JPH09302005A - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル系重合体の製造方法

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JPH09302005A
JPH09302005A JP14229596A JP14229596A JPH09302005A JP H09302005 A JPH09302005 A JP H09302005A JP 14229596 A JP14229596 A JP 14229596A JP 14229596 A JP14229596 A JP 14229596A JP H09302005 A JPH09302005 A JP H09302005A
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JP
Japan
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vinyl chloride
polyvinyl alcohol
polymer
partially saponified
saponified polyvinyl
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JP14229596A
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Naonori Asada
直則 浅田
Madoka Furuta
円 古田
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な方法で、短時間で作業が行える上、重合
体への異物の混入を効果的に防ぎ、フィッシュアイレベ
ルの優れた塩化ビニル系重合体を製造する方法の提供。 【解決手段】塩化ビニル又は塩化ビニル及びこれと共重
合可能な単量体からなる単量体混合物を油溶性重合開始
剤と分散安定剤の存在下に水性媒体中で懸濁重合して塩
化ビニル系重合体を製造する方法において、前記分散安
定剤として粒径150μm以上の水不溶解物を含有しな
い部分ケン化ポリビニルアルコールを用いる塩化ビニル
系重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、塩化ビニル系重合
体の製造方法に関し、特にフィッシュアイが少なく半硬
質フィルム、軟質フィルム用に適した塩化ビニル系重合
体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系重合体は物理的性質に優れ
た樹脂であり、硬質及び軟質の成型材料として広く利用
されている。しかしながら、該重合体をフィルム用に使
用する場合、製造工程における異物等の混入によるフィ
ッシュアイが問題となっており、この異物の混入を防ぐ
ために、重合器に装入する原料及び副原料の全てを、2
0μm以下のフィルターでろ過して使用する方法(特公
報:平4−12281)等が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法では、異物の混入を防ぐことはできるものの、全原料
をまとめて、又は各原料のそれぞれを目の細かいフィル
ターでろ過するため、ろ過に時間がかかり、又作業も煩
雑であった。本発明者らは、簡便な方法で、短時間で作
業が行える上、重合体への異物の混入を効果的に防ぎ、
フィッシュアイレベルの優れた塩化ビニル系重合体を製
造する方法を提供することを目的として鋭意検討を行っ
たのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々の検討を行った結果、分散安定剤
の部分ケン化ポリビニルアルコールの中で、0.1%水
溶液の紫外線吸光度(320nm)が0.1以上である
ものでは、水に不溶な3次元架橋体が存在し、これが成
形後にフィッシュアイとなることを確認し、該3次元架
橋体のみを除去すれば、得られる重合体中のフィッシュ
アイを効果的に低減できるのではないかとの着想に基づ
き本発明を完成したのである。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0005】
【発明の実施の形態】 ○塩化ビニル 本発明の塩化ビニル系重合体の製造方法は、塩化ビニル
単独重合の場合他、塩化ビニル及び共重合可能な単量体
からなる単量体混合物を使用した重合にも適用できる。
この場合、単量体混合物中には塩化ビニル50重量%以
上含有することが好ましい。塩化ビニルと共重合可能な
単量体としては、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等
のビニルエステル、アクリル酸メチル及びアクリル酸エ
チル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル及び
メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エステル、エチレ
ン及びプロピレン等のオレフィン、無水マレイン酸、ア
クリロニトリル、スチレン、並びに塩化ビニリデン等が
例示される。
【0006】○分散安定剤 本発明では、分散安定剤として、部分ケン化ポリビニル
アルコール使用する。部分ケン化ポリビニルアルコール
のケン化度としては、65〜85モル%が好ましい。又
平均重合度としては、400〜1000のものが好まし
い。部分ケン化ポリビニルアルコールの使用量は、塩化
ビニル又は塩化ビニル及びこれと共重合可能な単量体の
単量体混合物(以下これらをまとめて塩化ビニル系単量
体という)100重量部に対し0.01〜0.1重量部
が好ましい。この割合が0.01重量部より少ない場合
は、フィッシュアイ、残留モノマーレベルの劣った重合
体粒子しか得られないことがあり、他方0.1重量部よ
り多いと、微細な粒子が多くなり取り扱いが困難になる
ことがある。本発明では、部分ケン化ポリビニルアルコ
ールの2種以上を併用することもできる。
【0007】本発明では、該部分ケン化ポリビニルアル
コールとして、粒径150μm以上の水不溶解物を含有
しないものを使用する。粒径150μm以上の水不溶解
物を含有するものを使用する場合は、得られる重合体の
フィルム中のフィッシュアイを低減させることができな
い。
【0008】粒径150μm以上の水不溶解物を含有し
ない部分ケン化ポリビニルアルコールは、粒径150μ
m以上の水不溶解物を含有する部分ケン化ポリビニルア
ルコールの水溶液をフィルターでろ過したものが、簡便
であり好ましい。この場合、フィルターとしては30〜
150μmのものが好ましい。150μmより粗いフィ
ルターを使用する場合は、部分ケン化ポリビニルアルコ
ールの水溶液中の不溶解分を十分に除くことができない
ことがあり、他方30μmより細かいフィルターを使用
する場合は、ろ過に長時間を要し作業効率が悪化するこ
とがある。この場合、部分ケン化ポリビニルアルコール
の水溶液の濃度としては、0.01〜1重量%が好まし
い。0.01重量%に満たない場合は、ろ過する部分ケ
ン化ポリビニルアルコールの水溶液量が多くなりすぎ作
業が煩雑になることがあり、他方1重量%を越えると粘
度が上昇して効果的にろ過し難くなる場合がある。部分
ケン化ポリビニルアルコールの水溶液のフィルターによ
るろ過は、該水溶液を重合器に仕込む前に行えば良い。
【0009】本発明は、分散安定剤として部分ケン化ポ
リビニルアルコールを必須とするものであるが、この他
にヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性セル
ロースエーテル、ステアリン酸ソルビタンエステル及び
ステアリン酸モノグリセライド等の油溶性乳化剤等の1
種又は2種以上を併用することができる。
【0010】○油溶性の重合開始剤 本発明において使用する油溶性の重合開始剤は、油溶性
のものであれば種々のものが使用でき、ジイソプロピル
パーオキシジカーボネート、ジ−1−メチルヘプチルパ
ーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパー
オキシジカーボネート及びジエトキシエチルパーオキシ
ジカーボネート等のパーオキシジカーボネート化合物、
イソブチルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘ
キサノイルパーオキサイド及びラウロイルパーオキサイ
ド等のジアシルパーオキサイド化合物、α,α’−ビス
(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼ
ン、クミルパーオキシネオデカノエート、2,4,4−
トリメチルペンチル−2−パーオキシネオデカノエー
ト、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート及びt−
ブチルパーオキシネオデカノエート等のパーオキシエス
テル化合物、並びにα,α’−アゾビスイソブチロニト
リル、α,α’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)及びα,α’−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物があり、
これらは単独で又は二種以上組み合わせて使用すること
も可能である。
【0011】○塩化ビニル系重合体の製造方法 本発明における塩化ビニル系単量体の重合方法は特に限
定はなく、公知の懸濁重合における条件で行えば良い。
又、必要に応じて、スケール防止剤、pH調整剤、抗酸
化剤、連鎖移動剤等を、本発明の効果に影響しない範囲
内であれば、使用して差し支えない。
【0012】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をよ
り具体的に説明する。 ○フィッシュアイの測定 実施例及び比較例において、得られた塩化ビニル系重合
体のフィッシュアイは次の方法により測定した。各例で
得られた塩化ビニル系重合体100重量部、DOP30
重量部及びSn系安定剤2重量部を混合したコンパウン
ド30gを、170℃のプレスで厚み2mmのシートに
し、フィッシュアイ数をカウントした。
【0013】○実施例1 内容積400リットルのステンレス製重合容器に、脱イ
オン水200kg、塩化ビニル単量体135kg及び分
散安定剤としてケン化度70モル%で平均重合度500
の部分ケン化ポリビニルアルコール0.04重量部と、
ケン化度80モル%で平均重合度2000の部分ケン化
ポリビニルアルコール0.01重量部仕込んだ。尚、2
種の部分ケン化ポリビニルアルコールは、それらを合わ
せて0.2重量%とした水溶液を、75μm のフィルタ
ーでろ過を行ったものを重合器に仕込んだ。ろ過により
得られた部分ケン化ポリビニルアルコールの水溶液は、
粒径150μm以上の水不溶解物を含有しないしていな
いものであった。開始剤としてジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート0.04重量部を用いて温度
56℃で重合を行った。転換率85%で重合を停止し
た。未反応単量体を回収した後、塩化ビニル重合体スラ
リーを取り出し、脱水乾燥を行った。得られた重合体に
対して上記評価を行ったところ、フッシュアイは全く見
られなかった。
【0014】○実施例2 分散安定剤の水溶液を120μm のフィルターでろ過し
て仕込む以外は、実施例1と同様に重合を行った。ろ過
により得られた部分ケン化ポリビニルアルコールの水溶
液は、粒径150μm以上の水不溶解物を含有しないし
ていないものであった。得られた重合体に対して上記評
価を行ったところ、フッシュアイは3個であった。
【0015】○比較例1 分散安定剤の水溶液を250μm のフィルターでろ過し
て仕込む以外は、実施例1と同様に行った。ろ過で得ら
れた分散安定剤の水溶液は、粒径150μm以上の水不
溶解物を含有するものであった。得られた重合体に対し
て上記評価を行ったところ、フッシュアイは18個であ
った。
【0016】○比較例2 分散安定剤の水溶液をろ過しないで仕込む以外は実施例
1と同様に行った。得られた重合体に対して上記評価を
行ったところ、フッシュアイは29個であった。
【0017】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系重合体の製造方法
は、作業効率に優れ、さらに得られる塩化ビニル系重合
体をフィッシュアイレベルに優れたものとすることが可
能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル又は塩化ビニル及びこれと共重
    合可能な単量体からなる単量体混合物を油溶性重合開始
    剤と分散安定剤の存在下に水性媒体中で懸濁重合して塩
    化ビニル系重合体を製造する方法において、前記分散安
    定剤として粒径150μm以上の水不溶解物を含有しな
    い部分ケン化ポリビニルアルコールを用いることを特徴
    とする塩化ビニル系重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】部分ケン化ポリビニルアルコールが、ケン
    化度65〜85モル%で平均重合度400〜1000で
    あることを特徴とする請求項1記載の塩化ビニル系重合
    体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037516A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Kansai Paint Co Ltd 水性塗料組成物
WO2019181915A1 (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社クラレ 懸濁重合用分散安定剤

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