JPH09299132A - ゴム芯入り組紐リングの製造方法及びそれに用いるゴム芯入り組紐材料 - Google Patents
ゴム芯入り組紐リングの製造方法及びそれに用いるゴム芯入り組紐材料Info
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Abstract
ゴム芯入り組紐リングの製造方法及び前記製造方法に用
いられるゴム芯入り組紐材料を提供する。 【解決手段】長尺のゴム芯入り組紐2を、水溶性の第1
の接着剤の水溶液8に浸漬し、該接着剤を外皮組紐5に
含浸、乾燥させてゴム芯4と外皮組紐5とを接着する。
ゴム芯4と外皮組紐5とが接着されたゴム芯入り組紐2
を所定の長さに切断し、切断端面同士を不水溶性の第2
の接着剤により接着接合してゴム芯入り組紐リング1を
形成する。ゴム芯入り組紐リング1を水洗して、第1の
接着剤を洗浄水14に溶解させて除去する。第1の接着
剤が含浸された長尺のゴム芯入り組紐2を、組紐2,2
同士または他の物体と無接触で乾燥する。
Description
を被覆する外皮組紐とで構成されるゴム芯入り組紐をリ
ング状に形成した伸縮自在のゴム芯入り組紐リングの製
造方法及び前記製造方法に用いられるゴム芯入り組紐材
料に関するものである。
する用途等のために、所定の長さのゴム芯入り組紐をリ
ング状に形成した伸縮自在のゴム芯入り組紐リングが知
られている。
のゴム芯入り組紐を所定の長さに切断し、その両切断端
面を互いに接着してリング状に形成することにより製造
されている。ところが、前記ゴム芯入り組紐は、長尺状
態から切断されると、その切断片の両端の外皮組紐がほ
ぐれるため、両切断端面同士を互いに接着する作業が難
しい。
をそのままにして接着剤を塗布し互いに接着してリング
状とした場合には、その接合部がほぐれた外皮組紐のた
めに盛り上がって形成される。このため、接合部の盛り
上がりが美観を損ねるばかりか、頭髪を結束する用途に
おいては使用感を損ねるという問題があった。
ム芯入り組紐の両端に接着剤を含浸させて硬化させた後
に、両端同士を互いに接着することも行われる。このよ
うにするときには、接着剤により硬化された両端を突き
当てて接着するので、接着作業は容易になるものの、前
記切断時に発生した前記外皮組紐のほぐれた部分は何ら
の処理も施されないまま前記接着剤が含浸されるので、
前記接合部の盛り上がりを防止して平坦にすることは困
難である。
に、前記のように長尺状態から切断されたゴム芯入り組
紐の両端部の所定範囲に接着剤を含浸させて硬化させた
後、さらに、前記外皮組紐のほぐれた部分を切除して両
端を突き当てて接着することも行われている。このよう
にするときには、接着作業が容易になると共に、接合部
も盛り上がることなく平坦にすることができる。
除は、手作業によらざるを得ず、機械化が難しい。ま
た、前記のように手作業によるときは、作業員の熟練を
要し、個人差により品質が左右されやすい。
のゴム芯入り組紐に予め所定間隔毎に接着剤を塗布し
て、前記ゴム芯と前記外皮組紐とを接着、硬化させた
後、前記硬化させた部分を切断して、その両端を互いに
接着してリング状に形成することが考えられる。このよ
うにするときには、切断部分の前記外皮組紐が前記ゴム
芯と接着されて硬化されているので、該外皮組紐がほぐ
れず、接着作業が容易になると共に、接合部の盛り上が
りを防止することができる。
の表面から前記ゴム芯方向へ浸透させるために粘度を低
くしなければならず、このようにすると浸透した接着剤
が前記ゴム芯に沿ってその長さ方向に広がるため、前記
ゴム芯と前記外皮組紐とが接着される部分の幅が大きく
なるという不都合がある。前記ゴム芯と前記外皮組紐と
が接合された部分では、ゴム芯入り組紐本来の伸縮性が
失われるので、前記接合部の幅はできるだけ小さいこと
が望まれる。
隔毎に接着剤を塗布する作業を自動化しようとするとき
には、前記長尺のゴム芯入り組紐がコイル状に巻回され
たボビンから供給される該ゴム芯入り組紐を上下一対の
ロールで挟持し、もう一組の上下一対のロールで挟持し
て引出しながら、2組のロール対の間で前記接着剤の塗
布が行われる。
本来伸縮自在である前記ゴム芯入り組紐に張力が付与さ
れた状態で接着剤が塗布されることになり、接着剤塗布
後に前記張力が解除されると前記ゴム芯入り組紐が収縮
するので、所定間隔毎に正確に前記接着剤を塗布するこ
とが難しい。従って、前記のように接着剤が塗布された
ゴム芯入り組紐を、前記接着剤で硬化された部分で切断
すると、切断片の寸法が不均一になるという不都合があ
る。
合を解消して、接合部が平坦で、幅が狭く、しかも寸法
安定性に優れたゴム芯入り組紐リングを得ることができ
る製造方法を提供することを目的とする。
るゴム芯入り組紐材料を提供することをも目的とする。
めに、本発明のゴム芯入り組紐リングの製造方法は、ゴ
ム芯と該ゴム芯を被覆する外皮組紐とで構成されるゴム
芯入り組紐をリング状に形成した伸縮自在のゴム芯入り
組紐リングの製造方法において、長尺の前記ゴム芯入り
組紐を、水溶性の第1の接着剤の水溶液に浸漬し、該接
着剤を該外皮組紐に含浸させて乾燥することにより、該
ゴム芯と該外皮組紐とを接着する第1接着工程と、前記
ゴム芯と前記外皮組紐とが接着されたゴム芯入り組紐を
所定の長さに切断し、切断されたゴム芯入り組紐の切断
端面同士を不水溶性の第2の接着剤により接着接合して
ゴム芯入り組紐リングを形成する第2接着工程と、該ゴ
ム芯入り組紐リングを水洗して、該第1の接着剤を洗浄
水に溶解させて除去する水洗工程とからなることを特徴
とする。
着工程で、前記長尺のゴム芯入り組紐を前記第1の接着
剤の水溶液に浸漬することにより、該接着剤が前記長尺
のゴム芯入り組紐の全長に亘って前記外皮組紐に含浸さ
れる。次いで、前記接着剤が含浸されたゴム芯入り組紐
を乾燥させることにより、前記ゴム芯と前記外皮組紐と
を前記長尺のゴム芯入り組紐の全長に亘って接着する。
紐とが接着されたゴム芯入り組紐は、その全長に亘って
前記外皮組紐が前記接着剤により硬化されているので、
どの部分で切断しても、切断された部分の外皮組紐がほ
ぐれることがない。そこで、次に、第2接着工程で、前
記ゴム芯と前記外皮組紐とが接着されたゴム芯入り組紐
を所定の長さに切断する際に、従来のように接着剤が塗
布、硬化された部分にこだわることなく、任意の部分で
切断することができ、優れた寸法安定性を得ることがで
きる。次いで、前記のように切断されたゴム芯入り組紐
の切断端面同士を突き当てて、前記第2の接着剤により
接着接合してゴム芯入り組紐リングを形成する。
ングを水洗すると、前記第1の接着剤は水溶性であり、
前記第2の接着剤は不水溶性であるので、前記第1の接
着剤が選択的に洗浄水に溶解され、除去される。この結
果、前記ゴム芯と前記外皮組紐との接着が解除されるの
で、前記不水溶性の第2の接着剤による接合部を除い
て、ゴム芯入り組紐本来の伸縮性が得られる。
状態から所定の長さに切断する際には、前記外皮組紐が
前記第1の接着剤により硬化されているので、前記外皮
組紐が切断部でほぐれることを防止することができ、こ
のようなゴム芯入り組紐の切断端面同士を前記第2の接
着剤により接着することにより、接合部の盛り上がりを
防止して、平坦な接合部を有するゴム芯入り組紐リング
を得ることができる。また、本発明の製造方法によれ
ば、前記第1の接着剤が洗浄水に溶解して除去されるの
で、前記接合部は前記第2の接着剤により接着された切
断端面同士の部分だけになり、該接合部の幅を低減する
ことができる。
において、第1の接着剤が含浸されたゴム芯入り組紐を
乾燥させる際に、前記第1の接着剤の水溶液から引き上
げたゴム芯入り組紐をそのまま放置して乾燥させると、
前記ゴム芯入り組紐が放置された状態の上方の部分と下
方の部分とで、前記接着剤による接着状態が不均一にな
ることを見出した。
理由について検討を重ねた結果、前記第1の接着剤の水
溶液が含浸されたゴム芯入り組紐を乾燥させる際には、
該ゴム芯入り組紐が組紐同士または他の物体に接触して
いない部分では前記水溶液中の水分が活発に蒸発する
が、組紐同士または他の物体に接触している部分では前
記水分の蒸発が不活発になることを見出した。そして、
さらに、前記第1の接着剤は溶媒である水と挙動を共に
するので、前記蒸発が活発な部分では前記外皮組紐の表
面付近ほど接着剤濃度が高くなり、前記蒸発が不活発な
部分では前記ゴム芯と前記外皮組紐との界面付近ほど接
着剤濃度が高くなることを見出した。
に基づき、前記第1接着工程において、前記水溶性の第
1の接着剤が含浸された長尺のゴム芯入り組紐を十分注
意深く扱うことにより均一に乾燥させることが望まし
く、より好ましくは、該組紐同士または他の物体と無接
触で乾燥する。
着剤により接着状態が均一になるとともに、前記外皮組
紐の表面付近ほど接着剤濃度が高く、前記ゴム芯と前記
外皮組紐との界面付近ほど接着剤濃度が低い濃度勾配が
形成される。この結果、前記第2接着工程で、所定の長
さに切断されたゴム芯入り組紐の切断端面同士を前記第
2の接着剤により接着する際に、該第2の接着剤は前記
第1の接着剤の濃度の低い前記ゴム芯と前記外皮組紐と
の界面付近ほど塗布されやすく、この部分で付着量が多
くなる。
剤が浸透しやすいので、前記切断端面同士の接着の際に
は、前記外皮組紐同士は強固に接着されても、前記ゴム
芯同士では強固な接着力が得られにくい傾向があった。
しかし、本発明の製造方法によれば、前記のように、前
記第2の接着剤が前記ゴム芯と前記外皮組紐との界面付
近ほど浸透しやすく付着量が多くなるので、前記外皮組
紐同士ばかりでなく、前記ゴム芯同士及びゴム芯と外皮
組紐との接着により強固な接着力を得ることができる。
記本発明の製造方法に用いられるゴム芯入り組紐材料で
あって、長尺の前記ゴム芯入り組紐を、水溶性接着剤の
水溶液に浸漬し、該接着剤を該外皮組紐に含浸させ、該
接着剤が含浸された長尺のゴム芯入り組紐を乾燥するこ
とにより、該ゴム芯と該外皮組紐とを接着して得られた
ものであることを特徴とする。
明の製造方法より得られるゴム芯入り組紐リングの中間
製品であり、前記本発明の製造方法に特に好適に用いる
ことができる。
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1はゴム芯入り組紐リングの一部を切り欠いてその構成
を示す斜視図であり、図2乃至図4は本実施形態の製造
方法を示す説明的断面図であり、図5は第2接着工程に
おける乾燥方法の他の例を示す説明的断面図であり、図
6は第1の接着剤を乾燥させるときの該接着剤の挙動を
示す説明的断面図であり、図7は第2の接着剤の塗布状
態を示す説明的断面図である。
芯入り組紐リング1は、図1示のように、所定の長さに
切断されたゴム芯入り組紐2の両切断端面同士を接合部
3で接着接合して、リング状に形成したものである。前
記ゴム芯入り組紐2は、糸ゴムのゴム芯4と、該ゴム芯
4を被覆する外皮組紐5とからなる。ゴム芯4及びその
外皮組紐5は伸縮自在であり、それにより本実施形態の
ゴム芯入り組紐リング1も伸縮自在になっている。
製造方法について説明する。
組紐2を籠状容器6に収容し、接着剤槽7に収容されて
いる水溶性接着剤Aの水溶液8に、該籠状容器6ごと浸
漬する。接着剤Aは、硬化後に再び水溶性を有すること
が必要であり、このような接着剤Aの水溶液8として、
本実施形態では高純度のポリビニルアルコールの3%水
溶液を用いた。
の水溶液8に数分〜十数分浸漬することにより、外皮組
紐5に接着剤Aの水溶液8が含浸される。
記長尺のゴム芯入り組紐2を引き上げ、ゴム芯入り組紐
2を乾燥させる。ゴム芯入り組紐2の乾燥は、ゴム芯入
り組紐2が組紐2,2同士または他の物体と接触しない
ようにして行うことが好ましく、本実施形態では図3に
示す乾燥装置を用いてゴム芯入り組紐2の乾燥を行う。
8が収容された接着剤槽7の上方に垂直方向に備えられ
た中空筒状の乾燥筒9と、乾燥筒9の上部開口部9aに
臨んで設けられた案内ロール10と、案内ロール10の
側方に設けられた一対の引ロール11a,11bと、乾
燥筒9の下部開口部9bに臨んで設けられたスポンジ1
2とからなる。乾燥筒9は、接着剤Aの水溶液8から引
き上げられたゴム芯入り組紐2がその中空部を通過する
ときに、該中空部に図示しない熱風発生手段から供給さ
れる熱風を流通させて乾燥させるようになっている。ま
た、スポンジ12は、ゴム芯入り組紐2を通過させるこ
とにより、該ゴム芯入り組紐2をしごいて水分を除去す
る貫通孔12aを備えている。
水溶液8から引き上げられたゴム芯入り組紐2は、スポ
ンジ12の貫通孔12aを通って、乾燥筒9の下部開口
部9bから上部開口部9aに案内され、さらに案内ロー
ル10を介して引ロール11a,11bに挟持される。
そして、引ロール11a,11bを図示しない駆動手段
により駆動することにより、ゴム芯入り組紐2が矢示方
向に移動される。
孔12aでしごかれて水切りされることにより、余分な
水分が除去され、次いで乾燥筒9内を通過する間に、該
乾燥筒9に流通される熱風により乾燥される。ゴム芯入
り組紐2は、乾燥筒9内では、組紐2,2同士または他
の物体に接触しないので、均一な接着状態が得られる。
紐2は、接着剤Aによりゴム芯4と外皮組紐5とがその
全長に亘って接着されているので、該組紐2を任意の部
分で切断しても切断部で外皮組紐5がほぐれる虞れがな
い。従って、容易に所定の長さに切断することができ
る。
り組紐2は、図1示のゴム芯入り組紐リング1の製造に
用いられるゴム芯入り組紐材料として、そのまま出荷し
てもよく、さらに次のようにしてゴム芯入り組紐リング
1を製造してもよい。
紐2から図1示のゴム芯入り組紐リング1を製造すると
きには、次に、ゴム芯入り組紐2を所定の長さに切断す
る。前記切断は、図3示の乾燥装置の引ロール11a,
11bの下方に切断刃13a,13bを設けて、これに
より所定の長さ毎に自動的に切断してもよく、またハサ
ミ、カッター等を用いて手作業により所定の長さ毎に切
断してもよい。
入り組紐2の両切断端面に接着剤Bを塗布した後、図1
示のように両切断端面を突き当てて接着接合して接合部
3を形成することにより、ゴム芯入り組紐リング1を形
成する。前記接着剤Bは、硬化後に不水溶性であること
が必要であり、このような接着剤Bとして、本実施形態
ではシアノアクリレート系接着剤、例えば商品名「アロ
ンアルファ」(東亜合成化学工業(株)製)を用いる。
尚、接着剤Bは、硬化後に不水溶性であって、前記接合
部3で充分な接着力が得られるものであれば、どのよう
なものでもよいことは言うまでもない。
ことにより、ゴム芯4及び外皮組紐5を接着している接
着剤Aを、洗浄水に再溶解させて除去する。本実施形態
では図4に示す洗浄装置を用いてゴム芯入り組紐リング
1の水洗を行う。
れる洗浄槽15と、洗浄槽15に洗浄水14を供給する
給水口16と、洗浄槽15から洗浄水14を排出する排
水口17と、洗浄水14にエアレーションを行うために
洗浄槽15の底部に設けられた圧縮空気口18とを備
え、図示しない加温装置によりその側面から洗浄水14
を加温できるようになっている。また、洗浄槽15の底
部には、多孔板19が備えられており、圧縮空気口18
から供給される圧縮空気は、多孔板19により分散され
て洗浄水14中に噴出されるようになっている。
収容された洗浄水14中に、前記接着剤Bにより接着接
合された多数のゴム芯入り組紐リング1を投入し、圧縮
空気口18から洗浄水14中に圧縮空気を噴出させてエ
アレーションを行うことにより、洗浄水14を攪拌す
る。このようにすることにより、ゴム芯入り組紐リング
1のゴム芯4及び外皮組紐5を接着している接着剤Aが
効率よく洗浄水14に溶解し、除去される。尚、このと
き、洗浄槽15の側面から洗浄水14を加温することに
より、接着剤Aの溶解をさらに効率よく行うことができ
る。
水溶性の接着剤Bによる接合部3を除いて、接着が解除
されてゴム芯入り組紐2本来の伸縮性を取戻すが、前記
接合部3ではそのまま接着力が保持される。
が含浸されたゴム芯入り組紐2を図3示の乾燥装置によ
り乾燥させるようにしているが、図5示のようにして行
うことも考えられる。図5(a)示の方法は、図2示の
接着剤槽7からゴム芯入り組紐2を籠状容器6ごと引き
上げて、放置することにより乾燥させるものである。ま
た、図5(b)示の方法は、接着剤Aの水溶液8から引
き上げられたゴム芯入り組紐2を回転軸20に巻回し、
回転軸20を回転させながら乾燥させるものである。
器6に収容されたゴム芯入り組紐2の上方の部分2aで
は乾燥が速く、下方の部分2bでは上方の部分2aから
接着剤Aの水溶液8が流下して来るために乾燥が遅くな
る。また、上方の部分2aでも組紐2,2同士が接触し
ていない部分では特に乾燥が速くなる。従って、接着剤
Aによる接着状態が組紐2の各部で均一になるように、
十分に注意して行うことが必要である。
法を是正しようとするもので、回転軸20の回転に伴っ
て、ゴム芯入り組紐2の上方の部分2aと下方の部分2
bが相互に入れ代わるため、上方の部分2aから下方の
部分2bへの接着剤Aの水溶液8の流下が抑制される。
しかし、組紐2,2同士が接触している部分や、組紐2
の回転軸20と接触している部分では乾燥が遅くなる。
従って、図5(b)示の方法によるときにも、接着剤A
による接着状態が組紐2の各部で均一になるように、十
分に注意して行うことが必要である。
示の方法によるときに、十分に注意しないと前記接着剤
Aによる接着状態が不均一になる理由を検討した結果、
前記接着剤Aの水溶液8が含浸されたゴム芯入り組紐2
では、該組紐2が組紐2,2同士または他の物体と接触
していない部分で乾燥が速いので、外皮組紐5内の水分
が前記乾燥の速い部分に移動し、該水分を溶媒とする接
着剤Aもまた該水分に伴われて、前記乾燥の速い部分に
移動することを見出した。前記接着剤Aのように溶質が
溶媒の移動に伴われて移動する現象は、小径の通常の繊
維を薬品により湿式処理する場合には見られない現象で
あり、ゴム芯4を外皮組紐5で被覆した構成を有するゴ
ム芯入り組紐2に特有の現象である。
に対して、図3示の本実施形態の方法によれば、前述の
ようにゴム芯入り組紐2は乾燥筒9内で他の物体に無接
触で乾燥されるため、接着剤Aの水溶液8の水分は外皮
組紐5の表面から均一に蒸発し、該水分は図6に矢示す
るようにゴム芯4から外皮組紐5方向に移動する。この
結果、接着剤Aもまた、前記水分に伴われてゴム芯4か
ら外皮組紐5方向に移動し、外皮組紐5内でその表面に
近づくほど接着剤Aの濃度が高く、ゴム芯4と外皮組紐
5の界面に近づくほど接着剤Aの濃度が低い、濃度勾配
が形成される。
れたゴム芯入り組紐2を乾燥させた後、所定の長さに切
断すると、切断端面では前記のように外皮組紐5の表面
付近ほど接着剤Aの濃度が高く、ゴム芯4と外皮組紐5
の界面付近ほど接着剤Aの濃度が低くなっている。そこ
で、このような切断端面に接着剤Bを塗布すると、接着
剤Bは図7示のようにゴム芯4と外皮組紐5の界面付近
ほどよく浸透して付着量が多くなり、外皮組紐5の表面
に近づくにつれて付着量が逓減する。
が浸透しやすく強い接着力が得られる傾向があるが、本
実施形態の製造方法によれば、図7示のように、ゴム芯
4と外皮組紐5の界面付近ほど接着剤Bの付着量が多く
なるので、図1示の接合部3では外皮組紐5,5同士ば
かりでなく、ゴム芯4,4同士及びゴム芯4と外皮組紐
5との間でも強い接着力を得ることができる。
7に、ゴム芯4として糸ゴムが単一で使用されている例
を示しているが、ゴム芯4は単一の糸ゴムからなってい
てもよく、複数の糸ゴムからなっていてもよい。また前
記糸ゴムは、角糸ゴムでもよく、丸糸ゴムであってもよ
い。
構成を示す斜視図。
説明的断面図。
動を示す説明的断面図。
4…ゴム芯、 5…外皮組紐、 8…第1の接着剤の水
溶液。
Claims (3)
- 【請求項1】ゴム芯と該ゴム芯を被覆する外皮組紐とで
構成されるゴム芯入り組紐をリング状に形成した伸縮自
在のゴム芯入り組紐リングの製造方法において、 長尺の前記ゴム芯入り組紐を、水溶性の第1の接着剤の
水溶液に浸漬し、該接着剤を該外皮組紐に含浸させて乾
燥することにより、該ゴム芯と該外皮組紐とを接着する
第1接着工程と、 前記ゴム芯と前記外皮組紐とが接着されたゴム芯入り組
紐を所定の長さに切断し、切断されたゴム芯入り組紐の
切断端面同士を不水溶性の第2の接着剤により接着接合
してゴム芯入り組紐リングを形成する第2接着工程と、 該ゴム芯入り組紐リングを水洗して、該第1の接着剤を
洗浄水に溶解させて除去する水洗工程とからなることを
特徴とするゴム芯入り組紐リングの製造方法。 - 【請求項2】前記第1接着工程において、前記接着剤が
含浸された長尺のゴム芯入り組紐を、該組紐同士または
他の物体と無接触で乾燥することを特徴とする請求項1
記載のゴム芯入り組紐リングの製造方法。 - 【請求項3】ゴム芯と該ゴム芯を被覆する外皮組紐とで
構成されるゴム芯入り組紐をリング状に形成した伸縮自
在のゴム芯入り組紐リングの材料であって、長尺の前記
ゴム芯入り組紐を、水溶性接着剤の水溶液に浸漬し、該
接着剤を該外皮組紐に含浸させ、該接着剤が含浸された
長尺のゴム芯入り組紐を乾燥することにより、該ゴム芯
と該外皮組紐とを接着して得られたものであることを特
徴とするゴム芯入り組紐材料。
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| JP08121304A JP3091832B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | ゴム芯入り組紐リングの製造方法及びそれに用いるゴム芯入り組紐材料 |
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| JP08121304A JP3091832B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | ゴム芯入り組紐リングの製造方法及びそれに用いるゴム芯入り組紐材料 |
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| JPH09299132A true JPH09299132A (ja) | 1997-11-25 |
| JP3091832B2 JP3091832B2 (ja) | 2000-09-25 |
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| JP08121304A Expired - Lifetime JP3091832B2 (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | ゴム芯入り組紐リングの製造方法及びそれに用いるゴム芯入り組紐材料 |
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-
1996
- 1996-05-16 JP JP08121304A patent/JP3091832B2/ja not_active Expired - Lifetime
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