JPH09293669A - 荷電ビーム描画装置および描画方法 - Google Patents

荷電ビーム描画装置および描画方法

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JPH09293669A
JPH09293669A JP8107442A JP10744296A JPH09293669A JP H09293669 A JPH09293669 A JP H09293669A JP 8107442 A JP8107442 A JP 8107442A JP 10744296 A JP10744296 A JP 10744296A JP H09293669 A JPH09293669 A JP H09293669A
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data
angle
diagonal
drawing data
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JP8107442A
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English (en)
Inventor
Hiroto Yasuse
博人 安瀬
Takayuki Abe
隆幸 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スループットの低下を招くことなく、任意角度
の斜線パターンを従来よりも高精度に描画すること。 【解決手段】斜線角度認識部31および描画データ修正
部32により、角度に応じた補正を描画データに施し、
この補正された描画データを用いて従来と同数の斜線分
割数で斜線パターンの描画を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI等のパター
ンをマスクやウェーハ等の試料に高速・高精度に描画す
る荷電ビーム描画装置および描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIのパターンは、近年益々微細かつ
複雑になってきている。このようなパターンをウェーハ
等の試料に荷電ビームで描画する技術としては、例え
ば、パターンの最小寸法の1/2〜1/4程度の直径を
有する円形断面電子ビームでレジストを目的のパターン
に沿って描画する方法がある(第1の従来技術)。
【0003】しかし、この方法はパターンを微細な円形
断面のビ一ムで順次塗り潰す方式であるため、単位時間
当たりの描画可能面積が小さく、描画速度が遅いとう問
題がある。
【0004】この点を改善するようにした第2の従来技
術として、近年、可変成形ビーム方式の電子ビーム描画
方法が開発されている。この第2の従来技術は、図8に
示すように、第1および第2の矩形アパーチャ51,5
2の像を重ねあわせて矩形の投影ビーム像53を形成
し、さらに、これら矩形アパーチャ51,52の相対位
置を制御することにより、所望のパターン形状に合せて
投影ビーム像53の寸法を変化させつつ露光を行なうよ
うにしたものである。
【0005】この方法によれば、例えば、第1の従来技
術では図9(a)の如きパターンを露光するのに、円形
ビームによる24回の露光が必要であったのに対し、図
9(b)に示すように僅か2回の露光で済むようにな
る。
【0006】しかし、この方法は、斜線を含むパターン
に対しては、露光時間が長くなるという問題がある。す
なわち、図10に示すように、斜線部分のパターンは、
複数の矩形パターン54a〜54d,54c〜54hに
より分割され、矩形近似により露光する方法がとられ、
この場合、斜線部分に階段形状が生じてパターンの寸法
精度が劣化する。このため、目的精度を得るには階段形
状が無視できるまで分割数を多くする必要が生じ、それ
によって露光時間が長くなるという問題が生じる。
【0007】このような問題を解決できる技術(第3の
従来技術)として、図11に示すような第1、第2のビ
ーム成形アパーチャ55,56を用いた電子ビーム描画
方法が提案されている。
【0008】この方法における第1のビーム成形用アパ
ーテャ55は、図11(a)に示すように、矩形状に形
成されたアパーテャであり、第2のビーム成形用アパー
チヤ56は、図11(b)に示すように、第1のビーム
成形用アパーチャ55の何れかの辺に平行な方形状の3
辺と、これらの辺の何れかに対し45゜の角度を有する
正方形の4つの辺との合計で7つの辺を有するような形
状に成形されたアパーテャである。
【0009】そして、これらビーム成形アパーチャ5
5,56により、図9(c)に示すように、矩形の投影
ビーム像57と直角二等辺三角形の投影ビーム像58a
〜58dを形成し、これら投影ビーム像57,58a〜
58dを用いて、図12に示すように、5個のパターン
59、60a〜60dからなるパターンを描画すれば、
図10と同様のパターンを少ない露光回数でかつパター
ンの寸法精度を損なわないで描画できるようになる。
【0010】この方法は、パターン60a〜60dが、
図示の如く三角形の直角を挟むX辺とY辺の長さが等し
い図形つまり三角形の斜辺が45゜である場合には、上
述のようにパターンの寸法精度を損なうことなくパター
ン形成が可能である。
【0011】しかし、45゜以外の斜辺を含むパターン
に対しては、高精度のパターンを短い描画時間で得るこ
とは難しかった。このような問題を解決できる技術(第
4の従来技術)として、斜線分割の近似を改良した方法
が提案されている(特開平1−175737号公報)。
【0012】すなわち、図13(a)に示すように描画
パターンを矩形および台形を含む基本図形に分割する第
1の工程と、図13(b)に示すようにX方向およびY
方向に対する斜線部分を含む上記基本図形をX方向また
はY方向に平行な線分で分割して矩形と直角三角形との
集合体とする第2の工程と、図14に示すように上記直
角三角形のうちX方向の辺の長さとY方向の辺の長さが
異なる直角三角形についてはX方向およびY方向のうち
大なる辺に平行な線分で分割して該平行な線分に沿つた
細長の台形図形群とするとともに、該台形図形の夫々を
更に矩形と直角三角形とに分割する第3の工程を有する
近似方法が提案されている。
【0013】これにより、斜線部分の端部に2枚の成形
アパーテャの重なりによって形成可能な直角三角形76
aを埋めこむので、斜線分割の幅を小さくすること無く
近似により生じる段差を緩和でき、つまり、描画速度と
寸法精度を落さずに任意角度の斜線パターンを描画でき
るようになる。
【0014】しかしながら、この斜線近似方法をもって
しても、可変成形ビームを用いた電子ビーム描画装置の
高精度化への留まらざる要求を満たすには必ずしも充分
ではない。
【0015】その様子を以下に説明する。図15は、L
SIマスク製作用の電子ビーム描面装置の斜線寸法精度
を評価するために用いるパターンを示している。パター
ン周辺に記載の斜線パターンの角度の数値から分かる通
り、5゜から180゜まで、5゜刻みでライン&スペー
スが組込まれている。各角度についてそれぞれパターン
幅が異なる4種類のパターンがある。パターン幅は、
l.0[μm]、2.0[μm]、4.0[μm]、
8.0[μm]の4つである。
【0016】このパターンを用いて本発明者等は、電子
ビーム描面装置の斜線寸法精度を価した。図16にパタ
ーン幅が2.0μmの場合の評価結果を示す。図中、縦
軸はパターン幅の設計寸法(2.0μm)からの誤差、
横軸は角度を表している。
【0017】図から、0゜、45゜、90゜、135
゜、180゜斜線は近似をする必要が無いので寸法誤差
は殆ど生じていないことが分かる。一方、近似を行なう
他の角度に関しては、寸法誤差が大きくなっていること
が分かる。他のパターン幅についても同様な結果が得ら
れた。
【0018】寸法誤差を小さくするには、つまり、斜線
パターンの寸法精度を向上させるためには、斜線近似の
際の分割幅を小さくすれば良いが、描画速度の低下は必
至である。なお、斜線近似による図形分割は90゜を挟
んで対称的になるので、測定誤差の範囲で寸法誤差も対
称となっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来よ
り、種々の電子ビーム描画方法(装置)が提案されてい
るが、その欠点も明らかになり、描画精度のさらなる高
精度化に対して、有効なものはまだ無い。
【0020】すなわち、第1の従来技術は、円形断面の
電子ビームで描画すべきパターンを順次塗り潰すように
していたため、描画速度が遅いという問題があった。ま
た、第2の従来技術は、矩形の投影ビーム像で描面を行
なうようにしていたため、斜線を含むパターンに対して
は高精度のパターンを短時間で描画することがが困難で
あるという問題があった。
【0021】また、第3の従来技術は、45゜の斜辺を
有するパターンに対しては寸法精度を損なうこと無く、
かつ短時間で描画することが可能であるが、45゜以外
の斜辺を含むパターンに対しては、高精度のパターンを
短い描画時間で得ることは困難であるという問題があっ
た。
【0022】また、第4の従来技術は、任意の角度を有
する斜線も描画速度を落とさず描画できるようになった
が、斜線の寸法精度は高精度化の要求に対して、充分に
満足できるものではないという問題があった。また、精
度を保証するためには、描画速度の低下が必至であると
いう問題があった。
【0023】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、スループットの低下を
招くことなく、任意角度の斜線パターンを従来よりも高
精度に描画できる荷電ビーム描画装置および描画方法を
提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
[概要]上記目的を達成するために、本発明に係る荷電
ビーム描画装置(請求項1)は、試料上に描画するべき
パターンの描画データに基づいて、荷電ビームから前記
パターンの描画に必要な複数種の可変成形ビームを形成
する手段と、これら可変成形ビームを用いて前記試料上
に前記パターンを描画する手段とを具備してなる荷電ビ
ーム描画装置において、前記描画データ中に存在する斜
線パターンの角度を検出し、前記角度に対応した補正を
前記描画データに施すデータ補正手段を有し、このデー
タ補正手段により得られた補正された描画データを用い
て前記パターンの描画を行なうことを特徴とする。
【0025】ここで、データ補正手段は、例えば、実際
に描画される斜線パターンが所定通りの寸法となるよう
に、設計寸法、照射量またはショット位置が補正された
データを生成する。
【0026】また、本発明に係る荷電ビーム描画方法
(請求項2)は、試料上に描画するべきパターンの描画
データに基づいて、荷電ビームから前記パターンの描画
に必要な複数種の可変成形ビームを形成し、これら可変
成形ビームを用いて前記試料上に前記パターンを描画す
る荷電ビーム描画方法において、前記描画データ中に存
在する斜線パターンに係るデータに、前記斜線パターン
の角度に対応し補正を施したデータを用いることを特徴
とする。
【0027】また、本発明に係る荷電ビーム描画方法
(請求項3)は、上記荷電ビーム描画方法(請求項2)
において、前記斜線パターンに係るデータに、実際に描
画される斜線パターンが所定通りの寸法となるように、
前記角度に対応して前記斜線パターンの設計寸法を補正
したデータを用いることを特徴とする。
【0028】また、本発明に係る荷電ビーム描画方法
(請求項4)は、上記荷電ビーム描画方法(請求項2)
において、前記斜線パターンに係るデータに、実際に描
画される斜線パターンが所定通りの寸法となるように、
前記角度に対応して可変成形ビ一ムの照射量を補正した
データを用いることを特徴とする。
【0029】また、本発明に係る荷電ビーム描画方法
(請求項5)は、上記荷電ビーム描画方法(請求項2)
において、前記斜線パターンに係るデータに、実際に描
画される斜線パターンが所定通りの寸法となるように、
前記角度に対応して可変成形ビ一ムのショット位置を補
正したデータを用いることを特徴とする。
【0030】[作用]本発明者等は、斜線パターンの寸
法誤差と斜線パターンの角度との間には再現性のある一
定の関係があることを見出だした。例えば、図15に示
した分布は同じ測定を何度繰り返しても測定誤差の範囲
で毎回同じとなる。
【0031】したがって、角度に応じた補正を行なえ
ば、斜線近似の際の分割幅を小さくしなくても、寸法精
度を向上させることができる。また、斜線近似の際の分
割幅を小さくしなくて済むので、描画速度(スループッ
ト)が低下するという問題は生じない。
【0032】本発明(請求項1〜請求項5)は上記事実
に基づいて創作されたものであり、本発明(請求項1)
は上記補正を装置内部で行なうことにある特徴がある荷
電ビーム描画装置であり、他の発明(請求項2〜請求項
5)は描画データとしてあらかじめ補正された描画デー
タを用いて従来と同じ荷電ビーム描画装置により描画を
行なうことに特徴がある荷電ビーム描画方法である。
【0033】いずれの本発明(請求項1〜請求項5)で
も、斜線パターンの寸法精度を向上させるために、斜線
近似の際の分割幅を小さくする必要はないので、スルー
プットの低下を招くことなく、斜線パターンを高精度に
描画できるようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る電子ビーム描画装置の概略構成を示す模式図であ
る。
【0035】図中、1は試料室を示しており、この試料
室1内にはマスク基板等の試料2を載置したステージ3
が収容されている。このステージ3はステージ駆動回路
4によりX方向(紙面左右方向)およびY方向(紙面表
裏方向)に駆動される。ステージ3の移動位置は、レー
ザ測長計等を用いた位置検出回路5により測定されるよ
うになっている。
【0036】試料室1の上方には、電子ビーム光学系1
0が設置されている。この電子ビームの光学系10は、
電子銃6、各種レンズ7、8、9、11、12、ブラン
キング用偏向器13、ビーム寸法可変用偏向器14、ビ
ーム走査用主偏向器15、ビーム走査用副偏向器16、
および2個のビーム成形用アパーチャ17、18などか
ら構成されている。2個のビーム成形用アパーチャ1
7、18は、それぞれ、図11に示した示したビーム成
形用アパーチャ55,56と同様に形成されたアパーテ
ャである。
【0037】そして、主偏向器15により所定の副偏向
領域(サブフィールド)に位置決めし、副偏向器16に
よりサブフィールド内での図形描画位置の位置決めを行
なうとともに、ビーム寸法可変用偏向器14およびビー
ム成形用アパーチャ17,18によりビーム形状を制御
し、ステージ3を一方向に連続移動させながらサブフィ
ールドを描画処理する。このようにしてlつのサブフィ
ールドの描画が終了したら次のサブフィールドの描画に
移る。
【0038】さらに、複数のサブフィールドの集合であ
るフレームの描画が終了したら、ステージ3を連続移動
方向と直交する方向にステッブ移動させ上記処理を繰り
返して各フレーム領域を順次描画するようになってい
る。
【0039】ここで、フレームは主偏向器15の偏向幅
で決まる短冊状の描画領域であり、サブフィールドは副
偏向器16の偏向幅で決まる単位描画領域である。一
方、制御計算機20は、記憶媒体である磁気ディスク2
1に記録されたマスクの描画データを読み出し、この読
み出した描画データは、フレーム領域ごとにパターンメ
モリ22に一時的に格納される。
【0040】このパターンメモリ22に格納されたフレ
ーム領域ごとの描画データ、つまり、描画位置および描
画図形データ等で構成されるフレーム情報は、斜線角度
認識部31に送られる。
【0041】この斜線角度認識部31は、描画データ中
の斜線部分を検出し、この斜線部分に係る描画データに
角度情報を付加する。この角度情報を付加された描画デ
ータは、描画データ修正部32に送られる。なお、本実
施形態では、斜線角度認識部31と描画データ修正部3
2を別々にしてあるが一体化しても良い。
【0042】この描画データ修正部32は、制御計算機
20を介して、磁気ディスク21にアクセスし、斜線角
度に依存して生じる寸法誤差を補正するための照射量を
参照する。
【0043】ここで、補正照射量は予め実験で決められ
ており、磁気ディスク21の内部にテーブルとして保存
されている。したがって、斜線部分の描画データについ
ては補正照射量に関する情報が付加されることになる。
【0044】描画データ(斜線部分に係る描画データ、
非斜線部分に係る描画データ)は、データ解析部である
パターンデータデコーダ23および描画データデコーダ
24を介して、ブランキング回路25、ビーム成形器ド
ライバ26、主偏向器ドライバ27、および副偏向器ド
ライバ28に送られる。
【0045】すなわち、パターンデータデコーダ23で
は、上記描画データに基づいてブランキングデータが作
成され、このブランキングデータがブランキング回路2
5に送られる。さらに、上記描画データに基づいて所望
とするビーム寸法データが作成され、このビーム寸法デ
ータがビーム成形器ドライバ26に送られる。
【0046】そして、ビーム成形器ドライバ26から電
子光学系10のビーム寸法可変用偏向器14に所定の偏
向信号が印加され、これにより電子ビームの寸法が制御
される。
【0047】また、描画データデコーダ24では、上記
描画データに基づいてサブフィールド位置決めデータが
作成され、このサブフィールド位置決めデータが主偏向
器ドライバ27に送られる。
【0048】そして、主偏向器ドライバ27から電子光
学系10の主偏向器15に所定の偏向信号が印加され、
これにより電子ビームは指定のサブフィールド位置に偏
向走査される。
【0049】さらに、描画デ一タデコーダ24では、上
記描画データに基づいて副偏向器走査のコントロール信
号を生成し、このコントロール信号が副偏向器ドライバ
28に送られる。
【0050】そして、副偏向器ドライバ28から副偏向
器16に所定の副偏向信号が印加され、これによりサブ
フィールド内部の描画が行なわれる。以上述べたように
本実施形態によれば、斜線角度認識部31および描画デ
ータ修正部32により、角度に応じた補正を描画データ
に施し、この補正された描画データを用いることによ
り、斜線近似の際の分割幅を小さくしなくても、言い換
えれば、従来と同じ数の描画単位図形(斜線分割数)に
より、任意の角度を有する微細な斜線パターンの寸法精
度を向上させることができる。また、斜線近似の際の分
割幅を小さくしなくて済むので、描画速度(スループッ
ト)が低下するという問題は生じない。
【0051】なお、本実施形態では、斜線角度に依存し
て生じる寸法誤差を補正するために、照射量を変えた
が、設計寸法やショット位置を変えても良い。 (第2の実施形態)本実施形態の電子ビーム描画方法の
特徴は、実際に描画される斜線パターンが所定通りの寸
法となるように、設計寸法が補正された描画データを用
いて描画を行なうことにある。すなわち、斜線の角度に
応じて生じる寸法誤差を設計寸法として描画データに反
映させたことにある。
【0052】図2に、本実施形態およびそれ以降の実施
形態で使用する電子ビーム描画装置の模式図を示す。こ
の電子ビーム描画装置は、第1の実施形態装置から角度
認識部31および描画データ修正部32を除いた構成の
ものであって、従来装置の構成を表している。ただし、
ディスク21に格納されている描画データは従来のそれ
とは異なっている。
【0053】図3は、描画処理を行なうためのデータ生
成工程を示している。設計パターンデータ(LSIデー
タ)はCADシステムにより設計され、このLSIデー
タはホスト計算機により描画データに変換され、この描
画データを読み出して電子ビーム描画が行なわれる。
【0054】ここで、CADシステムにより設計される
LSIデータは、通常幾つかの多角形により構成され、
さらに、パターン同士のつながりが存在するようなデー
タ体系となっている。
【0055】このため、このようなデータ体系のLSI
データを電子ビーム描画装置が使用できるデータ(描画
データ)とするため、まず、ホスト計算機により図形の
輪郭化処理を施し、ビームの多重露光領域を除去する。
【0056】次にホスト計算機によりLSIデータ中の
斜線部分の検出を行ない斜線角度を求める。ホスト計算
機は斜線角度と寸法誤差との関係をあらかじめテーブル
として用意しているので、上記テーブルを参照して寸法
誤差を小さくするのに必要な分だけ設計寸法を変化さ
せ、描面データヘ変換する。
【0057】図4に上記LSIデータから描画データへ
の変換工程を示す。図4(a)は輪郭処理を施した斜線
部分を有するパターンのLSIデータを示している。図
中、do は設計寸法、θは斜線の角度を示している。
【0058】ここでは、do は2μm、θは30゜なの
で、図16から予め寸法減少する量0.04μmをΔd
として片側Δd/2だけ太らせる。テーブルに存在しな
い斜線角度については、その前後の値から適宜データを
内挿して寸法誤差を求め、Δdを決定する。
【0059】この結果、図4(b)に示すように、斜線
部分のみ寸法が変化した中間的なデータが生成される。
その後、図4(c)に示すように、従来と同様に矩形お
よび三角形からなる基本図形に分割し、さらにその内部
を従来の描画単位図形分割アルゴリズムに従って描画単
位図形に分割し、描画データを作り出す。すなわち、中
間的なデータを生成した後は第4の従来技術と同様であ
る。
【0060】本実施形態によれば、描画データとして、
誤差寸法が小さくなるように斜線部分の設計寸法が補正
されたデータを用いているので、従来と同じ分割数によ
り、つまり、スループットの低下を招かずに、任意の斜
線角度を有するパターンの描画を従来よりも高精度で行
なえるようになる。 (第3の実施形態)本実施形態の電子ビーム描画方法の
特徴は、実際に描画される斜線パターンが所定通りの寸
法となるように、照射量が補正された描画データを用い
て描画を行なうことにある。すなわち、斜線の角度に応
じて生じる寸法誤差を照射量として描画データに反映さ
せたことにある。
【0061】本実施形態では、図3のホスト計算機でL
SIデータから描画データに変換する際、斜線角度と寸
法誤差との関係、照射量の変化分とこれに伴う寸法誤差
との関係をあらかじめテーブルとして保有しておき、言
い換えれば、斜線角度に依存した寸法誤差を小さくする
のに必要な照射量の変化分を補正データとして用意して
おき、斜線部分およびその斜線角度を検出したら、上記
テーブルを参照して照射量を変化させ、描画データに変
換する。
【0062】図5に上記LSIデータから描画データへ
の変換工程を示す。図5(a)は輪郭処理を施した斜線
部分を有するパターンのLSIデータを示している。図
中、do は設計寸法、θは斜線の角度である。設計寸法
はそのままで、三角形および矩形からなる基本図形に切
り出したのが図5(b)である。この段階で、三角形の
基本図形および斜線内部に含まれる矩形の基本図形に
は、角度がθの斜線を構成する基本図形であるとの符号
が付され、他の水平および垂直方向とは異なつた、角度
に依存した照射量が図5(c)のように割り当てられ
る。そして、各々の基本図形の内部を従来の描画単位図
形分割アルゴリズムに従って描画単位図形に分割し、描
画データを作り出す。
【0063】本実施形態によれば、描画データとして、
誤差寸法が小さくなるように斜線部分の照射量を補正し
たデータとなっているので、従来と同じ分割数により、
つまり、スループットの低下を招かずに、任意の斜線角
度を有するパターンの描画を従来よりも高精度で行なえ
るようになる。 (第4の実施形態)本実施形態でも、実際に描画される
斜線パターンが所定通りの寸法となるように、照射量が
補正された描画データを用いて描画を行なうが、第3の
実施形態と異なる点は、斜線の設計ラインに含まれる描
画単位図形のみ斜線角度に応じて照射量を変化させるこ
とにある。
【0064】さらに、本実施形態は、第2、第3の実施
形態と描画デー夕生成の方式の点で異なっている。すな
わち、第2、第3の実施形態では、基本図形を磁気ディ
スク21ヘ供給し、基本図形から描画単位図形へ図形分
割する工程をパターンデータデコーダ23により行なっ
ているが、本実施形態では、ホスト計算機にて描画単位
図形にまで分割した後、そのデータを磁気ディスク21
ヘ供給して、描画するようになっている。
【0065】図6に、基本図形を分割して生成した描画
単位図形の模式図を示す。近似は斜線の設計ライン42
に対して凹凸部分の面積が等しくなるように描画単位図
形で分割される。
【0066】ホスト計算機は、斜線角度と寸法誤差との
関係、照射量の変化分とこれに伴う寸法誤差との関係を
あらかじめテーブルとして保有しており、言い換えれ
ば、斜線角度に依存した寸法誤差を小さくするのに必要
な照射量の変化分を補正データとして用意しており、斜
線の設計ライン42を含む描画単位図形41(ハッチン
グしてある描画単位図形)を検出したら、上記テーブル
を参照して誤差寸法を小さくするのに必要な照射量の変
化分を描画単位図形に情報として付加する。したがっ
て、斜線の設計ライン42に含まれる描画単位図形のみ
照射量を変えて描画できる。本実施形態でも第3の実施
形態と同様な効果が得られる。なお、図中、40は設計
ライン42を含む描画単位図形を示している。 (第5の実施形態)本実施形態の特徴は、実際に描画さ
れる斜線パターンが所定通りの寸法となるように、描画
位置(ショット位置)が補正された描画データを用いて
描画を行なうことにある。より詳細には、斜線の設計ラ
インに含まれる描面単位図形のみ斜線角度に応じて描画
位置を変化させることにある。描画データ生成の工程は
第4の実施形態のそれに準ずる。
【0067】図7(a)は、斜線パターンを描画単位図
形に分割した際の模式図である。近似は斜線の設計ライ
ン45に対して凹凸部分の面積が等しくなるように描画
単位図形で分割される。
【0068】ホスト計算機は、斜線角度と寸法誤差との
関係、描画単位図形の描画位置の変化と寸法誤差との関
係をあらかじめテーブルとして保有しており、言い換え
れば、斜線角度に依存した寸法誤差を小さくするのに必
要な描画単位図形の描画位置の変化分を補正データとし
て用意しており、斜線の設計ライン45を含む描画単位
図形44を検出したら、上記テーブルに従ってδだけ図
7(b)に示すように描画位置を変化させることを画単
位図形に情報として付加する。したがって、斜線の設計
ライン45に含まれる描画単位図形のみ描画位置を変え
て描画できる。本実施形態でも第3の実施形態と同様な
効果が得られる。なお、図中、43は設計ライン45を
含まない描画単位図形を示している。
【0069】ここで、描画位置が変化した描画単位図形
46(ハッチングしてある描画単位図形)を描画するこ
とによりδに相当する隙間または重なりが生じるが、一
般に、δは微小でありしかも斜線内部に存在するので、
描画パターンを現像するとその影響は全く見られない。
【0070】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、上記実施形態では、電子ビ
ームによる描画方法を例にとり説明したが、荷電ビーム
は電子ビームに限定されることなく、イオンビームを含
む荷電ビームによる描画方法にも本発明は適用できる。
【0071】また、描画方式については、主・副偏向を
組み合わせた2段偏向方式の他、1段偏向方式にも本発
明は適用でき、さらに、ステージ連続移動方式の他、ス
テップ&リピート方式にも本発明は適用できる。
【0072】また、マスク用パターンのみならず一般の
LSIパターンにも本発明は適用できる。また、ビーム
成形用アパーチャの形状も上記実施形態のものに限定さ
れるものではなく適宜の変更が可能である。その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施でき
る。
【0073】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、斜
線角度に依存した寸法誤差の補正を描画データに反映さ
せることにより、斜線パターンの寸法精度を向上させる
ために斜線近似の分割幅を小さくする必要がなくなるの
で、スループットの低下を招くことなく、斜線パターン
を高精度に描画できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子ビーム描画
装置の概略構成を示す模式図
【図2】本発明の第2の実施形態以降に係る電子ビーム
描画方法で使用する電子ビーム描画装置の概略構成を示
す模式図
【図3】描画データの生成工程を示す図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電子ビーム描画
方法を説明するための図
【図5】本発明の第3の実施形態に係る描画ビーム描画
方法を説明するための図
【図6】本発明の第4の実施形態に係る描画ビーム描画
方法を説明するための図
【図7】本発明の第5の実施形態に係る描画ビーム描画
方法を説明するための図
【図8】第2の従来技術における矩形アパーチャを示す
【図9】第2の従来技術による描画パターンを示す図
【図10】第2の従来技術の問題を説明するための図
【図11】第3の従来技術におけるビーム成形用アパー
チャを示す図
【図12】第3の従来技術による描画パターンを示す図
【図13】第4の従来技術による斜線分割の近似方法を
説明するための図
【図14】第4の従来技術による斜線分割の近似方法を
説明するための図
【図15】LSIマスク製作用の電子ビーム描面装置の
斜線寸法精度を評価するために用いるパターンを示す図
【図16】図15のパターンを用いて行なった斜線寸法
精度の評価結果を示す図
【符号の説明】
1…試料室 2…試料 3…ステージ 4…ステージ駆動回路 5…位置検出回路 6…電子銃 7,8,9,11,12…各種レンズ 10…電子ビーム光学系 13…ブランキング用偏向器 14…ビーム寸法可変用偏向器 15…ビーム走査用主偏向器 16…ビーム走査用副偏向器 17,18…ビーム成形用アパーチャ 20…制御計算機 21…磁気ディスク 22…パターンメモリ 23…パターンデータデコーダ 24…描画データデコーダ 25…ブランキング回路 26…ビーム成形器ドライバ 27…主偏向器ドライバ 28…副偏向器ドライバ 31…斜線角度認識部(データ補正手段) 32…描画データ修正部(データ補正手段) 40…設計ラインを含まない描画単位図形 41…設計ラインを含む描画単位図形 42…設計ライン 43…設計ラインを含まない描画単位図形 44…設計ラインを含む描画単位図形 45…設計ライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上に描画するべきパターンの描画デー
    タに基づいて、荷電ビームから前記パターンの描画に必
    要な複数種の可変成形ビームを形成する手段と、これら
    可変成形ビームを用いて前記試料上に前記パターンを描
    画する手段とを具備してなる荷電ビーム描画装置におい
    て、 前記描画データ中に存在する斜線パターンの角度を検出
    し、前記角度に対応した補正を前記描画データに施すデ
    ータ補正手段を有し、このデータ補正手段により得られ
    た補正された描画データを用いて前記パターンの描画を
    行なうことを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  2. 【請求項2】試料上に描画するべきパターンの描画デー
    タに基づいて、荷電ビームから前記パターンの描画に必
    要な複数種の可変成形ビームを形成し、これら可変成形
    ビームを用いて前記試料上に前記パターンを描画する荷
    電ビーム描画方法において、前記描画データ中に存在す
    る斜線パターンに係るデータに、前記斜線パターンの角
    度に対応し補正を施したデータを用いることを特徴とす
    る荷電ビーム描画方法。
  3. 【請求項3】前記斜線パターンに係るデータに、実際に
    描画される斜線パターンが所定通りの寸法となるよう
    に、前記角度に対応して前記斜線パターンの設計寸法を
    補正したデータを用いることを特徴とする請求項2に記
    載の荷電ビーム描画方法。
  4. 【請求項4】前記斜線パターンに係るデータに、実際に
    描画される斜線パターンが所定通りの寸法となるよう
    に、前記角度に対応して可変成形ビ一ムの照射量を補正
    したデータを用いることを特徴とする請求項2に記載の
    荷電ビーム描画方法。
  5. 【請求項5】前記斜線パターンに係るデータに、実際に
    描画される斜線パターンが所定通りの寸法となるよう
    に、前記角度に対応して可変成形ビ一ムのショット位置
    を補正したデータを用いることを特徴とする請求項2に
    記載の荷電ビーム描画方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077018A (ja) * 1999-07-29 2001-03-23 Ims Ionen Mikrofab Syst Gmbh 基板上に露出パターンを形成するための石版印刷方法
JP2008249865A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フォトマスクの作製方法およびフォトマスク、ならびにそのフォトマスクを使用したデバイスの製造方法
JP2008288360A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
JP2009065036A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Dainippon Printing Co Ltd 図形パターン分割方法及びその方法を用いた描画装置、フォトマスク
JP2012129479A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Nuflare Technology Inc 荷電粒子ビーム描画装置および描画データ生成方法

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