JPH09302537A - 紡績用リング - Google Patents

紡績用リング

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JPH09302537A
JPH09302537A JP8121678A JP12167896A JPH09302537A JP H09302537 A JPH09302537 A JP H09302537A JP 8121678 A JP8121678 A JP 8121678A JP 12167896 A JP12167896 A JP 12167896A JP H09302537 A JPH09302537 A JP H09302537A
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博史 榎本
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英之 後藤
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Howa Machinery Ltd
Nippo Sangyo Co Ltd
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Nippo Ltd
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    • D01H7/58Ring-and-traveller arrangements with driven rings ; Bearings or braking arrangements therefor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮遊繊維が付着することを防止し、円滑な紡
績を担保する。 【解決手段】 粗糸ボビンから導かれる糸Tをボビン8
2に巻き取るための紡績用リング10であって、固定筒
20と、その内側において回転可能に設けられた回転筒
30と、回転筒30の上部の円環状のフランジ部32に
対して周方向に回転可能に設けられたトラベラ50とを
有し、回転筒30のフランジ部32の下部近傍に、回転
筒30の内側と外側とを連通する連通孔36が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸供給部から導
かれる糸をボビンに巻き取るための紡績用リングに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紡績用リングとしては、
例えば、特願平7-176238号に開示されているものがあ
る。なお、その出願は本出願時点において未公開であ
る。図6に示すように、その紡績用リング210では、
固定筒220の内側に、回転筒230が回転可能に設け
られており、回転筒230の上部に形成されたフランジ
部232に対して、トラベラ250がその周方向に回転
可能に設けられている。そして、回転筒230の内側に
配設されたボビン282が回転することによって、トラ
ベラ250や回転筒230が回転し、糸供給部から導か
れる糸Tが撚りをかけられつつ、ボビン282に対して
巻き取られていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして糸がボビン282に巻き取られていく際等におい
て、その糸から浮遊繊維が生じることが多い。そして、
その浮遊繊維Dが、回転筒230のフランジ部232の
下部である首部234の内側面234aに付着した場
合、回転筒230の回転による遠心力Fによってその浮
遊繊維Dが首部234の内側面230aに強固に付着
し、徐々にそれが蓄積していき、トラベラ250や回転
筒230の円滑な回転が阻害されて、円滑に紡績するこ
とが阻害されてしまう場合もある。
【0004】そこで、本発明は、浮遊繊維が付着するこ
とが防止され、円滑な紡績を担保し得る紡績用リングを
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、糸供給部から導かれる糸を
ボビンに巻き取るための紡績用リングであって、固定的
に設けられる固定筒と、その固定筒の内側においてその
固定筒と同心的にかつその中心軸線を中心に回転可能に
設けられ、かつその内側に前記ボビンが同心的にかつそ
の中心軸線を中心に回転可能に配設される回転筒と、そ
の回転筒の上部に円環状に設けられたフランジ部に対し
て、そのフランジ部に周方向に回転可能に設けられ、前
記糸供給部から導かれる糸をガイドするトラベラとを有
し、前記回転筒の前記フランジ部の下部近傍に、当該回
転筒の内側と外側とを連通する連通孔が設けられている
ことを特徴とする。
【0006】この発明においては、ボビンが回転するこ
とによって、トラベラや回転筒が回転しつつ、糸供給部
から導かれる糸がトラベラによってガイドされかつ撚り
をかけられつつボビンに巻き取られる。その際に、糸か
ら浮遊繊維が生じても、その浮遊繊維は回転筒の連通孔
を通して回転筒の内側から外側へ排出される。すなわ
ち、浮遊繊維が回転筒の内側面に付着した場合において
も、回転筒の回転によって浮遊繊維にも遠心力が加わ
り、その遠心力によって浮遊繊維が回転筒の連通孔を通
して回転筒の内側から外側へ排出される。このため、浮
遊繊維が回転筒の内側等に蓄積してトラベラや回転筒の
円滑な回転が阻害されることが防止され(すなわち、ト
ラベラや回転筒の円滑な回転が担保され)、円滑に紡績
が行われる。
【0007】また、請求項2に係る発明は、糸供給部か
ら導かれる糸をボビンに巻き取るための紡績用リングで
あって、固定的に設けられる固定筒と、その固定筒の内
側においてその固定筒と同心的にかつその中心軸線を中
心に回転可能に設けられ、かつその内側に前記ボビンが
同心的にかつその中心軸線を中心に回転可能に配設され
る回転筒と、その回転筒の上部に円環状に設けられたフ
ランジ部に対して、そのフランジに周方向に回転可能に
設けられ、前記糸供給部から導かれる糸をガイドするト
ラベラとを有し、前記回転筒の前記フランジ部より下部
の内側面が、下方に向かうにつれて外側の方向へ拡がる
ようにされていることを特徴とする。ここで、「前記回
転筒の前記フランジ部より下部の内側面が、下方に向か
うにつれて外側の方向へ拡がるようにされている」と
は、当該内側面が下方に向かうにつれてどの高さ位置に
おいても外側の方向へ拡がるようにされている場合には
限らず、一部には鉛直な部分があってもよい。
【0008】この発明においては、ボビンが回転するこ
とによって、トラベラや回転筒が回転しつつ、糸供給部
から導かれる糸がトラベラによってガイドされかつ撚り
をかけられつつボビンに巻き取られる。その際に、糸か
ら浮遊繊維が生じて回転筒の内側面に付着した場合、そ
の浮遊繊維には回転筒の回転によって遠心力が加わる。
一方、回転筒の内側面は下方に向かうにつれて外側の方
向へ拡がるようにされているため、浮遊繊維にかかった
遠心力に基づいて、浮遊繊維には回転筒の内側面に沿っ
て斜め下方へ向かう分力が加わり、その分力によって浮
遊繊維は徐々に下方へ移動して回転筒の下端部から回転
筒の外側へ排出される。このため、浮遊繊維が回転筒の
内側等に蓄積してトラベラや回転筒の円滑な回転が阻害
されることが防止され(すなわち、トラベラや回転筒の
円滑な回転が担保され)、円滑に紡績が行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、この発明の実施形態である紡
績用リング10,110が用いられる精紡装置全体につ
いて説明する。
【0010】図1に示すように、この精紡装置の上方に
は、粗糸ボビン70(糸供給部)が、紙面に直角の方向
に多数配設されている。その下方の左右両側には、ドラ
フト装置72,ガイド部材76,リングレール74(ベ
ース部材)が設けられている。ガイド部材76も紙面に
直角の方向に多数配設されており、各ガイド部材76に
は貫通孔77が形成されている。リングレール74は紙
面に直角の方向に伸び、ガイドロッド78にガイドされ
て上下に往復動可能である。リングレール74には、紙
面と直角の方向に多数の取付孔75(図2参照)が形成
されており、この各取付孔75に、紡績用リング10が
嵌合して取り付けられる。
【0011】各紡績用リング10の中心軸線部分には、
スピンドル80が、モータ(図示省略)によって回転可
能に配設されている。スピンドル80には、ボビン(精
紡糸ボビン)82(図2参照)が相対回転不可能状態で
嵌合される。そして、粗糸ボビン70に巻き取られてい
る糸T(粗糸T1)は、ドラフト装置72を経て、ガイ
ド部材76の貫通孔77を通り、紡績用リング10のト
ラベラ50を通して、ボビン82に導かれる。そして、
リングレール74が上下に往復動しつつ、スピンドル8
0及びボビン82が回転することによって、ボビン82
に糸T(精紡糸T2)が巻き取られていくのである。
【0012】<第1実施形態>次に、本発明の第1実施
形態の紡績用リング10について図2〜図4に基づいて
詳細に説明する。図2に示すように、この紡績用リング
10は、固定筒20,回転筒30,トラベラ50を有し
ている。
【0013】固定筒20は合成樹脂から形成されてお
り、その外周側部分には、円筒面状の嵌合部22と、円
環面状の載置部24が形成されている。また、嵌合部2
2には、ストップリング取付溝26が形成されている。
そして、この紡績用リング10は、固定筒20の嵌合部
22においてリングレール74の取付孔75に対して嵌
合され、かつ載置部24において取付孔75の周囲部分
に載置され、かつ、セットリング取付溝26にゴム製の
セットリング90が嵌められることによって、リングレ
ール74に取り付けられる。
【0014】回転筒30は、固定筒20の内側におい
て、固定筒20と同心的に、かつその中心軸線を中心に
回転可能に設けられている。固定筒20と回転筒30と
の間には、摺接リング40が介装されており、回転筒3
0が固定筒20に対して円滑に回転するようにされてい
る。なお、固定筒20にはライナーカバー42が嵌合固
定されており、摺接リング40の抜け止めがなされてい
る。回転筒30のやや上部には防塵カバー44が取り付
けられており、固定筒20と回転筒30との隙間部分の
防塵がなされている。
【0015】回転筒30の上部には円環状のフランジ部
32が形成されている。フランジ部32の下部は、首部
34とされている。首部34の内側面34aは、その下
部やその上部(すなわちフランジ部32)よりも外側方
向へ窪んだ面とされている。
【0016】図3に示すように、首部34には、複数個
の連通孔36が形成されている。連通孔36は、首部3
4において、回転筒30の内側と外側との間を連通して
いる。連通孔36は、均等な角度間隔で4個設けられて
いる。連通孔36は、四隅が丸く面取りされた長方形状
の形状を有している。なお、連通孔36の個数は4個に
限らず、6個や8個や他の数でもよい。また、連通孔3
6の形状は、上記のものに限らず、長円状や、円形状等
種々のものが適用される。
【0017】また、回転リング10の下部には、ブレー
キリング46が取り付けられている。図4に示すよう
に、ブレーキリング46は、多数の羽根部47を有して
おり、回転筒30の回転速度に適応するエアブレーキ力
を与えている。
【0018】図2に戻り、トラベラ50は、回転筒30
のフランジ部32に対して、そのフランジ部32の周方
向に回転可能に設けられている。
【0019】この紡績用リング10の固定筒20,回転
筒30,トラベラ50の相互の関係は、ボビン82の回
転が10000〜15000回転/分等の定常状態とな
った際には(定常状態になった直後以降である必要はな
い)、トラベラ50及び回転筒30が固定筒20に対し
てほぼ同速度で一体的に回転するように、回転筒30の
摺接リング40に対する摩擦抵抗と、ブレーキリング4
6の周囲の空気に対する回転抵抗の合力が設定されてい
る。
【0020】次に、この紡績用リング10の作用効果を
説明する。前述したように、スピンドル80及びボビン
82の回転に伴って、粗糸ボビン70(糸供給部)に巻
き取られている糸Tは、ドラフト装置72によってドラ
フトされ、ガイド部材76の貫通孔77を通り、紡績用
リング10のトラベラ50によってガイドされかつ撚り
をかけられつつ、ボビン82に対して巻き取られてい
く。
【0021】その際、ボビン82の回転開始によってト
ラベラ50が回転し始め、トラベラ50と回転筒30と
の間の摩擦抵抗によって回転筒30も固定筒20に対し
て回転し始め、ボビン82の回転が10000〜150
00回転/分等の高速で定常状態となった際には、トラ
ベラ50及び回転筒30がほぼ同速度でほぼ一体的に固
定筒20に対して回転するようになる。このため、トラ
ベラ50は、回転筒30との間の摩擦力をあまり受けな
いことになり、トラベラ50の負担(損傷度合い)は小
さくなり、トラベラ50の寿命が延長される。
【0022】そして、図2に示すように、上述のように
トラベラ50や回転筒30が回転している際において、
糸T(精紡糸T2)のトラベラ50に対する摩擦等によ
って、糸Tから浮遊繊維が生じた場合でも、その浮遊繊
維Dは、回転筒30の連通孔36を通して回転筒30の
内側から外側へ排出される。また、その浮遊繊維Dが回
転筒30の内側面に付着した場合においても、回転筒の
回転によって浮遊繊維Dにも遠心力Fが加わり、その遠
心力Fによって浮遊繊維Dが回転筒30の連通孔36を
通して回転筒30の内側から外側へ排出される。このよ
うにして、この紡績用リング10によれば、浮遊繊維D
が回転筒30の内側等に蓄積することが防止され、トラ
ベラ50や回転筒30の円滑な回転が担保され、円滑に
紡績が行われる。
【0023】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態の紡績用リング110について、図5に基づいて、
第1実施形態の紡績用リング10との相違点を中心に説
明する。この紡績用リング110も、第1実施形態の紡
績用リング10と同様に、固定筒10,回転筒130,
トラベラ50等を有している。回転筒130の下部に
は、多数の羽根部147を有するブレーキリング146
が取り付けられている。そして、回転筒130のフラン
ジ部132の下部における内壁面は、下方に向かうにつ
れて徐々に外側の方向へ拡がるテーパ内壁面130aと
されている。また、ブレーキリング146の内側面も、
それに連らなったテーパ内壁面146aとされている。
【0024】以上のため、この紡績用リング110にお
いては、糸Tから生じた浮遊繊維Dが回転筒130の内
側面(テーパ内壁面130a)に付着した場合、回転筒
130の回転によって浮遊繊維Dにも遠心力Fが加わ
る。そして、その遠心力Fのうちのテーパ内壁面130
aに沿った斜め下方の分力F1によって、浮遊繊維Dは
テーパ内壁面130a(146a)に沿って徐々に下方
へ移動していき、下方から外部へ排出される。このよう
にして、この紡績用リング110によっても、浮遊繊維
Dが回転筒130の内側等に蓄積することが防止され、
トラベラ50や回転筒130の円滑な回転が担保され、
円滑に紡績が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である紡績用リングが用いら
れる精紡装置全体を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態である紡績用リングの拡
大断面図である。
【図3】図2の紡績用リング中の回転筒30を取り出し
て示す正面図である。
【図4】図2の紡績用リング中のブレーキリングを取り
出し、かつ上下反転させた状態の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態である紡績用リングの拡
大断面図である。
【図6】従来の紡績用リングの拡大断面図である。
【符号の説明】
10,110 紡績用リング 20 固定筒 30,130 回転筒 130a テーパ内壁面 32 フランジ部 36 連通孔 50 トラベラ 70 粗糸ボビン(糸供給部) 82 ボビン T 糸 D 浮遊繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 博史 愛知県海部郡美和町木田東新赤坪43 (72)発明者 後藤 英之 愛知県海部郡大治町三本木西深田36−25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸供給部から導かれる糸をボビンに巻き
    取るための紡績用リングであって、 固定的に設けられる固定筒と、 その固定筒の内側においてその固定筒と同心的にかつそ
    の中心軸線を中心に回転可能に設けられ、かつその内側
    に前記ボビンが同心的にかつその中心軸線を中心に回転
    可能に配設される回転筒と、 その回転筒の上部に円環状に設けられたフランジ部に対
    して、そのフランジ部に周方向に回転可能に設けられ、
    前記糸供給部から導かれる糸をガイドするトラベラとを
    有し、 前記回転筒の前記フランジ部の下部近傍に、当該回転筒
    の内側と外側とを連通する連通孔が設けられていること
    を特徴とする紡績用リング。
  2. 【請求項2】 糸供給部から導かれる糸をボビンに巻き
    取るための紡績用リングであって、 固定的に設けられる固定筒と、 その固定筒の内側においてその固定筒と同心的にかつそ
    の中心軸線を中心に回転可能に設けられ、かつその内側
    に前記ボビンが同心的にかつその中心軸線を中心に回転
    可能に配設される回転筒と、 その回転筒の上部に円環状に設けられたフランジ部に対
    して、そのフランジに周方向に回転可能に設けられ、前
    記糸供給部から導かれる糸をガイドするトラベラとを有
    し、 前記回転筒の前記フランジ部より下部の内側面が、下方
    に向かうにつれて外側の方向へ拡がるようにされている
    ことを特徴とする紡績用リング。
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