JPH0930234A - 車両のロール制御装置 - Google Patents

車両のロール制御装置

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Publication number
JPH0930234A
JPH0930234A JP20285995A JP20285995A JPH0930234A JP H0930234 A JPH0930234 A JP H0930234A JP 20285995 A JP20285995 A JP 20285995A JP 20285995 A JP20285995 A JP 20285995A JP H0930234 A JPH0930234 A JP H0930234A
Authority
JP
Japan
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switching
valve
differential pressure
rotary actuator
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP20285995A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
洋 松本
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
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Publication of JPH0930234A publication Critical patent/JPH0930234A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
    • B60G21/04Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically
    • B60G21/05Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically between wheels on the same axle but on different sides of the vehicle, i.e. the left and right wheel suspensions being interconnected
    • B60G21/055Stabiliser bars
    • B60G21/0551Mounting means therefor
    • B60G21/0553Mounting means therefor adjustable
    • B60G21/0555Mounting means therefor adjustable including an actuator inducing vehicle roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/40Type of actuator
    • B60G2202/41Fluid actuator
    • B60G2202/413Hydraulic actuator
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/40Type of actuator
    • B60G2202/442Rotary actuator

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置のオン・オフ操作や異常事態の発生
時等の如何なる状況下でも、スタビライザーの特性を常
に安定した状態に保持できるようにする。 【解決手段】 油圧可変型の車両用ロール制御装置にお
いて、省エネルギーとフェールセーフ作用を果す切換バ
ルブ16を、切り換え位置からノーマル位置への復元動
作に当って、ロータリアクチュエータ側に通じる出力側
ポート49,50の遮断が完了してから、差圧制御バル
ブを通して油圧源側に通じる入力側ポート47,48の
連通が行われるように、それぞれ所定の順序でかつ所定
のタイムラグをもって切り換え動作するバルブで構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
の走行時において、横加速度の発生により車体に生じる
ロール運動を当該横加速度の大小と方向とに応じてスタ
ビライザーの捩り剛性力を制御しつつ抑制する車両のロ
ール制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の形式のロール制御装置と
しては、例えば、特許出願人が先に提案した平成7年特
許出願公開第40731号公報にみられるような油圧可
変型のロール制御装置が知られている。
【0003】すなわち、このものは、左右の車輪のサス
ペンションアームを連結するスタビライザーをトーショ
ンバーの中央部分で二分割し、この二分割した部分の一
方を油圧式ロータリアクチュエータのハウジング側に、
また、他方をロータ側にそれぞれ固定している。
【0004】一方、ロータリアクチュエータの両作動油
室は、差圧制御バルブを通して油圧源へと連通してお
り、この差圧制御バルブでロータリアクチュエータの両
作動油室に作用する差圧を制御し、ロータリアクチュエ
ータに加わる回転力を変えてスタビライザーの剛性力を
制御するようにしている。
【0005】そして、走行中における車両の車体に横加
速度が生じたときに、制御装置が当該横加速度の方向と
大きさに対応してこれを車体横加速度信号として検出
し、この車体横加速度信号に対応して制御信号電流を出
力しつつ差圧制御バルブを切り換え制御するようにして
いる。
【0006】なお、上記差圧制御バルブは、制御信号電
流が基準電流のときに中立位置を保持して差圧零の状態
を保つと共に、基準電流からのプラスおよびナイナス側
への変化とそれらの電流変化量に対応して所定の方向に
所定の量だけ切り換え動作して差圧制御を行う。
【0007】かくして、車体に生じた横加速度の方向と
大きさとに対応して差圧制御バルブがロータリアクチュ
エータの両作動油室に加わる差圧を制御し、当該ロータ
リアクチュエータを通してスタビライザーの捩り剛性力
を制御しつつ車体のロール運動を抑制することになる。
【0008】また、差圧制御バルブとロータリアクチュ
エータの間には、上記制御装置で検出した車体横加速度
信号に基いて通電され、ノーマル位置から切り換え位置
にオン・オフ制御される切換バルブが直列に介装してあ
る。
【0009】当該切換バルブは、ノーマル位置で差圧制
御バルブを通して油圧源をアンロードしつつロータリア
クチュエータをブロックすると共に、切り換え位置では
これら差圧制御バルブとロータリアクチュエータを相互
に連通して、当該ロータリアクチュエータを作動状態に
切り換えるようにしてある。
【0010】このことから、車両の走行状態への操作
(自動車であればイグニッションのオン操作)と連動し
て制御装置をオンにし、このとき制御装置が差圧制御バ
ルブに制御信号電流として基準電流を流すようにしてお
く。
【0011】これにより、直進走行時のように車体に横
加速度が生じないときには、制御装置からの基準電流に
よって差圧制御バルブを差圧零の中立位置に保ったま
ま、切換バルブへの通電も断って当該切換バルブをノー
マル位置に保持し、この切換バルブを通して油圧源をア
ンロードすることで省エネルギーを図る。
【0012】また、同時に、切換バルブがスタビライザ
ーに設けたロータリアクチュエータをブロックし、当該
スタビライザーを通常のスタビライザーとして作用させ
ることになる。
【0013】それに対して、車両が旋回走行へと入って
車体に横加速度が生じるようになると、制御装置が当該
横加速度の方向と大きさに対応してこれを車体横加速度
信号として検出し、この車体横加速度信号に基いて基準
値からプラスまたはマイナス側にずれた制御信号電流を
発生する。
【0014】この制御信号電流により比例制御バルブが
車体に生じた横加速度の方向と大きさに対応して所定の
方向に所定の量だけ切り換え動作し、当該比例制御バル
ブで発生する差圧を制御してスタビライザーのロータリ
アクチュエータに加える。
【0015】また、これと併せて、制御装置で検出した
車体横加速度信号に基づいて切換バルブに通電が行わ
れ、当該切換バルブが差圧制御バルブをロータリアクチ
ュエータに連通する切り換え位置へと切り換わってロー
タリアクチュエータを作動状態に切り換える。
【0016】これにより、ロータリアクチュエータが車
体横加速度の方向と大きさに対応した方向の回転力を発
生し、スタビライザーを通してそのとき遠心力で車体に
作用するロールモーメントと拮抗する反対方向のロール
モーメントを車体に加え、当該車体に生じるロール運動
を効果的に抑制する。
【0017】そして、車両が再び直進走行に入ると、制
御装置からの制御信号電流が基準値になって差圧制御バ
ルブが中立位置に切り換わり、かつ、車体横加速度信号
もなくなって切換バルブがノーマル位置に切り換わる。
【0018】その結果、切換バルブが、ロータリアクチ
ュエータをブロックしてスタビライザーを通常の作用状
態に戻すと共に油圧源をもアンロードし、制御装置をオ
ン操作したときの元の状態へと戻る。
【0019】一方、車体に横加速度が加わらない状態で
車両が走行しているとき(例えば、直進走行時)に、制
御装置の基準電流が零になるような異常事態が発生した
とすると、差圧制御バルブが、ロータリアクチュエータ
の回転力を最大に制御する差圧最大位置(制御装置をオ
ン操作する前の位置)へと切り換わって、ロータリアク
チュエータに最大制御差圧を加える。
【0020】これにより、ロータリアクチュエータがス
タビライザーを通して車体を一方側に大きく傾けようと
するが、しかし、このときには、制御装置からの車体横
加速度信号がないので切換バルブがノーマル位置を保っ
ている。
【0021】そのために、ロータリアクチュエータが切
換バルブによりブロックされているので、スタビライザ
ーが通常の作用状態の下で動作しつつ車体のロールを抑
制してフェールセーフを行うと共に、同時に切換バルブ
で油圧源をアンロードして省エネルギーをも果すことに
なる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記した
従来例にあっては、制御装置によって差圧制御バルブと
切換バルブを切り換え制御しつつ、車体のロール運動を
省エネルギーとフェールセールを含めて効果的に抑制す
る手段を開示している。
【0023】そして、当該開示に当っては、上記切換バ
ルブを単に四ポート二位置のソレノイドバルブとして油
圧記号で示し、四系統の油路の切り換えが瞬時にかつ同
時に行われるものとして説明している。
【0024】しかし、実際の使用に当って、切換バルブ
によりこれら四系統の油路の切り換えを瞬時にかつ同時
に行うことは到底不可能であり、それぞれの油路の切り
換えは、過渡的な経過を経てしかも時間差をおいて行わ
れるのが常識である。
【0025】その結果、当該切換バルブによるこれら油
路の切り換えの序列によっては以下に述べるような問題
点を生じる恐れがある。
【0026】例えば、ロータリアクチュエータが作動状
態になっているときに、制御装置の異常によって基準電
流が零になるような事態が発生したとする。
【0027】このとき、差圧制御バルブは、差圧最大位
置へと向って動作しつつ差圧を大きくし、当該差圧の発
生によって切換バルブへと作動油を流す。
【0028】また、これと並行して切換バルブも、差圧
制御バルブをロータリアクチュエータに連通している切
り換え位置から、油圧源をアンロードすると共にロータ
リアクチュエータをブロックするノーマル位置へと切り
換わる。
【0029】その結果、差圧制御バルブが差圧最大位置
になっても切換バルブがノーマル位置に切り換わってア
ンロード位置をとるので、差圧制御バルブによる差圧は
発生せず、かつ、油圧源も殆ど圧力を発生しない。
【0030】そのために、切換バルブのノーマル位置へ
の切り換わり過程において、当該切換バルブでロータリ
アクチュエータをブロックする前に油圧源のアンロード
が先に行われると、切換バルブによって未だブロックさ
れていないロータリアクチュエータ内の圧力が油圧源側
へと抜ける。
【0031】つまり、切換バルブのノーマル位置への切
り換え過程においてそれまでロータリアクチェータに回
転力を加えてスタビライザーを捩るように作用していた
差圧が切換バルブと差圧制御バルブを通して油圧源へと
逃げる。
【0032】その結果、ロータリアクチュエータに加え
られていた制御差圧が抜けて旋回走行中にスタビライザ
ーの剛性力が突然低下し、遠心力により車体が外側に大
きく傾いて走行安定性を損なうなどの不都合を起す恐れ
が生じることになる。
【0033】したがって、この発明の目的は、制御装置
を含む制御系に異常事態が発生した際に、如何なる走行
状態にあっても常に安定したスタビライザー特性を確保
することのできる改良された油圧可変型の車両用ロール
制御装置を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、この発
明によれば、省エネルギーとフェールセーフを行う切換
バルブを、切り換え位置からノーマル位置への復元動作
に当って、ロータリアクチュエータのブロック状態への
切り換えが完了してから油圧源のアンロード状態への切
り換えが行われるように、所定の順序でかつ所定のタイ
ムラグをもって切り換え動作するバルブで構成すること
により達成される。
【0035】すなわち、上記のようにして切換バルブの
固有の切り換え動作に一定の序列を与えてやることによ
り、制御装置を含む制御系に異常事態が発生した場合に
も、切換バルブは、ロータリアクチュエータをブロック
してから、しかる後に、油圧源をアンロード状態に切り
換えてノーマル位置に戻る。
【0036】そのために、それまでスタビライザーを捩
るように作用していたロータリアクチェータ内の差圧が
油圧源側に押し出されることなく、切換バルブでブロッ
クされてそのままの状態に保たれる。
【0037】これにより、ロータリアクチュエータに作
用している差圧の抜けを切換バルブで阻止し、旋回走行
中にスタビライザーの剛性力が突然低下して遠心力によ
り車体が外側に大きく傾くのを抑える。
【0038】そして、上記ロータリアクチュエータの作
動油室内に保持された差圧は、切換バルブの内部洩れに
よりスタビライザーの剛性力を確保しつ徐々に平衡状態
に復帰し、切換バルブによるロータリアクチュエータの
ブロックによって以後スタビライザーを通常の剛性力に
保つ。
【0039】かくして、制御装置を含む制御系に異常事
態が発生した際に如何なる走行状態にあろうとも、常に
安定したスタビライザー特性を保持して走行安定性を確
保することになるのである。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、油圧可変型の車両用ロー
ル制御装置を系統図として示したもので、前後輪用のス
タビライザー1f,1rは、共にトーションバーの中央
部分でスタビライザー1f,1rを二分割し、この分割
した部分の一方を油圧式ロータリアクチュエータ2f,
2rのハウジング側に、また、他方をロータ側にそれぞ
れ固定してある。
【0041】ロータリアクチュエータ2f,2rは、図
2に示すように、内部に180度の間隔で隔壁3a,3
bを備えたハウジング4と、このハウジング4内に対し
て同じく180度の間隔で二枚のベーン5a,5bを備
えたロータ6を回動自在に納めることによって構成して
ある。
【0042】ロータ6は、中心部分をハウジング4の内
壁に設けた隔壁3a,3bの先端に摺接し、かつ、ベー
ン5a,5bの先端をハウジング4の内壁に摺接させる
ことによって、ハウジング4内をロータ6で四つの作動
油室7a,7b,7c,7dに区画している。
【0043】これら四つの作動油室7a,7b,7c,
7dのうち対角位置にある作動油室7a,7cと作動油
室7b,7dは、ロータ6に穿った通孔8a,8bで互
いに連通しており、かつ、ハウジング4には、作動油室
7a,7bに開口するポート9a,9bが穿設してあ
る。
【0044】これらポート9a,9bは、図1にみられ
るように、管路10a,10bからなる油圧回路11を
通して油圧ポンプ12とリザーバ13とで構成された油
圧源14に通じている。
【0045】油圧回路11の途中には、中立位置からの
切り換え動作に伴って差圧制御を行う差圧制御バルブ1
5と、当該油圧回路11の油路を切り換える切換バルブ
16がそれぞれ直列状態を保って配設してある。
【0046】図3に示すように、差圧制御バルブ15
は、油圧源14の油圧ポンプ12とリザーバ13とにそ
れぞれ結ばれる供給ポート21と排出ポート22、およ
び切換バルブ16の入力側ポート(これについては後記
する)に結ばれる第一,第二の二つの制御ポート23,
24を穿設したバルブハウジング20を有する。
【0047】バルブハウジング20の中心部分には、軸
方向に向うバルブ孔25が穿設してあり、このバルブ孔
25の内壁には三つの環状溝26,27,28がそれぞ
れ形成してある。
【0048】これら三つの環状溝26と27および28
のうち、中央に位置する環状溝26は、供給ポート21
から管路10aを通して図1における油圧源14の油圧
ポンプ12に通じており、残りの二つの環状溝27およ
び28は、排出ポート22から管路10bを通して同じ
く油圧源14のリザーバ13に通じている。
【0049】また、環状溝26と環状溝27,28との
間に位置するランド29,30の部分は、第一および第
二の制御ポート23,24を通して切換バルブ16側に
向うそれぞれの管路10a,10bに連通している。
【0050】バルブハウジング20におけるバルブ孔2
5内には、ランド31,32,33とそれらの間に環状
溝34,35をもつ制御スプール36が摺動自在に挿入
してある。
【0051】制御スプール36の各ランド31,32,
33は、バルブハウジング20側の環状溝26,27,
28に対してそれぞれアンダラップ状態で対向してお
り、かつ、制御スプール36の両側端面でバルブハウジ
ング20側のバルブ孔25の左右に背圧室37,38を
区画している。
【0052】これら背圧室37,38は、途中にダンピ
ングオリフィス39a,39bをもつ油路40a,40
bで共に前記第二の制御ポート24に通じている。
【0053】制御スプール36には、背圧室38側の端
面から軸心に沿って底付きの孔41が穿設してあり、こ
の孔41の開口端から内部に向って反力ピン42が摺動
自在に挿入してある。
【0054】反力ピン42の基端は、背圧室38の側壁
を形作るバルブハウジング20の内壁へと当接し、当該
反力ピン42によって孔41内にフィードバック室43
を区画している。
【0055】フィードバック室43は、制御スプール3
6に穿った油孔44で環状溝34に通じ、当該環状溝3
4を通してバルブハウジング20側の第一の制御ポート
23へと常時連通している。
【0056】また、上記と併せて、フィードバック室4
3は、環状溝34から環状溝26,27並びに環状溝3
5,28を通して供給ポート21と排出ポート22およ
び第二の制御ポート24にも連通し得るようにしてあ
る。
【0057】バルブハウジング20における背圧室37
側の外側面には、制御スプール36を切り換え動作する
ための電磁ソレノイド15aが配設してあり、当該電磁
ソレノイド15aで背圧室37の外部への開口端を塞い
でいる。
【0058】背圧室37と対向するもう一方の背圧室3
8内には、リターンスプリング45がバルブハウジング
20と制御スプール36との間に亙って介装してある。
【0059】これにより、差圧制御バルブ15は、リタ
ーンスプリング45で制御スプール36を電磁ソレノイ
ド15aに押し付けて位置決めを行うスプリングオフセ
ット式の電磁バルブとして構成されている。
【0060】一方、切換バルブ16もまた、図4にみら
れるように、スプリングオフセット式の電磁バルブで構
成されている。
【0061】すなわち、切換バルブ16は、差圧制御バ
ルブ15側の第一および第二の制御ポート23,24に
通じる入力側ポート47,48と、ロータリアクチュエ
ータ2f,2r側のポート9a,9bに通じる出力側ポ
ート49,50を穿設したバルブハウジング46有す
る。
【0062】バルブハウジング46の中心部分には、軸
方向に向ってバルブ孔51が穿設してあり、このバルブ
孔51の内壁には、四つの環状溝52,53,54,5
5とそれらを隔てる五つのランド56,57,58,5
9,60がそれぞれ形成してある。
【0063】上記四つの環状溝のうち中央部分に位置す
る環状溝52,53は、入力側ポート47,48を通し
て管路10a,10bからなる油圧回路11で差圧制御
バルブ15の制御ポート23,24にそれぞれ結ばれ
る。
【0064】また、残りの左右の環状溝54,55は、
出力側ポート49,50を通して同じく管路10a,1
0bからなる油圧回路11でロータリアクチュエータ2
f,2rのポート9a,9bにそれぞれ結ばれる。
【0065】バルブハウジング46に対して穿設したバ
ルブ孔51の内部には、三つのランド61,62,63
とそれらの間に二つの環状溝64,65をもつ制御スプ
ール66が摺動自在に挿入してある。
【0066】制御スプール66は、両側端面でバルブハ
ウジング46のバルブ孔51の左右に背圧室67,68
を区画しており、これら背圧室67,68は、制御スプ
ール66に穿った軸方向の貫通孔69で相互に連通して
いる。
【0067】バルブハウジング46における背圧室67
側の外側面には、制御スプール66を切り換え動作する
ための電磁ソレノイド16aが配設してあり、当該電磁
ソレノイド16aで背圧室67の外部への開口端を塞い
でいる。
【0068】背圧室67と対向するもう一方の背圧室6
8内には、リターンスプリング70がバルブハウジング
46と制御スプール66との間に亙って介装してあり、
当該リータンスプリング70により制御スプール66を
電磁ソレノイド16aに押し付けて位置決めしている。
【0069】そして、図4に示す制御開始前のノーマル
位置にあっては、制御スプール66によりバルブハウジ
ング46側の環状溝52,53の連通を確保して入力側
ポート47,48をアンロード状態に保つと共に、環状
溝54,55の他への連通を断って出力側ポート49,
50をブロック状態に保つようにしてある。
【0070】しかも、上記と併せて、制御スプール66
のランド61によるバルブハウジング46側の環状溝5
2の開口寸法tよりも、制御スプール66側のランド6
1,63とバルブハウジング46側のランド57,58
のラップ寸法uがそれぞれ大きくなるように構成してあ
る。
【0071】また、図5に示した制御動作開始後の切り
換え位置にあっては、制御スプール66側のランド61
をバルブハウジング46側のランド56にラップさせて
入力側ポート47,48をオンロード状態に保つと共
に、ランド57,61とランド58,63のラップを解
いて入力側ポート47,48を出力側ポート49,50
への連通に切り換えるようにしてある。
【0072】しかも、この状態において、環状溝52,
55とランド61,63によるそれぞれの開口寸法wよ
りも、ランド56に対するランド61のラップ寸法yが
大きくなるように構成してある。
【0073】一方、上記した差圧制御バルブ15と切換
バルブ16を制御操作する制御装置17は、図1にみら
れるように、コントローラ18と車体に作用する横加速
度を検知する横加速度検出器19とで構成する。
【0074】そして、コントローラ18の出力端を、差
圧制御バルブ15の電磁ソレノイド15aと切換バルブ
16の電磁ソレノイド16aにそれぞれ結ぶことによ
り、当該制御装置17で差圧制御バルブ15と切換バル
ブ16とを以下のようにして切り換え制御するようにし
てある。
【0075】コントローラ18は、制御装置17のオン
操作に伴って基準電流imを差圧制御バルブ15の電磁
ソレノイド15aに流し、差圧制御バルブ15を図1お
よび図3の中立位置に切り換えてその状態に保持する。
【0076】一方、横加速度検出器19は、車体に生じ
た横加速度の方向と大きさを車体横加速度信号として検
出し、これをコントローラ18に入力する。
【0077】そして、この車体横加速度信号に基いてコ
ントローラ18が、車体に生じた横加速度の方向と大き
さに対応して基準電流imから変化したプラス・マイナ
スの制御信号電流Iを差圧制御バルブ15の電磁ソレノ
イド15aに出力し、当該差圧制御バルブ15を切り換
えて差圧制御を行う。
【0078】また、コントローラ18は、横加速度検出
器19からの車体横加速度信号に基いて切換バルブ16
の電磁ソレノイド16aにも通電し、当該切換バルブ1
6を図1および図5の切り換え位置に動作するようにし
てある。
【0079】なお、上記横加速度検出器19としては、
横加速度センサを車体に設けてもよく、或いは、車速と
操舵角を検出してこれらから車体に作用する横加速度を
推定するようにしてもよい。
【0080】次に、以上のように構成したこの発明の実
施の形態である車両のロール制御装置の作動について説
明する。
【0081】今、差圧制御バルブ15における電磁ソレ
ノイド15aの推力をF,リターンスプリング45の復
元力をW,反力ピン42の断面積をA,第一および第二
の制御ポート23,24の作動油圧力をそれぞれPa,
Pbとすると、制御スプール36が静止状態を保つため
の釣り合い条件式は「F=W+A(Pa−Pb)」で与
えられる。
【0082】そのために、第一および第二の制御ポート
23,24の作動油圧力Pa,Pbが同圧(差圧零)で
「Pa=Pb」のときには、第一の制御ポート23と連
通するフィードバック室43と第二制御ポート24に連
通する背圧室37,38内の作動油圧力も「Pa=P
b」となって共に等しく、したがって、そのときの制御
スプール36の釣り合い条件は「F=W」となる。
【0083】このことから、制御装置17をオフからオ
ンに操作してロール制御を開始すると同時に、コントロ
ーラ18から電磁ソレノイド15aに対して、当該電磁
ソレノイド15aの推力Fがスプリング45の復元力W
と等しくなるような基準電流imを制御信号電流Iとし
て流す。
【0084】これにより、制御スプール36は、両端に
作用する力が互いに打ち消し合って静止状態を保ったま
ま図3に示す中立位置(図1の状態)を保持し、第一お
よび第二の制御ポート23,24の作動油圧力Pa,P
bを差圧零の同圧に保つ。
【0085】そして、車両が直進走行をしているときの
ように車体に横加速度が作用しない間は、横加速度検出
器19から車体横加速度信号が出力されないので上記の
状態を維持している。
【0086】一方、切換バルブ16は、車体に横加速度
が作用しない限りコントローラ18に対して横加速度検
出器19からの車体横加速度信号が入力されないため
に、通電を受けることなく図4のノーマル位置すなわち
図1の右側ポジションの位置を保つ。
【0087】これにより、当該切換バルブ16は、図1
の右側ポジションの位置を保ってスタビライザー1f,
1rのロータリアクチュエータ2f,2rをブロック状
態に保持して、これらスタビライザー1f,1rを通常
のスタビライザーとして作用させる。
【0088】また、これと併せて、切換バルブ16が中
立位置にある差圧制御バルブ15を通して油圧源14の
油圧ポンプ12をリザーバ13へと連通し、当該油圧源
14をアンロード状態に保って省エネルギーを図る。
【0089】それに対して、コーナリング時等のように
車両が旋回走行に入って車体に横加速度が発生すると、
これを制御装置17の横加速度検出器19が検出してコ
ントローラ18に車体横加速度信号を入力する。
【0090】コントローラ18は、この車体横加速度信
号に基いて切換バルブ16の電磁ソレノイド16aに通
電し、当該切換バルブ16を上記したノーマル位置から
差圧制御バルブ15とロータリアクチュエータ2f,2
rを相互に連通する図5の切り換え位置すなわち図1の
状態に切り換える。
【0091】また、上記と併せて、コントローラ18が
車体加速度信号に基いてそのとき車体に作用している横
加速度の方向と大きさとに対応した制御電流値を演算
し、基準電流imからプラス或いはマイナス側にずれた
大きさの電流を制御信号電流Iとして差圧制御バルブ1
5の電磁ソレノイド15aに流す。
【0092】ここで、今、例えば、車両が右にカーブを
切って車体が左方向に横加速度を受けたときに上記制御
信号電流Iが「I>im」と増加し、それに伴って差圧
制御バルブ15の電磁ソレノイド15aの推力Fが推力
Fiに上がったとする。
【0093】すると、先の制御スプール36の釣り合い
条件が「Fi>W]となって崩れ、制御スプール36が
電磁ソレノイド15aの推力の増加分ΔF(=Fi−
F)に応じてスプリング45を押し縮めつつ図3におい
て右方に切り換え動作する。
【0094】上記制御スプール36の切り換え動作は、
それに伴ってバルブハウジング20のランド29,30
と制御スプール36におけるランド31,33との間の
開口寸法をそれぞれ大きくすると共に、逆に、ランド2
9と32およびランド30と31の間の開口寸法を小さ
くする。
【0095】そのために、油圧ポンプ12からこれらの
開口部分を通してリザーバ13へとそれぞれ循環する作
動油の流れの間に流動抵抗差が生じ、この流動抵抗差に
応じて第一の制御ポート23の作動油圧力Paが上昇す
ると共に、第二の制御ポート24の作動油圧力Pbが低
下する。
【0096】その結果、これら第一および第二の制御ポ
ート23,24と連通するフィードバック室43と両背
圧室37,38間にも同じく差圧ΔP(=Pa−Pb)
が生じ、この差圧ΔPにより制御スプール36に切り換
え方向と逆向きのスラスト力S(=Δp×A)が働くこ
とになる。
【0097】これにより、制御スプール36は、上記差
圧ΔPによるスラスト力Sと制御スプール36の変位に
よるスプリング45の復元力Wの増加分ΔWとの和が電
磁ソレノイド15aの推力の増加分ΔFと等しくなった
ところで、すなわち「ΔF=ΔW+ΔP×A」となった
ところで釣り合って停止する。
【0098】かくして、差圧制御バルブ15は、第一お
よび第二の制御ポート23,24の作動油圧力Pa,P
bをプラス側に制御された差圧ΔPの状態に保ち、当該
制御差圧ΔPを制御ポート23,24から切り換え位置
にある切換バルブ16を通してスタビライザー1f,1
rのロータリアクチュエータ2f,2rに加え、ロータ
リアクチュエータ2f,2rに所定の方向の回転力を与
える。
【0099】また、上記とは逆に、車両が左にカーブを
切って車体が右方向に横加速度を受けたときには、先の
制御信号電流Iが基準電流imから低下して「I<i
m]となり、それに伴って差圧制御バルブ15の電磁ソ
レノイド15aの推力Fが推力Fjに下がる。
【0100】すると、今度は、制御スプール36の釣り
合い条件が「Fj<W]となって崩れ、当該制御スプー
ル36が電磁ソレノイド15aの推力の減少分ΔF(=
Fj−F)に応じてスプリング45により押されつつ図
3において左方に切り換え動作する。
【0101】この制御スプール36の切り換え動作は、
それに伴ってバルブハウジング20のランド29,30
と制御スプール36におけるランド32,31との間の
開口寸法をそれぞれ大きくすると共に、逆に、ランド2
9と31およびランド30と33の間の開口寸法を小さ
くする。
【0102】その結果、この場合には、第一の制御ポー
ト23の作動油圧力Paが低下すると共に、第二の制御
ポート24の作動油圧力Pbが上昇して、これらと連通
するフィードバック室43と両背圧室37,38間に差
圧ΔP(=Pb−Pa)が生じ、この差圧ΔPにより制
御スプール36に切り換え方向と逆向きのスラスト力S
(=Δp×a)が働く。
【0103】これにより、制御スプール36は、上記差
圧ΔPによるスラスト力Sと制御スプール36の変位に
よるスプリング45の復元力Wの減少分ΔWとの差が電
磁ソレノイド15aの推力の減少分ΔFと等しくなった
ところで、すなわち「ΔF=ΔW−ΔP×A」となった
ところで釣り合って停止する。
【0104】そのために、差圧制御バルブ15は、第一
および第二の制御ポート23,24の作動油圧力Pa,
Pbをマイナス側に制御された差圧ΔPの状態に保っ
て、スタビライザー1f,1rのロータリアクチュエー
タ2f,2rに上記とは逆方向の回転力を加える。
【0105】しかも、これらプラスおよびマイナス側に
制御された差圧ΔPは、そのとき車体に作用した横加速
度の方向と大きさに対応する制御信号電流Iの変化に伴
って図7に示すように調圧され、スタビライザー1f,
1rのロータリアクチュエータ2f,2rに対して所定
の方向に比例した回転力を加えることになる。
【0106】かくして、ロータリアクチュエータ2f,
2rに加わった回転力は、スタビライザー1f,1rを
通してそのとき遠心力で車体に作用するロールモーメン
トと拮抗する反対方向のロールモーメントを車体に加
え、当該車体に生じるロール運動を効果的に抑制する。
【0107】そして、これら何れの場合にあっても、車
両が再び直進走行のようなノーマルの状態に戻ると、そ
れまで横加速度検出器19で検出していた車体横加速度
信号がなくなると共に、それに伴って、コントローラ1
8からの制御信号電流Iも基準電流imとなる。
【0108】そのために、差圧制御バルブ15が中立位
置に切り換わって差圧ΔPが零となり、ロータリアクチ
ュエータ2f,2rに作用していた回転力が消失する。
【0109】また、これと同時に、切換バルブ16も横
加速度検出器19における横加速度信号の消失によって
ノーマル位置に切り換わり、油圧源14をアンロードし
て省エネルギーを図りつつ、ロータリアクチュエータ2
f,2rをブロックしてスタビライザー1f,1rを通
常のスタビライザーとして作用させる元の状態に戻るこ
とになる。
【0110】しかし、そうとは言っても、差圧制御バル
ブ15と切換バルブ16および制御装置17を含む制御
系の異常によって、切換バルブ16でロータリアクチュ
エータ2f,2rを作動状態に切り換えている状態で基
準電流imがくなるというような異常事態が発生したと
する。
【0111】この場合、差圧制御バルブ15は、基準電
流imの消失により差圧最大位置へと向って動作しつつ
差圧ΔPを大きくし、当該差圧ΔPの発生によって切換
バルブ16へと作動油を流す。
【0112】また、これと並行して、切換バルブ16
も、基準電流imの消失により制御系に異常が起きたこ
とを判断して、ロータリアクチュエータ2f,2rを作
動状態にしている切り換え位置から、油圧源14をアン
ロードしつつロータリアクチュエータ2f,2rをブロ
ックするノーマル位置へと切り換わる。
【0113】この場合において、当該実施の形態にあっ
ては、切換バルブ16のバルブハウジング46と制御ス
プール66における環状溝とランドの関係を、それぞれ
先に述べたように構成してある。
【0114】すなわち、図5に示す切り換え位置では、
ランド61をランド56にラップさせて入力側ポート4
7,48をオンロード状態に保つと共に、ランド57,
61とランド58,63のラップ状態を解いて入力側ポ
ート47,48と出力側ポート49,50を互いに連通
状態に保つ。
【0115】しかも、この状態において、ランド56に
対するランド61のラップ寸法yが環状溝52,55と
ランド61,63による各開口寸法wよりも大きくなる
ようにしてある。
【0116】そのために、上記したような制御系の異常
事態の発生に際して当該切換バルブ16が差圧制御バル
ブ15と並行して図4のノーマル位置に戻る際に、先
づ、制御スプール66のランド61,63でバルブハウ
ジング46の環状溝52,55を先に閉じる。
【0117】そして、しかる後に、ランド61で遮断し
ていたバルブハウジング46側の環状溝52,53を開
き始める。
【0118】このように、入力側ポート47,48と出
力側ポート49,50の連通を断ってスタビライザー1
f,1r側のロータリアクチュエータ2f,2rをブロ
ックしてから、その後にランド56,61のラップを解
いて入力側ポート47,48をアンロード状態に切り換
えることになる。
【0119】これにより、切換バルブ16の戻り側への
切り換え過程において、油圧源14からの圧力作動油
が、差圧制御バルブ15と切換バルブ16の入力側ポー
ト47,48とを通して油圧源14へとアンロードした
としても、その前に切換バルブ16でロータリアクチュ
エータ2f,2rがブロックされる。
【0120】そのために、アンロード状態にあるときの
油圧源14の圧力がスタビライザー1f,1r側のロー
タリアクチュエータ2f,2rに伝播されることはな
い。
【0121】したがって、ロータリアクチュエータ2
f,2rは、先に差圧制御バルブ15で制御されていた
差圧零の状態をそのまま保持し、車体が一方向に傾けら
れるのを確実に阻止する。
【0122】しかも、切換バルブ16が図4のノーマル
位置に戻ったときには、当該切換バルブ16でロータリ
アクチュエータ2f,2rをそれぞれブロックし、スタ
ビライザー1f,1rを通常の剛性力に保ってフェール
セーフ効果をも果すことになる。
【0123】また、車両の旋回走行中に制御装置17か
らの制御信号電流Iにより差圧制御バルブ15を通して
ロール制御しているときに、車体加速度信号がなくなる
などの異常事態が発生した場合にあっても、制御装置1
7が当該異常を判断して差圧制御バルブ15と切換バル
ブ16への通電を切るので、切換バルブ16が上記と同
じ切り換え順序を保ってノーマル位置へと戻る。
【0124】これにより、制御スプール66のランド6
1によるバルブハウジング46側の入力側ポート47,
48の隔離が解かれ始めて切換バルブ16がアンロード
状態に入る前に、制御スプール66のランド61,63
でバルブハウジング46側の出力側ポート49,50が
ブロック状態に切り換えられる。
【0125】その結果、ロータリアクチュエータ2f,
2rに作用していた差圧△Pはそのまま保持され、スタ
ビライザー1f,1rが所定の剛性力を保って遠心力に
より車体が外側に大きく傾くのを防止する。
【0126】しかも、ロータリアクチュエータ2f,2
r内に閉じ込められた差圧△Pは、その後に切換バルブ
16のバルブハウジング46と制御スプール66の摺接
隙間を通して流れる作動油の洩れで差圧零の平衡状態に
戻る。
【0127】なお、切換バルブ16に対してノーマル位
置への戻り行程時の切り換え動作に一定の序列を与えた
ことにより、当該切換バルブ16は、図4のノーマル位
置において必然的にランド61,63とランド57,5
8の各ラップ寸法uがランド61による環状溝52の開
口寸法tよりも大きくなる。
【0128】しかし、このことが、ロール制御時におけ
る切換バルブ16のノーマル位置から切り換え位置への
切り換え動作に当って当該ロール制御に悪影響を与える
ことはなく、却って好影響を与える。
【0129】すなわち、ノーマル位置から図5の切り換
え位置への動作に際しては、上記したラップ寸法uと開
口寸法tとの大小関係により、入力側ポート47,48
の連通を断ってオンロード状態に切り換わってから、こ
れら入力側ポート47,48が出力側ポート49,50
への連通に切り換えられる。
【0130】このことから、上記した切換バルブ16の
切り換え過程において、差圧制御バルブ15による差圧
△Pが立ち上がる以前にロータリアクチュエータ2f,
2rのブロックが解かれることはない。
【0131】その結果、切換バルブ16は、差圧制御バ
ルブ15によってロータリアクチュエータ2f,2rに
加える差圧△Pを立ち上がらせた後に、当該差圧△Pを
ロータリアクチュエータ2f,2rに加えることにな
る。
【0132】したがって、一瞬たりとも、スタビライザ
ー1f,1rが効かないというような状況がつくられる
ことは起らない。
【0133】以上、これまで述べてきたこの発明の実施
の形態では、切換バルブ16におけるバルブハウジング
46と制御スプール66の摺接隙間を利用してロータリ
アクチュエータ2f,2r内に籠った差圧△Pを差圧零
の平衡状態に戻すようにしてきた。
【0134】それに対して、第二の実施の形態である図
6の切換バルブ16では、ノーマル位置において制御バ
ルブ66のランド63がバルブハウジング46の環状溝
55を開くように構成し、かつ、制御スプール66に穿
った絞り71によって貫通孔69を環状溝57に連通し
た場合を示している。
【0135】しかも、このノーマル位置の状態におい
て、バルブハウジング46側の環状溝55に対する制御
スプール66のランド63による開口寸法sを最小と
し、環状溝52とランド61による開口寸法tとランド
57,58に対するランド61,63のラップ寸法uが
それぞれ順次に大きくなるように構成してある。
【0136】これにより、切換バルブ16の出力側ポー
ト49,50は、ノーマル位置においてランド63の開
口部分と貫通孔69および絞り71を通して相互に通じ
ることになる。
【0137】したがって、この第二の実施の形態の切換
バルブ16によれば、ロータリアクチュエータ2f,2
r内に籠った差圧△Pがこれらランド63の開口部分と
貫通孔69および絞り71を通して確実に平衡状態に達
する。
【0138】また、その後にあっても、ロータリアクチ
ュエータ2f,2rの作動油室7a,7cと7b,7d
は、絞り71を通して連通されることになるので、当該
絞り71による流動抵抗でスタビライザー1f,1r
は、通常の剛性力を保って作用することになる。
【0139】さらに、ノーマル位置において、環状溝5
5に対するランド63の開口寸法sを最小としたことに
より、切換バルブ16の切り換え位置への動作に当って
当該開口部分が真っ先に塞がれる。
【0140】そのために、この第二の実施の形態の切換
バルブ16もまた、その後、先の第一の実施の形態の切
換バルブ16と同様に作用して、制御系の異常事態の発
生時における切り換わり過程でロータリアクチュエータ
2f,2rが圧抜けを起こすのを阻止しつつ、かつ、ス
タビライザー1f,1rの剛性力を少なくとも通常の状
態の下で作用させることになる。
【0141】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、切換バルブによる油路の切り換えに一定の序列を与
えるという簡単な手段を用いるだけで、制御系の異常事
態の発生時に当該切換バルブの切り換わり過程でロータ
リアクチュエータが圧抜けを起して遠心力により車体が
一方側に大きく傾くのを確実に阻止することができる。
【0142】しかも、その後は、切換バルブで油圧源を
アンロードしつつ、かつ、ロータリアクチュエータをロ
ック状態に保ち、かくして、如何なる状況下にあって
も、省エネルギーとフェールセーフに何等の影響をも与
えることなく、スタビライザーの剛性力を確保しながら
車両の走行安定性を保つことができる。
【0143】請求項2の発明によれば、上記の効果に加
えて、切換バルブのノーマル位置において出力側ポート
を絞りで相互に連通してやることにより、平衡状態への
復帰を積極的に図ってシステムとしての制御特性をより
安定したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用する車両のロール制御装置を系
統的に示す概略図である。
【図2】上記ロール制御装置の油圧可変型スタビライザ
ーに用いられているロータリアクチュエータの縦断面図
である。
【図3】制御系に使用される差圧制御バルブの縦断面図
である。
【図4】差圧制御バルブと併せて制御系に使用されるこ
の発明を施した切換バルブの実施の形態を示すノーマル
位置での縦断面図である。
【図5】同上、切換バルブの切り換え位置での状態を示
す縦断面図である。
【図6】同じく、切換バルブの他の実施の形態を示す縦
断面図である。
【図7】上記差圧制御バルブの電磁ソレノイドへの制御
信号電流と制御差圧との関係を示すグラフある。
【符号の説明】
im 基準電流 △P 差圧制御バルブの制御差圧 1f,1r スタビライザー 2f,2r ロータリアクチュエータ 7a,7b,7c,7d ロータリアクチュエータの作
動油室 11 油圧回路 14 油圧源 15 差圧制御バルブ 15a,16a 電磁ソレノイド 16 切換バルブ 17 制御装置 23,24 差圧制御バルブの制御ポート 46 切換バルブのバルブハウジング 47,48 切換バルブの入力側ポート 49,50 切換バルブの出力側ポート 66 切換バルブの制御スプール 71 絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源とスタビライザーに設けたロータ
    リアクチュエータとを結ぶ油圧回路に差圧制御バルブと
    切換バルブを直列に介装し、制御装置から送られてくる
    車体横加速度信号に基づいて切換バルブを、ロータリア
    クチュエータのブロックと油圧源のアンロードを行うノ
    ーマル位置からロータリアクチュエータを作動状態に保
    つ切り換え位置へと切り換えると共に、これと併せて、
    車体横加速度信号に基づく制御信号電流の基準値からの
    変化に対応して差圧制御バルブを切り換え制御しつつ、
    当該差圧制御バルブでロータリアクチュエータに作用す
    る差圧を制御して車体のロール運動を抑制するようにし
    た油圧可変型のロール制御装置において、上記切換バル
    ブを、切り換え位置からノーマル位置への復元動作に当
    って、ロータリアクチュエータのブロック状態への切り
    換えが完了してから油圧源のアンロード状態への切り換
    えが行われるように、所定の順序でかつ所定のタイムラ
    グをもって切り換え動作するバルブで構成したことを特
    徴とする車両のロール制御装置。
  2. 【請求項2】 油圧源とスタビライザーに設けたロータ
    リアクチュエータとを結ぶ油圧回路に差圧制御バルブと
    切換バルブを直列に介装し、制御装置から送られてくる
    車体横加速度信号に基づいて切換バルブを、絞りにより
    ロータリアクチュエータをバイパス状態に保ちながら油
    圧源をアンロードしているノーマル位置からロータリア
    クチュエータを作動状態に保つ切り換え位置へと切り換
    えると共に、これと併せて、車体横加速度信号に基づく
    制御信号電流の基準値からの変化に対応して差圧制御バ
    ルブを切り換え制御しつつ、当該差圧制御バルブでロー
    タリアクチュエータに作用する差圧を制御して車体のロ
    ール運動を抑制するようにした油圧可変型のロール制御
    装置において、上記切換バルブを、切り換え位置からノ
    ーマル位置への復元動作に当って、ロータリアクチュエ
    ータのブロック状態への切り換えが完了してから油圧源
    のアンロード状態への切り換えが行われ、かつ、これら
    の切り換えが完了した後に絞りよるロータリアクチュエ
    ータのバイパス状態への切り換えが行われるように、そ
    れぞれ所定の順序でかつ所定のタイムラグをもって切り
    換え動作するバルブで構成したことを特徴とする車両の
    ロール制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535718A (ja) * 2005-03-22 2008-09-04 ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト 自動車の分割されたスタビライザのためのアクチュエータ
US11161386B2 (en) * 2017-09-05 2021-11-02 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Switchable stabilizer assembly of a vehicle

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