JPH09298486A - 非接触データ送受信方法およびその装置 - Google Patents

非接触データ送受信方法およびその装置

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JPH09298486A
JPH09298486A JP8132762A JP13276296A JPH09298486A JP H09298486 A JPH09298486 A JP H09298486A JP 8132762 A JP8132762 A JP 8132762A JP 13276296 A JP13276296 A JP 13276296A JP H09298486 A JPH09298486 A JP H09298486A
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carrier wave
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Shiro Kano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ASKで変調した信号を質問器1が送信する
場合、質問器から応答器への通信でビットレートをあげ
て高速化することが不可能であり、また応答器2の共振
回路におけるコイルのみ、又はQ値を十分低くした共振
回路を用いて通信を行っても、受信波形振幅が小さくな
り、応答器2内のICを動作させる十分な電源電圧を得
ることが不可能であった。 【解決手段】 質問器から電力供給用の搬送波と、コマ
ンドデータ用の搬送波を交互に送信し、かつ電力供給用
の搬送波は一定の周波数を有するとともに、所定の波数
で構成し、またコマンドデータ用の搬送波は電力供給用
の搬送波に対し、所定の倍率の周波数を有し、一方応答
器は電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路のQ値
を上げて受信するとともに、コマンドデータ用の搬送波
をその応答器の共振回路のQ値を下げて受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場の生産ライ
ンや物流ライン、オフィスの入退出管理等で非接触カー
ド等の応答器を工具や荷物に付けたり、あるいは人に持
たせて、非接触でデータを通信、管理する非接触データ
送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の非接触データ送受信装置の
回路構成を示すブロック図、図6はASK方式における
復調不可状態を示すタイミングチャートである。図5に
おいて、符号1は質問器、2は通信エリア3内におい
て、質問器1と通信を行う応答器である。質問器1は発
振部4、変調部5、送信部6、受信部7、復調部8およ
び制御部9から構成される。応答器2は受信部10、電
源回路11、復調部12、制御部13、メモリ14、変
調部15、送信部16から構成される。C2は電源用充
電コンデンサである。
【0003】次に動作について説明する。まず、質問器
1から応答器2に対して非接触でコマンドで変調した高
周波信号を送出する。コマンド信号は応答器2に対する
コマンド等をASK(Amplitude Shift
Keying)で変調した高周波信号である。応答器
2はそのコマンドに従って固有のIDコードやデータを
返送する。この場合、質問器1からの読み取り信号の到
達領域を通信エリア3とし、その通信エリア3に入って
いる応答器2のみが通信を許される。応答器2は受信部
にて受信した質問器1からのコマンド信号を抱絡線検波
により復調すると共に、高周波信号を整流し、コンデン
サに充電して内部電源とする。また高周波信号を応答器
2の内部クロックとしても利用する。そしてコマンドの
内容により応答器2内にあるメモリからIDコードやデ
ータを読み出し、高周波信号に変調をかけて返送する。
なお、図5に示したもので、送受信するアンテナと電源
用のコンデンサ以外はIC内に1チップ化され、カード
の小型化、薄型化が図られている。
【0004】上述のように、従来の非接触データ送受信
装置では、質問器1から応答器2への通信に用いる変調
方式は、応答器2が抱絡線検波回路と比較器で構成され
る復調部を搭載するだけで質問器1からの信号をデジタ
ル値に復調することが可能であることから、回路構成が
簡単なASKが主流である。ASKの場合、質問器1が
送信するデジタルデータの“0”、“1”を応答器2が
判断できるように、図6に示すようにパルスの数で区別
するPNM(Plus Number Modulat
ion)を用い、1ビットの抱絡線検波出力の時間と波
数からデジタルデータを復調する。
【0005】しかしながら、応答器2は質問器1からの
高周波信号から内部電源も取り出していることから、受
信効率をあげるため、Q値の高い共振回路で送受信アン
テナを構成している。そのため、図6で示すようなAS
Kで変調した信号を質問器1が送信した場合、応答器2
では共振回路に振動エネルギーが残留し、抱絡線検波に
よる復調ができなくなり、質問器1から送信されるコマ
ンドを検出できない問題があった。これらを解決するた
め質問器1から送信する信号のビットレートを低くし、
送信停止部分(図6のG)を長く設定して振動エネルギ
ーの残留を十分考慮することが考えられるが、これによ
り質問器1から応答器2への通信でビットレートをあげ
て高速化することが不可能であった。またコイルのみ、
又はQ値を十分低くした共振回路を用いて通信を行うこ
とが考えられるが、受信波形振幅が小さくなり、応答器
2内のICを動作させる十分な電源電圧を得ることが不
可能であり、電池などの電気部品を搭載させる必要があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は上述のように、ASKで変調した信号を質
問器1が送信する場合、質問器から応答器への通信でビ
ットレートをあげて高速化することが不可能であり、ま
た応答器2の共振回路におけるコイルのみ、又はQ値を
十分低くした共振回路を用いて通信を行っても、受信波
形振幅が小さくなり、応答器2内のICを動作させる十
分な電源電圧を得ることが不可能で、いきおい電池を搭
載させる必要があることである。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、質問器から応答器への通信の高速
化を図り、かつ応答器における受信波形振幅を小さくす
ることなく、応答器内のICを動作させるに十分な電源
電圧を確保し、これによって応答器に電池を搭載させる
必要ない非接触データの送受信方法およびその装置を得
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る非接触データの送受信方法は、質問器から電力供給用
の搬送波と、コマンドデータ用の搬送波を交互に送信
し、かつ電力供給用の搬送波は一定の周波数を有すると
ともに、所定の波数で構成し、またコマンドデータ用の
搬送波は電力供給用の搬送波に対し、所定の倍率の周波
数を有し、一方、応答器は電力供給用の搬送波をその応
答器の共振回路のQ値を上げて受信するとともに、コマ
ンドデータ用の搬送波をその応答器の共振回路のQ値を
下げて受信するようにしたものである。
【0009】請求項2記載の発明に係る非接触データの
送受信方法は、コマンドデータ用の搬送波の波数によっ
て、コマンドデータのデジタル値を表示するようにした
ものである。
【0010】請求項3記載の発明に係る非接触データの
送受信方法は、電力供給用の搬送波と上記コマンドデー
タ用の搬送波の一組によって1ビットを構成するように
したものである。
【0011】請求項4記載の発明に係る非接触データの
送受信方法は、電力供給用の搬送波を送信した後、コマ
ンドデータ用の搬送波を複数ビット分送信するようにし
たものである。
【0012】請求項5記載の発明に係る非接触データの
送受信方法は、質問器から電力供給用の搬送波と、コマ
ンドデータ用の搬送波を交互に送信し、かつ電力供給用
の搬送波は一定の周波数を有するとともに、所定の波数
で構成し、またコマンドデータ用の搬送波は電力供給用
の搬送波に対し、所定の倍率の周波数を有し、応答器は
電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路のQ値を上
げて受信し、コマンドデータ用の搬送波をその応答器の
共振回路のQ値を下げて受信し、また質問器は通信の開
始に当り、所定の波数のスタートテキストを送信した
後、所定の時間送信を止め、続いて電力供給用の搬送波
を送信し、その後コマンドデータ用の搬送波を送信し、
一方、応答器は質問器からのスタートテキストを受信
し、この受信したスタートテキストの波数をあらかじめ
設定された質問器が送信するスタートテキストの波数と
比較し、その波数の差から質問器との距離を把握すると
ともに、その波数の差に応じて受信する電力電送用の搬
送波の波数を補正するようにしたものである。
【0013】請求項6記載の発明に係る非接触データの
送受信装置は、質問器に、一定の周波数を有するととも
に、所定の波数を有する電力供給用の搬送波に対し所定
の倍率の周波数を有するコマンドデータ用の搬送波とを
ASK方式により変調した搬送波とを交互に送信する送
信手段を設け、また応答器には、コイルとコンデンサの
並列共振回路により構成され、質問器に対し信号を送信
および受信する送受信手段と、質問器からの電力供給用
の搬送波を直流に変換し、かつその直流電力を応答器の
内部電源とする内部電源手段と、電力供給用の搬送波の
波数をカウントする電力用搬送波復調部とコマンドデー
タ用の搬送波の抱絡線を検波するとともに、質問器から
のコマンドデータを復調するコマンドデータ復調部と、
電力用搬送波復調部およびコマンドデータ復調部の出力
により並列共振回路のQ値を低下させる抵抗とスイッチ
からなる直列回路を備えるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の非接触
データの送受信方法を実現する非接触データの送受信装
置の応答器2の構成を示すブロック図、図2は質問器と
応答器の通信波形を示す波形図である。なお、この発明
における非接触データの送受信装置の回路構成は図5に
示す従来の回路構成のブロック図と動作ならびに作用が
同一なものにおいては、この発明における非接触データ
の送受信装置の回路構成を示すブロック図はこれを省略
し、図5を援用する。
【0015】応答器2はL1,C1による並列共振回路
を受信部として所有し、質問器1からのコマンドやメモ
リ14に書き込むデータで変調された高周波信号を受信
している。ここで共振回路の共振周波数はf1に設定さ
れている。また共振回路によるアンテナに並列して抵抗
R1と電界効果トランジスタからなるスイッチング素子
T1が接続されている。アンテナの一端は電源部11に
接続され、電源部11には充電用コンデンサC2が接続
される。一方、アンテナの他端は搬送波用の復調部12
aおよびコマンドデータ用の復調部12bに接続され、
復調部12aではローパスフィルタ17を介してカウン
タ18に接続される。またカウンタ18はSW、FET
制御部19に接続され、スイッチSW1とスイッチング
素子T1のタイミングの制御を行っている。アンテナか
ら入力される信号は、復調部12aにおいてカウンタ1
8に入力されると共に復調部12bのSW1に接続さ
れ、バンドパスフィルタ20を介して抱絡線検波回路2
1およびカウンタ22に入力される。カウンタ22の出
力は符号判定部23に入力され、符号判定部23では質
問器1が送信したコマンドやデータのデジタル値を判断
する。
【0016】次に図2を用いて各ブロックの動作および
出力波形について説明する。図2において、質問器1は
デジタルデータ“1”および“0”を送信している。こ
こでデジタルデータ“1”および“0”はf1およびf
2の2つの周波数で構成され、f1の波数はどちらも固
定としている。一方、デジタルデータ“1”および
“0”の判断はf2の波数で差異をつくるPNM(Pu
lse Number Modulation)にて行
っている。応答器2はデジタルデータに関係なく、まず
f1の周波数で構成される搬送波W1を受信する。この
とき受信部10の共振回路に並列に接続されたスイッチ
ング素子T1は非導通状態であり、共振回路のQ値は高
い状態となっている。質問器1は応答器2の共振回路の
共振周波数である周波数f1の搬送波W1を送信してい
ることから、応答器2の受信効率は高くなり、受信波形
振幅も十分大きい。受信部10に接続された電源部11
では、質問器1からの信号を整流して直流に変換し、充
電用コンデンサC2に充電する。コンデンサC2で充電
された電源は、応答器2のICの電源として用いられ
る。なお、電源部での整流回路には全波整流回路、また
は半波整流回路が考えられる。
【0017】搬送波W1は充電コンデンサC2に充電さ
れる一方で、復調部12a内のローパスフィルタ17を
介してカウンタ18に入力される。ここでカウンタ18
では搬送波の波数をカウントする。設定された波数が入
力されるとカウンタ18の出力は“H”から“L”に切
り替わるようになっている。カウンタ18の出力はS
W、FET制御部に伝送され、スイッチング素子T1の
導通するタイミングが設定される。スイッチング素子T
1が導通されることにより、コイルL1、コンデンサC
1による共振回路に並列して抵抗R1が接続された状態
になり、共振回路のQ値が低くなる。共振回路のQ値が
低くなったことにより、共振回路に残留する振動エネル
ギーの影響が除去される。
【0018】一方、SW、FET制御部19の出力はス
イッチSW1にも接続され、スイッチSW1のオン・オ
フを制御する。ここでスイッチング素子T1が導通して
いる状態でスイッチSW1はオンとなり、復調部12b
に受信信号が伝送される。ここで質問器1が送信してい
る搬送波の周波数はf1からf2に切り替わっている。
周波数f2はf1より高い周波数であり、f1の数倍か
ら数十倍の周波数を用いる。質問器1は周波数f2の搬
送波W2によりPNMのパルス変調をかけ、デジタルデ
ータ“1”と“0”を区別させる。図2においては搬送
波の波数を、1ビットを構成する時間を100%として
デジタルデータ“1”の時には70%、“0”の時には
30%の時間を要する波数で構成している。応答器2で
はSW1がオンとなっていることから受信部で受信した
信号がフィルタを介してカウンタ22および抱絡線検波
回路に入力される。フィルタはバンドパスフィルタ20
を用いて、周波数f2を抽出するようにする。カウンタ
22では抱絡線検波出力が“H”の時の搬送波の波数を
計数する。ここで共振回路のQ値が低いことから、振動
エネルギーの残留がないので、質問器1が送信した搬送
波W2の波数とほぼ同じ波数のみを計数することが可能
となる。カウンタ22でカウントした波数S0,S1か
ら符号判定部23にてデジタルデータに変換する。質問
器1からの搬送波が停止すると、抱絡線検波出力が
“L”となり、SW、FET制御部19の出力によりS
W1がオフとなり、復調部12bへの信号伝送が停止さ
れる。一方、再度電源電圧を得るため、スイッチング素
子T1はOFFとなり共振回路のQ値は元の高い値に戻
る。
【0019】この方法を用いることにより、1ビット毎
にICの電源電圧を周波数f1の搬送波W1により生成
でき、送信されてくるデジタルデータはf1より高い周
波数f2の搬送波W2でつくられたPNMの波数S0,
S1を解析することで得ることができ、さらにデータ受
信時は共振回路のQ値が低くなるように設定しているの
で、共振回路に残留する振動エネルギーの影響を受け
ず、高速なビットレートでも質問器1が送信するPNM
の波数を正確に受信することが可能となる。
【0020】次に図2に示す送受信方法の応用例を説明
する。図3は図2に示す送受信方法の応用例である。応
答器2の復調方法に関しては前述の方法を用いる。ただ
し質問器1は電力伝送用の周波数f1の搬送波W1を送
信後、複数ビットのデータを送信する。応答器2は搬送
波W1をカウントし、設定されたカウント数になった時
点でスイッチング素子T1を導通させ、共振回路のQ値
を低下させる。スイッチング素子T1を導通させる時間
は、データがあらかじめ設定されたビット数連続して送
信されている間である。ここでスイッチング素子T1を
導通している間は共振回路のQ値を低くしているため、
受信波形振幅が低下するので、電力を得ることがほとん
ど不可能であり、さらに復調部12において消費される
電力により、充電コンデンサC2に充電された電源電圧
が低下していく。そこでデータ受信時に応答器2のIC
が動作可能な状態となる電源電圧のしきい値以下になら
ないように、質問器1が送信する電力供給用の搬送波W
1の波数、連続したデータ送信のデータビット数、さら
に充電用コンデンサC2の容量値を設定する必要があ
る。充電コンデンサC2の容量値を大きくすることで、
連続して送信するデータのビット数を多くすることが可
能であるが、電力供給用の搬送波W1で充電する時間が
長くなる。一方、充電コンデンサC2の容量値を小さく
すれば充電期間は短くなるが、送信できるデータのビッ
ト数が少なくなる。これらはそれぞれ質問器1と応答器
2の使用するアプリケーションにあわせて、各値を設定
する。
【0021】実施の形態2.図4はこの発明における非
接触データ送受信方法およびその装置の第2の形態を示
すもので、電力伝送用搬送波のカウント数を補正する方
法を示す波形図である。ここで電力を効率よく供給され
るために共振回路のQ値が高く設定された場合、質問器
1と応答器2の通信距離の違いにより、応答器2の共振
回路で受信する波形に差異が生じる問題を解決する実施
例を図4に示す。図4において応答器2aは質問器1付
近に存在した場合であり、一方、応答器2bは、通信エ
リア3内に存在するが質問器1との距離が遠い場合を示
している。ここで応答器2bの受信波形をみると、共振
回路のQ値を高く設定しており、また質問器1との通信
距離が離れていることから、質問器1の送信した電力供
給用の搬送波W1は応答器2の共振回路での波形の立ち
上がりが遅くなる現象が発生する。これによりカウンタ
18でカウントする波数を固定で設定した場合、質問器
1と応答器2の通信する距離によってカウンタ18の出
力のタイミングが異なってしまい、共振回路のQ値を低
くするタイミングが応答器毎に異なってしまうという問
題が生じてくる。
【0022】そこでカウンタ18にてカウントするカウ
ント値を応答器毎に設定する方法を以下に示す。図4に
おいて質問器1は通信の初めに各応答器に通信の開始を
通知するスタートテキストSTXを送信する。STXは
周波数f1である設定した波数の無変調波であるが、そ
の後の電力供給用の無変調波W1より波数を多く設定し
て両者を誤認識させないようにする。各応答器は受信し
たSTXの波数をカウンタAにてカウントする。質問器
1はSTX送信後に一定期間の送信停止状態G1を作成
して、搬送波の送信を停止する。各応答器はこの搬送波
停止状態を検知し、それまでのカウンタAのカウント数
を記憶する。ここで前述したように通信距離の違いによ
り各応答器が受信するSTXの波数に差異が生じてい
る。図4の例では、質問器1は30波の無変調波で構成
されたSTXを送信しているが、応答器2aでは共振回
路で受信する搬送波の立ち上がりは早いが、残留する振
動エネルギーの影響によりSTXを32波と判断してい
る。一方、応答器2bでは残留する振動エネルギーの影
響は応答器2aと同様に生じているが、通信距離が離れ
ているため共振回路で受信する波形の立ち上がりが遅
く、カウンタ18でカウントした波数は28波となって
いる。ここで各応答器は、質問器1がSTXとして30
波の無変調波を送信したことをあらかじめ認識している
ので、応答器2aは設定値である30波以上のカウント
数を得たことから、その後質問器1が電力伝送で送信す
る搬送波W1の波数と同じ波数をカウントした時点で共
振回路のQ値を下げてPNMの変調波によるコマンドを
受信するように復調部の各ブロックを設定する。
【0023】一方、応答器2bは質問器1がSTXとし
て送信した搬送波を28波しか受信しなかったことから
通信距離が離れていることを把握し、その後の電力供給
用の搬送波W1のカウント数を図4のように変更する。
すなわち質問器1が20波の搬送波W1を送信する場
合、その波数からNxの波数を引いた数だけカウンタ1
8にてカウントする。NxはSTXを受信したときに生
じた波数の差から計算され、図4の例では30波のST
Xに対して28波しか受信できなかったことから共振回
路に残留する振動エネルギーの影響も考慮にいれてNx
を4波と設定する。よって応答器2bがカウントする電
力供給用の搬送波の数を16波とする。これにより応答
器2aと応答器2Bは同じタイミングでスイッチング素
子T1を導通させて共振回路のQ値を下げ、質問器1か
らのコマンドを受信する状態に設定することができる。
なお、Nxの補正を確実にするために、質問器1が電力
伝送用の搬送波W1の送信後に短い送信停止状態を作成
し、各応答器が共振回路のQ値を確実に低くしてからコ
マンドのPNMを受信できるように設定することも考え
られる。
【0024】この方法では各応答器が、質問器1が送信
するSTXの受信した波数により共振回路のQ値が高い
ときの受信状態を把握し、その後の通信において共振回
路のQ値を低くするタイミングを自ら補正するようにし
ているので、通信距離の違いにより共振回路での受信状
態に差異が生じ、コマンドの受信状態に設定するタイミ
ングが各応答器によって異なるという問題を無くすこと
が可能となる。
【0025】
【発明の効果】質問器が送信するコマンド又はデータ
を、通信エリア内に存在する応答器が受信し、前記コマ
ンドに従ってメモリに格納しているデータの読み出し、
又はデータの書き込みを行い、質問器に対してメモリ内
データを送信する応答器システムにおいて、質問器は電
力伝送用の搬送波とコマンド等のデータ送信用の搬送波
を交互に送信し、かつデータ送信時の周波数を電力伝送
用の周波数より高く設定し、一方、応答器は電力伝送用
の搬送波を受信するときは共振回路のQ値を高く設定
し、データを受信するときは共振回路のQ値を低く設定
するようにしているので、高速な通信が可能であり、通
信時間を短縮できるという効果がある。また各応答器
は、質問器が送信するスタートテキストにより共振回路
のQ値が高いときの受信状態を把握し、共振回路のQ値
を低くしてデータを受信する状態にするタイミングを自
ら設定することから、質問器と各応答器の通信距離の差
異による共振回路の受信波形の立ち上がりの違いを補正
することが可能となり、各応答器は同じタイミングで良
好な通信状態を作ることができる。
【0026】請求項1記載の発明によれば、質問器から
電力供給用の搬送波と、コマンドデータ用の搬送波を交
互に送信し、かつ電力供給用の搬送波は一定の周波数を
有しているので、1ビット毎に応答器側の電源電圧を質
問器からの電力供給用の搬送波により生成でき、しかも
応答器は電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路の
Q値を上げて受信するように構成したので、通信中に応
答器の電源電圧の低下が生じても、充電用コンデンサの
充電電圧が応答器の動作可能な電源電圧値以上に保つこ
とが可能となり、いきおい応答器側に電池などの電気部
品を内蔵させる必要がなく、かつ大量のデータ伝送が可
能となる。また応答器に送信されるデジタルデータは質
問器からの送信周波数より高い周波数の搬送波でつくら
れた波数を解析することにより得ることができ、さらに
応答器において、データ受信時は共振回路のQ値が低く
なるように設定しているので、共振回路に残留する振動
エネルギーの影響を受けず、高速なビットレートでも質
問器が送信する送信波の波数を正確に受信することが可
能で、かつ通信時間を短縮できる効果がある。
【0027】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
おいて、コマンドデータ用の搬送波の波数によってその
コマンドデータの値を表示するように構成したので、応
答器側での信号の識別が極めて容易となり、また請求項
1と同様に、コマンドデータ毎に応答器側の電源電圧を
質問器からの電力供給用の搬送波により生成でき、しか
も応答器は電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路
のQ値を上げて受信するようにしているので、通信中に
応答器の電源電圧の低下が生じても、充電用コンデンサ
の充電電圧が応答器の動作可能な電源電圧値以上に保つ
ことが可能となり、いきおい応答器側に電池などの電気
部品を内蔵させる必要がなく、かつ大量のデータ伝送が
可能となる。また応答器に送信されるデジタルデータは
質問器からの送信周波数より高い周波数の搬送波でつく
られた波数を解析することにより得ることができ、さら
に応答器において、データ受信時は共振回路のQ値が低
くなるように設定しているので、共振回路に残留する振
動エネルギーの影響を受けず、高速なビットレートでも
質問器が送信する送信波の波数を正確に受信することが
可能で、かつ通信時間を短縮できる効果がある。
【0028】請求項3記載の発明によれば、請求項2に
おいて、電力供給用の搬送波とコマンドデータ用の搬送
波の一組によって1ビットを表示するように構成したの
で、コマンドデータの受信において、応答器側の電力を
確保でき、また請求項1と同様に、コマンドデータ毎に
応答器側の電源電圧を質問器からの電力供給用の搬送波
により生成でき、しかも応答器は電力供給用の搬送波を
その応答器の共振回路のQ値を上げて受信するようにし
ているので、通信中に応答器の電源電圧の低下が生じて
も、充電用コンデンサの充電電圧が応答器の動作可能な
電源電圧値以上に保つことが可能となり、いきおい応答
器側に電池などの電気部品を内蔵させる必要がなく、か
つ大量のデータ伝送が可能となる。また応答器に送信さ
れるデジタルデータは質問器からの送信周波数より高い
周波数の搬送波でつくられた波数を解析することにより
得ることができ、さらに応答器において、データ受信時
は共振回路のQ値が低くなるように設定しているので、
共振回路に残留する振動エネルギーの影響を受けず、高
速なビットレートでも質問器が送信する送信波の波数を
正確に受信することが可能で、かつ通信時間を短縮でき
る効果がある。
【0029】請求項4記載の発明によれば、請求項2に
おいて、電力供給用の搬送波を送信した後、コマンドデ
ータ用の搬送波を複数ビット分送信するように構成した
ので、応答器側でのコマンドデータの受信がきわめて効
率的で、かつ通信時間の短縮になる。また請求項1と同
様に、コマンドデータ毎に応答器側の電源電圧を質問器
からの電力供給用の搬送波により生成でき、しかも応答
器は電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路のQ値
を上げて受信するようにしているので、通信中に応答器
の電源電圧の低下が生じても、充電用コンデンサの充電
電圧が応答器の動作可能な電源電圧値以上に保つことが
可能となり、いきおい応答器側に電池などの電気部品を
内蔵させる必要がなく、かつ大量のデータ伝送が可能と
なる。また応答器に送信されるデジタルデータは質問器
からの送信周波数より高い周波数の搬送波でつくられた
波数を解析することにより得ることができ、さらに応答
器において、データ受信時は共振回路のQ値が低くなる
ように設定しているので、共振回路に残留する振動エネ
ルギーの影響を受けず、高速なビットレートでも質問器
が送信する送信波の波数を正確に受信することが可能
で、かつ通信時間を短縮できる効果がある。
【0030】請求項5記載の発明によれば、質問器は通
信の開始に当り、所定の波数のスタートテキストを送信
した後、所定の時間送信を止め、続いて電力供給用の搬
送波を送信し、その後コマンドデータ用の搬送波を送信
し、一方、応答器は質問器からのスタートテキストを受
信し、この受信したスタートテキストの波数を質問器が
送信したスタートテキストの波数と比較し、その波数の
差から上記質問器との距離を把握するとともに、その波
数の差に応じて受信する電力電送用の搬送波の波数を補
正するように構成したので、通信距離によって生じる共
振回路の受信波形の立ち上がりの早遅に関係なく、全て
の応答器が同じタイミングで共振回路のQ値を下げてコ
マンドデータ受信形態を作ることができる。また質問器
から電力供給用の搬送波と、コマンドデータ用の搬送波
を交互に送信し、かつ電力供給用の搬送波は一定の周波
数を有するとともに、所定の波数で構成し、またコマン
ドデータ用の搬送波は電力供給用の搬送波に対し所定の
倍率の周波数を有し、応答器は電力供給用の搬送波をそ
の応答器の共振回路のQ値を上げて受信し、コマンドデ
ータ用の搬送波をその応答器の共振回路のQ値を下げて
受信しているので、コマンドデータ毎に応答器側の電源
電圧を質問器からの電力供給用の搬送波により生成で
き、しかも応答器は電力供給用の搬送波をその応答器の
共振回路のQ値を上げて受信するようにしているので、
通信中に応答器の電源電圧の低下が生じても、充電用コ
ンデンサの充電電圧が応答器の動作可能な電源電圧値以
上に保つことが可能となり、いきおい応答器側に電池な
どの電気部品を内蔵させる必要がなく、かつ大量のデー
タ伝送が可能となる。また応答器に送信されるデジタル
データは質問器からの送信周波数より高い周波数の搬送
波でつくられた波数を解析することにより得ることがで
き、さらに応答器において、データ受信時は共振回路の
Q値が低くなるように設定しているので、共振回路に残
留する振動エネルギーの影響を受けず、高速なビットレ
ートでも質問器が送信する送信波の波数を正確に受信す
ることが可能で、かつ通信時間を短縮できる効果があ
る。
【0031】請求項6記載の発明によれば、質問器に、
一定の周波数を有するとともに、所定の波数を有する電
力供給用の搬送波と、この電力供給用の搬送波に対し所
定の倍率の周波数を有するコマンドデータをASKで変
調した搬送波とを交互に送信する送信手段を設け、また
応答器には、コイルとコンデンサの並列共振回路により
構成され、質問器に対し信号を送信および受信する送受
信手段と、質問器からの電力供給用の搬送波を直流に変
換し、かつその直流電力を応答器の内部電源とする内部
電源手段と、電力供給用の搬送波の波数をカウントする
電力用搬送波復調部とコマンドデータ用の搬送波の抱絡
線を検波するとともに、質問器からのコマンドデータを
復調するコマンドデータ復調部と、電力用搬送波復調部
およびコマンドデータ復調部の出力により並列共振回路
の共振周波数を低下させる抵抗とスイッチからなる直列
回路を設けるように構成したので、コマンドデータ毎に
応答器側の電源電圧を質問器からの送信周波数の搬送波
により生成でき、しかも応答器は電力供給用の搬送波を
その応答器の共振回路のQ値を上げて受信するようにし
ているので、通信中に応答器の電源電圧の低下が生じて
も、充電用コンデンサの充電電圧が応答器の動作可能な
電源電圧値以上に保つことが可能となり、いきおい応答
器側に電池などの電気部品を内蔵させる必要がなく、か
つ大量のデータ伝送が可能となる。また応答器に送信さ
れるデジタルデータは質問器からの送信周波数より高い
周波数の搬送波でつくられた波数を解析することにより
得ることができ、さらに応答器において、データ受信時
は共振回路のQ値が低くなるように設定しているので、
共振回路に残留する振動エネルギーの影響を受けず、高
速なビットレートでも質問器が送信する送信波の波数を
正確に受信することが可能で、かつ通信時間を短縮でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1の非接触データ
の送受信方法を実現する非接触データの送受信装置の応
答器の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による非接触データ送受信方法および
その装置における質問器と応答器の通信波形を示す波形
図である。
【図3】この発明による非接触データ送受信方法および
その装置における他の実施例を示す質問器と応答器の通
信波形図である。
【図4】この発明における非接触データ送受信方法およ
びその装置の第2の形態を示すもので、電力伝送用搬送
波のカウント数を補正する方法を示す波形図である。
【図5】従来の非接触データ送受信装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図6】従来の非接触データ送受信装置のASK方式に
おける復調不可状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 質問器 2 応答器 3 通信エリア 6 送信部 7 受信部 10 受信部 11 電源部 16 受信部 12a 搬送波用の復調部 12b コマンドデータ用の復調部 R1 抵抗 T1 スイッチング素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータをASK方式により送信し、
    上記応答器はこのコマンドに対し内部のメモリとアクセ
    スするとともに、上記応答器から上記質問器に対し応答
    用データを送信する非接触データ送受信方法において、
    上記質問器から電力供給用の搬送波と、コマンドデータ
    用の搬送波を交互に送信し、かつ上記電力供給用の搬送
    波は一定の周波数を有するとともに、所定の波数で構成
    し、また上記コマンドデータ用の搬送波は上記電力供給
    用の搬送波に対し所定の倍率の周波数を有し、上記応答
    器は上記電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路の
    Q値を上げて受信するとともに、上記コマンドデータ用
    の搬送波をその応答器の共振回路のQ値を下げて受信す
    ることを特徴とする非接触データ送受信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記コマンドデータ
    用の搬送波の波数によって上記コマンドデータのデジタ
    ル値を判定することを特徴とする非接触データ送受信方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記電力供給用の搬
    送波と上記コマンドデータ用の搬送波の一組によって1
    ビットを構成することを特徴とする非接触データ送受信
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、上記電力供給用の搬
    送波を送信した後、上記コマンドデータ用の搬送波を複
    数ビット分送信することを特徴とする非接触データ送受
    信方法。
  5. 【請求項5】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータをASK方式により送信し、
    上記応答器はこのコマンドに対し内部のメモリとアクセ
    スするとともに、上記応答器から上記質問器に対し応答
    用データを送信する非接触データ送受信方法において、
    上記質問器から電力供給用の搬送波と、コマンドデータ
    用の搬送波を交互に送信し、かつ上記電力供給用の搬送
    波は一定の周波数を有するとともに、所定の波数で構成
    し、また上記コマンドデータ用の搬送波は上記電力供給
    用の搬送波に対し所定の倍率の周波数を有し、上記応答
    器は上記電力供給用の搬送波をその応答器の共振回路の
    Q値を上げて受信し、上記コマンドデータ用の搬送波を
    その応答器の共振回路のQ値を下げて受信し、また上記
    質問器は通信の開始に当り、所定の波数のスタートテキ
    ストを送信した後、所定の時間送信を止め、続いて電力
    供給用の搬送波を送信し、その後コマンドデータ用の搬
    送波を送信し、一方、上記応答器は上記質問器からのス
    タートテキストを受信し、この受信したスタートテキス
    トの波数をあらかじめ設定された上記質問器が送信する
    スタートテキストの波数と比較し、その波数の差から上
    記質問器との距離を把握するとともに、その波数の差に
    応じて受信する上記電力電送用の搬送波の波数を補正す
    ることを特徴とする非接触データ送受信方法。
  6. 【請求項6】 通信エリアにおいて、質問器から応答器
    に対し、コマンドやデータを送信し、上記応答器はこの
    コマンドに対し内部のメモリとアクセスするとともに、
    上記応答器から上記質問器に対し応答用データを送信す
    るにASK方式による非接触データ送受信装置におい
    て、上記質問器には一定の周波数を有するとともに、所
    定の波数を有する電力供給用の搬送波と、この電力供給
    用の搬送波に対し所定の倍率の周波数を有するコマンド
    データ用にASK方式により変調した搬送波とを交互に
    送信する送信手段を設け、また上記応答器には、コイル
    とコンデンサの並列共振回路により構成され、上記質問
    器に対し信号を送信および受信する送受信手段と、上記
    質問器からの電力供給用の搬送波を直流に変換し、かつ
    その直流電力を上記応答器の内部電源とする内部電源手
    段と、上記電力供給用の搬送波の波数をカウントする電
    力用搬送波復調部と、上記コマンドデータ用の搬送波の
    抱絡線を検波するとともに、上記質問器からのコマンド
    データを復調するコマンドデータ復調部と、上記電力用
    搬送波復調部および上記コマンドデータ復調部の出力に
    より上記並列共振回路のQ値を低下させる抵抗とスイッ
    チとからなる直列回路とを設けたことを特徴とする非接
    触データ送受信装置。
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