JPH09293207A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH09293207A
JPH09293207A JP8108186A JP10818696A JPH09293207A JP H09293207 A JPH09293207 A JP H09293207A JP 8108186 A JP8108186 A JP 8108186A JP 10818696 A JP10818696 A JP 10818696A JP H09293207 A JPH09293207 A JP H09293207A
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magnetic
layer
film
metal
thin film
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JP8108186A
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Yoshihiko Inoue
喜彦 井上
Junichi Honda
順一 本多
Fusashige Tokutake
房重 徳竹
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属磁性膜をFe−M−N磁性薄膜層とPt
層等の貴金属層を積層し、さらに、この積層膜間に絶縁
膜を介在させた多層膜として、再生出力を向上させて、
いわゆるメタルテープ等の高抗磁力磁気記録媒体に対し
て記録・再生を行うのに好適とされた磁気ヘッドを提供
する。 【解決手段】 一対の磁気コア半体1,2の磁気ギャッ
プ形成面1a,2aに、Fex My Nz (ただし、Mは
Ta,Zr,Hf,Nb,Ti,Mo,Wのうちの少な
くとも一種であり、x,y,zは原子パーセントを示
し、これらがそれぞれ、71≦x≦85,6≦y≦1
5,9≦z≦16である。)なる組成からなる磁性薄膜
層と、Pt,Au,Ag,Pdのうち少なくとも1種類
以上からなる層を積層し、さらに、この積層膜30間に
SiO2,ZrO2,Al2O3,Crのうちのいずれかか
らなる層31,31を少なくとも2層介在させてなる多
層膜とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の磁気コア半
体よりなる磁気ヘッドのギャップ部を金属磁性膜で構成
したいわゆるメタル・イン・ギャップ型の磁気ヘッドに
関する。詳しくは、金属磁性膜をFe−M−N磁性薄膜
層とPt層等の貴金属層とが積層された積層膜とされ、
さらにこの積層膜が絶縁膜を介して積層された多層膜と
して、再生出力を向上させて、いわゆるメタルテープ等
の高抗磁力磁気記録媒体に対して記録・再生を行うのに
好適とされた磁気ヘッドに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録の分野においては、記録
信号の高密度化が進行しており、高い抗磁力と高い残留
磁束密度を有する磁気記録媒体、例えば強磁性金属材料
を非磁性支持体上に直接被着せしめてなるメタルテープ
等が使用されるようになっている。これに伴って磁気ヘ
ッドに対しては、コア材料が高飽和磁束密度、高透磁率
を有することが要求されている。
【0003】かかる要求を満たすために、従来から、補
助コア材にフェライトを用い、そのフェライト上に高飽
和磁束密度を有する金属磁性膜を主コア材として形成
し、磁気ギャップ部を上記金属磁性膜により形成するよ
うにしたメタル・イン・ギャップ(Metal in
Gap)型の磁気ヘッド(以下、「MIGヘッド」と称
する。)が提案されており、メタルテープ等の記録・再
生に好適なものとなっている。
【0004】ところで、この種の磁気ヘッドにおいて
は、最近の高記録密度化の著しい進展に伴い、上記メタ
ルテープ等のように高抗磁力の磁気記録媒体に対してよ
り良好に記録・再生を行うべく、記録磁界を十分とるた
めのより高い飽和磁束密度を持ち、かつ優れた軟磁気特
性を有する金属磁性材料の使用が求められている。
【0005】また、近年、Feを主成分とする微結晶金
属磁性膜が高い飽和磁束密度を持ち、面内方向において
優れた軟磁気特性を示すことから、従来の磁気ヘッド用
金属磁性材料を置き換える形で実用化され始めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MIG
ヘッドにおいて従来の金属磁性膜の代わりに上記のFe
を主成分とする微結晶金属磁性膜を使用してフェライト
上に当該微結晶金属磁性膜を成膜しても、この種のヘッ
ドでは面内方向の軟磁気特性だけでなく膜厚方向の軟磁
気特性も重要となるため、上記微結晶金属磁性膜の面内
方向の優れた軟磁気特性から期待されるほどヘッド効率
は改善されておらず、再生出力もさほど向上していな
い。
【0007】このため、本願出願人は、一対の磁気コア
半体が磁気ギャップ形成面を突き合わせて接合一体化さ
れ、これら一対の磁気コア半体のうち少なくとも一方の
磁気コア半体の磁気ギャップ形成面に金属磁性膜が成膜
されてなる磁気ヘッドにおいて、上記金属磁性膜がFe
x My Nz (ただし、MはTa,Zr,Hf,Nb,T
i,Mo,Wのうちの少なくとも一種であり、x,y,
zは原子パーセントを示し、これらがそれぞれ、71≦
x≦85,6≦y≦15,9≦z≦16である。)なる
組成からなる磁性薄膜層と、Pt層が積層された多層膜
からなることを特徴とする磁気ヘッドを既に提供してい
る(平成8年特許願第12956号参照)。
【0008】本発明は、このようなMIGヘッドにおい
て、さらに大幅な再生出力を向上させて、いわゆるメタ
ルテープ等の高抗磁力磁気記録媒体に対して記録・再生
を行うのに好適とされた磁気ヘッドを提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者等は鋭意検討した結果、Fe−M−N磁性
薄膜層(ここで、MはTa,Zr,Hf,Nb,Ti,
Mo,Wのうちの少なくとも一種である。)において
は、Pd,Au,Ag,Pdのうち少なくとも1種類以
上からなる層を下地層とすることにより、強いα−Fe
(110)面の配向が生じ易く、磁性の均一性が高まり
軟磁気特性が膜全体として改善され、MIGヘッドの金
属磁性膜を上記Fe−M−N磁性薄膜層とPt層等の貴
金属層とが交互に積層された積層膜とすれば、再生特性
が向上するが、さらに、上記積層膜がSiO2 ,ZrO
2,Al 2O 3,Crのうちのいずれかからなる層を介
して2層以上積層させると、MIGヘッドの高周波領域
での記録再生特性が向上することを見い出した。
【0010】すなわち本発明は、一対の磁気コア半体を
磁気ギャップ形成面を突き合わせて接合一体化し、これ
ら一対の磁気コア半体のうち少なくとも一方の磁気コア
半体の磁気ギャップ形成面に金属磁性膜が成膜されてい
る磁気ヘッドの上記金属磁性膜をFex My Nz (ただ
し、MはTa,Zr,Hf,Nb,Ti,Mo,Wのう
ちの少なくとも一種であり、x,y,zは原子パーセン
トを示し、これらがそれぞれ、71≦x≦85,6≦y
≦15,9≦z≦16である。)なる組成からなる磁性
薄膜層とPt,Au,Ag,Pdのうち少なくとも1種
類以上からなる層とが交互に積層された積層膜が、さら
にこの積層膜がSiO2,ZrO2,Al2O3,Crのう
ちのいずれかからなる層を介して2層以上積層されてな
ることを特徴とするものである。
【0011】なお、この磁気ヘッドにおいては、金属磁
性膜を構成するPt,Au,Ag,Pdのうち少なくと
も1種類以上からなる層(以下、「Pt層等の貴金属
層」と称する。)の下地効果を十分なものとするため
に、このPt層等の貴金属層の1層当たりの平均膜厚を
0.3nm〜10.0nmとすることが好ましい。
【0012】上記Pt層等の貴金属層の1層当たりの平
均膜厚が0.3nm未満であると、十分な下地効果が得
られない。逆に10.0nmを越えると、膜厚が厚く、
厚膜化による形状効果によって該Pt層等の貴金属層が
疑似ギャップとして動作し再生出力特性でのうねりの発
生を招く。
【0013】なお、金属磁性膜は、上記0.3nm〜1
0.0nmのPt層等の貴金属層を介して2層以上積層
されるが、その上限は約10層である。
【0014】ところで、上記Pt層等の貴金属層や磁性
薄膜層は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法等に代表される真空薄膜形成方法により形
成される。そして、例えばスパッタリングにより形成さ
れるPt層等の貴金属層の厚さが0.3nmのときに
は、このPt層等の貴金属層はきれいな薄膜状態ではな
く、粒子がアイランド状に点在した状態をなしていると
考えられる。そこで、Pt層等の貴金属層の厚さは1層
当たりの平均膜厚と表現している。
【0015】また、この磁気ヘッドにおいては、金属磁
性膜を構成する磁性薄膜層がPt層等の貴金属層の下地
効果を十分に受けられるように、その1層当たりの膜厚
を0.05μm〜1.0μmとすることが好ましい。
【0016】上記磁性薄膜層の膜厚が0.05μm未満
であると、この磁性薄膜層を形成するためのスパッタリ
ング等の成膜工程が増大し生産性が劣化する上に、Pt
層等の貴金属層の総数が増え実効的な飽和磁束密度が低
下する。逆に、この磁性薄膜層の膜厚が1.0μmを越
えるとPt層等の貴金属層の下地効果が薄れてしまう。
【0017】さらに、上記のようなFe−M−N磁性薄
膜層を形成する場合、成膜後にアニールを行うが、この
とき、FeとPt,Au,Ag,Pdのうち少なくとも
1種類以上からなる金属化合物(以下、「Fe−Pt等
の貴金属化合物」と称する。)が生じる。
【0018】このFe−Pt等の貴金属化合物は、マイ
ナス磁歪の硬質材料であるため、金属磁性膜中のFe−
Pt等の貴金属化合物が多くなると、金属磁性膜の保磁
力の増加だけでなく、金属磁性膜の磁歪が大きくマイナ
ス側にシフトし、好ましくない。
【0019】そこで、Fe−Pt等の貴金属化合物の量
を抑え、このような現象を回避すべく、上記金属磁性薄
膜中のPt層等の貴金属層の膜厚の合計が上記金属磁性
膜の全厚に対して占める割合を5%以下とすることが好
ましく、さらには2%以下とすることが好ましい。
【0020】また、磁性層の磁歪をほぼゼロとするには
総膜厚に占めるPt層等の貴金属層の割合を考慮に入れ
て、Fe−M−N磁性薄膜層の磁歪をプラスの符号を持
つ適当な大きさとすることで実現することができる。
【0021】本発明の磁気ヘッドにおいては、一対の磁
気コア半体のうち少なくとも一方の磁気コア半体の磁気
ギャップ形成面に、金属磁性膜として、Fe−M−N磁
性薄膜層とPt層等の貴金属層とが交互に積層された積
層膜を形成しており、この磁気ヘッドの製造工程におい
てFe−M−N磁性薄膜層を成膜した後に熱処理を行っ
てアモルファス状態から微結晶を形成させる際には、P
t層等の貴金属層の下地効果により、熱処理後のFe−
M−N磁性薄膜層に強いα−Fe(110)配向を起こ
すこととなり、金属磁性膜の磁性の均一性が高まり、軟
磁気特性の向上がなされる。このような配向は、磁性膜
の膜厚が厚くなると分散する傾向にあるが、Pt層等の
貴金属層の層数を増やし磁性膜の膜厚をある程度薄くす
ることで、Pt層等の貴金属層による優先配向が膜全体
に亘って生じさせることができる。
【0022】また、本発明の磁気ヘッドにおいては、金
属磁性膜をFe−M−N磁性薄膜層とPt層等の貴金属
層とが交互に積層された積層膜としていることから、金
属磁性膜内においてFe−Pt層等の貴金属化合物が生
じ、磁気的にハードな部分が生じる。この部分は、磁区
の移動を防止する働きをするため、回転磁化が促進さ
れ、金属磁性膜における高周波領域の透磁率が高まる。
【0023】さらに、上記Fe−M−N磁性薄膜層とP
t層等の貴金属層とが積層された積層膜とされ、さらに
この積層膜がSiO2,ZrO2,Al2O3,Crのうち
のいずれかからなる層(以下、「SiO2 等の非磁性
層」と称する。)を介して2層以上積層されてなること
により、磁化方向が同一な領域である磁区が膜面内で一
様に膜厚方向に反平行に積まれた磁気的構造を有する、
いわゆる静磁結合膜が形成される。このため、高周波磁
界が印加された際の磁壁共鳴が抑制され、高周波での透
磁率の向上が図られ、この結果この磁性積層膜を用いた
MIGヘッドの高周波領域での記録再生特性が向上す
る。
【0024】なお、本発明の磁気ヘッドにおいて、金属
磁性膜を構成するPt層等の貴金属層1層当たりの平均
膜厚を0.3nm〜10.0nmとしたり、金属磁性膜
を構成する磁性薄膜層の1層当たりの膜厚を0.05μ
m〜1.0μmとすることで、Pt層等の貴金属層の下
地効果による磁性薄膜層における上記のような優先配向
が膜全体に亘って生じ易くなる。また、Pt層等の貴金
属層を上記のような厚さとすれば、これが疑似ギャップ
として動作することもない。
【0025】さらに、本発明の磁気ヘッドにおいて、金
属磁性膜中のPt層等の貴金属層の膜厚の合計が上記金
属磁性膜の全厚に対して占める割合を数%であり、実効
的な飽和磁束密度(Bs)の低下は非常に小さい。ま
た、Pt層等の貴金属層は磁気ギャップgと平行に配列
されているが、膜厚が数nmであり疑似ギャップとして
動作することがない。
【0026】また、上記SiO2 等の非磁性層の膜厚
は、0.5nm〜10.0nmであることが好ましい。
膜厚が0.5nm未満であると磁気的分断層として機能
しないために、いわゆる静磁結合膜を形成せず、逆に、
10.0nmを越えると疑似ギャップとして動作するお
それがでてくる。上記のSiO2 等の非磁性層は、渦電
流の低減と、静磁結合膜形成による高周波領域での磁壁
共鳴の抑制効果により、軟磁性膜全体としての高周波特
性が大幅に改善される。
【0027】このように、下地効果のあるPt層等の貴
金属層を介した積層膜を、さらに、SiO2 等の非磁性
層を介して積層された軟磁性静磁結合薄膜とし、この軟
磁性静磁結合薄膜をメタル・イン・ギャップ型の磁気ヘ
ッドに適用することにより、軟磁気特性が向上し、膜厚
方向透磁率と高周波透磁率の改善が図られ、再生特性の
大幅な向上が期待できる。
【0028】上記金属磁性膜をFe−M−N磁性薄膜層
とPt層等の貴金属層とSiO2 等の非磁性層の成膜方
法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レーティング法等に代表される真空薄膜形成技術がいず
れも適応することができる。この場合、スパッタリング
工程数の増加は、装置を多ターゲット化することで解決
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0030】本例の磁気ヘッドは、図1および図2に示
すように、磁気記録媒体対接面の略中央に位置する磁気
ギャップgを境として左右別々に作成された一対の磁気
コア半体1,2が突き合わせ面である磁気ギャップ形成
面1a,2aを突き合わせて接合一体化されてなるもの
である。
【0031】上記磁気コア半体1,2は、補助コア部で
ある磁気コア基板3,4と、主コア部である金属磁性膜
5,6とから構成されている。上記磁気コア基板3,4
は、例えばMn−Zn系フェライトやNi−Zn系フェ
ライト等の軟磁性酸化物材料よりなり、上記金属磁性膜
5,6とともに閉磁路を構成する補助コア部となってい
る。上記磁気コア基板3,4の前記磁気ギャップ形成面
1a,2aと対向する主面3a,4a側には、上記磁気
ギャップgのトラック幅Twを規制するためのトラック
幅規制溝7,8,9,10が磁気ギャップgの両端縁近
傍部よりそれぞれデプス方向にわたって円弧状に形成さ
れている。なお、上記トラック幅規制溝7,8,9,1
0内には、それぞれ磁気記録媒体との当たり特性を確保
すると共に摺接による偏摩耗を防止する目的で、ガラス
等の非磁性材11が充填されている。
【0032】また、上記磁気コア基板3,4のうちの一
方の磁気コア基板4の前記磁気ギャップ形成面1aと対
向する主面4aには、前記磁気ギャップgのデプスを規
制すると共に、図示しないコイルを巻装するための断面
略コ字状の巻線溝12が形成されている。なお、上記巻
線溝は、他方の磁気コア基板3にも同様に形成されてい
ても良い。
【0033】一方、金属磁性膜5,6は、上記磁気コア
基板3,4と共に閉磁路を構成する主コア部となるもの
で、磁気ギャップ形成面1a,2aと対向し、且つ当該
磁気コア基板3,4の対向面となる主面3a,4aにそ
れぞれフロントギャップ部よりバックギャップ部にわた
って成膜されている。従って、これら金属磁性膜5,6
の対向面5a,6aが、すなわち前記磁気コア半体1,
2の磁気ギャップ形成面1a,2aとなっている。な
お、上記金属磁性膜5,6は、上記磁気コア基板3,4
の対向面となる主面3a,4aのみならず前記トラック
幅規制溝7,8,9,10内にも成膜されている。この
金属磁性膜5は巻線溝12内の全面若しくは少なくとも
その一部に亘っても成膜されている。
【0034】そして、本例の磁気ヘッドにおいては特
に、上記金属磁性膜5,6が、図3に示すように(図3
中においては一方の金属磁性膜5のみを示す。)、Fe
−M−N磁性薄膜層15とPt層等の貴金属層16とが
交互に積層された積層膜(図3中において、この積層膜
構造を符号「30」として示す。)とされ、さらにこの
積層膜30がSiO2 等の非磁性層31を介して2層以
上積層されてなる。
【0035】まず、上記Fe−M−N磁性薄膜層15は
Fex My Nz の組成を有するものであり、MはTa,
Zr,Hf,Nb,Ti,Mo,Wのうちの少なくとも
一種であり、x,y,zは原子パーセントを示し、これ
らがそれぞれ、71≦x≦85,6≦y≦15,9≦z
≦16の範囲とされている。
【0036】さらに、本例の磁気ヘッドにおいては、磁
気コア基板3,4上に反応防止膜13,14を形成し、
その上に金属磁性膜5,6を形成するようにして、磁気
コア基板3,4の構成材料として一般的なフェライトと
金属磁性膜5,6間での拡散反応を防止し、疑似ギャッ
プの発生を抑えるようにしている。
【0037】本例の磁気ヘッドにおいては、前述のよう
に、金属磁性膜5,6はFe−M−N磁性薄膜層15と
Pt層等の貴金属層16からなる積層膜とされており、
これら金属磁性膜5,6は、図3に示すように、反応防
止膜13上に上記のような組成を有するFe−M−N磁
性薄膜層15とPt層等の貴金属層16の順で順次交互
に積層され、さらに、この積層膜30がSiO2 等の非
磁性層31を介して2層以上積層されてなる。
【0038】上記反応防止層13は、上記金属磁性膜5
の下地膜を兼ねてPt,Au,Ag,Pdのうち少なく
とも1種類以上からなる層を用いても良い。
【0039】また、上記金属磁性膜5は、図4に示すよ
うに、反応防止膜13上に、Pt層等の貴金属層16、
Fe−M−N磁性薄膜層15の順で順次交互に積層され
た積層膜であってもよい。そして、このような図3の場
合とは逆の反応防止膜13とPt層等の貴金属層16が
積層形成されることにより、反応防止効果と下地効果の
両方が得られより好ましい。
【0040】また、本例の磁気ヘッドにおいては、上記
金属磁性膜5を形成する積層膜の最上層膜はFe−M−
N磁性薄膜層15であっても、Pt層等の貴金属層16
であっても構わない。
【0041】なお、他方の磁気コア基板4に成膜される
金属磁性膜6も上記金属磁性膜5と同様に、Fe−M−
N磁性薄膜層とPt層等の貴金属層16が積層された積
層膜30とされ、さらに、この積層膜30がSiO2 等
の非磁性層31を介して2層以上積層されてなる多層膜
構造とされていることは言うまでもない。
【0042】そして、本例の磁気ヘッドにおいては、金
属磁性膜5,6を構成するFe−M−N磁性薄膜層15
の1層当たりの膜厚を0.05μm〜1.0μmとし、
同じく金属磁性膜5,6を構成するPt層等の貴金属層
16の1層当たりの平均膜厚を0.3nm〜10.0n
mとしている。
【0043】さらに、本例の磁気ヘッドにおいては、金
属磁性膜5,6中のPt層等の貴金属層16の膜厚の合
計が上記金属磁性膜5,6の全厚に対して占める割合が
数%以下となるようにしている。
【0044】本例の磁気ヘッドにおいては、前述のよう
に、一対の磁気コア半体1,2の磁気ギャップ形成面1
a,2aに、金属磁性膜5,6として、Fe−M−N磁
性薄膜層15とPt層等の貴金属層16が積層された積
層膜とされ、さらにこの積層膜がSiO2 等の非磁性層
31を2層以上積層されてなる多層膜を形成している。
【0045】このFe−M−N磁性薄膜層15は、後述
の製造方法において述べるように成膜した後に熱処理を
行ってアモルファス状態から微結晶を生じさせて形成す
るが、本例の磁気ヘッドにおいては、上記Pt層等の貴
金属層16の下地効果により、熱処理後に上記Fe−M
−N磁性薄膜層15に強いα−Fe(110)配向が起
こり、金属磁性膜5,6の磁性の均一性が高まり、軟磁
気特性の向上がなされる。
【0046】また、本例の磁気ヘッドにおいては、金属
磁性膜5,6内においてFe−Pt等の貴金属化合物が
生じ、磁気的にハードな部分が生じる。この部分は、磁
区の移動を防止する働きをするため、回転磁化が促進さ
れ、金属磁性膜5,6における高周波領域の透磁率が高
まる。
【0047】ここで、上記磁性薄膜の磁区構造を、カー
効果を利用した磁区観察装置にて観察した結果を図5乃
至図7に示す。図5がFe−Ta−N単層膜の場合であ
り、図6がSiO2 等の非磁性層を持たないFe−Ta
−N層/Pt層等の貴金属層の積層膜の場合であり、図
7が(Fe−Ta−N層/Pt層等の貴金属層)SiO
2 等の非磁性層31からなる積層膜の場合の磁区の構造
の模式図である。
【0048】図7から明らかなように、Fe−Ta−N
/Pt積層膜中にSiO2 等の非磁性層31を設けるこ
とにより、いわゆる静磁結合膜が構成されることが分か
る。ここで、Pt層等の貴金属層の厚さを3.0nmと
した場合でも図7と同様な磁区構造をもつ。
【0049】これは、Pt等の貴金属層16は磁気的分
断層としての機能は持たないが、SiO2 等の非磁性層
31は磁気的分断層として機能するので、静磁結合膜を
得るためにはSiO2等の非磁性層31を設けることが
必要であることが分かる。このような静磁結合膜は少な
くとも2以上設けられるが、2以上の偶数層を設けるこ
とにより上記効果が得られる。
【0050】さらに、本例の磁気ヘッドにおいては、金
属磁性膜5,6を構成するPt層等の貴金属層16の1
層当たりの平均膜厚を0.3nm〜10.0nmとし、
金属磁性膜5,6を構成するFe−M−N磁性薄膜層1
5の1層当たりの膜厚を0.05μm〜1.0μmとし
ていることから、Pt層等の貴金属層16の下地効果に
よるFe−M−N磁性薄膜層15における上記のような
優先配向が膜全体に亘って生じ易くなる。また、Pt層
等の貴金属層16を上記のような厚さとしていることか
ら、これが疑似ギャップとして動作することもない。
【0051】さらにまた、本例の磁気ヘッドにおいて
は、金属磁性膜5,6中のPt層等の貴金属層16の膜
厚の合計が上記金属磁性膜5,6の全厚に対して占める
割合を数%以下としており、実効的な飽和磁束密度の低
下は非常に小さくなされている。
【0052】次に、本例の磁気ヘッドを製造する方法に
ついて工程順に説明する。
【0053】先ず、図8に示すように、例えばMn−Z
n系フェライトよりなる板状の基板17を用意する。次
に、図8中に示すように、基板17の一主面17aに断
面略半円状の複数の(図8中においては2箇所とす
る。)トラック幅規制溝18,19を形成する。上記ト
ラック幅規制溝18,19は基板17の例えば幅方向に
形成され、トラック幅規制溝18,19同士の間には所
定のトラック幅と同じ間隔が形成されることとなる。
【0054】次に、図9に示すように、上記基板17の
一主面17a上に、先のトラック幅規制溝18,19内
も含めて反応防止膜20を例えばスパッタリング等の手
法により成膜する。本例では反応防止効果の観点から反
応防止膜20として膜厚4nmのSiO2 層を形成し
た。
【0055】続いて、図10に示すように、上記反応防
止膜20の上に前述のような組成を有するFe−M−N
磁性薄膜層21を形成する。次いで、図11に示すよう
に、Fe−M−N磁性薄膜層21上にPt層等の貴金属
層22を形成する。さらに、図12に示すように、上記
Pt層等の貴金属層22上に再度Fe−M−N磁性薄膜
層21を形成し、このようにFe−M−N磁性薄膜層2
1とPt層等の貴金属層22とSiO2 等の非磁性層3
1を順次積層形成する。
【0056】そして、図13に示すように、Fe−M−
N磁性薄膜層21とPt層等の貴金属層22を積層し、
さらに、この積層膜がSiO2 等の非磁性層31を2層
以上積層させた多層膜である金属磁性膜23を形成す
る。ただし、この状態では、Fe−M−N磁性薄膜層2
1はアモルファス状態をなしている。
【0057】なお、本例では、Fe−M−N磁性薄膜層
21としてFe−Ta−N微結晶磁性薄膜を形成するも
のとする。すなわち、金属磁性膜23を(Fe−Ta−
N磁性薄膜層/Pt層等の貴金属層/Fe−Ta−N磁
性薄膜層・・・/Fe−Ta−N磁性薄膜層)SiO2
等の非磁性層(Fe−Ta−N磁性薄膜層/Pt層等の
貴金属層/Fe−Ta−N磁性薄膜層・・・/Fe−T
a−N磁性薄膜層)SiO2 等の非磁性層・・・/(F
e−Ta−N磁性薄膜層/Pt層等の貴金属層/Fe−
Ta−N磁性薄膜層・・・/Fe−Ta−N磁性薄膜
層)の多層構造とした。
【0058】本例では最初の層及び最終の層をFe−T
a−N磁性薄膜層21としたが、最初の層及び最終の層
はFe−M−N磁性薄膜層21或いはPt層等の貴金属
層22の何れでも良く、このようにしても同様な効果が
得られる。本例においては、Fe−M−N磁性薄膜層2
1としてFe−Ta−N磁性薄膜層を使用する例につい
て述べたが、Mが示す金属の部分が他の金属である例に
おいても同様の効果が得られる。
【0059】そして、本例では前述のように、反応防止
膜20のSiO2 層の膜厚を3nmとし、Fe−Ta−
N磁性薄膜層21とPt層等の貴金属層22とSiO2
等の非磁性層31の多層膜である金属磁性膜23は、厚
み1.0nmのPt層等の貴金属層22を介して5層積
層されたFe−Ta−N磁性薄膜層/Pt層等の貴金属
層の積層膜8枚を厚さ2.0nmのSiO2 層を介し
て、全膜厚が4μmとなるように積層した多層膜とされ
ている。
【0060】なお、ここで比較のため、Pt層等の貴金
属層とSiO2 等の非磁性層31を介さない単層で総膜
厚4.0μmのFe−Ta−N微結晶磁性薄膜の磁気ヘ
ッドと、厚さ1.0nmのPt層のみを介して各々40
層に積層された総膜厚4.0μmのFe−Ta−N磁性
薄膜層/Pt層等の貴金属層の積層膜の磁気ヘッドも作
製した。
【0061】さらに、上記基板17と同様の基板を用意
し、上述の工程と同様にしてトラック幅規制溝,反応防
止膜,金属磁性膜を形成した。ただし、この基板には、
トラック幅規制溝形成面にこれと直交する方向で断面略
コ字状の巻線溝も形成した。
【0062】次いで、磁気ギャップのスペーサーとなる
SiO2 膜を各基板の金属磁性膜上にそれぞれ100n
mの厚さで成膜した。
【0063】その後、図14に示すように、上記基板1
7とこれと同様の巻線溝24を有する基板25をトラッ
ク幅規制溝18,19,26,27の位置合わせを行っ
て突き合わせた。そして、上記巻線溝24内にガラス棒
を差し込んで加熱処理してガラス融着し、これら基板1
7,25同士を接合一体化した。
【0064】上記のようなガラス融着のための加熱処理
によりFe−M−N磁性薄膜層21においてアモルファ
ス状態から微結晶が形成されて、Fe−Ta−N微結晶
磁性薄膜となる。
【0065】そしてこのとき、Pt層等の貴金属層22
の下地効果により、Fe−Ta−N微結晶磁性薄膜であ
るFe−M−N磁性薄膜層21には強いα−Fe(11
0)配向が起こり、金属磁性膜23の磁性の均一性が高
まり、軟磁気特性の向上がなされる。
【0066】また、このとき、金属磁性膜23内におい
てはFe−Pt等の貴金属化合物が生じ、磁気的にハー
ドな部分が生じる。この部分は、磁区の移動を防止する
働きをするため、回転磁化が促進され、金属磁性膜23
における高周波領域の透磁率が高まる。
【0067】なお、本例においては、前述のように、巻
線溝24が形成されている基板25においても、トラッ
ク幅規制溝26,27内及び巻線溝25内に、反応防止
膜28としてSiO2 膜を成膜し、その上にFe−Ta
−N微結晶磁性薄膜であるFe−M−N磁性薄膜層21
とPt層等の貴金属層とSiO2 等の非磁性層31の多
層膜である金属磁性薄膜29が成膜されている。しかし
ながら、磁性膜の膜応力によるガラス割れ等の不良低減
を目的として、上記のような各膜をスパッタリング等の
手法により形成する際に、巻線溝24内の全面が成膜さ
れないようにマスクを使用しても再生出力に影響はな
い。
【0068】そして、最後に磁気記録媒体対接面となる
主面を円筒研削した後、図14中に示すa−a線および
b−b線で示す位置でスライシングを行い、図1及び図
2に示したような磁気ヘッドを完成する。
【0069】なお、ここでは、Fe−M−N磁性薄膜層
21としてFe−Ta−N微結晶磁性薄膜を使用した例
について述べたが、Mで示す金属の部分が他の金属であ
っても同様の作用効果を有し、同様にして製造される。
【0070】また、本発明が、上述のような磁気ヘッド
のみならず、本発明の思想を逸脱することのない範囲内
で種々の磁気ヘッドに適用可能であることは言うまでも
ない。
【0071】さらに、上述の例では、本発明を金属磁性
薄膜が磁気ギャップと平行に配されている磁気ヘッドに
対して適用した例について述べたが、本発明が、例えば
斜めに削り落とした磁気ギャップの形成面の斜面にそれ
ぞれ成膜した金属磁性膜同士の突き合わせ面に磁気ギャ
ップが構成される磁気ヘッドや、磁気ギャップがアジマ
ス角を有している磁気ヘッドに対しても適用可能である
ことは言うまでもない。
【0072】
【実施例】以下、本発明を適用した好適な実施例につい
て実験結果に基づいて説明する。
【0073】本実験例においては、金属磁性膜中のFe
−M−N磁性薄膜層が5層、厚さ1nmのPt層を介し
て積層された積層膜8枚を厚さ2.0nmのSiO2 等
の非磁性層を2層介在させて積層された総膜厚4.0μ
mの多層膜を550°Cで熱処理を施した後のX線回折
パターンを調査した。結果を図15に示す。また、図1
5中には、比較のために、基板上に膜厚4.0μmのF
e−M−N磁性薄膜層のみを形成した単層膜の結果も併
せて示す。
【0074】図15を見て明らかなように、(Fe−T
a−N層/Pt層等の貴金属層)/SiO2 の多層膜の
方がα−Fe(110)面のピークが大きくなることが
分かる。すなわち、このようにFe−Ta−N微結晶磁
性薄膜をPt層等の貴金属層を介して積層することによ
り、α−Fe(110)面の配向が強まり、特に膜厚方
向の軟磁気特性が改善されると考えられる。上記現象
は、Pt以外のAu,Ag,Pdの貴金属元素でも同様
に観察される。
【0075】そして、上述の製造方法により作製した磁
気ヘッドの再生出力の比較結果を図16に示す。比較し
た磁気ヘッドは、厚み1.0nmのPt層等の貴金属層
を介して5層積層されたFe−Ta−N/Pt層等の貴
金属層の積層膜8枚を厚み2.0nmのSiO2 層を2
層介在させて積層された軟磁性積層膜を有する磁気ヘッ
ドと、Fe−Ta−N磁性薄膜層を厚み1.0nmのP
t層等の貴金属層を介して40層(上記磁気ヘッドとF
e−Ta−N磁性薄膜層の総数は同じ)積層された軟磁
性積層膜を有する磁気ヘッドと、Fe−Ta−N単層膜
の磁気ヘッドである。これらは、いずれも軟磁性膜の総
膜厚みは4.0nmである。
【0076】図16には、膜厚4nmの単層膜の磁気ヘ
ッドの再生出力を0dBとした比較出力の値が示してあ
る。記録ヘッドには、Fe−Ru−Ga−Siをギャッ
プ面に平行に成膜したメタル・イン・ギャップ型の磁気
ヘッドを用いた。
【0077】この図16から明らかなように、磁性層を
α−Fe(110)面の配向が強くなると、再生出力が
向上するが、Fe−Ta−N磁性薄膜層/Pt層等の貴
金属層の積層膜をSiO2 層等の非磁性層を介して積層
させることにより、高周波領域でのヘッド特性が改善さ
れていることが分かる。
【0078】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドにおいては、一対の磁気コア半体のうち
少なくとも一方の磁気コア半体の磁気ギャップ形成面
に、金属磁性膜として、Fe−M−N磁性薄膜層とPt
層等の貴金属層が積層された積層膜を形成しており、こ
の磁気ヘッドの製造工程においてFe−M−N磁性薄膜
層を成膜した後に熱処理を行ってアモルファス状態から
微結晶を形成させる際には、Pt層等の貴金属層の下地
効果により、熱処理後のFe−M−N磁性薄膜層に強い
α−Fe(110)配向を起こすこととなり、金属磁性
膜の磁性の均一性が高まり、軟磁気特性の向上がなされ
るが、さらに、この積層膜がSiO2,ZrO2,Al2
O3,Crのうちのいずれかからなる層を介して2層以
上積層されてなることにより、静磁結合膜が形成される
ために、磁性の均一性が高まり高い周波数領域までの軟
磁気特性が膜全体として改善される。
【0079】従って、本発明の磁気ヘッドにおいては、
再生出力が大幅に向上され、その工業的価値は非常に高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一例を示す斜視
図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドの一例を示す要部
拡大平面図である。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッドの金属磁性膜の一
例を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明を適用した磁気ヘッドの金属磁性膜の他
の例を拡大して示す断面図である。
【図5】磁性薄膜の磁区構造を磁気カー効果を利用した
磁区の構造の模式図であり、Fe−Ta−N単層膜の場
合のものである。
【図6】磁性薄膜の磁区構造を磁気カー効果を利用した
磁区の構造の模式図であり、SiO2 層を持たないFe
−Ta−N層/Pt層等の貴金属層の積層膜の場合のも
のである。
【図7】磁性薄膜の磁区構造を磁気カー効果を利用した
磁区の構造の模式図であり、(Fe−Ta−N層/Pt
層等の貴金属層)SiO2 等の非磁性層の場合のもので
ある。
【図8】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、基板にトラック幅規制溝を形成す
る工程を示す斜視図である。
【図9】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工程
順に示すものであり、基板に反応防止膜を形成する工程
を示す斜視図である。
【図10】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、反応防止膜上にFe−M−N磁
性薄膜層を形成する工程を拡大して示す斜視図である。
【図11】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、Fe−M−N磁性薄膜層上にP
t層等の貴金属層を形成する工程を拡大して示す斜視図
である。
【図12】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、Pt層等の貴金属層上にFe−
M−N磁性薄膜層を形成する工程を拡大して示す斜視図
である。
【図13】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、基板上に反応防止膜、金属磁性
膜が形成された状態を示す斜視図である。
【図14】本発明を適用した磁気ヘッドの製造方法を工
程順に示すものであり、基板同士を接合一体化する工程
を示す斜視図である。
【図15】金属磁性膜のX線回折パターンを示すチャー
トである。
【図16】本発明を適用した磁気ヘッドの再生出力と比
較例の再生出力を比較して示す特性図である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア半体、3,4 磁気コア基板、5,
6,23,29 金属磁性薄膜、13,14,20,2
8 反応防止膜、15,21 Fe−M−N磁性薄膜
層、16,22 Pt層等の貴金属層、30 Fe−M
−N磁性薄膜層とPt層等の貴金属層の積層構造、31
SiO2,ZrO2,Al2O3,Crのうちのいずれか
からなる層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気コア半体が磁気ギャップ形成
    面を突き合わせて接合一体化され、これら一対の磁気コ
    ア半体のうち少なくとも一方の磁気コア半体の磁気ギャ
    ップ形成面に金属磁性膜が成膜されてなる磁気ヘッドに
    おいて、 上記金属磁性膜がFex My Nz (ただし、MはTa,
    Zr,Hf,Nb,Ti,Mo,Wのうちの少なくとも
    一種であり、x,y,zは原子パーセントを示し、これ
    らがそれぞれ、71≦x≦85,6≦y≦15,9≦z
    ≦16である。)なる組成からなる磁性薄膜層とPt,
    Au,Ag,Pdのうち少なくとも1種類以上からなる
    層とが交互に積層された積層膜とされ、さらにこの積層
    膜がSiO2,ZrO2,Al2O3,Crのうちのいずれ
    かからなる層を介して2層以上積層されてなることを特
    徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 SiO2,ZrO2,Al2O3,Crのう
    ちのいずれかからなる層の1層当たりの膜厚が0.5μ
    m〜5.0μmであることを特徴とする請求項1記載の
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 金属磁性膜を構成するPt,Au,A
    g,Pdのうち少なくとも1種類以上からなる層の1層
    当たりの平均膜厚が0.3nm〜10.0nmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 金属磁性膜を構成する磁性薄膜層の1層
    当たりの膜厚が0.05μm〜1.0μmであることを
    特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
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