JPH09295306A - 建築用化粧パネル - Google Patents

建築用化粧パネル

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JPH09295306A
JPH09295306A JP25035096A JP25035096A JPH09295306A JP H09295306 A JPH09295306 A JP H09295306A JP 25035096 A JP25035096 A JP 25035096A JP 25035096 A JP25035096 A JP 25035096A JP H09295306 A JPH09295306 A JP H09295306A
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JP
Japan
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panel
wall
decorative panel
upper wall
base material
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Application number
JP25035096A
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English (en)
Inventor
Masayuki Tsuruta
正之 鶴田
Junichi Hatayama
純一 畑山
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TAIYO BIRUDO KK
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Original Assignee
TAIYO BIRUDO KK
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の壁面への取り付け作業が容易で、現
場での外装工期を短縮可能な、骨材を含む化粧材を備え
た建築用化粧パネルを提供する。 【解決手段】 この建築用化粧パネル1は、上壁4、上
壁4の周縁5から下方に延出する側壁6、側壁6の下端
縁7から外側に延出するフランジ部8を備えた金属製基
材2と、上壁4の上面10に積層され骨材を含む化粧材
3とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の内壁、
外壁等の壁面に固定され、建築物に表装面を提供するこ
とのできる建築用化粧パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の内外壁等を美装化する目
的で、壁面に、合成樹脂エマルジョンに天然石や陶器の
破砕片等の骨材を混入した混合材を壁面にこて塗りした
り、スプレ−ガンにより吹付け塗布することが行われて
いる。これにより、高級感溢れる自然石風の表面外観を
与えることができる。例えば、特開昭59−21015
0号や特開昭59−210151号には、前記のような
混合材の塗布方法が開示されている。
【0003】一方、前記のような混合材を現場施工によ
り行う場合には、塗布作業に熟練性が要求されるととも
に、塗布材を乾燥・養生させるのに時間がかかるという
問題があった。そこで、こうした建築現場での塗布作業
を回避するため、工場内で予め基材に混合材を塗布した
定型建築用化粧パネルが提案されている。この建築用化
粧パネルを使用すれば、建築現場での作業はパネルを壁
面に取り付けるだけとなり、熟練性を必要とせず、現場
での外装工期を短縮することができる。例えば、特開平
5−133070号には、不織布、ペ−パ−等からなる
平滑基材部に骨材を含む化粧材を積層した建築用化粧パ
ネルが開示されている。ここでは、パネルは接着剤とア
ンカ−ピン等の固定金具を併用して壁面や床面に取り付
けられる。また、特開平5−280177号には、圧縮
コンクリ−ト平板に骨材を含む化粧材を積層した建築用
化粧パネルが開示されており、ここではパネルは壁面等
に接着剤を介して貼着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の建築用化
粧パネルは、いずれも、取り付け強度を確保するうえ
で、平板状パネルの基材全面を接着剤を介して壁面等に
貼着する必要がある。また、パネルが取り付けられる壁
面の状態によっては壁面の平滑化処理やプレコ−ト等の
前処理が必要となる。このように従来の建築用化粧パネ
ルでは、作業性の面から、現場での外装工期を飛躍的に
短縮化できるまでには至っていない。
【0005】この発明の課題は、壁面への取り付け作業
が容易で、現場での外装工期を短縮可能な、骨材を含む
化粧材を備えた建築用化粧パネルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る建築用化
粧パネルは、上壁、上壁の周縁から下方に延出する側
壁、側壁の下端縁から外側に延出するフランジ部を備え
た金属製基材と、上壁の上面に積層され骨材を含む化粧
材とを備えている。この建築用化粧パネルは、現場にお
いて、そのフランジ部を建物の壁面等にボルト、ビス等
の固定金具を用いて容易に取り付けることができるの
で、作業の熟練性を要せず、外装工期を短縮化すること
ができる。
【0007】請求項2に係る建築用化粧パネルは、請求
項1のパネルにおいて、上壁が、周縁に向かって下方に
傾斜するテ−パ部をその周縁に沿って含んでいる。この
場合は、このパネルが壁面に取り付けられたときに、テ
−パ部上に積層された化粧層が立体的で、かつ、厚みの
ある自然石風外観を創出することができる。請求項3に
係る建築用化粧パネルは、請求項1又は2のパネルにお
いて、金属製基材が0.4〜0.6mmの厚みを有する
一体成形鋼板から構成されている。このため、パネルの
軽量化が図れるとともに、パネルを金切ハサミ等で容易
に切断することが可能となる。これは、例えば、パネル
幅より狭い壁面スペ−スが残された場合には、現場で簡
単な切断加工等をパネルに施すことで、切断パネルを当
該壁面スペ−スに嵌め込み、取り付けることができる。
従って、従来のように別サイズのパネルを再制作する必
要もなく、外装工事の中断等が避けられるため、施工性
の大幅な向上が図れる。
【0008】請求項4に係る建築用化粧パネルは、請求
項1から3のいずれかに記載のパネルにおいて、パネル
の上壁に波形の上面が形成されている。この発明の金属
製基材の優れた成形性又は形状加工性と、その形状維持
強度が生かされて、屋根瓦と置き換え可能な波形の屋根
用化粧パネルとしても利用され得る。請求項5に係る建
築用化粧パネルは、請求項1に記載のパネルにおいて、
側壁は上壁の対向する2つの周縁から下方に延出してお
り、フランジ部は、側壁の下端縁から一旦内側に折り曲
げられて延出し、さらに折り曲げられて外側に延出して
いる。ここでは、上壁が正方形や長方形の形状であり、
側壁は対向するように2枚形成される。この側壁の下端
部から延出するフランジ部の基端部には、内側に折り曲
げられた折り曲げ部分が形成されている。この建築用化
粧パネルを現場で取り付けるときに、あるパネルのフラ
ンジ部の湾曲部分に他のパネルのフランジ部の外端部分
を挿嵌することによって、複数のパネルをつなぎ合わせ
ることができる。これにより、現場での作業性が向上す
る。
【0009】請求項6に係る建築用化粧パネルは、請求
項5に記載のパネルにおいて、化粧材は、上壁の上面
と、側壁の外面と、フランジ部の上面の一部とに積層さ
れている。このため、上述のように複数のパネルをつな
ぎ合わせて建物の壁面等に取り付けたときに外部から見
える部分を、すべて化粧材で覆われた状態にすることが
できる。これにより、施工後の美的外観が向上する。
【0010】請求項7に係る建築用化粧パネルでは、請
求項1から6のいずれかに記載のパネルにおいて、金属
製基材には少なくとも上壁にエンボス加工が施されてい
る。上壁にエンボス加工が施され凹凸が形成されている
ので、化粧材との接着面積が増え、吹き付けや接着剤な
どにより上壁に積層された化粧材が剥がれにくくなり、
化粧材の接着度合いが向上する。また、軽量化や加工容
易化のために金属製基材の板厚を薄くした場合にも、エ
ンボス加工により金属製基材の剛性が高くなるため、パ
ネルの強度を保つことができる。さらに、上壁だけでな
く側壁やフランジ部にもエンボス加工を施した場合は、
これらの部分においても強度の向上や化粧材の接着度合
いの向上を図ることができる。
【0011】請求項8に係る建築用化粧パネルは、請求
項1から7のいずれかに記載のパネルにおいて、上壁の
下面側に設けられた断熱部材をさらに備えている。この
場合、建物の壁面などの美的外観を向上させるととも
に、容易に建物の断熱を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]図1は、この発明による建築用化粧パ
ネルの一実施形態を示している。建築用化粧パネル1
は、金属製基材2と、この金属製基材2に積層された化
粧材3とから構成される。金属製基材2は、上壁4の周
縁5から下方に延出する側壁6と、側壁6の下端縁7か
ら外側に延出するフランジ部8とを含む。フランジ部8
にはボルト、ビス等の固定金具を挿通するための複数の
貫通孔9が穿設されている。
【0013】尚、これらの複数の貫通孔9は作業の便宜
上等から穿設されたもので、例えばフランジ部8が薄板
状の場合にはビスを直接フランジ部8上から壁面に打ち
つけることができるので、こうした貫通孔9を設けなく
てもよい。建築用化粧パネル1の断面を示す図2からも
判るように、図示の例では、金属製基材2の上壁4は平
面視正方形の平滑な上面10を有する。この上壁4の周
縁5から下方に延出する側壁6は、4つの長方形側面を
有する支持枠体を構成している。そして、側壁6の下端
縁7から外側方向に延出するフランジ部8は、4つの長
方形片から構成されている。このため、図2に示すよう
に、金属製基材2は略逆U字形の横断面形状を有してい
る。
【0014】この実施形態では、上面10の平面視は正
方形に形成されているが、長方形、三角形、円形等の種
々の形状に形成してもよく、そうした場合には、一般
に、側壁6はそれぞれ横断面が矩形、三角形、円形等の
支持枠体を形成する。また、フランジ部8も側壁6の形
態に応じて、種々の形状のものを選択することができ
る。例えば、側壁6が円形横断面を有する中空シリンダ
−状の支持枠体を形成する場合は、フランジ部8をその
下端縁7に連設されたディスク形状とすることもでき
る。
【0015】また、上面10は平滑面に限られず、湾曲
面等の種々の曲面に形成されていてもよい。例えば、一
般に、均一の厚みを有する上壁4を波形にプレス成形す
ると、波形の上面10が形成される。上壁4の周縁部
を、周縁に向かって下方に傾斜するテ−パ部に形成する
こともできる。その場合には、テ−パ部を全周縁に沿っ
て設けても良いし、周縁の一部に沿ってのみ設けてもよ
い。テ−パ部のテ−パ角度も、建築用化粧パネル1が適
用される建築物のデザインに合わせて適当に選択するこ
とができる。
【0016】尚、この実施形態では、金属製基材2の上
壁4と化粧材3との間に接着層11が設けられている。
シ−ト状の化粧材3を別個に単体製作する際には、この
ように接着層11を介して化粧材3を金属基材2に貼着
するのが好ましい。接着層11には弾性系、熱硬化性樹
脂系、熱可塑性樹脂系等の種々の接着剤を使用すること
ができるが、弾性系接着剤の使用が好ましい。弾性系接
着剤は、線膨張係数が大きく異なる異種材料間の接着、
表面強度が比較的小さい材料の接着などに好適であり、
骨材を含む化粧材3と金属製基材2との接着を考慮する
とかかる弾性系接着剤の使用が好ましい。好ましい弾性
系接着剤としてはエポキシ系、特殊エポキシ変成ポリマ
−系がある。具体的には、2液型の特殊エポキシ変成ポ
リマ−系接着剤である、セメダイン(株)製の弾性マス
チック接着剤(商品名PM210)が好適である。ま
た、非加硫ブチルゴムも適当な接着剤である。
【0017】一方、化粧用塗布材料を吹き付け塗布等に
より、金属基材2上に直接塗布して化粧材3を形成する
方法を採る際には、接着層11を省略することができ
る。この場合の化粧用塗布材料は、一般に、アクリル系
等の合成樹脂エマルジョン、天然石若しくは陶器または
それらの破砕品等からなる骨材からなり、必要に応じ
て、顔料、増粘剤、PH調整剤等が混入される。吹き付
け塗布は、一般的には、一頭式または複数頭式のスプレ
−ガンを用いて行われる。これらの、材料組成及び吹き
付け方法等は公知であり、例えば、上記した特開昭59
−210150号、特開昭59−210151号、或い
は、特開平5ー280177号等の記載を参考にするこ
とができる。
【0018】金属製基材2の材料としては鉄、アルミニ
ウム、ステンレス、銅などの種々の金属材料を使用する
ことができるが、コスト及び加工性等の面から、厚みが
0.4〜0.6mmの鋼板の使用が好ましい。具体的に
は、冷間圧延の一般材であるSPCCが用いられる。鋼
板には、耐食性等の観点から、JIS目付でZ25(約
305g/m2)相当の亜鉛メッキ、そして/又はエポ
キシ系(1コ−トの場合)やポリエステル系(2コ−ト
の場合)等からなる厚み5〜20μの熱硬化性樹脂コ−
トが適宜に施される。
【0019】この発明による金属製基材2は、こうした
鋼板等の金属板材料をプレスによる絞り加工等で一体成
形することにより作製することができる。あるいは、鋼
板等の金属板材料をロ−ル成形による連続加工、ベンダ
−による折り曲げ加工等ににかけた後に切断加工を施し
て構成部材を別途作製しておき、接着剤を用いて各構成
部材を貼着一体化して金属製基材2を得ることもでき
る。
【0020】図3は、後者による金属製基材2の一作製
例を示すものである。図3に示すように、金属製基材2
は、取っ手形状の主部材12と、対向する一対のステッ
プ形状の側部材13,14とから作製することができ
る。各部材12〜14はそれぞれ鋼板を折り曲げ加工す
ることにより得られる。主部材12は、水平主片12a
と、水平主片12aの長手方向対向側端からそれぞれ下
方向に延びる垂直片12bと、各垂直片12bの下端か
ら長手方向外方に延出する水平片12cとからなる。各
側部材13、14は、垂直片13a,14aと、垂直片
13a,14aの上下端からそれぞれ相反する横手方向
に突出する水平片13b,14bとを有している。主部
材12の水平主片12a下面の横方向各端部に、側部材
13,14の一方の水平片13b,14bの上面を、接
着剤等を介して貼着一体化すると、金属製基材2が作製
される。
【0021】こうして作製された金属製基材2は、主部
材12の水平主片12aが上壁4を構成し、主部材12
の一対の垂直片12bと一対の側部材13,14の各垂
直片13a,14aとが側壁6を構成する。また、主部
材12の水平片12cと、各側部材13,14の他方の
水平片13b,14bとがフランジ部8を構成する。 [第2実施形態]図4及び図5は、この発明による建築
用化粧パネルの別の実施形態を示し、金属製基材2が
0.4〜0.6mmの厚みを有する一体成形鋼板から構
成されている。
【0022】絞り又は折曲げ成形等により一体成形され
た金属製基材2の上壁4には、その周縁5に向かって下
方に傾斜するテ−パ部15が、全周縁に沿って設けられ
ている。この上壁4の上面には、骨材を含む化粧用塗布
材料がほぼ均一の厚みに直接塗布されて、上面に化粧材
3が一体的に積層形成されている。このため、化粧材3
には、上壁4の上面プロフィ−ルを略反映した平滑面3
aと傾斜面3bとが形成される。
【0023】次に、図4及び図5に示される建築用化粧
パネル1を用いて建築物の壁面を表装する方法を、図6
及び図7を参照しながら説明する。建築用化粧パネル1
を壁面に取り付けるには、まず、水平方向又は垂直方向
に隣接する建築用化粧パネル1の対向するフランジ部8
を、固定金具挿通用の貫通孔9が一致するように重ね合
わせる。次いで、ビス、ボルト等の固定金具16を貫通
孔9に挿通して建築用化粧パネル1を壁面に固定するこ
とで、建築用化粧パネル1を順次壁面上に取り付け固定
する。この際、必要に応じて、フランジ部8の取り付け
面に接着剤を塗布し、接着剤による貼着手段を併用して
もよい。こうして壁面の所定の表装全域に亘って建築用
化粧パネル1が取り付けられると、水平方向及び垂直方
向にそれぞれフランジ部8が一列に連なって延びるチャ
ネル17が多数形成される。図7に示すように、チャネ
ル幅と同等又はそれより若干小さい幅を有する断面矩形
の目地18を、その上面19が建築用化粧パネル1の上
壁4の周縁5近辺に沿うようにチャネル17内に貼着配
置すると、目地18によって金属製基材2の金属肌面が
外部から隠された表装外観を提供することができる。目
地18には、合成樹脂等からなる従来から公知のものを
使用することができる。
【0024】こうして提供された表装外観によれば、化
粧材3の表面から目地18の上面19までの厚みを有す
る自然石が外装されたような、立体感のある自然石風外
観を創出することができる。 [第3実施形態]図8は、この発明による建築用化粧パ
ネルのさらに別の実施形態をその断面図により示す。
【0025】金属製基材2が0.4〜0.6mmの厚み
を有する一体成形鋼板から構成されているところは上記
第2実施形態と同じであるが、この実施形態の建築用化
粧パネル1の上壁4には波形の上面が形成されている。
こうした建築用化粧パネル1を建築物の屋根の上に取り
付けると、自然石調の屋根瓦風の外観を提供することが
できる。このため、この発明による建築用化粧パネルは
屋根瓦と置き換え可能な屋根用化粧パネルとしても利用
することができる。
【0026】[第4実施形態]図9は、本発明のさらに
別の実施形態による建築用化粧パネル51を示してい
る。建築用化粧パネル51は、金属製基材52と、この
金属製基材52に積層された化粧材3と、断熱部材90
と、保持プレート91とから構成されている。
【0027】金属製基材52は、図10に示すように、
上壁54の側部55a及び55bから下方に延出する側
壁56a及び56bと、フランジ部58a及び58bと
を含んでいる。フランジ部58a,58bは、側壁56
a,56bの下端縁57a,57bから一旦内側に折り
曲げられて延出し、さらに折り曲げられて外側に延出し
ている。
【0028】金属製基材52の材料は0.5mmの亜鉛
メッキ鋼板で、ポリエステル系からなる厚み5〜20μ
の熱硬化性樹脂層がコーティングされている。そして、
コーティング後に、エンボス加工を施して鋼板に凹凸を
形成している。化粧材3は、化粧用塗布材料の吹き付け
塗布により、金属製基材52上に形成される。化粧材3
は、図10に示すように、上壁54の上面、側壁56
a,56bの外面、及びフランジ部58bの上面に積層
される。
【0029】ここで、金属製基材52にはエンボス加工
が施されているので、その表面積が増えている。このた
め、化粧材3との接触面積が増え、接着強度が向上す
る。また、エンボス加工を施すことによって表面の熱硬
化性樹脂層に亀裂が入る場合があるが、その上面から化
粧用塗布材料を吹き付け塗布するので、亀裂を埋めるこ
とができる。したがって、亀裂から水分が侵入して金属
製基材52が侵食されるのを防止できる。
【0030】断熱部材90は、フェノールフォーム又は
石こうボードであり、建築物の冷暖房効果を高めてい
る。この断熱部材90は、図10に示すように、一面が
上壁54の下面に接着されており、他面が保持プレート
91の上面に接着されている。保持プレート91は、ア
ルミ無機質紙であり、建物内部の湿気による断熱部材9
0の吸湿を防ぐとともに、熱を反射することにより建築
用化粧パネル51の断熱性を向上させている。この保持
プレート91は、両側部が湾曲しフランジ部58a,5
8bの内側に差し込まれている。
【0031】次に、建築用化粧パネル51を用いて建築
物の壁面を表装する方法を、図11及び図12を参照し
ながら説明する。建築用化粧パネル51を壁面に取り付
けるには、まず、くぎ又はビスにより壁面の端から建築
用化粧パネル51を取り付け固定する。次に、隣接させ
る建築用化粧パネル51のフランジ部58bを、図12
に示すように、取り付け終わった建築用化粧パネル51
のフランジ部58aに挿嵌させる。次いで、隣接させる
建築用化粧パネル51をくぎ又はビスにより壁面に固定
する。このようにして、建築用化粧パネル51を順次壁
面上に取り付け固定する。こうして壁面の所定の表装全
域に亘って建築用化粧パネル51が取り付けられると、
図11に示すように、建築用化粧パネル51間にはフラ
ンジ部58bに積層された化粧材3による垂直方向に延
びるラインが形成される。
【0032】こうして提供された表装外観によれば、上
壁54に積層された化粧材3の表面からフランジ部58
bに積層された化粧材3の表面までの厚みを有する自然
石が外装されたような、立体感のある自然石風外観を容
易に創出することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る建築用化粧パネルによれ
ば、現場において、そのフランジ部を建物の壁面等にボ
ルト、ビス等の固定金具を用いて容易に取り付けること
ができるので、作業の熟練性を要せず、外装工期を短縮
化することができる。請求項2に係る建築用化粧パネル
によれば、このパネルが壁面に取り付けられたときに、
テ−パ部上に積層された化粧層が立体的で、かつ、厚み
のある自然石風外観を創出することができる。
【0034】請求項3に係る建築用化粧パネルは、金属
製基材が0.4〜0.6mmの厚みを有する一体成形鋼
板から構成されているため、パネルの軽量化が図れると
ともに、パネルを金属ハサミ等で容易に切断することが
可能となる。これは、例えば、パネル幅より狭い壁面ス
ペ−スが残された場合には、現場で簡単な切断加工等を
パネルに施すことで、切断パネルを当該壁面スペ−スに
嵌め込み、取り付けることができる。従って、従来のよ
うに別サイズのパネルを再制作する必要もなく、外装工
事の中断等が避けられるため、施工性の大幅な向上が図
れる。
【0035】請求項4に係る建築用化粧パネルは、パネ
ルの上壁に波形の上面が形成されており、金属製基材の
優れた成形性又は形状加工性とその形状維持強度とが生
かされ、屋根瓦と置き換え可能な波形の屋根用化粧パネ
ルとして利用され得る。請求項5に係る建築用化粧パネ
ルは、あるパネルのフランジ部の湾曲部分に他のパネル
のフランジ部の外端部分を挿嵌することによって、複数
のパネルをつなぎ合わせることができる。これにより、
現場での作業性が向上する。
【0036】請求項6に係る建築用化粧パネルは、複数
のパネルをつなぎ合わせて建物の壁面等に取り付けたと
きに外部から見える部分を、すべて化粧材で覆われた状
態にすることができるため、施工後の美的外観が向上す
る。請求項7に係る建築用化粧パネルでは、金属製基材
には少なくとも上壁にエンボス加工が施されているた
め、基材の接着面積が増え、化粧材の接着度合いが向上
する。また、エンボス加工により金属製基材の剛性が高
くなるため、パネルの強度を保つことができる。
【0037】請求項8に係る建築用化粧パネルは、上壁
の下面側に設けられた断熱部材をさらに備えているた
め、建物の壁面などの美的外観を向上させるとともに、
建物の断熱を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の建築用化粧パネルの第1実施形態を
示す斜視図。
【図2】図1の建築用化粧パネルのA−A断面図。
【図3】この発明の建築用化粧パネルを作製する方法の
一実施形態を示す斜視図。
【図4】この発明の建築用化粧パネルの第2実施形態を
示す斜視図。
【図5】図4の建築用化粧パネルのB−B断面図。
【図6】図4の建築用化粧パネルを用いた壁面表装を示
す正面図。
【図7】図6のC−C断面図。
【図8】この発明の建築用化粧パネルの第3実施形態を
示す断面図。
【図9】この発明の建築用化粧パネルの第4実施形態を
示す斜視図。
【図10】図9のD−D断面図。
【図11】図9の建築用化粧パネルを用いた壁面表装を
示す正面図。
【図12】図11のE−E断面図。
【符号の説明】
1,51 建築用化粧パネル 2,52 金属製基材 3 化粧材 4,54 上壁 5,55a,55b 周縁 6,56a,56b 側壁 7,57a,57b 下端縁 8,58a,58b フランジ部 10 上面 15 テ−パ部 90 断熱部材 91 保持プレート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上壁、前記上壁の周縁から下方に延出する
    側壁、前記側壁の下端縁から外側に延出するフランジ部
    を備えた金属製基材と、 前記上壁の上面に積層され骨材を含む化粧材と、からな
    る建築用化粧パネル。
  2. 【請求項2】前記上壁は周縁に向かって下方に傾斜する
    テ−パ部をその周縁に沿って含む、請求項1に記載の建
    築用化粧パネル。
  3. 【請求項3】前記金属製基材は0.4〜0.6mmの厚
    みを有する一体成形鋼板である、請求項1または2に記
    載の建築用化粧パネル。
  4. 【請求項4】前記上壁が波形の上面を有する、請求項1
    から3のいずれかに記載の建築用化粧パネル。
  5. 【請求項5】前記側壁は前記上壁の対向する2つの周縁
    から下方に延出しており、 前記フランジ部は、前記側壁の下端縁から一旦内側に折
    り曲げられて延出し、さらに折り曲げられて外側に延出
    している、請求項1に記載の建築用化粧パネル。
  6. 【請求項6】前記化粧材は、前記上壁の上面と、前記側
    壁の外面と、前記フランジ部の上面の一部とに積層され
    ている、請求項5に記載の建築用化粧パネル。
  7. 【請求項7】前記金属製基材には少なくとも上壁にエン
    ボス加工が施されている、請求項1から6のいずれかに
    記載の建築用化粧パネル。
  8. 【請求項8】前記上壁の下面側に設けられた断熱部材を
    さらに備えている、請求項1から7のいずれかに記載の
    建築用化粧パネル。
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