JPH09295838A - 複層ガラス及びその製造方法 - Google Patents

複層ガラス及びその製造方法

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JPH09295838A
JPH09295838A JP11150296A JP11150296A JPH09295838A JP H09295838 A JPH09295838 A JP H09295838A JP 11150296 A JP11150296 A JP 11150296A JP 11150296 A JP11150296 A JP 11150296A JP H09295838 A JPH09295838 A JP H09295838A
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Japan
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sealing agent
frame member
spacer frame
group
double glazing
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Application number
JP11150296A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Okamoto
本 敏 彦 岡
Makoto Chinami
波 誠 千
Masafumi Sakaguchi
口 雅 史 坂
Junji Takase
瀬 純 治 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のシールによって構成することが可能な
複層ガラスであって、しかも、湿気遮断性が高く、機械
的強度、構造的強度に優れた複層ガラス及びその製造方
法、ならびにこれらに用いる複層ガラス用スペーサ枠部
材を提供する。 【解決手段】 長尺状の4本のスペーサ部材13を方形
に枠組みして構設したスペーサ枠部材14と、2枚の方
形のガラス板11、12の間でガラス板11、12の周
縁部近傍に、スペーサ枠部材14を介装することによっ
て、一定間隔平行に離間して対向するように隔設された
2枚のガラス板11、12と、ガラス板11、12とス
ペーサ枠部材14を固着するために、ガラス板とスペー
サ枠部材の間に塗設形成されシーリング剤層15とから
構成されており、シーリング剤塗設面13A、13Bに
それぞれ長手方向に延設された1条の凹溝13C、13
Dが形成されている複層ガラス10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚(2枚又は
それ以上の)板ガラスを重ねて構成した断熱性、防音性
に優れた複層ガラス、及びその製造方法、ならびにこれ
らに用いる複層ガラス用スペーサ枠部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅の場合、ガラス窓からの放熱量
は20〜30%と言われており、従来より、断熱性、防
音性を改良するために、複数枚(2枚又はそれ以上の)
板ガラスを重ねて構成した複層ガラスが用いられてい
る。この複層ガラス100は、例えば、図7に示したよ
うに、2枚の板ガラス102、104を、金属などから
なるスペーサ106によって一定間隔に保持して、シー
リング剤で密閉封止することによって、2枚の板ガラス
102、104の間に形成された空隙108に乾燥空気
を封入した構成である。そして、住宅などの壁に開設し
た開口部に設けられた窓枠本体110に、開閉金具11
2を介して開閉自在に軸支した窓枠体114が設けられ
ており、この窓枠体114の内側に嵌着された押縁11
2の内側に形成された嵌合溝114’内に、ガスライナ
ー116を介装して、この複層ガラス100が嵌合され
て複層ガラス構造体を構成している。
【0003】ところで、このような複層ガラスの内部に
形成された空隙108に封入された乾燥空気によって高
い断熱性が発揮されるが、封入された乾燥空気に湿気が
含まれると、ガラス内面に結露が生じることになる。従
って、シーリング剤としては、(1)湿気遮断性が高いこ
と、(2)ガラスおよびスペーサに対する長期接着性が良
好であること、(3)機械的強度、構造的強度に優れるこ
となどが要求されている。
【0004】しかしながら、このような諸特性をすべて
満足するシーリング剤が従来存在していなかったため
に、従来の複層ガラスでは、図8に示したように、2種
類のシーリング剤によって、2枚の板ガラス102、1
04とスペーサ106とを固着封止することが行われて
いる。すなわち、スペーサ106を2枚の板ガラス10
2、104の外端より内側に配設して、空隙108側
(すなわち内側)の板ガラス102、104とスペーサ
106との間に1次シール103、103を設けるとと
もに、外周端部側に2次シール105を設けている。こ
の複層ガラスでは、一次シール103として、水蒸気透
過率の低いブチル系の熱可塑性樹脂を用いて、この1次
シール103に湿気遮断性を持たせるとともに、1次シ
ール103が、板ガラス102、104とスペーサ10
6とを固着する際の仮止めとして機能するようになって
いる。また、2次シール105として、機械的強度の高
いポリサルファイド系、シリコーン系の樹脂が用いら
れ、板ガラス102、104とスペーサ106とを固着
して、機械的強度を付与するようになっており、この2
次シール105にも、ある程度の湿気遮断性を持たせて
いる。すなわち、2次シール105を透過、滲入した湿
気が、1次シール103によって遮断されることにな
り、空隙108に封入された空気の乾燥状態が保持さ
れ、寒冷時におけるガラス内面の結露が防止されるよう
になっている。なお、空隙108に封入された空気の乾
燥状態を保持するために、スペーサ106には、板ガラ
ス102、104間に形成された空隙108と連通する
空所107が形成されており、該空所にシリカゲルなど
の乾燥剤109が収容されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2種類のシ
ーリング剤を用いて、複層ガラスを製造するには、先
ず、枠組したスペーサ106の板ガラス接着面に、1次
シール103、103をアプリケータなどで塗布した
後、2枚の板ガラス102、104のうち、片方の板ガ
ラスをスペーサ106に当接して仮止めして反転した
後、他方の板ガラスをスペーサ106の反対側の面に当
接して、2枚の板ガラス102、104がスペーサ10
6を挟み込むように仮止めした後、プレス、圧着ロール
などによって圧着する。その後、外周端部に沿って2次
シール105をアプリケータなどで塗布した後、2次シ
ール105を硬化して複層ガラスを製造している。
【0006】従って、従来の2種類のシーリング剤を用
いた複層ガラスでは、仮止め工程、2次シール塗布工程
など複雑な工程が必要であり、連続大量生産には不向き
であり、コストが高くなり好ましくなかった。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みて、単一
のシールによって構成することが可能な複層ガラスであ
って、しかも、湿気遮断性が高く、機械的強度、構造的
強度に優れた複層ガラスを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、従来のような、仮止め工
程、2次シール塗布工程など複雑な工程が不要であり、
簡単な製造工程でしかも連続大量生産可能なコストの低
減できる単一のシールによって構成した複層ガラスの製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】さらに、本発明は、単一のシールによって
複層ガラスを構成するためのスペーサ枠部材であって、
当該スペーサ枠部材を用いることによって、ガラス板と
の長期接着性が向上されるとともに、機械的強度、構造
的強度に優れる複層ガラスを提供することの可能なスペ
ーサ枠部材を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ところで、本発明者等
は、前述したようなシーリング剤として要求される、
(1)湿気遮断性が高いこと、(2)ガラスおよびスペーサに
対する長期接着性が良好であること、(3)機械的強度、
構造的強度に優れること、などの諸特性を満足する複層
ガラス用シーリング剤を提供した。すなわち、特開平1
−198673号において、分子末端に反応性ケイ素基
を有するイソブチレン系重合体および水添ポリブタジエ
ン系重合体などの反応硬化型のシーリング剤を、また、
特開平4−15937号では、粘性を付与して仮止め性
能を付与するために、これらの反応硬化型のシーリング
剤にホットメルトブチルなどのホットメルト樹脂をブレ
ンドしたシーリング剤をそれぞれ提案した。
【0011】本発明者等は、このようなシーリング剤を
用いて、しかも、特殊な形状のスペーサ枠部材を用いる
ことによって、複層ガラスのシングルシール化、すなわ
ち、従来のように2種のシーリング剤を用いて、1次シ
ール及び2次シールすることなく、単一のシールによっ
て、ガラス板との長期接着性が向上されるとともに、機
械的強度、湿気遮断性が高く、構造的強度に優れる複層
ガラスを提供できることを知見して、本発明を完成した
ものである。
【0012】すなわち、本発明の複層ガラスでは、スペ
ーサ部材を枠組みして構設してなる少なくとも一つのス
ペーサ枠部材と、複数枚のガラス板の間でガラス板の周
縁部近傍に、このスペーサ枠部材を介装することによっ
て、一定間隔平行に離間して対向するように隔設された
複数枚のガラス板と、前記ガラス板とスペーサ枠部材を
固着するために、ガラス板とスペーサ枠部材の間に塗設
形成されたシーリング剤層とから構成され、前記シーリ
ング剤層が、ガラス板とスペーサ枠部材を固着すること
によって、ガラス板間に防湿状態で密封形成した空隙と
外部環境とを遮断密閉するために、湿気遮断性、接着
性、及び機械的強度に優れた単一のシーリング剤層から
構成されており、前記スペーサ部材には、シーリング剤
塗設面側に、長手方向に延びた少なくとも一条の凹溝が
形成され、該凹溝に塗設形成されたシーリング剤層肉厚
部分により、ガラス板とスペーサ枠部材の間のシール機
能、及び機械的強度を増大するように構成している。
【0013】また、本発明の複層ガラス用スペーサ部材
は、複数枚のガラス板を一定間隔平行に離間して対向す
るように隔設するとともに、前記ガラス板間に防湿状態
で空隙を密封形成するために、ガラス板間に枠組み、介
装、固着して、複層ガラスに用いられるスペーサ部材で
あって、シーリング剤塗設面側に、長手方向に延びた少
なくとも一条の凹溝が形成されていることを特徴とす
る。
【0014】すなわち、本発明の複層ガラス及び当該複
層ガラスに用いられるスペーサ枠部材によれば、シーリ
ング剤塗設面側に形成された凹溝に塗設形成されたシー
リング剤層部分が肉厚部分となり、これによって、ガラ
ス板とスペーサ枠部材の熱収縮率の相違に起因する引張
応力などに対して、機械的、構造的強度が付与されるこ
とになる。
【0015】さらに、本発明の複層ガラスの製造方法
は、シーリング剤塗設面側に長手方向に延びた少なくと
も一条の凹溝が形成されたスペーサ部材を枠組してスペ
ーサ枠部材を構設する枠組み工程と、前記枠組されたス
ペーサ枠部材の凹溝が形成された面に、湿気遮断性、接
着性、及び機械的強度に優れたシーリング剤を塗設する
シーリング剤塗設工程と、前記スペーサ枠部材のシーリ
ング剤が塗設された塗設面にガラス板を当接することに
より、ガラス板間にスペーサ枠部材を介装して、前記ガ
ラス板間に空隙を形成した後圧着する当接・圧着工程
と、前記ガラス板とスペーサ枠部材とを固着させるため
に、シーリング剤を硬化させる硬化工程とを含むことを
特徴とする。
【0016】本発明の複層ガラスの製造方法によれば、
枠組されたスペーサ枠部材の凹溝が形成された面に、湿
気遮断性、接着性、及び機械的強度に優れたシーリング
剤を塗設することによって、このシーリング剤が、ガラ
ス板をスペーサ枠部材に仮止めする機能と、固定する機
能とを果たすため、従来のように、1次シールによる仮
止め及び2次シールによる固定といった複雑な工程を経
ることなく、簡単な工程でガラス板をスペーサ枠部材に
固定することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の複層ガラスでは、スペー
サ枠部材シーリング剤塗設面側に長手方向に延びた凹溝
が、少なくとも一条形成されているが、複数条の凹溝が
一定間隔離間して設けてもよく、これらの凹溝に塗設形
成されシーリング剤層部分の複数の肉厚部分によって、
よりシール性、湿気遮断性、及び機械的強度が向上す
る。
【0018】また、本発明の複層ガラスでは、スペーサ
枠部材の外周側端部が、ガラス板の外周端と面一となる
ように配設されているのが、複層ガラスの外端部分での
強度を向上するために好ましい。
【0019】さらに、スペーサ枠部材には、前記ガラス
板間に形成された空隙と連通する空所が形成されてお
り、該空所に乾燥剤が収容されているのが、ガラス板間
に形成された空隙に封入された乾燥空気の乾燥状態を保
持して、寒冷時におけるガラス内面の結露を防止するた
めに好ましい。
【0020】本発明で2枚のガラスをスペーサーを介し
て接着するのに使用されるシーリング剤は、ガラスとス
ペーサーとを強固に接着すると共に、2枚のガラスを外
周部でシールして、スペーサーによって形成された空隙
を防湿状態で密閉することができる樹脂で形成されてい
る。
【0021】このシーリング剤は、通常は、熱を加える
ことによってスペーサーとガラスとを接着すると共に、
この接着部分からの水分などの侵入を防止できる低湿気
透過率の重合体が使用される。また、複層ガラスは、長
期にわたって二枚のガラス板を保持することが必要であ
るために、架橋硬化することにより高い機械的特性を示
すシーリング剤であることが好ましい。さらに、2枚の
ガラスをスペーサーを介して接着することから、両者の
温度が異なることにより生ずることがある熱歪みを吸収
できるように、硬化後にもゴム弾性を有するシーリング
剤を使用することが好ましい。
【0022】このような防水性、密着性、弾性等の特性
を考慮すると、反応硬化するための官能基を導入した飽
和炭化水素系重合体、または、ホットメルトブチルと反
応硬化型の重合体とをブレンドした組成物が好適であ
る。
【0023】このような重合体の例を以下に示す。すな
わち、本発明ではシーリング剤として、特開平1-19
8673号公報に記載されているように、ケイ素原子に
結合した水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン
結合を形成することにより架橋構造を形成し得るケイ素
含有基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体を
含有するシーリング剤を使用することができる。
【0024】ここでケイ素含有基は、通常は、次式で表
される。
【0025】
【化2】
【0026】上記式において、R1およびR2は、それぞ
れ独立に、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜2
0のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または
(R')3−Si0−で表されるトリオルガノシロキシ基
(R'は、それぞれ独立に、炭素数1〜20の一価の炭
化水素基である)を表す。また、Xは、それぞれ独立
に、水酸基または加水分解性基である。さらに、aは
0、1、2、3のいずれかであり、bは0、1または2
のいずれかであり、aとbとが同時に0になることはな
い。また、mは0または1〜19の整数である。
【0027】このシーリング剤を形成する加水分解性基
の代表的な例としては、アルコキシ基、アルキルオキシ
基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオ
キシ基、メルカプト基およびアルケニルオキシ基を挙げ
ることができ、特に穏和な条件で加水分解が可能なアル
コキシ基が好ましい。
【0028】上記のようなケイ素含有基は、反応性を有
しており、飽和炭化水素系重合体1分子中に少なくとも
1個、好ましくは、1.1個〜5個の割合で導入されて
いる。こうしたケイ素含有基は飽和炭化水素系重合体の
分子末端に結合していることが好ましい。
【0029】なお、飽和炭化水素系重合体の骨格を形成
する重合体は、エチレン、プロピレン、1-ブテンおよび
イソブテンのような炭素数1〜6のオレフィン系化合物
を主モノマーとする(共)重合体、ブタジエンおよびイ
ソプレンのようなジエン化合物の単独重合体あるいは上
記のオレフィン系化合物との共重合体の水添物である。
【0030】特に本発明では、末端に官能基を導入しや
すく、分子量の制御が容易であり、官能基を導入する全
く基の数が多くすることが可能なイソブチレン系重合体
および水添ポリブタジエン系共重合体が好ましい。こう
した飽和炭化水素共重合体の数平均分子量は、通常は5
00〜30000、好ましくは1000〜15000の
範囲内にあり、こうした数分子量を有する重合体には流
動性を有するものが多く、シーリング剤として使用しや
すい。
【0031】上記のようなシーリング剤を形成する重合
体はシロキサン結合を形成することにより架橋構造を形
成して硬化する。こうして硬化した硬化体は、良好な防
水性を有すると共に、接着性がよく、さらに、硬化体は
ゴム弾性を有している。
【0032】また、本発明ではシーリング剤として、特
開平4−159371号に開示されているように、上記
の飽和炭化水素系重合体と、ホットメルト樹脂とを含有
することにより湿気遮断性、接着性および機械的強度に
優れると共に、ガラス板とスペーサー枠部材とを固着す
る際の仮止め機能も付与したシーリング剤を使用するこ
ともできる。
【0033】ここで使用されるホットメルト樹脂の例と
しては、EVA系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホッ
トメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリ
ウレタン系ホットメルト樹脂、ブチル系ホットメルト樹
脂およびポリオレフィン系ホットメルト樹脂を挙げるこ
とができる。
【0034】こうしたホットメルト樹脂として、軟化点
が100〜200℃の範囲内にある樹脂を使用すると作
業性が向上するので好ましい。特に本発明ではホットメ
ルトブチルを用いることが好ましい。このようなホット
メルトブチルの例としては、不飽和度0.5〜5.0程度
のブチルゴム(IIR)、クロロブチル、ブロモブチルビ
スタネットシリーズとしてエクソン社から提供される樹
脂を挙げることができる。このようなホットメルト樹
脂、特にホットメルトブチルは加硫などによる架橋構造
が形成されていないものを使用する。
【0035】また、本発明では、シーリング剤として、
特開平4-159371号に開示されているように、数
平均分子量が500〜5000の範囲内にあり、主鎖の
末端および/または側鎖の末端に、次式で表される加水
分解性シリル基を、1分子あたり、1個以上有する反応
硬化型の重合体と、ホットメルトブチルとを含有するこ
とにより、接着性と機械的強度に優れると共に、湿気遮
断性とガラス板とスペーサー枠部材とを固着する際の仮
止め機能も付与したシーリング剤を使用することもでき
る。
【0036】
【化3】
【0037】上記式において、Rは、水素原子または炭
素数1〜4のアルキル基、Xは水酸基または加水分解性
基およびnは、0、1または2である。上記のホットメ
ルトブチルと共に使用されるオリゴマーは、ポリエーテ
ル系、ポリエステル系、(メタ)アクリル系、ビニルエ
ーテル系、ポリカーボネート系、ポリイソブチレン系、
あるいは、ポリブタジエン系等のからなる数平均分子量
が500〜50000の樹脂の主鎖末端および/または
側鎖末端に、上記式で表される加水分解性シリル基を少
なくとも1個(1分子あたりの個数)有している。
【0038】上記式で表される加水分解性シリル基と
は、水分との接触によって加水分解をうける水酸基ある
いはアルコキシ基のような加水分解性基(他の例;アル
コキシ基、オキシアルコキシ基、メトキシメート基、ア
ミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、ア
ルケニルオキシ基等)がケイ素原子に結合している基を
意味する。
【0039】このような上記式で表される加水分解性シ
リル基を有するオリゴマーの例を以下に示す。
【0040】
【化4】
【0041】
【化5】
【0042】上記のような樹脂を含有するシーリング剤
は、シロキサン結合を形成することにより架橋構造を形
成して硬化する。さらに、本発明で使用可能なシーリン
グ剤の例としては、本出願人の出願に係る特願平7-1
07104号明細書に記載されているように、(A)分
子内に少なくとも1個のアルケニル基を有する分子量5
00〜300000の飽和炭化水素系重合体、(B)分
子内に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化
剤、(C)ヒドロシリル化触媒および(D)接着性付与
剤からなる接着性のシーリング材を使用することができ
る。
【0043】こので(A)成分は、分子内に少なくとも
1個のアルケニル基を有する分子量500〜30000
0の飽和炭化水素系重合体であり、1分子中にアルケニ
ル基を1〜10個有していることが好ましく、1〜5個
有していることが特に好ましい。
【0044】ここで飽和炭化水素系重合体とは、主骨格
に芳香環以外の炭素-炭素不飽和結合を実質的に有して
いない重合体を意味する概念であり、上記アルケニル基
を除く主鎖を構成する繰り返し単位が飽和炭化水素から
構成されていることを意味する。
【0045】(A)成分である飽和炭化水素系重合体の
骨格をなす重合体は、(1)エチレン、プロピレン、1-ブ
テンおよびイソブチレンなどの炭素数2〜6のオレフィ
ン系化合物を主モノマーとして重合させる方法、(2)ブ
タジエンおよびイソプレンなどのジエン系化合物を重合
させ、あるいはこのようなジエン系化合物とを共重合さ
せた後、水素添加する方法により得ることができる。
【0046】例えば上記のようにして得られる重合体の
内でもイソブチレン系重合体、水添ポリブタジエン系共
重合体、あるいは、水添ポリイソプレン系重合体が好ま
しい。これらの重合体は、末端に官能基を導入しやす
く、上記オレフィン系化合物とジエン系化合物とを共重
合させやすい。また、例えば、上記イソブチレン系重合
体は単独重合体であってもよく、他の重合性化合物との
共重合体であってもよい。共重合体である場合に、イソ
ブチレンから誘導される繰り返し単位の含有率は、湿気
遮断性の向上のためには、通常は50重量%以上、好ま
しくは70重量%以上、特に好ましくは90重量%以上
である。
【0047】このような共重合成分としては炭素数4〜
12のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合
物、ビニルシラン類およびアリルシラン類等が使用可能
であり、具体的に、このような共重合成分としては、1-
ブテン、2-ブテン、2-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ブ
テン、ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、ヘキセン、ビ
ニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、エチレン
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレ
ン、α-メチルスチレン、ジメチルスチレン、p-tert-ブ
チルスチレン、p-ヘキセニルオキシスチレン、p-アリロ
キシスチレン、p-ヒドロキシスチレン、ビニルジメチル
メトキシシラン、1,3,-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチル
ジオキサン、テトラビニルシラン、アリルジメチルメト
キシシラン、アリルトリメチルシラン、ジアリルジメト
キシシラン、ジアリルジメチルシラン、β-ピネン、イ
ンデン、γ-メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシランおよびγ-メタクリロキシオキシプロピルメチ
ルジメトキシシランを挙げることができる。
【0048】前述の水添ポリブタジエン共重合体あるい
は他の飽和炭化水素系重合体においても、上記イソブチ
レン系重合体と同様に、主要となる単量体単位の他に、
主要となる単量体単位と共重合可能な化合物から誘導さ
れる共重合性単量体単位を有していてもよい。
【0049】また(A)成分である飽和炭化水素系重合
体は、ブタジエン、イソプレン、1,5-ヘキサジエン、1,
9-デカジエンおよび1,13-テトラデカジエンのようなエ
チレン性二重結合を複数有していてもよく、さらに、こ
のエチレン性二重結合が共役であっても非共役であって
もよく、さらに共重合した結果、共重合体中に少量の二
重結合が残存していてもよい。
【0050】また、(A)成分である飽和炭化水素系重
合体は、分子量が500〜300000の範囲内にあ
り、さらに1000〜40000程度の飽和炭化水素系
重合体には粘稠な液体のものがあり、このような分子量
を有する飽和炭化水素系重合体を使用することが好まし
い。
【0051】アルケニル基は(A)成分である飽和炭化
水素系重合体に種々の方法により導入することができ
る。例えば、1)重合後にアルケニル基を導入する方法、
2)重合中にアルケニル基を導入する方法を挙げることが
できる。
【0052】1)重合後にアルケニル基を導入する方法と
しては、例えば末端、主鎖または側鎖に水酸基を有する
場合に、その水酸基を−ONaあるいは−OK等のメタ
ルオキシ基に置換した後、下記式[I]で示されるハロ
ゲン化合物を反応させることにより、アルケニル基を有
する炭化水素基重合体を製造することができる。
【0053】CH2=CH−R1−X ・・・[I] 式[I]において、Xは塩素原子、ヨウ素原子などのハ
ロゲン原子を表す。また、R1は炭素数1〜20の二価
の炭化水素基(R)、R−O−CO−、または、R−C
O−等である。R1である炭素数1〜20の二価の炭化
水素基の好ましい例としては、アルキレン基(例メチレ
ン基)、シクロアルキレン基、アリレーン基、アラルキ
ル基およびR−(p-Ph)−CH2−[ただし(p-Ph)
はp-フェニレン基であり、Rはヘテロ原子を有すること
もある炭素数1〜10の炭化水素基である。]を挙げる
ことができる。
【0054】上記ヒドロキシ飽和炭化水素系重合体の末
端水酸基等をメタルオキシ基にへ変換するには、Na、
K等のアルカリ金属、NaH等の金属水素化合物、Na
OCH3等の金属アルコキシド、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の苛性アルカリと飽和炭化水素系重合体
の末端基とを反応(エーテル化反応)させる方法を採用
することができる。
【0055】上記式[I]で表されるハロゲン化合物の
例としては、アリルクロライド、アリルブロマイド、ビ
ニル(クロロヘチル)ベンゼン、アリル(クロロメチ
ル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼン、アリ
ル(クロロメチル)エーテル、アリル(クロロメトキ
シ)ベンゼン、1-ヘキセニル(クロロメトキシ)ベンゼ
ンおよびアリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンを挙げ
ることができる。これらの式[I]で示されるハロゲン
化合物の中では、反応性が高く安価であるアリルクロラ
イドが好ましい。
【0056】また、2)重合中にアルケニル基を導入す
る方法の例としては、反応開始材件連鎖移動剤としてハ
ロゲン原子を有し、このハロゲン原子が結合する炭素原
子が芳香族炭素に結合している化合物、および/また
は、この炭素原子が第3級炭素原子である化合物を使用
し、かつ触媒としてルイス酸を使用して、イソブチレン
を含有するカチオン重合性モノマー、カチオン重合させ
る。そして、この際アリルトリメトキシシランを反応系
に添加することにより、アリル基が末端に導入されたイ
ソブチレン系重合体を製造することができる。また、1,
9-デカジエンのような非共役ジエン類あるいはp-ヘキセ
ニルオキシスチレンのようなアルケニルオキシスチレン
類を重合系に添加することによりアルケニル基を主鎖の
末端または側鎖の末端に導入することができる。
【0057】本発明で(B)成分として用いられる「分
子内に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化
剤」は、1分子の中に、ヒドロシリル基(Si−H)を
2個以上有する化合物である。
【0058】(B)成分としてはポリオルガノハイロド
ジェンシロキサンが好ましく、以下に示す鎖状あるいは
環状のシロキサンが特に好ましい。
【0059】
【化6】
【0060】さらに(B)成分である有機系硬化体とし
ては、次式[II]で表される化合物が特に好ましい。 R2−Yc ・・・[II] 上記式[II]において、Yは少なくとも1個のヒドロシ
リル基を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサン
に由来する一価の基であり、R2は炭素数2〜2000
を有する1〜4価の炭化水素基であるが、重合体に対す
る相溶性ヒドロシリル基の反応性を考慮すると、飽和炭
化水素基であることが好ましい。また、cは2〜4のい
ずれかの整数である。なお、上記式[II]において、Y
で表される基の具体例を以下に示す。
【0061】
【化7】
【0062】(B)成分である上記のオルガノハイロド
ジェンシロキサンに由来する一価の基の内でも、特に以
下に記載する基が好ましい。
【0063】
【化8】
【0064】さらに、(B)成分としては、分子中にポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンに由来する1価の
基以外の基であってもよい。例えば分子内に2個のヒド
ロシリル基を有する有機系硬化体も使用することができ
る。このような2個のヒドロシリル基を有する有機系硬
化体の例として、次式[III]で表される化合物を挙げ
ることができる。
【0065】R3−Yc ・・・[III] 上記式[III]において、Yは少なくとも1個のヒドロ
シリル基を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンに由来する一価の基であり、R3は炭素数2〜200
0を有する1〜4価の炭化水素基であるが、重合体に対
する相溶性ヒドロシリル基の反応性を考慮すると、飽和
炭化水素基であることが好ましい。また、cは2〜4の
いずれかの整数である。なお、上記式[III]におい
て、Yで表される基の具体例として以下に示すようなケ
イ素原子を1個有する基、−Si(H)d(CH33-d
−Si(H)d(C253-d、−Si(H)d(C65
3-d、−SiH2(C613)。
【0066】(なお、上記式において、dはそれぞれの
式において独立に1〜3の整数を表す。)および
【0067】
【化9】
【0068】で表されるようにケイ素原子を2個以上有
する基を挙げることができる。(B)成分を形成する化
合物中のヒドロシリル基は、1分子中に少なくとも2個
あればよいが、2〜15個であることが好ましく、3〜
12個が特に好ましい。本発明で使用するシーリング剤
を(B)成分の有するヒドロシリル基を利用した硬化反
応により硬化させる場合には、このヒドロシリル基の数
が2個よりも少ないと硬化速度が遅くなると共に硬化不
良を起こすことがある。またヒドロシリル基が15個よ
りも多いと、(B)成分である硬化剤の安定性が低下す
ると共に、硬化後も多数のヒドロシリル基が硬化物中残
存し、ボイドあるいはクラックの発生原因となる。
【0069】この(B)成分である硬化剤は、例えば、
1)分子内にSiーCl基を有する炭化水素系化合物を
LiAlH4、NaBH4等の還元剤で処理してこの化合物
中のSi−Cl基をSi−H基に変換する方法、2)分子
内にある官能基を有する炭化水素化合物と、この官能基
と反応可能な他の官能基およびヒドロシリル基を同時に
有する化合物とを反応させる方法、3)不飽和炭化水素
に対して少なくとも2個のヒドロシリル基を有するポリ
ヒドロシラン化合物をヒドロシリル基が反応後にも残存
するように付加反応させて、残存するヒドロシリル基を
炭化水素化合鬱の分子内に残留させる方法等をさせる方
法を挙げることができる。
【0070】例えば上記のようにして製造される(B)
成分は、ヒドロシリル基を有しており、他方(A)成分
はアルケニル基を有しており、本発明で使用されるシー
リング剤中におけるヒドロシリル基とアルケニル基との
比率(モル比)は、0.2〜5.0の範囲内にあることが
好ましく、さらに0.4〜2.5の範囲内にあることが特
に好ましい。この比が上記範囲を下回って低いと、硬化
反応が充分に進行しないことがあり、シーリング剤にベ
トツキが残りやすい。また上記範囲を上回って高いと硬
化後も硬化剤中に反応できなかったヒドロシリル基が多
量に残存するので、クラック、ボイドの発生原因とな
り、均一で硬度の高い硬化物が得られにくいという傾向
が生ずる。
【0071】本発明でシーリング剤を形成する(C)ヒ
ドロシリル化触媒としては、白金担体、塩化白金酸、あ
るいは、担体であるアルミナ、シリカ、カーボンブラッ
クに固体白金を担持させた触媒が使用できる。さらに、
こうした触媒の他に、以下に示すような白金錯体が使用
できる。 ・白金−ビニルシロキサン錯体 例;(Pt)e(ViMe2SiOSiMe2Vi)e、Pt[(MeViSiO)4]F 。 ・白金−ホスフィン錯体 例;Pt(PPh3)4、Pt(PBu3)4 。 ・白金-ホスファイト錯体 例;Pt[P(OPh3)]4、Pt[P(OBu3)4 。 ・白金-活性水素含有化合物錯体 例;ビスアセチルアッセトナト白金、ビスエチルアセト
アセタト白金。
【0072】さらに(C)成分であるヒドロシリル化触
媒としては、米国特許第315961号、同第3159
662号および同3220972号等の各明細書に記載
された白金化合物を用いることができる。
【0073】また、(C)成分であるヒドロシリル化触
媒は、上記のような白金系の触媒以外であってもよく、
こうした白金系以外の触媒の例としては、RhCl(PP
h3)3、RhCl3、Rh/Al2O3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlC
l3、PdCl2・2H2O、NiCl2およびTiCl4を挙げることができ
る。
【0074】これら(C)成分であるヒドロシリル化触
媒は、単独であるいは組み合わせて使用することができ
る。また、こうしたヒドロシリル化触媒は、(A)成分
中のアルケニル基1モルに対して、通常は10-1〜10
-8モルの範囲内の量、好ましくは10-2〜10-6モルの
範囲内の量、特に好ましくは10-2〜10-5モルの範囲
内の量で使用される。
【0075】このような(C)成分としてヒドロシリル
化触媒の存在下に、アルケニル基に対するSi−H基を
付加反応させてシーリング剤を硬化させる反応は、硬化
反応速度が速いので、このシーリング剤は、ライン生産
により連続的にガラスにスペーサを貼着するのに特に適
している。
【0076】本発明のシーリング剤を形成する(D)成
分である接着性付与剤としては、以下に記載する化合物
を使用することが好ましい。
【0077】
【化10】
【0078】上記式において、R2、R3、R8、R
11は、それぞれ独立に、炭素数1〜20の二価の有機基
を表し、R1はアルコキシシリル基または以下に記載す
る基を表す。
【0079】また上記式においてR4は、水素原子また
は炭素数1〜10の一価の有機基を表す。さらに、
5、R6、R7は、それぞれ独立に、水素原子または炭
素数1〜20の有機基を表す。また、R9は水素原子ま
たは炭素数1〜10の一価の有機基を表しR10はアルコ
キシ基を表す。さらに、aは1または2の整数を意味す
る。
【0080】
【化11】
【0081】ここで使用される粘着性付与剤の具体例を
以下に示す。 グリシジルアミン類
【0082】
【化12】
【0083】アクリル酸エポキシ基含有エステル類
【0084】
【化13】
【0085】2,4,6-トリオキソトリアジン類
【0086】
【化14】
【0087】アルコキシシリルイソシアネート類および
ジイソシアネート類
【0088】
【化15】
【0089】以上例示したような重合体を含有するシー
リング剤は、架橋反応することにより硬化する。そし
て、硬化する際にガラスとスペーサーとを強固に接着す
る。上記のシーリング剤は、上記のように架橋反応する
が、こうした架橋構造の形成によって、ある程度の弾性
が発現する。すなわち、本発明で使用されるシーリング
剤は、硬化した後の50%引張時の応力が1kgf/cm2
10kgf/cm2の範囲内にあるものであることが好まし
い。このように弾性を有することにより、二枚のガラ
ス、スペーサ等の間に生ずる熱膨張などによる歪みを吸
収することができる。
【0090】また、上記のようなシーリング剤には、さ
らに保存安定剤、可塑剤、充填剤老化防止剤、ラジカル
禁止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤(キレート
剤)、オゾン劣化防止剤、光安定剤、リン系過酸化物分
解剤、滑剤、顔料、染料などが配合されていてもよい。
【0091】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいてより
詳細に説明する。図1は、本発明の複層ガラスの第1の
実施例の部分断面斜視図であり、図2は、図1のA部分
の拡大断面図である。
【0092】図1及び図2において、10は全体で本発
明の複層ガラスを示しており、例えば、図7に示したよ
うに、窓枠体114の内側に嵌着された押縁112の内
側に形成された嵌合溝114内に、ガスライナー116
を介装して、この複層ガラス10が嵌合されて複層ガラ
ス構造体を構成するものである。複層ガラス10は、長
尺状の4本のスペーサ部材13を方形に枠組みして構設
したスペーサ枠部材14と、2枚の方形のガラス板1
1、12の間でガラス板11、12の周縁部近傍に、こ
のスペーサ枠部材14を介装することによって、一定間
隔平行に離間して対向するように隔設された2枚のガラ
ス板11、12と、ガラス板11、12とスペーサ枠部
材14を固着するために、ガラス板とスペーサ枠部材の
間に塗設形成されシーリング剤層15とから構成されて
いる。そして、ガラス板11、12の間には、スペーサ
枠部材14に囲撓された空隙16が形成されており、防
湿状態で空気が封入密閉されている。
【0093】また、スペーサ部材13は、断面H形状で
あり、そのシーリング剤塗設面13A、13Bにそれぞ
れ長手方向に延設された1条の凹溝13C、13Dが形
成されている。そして、ガラス板11、12とスペーサ
枠部材14の間にシーリング剤層15が塗設形成される
際に、シーリング剤がこの凹溝13C、13Dに充填さ
れ、肉厚部分15Aが形成されている。この肉厚部分1
5Aが形成されることによって、シール機能、湿気遮断
性、接着性、及び機械的強度が増大する。特に、ガラス
板とスペーサ枠部材の熱収縮率の相違に起因する引張応
力などに対して、機械的強度が増大することになる。な
お、スペーサ部材13のシーリング剤塗設面13A、1
3Bの凹溝13C、13Dが形成されていない面13M
とガラス板11、12との間にも、シーリング剤層15
Bが形成されているが、このシーリング剤層15Bは、
複層ガラスを製造する工程でガラス板11、12とスペ
ーサ枠部材14が圧着されるために、薄膜状となるの
で、シール機能、湿気遮断性、接着性、及び機械的強度
をある程度有するが、肉厚部分15Aに比較すれば小さ
い。
【0094】さらに、スペーサ部材13の凹溝13C、
13Dの凹設位置は、特に限定されるものではないが、
スペーサ部材13の幅方向の略中央部分に凹設するの
が、前述したシール機能、湿気遮断性、接着性、及び機
械的強度を考慮すれば好ましい。また、この凹溝13
C、13Dの溝厚及び溝深さは、スペーサ部材13自体
の機械的強度、および、肉厚部分15Aによる前述した
シール機能などを考慮すれば、スペーサ部材13の幅W
に対して、1/10W〜9/10Wの範囲にあるのが好
ましく、凹溝13C、13Dの溝深さはそれぞれ、スペ
ーサ部材13の厚さTに対して、1/20T〜9/20
Tの範囲にあるのが好ましい。なお、凹溝13C、13
Dの溝形状は、図2に示したように断面U字形状である
のが、肉厚部分15Aによる前述したシール機能などを
考慮すれば好ましいが、この形状の他にも、断面V字状
などの他の形状も採用することが可能である。なお、例
えば、図3に示したように、凹溝13C、13Dの底部
を拡径した拡径部13C’、13D’を設けておき、シ
ーリング剤層15を塗設形成した際に、シーリング剤が
拡径部13C’、13D’に入り込み硬化することにな
るので、肉厚部分15Aにおける接着性、機械的強度な
どが向上することになる。また、本実施例では、凹溝1
3C、13Dを対象に配置したが、非対象となる位置に
配置することも可能である。
【0095】また、スペーサ枠部材14をガラス板1
1、12の間に介装する位置としては、スペーサ枠部材
14の外周側端部14Aが、ガラス板11、12の外周
端11A,12Aと面一となるように配設するのが、複
層ガラス10の外端部分での強度を向上するために好ま
しい。
【0096】さらに、このスペーサ部材13は、中空状
になっており、ガラス板11、12の間に形成された空
隙16と開口部13Eを介して連通する空所13Fが形
成されており、この空所13Fに、例えば、シリカゲル
などの乾燥剤17が収容されている。これによって、ガ
ラス板の間に形成された空隙16に封入された乾燥空気
の乾燥状態を保持して、寒冷時におけるガラス内面の結
露を防止することができるようになっている。なお、ス
ペーサ部材13の開口部13Eは、収容された乾燥剤1
7が、開口部13Eを介して、スペーサ部材13の空所
13Fからガラス板の間に形成された空隙16に流出し
ない大きさであれば、例えば、スペーサ部材13の長手
方向に延びた溝形状や、複数の小孔などから適宜構成す
ることが可能である。また、空所13Fには、二つの隔
室13F1と13F2が設けられているが、乾燥剤17を
収容する場合、両方の隔室13F1と13F2に乾燥剤1
7を収容しても良く、片方の隔室にのみ乾燥剤17を収
容しても良いが、片方の隔室のみに乾燥剤17を収容す
る場合には、ガラス板11、12の間に形成された空隙
16側の隔室13F1に収容するのが乾燥効果からは好
ましい。なお、スペーサ部材13としては、アルミニウ
ム、ステンレス鋼などの金属材料から構成するのが好ま
しいが、特に限定されるものではなく、非透湿性の材料
であればその他の材料から構成することも可能である。
【0097】また、本実施例では、2枚のガラス板1
1、12を用いて複層ガラスを構成したが、3枚以上の
ガラスを複数のスペーサ枠部材14をガラス板間に介装
することによって、ガラス板を一定距離隔設した多層ガ
ラス構造とすることも可能である(以下の実施例でも同
様である)。また、本実施例では、ガラス板を方形状と
したが、建築物の窓形状に応じて円形状、三角形状など
とすることができ、これに応じて、スペーサ部材13も
長尺状に変えて曲形状にすることが可能である。さら
に、これらのガラス板11、12及びスペーサ部材13
の寸法も、建築物の窓形状に応じてなど適宜変更可能で
ある。
【0098】さらに、ガラス板11、12としては、無
機ガラスの他、アクリル板、ポリカーボネート板などの
有機ガラスでも良く、また、生板ガラスの他、これに強
化処理、曲げ加工、熱反射加工、着色加工、電導性加工
などの各種光学加工処理を行ったもの、ならびに板ガラ
スにプラスチックフィルム若しくはプラスチック板を貼
合したものでもよい。
【0099】また、シーリング剤層15に用いるシーリ
ング剤は、前述したように、ガラス板11、12とスペ
ーサー枠部材14とを強固に接着すると共に、2枚のガ
ラス板を外周部でシールして、スペーサー枠部材14に
よって囲撓され形成された空隙を防湿状態で密閉するこ
とができる樹脂で形成されている。そして、通常は、熱
を加えることによってスペーサーとガラスとを接着する
と共に、この接着部分からの水分などの侵入を防止でき
る低湿気透過率の重合体を使用するのが好ましい。ま
た、複層ガラスは、長期間にわたって二枚の板ガラス1
1,12を保持することが必要であるために、架橋硬化
することのよって長期間にわたり環境条件に大きく左右
されない安定した機械的特性を示すシーリング剤である
ことが好ましい。さらに、2枚のガラス板11、12を
スペーサー枠部材14を介して接着することから、両者
の温度が異なることにより生ずることがある熱歪みを吸
収できるように、硬化後にもゴム弾性を有するシーリン
グ剤を使用することが好ましい。このような防水性、密
着性、弾性等の特性を考慮すると、反応硬化するための
官能基を導入した飽和炭化水素系重合体が好適である。
このようなシーリング剤は、前述に例示したものを用い
ればよい。
【0100】図4は、本発明の複層ガラスの第2の実施
例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。本実施例
の複層ガラス10は、スペーサ部材13のシーリング剤
塗設面13A、13Bにそれぞれ長手方向に延設され、
スペーサ部材13の幅方向に一定間隔離間した2条の凹
溝13C1、13C2、及び13D1、13D2が形成され
ている点において、前述した第1の実施例と相違し、そ
の他基本的な構成については、第1の実施例と同様であ
る。
【0101】このように構成することによって、ガラス
板11、12とスペーサ枠部材14の間にシーリング剤
層15が塗設形成される際に、シーリング剤がこの凹溝
13C1、13C2、及び13D1、13D2に充填され、
肉厚部分15A1、15A2が形成されている。従って、
2ヶ所の肉厚部分15A1、15A2が形成されることに
よって、いわゆるダブルシール化されることになって、
シール機能、湿気遮断性、接着性、及び機械的強度がさ
らに増大することになる。
【0102】この場合、凹溝13C1と13C2との間、
及び13D1と13D2との間に位置するスペーサ枠部材
13の中間部分13G、13Hを、スペーサ枠部材13
の両端部分13I、13Jよりも、厚さ方向の寸法Hが
小さくすれば、凹溝13C1と13C2との間、及び13
1と13D2との間にわたって肉厚部分15A3、15A
4が形成されることになって、シール機能、湿気遮断
性、接着性、及び機械的強度がさらに増大することにな
って好ましい。また、本実施例では、凹溝を2条設けた
が、3条以上の凹溝を設けてこれらの機能を増大するこ
とも可能である。
【0103】これらの実施例に示した複層ガラスの製造
方法について、以下に図5の工程概略図に基づいて説明
する。先ず、予め所定の長さに切断されたスペーサ枠部
材13の空所13F内に、シリカゲルなどの乾燥剤を、
充填機20によって充填する。なお、この充填に際して
は、スペーサ枠部材13の両端部に開口した開口部(図
示せず)を介して空所13F内に充填すればよい。
【0104】次に、内部に乾燥剤が充填されたスペーサ
枠部材13を、枠組してスペーサ枠部材14を構設す
る。この場合、枠組み方法としては、例えば、突き合わ
せ溶接、接着剤(あるいはシーリング剤)による接着な
どの周知の方法を用いて枠組みすればよく、枠組の仕方
によっては、スペーサ枠部材13の両端部に開口部が開
口したままの状態になることがあるが、これは適宜閉塞
部材などを用いて閉塞すればよい。
【0105】このように枠組されたスペーサ枠部材14
を、左右方向から把持装置21によって把持した後、上
下一対のアプリケータ22、23を介して、シーリング
剤塗設面13A、13Bにシーリング剤を塗設する。
【0106】その後、上下方向から2枚のガラス板1
1、12を、真空吸盤などのガラス板把持装置24、2
5を用いて、スペーサ枠部材14に当接させて、ガラス
板11、12をスペーサ枠部材14に仮止めして、ガラ
ス板11、12の間にスペーサ枠部材14に囲撓された
空隙が形成される。その後、上下一対の圧着ロール2
6、27の間を通過させることによって、ガラス板1
1、12とスペーサ枠部材14とを圧着する。なお、本
実施例の場合、圧着に際して、上下一対の圧着ロール2
6、27を用いたが、プレス板などで押圧圧着すること
も可能である。
【0107】最後に、ガラス板11、12とスペーサ枠
部材14とを固着させるために、熱風乾燥炉28などに
よって加熱して、シーリング剤を硬化させることによっ
て、複層ガラスが製造される。
【0108】このような製造方法によれば、枠組された
スペーサ枠部材14の凹溝が形成された面に、湿気遮断
性、接着性、及び機械的強度に優れたシーリング剤を塗
設するシーリング剤を塗設することによって、このシー
リング剤が、ガラス板をスペーサ枠部材に仮止めする機
能と、固定する機能とを果たすため、従来のように、1
次シールによる仮止め及び2次シールによる固定といっ
た複雑な工程を経ることなく、単一の工程でガラス板を
スペーサ枠部材に固定することが可能となる。
【0109】さらに、このシーリング剤として、反応性
ケイ素基を含有する飽和炭化水素系重合体とホットメル
ト樹脂を含有するシーリング剤、または、反応性ケイ素
基を含有する重合体とホットメルトブチルを含有するシ
ーリング剤を用いた場合には、ガラス板とスペーサー枠
部材とを固着する際の仮止め機能を有するため、当接・
圧着工程直後の搬送が可能となり、複層ガラス製造工程
が短縮できることから好ましい。またこのシーリング剤
としてホットメルト樹脂を含有せず、仮止め機能を有し
ていないシーリング剤を用いた場合にも、当接・圧着工
程の前にオープンタイムをとることによってシーリング
剤が粘度上昇するので、スペーサーとガラス板とを仮止
め可能な程度に粘着性と機械的強度を有するまでシーリ
ング剤を養生する製造工程とすることにより、先と同様
に、当接・圧着工程直後の搬送が可能となり、工程短縮
ができることから好ましい。
【0110】なお、本実施例の場合、スペーサ枠部材1
4を、左右方向から把持装置21によって把持して、上
下一対のアプリケータ22、23を介して、シーリング
剤を同時に塗設して、上下方向から2枚のガラス板1
1、12を、ガラス板把持装置24、25を用いて、ス
ペーサ枠部材14に同時に当接させて仮止めしたが、こ
の代わりに、台座の上にスペーサ枠部材14を載置し
て、スペーサ枠部材14の片面にシーリング剤を塗設し
て片方のガラス板11を当接して仮止めした後、ガラス
板把持装置13を用いて反転した後、他方の面も同様に
シーリング剤を塗設、ガラス板12を当接、仮止めする
方法も採用できる。また、本実施例では、ガラス板1
1、12を水平方向に配置して製造するいわゆる「横置
き方法」について説明したが、ガラス板11、12を垂
直方向に配置して製造するいわゆる「縦置き方法」を用
いることができることは勿論である。
【0111】図6は、本発明の複層ガラスの第3の実施
例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。本実施例
の複層ガラス10は、スペーサ部材13のシーリング剤
塗設面13A、13Bの外側端部にそれぞれ、L字状の
段部を形成する凹溝13K、13Lが形成されており、
スペーサ部材13をガラス板11、12の外周端部1
1’、12’から内側に介装されている。そして、シー
リング剤層15’が略コの字形状に構成されており、ガ
ラス板11、12とスペーサ部材13との間に形成され
た肉厚部分15D、15E、ならびにガラス板11、1
2の間でスペーサ部材13の外側に形成された外端部1
5Fによって、一体的にシール機能、湿気遮断性、接着
性、及び機械的強度が付与されることになる。
【0112】なお、この凹溝13K、13Lの溝厚は、
スペーサ部材13自体の機械的強度、および、肉厚部分
15D、15E、ならびに外端部15Fによる前述した
シール機能などを考慮すれば、スペーサ部材13の幅W
に対して1/10W〜9/10Wの範囲にあるのが好ま
しく、凹溝13K、13Lの溝深さはそれぞれ、スペー
サ部材13の厚さTに対して、1/20T〜9/20T
の範囲にあるのが好ましい。さらに、スペーサ部材13
をガラス板11、12の外周端部11’、12’から内
側に介装する位置は、特に限定されるものではなく、目
的とする複層ガラスの寸法などによって変更すればよ
い。
【0113】また、このような構成の複層ガラスを製造
する場合には、前述した実施例のような仮止め工程は不
要であり、ガラス板11と12の間にスペーサ枠部材1
4を介装して台座などに載置した後、外周部からアプリ
ケータを用いてシーリング剤を塗設し、圧着することに
よって、直接複層ガラスを製造することができる。
【0114】
【発明の効果】本発明の複層ガラス及び当該複層ガラス
に用いられるスペーサ枠部材によれば、シーリング剤塗
設面側に形成された凹溝に塗設形成されたシーリング剤
層部分が肉厚部分となり、これによって、ガラス板とス
ペーサ枠部材の熱収縮率の相違に起因する引張応力など
に対して、機械的、構造的強度が付与されることにな
る。
【0115】また、シーリング剤として要求される、
(1)湿気遮断性が高く、(2)ガラスおよびスペーサに対す
る長期接着性が良好で、(3)機械的強度、構造的強度に
優れるなどの諸特性を満足する複層ガラス用シーリング
剤を用いて、しかも、特殊な形状のスペーサ枠部材を用
いることによって、複層ガラスのシングルシール化が可
能となる。
【0116】従って、従来のように2種のシーリング剤
を用いて、1次シール及び2次シールすることなく、単
一のシールによって、ガラス板との長期接着性が向上す
るとともに、機械的強度、構造的強度に優れる複層ガラ
スを提供できる。
【0117】また、発明の複層ガラスの製造方法によれ
ば、枠組されたスペーサ枠部材の凹溝が形成された面
に、湿気遮断性、接着性、及び機械的強度に優れたシー
リング剤を塗設することによって、このシーリング剤
が、ガラス板をスペーサ枠部材に仮止めする機能と、固
定する機能とを果たすため、従来のように、1次シール
による仮止め及び2次シールによる固定といった複雑な
工程を経ることなく、簡単な工程でガラス板をスペーサ
枠部材に固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複層ガラスの第1の実施例の部分断面
斜視図である。
【図2】図1のA部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の複層ガラスの第1の実施例の別の凹溝
形状を示す部分拡大断面図である。
【図4】本発明の複層ガラスの第2の実施例を示す図2
と同様な部分拡大断面図である。
【図5】本発明の複層ガラスの製造方法を示す工程概略
図である。
【図6】本発明の複層ガラスの第3の実施例を示す図2
と同様な部分拡大断面図である。
【図7】従来の複層ガラス構造を示す部分切欠斜視図で
ある。
【図8】従来の複層ガラスの製造方法を示す工程概略図
である。
【符号の説明】
10…複層ガラス 11、12…ガラス板 13…スペーサ部材 13A、13B…シーリング剤塗設面 13C、13D、13C1、13C2、13D1、13D2
…凹溝 13C’、13D’…拡径部 13E…開口部 13F…空所 14…スペーサ枠部材 15…シーリング剤層 15A、15A1、15A2…肉厚部分 16…空隙 17…乾燥剤 20…充填機 21…把持装置 22、23…アプリケータ 24、25…ガラス板把持装置 26、27…圧着ロール 28…熱風乾燥炉

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサ部材を枠組みして構設してなる
    少なくとも一つのスペーサ枠部材と、 複数枚のガラス板の間でガラス板の周縁部近傍に、この
    スペーサ枠部材を介装することによって、一定間隔平行
    に離間して対向するように隔設された複数枚のガラス板
    と、 前記ガラス板とスペーサ枠部材を固着するために、ガラ
    ス板とスペーサ枠部材の間に塗設形成されたシーリング
    剤層とから構成され、 前記シーリング剤層が、ガラス板とスペーサ枠部材を固
    着することによって、ガラス板間に防湿状態で密封形成
    した空隙と外部環境とを遮断密閉するために、湿気遮断
    性、接着性、及び機械的強度に優れた単一のシーリング
    剤層から構成されており、 前記スペーサ枠部材には、シーリング剤塗設面側に、長
    手方向に延びた少なくとも一条の凹溝が形成され、該凹
    溝に塗設形成されたシーリング剤層肉厚部分により、ガ
    ラス板とスペーサ枠部材の間のシール機能、及び機械的
    強度を増大するように構成したことを特徴とする複層ガ
    ラス。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ枠部材の外周側端部が、ガ
    ラス板の外周端と面一となるように配設されていること
    を特徴とする請求項1に記載の複層ガラス。
  3. 【請求項3】 前記スペーサ枠部材には、前記ガラス板
    間に形成された空隙と連通する空所が形成されており、
    該空所に乾燥剤が収容されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の複層ガラス。
  4. 【請求項4】 前記シーリング剤が、飽和炭化水素系重
    合体を含有する反応硬化型のシーリング剤であることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の複層ガラ
    ス。
  5. 【請求項5】 前記飽和炭化水素系重合体が、反応硬化
    型の飽和炭化水素系重合体であり、前記シーリング剤
    が、この反応硬化型の飽和炭化水素系重合体を含有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の複層ガラス。
  6. 【請求項6】 前記シーリング剤が、前記反応硬化型の
    飽和炭化水素系重合体と、ホットメルト樹脂とを含有す
    ることにより、湿気遮断性、接着性および機械的強度に
    優れると共に、該シーリング剤が、前記ガラス板とスペ
    ーサー枠部材とを仮止め可能な程度の初期接着力を有す
    ることを特徴とする請求項5に記載の複層ガラス。
  7. 【請求項7】 前記反応硬化型の飽和炭化水素系重合体
    が、ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性基を
    有し、シロキサン結合を形成することにより架橋構造を
    形成し得るケイ素基含有基を少なくとも1個有する飽和
    炭化水素系重合体であり、前記シーリング剤が、この反
    応性ケイ素基を含有する飽和炭化水素系重合体を含有す
    るシーリング剤であることを特徴とする請求項5または
    6に記載の複層ガラス。
  8. 【請求項8】 前記反応硬化型の飽和炭化水素系重合体
    が、分子内に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する
    硬化剤と、ヒドロシリル反応することにより架橋構造を
    形成し得るアルケニル基を分子内に少なくとも1個有す
    る飽和炭化水素系重合体であり、前記シーリング剤が、
    (A)分子内に少なくとも1個のアルケニル基を有する
    分子量500〜300000の炭化水素系重合体、
    (B)分子内に少なくとも2個のヒドロシリル基を有す
    る硬化剤、(C)ヒドロシリル化触媒、および(D)接
    着性付与剤からなるシーリング剤であることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の複層ガラス。
  9. 【請求項9】 前記飽和炭化水素系重合体が、ホットメ
    ルトブチルであり、前記シーリング剤が、このホットメ
    ルトブチルと反応硬化型の重合体とを含有しており、か
    つ該シーリング剤が、前記ガラス板とスペーサー枠部材
    とを仮止め可能な程度の初期接着力を有することを特徴
    とする請求項4に記載の複層ガラス。
  10. 【請求項10】 前記反応硬化型の重合体が、ケイ素原
    子に結合した水酸基または加水分解性基を有し、シロキ
    サン結合を形成することにより架橋構造を形成し得るケ
    イ素基含有基を少なくとも1個有する重合体であり、前
    記シーリング剤が、この反応性ケイ素基を含有する重合
    体を含有するシーリング剤であることを特徴とする請求
    項9に記載の複層ガラス。
  11. 【請求項11】 前記反応硬化型の重合体が、分子内に
    少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化剤と、ヒ
    ドロシリル化反応することにより架橋構造を形成し得る
    アルケニル基を分子内に少なくとも1個有する重合体で
    あり、前記シーリング剤が、(A)分子内に少なくとも
    1個のアルケニル基を有する分子量500〜30000
    0の炭化水素系重合体、(B)分子内に少なくとも2個
    のヒドロシリル基を有する硬化剤、(C)ヒドロシリル
    化触媒、および(D)接着性付与剤からなるシーリング
    剤であることを特徴とする請求項9に記載の複層ガラ
    ス。
  12. 【請求項12】 前記反応性ケイ素基を含有する重合体
    が、数平均分子量が500〜50000の範囲内にあ
    り、主鎖の末端および/または側鎖の末端に次式で表さ
    れる加水分解性シリル基を、1分子あたり1個以上有す
    る重合体であることを特徴とする請求項7または10に
    記載の複層ガラス; 【化1】 [上記式において、R1およびR2は、それぞれ独立に、
    水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜2
    0のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基および
    (R')3SiO−(R'は、それそれ独立に、水素原子、
    炭素数1〜20の置換または非置換の炭化水素基であ
    る)で表されるトリオルガノシロキシ基よりなる群から
    選ばれる原子または基であり、Xは、それぞれ独立に、
    水酸基または加水分解性基であり、aは、0、1、2、
    3のいずれかであり、bは、0、1、2のいずれかであ
    り、aとbとは同時に0になることはなく、また、mは
    0または1〜19の整数である]。
  13. 【請求項13】 複層ガラスを製造するための方法であ
    って、 シーリング剤塗設面側に長手方向に延びた少なくとも一
    条の凹溝が形成されたスペーサ部材を枠組してスペーサ
    枠部材を構設する枠組み工程と、 前記枠組されたスペーサ枠部材の凹溝が形成された面
    に、湿気遮断性、接着性、及び機械的強度に優れたシー
    リング剤を塗設するシーリング剤塗設工程と、 前記スペーサ枠部材のシーリング剤が塗設された塗設面
    にガラス板を当接することにより、ガラス板間にスペー
    サ枠部材を介装して、前記ガラス板間に空隙を形成した
    後圧着する当接・圧着工程と、 前記ガラス板とスペーサ枠部材とを固着させるために、
    シーリング剤を硬化させる硬化工程とを含むことを特徴
    とする複層ガラスの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記スペーサ枠部材の外周側端部が、
    ガラス板の外周端と面一となるようにガラス板間にスペ
    ーサ枠部材を介装することを特徴とする請求項13に記
    載の複層ガラスの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記スペーサ枠部材には、前記ガラス
    板間に形成された空隙と連通する空所が形成されてお
    り、前記枠組み工程の前に、該空所に乾燥剤を収容する
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の複層ガ
    ラスの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記シーリング剤を、前記スペーサ枠
    部材の凹溝に塗設した後、当接・圧着工程の前に、スペ
    ーサ枠部材とガラス板とを仮止め可能な程度の粘着性と
    機械的強度を有するまでシーリング剤を養生して硬化さ
    せて、ガラス板とスペーサ枠部材との仮止めを行うこと
    を特徴とする請求項13に記載の複層ガラスの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 複数枚のガラス板を一定間隔平行に離
    間して対向するように隔設するとともに、前記ガラス板
    間に防湿状態で空隙を密封形成するために、ガラス板間
    に枠組み、介装、固着して、複層ガラスに用いられるス
    ペーサ部材であって、 シーリング剤塗設面側に、長手方向に延びた少なくとも
    一条の凹溝が形成されていることを特徴とする複層ガラ
    ス用スペーサ枠部材。
  18. 【請求項18】 前記スペーサ部材には、前記ガラス板
    間に形成された空隙と連通し、乾燥剤を収容するための
    空所が形成されていることを特徴とする請求項17に記
    載の複層ガラス用スペーサ枠部材。
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