JPH09291738A - キャビネットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置 - Google Patents

キャビネットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置

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JPH09291738A
JPH09291738A JP9014292A JP1429297A JPH09291738A JP H09291738 A JPH09291738 A JP H09291738A JP 9014292 A JP9014292 A JP 9014292A JP 1429297 A JP1429297 A JP 1429297A JP H09291738 A JPH09291738 A JP H09291738A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビネット本体1の下部に多段の抽斗を備
え、上部側に観音開き式の開閉扉5を配置したものにお
いて、抽斗を引き出すと、開閉扉5が開かないようにす
る。 【解決手段】 開閉扉5には、その閉止位置にてキャビ
ネット本体1の前面に係脱するラッチ爪42を設ける。
少なくとも一つの抽斗を前方に引き出すとき、他の抽斗
が前方移動不能となるロック位置まで縦杆8を上昇させ
ると、連動機構48における連結杆53が矢印A方向に
移動し、横ベルクランクレバー56を介して作動杆59
を矢印B方向に移動させ、作動杆59の先端がラッチ爪
42の背面に接近して、当該ラッチ爪42の回動を阻止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キヤビネット本体
の下部側に二段以上の抽斗を、各々前後移動自在に設
け、前面上部に開閉扉を備える一方、少なくとも一つの
抽斗を前方に引き出すとき、他の抽斗が前方移動不能と
なるストップ位置まで縦杆を上昇又は下降させるように
構成したロック機構を設け、開閉扉には、その閉止位置
にてキャビネット本体に係脱するラッチ爪を設けてなる
キャビネットであって、抽斗の一つを引き出し動すると
きには開閉扉の開き動を阻止でき、逆に開閉扉を開くと
きには抽斗の前移動を阻止することのできる選択式ロッ
ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実公平4−53425号
公報では、キヤビネット本体に二段以上の抽斗を各々前
後移動自在に設け、前面最上段には、抽斗本体の前面を
覆うための開閉扉を上向き開き回動するように設け、キ
ヤビネット本体にすべての抽斗を押し込み状態にしてい
わゆるオールロックするとき、前記開閉扉も閉止状態に
ロックできる機構が提案されている。
【0003】また、実公平5−42216号公報では、
キャビネット本体の下部側に多段式の抽斗を配置し、前
面上部側に観音開き式の開閉扉を設け、一つのシリンダ
錠前装置で、前記の全ての抽斗と開閉扉とを同時にオー
ルロックできる一方、開閉扉の開閉操作及びその閉止位
置保持操作と、全ての抽斗のみのオールロック操作とを
別個に実行できる機構が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行技術においては、作業者のうちの一人がかがみ込む等
して下部側で押し込み状態の抽斗のうち一つの抽斗を引
き出しする作業中に、他の作業者が上側の開閉扉を不用
意に開き回動すると、前記かがみ込んだ作業者の頭部等
に前記開閉扉が衝突して危険であるという問題があっ
た。
【0005】同様に、作業者が上側の開閉扉を開いて物
品の取り出し・収納作業中に、他の作業者が下部の抽斗
を引き出すと、前者の作業者の足元に抽斗の前面等が衝
突してこれも危険であるという問題があった。いずれに
しても、開閉扉と抽斗とを同時にキャビネット本体の前
側に出た状態にすることは、作業者に危険が伴い、また
物品等の取り出し・収納作業も困難になるという問題が
あった。
【0006】そこで、本発明は、開閉扉と抽斗とのいず
れか一方を操作しているとき、他方を非作動状態にロッ
クできるようにした選択的ロック装置を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の開閉扉及び抽斗の選択式ロ
ック装置は、キャビネット本体の下部側に多段式抽斗を
備え、前面上部に開閉扉を備える一方、少なくとも一つ
の抽斗を前方に引き出すとき、他の抽斗が前方移動不能
となるロック位置まで縦杆を上昇又は下降させるように
構成したロック機構を設け、開閉扉には、その閉止位置
にてキャビネット本体に係脱するラッチ爪を設けてなる
キャビネットにおいて、前記縦杆がロック位置に移動す
るとき、前記ラッチ爪と前記縦杆との間に設けた連動機
構にて、キャビネット本体内に配置した作動杆を前記ラ
ッチ爪に接近させて開閉扉を閉止位置に保持するように
構成したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明のキャビネットにおける開閉扉及び抽斗の
選択式ロック装置において、キャビネット本体には、前
記開閉扉の回動動作に連動する当接部を備えた規制杆を
設け、該該規制杆を前記連動機構の中途部に関連させて
配置し、開閉扉を閉止位置に置くとき、当接部を介して
規制杆を後退させることにより前記作動杆がラッチ爪か
ら離れて当該開閉扉の開き動もしくは抽斗の前移動を可
能とし、開閉扉を開き回動すると、規制杆が前記連動機
構の中途部を押圧移動させて前記縦杆をロック方向に移
動させるように構成したものである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明のキャビネ
ットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置は、キ
ャビネット本体の下部側に多段式抽斗を備え、前面上部
に開閉扉を備える一方、キャビネット本体に押し込んだ
抽斗を前方移動不能となるロック位置まで縦杆を上昇又
は下降させるように構成したロック機構を設け、開閉扉
には、その閉止位置にてキャビネット本体に係脱するラ
ッチ爪を設けてなるキャビネットにおいて、キャビネッ
ト本体内には前記縦杆に対するストッパー機構を設ける
一方、開閉扉には規制体を設け、開閉扉が開き回動する
とき規制体がストッパー機構から離れ移動して前記縦杆
がロック位置に保持し、且つ開閉扉を閉止状態にすると
き、前記ストッパー機構に当接して前記縦杆の昇降動が
解除されるように構成したものである。
【0010】またさらに、請求項4に記載の発明は、請
求項3に記載のキャビネットにおける開閉扉及び抽斗の
選択式ロック装置において、前記縦杆がロック位置に移
動するとき、前記ラッチ爪と前記縦杆との間に設けた連
動機構にて、キャビネット本体内に配置した作動杆を前
記ラッチ爪に接近させて開閉扉を閉止位置に保持するよ
うに構成する一方、前記連動機構に関連させて前記スト
ッパー機構を配置したものである。
【0011】そして、請求項5に記載の発明は、請求項
3または請求項4に記載のキャビネットにおける開閉扉
及び抽斗の選択式ロック装置において、前記ストッパー
機構を、バネ付勢により突出する状態にて前記縦杆の動
きを阻止するように構成する一方、前記開閉扉を閉止方
向に移動させるとき、開閉扉に設けた規制体にて前記ス
トッパー機構を付勢方向に抗して後退させるように構成
したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態
を図面に従って説明すると、図において、符号1はキヤ
ビネット本体で、符号2はキヤビネット本体1内の下部
側に多段にわたって配設される抽斗を示し、各抽斗2は
各々左右一対のサスペンション3,3を介して前後移動
自在に懸架される。なお、キヤビネット本体1の前面上
部側には観音開き式の開閉扉5が蝶番6を介して装着さ
れている。
【0013】前記各サスペンション3は、キヤビネット
本体1の左右両側板4,4の補強枠に着脱自在に取付け
られる断面横向きコ字型の本体レール3aと、該本体レ
ール3a内に回転コロ(図示せず)を介して前後動自在
に嵌挿された中間レール3bと、抽斗2の左右側板2
a,2aから突出する断面L字状の抽斗レール3cとか
ら成る。
【0014】次に、図3〜図6を参照しながら、複数段
の抽斗2の二重引き出し防止のロック機構について説明
する。各抽斗2の左右両側板2a,2aの後部より位置
から左右両外向きに突出するストッパ体7,7は、その
下面が側面視において抽斗の後寄り位置で高い位置とな
り、前寄り位置で低い位置となるようにいわゆる前下り
傾斜状の下傾斜面7aを備えるように金属板を屈曲形成
したものである。前記キヤビネット本体における左右両
側板4,4に沿って上下動できる縦杆8は断面コ字型の
ガイド枠9内に沿って配設され、前記各段の抽斗2にお
ける本体レール3aの背面と直角方向に交差する。
【0015】ポリアセタール樹脂等の合成樹脂製のロッ
ク体10は、前記各段の抽斗2に対応して各段のサスペ
ンション3の上面側の適宜高さ位置において、一方また
は左右両側の縦杆8にねじ16止めされる金属製の支持
体15から突出する支軸11を介して回動自在に取付く
ものであり、該各ロック体10は、側面視において前端
部に支軸11に対して回動自在に嵌挿できる孔を有し、
ロック体10の上面をキヤビネット本体1の後方に行く
に従って高くなる当接傾斜面12を有する。
【0016】そして、ロック体10の下面側には、前端
部から後方下向きに延びる弾性ばね体13を一体的に突
出形成してなり、該弾性ばね体13の下面中途部には、
突起部14が下向きに一体的に突出し、弾性ばね体13
の自由端側を上向きに湾曲させている。前記各ロック体
10における弾性ばね体13は前記各支持体15に屈曲
形成された係止部17の上面に摺動自在に載置され、こ
れにより各ロック体10は、その後端側が下向きに落ち
ない姿勢を保持でき、且つに弾性ばね体13の突起部1
4が係止部17の前面に接当し、ロック体10の後面に
前方向の外力が作用しても当該ロック体10が上向きに
回動しないように構成されている。
【0017】前記各段のサスペンション3における本体
レール3aの上面前後方向中途部には、中間レール3b
の上面が開放される切欠き部18を有する一方、中間レ
ール3bの上面19の前後方向中途部には、適宜深さ寸
法(h1)だけ落ち込む平坦底面20aと前記上面19
に連通する前後の傾斜状案内面20b,20cとから成
るガイド部20を備える。
【0018】前記ロック体10を支持する支持体15の
下端部には、縦杆8の押上げ体21を一体的に備える。
該押上げ体21の下端にはスライダ22を取付け、ま
た、前記押上げ体21におけるスライダ22は本体レー
ル3aの切欠き部18箇所から中間レール3bの上面に
臨むように配設され、且つ各抽斗2の押し込み状態に
て、スライダ22が平坦底面20a箇所に接当し、各抽
斗2または6を前向き移動するにつれて、中間レール3
bが前後移動し、前記スライダ22は前記中間レール3
bのガイド部20における平坦底面20aから後傾斜状
案内面20cを経て上面19に接当して縦杆8を寸法
(h1)だけ押上げ上昇させるように構成する。前記各
スライダ22は前記中間レール3bの上面19及びガイ
ド部20に接当する場合に摺動抵抗を少なくするために
ポリエチレン等の合成樹脂製とする。
【0019】なお、図3に示す前記複数段の抽斗2に対
するオールロック機構25は、キヤビネット本体1にお
ける中間框24の前面に取付く錠前26と、キー27に
より施錠及び解錠するとき前記錠前26の偏心部材28
に連動して上下回動するクランク体29と、該クランク
体29と直交して配置されて左右両縦杆8,8の縦長孔
31,31に端部を挿通した昇降杆30とからなる。
【0020】従って、キー27にて錠前26を施錠方向
に回動すると、偏心部材28及びクランク体29を介し
て昇降杆30を上昇させるので、キャビネット本体1内
に全ての抽斗2を押し込み状態にしておくと、各抽斗2
におけるストッパー体7の前面(縦部分)に前記ロック
体10の後面の縦部分が対峙するように縦杆8が上昇す
るので、全ての抽斗2を前方に引き出すことを阻止でき
るのである。
【0021】そして、オールロック機構25を解錠する
と、縦杆8,8は下降し、縦杆8における各スライダ2
2は各段の中間レール3bにおける平坦底面20a箇所
に接当し、ロック体10の上面をストッパ体7が前後方
向に通過可能となる。任意の一つの抽斗2を前方に移動
させても、縦杆8が上昇し、他の段のロック体10の後
面がストッパ体7の前方に位置するというロック位置と
なるので、抽斗2の二重引き出しを防止できる。
【0022】なお、誤って二つ以上の抽斗2を同時に引
き出した場合にも、前記二重引出しが防止されるように
縦杆8が上昇した状態となる。この状態から一つの抽斗
2のみを押し込むと、当該押し込み抽斗2におけるスト
ッパ体7の下傾斜面7aが、前記上昇したロック体10
の接当傾斜面12に接当し、当該ロック体10を弾性ば
ね体13の上向き力に抗して後下向きに押し下げ回動し
つつストッパ体7がロック体10の後方位置まで通過で
き、その通過後には、ロック体10は弾性ばね体13の
弾性力にて元の姿勢に復元し、その段のストッパ体7は
最早前方向に移動することができなくなる。
【0023】このような、ロック体10の回動は、各段
のストッパ体7との接触によって互いに独立的に作動す
るものであるから、もう一つの抽斗2を後から押し込む
場合にも、その段のロック体10に対してストッパ体7
を接当させて、当該ロック体10のみを弾性ばね体13
の弾性力に抗して回動させることができ、誤って引出し
た複数の抽斗2を同時にではなく、順次一つごと押し込
むことができ、その場合にも二重引出し防止機構が破損
することがない。
【0024】なお、前記オールロック機構25における
錠前26を電気錠にて構成しても良いことは言うまでも
ない。次に、キャビネット本体1の前面上部側の観音開
き式の開閉扉5,5の開閉動作と前記抽斗2の動作との
選択式ロック装置の構成について説明する。図1及び図
7に示すように、一方(実施例では右側)の開閉扉5に
おける開放端側の裏面に上下縦長のラッチ軸40を回動
自在に装着し、該ラッチ軸40の上下端部には、キャビ
ネット本体1の前面板1aに穿設した係合孔41に係脱
するラッチ爪42が固着され、ラッチ軸40の上下中途
部に固着された引手43の先端側を開閉扉5前面の引手
孔44内に臨ませる。また、ラッチ軸40は、図示しな
い捩じりばね等の付勢手段にてラッチ爪42が係合孔4
1に係止する方向に付勢されている。
【0025】一方、前記最上段の抽斗2の上方と、キャ
ビネット本体1の上部側内の棚板46付き収納部45に
おける着脱自在な底板47との間の中間框24の空間部
には、前記選択式ロック装置の連動機構48を配置す
る。即ち、一方の縦杆8の上端部の側面には、図3に示
すような、縦ベルクランクレバー49をキャビネット本
体1に取付く支軸50回りに回動自在に配置し、縦ベル
クランクレバー49に取付くピン52を縦杆8の横長孔
51に係止する一方、前後長手の連結杆53をピン54
にて連結する。連結杆53の前端部部材53aの横長溝
孔55に横ベルクランクレバー56の一端をピン57に
て連結し、キャビネット本体1に装着した支軸58を中
心に横ベルクランクレバー56を水平回動するように構
成し、キャビネット本体1の前面板1aの裏面に沿って
前記ラッチ爪42方向に先端が延びる作動杆59の基端
に設けた長溝孔60に、横ベルクランクレバー56の他
端のピン61を嵌挿連結する。なお、長孔とピン等のガ
イド手段62により作動杆59は前記前面板1aに沿っ
てのみ左右移動可能に装着されている。
【0026】この構成により、開閉扉5を閉止した状態
で、前記いずれか一つの抽斗2を前方に引き出すと、図
4の一点鎖線に示すように、その段のストッパ体7がロ
ック体10の上面を前方に通過する一方、中間レール3
bが前移動し、それにつれて当該段におけるスライダ2
2が中間レール3bの平坦底面20aから上面19に昇
り、押上げ体21を介して縦杆8を寸法(h1)だけ上
昇させる。
【0027】従って、他の段における抽斗2の側面にお
けるストッパ体7の前面に、各々ロック体10の後面が
位置することになり、しかも各ロック体10の弾性ばね
体13の中途部下面に突出している突起部14が、支持
体15における係止部17に接当して当該ロック体10
の上向き回動を不能とするので、たとえストッパ体7が
支軸11より高い位置においてロック体10の後面に衝
突しても、その段の抽斗の前移動を阻止することがで
き、いわゆる二重引出しを防止してキヤビネット本体1
の前方向への転倒を防止することができる。
【0028】そして、前記縦杆8の上昇動にて、縦ベル
クランクレバー49の回動を介して連結杆53が図7及
び図8の矢印A方向に前移動し、さらに横ベルクランク
レバー56の回動を介して作動杆59が図7及び図8の
矢印B方向に横移動する。これにより、前面板1aにお
ける係合孔41に係止したラッチ爪42の背面に作動杆
59の先端が接近するので、引手43及びラッチ軸40
を介してラッチ爪42が係止解除方向に回動することは
阻止される。従って、開閉扉5は閉止状態に保持でき
る。
【0029】なお、抽斗2を前方に引き出さない状態で
は、作動杆59の先端はラッチ爪42の背面から離れて
いるので、引手43及びラッチ軸40を介してラッチ爪
42を係止解除方向に回動することを許容し、開閉扉5
の開き回動が可能となる。図8〜図10に開示されたス
トッパー機構64は、中間框24内であって前記横ベル
クランクレバー56及び連結杆53の前端部部材53a
の近傍に配置された移動体65と、該移動体65を上向
き付勢するバネ66とからなり、移動体65から下向き
に突出するガイド棒67は中間框24の水平板に設けた
ガイド筒68に嵌挿し、移動体65が上昇位置にあると
きには、当該移動体65の後面が前記前端部部材53a
の前端面69と対峙して、連結杆51の前方(矢印A方
向)への移動を阻止する。
【0030】他方、前記蝶番6の近くで一方の開閉扉5
の裏面から後向き突設した板状の規制体70は、前面板
1aの挿通孔71を介して前記移動体65の上面側に臨
むように配置されている。また、開閉扉5の閉止状態に
近づくに従って、規制体70は、水平回動しながら前記
移動体65の傾斜状の上面に当接し、当該移動体65を
バネ66力に抗して押し下げ、且つ、開閉扉5のほぼ完
全な閉止状態では、規制体70の上方を前記前端部部材
53aの前端面69部分が通過し得るように構成されて
いる。
【0031】従って、開閉扉5を閉止状態にしてラッチ
爪42にて係止しておけば、前述のように、任意の抽斗
2をキャビネット本体1の前方に引き出せば、縦杆8の
上昇にて連動機構の連結杆53がキャビネット本体1の
前方に移動するとき、前記移動体65及び規制体70が
邪魔せず、作動杆59にてラッチ爪42の回動を阻止で
きる。他方、全ての抽斗2を押し込んだ状態で、開閉扉
5を開き回動すると、図10に示すうように、前記規制
体70が移動体65から外れ、当該移動体65の裏面が
前記前端部部材53aの前端面69部分の前方移動を阻
止できるから、縦杆8の上昇を妨げ、ひいては抽斗2の
前方への引き出し動作を規制阻止することができるので
ある。このようにして、開閉扉5または抽斗2のいずれ
か一方を開き(引き出し)動作させると他方の動作を阻
止するという選択的ロック動作を実現することができる
のである。
【0032】なお、前記縦杆8を抽斗2の前移動に応じ
て押上げる案内面は中間レール3bの上面ばかりでな
く、抽斗2の左右両側板から突出する他の部材であって
も良い。また、前記縦杆8を抽斗2の前移動に応じて下
降させ、このとき、他の引き出しの二重引き出しを防止
するように構成する。そして、縦杆8の下降動に応じて
連結杆53が前方向(矢印A方向)に移動するように縦
ベルクランクレバー49の回動方向を設定するようにし
ても良い。
【0033】また、ストッパー機構における移動体を水
平方向に移動可能且つバネ付勢し、移動体の突出状態
で、当該移動体の裏面が前記前端部部材53aの前端面
69部分等に対峙するよう構成する一方、開閉扉5に取
付く規制体70は前記前端面69部分より下方で水平回
動して互いに干渉しないように構成しても良い。図11
及び図12は、さらに他の実施形態を示し、連動機構7
5は、キャビネット本体1の側板内面にて昇降動可能な
縦杆8の上部に溶接等にて固定した連結板76と、該連
結板76に一端にピン77連結し、且つ中途部がキャビ
ネット本体1の抽斗側の上部(底板47より下方)に設
けたブラケット78の箇所の枢支ピン79に回動自在に
軸支されたほぼL字状のレバー80と、キャビネット本
体1の前面とほぼ平行状に配置され、一端が前記L字状
のレバー80の上端にピン82連結された中途バー81
と、該中途バー81の他端にピン83連結され、縦ピン
85の廻りで回動可能な水平方向のベルクランクレバー
84と、該ベルクランクレバー84にピン86連結さ
れ、開閉扉5におけるラッチ爪43の背面方向に延びる
作動杆87とからなり、ベルクランクレバー84、作動
杆87もしくは中途バー81に設けた付勢ばね88によ
り、作動杆87の先端部がラッチ爪43の背面から遠ざ
かる方向に弾力付勢されている。また、作動杆87の中
途部はガイドブラケット89にて摺動自在に支持されて
いる。
【0034】この構成では、抽斗2が前移動するとき等
において上昇する縦杆8により、連結板76も一体的に
上昇し、これによりレバー80の下端を上方に押して回
動させ、中途バー81及びベルクランクレバー84を図
11及び図12の矢印C方向に押して、作動杆87の作
動杆87の先端部がラッチ爪43の背面に接近するので
(図12の二点鎖線状態参照)、開閉扉5を開けようと
して、ラッチ爪43を係合孔41から外そうとしても、
外れることがない。換言すると、抽斗2のうち一つでも
引き出す動作を実行したとき、もしくは抽斗2のオール
ロックを実行したときには、開閉扉5の開き動を不能と
する。
【0035】そして、図11及び図12に示すように、
連動機構75の中途部としての中途バー81にブラケッ
ト90を固定し、ローラピン91を垂直方向に設ける。
このローラピン91に当接する傾斜面92aが備えられ
た規制杆92を、中途バー81の軸線とほぼ直交する方
向に沿設し、規制杆92の先端に設けた当接部95が、
開閉扉5の裏面に突き当てる方向(図12の矢印E方
向)に付勢ばね96が設けられ、2箇所以上のガイドブ
ラケット93,94にて摺動自在に支持する。
【0036】さらに、開閉扉5を開き回動すると、前記
付勢ばね96の弾力により当接部95及び規制杆92が
矢印E方向に移動するとき、前記規制杆92における傾
斜面92aはローラピン91を押して中途バー81を矢
印C方向に強制移動させるから、前記縦杆8の上昇動に
より、全ての抽斗2の前移動を阻止することになる。開
閉扉5が閉止した状態では、当接部95及び規制杆92
を図11(図12)の矢印F方向に押し移動させ、前記
傾斜面92aによるローラピン91の移動の拘束が解除
されるから、付勢ばね88の弾性力にて作動杆87の先
端がラッチ爪42の背面から遠ざかった位置にセットさ
れるので、当該開閉扉5の開き回動が可能となる。そし
て、開閉扉5が閉止した状態では、規制杆92の移動は
なくても、前記縦杆8の昇降動、即ち、オールロック機
構25による施錠・解錠操作もしくは一つの抽斗2の前
後移動により中途バー81が図11(図12)の矢印C
及びD方向への移動はフリーとなる。
【0037】従って、開閉扉5を開くと、抽斗2の前移
動は不能となり、抽斗2を前移動させたときには、開閉
扉5の開きを阻止するという選択的ロックができること
になる。なお、これらの連動機構75及び規制杆92等
は、開閉扉5を有する収納部分の底板47の下方に配置
する。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明の開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置は、キャビ
ネット本体の下部側に多段式抽斗を備え、前面上部に開
閉扉を備える一方、少なくとも一つの抽斗を前方に引き
出すとき、他の抽斗が前方移動不能となるロック位置ま
で縦杆を上昇又は下降させるように構成したロック機構
を設け、開閉扉には、その閉止位置にてキャビネット本
体に係脱するラッチ爪を設けてなるキャビネットにおい
て、前記縦杆がロック位置に移動するとき、前記ラッチ
爪と前記縦杆との間に設けた連動機構にて、キャビネッ
ト本体内に配置した作動杆を前記ラッチ爪に接近させて
開閉扉を閉止位置に保持するように構成したものであ
る。
【0039】従って、少なくとも一つの抽斗を前方に引
き出すと、他の抽斗が前方移動不能となるロック位置ま
で縦杆が移動し、これにつれて連動機構を介して作動杆
が移動してラッチ爪の係止方向への回動を阻止するの
で、開閉扉を開くことができず、開閉扉また抽斗のいず
れか一つの動作のみ可能とするように選択できる。ま
た、下方の抽斗の引き出し操作中に不用意に開閉扉を開
くことによる危険を防止できるという効果を奏する。
【0040】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明のキャビネットにおける開閉扉及び抽斗の
選択式ロック装置において、キャビネット本体には、前
記開閉扉の回動動作に連動する当接部を備えた規制杆を
設け、該該規制杆を前記連動機構の中途部に関連させて
配置し、開閉扉を閉止位置に置くとき、当接部を介して
規制杆を後退させることにより前記作動杆がラッチ爪か
ら離れて当該開閉扉の開き動もしくは抽斗の前移動を可
能とし、開閉扉を開き回動すると、規制杆が前記連動機
構の中途部を押圧移動させて前記縦杆をロック方向に移
動させるように構成したものである。
【0041】このように、開閉扉が閉止位置にあると、
当接部により、連動機構の中途部に配置した規制杆が連
動機構を後退移動させて、当該開閉扉におけるラッチ爪
の回動を阻止している作動杆がラッチ爪から離れるの
で、開閉扉を開く事を許容する一方、連動機構は縦杆の
動きを自由にしているので、抽斗の任意の一つを前移動
させることも可能となる。そして、開閉扉を開き回動す
ると、規制杆が前記連動機構の中途部を押圧移動させて
前記縦杆をロック方向に移動させるのであるから、開閉
扉が開いた状態のもとでは、抽斗の引き出動を阻止でき
ることになる。
【0042】請求項3に記載の発明は、キャビネット本
体の下部側に多段式抽斗を備え、前面上部に開閉扉を備
える一方、キャビネット本体に押し込んだ抽斗を前方移
動不能となるロック位置まで縦杆を上昇又は下降させる
ように構成したロック機構を設け、開閉扉には、その閉
止位置にてキャビネット本体に係脱するラッチ爪を設け
てなるキャビネットにおいて、キャビネット本体内には
前記縦杆に対するストッパー機構を設ける一方、開閉扉
には規制体を設け、開閉扉が開き回動するとき規制体が
ストッパー機構から離れ移動して前記縦杆がロック位置
に保持し、且つ開閉扉を閉止状態にするとき、前記スト
ッパー機構に当接して前記縦杆の昇降動が解除されるよ
うに構成したものである。
【0043】この構成によれば、開閉扉を開き回動すれ
ば、当該開閉扉に設けた規制体がストッパー機構から離
れることにより、このストッパー機構は縦杆がロック位
置のまま移動不能となり、下方の抽斗の引き出し操作を
阻止でき、逆に、開閉扉が閉止状態では、規制体がスト
ッパー機構に当接することにより縦杆の昇降動が可能と
なるので、任意の抽斗の前方への引き出し操作が可能と
なるという選択操作ができる。
【0044】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載のキャビネットにおける開閉扉及び抽斗の選択
式ロック装置において、前記縦杆がロック位置に移動す
るとき、前記ラッチ爪と前記縦杆との間に設けた連動機
構にて、キャビネット本体内に配置した作動杆を前記ラ
ッチ爪に接近させて開閉扉を閉止位置に保持するように
構成する一方、前記連動機構に関連させて前記ストッパ
ー機構を配置したものである。
【0045】従って、開閉扉の閉止状態で任意の抽斗を
前移動させると、縦杆、連動機構及び作動杆を介して開
閉扉を開き不能に保持できる一方、開閉扉を開き回動す
ると規制体がストッパー機構から外れて、連動機構を介
して縦杆の移動を阻止して抽斗の全ての前移動を不能と
なるように保持でき、さらに、開閉扉を閉止状態にすれ
ば、当該開閉扉に設けた規制体がストッパー機構に当接
して、連動機構の動きが可能となって、抽斗の作動が可
能となるという選択ロック動作が可能となるという効果
を奏する。
【0046】そして、請求項5に記載の発明は、請求項
3又は請求項4に記載のキャビネットにおける開閉扉及
び抽斗の選択式ロック装置において、前記連動機構に隣
接させて配置したストッパー機構を、バネ付勢により突
出する状態にて前記連動機構の動きを阻止するように構
成する一方、前記開閉扉を閉止方向に移動させるとき、
開閉扉に設けた規制体にて前記ストッパー機構を付勢方
向に抗して後退させるように構成したものである。
【0047】従って、ストッパー機構の構成が至極簡単
であり、また開閉扉の閉止及び開き動作により自動的に
前記選択的ロック操作を可能とすることができるという
効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】キヤビネット本体の斜視図である。
【図2】キャビネット本体の側断面図である。
【図3】抽斗のロック機構の要部斜視図である。
【図4】図6のIV−IV線矢視で示す縦杆とストッパー体
とロック体との位置関係を示す要部側面図である。
【図5】図4のV−V線矢視断面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】連動機構の要部平面図である。
【図8】要部拡大平面図である。
【図9】図8のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】開閉扉の開き状態における説明図である。
【図11】選択式ロック機構の別の実施形態の平面図で
ある。
【図12】選択式ロック機構の別の実施形態の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 キヤビネット本体 2 抽斗 5 開閉扉 7 ストッパ体 8 縦杆 10 ロック体 21 押上げ体 40 ラッチ軸 42 ラッチ爪 48,75 連動機構 49 縦ベルクランクレバー 53 連結杆 56 横ベルクランクレバー 59,87 作動杆 64 ストッパー機構 65 移動体 66 バネ 70 規制体 81 中途バー 84 ベルクランクレバー 88,96 付勢ばね 92 規制杆 92a 傾斜面 95 当接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット本体の下部側に多段式抽斗
    を備え、前面上部に開閉扉を備える一方、少なくとも一
    つの抽斗を前方に引き出すとき、他の抽斗が前方移動不
    能となるロック位置まで縦杆を上昇又は下降させるよう
    に構成したロック機構を設け、開閉扉には、その閉止位
    置にてキャビネット本体に係脱するラッチ爪を設けてな
    るキャビネットにおいて、前記縦杆がロック位置に移動
    するとき、前記ラッチ爪と前記縦杆との間に設けた連動
    機構にて、キャビネット本体内に配置した作動杆を前記
    ラッチ爪に接近させて開閉扉を閉止位置に保持するよう
    に構成したことを特徴とするキャビネットにおける開閉
    扉及び抽斗の選択式ロック装置。
  2. 【請求項2】 キャビネット本体には、前記開閉扉の回
    動動作に連動する当接部を備えた規制杆を設け、該該規
    制杆を前記連動機構の中途部に関連させて配置し、開閉
    扉を閉止位置に置くとき、当接部を介して規制杆を後退
    させることにより前記作動杆がラッチ爪から離れて当該
    開閉扉の開き動もしくは抽斗の前移動を可能とし、開閉
    扉を開き回動すると、規制杆が前記連動機構の中途部を
    押圧移動させて前記縦杆をロック方向に移動させるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1に記載のキャビネ
    ットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置。
  3. 【請求項3】 キャビネット本体の下部側に多段式抽斗
    を備え、前面上部に開閉扉を備える一方、キャビネット
    本体に押し込んだ抽斗を前方移動不能となるロック位置
    まで縦杆を上昇又は下降させるように構成したロック機
    構を設け、開閉扉には、その閉止位置にてキャビネット
    本体に係脱するラッチ爪を設けてなるキャビネットにお
    いて、キャビネット本体内には前記縦杆に対するストッ
    パー機構を設ける一方、開閉扉には規制体を設け、開閉
    扉が開き回動するとき規制体がストッパー機構から離れ
    移動して前記縦杆がロック位置に保持し、且つ開閉扉を
    閉止状態にするとき、前記ストッパー機構に当接して前
    記縦杆の昇降動が解除されるように構成したことを特徴
    とするキャビネットにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロ
    ック装置。
  4. 【請求項4】 前記縦杆がロック位置に移動するとき、
    前記ラッチ爪と前記縦杆との間に設けた連動機構にて、
    キャビネット本体内に配置した作動杆を前記ラッチ爪に
    接近させて開閉扉を閉止位置に保持するように構成する
    一方、前記連動機構に関連させて前記ストッパー機構を
    配置したことを特徴とする請求項3に記載のキャビネッ
    トにおける開閉扉及び抽斗の選択式ロック装置。
  5. 【請求項5】 前記ストッパー機構を、バネ付勢により
    突出する状態にて前記縦杆の動きを阻止するように構成
    する一方、前記開閉扉を閉止方向に移動させるとき、開
    閉扉に設けた規制体にて前記ストッパー機構を付勢方向
    に抗して後退させるように構成したことを特徴とする請
    求項3または請求項4に記載のキャビネットにおける開
    閉扉及び抽斗の選択式ロック装置。
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