JPH09297972A - 磁気ヘッド位置決め装置用熱可塑性樹脂製アーム及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド位置決め装置用熱可塑性樹脂製アーム及びその製造方法

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JPH09297972A
JPH09297972A JP13056196A JP13056196A JPH09297972A JP H09297972 A JPH09297972 A JP H09297972A JP 13056196 A JP13056196 A JP 13056196A JP 13056196 A JP13056196 A JP 13056196A JP H09297972 A JPH09297972 A JP H09297972A
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JP
Japan
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arm
thermoplastic resin
molding
resin
arm portion
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Application number
JP13056196A
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English (en)
Inventor
Toshio Inoue
敏夫 井上
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度、ならびに、結合時の耐圧入性およ
び固着性に優れた磁気ヘッド位置決め装置用熱可塑性樹
脂製アームを提供する。 【解決手段】 射出成形により成形された熱可塑性樹脂
製アームであって、成形材料の流頭部分およびゲートか
らの流入部分を有しない。アーム部分1を、その両端部
に対しそれぞれ狭部3a、3bを介してアームの長手方
向に連結した除去部分2a、2bと共に、いずれか一方
の除去部分を成形するキャビティ部分に設置したゲート
から熱可塑性樹脂の成形材料を注入して射出成形し、そ
して成形物が固化した後に、各除去部分を除去すること
により製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報を記憶また
は検索するためのディスクドライブ装置で使用される磁
気ヘッド位置決め装置用の熱可塑性樹脂製アームに関
し、特に、反りが少なくてヘッド取付け時の耐圧入性お
よび固着性に優れたものに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気、光・磁気または光ディスクのハー
ドディスクドライブ装置で使用されるヘッド位置決め装
置は、従来、金属材料を主原料として製造されている。
しかしながら、近年、軽量化、コストダウン等の要求か
ら、高剛性で精密成形が可能なエンジニアリングプラス
チックの使用が提案されている。
【0003】例えば、ハードディスク装置に使用される
揺動型のヘッド位置決め装置への熱可塑性樹脂製部材の
適用に関し、特開昭61−104376号公報では繊維
強化熱可塑性樹脂の使用、特開昭63−99756号公
報では金属粉充填熱可塑性樹脂の使用、特開平4−22
9062号公報では引張弾性率300,000kg/c
2 以上の熱可塑性樹脂の使用、そして米国特許5,3
82,851では金属パッドを有する熱可塑性樹脂製ア
ームの使用を提案している。
【0004】また、ディスクドライブに使用されるキャ
リッジ部(ロータリーキャリッジ)に関して、特開昭6
3−136364号公報では無機充填材含有液晶ポリマ
の使用を、特開平6−176427号公報はポリエーテ
ルエーテルケトンの使用を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報では、高剛性で精密成形が可能なエンジニアリン
グプラスチックの特性が十分に発揮されたときに得られ
る効果を述べているのみである。熱可塑性樹脂は広く認
められているように、成形方法によってその材料特性は
大きく異なることがあるにもかかわらず、これらの公報
には、どのような成形方法を使用することによって、要
求される寸法精度その他の諸特性を満たす成形品が得ら
れるかについての具体的開示はない。
【0006】すなわち、ディスクドライブ装置本体に関
し、高密度情報化の要求が強まり、ヘッド位置決め装置
の部品の反りを低減することによる寸法精度向上への要
求は厳しいものになっている。さらに、ヘッドサスペン
ションとアームとの接合に際しては、ヘッドサスペンシ
ョンに固定された金属製の中空孔を有する突起を、アー
ムの取付け穴に嵌入し、この中空孔内壁を押圧し中空孔
を拡大して、両者を一体的に結合する方法が採用されて
いるため、その際の耐圧入性および結合の固着性に対す
る高い性能が要求される。これらの性能は、アームの成
形法に大きく依存する。
【0007】すなわち、前記結合時には前記アームの取
り付け穴を拡大する応力を働かすため、射出成形体とし
てのアームは均質なものが要求される。とりわけ該取り
付け穴自体の存在は射出成形時いわゆるウェルドライン
を発生し易くする。このような不均一な射出成形体で
は、不均一に起因して前記の結合時に割れなどが生じ易
く、その結果固着性に劣ることとなる。
【0008】射出成形時の樹脂流動に起因する樹脂成形
体の変形は、ウェルドラインの存在のほか、残留応力の
存在も大きい。ウェルドラインは溶融樹脂の流動先端が
合流する箇所で生じ易いので、樹脂が整流されて流動し
ている箇所でも発生することがある。また残留応力は、
例えば溶融樹脂が乱流状態のまま冷却・固化するような
場合に発生し易い。それ故、整流状態または乱流状態の
いずれでも樹脂変形は生じ易いところ、本発明により得
られるアーム部分はウェルドラインや溶融樹脂の乱流部
分が少ない構造であることを特徴とし、射出成形時の樹
脂流動に起因する変形が少なく、所定の寸法精度を有す
ることが可能な部材となる。
【0009】そこで、本発明の目的は、寸法精度、なら
びに、結合時の耐圧入性および固着性に優れた磁気ヘッ
ド位置決め装置用熱可塑性樹脂製アームを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明では、熱可塑性樹脂製アームを特定の形状を
有するように成形することにより、寸法精度、ならびに
結合時の耐圧入性および固着性に優れたものとし、熱可
塑性樹脂の特性を十分に発揮させるようにしている。
【0011】具体的には、本発明の磁気ヘッド位置決め
装置用熱可塑性樹脂製アームの製造方法は、アーム部分
を、その両端部に対しそれぞれ狭部を介してアームの長
手方向に連結した除去部分と共に、いずれか一方の除去
部分を成形するキャビティ部分に設置したゲートから熱
可塑性樹脂の成形材料を注入して射出成形し、そして成
形物が固化した後に、必要に応じて狭部とともに各除去
部分を除去することを特徴とする。前記アームは、通
常、磁気ヘッド取付け用の穴を有する。
【0012】成形材料の注入は、いずれか一方の除去部
分を成形するキャビティ部分への成形材料の充填が、未
充填部分を残した状態で終了するように行なうのが好ま
しい。また、少なくとも一方の除去部分は、アーム部分
の1/2以下1/4以上の体積を有し、かつ前記長手方
向に垂直な断面が、アーム部分の横断面と同一、相似ま
たは類似の形状を有するのが好ましい。
【0013】熱可塑性樹脂は、繊維状充填材を含み、か
つ固化後の引張弾性率が100,000kg/cm2
上であるのが好ましい。このような熱可塑性樹脂とし
て、液晶ポリマを使用することができる。
【0014】一方、本発明の磁気ヘッド位置決め装置用
熱可塑性樹脂製アームは、このような製造方法により成
形することができる熱可塑性樹脂製アームであって、成
形材料の流頭部分の衝突による乱流状態およびゲートか
らの流入部分を有しないことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
磁気ヘッド位置決め装置用熱可塑性樹脂製アーム部分1
および除去部分2a、2bを含む成形体の平面図であ
り、図2はその側面図である。この成形物は、アーム部
分1および除去部分2a、2bを一体かつ同時に射出成
形したものであり、アーム部分1には成形材料の流頭部
分の衝突による乱流状態、およびゲートからの流入部分
を有しない。除去部分2a、2bは、アーム部分1の両
端に対しそれぞれ狭部3a、3bを介して連結し、アー
ム部分1の長手方向の延長線上に位置している。図1中
の4は、ヘッド取付け用の穴である。
【0016】なお、読み取りまたは書き込み用のヘッド
(図示せず)はヘッドサスペンション(同じく図示せ
ず)を介してヘッド取り付け穴4に取り付けられる。
【0017】射出成形は、除去部分2a、2bのいずれ
か一方を形成するキャビティ部分に設置されたゲートか
ら熱可塑性樹脂の成形材料を金型内へ射出して行なう。
例えば、キャリッジ側の除去部分2a(を形成するキャ
ビティの)部分の狭部3aとは反対側の端部から矢印A
方向に注入し、あるいはヘッド側の除去部分2b部分の
狭部3bとは反対側の端部から矢印B方向へ注入する。
【0018】ゲートが設置されていない方の除去部分を
形成するキャビティ部分は、射出成形時にアーム部分1
部分を長手方向に流動する熱可塑性樹脂の樹脂溜りとし
ての機能を有する。すなわち、除去部分2a、2b部分
が存在するため、アーム部分1部分内で流動樹脂の先端
(流頭)がアーム部分1部分内において流動方向の金型
壁に衝突し、そのままアーム部分1部分内で固化するこ
とはない。流頭は除去部分2aまたは2b部分内で金型
壁に衝突し乱流状態で固化する。したがって、残留歪み
の大きい流頭の衝突・固化部分がアーム部分1内に生じ
るのを回避するとともに、アーム部分1部分内における
樹脂の流動の均一性を保つことができる。これにより、
アーム部分1の機械的特性を均一にするとともに、アー
ム部分1の反りや捩れの発生を抑制して寸法精度に優れ
たものとすることができる。
【0019】また、ゲートが設置された側の除去部分
は、ゲートからの流入部分、すなわちゲート近傍の残留
歪みを有する部分を含む。しかし、アーム部分1にはこ
の残留歪みの影響は及ばない。したがって、さらにアー
ム部分1の樹脂の均一性を保ち、機械的特性を均一にす
ることができる。
【0020】狭部3a、3bは、上述の効果、すなわち
アーム部分1部分における衝突・固化部分の発生やゲー
トからの流入部分の影響の回避、および樹脂の流動の均
一性を担保できる形状を有するものであれば良い。すな
わち、狭部3a、3bの存在により、たとえばいずれか
の方向から樹脂が射出される場合には狭部からアーム部
分1に順次充填された樹脂は、一方の狭部において樹脂
流が一旦絞られるため、流入樹脂は充分にアーム部分1
を形成するキャビティ内を充填することになる。それ
故、余りに狭い狭部では樹脂の流動状態の均一性を担保
することが難しく、かえって好ましくない。従って、例
えば、狭部3a、3bの断面積は一般的には、それぞれ
が連結するアーム部分1端部の断面積よりも小さいが、
小さくとも1/10までであるのが好ましい。また、こ
の効果を十分に発揮させるためには、狭部3a、3bの
各幅W1a、W1bを、各狭部3a、3bに隣接する除
去部分2a、2b端部の各幅W2a、W2bの100%
以下30%以上、好ましくは50%以上、さらに好まし
くは70%以上とし、アーム部分1端部の各幅W3a、
W3bの100%以下30%以上、好ましくは50%以
上、さらに好ましくは70%以上とすればよい。
【0021】ヘッド取付け用の穴4は、必要に応じてた
とえば円筒形状のインサート部材(図示せず)で補強さ
れる。穴4にヘッドを取り付けるためには、磁気ヘッド
を保持するヘッドサスペンションに固定された中空孔を
有する金属製突起部を穴4に挿入し、その中空孔を、そ
の内壁を加圧して拡大することにより、ヘッドサスペン
ションとアーム部分1とを一体的に結合する方法を採用
することができる。したがって、このとき、直接または
前記インサート部材を介して穴4を拡大する応力が発生
する。穴4が円形であれば、円周方向に歪みが発生す
る。すなわち、穴4周辺部では、応力に応じた円周方向
の伸びが発生する。
【0022】一方、アーム部分1の射出成形時には、ア
ーム部分1部分の一端から一体で流入する樹脂は、穴4
の金型部分によって2分され、穴4部分の反対側で再度
合体する。このため、この合体面が穴4の半径方向(穴
4の円周方向に垂直な方向)に生じ、ウェルドラインを
生じさせる。このような射出成形品のウェルドライン部
分は、応力が加わると、成形品の中でも最も容易に破壊
することが良く知られている。特に、ウェルドラインを
含む前記合体面に垂直な方向に発生する応力が加わる
と、極めて容易に破壊(開裂)することがある。
【0023】すなわち、ヘッド取付け時の上述の応力
は、ウェルドラインを含む前記合体面に垂直な方向に作
用するため、この合体面はヘッド取付け時に容易に破壊
し、アーム部分1に亀裂を生じさせやすい。さらに、一
般的に、穴4はアーム部分1のいずれかの端の近傍に設
置されるため、その端部の近傍にゲートが存在する場合
はゲートからの流入部分の残留応力の影響が加わるとと
もに、その端部の近傍に流頭の衝突・固化部分が存在す
る場合はその影響が加わり、ウェルドラインを含む前記
合体面を一層破壊しやすいものにしている。
【0024】しかし、除去部分2a、2bは、上述のよ
うに、アーム部分1部分内での樹脂の流動を均一なもの
とするため、ウェルドラインを含む前記合体面の発生規
模を小さなものとし、さらに、穴4近傍における樹脂流
動の停止部分の発生や応力歪みの残留部分の発生を抑制
する。このため、穴4の開裂や前記金属突起部との固着
強度の劣化を阻止し、ヘッドの取付け精度を良好に維持
することができる。
【0025】また、除去部分2a、2bのうちの少なく
とも一方の部分に未充填部分が残るようにすることによ
り、除去部分2においても、残留歪みの発生を実質的に
防止することができる。したがってアーム部分1におけ
る残留応力の発生をより有効に防止し、より優れたアー
ム部分1を得ることができる。
【0026】また、各除去部分2a、2bの体積は、ア
ーム部分1の1/2以下1/4以上の体積であり、かつ
各除去部分2a、2bのアーム部分1の長さ方向に垂直
な断面形状は、アーム部分1の横断面と同一、相似、ま
たは類似の形状を有する。この場合、一方の除去部分か
ら流入する樹脂は、アーム部分1部分を経て他方の除去
部分2部分へ、よりすみやかに流動するため、樹脂は、
より乱れの少ない状態でアーム部分1部分に充填され
る。
【0027】また、成形材料として用いられる熱可塑性
樹脂は、繊維状充填材を含み、かつ固化した場合の引張
弾性率が100,000kg/cm2 以上である。この
樹脂を金型内へ注入すると、アーム部分1部分における
樹脂の流れの方向がアーム部分1の長さ方向に一致する
ため、樹脂内の繊維状物質の配向と、樹脂の引張弾性率
との相乗効果により、アーム部分1の長さ方向の弾性率
を高め、より優れた部材1を得ることができる。組み合
わせ得る熱可塑性樹脂と繊維状充填材としては、例え
ば、熱可塑性樹脂として、ポリアミド樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、ポリカーボネート樹脂、変性ポリオキシド樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリフェニレンスルファイド樹脂、
ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、サーモトロピ
ック液晶ポリマ樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリイミド樹
脂等のエンジニアリングプラスチックを、繊維充填材と
しては、ガラス繊維、炭素繊維、各種ウィスカー等を挙
げることができる。
【0028】これらの熱可塑性樹脂のうちでも、サーモ
トロピック液晶ポリマ樹脂を用いるのが、弾性率を向上
させて、機械的強度を向上させるのに、好ましい。その
理由は明らかではないが、液晶ポリマがアーム部分1部
分から狭部3aまたは3b部分に流入するときも見かけ
の粘度が大きくは変化しないという特性が関係している
ものと考えられる。成形材料としては、耐熱性、寸法安
定性に優れたサーモトロピック液晶ポリマ、好ましくは
サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂を用いる。サー
モトロピック液晶ポリマとは、溶融時に光学的異方性を
示し、熱可塑性である溶融可能なポリマである。このよ
うに溶融時に光学的異方性を示すポリマは、溶融状態で
ポリマ分子鎖が規則的な平行配列をとる性質を示す。光
学的異方性溶融相の性質は、直交偏光子を利用した通常
の偏光検査法により確認することができる。
【0029】上記液晶ポリマとしては、たとえば、液晶
性ポリエステル、液晶性ポリカーボネート、液晶性ポリ
エステルイミドなど、具体的には、(全)芳香族ポリエ
ステル、ポリエステルアミド、ポリアミドイミド、ポリ
エステルカーボネート、ポリアゾメチン等が挙げられ
る。
【0030】サーモトロピック液晶ポリマは、一般に細
長く、偏平な分子構造からなり、分子の長鎖に沿って剛
性が高く、同軸または平行のいずれかの関係にある複数
の連鎖伸長結合を有している。
【0031】本形態で用いるサーモトロピック液晶ポリ
マには、一つの高分子鎖の一部が異方性溶融相を形成す
るポリマのセグメントで構成され、残りの部分が異方性
溶融相を形成しないポリマのセグメントから構成される
ポリマも含まれる。また、複数のサーモトロピック液晶
ポリマを複合したものも含まれる。
【0032】サーモトロピック液晶ポリマを構成するモ
ノマーの代表例としては (a)芳香族ジカルボン酸の少なくとも1種、 (b)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合物の少なくと
も1種、 (c)芳香族ジオール系化合物の少なくとも1種、 (d)(d)芳香族ジチオール、(d)芳香族チオ
フェノ−ル、(d)芳香族チオ−ルカルボン酸化合物
の少なくとも1種、 (e)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン系化合
物の少なくとも1種、 等があげられる。これらは単独で構成される場合もある
が、多くは(a)と(c)、(a)と(d)、(a)
(b)と(c)、(a)(b)と(e)、あるいは
(a)(b)(c)と(e)等の様に組合せて構成され
る。
【0033】上記(a)芳香族ジカルボン酸系化合物と
しては、テレフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボ
ン酸、4,4’−トリフェニルジカルボン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン
−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,
4’−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4,4’−ジ
カルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエ−テル−3,
3’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3’−
ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,3’−ジカルボ
ン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸のごとき芳香族
ジカルボン酸またはクロロテレフタル酸、ジクロロテレ
フタル酸、ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、
ジメチルテレフタル酸、エチルテレフタル酸、メトキシ
テレフタル酸、エトキシテレフタル酸等、上記芳香族ジ
カルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換
体が挙げられる。
【0034】(b)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合
物としては、4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ
安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒド
ロキシ−1−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン
酸または3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ
安息香酸、6−ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフトエ
酸、6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、
2−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−クロロ−4
−ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジクロロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸、2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3
−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドキシ−5
−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−7−クロ
ロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5,7−ジクロ
ロ−2−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸の
アルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げられ
る。
【0035】(c)芳香族ジオールとしては、4,4’
−ジヒドロキシジフェニル、3,3’−ジヒドロキシジ
フェニル、4,4’−ジヒドロキシトリフェニル、ハイ
ドロキノン、レゾルシン、2,6−ナフタレンジオー
ル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェノキシ)エタン、3,3’−ジヒ
ドロキシジフェニルエ−テル、1,6−ナフタレンジオ
−ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳香族
ジオ−ルまたはクロロハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロ
キノン、メトキシハイドロキノン、フェノキシハイドロ
キノン、4−クロロレゾルシン、4−メチルレゾルシン
等の芳香族ジオ−ルのアルキル、アルコキシまたはハロ
ゲン置換体が挙げられる。
【0036】(d)芳香族ジチオールとしては、ベン
ゼン−1,4−ジチオ−ル、ベンゼン−1,3−ジチオ
−ル、2,6−ナフタレン−ジチオ−ル、2,7−ナフ
タレン−ジチオ−ル等が挙げられる。(d)芳香族チ
オフェノールとしては、4−メルカプトフエノ−ル、3
−メルカプトフェノ−ル、6−メルカプトフェノ−ル等
が挙げられる。(d)芳香族チオールカルボン酸とし
ては、4−メルカプト安息香酸、3−メルカプト安息香
酸、6−メルカプト−2−ナフトエ酸、7−メルカプト
−2−ナフトエ酸等が挙げられる。
【0037】(e)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジ
アミン系化合物としては、4−アミノフェノ−ル、N−
メチル−4−アミノフェノール、1,4−フェニレンジ
アミン、N−メチル−1,4−フェニレンジアミン、
N,N’−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン、3
−アミノフェノ−ル、3−メチル−4−アミノフェノ−
ル、2−クロロ−4−アミノフェノ−ル、4−アミノ−
1−ナフト−ル、4−アミノ−4’−ヒドロキシジフェ
ニル、4−アミノ−4’−ヒドロキシジフェニルエ−テ
ル、4−アミノ−4’−ヒドロキシジフェニルメタン、
4−アミノ−4’−ヒドロキシジフェニルスルフィド、
4、4’−ジアミノフェニルスルフィド(チオジアニリ
ン)、4,4’ジアミノジフェニルスルホン、2,5−
ジアミノトルエン、4,4’−エチレンジアニリン、
4,4’−ジアミノジフェノキシエタン、4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン(メチレンジアニリン)、4,
4’−ジアミノジフェニルエ−テル(オキシジアニリ
ン)等が挙げられる。
【0038】本形態で用いるサーモトロピック液晶ポリ
マは、上記モノマーから溶融アシドリシス法やスラリー
重合法等の多様なエステル形成法等により製造すること
ができる。
【0039】本形態で使用できて好適なサーモトロピッ
ク液晶ポリエステルの分子量は、約2000〜2000
00、好ましくは約4000〜100000である。か
かる分子量の測定は、例えば圧縮フィルムについて赤外
分光法により末端基を測定して求めることができる。ま
た溶液形成を伴う一般的な測定法であるガス透過型クロ
マトグラフィー(GPC)によることもできる。
【0040】これらのモノマーから得られるサーモトロ
ピック液晶ポリマのうち下記一般式(1)で表わされる
モノマー単位を必須成分として含む(共)重合体である
芳香族ポリエステルが好ましい。特に好ましいものは、
該モノマー単位を5モル%以上含む芳香族ポリエステル
である。
【0041】
【化1】 本形態で使用できる特に好ましい芳香族ポリエステル
は、p−ヒドロキシ安息香酸、フタル酸およびビフェノ
ールの3種の化合物からそれぞれ誘導される構造の繰返
し単位を有する下記一般式(2)で表わされるポリエス
テルである。この一般式(2)で表されるポリエステル
のビフェノールから誘導される構造の繰り返し単位は、
その一部または全部をジヒドロキシベンゼンから誘導さ
れる繰り返し単位で置換されたポリエステルであること
もできる。p−ヒドロキシ安息香酸およびヒドロキシナ
フタリンカルボン酸の2種の化合物からそれぞれ誘導さ
れる構造の繰返し単位を有する。下記一般式(3)で表
わされるポリエステルである。
【0042】
【化2】
【0043】
【化3】 本形態においては、上述のサーモトロピック液晶エステ
ル等の内、いずれかを単独で用いたサーモトロピック液
晶ポリマを使用してもよいが、2種以上の混合物として
使用することもできる。さらにサーモトロピック液晶ポ
リマは単独で用いてもよいが、他の非液晶性の熱可塑性
合成樹脂を併用してもよい。
【0044】ここでは、これらのサーモトロピック液晶
ポリマに、必要に応じて各種の添加物が配合される。特
に無機充填剤は液晶ポリマの機械的強度や耐熱性、寸法
安定性等を更に向上させることに有効であり、たとえば
液晶ポリマ中に5〜90重量%程度配合することが出来
る。その他の添加物としては、酸化防止剤、熱安定剤、
紫外線吸収剤、光安定剤、顔料、染料、可塑剤、滑剤、
造核剤、帯電防止剤、難燃剤等が挙げられる。
【0045】繊維状充填材としては、炭素繊維(PAN
系、ピッチ系)、金属繊維(軟鋼、ステンレス、銅およ
びその合金、アルミニウムおよびその合金、鉛)、メタ
ライズドガラス繊維(ガラス繊維にニッケル、銅、アル
ミニウム、銀等をコーティングしたもの)、またはニッ
ケルコートした炭素繊維等が挙げられる。
【0046】図1の成形体は、固化した後に、各除去部
分2a、2bおよび狭部3a、3bを切断などの適宜の
手段に寄り除去することによりアーム部分1をアーム用
の部材とすることがでる。
【0047】図3はアーム部分1とキャリッジ6とを一
体化したヘッド位置決め用部材を示す側面図である。こ
の部材はハードディスクドライブ装置に使用されるヘッ
ド位置決め装置の構成に使用される。アーム部分1とキ
ャリッジ6との接合部は、必要に応じてRを設け、寸法
精度が得やすいように設計する。アーム部分1のキャリ
ッジ6との結合部には、アーム部分1とキャリッジ6と
の固着強度を強化するために、図1に示すように、貫通
孔7を設けた埋設部8を必要に応じて設けることができ
る。この埋設部8をキャリッジ6に埋設することによ
り、アーム部分1とキャリッジ6とを結合し、一体化す
ることができる。例えば、アーム部分1をインサート部
材として常法によるインサート成形によりキャリッジ6
を成形するとともにアーム部1とキャリッジ6とを結合
し、一体化することができる。なお、図3中の破線9内
の除去部分2a、2bおよび狭部3a、3bは、すでに
除去されている。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ーム部分を除去部分と共に、いずれか一方の除去部分を
成形するキャビティ部分に設置したゲートから熱可塑性
樹脂の成形材料を注入して射出成形し、そして成形物が
固化した後に、各除去部分を除去するようにしたため、
アーム部分に残留応力や強度の不均一な部分が発生する
のを回避することができる。したがって、アーム部分の
反りを抑制し、寸法精度を高めるとともに、アーム部分
にヘッド取付け用の穴を有する場合でもヘッド取付け時
の耐圧入性および固着性に優れた磁気ヘッド位置決め装
置用熱可塑性樹脂製アームを提供することができる。し
たがってディスクドライブ装置の軽量化および組立工程
の省力化を実現することもできる。
【0049】また、成形材料の充填を、除去部分を成形
するキャビティ部分内において未充填部分を残した状態
で終了させることにより、アーム部分における残留応力
や強度の不均一な部分が発生するのをさらに抑制するこ
とができる。
【0050】また除去部分が、それが連結しているアー
ム部分の1/2以下1/4以上の体積を有し、かつアー
ム部分の長手方向に垂直な断面が、そのアーム部分の横
断面と同一、相似または類似の形状を有することによ
り、アーム部分における残留応力や強度の不均一な部分
が発生するのをさらに抑制することができる。
【0051】また、成形材料である熱可塑性樹脂とし
て、繊維状充填材を含み、かつ固化後の引張弾性率が1
00,000kg/cm2 以上のものを用いることによ
り、アーム部分の長手方向の弾性率を、相乗効果的に向
上させることができる。
【0052】また、熱可塑性樹脂としてサーモトロピッ
ク液晶ポリマを用いることにより、この相乗的効果をさ
らに高めることができる。
【0053】また、アーム部分は、成形材料の流頭部分
およびゲートからの流入部分を有しないため、アーム部
分の寸法精度や強度の均一性が高いヘッド位置決め装置
用部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る磁気ヘッド位置決
め装置用熱可塑性樹脂製アーム部分および除去部分を含
む成形物の平面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 アーム部分とキャリッジとを一体化した部材
を示す側面図である。
【符号の説明】
1:アーム部分、2a,2b:除去部分、3a,3b:
狭部、4:ヘッド取付け用穴、7:貫通孔、8:埋設
部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム部分を、その両端部に対しそれぞ
    れ狭部を介してアームの長手方向に連結した除去部分と
    共に、いずれか一方の除去部分を成形するキャビティ部
    分に設置したゲートから熱可塑性樹脂の成形材料を注入
    して射出成形し、そして成形物が固化した後に、各除去
    部分を除去することを特徴とする、磁気ヘッド位置決め
    装置用熱可塑性樹脂製アームの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アームは磁気ヘッド取付け用の穴を
    有することを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 成形材料の注入は、いずれかの除去部分
    を成形するキャビティ部分への成形材料の充填が、未充
    填部分を残した状態で終了するように行なうことを特徴
    とする請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも一方の除去部分は、アーム部
    分の1/2以下1/4以上の体積を有し、かつ前記長手
    方向に垂直な断面が、アーム部分の横断面と同一、相似
    または類似の形状を有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂は、繊維状充填材を含
    み、かつ固化後の引張弾性率が100,000kg/c
    2 以上であることを特徴とする請求項1〜4いずれか
    に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂がサーモトロピック液
    晶ポリマであることを特徴とする請求項1〜5いずれか
    に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 射出成形により成形された熱可塑性樹脂
    製アームであって、成形材料の流頭部分およびゲートか
    らの流入部分を有しないことを特徴とする磁気ヘッド位
    置決め装置用熱可塑性樹脂製アーム。
JP13056196A 1996-04-30 1996-04-30 磁気ヘッド位置決め装置用熱可塑性樹脂製アーム及びその製造方法 Pending JPH09297972A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6870708B1 (en) 2002-08-28 2005-03-22 Hutchinson Technology Incorporated Weld pads for head suspensions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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