JPH09296380A - インクジェットプリント方法および捺染物 - Google Patents
インクジェットプリント方法および捺染物Info
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Abstract
る高濃度画像を記録することができ、裏面の発色濃度も
十分なインクジェットプリント方法を提供する。 【構成】 繊維構造物をインクジェット法で捺染する方
法において、滲み防止剤を含有する第一のインク1で画
像の縁どり11及び隣接した異なる色相の境界部12を
記録する工程、前記縁どりした画像の内部及び前記境界
部を境として、異なる色相の模様を第二の着色インク2
で記録する工程、及び前記画像及び模様を加熱発色させ
る工程を経て前記繊維構造物を捺染するインクジェット
プリント方法。
Description
物にインクジェット法を適用して捺染するインクジェッ
トプリント方法およびその方法により記録捺染した捺染
物に関する。
として、粘着剤を塗布した伸縮性のない平面支持体上に
一時的に布を接着しプリンターで印捺するもの(特開昭
63−6183号公報)や、用いる染料に対して非染着
性の水溶性高分子物質と、水溶性塩類と、水不溶性無機
微粒子のいずれかを含む水溶液で前処理された布にイン
クジェット染色する方法(特開昭63−31594号公
報)、セルロース繊維にアルカリ性物質と尿素またはチ
オ尿素と水溶性高分子物質を含む水溶液で前処理し、反
応性染料を含むインクでインクジェット染色し、乾熱固
着処理する方法(特公平4−35351号公報)などが
あった。
像の滲み防止と、シャープな絵柄、及び高濃度で鮮明な
捺染物を得ることであった。しかしながら、従来の捺染
法(スクリーン捺染)で得られた捺染物と同程度の色濃
度と鮮明性を得るには至っていない。更にまた、布の厚
さ方向に対する浸透が悪いために、色の深みや裏通りが
不十分で、インクの付与量が多い場合の滲みが問題であ
った。それゆえ、捺染物の応用範囲がせばめられてしま
っていた。
する課題は、従来の捺染法における捺染画像の濃度が不
十分な点、色の深みや裏通りが不足している点、及びイ
ンクの付与量が多い場合の画像滲みなどの問題である。
において見られた問題点を解消し、布などの繊維構造物
に滲みのない、深みのある高濃度色画像を記録すること
ができ、布などの繊維構造物に裏面の発色濃度も十分な
高画質画像を形成するためのインクジェットプリント方
法およびその方法により記録捺染した捺染物を提供する
ことを目的とする。
明によって達成される。即ち、本発明は、繊維構造物を
インクジェット法で捺染する方法において、滲み防止剤
を含有する第一のインクで画像の縁どり及び隣接した異
なる色相の境界部を記録する工程、前記縁どりした画像
の内部及び前記境界部を境として、異なる色相の模様を
第二の着色インクで記録する工程、及び前記画像及び模
様を加熱発色させる工程を経て前記繊維構造物を捺染す
ることを特徴とするインクジェットプリント方法であ
る。
ェット法で捺染する方法において、滲み防止剤を含有す
る第一のインクで画像の縁どりを記録する工程、前記縁
どりした画像の内部を第二の着色インクで記録する工
程、及び前記画像を加熱発色させる工程を経て前記繊維
構造物を捺染することを特徴とするインクジェットプリ
ント方法である。
ェット法で捺染する方法において、滲み防止剤を含有す
る第一のインクで隣接した異なる色相の境界部を記録す
る工程、前記境界部を境として、異なる色相の模様を第
二の着色インクで記録する工程、及び前記模様を加熱発
色させる工程を経て前記繊維構造物を捺染することを特
徴とするインクジェットプリント方法である。
であるのが好ましい。前記第一のインクは水性液媒体を
含有するのが好ましい。前記滲み防止剤が、撥水剤、高
分子化合物及び含窒素有機アミン化合物の中から選ばれ
る少なくとも一種であるのが好ましい。前記第一のイン
ク中の前記滲み防止剤の含有量は0.5〜20重量%の
範囲であるのが好ましい。
体を主成分として含むのが好ましい。前記染料は、反応
染料、酸性染料、直接染料、分散染料のいずれかである
のが好ましい。前記着色インクを染料換算で0.01〜
lmg/cm2の範囲で前記繊維構造物に付着させるの
が好ましい。
せる工程において、高温蒸熱法またはサーモゾル法を適
用するのが好ましい。更に前記繊維構造物の洗浄工程を
含むのが好ましい。
ント方法により記録捺染した捺染物である。即ち、本発
明の捺染物は、繊維構造物をインクジェット法で捺染し
た捺染物であって、滲み防止剤を含有する第一のインク
で画像の縁どり及び隣接した異なる色相の境界部を記録
し、前記縁どりした画像の内部及び前記境界部を境とし
て、異なる色相の模様を第二の着色インクで記録し、前
記画像及び模様を加熱発色させてなることを特徴とする
捺染物である。
ェット法で捺染した捺染物であって、滲み防止剤を含有
する第一のインクで画像の縁どりを記録し、前記縁どり
した画像の内部を第二の着色インクで記録し、前記画像
を加熱発色させてなることを特徴とする捺染物である。
ェット法で捺染した捺染物であって、滲み防止剤を含有
する第一のインクで隣接した異なる色相の境界部を記録
し、前記境界部を境として、異なる色相の模様を第二の
着色インクで記録し、前記模様を加熱発色させてなるこ
とを特徴とする捺染物である。
像滲みを抑え、色の深みのある高濃度の画像を得るため
に、繊維構造物素材に対して滲み防止剤を含有する第一
のインクで画像の縁取りと、異なる色相の境界部を記録
し、次いで該縁取り画像の内側と、該境界部を境として
隔てられた異なる色相部分を第二の着色インクでインク
ジェット記録するものである。このように第一のインク
で画像の縁取りや、異なる色相の境界部の記録を行うこ
とにより、第二の着色インク量の多少に関わらず滲みや
異色間のブリードが抑えられ、色の深みや裏通りが良好
になることを見出した。
は他の着色画像と着色画像との境界から成る画像全体の
輪郭を意味し、異なる色相の境界部とは、画像の色相が
JIS−Z−8721準拠の標準色票に分類されている
10通りの色相及びこれらに白と黒を加えて区別される
色相間の境界を意味する。
する。図1は本発明のインクジェットプリント方法の一
例を示す略画説明図である。同図1において、本発明の
インクジェットプリント方法は、布帛上に、滲み防止剤
を含有する第一のインク1で花模様の画像の縁取り11
と異なる色相間の境界12をインクジェット記録し、次
いで該縁取り11がなさた各々の内側と異なる色相間の
境界を隔てて存在する色(模様)を第二の着色インク2
で、赤色3、黄色4、緑色5、青色6、黒色7、橙色8
などの各々の色にインクジェット記録する方法である。
このように、本発明においては、第一のインク1で画像
の縁取り11と異なる色相間の境界12が記録されるた
めに、第二の着色インク2の付着量は多くしても滲みや
異色間のブリードが抑えられ、又色の深みや裏通りが良
好になる。
て説明する。本発明に用いられる繊維構造物としては、
紙、布、不織布であって、布の種類としては綿、絹、
麻、ナイロン、レーヨン、アセテート、ポリエステル及
びこれらの混紡布帛である。これら布帛の種類によって
染色のためのインクの種類を変える必要があり、たとえ
ば、綿、絹、麻、レーヨンは反応性染料を含有したイン
クで記録するが、ナイロン、絹の場合は酸性染料含有イ
ンクで記録する。アセテートとポリエステルの場合は分
散染料含有インクで記録する。反応性染料で綿などの布
を染色する場合は、布にあらかじめ炭酸ソーダや重炭酸
ソーダの水溶液をパッドしてアルカリ性に調整する必要
がある。
有する第一のインクについて説明する。本発明の第一の
インクで用いる滲み防止剤の具体例としては、疎水性物
質であって、水をはじく性質を有するものであればいか
なる物質でも良い。例えば、フッ素系化合物、シリコン
系化合物、ワックス類、ロウ類、トリアジン系化合物、
あるいはこれらの混合物のような撥水剤が挙げられる。
また別の例としては、食塩、硫酸ソーダ、塩化カルシュ
ウム、塩化マグネシュムウのような金属塩や、デンプ
ン、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、
グアーガム、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリアリールア
ミン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、
ポリアクリル酸ソーダのような高分子化合物、トリメチ
ルベンジルアンモニウムクロリド、ポリジアリールジメ
チルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロリド、ステアリルアミンアセテート、グリ
シンのような含窒素有機アミン化合物、及びベーマイト
系アルミナゾルのようなカチオン性無機微粒子などが有
効に用いられる。中でも撥水剤や高分子化合物や含窒素
有機アミン化合物が特に有効である。
有量は、0.5〜20重量%、好ましくは1.0〜5.
0重量%の範囲である。0.5重量%未満では滲み防止
効果が不充分であり、20重量%を越えると滲み防止効
果が飽和するばかりでなく、目詰りや吐出性の劣化が生
じるので好ましくない。
かに、通常のインクジェット用インクに用いられる目詰
まり防止溶剤や添加剤、イオン交換水などを混合溶解し
て無色の滲み防止剤含有インクが製造される。
レングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、チオジグリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ピロリドン等が挙げられる。第一のイ
ンクに含有される目詰まり防止溶剤の含有量は、5.0
〜50重量%、好ましくは5.0〜30重量%の範囲で
ある。
シエチレンアルキルエーテルやポリオキシエチレンアル
キルアミン等の活性剤や、NaCl、Na2SO4のよう
な無機塩が挙げられる。第一のインクに含有される添加
剤の含有量は、0.1〜10重量%、好ましくは0.5
〜5重量%の範囲である。これらの添加剤はインクの滲
みや布へのインクの浸透性を調整するために使用する。
ン交換水を含有するが、イオン交換水の含有量は、イン
ク全重量に対して30〜94重量%、好ましくは60〜
90重量%の範囲である。
る着色インクについて説明する。着色インクの構成成分
は染料、水性液媒体を主成分として含有する。使用可能
な着色インクとしては、反応染料・酸性染料・直接染料
・分散染料のいずれの染料を含有するインクでも良く、
布の種類に応じて最適な染料のインクを用いることがで
きる。
ィブイエロー15,42;C.I.リアクティブレッド
24,218;C.I.リアクティブブルー38、22
0などの反応性染料、C.I.アシッドイエロー14
2;C.I.アシッドレッド24;C.I.アシッドブ
ルー185;C.I.アシッドブラック52:1などの
酸性染料、C.I.ダイレクトイエロー86;C.I.
ダイレクトレッド80;C.I.ダイレクトブルー19
9;C.I.ダイレクトブラック154などの直接染
料、C.I.ディスパースイエロー99,126、16
0、198;C.I.ディスパースレッド135,15
2,348;C.I.ディスバースブルー60、87,
165、257などの分散染料であるが、これに限定さ
れるものではない。また、これらの染料の好ましい含有
量は0.5〜20重量%である。
を含有するが、水はインク全重量に対して10〜93重
量%、好ましくは25〜87重量%の範囲で含有する。
機溶剤を併有することが好ましい。有機溶剤としては、
例えば、アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトン
又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル類;ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のオキシエ
チレン又はオキシプロピレン付加重合体;エチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリメチレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、ヘキシレングリコール等のアルキレン基が2乃至
6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;チオジ
グリコール;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールモノ
メチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテル類;トリエチレングリコール
ジメチル(又はエチル)エーテル、テトラエチレングリ
コールジメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級ジアルキルエーテル類;スルホラン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、ビスヒドロキシエチルスルホン等が挙げら
れる。
も混合物としても使用できるが、最も好ましい液媒体組
成は、これら溶剤が少なくとも1種の多価アルコールを
含有するものである。中でも、チオジグリコール、ジエ
チレングリコールの単独もしくはジエチレングリコー
ル、チオジグリコール混合系は特に良好なものである。
インクの全重量に対して5〜60重量%、好ましくは5
〜50重量%の範囲である。
成分は上記の通りであるが、その他公知の各種の粘度調
整剤、表面張力調整剤、蛍光増白剤、消泡剤等の添加剤
を必要に応じて添加することができる。例えば、ポリビ
ニルアルコール、セルロース類、水溶性樹脂等の粘度調
整剤;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
表面張力調整剤;緩衝液によるpH調整剤、防カビ剤等
である。
いわゆる分散剤、界面活性剤、樹脂等を用いることがで
きる。分散剤または界面活性剤としては、アニオン系、
ノニオン系のいずれも使用できる。アニオン系のものと
しては脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エス
テル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びこれらの
置換誘導体等;ノニオン系のものとしてはポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアクリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
アミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレンオ
キシプロピレンブロックポリマー、及びこれらの置換誘
導体等が挙げられる。樹脂分散剤としてはスチレン及び
その誘導体、ビニルナフタレン及びその誘導体、α,β
−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエス
テル等、アクリル酸及びその誘導体、マイレン酸及びそ
の誘導体、イタコン酸及びその誘導体、フマール酸及び
その誘導体、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルピ
ロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ば
れた少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも
1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、ラン
ダム共重合体及びグラフト共重合体、並びにこれらの塩
等を挙げることができる。これらの樹脂は、塩基を溶解
させた水溶液に可溶なアルカリ可溶型樹脂であることが
好ましい。
めに、インクの成分として各種の界面活性剤等を必要に
応じて添加することができる。本発明における着色イン
クは、上記の染料、染料を分散させる化合物、溶剤、
水、その他添加物とともに、従来公知の分散方法、混合
方法等を用いて製造することができる。
上記布帛に、滲み防止剤を含有する第一のインクで画像
の縁取りと、異なる色相の境界部を記録し、次いで該縁
取り画像の内側と、該境界部を境として隔てられた異な
る色相部分に第二の着色インクの小滴をインクジェット
法で着滴させて、一色または二色以上のインクによる混
色部を形成するものである。
01〜1mg/cm2 、好ましくは0.015〜0.6
mg/cm2 、より好ましくは0.02〜0.4mg/
cm2 の範囲である。この値は、インクの吐出量とイン
ク中の染料濃度を実測することにより求めることができ
る。染料の付着量が0.01mg/cm2 未満では、高
濃度の発色が難しいので本発明の効果が明確にならな
い。又、1mg/cm2を超える場合は、濃度、色再現
範囲、染色安定性等の向上の顕著な効果が認められな
い。
ェット方式は、従来公知のいずれのインクジェット方式
でもよいが、例えば、特開昭54−59936号公報に
記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイ
ンクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用
力によって、インクをノズルから吐出させる方式、即
ち、バブルジェット方式が最も有効である。
記録ヘッドを用いる場合、各ノズル間のインクの吐出速
度のばらつきが小さく、インクの吐出速度が5〜20m
/secの範囲に集約されており、この速度で分散染料
を含むインクが布帛に衝突した場合の着滴時の液滴の繊
維に対する浸透の具合が最適となるためと思われる。
プリントを行ってもそのヒーター上の異物の沈着や断線
が発生せず、安定したプリントが可能である。上記イン
クジェットプリント方法において、特に高い効果を得る
条件としては、吐出液滴が20〜200pl、インク打
込量が4〜40nl/mm2 、駆動周波数1.5KHz
以上、及びヘッド温度35〜60℃が好ましい。
は、この状態では単に付着しているに過ぎないので、引
続き以下の加熱発色工程、洗浄工程などにより繊維への
色素の染着及び未染着の色素の除去工程を施す必要があ
る。
て行われている公知の方法がそのまま適用される。すな
わち、高温蒸熱法やサーモゾル法が用いられる。実際の
処理条件は布の種類に応じて異なるが、綿や絹を反応染
料インクで染色する場合は高温蒸熱法で100〜105
℃にて5分〜30分処理する。ポリエステルを分散染料
インクで染色する場合は高温蒸熱法では160〜180
℃で数分〜数10分処理し、サーモゾル法では190〜
230℃で数秒〜数10秒処理する。
は水洗と、アルカリ剤を含有した水溶液でのソーピング
を行う。ポリエステル布の場合は水洗後、アルカリ剤と
ハイドロサルファイドを含有した水溶液で還元洗浄を行
ってから更に水洗を行うのが標準的である。
説明する。なお、特に制限のない限り重量基準を示す。
を含む水溶液を含浸させ(絞り率:80%)、乾燥して
本発明に用いる布帛を得た。得られた布をA4版の大き
さに切り出し市販のインクジェットカラープリンター
(キャノン社製、BJC−820J)を用いて、以下に
示した組成のにじみ防止剤を含有する第一のインク
(A)で、図1に示した花模様の画像の縁取り部分と、
異なる色相間の境界部分を3ドット構成の細線でプリン
トを行った。
縁どり部分の内部と、異なる色相間の境界部で隔てられ
た異なる色相部分を画像信号に従ってプリントした。プ
リント終了後、ただちに102℃、8分間の蒸気加熱処
理後、水で十分洗浄し、乾燥した。木綿上には深みのあ
る十分な濃度のカラー画像が鮮やかにプリントされてい
た。また、布の裏側の濃度も十分なものであった。
てにじみ防止剤含有インク(A)を得た。
攪拌後、水酸化ナトリウムでpHを7.0に調整してか
らフロロポアフィルターでろ過して用いた。
ル状に切り出し、市販のインクジェットカラープリンタ
ー(キャノン社製、BJC−440)を用いて、下記に
示した分散染料を含有するインクでフルカラープリント
を行った。着色インクでプリントする前に、以下に示し
た組成のにじみ防止剤を含有する第一のインク(B)
で、画像の縁取り部分と、異なる色相間の境界部分を2
ドット構成の細線でプリントを行った。
切り取り、180℃の過熱蒸気にて5分間発色処理し
た。次いでハイドロサルファイドを含有するアルカリ液
で還元洗浄し、水洗の工程を経てから乾燥した。得られ
たポリエステル布帛上には深みのある十分な濃度のカラ
ー画像が鮮やかにプリントされていた。またインクが付
着しない白色部分の汚れもなくシャープな画像が得られ
た。更に裏面の画像濃度も十分であった。
でろ過してにじみ防止剤含有インク(B)を得た。
サンドグラインダーを用いて混合分散し、フィルターで
ろ過後使用した。
を用意した。この後の操作は実施例2とまったく同様に
して行い最終のプリント物を得た。得られたポリエステ
ル布帛上には深みのある十分な濃度のカラー画像が鮮や
かにプリントされていた。更にインクが付着していない
白場部分の汚れもなくシャープな画像が表と裏に得られ
た。
ッドし(絞り率:70%)乾燥して、本実施例に用いる
布帛を得た。これをA3版の大きさに切り出し、実施例
1とまったく同様にして最終のプリント物を得た。得ら
れた絹羽二重布帛上にはムラのない深みのある十分な濃
度のカラー画像が鮮やかにプリントされていた。また、
インクが付着しない白色部分の汚れもなくシャープな画
像が表裏両面に得られた。
のポリアリールアミン塩酸塩の代わりに、下記の表1に
示した滲み防止剤を用いて実施例4と同様に絹羽二重に
前処理を行い、インクジェット記録後、実施例4と同様
に発色、水洗工程を経て捺染物を得た。得られた結果を
表1にまとめて示した。比較例1として本発明外の物も
合わせて示した。
かに有る △・・ニジミは無いが絵際の混色がある ×・・ニジミがひどく絵際の混色もある
(A)を使用せず、代わりに木綿をアルギン酸ソーダ1
wt%と炭酸ソーダ2wt%を含む水溶液でパッド処理
し(絞り率:70%)、乾燥したものを用いた。この布
に実施例1と同じ着色インクでカラープリントを行っ
た。プリント終了後も実施例1と同様に処理して捺染物
を得た。得られた捺染物は実施例1で得られた捺染物と
比較して、色の深みとシャープネスの点でやや不十分で
あり、裏通りも不十分であった。
布などの繊維構造物ににじみの無い、深みのある高濃度
画像を捺染記録することができる。また、本発明によれ
ば、布などの繊維構造物の裏面の発色濃度も十分な捺染
物が得られる。
示す略画説明図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 繊維構造物をインクジェット法で捺染す
る方法において、滲み防止剤を含有する第一のインクで
画像の縁どり及び隣接した異なる色相の境界部を記録す
る工程、前記縁どりした画像の内部及び前記境界部を境
として、異なる色相の模様を第二の着色インクで記録す
る工程、及び前記画像及び模様を加熱発色させる工程を
経て前記繊維構造物を捺染することを特徴とするインク
ジェットプリント方法。 - 【請求項2】 繊維構造物をインクジェット法で捺染す
る方法において、滲み防止剤を含有する第一のインクで
画像の縁どりを記録する工程、前記縁どりした画像の内
部を第二の着色インクで記録する工程、及び前記画像を
加熱発色させる工程を経て前記繊維構造物を捺染するこ
とを特徴とするインクジェットプリント方法。 - 【請求項3】 繊維構造物をインクジェット法で捺染す
る方法において、滲み防止剤を含有する第一のインクで
隣接した異なる色相の境界部を記録する工程、前記境界
部を境として、異なる色相の模様を第二の着色インクで
記録する工程、及び前記模様を加熱発色させる工程を経
て前記繊維構造物を捺染することを特徴とするインクジ
ェットプリント方法。 - 【請求項4】 前記繊維構造物が布帛である請求項1乃
至3のいずかの項に記載のインクジェットプリント方
法。 - 【請求項5】 前記第一のインクは水性液媒体を含有す
る請求項1乃至3のいずかの項に記載のインクジェット
プリント方法。 - 【請求項6】 前記滲み防止剤が、撥水剤、高分子化合
物及び含窒素有機アミン化合物の中から選ばれる少なく
とも一種である請求項1乃至3のいずかの項に記載のイ
ンクジェットプリント方法。 - 【請求項7】 前記第一のインク中の前記滲み防止剤の
含有量は0.5〜20重量%の範囲である請求項1乃至
3のいずかの項に記載のインクジェットプリント方法。 - 【請求項8】 前記第二の着色インクは、染料、水性液
媒体を主成分として含む請求項1乃至3のいずかの項に
記載のインクジェットプリント方法。 - 【請求項9】 前記染料は、反応染料、酸性染料、直接
染料、分散染料のいずれかである請求項8記載のインク
ジェットプリント方法。 - 【請求項10】 前記着色インクを染料換算で0.01
〜lmg/cm2の範囲で前記繊維構造物に付着させる
請求項1乃至3のいずかの項に記載のインクジェットプ
リント方法。 - 【請求項11】 前記画像及び/又は前記模様を加熱発
色させる工程において、高温蒸熱法またはサーモゾル法
を適用する請求項1乃至3のいずかの項に記載のインク
ジェットプリント方法。 - 【請求項12】 更に前記繊維構造物の洗浄工程を含む
請求項1乃至3のいずかの項に記載のインクジェットプ
リント方法。 - 【請求項13】 繊維構造物をインクジェット法で捺染
した捺染物であって、滲み防止剤を含有する第一のイン
クで画像の縁どり及び隣接した異なる色相の境界部を記
録し、前記縁どりした画像の内部及び前記境界部を境と
して、異なる色相の模様を第二の着色インクで記録し、
前記画像及び模様を加熱発色させてなることを特徴とす
る捺染物。 - 【請求項14】 繊維構造物をインクジェット法で捺染
した捺染物であって、滲み防止剤を含有する第一のイン
クで画像の縁どりを記録し、前記縁どりした画像の内部
を第二の着色インクで記録し、前記画像を加熱発色させ
てなることを特徴とする捺染物。 - 【請求項15】 繊維構造物をインクジェット法で捺染
した捺染物であって、滲み防止剤を含有する第一のイン
クで隣接した異なる色相の境界部を記録し、前記境界部
を境として、異なる色相の模様を第二の着色インクで記
録し、前記模様を加熱発色させてなることを特徴とする
捺染物。
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