し、
この駆動パルス信号をパルスモータの各相コイルに向け
て出力する。これにより、加減速パターンに基づき位相
進め値mを変化させることで、パルスモータの回転速度
を滑らかに変化させ、移動枠5の振動を軽減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模様縫いミシン等
の自動刺繍機において、布保持用移動枠の移動を制御す
るための枠移動制御装置に関し、特に、移動枠の移動を
制御するための駆動源としてパルスモータを用い、この
パルスモータをマイクロステップ駆動方式により駆動制
御するようにした枠移動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動刺繍機は、刺繍針が所定の速度で
上,下に往復動する間に、刺繍布が展張状態で保持され
た移動枠をX軸方向またはY軸方向に移動させることに
より、所望の刺繍柄を前記刺繍布上に実現するものであ
る。そして、前記移動枠の移動を制御するための枠移動
制御装置には、駆動源としてパルスモータ(ステッピン
グモータ)が設けられており、該枠移動制御装置は、当
該自動刺繍機を全般的に制御するための上位制御装置か
ら受け取った駆動パルスに従ってパルスモータの回転を
制御し、移動枠を所定の位置へ移動させる。
【0003】即ち、該移動制御装置は、駆動パルスの1
パルスに対応して移動枠を単位移動量(例えば0.1m
m)移動させるようにパルスモータの回転角を制御す
る。従って、駆動パルスのパルス数により移動枠の移動
量が決定され、駆動パルスのパルス発生間隔(単位時間
当りのパルス数)によって移動枠の移動速度が決定され
る。
【0004】ここで、パルスモータは、原則としてパル
ス信号によって励磁条件が変わる度に一定角度回転する
モータであり、パルスモータに向け所定数のパルス信号
を出力することにより回転角を正確に制御することがで
き、また、パルス発生間隔を変化させることにより回転
速度を変えることができる。
【0005】しかし、パルスモータはパルス信号に追従
してステップ駆動するため、移動枠の移動が断続的にな
り、振動や騒音が発生し易い傾向がある。特に、移動枠
の移動開始時および停止時には、パルスモータの回転速
度がステップ状に急変するため大きな振動が発生するだ
けでなく、移動枠の停止時の振動により移動枠がぶれ、
刺繍縫いの位置に誤差が生じ易く、刺繍品質を劣化させ
る。
【0006】また、パルスモータを駆動することにより
発生する振動には、複数次の高調波成分が多く含まれて
いるため、パルスモータを低速回転させたときに、前記
高調波成分の周波数が可聴範囲内となり、大きな騒音が
発生する。
【0007】そこで、このような移動枠の移動時に発す
る振動や騒音を軽減するために、パルスモータをマイク
ロステップ駆動方式(バーニア駆動方式)によって制御
する方法が考えられる。ここで、マイクロステップ駆動
方式とは、パルスモータを駆動するための基本ステップ
を複数のステップに細分割し、この細分割した各ステッ
プに基づいてパルスモータの各相コイルの励磁条件を細
かく変化させることによりパルスモータの回転を制御す
る方式である。
【0008】このマイクロステップ駆動方式を採用すれ
ば、パルスモータの回転速度を細かく変化させることが
可能となるため、移動枠の移動開始時にはパルスモータ
の回転速度を滑らかに加速させ、移動中にはパルスモー
タを高速回転させ、該移動枠の停止時にはパルスモータ
の回転速度を滑らかに減速させるような処理(以下、
「加減速処理」という)を施すことによって、枠移動時
に生じる振動や騒音の軽減を図ることも可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、パルスモータをマイクロステップ駆動方式
により駆動制御し、移動枠の加減速処理を行うのは実際
上難しいという問題がある。即ち、移動枠の移動に使用
できる時間は刺繍針の往復動との関係で短い時間(例え
ば、50m秒)に限られているため、この短時間内で移
動枠の加減速処理を行うには、パルスモータを高速(例
えば、250rpm以上)に回転制御する必要がある。
この結果、マイクロステップ駆動方式を採用してパルス
モータを高速回転で制御するために、毎秒3万〜10万
パルスに達するようなパルス数の高周波パルス信号をパ
ルスモータに出力し、かつ、この高周波パルス信号のパ
ルス数を移動枠の移動量に応じて可変制御しなければな
らない。
【0010】このような制御は、前記パルス信号の出力
処理にマイクロプロセッサ等を使用した場合でも実現は
容易でない。即ち、マイクロプロセッサの内部処理にお
いて、移動枠の移動量に応じて前記パルス信号の周波数
を可変制御するのには、複数段階の命令を実行しなけれ
ばならないため、毎秒3万〜10万パルスの高周波数パ
ルス信号のパルス数を可変制御するには処理が時間的に
間に合わない。
【0011】以上のように、マイクロステップ駆動方式
を採用して移動枠の加減速処理を行うのは実際上難しい
という問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、マイクロステップ駆動方式によるパルス
モータの加速,減速を汎用のマイクロプロセッサ等を用
いて容易に実現でき、枠移動時の振動、騒音等の軽減を
実現できるようにした自動刺繍機の枠移動制御装置を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、図1の機能ブロック
図に示すように、刺繍針によって刺繍を施すための布を
展張状態で保持する刺繍用移動枠101と、該移動枠1
01を移動させるためのパルスモータ102と、該パル
スモータ102をマイクロステップ駆動方式により駆動
するために、該パルスモータ102の駆動電流波形の位
相とこれに対応した瞬時値を算定し、該瞬時値に対応し
たパルス幅を有するパルス幅変調信号を該パルスモータ
102に出力することにより前記駆動電流波形に対応し
た駆動電流を該パルスモータ102に供給するモータ駆
動制御手段103とを備え、該モータ駆動制御手段10
3は、前記移動枠101の移動量および刺繍速度に基づ
いてパルスモータ102の回転速度を算定する回転速度
算定手段104と、該回転速度算定手段104によるパ
ルスモータ102の回転速度に基づき、前記駆動電流波
形の位相を予め決められた基準時間毎に進める位相角を
可変に算定する位相角算定手段105と、該位相角算定
手段105による位相角毎に前記駆動電流波形の位相に
対応した瞬時値を算定する瞬時値算定手段106と、該
瞬時値算定手段106による駆動電流波形の瞬時値から
これに対応した前記パルス幅変調信号のパルス幅を設定
するパルス幅設定手段107と、該パルス幅設定手段1
07で設定したパルス幅のパルス幅変調信号を前記パル
スモータ102に出力することにより、前記駆動電流波
形に対応した駆動電流を該パルスモータ102に供給す
る信号出力手段108とから構成している。
【0014】上記構成において、パルスモータ102の
駆動電流波形とは、パルスモータ102をマイクロステ
ップ駆動方式により制御するために予め決められた制御
信号の波形である。そして、駆動電流波形の位相を予め
決められた基準時間毎に進めながら、各位相に対応する
駆動電流波形の瞬時値を算定し、該瞬時値に対応するパ
ルス幅を有するパルス幅変調信号をパルスモータ102
に出力することにより、パルスモータ102のコイルに
駆動電流波形と対応した波形の駆動電流を供給すること
ができる。このようにして、パルスモータ102を滑ら
かに回転させることができる。
【0015】ところで、パルスモータ102の回転速度
を変更するには、パルスモータ102のコイルに供給す
る駆動電流の周期を変化させる必要がある。
【0016】そこで、上記構成によれば、位相角算定手
段105は、回転速度算定手段104により算定された
パルスモータ102の回転速度に基づき、駆動電流波形
の位相を予め決められた基準時間毎に進める位相角を可
変に算定する。そして、瞬時値算定手段106は、位相
角算定手段105により算定された位相角ずつ駆動電流
波形の位相を予め決められた基準時間毎に進め、該位相
に対応する駆動電流波形の瞬時値を算定する。さらに、
パルス幅設定手段107は駆動電流波形の瞬時値に対応
するパルス幅を設定し、信号出力手段108は該パルス
幅を有するパルス幅変調信号をパルスモータ102に出
力する。
【0017】このように、回転速度算定手段104によ
るパルスモータ102の回転速度に基づき、駆動電流波
形の位相を基準時間毎に進める位相角を変化させること
により、結果的にパルスモータ102のコイルに供給す
る駆動電流の周期を変えることができ、パルスモータ1
02の回転速度を変更することができる。即ち、駆動電
流波形の位相を進める時間間隔は予め決められた基準時
間であり、一定である。しかし、駆動電流波形の位相を
進めるときの位相角を変化させることによりパルスモー
タ102の回転速度を変更することができる。
【0018】例えば、基準時間毎に進める位相角が小さ
いときには、駆動電流波形の瞬時値が基準時間毎に小さ
く変化するように順次算定される。この結果、パルスモ
ータ102のコイルには基準時間毎に瞬時値が小さく変
化するような駆動電流が供給されることとなり、駆動電
流の周期は比較的長くなる。従って、パルスモータ10
2の回転速度は低速となり、移動枠101はゆっくり移
動する。
【0019】一方、基準時間毎に進める位相角が大きい
ときには、駆動電流波形の瞬時値が基準時間毎に大きく
変化するように順次算定される。この結果、パルスモー
タ102のコイルには基準時間毎に瞬時値が大きく変化
するような駆動電流が供給させることとなり、駆動電流
の周期は比較的短くなる。従って、パルスモータ102
の回転速度は高速となり、移動枠101は速く移動す
る。
【0020】請求項2に記載の発明は、図2の機能ブロ
ック図に示すように、刺繍針によって刺繍を施すための
布を展張状態で保持する刺繍用移動枠201と、該移動
枠201を移動させるためのパルスモータ202と、該
パルスモータ202をマイクロステップ駆動方式により
駆動するために、該パルスモータ202の駆動電流波形
の位相とこれに対応した瞬時値を算定し、該瞬時値に対
応したパルス幅を有するパルス幅変調信号を該パルスモ
ータ202に出力することにより前記駆動電流波形に対
応した駆動電流を該パルスモータ202に供給するモー
タ駆動制御手段203とを備え、該モータ駆動制御手段
203は、前記移動枠201の移動量データおよび刺繍
速度データを受け取るデータ受取手段204と、該デー
タ受取手段204による移動量データに基づいて前記パ
ルスモータ202の回転角を算定する回転角算定手段2
05と、該回転角算定手段205によるパルスモータ2
02の回転角と前記データ受取手段204による刺繍速
度データとに基づいて、パルスモータ202の回転開始
角度から回転終了角度までの加減速パターンを設定する
加減速設定手段206と、該加減速設定手段206によ
る加減速パターンに基づいて、前記駆動電流波形の位相
を予め決められた基準時間毎に進める位相角を可変に算
定し、パルスモータ202の加速時には位相角を増加さ
せ、減速時には位相角を減少させる位相角算定手段20
7と、該位相角算定手段207による位相角毎に前記駆
動電流波形の位相に対応した瞬時値を算定する瞬時値算
定手段208と、該瞬時値算定手段208による駆動電
流波形の瞬時値からこれに対応した前記パルス幅変調信
号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段209と、該
パルス幅設定手段209で設定したパルス幅のパルス幅
変調信号を前記パルスモータ202に出力することによ
り前記駆動電流波形に対応した駆動電流を該パルスモー
タ202に供給する信号出力手段210とから構成して
いる。
【0021】上記構成より、データ受取手段204は、
例えば、刺繍機全体を制御する主制御装置またはフロッ
ピーディスク装置等のデータ入出力装置等から移動量デ
ータと刺繍速度データとを受取る。ここで、移動量デー
タとは刺繍針が往復動する間に移動枠201をどれだけ
移動させるかを指令するデータである。また、刺繍速度
データとは主軸モータの回転速度を示すデータであり、
該刺繍速度データにより刺繍針の往復動周期が求まり、
これに基づいて移動枠201の移動時間が求まる。回転
角算定手段205は、前記移動量データに従って移動枠
201を移動させるのに必要なパルスモータ202の回
転角を算定する。
【0022】そして、加減速設定手段206は、パルス
モータ202の回転角と刺繍速度データとに基づいてパ
ルスモータ202の加減速パターンを算定する。ここ
で、加減速パターンとは、パルスモータ202の回転開
始角度から回転終了角度までパルスモータ202を回転
させるときに、該パルスモータ202の回転速度の変化
を決定するパターンである。
【0023】さらに、位相角算定手段207は、前記加
減速パターンに基づいて駆動電流波形の位相を予め決め
られた基準時間毎に進める位相角を可変に算定する。即
ち、加減速パターンに対応してパルスモータ202を加
速させるときには、前記位相角を徐々に増加させるよう
に算定し、減速させるときには、該位相角を徐々に減少
させるように算定する。瞬時値算定手段208は前記位
相角毎に駆動電流波形の位相に対応した瞬時値を算定す
る。即ち、駆動電流波形の位相を基準時間毎に前記位相
角ずつ進め、このときの位相に対応する駆動電流波形の
瞬時値を算定する。
【0024】そして、パルス幅設定手段209は駆動電
流波形の瞬時値に対応したパルス幅を設定し、信号出力
手段210は該パルス幅を有するパルス幅変調信号をパ
ルスモータ202に出力する。
【0025】このように、加減速パターンに基づき駆動
電流波形の位相を予め決められた基準時間毎に進める位
相角を変化させることにより、パルスモータ202の回
転速度を前記加減速パターン通りに変化させることがで
き、移動枠201の移動速度を制御できる。
【0026】請求項3に記載の発明は、図3の機能ブロ
ック図に示すように、刺繍針によって刺繍を施すための
布を展張状態で保持する刺繍用移動枠301と、該移動
枠301を移動させるためのパルスモータ302と、該
パルスモータ302をマイクロステップ駆動方式により
駆動するために、該パルスモータ302の駆動電流波形
の位相とこれに対応した瞬時値を算定し、該瞬時値に対
応したパルス幅を有するパルス幅変調信号を該パルスモ
ータ302に出力することにより前記駆動電流波形に対
応した駆動電流を該パルスモータ302に供給するモー
タ駆動制御手段303とを備え、該モータ駆動制御手段
303は、前記駆動電流波形をそれぞれの位相毎に細か
いステップで分割し、該各ステップ毎の瞬時値データを
記憶した瞬時値テーブル記憶手段304と、前記移動枠
301の移動量データと刺繍速度データを受け取るデー
タ受取手段305と、該データ受取手段305による移
動量データに基づいて前記パルスモータ302の回転角
を算定する回転角算定手段306と、該回転角算定手段
306によるパルスモータ302の回転角と前記データ
受取手段305による刺繍速度データとに基づいて、パ
ルスモータ302の回転開始角度から回転終了角度まで
の加減速パターンを設定する加減速設定手段307と、
該加減速設定手段307による加減速パターンに基づい
て、前記駆動電流波形の位相を予め決められた基準時間
毎に進めるステップ数を可変に算定し、パルスモータ3
02の加速時にはステップ数を増加させ、減速時にはス
テップ数を減少させるステップ数算定手段308と、該
ステップ数算定手段308によるステップ数毎に駆動電
流波形の位相に対応した瞬時値データを前記瞬時値テー
ブル記憶手段304から読出す瞬時値読出手段309
と、該瞬時値読出手段309による瞬時値データからこ
れに対応した前記パルス幅変調信号のパルス幅を設定す
るパルス幅設定手段310と、該パルス幅設定手段31
0で設定したパルス幅のパルス幅変調信号を前記パルス
モータ302に出力することにより前記駆動電流波形に
対応した駆動電流を該パルスモータ302に供給する信
号出力手段311とから構成している。
【0027】上記構成より、データ受取手段305によ
り移動量データと刺繍速度データとを受取り、回転角算
定手段306により移動量データに従ってパルスモータ
302の回転角を算定し、加減速設定手段307により
刺繍速度データ等に従ってパルスモータ302の加減速
パターンを算定する。
【0028】そして、ステップ数算定手段308は、前
記加減速パターンに基づいて駆動電流波形の位相を予め
決められた基準時間毎に進めるステップ数を可変に算定
する。このとき、ステップ数算定手段308は、加減速
パターンに対応してパルスモータ302を加速させると
きには前記ステップ数を徐々に増加させるように算定
し、減速させるときには該ステップ数を徐々に減少させ
るように算定する。瞬時値読出手段309は前記ステッ
プ数毎に駆動電流波形の位相に対応した瞬時値データを
瞬時値テーブル記憶手段304から読出す。ここで、前
記瞬時値テーブル記憶手段304とは、パルスモータ3
02の駆動電流波形をそれぞれの位相毎に細かいステッ
プで分割し、該各ステップ毎の瞬時値データを記憶した
テーブルである。
【0029】さらに、パルス幅設定手段310は駆動電
流波形の瞬時値に対応したパルス幅を設定し、信号出力
手段311は該パルス幅を有するパルス幅変調信号をパ
ルスモータに出力する。
【0030】このように、加減速パターンに基づき駆動
電流波形の位相を基準時間毎に進めるステップ数を変化
させることにより、パルスモータ302の回転速度を前
記加減速パターン通りに変化させることができる。
【0031】ここで、ステップ数算定手段308により
ステップ数を可変に算定するとパルスモータ302の回
転速度がどのように変化するか説明する。まず、駆動電
流波形の位相を1ステップだけ進めると、パルスモータ
302がそれに対応して僅かに回転するが、このときの
パルスモータ302の回転角を「単位回転角」と定義す
る。これによれば、駆動電流波形の位相をmステップだ
け進めると、パルスモータ302の回転角は(「単位回
転角」×m)となる。
【0032】さて、例えばステップ数算定手段308に
よるステップ数が「1」のとき、瞬時値読出手段309
は基準時間毎に駆動電流波形の位相を1ステップずつ進
めながら、駆動電流波形の瞬時値データを瞬時値テーブ
ル記憶手段304から順次読出す。この結果、パルスモ
ータ302は基準時間毎に単位回転角ずつ回転する。従
って、パルスモータ302の回転速度は比較的低速であ
る。
【0033】一方、例えばステップ数算定手段308に
よるステップ数が「5」のとき、瞬時値読出手段309
は基準時間毎に駆動電流波形の位相を5ステップずつ進
めながら、駆動電流波形の瞬時値データを瞬時値テーブ
ル記憶手段304から順次読出す。この結果、パルスモ
ータ302は基準時間毎に(「単位回転角」×5)ずつ
回転する。従って、パルスモータ302の回転速度は前
記低速回転時の5倍となり高速となる。
【0034】このように、ステップ数算定手段308に
よるステップ数が増加するとパルスモータの回転速度は
増加し、移動枠301は速く移動する。一方、ステップ
数が減少するとパルスモータ302の回転速度は減少
し、移動枠301はゆっくり移動する。
【0035】請求項4に記載の発明は、加減速設定手段
は少なくとも前記移動枠の枠形状および枠移動時の摩擦
抵抗により決定される移動枠の移動特性に基づき、加速
時間に比して減速時間が長くなるように加減速パターン
を設定するようにしたことにある。
【0036】これにより、パルスモータの回転速度が、
加速時間に比して減速時間が長くなるように制御され、
移動枠をその移動特性に適合するように移動制御するこ
とができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図4
ないし図18に従って詳説する。
【0038】図において、1は自動刺繍機の基台を示
し、該基台1の平板2上にはミシンヘッド3が設けら
れ、該ミシンヘッド3の先端側には刺繍針4が針軸(図
示せず)を介して往復動可能に設けられている。
【0039】5はミシンヘッド3の下側に位置して平板
2上に水平方向に移動可能に設けられた移動枠を示し、
該移動枠5は後述するX軸用のパルスモータ29,Y軸
用のパルスモータ58によってX軸方向(左右方向)お
よびY軸方向(前後方向)に移動するようになってい
る。また、該移動枠5の中央部には刺繍布を保持するた
めの保持部6が設けられ、該保持部6に刺繍布を展張し
た状態で保持することにより、刺繍布を移動枠5と一体
に移動させ、刺繍縫いを行うようになっている。
【0040】7,7はX軸用パルスモータ29,Y軸用
パルスモータ58の各回転をX軸方向の変位,Y軸方向
の変位にそれぞれ変換し、移動枠5の水平移動を実現す
るための枠移動機構である。そして、該各枠移動機構7
近傍には図5に示すようにX軸用パルスモータ29,Y
軸用パルスモータ58がそれぞれ配設され、該各枠移動
機構7はこのパルスモータ29,58とタイミングベル
ト7A,7A,…を介して接続されている。
【0041】8は平板2上に配設された操作ボックスを
示し、該操作ボックス8には、操作キー9,9,…を有
する後述のキー入力装置15、フロッピーディスク装置
16,液晶表示部17が設けられている。
【0042】10は当該自動刺繍機を制御する刺繍制御
装置を示し、該刺繍制御装置10は平板2の下側等に配
設されている。そして、該刺繍制御装置10は、当該自
動刺繍機を制御するための種々の制御プログラムを実行
する中央演算処理装置11(以下、「メインCPU1
1」という)と、前記各制御プログラムを格納する不揮
発性メモリ12(以下、「ROM12」という)と、各
種制御用フラグや情報を記憶する第1の揮発性メモリ1
3(以下、「RAM13」という)と、刺繍柄データを
記憶する第2の揮発性メモリ14(以下、「RAM1
4」という)と、各操作キー9による入力を制御するキ
ー入力装置15と、フロッピーディスクに書き込まれた
刺繍柄データを前記RAM14に転送するためのフロッ
ピーディスク装置16と、表示情報を表示する液晶表示
部17と、刺繍針4を往復動させるための主軸モータ1
8と、該主軸モータ18の主軸位置を検知するための主
軸位置検知器19と、移動枠5を移動制御するための後
述するモータ制御装置26,55とから大略構成されて
いる。
【0043】また、前記ROM12、RAM13,1
4、主軸位置検知器19は前記メインCPU11に8〜
32ビットのバス等を介してそれぞれ接続され、前記キ
ー入力装置15、フロッピーディスク装置16、液晶表
示部17はそれぞれインターフェース20,21,22
を介してメインCPU11に接続され、前記主軸モータ
18はインターフェース23,インバータ24を介して
メインCPU11に接続されている。さらに、モータ制
御装置26,55は制御部シリアルインターフェース2
5を介してメインCPU11に接続されている。
【0044】26は移動枠5をX軸方向に移動制御する
モータ制御装置を示し、該モータ制御装置26はモータ
駆動制御手段を構成する制御部27および駆動部28
と、X軸用のパルスモータ29とから構成されている。
なお、該モータ制御装置26のパルスモータ29には5
相パルスモータが採用されているため、該モータ制御装
置26は5相パルスモータを駆動するのに適合するよう
に構成されている。
【0045】そして、制御部27は、例えば1チップの
マイクロコンピュータによって構成されており、その内
部には、図7に示すように、中央演算処理装置30(以
下、「サブCPU30」という)が設けられ、シリアル
入出力部31,不揮発性メモリ32(以下、「ROM3
2」という),揮発性メモリ33(以下、「RAM3
3」という),割込み制御回路34,タイマ35,カウ
ンタ36およびパルス発生部37が8ビットのバスを介
して該サブCPU30にそれぞれ接続されている。な
お、該制御部27は1チップのマイクロコンピュータに
よって構成するものに限らず、サブCPU30,ROM
32,RAM33等を個別素子によって構成するもので
あってもよい。
【0046】30は制御部27に設けられたサブCPU
であり、該サブCPU30は枠移動制御専用のCPUで
あり、移動枠5を制御するためのプログラム(図14中
のパルス幅設定プログラム、図18中のパルス生成プロ
グラム等)に従ってパルスモータ29の回転を制御する
ためのデータ演算等を行うものである。なお、枠移動制
御専用のサブCPU30を設け、枠移動制御をメインC
PU11から分離することにより、メインCPU11の
動作負担を軽減している。
【0047】また、該サブCPU30には記憶部30A
が設けられており、該記憶部30Aは8ビットのバスを
介してパルス発生部37の各比較器38〜43の一方の
入力端子に接続されている。そして、サブCPU30
は、後述するように、パルス幅設定プログラムに従って
パルスモータ29を駆動制御するための駆動パルス信号
P1〜P5のパルス幅の設定等を行う。
【0048】31はシリアル入出力部であり、該シリア
ル入出力部31は、メインCPU11から制御部シリア
ルインターフェース25を介して送信される刺繍速度デ
ータS、移動量データΔX,ΔYを前記サブCPU30
に入力するためのインターフェースである。また、該シ
リアル入出力部31は、サブCPU30から出力される
各種コマンドをメインCPU11側に向けて送信する機
能をも有する。
【0049】32は移動枠5を移動制御するためのプロ
グラム(パルス幅設定プログラム,パルス生成プログラ
ム等)や、後述する瞬時値データテーブルT、加減速パ
ターン等が格納されたROMであり、33はサブCPU
30の各レジスタの内容や枠移動制御に関する各種デー
タを記憶するためのRAMである。
【0050】34は割込み制御回路、35はタイマを示
し、該タイマ35はクロックパルス(サブCPU30内
で所定の周波数に分周されたもの)に基づく時間間隔で
サブCPU30によって設定されたタイマ値を計数する
ものである。また、前記割込み制御回路34はタイマ3
5の計数が完了したときに割込み信号を発生し、計数が
完了したことをサブCPU30に知らせるものである。
そして、該割込み制御回路34およびタイマ35は、後
述するように、パルスモータ29に供給する駆動電流波
形b1の位相を進ませる周期を決める基準時間uを設定
するのに用いられている。
【0051】36はカウンタであり、該カウンタ36は
クロックパルス(サブCPU30内で所定の周波数に分
周されたもの)に基づく時間間隔で計数を行うものであ
る。そして、該カウンタ36の出力端子はパルス発生部
37の各比較器38〜43の他方の入力端子に8ビット
のバスを介して接続され、計数中の該カウンタ36内の
数値を各比較器38〜43に向けて常時出力する。
【0052】また、該カウンタ36のリセット入力端子
Rはパルス発生部37のセット用比較器38の出力端子
が接続され、セット用比較器38が一致信号を出力する
と、該カウンタ36の計数値が0にリセットされるよう
になっている。さらに、カウンタ36がリセットされる
と、割込み制御回路34からサブCPU30に向けて割
込み信号が発生するようになっている。
【0053】37は信号出力手段を構成するパルス発生
部を示し、該パルス発生部37は、図8に示すように、
セット用比較器38,リセット用比較器39〜43,フ
リップフロップ44〜48から構成されている。そし
て、前記セット用比較器38は2つの入力端子を有し、
一方の入力端子には前記カウンタ36の出力端子が8ビ
ットのバスを介して接続され、他方の入力端子はサブC
PU30に8ビットのバスを介して接続されている。ま
た、該セット用比較器38の出力端子は前記カウンタ3
6のリセット入力端子Rおよび各フリップフロップ44
〜48のセット入力端子Sに接続されている。そして、
該セット用比較器38は、各入力端子に入力された値を
比較し、両値が一致したときに一致信号を出力するもの
である。
【0054】さらに、前記リセット用比較器39〜43
は前記セット用比較器38と同様に2つの入力端子を有
し、一方の入力端子には前記カウンタ36の出力端子が
8ビットのバスを介して接続され、他方の入力端子はサ
ブCPU30に8ビットのバスを介して接続されてい
る。また、該リセット用比較器39〜43の出力端子は
それぞれに対応する各フリップフロップ44〜48のリ
セット入力端子Rに接続されている。そして、該リセッ
ト用比較器39〜43は、各入力端子に入力された値を
比較し、両値が一致したときに一致信号を出力するもの
である。
【0055】また、各フリップフロップ44〜48は少
なくともセット入力端子S,リセット入力端子Rおよび
出力端子Qを有し、該各フリップフロップ44〜48の
出力端子Qは駆動部28の上段増幅器49および反転回
路51にそれぞれ接続されている。
【0056】そして、該パルス発生部37は、後述する
ように、パルスモータ29を回転駆動するための駆動パ
ルス信号P1〜P5を出力するものである。
【0057】次に、駆動部28は、図9に示すように、
パルスモータ29のA相〜E相の各コイルに対応するよ
うに、同一構成の5組の駆動回路28A〜28Eから構
成されており、該各駆動回路28A〜28Eは、上段増
幅器49,下段増幅器50,反転回路51および電界効
果トランジスタ52,53からなり、トーテンポール回
路を構成している。54はモータ駆動用電源であり、該
モータ駆動用電源54はパルスモータ29を駆動するた
めの電源電圧を該パルスモータ29に供給するものであ
る。
【0058】次に、パルスモータ29は5相パルスモー
タであり、一般に、5相パルスモータは電気角1サイク
ルで7.2度回転する構造となっており、基本的には所
定の駆動チャート(パルスシーケンス)を入力すること
により回転するようになっている。そして、5相パルス
モータを駆動する方式には、フルステップ駆動方式,ハ
ーフステップ駆動方式およびマイクロステップ駆動方式
等があるが、本実施例によるパルスモータ29はマイク
ロステップ駆動方式を採用している。
【0059】ここで、5相パルスモータの各駆動方式に
ついて述べると、フルステップ駆動方式は、電気角1サ
イクルを10ステップで実現するもので、1ステップの
回転角は0.72度である。なお、フルステップ駆動方
式による1ステップを基本ステップという。
【0060】また、ハーフステップ駆動方式は、電気角
1サイクルを20ステップで実現するものであり、1ス
テップの回転角は0.36度である。なお、当該モータ
制御装置26では、パルスモータ29が0.36度回転
すると、移動枠5が0.1mm移動するように設定され
ている。
【0061】そして、図10はハーフステップ駆動方式
の電気角1サイクル分の駆動チャートの一例を示してい
る。図10中のパルスpはハーフステップのパルス列を
示し、同図中のパルスa1〜a5は5相パルスモータの
各相コイルに出力するためのパルス列を示し、パルスa
1〜a5の各パルス列を5相パルスモータのA相〜E相
コイルに出力することにより、該5相パルスモータが電
気角1サイクル分(7.2度)回転する。
【0062】一方、マイクロステップ駆動方式は、例え
ば、図11に示すような駆動電流波形b1〜b5を5相
パルスモータのA相〜E相コイルにそれぞれ流すことに
より、5相パルスモータを滑らかに回転させるものであ
る。そして、図11中の駆動電流波形b1〜b5の1周
期分を5相パルスモータの各相コイルに供給することに
より、該5相パルスモータが電気角1サイクル分(7.
2度)だけ回転する。
【0063】また、本実施例では、図11中の駆動電流
波形b1〜b5をパルスモータ29の各相コイルに供給
するために、いわゆるパルス幅変調制御(PWM制御)
を行っている。即ち、図11中の駆動電流波形b1の瞬
時値に対応するパルス幅を有する一定振幅のパルス幅変
調信号(以下、「駆動パルス信号P1」という)を、パ
ルスモータ29のA相コイルに出力する。これにより、
該パルスモータ29のA相コイルには、実質的にサイン
カーブの駆動電流が流れるようになる。
【0064】これについて具体的に説明すると、前記制
御部27のROM32内には、図12に示すように、駆
動電流波形b1の1周期分を360のステップに細分割
し、各位相の瞬時値に対応した相対的な数値(以下、
「瞬時値データD1」という)を配列した瞬時値テーブ
ル記憶手段としての瞬時値データテーブルTが予め記憶
されている。そして、この瞬時値データテーブルTに記
憶された駆動電流波形b1の瞬時値データD1は、直
接、駆動パルス信号P1のパルス幅に相当する数値とな
っている。
【0065】ここで、前記瞬時値データテーブルTの瞬
時値データD1は、駆動電流波形b1の各位相の瞬時値
に対応して0〜254の範囲の数値であり、例えば、駆
動電流波形b1の位相が0度のときに瞬時値データD1
は「127」となり、駆動電流波形b1の位相が90度
のときに瞬時値データD1は「254」になり、駆動電
流波形b1の位相が270度のときに瞬時値データD1
は「0」になるように対応付けられている。
【0066】また、瞬時値データD1が「127」のと
きには、図13中のパルスd1に示すように、1周期の
50%がON状態の駆動パルス信号P1が生成され、瞬
時値データD1が「254」のときには、図13中のパ
ルスd2に示すように、1周期のほぼ100%がON状
態の駆動パルス信号P1が生成され、瞬時値データD1
が「0」のときには、図13中のパルスd3に示すよう
に、1周期のほぼ0%がON状態の駆動パルス信号P1
が生成される。
【0067】そして、前記瞬時値データテーブルTから
瞬時値データD1を読出し、該瞬時値データD1に対応
するパルス幅の駆動パルス信号P1をパルスモータ29
のA相コイルに出力する。このように、瞬時値データD
1の読出しから駆動パルス信号P1の出力までの一連の
処理を基準時間uの周期で繰返し行い、この一連の処理
を1回行う度に、瞬時値データテーブルTのアドレスを
少しずつ進ませながら瞬時値データD1を読出すことに
より、駆動パルス信号P1のパルス幅が駆動電流波形b
1の略々サインカーブに沿うようにして順次変化し、こ
の結果、パルスモータ29のA相コイルには、図13に
示すような駆動電流iが供給されるようになる。
【0068】即ち、上述した一連の処理は、パルスモー
タ29の電気角1サイクルを360の細かいステップ
(以下、「細分ステップ」という)に分割してマイクロ
ステップ駆動しているに等しく、この場合、瞬時値デー
タテーブルTの1アドレスが1細分ステップに相当す
る。そして、基準時間uの周期で瞬時値データテーブル
Tのアドレスを1ずつ進ませながら瞬時値データD1を
読出すということは、基準時間uの周期で駆動電流波形
b1の位相を1細分ステップずつ進ませることに等し
い。
【0069】さらに、パルスモータ29は、電気角1サ
イクルで7.2度回転するから、1細分ステップで、
7.2÷360=0.02度回転することになる。従っ
て、基準時間uの周期で駆動電流波形b1の位相を1細
分ステップずつ進ませることによって、パルスモータ2
9は基準時間毎に0.02度ずつ回転することになる。
【0070】なお、上記説明では、パルスモータ29の
A相コイルに駆動電流波形b1を供給する場合について
述べたが、パルスモータ29のB相〜E相コイルには、
駆動電流波形b1に対して所定位相ずらした駆動電流波
形b2〜b5を供給する必要があるが、これについては
後述する。
【0071】次に、パルスモータ29の回転速度Vを変
更する場合について説明する。前述したように、基準時
間uの周期で駆動電流波形b1の位相を1細分ステップ
ずつ進ませることによって、パルスモータ29は基準時
間u毎に0.02度ずつ回転することになる。この場
合、パルスモータ29は比較的低速で回転し、例えば基
準時間uが50μ秒のときは約67rpmで回転する。
【0072】そして、基準時間uの周期で駆動電流波形
b1の位相を2細分ステップずつ進ませると、パルスモ
ータ29は基準時間u毎に0.02×2=0.04度ず
つ回転するので、パルスモータ29は前記低速時の2倍
の速度で回転し、例えば基準時間uが50μ秒のときは
約133rpmで回転する。
【0073】さらに、基準時間uの周期で駆動電流波形
b1の位相を3細分ステップずつ進ませると、パルスモ
ータ29は基準時間u毎に0.02×3=0.06度ず
つ回転するので、パルスモータ29は前記低速時の3倍
の速度で回転し、例えば基準時間uが50μ秒のときは
約200rpmで回転する。
【0074】このように、基準時間uの周期で駆動電流
波形b1の位相を何細分ステップずつ進ませるかによっ
てパルスモータ29の回転速度Vを変更することができ
る。
【0075】一方、図6中の55は移動枠5をY軸方向
に移動制御するモータ制御装置を示し、該モータ制御装
置55は、前述したX軸用のモータ制御装置26と同様
に、モータ駆動制御手段を構成する制御部56および駆
動部57と、Y軸用パルスモータ58とから構成されて
いる。なお、Y軸用のモータ制御装置55については、
前述したX軸用のモータ制御装置26と同様であるため
説明を省略する。
【0076】本実施例による自動刺繍機の枠移動制御装
置は上述したような構成を有するものであり、次にその
動作について説明すると、まず、フロッピーディスクに
予め記憶された刺繍柄データをフロッピーディスク装置
16によって刺繍制御装置10のRAM14に読込む。
そして、メインCPU11は、この刺繍柄データに基づ
いて主軸モータ18の回転を制御して刺繍針4を往復動
させると共に、モータ制御装置26,55を作動させて
移動枠5の移動を制御することで刺繍縫いを行う。
【0077】即ち、刺繍針4の往復動周期に同期するよ
うに、モータ制御装置26がX軸用のパルスモータ29
を、モータ制御装置55がY軸用のパルスモータ58を
それぞれ所望の角度だけ回転させる。これにより、移動
枠5がX−Y平面上の所望の位置に移動し、移動前の針
落ち点から移動後の針落ち点までの間に刺繍糸が縫いつ
けられる。
【0078】次に、X軸用のモータ制御装置26の動作
について具体的に詳説する。ここで、当該モータ制御装
置26による枠移動制御は、パルス幅設定処理とパルス
生成処理との2つの処理に大別され、これら2つの処理
が実質並列に実行されることにより枠移動制御が行われ
る。以下、パルス幅設定処理とパルス生成処理とを順に
説明する。
【0079】まず、パルス幅設定処理について、図14
ないし図16に示すフローチャートに沿って詳細に説明
する。
【0080】図14中のステップ1では、メインCPU
11から制御部シリアルインターフェース25を介して
サブCPU30に出力される刺繍速度データSと移動量
データΔXを受け取り、これを制御部27のRAM33
に記憶する。
【0081】ここで、刺繍速度データSとは主軸モータ
18の回転速度を示すデータであり、この刺繍速度デー
タSに基づいて刺繍針4の往復動周期が求められ、この
往復動周期の1/4〜1/2の時間が移動枠5の移動に
用いる時間(以下、「移動時間t」という)として算出
される。また、移動量データΔXとは移動時間t内に移
動枠5をX軸方向に移動させる量を示すデータである。
【0082】ステップ2では移動量データΔXに基づい
てパルスモータ29の回転角θを求める。例えば、移動
量データΔXが移動枠5をX軸方向に10mmだけ移動
させることを示していた場合には、パルスモータ29を
36度回転させる必要がある。即ち、前述したようにパ
ルスモータ29を0.36度回転させると、移動枠5が
0.1mm移動するように設定されているので、移動量
が10mmのときのパルスモータ29の回転角θは、
【0083】
【数1】θ=0.36×(10÷0.1)=36[度] となる。
【0084】ステップ3ではパルスモータ29の回転角
θだけ回転させるのに必要な細分ステップ総数Mを求め
る。即ち、パルスモータ29を回転角θだけ回転させる
には前記駆動電流波形b1の位相を何細分ステップだけ
進めるかを求め、このときの細分ステップの総数Mを求
める。例えば、パルスモータ29を36度だけ回転させ
るのに必要な細分ステップ総数Mは下記に示す数2の演
算式によって求まる。即ち、パルスモータ29は電気角
1サイクルで7.2度回転し、電気角1サイクルを36
0分割しているから、
【0085】
【数2】M=(36÷7.2)×360=1800 となる。即ち、これは瞬時値データテーブルTのアドレ
スを1800回進めることを意味する。
【0086】さらに、付言すると、パルスモータ29
は、前述したように、1細分ステップで0.02度回転
するため、パルスモータ29を36度回転させるために
必要な細分ステップ総数Mは、M=36÷0.02=1
800なる演算で求めることもできる。
【0087】なお、瞬時値データテーブルTのアドレス
は図12に示すように0〜359であるが、アドレス3
59の次はアドレス0となり、0〜359の範囲で巡回
するようになっている。
【0088】ステップ4では、刺繍速度データSに基づ
き、移動枠5の移動時間tを求め、移動枠5をこの移動
時間t内に所望の位置に移動させるときの加減速パター
ンを設定する。そして、この加減速パターンに従ってパ
ルスモータ29の回転速度を変化させるための加速係数
A1,減速係数A2を求める。
【0089】ここで、加減速パターンとは、パルスモー
タ29の回転開始角度から回転終了角度までの加速,減
速のパターンである。即ち、該加減速パターンは、枠移
動時の振動、騒音を防止するために、移動枠5を最初は
ゆっくりと移動させ、移動中は素早く移動させ、停止時
にはゆっくり停止させるように、パルスモータ29の回
転速度Vを変化させるためのパターンである。
【0090】また、加減速パターンは、移動枠5の枠形
状、大きさ、各タイミングベルト7Aの長さ、枠移動時
の慣性負荷、摩擦抵抗等に基づいて決定される。即ち、
枠移動時に発生する振動の特性は、移動枠5の枠形状、
大きさ、各タイミングベルト7Aの長さ、枠移動時の慣
性負荷、摩擦抵抗等により異なる。従って、このうよう
な要因を考慮して移動枠5の最適移動特性を求め、この
最適移動特性に基づいて加減速パターンを定めることに
より、枠移動時の振動、騒音を軽減している。なお、該
加減速パターンはROM32に複数種類記憶されてお
り、移動枠5の種類や刺繍速度データS、移動量データ
ΔX等に基づいて適宜選択的に読出されるようになって
いる。
【0091】そこで、本実施例では、図17中の特性線
αに示す加減速パターンを例に挙げて説明する。即ち、
図17において、移動時間tのうち、移動開始時点から
パルスモータ29の回転速度Vが最大になる時点までを
加速時間t1とし、パルスモータ29の回転速度Vが最
大になる時点から移動終了時点までを減速時間t2とす
ると、該加減速パターンは加速時間t1に比して減速時
間t2が長く、加速時間t1と減速時間t2との比率が
例えば2:3である。また、図17に示す加減速パター
ンの例では、加速時間t1内においてパルスモータ29
の回転速度Vを直線状に加速させ、減速時間t2内にお
いてパルスモータ29の回転速度Vを直線状に減速させ
るパターンとなっている。
【0092】さて、パルスモータ29の回転速度Vを、
図17中の特性線αに従って直線状に加速させるために
は、一定時間毎にパルスモータ29の回転を一定の割合
で増加させればよい。前述したように、パルスモータ2
9の回転速度Vは、基準時間u毎に駆動電流波形b1の
位相を進める細分ステップ数により決定されるから、パ
ルスモータ29の回転速度Vを一定時間毎に一定の割合
で加速させるには、基準時間u毎に駆動電流波形b1の
位相を進める細分ステップ数を一定の割合で増加させれ
ばよい。また、同様にして、パルスモータ29の回転速
度Vを、図17中の特性線αに従って直線状に減速させ
るためには、基準時間u毎に駆動電流波形b1の位相を
進める細分ステップ数を一定の割合で減少させればよ
い。
【0093】このような演算処理を実行するためにステ
ップ4では、加速係数A1および減速係数A2を算定す
る。即ち、加速係数A1は、図17中の特性線αに沿っ
てパルスモータ29を一定割合で加速させるために、基
準時間u毎に前記細分ステップ数をどれくらいの割合で
増加させるかを決定する係数である。また、減速係数A
2は、図17中の特性線αに沿ってパルスモータ29を
一定割合で減速させるために、基準時間u毎に前記細分
ステップ数をどれくらいの割合で減少させるかを決定す
る係数である。
【0094】以下、この加速係数A1,減速係数A2を
算定する方法を具体的に説明する。なお、移動時間t=
50m秒、基準時間u=50μ秒,細分ステップ総数M
=1800(パルスモータ29の回転角が36度)とす
る。
【0095】図17中の特性線αに示す加減速パターン
は加速時間t1と減速時間t2との比が2:3だから、
移動時間t(50m秒)のうち、加速時間t1=20m
秒であり、減速時間t2=30m秒である。
【0096】そして、加速時間t1内に細分ステップ数
を増加させる回数を加速回数n1とすると、この加速回
数n1は、加速時間t1を基準時間uで割ることで求め
ることができるから、下記の数3により求まる。
【0097】
【数3】 n1=t1÷u =20÷0.05 =400(回) 同様にして、減速時間t2内に細分ステップ数を減少さ
せる回数を減速回数n2とすると、この減速回数n2
は、減速時間t2を基準時間uで割ることで求めること
ができるから、下記の数4により求まる。
【0098】
【数4】 n2=t2÷u =30÷0.05 =600(回)
【0099】一方、前述したように細分ステップ総数M
=1800であり、加減速パターンは加速時間t1と減
速時間t2との比が2:3であるから、加速時間t1内
に進めなければならない細分ステップの総数M1は、下
記の数5により求められる。
【0100】
【数5】 同様にして、減速時間内に進めなけれなならない細分ス
テップの総数M2は、下記の数6により求められる。
【0101】
【数6】
【0102】このように、図17中の特性線αに示す加
減速パターンに対応するようにパルスモータ29の回転
速度Vを制御するには、加速時間t1内に細分ステップ
数を一定の割合で400回増加させた後、減速時間t2
内に細分ステップ数を一定の割合で600回で減少させ
る。さらに、加速時間t1内に細分ステップ数を一定の
割合で400回増加させたときに細分ステップの総数M
1=720となり、減速時間t2内に細分ステップ数を
一定の割合で600回減少させたときに細分ステップの
総数M2=1080となるようにする。このような条件
を満たすように加速係数A1,減速係数A2を求める。
【0103】まず、加速係数A1を求めるため、例え
ば、下記の数7に示すように、一定の割合で400回増
加する数列を想定する。
【0104】
【数7】1,2,3,……,399,400 そして、細分ステップ数を一定の割合で400回増加さ
せ、かつ細分ステップの総数M1=720となるような
条件を満たすように、加速係数A1と細分ステップの総
数M1との関係を数7の数列を用いて表すと下記の数8
のようになる。
【0105】
【数8】M1=(A1×1)+(A1×2)+(A1+
3)+…………+(A1×399)+(A1×400) そして、上記数8をまとめると数9のようになる。
【0106】
【数9】 よって、加速係数A1は下記の数10により求まる。
【0107】
【数10】 A1=M1÷80200 =720÷80200 ≒0.00897
【0108】次に、減速係数A2を求めるため、例え
ば、下記の数11に示すように一定の割合で600回減
少する数列を想定する。
【0109】
【数11】600,599,……,3,2,1 そして、細分ステップ数を一定の割合で600回減少さ
せ、かつ細分ステップの総数M2=1080となるよう
な条件を満たすように、減速係数A2と細分ステップの
総数M2との関係を数11の数列を用いて表すと下記の
数12のようになる。
【0110】
【数12】M2=(A2×600)+(A2×599)
+…………+(A2×3)+(A2×2)+(A2×
1) そして、この数12を満たすような減速係数A2を上記
数9および数10とほぼ同様の手順で求めると、減速係
数A2≒0.00599となる。
【0111】ステップ5では、ステップ4で求めた加速
係数A1に基づいて加速処理を行うべく、図15に示す
加速処理ルーチンを起動する。これより、この加速処理
ルーチンについて図15中のフローチャートに沿って説
明する。
【0112】まず、ステップ21では初期化のために、
計数値Cnを1にすると共に、累加値Znを0にする。
なお、前記計数値Cnは加速の回数を計数するものであ
り、前記累加値Znはステップ23で加速係数A1と計
数値Cnとの乗算結果を累加するものである。
【0113】ステップ22では、タイマ35に基準時間
uをセットし、該タイマ35をスタートさせる。これに
より、タイマ35はこの時点から基準時間uが経過する
までの間、計数を行う。
【0114】ステップ23では、加速係数A1と計数値
Cnとに基づいて、駆動電流波形b1の位相を何細分ス
テップ進めるかを決定する位相進め値mを求める。即
ち、下記の数13に示すように、加速係数A1と計数値
Cnを乗算し、その結果を前回の累加値Zn′に累加し
て新たな累加値Znを算出する。
【0115】
【数13】Zn=Zn′+A1×Cn そして、下記の数14に示すように、新たな累加値Zn
の整数部分から前回の累加値Zn′の整数部分を引き算
することにより位相進め値mを算出する。
【0116】
【数14】 m=(Znの整数部分)−(Zn′の整数部分)
【0117】例えば、上述した例のように、加速係数A
1が0.00897であり、計数値Cnが1から400
に向けて1づつ増加する場合には、上記数13および数
14により、位相進め値mが0→1→2→3→4と実質
的に直線を描くように増加するようになる。
【0118】なお、ステップ23で実際に数13および
数14により位相進め値mを演算すると、計数値Cnが
1〜14の間では、連続して位相進め値m=0と算定さ
れ、計数値Cn=15になったときに初めて位相進め値
m=1となる。このため、計数値Cn=15になってか
らパルスモータ29が回転し始める結果となり、計数値
Cnが1〜14の間は無駄に時間が経過することにな
る。そこで、実際には当該加速処理ルーチンを実行する
前に位相進め値mが初めて「1」になる計数値Cn、即
ち、計数値Cn=15を算定しておき、図15中のステ
ップ1で計数値Cn=1とせずに計数値Cn=15とし
て当該加速処理ルーチンを実行するようにしている。こ
れにより、当該加速処理を効率よく行うことができる。
【0119】次に、ステップ24では、現時点の駆動電
流波形b1の位相に対応する瞬時値データテーブルT上
のアドレスを前記位相進め値mだけ進ませ、ステップ2
5では、瞬時値データテーブルTから当該アドレスに記
憶された瞬時値データD1を読出す。例えば、m=1の
ときには、アドレスは1進むから、前回より1細分ステ
ップ進んだ瞬時値データD1が瞬時値データテーブルT
から読出されるため、パルスモータ29は0.02度回
転する。また、m=2のときは前回より2細分ステップ
進んだ瞬時値データD1が読出されるため、パルスモー
タ29は0.04度回転する。さらに、m=3のときは
前回より3細分ステップ進んだ瞬時値データD1が読出
され、パルスモータ29は0.06度回転する。さら
に、m=4のときは前回より4細分ステップ進んだ瞬時
値データD1が読出されるため、パルスモータ29は
0.08度回転する。このように、mが増加することに
より、細分ステップを進ませる数が増加し、パルスモー
タ29の基準時間u毎の回転角が増加する。この結果、
パルスモータ29の回転速度Vが増加する。
【0120】ステップ26では、瞬時値データD1に基
づいて瞬時値データD2〜D5を算出し、該瞬時値デー
タD1〜D5をサブCPU30の記憶部30Aにセット
する。即ち、図11に示すように、パルスモータ29に
供給する駆動電流波形b2〜b5は、駆動電流波形b1
に対して所定の位相ずれをもった波形である。そこで、
瞬時値データD1を基準にして、駆動電流波形b1に対
する駆動電流波形b2〜b5の位相ずれ分をそれぞれ演
算することにより瞬時値データD2〜D5を算出する。
なお、前記瞬時値データD2〜D5は、駆動電流波形b
2〜b5をパルスモータ29のB相〜E相コイルに供給
するための駆動パルス信号P2〜P5の各パルス幅に相
当する数値である。
【0121】ステップ27では、タイマ35が計数を完
了し割込み制御回路34からの割込み信号が発生するの
を待つ。
【0122】そして、割込み制御回路34からの割込み
信号が発生するとステップ28に進み、ステップ28で
は計数値Cnを1増加させ、ステップ29では計数値C
nが加速回数n1以上となったか否かを調べる。そし
て、計数値Cnが加速回数n1以上でない場合には「N
O」となり、ステップ22に処理が戻る。一方、計数値
Cnが加速回数n1以上の場合には、「YES」となっ
てリターンし、パルス幅設定プログラムのステップ6に
移行する。
【0123】そして、パルス幅設定プログラムのステッ
プ6(図14)では、ステップ4で求めた減速係数A2
に基づいて減速処理を行うべく、図16に示す減速処理
ルーチンを起動する。これより、この減速処理ルーチン
について図16中のフローチャートに沿って説明する。
【0124】まず、ステップ41では計数値Cnに減速
回数n2を代入し、ステップ42では、タイマ35に基
準時間uをセットし、該タイマ35をスタートさせる。
これにより、タイマ35はこの時点から基準時間u経過
するまでの間、計数を行う。なお、累加値Znは加速処
理ルーチンが終了した段階の値を保持している。
【0125】ステップ43では、減速係数A2,計数値
Cnおよび累加値Znに基づき、前述した数13および
数14の演算式を用いて前記駆動電流波形b1の位相を
何細分ステップ進めるかを決定する位相進め値mを求め
る。
【0126】ステップ44では、現時点の駆動電流波形
b1の位相に対応する瞬時値データテーブルT上のアド
レスを前記位相進め値mだけ進ませ、ステップ45で
は、瞬時値データテーブルTにおいて当該アドレスに記
憶された瞬時値データD1を読出す。
【0127】ステップ46では、瞬時値データD1に基
づいて瞬時値データD2〜D5を算出し、該瞬時値デー
タD1〜D5をサブCPU30の記憶部30Aにセット
する。ステップ47では、タイマ35が計数を完了し、
割込み制御回路34からの割込み信号が発生するまで待
つ。
【0128】そして、割込み制御回路34からの割込み
信号が発生したらステップ48に進み、ステップ48で
は累加値Znが細分ステップ総数M以上か否かを調べ
る。そして、累加値Znが細分ステップ総数M以上の場
合には「YES」となり、ステップ51に移行して当該
減速処理ルーチンを終了させる。即ち、上記ステップ4
3で数13および数14により位相進め値mを求めると
き、数14ではZn、Zn′のそれぞれの小数点以下を
切り捨て、Znの整数部分からZn′の整数部分を引き
算しているため、事実上累加値Znが細分ステップ総数
Mを超えてしまう場合がある。これを防止するためにス
テップ48で、累加値Znが細分ステップ総数M以上と
なった時点で、減速処理ルーチンを終了させる。
【0129】なお、累加値Znが細分ステップ総数Mに
近い値となるときは、計数値Cnが「0」に近い値にな
るときであり、ステップ43では連続して位相進め値m
=0と算定される。即ち、このときパルスモータ29は
回転角θの回転を既に完了している。従って、ステップ
48の処理を行っても、パルスモータ29は確実に回転
角θ、回転する。即ち、パルスモータ29が回転角θ、
回転する前にステップ48によって減速処理ルーチンが
強制終了されることはない。
【0130】また、上述したように計数値Cnが「0」
に近い値になると、パルスモータ29は回転角θの回転
を既に完了しており、ステップ43では連続して位相進
め値m=0が算定されだけで、パルスモータ29はこれ
以上回転しない。これにも拘らず、計数値Cn=0にな
るまで減速処理ルーチンを続行するのは時間の無駄であ
る。従って、位相進め値m=0となり、かつ、これ以降
位相進め値mが「0」以外の値となることはないと判定
できる時点(例えば、計数値Cn=17程度になった時
点)で減速処理ルーチンを終了させるようにしてもよ
い。
【0131】一方、ステップ48で累加値Znが細分ス
テップ総数M以上でない場合には「NO」となり、ステ
ップ49に移行する。ステップ49では計数値Cnを1
減少させ、ステップ50では計数値Cnが0以下となっ
たか否かを調べる。そして、計数値Cnが0以下でない
場合には「NO」となり、ステップ42に処理を戻す。
一方、計数値Cnが0以下の場合には、「YES」とな
り、パルス幅設定プログラムのステップ7に移行し、パ
ルス幅設定プログラムは終了する。
【0132】次に、パルス生成処理について、図18に
示すフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0133】ステップ61では、カウンタ36およびパ
ルス発生部37の初期化を行う。即ち、カウンタ36を
リセットして該カウンタ36の計数値を「0」にする。
そして、パルス発生部37のフリップフロップ44〜4
8をセット状態(出力端子Qの出力がハイレベルの状
態)にする。
【0134】ステップ62では、駆動パルス信号P1〜
P5の周期(パルス発生間隔)を設定するためのセット
値として例えば「254」をセット用比較器38に設定
する。ステップ63では、瞬時値データD1〜D5をサ
ブCPU30の記憶部30Aから出力し、該瞬時値デー
タD1〜D5をリセット用比較器39〜43にそれぞれ
設定する。
【0135】そして、ステップ64では、リセットされ
た状態のカウンタ36をスタートさせる。これにより、
カウンタ36は「0」からカウント値を1づつ歩進させ
る一方、該カウンタ36の計数値はセット用比較器38
と、リセット用比較器39〜43とにそれぞれ入力され
る。そして、リセット用比較器39〜43は瞬時値デー
タD1〜D5と計数値とを比較し、両者が一致したとき
に一致信号をフリップフロップ44〜48のリセット入
力端子Rに向けてそれぞれ出力する。これにより、フリ
ップフロップ44〜48がリセットされる。
【0136】一方、セット用比較器38はセット値「2
54」と計数値とを比較し、両者が一致したときに一致
信号をフリップフロップ44〜48のセット入力端子S
およびカウンタ36に向けて出力する。これにより、フ
リップフロップ44〜48がセットされると共に、カウ
ンタ36がリセットされる。そして、カウンタ36がリ
セットされると同時に、割込み制御回路34からサブC
PU30に向けて割込み信号が出力される。そして、ス
テップ65では、この割込み信号を受信しステップ62
に処理を戻す。
【0137】このように、カウンタ36が0〜254を
計数する毎にステップ62〜ステップ65の処理を繰り
返されることにより、瞬時値データD1〜D5に対応し
てパルス幅が変化する駆動パルス信号P1〜P5がフリ
ップフロップ44〜48の出力端子Qから出力される。
【0138】なお、該駆動パルス信号P1〜P5の周期
はカウンタ36が0〜254を計数する周期等によって
決まるが、この周期を前記基準時間uと等しくなるよう
に、例えば50μ秒に設定すれば、前記パルス幅設定処
理とこのパルス発生処理を同期させることができる。
【0139】そして、フリップフロップ44〜48の出
力端子Qから出力された駆動パルス信号P1〜P5は、
駆動部28の各上段増幅器49によって増幅され、電界
効果トランジスタ52のゲート端子に入力される。これ
と並列に、駆動パルス信号P1〜P5は、各反転回路5
1によって反転された後、各下段増幅器50によって増
幅され、電界効果トランジスタ53のゲート端子に入力
される。これにより、駆動パルス信号P1〜P5に基づ
く信号がパルスモータ29の各相コイルに出力され、パ
ルスモータ29の各相コイルには駆動電流が供給され
る。
【0140】以上のような処理により、X軸用のモータ
制御装置26は、例えば図17中の加減速パターンに基
づき、移動枠5を、移動時間t内に移動量データΔXに
よって指定された距離だけX軸方向に移動させるよう
に、パルスモータ29を制御する。
【0141】一方、Y軸用のモータ制御装置55も前記
モータ制御装置26と同様に、加減速パターンに基づ
き、移動枠5を移動時間t内に移動量データΔYによっ
て指定された距離だけY軸方向に移動させるように、パ
ルスモータ58を制御する。
【0142】ここで、移動量データΔXとΔYが異なる
場合、即ち、移動枠5のX軸方向の移動量とY軸方向の
移動量が異なる場合等には、移動枠5のX軸方向の移動
時間とY軸方向の移動時間とが一致しない。しかし、刺
繍の品質を高めるためにはX軸方向の移動時間とY軸方
向の移動時間を一致させ、移動枠5を所望の位置へ同時
終着させる必要がある。
【0143】そこで、このような場合には、移動量デー
タΔXとΔYとを比較して、ΔX>ΔYのときには、X
軸用のモータ制御装置26によって設定された移動時間
を用いてX軸方向およびY軸方向の枠移動制御を行う。
一方、ΔX<ΔYのときには、Y軸用のモータ制御装置
55により設定された移動時間を用いてX軸方向および
Y軸方向の枠移動制御を行う。このように、枠移動量の
大きい方の移動時間に枠移動量の小さい方の移動時間を
合わせ込むことにより、移動枠5を所望の位置へ同時終
着させるようにパルスモータ29,58を制御する。
【0144】さらに、移動枠5を同時終着させるときに
は、X軸方向とY軸方向とで移動時間を一致させるだけ
でなく、両者の加減速パターンも同様にX軸方向または
Y軸方向のいずれか一方のパターンに合わせる。例え
ば、X軸方向の移動量がY軸方向の移動量より大きい場
合には、移動枠5をX軸方向に移動させるときの加減速
パターンを図17中の特性線αに示すように、移動枠5
をY軸方向に移動させるときの加減速パターンを図17
中の特性線βに示すようにそれぞれ設定する。
【0145】かくして、本実施例によれば、図17に示
すような加減速パターンに基づいて駆動電流波形b1の
位相を基準時間u毎に進める細分ステップ数(位相進め
値m)を可変に算定し、該細分ステップ数毎に駆動電流
波形b1の位相に対応した瞬時値データD1を瞬時値デ
ータテーブルTから読出す構成としたから、パルスモー
タ29(58)をマイクロステップ駆動方式により制御
し、移動枠5の加減速処理を実現できる。即ち、刺繍針
4が1往復動する間の短時間内に、移動枠5を最初はゆ
っくりと移動させ、移動中は素早く移動させ、停止時は
ゆっくり停止させるといった加減速処理を実現でき、移
動枠5の振動,騒音等を軽減することができる。
【0146】特に、本実施例によれば、駆動電流波形b
1の位相を基準時間u毎に進める細分ステップ数を増加
させることにより、パルスモータ29(58)を加速さ
せることができる。このような処理は、汎用のマイクロ
プロセッサの通常の処理能力で十分に実現可能である。
【0147】即ち、パルスモータ29(58)の回転速
度Vを増加させても、駆動電流波形b1の瞬時値データ
D1を読出す時間間隔は常に「基準時間u」であり、一
定である。これにより、従来技術のように、パルスモー
タの回転速度を増加させるに従ってモータ制御処理が高
速になり汎用のマイクロプロセッサの処理能力を越える
といった不都合は生じない。
【0148】従って、本実施例で述べたように、例えば
刺繍針4が高速で1往復動する間に、パルスモータ29
(58)の回転速度Vを0rpmから250rpmまで
素早くかつ連続的に加速するといった処理を、汎用のマ
イクロプロセッサを用いて容易に実現することができ
る。
【0149】さらに、本実施例によれば、移動枠5の枠
形状、大きさ、枠移動時の摩擦抵抗等によって決まる移
動枠5の移動特性に基づいて加減速パターンを設定する
構成としたから、移動枠5の移動特性に適合するように
枠移動制御を行うことができる。これにより、移動枠5
のX軸方向とY軸方向とで移動特性が異なる場合や、移
動枠5を他の移動枠に交換した場合でも、常に最適な加
減速パターンを設定してパルスモータ29(58)の加
速,減速を制御し、枠移動時の振動や騒音等を軽減する
ことができる。
【0150】また、パルスモータ29(58)に出力す
る駆動パルス信号P1〜P5の周期はパルスモータ29
(58)の回転速度Vに拘らず一定の例えば50μ秒で
あり、1秒当りのパルス数は例えば20000である。
従って、パルスモータ29(58)駆動時の振動に含ま
れる高調波成分の周波数が可聴範囲外となり、騒音が発
生するのを効果的に防止できる。
【0151】なお、前記実施例において、図14ないし
図16に示すプログラムのうち、ステップ1ないしステ
ップ4が請求項1に記載する発明の特定事項である回転
速度算定手段の具体例であり、ステップ23、ステップ
43が位相角算定手段の具体例であり、ステップ24お
よびステップ25、ステップ44およびステップ45が
瞬時値算定手段の具体例である。また、図18に示すパ
ルス生成処理プログラムがパルス幅設定手段、信号出力
手段の具体例である。
【0152】また、前記実施例において、図14ないし
図16に示すプログラムのうち、ステップ1が請求項2
に記載する発明の構成要件であるデータ受取手段の具体
例であり、ステップ2が回転角算定手段の具体例であ
り、ステップ3およびステップ4が加減速設定手段の具
体例である。そして、ステップ23、ステップ43が位
相角算定手段の具体例であり、ステップ24およびステ
ップ25、ステップ44およびステップ45が瞬時値算
定手段の具体例である。また、図18に示すパルス生成
処理プログラムがパルス幅設定手段、信号出力手段の具
体例である。
【0153】さらに、前記実施例において、図14ない
し図16に示すプログラムのうち、ステップ1が請求項
3に記載する発明の構成要件であるデータ受取手段の具
体例であり、ステップ2が回転角算定手段の具体例であ
り、ステップ3およびステップ4が加減速設定手段の具
体例である。そして、ステップ23、ステップ43がス
テップ数算定手段の具体例であり、ステップ24および
ステップ25、ステップ44およびステップ45が瞬時
値読出手段の具体例である。また、図18に示すパルス
生成処理プログラムがパルス幅設定手段、信号出力手段
の具体例である。
【0154】また、前記実施例では、パルスモータ29
(58)の駆動電流波形b1を360分割するものとし
て述べたが、本発明はこれに限らず、駆動電流波形b1
を300分割〜400分割、例えば320分割または4
00分割にしてもよい。
【0155】さらに、前記実施例では、駆動電流波形b
1の瞬時値データを瞬時値データテーブルTから読出す
ものとして説明したが、本発明はこれに限らず、駆動電
流波形b1を駆動関数としてROM32に記憶し、該駆
動関数を用いて演算することにより、駆動電流波形b1
の瞬時値を算出するようにしてもよい。
【0156】また、前記実施例では、5相のパルスモー
タ29(58)を有する自動刺繍機の枠移動制御装置を
例に挙げたが、本発明はこれに限らず、3相パルスモー
タ等、その他の相数のパルスモータを有するものにも適
用できる。
【0157】また、前記実施例では、一頭式の自動刺繍
機の枠移動制御装置を例に挙げて説明したが、本発明は
これに限らず、多頭式の自動刺繍機の枠移動制御装置に
も適用することができる。
【0158】さらに、本発明は自動刺繍機の枠移動制御
装置に限らず、パルスモータを用いた他の縫製機におけ
る布送り機構に適用することも可能である。自動刺繍機
の枠移動制御装置
【0159】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、モータ駆動制御手段を、前記移動枠の移動
量および刺繍速度に基づいてパルスモータの回転速度を
算定する回転速度算定手段と、該回転速度算定手段によ
るパルスモータの回転速度に基づき、前記駆動電流波形
の位相を予め決められた基準時間毎に進める位相角を可
変に算定する位相角算定手段と、該位相角算定手段によ
る位相角毎に前記駆動電流波形の位相に対応した瞬時値
を算定する瞬時値算定手段と、該瞬時値算定手段による
駆動電流波形の瞬時値からこれに対応した前記パルス幅
変調信号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、該
パルス幅設定手段で設定したパルス幅のパルス幅変調信
号を前記パルスモータに出力することにより、前記駆動
電流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給す
る信号出力手段とから構成したから、マイクロステップ
駆動方式を採用して、パルスモータの回転速度を細か
く、かつ広範囲に可変制御することができる。
【0160】特に、前記位相算定手段により駆動電流波
形の位相を予め決められた基準時間毎に進める位相角を
増加させることで、パルスモータを加速して高速回転さ
せることができる。即ち、パルスモータを高速制御する
ときでも、駆動電流波形の位相を進める時間間隔は予め
決められた基準時間であり、不変である。これにより、
パルスモータの高速制御を汎用のマイクロプロセッサの
処理能力で容易に実現することができる。
【0161】従って、刺繍針が1往復動する間の短い時
間内で、移動枠を最初はゆっくりと移動させ、移動中は
素早く移動させ、停止時にはゆっくり停止させるといっ
た加減速処理を容易に実現でき、移動枠の振動,騒音等
を軽減することができる。
【0162】請求項2に記載の発明によれば、モータ駆
動制御手段を、前記移動枠の移動量データおよび刺繍速
度データを受け取るデータ受取手段と、該データ受取手
段による移動量データに基づいて前記パルスモータの回
転角を算定する回転角算定手段と、該回転角算定手段に
よるパルスモータの回転角と前記データ受取手段による
刺繍速度データとに基づいて、パルスモータの回転開始
角度から回転終了角度までの加減速パターンを設定する
加減速設定手段と、該加減速設定手段による加減速パタ
ーンに基づいて、前記駆動電流波形の位相を予め決めら
れた基準時間毎に進める位相角を可変に算定し、パルス
モータの加速時には位相角を増加させ、減速時には位相
角を減少させる位相角算定手段と、該位相角算定手段に
よる位相角毎に前記駆動電流波形の位相に対応した瞬時
値を算定する瞬時値算定手段と、該瞬時値算定手段によ
る駆動電流波形の瞬時値からこれに対応した前記パルス
幅変調信号のパルス幅を設定するパルス幅設定手段と、
該パルス幅設定手段で設定したパルス幅のパルス幅変調
信号を前記パルスモータに出力することにより前記駆動
電流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給す
る信号出力手段とから構成したから、請求項1に記載の
発明と同様に、パルスモータの回転速度を滑らかに、か
つ広範囲に変更するといった制御を汎用のマイクロプロ
セッサを用いて容易に実現でき、枠移動時に発生する振
動,騒音を軽減することができる。
【0163】請求項3に記載の発明によれば、モータ駆
動制御手段を、前記駆動電流波形をそれぞれの位相毎に
細かいステップで分割し、該各ステップ毎の瞬時値デー
タを記憶した瞬時値テーブル記憶手段と、前記移動枠の
移動量データと刺繍速度データを受け取るデータ受取手
段と、該データ受取手段による移動量データに基づいて
前記パルスモータの回転角を算定する回転角算定手段
と、該回転角算定手段によるパルスモータの回転角と前
記データ受取手段による刺繍速度データとに基づいて、
パルスモータの回転開始角度から回転終了角度までの加
減速パターンを設定する加減速設定手段と、該加減速設
定手段による加減速パターンに基づいて、前記駆動電流
波形の位相を予め決められた基準時間毎に進めるステッ
プ数を可変に算定し、パルスモータの加速時にはステッ
プ数を増加させ、減速時にはステップ数を減少させるス
テップ数算定手段と、該ステップ数算定手段によるステ
ップ数毎に駆動電流波形の位相に対応した瞬時値データ
を前記瞬時値テーブル記憶手段から読出す瞬時値読出手
段と、該瞬時値読出手段による瞬時値データからこれに
対応した前記パルス幅変調信号のパルス幅を設定するパ
ルス幅設定手段と、該パルス幅設定手段で設定したパル
ス幅のパルス幅変調信号を前記パルスモータに出力する
ことにより前記駆動電流波形に対応した駆動電流を該パ
ルスモータに供給する信号出力手段とから構成したか
ら、請求項1に記載の発明と同様に、パルスモータの回
転速度を滑らかに、かつ広範囲に変更するといった制御
を汎用のマイクロプロセッサを用いて容易に実現でき、
枠移動時に発生する振動,騒音を軽減することができ
る。
【0164】特に、ステップ数算定手段によって駆動電
流波形の位相を基準時間毎に進めるステップ数を大きく
することによってパルスモータを高速回転させることが
できる。これにより、パルスモータに供給するパルス信
号の1秒当りのパルス数が3万〜10万程度となってし
まいマイクロプロセッサの処理が時間的に間に合わない
といった不都合をなくし、マイクロステップ駆動方式を
採用しつつ、パルスモータの高速回転(例えば、250
rpm以上)制御を実現することができる。
【0165】請求項4に記載の発明によれば、加減速設
定手段は、少なくとも前記移動枠の枠形状および枠移動
時の摩擦抵抗により決定される移動枠の移動特性に基づ
き、加速時間に比して減速時間が長くなるように加減速
パターンを設定してなる構成としたから、個々の移動枠
が有する移動特性に適合するように枠移動制御を行うこ
とができ、移動枠の固有の振動や騒音等を軽減すること
ができると共に、移動枠の停止時に該移動枠が振動して
刺繍針の縫い位置がぶれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載する発明の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図2】請求項2に記載する発明の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図3】請求項3に記載する発明の構成を示す機能ブロ
ック図である。
【図4】本発明の実施例による自動刺繍機を示す外観図
である。
【図5】図4中の移動枠および枠移動機構等を示す部分
横断面図である。
【図6】刺繍制御装置の全体構成を示す制御ブロック図
である。
【図7】図6中のモータ制御装置を示す制御ブロック図
である。
【図8】図7中のパルス発生部を示す制御ブロック図で
ある。
【図9】図7中の駆動部を示す回路図である。
【図10】パルスモータをハーフステップ駆動方式によ
り駆動する場合の駆動チャートを示す波形図である。
【図11】パルスモータをマイクロステップ駆動方式に
より駆動する場合の駆動電流波形を示す波形図である。
【図12】瞬時値データテーブルを示す説明図である。
【図13】駆動パルス信号およびパルスモータのコイル
に流れる駆動電流を示す波形図である。
【図14】パルス幅設定プログラムを示す流れ図であ
る。
【図15】加速処理ルーチンを示す流れ図である。
【図16】減速処理ルーチンを示す流れ図である。
【図17】移動時間に対する移動枠の加速、減速の特性
を示す特性線図である。
【図18】パルス生成プログラムを示す流れ図である。
【符号の説明】
4 刺繍針 5 移動枠 10 刺繍制御装置 11 メインCPU 26,55 モータ制御装置 27,56 制御部(モータ駆動制御手段) 28,57 駆動部(モータ駆動制御手段) 29,58 パルスモータ 30 サブCPU 32 ROM 34 割込み制御回路 35 タイマ 36 カウンタ 37 パルス発生部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍針によって刺繍を施すための布を展
    張状態で保持する刺繍用移動枠と、該移動枠を移動させ
    るためのパルスモータと、該パルスモータをマイクロス
    テップ駆動方式により駆動するために、該パルスモータ
    の駆動電流波形の位相とこれに対応した瞬時値を算定
    し、該瞬時値に対応したパルス幅を有するパルス幅変調
    信号を該パルスモータに出力することにより前記駆動電
    流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給する
    モータ駆動制御手段とを備え、 該モータ駆動制御手段は、前記移動枠の移動量および刺
    繍速度に基づいてパルスモータの回転速度を算定する回
    転速度算定手段と、 該回転速度算定手段によるパルスモータの回転速度に基
    づき、前記駆動電流波形の位相を予め決められた基準時
    間毎に進める位相角を可変に算定する位相角算定手段
    と、 該位相角算定手段による位相角毎に前記駆動電流波形の
    位相に対応した瞬時値を算定する瞬時値算定手段と、 該瞬時値算定手段による駆動電流波形の瞬時値からこれ
    に対応した前記パルス幅変調信号のパルス幅を設定する
    パルス幅設定手段と、 該パルス幅設定手段で設定したパルス幅のパルス幅変調
    信号を前記パルスモータに出力することにより、前記駆
    動電流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給
    する信号出力手段とから構成してなる自動刺繍機の枠移
    動制御装置。
  2. 【請求項2】 刺繍針によって刺繍を施すための布を展
    張状態で保持する刺繍用移動枠と、該移動枠を移動させ
    るためのパルスモータと、該パルスモータをマイクロス
    テップ駆動方式により駆動するために、該パルスモータ
    の駆動電流波形の位相とこれに対応した瞬時値を算定
    し、該瞬時値に対応したパルス幅を有するパルス幅変調
    信号を該パルスモータに出力することにより前記駆動電
    流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給する
    モータ駆動制御手段とを備え、 該モータ駆動制御手段は、前記移動枠の移動量データお
    よび刺繍速度データを受け取るデータ受取手段と、 該データ受取手段による移動量データに基づいて前記パ
    ルスモータの回転角を算定する回転角算定手段と、 該回転角算定手段によるパルスモータの回転角と前記デ
    ータ受取手段による刺繍速度データとに基づいて、パル
    スモータの回転開始角度から回転終了角度までの加減速
    パターンを設定する加減速設定手段と、 該加減速設定手段による加減速パターンに基づいて、前
    記駆動電流波形の位相を予め決められた基準時間毎に進
    める位相角を可変に算定し、パルスモータの加速時には
    位相角を増加させ、減速時には位相角を減少させる位相
    角算定手段と、 該位相角算定手段による位相角毎に前記駆動電流波形の
    位相に対応した瞬時値を算定する瞬時値算定手段と、 該瞬時値算定手段による駆動電流波形の瞬時値からこれ
    に対応した前記パルス幅変調信号のパルス幅を設定する
    パルス幅設定手段と、 該パルス幅設定手段で設定したパルス幅のパルス幅変調
    信号を前記パルスモータに出力することにより前記駆動
    電流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給す
    る信号出力手段とから構成してなる自動刺繍機の枠移動
    制御装置。
  3. 【請求項3】 刺繍針によって刺繍を施すための布を展
    張状態で保持する刺繍用移動枠と、該移動枠を移動させ
    るためのパルスモータと、該パルスモータをマイクロス
    テップ駆動方式により駆動するために、該パルスモータ
    の駆動電流波形の位相とこれに対応した瞬時値を算定
    し、該瞬時値に対応したパルス幅を有するパルス幅変調
    信号を該パルスモータに出力することにより前記駆動電
    流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給する
    モータ駆動制御手段とを備え、 該モータ駆動制御手段は、前記駆動電流波形をそれぞれ
    の位相毎に細かいステップで分割し、該各ステップ毎の
    瞬時値データを記憶した瞬時値テーブル記憶手段と、 前記移動枠の移動量データと刺繍速度データを受け取る
    データ受取手段と、 該データ受取手段による移動量データに基づいて前記パ
    ルスモータの回転角を算定する回転角算定手段と、 該回転角算定手段によるパルスモータの回転角と前記デ
    ータ受取手段による刺繍速度データとに基づいて、パル
    スモータの回転開始角度から回転終了角度までの加減速
    パターンを設定する加減速設定手段と、 該加減速設定手段による加減速パターンに基づいて、前
    記駆動電流波形の位相を予め決められた基準時間毎に進
    めるステップ数を可変に算定し、パルスモータの加速時
    にはステップ数を増加させ、減速時にはステップ数を減
    少させるステップ数算定手段と、 該ステップ数算定手段によるステップ数毎に駆動電流波
    形の位相に対応した瞬時値データを前記瞬時値テーブル
    記憶手段から読出す瞬時値読出手段と、 該瞬時値読出手段による瞬時値データからこれに対応し
    た前記パルス幅変調信号のパルス幅を設定するパルス幅
    設定手段と、 該パルス幅設定手段で設定したパルス幅のパルス幅変調
    信号を前記パルスモータに出力することにより前記駆動
    電流波形に対応した駆動電流を該パルスモータに供給す
    る信号出力手段とから構成してなる自動刺繍機の枠移動
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記加減速設定手段は、少なくとも前記
    移動枠の枠形状および枠移動時の摩擦抵抗により決定さ
    れる移動枠の移動特性に基づき、加速時間に比して減速
    時間が長くなるように前記加減速パターンを設定してな
    る請求項2または3に記載の自動刺繍機の枠移動制御装
    置。
JP12255196A 1996-04-19 1996-04-19 自動刺繍機の枠移動制御装置 Pending JPH09291461A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002248287A (ja) * 2001-02-26 2002-09-03 Juki Corp 縫製装置
JP2006211811A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Brother Ind Ltd ステッピングモータの制御装置
JP2006211749A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Brother Ind Ltd ステッピングモータの速度制御装置及びその速度制御方法

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