JPH09303401A - 複合材 - Google Patents
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- JPH09303401A JPH09303401A JP12536896A JP12536896A JPH09303401A JP H09303401 A JPH09303401 A JP H09303401A JP 12536896 A JP12536896 A JP 12536896A JP 12536896 A JP12536896 A JP 12536896A JP H09303401 A JPH09303401 A JP H09303401A
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外側部材に内側部材を確実に固着させて一体
とすること。 【解決手段】 筒状の外側部材9と、この外側部材9の
内側に装着される内側部材10と、前記外側部材9と前
記内側部材10との間に介在させられる接合部材14と
を有する複合材7であって、接合部材14と、外側部材
9および内側部材10の少なくとも一方とにより、外側
部材9と内側部材10との相対移動を防止する係合手段
15を形成していることを特徴としている。
とすること。 【解決手段】 筒状の外側部材9と、この外側部材9の
内側に装着される内側部材10と、前記外側部材9と前
記内側部材10との間に介在させられる接合部材14と
を有する複合材7であって、接合部材14と、外側部材
9および内側部材10の少なくとも一方とにより、外側
部材9と内側部材10との相対移動を防止する係合手段
15を形成していることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる素材により
2層構造とされた複合材に係り、特に、金属素材からな
る筒状の外側部材の内側に高分子素材からなる内側部材
を装着させた小径の無潤滑軸受等に好適な複合材に関す
る。
2層構造とされた複合材に係り、特に、金属素材からな
る筒状の外側部材の内側に高分子素材からなる内側部材
を装着させた小径の無潤滑軸受等に好適な複合材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、筒状の外側部材の内側に内側部
材を装着した複合材が各種の器機に用いられている。
材を装着した複合材が各種の器機に用いられている。
【0003】このような複合材の具体例として、カセッ
トテープレコーダおよびビデオテープレコーダ等の回転
および摺動部分に無潤滑軸受として用いられる小径のガ
イドローラを例示して説明する。
トテープレコーダおよびビデオテープレコーダ等の回転
および摺動部分に無潤滑軸受として用いられる小径のガ
イドローラを例示して説明する。
【0004】図7は従来のガイドローラを示すものであ
り、従来の複合材1により形成されたガイドローラ2
は、金属素材、例えばステンレスにより円筒状に形成さ
れた外側部材3と、この外側部材3の内側に装着された
軸受素材たる高分子素材、例えばポリアセタール樹脂に
より形成された内側部材4とを有している。そして、内
側部材4の軸芯部には、軸(図示せず)が嵌合可能な摺
動面となる軸孔5が形成されている。さらに、外側部材
3の内周面の軸方向の一部には、外側部材3の内周面の
内径寸法より大きい抜止部6が形成されており、所望の
締代を有する円柱状に形成された内側部材4を外側部材
3内に嵌入させ、内側部材4の外周面の一部を弾力的に
抜止部6に強制的にくい込ませることにより、外側部材
3の内側に装着した内側部材4が抜けるのを防止するこ
とができるようになっている。
り、従来の複合材1により形成されたガイドローラ2
は、金属素材、例えばステンレスにより円筒状に形成さ
れた外側部材3と、この外側部材3の内側に装着された
軸受素材たる高分子素材、例えばポリアセタール樹脂に
より形成された内側部材4とを有している。そして、内
側部材4の軸芯部には、軸(図示せず)が嵌合可能な摺
動面となる軸孔5が形成されている。さらに、外側部材
3の内周面の軸方向の一部には、外側部材3の内周面の
内径寸法より大きい抜止部6が形成されており、所望の
締代を有する円柱状に形成された内側部材4を外側部材
3内に嵌入させ、内側部材4の外周面の一部を弾力的に
抜止部6に強制的にくい込ませることにより、外側部材
3の内側に装着した内側部材4が抜けるのを防止するこ
とができるようになっている。
【0005】このような構成からなる従来のガイドロー
ラ2は、例えば0.1mm程度の所望の締代を有する円
柱状に形成された内側部材4を外側部材3内に嵌入させ
一体とし、ついで、軸孔加工等の所定の加工を施すこと
により製せられている。
ラ2は、例えば0.1mm程度の所望の締代を有する円
柱状に形成された内側部材4を外側部材3内に嵌入させ
一体とし、ついで、軸孔加工等の所定の加工を施すこと
により製せられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のガイドローラ2においては、締代を有する内側
部材4を外側部材3内に嵌入させるのは、軸方向の長さ
が短い場合を除いて極めて困難であり、特に、生産効率
を向上させるための長尺なものはほとんど不可能である
という問題点があった。さらに、小径の外側部材3の内
周面(内径3.0mm程度)に抜止部6を形成するの
は、極めて高度な加工技術と複雑な加工工程とが必要と
なり経済的負担が増加するという問題点があった。
た従来のガイドローラ2においては、締代を有する内側
部材4を外側部材3内に嵌入させるのは、軸方向の長さ
が短い場合を除いて極めて困難であり、特に、生産効率
を向上させるための長尺なものはほとんど不可能である
という問題点があった。さらに、小径の外側部材3の内
周面(内径3.0mm程度)に抜止部6を形成するの
は、極めて高度な加工技術と複雑な加工工程とが必要と
なり経済的負担が増加するという問題点があった。
【0007】また、内側部材4を外側部材3内に嵌入さ
せて一体とするものにおいては、抜止部6に内側部材4
を深くくい込ませることができない、すなわち、抜止部
6の深さを深くした場合においても、内側部材4が抜止
部6にくい込む量は変わらず、内側部材4の外周面の一
部が弾力的に抜止部6に係止されているにすぎず、例え
ば、蒸気洗浄等の洗浄時や使用時の熱サイクルにより外
側部材3へ嵌入させた内側部材4が抜けてしまう場合が
あるという問題点があった。
せて一体とするものにおいては、抜止部6に内側部材4
を深くくい込ませることができない、すなわち、抜止部
6の深さを深くした場合においても、内側部材4が抜止
部6にくい込む量は変わらず、内側部材4の外周面の一
部が弾力的に抜止部6に係止されているにすぎず、例え
ば、蒸気洗浄等の洗浄時や使用時の熱サイクルにより外
側部材3へ嵌入させた内側部材4が抜けてしまう場合が
あるという問題点があった。
【0008】さらにまた、内側部材4の締代を大きくし
た場合においては、内側部材4が抜止部6にくい込む量
を多くすることはできるものの、内側部材4を外側部材
3内に嵌入させた場合に大きな残留応力が生じ、残留応
力緩和によって寸法が変化するという問題点があった。
た場合においては、内側部材4が抜止部6にくい込む量
を多くすることはできるものの、内側部材4を外側部材
3内に嵌入させた場合に大きな残留応力が生じ、残留応
力緩和によって寸法が変化するという問題点があった。
【0009】そこで、図8に示すように、外側部材3の
内部に、内側部材4Aを形成する高分子素材、例えば、
ポリアセタール樹脂原料を射出成型することにより、外
側部材3の内周面に設けた抜止部6の内部に内側部材4
Aを充填し、外側部材3と内側部材4Aとを機械的に結
合させたガイドローラ2Aが提案されている。
内部に、内側部材4Aを形成する高分子素材、例えば、
ポリアセタール樹脂原料を射出成型することにより、外
側部材3の内周面に設けた抜止部6の内部に内側部材4
Aを充填し、外側部材3と内側部材4Aとを機械的に結
合させたガイドローラ2Aが提案されている。
【0010】しかしながら、内側部材4Aを形成する高
分子素材を射出成型することにより形成されたガイドロ
ーラ2Aにおいては、外側部材3の内周面に設けた抜止
部6へ内側部材4Aを充填することができるので、使用
時の熱サイクルにより、外側部材3から内側部材4Aが
抜けてしまうという不都合を除去することはできるもの
の、小径の外側部材3の内周面に抜止部6を形成しなけ
ればならないばかりでなく、射出成型を行うための高精
度の金型を必要とし、経済的負担が増加するという問題
点があった。
分子素材を射出成型することにより形成されたガイドロ
ーラ2Aにおいては、外側部材3の内周面に設けた抜止
部6へ内側部材4Aを充填することができるので、使用
時の熱サイクルにより、外側部材3から内側部材4Aが
抜けてしまうという不都合を除去することはできるもの
の、小径の外側部材3の内周面に抜止部6を形成しなけ
ればならないばかりでなく、射出成型を行うための高精
度の金型を必要とし、経済的負担が増加するという問題
点があった。
【0011】また、内側部材4Aを形成する高分子素材
を射出成型することにより形成されたガイドローラ2A
においては、射出成型時に加熱により流動状態となった
ポリアセタール樹脂が冷却により硬化する際に収縮し、
外側部材3と内側部材4Aとの境界に隙間が生じて外側
部材3と内側部材4Aとの間にがたつきが生じ、例え
ば、数μmという軸孔5を基準とした場合の外径の振れ
の精度等の各種の高い要求精度を満足することができな
いのが現状である。
を射出成型することにより形成されたガイドローラ2A
においては、射出成型時に加熱により流動状態となった
ポリアセタール樹脂が冷却により硬化する際に収縮し、
外側部材3と内側部材4Aとの境界に隙間が生じて外側
部材3と内側部材4Aとの間にがたつきが生じ、例え
ば、数μmという軸孔5を基準とした場合の外径の振れ
の精度等の各種の高い要求精度を満足することができな
いのが現状である。
【0012】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、外側部材に内側部材を確実に固着させて一体と
することのできる信頼性の優れた複合材を提供すること
を目的とする。
であり、外側部材に内側部材を確実に固着させて一体と
することのできる信頼性の優れた複合材を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の複合材
の特徴は、筒状の外側部材と、この外側部材の内側に装
着される内側部材と、前記外側部材と前記内側部材との
間に介在させられる接合部材とを有する複合材であっ
て、前記接合部材と、前記外側部材および前記内側部材
の少なくとも一方とにより、前記外側部材と前記内側部
材との相対移動を防止する係合手段を形成している点に
ある。
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の複合材
の特徴は、筒状の外側部材と、この外側部材の内側に装
着される内側部材と、前記外側部材と前記内側部材との
間に介在させられる接合部材とを有する複合材であっ
て、前記接合部材と、前記外側部材および前記内側部材
の少なくとも一方とにより、前記外側部材と前記内側部
材との相対移動を防止する係合手段を形成している点に
ある。
【0014】そして、このような構成を採用したことに
より、外側部材と内側部材とを確実に固着させて一体と
することができる。
より、外側部材と内側部材とを確実に固着させて一体と
することができる。
【0015】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明の複合材の特徴は、請求項1において、前記接合
部材は、前記外側部材および前記内側部材の少なくとも
一方と接着するものであり、前記係合手段は前記外側部
材および前記内側部材の内の前記接合部材と接着しにく
い素材からなる一方に形成した凹部とこの凹部内に充填
された前記接合部材とにより形成されている点にある。
本発明の複合材の特徴は、請求項1において、前記接合
部材は、前記外側部材および前記内側部材の少なくとも
一方と接着するものであり、前記係合手段は前記外側部
材および前記内側部材の内の前記接合部材と接着しにく
い素材からなる一方に形成した凹部とこの凹部内に充填
された前記接合部材とにより形成されている点にある。
【0016】そして、このような構成を採用したことに
より、外側部材と内側部材とは、接合部材の接着による
化学的な結合と、係合手段による機械的な結合とによっ
て確実に固着させて一体とすることができる。
より、外側部材と内側部材とは、接合部材の接着による
化学的な結合と、係合手段による機械的な結合とによっ
て確実に固着させて一体とすることができる。
【0017】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明の複合材の特徴は、請求項2において、前記凹部
の形状は、前記外側部材と前記内側部材との軸方向およ
び周方向への相対移動を防止し得るように形成されてい
る点にある。ここでいう外側部材と内側部材との軸方向
および周方向への相対移動を防止し得る凹部の形状と
は、外側部材と内側部材の周方向への回り止めおよび軸
方向への抜け止めとを併せ持つ形状を意味し、具体的に
は、メッシュ状のものや、あや目状のものや、縞状のも
のや、部分的に形成された複数の凹部や、軸方向に直線
状としたものとスパイラル状のものとを組み合わせたも
のや、右螺旋および左螺旋のスパイラル状のものを組み
合わせたもの等により達成することができる。
本発明の複合材の特徴は、請求項2において、前記凹部
の形状は、前記外側部材と前記内側部材との軸方向およ
び周方向への相対移動を防止し得るように形成されてい
る点にある。ここでいう外側部材と内側部材との軸方向
および周方向への相対移動を防止し得る凹部の形状と
は、外側部材と内側部材の周方向への回り止めおよび軸
方向への抜け止めとを併せ持つ形状を意味し、具体的に
は、メッシュ状のものや、あや目状のものや、縞状のも
のや、部分的に形成された複数の凹部や、軸方向に直線
状としたものとスパイラル状のものとを組み合わせたも
のや、右螺旋および左螺旋のスパイラル状のものを組み
合わせたもの等により達成することができる。
【0018】そして、このような構成を採用したことに
より、外側部材と内側部材をより確実に固着させて一体
とすることができる。
より、外側部材と内側部材をより確実に固着させて一体
とすることができる。
【0019】また、特許請求の範囲の請求項4に記載の
本発明の複合材の特徴は、請求項1乃至請求項3の何れ
か1項において、前記外側部材の内周面の内径寸法が前
記内側部材の外周面の外形寸法より大きく形成されてい
る点にある。
本発明の複合材の特徴は、請求項1乃至請求項3の何れ
か1項において、前記外側部材の内周面の内径寸法が前
記内側部材の外周面の外形寸法より大きく形成されてい
る点にある。
【0020】そして、このような構成を採用したことに
より、外側部材に対する内側部材の装着を容易とするこ
とができる。
より、外側部材に対する内側部材の装着を容易とするこ
とができる。
【0021】また、特許請求の範囲の請求項5に記載の
本発明の複合材の特徴は、請求項1乃至請求項4の何れ
か1項において、前記接合部材が嫌気性接着剤である点
にある。
本発明の複合材の特徴は、請求項1乃至請求項4の何れ
か1項において、前記接合部材が嫌気性接着剤である点
にある。
【0022】そして、このような構成を採用したことに
より、接合部材を常温にて容易に固化させることができ
る。
より、接合部材を常温にて容易に固化させることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
形態により説明する。
【0024】図1から図5は本発明に係る複合材を無潤
滑軸受として用いられるガイドローラに適用した実施の
形態の一例を示すものであり、図1は要部の一部切断正
面図、図2は側面図、図3は第1凹部を示す部分拡大側
断面図、図4は第2凹部を示す部分拡大断面図、図5は
凹部を示す説明図である。
滑軸受として用いられるガイドローラに適用した実施の
形態の一例を示すものであり、図1は要部の一部切断正
面図、図2は側面図、図3は第1凹部を示す部分拡大側
断面図、図4は第2凹部を示す部分拡大断面図、図5は
凹部を示す説明図である。
【0025】図1および図2に示すように、本実施の形
態の複合材7により形成されたガイドローラ8は、異な
る素材により形成された共に筒状の外側部材9と内側部
材10とを有している。この外側部材9は、所望の金属
素材、本実施の形態においてはステンレスにより、内径
寸法が、3.1mm程度の円筒形状に形成されている。
態の複合材7により形成されたガイドローラ8は、異な
る素材により形成された共に筒状の外側部材9と内側部
材10とを有している。この外側部材9は、所望の金属
素材、本実施の形態においてはステンレスにより、内径
寸法が、3.1mm程度の円筒形状に形成されている。
【0026】そして、内側部材10は、外側部材9の内
側に装着されるものであり、本実施の形態においては、
軸受素材として好適な高分子素材たる所望のふっ素樹
脂、例えばPTFE樹脂単独、または、耐摩耗性を向上
させるように、例えばガラスファイバ、カーボン、グラ
ファイト、モリブデン、カーボンファイバ等が単独ある
いは数種類を組み合わせて充填剤として適宜な量が配合
されたPTFE樹脂により、略円筒形状に形成されてい
る。
側に装着されるものであり、本実施の形態においては、
軸受素材として好適な高分子素材たる所望のふっ素樹
脂、例えばPTFE樹脂単独、または、耐摩耗性を向上
させるように、例えばガラスファイバ、カーボン、グラ
ファイト、モリブデン、カーボンファイバ等が単独ある
いは数種類を組み合わせて充填剤として適宜な量が配合
されたPTFE樹脂により、略円筒形状に形成されてい
る。
【0027】前記内側部材10の外周面には、径方向外
側に向って断面山形に形成された複数の、本実施の形態
では8本の突起11が、軸方向に対して平行に連続的に
形成されている。そして、相互に隣位する突起11の頂
点の間は、図3に示すように、軸方向に平行な断面略台
形の第1凹部12aとされている。また、突起11の頂
点を周方向に結ぶ内側部材10の外径寸法は、3.0m
m程度に形成されている。
側に向って断面山形に形成された複数の、本実施の形態
では8本の突起11が、軸方向に対して平行に連続的に
形成されている。そして、相互に隣位する突起11の頂
点の間は、図3に示すように、軸方向に平行な断面略台
形の第1凹部12aとされている。また、突起11の頂
点を周方向に結ぶ内側部材10の外径寸法は、3.0m
m程度に形成されている。
【0028】すなわち、外側部材9の内周面の内径寸法
が内側部材10の外周面の外形寸法より大きく形成され
ており、外側部材9の内周面の内径寸法を内側部材10
の外周面の外形寸法より大きく形成されている。
が内側部材10の外周面の外形寸法より大きく形成され
ており、外側部材9の内周面の内径寸法を内側部材10
の外周面の外形寸法より大きく形成されている。
【0029】前記内側部材10の軸芯部には、図示しな
い軸が嵌合可能な軸孔13が形成されており、ガイドロ
ーラ8は、この軸を中心として回転する相対運動を行う
ようにされている。つまり、内側部材10は、軸に対す
る軸受として機能する。
い軸が嵌合可能な軸孔13が形成されており、ガイドロ
ーラ8は、この軸を中心として回転する相対運動を行う
ようにされている。つまり、内側部材10は、軸に対す
る軸受として機能する。
【0030】また、内側部材10の外周面には、図4に
示すように、径方向外側に向って断面略台形に形成され
たスパイラル状の第2凹部12bが形成されている。こ
の第2凹部12bは、図5に詳示するように、内側部材
10の外周面に形成された突起11の部位に主として設
けられている。
示すように、径方向外側に向って断面略台形に形成され
たスパイラル状の第2凹部12bが形成されている。こ
の第2凹部12bは、図5に詳示するように、内側部材
10の外周面に形成された突起11の部位に主として設
けられている。
【0031】したがって、本実施の形態においては、接
着しにくいふっ素樹脂からなる内側部材10の表面のみ
に凹部12が形成されている。
着しにくいふっ素樹脂からなる内側部材10の表面のみ
に凹部12が形成されている。
【0032】なお、前記凹部12の形状としては、直線
状の第1凹部12aとスパイラル状の第2凹部12bと
を組み合わせたものだけでなく、メッシュ状のもの、あ
や目状のもの、縞状のもの、凹みを部分的に設けたも
の、右螺旋および左螺旋のスパイラル状のものを組み合
わせたもの等の回転方向けの回り止めおよび軸方向への
抜け止めを併せ持つ形状であればよく、特に、本実施の
形態の凹部12の形状に限定されるものではない。さら
に凹部12の断面形状としても、断面台形だけでなく、
例えば断面半円等の適宜な形状でよく、設計コンセプト
等の必要に応じて種々の変更をすることができ、特に、
本実施例の形状に限定されるものではない。
状の第1凹部12aとスパイラル状の第2凹部12bと
を組み合わせたものだけでなく、メッシュ状のもの、あ
や目状のもの、縞状のもの、凹みを部分的に設けたも
の、右螺旋および左螺旋のスパイラル状のものを組み合
わせたもの等の回転方向けの回り止めおよび軸方向への
抜け止めを併せ持つ形状であればよく、特に、本実施の
形態の凹部12の形状に限定されるものではない。さら
に凹部12の断面形状としても、断面台形だけでなく、
例えば断面半円等の適宜な形状でよく、設計コンセプト
等の必要に応じて種々の変更をすることができ、特に、
本実施例の形状に限定されるものではない。
【0033】前記第1凹部12aおよび第2凹部12b
により、本実施の形態の凹部12が構成されている。
により、本実施の形態の凹部12が構成されている。
【0034】また、第1凹部12a、第2凹部12bお
よび外側部材9の内周面の内径寸法を内側部材10の外
周面の外形寸法より大きく形成することにより、外側部
材9の内周面と内側部材10の外周面との境界の少なく
とも一部を軸方向に連通する隙間Gが形成されている。
よび外側部材9の内周面の内径寸法を内側部材10の外
周面の外形寸法より大きく形成することにより、外側部
材9の内周面と内側部材10の外周面との境界の少なく
とも一部を軸方向に連通する隙間Gが形成されている。
【0035】なお、外側部材9の内周面と内側部材10
の外周面との境界の少なくとも一部を軸方向に連通する
隙間Gとしては、第1凹部12aおよび第2凹部12b
のみによる構成、すなわち、内側部材10を外側部材9
へ嵌入させる構成であってもよい。
の外周面との境界の少なくとも一部を軸方向に連通する
隙間Gとしては、第1凹部12aおよび第2凹部12b
のみによる構成、すなわち、内側部材10を外側部材9
へ嵌入させる構成であってもよい。
【0036】前記隙間Gには、図2から図4に示すよう
に、接合部材14としての嫌気性接着剤14aが充填さ
れている。この嫌気性接着剤14aは、外側部材9と内
側部材10との少なくとも一方と接合するものであり、
本実施の形態においては、ステンレスからなる外側部材
9に対して確実に接合するように、ジメタアクリレート
を主成分とし、空気を遮断するとともに金属イオンの存
在によって重合反応し固化するものである。そして、嫌
気性接着剤14aの粘度は、前記隙間Gの大きさおよび
軸方向の長さと、接着強度(一般的に、接着剤の厚さが
薄いほど接着強度が大きく、粘度が低いほど接着強度が
低い。)等を勘案して、設計コンセプトにより数十〜数
千cpのものから適宜に選択すればよい。さらに、嫌気
性接着剤14aとしては、紫外線硬化型のものを用いて
もよい。
に、接合部材14としての嫌気性接着剤14aが充填さ
れている。この嫌気性接着剤14aは、外側部材9と内
側部材10との少なくとも一方と接合するものであり、
本実施の形態においては、ステンレスからなる外側部材
9に対して確実に接合するように、ジメタアクリレート
を主成分とし、空気を遮断するとともに金属イオンの存
在によって重合反応し固化するものである。そして、嫌
気性接着剤14aの粘度は、前記隙間Gの大きさおよび
軸方向の長さと、接着強度(一般的に、接着剤の厚さが
薄いほど接着強度が大きく、粘度が低いほど接着強度が
低い。)等を勘案して、設計コンセプトにより数十〜数
千cpのものから適宜に選択すればよい。さらに、嫌気
性接着剤14aとしては、紫外線硬化型のものを用いて
もよい。
【0037】なお、接合部材14としては、外側部材7
と内側部材8との少なくとも一方と接合するもので、か
つ、凹部12に対して容易に充填でき、しかも、硬化時
の収縮率が小さいもの、例えば、RTVシリコーンゴ
ム、液状シリコーンゴム、低粘度のエポキシ系接着剤等
から使用条件および設計コンセプト等の必要に応じて選
択すればよい。
と内側部材8との少なくとも一方と接合するもので、か
つ、凹部12に対して容易に充填でき、しかも、硬化時
の収縮率が小さいもの、例えば、RTVシリコーンゴ
ム、液状シリコーンゴム、低粘度のエポキシ系接着剤等
から使用条件および設計コンセプト等の必要に応じて選
択すればよい。
【0038】前記凹部12および接合部材14としての
嫌気性接着剤14aとにより、外側部材9と内側部材1
0との相対移動を防止するための本実施の形態の係合手
段15が構成されている。
嫌気性接着剤14aとにより、外側部材9と内側部材1
0との相対移動を防止するための本実施の形態の係合手
段15が構成されている。
【0039】ここで、前述した構成からなるガイドロー
ラ8を形成するための素材となる長尺の複合材7につい
て説明する。
ラ8を形成するための素材となる長尺の複合材7につい
て説明する。
【0040】まず、外側部材9について説明すると、外
側部材9は、ステンレス鋼等の適宜な素材により形成さ
れた継目無し管または継目有り管等を素材とし、引抜き
等の公知の方法により、外径寸法が3.9mm程度、内
径寸法が3.1mm程度の断面円筒形状で長さ2.5m
程度の長尺のパイプ形状として形成される。
側部材9は、ステンレス鋼等の適宜な素材により形成さ
れた継目無し管または継目有り管等を素材とし、引抜き
等の公知の方法により、外径寸法が3.9mm程度、内
径寸法が3.1mm程度の断面円筒形状で長さ2.5m
程度の長尺のパイプ形状として形成される。
【0041】つぎに、内側部材10について説明する
と、内側部材10は適宜な成形装置および金型(共に図
示せず)を用いてペースト押出し成形し、ついで外周面
にねじ加工を施すことにより製せられている。すなわ
ち、内側部材10は、図示しないシリンダ内に投入した
ふっ素樹脂の原料をラムヘッドを介してラムにより押出
し、外周面の最大外径寸法が3.0mm程度になるよう
に形成するとともに、外周面に高さ約0.1mmの断面
が山形であり軸方向に延在する8本の突起11を周方向
等分位置に設けることにより、相互に隣位する突起11
の頂点の間に軸方向に平行な断面略台形の第1凹部12
aが設けられている長さ2.5m程度の長尺の丸棒形状
に形成し、ついで、外周面に、M3.5のメートル並目
ねじのダイスを用いて雄ねじを形成することによりスパ
イラル状の第2凹部12bを形成して製造される。この
雄ねじは、谷の径が2.85mmであり、内側部材10
の高さ0.1mm程度の突起11の谷の径の2.8mm
より大きいので、内側部材10の突起11の部位に第2
凹部12bが主に形成されることになる。
と、内側部材10は適宜な成形装置および金型(共に図
示せず)を用いてペースト押出し成形し、ついで外周面
にねじ加工を施すことにより製せられている。すなわ
ち、内側部材10は、図示しないシリンダ内に投入した
ふっ素樹脂の原料をラムヘッドを介してラムにより押出
し、外周面の最大外径寸法が3.0mm程度になるよう
に形成するとともに、外周面に高さ約0.1mmの断面
が山形であり軸方向に延在する8本の突起11を周方向
等分位置に設けることにより、相互に隣位する突起11
の頂点の間に軸方向に平行な断面略台形の第1凹部12
aが設けられている長さ2.5m程度の長尺の丸棒形状
に形成し、ついで、外周面に、M3.5のメートル並目
ねじのダイスを用いて雄ねじを形成することによりスパ
イラル状の第2凹部12bを形成して製造される。この
雄ねじは、谷の径が2.85mmであり、内側部材10
の高さ0.1mm程度の突起11の谷の径の2.8mm
より大きいので、内側部材10の突起11の部位に第2
凹部12bが主に形成されることになる。
【0042】すなわち、内側部材10の外周面に第1凹
部12aおよび第2凹部12bからなる凹部12を設け
ることにより、従来の肉厚の薄い外側部材3の内周面に
抜止部5を形成するのと異なり、係合手段15の一部を
構成する凹部12を容易に形成することができるととも
に、凹部12の形成範囲や形状に対する設計の自由度の
向上を確実に図ることができる。
部12aおよび第2凹部12bからなる凹部12を設け
ることにより、従来の肉厚の薄い外側部材3の内周面に
抜止部5を形成するのと異なり、係合手段15の一部を
構成する凹部12を容易に形成することができるととも
に、凹部12の形成範囲や形状に対する設計の自由度の
向上を確実に図ることができる。
【0043】なお、前記外側部材9および内側部材10
の長さを2.5m程度としたのは、後述する長尺の複合
材7を素材として、長さの短い無潤滑軸受としてのガイ
ドローラ8を効率よく製造する場合に用いる自動旋盤等
の工作機械の材料供給装置に適合させるためであり、特
に、長さ2.5mに限定されるものではない。
の長さを2.5m程度としたのは、後述する長尺の複合
材7を素材として、長さの短い無潤滑軸受としてのガイ
ドローラ8を効率よく製造する場合に用いる自動旋盤等
の工作機械の材料供給装置に適合させるためであり、特
に、長さ2.5mに限定されるものではない。
【0044】つぎに、外側部材9に対する内側部材10
の装着(インサート)方法について説明すると、前述し
たように形成された外側部材9の内周面に、内側部材1
0をインサートさせる。このとき、外側部材9の内周面
の内径寸法を内側部材8の外周面の外形寸法より大きく
形成してあるので、従来の締め代を有した状態のインサ
ートと異なり、インサート時の挿入における抵抗がほと
んどなく、長尺の外側部材7に対する長尺の内側部材1
0のインサートを簡単に行うことができる。
の装着(インサート)方法について説明すると、前述し
たように形成された外側部材9の内周面に、内側部材1
0をインサートさせる。このとき、外側部材9の内周面
の内径寸法を内側部材8の外周面の外形寸法より大きく
形成してあるので、従来の締め代を有した状態のインサ
ートと異なり、インサート時の挿入における抵抗がほと
んどなく、長尺の外側部材7に対する長尺の内側部材1
0のインサートを簡単に行うことができる。
【0045】つぎに、外側部材9と内側部材10との固
着方法について説明すると、前述したようにして装着さ
れた外側部材9と内側部材10との装着部の境界には、
少なくとも凹部12による隙間Gが形成されている。こ
の隙間Gの部分に嫌気性接着剤14aを充填または必要
に応じて加圧充填や吸引充填させる。すると、隙間Gに
充填された嫌気性接着剤14aは、外部の空気と遮断さ
れるとともに、ステンレスからなる外側部材9の金属イ
オンにより、常温で速やかに重合反応して固化し(常温
硬化)、外側部材9と嫌気性接着剤14aとが化学的に
結合(接着)する。また、嫌気性接着剤14aは、外側
部材9と接合するとともに外側部材9と内側部材10と
の装着部の境界の間に形成された凹部12を含むすべて
の隙間Gを除去するように埋め尽くして固化するので、
隙間Gを埋めることおよび凹部12の形状との両者によ
って機械的に結合する。さらに、凹部12の形状による
機械的な結合は、第1凹部12aにより周方向へのより
確実な回り止めが形成され、第2凹部12bにより軸方
向へのより確実な抜け止めが形成されており、この両者
によって、外側部材9と内側部材10との軸方向および
周方向への相対移動をより確実に防止することができる
ようになっている。
着方法について説明すると、前述したようにして装着さ
れた外側部材9と内側部材10との装着部の境界には、
少なくとも凹部12による隙間Gが形成されている。こ
の隙間Gの部分に嫌気性接着剤14aを充填または必要
に応じて加圧充填や吸引充填させる。すると、隙間Gに
充填された嫌気性接着剤14aは、外部の空気と遮断さ
れるとともに、ステンレスからなる外側部材9の金属イ
オンにより、常温で速やかに重合反応して固化し(常温
硬化)、外側部材9と嫌気性接着剤14aとが化学的に
結合(接着)する。また、嫌気性接着剤14aは、外側
部材9と接合するとともに外側部材9と内側部材10と
の装着部の境界の間に形成された凹部12を含むすべて
の隙間Gを除去するように埋め尽くして固化するので、
隙間Gを埋めることおよび凹部12の形状との両者によ
って機械的に結合する。さらに、凹部12の形状による
機械的な結合は、第1凹部12aにより周方向へのより
確実な回り止めが形成され、第2凹部12bにより軸方
向へのより確実な抜け止めが形成されており、この両者
によって、外側部材9と内側部材10との軸方向および
周方向への相対移動をより確実に防止することができる
ようになっている。
【0046】なお、嫌気性接着剤14aを外側部材9と
内側部材10との間の隙間Gに充填する際に、例えば、
内側部材10の長さを外側部材9の長さより短くした
り、外側部材9の外周面の一端に筒状部材を嵌合する等
によって軸方向の一端に隙間Gに連通する接合剤溜め
(図示せず)を形成し、嫌気性接着剤14aを接合剤溜
めに溜まるようにして隙間Gに充填し、接合剤溜めを上
方にして嫌気性接着剤14aを常温硬化させることによ
り、嫌気性接着剤14aが常温硬化する際の収縮を吸収
し、嫌気性接着剤14aが常温硬化した後の外側部材9
と内側部材10との間の隙間Gを嫌気性接着剤14aで
確実に埋め尽くすことができる。
内側部材10との間の隙間Gに充填する際に、例えば、
内側部材10の長さを外側部材9の長さより短くした
り、外側部材9の外周面の一端に筒状部材を嵌合する等
によって軸方向の一端に隙間Gに連通する接合剤溜め
(図示せず)を形成し、嫌気性接着剤14aを接合剤溜
めに溜まるようにして隙間Gに充填し、接合剤溜めを上
方にして嫌気性接着剤14aを常温硬化させることによ
り、嫌気性接着剤14aが常温硬化する際の収縮を吸収
し、嫌気性接着剤14aが常温硬化した後の外側部材9
と内側部材10との間の隙間Gを嫌気性接着剤14aで
確実に埋め尽くすことができる。
【0047】すなわち、嫌気性接着剤14aを用いるこ
とにより、常温にて外側部材9と内側部材10とを極め
て簡単に、かつ、確実に固着させることができる。
とにより、常温にて外側部材9と内側部材10とを極め
て簡単に、かつ、確実に固着させることができる。
【0048】また、本実施の形態においては、接着が困
難なふっ素樹脂からなる内側部材10の外周面に公知の
金属ナトリウム等を用いたエッチング処理等の適宜な表
面処理を施して、ふっ素樹脂からなる内側部材10の外
周面を改質したり、ふっ素樹脂からなる内側部材10の
外周面を改質した後金属イオンを含有するプライマー組
成物を塗工したりする必要がないので経済的負担を確実
に低減することができる。但し、経済的負担の増加を承
知の上で、ふっ素樹脂からなる内側部材10の外周面を
改質したり、ふっ素樹脂からなる内側部材10の外周面
を改質した後に金属イオンを含有するプライマー組成物
を外周面に塗工したり、嫌気性接着剤14aの固化を促
進させる目的でふっ素樹脂からなる内側部材10の外周
面に金属イオンを含有するプライマー組成物を塗工した
りするのを否定するものではない。
難なふっ素樹脂からなる内側部材10の外周面に公知の
金属ナトリウム等を用いたエッチング処理等の適宜な表
面処理を施して、ふっ素樹脂からなる内側部材10の外
周面を改質したり、ふっ素樹脂からなる内側部材10の
外周面を改質した後金属イオンを含有するプライマー組
成物を塗工したりする必要がないので経済的負担を確実
に低減することができる。但し、経済的負担の増加を承
知の上で、ふっ素樹脂からなる内側部材10の外周面を
改質したり、ふっ素樹脂からなる内側部材10の外周面
を改質した後に金属イオンを含有するプライマー組成物
を外周面に塗工したり、嫌気性接着剤14aの固化を促
進させる目的でふっ素樹脂からなる内側部材10の外周
面に金属イオンを含有するプライマー組成物を塗工した
りするのを否定するものではない。
【0049】また、空気と遮断されない隙間G以外の不
必要な部分、例えば、外側部材9の外周面等に嫌気性接
着剤14aが付着する場合には、紫外線硬化型の嫌気性
接着剤14aを用いて、不必要な部分に付着した嫌気性
接着剤14aを硬化させるとよい。
必要な部分、例えば、外側部材9の外周面等に嫌気性接
着剤14aが付着する場合には、紫外線硬化型の嫌気性
接着剤14aを用いて、不必要な部分に付着した嫌気性
接着剤14aを硬化させるとよい。
【0050】以上のようにして、外側部材9内へ内側部
材10を簡単に装着させ、確実に一体とし、信頼性が高
く、高品質の長尺の複合材7を形成させることができ
る。
材10を簡単に装着させ、確実に一体とし、信頼性が高
く、高品質の長尺の複合材7を形成させることができ
る。
【0051】つぎに、前述したようにして形成された長
尺の複合材7を素材とし、長さの短い無潤滑軸受として
のガイドローラ8の製造方法を説明する。
尺の複合材7を素材とし、長さの短い無潤滑軸受として
のガイドローラ8の製造方法を説明する。
【0052】まず、図示しない材料自動供給装置を有す
る自動旋盤等の適宜な工作機械を用いて穿孔、面取り、
切断、研削等の所定の加工を行うことにより、内径1.
1mm、外径3.8mm、長さ8mmの軸との摺動面
(軸受面)がふっ素樹脂からなる内側部材10とした高
精度のガイドローラ8を容易に製することができる。
る自動旋盤等の適宜な工作機械を用いて穿孔、面取り、
切断、研削等の所定の加工を行うことにより、内径1.
1mm、外径3.8mm、長さ8mmの軸との摺動面
(軸受面)がふっ素樹脂からなる内側部材10とした高
精度のガイドローラ8を容易に製することができる。
【0053】そして、本実施の形態の長尺の複合材7に
対して自動旋盤等の適宜な工作機械により所望の加工を
施してガイドローラ8を形成する場合に、外側部材9と
内側部材10とが確実に固着されているので、軸孔13
を基準とした場合の外形の振れ精度等の各種の高い要求
精度を満足する高い加工精度を確実かつ容易に得ること
ができる。
対して自動旋盤等の適宜な工作機械により所望の加工を
施してガイドローラ8を形成する場合に、外側部材9と
内側部材10とが確実に固着されているので、軸孔13
を基準とした場合の外形の振れ精度等の各種の高い要求
精度を満足する高い加工精度を確実かつ容易に得ること
ができる。
【0054】さらに、本実施の形態のガイドローラ8
は、長尺の複合材7を素材とし、この複合材7に対して
所定の加工を行うことにより形成することができるの
で、射出成型を行うための高精度の金型を必要とせず、
経済的負担を確実に低減し安価なものを得ることができ
る。
は、長尺の複合材7を素材とし、この複合材7に対して
所定の加工を行うことにより形成することができるの
で、射出成型を行うための高精度の金型を必要とせず、
経済的負担を確実に低減し安価なものを得ることができ
る。
【0055】また、本実施の形態のふっ素樹脂からなる
内側部材10を用いたガイドローラ8は、高PV値に耐
えることができる。
内側部材10を用いたガイドローラ8は、高PV値に耐
えることができる。
【0056】さらにまた、本実施の形態のガイドローラ
8と従来のガイドローラ2との比較試験として同一条件
で抜け荷重を調査したところ、本発明品(ガイドローラ
8)は120Kgの荷重(抜け荷重)を付与しても内側
部材10が圧縮されるだけで外側部材9から内側部材1
0が抜けることがなく、これに対して従来品(ガイドロ
ーラ2)は、8〜25Kg程度の荷重を付与すると外側
部材3から内側部材4が抜けてしまうことが判明した。
しかも、使用状態を想定した熱サイクル(常温状態と加
熱状態との繰り返し)を付与した状態においては、従来
品は抜け荷重「零」のもの(外側部材3から内側部材4
が簡単に抜ける状態)が発生するのに対し、本発明品は
初期状態と同様の性能を有し外側部材9から内側部材1
0が抜けるものがないことが判明した。
8と従来のガイドローラ2との比較試験として同一条件
で抜け荷重を調査したところ、本発明品(ガイドローラ
8)は120Kgの荷重(抜け荷重)を付与しても内側
部材10が圧縮されるだけで外側部材9から内側部材1
0が抜けることがなく、これに対して従来品(ガイドロ
ーラ2)は、8〜25Kg程度の荷重を付与すると外側
部材3から内側部材4が抜けてしまうことが判明した。
しかも、使用状態を想定した熱サイクル(常温状態と加
熱状態との繰り返し)を付与した状態においては、従来
品は抜け荷重「零」のもの(外側部材3から内側部材4
が簡単に抜ける状態)が発生するのに対し、本発明品は
初期状態と同様の性能を有し外側部材9から内側部材1
0が抜けるものがないことが判明した。
【0057】したがって、本実施の形態の長尺の複合材
7を素材として製せられたガイドローラ8は、従来のも
のより、外側部材9と内側部材10とをより確実に固着
させて一体とすることができるとともに、高精度で長期
間に亘り安定した機能を保持することができ、かつ、経
済的負担の増加を防止し、生産性を向上させ、効率よく
製することができる。
7を素材として製せられたガイドローラ8は、従来のも
のより、外側部材9と内側部材10とをより確実に固着
させて一体とすることができるとともに、高精度で長期
間に亘り安定した機能を保持することができ、かつ、経
済的負担の増加を防止し、生産性を向上させ、効率よく
製することができる。
【0058】なお、前述した本実施の形態のガイドロー
ラ8には、長尺の複合材7を素材として用いたが、当
然、長尺でなく所望の長さとした複合材7を素材として
用いることができる。
ラ8には、長尺の複合材7を素材として用いたが、当
然、長尺でなく所望の長さとした複合材7を素材として
用いることができる。
【0059】さらに、本実施の形態の複合材7により形
成されたガイドローラ8は、外側部材9をステンレスか
らなる金属素材を用い、内側部材10をふっ素樹脂から
なる高分子素材を用いたが、内側部材10に用いる高分
子素材としては、設計コンセプト等の必要に応じてポリ
アセタール樹脂、超高密度ポリエチレン等の各種の軸受
素材として用いられるものから選択することができる。
成されたガイドローラ8は、外側部材9をステンレスか
らなる金属素材を用い、内側部材10をふっ素樹脂から
なる高分子素材を用いたが、内側部材10に用いる高分
子素材としては、設計コンセプト等の必要に応じてポリ
アセタール樹脂、超高密度ポリエチレン等の各種の軸受
素材として用いられるものから選択することができる。
【0060】したがって、本実施の形態の複合材7は、
面圧が高くて回転トルクが高くなるような軸受や、アキ
シャル荷重が加わる軸受等に好適である。
面圧が高くて回転トルクが高くなるような軸受や、アキ
シャル荷重が加わる軸受等に好適である。
【0061】なお、複合材7としての素材としては、外
側部材9と内側部材10との何れか一方の素材をセラミ
ックスあるいは金属とし、他方を高分子材料とする組合
わせとしてもよく、仕様により適宜に変更することがで
きる。なお、複合材7として他の素材を用いる場合に
は、外側部材9および内側部材10の少なくとも一方の
素材が接合部材11と接着するものであることが肝要で
ある。
側部材9と内側部材10との何れか一方の素材をセラミ
ックスあるいは金属とし、他方を高分子材料とする組合
わせとしてもよく、仕様により適宜に変更することがで
きる。なお、複合材7として他の素材を用いる場合に
は、外側部材9および内側部材10の少なくとも一方の
素材が接合部材11と接着するものであることが肝要で
ある。
【0062】図6は本発明に係る複合材を無潤滑軸受と
して用いられるガイドローラに適用した実施の形態の他
の例を示すものであり、本実施の形態の複合材7Aによ
り形成されたガイドローラ8Aは、ポリアセタール樹脂
からなる内側部材10Aを有しており、この内側部材1
0Aの外周面には、M3.5のメートル並目ねじのダイ
スを用いて雄ねじを形成することによりスパイラル状の
凹部12Aが設けられ、この凹部12Aおよび接合部材
14としての嫌気性接着剤14aとにより、外側部材9
と内側部材10Aとの相対移動を防止するための本実施
の形態の係合手段15Aが構成されている。その他の構
成は前述した実施の形態と同様とされている。
して用いられるガイドローラに適用した実施の形態の他
の例を示すものであり、本実施の形態の複合材7Aによ
り形成されたガイドローラ8Aは、ポリアセタール樹脂
からなる内側部材10Aを有しており、この内側部材1
0Aの外周面には、M3.5のメートル並目ねじのダイ
スを用いて雄ねじを形成することによりスパイラル状の
凹部12Aが設けられ、この凹部12Aおよび接合部材
14としての嫌気性接着剤14aとにより、外側部材9
と内側部材10Aとの相対移動を防止するための本実施
の形態の係合手段15Aが構成されている。その他の構
成は前述した実施の形態と同様とされている。
【0063】本実施の形態のガイドローラ8Aによれ
ば、外側部材9と内側部材10Aとの両者は、嫌気性接
着剤14aと化学的に結合(接着)する。
ば、外側部材9と内側部材10Aとの両者は、嫌気性接
着剤14aと化学的に結合(接着)する。
【0064】また、スパイラル状の凹部12Aは、旋盤
等にM3.5のメートル並目ねじのダイスをチャックし
てダイスを回転させつつ内側部材10Aがダイスを通過
するようにして形成されており、外形寸法が3.0mm
程度の内側部材10Aの外周面に、M3.5のメートル
並目ねじの雄ねじを形成した場合には、内側部材10A
の外周面にM3.5のメートル並目ねじの雄ねじを偏心
して形成することができる。そして、偏心した雄ねじに
よって形成されたスパイラル状の凹部12Abは、周方
向の部位により深さおよび幅が異なっており、外側部材
9と内側部材10Aとの装着部の境界の間に形成された
凹部12Aを含むすべての隙間Gを除去するようにして
嫌気性接着剤14aが固化することにより、外側部材9
に対する内側部材10の回転方向への回り止めおよび軸
方向への抜け止めとしての機能を併せ持たせることがで
きるので、外側部材9と内側部材10Aとが機械的に結
合した状態を保持することができ、その結果、外側部材
9と内側部材10Aとの軸方向および周方向への相対移
動を確実に防止することができる。
等にM3.5のメートル並目ねじのダイスをチャックし
てダイスを回転させつつ内側部材10Aがダイスを通過
するようにして形成されており、外形寸法が3.0mm
程度の内側部材10Aの外周面に、M3.5のメートル
並目ねじの雄ねじを形成した場合には、内側部材10A
の外周面にM3.5のメートル並目ねじの雄ねじを偏心
して形成することができる。そして、偏心した雄ねじに
よって形成されたスパイラル状の凹部12Abは、周方
向の部位により深さおよび幅が異なっており、外側部材
9と内側部材10Aとの装着部の境界の間に形成された
凹部12Aを含むすべての隙間Gを除去するようにして
嫌気性接着剤14aが固化することにより、外側部材9
に対する内側部材10の回転方向への回り止めおよび軸
方向への抜け止めとしての機能を併せ持たせることがで
きるので、外側部材9と内側部材10Aとが機械的に結
合した状態を保持することができ、その結果、外側部材
9と内側部材10Aとの軸方向および周方向への相対移
動を確実に防止することができる。
【0065】なお、スパイラル状の凹部12Aとしての
雄ねじの偏心量としては、一般的にねじを形成した場合
に生じるごくわずかな程度でも実用上さしつかえない。
言い替えると、内側部材10Aの外周面に、公知の方法
でM3.5のメートル並目ねじを形成することで、外側
部材9に対する内側部材10Aの回転方向への回り止め
を形成することができる。また、スパイラル状の凹部1
2Aとしては、ねじに限らず単純な溝であってもよい。
雄ねじの偏心量としては、一般的にねじを形成した場合
に生じるごくわずかな程度でも実用上さしつかえない。
言い替えると、内側部材10Aの外周面に、公知の方法
でM3.5のメートル並目ねじを形成することで、外側
部材9に対する内側部材10Aの回転方向への回り止め
を形成することができる。また、スパイラル状の凹部1
2Aとしては、ねじに限らず単純な溝であってもよい。
【0066】このような構成の本実施の形態のガイドロ
ーラ8Aによれば、前述した実施の形態のガイドローラ
8と同様の効果を奏することができる。
ーラ8Aによれば、前述した実施の形態のガイドローラ
8と同様の効果を奏することができる。
【0067】なお、本実施の形態の凹部12Aの形状
は、内側部材10Aと接合部材14としての嫌気性接着
剤14aとが接着しない場合においても、前記のよう
に、外側部材9と内側部材10Aとの装着部の境界の間
に形成された凹部12Aを含むすべての隙間Gを除去す
るようにして嫌気性接着剤14aが固化することによ
り、外側部材9に対する内側部材10Aの回転方向への
回り止めおよび軸方向への抜け止めとしての機能を併せ
持たせることができるので、スパイラル状の凹部12A
のみを設けることにより、外側部材9と内側部材10A
との軸方向および周方向への相対移動を防止することが
できるようになっている。
は、内側部材10Aと接合部材14としての嫌気性接着
剤14aとが接着しない場合においても、前記のよう
に、外側部材9と内側部材10Aとの装着部の境界の間
に形成された凹部12Aを含むすべての隙間Gを除去す
るようにして嫌気性接着剤14aが固化することによ
り、外側部材9に対する内側部材10Aの回転方向への
回り止めおよび軸方向への抜け止めとしての機能を併せ
持たせることができるので、スパイラル状の凹部12A
のみを設けることにより、外側部材9と内側部材10A
との軸方向および周方向への相対移動を防止することが
できるようになっている。
【0068】また、本実施の形態のガイドローラ8A
は、前述したガイドローラ8と同様の抜け荷重を有して
いることが実験により判明した。
は、前述したガイドローラ8と同様の抜け荷重を有して
いることが実験により判明した。
【0069】したがって、本実施の形態の複合材7Aに
より製せられたガイドローラ8Aは、前述した実施の形
態とほぼ同様に、従来のものより、外側部材9と内側部
材10Aとをより確実に固着させて一体とすることがで
きるとともに、高精度で長期間に亘り安定した機能を保
持することができ、かつ、経済的負担の増加を防止し、
生産性を向上させ、効率よく製することができる。
より製せられたガイドローラ8Aは、前述した実施の形
態とほぼ同様に、従来のものより、外側部材9と内側部
材10Aとをより確実に固着させて一体とすることがで
きるとともに、高精度で長期間に亘り安定した機能を保
持することができ、かつ、経済的負担の増加を防止し、
生産性を向上させ、効率よく製することができる。
【0070】なお、必要に応じて内側部材10Aの外周
面に金属イオンを含有するプライマー組成物を塗工して
もよい。
面に金属イオンを含有するプライマー組成物を塗工して
もよい。
【0071】また、本発明は、前記各実施の形態に限定
されるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
されるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明の複合材によ
れば、外側部材と内側部材とからなる複合材を、外側部
材内へ内側部材を簡単に装着させ、常温状態にて簡単、
かつ、確実に固着させて一体とし、信頼性が高く、高品
質とすることができるという極めて優れた効果を奏す
る。
れば、外側部材と内側部材とからなる複合材を、外側部
材内へ内側部材を簡単に装着させ、常温状態にて簡単、
かつ、確実に固着させて一体とし、信頼性が高く、高品
質とすることができるという極めて優れた効果を奏す
る。
【図1】 本発明に係る複合材を無潤滑軸受として用い
られるガイドローラに適用した実施の形態の一例の要部
を示す一部切断正面図
られるガイドローラに適用した実施の形態の一例の要部
を示す一部切断正面図
【図2】 図1の側面図
【図3】 図1の第1凹部を示す部分拡大側断面図
【図4】 図1の第2凹部を示す部分拡大断面図
【図5】 図1の凹部を示す説明図
【図6】 本発明に係る複合材を無潤滑軸受として用い
られるガイドローラに適用した実施の形態の他例の要部
を示す断面図
られるガイドローラに適用した実施の形態の他例の要部
を示す断面図
【図7】 従来のガイドローラの一般的なものを示す縦
断面図
断面図
【図8】 従来のガイドローラの他の例を示す図7と同
様の図
様の図
7、7A 複合材 8、8A ガイドローラ 9 外側部材 10、10A 内側部材 12、12A 凹部 13 軸孔 14 接合部剤 14a 嫌気性接着剤 15、15A 係合手段 G 隙間
Claims (5)
- 【請求項1】 筒状の外側部材と、この外側部材の内側
に装着される内側部材と、前記外側部材と前記内側部材
との間に介在させられる接合部材とを有する複合材であ
って、 前記接合部材と、前記外側部材および前記内側部材の少
なくとも一方とにより、前記外側部材と前記内側部材と
の相対移動を防止する係合手段を形成していることを特
徴とする複合材。 - 【請求項2】 前記接合部材は、前記外側部材および前
記内側部材の少なくとも一方と接着するものであり、前
記係合手段は前記外側部材および前記内側部材の内の前
記接合部材と接着しにくい素材からなる一方に形成した
凹部とこの凹部内に充填された前記接合部材とにより形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合
材。 - 【請求項3】 前記凹部の形状は、前記外側部材と前記
内側部材との軸方向および周方向への相対移動を防止し
得るように形成されていることを特徴とする請求項2に
記載の複合材。 - 【請求項4】 前記外側部材の内周面の内径寸法が前記
内側部材の外周面の外形寸法より大きく形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
記載の複合材。 - 【請求項5】 前記接合部材が嫌気性接着剤であること
を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
の複合材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12536896A JPH09303401A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 複合材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12536896A JPH09303401A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 複合材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09303401A true JPH09303401A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14908408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12536896A Pending JPH09303401A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | 複合材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09303401A (ja) |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP12536896A patent/JPH09303401A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040812 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040824 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |