JPH09295270A - 超精密超砥粒工具及びその製造方法 - Google Patents
超精密超砥粒工具及びその製造方法Info
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- JPH09295270A JPH09295270A JP13066996A JP13066996A JPH09295270A JP H09295270 A JPH09295270 A JP H09295270A JP 13066996 A JP13066996 A JP 13066996A JP 13066996 A JP13066996 A JP 13066996A JP H09295270 A JPH09295270 A JP H09295270A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超砥粒の粒径および突き出し量が均一で切れ
刃先端面が揃った、超精密超砥粒工具を提供する。 【解決手段】 予めリング状型5所要表面の形状精度を
1.5μm以内、表面粗さを1.5μmRmax以内に仕上げ
ておき、その仕上げ面に平均粒径が0.5〜1500μmの範
囲内で、略揃った粒径の超砥粒1を第1と第2の異なっ
た金属メッキ7、2によって単層固着した後、リング状
内に台金4を挿通し、台金4の外周と第2の金属メッキ
2との隙間を結合材3で結合した後、型5と第1の金属
メッキ7を除去する。該除去面上を浅く仕上加工して、
揃った切れ刃先端面16を形成する。
刃先端面が揃った、超精密超砥粒工具を提供する。 【解決手段】 予めリング状型5所要表面の形状精度を
1.5μm以内、表面粗さを1.5μmRmax以内に仕上げ
ておき、その仕上げ面に平均粒径が0.5〜1500μmの範
囲内で、略揃った粒径の超砥粒1を第1と第2の異なっ
た金属メッキ7、2によって単層固着した後、リング状
内に台金4を挿通し、台金4の外周と第2の金属メッキ
2との隙間を結合材3で結合した後、型5と第1の金属
メッキ7を除去する。該除去面上を浅く仕上加工して、
揃った切れ刃先端面16を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種金属、セラミッ
クス、ガラス、プラスチックスなどの各種材料の研削加
工に用いられる超砥粒工具、特に半導体などの電子部品
材料の精密加工に用いられる高精度研削や各種一般砥石
のドレッシングに用いられるロータリードレッサ等の超
精密超砥粒工具に関する。
クス、ガラス、プラスチックスなどの各種材料の研削加
工に用いられる超砥粒工具、特に半導体などの電子部品
材料の精密加工に用いられる高精度研削や各種一般砥石
のドレッシングに用いられるロータリードレッサ等の超
精密超砥粒工具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ダイヤモンドやCBN等の超砥粒
を用いた工具、特に高精度な研削やドレッシングに用い
られる超砥粒工具は各砥粒の切れ刃の位置が要求される
所定形状基準線に対して、バラツキが少ないことが要求
される。従来この砥粒切れ刃の所定形状基準線に対する
バラツキを小さくするために、砥面をダイヤモンドホイ
ールでツルーイングしたり、各種超砥粒ホイールを一般
砥石を用いた機械的な方法や放電加工を用いた電気的な
方法など各種方法でツルーイングする方法が用いられて
きた。さらにロータリードレッサや超砥粒ホイールは、
砥粒切れ刃が高い精度で揃っているばかりでなく、良好
に切り屑を生成・排出できるために砥粒の結合剤層から
の良好な砥粒突き出し高さと、長い工具寿命を得るため
の良好な砥粒保持力が求められる。この砥粒突き出し高
さを得るために、砥粒層の結合剤のみを除去するドレッ
シングと呼ばれる作業が用いられる。この作業に一般砥
石や遊離砥粒を用いる機械的な方法や放電・電解・エッ
チングなどの電気・電気化学・化学的な方法など、各種
ドレッシング方法が知られている。
を用いた工具、特に高精度な研削やドレッシングに用い
られる超砥粒工具は各砥粒の切れ刃の位置が要求される
所定形状基準線に対して、バラツキが少ないことが要求
される。従来この砥粒切れ刃の所定形状基準線に対する
バラツキを小さくするために、砥面をダイヤモンドホイ
ールでツルーイングしたり、各種超砥粒ホイールを一般
砥石を用いた機械的な方法や放電加工を用いた電気的な
方法など各種方法でツルーイングする方法が用いられて
きた。さらにロータリードレッサや超砥粒ホイールは、
砥粒切れ刃が高い精度で揃っているばかりでなく、良好
に切り屑を生成・排出できるために砥粒の結合剤層から
の良好な砥粒突き出し高さと、長い工具寿命を得るため
の良好な砥粒保持力が求められる。この砥粒突き出し高
さを得るために、砥粒層の結合剤のみを除去するドレッ
シングと呼ばれる作業が用いられる。この作業に一般砥
石や遊離砥粒を用いる機械的な方法や放電・電解・エッ
チングなどの電気・電気化学・化学的な方法など、各種
ドレッシング方法が知られている。
【0003】また特公昭56−42430号は、上記従
来の砥面の加工過程等での歪や変形を生じることなく、
切れ刃のバラツキを小さくする即ち、均一な切れ刃高さ
の超砥粒層を形成しようと言うもので、超砥粒を複数の
金属メッキ層により金属素板上に固着し、更に該金属メ
ッキ層上に基台を積層した後、上記金属素板と金属メッ
キ層の一つを溶解除去して、各超砥粒を突出させると、
言う提案である。
来の砥面の加工過程等での歪や変形を生じることなく、
切れ刃のバラツキを小さくする即ち、均一な切れ刃高さ
の超砥粒層を形成しようと言うもので、超砥粒を複数の
金属メッキ層により金属素板上に固着し、更に該金属メ
ッキ層上に基台を積層した後、上記金属素板と金属メッ
キ層の一つを溶解除去して、各超砥粒を突出させると、
言う提案である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のツルーイング方
法により砥粒切れ刃高さを揃える方法は、特殊な技能が
必要な上多くの時間を要し、また専用の設備が必要であ
った。さらに、超砥粒工具の砥面が円弧状など非平面で
ある総形形状の場合、さらに困難であった。また、この
場合の各砥粒切れ刃の所定形状基準線に対する高さのバ
ラツキ精度は、あまり高くすることができず、±3μm
程度が何とかできる程度であった。さらに従来のツルー
イング方法によると、大きさ突き出しの度合共に不揃い
な超砥粒を何らかの方法で加工しツルーイングするた
め、超砥粒切れ刃の平坦化の程度は不均一で、ダメージ
を受けやすく、これを保持する結合層も不均一で僅少に
なりやすく、保持力、研削屑の排除作用(チップポケッ
ト)共に小さく、その結果、工具の切れ味が低下すると
共に使用できる期間も短くなる。従来のドレッシング方
法により砥粒突き出し高さを得る方法は、均一な突き出
しが得られにくい、大きな突き出し高さを得ようとする
と砥粒保持力が低くなる、特殊な設備が必要など、多く
の欠点を持っていた。また前記提案は、高品質の砥石を
製造する方法として秀れたものであるが、実際実施に当
っては、熟練を要する作業が多く、工業生産上必らずし
も充分とは言い難い。従って、本発明の目的は、超砥粒
が未加工の状態で既に均一に突出し、強固に保持されて
おり、その最先端を極く浅く仕上加工することにより、
切れ味、精度共に高い即ち切削抵抗の増大を最小に止め
て、高精度の加工特性を有する超精密超砥粒工具並びに
該工具を容易に製造する方法を提供しようとするもので
ある。
法により砥粒切れ刃高さを揃える方法は、特殊な技能が
必要な上多くの時間を要し、また専用の設備が必要であ
った。さらに、超砥粒工具の砥面が円弧状など非平面で
ある総形形状の場合、さらに困難であった。また、この
場合の各砥粒切れ刃の所定形状基準線に対する高さのバ
ラツキ精度は、あまり高くすることができず、±3μm
程度が何とかできる程度であった。さらに従来のツルー
イング方法によると、大きさ突き出しの度合共に不揃い
な超砥粒を何らかの方法で加工しツルーイングするた
め、超砥粒切れ刃の平坦化の程度は不均一で、ダメージ
を受けやすく、これを保持する結合層も不均一で僅少に
なりやすく、保持力、研削屑の排除作用(チップポケッ
ト)共に小さく、その結果、工具の切れ味が低下すると
共に使用できる期間も短くなる。従来のドレッシング方
法により砥粒突き出し高さを得る方法は、均一な突き出
しが得られにくい、大きな突き出し高さを得ようとする
と砥粒保持力が低くなる、特殊な設備が必要など、多く
の欠点を持っていた。また前記提案は、高品質の砥石を
製造する方法として秀れたものであるが、実際実施に当
っては、熟練を要する作業が多く、工業生産上必らずし
も充分とは言い難い。従って、本発明の目的は、超砥粒
が未加工の状態で既に均一に突出し、強固に保持されて
おり、その最先端を極く浅く仕上加工することにより、
切れ味、精度共に高い即ち切削抵抗の増大を最小に止め
て、高精度の加工特性を有する超精密超砥粒工具並びに
該工具を容易に製造する方法を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明における超砥粒層を形成する砥粒は、平均粒
径が0.5 〜1500μm、好ましくは50〜1500μmの範囲内
で略揃った粒径のものが選定され、かつこの超砥粒は金
属メッキ部より均一に突き出し、この均一に突き出した
超砥粒の最先端を超砥粒の平均粒径の30%以内の深さの
範囲において仕上加工して、所定形状基準線に対して±
1.5μm以内の砥面に形成したことを第1の特徴とする
ものである。超砥粒の突出しない側の金属メッキ部は、
台金の外縁に結合材を介して一体に結合されている。
め、本発明における超砥粒層を形成する砥粒は、平均粒
径が0.5 〜1500μm、好ましくは50〜1500μmの範囲内
で略揃った粒径のものが選定され、かつこの超砥粒は金
属メッキ部より均一に突き出し、この均一に突き出した
超砥粒の最先端を超砥粒の平均粒径の30%以内の深さの
範囲において仕上加工して、所定形状基準線に対して±
1.5μm以内の砥面に形成したことを第1の特徴とする
ものである。超砥粒の突出しない側の金属メッキ部は、
台金の外縁に結合材を介して一体に結合されている。
【0006】そして、この第1の特徴を具えた超精密砥
粒工具は、次の工程を具備する製造法によって容易に製
作することができる。本発明者らは、先きに特願平8−
19454号により、型の所用表面に0.5〜1500μmの
範囲で略揃った超砥粒を単層に第1の金属メッキで固着
し、更にその上に異種の第2の金属メッキを施した後、
型と第1の金属メッキを除いて、切れ刃高さおよび突き
出し高さの均一な砥石を提案した。
粒工具は、次の工程を具備する製造法によって容易に製
作することができる。本発明者らは、先きに特願平8−
19454号により、型の所用表面に0.5〜1500μmの
範囲で略揃った超砥粒を単層に第1の金属メッキで固着
し、更にその上に異種の第2の金属メッキを施した後、
型と第1の金属メッキを除いて、切れ刃高さおよび突き
出し高さの均一な砥石を提案した。
【0007】この提案の型は、型の所用表面の形状精度
及び真円度並びに表面粗さを、使用する超砥粒の平均粒
度と併せ、充分に吟味しておく必要があることに着目し
たものである。即ち所用の型表面が平面形状の場合、そ
の型精度は超硬合金バイトによる旋削加工を施してうね
りを含む表面粗さRmax2.2μm程度、総型バイト加
工でRmax 2.0μm程度で、各超砥粒の切り刃先端を
± 2.0μm程度以内とすることは困難である。
及び真円度並びに表面粗さを、使用する超砥粒の平均粒
度と併せ、充分に吟味しておく必要があることに着目し
たものである。即ち所用の型表面が平面形状の場合、そ
の型精度は超硬合金バイトによる旋削加工を施してうね
りを含む表面粗さRmax2.2μm程度、総型バイト加
工でRmax 2.0μm程度で、各超砥粒の切り刃先端を
± 2.0μm程度以内とすることは困難である。
【0008】同提案は、この困難性を超砥粒として平均
粒径が50μmを超え1500μm以下の略揃ったものを使用
する場合は、型の所用表面を超精密加工機を用いた研削
加工などの機械加工により形状精度及び真円度を1.5μ
m以内、表面粗さをRmax1.5μm以内に仕上げたも
のを準備し、この仕上げ面上に超砥粒を付着させて、そ
の切り刃先端を均一に揃えて解決したものである。
粒径が50μmを超え1500μm以下の略揃ったものを使用
する場合は、型の所用表面を超精密加工機を用いた研削
加工などの機械加工により形状精度及び真円度を1.5μ
m以内、表面粗さをRmax1.5μm以内に仕上げたも
のを準備し、この仕上げ面上に超砥粒を付着させて、そ
の切り刃先端を均一に揃えて解決したものである。
【0009】超砥粒として平均粒径が0.5〜50μmの略
揃ったものを使用する場合は、形状精度及び真円度は
0.8μm以内、表面粗さは 0.8μmRmax以内とす
る。そして、上記により形成された超砥粒層の金属メッ
キ部を台金に結合材によって一体に結合した後、型は機
械加工、エッチングなどにより除去して、揃った超砥粒
の型付着面側を露出させている。
揃ったものを使用する場合は、形状精度及び真円度は
0.8μm以内、表面粗さは 0.8μmRmax以内とす
る。そして、上記により形成された超砥粒層の金属メッ
キ部を台金に結合材によって一体に結合した後、型は機
械加工、エッチングなどにより除去して、揃った超砥粒
の型付着面側を露出させている。
【0010】この提案の工具は、超砥粒層の砥面に突き
出した刃先端が、ツルーイング等の何等の仕上加工を施
さない状態で、均一な高さに揃っている点で傑出してお
り、切れ味がよく刃先未加工でなじみ易い材料の研削や
ドレッシングには好適であるが、特に高い面粗さの求め
られる精密研削などにおいては、なお充分とは言い難
い。
出した刃先端が、ツルーイング等の何等の仕上加工を施
さない状態で、均一な高さに揃っている点で傑出してお
り、切れ味がよく刃先未加工でなじみ易い材料の研削や
ドレッシングには好適であるが、特に高い面粗さの求め
られる精密研削などにおいては、なお充分とは言い難
い。
【0011】従って、本発明は上記提案の砥石の研削精
度を向上さすため、その超砥粒層の砥面に、更に浅い仕
上加工を施して、均一の高さに突き出した各砥粒の最先
端をその平均粒径の30%以内の範囲で除去し、さらに高
精度に揃った刃先端面を備えた砥石を製造することを第
2の特徴とするものである。
度を向上さすため、その超砥粒層の砥面に、更に浅い仕
上加工を施して、均一の高さに突き出した各砥粒の最先
端をその平均粒径の30%以内の範囲で除去し、さらに高
精度に揃った刃先端面を備えた砥石を製造することを第
2の特徴とするものである。
【0012】この超砥粒層の形成並びにその砥面の仕上
げにおいて具備すべき工程は次の二つとなる。 その第1は、先ず型の所要表面の形状精度および真円度
を整える工程と、整えた型を平均粒径が0.5〜1500μm
の範囲内で略揃った粒径の超砥粒を含む金属メッキ液中
に浸漬して、上記各超砥粒を単層で、その高さの1/2
以上が露出する厚さの第1の金属メッキを施す工程と、
上記金属メッキ上に各砥粒が完全に埋没する厚さの第1
の金属とは異なる第2の金属メッキを施す工程と、上記
金属メッキ部の端に台金を配置して、該金属メッキ部と
台金の間を結合材によって一体に結合する工程と、該型
を除去し、第1の金属メッキをエッチングにより除去し
て、第2の金属メッキ部によって固着された超砥粒面を
露出する工程と、該超砥粒の突き出した超砥粒層表面を
仕上加工する工程とを具備することである。
げにおいて具備すべき工程は次の二つとなる。 その第1は、先ず型の所要表面の形状精度および真円度
を整える工程と、整えた型を平均粒径が0.5〜1500μm
の範囲内で略揃った粒径の超砥粒を含む金属メッキ液中
に浸漬して、上記各超砥粒を単層で、その高さの1/2
以上が露出する厚さの第1の金属メッキを施す工程と、
上記金属メッキ上に各砥粒が完全に埋没する厚さの第1
の金属とは異なる第2の金属メッキを施す工程と、上記
金属メッキ部の端に台金を配置して、該金属メッキ部と
台金の間を結合材によって一体に結合する工程と、該型
を除去し、第1の金属メッキをエッチングにより除去し
て、第2の金属メッキ部によって固着された超砥粒面を
露出する工程と、該超砥粒の突き出した超砥粒層表面を
仕上加工する工程とを具備することである。
【0013】その第2は、上記と同様にして整えた型の
所要表面に平均粒径が 0.5〜1500μmの範囲内で略揃っ
た粒径の超砥粒を導電性接着剤で単層に付着する工程
と、該超砥粒を付着した型を金属メッキ液中に浸漬し
て、上記各超砥粒の高さの1/2以上が露出する厚さの
第1の金属メッキを施す工程と、上記金属メッキ上に各
超砥粒が完全に埋没する厚さの第1の金属メッキとは異
なる第2の金属メッキを施す工程と、上記メッキにより
固着された超砥粒層から型を除去する工程と、前記第2
の金属メッキ部と台金外縁とを結合材を介して一体に結
合する工程と、前記超砥粒層の第1の金属メッキをエッ
チングにより除去して超砥粒を均一に露出する工程と、
該超砥粒の突き出した超砥粒層表面を仕上加工する工程
とを具備することである。
所要表面に平均粒径が 0.5〜1500μmの範囲内で略揃っ
た粒径の超砥粒を導電性接着剤で単層に付着する工程
と、該超砥粒を付着した型を金属メッキ液中に浸漬し
て、上記各超砥粒の高さの1/2以上が露出する厚さの
第1の金属メッキを施す工程と、上記金属メッキ上に各
超砥粒が完全に埋没する厚さの第1の金属メッキとは異
なる第2の金属メッキを施す工程と、上記メッキにより
固着された超砥粒層から型を除去する工程と、前記第2
の金属メッキ部と台金外縁とを結合材を介して一体に結
合する工程と、前記超砥粒層の第1の金属メッキをエッ
チングにより除去して超砥粒を均一に露出する工程と、
該超砥粒の突き出した超砥粒層表面を仕上加工する工程
とを具備することである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下実施例によりその内容を詳し
く説明する。
く説明する。
【0015】
(実施例1)図1は実施例工具の縦断側面図で、図2
A、B、C及び図3は夫々その一つの製造工程を示す概
略図である。図1において、1は#30(平均粒径 590μ
m)のダイヤモンド粒子で、約 1.5mm厚のNiのメッキ
部2の表面より70μmの高さで略均一に突き出してい
る。3は、該メッキ部2と鋼製の台金4の外縁とを1体
に結合する結合材で、実施例では厚さ略2mmの低融点合
金である。超砥粒であるダイヤモンド粒子1の突き出し
が均一であるが、この各粒の最外端をとも擦りにより10
μm削除して、平坦な切り刃先端面16とし、この平坦面
上が所定形状基準線に対し± 1.0μm以内となるように
形成してある。従って殆ど切れ味を捐じることなく研削
精度が向上し、またこの粒子を固着するNiメッキ部2
は、図4に示すように該粒子の周辺15がゆるむことなく
充分に粒子に密着固定しているので、高い研削性能、寿
命が維持される。なお、当実施例における工具の外径D
は100mm、軸孔8の直径Hは32mm、厚さTは22mmであ
る。この場合外径Dが所定形状基準線となる。
A、B、C及び図3は夫々その一つの製造工程を示す概
略図である。図1において、1は#30(平均粒径 590μ
m)のダイヤモンド粒子で、約 1.5mm厚のNiのメッキ
部2の表面より70μmの高さで略均一に突き出してい
る。3は、該メッキ部2と鋼製の台金4の外縁とを1体
に結合する結合材で、実施例では厚さ略2mmの低融点合
金である。超砥粒であるダイヤモンド粒子1の突き出し
が均一であるが、この各粒の最外端をとも擦りにより10
μm削除して、平坦な切り刃先端面16とし、この平坦面
上が所定形状基準線に対し± 1.0μm以内となるように
形成してある。従って殆ど切れ味を捐じることなく研削
精度が向上し、またこの粒子を固着するNiメッキ部2
は、図4に示すように該粒子の周辺15がゆるむことなく
充分に粒子に密着固定しているので、高い研削性能、寿
命が維持される。なお、当実施例における工具の外径D
は100mm、軸孔8の直径Hは32mm、厚さTは22mmであ
る。この場合外径Dが所定形状基準線となる。
【0016】次にその製造法の1例を示す。図2Aにお
いて、5は黒鉛製等のリング状型で、その所用表面に当
る内壁面は超精密加工機を用い切削加工等により、真円
度および円筒度共 1.5μm以内で表面粗さは 1.5μmR
max以内に形成されている。その内壁面に#30のダイ
ヤモンド粒子1をCu入り合成樹脂のような導電性接着
剤6で一層に散布保持し、この型をその侭または加熱し
て樹脂を硬化した後Cuのメッキ浴中に浸漬して、厚さ
60〜100 μmのCuメッキ層7を形成する。次いでメッ
キ浴を替えて、上記Cuメッキ層7上に前記ダイヤモン
ド粒子1が埋没する 1.5mm厚さのNiメッキ部2を施
す。
いて、5は黒鉛製等のリング状型で、その所用表面に当
る内壁面は超精密加工機を用い切削加工等により、真円
度および円筒度共 1.5μm以内で表面粗さは 1.5μmR
max以内に形成されている。その内壁面に#30のダイ
ヤモンド粒子1をCu入り合成樹脂のような導電性接着
剤6で一層に散布保持し、この型をその侭または加熱し
て樹脂を硬化した後Cuのメッキ浴中に浸漬して、厚さ
60〜100 μmのCuメッキ層7を形成する。次いでメッ
キ浴を替えて、上記Cuメッキ層7上に前記ダイヤモン
ド粒子1が埋没する 1.5mm厚さのNiメッキ部2を施
す。
【0017】上記Cuメッキ及びNiメッキの夫々の条
件は下記によった。 (Cuメッキ) 液の組成 ピロリン酸銅 75〜105 g/l 金属銅 26〜36 g/l ピロリン酸カリ 280 〜370 g/l アンモニア水 2〜5 cc/l 光沢剤 1〜4 cc/l メッキ条件 電流密度 0.2 A/dm2 温度 45〜50℃
件は下記によった。 (Cuメッキ) 液の組成 ピロリン酸銅 75〜105 g/l 金属銅 26〜36 g/l ピロリン酸カリ 280 〜370 g/l アンモニア水 2〜5 cc/l 光沢剤 1〜4 cc/l メッキ条件 電流密度 0.2 A/dm2 温度 45〜50℃
【0018】(Niメッキ) 液の組成 硫酸ニッケル 250g/l 塩化ニッケル 45g/l ホウ酸 40g/l 光沢剤 1g/l メッキ条件 電流密度 1A/dm2 温度 40〜45℃
【0019】図2Bは、上記図2Aに示すNiメッキ部
2を、低融点合金よりなる結合材3により鋼製の工具台
金4の外縁に一体に結合し、型5を破壊除去した状態を
示す。なお実施例では結合材3の厚みは2mmとしたが必
要により増減することができる。また型5の除去を台金
4との結合前に行う場合もある。
2を、低融点合金よりなる結合材3により鋼製の工具台
金4の外縁に一体に結合し、型5を破壊除去した状態を
示す。なお実施例では結合材3の厚みは2mmとしたが必
要により増減することができる。また型5の除去を台金
4との結合前に行う場合もある。
【0020】上記の工程によって得た工具全体をまたは
メッキ部分のみをCuのエッチング液中に浸漬してCu
のメッキ層7を溶解除去する。この際Niメッキ部2は
溶解せず、Niメッキ部2によるダイヤモンド粒子1の
保持はゆるぎがなく、かつ予め設定されたCuのメッキ
層7の厚みだけが完全に溶解除去されて、ダイヤモンド
粒子1の均一な突き出し量が保証される。なお、Cuの
メッキ層7の表面に導電性接着剤の樹脂の残存が認めら
れるときは、これを加熱分解あるいは機械的に除去すれ
ばよい。
メッキ部分のみをCuのエッチング液中に浸漬してCu
のメッキ層7を溶解除去する。この際Niメッキ部2は
溶解せず、Niメッキ部2によるダイヤモンド粒子1の
保持はゆるぎがなく、かつ予め設定されたCuのメッキ
層7の厚みだけが完全に溶解除去されて、ダイヤモンド
粒子1の均一な突き出し量が保証される。なお、Cuの
メッキ層7の表面に導電性接着剤の樹脂の残存が認めら
れるときは、これを加熱分解あるいは機械的に除去すれ
ばよい。
【0021】図2Cは、上記により突き出したダイヤモ
ンド粒子1の面上より、ダイヤモンド微粒を混入した砥
石によってとも擦りして、突出先端を10μm削除し、略
揃った大きさの先端面16状に形成した状態を示すもの
である。
ンド粒子1の面上より、ダイヤモンド微粒を混入した砥
石によってとも擦りして、突出先端を10μm削除し、略
揃った大きさの先端面16状に形成した状態を示すもの
である。
【0022】図3は別の実施例の概要を示すものであ
る。型5には鋼材を用いその内面壁は、超精密加工機を
用い、ダイヤモンドドレッサーで精密にドレッシングし
た一般砥石で研削加工した。この時の形状精度となる真
円度及び円筒度は0.8μm以内で表円粗さはRmax 0.
8μm以内であった。なお、上記のように、実施例にお
いては、型表面を研削加工によって仕上げたが、例えば
予め所用型表面にNiやCuなどの非鉄金属や合金を被
着しておき、その被着表面を超精密加工機を用いて切削
加工するなど、機械加工を施して所要の型精度を得るこ
ともできる。この型5をメッキ装置10内に装填する。装
置内には前記組成のCuメッキ液11を満たし、同メッキ
液中に浮遊するように平均粒度200μmのダイヤモンド
粒子1を散布し、通電することにより、該粒子1が型5
のリング状内壁に接した状態で、Cuメッキ層7が生成
され、その層によって該粒子1の型5内壁への固着が進
行する。
る。型5には鋼材を用いその内面壁は、超精密加工機を
用い、ダイヤモンドドレッサーで精密にドレッシングし
た一般砥石で研削加工した。この時の形状精度となる真
円度及び円筒度は0.8μm以内で表円粗さはRmax 0.
8μm以内であった。なお、上記のように、実施例にお
いては、型表面を研削加工によって仕上げたが、例えば
予め所用型表面にNiやCuなどの非鉄金属や合金を被
着しておき、その被着表面を超精密加工機を用いて切削
加工するなど、機械加工を施して所要の型精度を得るこ
ともできる。この型5をメッキ装置10内に装填する。装
置内には前記組成のCuメッキ液11を満たし、同メッキ
液中に浮遊するように平均粒度200μmのダイヤモンド
粒子1を散布し、通電することにより、該粒子1が型5
のリング状内壁に接した状態で、Cuメッキ層7が生成
され、その層によって該粒子1の型5内壁への固着が進
行する。
【0023】この際Cuメッキ層7の生成厚みは、前記
粒子の平均粒径の少なくとも1/2未満の範囲に止める
ことが重要であり、当実施例では厚み70μmとした。
粒子の平均粒径の少なくとも1/2未満の範囲に止める
ことが重要であり、当実施例では厚み70μmとした。
【0024】これにより、ダイヤモンド粒子1は型5の
内周壁面上に一層だけの単層として固着される。なお図
中12はCu陽極、13は型5の支持台、14はダイヤモンド
粒子1が型5の内周に集中するように装入したかごであ
る。
内周壁面上に一層だけの単層として固着される。なお図
中12はCu陽極、13は型5の支持台、14はダイヤモンド
粒子1が型5の内周に集中するように装入したかごであ
る。
【0025】上記Cuメッキ層7形成後、メッキ槽をN
iメッキ槽に替え、前記Niメッキ条件で、Cuメッキ
層7上にNiメッキ部2を形成する。このNiメッキ部
2は上記粒子1を確実に保持し、後述する台金4との結
合をよくするため、上記粒子1が完全に埋没する厚さ以
上にする必要があり、この実施例では 1.5mmとした。こ
のメッキが終った時点で、型5を切削などで除去しても
よいが本実施例では次の工程によった。なお、メッキし
た状態は図2Aの通りである。
iメッキ槽に替え、前記Niメッキ条件で、Cuメッキ
層7上にNiメッキ部2を形成する。このNiメッキ部
2は上記粒子1を確実に保持し、後述する台金4との結
合をよくするため、上記粒子1が完全に埋没する厚さ以
上にする必要があり、この実施例では 1.5mmとした。こ
のメッキが終った時点で、型5を切削などで除去しても
よいが本実施例では次の工程によった。なお、メッキし
た状態は図2Aの通りである。
【0026】2層のメッキを施した型5をメッキ槽より
取出し、所要の洗滌を施した後、予め準備された軸孔8
を有する鋼製環状の台金4を型5のリング内に挿通す
る。そして、該台金4の外周と型5の内周壁面に形成さ
れているNiメッキ部2との隙間に、低融点金属よりな
る溶融した結合材3を流し込んで、1体に結合する。実
施例における隙間は2mmである。
取出し、所要の洗滌を施した後、予め準備された軸孔8
を有する鋼製環状の台金4を型5のリング内に挿通す
る。そして、該台金4の外周と型5の内周壁面に形成さ
れているNiメッキ部2との隙間に、低融点金属よりな
る溶融した結合材3を流し込んで、1体に結合する。実
施例における隙間は2mmである。
【0027】次いで、台金4の軸孔8を旋盤の回転軸に
装着して、最外周の型5を切削除去し、Cuメッキ層7
を露出させた。この露出メッキ層7を前記同様のエッチ
ング処理により完全に除去し、更にその砥面をとも擦に
より仕上加工して砥粒先端を5μm削除し先端面16を形
成して図1に示すような工具を完成した。
装着して、最外周の型5を切削除去し、Cuメッキ層7
を露出させた。この露出メッキ層7を前記同様のエッチ
ング処理により完全に除去し、更にその砥面をとも擦に
より仕上加工して砥粒先端を5μm削除し先端面16を形
成して図1に示すような工具を完成した。
【0028】(実施例2)図5A、B、Cはカップ形超
砥粒ホイールの実施例を示すもので、ホイール径Dは25
0mm、超砥粒層の幅Wは5mmである。ホイール厚T
は25mmで、Kが所定形状基準線となる。このホイール
の製造は実施例1と同様の手段によったが、砥粒層をメ
ッキして形成するのに用いる型は、鋼材の所要表面を研
削加工して形状精度0.8μm表面粗さRmax 0.6μm
としたものを用いた。
砥粒ホイールの実施例を示すもので、ホイール径Dは25
0mm、超砥粒層の幅Wは5mmである。ホイール厚T
は25mmで、Kが所定形状基準線となる。このホイール
の製造は実施例1と同様の手段によったが、砥粒層をメ
ッキして形成するのに用いる型は、鋼材の所要表面を研
削加工して形状精度0.8μm表面粗さRmax 0.6μm
としたものを用いた。
【0029】ダイヤモンド粒子1としては、下記のよう
に平均粒径の異なる3種について多数試作した。 そして図5Cに拡大して示したように、夫々の該粒子1
の突き出し高さhの先端を、ダイヤモンド微粒混入の定
盤を用いてとも擦りし、sの深さを仕上加工(ツルーイ
ング)した。下記sの値は夫々そのダイヤモンド粒子1
の平均粒径の0から35%の深さに変化させたものであ
る。
に平均粒径の異なる3種について多数試作した。 そして図5Cに拡大して示したように、夫々の該粒子1
の突き出し高さhの先端を、ダイヤモンド微粒混入の定
盤を用いてとも擦りし、sの深さを仕上加工(ツルーイ
ング)した。下記sの値は夫々そのダイヤモンド粒子1
の平均粒径の0から35%の深さに変化させたものであ
る。
【0030】(試作例1) ダイヤモンド粒度 #20/30 ツルーイングs(μm) 0、 3、 5、10、25、50、100、200、300 (試作例2) ダイヤモンド粒度 #80/100 ツルーイングs(μm) 0、 3、 5、10、20、30、40、50、60 (試作例3) ダイヤモンド粒度 #200 /230 ツルーイングs(μm) 0、 3、 5、10、15、20、25
【0031】上記各試作例による超砥粒ホイールを用い
て、単結晶Siを−パス正面研削し、その時の研削抵抗
と表面粗さを調査した。研削条件は次の通りである。 (工作物) 材質 単結晶Si サイズ 直径 150mm 厚み1mm (加工条件) ホイール周速度 40m/s 工作物送り量 5 μm/rev of wheel 切込み深さ 1 μm 研削液 水道水
て、単結晶Siを−パス正面研削し、その時の研削抵抗
と表面粗さを調査した。研削条件は次の通りである。 (工作物) 材質 単結晶Si サイズ 直径 150mm 厚み1mm (加工条件) ホイール周速度 40m/s 工作物送り量 5 μm/rev of wheel 切込み深さ 1 μm 研削液 水道水
【0032】図6に試作例1(平均粒径としては 852μ
m)による研削結果を示す。 図によって明かなように、
ツルーイングを微小に施すだけで、工作物の表面粗さは
大幅に改善されている。 またツルーイング量を増加する
とs=50μm程度までは表面粗さは変化せず、s= 200
μmになるとむしろ粗くなる。 研削抵抗はsを大きくす
るほどで高くなり、s=200 μmでs=0の約2.5 倍と
なったが、加工は可能であった。 s=300 μmでは加工
と同時に研削焼けが発生し加工不能となった。
m)による研削結果を示す。 図によって明かなように、
ツルーイングを微小に施すだけで、工作物の表面粗さは
大幅に改善されている。 またツルーイング量を増加する
とs=50μm程度までは表面粗さは変化せず、s= 200
μmになるとむしろ粗くなる。 研削抵抗はsを大きくす
るほどで高くなり、s=200 μmでs=0の約2.5 倍と
なったが、加工は可能であった。 s=300 μmでは加工
と同時に研削焼けが発生し加工不能となった。
【0033】図7に試作例2(平均粒径としては 181μ
m)による研削結果を示す。 図によって了解されるよう
に、傾向は上記試作例1の場合とほぼ同称であるが、表
面粗さはs=3μmから50μmまでほぼ変らず、研削抵
抗はs=50μmがs=0の約1.7倍であった。 s=60μmではやはり研削焼け発生のため加工不能であ
った。
m)による研削結果を示す。 図によって了解されるよう
に、傾向は上記試作例1の場合とほぼ同称であるが、表
面粗さはs=3μmから50μmまでほぼ変らず、研削抵
抗はs=50μmがs=0の約1.7倍であった。 s=60μmではやはり研削焼け発生のため加工不能であ
った。
【0034】図8に試作例3(平均粒径としては76μ
m)による研削結果を示す。 図によって了解されるように、上記試作例2と同じ傾向
で、研削抵抗はs=20μmでs=0の約1.3倍であった。
s=25μmで研削焼けにより加工不能となった。
m)による研削結果を示す。 図によって了解されるように、上記試作例2と同じ傾向
で、研削抵抗はs=20μmでs=0の約1.3倍であった。
s=25μmで研削焼けにより加工不能となった。
【0035】上記各研削結果より、ツルーイングを施す
ことにより、工作物の表面粗さの改善が図れること、ま
た研削抵抗はツルーイング量sが大きくなることにより
増大するものの、sが超砥粒の平均粒径の30%以下の時
には研削焼けや研削割れなどの研削不良を起さずに、加
工できることが判った。
ことにより、工作物の表面粗さの改善が図れること、ま
た研削抵抗はツルーイング量sが大きくなることにより
増大するものの、sが超砥粒の平均粒径の30%以下の時
には研削焼けや研削割れなどの研削不良を起さずに、加
工できることが判った。
【0036】但し、研削抵抗があまり大きくなると表面
的には不良がなくても、工作物内部にクラックや残留応
力を発生させる可能性があること、また剛性や馬力が小
さい加工機を用いた場合は、sが3%或はそれ以下でも
目に見える不良を発生する場合があるので、10%程度以
下とすることが好ましい。
的には不良がなくても、工作物内部にクラックや残留応
力を発生させる可能性があること、また剛性や馬力が小
さい加工機を用いた場合は、sが3%或はそれ以下でも
目に見える不良を発生する場合があるので、10%程度以
下とすることが好ましい。
【0037】
【作用】本発明による工具は、超砥層の砥面が、略揃っ
た粒径の超砥粒を切れ刃高さの精度が高くかつ均一に突
き出させ、かつその砥面を浅く仕上加工して、各超砥粒
の切れ刃先端と結合層が共に均質に形成されているの
で、切れ味を損なうことも少なく高い研削精度、特に良
い仕上面粗さの研削加工を行うことができる。
た粒径の超砥粒を切れ刃高さの精度が高くかつ均一に突
き出させ、かつその砥面を浅く仕上加工して、各超砥粒
の切れ刃先端と結合層が共に均質に形成されているの
で、切れ味を損なうことも少なく高い研削精度、特に良
い仕上面粗さの研削加工を行うことができる。
【0038】また、超砥粒工具としては、図4Aに示す
ように、超砥粒粒子1のNiメッキ部2による結合状態
は粒子近傍15のみ、結合部高さが高いのが望ましい。
これにより、粒子の高い保持力と大量の加工屑を収容・
排出できる十分な粒子の突き出し量が得られる。一般的
に、非導電性材料である超砥粒粒子をメッキにより保持
しようとすると、電気的特性より図4Bに示すように、
粒子近傍15のみ結合部高さが逆に低くなる。ところ
が、本発明法によると図4Cに示すように、第1メッキ
7は除去され第2メッキ2が砥粒を保持する構造となる
ため、本発明法で製作された工具は理想的な粒子の結合
状態が得られることになる。
ように、超砥粒粒子1のNiメッキ部2による結合状態
は粒子近傍15のみ、結合部高さが高いのが望ましい。
これにより、粒子の高い保持力と大量の加工屑を収容・
排出できる十分な粒子の突き出し量が得られる。一般的
に、非導電性材料である超砥粒粒子をメッキにより保持
しようとすると、電気的特性より図4Bに示すように、
粒子近傍15のみ結合部高さが逆に低くなる。ところ
が、本発明法によると図4Cに示すように、第1メッキ
7は除去され第2メッキ2が砥粒を保持する構造となる
ため、本発明法で製作された工具は理想的な粒子の結合
状態が得られることになる。
【0039】なお、上記実施例においては、メッキ、エ
ッチングの容易なCuを第1のメッキ層、メッキが容易
で耐食性、保持力の強いNiを第2のメッキ部としたも
のについて示したが、必要によっては、第1のメッキ層
としてAgを用いるか、メッキ層の一方または相方をZ
n、Cr、Coなどと組替えて実施することも可能であ
る。また結合材3も金属のものについて示したが、合成
樹脂の結合材を用いることも可能であり、台金4をアル
ミニウム合金等他の材質で形成することもできる。超砥
粒としては記載のダイヤモンド粒子の他、CBN粒子等
が用いられる。なお、型にメッキされる金属としても、
実施例のCuの外、Ni、Ag、Zn、Cr、Coなど
の単金属あるいは合金など各種のものが用いられること
は言うまでもない。また仕上加工は、超砥粒の平均粒径
が50μm程度以下のものにおいては、その効果が顕著で
ないのでそれより大きいことが好ましい。そして仕上加
工法としては前記従来のツルーイングの何れの方法によ
ってもよいが、精度上実施例のようなとも擦りや、ラッ
ピングが好ましい。
ッチングの容易なCuを第1のメッキ層、メッキが容易
で耐食性、保持力の強いNiを第2のメッキ部としたも
のについて示したが、必要によっては、第1のメッキ層
としてAgを用いるか、メッキ層の一方または相方をZ
n、Cr、Coなどと組替えて実施することも可能であ
る。また結合材3も金属のものについて示したが、合成
樹脂の結合材を用いることも可能であり、台金4をアル
ミニウム合金等他の材質で形成することもできる。超砥
粒としては記載のダイヤモンド粒子の他、CBN粒子等
が用いられる。なお、型にメッキされる金属としても、
実施例のCuの外、Ni、Ag、Zn、Cr、Coなど
の単金属あるいは合金など各種のものが用いられること
は言うまでもない。また仕上加工は、超砥粒の平均粒径
が50μm程度以下のものにおいては、その効果が顕著で
ないのでそれより大きいことが好ましい。そして仕上加
工法としては前記従来のツルーイングの何れの方法によ
ってもよいが、精度上実施例のようなとも擦りや、ラッ
ピングが好ましい。
【0040】
【発明の効果】上記各項において説明したように、本発
明においては、超砥粒層が平均粒径0.5〜1500μmの範
囲のうちの略揃った粒径により、単層で均一な仕上加工
による揃った切れ刃先端面に形成されているため、研削
性能、研削精度共に高い。しかも、この工具の製作は予
め仕上げ加工された型を用いたメッキと、結合材による
台金との結合と、2層メッキの場合はメッキ層中の一層
のみのエッチングにより行なわれ、そのエッチング面上
を仕上加工することによって完成されるので仕上加工時
間も僅かですみ、予め設定した寸法構成通り、容易に行
うことができる。
明においては、超砥粒層が平均粒径0.5〜1500μmの範
囲のうちの略揃った粒径により、単層で均一な仕上加工
による揃った切れ刃先端面に形成されているため、研削
性能、研削精度共に高い。しかも、この工具の製作は予
め仕上げ加工された型を用いたメッキと、結合材による
台金との結合と、2層メッキの場合はメッキ層中の一層
のみのエッチングにより行なわれ、そのエッチング面上
を仕上加工することによって完成されるので仕上加工時
間も僅かですみ、予め設定した寸法構成通り、容易に行
うことができる。
【図1】実施例研削工具の縦断側面よりの概略図であ
る。
る。
【図2】A、B、Cは実施例の製造工程を説明する超砥
粒層部分断面の概略図である。
粒層部分断面の概略図である。
【図3】別の実施例におけるメッキ方法を説明するメッ
キ装置の概略図である。
キ装置の概略図である。
【図4】A、B、Cはダイヤモンド粒子がメッキ部から
突き出している状態を説明する断面での概略図である。
突き出している状態を説明する断面での概略図である。
【図5】Aはカップ形超砥粒ホイールの実施例の縦断側
面図Bはその超砥粒部層部分の拡大縦断面図、CはBの
1部を更に拡大して示す概略図である。
面図Bはその超砥粒部層部分の拡大縦断面図、CはBの
1部を更に拡大して示す概略図である。
【図6】試作例1のカップ形超砥粒ホイールを用いて研
削加工した場合の、研削抵抗及び加工表面の表面粗さを
示す図表である。
削加工した場合の、研削抵抗及び加工表面の表面粗さを
示す図表である。
【図7】試作例2のカップ形超砥粒ホイールを用いて研
削加工した場合の、研削抵抗及び、加工表面の表面粗さ
を示す図表である。
削加工した場合の、研削抵抗及び、加工表面の表面粗さ
を示す図表である。
【図8】試作例3のカップ形超砥粒ホイールを用いて加
工した場合の、研削抵抗及び加工表面の表面粗さを示す
図表である。
工した場合の、研削抵抗及び加工表面の表面粗さを示す
図表である。
1 ダイヤモンド粒子(超砥粒) 2 Niメッキ部 3 結合材 4 台金 5 型 6 導電性接着剤 7 Cuメッキ層 8 台金の軸孔 10 装置(メッキ装置) 11 Cuメッキ液 12 Cu陽極 13 支持台 14 かご 15 Niメッキ部中粒子1の近傍 16 1の先端面 D 工具の外径 H 工具の軸孔径 T 工具の厚さ W 超砥粒層の幅 K 所定形状基準線 d ダイヤモンド粒子の粒径 h ダイヤモンド粒子のメッキ部2よりの突き出し高さ s ダイヤモンド粒子の突き出し端よりの仕上加工深さ
(ツルーイング量)
(ツルーイング量)
Claims (5)
- 【請求項1】 台金の外縁(外周側面及び又は端面)に
超砥粒層を有する工具において、該超砥粒層の超砥粒は
平均粒径が 0.5〜1500μmの範囲内で略揃った粒径の超
砥粒の単層が、金属メッキ部より略均一の高さ突出して
形成され、かつ該突出した各超砥粒の切れ刃先端は、超
砥粒の平均粒径の30%以内の範囲において仕上加工が施
されて所定形状基準線に対して± 1.5μm以内の範囲で
あることを特徴とする超精密超砥粒工具。 - 【請求項2】 超砥粒層は、平均粒径が50μmを越え1
500μm以下の略揃った粒径の超砥粒で構成され、研
削又はドレッサとして用いられることを特徴とする請求
項1記載の超砥粒工具。 - 【請求項3】 型の所要表面を、形状精度および真円度
を1.5 μm以内、表面粗さを1.5 μmRmax以内に仕
上げる工程と、上記仕上げられた型の表面に平均粒度が
50μmを超えて1500μm以下の範囲で略揃った粒径の超
砥粒を導電性接着剤で単層に付着する工程と、該超砥粒
を付着した型を金属メッキ中に浸積して、上記各超砥粒
の平均粒径の1/2未満の厚さの第1の金属メッキを施
す工程と、上記金属メッキ上に各超砥粒が完全に埋没す
る厚さの第1の金属メッキとは異なる第2の金属メッキ
を施す工程と、上記メッキにより固着された超砥粒層か
ら型を除去する工程と、前記第2の金属メッキ部と台金
とを結合材料を介して一体に結合する工程と、前記超砥
粒層の第1の金属メッキをエッチングにより除去して超
砥粒を均一に突出させる工程と、該超砥粒の突出した超
砥粒層表面を超砥粒の平均粒径の30%以内の範囲におい
て仕上加工する工程とを具備してなることを特徴とする
超精密超砥粒工具の製造方法。 - 【請求項4】 型の所要表面を、形状精度および真円度
を1.5 μm以内、表面粗さを1.5 μmRmax以内に仕
上げる工程と、平均粒径が50μmを超えて1500μm以下
の範囲で略揃った粒径の超砥粒を含む金属メッキ液内に
上記仕上げた型を浸積して、仕上げた型の表面に上記各
超砥粒の平均粒径の1/2未満の厚さの第1の金属メッ
キを施し型の表面に超砥粒を単層に付着させる工程と、
上記金属メッキ上に各超砥粒が完全に埋没する厚さの第
1の金属メッキとは異なる第2の金属メッキを施す工程
と、上記メッキにより固着された超砥粒層から型を除去
する工程と、前記第2の金属メッキ部と台金とを結合材
を介して一体に結合する工程と、前記超砥粒層の第1の
金属メッキをエッチングにより除去して超砥粒を均一に
突出させる工程と、該超砥粒の突出した超砥粒層表面を
超砥粒の平均粒径の30%以内の範囲において仕上加工す
る工程とを具備してなることを特徴とする超精密超砥粒
工具の製造方法。 - 【請求項5】 メッキにより固着された超砥粒層から型
を除去する工程は、メッキ部と台金とを結合材料を介し
て1体に結合する工程を経た後に行うことを特徴とする
請求項3又は4記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13066996A JPH09295270A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 超精密超砥粒工具及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13066996A JPH09295270A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 超精密超砥粒工具及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09295270A true JPH09295270A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15039790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13066996A Pending JPH09295270A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 超精密超砥粒工具及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09295270A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116103728A (zh) * | 2022-12-25 | 2023-05-12 | 苏州赛尔科技有限公司 | 一种细粒度超硬磨料工具的高精电镀方法 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP13066996A patent/JPH09295270A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116103728A (zh) * | 2022-12-25 | 2023-05-12 | 苏州赛尔科技有限公司 | 一种细粒度超硬磨料工具的高精电镀方法 |
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