JPH09303802A - 蓄熱パイプ - Google Patents

蓄熱パイプ

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JPH09303802A
JPH09303802A JP11283996A JP11283996A JPH09303802A JP H09303802 A JPH09303802 A JP H09303802A JP 11283996 A JP11283996 A JP 11283996A JP 11283996 A JP11283996 A JP 11283996A JP H09303802 A JPH09303802 A JP H09303802A
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Soichiro Kawada
宗一郎 川田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄熱材をその全体において利用し、熱エネル
ギー効率を向上させる。 【解決手段】 内部に蓄熱材(12)を充填した通水可
能な筒体(11)と、その両端部に配設される吸水また
は排水のための配管接続口(13)を有する蓋体(1
4)とを備えた蓄熱パイプ(10)であって、蓋体(1
4)は、配管接続口(13)が上部位置に配置される
か、またはガイド部と連通されて、吸水または排水のた
めの水位(A)が、筒体(11)内で蓄熱材(12)が
浸漬されている水位(B)と略同等とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓄熱パイプに関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、蓄熱材
の利用度に優れた蓄熱式の温水床暖房パネル用等の蓄熱
パイプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力の利用については、その契約
の種類として、従量電灯および時間帯別電灯の契約とと
もに、従量電灯と深夜電力とを加えた方式の契約があ
り、これら各々についての電力利用料金が定められてい
る。これらの電力利用については、いわゆる深夜(23
時から7時、または1時から6時)電力がその料金が格
安なことから、この深夜電力を有効利用することに関心
が高まっている。
【0003】そこで、このような電気料金の安い深夜電
力を利用した蓄熱方式の温水床暖房システムが検討され
はじめている。このシステムでは、たとえば図9に例示
したように、通水可能とした筒体(1)の内部に蓄熱材
(2)を充填し、筒体(1)の両端に、吸水または排水
のための配管接続口(3)を有する蓋体(4)を取付け
た蓄熱パイプ(10)を用い、これを複数個並列配置し
たパネルを構成して、これを床暖房に使用するようにし
ている。そして、このパネルは放熱パイプも備えてい
る。
【0004】このような温水床パネルでは、暖房時に循
環する水が、蓄熱パイプ(10)を通過する際に、蓄熱
材(2)に蓄熱されていた熱によって加温され、温水と
なる。この温水が放熱パイプを流れるとき、熱を放出
し、この熱が床面を均等に加温する。こうして、暖房効
果が得られる。温水床パネルへの蓄熱は、深夜電力を用
いて水を加熱し、この温水を蓄熱パイプ(10)に通水
すればよく、ランニングコストの低減に有効となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
温水床パネルについては、床パネルの構成上の改善課題
とともに、蓄熱パイプ(10)そのものについてもさら
に改良すべき課題があった。その課題は、図9に例示し
たこれまでの蓄熱パイプ(10)の場合には、筒体
(1)に対してその両端の略中央部に蓋体(4)の配管
接続口(3)が位置されているために、図10に示した
ように循環される温水の水位(A)は筒体(1)内部に
充填された蓄熱材(2)の全部が浸漬された状態とはな
らないため、この水位(A)より上の蓄熱材(2)は、
所要の役割を全く果さないということであった。
【0006】このようなことは、蓄熱材の機能を充分に
利用していないことにおいて経済的でなく、熱効率の向
上を阻害し、ひいては、蓄熱材(2)の温水に浸漬され
る部分と浸漬されない部分との差によって、蓄熱材その
ものの劣化、変質の原因ともなるという不都合がある。
そこで、この発明は、以上のとおりの従来の蓄熱パイプ
(10)の問題点を解消し、蓄熱材(2)機能の利用を
最大限なものとして熱効率、エネルギーコストを良好と
し、蓄熱材の寿命も良好とすることのできる、改善され
た新しい蓄熱パイプを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、内部に蓄熱材を充填した通水可
能な筒体と、その両端部に配設される吸水または排水の
ための配管接続口を有する蓋体とを備えた蓄熱パイプで
あって、蓋体は、配管接続口が筒体端部の上部位置に配
置され、吸水または排水のための水位が、筒体内で蓄熱
材が浸漬されている水位と略同等とされていることを特
徴とする蓄熱パイプを提供する。
【0008】そして、また、この発明は、上記とは別
に、蓋体は、その内側に配管接続口に連通する上部開口
のガイド部を有し、吸水または排水のための水位が、筒
体内で蓄熱材が浸漬されている水位と略同等とされてい
ることを特徴とする蓄熱パイプをも提供する。さらにま
た、蓋体ガイド部では、略U字形接合端縁を持つ膨出湾
曲板体からなるガイド部材が蓋体内側で配管接続口を隙
間を介して覆う位置で接合取付けされ、上部が開口され
て配管接続口が連通される蓄熱パイプであることや、蓋
体外形は、筒体への配設において上下位置が形状区分さ
れている蓄熱パイプであること等をその態様として提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の蓄熱パイプは、上記の
とおりの構成を持つものであるが、以下に実施例を示
し、さらに詳しくこの発明の実施の形態について説明す
る。
【0010】
【実施例】図1は、この発明の蓄熱パイプ(10)の一
例を示した断面図である。この図1に示した例では、蓄
熱パイプ(10)は、従来と同様に、内部に蓄熱材(1
2)を充填した通水可能な筒体(11)と、その両端部
に取付け配設される吸水または排水のための配管接続口
(13)を有する蓋体(14)を備えている。
【0011】そして、蓋体(14)は、配管接続口(1
3)が筒体(11)の端部の上部位置に配置され、吸水
または排水のための水位(A)が、筒体(11)内で、
蓄熱材(12)が浸漬されている水位(B)と略同等と
されている。この構造によって、筒体(11)内では蓄
熱材(12)が浸漬された状態となって、蓄熱パイプ
(10)内には温水が流通されることになり、蓄熱材
(12)の機能は全体として利用されることになる。熱
エネルギー効率は従来に比べてはるかに良好となり、従
来のような不均等な温水への浸漬による蓄熱材(12)
の劣化、変質の心配もない。
【0012】筒体(11)への蓋体(14)の配設は、
筒体(11)端部へのネジ接合、接着、溶着等の各種の
手段によって可能とされる。また、図2は、この発明の
蓄熱パイプ(10)別の例を示したものである。この例
の場合には、蓋体(15)は、その内側に配管接続口
(16)に連通する上部開口(17)を有するガイド部
(18)を備えており、このガイド部(18)による吸
水または排水のための水位(A)が、筒体(11)内で
蓄熱材(12)が浸漬されている水位(B)と略同等と
されている。
【0013】この例の場合にも、筒体(11)内では蓄
熱材(12)が浸漬された状態となって、蓄熱パイプ
(10)内には温水が流通されることになり、蓄熱材
(12)の機能は全体的に利用されることになる。熱エ
ネルギー効率は従来に比べてはるかに良好になり、蓄熱
材(12)そのものの不均等劣化や変質を抑制すること
になる。
【0014】また、この図2の例の場合には、図1の例
に比べての長所もある。それと言うのも、図1の例で
は、配管接続口(13)が、筒体(11)の端部のほぼ
最上部に位置するように蓋体(14)に備えられている
ため、蓄熱パイプ(10)を温水床パネル等の構成部材
として、板材の下部に配設するためには、板材と配管接
続口(13)との間には、配管(ホース)の肉厚や、そ
の取付固定部材のための高さ方向のスペースが必要にな
るが、図2の例では、配管接続口(16)そのものは蓋
体(15)の略中央部等に配置できるため、配管(ホー
ス)の肉厚やその取付固定部材のためのスペースは心配
することなく確保されることになるからである。
【0015】ただ、図2の例の場合には、図3にも蓋体
(15)を例示したように、上部開口(17)が、蓋体
(15)の取付時に上部にくるようにしなければならな
い。また、実際上は、ガイド部(18)は、別部材とし
てその取付けによる形成が考慮されることになる。そこ
で、まず、蓋体(15)の取付時に上部開口(17)が
所定のとおりに位置するように、蓋体(15)の取付け
施工を容易とするために、図3のように、蓋体(15)
の表面に表示(19)を設けておくことや、あるいは、
図4に例示したように、蓋体(15)の外形を、上下位
置が明らかにされているように形状区分すること等が考
えられる。図4の例では、上方位置は、丸形とし、下方
位置は、その下端縁を略水平の直線端縁(20)として
いる。これによって、蓋体(15)の上下の位置関係は
明瞭になる。
【0016】直線端縁(20)は、また、この蓋体(1
5)を筒体(11)に接着等で取付ける場合に、図4に
示したようにテーブル(21)等の上に置くだけで前記
の上下の位置関係が合わされることになる。そして、前
記のガイド部(18)の形成については、たとえば、以
下のガイド部材を用いることができる。すなわち、組立
状態を示した図5と、ガイド部材(22)を例示した図
6のように、略U字形接合端縁(221)を持つ膨出湾
曲板体(222)からなるガイド部材(22)が、蓋体
(15)の内側に接着等により取付固定される。
【0017】ガイド部材(22)は、接着等による取付
作業を容易とするためのつまみ片(223)を有しても
いる。そして、このガイド部材(22)は、図5ととも
に、たとえば図7と、そのA−A断面およびB−B断面
を示した図8(a)(b)にも例示したように、略U字
形の案内突条(151)を持つ蓋体(15)の内側に取
付けられ、配管接続口(16)を、隙間を介して覆う状
態となる。この隙間は、前記の上部開口(17)と接続
口(16)とを連通することになる。
【0018】なお、この例では、蓋体(15)は、前記
の筒体(11)の端部当て部(152)とともに、温水
の整流板(パンチング板)溶着部(153)とその当て
部(154)とからなる突起を備えてもいる。これらに
よって筒体との接合による蓄熱パイプ(10)の構成を
容易とし、実用性に優れたものとしている。もちろん、
この発明は、以上の例によって何ら限定されることはな
く、様々な細部の態様が可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この発明に
よって、蓄熱材の蓄熱機能をその全体において利用する
ことのできる温水の流れを形成可能として、熱エネルギ
ー効率を向上させ、ひいては、従来の場合のような蓄熱
材の部分利用による劣化や変質も未然に抑え、全体とし
て寿命の長いものにする。
【0020】また、蓋体の上下外形形状の区分や、ガイ
ド部材の取付の構造によって、組立て性や、蓄熱パイプ
の構成を実用性に優れたものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の蓄熱パイプの一例を示した断面図で
ある。
【図2】この発明の蓄熱パイプの別の例を示した断面図
である。
【図3】図2の例の蓋体を例示した正面図と断面図であ
る。
【図4】蓋体の外形形状の別の例を示した斜視図であ
る。
【図5】ガイド部材を用いた蓋体の例を示した内側斜視
図である。
【図6】図5に対応するガイド部材を例示した平面図、
正面図および側面図である。
【図7】図5に対応する蓋体本体を示した正面図、側面
図および背面図である。
【図8】(a)(b)は、各々、図7のA−A断面図お
よびB−B断面図である。
【図9】従来の蓄熱パイプを示した断面図である。
【図10】図9に対応する従来の通水水位を示した断面
図である。
【符号の説明】
10 蓄熱パイプ 11 筒体 12 蓄熱材 13 配管接続口 14 蓋体 15 蓋体 151 ガイド部材案内突条 152 筒体端部当て部 153 整流板溶着部 154 整流体当て部 16 配管接続口 17 上部開口 18 ガイド部 19 表示 20 直線端縁 21 テーブル 22 ガイド部材 221 略U字形接合端縁 222 膨出湾曲板体 223 つまみ片 1 筒体 2 蓄熱材 3 配管接続口 4 蓋体 A 吸水または排水の水位 B 筒体内水位

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に蓄熱材を充填した通水可能な筒体
    と、その両端部に配設される吸水または排水のための配
    管接続口を有する蓋体とを備えた蓄熱パイプであって、
    蓋体は、配管接続口が筒体端部の上部位置に配置され、
    吸水または排水のための水位が、筒体内で蓄熱材が浸漬
    されている水位と略同等とされていることを特徴とする
    蓄熱パイプ。
  2. 【請求項2】 内部に蓄熱材を充填した通水可能な筒体
    と、その両端部に配設される吸水または排水のための配
    管接続口を有する蓋体とを備えた蓄熱パイプであって、
    蓋体は、その内側に配管接続口に連通する上部開口のガ
    イド部を有し、吸水または排水のための水位が、筒体内
    で蓄熱材が浸漬されている水位と略同等とされているこ
    とを特徴とする蓄熱パイプ。
  3. 【請求項3】 蓋体ガイド部では、略U字形接合端縁を
    持つ膨出湾曲板体からなるガイド部材が蓋体内側で配管
    接続口を隙間を介して覆う位置で接合取付けされ、上部
    が開口されて配管接続口が連通される請求項2の蓄熱パ
    イプ。
  4. 【請求項4】 蓋体外形は、筒体への配設において上下
    位置が形状区分されている請求項2または3の蓄熱パイ
    プ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0461210U (ja) * 1990-09-29 1992-05-26
JPH06108043A (ja) * 1992-09-29 1994-04-19 Mitsubishi Motors Corp 蓄熱装置

Patent Citations (2)

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