JPH09295111A - 静磁場を利用した鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

静磁場を利用した鋼の連続鋳造方法

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JPH09295111A
JPH09295111A JP10704896A JP10704896A JPH09295111A JP H09295111 A JPH09295111 A JP H09295111A JP 10704896 A JP10704896 A JP 10704896A JP 10704896 A JP10704896 A JP 10704896A JP H09295111 A JPH09295111 A JP H09295111A
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nozzle
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continuous casting
static magnetic
steel
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JP10704896A
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English (en)
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Masakatsu Nara
正功 奈良
Nagayasu Bessho
永康 別所
Tetsuya Fujii
徹也 藤井
Kazuhiro Kariya
和広 仮屋
Kunihiko Kataoka
圀彦 片岡
Yoshihisa Kitano
嘉久 北野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連続鋳造において使用する浸漬ノズルの使用チ
ャージ数の延長を図る。 【解決手段】タンデイッシュ内の溶鋼を、一対の短辺壁
と長辺壁の組み合わせからなる連続鋳造鋳型内に、該タ
ンデイッシュとつながる浸漬ノズルを通して供給しつ
つ、スラブの連続鋳造を行うに当たり、タンデッシュに
つながる浸漬ノズルとしてノズルの先端部またはノズル
の内外面を介在物の付着しにくい複合材質からなる単孔
ノズルを用い、該ノズルによる溶鋼の供給中、長辺壁の
相互間において継続して静磁場を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼の連続鋳造に
よって得られるスラブの表面及び内部品質を大幅に改善
するとともに高速鋳造をも可能とする鋼の連続鋳造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、幅広鋼板の製造に用いられるスラ
ブの連続鋳造においては、溶鋼を収容したタンデイッシ
ュと連続鋳造鋳型との間の溶鋼流路として、通常、耐火
物製の浸漬ノズルが使用されている。この浸漬ノズル
は、特にアルミキルド鋼の連続鋳造時にノズル内面にア
ルミナが付着し易いため、鋳造時間の経過に伴い溶鋼流
路が狭められ、所望の溶鋼流量を得ることができないと
いう問題が存在していた。
【0003】ノズル内面でのアルミナの付着はとくに2
孔及び4孔等の多孔ノズルにおいて発生しやすく、高ス
ループットのスラブ鋳造においてはこれらの多孔ノズル
の使用が不可欠であることから、この問題を早期に解決
する必要があった。
【0004】この点に関しては溶鋼を供給している間
中、ノズル内にアルゴンなどの不活性ガスを供給してこ
れに対処する試みがなされたが、多孔ノズルにおいて
は、垂直に下降してくる溶鋼流れがノズルの吐出口で鋳
型の短片方向に大きく曲げられることから、吐出口上部
に負圧が発生し、そこに介在物が集積して徐々にノズル
閉塞が発生するため、多連 (複数チャージ) を行うこと
は非常に困難な状況にあった。
【0005】高スループットで、しかも溶鋼の吐出流速
が大きい場合には、ノズル内に吹き込んでいる不活性ガ
スが、流速の大きい鋼流に巻き込まれるために、鋳型内
の湯面上に浮上できずに凝固シェルにトラップされ、冷
延後該ガス起因の膨れ欠陥が発生することがあった。
【0006】また、図1(a),(b),(c) に示すようにノズ
ルの先端部に左右対称なノズル吐出口aを備えた2孔式
浸漬ノズルにおいては、ノズル吐出口1の左右の非対称
な閉塞により偏流を生じ、コイル品質低下を招く問題が
あった。
【0007】このようにノズル閉塞によって発生する品
質低下の問題としては、ノズル閉塞による多連化の未達
成のみならず、凝固シェルへのガスのトラップによる欠
陥発生、ノズル吐出口aの閉塞によって発生する偏流に
よる介在物及びモールドパウダーの巻き込みによる欠陥
発生等も存在していた。
【0008】このような問題を解決する試みとして、特
開昭60−92064号公報には、浸漬ノズル内の溶融
金属流に直流磁場を作用させて溶融金属流を層流化する
ことによりノズル閉塞を抑制する溶融金属の注入方法が
開示されているが、ここに開示されている方法では、溶
融金属流が鋳型内の溶融金属クレータの奥深くまで流下
するので、随伴する介在物を浮上させることができずに
凝固シェルにトラップされるおそれがあった。
【0009】また、特開昭62−3857号公報には、
ストレートノズルの溶鋼吐出流を形成する領域に静磁場
を印加する技術が開示されているが、この技術では静磁
場の効果を十分得ることができず、従来の多孔ノズル程
度の品質を有するスラブを得られる程度であって改善の
余地が十分に残されていた。
【0010】2孔ノズルと2段式の静磁場を組み合わせ
たものが特開平2−284750号公報に開示されてい
るがやはり品質の面では不十分なものであった。
【0011】さらに特開平7−50801号公報あるい
は特開平7−51802号公報等には単孔ストレートノ
ズルを用い、静磁場をモールド下端に印加してクラッド
鋼を製造しようとする方法が開示されている。
【0012】これらの方法はクラッド鋼を精度良く安価
に製造する方法であって、これによれば従来のノズル閉
塞及び偏流等の問題も解消し得るものと考えられてい
た。しかしながら、これらの方法では鋳型表面における
溶鋼の乱れが存在するため、実験的には製造が行えるも
のの品質及びコストを重視する工程生産では困難であっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】鋼の連続鋳造における
上述した従来の問題を解消し、表面及び内部品質の良好
なスラブを得ることができる連続鋳造方法を提案するこ
とがこの発明の目的である。
【0014】とくに、上記目的を達成するためには浸漬
ノズルから吐出した溶鋼が鋳型内で早期のうちに均一下
降流とすることが必要であり、この発明ではノズル閉塞
及び鋳型内溶鋼の偏流、メニスカスの乱れ等を伴わずに
浸漬ノズルの吐出口近傍の溶鋼流れの制御と鋳型内での
溶鋼の均一流れの制御とを可能とするところにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明においては、炭
素濃度が500 ppm 以下になる、主にAlで脱酸したアルミ
キルドを用いた連続鋳造の際におけるノズル詰まりにつ
いて種々の実験と検討を重ねた結果、タンデイッシュか
ら鋳型内へ溶鋼を供給する浸漬ノズル本体の先端を解放
して溶鋼の吐出口としたストレートノズルを用いると、
ノズル詰まりがほとんどないことを突き止めた。
【0016】さらに吐出流が全て下方に向かうことによ
って湯面の乱れが非常に小さくなることも明らかとなっ
た。但し、このようなストレートノズルにおいては、溶
鋼の吐出流速が鋳型の出側(下方)に向かうため、溶鋼
中の介在物や気泡などがクレータの奥深くまで侵入する
おそれがある。
【0017】このような問題を解決するには特開平5−
293620号公報に開示されているように、浸漬ノズ
ルの吐出口を含むその近傍域あるいは吐出口よりも下に
鋳型を構成する短辺壁に平行な静磁場を印加することが
非常に有効であり、これによりこれまでの問題であった
ノズルの閉塞及び偏流は完全になくなり、また介在物及
び気泡の侵入も防止することが可能となった。
【0018】しかしながら、従来よりもさらにチャージ
数を多くした多連鋳造を行う場合には浸漬ノズルのノズ
ル先端部に介在物が付着する問題があった。図2は表1
に示すような組成になる鋼 (鋼種:自動車用極低炭素
鋼) を8チャージ連続して鋳造を行なった場合のストレ
ートノズルの外観及び断面部のスケッチを示したもので
ある。
【0019】
【表1】
【0020】図2に示されるようにストレートノズル内
面には介在物による閉塞は発生してはいないが、ノズル
先端に介在物付着が発生していて、これは鋼種にもよる
が7チャージから8チャージ目で発生し始めることが新
たに明らかとなった。
【0021】この問題は連続鋳造法が開発された初期の
ストレートノズルを使用した当時においては全く存在し
なかった問題であり、ストレートノズルと静磁場を利用
した鋳造することで始めてその存在が明らかになったも
のであり、連続鋳造を7チャージから8チャージ連続し
て行った場合には浸漬ノズル先端部において、さらに多
連となったときには、ノズル先端部の付着物が成長した
場合には介在物や凝固シェルへの接触が考えられ、その
場合、スラブに介在物塊が浸入し廃片となったり、さら
に最悪の場合には介在物と凝固シェルが固着してシェル
を引き抜くことができずに破断してブレークアウトが発
生したりするおそれがあった。
【0022】この発明は先の課題に加えて新たに生じた
上記の問題を以下の手段によって解決しようとするもの
である。すなわち、この出願の発明は、タンデイッシュ
内の溶鋼を、一対の短辺壁と長辺壁の組み合わせからな
る連続鋳造鋳型内に、該タンデイッシュとつながる浸漬
ノズルを通して供拾しつつ、スラブの連続鋳造を行うに
当たり、タンデイッシュにつながる浸漬ノズルとしてノ
ズルの先端部またはノズルの内外面を介在物の付着しに
くい複合材からなる単孔ノズルを用い、該ノズルによる
溶鋼の供給中、長辺壁の相互間において継続して静磁場
を印加することを特徴とする静磁場を使用した鋼の連続
鋳造方法である。
【0023】上記の構成になる、連続鋳造方法におい
て、静磁場は浸漬ノズルのノズル吐出口近傍あるいは吐
出口よりも下側において印加するのがよく、この場合、
静磁場を印加する領域の下方にてさらに静磁場を印加し
てもよい。
【0024】静磁場を印加するに当たっては、メニスカ
スの近傍域で鋳型の長辺壁の相互間にわたるものとする
のがこの発明により有利に適合する。
【0025】
【発明の実施の形態】図3(a),(b) はこの発明の実施に
用いて好適な連続鋳造装置の要部の構成を示したもので
ある。図における番号1は一対の短辺壁1aと長辺壁1
bからなる連続鋳造鋳型、2はノズルの先端部またはノ
ズルの内外面を介在物の付着しにくい材質を用いた複合
材からなり、その後端部がタンデイッシュとつながるス
トレート浸漬ノズルであって、このストレート浸漬ノズ
ル2はノズル本体の先端部が解放された吐出口2aを有
する。
【0026】また、3は連鋳鋳型1の長辺壁1bの背面
にて配置され、ストレート浸漬ノズル2及びメニスカス
をも含み、長辺壁1bからもう一方の長辺壁1bへ向け
て静磁場を発生させる静磁場発生器であって、この静磁
場発生器3によって発生させた静磁場によってストレー
ト浸漬ノズル2から吐出した溶鋼を減速させるとともに
湯面の変動を抑え、パウダーの巻き込みを防止する。
【0027】4は静磁場発生器3の下方に領域cを隔て
て配置した静磁場発生器であり、静磁場発生器3にて発
生させた静磁場により減速された溶鋼は無磁場に近い領
域cにおいてほぼ均一な流れになり、静磁場発生器4に
て発生させた静磁場によって溶鋼はさらに減速される結
果、溶鋼は十分に減速され、均一化した下降流となる。
【0028】図4(a)(b)(c) はこの発明を実施するのに
用いて好適なストレート浸漬ノズルを、図5は従来形式
のストレート浸漬ノズルをそれぞれ示したものである。
この発明では図4(a)(b)(c) に示すようにノズル先端部
に介在物付着防止のために一例としてCaO・ZrO2
材質を適用した浸漬ノズルを用いる。
【0029】上掲図4に示すような材質においては、先
端部のみに適用しても十分な効果は期待できるが、ノズ
ル先端の内面の一部に又は外面の一部またはその双方に
もCaO・ZrO2 材質を用いた場合、さらにその効果
は改善される。
【0030】図1においてすでに示した2孔式浸漬ノズ
ルでは、特に吐出口近傍においてアルミナ等が付着し易
く、ノズル詰まりを起こし易いが、この発明に従うスト
レート浸漬ノズルを用い、タンデイッシュ内の溶鋼を静
磁場を印加した連続鋳造用鋳型内へ供給すると湯面が沈
静化され、アルミナ付着に起因するノズル閉塞を起こす
とこなく均一な下降流にして連続鋳造を行うことがで
き、したがって、介在物がクレーターの奥深くまで侵入
したり、溶鋼の上昇流が浴面のパウダーを巻き込むよう
なこともない。さらに重要なことは、従来の静磁場印加
とストレートノズルによる鋳造で新たに明らかなった問
題であるストレートノズル先端部の介在物付着に関して
も極めて軽減されたものとなり、その結果、多連続鋳造
の実現が可能になる。
【0031】
【実施例】
実施例1 2ストランド連鋳機を用いて、酸素濃度が28〜35ppm の
低炭アルミキルド鋼の連続鋳造を8チャージ続けて行っ
た。この時の鋳造条件は以下の通りである。
【0032】 ノズル詰まり防止用ガスの吹き込み量:12Nl/min 鋳造鋳型のサイズ:厚み方向260mm 、幅方向1500mm、高
さ方向800mm タンデイッシュでの溶鋼のスーパーヒート:29〜34℃ スループット:4.5 ton/min
【0033】2ストランドのうちの一方のストランドで
は、ストレート浸漬ノズルを使用し1段の静磁場を印加
して鋳造を行い、他方のストランドでは静磁場を印加せ
ず2孔式の浸漬ノズルを使用して連続鋳造を行った。図
6(a)(b)に静磁場発生器の配置状況を破線で、また、そ
の仕様を下記に示す。
【0034】静磁場発生器の仕様 1段式 幅寸法:1700mm 高さ寸法:50〜650mm (L) 最大磁束密度:0.3 T
【0035】連続鋳造中に、溶鋼の流量をスライデイン
グノズルにて制御しノズル閉塞を確認しながら鋳造を行
った結果、図7に示すように2孔式の浸漬ノズルを使用
した場合には4連目で既にノズル閉塞が発生してノズル
交換が必要になったが、この発明に従う連続鋳造におい
ては図8に示すように8連目においてもノズルの閉塞や
ノズル先端における介在物の付着は見られなかった。
【0036】次いで一方のストランドにおいてはこの発
明に従う連続鋳造(CaO・ZrO2からなるストレート浸漬ノ
ズルを使用し、1段の静磁場を印加) を行い、他方のス
トランドでは通常の連続鋳造 (CaO ・ZrO2を用いないス
トレート浸漬ノズルを使用し1段の静磁場を印加) を行
いノズル閉塞につき調査を行ったところ、何れの場合も
8連鋳造を終了した段階ではノズル閉塞は見られなかっ
たものの、従来のストレート浸漬ノズルでは図9のよう
にノズル先端部に介在物が付着し始めていた。
【0037】実施例2 次に、静磁場を移動することができる発生器を備えた2
ストランド連鋳機を用い、ストレート浸漬ノズル+静磁
場、2孔式浸漬ノズル+静磁場として、酸素濃度が23〜
30ppm になる極低炭アルミキルド鋼の連続鋳造を下記の
条件で8チャージ連続して行った。
【0038】 鋳造条件 ノズル詰まり防止のガス吹き込み量:14Nl/min 連続鋳造鋳用鋳型のサイズ:厚さ方向の寸法220mm 、幅方向の寸法1600mm 高さ方向の寸法800mm タンデイッシュでの溶鋼のスーパーヒート:20〜24℃ スループット:4.0 ton/min
【0039】2ストランド連鋳機のうちの一方のストラ
ンドでは、この発明に従う連続鋳造を行い (ストレート
浸漬ノズルを使用しその吐出口の先端部を含むように1
段の静磁場を印加) 、もう一方のストランドでは2孔式
の浸漬ノズルを使用し、その下端の2箇所に静磁場を印
加しつつ連続鋳造を行った。
【0040】図10(a)(b)に静磁場発生器の配置状況を示
す。静磁場発生器としては、磁極の寸法は幅方向におい
て500 mm、高さ方向において200 〜250 mmで、最大磁束
密度が0.3 Tになるものを使用した。
【0041】連続鋳造中に、溶鋼流制御を行うスライデ
ィングによりノズル閉塞を確認しながら鋳造を行ったと
ころ、2孔式の浸漬ノズルを使用した場合は、静磁場印
加を行っても4連ですでにノズル閉塞が発生し、ノズル
交換を行わなければならなかったが、この発明に従って
連続鋳造を行った場合では8チャージ連続して行っても
ノズル閉塞は勿論のこと、ノズル先端における介在物の
付着は見られなかった。
【0042】次いで一方のストランドでは、CaO ・ZrO2
からなるストレート浸漬ノズルを使用して1段の静磁場
を印加した連続鋳造を行い、他方のストランドでは通常
のストレート浸漬ノズル (CaO ・ZrO2からなるものを使
用せず) を使用して1段の静磁場を印加した連続鋳造を
行った。その結果、何れの場合も8チャージ連続して鋳
造を行ってもノズル閉塞は見られなかったが、従来のス
トレート浸漬ノズルを使用した連続鋳造ではノズル先端
部に介在物が付着しつつあった。
【0043】実施例3 次に、静磁場を移動することができる静磁場発生器を備
えた2ストランド連鋳機を用い、ストレート浸漬ノズル
+静磁場、2孔式浸漬ノズル+静磁場として酸素濃度が
25〜33ppm の極低炭素アルミキルド鋼の連続鋳造を下記
の条件で8チャージ連続して行った。
【0044】 鋳造条件 ノズル詰まり防止のガス吹き込み量:14〜16Nl/min 鋳造鋳型のサイズ:厚さ方向方向の寸法220mm 、幅方向の寸法1500mm 高さ方向の寸法800mm タンデイッシュでの溶鋼のスーパーヒート:21〜25℃ スループット:3.9 ton/min
【0045】2ストランド連鋳機のうちの一方のストラ
ンドでは、この発明に従う連続鋳造を行い (ストレート
浸漬ノズルを使用し吐出口を含ませずにその下端に1段
の静磁場を印加) 、もう一方のストランドでは2孔式の
浸漬ノズルを使用し、その下端の2箇所に静磁場を印加
しつつ連続鋳造を行った。
【0046】図11(a)(b)は静磁場発生器の配置状況を示
した図であって、該静磁場発生器としては磁極の寸法が
幅方向において500 mm、高さ方向において200 〜250 mm
で、最大磁束密度が0.05〜0.5 Tになるものを使用し
た。
【0047】連続鋳造中に、溶鋼流制御を行うスライデ
イングによりノズル閉塞を確認しながら鋳造を行ったと
ころ、2孔式の浸漬ノズルを使用した場合は、、静磁場
印加を行っても4チャージ目ですでにノズル閉塞が発生
し、ノズルの交換を行う必要があったが、この発明に従
って連続鋳造を行った場合には、8チャージ目において
もノズル閉塞は起こらず、ノズル先端における介在物の
付着も見られなかった。
【0048】次いで一方のストランドでは、CaO ・ZrO2
からなるストレート浸漬ノズルを使用して1段の静磁場
を印加した連続鋳造を行い、他方のストランドでは通常
のストレート浸漬ノズル (CaO ・ZrO2からなるものを使
用せず) を使用して1段の静磁場を印加した連続鋳造を
行った。その結果、何れの場合も8チャージ連続して鋳
造を行ってもノズル閉塞は見られなかったが、従来のス
トレート浸漬ノズルを使用した場合には、ノズル先端部
に介在物が付着し始めていた。
【0049】実施例4 連続鋳造用鋳型のメニスカス部とストレート浸漬ノズル
のノズル吐出口下端において静磁場を印加しつつ、酸素
濃度が25〜35ppm の極低炭素アルミキルド鋼を下記の条
件で8チャージ連続して鋳造した。
【0050】 鋳造条件 ノズル詰まり防止のガス吹き込み量:13〜16Nl/min 鋳造鋳型のサイズ:厚み方向の寸法260mm 、幅方向の寸法1600mm 高さ方向の寸法800mm タンデイッシュでの溶鋼のスーパーヒート:20〜26℃ スループット:4.8 ton/min
【0051】そして、2ストランド連鋳機のうちの一方
のストランドでは、この発明に従う連続鋳造を行い (ス
トレートノズルを使用しノズル吐出口の下側とメニスカ
ス部に静磁場を印加) 、もう一方のストランドでは従来
使用されているストレート浸漬ノズルを使用し上記同様
の2段の静磁場を印加して鋳造を行った。
【0052】図12(a)(b)は静磁場発生器の配置状況を示
した図である。メニスカス部に配置した静磁場発生器と
しては磁極の寸法が幅方向において1700 mm 、高さ方向
において200 〜250mm になり、最大磁束密度が0.05〜0.
5 Tになるものを、また、ノズル吐出口下側に配置した
静磁場発生器としては磁極の寸法が幅方向において500
mm、高さ方向において200 〜250 mmになり、最大磁束密
度が0.05〜0.5 Tになるものを使用した。
【0053】連続鋳造中に、溶鋼流制御を行うスライデ
イングによりノズル閉塞を確認しながら鋳造を行った結
果、何れの場合も8チャージ連続して鋳造を行ってもノ
ズル閉塞は起こらなかったが、従来のストレートノズル
ではノズル先端部に介在物が発生し始めていた。
【0054】2ストランドのコイル品質について、冷延
材に発生する欠陥を観察したところ図13に示すようにこ
の発明に従って連続鋳造した場合には、通常の連続鋳造
をしたものに比較してコイルの欠陥の発生率 (コイル欠
陥発生指数は欠陥箇所を1mとしてコイル全体の長さで
割ったものの平均を表示したもの) が低いことが明らか
となった。
【0055】実施例5 連続鋳造用鋳型のメニスカス部に静磁場を印加するとと
もに、ストレート浸漬ノズルのノズル吐出口の下端の全
幅にわたって静磁場を印加し酸素濃度が25〜35ppm の極
低炭素アルミキルド鋼を下記の条件で8チャージ連続し
て鋳造した。
【0056】 ノズル詰まり防止のガス吹き込み量:13〜16Nl/min 鋳造鋳型のサイズ:厚み方向の寸法260mm 、幅方向の寸法1600mm 高さ方向の寸法800mm タンデイッシュでの溶鋼のスーパーヒート:20〜27℃ スループット:4.8 ton/min
【0057】2ストランド連鋳機のうちの一方のストラ
ンドにおいては、この発明に従う連続鋳造を行い (スト
レート浸漬ノズルを使用しノズル吐出口の下側とメニス
カス部に静磁場を印加) 、もう一方のストランドにおい
ては、従来使用されているストレート浸漬ノズルを使用
し上記と同様2段の静磁場を印加して鋳造をおこなっ
た。
【0058】図14(a)(b)は静磁場発生器の配置状況を示
したものである。メニスカス部に配置した静磁場発生器
は磁極の寸法が幅方向において1700mm、高さ方向に お
いて200 〜250 mmになり、最大磁束密度が0.05〜0.5 T
になるものを、また、ノズル吐出口下側に配置した静磁
場発生器としては磁極の寸法が幅方向において1700mm、
高さ方向において200 〜250 mmになり、最大磁束密度が
0.05〜0.5 Tになるものを使用した。
【0059】連続鋳造中に、溶鋼流制御を行うスライデ
イングによりノズル閉塞を確認しながら鋳造を行った。
その結果、何れの場合も8チャージ終了段階においても
ノズル閉塞は起こらなかったが、従来のストレート浸漬
ノズルではノズル先端部に介在物が発生し始めていた。
【0060】2ストランドのコイル品質について、冷延
材に発生する欠陥を観察したところ図15に示すように、
この発明に従う連続鋳造を行った場合においては、通常
の連続鋳造をした場合に比較してコイルの欠陥発生率が
低いことが明らかとなった。
【0061】なお、上記の実施例ではノズル吐出口の下
端において印加した静磁場はすべて一段としたが、これ
はさらに多段にすることもでき、この場合にはより一層
の改善効果が期待できるのは言うまでもない。
【0062】また、メニスカス部の近傍では湯面全面を
覆うように静磁場を発生させることが重要になる。とい
うのは、例えば溶鋼の湯面に静磁場が及ばず単に湯面下
部にのみに作用した場合には、湯面下の流れを制動する
ことが可能でも溶鋼の湯面の振動を抑えるとができない
ため、湯面振動による湯面のモールドパウダー巻き込み
が発生してしまうからである。
【0063】この発明では静磁場がとくに重要な役割を
果たしているが、この磁場の印加領域は以下のようにす
ることが肝要である。まず静磁場はノズルの先端部を含
むかまたはノズル先端部より下側、これよりも下方にお
いて適用する。とくにノズル先端部の吐出口が磁場内に
存在させておくと、溶鋼吐出流が、静磁場によって十分
減速された緩やかな下降流となるからである。また、こ
の発明においてはノズル先端部をCaO ・ZrO2からなるも
のとして説明したが、この発明はこれのみに限定される
ものではなく介在物の付着防止効果が期待できる材質で
あればよい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば安
定した連続鋳造が可能になり製品品質および生産性の向
上を図ることができる。とくに、浸漬ノズルのノズル使
用チャージ数を従来の連続鋳造に比較し飛躍的に延長す
ることができるようになった。
【0065】また、静磁場の印加する領域を多段にする
ことにより溶鋼流のより一層の均一化が可能であり従来
では得られなかった良質の連鋳スラブを得ることができ
る。
【0066】溶鋼の酸素濃度が低い場合には、ノズル詰
まり防止用のガスを吹込む必要がないためこのようなガ
スに起因した品質欠陥をも回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は2孔式浸漬ノズルの構造を示した図で
ある。
【図2】従来のストレート浸漬ノズルの外観および断面
を示した図である。
【図3】(a)(b)はこの発明の実施に用いて好適な鋳造装
置の要部の構成を示した図である。
【図4】(a)(b)(c)はこの発明の実施に用いて好適な浸
漬ノズルを示した図である。
【図5】従来のストレートノズルを示した図である。
【図6】(a)(b)は静磁場発生器の配置状況を示した図で
ある。
【図7】ノズルの閉塞状況を示した図である
【図8】この発明の実施に際して使用したノズルの先端
部の状況を示した図である。
【図9】従来の浸漬ノズルを使用した連続鋳造における
ノズル先端の状況を示した図である。
【図10】(a) はこの発明に従う連続鋳造を行った場合
の状況を示した図であり、(b) は従来方式に従って連続
鋳造を行った場合の状況を示した図である。
【図11】(a) はこの発明に従う連続鋳造を行った場合
の状況を示した図であり、(b) は従来方式に従って連続
鋳造を行った場合の状況を示した図である。
【図12】(a) はこの発明に従う連続鋳造を行った場合
の状況を示した図であり、(b) は従来方式に従って連続
鋳造を行った場合の状況を示した図である。
【図13】コイル欠陥発生率を調査した結果を示した図
である。
【図14】(a) はこの発明に従う連続鋳造を行った場合
の状況を示した図であり、(b) は従来方式に従って連続
鋳造を行った場合の状況を示した図である。
【図15】コイル欠陥発生率を調査した結果を示した図
である。
【符号の説明】
1 連続鋳造鋳型 2 浸漬ノズル 3 静磁場発生器 4 静磁場発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 徹也 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 仮屋 和広 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 片岡 圀彦 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 北野 嘉久 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデイッシュ内の溶鋼を、一対の短辺
    壁と長辺壁の組み合わせからなる連続鋳造鋳型内に、該
    タンデイッシュとつながる浸漬ノズルを通して供給しつ
    つ、スラブの連続鋳造を行うに当たり、 タンデッシュにつながる浸漬ノズルとしてノズルの先端
    部またはノズルの内外面を介在物の付着しにくい複合材
    質からなる単孔ノズルを用い、該ノズルによる溶鋼の供
    給中、長辺壁の相互間において継続して静磁場を印加す
    ることを特徴とする静磁場を利用した鋼の連続鋳造方
    法。
  2. 【請求項2】 静磁場を浸漬ノズルのノズル吐出口近傍
    において印加する請求項1記載の連続鋳造方法。
  3. 【請求項3】 静磁場を浸漬ノズルのノズル吐出口より
    も下側において印加する請求項1記載の連続鋳造方法。
  4. 【請求項4】 静磁場を印加する領域の下方にてさらに
    鋳型の長辺壁相互間にわたって静磁場を印加する、請求
    項2または3記載の連続鋳造方法。
  5. 【請求項5】 メニスカスの近傍で鋳型の長辺壁相互間
    にわたって静磁場を印加する、請求項1〜4の何れかに
    記載の連続鋳造方法。
  6. 【請求項6】 静磁場を連続鋳造鋳型の長辺壁の幅方向
    の全域に印加する請求項1〜5の何れかに記載の連続鋳
    造方法。
JP10704896A 1996-04-26 1996-04-26 静磁場を利用した鋼の連続鋳造方法 Pending JPH09295111A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040017880A (ko) * 2002-08-22 2004-03-02 주식회사 포스코 개재물 탈락 방지용 침지 노즐
CN101664801B (zh) 2009-10-19 2011-10-05 东北大学 稳恒磁场作用下铝合金低过热度复合铸造的方法及装置

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