JPH09303486A - 伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動装置 - Google Patents

伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動装置

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JPH09303486A
JPH09303486A JP12562196A JP12562196A JPH09303486A JP H09303486 A JPH09303486 A JP H09303486A JP 12562196 A JP12562196 A JP 12562196A JP 12562196 A JP12562196 A JP 12562196A JP H09303486 A JPH09303486 A JP H09303486A
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belt
transmission
wheel
reinforcing net
elastic resin
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JP12562196A
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Hideo Kuroda
秀雄 黒田
Yoshiko Takahashi
佳子 高橋
Tetsuyuki Yamamoto
徹之 山本
Motoyoshi Yoshikawa
元祥 吉川
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でかつ高強度でしかも小径プーリに馴染
みやすい柔軟性を持った伝動ベルトを提供する。 【解決手段】 上下両面の弾性樹脂層1の間に補強ネッ
ト2を配設する。弾性樹脂層1を構成する樹脂を補強ネ
ット2の網目2cに浸入させ、上下の弾性樹脂層1,1
を網目2cを通して一体に連結する。補強ネット2のベ
ルト長手方向に延びる糸(経糸2a)をアラミド繊維で
構成し、平ベルトAの10mm幅当り引張強度を70〜
1500kgfになるように補強ネット2の経糸2aの
打込み本数及び配設枚数を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度と柔軟性と
を兼ね備えた伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】伝動ベルトや搬送ベルトは、ゴムや樹脂
からなるベルト本体にガラス繊維等の心体コードや織物
等の心体帆布を抗張体として埋設した構造を基本構造と
しており、目的用途によって種々の材質や構造のものが
ある。
【0003】その一例としてベルト本体の構成材料に特
徴があるものを挙げると、例えば特開昭53−1119
79号公報に開示されているように、ポリエステルポリ
エーテルブロック共重合体シート(被覆材)と、織物,
編物,不織布等からなる補強用シートとを積層してコン
ベヤベルトを構成したものがある。そして、このコンベ
ヤベルトでは、上記被覆材の材質であるポリエステルポ
リエーテルブロック共重合体の特性によって添加剤を加
えることなくシートに成形でき、添加剤の染出しがなく
衛生的に優れたものとすることができる。
【0004】また、別の例として抗張体に特徴があるも
のを挙げると、実開昭58−114209号公報に開示
されているように、ゴムや樹脂からなる被覆材に多数の
細孔を有するポリエステルやナイロンからなる多孔性樹
脂シートを埋設したベルトや、特開昭59−17564
8号公報に開示されているように、ゴムや樹脂からなる
被覆材にポリエステル、ナイロン及び細い金属線からな
るネット状心材を埋設したベルトがある。そして、これ
らのベルトでは、被覆材を構成するゴムや樹脂が多孔性
樹脂シートの細孔やネット状心材の網目に浸入してベル
ト本体と抗張体とを強固に連結している。
【0005】さらに、ベルト本体の強度を上げるため
に、被覆材や心材を構成する樹脂中に補強用の繊維等を
練り込んだり、あるいは樹脂の硬度を上げたり、さらに
は延伸処理した樹脂シートを採用することも検討されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被覆材がゴ
ム製のものでは、心体で補強しているとはいっても、製
品となるまでに心体入れ工程や加硫工程等の複数の製造
工程を経なければならず、製法が繁雑で、製造コストが
高くなるといった問題がある。
【0007】また、自動車関連で部材又は部品を往復作
動させて出入れするのに使用される伝動ベルトは、一般
にベルト厚さ0.5〜3.0mm、ベルト幅15〜20
mmで、最大荷重として100kgf(10mm幅当り
50〜67kgf)がかかるため、広い温度範囲(−3
0〜80℃)に亘って最大荷重に耐えるため高強度、低
クリープ性が要求され、しかも小径(外径が50mm以
下)のベルト車(プーリ)に巻き掛けられるための柔軟
性が要求されるが、ベルトの被覆材及び心材が樹脂製の
ものでは、上述の如き補強繊維の混入や、高硬度樹脂又
は延伸処理シートの採用等の対策を講じても、小径のベ
ルト車に合う柔軟性と強度とが要求される伝動ベルトと
しての使用には自ずと限界がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、安価でかつ高強度でし
かも小径のベルト車に馴染みやすい柔軟性を持った伝動
ベルトを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ベルト上下両面の弾性樹脂層の間に配す
る補強ネットの材質及びベルトの引張強度を特定したこ
とを特徴とする。
【0010】具体的には、本発明は、上下両面の弾性樹
脂層の間に少なくとも1枚の補強ネットが配設され、上
記上下両面の弾性樹脂層が補強ネットの網目を通して一
体に連結された伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動
装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0011】すなわち、本発明の第1〜4の解決手段
は、前者の伝動ベルトに関するものであり、第1の解決
手段は、上記補強ネットの少なくともベルト長手方向に
延びる糸すなわちベルトの抗張体として作用する糸とし
てアラミド繊維を採用する。さらに、ベルト10mm幅
当りの引張強度が70〜1500kgfになるように補
強ネットの網目(アラミド繊維の配置間隔)及び積層枚
数を調整して配したことを特徴とする。
【0012】第2の解決手段は、第1の解決手段におい
て、上下両面の弾性樹脂層を熱可塑性エラストマーで構
成したことを特徴とする。
【0013】第3の解決手段は、第1又は第2の解決手
段において、伝動ベルトが平ベルト、歯付ベルト又はV
リブドベルトであることを特徴とする。
【0014】第4の解決手段は、第1〜3の解決手段の
いずれか1の解決手段において、伝動ベルトを被作動物
が取り付けられるアタッチメントを介してエンドレスに
連結したことを特徴とする。
【0015】上記の構成により、本発明の第1〜4の解
決手段では、補強ネットのベルト長手方向に延びる糸を
構成するアラミド繊維の本来的に有する高強度及び腰の
柔らかさにより、その両面に弾性樹脂層を形成した伝動
ベルトは抗張力が高く、しかも、適度な柔軟性を有した
ものになり、小径のベルト車にも馴染み易くなる。
【0016】さらに、補強ネットの上下両面の弾性樹脂
層は補強ネットの網目に浸入し、この網目を通して互い
に融着して一体化されている。網目に浸入した溶融樹脂
は、網目を形成する経糸及び緯糸、さらにはそれらの毛
羽と絡み合って補強ネットに連結されているので、使用
時に上下両面の弾性樹脂層が補強ネットを境に剥離せ
ず、耐久性が高まる。
【0017】また、本発明の伝動ベルトは、上下両面の
弾性樹脂層を注型や押出成形で成形すると同時に補強ネ
ットを挟み込むか、予め成形しておいた熱可塑性樹脂シ
ートをロール等で加熱加圧して溶融させるだけで簡単に
成形でき、通常のゴム製の伝動ベルトの場合のように心
体入れ工程や加硫工程等の複雑で時間のかかる製造工程
を経る必要がなく、安価な伝動ベルトが得られる。
【0018】特に、第2の解決手段では、補強ネットの
上下両面の弾性樹脂層を熱可塑性エラストマーで形成し
ているので、上下両面の弾性樹脂層が容易に熱融着で
き、得られるベルトが柔軟で小径のベルト車にも馴染み
易くなる。
【0019】さらに、第3の解決手段では、駆動ベルト
車の駆動力を受け往復作動する伝動ベルトの形に関する
ものであり、平ベルトの場合は摩擦力により、歯付ベル
トの場合にはベルトの歯とベルト車の溝との噛み合いに
より、Vリブドベルトの場合にはくさび効果を付加した
摩擦力により駆動力を受け取る。
【0020】また、第4の解決手段では、被作動物を伝
動ベルトに組み付ける際には、被作動物をアタッチメン
トに取り付ければよいことから、その取付け作業が簡単
になる。さらに、伝動ベルトをベルト伝動装置のベルト
車に装着する際には、アタッチメントを取り付ける前の
有端状ベルトの状態でベルト車に巻き掛けてからその両
端にアタッチメントを配してエンドレスに連結すればよ
いことから、伝動ベルトのベルト車への装着が簡単にな
る。
【0021】本発明の第5,6の解決手段は、本発明の
伝動ベルトを用いたベルト伝動装置に関するものであ
り、第5の解決手段は、第1〜4の解決手段のいずれか
1の解決手段の伝動ベルトと、該伝動ベルトが巻き掛け
られる駆動ベルト車及び従動ベルト車とを備えたもので
ある。駆動ベルト車は駆動力をベルトに確実に伝えるた
めベルト形状に合わせたものとするが、従動ベルト車は
ベルトを張り渡し空転すればよく、ベアリング等をその
まま用いてもよい。そして、上記駆動ベルト車の正転・
逆転駆動により上記伝動ベルトを走行させ、アタッチメ
ントを上記駆動ベルト車と従動ベルト車との間のベルト
直線走行領域で往復移動させることを特徴とする。
【0022】第6の解決手段は、第5の解決手段におい
て、伝動ベルトを複数の係合孔が等間隔でベルト長手方
向全体に亘って形成された孔開き平ベルトとする。さら
に、駆動ベルト車を複数の係合ピンがベルト接触面に等
間隔で全周に亘って突設されたピンホイールとする。従
動ベルト車は平プーリ又はベアリング等でよい。そし
て、上記ピンホイールの各係合ピンを上記孔開き平ベル
トの各係合孔に係合させてその回転力を孔開き平ベルト
に伝えるようにしたことを特徴とする。
【0023】本発明の第5,6の解決手段では、伝動ベ
ルトが駆動ベルト車の正転・逆転駆動により走行し、ア
タッチメントが上記駆動ベルト車と従動ベルト車との間
のベルト直線走行領域で往復移動し、該アタッチメント
に取り付けられた被作動物が作動する。この際、駆動ベ
ルト車及び従動ベルト車が小径であっても、上述の如く
伝動ベルトは十分に柔軟性を有していることから、小径
の駆動ベルト車及び従動ベルト車に馴染み易く、ベルト
伝動を阻害しない。
【0024】特に、第6の解決手段では、ピンホイール
の各係合ピンと孔開き平ベルトの各係合孔との係合によ
り、平ベルトでありながら歯付ベルトの噛合い伝動の如
き伝動によって上記ピンホイールの回転力が確実に孔開
き平ベルトに伝わり、被作動物の作動が正確に行われ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0026】図1及び図2(a)は本発明の一実施形態
に係る伝動ベルトとしての平ベルトAを示す。該平ベル
トAは、弾性樹脂層1を上下両面に備えてなり、その間
には1枚の補強ネット2が配設されている。
【0027】上記弾性樹脂層1を構成する樹脂として
は、特に制約はないが、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リ塩化ビニル等が挙げられる。また、これらの中では特
に熱可塑性エラストマーが好ましく、その種類として
は、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアミド系
のエラストマーが挙げられる。特に、上下両面の弾性樹
脂層1,1をこれらの熱可塑性エラストマーで構成すれ
ば、上下両面の弾性樹脂層1,1を補強ネット2の網目
2c,2c,…を通して容易にかつ確実に溶融一体化で
き、しかも得られる平ベルトAが柔軟で屈曲性に富んだ
ものとなる。補強ネット2の上下両面の弾性樹脂層1,
1は、融着の点より同材質のものが好ましいが、融着で
きるものならば異なる材質のものであってもよい。補強
ネット2の網目2c,2c,…に位置して上下両面の弾
性樹脂層1,1を溶融一体化する溶融一体化部を図2
(a)に符号1bを付して示す。
【0028】図3(a)に示すように、上記補強ネット
2は、経糸2aと緯糸2bとで網成して構成されてい
る。この補強ネット2の経糸2aと緯糸2bとで構成さ
れる網目2c,2c,…は、弾性樹脂原液又は溶融樹脂
が浸入できる点より1mm角以上、好ましくは1.5m
m角以上とされ、また、あまりに大きくなると平ベルト
Aの必要強度が確保できない点より3mm角以下、好ま
しくは2.5mm以下とされる。なお、経糸2aの間隔
は緯糸2bの間隔より広くてもよい。本発明の特徴とし
て、本例では、上記補強ネット2を構成する経糸2a及
び緯糸2bの材質が共にアラミド繊維からなり、かつ上
記平ベルトAの10mm幅当りの引張強度は70〜15
00kgfにされている。この引張強度は、平ベルトA
の柔軟性を損なわせないように補強ネット2との関係を
考慮して決定され、好ましくはベルト10mm幅当り8
0〜1300kgfである。ベルト10mm幅当りの引
張強度が70kgf未満では被作動物を作動させるため
の張力が不足気味になる一方、1500kgfを超える
ようにするには補強ネット2の経糸2aの打込み本数を
多くし、しかも補強ネット2を間に弾性樹脂層1,1を
挟んで多層に積層して配しなければならず、このため網
目2cが特にベルト幅方向で小さくなり過ぎて樹脂が浸
入し難くなり、補強ネット2とその上下の弾性樹脂層
1,1との一体感を損なうおそれがあるため上記範囲と
される。
【0029】上記補強ネット2をその上下の弾性樹脂層
1,1に埋設する要領は、2枚の熱可塑性樹脂シートを
所定の厚みに成形しておき、この2枚の熱可塑性樹脂シ
ートの間に補強ネット2を挟み込んでロール等で加熱加
圧して熱可塑性樹脂シートを加熱融着させればよい。補
強ネット2を2枚以上埋設する場合も同様である。ま
た、押出機のシリンダ先端に取り付けたクロスヘッドに
補強ネット2を挿通しながらその両側を熱可塑性樹脂で
被覆するように押出成形してもよい。これにより、上記
2枚の熱可塑性樹脂シートつまり弾性樹脂層1,1を構
成する樹脂は、補強ネット2の多数の網目2c,2c,
…に浸入し、多数の箇所で一体に連結されている。ま
た、網目2c,2c,…に浸入した樹脂は、網目2c,
2c,…を形成する繊維及びその毛羽と絡み合うので、
弾性樹脂層1と補強ネット2とを強固に接合でき、使用
時における弾性樹脂層1の剥離を防止して耐久性を確保
することができる。
【0030】このように、本例では、心体として少なく
ともベルト長手方向に延びる糸がアラミド繊維からな
り、網目2cの間隔が1.0〜3.0mmである補強ネ
ット2を採用していることから、平ベルトAの10mm
幅当りの引張強度70〜1500kgfが確保でき、小
径のベルト車にも確実にフィットして十分に馴染ませる
ことができる。
【0031】また、2枚の熱可塑性樹脂シートの間に補
強ネット2を挟み込み、この熱可塑性樹脂シートを加熱
溶融させるだけで簡単に成形できることから、ゴム製の
場合の如き心体入れ工程や加硫工程等の複数の製造工程
を経ることなく平ベルトAを安価に製作することができ
る。
【0032】上述の如き特徴を有する平ベルトAは、自
動車関連では、ウインドレギュレータ用及び自動スライ
ドドアの作動ベルトやパッシブシートベルト等、さらに
は、ビルや車両用の自動ドアの作動ベルトとして有用で
ある。
【0033】なお、通常、伝動ベルトはエンドレスベル
トであるが、本発明の伝動ベルトは、長尺帯状体として
成形して必要な幅及び長さに切断し、また、図4に示す
ように、エンドレスではなく有端状のベルト(平ベルト
A)としておき、その両端を橋絡するようにアタッチメ
ント3を配置し、ベルト端部に形成した取付孔a1 にね
じ4を螺合させることにより、ベルト両端部をアタッチ
メント3を介してエンドレスに連結して使用する。上記
アタッチメント3には、図5に示すように、被作動物5
が取り付けられる。この被作動物5は、例えば平ベルト
を自動車のウインドレギュレータに適用する場合にはウ
インドガラスである。図4中、3aは被作動物5を取り
付けるための取付孔である。
【0034】このように、本発明の平ベルトAをベルト
伝動装置B(図5参照)に装着する際には、アタッチメ
ント3を取り付ける前の有端状ベルトの状態で駆動ベル
ト車及び従動ベルト車に巻き掛けてからその両端部にア
タッチメント3を配してエンドレスに連結すればよいこ
とから、平ベルトAのベルト伝動装置Bへの装着を簡単
に行うことができる。
【0035】次に、上記の平ベルトAを用いたベルト伝
動装置Bの一例について説明する。
【0036】図5に示すように、このベルト伝動装置B
は、上側に配置された駆動ベルト車としての駆動プーリ
6と、下側に配置された従動ベルト車としての従動プー
リ7とを備えてなり、この上下一対の駆動及び従動プー
リ6,7に上述の如く両端部がアタッチメント3でエン
ドレスに連結された平ベルトAが巻き掛けられている。
上記アタッチメント3には、被作動物5(自動車のウイ
ンドレギュレータに適用した場合のウインドガラス等)
が取付孔3aにねじ8を螺合させることによって取り付
けられている。
【0037】そして、上記駆動プーリ6を図示しないモ
ータの起動により正転・逆転駆動させて上記平ベルトA
を走行させ、アタッチメント3を上記駆動プーリ6と従
動プーリ7との間のベルト直線走行領域で往復移動させ
ることにより、被作動物5を昇降作動させるようになっ
ている。これにより、自動車のウインドレギュレータの
場合にはウインドガラスが昇降作動して窓が開閉する。
【0038】この際、駆動プーリ6及び従動プーリ7が
小径であっても、平ベルトAをその優れた柔軟性により
小径の駆動プーリ6及び従動プーリ7に十分に馴染ま
せ、スムーズに走行させることができる。
【0039】図6は、駆動ベルト車としてピンホイール
9を採用した場合を示す。このピンホイール9には、複
数の係合ピン9a,9a,…がベルト接触面に等間隔で
全周に亘って突設されている。このピンホイール9に巻
き掛けられる伝動ベルトとしては孔開き平ベルトA´を
用いる。この孔開き平ベルトA´には、複数の係合孔a
2 ,a2 ,…が等間隔でベルト長手方向全体に亘って形
成されている。そして、上記ピンホイール9の各係合ピ
ン9aを上記孔開き平ベルトA´の各係合孔a2 に係合
させてその回転力を孔開き平ベルトA´に伝えるように
している。
【0040】このベルト伝動装置Bによれば、ベルト伝
動を平ベルトでありながら歯付ベルトの噛合い伝動の如
き伝動によってピンホイール9の回転力を確実に孔開き
平ベルトA´に伝えることができ、被作動物の作動を正
確に行うことができる。
【0041】次に、本発明の具体例を説明する。
【0042】(実施例1)押出機にてポリエチレン(商
品名:ハイゼックス8200B 三井石油化学社製)の
厚さ1mmのシートを押し出し、このシートを2枚上下
に配置してその間に経糸及び緯糸が共にアラミド繊維か
らなる糸(径:45μm、引張強度:15kgf/本)
で編成した補強ネット(商品名:GTN320、網目:
約2.1mm×2.1mm 帝人社製)を1枚挟み込
み、温度180℃、加圧力50kgf/cm2 の熱条件
にて熱圧着して上層、補強層及び下層からなる3層一化
構造の約2mm厚の複合シートを得、15mm幅にカッ
トして平ベルトを得た。
【0043】(実施例2)実施例1と同様に、押出機に
てポリエチレン(商品名:ハイゼックス8200B 三
井石油化学社製)の厚さ0.7mmのシートを押し出
し、このシートを3枚上下に配置して各々の間にアラミ
ド繊維からなる補強ネット(実施例1と同じ、商品名:
GTN320 帝人社製)を1枚ずつ挟み込み、温度1
80℃、加圧力50kgf/cm2 の熱条件にて熱圧着
して厚さ約2mmの5層一体化構造(補強ネット2層)
の複合シートを得、15mm幅の平ベルトを得た。
【0044】(実施例3)実施例1と同様に、押出機に
てポリエチレン(商品名:ハイゼックス8200B 三
井石油化学社製)の厚さ0.5mmの上下被覆シート及
び厚さ0.3mmの中間層シートを押し出し、上下被覆
シートの内側に中間層シートを挟んだアラミド繊維から
なる補強ネット(実施例1と同じ、商品名:GTN32
0 帝人社製)を配設し、温度180℃、加圧力50k
gf/cm2 の熱条件にて熱圧着して厚さ約2.1mm
の11層一体化構造(補強ネット5層)の複合シートを
得、15mm幅の平ベルトを得た。
【0045】(比較例1)実施例1と同様に、押出機に
てポリエチレン(商品名:ハイゼックス8200B 三
井石油化学社製)の厚さ1mmのシートを押し出し、こ
のシートを2枚上下に配置してその間に経糸及び緯糸が
共にナイロン繊維からなる糸(径:235μm、引張強
度:3kgf/本)で織成した補強ネット(商品名:N
B34、経糸及び緯糸の打込み本数:14本/cm2
網目:0.75mm×0.75mmNBC工業社製)を
1枚挟み込み、温度180℃、加圧力50kgf/cm
2の熱条件にて熱圧着して上層、補強層及び下層からな
る3層一化構造の2mm厚の複合シートを得、15mm
幅にカットして平ベルトを得た。
【0046】(比較例2)実施例1と同様に、押出機に
てポリエチレン(商品名:ハイゼックス8200B 三
井石油化学社製)の厚さ2mmのシートを押し出し、こ
のシートを15mm幅にカットして単体の平ベルトを得
た。
【0047】上記の実施例1〜3及び比較例1,2で得
た各平ベルトのテスト結果を表1に示す。テストの評価
項目、評価基準及び評価方法は表1の欄外に記す。
【0048】表1から明らかなように、実施例1〜3で
は共に、破断時強度、破断時伸び及び曲げ弾性率のいず
れにおいても評価基準を満たしていた。
【0049】しかし、比較例1では破断時伸び及び曲げ
弾性率が実施例1〜3と同様に評価基準を満たしている
ものの、破断時強度が評価基準の下限を大きく下回って
いた。
【0050】比較例2では曲げ弾性率が実施例1〜3と
同様に評価基準を満たしているものの、破断時強度が評
価基準の下限を大きく下回っており、さらには破断時伸
びが評価基準の上限を大幅に超えていた。
【0051】
【表1】
【0052】なお、上記実施の形態及び実施例1〜3で
は、補強ネット2を経糸2aと緯糸2bとで網成して構
成したが、図3(b)に示すように、経糸2aと緯糸2
bとを所定間隔をあけて交差して配置し、各々の交点を
熱融着して構成してもよい。
【0053】また、上記実施の形態及び実施例1〜3で
は、補強ネット2を構成する経糸2a及び緯糸2bの材
質が共にアラミド繊維である場合を示したが、経糸2a
及び緯糸2bのうち一方の糸だけをアラミド繊維で構成
してもよく、この場合にはアラミド繊維で構成した糸が
ベルト長手方向に延びるように補強ネット2をベルト本
体1に配設する。なお、他方のベルト幅方向に延びる糸
は、特に制限はないが、例えばポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維等を用いればよい。
【0054】さらに、上記実施の形態及び実施例1〜3
では、伝動ベルトが平ベルトAである場合を示したが、
歯付ベルトやVリブドベルトにも適用することができる
ものであり、この歯付ベルトやVリブドベルトは歯部や
リブがベルト本体の片面だけでなく、両面に形成されて
いるものをも含むものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾性樹脂層に埋設された補強ネットの少なくともベルト
長手方向に延びる糸の材質をアラミド繊維にし、かつ伝
動ベルトの10mm幅当たりの引張強度を70〜150
0kgfに設定したので、伝動ベルトを小径のベルト車
に馴染ませるべく柔軟性を確保することができるととも
に、上記アラミド繊維によって高強度の伝動ベルトとす
ることができる。さらには、補強ネットの網目を介して
その両側の樹脂を強固に連結しているので、使用時に弾
性樹脂層の剥離を防止して耐久性を確保することができ
る。また、この伝動ベルトは、2枚の弾性樹脂層をその
間に補強ネットを挟み込んた状態で加熱溶融させるだけ
で簡単にかつ安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平ベルトの斜視図である。
【図2】(a)は1枚の補強ネットが配設された平ベル
トの断面図、(b)は2枚の補強ネットが配設された平
ベルトの断面図である。
【図3】(a)は経糸と緯糸とを網成した補強ネットの
平面図、(b)は経糸と緯糸とを融着させて構成した補
強ネットの平面図である。
【図4】平ベルトのアタッチメント取付部を拡大して示
す斜視図である。
【図5】ベルト伝動装置の構成図である。
【図6】ピンホイールからなるベルト車の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 弾性樹脂層 2 補強ネット 2a 経糸(ベルト長手方向に延びる糸) 2c 網目 3 アタッチメント 5 被作動物 6 駆動プーリ(駆動ベルト車) 7 従動プーリ(従動ベルト車) 9 ピンホイール(駆動ベルト車) 9a 係合ピン A 平ベルト(伝動ベルト) A´ 孔開き平ベルト(伝動ベルト) a2 係合孔 B ベルト伝動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 21:00 105:08 (72)発明者 吉川 元祥 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両面の弾性樹脂層の間に少なくとも
    1枚の補強ネットが配設され、 上記上下両面の弾性樹脂層が補強ネットの網目を通して
    一体に連結された伝動ベルトであって、 上記補強ネットの少なくともベルト長手方向に延びる糸
    は、アラミド繊維からなり、 ベルト10mm幅当りの引張強度が、70〜1500k
    gfであることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 弾性樹脂層が、熱可塑性エラストマーか
    らなることを特徴とする請求項1記載の伝動ベルト。
  3. 【請求項3】 平ベルト、歯付ベルト又はVリブドベル
    トであることを特徴とする請求項1又は2記載の伝動ベ
    ルト。
  4. 【請求項4】 被作動物が取り付けられるアタッチメン
    トを介してエンドレスに連結されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1に記載の伝動ベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の伝動
    ベルトと、該伝動ベルトが巻き掛けられる駆動ベルト車
    及び従動ベルト車とを備え、 上記駆動ベルト車の正転・逆転駆動により上記伝動ベル
    トを走行させ、アタッチメントを上記駆動ベルト車と従
    動ベルト車との間のベルト直線走行領域で往復移動させ
    ることを特徴とするベルト伝動装置。
  6. 【請求項6】 伝動ベルトは、複数の係合孔が等間隔で
    ベルト長手方向全体に亘って形成された孔開き平ベルト
    であり、 駆動ベルト車は、複数の係合ピンがベルト接触面に等間
    隔で全周に亘って突設されたピンホイールであり、 上記ピンホイールは、各係合ピンを上記孔開き平ベルト
    の各係合孔に係合させてその回転力を孔開き平ベルトに
    伝えるようになされていることを特徴とする請求項5記
    載のベルト伝動装置。
JP12562196A 1996-05-21 1996-05-21 伝動ベルト及びそれを用いたベルト伝動装置 Withdrawn JPH09303486A (ja)

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