JPH09293236A - 磁気ディスク - Google Patents

磁気ディスク

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Publication number
JPH09293236A
JPH09293236A JP34886296A JP34886296A JPH09293236A JP H09293236 A JPH09293236 A JP H09293236A JP 34886296 A JP34886296 A JP 34886296A JP 34886296 A JP34886296 A JP 34886296A JP H09293236 A JPH09293236 A JP H09293236A
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JP
Japan
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underlayer
thin film
thickness
magnetic
magnetic disk
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Withdrawn
Application number
JP34886296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchiyama
浩 内山
Susumu Haga
進 芳賀
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH09293236A publication Critical patent/JPH09293236A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PERMディスクのオフトラック特性、オー
バーライト特性を改善するとともに保磁力を増大させ、
MRヘッドによる分解能を高める。 【解決手段】 金属磁性薄膜2の厚さ及びPt含有量あ
るいはその下側に設けられる下地層3,4の厚さを適正
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクに関
し、特に再生用ヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッドを用
いるPERM(pre embossed Rigid
Magnetic)ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンピュータ等で用いられる磁気
記録媒体としては、ランダムアクセスが可能な円板状の
磁気ディスクが広く用いられており、なかでも応答性に
優れること等から、基板にガラス板、プラスチック板、
あるいは表面にNi−Pメッキ,アルマイト処理が施さ
れたAl合金板等の硬質材料を用いた磁気ディスク(い
わゆるハードディスク)が使用されるようになってい
る。
【0003】このような磁気ディスクにおいては、近
年、さらなる高密度記録化が求められるようになってい
る。さらに、高密度記録化とともにアナログ記録されて
いる信号からより正確にデジタル信号が変換できるプリ
コードエンコード方式に合わせた媒体設計や記録再生シ
ステムが必要となっている。
【0004】これまで磁気ディスクに対する記録は、面
内磁気記録用の磁気ディスクとリングヘッドを組み合わ
せた方式で行われている。このリングヘッドは、電磁誘
導現象を利用したヘッドであり、磁気ディスクの場合に
は、このリングヘッドがスライダーに搭載され、ディス
クの回転によって生じる空気流によって微小距離を空け
て浮上走行する。
【0005】しかし、このリングヘッドは、トラック幅
を狭小化すると再生出力が極端に低くなり、必要十分な
S/N比が得られなくなる。このため、トラック幅方向
での高密度化に限界がある。
【0006】そこで、リングヘッドを記録用ヘッドと
し、磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッド)を再生用ヘッ
ドとして組み合わせた複合型磁気ヘッドが用いられるよ
うになっている。この複合型磁気ヘッドで用いられるM
Rヘッドは、周方向における単位長さでの磁束量変化に
よって出力が決まるため、基本的にはトラック幅をいく
ら狭くしても出力が減少せず、高トラック密度化に対応
できる。
【0007】一方、以上は磁気ヘッドにおける高密度記
録化への対応であるが、磁気ディスク側についても、ト
ラック密度を増大させるための様々な工夫が講じられて
いる。
【0008】例えば、トラック幅の狭小化を図る場合、
トラック幅が余り狭くなると、隣接するデータトラック
に記録された磁気信号からの干渉(クロストーク)を受
けるようになり、S/N比の劣化が招来される。
【0009】そこで、このようなクロストークを抑える
ために、基板表面に、データトラックに対応して凹凸パ
ターンを形成することが提案されている。
【0010】基板表面に凹凸パターンを形成すると、こ
の凹凸形状が磁性層表面にそのまま反映され、磁性層表
面にも基板表面で形成されているのと同じ凹凸パターン
を呈したかたちになる。この場合、例えば凸部をデータ
トラックとして設定したときには、このデータトラック
同士は間に凹部が介在していることから磁気的な分離が
促進される。このため、トラック幅が比較的狭く設定さ
れている場合でも、隣接するデータトラックに記録され
た磁気信号の影響を受け難く、良好なオフトラック特性
が得られる。
【0011】また、これを応用したものとして、PER
M(pre embossed Rigid Magn
etic)ディスクと称される磁気ディスクも開発され
ている(電子技術通信学会 MR93−34 1993
11月)。このPERMディスクでは、データトラッ
クとともにサーボ信号も基板上に凹凸パターンとして形
成される。
【0012】このようなPERMディスクでは、プラス
チックよりなる成型基板が用いられ、この成型基板にサ
ーボ信号等が予めプリフォーマットされるので、磁性層
にサーボ信号を書き込む手間が省ける。このため、ディ
スクの低コスト化に有利である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように磁気ディス
クにおいては、MRヘッドを用いたり、PERMディス
クとすることで、高密度記録化への対応が図られてい
る。
【0014】しかしながら、磁気ディスクの記録密度を
より一層向上させるには、さらなる検討が必要である。
【0015】すなわち、PERMディスクでは、トラッ
ク同士の間に凹部を形成することで当該トラック同士の
磁気的分離を促進するが、これまでのディスクではこの
磁気的分離が不十分であり、トラック間をある程度狭小
化していくとやはりクロストークが生じるようになる。
つまり、オフトラック特性については未だ改善の余地が
残されている。
【0016】また、磁気特性についても十分に満足のい
くものとは言えない。
【0017】MRヘッドによる信号再生では、磁性層に
おける、残留磁化Mrと磁性層の厚みδの積Mr・δ
と、保磁力Hcの比Mr・δ/Hcが小さいこと、すな
わち磁化反転遷移幅が狭いことが望ましい。例えば、保
磁力Hcについて言えば、1Gbit/inch2以上
の高密度記録を実現するためには2000Oe(約15
9kA/m)以上の保磁力が必要である。
【0018】さらに、再生専用のMRヘッドが用いられ
るようになったことによって、リングヘッドでは記録特
性のみを優先して設計が行えるようになっている。この
ため、リングヘッドの記録能力が上がり、これを活かせ
る高保磁力の媒体が求められる。
【0019】媒体の保磁力の検討については、金属磁性
薄膜の成膜時に基板温度を200℃以上に上げること
で、金属磁性薄膜の保磁力が増大することが報告されて
いる。しかし、この手法は、プラスチック基板を用いる
PERMディスクに採用するには、基板の熱変形の問題
から不適当である。
【0020】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、トラック密度を増大させ
た場合でも、良好なオフトラック特性が得られ、また保
磁力が高く、高い分解能で信号検出が行える磁気ディス
クを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気ディスクは、少なくともサーボ信号
が凹凸パターンによって形成された非磁性基板上に、金
属磁性薄膜が形成されてなる磁気ディスクであって、上
記金属磁性薄膜の厚さが、50nm以下であることを特
徴とするものである。
【0022】また、少なくともサーボ信号が凹凸パター
ンによって形成された非磁性基板上に、下地層及び金属
磁性薄膜が形成されてなる磁気ディスクであって、上記
下地層の厚さが、110nm以下であることを特徴とす
るものである。
【0023】このように金属磁性薄膜の厚さ、あるいは
その下側に形成される下地層の厚さが比較的薄い膜厚範
囲に規制されている磁気ディスクでは、良好なオフトラ
ック特性、オーバーライト特性が得られる。
【0024】また、特に金属磁性薄膜がCo−Pt系合
金よりなる場合には、Pt含有量を16原子%以上と
し、その厚さを8〜50nmの範囲とすると、150k
A/m以上の保磁力が得られ、高い分解能で信号検出が
行えるようになる。
【0025】さらに、金属磁性薄膜の下側に下地層を設
けると、この下地層によって金属磁性薄膜の保磁力がさ
らに向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気ディスク
の実施の形態について説明する。
【0027】まず、本発明に係る第1の実施の形態の磁
気ディスクを図1に示す。この磁気ディスクは、図1に
示すように円板状の非磁性基板1上に、金属磁性薄膜2
が形成されて構成される。
【0028】上記非磁性基板1には、その一主面に記録
トラックやサーボ信号に対応した凹凸パターンが刻設さ
れている。
【0029】この基板の材質としては、ガラス、プラス
チック、アルミニウム、アルミニウム合金等が用いられ
る。このうち、プラスチック材料は、射出成形によって
基板形状に成形でき、大量生産する上で有利である。な
お、これら基板は、表面粗さRaが2nm以下、表面粗
さRmaxが25nm以下であることが望ましい。高密
度記録を行うためには、ヘッドの浮上量を50nm以下
に下げる必要があり、そのようなヘッド浮上量を安定に
実現するためは、Rmax及びRaをこの範囲とするこ
とが必要である。但し、ここで言う表面粗さRaは、J
IS B0601で規定される中心線平均粗さRaであ
り、表面粗さRmaxは、JIS B0601で規定さ
れる最大高さRmaxである。
【0030】上記金属磁性薄膜2は、情報信号が面内磁
化反転によって記録される記録層であり、例えばCo系
金属磁性材料により構成される。このCo系金属磁性材
料としては、Coを単独で用いたり、あるいはCo−P
t系合金、Co−Pd系合金を用いることができる。
【0031】このうちCo−Pt系合金では、保磁力の
点からPt含有量が16原子%以上であるのが望まし
い。磁気ディスクにおいて、例えば磁気ヘッドと金属磁
性薄膜のスペーシングが90nm以下である場合に、高
い分解能で信号検出を行うには保磁力が150kA/m
以上であることが必要である。保磁力を150kA/m
以上にするためには、Pt含有量が16原子%以上であ
ることが必要である。但し、Pt含有量が余り多くなる
と磁性が得られなくなることから、Pt含有量は95原
子%を越えてはならず、実用的には80原子%以下であ
る。
【0032】また、金属磁性薄膜2としては、上記合金
にCrを含有させたCo−Pt−Cr系合金、Co−P
d−Cr系合金等の3元合金であっても構わない。但
し、Crの含有量は40原子%以下とするのが望まし
い。また、特にCo−Pt−Cr系合金では、Ptが1
6〜23原子%、Crが20原子%以下、残部がCoで
あるのが望ましい。なお、合金に含有させる元素は、C
rの他、Ta,W,Si等であっても良い。これら元素
の含有量の上限は50原子%である。
【0033】このような金属磁性薄膜2は、真空下で強
磁性金属材料を加熱蒸発させ、非磁性支持体上に沈着さ
せる真空蒸着法や、強磁性金属材料の蒸発を放電中で行
うイオンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰
囲気中でグロー放電を起こし生じたアルゴンイオンでタ
ーゲット表面の原子を叩き出すスパッタ法等、いわゆる
PVD技術等によって形成される。
【0034】ここで、この金属磁性薄膜2の厚さは50
nm以下に規制され、これによってオフトラック特性、
オーバーライト特性が改善される。
【0035】すなわち、凹凸パターンが形成された基板
上に、例えばスパッタリング法によって金属磁性薄膜2
を成膜する場合、スパッタ粒子は凹凸の上面の方向から
のみ入射するのが理想的である。このような場合、図2
に示すように、金属磁性薄膜2が基板1の形状を精密に
反映し、金属磁性薄膜上に鋭いエッジで凹凸形状が形成
される。
【0036】しかしながら、実際のスパッタリングで
は、様々な方向からスパッタ粒子が入射する。このた
め、図3に示すように、金属磁性薄膜2上に形成される
凹凸形状はエッジが曲率を有する鈍い形状になる。この
ような場合、ディスクに対してヘッドを浮上させると、
トラックエッジ付近ではヘッドが金属磁性薄膜2から離
れて浮上する。そして、このようなスペーシングの増大
に起因して、信号品質が劣化し、オフトラック特性やオ
ーバーライト特性が損なわれる。
【0037】ここで、このような金属磁性薄膜2上での
凹凸のエッジの鈍りは、金属磁性薄膜2の厚さが厚くな
る程顕著になる。そこで、本発明では金属磁性薄膜2の
厚さを50nm以下に規制する。金属磁性薄膜がこのよ
うに薄くなされていると、比較的エッジの鋭い凹凸が金
属磁性薄膜上に形成され、オフトラック特性、オーバー
ライト特性が改善されるようになる。
【0038】また、特に、金属磁性薄膜2としてCo−
Pt系合金膜を用い、そのPt含有量を16原子%以上
とした場合には、保磁力の向上を目的として、金属磁性
薄膜の厚さを8nm〜50nm、望ましくは15nm〜
35nmとするのが良い。
【0039】上述の如く、磁気ディスクにおいて、磁気
ヘッドと金属磁性薄膜の間のスペーシングが90nm以
下である場合、高い分解能で信号検出を行うためには保
磁力が150kA/m以上であることが必要である。一
方、保磁力は金属磁性薄膜の厚さに依存して変化し、1
50kA/m以上の保磁力が得られる金属磁性薄膜の厚
さ範囲は8nm〜50nmである。また、磁気ヘッドと
金属磁性薄膜のスペーシングが70nm以下である場合
には保磁力が167kA/m以上であることが必要であ
る。保磁力が167kA/m以上となる金属磁性薄膜の
厚さ範囲は15nm〜35nmである。上述の膜厚範囲
は、このような点から決められたものである。
【0040】次に、本発明に係る第2の実施の形態の磁
気ディスクを図4を参照しながら説明する。
【0041】この磁気ディスクは、円板状の非磁性基板
1上と金属磁性薄膜2の間に、金属磁性薄膜2の保磁力
を増大させるための下地層3が設けられて構成される。
【0042】上記非磁性基板1には、その一主面に記録
トラックやサーボ信号に対応した凹凸パターンが刻設さ
れている。
【0043】この基板の材質としては、第1の実施の形
態の磁気ディスクで例示したものがいずれも使用可能で
ある。なお、この磁気ディスクでは、下地層3によって
金属磁性薄膜の保磁力が向上するので、別段、金属磁性
薄膜の成膜時に基板を加熱することで保磁力を制御する
必要がない。したがって、ガラス転移温度が120℃以
下のプラスチック材料を用いることも可能である。
【0044】上記下地層3は、この上に成膜される金属
磁性薄膜2の面内配向性を高めることで、金属磁性薄膜
2の保磁力を増大させるものである。
【0045】この実施の形態の磁気ディスクでは、この
下地層3の厚さが110nm以下に規制され、これによ
ってオフトラック特性、オーバーライト特性が改善され
るようになっている。
【0046】すなわち、凹凸パターンが形成された基板
1上に、例えばスパッタリング法によって下地層3を成
膜する場合にも、やはりスパッタ粒子は様々な方向から
基板1上に被着する。このため、下地層3の厚さが厚い
場合には、下地層3上での凹凸は基板1上での凹凸に比
べてエッジ形状が鈍くなり、この上に形成される金属磁
性薄膜2においてもエッジ形状が鈍くなる。
【0047】ここで、下地層3の厚さが110nm以下
と薄く抑えられていると、比較的エッジの鋭い凹凸が下
地層上に形成され、それを反映して金属磁性薄膜2上に
もエッジの鋭い凹凸が形成される。このため、オフトラ
ック特性、オーバーライト特性が改善される。
【0048】下地層3としては、金属磁性薄膜の面内配
向性を改善できるものが用いられ、例えばCrを主体と
する下地層が挙げられる。しかし、このCr下地層のみ
によって、金属磁性薄膜2の面内配向性を改善するため
には、その厚さを150nm以上にしなければならな
い。
【0049】したがって、このCr下地層3を用いる場
合には、図5に示すように、このCr下地層を第2の下
地層3とし、この第2の下地層3と非磁性基板1の間
に、C,Si,Geの少なくともいずれかよりなる第1
の下地層4を設けるのが望ましい。
【0050】このように2層構成の下地層5を設ける
と、Crを主体とする第2の下地層3の結晶性が、金属
磁性薄膜2の面内配向性を改善し、これにより金属磁性
薄膜2の保磁力が増大する。また、C,Si,Geの少
なくともいずれかよりなる第1の下地層4のアモルファ
ス表面が、第2の下地層3の結晶性に好影響を及ぼす。
このため、第2の下地層3は、その作用を比較的薄い膜
厚範囲において発揮し、下地層3,4全体の厚さを薄く
抑えながら保磁力の増大が図れる。
【0051】なお、第1の下地層4は、C,Si,Ge
のいずれか単独で構成してもよく、2種類以上を組み合
わせて構成しても構わない。この第1の下地層4の厚さ
は、2〜80nmとするのが望ましい。第1の下地層4
の厚さが2nm未満である場合には、効果が不足し、第
2の下地層3の結晶性を十分に改善することができな
い。また、第1の下地層4の厚さが80nmを越える
と、膜剥がれが生じる虞れがある。
【0052】一方、第2の下地層3は、Cr単独で構成
しても構わないが、Ti等の他の金属元素を含有させて
も良い。例えばTiを、0〜20原子%の範囲で添加す
ると、金属磁性薄膜4の保磁力を増大させる効果が高ま
る。この第2の下地層3の厚さは、5〜108nmとす
るのが好ましい。第2の下地層3の厚さが5nm未満で
ある場合には、金属磁性薄膜2の保磁力を十分に増大さ
せることができない。また、第1の下地層4と第2の下
地層3の合計が110nmより厚くすると、金属磁性薄
膜2上での凹凸のエッジが鈍くなり、オフトラック特
性、オーバーライト特性が劣化する。
【0053】このような下地層上には、金属磁性薄膜2
が形成される。この金属磁性薄膜2としては、第1の実
施の形態で例示した合金薄膜がいずれも使用可能であ
る。
【0054】なお、この金属磁性薄膜2の厚さは、50
nm以下とされているのが望ましい。金属磁性薄膜2の
厚さを50nm以下とすることで、金属磁性薄膜2上で
の凹凸のエッジが一層鋭いものになり、オフトラック特
性、オーバーライト特性が向上する。
【0055】なお、以上が磁気記録媒体の基本的な構成
であるが、この磁気記録媒体には、この種の磁気記録媒
体で通常行われているような付加的な構成をもたせるよ
うにしても良い。例えば、上記金属磁性薄膜上にカーボ
ン等よりなる硬質保護膜を設けたり、潤滑剤を塗布する
と、走行耐久性を付与することができる。
【0056】
【実施例】本発明の具体的な実施例について実験結果に
基づいて説明する。
【0057】なお、以下の実験例1−1〜実験例1−1
4は金属磁性薄膜の厚さの検討であり、実験例1−15
〜実験例1−17は金属磁性薄膜のPt含有量の検討で
ある。また、実験例2−1〜実験例2−5は単層構成の
下地層についての厚さの検討であり、実験例3−1〜実
験例3−38は2層構成の下地層についての厚さの検討
である。
【0058】実験例1−1 ここで作製した磁気ディスクは、凹凸パターンが形成さ
れたプラスチック基板上に、下地層、金属磁性薄膜、保
護膜が形成されてなるものである。
【0059】このような磁気ディスクを作製するために
プラスチック基板(ポリオレフィン製)を次のようにし
て作製した。
【0060】まず、ガラス原盤を用意し、このガラス原
盤上にホトレジストを塗布する。そして、このホトレジ
ストを、カッティングデータに基づいた溝のパターンで
露光し、現像、カッティングを行うことでレジストパタ
ーンを形成する。そして、このレジストパターン上にN
iメッキ膜を析出させて剥離し、裏面を研磨することで
所望の厚みに整える。このメッキ膜をスタンパとしてプ
ラスチック成型を行うことで基板を作製する。
【0061】なお、このプラスチック基板は、2.5イ
ンチ径であり、深さ200nmの溝が同心円状に刻設さ
れている。この場合、凸部が記録トラックに相当し、ト
ラック幅は3.2μm、トラックピッチは4.8μmで
ある。
【0062】また、プラスチック基板の表面粗度は、表
面平均粗さRaが2nm以下、最大突起高さRmaxが
25nm以下に調整されている。
【0063】そして、この基板上に、Cr下地層、Co
80Pt20金属磁性薄膜、カーボン保護層を形成した。
【0064】この下地層、金属磁性薄膜及び保護層を形
成するためのインライン型スパッタリング装置を図6に
示す。
【0065】このスパッタリング装置は、複数の基板4
2をパレット43に装着し、このパレット43に装着さ
れた基板42に対して、下地層、金属磁性薄膜、保護層
がこの順にインラインで形成されるようになされたもの
であり、下地層を形成するための第1のスパッタ室3
1、金属磁性薄膜を形成するための第2のスパッタ室3
2、保護層を形成するための第3のスパッタ室33及び
これら各層が形成された基板42をパレット43から取
り外すための基板取り外し室34がこの順に独立して並
設されている。これら各室は、排気系35,36,3
7,38によって真空に保たれており、隣り合う各室同
士はバルブによって開閉自在とされる。基板42が装着
されたパレット43は、このバルブを通じて各室から搬
出入される。
【0066】この真空に保たれた室のうち、第1のスパ
ッタ室31,第2のスパッタ室32、第3のスパッタ室
33は、いずれも真空チャンバー2内の中央部にカソー
ドを兼ねるターゲット39,40,41が配置され、そ
れと対向して基板42が装着されたパレット43が配置
される。なお、各スパッタ室に配置されるターゲット3
9,40,41としては、それぞれの室で成膜するスパ
ッタ膜に対応して、第1のスパッタ室31にはCrター
ゲット等の下地ターゲット、第2のスパッタ室32には
Co80Pt20ターゲット等の金属磁性膜用ターゲット、
第3のスパッタ室33にはカーボンターゲットが用いら
れる。また、これらスパッタ室には、スパッタガスとな
るArガスを導入するためのガス導入管44,45,4
6,47が設けられている。
【0067】このようなスパッタ室では、ターゲットに
約600〜800Vのマイナス電位が印加され、これに
よってターゲットとパレットの間で放電が生じる。この
放電雰囲気によって、導入されたArガスがイオン化
し、ターゲット表面へ高速で衝突する。その結果、ター
ゲット表面からターゲット粒子がはじき出され、基板上
に被着、堆積し、スパッタ膜が成膜されることになる。
【0068】一方、第3のスパッタ室33に隣接する基
板取り外し室34は、減圧雰囲気から大気圧下に基板を
取り出すための、いわば出口となる室である。この室
は、基板42が装着されたパレット43を搬入する際に
は減圧雰囲気となされており、パレット42が搬入さ
れ、開いていたスパッタ室33と取り外し室34との間
のバルブが閉じられると大気が導入される。この取り外
し室34が大気圧になったところで、基板42が取り出
される。
【0069】なお、いずれのスパッタ室においても、ス
パッタリング前のチャンバー圧力は2E−6Pa以下と
した。基板とターゲットの距離は60mmであり、ター
ゲットの直径は152.4mmである。また、スパッタ
リング中、パレットは室温に保たれるようにした。
【0070】また、Cr下地層、Co−Pt金属磁性薄
膜、カーボン保護膜のそれぞれのスパッタ条件は以下の
ように設定した。
【0071】Cr下地層 膜厚:100nm 膜形成速度:2nm/sec アルゴン圧力:0.1Pa Co80Pt20金属磁性薄膜 膜厚:15nm 膜形成速度:2nm/sec アルゴン圧力:0.13Pa カーボン保護層 膜厚:10nm 膜形成速度:0.5nm/sec アルゴン圧力:0.5Pa このようにして下地層、金属磁性薄膜、保護層を形成し
た後、この保護層上にフッ素系潤滑剤を塗布することで
磁気ディスクを作製した。
【0072】実験例1−2 金属磁性薄膜としてCo64Pt20Cr16合金薄膜を36
nmの厚さで形成したしたこと以外は実験例1−1と同
様にして磁気ディスクを作製した。
【0073】実験例1−3 金属磁性薄膜としてCo60Pt20Cr20合金薄膜を45
nmの厚さで形成したしたこと以外は実験例1−1と同
様にして磁気ディスクを作製した。
【0074】実験例1−4 金属磁性薄膜としてCo58Pt20Cr22合金薄膜を60
nmの厚さで形成したしたこと以外は実験例1−1と同
様にして磁気ディスクを作製した。
【0075】このように作製した磁気ディスクについ
て、飽和磁化厚みMr・δ(Mr:残留磁化、δ:金属
磁性薄膜の厚さ)、保磁力Hc、保磁力角形比S*を振
動試料型磁力計(VSM)で測定したところ、いずれも
Mr・δ=12.5mA、Hc=150kA/m、S*
=0.82であった。
【0076】そして、これら磁気ディスクについて、記
録再生を行い、オーバーライト特性、オフトラック特性
を調べた。
【0077】なお、記録再生には、図7に示すように、
MR素子51がシールド膜52,53によって上下から
挟み込まれてなるMRヘッド(再生ヘッド)と、このM
Rヘッド上に積層されたインダクティブヘッド(記録ヘ
ッド)54よりなる複合型磁気ヘッドを用いた。この複
合型磁気ヘッドはスライダー56上に搭載され、記録再
生時にはディスク上を浮上するようになっている。この
複合型磁気ヘッドの記録トラック幅は3.5μm、再生
トラック幅は2.5μmである。
【0078】オーバーライト特性は、1MHzの周波数
信号を線速度7m/secで凹部凸部の両方に記録した
後、7MHzの周波数信号を凸部に記録し、この凸部か
ら再生される7MHzの周波数信号の出力を測定するこ
とで評価した。このオーバーライト特性の実用的な値は
25dB以上である。
【0079】また、オフトラック特性は、同じように1
MHzの周波数信号を記録した上から7MHzの周波数
信号を記録した後、磁気ヘッドを記録トラックを横切る
ように走査させ、その際の出力プロファイルから評価し
た。
【0080】オーバーライト特性の測定結果を表1に、
オフトラック特性の測定結果を図8に示す。
【0081】
【表1】
【0082】表1に示すように、金属磁性薄膜の厚さが
50nm以下とされている実験例1−1〜実験例1−3
の磁気ディスクは、25dB以上の出力が得られ、実用
的なオーバーライト特性が得られる。これに対して、金
属磁性薄膜の厚さが60nmと厚くなされた実験例1−
4の磁気ディスクでは、出力が25dBを下回ってお
り、必要なオーバーライト特性を確保することができな
い。
【0083】また、図8からわかるように、この実験例
1−4の磁気ディスクでは、磁気ヘッドがトラックから
はずれたときに(オフトラックしたときに)、信号残留
が大きく、信号のしみだしが大きいことが示唆される。
【0084】以上のことから、PERMディスクにおい
て、オーバーライト特性、オフトラック特性を改善する
には、金属磁性薄膜の厚さを50nm以下とする必要が
あることがわかった。
【0085】実験例1−5〜実験例1−14 金属磁性薄膜としてCo64Pt20Cr16合金薄膜を5n
m〜60nmの厚さで形成したこと以外は実験例1−1
と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0086】このように作製した磁気ディスクについ
て、保磁力Hcをkerr効果測定機によって測定し
た。金属磁性薄膜の厚さと保磁力Hcの関係を図9に示
す。
【0087】図9からわかるように、磁気ディスクの保
磁力Hcは金属磁性薄膜の厚さに依存して変化する。す
なわち、金属磁性薄膜の厚さが20nmより薄い範囲で
は、この厚さの増大に伴って保磁力Hcが大きくなり、
金属磁性薄膜の厚さが20nmより厚い範囲では、この
厚さの増大に伴って保磁力Hcが小さくなる。そして、
厚み20nm程度で最大の保磁力Hcが得られる。
【0088】ここで、磁気ディスクにおける線方向での
記録密度は、再生信号の孤立再生波形の半値幅PW50
によって決まる。線方向において現状以上に記録密度を
上げるには、この半値幅PW50が0.4μm以下とな
っていることが必要である。
【0089】一方、現行における磁気ヘッドの浮上量か
ら金属磁性薄膜と磁気ヘッドのスペーシングを計算する
と約90nm程度であり、この場合、0.4μm以上の
半値幅PWを実現するには、保磁力が150kA/m以
上となっていることが必要である。
【0090】このような点から図9を見ると、150k
A/m以上の保磁力が得られる金属磁性薄膜の厚さは8
nm〜50nmであることがわかる。
【0091】つまり、先に示したオフトラック特性、オ
ーバーライト特性からの検討とともにこの保磁力の検討
からも、金属磁性薄膜の厚さは8nm〜50nmが適当
であることがわかる。
【0092】なお、磁気ヘッドの浮上量は減少する傾向
にあり、近い将来、磁気ヘッドと磁性層のスペーシング
は70nm以下になることが予想される。スペーシング
が70nm以下になった場合、PW50は0.35μm
以下とされているのが望ましく、それには保磁力が16
7kA/m以上となっていることが必要である。
【0093】図9を見ると、167kA/m以上の保磁
力が得られる金属磁性薄膜の厚さは15nm〜35nm
である。磁気ヘッドと磁性層のスペーシングが70nm
以下であるような場合には、金属磁性薄膜の厚さはこの
範囲となされていることが望ましい。
【0094】実験例1−15〜実験例1−17 金属磁性薄膜としてCo80Pt10Cr10合金薄膜、Co
75Pt12Cr13合金薄膜あるいはCo62Pt20Cr18
金薄膜のいずれかを25nmで形成したこと以外は実験
例1−1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0095】このように作製した磁気ディスクについ
て、保磁力Hcをkerr効果測定機によって測定し
た。金属磁性薄膜のPt含有量と保磁力Hcの関係を図
10に示す。
【0096】図10に示すように、保磁力Hcは金属磁
性薄膜のPt含有量に比例して増大する。
【0097】ここで、上述の如く、保磁力Hcは、再生
信号の孤立再生波形の半値幅PW50と、磁気ヘッドと
金属磁性薄膜のスペーシングの点から150kA/m以
上となっていることが必要である。
【0098】図10を見ると、150kA/m以上の保
磁力Hcが得られるのは、Pt含有量が16原子%以上
の場合である。つまり、Co−Pt系の金属磁性薄膜で
はPtを16原子%以上含有していることが望ましい。
【0099】実験例2−1〜実験例2−5 Cr下地層の厚さを表2に示すように変え、金属磁性薄
膜としてCo64Pt20Cr16合金膜を40nmの厚さで
形成したこと以外は実験例1−1と同様にして磁気ディ
スクを作製した。
【0100】このように作製した磁気ディスクについ
て、飽和磁化厚みMr・δ(Mr:残留磁化、δ:金属
磁性薄膜の厚さ)、保磁力Hc、保磁力角形比S*を振
動試料型磁力計(VSM)で測定したところ、いずれも
Mr・δ=13mA、Hc=150kA/m、S*
0.82であった。
【0101】そして、これら磁気ディスクについて、上
述したのと同様に記録再生を行い、オーバーライト特
性、オフトラック特性を評価した。
【0102】オーバーライト特性の測定結果を、Cr下
地層の厚さと併せて表2に示す。また、オフトラック特
性の測定結果を図11に示す。
【0103】
【表2】
【0104】表2に示すように、下地層の厚さが110
nm以下とされている実験例2−1〜実験例2−4の磁
気ディスクは、25dB以上の出力が得られ、実用的な
オーバーライト特性が得られる。これに対して、下地層
の厚さが130nmと厚くなされた実験例2−5の磁気
ディスクでは、出力が25dBを下回っており、必要な
オーバーライト特性を確保することができない。
【0105】また、図11からわかるように、この実験
例2−5の磁気ディスクでは、磁気ヘッドがトラックか
らはずれたときに、信号残留が大きく、信号のしみだし
が大きいことが示唆される。
【0106】以上のことから、PERMディスクにおい
て、オーバーライト特性、オフトラック特性を改善する
には、下地層の厚さを110nm以下とする必要がある
ことがわかった。
【0107】実験例3−1〜実験例3−4 下地層として、カーボンよりなる第1の下地層上にCr
よりなる第2の下地層が形成された2層構成の下地層を
形成し、その膜厚構成を表3に示すように変えたこと以
外は実験例2−1と同様にして磁気ディスクを作製し
た。
【0108】そして、これら磁気ディスクについて、上
述したのと同様に記録再生を行い、オーバーライト特
性、オフトラック特性を評価した。
【0109】オーバーライト特性の測定結果を、Cr下
地層の厚さとともに表3に示す。また、この表3には先
に示した実験例2−3の結果も併せて示す、また、オフ
トラック特性の測定結果を図12に示す。
【0110】
【表3】
【0111】表3に示すように、第1の下地層と第2の
下地層を合わせた厚さが110nm以下の実験例3−
3、実験例3−4及び実験例2−3の磁気ディスクは、
25dB以上の出力が得られ、実用的なオーバーライト
特性が得られる。これに対して、下地層の厚さが110
nmより厚くなされた実験例3−1、実験例3−2の磁
気ディスクでは、出力が25dBを下回っており、必要
なオーバーライト特性を確保することができない。
【0112】また、図12からわかるように、この実験
例3−1、実験例3−2の磁気ディスクでは、磁気ヘッ
ドがトラックからはずれたときに、信号残留が大きく、
信号のしみだしが大きいことが示唆される。
【0113】以上のことから、下地層を2層構成とする
場合にも、下地層の厚さはトータルで110nm以下と
する必要があることがわかった。
【0114】実験例3−5〜実験例3−20 実験例1−1と同様のパターンで凹凸が形成された厚さ
1.2mmのポリオレフィン製基板上に、スパッタリン
グ法により、室温条件で、カーボンよりなる第1の下地
層及びCrよりなる第2の下地層を成膜した。第1の下
地層、第2の下地層の成膜条件は以下の通りである。ま
た、第1の下地層の厚さは表4,表5に示すように変化
させ、第2の下地層の厚さは100nm(実験例3−5
〜実験例3−12)または30nm(実験例3−13〜
実験例3−20)に設定した。
【0115】第1の下地層の成膜条件 ターゲット:直径6インチのカーボンターゲット 投入電力:直流450W 成膜速度:0.47nm/sec 第2の下地層の成膜条件 ターゲット:直径6インチのCrターゲット 投入電力:直流300W 成膜速度:2nm/sec 次に、この第2の下地層上に、スパッタリング法によ
り、Co70Pt12Cr18よりなる金属磁性薄膜を24n
mの膜厚で成膜することで磁気ディスクを作製した。成
膜条件は以下の通りである。
【0116】金属磁性薄膜の成膜条件 ターゲット:直径6インチのCo70Pt12Cr18合金タ
ーゲット 投入電力:直流350W 成膜速度:2nm/sec このようにして作製された磁気ディスクについて、保磁
力を測定した。その結果を第1の下地層の厚さと併せて
表4,表5に示す。
【0117】
【表4】
【0118】
【表5】
【0119】表4,表5に示すように、第1の下地層を
設けた実験例3−6〜実験例3−12及び実験例3−1
4〜実験例3−20の磁気ディスクでは、第1の下地層
を設けていない実験例3−5や実験例3−13の磁気デ
ィスクに比べて高い保磁力が得られる。
【0120】このことから、金属磁性薄膜の下側にCr
よりなる第2の下地層を設け、さらにその下側にカーボ
ンよりなる第1の下地層を設けることは、下地層の厚さ
を薄く抑えながら金属磁性薄膜の保磁力を増大させる上
で有効であることがわかった。
【0121】しかし、第1の下地層を設けても、その厚
さが2nmより薄いと、保磁力を十分に向上させること
ができない。
【0122】また、表5に示すように、第1の下地層の
厚さを80nmより厚くすると、第2の下地層の厚さを
30nmと比較的薄くした場合でも膜剥がれが生じてし
まう。
【0123】このように、第1の下地層の厚さは、保磁
力Hcと膜剥がれの点から2〜80nmとするのが良い
ことがわかった。
【0124】実験例3−21〜実験例3−36 基板として厚さ0.899mmのガラス基板を用いるこ
と以外は実験例3−5〜実験例3−20と同様にして、
第1の下地層の厚さが異なる各種磁気ディスクを作製し
た。ここで、実験例3−21〜実験例3−28では第2
の下地層の厚さを100nmに固定し、実験例3−29
〜実験例3−36では第2の下地層の厚さを30nmに
固定した。
【0125】作製した磁気ディスクについて、保磁力を
測定した。その結果を第1の下地層の厚さと併せて表
6,表7に示す。
【0126】
【表6】
【0127】
【表7】
【0128】表6,表7に示すように、第1の下地層を
設けた実験例3−22〜実験例3−28及び実験例3−
30〜実験例3−36の磁気ディスクでは、第1の下地
層を設けていない実験例3−21及び実験例3−29の
磁気ディスクに比べて高い保磁力が得られる。
【0129】このことから、基板としてガラス基板を用
いる場合にも、プラスチック基板を用いる場合と同様
に、金属磁性薄膜の下側にCrよりなる第2の下地層を
設けるとともに、カーボンよりなる第1の下地層を設け
ることは、下地層の厚さを薄く抑えながら金属磁性薄膜
の保磁力を増大させる上で有効であることがわかった。
【0130】しかし、この場合にも第1の下地層を設け
ても、その厚さが2nmより薄いと、保磁力を十分に向
上させることができない。
【0131】また、表7に示すように、第1の下地層の
厚さを80nmより厚くすると、第2の下地層の厚さを
30nmと比較的薄くした場合でも膜剥がれが生じてし
まう。
【0132】このことから、ガラス基板を用いる場合に
も、第1の下地層の厚さは2〜80nmとするのが良い
ことがわかった。
【0133】実験例3−37,実験例3−38 第1の下地層として、厚さ5nmのSi膜あるいは厚さ
5nmのGe膜を設けること以外は、実験例3−8と同
様にして磁気ディスクを作製した。
【0134】作製した磁気ディスクについて、保磁力を
測定した。その結果を第1の下地層の材料と併せて表8
に示す。
【0135】
【表8】
【0136】表8に示すように、Siよりなる第1の下
地層を設けた実験例3−37の磁気ディスク、Geより
なる第1の下地層を設けた実験例3−38の磁気ディス
クでは、第1の下地層を設けていない実験例3−5の磁
気ディスクに比べて高い保磁力が得られる。
【0137】このことから、Siよりなる第1の下地
層、Geよりなる第1の下地層によっても、Cよりなる
第1の下地層と同様に金属磁性薄膜の保磁力を増大させ
る効果が得られることがわかった。
【0138】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ディスクは、PERM構成とされるとともに、
金属磁性薄膜の厚さ及びPt含有量、あるいはその下側
に形成される下地層の厚さが適正化されているので、良
好なオフトラック特性、オーバーライト特性が得られる
とともに、保磁力が高く、MRヘッドによって高分解能
で情報信号を検出することができる。また、特に、金属
磁性薄膜の下側に下地層を設ける構成では、この下地層
によっても金属磁性薄膜の保磁力が向上し、MRヘッド
による分解能をより一層向上できる。したがって、磁気
ディスクの高密度記録化に大いに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ディスクの1構成例を示
す要部概略断面図である。
【図2】金属磁性薄膜上での理想的な凹凸形状を示す模
式図である。
【図3】スパッタリング法によって形成された金属磁性
薄膜の凹凸形状を示す模式図である。
【図4】本発明を適用した磁気ディスクの他の例を示す
要部概略断面図である。
【図5】本発明を適用した磁気ディスクのさらに他の例
を示す要部概略断面図である。
【図6】下地層、金属磁性薄膜、保護層を成膜するため
のインライン型スパッタリング装置を示す模式図であ
る。
【図7】インダクティブヘッドを記録用ヘッドとし、M
Rヘッドを再生用ヘッドとする複合型磁気ヘッドを示す
ものであり、(a)は複合型磁気ヘッドの模式図、
(b)は複合型磁気ヘッドを磁気ディスク摺動面側から
見た拡大図である。
【図8】金属磁性薄膜の厚さが異なる各種磁気ディスク
の、オフトラック特性を示す特性図である。
【図9】金属磁性薄膜の厚さと保磁力Hcの関係を示す
特性図である。
【図10】Co−Pt−Cr系合金薄膜のPt含有量と
保磁力Hcの関係を示す特性図である。
【図11】単層構成の下地層を設けた磁気ディスクの、
オフトラック特性を示す特性図である。
【図12】2層構成の下地層を設けた磁気ディスクの、
オフトラック特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 非磁性基板、2 金属磁性薄膜、3 第2の下地
層、4 第1の下地層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともサーボ信号が凹凸パターンに
    よって形成された非磁性基板上に、金属磁性薄膜が形成
    されてなる磁気ディスクにおいて、 上記金属磁性薄膜の厚さが、50nm以下であることを
    特徴とする磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 金属磁性薄膜は、Co−Pt系合金また
    はCo−Pd系合金よりなることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 金属磁性薄膜は、Co−Pt−Cr系合
    金あるいはCo−Pd−Cr系合金よりなることを特徴
    とする請求項2記載の磁気ディスク。
  4. 【請求項4】 金属磁性薄膜は、Ptの含有量が16原
    子%以上のCo−Pt系合金あるいはCo−Pt−Cr
    系合金よりなり、厚さが8nm〜50nmであることを
    特徴とする請求項2記載の磁気ディスク。
  5. 【請求項5】 非磁性基板は、ガラス転移温度が120
    ℃以下のプラスチック材料よりなることを特徴とする請
    求項4記載の磁気ディスク。
  6. 【請求項6】 非磁性基板は、表面粗さRaが2nm以
    下、表面粗さRmaxが25nm以下であることを特徴
    とする請求項1記載の磁気ディスク。
  7. 【請求項7】 少なくともサーボ信号が凹凸パターンに
    よって形成された非磁性基板上に、下地層及び金属磁性
    薄膜が形成されてなる磁気ディスクにおいて、 上記下地層の厚さが、110nm以下であることを特徴
    とする磁気ディスク。
  8. 【請求項8】 金属磁性薄膜の厚さが、50nm以下で
    あることを特徴とする請求項7記載の磁気ディスク。
  9. 【請求項9】 下地層が、C,Si,Geの少なくとも
    いずれかよりなる第1の下地層上にCrを主体とする第
    2の下地層が積層されてなることを特徴とする請求項7
    記載の磁気ディスク。
  10. 【請求項10】 第1の下地層の厚さが、2〜80nm
    であることを特徴とする請求項9記載の磁気ディスク。
  11. 【請求項11】 第2の下地層の厚さが、5〜108n
    mであることを特徴とする請求項9記載の磁気ディス
    ク。
  12. 【請求項12】 非磁性基板は、ガラス転移温度が12
    0℃以下のプラスチック材料よりなることを特徴とする
    請求項7記載の磁気ディスク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7116527B1 (en) 1996-09-30 2006-10-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistance effect device having hard magnetic film structural body

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US7116527B1 (en) 1996-09-30 2006-10-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistance effect device having hard magnetic film structural body
US7336454B2 (en) 1996-09-30 2008-02-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistance effect device having a bi-crystal structure composed of main grains each having a plurality of sub-grains

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