JPH09295354A - 防曇性に優れた炭化水素系樹脂フィルム - Google Patents

防曇性に優れた炭化水素系樹脂フィルム

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JPH09295354A
JPH09295354A JP8109188A JP10918896A JPH09295354A JP H09295354 A JPH09295354 A JP H09295354A JP 8109188 A JP8109188 A JP 8109188A JP 10918896 A JP10918896 A JP 10918896A JP H09295354 A JPH09295354 A JP H09295354A
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fatty acid
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resin
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正孝 野呂
Takashi Matsui
孝 松井
Noriyuki Kobayashi
則之 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 霞度や光沢度等の透明性に優れており、摩擦
抵抗及び防曇性にも優れた炭化水素系樹脂フィルムを提
供する。 【解決手段】 密度が0.920g/cm3以下、かつQ
値が3.5以下の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重
合体樹脂に炭素数10〜22の脂肪酸とジグリセリンま
たはソルビトールとのエステルの1種又は2種以上を全
組成物に対して、0.5〜10重量%配合した樹脂組成
物よりなる防曇性に優れた炭化水素系樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防曇性の要求される
フィルム、例えば、食品の包装用フィルム及び農業用フ
ィルム等に使用できる防曇性に優れたフィルムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、密度が0.920g/cm3
以下、Q値(Mw/Mn)が3.5以下の直鎖状エチレ
ンーαーオレフィン共重合体樹脂、特に触媒として有機
金属錯体(いわゆるメタロセン触媒)を用いて製造され
た直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体樹脂は、そ
の透明性の良さ、強度の強さ等に優れた樹脂として知ら
れていた。しかしながら、この樹脂は、防曇剤等を添加
しても防曇効果が発揮されにくいという問題があった。
【0003】一方、食品のストレッチ包装用フィルムと
しては、従来、ポリ塩化ビニルフィルムが使用されてき
ていたが、焼却処分時に塩素を含んだ有害なガスが発生
し、環境汚染等の問題があるために、近年では、ポリ塩
化ビニルフィルムに代えてポリオレフィン系ストレッチ
包装用フィルムが実用化されてきている。このようなポ
リオレフィン系ストレッチ包装用フィルムとしては、例
えば、線状低密度ポリエチレンを中間層とし、内外層に
エチレンー酢酸ビニル共重合体フィルムが積層された三
層フィルムで、表面層であるエチレンー酢酸ビニル共重
合体樹脂に各種防曇剤を添加したフィルムが提案されて
いる(例えば、特公平2−18953号公報、特開平3
−258542号公報等参照)。
【0004】しかしながら、これらエチレンー酢酸ビニ
ル共重合体樹脂層では、引張強度等の力学的物性が劣
り、実用面において自動包装機で使用した際、フィルム
が破れ易い等の問題があった。そのため、力学的物性の
向上を目的とし、エチレンー酢酸ビニル共重合体樹脂層
に代えて、直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体樹
脂層を起用した積層フィルムが提案されていたが、防曇
性に劣るため防曇性が要求される用途には実用化ができ
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に存在する諸問題を解決することを目的に鋭意検討し
た結果、透明性の良さ、強度等の物性を損なうことな
く、優れた防曇性を持った炭化水素系樹脂フィルムを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の請求項1に記載の発明においては、密度
が0.920g/cm3以下、かつ、Q値(Mw/Mn)
が3.5以下の直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合
体樹脂に、脂肪族アルコール系脂肪酸エステルを配合し
た組成物よりなる炭化水素系樹脂フィルムであって、脂
肪族アルコール系脂肪酸エステルとしては炭素数10〜
22の脂肪酸とジグリセリンまたはソルビトールとのエ
ステルの1種又は2種以上を、全組成物に対して0.5
〜10重量%配合したことを特徴とする防曇性に優れた
炭化水素系樹脂フィルムに関する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
炭化水素系樹脂フィルムを構成する主な樹脂は、密度が
0.920g/cm3以下、かつ、Q値(Mw/Mn)が
3.5以下の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体
樹脂である。密度が0.920g/cm3を超えると、フ
ィルムの透明性が悪化してしまい、更に、密度が0.9
20g/cm3以下でもQ値が3.5を超える場合は、必
ずしもフィルム外観は良好ではなく、また、引裂強度等
の物性も低下するので好ましくない。好ましくは、密度
が0.865〜0.915g/cm3以下、かつ、Q値
(Mw/Mn)が2.0〜3.2である。
【0008】直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体
樹脂としては、エチレンを主成分として、これとα−オ
レフィンを単独又は2種以上混合したものとの共重合体
である。好ましいα−オレフィンとしては、ブテンー
1、ヘキセンー1、4ーメチルペンテンー1、オクテン
ー1等の炭素数4〜8のα−オレフィンであり、またα
−オレフィンの含有量は好ましくは8〜30重量%、よ
り好ましくは10〜26重量%である。α−オレフィン
の含有量が8重量%未満では、得られるフィルムが硬
く、引張強度が低下する傾向があり、一方、30重量%
を超えるとフィルム成形性が困難となる傾向がある。
【0009】本発明の直鎖状エチレンーαーオレフィン
共重合体は、エチレンとα−オレフィンとをイオン重合
して得られ、触媒としては有機金属錯体を用いる、いわ
ゆるメタロセン触媒によって製造することができる。ま
た、製造プロセスとしては、一般のポリオレフィン製造
に用いられる高圧法、気相法、溶液法、スラリー法等が
挙げられる。
【0010】この有機金属錯体触媒(メタロセン触媒)
とは、遷移金属(Fe、Ti、Zr、Hf等)を不飽和
環状化合物で挟んだ構造をとっており、立体規則性、分
子量、共重合性等の精密なコントロールが可能となる。
また、有機金属錯体触媒(メタロセン触媒)は、触媒活
性点が均一であるのでシングルサイト触媒(SSC)と
呼ばれ、挟分子量分布の均質なポリマーが得られ、加工
性に関与する分子量分布、製品物性に関与する組成分布
を任意にコントロールすることができる。
【0011】かかる有機金属錯体触媒(メタロセン触
媒)の直鎖状エチレン・αーオレフィン共重合体は、三
菱化学(株)“KERNEL”、ダウ・ケミカルジャパ
ン(株)よりAFFINITY“ENGAGE”の商品
名等で販売されている。本発明の脂肪族アルコール系脂
肪酸エステルは、炭素数10〜22の脂肪酸とジグリセ
リン又はソルビトールとのエステルである。好ましい脂
肪酸としては、炭素数12〜18の脂肪酸、例えば、ラ
ウリン酸、オレイン酸、及びステアリン酸等が挙げら
れ、エステルとしてはモノエステル、ジエステルまたは
これらの混合物等が好ましい。
【0012】脂肪族アルコール系脂肪酸エステルの具体
例としては、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリ
ンジラウレート、ジグリセリンモノオレート、ジグリセ
リンジオレート、ジグリセリンモノステアレート、ジグ
リセリンジステアレート、ソルビタンモノオレート、ソ
ルビタンジオレート、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンジラウレート等が挙げられ、これらの化合物は、
単独または2種以上を混合して使用することができる。
配合量は、全組成物に対して0.5〜10重量%、好ま
しくは、1〜5重量%である。
【0013】配合量が、0.5重量%より少ないと得ら
れるフィルムは、防曇性の効果が乏しく、一方10重量
%を越えるとフィルム表面へのブリードアウトが過多と
なりベタツキ及び透明性悪化の問題が生じるので好まし
くない。また、防曇性を阻害しない範囲で、フィルムの
表面滑性を向上させる目的で、モノグリセリン脂肪酸エ
ステルを0.1〜10重量%配合することができる。
【0014】本発明の炭化水素系樹脂フィルムには、滑
性、粘着性および帯電防止性を付与するために、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
アルキレンエーテルポリオール、エポキシ化大豆油、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アレイン酸
アマイド、ステアリン酸アマイド、エルシン酸アマイド
等の炭素数12〜22の高級脂肪酸アマイド、エチレン
ビスステアリン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸ア
マイド、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、流動パラフィン、ヒマシ油誘導体、ポリブテンの低
分子粘着物質、テルペン樹脂、石油樹脂等を少なくとも
1種配合することができる。配合量は、全組成物に対し
て0.5〜5重量%が好ましい。
【0015】また、本発明の炭化水素系樹脂フィルムの
衝撃強度を向上させるため、水添石油樹脂、スチレンー
ブタジエンブロック共重合体樹脂およびその水素添加
物、スチレンーブタジエンブロック共重合体エラストマ
ー、スチレンーイソプレンブロック共重合体エラストマ
ーの水素添加物、スチレンービニル化ポリイソプレンブ
ロック共重合体エラストマーおよびその水素添加物、エ
チレンープロピレン共重合体エラストマー、エチレンー
ブテンー1共重合体エラストマー、1,2ーポリブタジ
エン、エチレンープロピレンーエチリデンノルボルネン
共重合体エラストマー等を配合することができる。配合
量は、全組成物に対して0.5〜20重量%、好ましく
は2〜18重量%である。
【0016】更に、成形加工性を向上させるために、低
密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含有量は5〜40重量%)、エチレンーアクリ
ル酸共重合体(アクリル酸含有量は5〜20重量%)、
エチレンーメタクリル酸メチル共重合体、エチレン、プ
ロピレン等のαーオレフィンとアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸等から選ばれた単量体との共重合体の金
属塩(Zn、Na、K、Li、Mg等)、無水マレイン
酸グラフトエチレンー酢酸ビニル共重合体、無水マレイ
ン酸グラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポ
リプロピレンを1種又は2種以上配合することができ
る。配合量は、全組成物に対して、1〜40重量%、好
ましくは1〜30重量%である。
【0017】本発明の炭化水素系樹脂フィルムは、単層
フィルム及び該単層フィルムを表面層として有した積層
フィルムとが含まれる。積層フィルムとする場合は、以
下(1)〜(7)に示した層の片面又は両面に本発明の
炭化水素系樹脂フィルムを積層した構成にするのが好ま
しい。 (1)分岐状低密度ポリエチレンよりなる層。 (2)密度0.920g/cm3を超え、Q値3.5を
超えた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂よ
りなる層。 (3)ポリプロピレン系樹脂よりなる層。 (4)分岐状低密度ポリエチレン又は密度0.920g
/cm3を超え、Q値3.5を超えた直鎖状エチレンー
αーオレフィン共重合体樹脂より選ばれた樹脂70〜9
7重量%と水添石油樹脂、スチレンーブタジエンブロッ
ク共重合体樹脂およびその水素添加物、スチレンーブタ
ジエンブロック共重合体エラストマー、スチレンーイソ
プレンブロック共重合体エラストマーその水素添加物、
スチレンービニル化ポリイソプレンブロック共重合体エ
ラストマーおよびその水素添加物、エチレンープロピレ
ン共重合体エラストマー、エチレンーブテンー1共重合
体エラストマー、1,2ポリブタジエン、エチレンープ
ロピレンーエチリデンノルボルネン共重合体エラストマ
ー等を30〜3重量%とよりなる層。 (5)分岐状低密度ポリエチレン、密度0.920g/
cm3を超え、Q値3.5を超えた直鎖状エチレンーα
ーオレフィン共重合体樹脂より選ばれた樹脂50〜97
重量%とポリプロピレン系樹脂50〜3重量%とよりな
る層。 (6)ブテンー1系樹脂10〜90重量%、オレフィン
系樹脂(ブテンー1系樹脂を除く)および/またはオレ
フィン系熱可塑性エラストマー90〜10重量%よりな
る層。 (7)モノビニル置換芳香族炭化水素の重合部と共役ジ
エンのエラストマー性重合部とのブロック共重合体また
はこれらの水素添加物誘導体よりなる層。
【0018】本発明の炭化水素系樹脂フィルムを製造す
るには、先ず、それぞれの原料を押出機で溶融混練す
る、又はそれぞれの原料を加熱溶融してペレット状等の
組成物として使用することができ、次いで、それら原料
をTダイによる押出成形またはインフレーション成形等
の通常公知の方法を採用して製造することができる。そ
して、インフレーション成形における冷却方法は、チュ
ーブの外側から冷却する方法、チューブの外、内側の両
面から冷却する方法のどちらでもよい。また、積層フィ
ルムを製造する際には、共押出法または押出ラミネート
法等の公知の方法が採用できる。
【0019】更に、本発明の炭化水素系樹脂フィルム
は、未延伸フィルム、一軸延伸フィルム又は二軸延伸フ
ィルムでもよく、延伸フィルムの場合は、縦又は横の一
方向に1.2〜5倍に延伸する、また縦横両方向に1.
2〜5倍に延伸するのが好ましい。本発明の炭化水素系
樹脂フィルムの厚さは、使用する用途によって適宜選択
することができるが、具体的には2〜200μmが好ま
しい。例えば、本発明の炭化水素系樹脂フィルムを表面
層とした積層フィルムとしてストレッチ食品包装用フィ
ルムの用途に使用する場合には、積層フィルム全体の厚
さとしては、7〜30μm、そのうち表面層としては2
〜10μmとするのが好ましい。本発明の炭化水素系樹
脂フィルムを単層として農業用フィルムの用途に使用す
る場合には、厚さ8〜200μmとするのが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下の例に限定されるものではない。なお、以下
の例において、得られたフィルムの評価及び包装適性は
次の方法によって行ったものであり、また、フィルムの
評価結果及び包装適性を表2及び表3に示した。
【0021】〈防曇性〉実施例および比較例で得られた
フィルムを、直径50mm、高さ80mmの中が空洞の円筒
の一方にしわなく取り付け、外気0〜5℃、水温20℃
に保たれている水槽の中に、円筒のフィルムを取り付け
たとは逆側を水温20℃の水が2cmかかるようにセット
した。浸し初めてから1時間後の状態を目視にて以下の
ように評価した。水分が均一な水膜となり、水滴がない
状態を:◎、水分が均一な水膜となっているが、ところ
どころに細かい水滴がある状態を:○、ところどころに
直径約1mmの水滴がある状態を:△、そして直径約3mm
の水滴がある状態を:×とした。
【0022】〈摩擦抵抗〉実施例および比較例で得られ
たフィルムを重ね合わせて、熱をかけプレスして0.5
mmの厚さの試験片とした。この試験片を、表面性測定機
器(HEIDENー14D、新東科学(株)製)にセッ
トし、この試験片の上に置いたボール圧子(剛球)の上
に50gの垂直荷重をのせ、10cm/秒の速度で引っ張
った時の静摩擦抵抗、動摩擦抵抗について5回測定し
て、その平均値をそれぞれの値とした。
【0023】〈透明性〉実施例および比較例で得られた
フィルムを重ね合わせて、熱をかけプレスして0.5mm
の厚さにした試験片を用いて、以下の方法により評価し
た。 霞度:JIS K−6714 光沢度:JIS Zー8741(20度) 目視にて観察し、極めて良は◎、良は○、若干白く濁
っているは△、かなり白く濁っているは×とした。
【0024】〈包装適性〉発泡ポリスチレン製のトレー
上に肉、魚、野菜をそれぞれ載せてストレッチ自動包装
機、(株)イシダ製WminiーMarkII〔商品名〕
にて包装を行い、その時のフィルムの破れの有無、シワ
発生の有無を肉眼で評価した。
【0025】実施例1 有機金属錯体触媒(メタロセン触媒)にて製造した密度
0.895g/cm3、Q値2.0の直鎖状エチレンーα
−オレフィン共重合体樹脂〔α−オレフィン:ヘキセン
ー1、含有量:18.5重量%、190℃におけるメル
トフローレート(MFR)が3.5g/10分〕97重
量%と脂肪族アルコール系脂肪酸エステルとしてジグリ
セリンモノ/ジオレート〔理研ビタミン(株)製、商品
名「リケマールXOー71」〕3重量%よりなる樹脂組
成物を、口径30mm、L/D25の押出機を用いて19
0℃で混練し、Tダイに供給して、厚さ50μmのフィ
ルムを製造した。このフィルムの防曇性、摩擦抵抗およ
び透明性の評価結果を表2に示す。
【0026】実施例2〜5 実施例1において、脂肪族アルコール系脂肪酸エステル
を表1に示した化合物に代えたほかは、同例と同様な方
法でフィルムを製造した。このフィルムの防曇性、摩擦
抵抗および透明性の評価結果を表2に示す。
【0027】実施例6 実施例1において、直鎖状エチレンーα−オレフィン共
重合体樹脂を、密度0.910g/cm3、Q値2.5の
直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体樹脂〔α−オ
レフィン:ヘキセンー1、含有量:11.0重量%〕に
代えたほかは、同例と同様な方法でフィルムを製造し
た。このフィルムの防曇性、摩擦抵抗および透明性の評
価結果を表2に示す。
【0028】実施例7 実施例1において、密度0.895g/cm3、Q値2.
0の直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体樹脂〔α
−オレフィン:ヘキセンー1、含有量:18.5重量
%、190℃におけるメルトフローレート(MFR)が
3.5g/10分〕94重量%と軟化温度115℃の水
素添加石油樹脂〔荒川化学工業(株)製、商品名「アル
コンPー115」〕3重量%、そして脂肪族アルコール
系脂肪酸エステルとしてジグリセリンモノ/ジオレート
〔理研ビタミン(株)製、商品名「リケマールXOー7
1」〕3重量%よりなる樹脂組成物に代えたほかは、同
例と同様な方法でフィルムを製造した。このフィルムの
防曇性、摩擦抵抗および透明性の評価結果を表2に示
す。
【0029】比較例1 実施例1において、直鎖状エチレンーα−オレフィン共
重合体樹脂のみに代えたほかは、同例と同様な方法でフ
ィルムを製造した。このフィルムの防曇性、摩擦抵抗お
よび透明性の評価結果を表2に示す。
【0030】比較例2〜3 実施例1において、脂肪族アルコール系脂肪酸エステル
の配合量を表1に示した量に代えたほかは、同例と同様
な方法でフィルムを製造した。このフィルムの防曇性、
摩擦抵抗および透明性の評価結果を表2に示す。 比較例4 実施例1において、脂肪族アルコール系脂肪酸エステル
を表1に示した化合物に代えたほかは、同例と同様な方
法でフィルムを製造した。このフィルムの防曇性、摩擦
抵抗および透明性の評価結果を表2に示す。
【0031】比較例5 実施例1において、直鎖状エチレンーα−オレフィン共
重合体樹脂を密度0.925g/cm3、Q値4.0の直
鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体樹脂〔α−オレ
フィン:ヘキセンー1、含有量6.0重量%〕に代え、
脂肪族アルコール系脂肪酸エステルを表1に示した化合
物に代えたほかは、同例と同様な方法でフィルムを製造
した。このフィルムの防曇性、摩擦抵抗および透明性の
評価結果を表2に示す。
【0032】実施例8 中間層用樹脂として、直鎖状エチレンーαーオレフィン
共重合体樹脂〔密度0.923g/cm3、Q値が4.
0、α−オレフィン:ヘキセンー1、含有量:6.0重
量%、190℃におけるメルトフローレート(MFR)
が2.0g/10分〕70重量%とプロピレンーエチレ
ンランダム共重合体樹脂〔密度0.890g/cm3、2
30℃におけるメルトフローレート(MFR)が17g
/10分〕30重量%よりなる樹脂組成物を口径65m
m、L/D25の押出機を用いて190℃で混練し、一
方、表面層用樹脂として実施例1で用いた樹脂組成物を
口径50mm、L/D25の押出機を用いて混練し、この
両者を環状三層ダイに供給して、ダイ温度190℃、ブ
ロー比5倍でインフレーション成形して、両表面層の厚
さが4μm、中間層の厚さが6μm、全体の厚さが14
μmの3層の積層樹脂フィルムを製造した。このフィル
ムの防曇性、摩擦抵抗、透明性の評価結果および包装適
性を表3に示す。
【0033】比較例6 実施例7において、表面層用樹脂として比較例4で使用
した樹脂組成物に代えたほかは、同例と同様な方法で3
層の積層樹脂フィルムを製造した。このフィルムの防曇
性、摩擦抵抗、透明性の評価結果および包装適性を表3
に示す。
【0034】比較例7 実施例7において、表面層用樹脂として比較例5で使用
した樹脂組成物に代えたほかは、同例と同様な方法で3
層の積層樹脂フィルムを製造した。このフィルムの防曇
性、摩擦抵抗、透明性の評価結果および包装適性を表3
に示す。
【0035】比較例8 実施例7において、表面層用樹脂としてエチレンー酢酸
ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量15重量%、密度が
0.938g/cm3、190℃におけるメルトフローレ
ート(MFR)が2.0g/10分)97重量%と比較
例4で用いた脂肪族アルコール系脂肪酸エステル3重量
%とよりなる樹脂組成物に代えたほかは、同例と同様な
方法で3層の積層樹脂フィルムを製造した。このフィル
ムの防曇性、摩擦抵抗、透明性の評価結果および包装適
性を表3に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】表1中、ジグリセリンモノ/ジオレートと
は、ジグリセリンモノオレートとジグリセリンジオレー
トとの混合物であることを示す。また、表1中の全ての
脂肪酸アルコール系脂肪酸エステルについても、同じ意
味である。
【0040】
【発明の効果】本発明の炭化水素系樹脂フィルムは、霞
度や光沢度等の透明性に優れており、摩擦抵抗及び防曇
性にも優れているという特別に有利な効果を奏し、特に
食品包装用ストレッチフィルムおよび農業用フィルムに
好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/08 LBZ C08L 23/08 LBZ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密度が0.920g/cm3以下、かつ、
    Q値(数平均分子量に対する重量平均分子量の比、Mw
    /Mn)が3.5以下の直鎖状エチレンーα−オレフィ
    ン共重合体樹脂に、脂肪族アルコール系脂肪酸エステル
    を配合した組成物よりなる炭化水素系樹脂フィルムであ
    って、脂肪族アルコール系脂肪酸エステルとしては炭素
    数10〜22の脂肪酸とジグリセリンまたはソルビトー
    ルとのエステルの1種又は2種以上を、全組成物に対し
    て0.5〜10重量%配合したことを特徴とする防曇性
    に優れた炭化水素系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 密度が0.920g/cm3以下、かつ、
    Q値(Mw/Mn)が3.5以下の直鎖状エチレンーα
    −オレフィン共重合体樹脂に、脂肪族アルコール系脂肪
    酸エステルを配合した組成物よりなる層を少なくとも表
    面層として有した炭化水素系樹脂フィルムであって、脂
    肪族アルコール系脂肪酸エステルとしては炭素数10〜
    22の脂肪酸とジグリセリンまたはソルビトールとのエ
    ステルの1種又は2種以上を、全組成物に対して0.5
    〜10重量%配合したことを特徴とする防曇性に優れた
    炭化水素系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 直鎖状エチレンーα−オレフィン共重合
    体樹脂のα−オレフィンが炭素数4〜8、かつ、含有量
    が8〜30重量%であることを特徴とする請求項1ない
    し2記載の防曇性に優れた炭化水素系樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 脂肪族アルコール系脂肪酸エステルが、
    炭素数12〜18の脂肪酸とジグリセリンまたはソルビ
    トールとのモノエステル、ジエステルまたはこれらの混
    合物であることを特徴とする請求項1ないし2記載の防
    曇性に優れた炭化水素系樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 両表面層として、密度が0.920g/
    cm3以下、かつ、Q値(Mw/Mn)が3.5以下の直
    鎖状エチレンーα−オレフィン共重合体樹脂に、脂肪族
    アルコール系脂肪酸エステルを配合した組成物よりなる
    層、中間層として密度が0.920g/cm3 を超え、か
    つ、Q値(Mw/Mn)が3.5を超える直鎖状エチレ
    ンーα−オレフィン共重合体樹脂50〜97重量%とプ
    ロピレンーエチレンランダム共重合体50〜3重量%と
    よりなる層よりなる炭化水素系樹脂フィルムであって、
    脂肪族アルコール系脂肪酸エステルとしては炭素数10
    〜22の脂肪酸とジグリセリンまたはソルビトールとの
    エステルの1種又は2種以上を、全組成物に対して0.
    5〜10重量%配合したことを特徴とする防曇性に優れ
    た炭化水素系樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001260284A (ja) * 2000-03-16 2001-09-25 Aicello Chemical Co Ltd 包装用シ−ラントフィルム
JP2001334616A (ja) * 2000-05-25 2001-12-04 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 複合フイルム
EP2230270A1 (en) * 2009-03-20 2010-09-22 Oy KWH Plast Ab Thermoplastic packaging material containing an anti-adhesion agent
CN119898093A (zh) * 2023-10-27 2025-04-29 南亚塑胶工业股份有限公司 保鲜膜

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