JPH09304457A - プローブ装置 - Google Patents

プローブ装置

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JPH09304457A
JPH09304457A JP12033696A JP12033696A JPH09304457A JP H09304457 A JPH09304457 A JP H09304457A JP 12033696 A JP12033696 A JP 12033696A JP 12033696 A JP12033696 A JP 12033696A JP H09304457 A JPH09304457 A JP H09304457A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定面が狭いところにあっても容易に二次
元乃至三次元の電磁界分布を測定できるプローブ装置を
提供すること。 【解決手段】 被測定面から放射される電磁界を検出す
る電磁界検出手段8をプローブ本体1に備えている。ま
た、プローブ本体1に、被測定面に当接して回転する回
転体10と、この回転体10の回転量に基づいてプロー
ブ本体1の被測定面に対する移動量を検出する移動量検
出手段9とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブ装置に係
り、特に、不要輻射雑音又は静電気放電による電磁界を
測定するためのプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例として、XY方向に移動
可能なキャリッジに測定用のプローブを取付け、該キャ
リッジを移動させることで被測定面の二次元の電磁界分
布を得るものがある。また、図20に示すように、ルー
プ状のプローブ51を二次元的に複数配設し、各プロー
ブから検出される電磁界の強さを統計して二次元的な電
磁界分布を得るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、被測定面が平面でなければならない等
の測定上の制約が多かった。また、XY方向に移動可能
なキャリッジや複数のループプローブを埋め込んだ測定
板を用いるので、被測定装置の内部のように狭い部分の
測定を行い2次元的測定結果を得ることは困難であっ
た。更に、今日ではケーブルに乗った定在波の分布を測
定したいという要請が強いが、上記従来例にあっては、
このようなケーブルに乗った定在波の分布を測定するに
は不向きであった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、被測定面が狭いところにあっても容易
に二次元乃至三次元の電磁界分布を測定できるプローブ
装置を提供すること、及び、ケーブルに乗った定在波の
分布を測定するに好適なプローブ装置を提供すること
を、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、被測定面から放射される
電磁界を検出する電磁界検出手段をプローブ本体に備え
ている。また、プローブ本体に、被測定面に当接して回
転する回転体と、この回転体の回転量に基づいてプロー
ブ本体の被測定面に対する移動量を検出する移動量検出
手段とを備えた、という構成を採っている。
【0006】本発明では、回転体を被測定面に当接させ
てプローブ本体を移動させると、回転体が移動に応じて
回転し、その移動量が移動量検出手段により検出され
る。これと同時に、各移動場所での電磁界の強さが電磁
界検出手段により連続的に検出される。これら移動量の
検出値と電磁界の検出値とを外部装置に入力して処理す
ることにより、被測定面の連続的な電磁界の分布の取得
が可能となる。
【0007】請求項2記載の発明では、回転体は球体で
あって、移動量検出手段は球体に当接して当該球体の回
転量を検出するものである、という構成を採っている。
本発明では、プローブ本体を移動させると被測定面に当
接した球体が回転し、この球体の回転量が移動量検出手
段によりプローブ本体の移動量として検出される。
【0008】請求項3記載の発明では、移動量検出手段
は、径方向に複数のスリット状無透過部が形成されると
共に球体に当接して設けられた透明円盤と、この透明円
盤の一方の面と他方の面に対応してそれぞれ一端が設け
られると共に他端がプローブ本体の外部に引き出された
一対の光ファイバと、この光ファイバを介して透明円盤
の一方の面に光を照射する発光素子と、透明円盤の他方
の面に透過した光を光ファイバを介して受光する受光素
子とを備えている、という構成を採っている。
【0009】本発明では、プローブ本体が移動され球体
が回転すると、この球体に当接した透明円盤も一緒に回
転する。このとき、発光素子から照射された光が光ファ
イバを通じて透明円盤の一方の面に照射されると、この
光は、透明円盤の回転により該透明円盤の径方向に複数
形成されたスリット状無透過部に断続的に遮られなが
ら、透明円盤の他方の面に断続的に透過する。透過した
光は、光ファイバを通じて受光素子に受光される。この
受光素子で受光される光パルスを外部装置で計数するこ
とにより、プローブ本体の移動量の取得が可能となる。
【0010】請求項4記載の発明では、プローブ本体を
パイプ状部材の一端部に支持すると共に、このパイプ状
部材の他端部に握り部を設けた、という構成を採ってい
る。本発明では、握り部を手で持ち、プローブ本体の回
転体が被測定面と常時当接するように操作して、プロー
ブ本体を所定方向に移動させる。
【0011】請求項5記載の発明では、パイプ状部材
が、変形自在なフレキシブルパイプである、という構成
を採っている。本発明では、握り部を持ったときにプロ
ーブ本体を被測定面に沿わせ易いようにフレキシブルパ
イプを変形させて使用する。
【0012】請求項6記載の発明では、パイプ状部材の
内部に、プローブ本体から引き出される配線を収納し、
該配線を握り部から外部装置に接続可能とした、という
構成を採っている。本発明では、プローブ本体から握り
部までの間では配線が外部に剥き出しにならない。握り
部から配線を外部装置に接続して使用する。
【0013】請求項7記載の発明では、電磁界検出手段
がドーナツ状の高周波カレントプローブであると共に、
回転体が滑車であって、移動量検出手段が滑車の回転量
を検出するものである、という構成を採っている。
【0014】本発明では、ドーナツ状の高周波カレント
プローブの中心に被測定物となるケーブルを通し、この
ケーブルに滑車を引っかける。そして、プローブ本体を
移動させると、滑車が回転しプローブ本体の移動量が移
動量検出手段から検出される。これと同時に、高周波カ
レントプローブからはケーブルから放射される電磁界の
強さが連続的に検出される。これら移動量の検出値と電
磁界の検出値とを外部装置に入力して処理することによ
り、被測定面の連続的な電磁界の分布の取得が可能とな
る。
【0015】これらにより、前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図10に基づいて説明する。
【0017】図1は、本実施形態の概念図である。本実
施形態のプローブ装置は、被測定面の電磁界の強さを検
出するプローブ本体1と、このプローブ本体1を操るた
めのグリップ部2(握り部)と、プローブ本体1とグリ
ップ部2とを物理的に接続して一体化するパイプ状の信
号伝達部5とから構成される。
【0018】プローブ本体1は、電磁界を検出する電磁
界検出手段8と、プローブ本体1の移動量を検出する移
動量検出手段9とを、筐体内部に一体的に保持してい
る。プローブ本体1の筐体からは、電磁界検出手段8の
信号出力用の同軸ケーブル7と、移動量検出手段9の駆
動用及び出力用の配線としての光ファイバ3が引き出さ
れている。
【0019】また、信号伝達部5は、フレキシブルパイ
プ6で構成され、変形自在であり、かつ、変形後の状態
を止めておくことができるものである。このフレキシブ
ルパイプ6の内部には、プローブ本体1から引き出され
た同軸ケーブル7と光ファイバケーブル3が収納されて
いる。フレキシブルパイプ6の一端はプローブ本体1の
筐体の一部に固定され、他端はグリップ部2の筐体の一
部に固定されている。
【0020】グリップ部2は、プローブ本体1から引き
込まれた同軸ケーブル7の出力を外部装置と接続可能と
した電磁界検出用コネクタ43bと、移動量検出手段9
に入射すべき光信号を出力すると共に移動量検出手段9
から出力された光信号を所定の電気信号に変換する信号
変換手段4と、移動量検出手段9から出力された移動量
信号を外部装置に出力するための移動量検出用コネクタ
43aとを備えている。
【0021】以下、上述した概念的構成に基づいて本実
施形態の更に具体的な構成を明らかにする。
【0022】図2に、プローブ本体1の内部構成を示
す。プローブ本体1は、その筐体が絶縁材料で形成され
ていて、被測定面との対向面の中央にボール10の一部
が覗き出す丸穴が形成されている。このように、ボール
10は、球面の一部が丸穴から覗き出した状態で回転可
能に筐体の一部に保持されている。その構造は、例え
ば、コンピュータの入力装置として一般的なボール型マ
ウスと同様にすれば良い。また、このボール10には、
当該ボール10の回転に応じてプローブ本体1のX方向
への移動を検出するX方向移動検出センサ13と、Y方
向への移動を検出するY方向移動検出センサ14とが当
接して設けられている。このX方向移動検出センサ13
とY方向移動検出センサ14は、ボール10の中心と各
センサ13,14のなす間の角が直角となる位置で、ボ
ール10の中心及び各センサ13,14を含む面が筐体
の被測定面との対向面と平行になるように、筐体の一部
に固定されている。このX方向移動検出センサ13とY
方向移動検出センサ14が、それぞれ上述した移動量検
出手段9として機能する。ここで、X方向移動検出セン
サ13,Y方向移動検出センサ14には、それぞれ2本
ずつの光ファイバ17が接続されている。
【0023】また、プローブ本体1の筐体内部には、同
軸ケーブル25の心線及び外部導体の終端を結合して形
成したX軸ループプローブ11とY軸ループプローブ1
2とが設けられている。即ち、一本の同軸ケーブル25
につき一つのループプローブが形成されている。X軸ル
ーププローブ11は、ループを含む面がY軸に沿うよう
に設けられている。一方、Y軸ループプローブ12は、
ループを含む面がX軸に沿うように設けられている。本
実施形態では、X軸ループプローブ11よりもY軸ルー
ププローブ12の径が幾分小さめに設定されており、X
軸ループプローブ11の中心位置とY軸ループプローブ
12の中心位置とが一致するように組み合わせて配設さ
れている。ここで、これらX軸ループプローブ11とY
軸ループプローブ12とは、互いに短絡しないように絶
縁されている必要があるが、各ループが絶縁被覆された
状態で筐体の一部に保持されていても良いし、各ループ
が筐体と一体となった絶縁材料のブロック内に埋め込ま
れた状態で保持されていても良い。これら各ループプロ
ーブ11,12が、図1に示した電磁界検出手段8とし
てそれぞれ機能する。
【0024】そして、プローブ本体1を用いて電磁界の
測定を行う場合には、図4に示すように、ボール10を
被測定面16に当接させた状態でプローブ本体1を移動
させる。
【0025】続いて、上述したX方向移動検出センサ1
3,Y方向移動検出センサ14の詳細な構成を図5乃至
図7に基づいて説明する。ここで、X方向移動検出セン
サ13とY方向移動検出センサ14の構成は、全く同一
であるから、以下X方向移動検出センサ13について説
明する。
【0026】図5は、X方向移動検出センサ13の外観
斜視図である。筐体44は、内部中空の箱状であり、内
部には、筐体44の一部から覗き出た回転板15が筐体
44の側面間に軸支された回転軸15aと一体となって
回転可能に設けられている。筐体44からは、2本の光
ファイバ17が引き出されている。
【0027】図6は、X方向移動検出センサ13の縦断
面図である。上述した回転板15は、透明部材で形成さ
れ、その表面に、径方向に沿った複数のスリット状無透
過部が放射状に形成されている。
【0028】図7は、X方向移動検出センサ13の横断
面図である。回転板15の一方の面と他方の面には、そ
れぞれ対応する位置に光ファイバ17の先端部が配置さ
れており、その各先端にはレンズ18,18が取り付け
られ、回転板15への送光部41と、回転板15を透過
した光の受光部42とが形成されている。そして、光フ
ァイバ17を介し回転板15に照射された光は、回転板
15の回転と共に断続的に回転板15の他方の面に透過
し、受光部42に受光される。このように構成されたX
方向移動検出センサ13は、筐体44から突出した回転
板15の一部が図2乃至図3に示すボール10の表面に
当接するように配設する。Y方向移動検出センサ14に
ついても同様である。このため、ボール10の回転に応
じて回転板15が回転し、その回転量が光のパルス数と
して受光部42から出力される。
【0029】図8は、本実施形態にかかるプローブ装置
の外観図である。プローブ本体1から引き出された2本
の同軸ケーブル25及び4本の光ファイバケーブル17
は、フレキシブルパイプからなる信号伝達部5の内部を
挿通され、グリップ部2に至る。そして、このグリップ
部2から、外部装置である測定器20やコンピュータ2
1に接続可能となっている。ここで、測定器20は、例
えばスペクトラムアナライザやオシロスコープ等であ
る。
【0030】図9は、グリップ部2の内部構成図であ
る。フレキシブルパイプ6から引き込まれた2本の同軸
ケーブル25は、グリップ部2の筐体外部に取り付けら
れた電磁界検出用コネクタ43bにそのまま接続されて
いる。また、グリップ部2の筐体には、プローブ本体1
の移動量検出用コネクタ43aが設けられている。この
移動量検出用コネクタ43aは、X方向移動量検出用と
Y方向移動量検出用の2つのコネクタから構成され、各
コネクタが筐体内部のドライバレシーバ回路19に接続
されている。このドライバレシーバ回路19には、2つ
のLED24,24と、2つのフォトトランジスタ2
3,23がそれぞれ隣接しないように交互に配置されて
いる。そして、フレキシブルパイプ6から引き込まれた
4本の光ファイバ17の先端部がそれぞれ2つのLED
24,24と2つのフォトトランジスタ23,23に個
別に対応するように配置されている。
【0031】具体的には、プローブ本体1に設けられた
X方向移動検出センサ13の送光部41及びY方向移動
検出センサ14の送光部41をなす2本の光ファイバ1
7は、それぞれグリップ部2のLED24,24の照射
光を取り込める位置に配置され、プローブ本体1に設け
られたX方向移動検出センサ13の受光部42及びY方
向移動検出センサ14の受光部42をなす2本の光ファ
イバは、それぞれグリップ部2のフォトトランジスタ2
3,23に光信号を与えられる位置に配置されている。
【0032】ドライバレシーバ回路19は、LED2
4,24を発光駆動すると共に、フォトトランジスタ2
4,24に受光され電気信号に変換された信号を波形整
形して移動量検出用コネクタ43aに出力する機能を備
えている。ここで、移動量検出用コネクタ43aは、例
えばシリアルインタフェース等とし、ドライバレシーバ
回路の動作用電源は、移動量検出用コネクタ43aに接
続される外部のコンピュータから供給するように構成し
ても良い。
【0033】次に、本実施形態によるプローブ装置の使
用方法を図2乃至図10を参照して説明する。
【0034】まず、グリップ部2の電磁界検出用コネク
タ43bを測定器20に接続し、移動量検出用コネクタ
43aをコンピュータ21と接続する。また、測定器2
0に入力された電磁界検出値のデータがコンピュータ2
1にも得られるように、測定器20とコンピュータ21
とを接続する。そして、操作者は、グリップ部2を手に
持ってプローブ本体1を被測定面16に当てる。このと
き、プローブ本体1のボール10を被測定面16に当接
させ難い場合は、フレキシブルパイプ6を適当に変形さ
せ、操作し易いようにプローブ本体1の向きを調整す
る。
【0035】続いて、プローブ本体1を被測定面16上
の初期測定位置に位置決めし、測定器20、コンピュー
タ21を測定可能状態に設定する。コンピュータ21を
測定可能状態に設定すると、コンピュータ21からグリ
ップ部2のドライバレシーバ回路19に動作用電源が供
給され、LED24,24が点灯する。これにより、プ
ローブ本体1のX方向移動検出センサ13,Y方向移動
検出センサ14内に装備された回転板15に、一方の光
ファイバ17を介して光が照射されると共に、この回転
板15を透過した光は他方の光ファイバ17を介してグ
リップ部2のフォトトランジスタ23,23に取り込ま
れる。
【0036】フォトトランジスタ23,23に入力され
電気信号に変換された信号は、ドライバレシーバ回路1
9により波形整形され、外部のコンピュータ21に入力
される。コンピュータ21は、入力される信号の変化か
らプローブ本体1の移動量をX方向及びY方向のそれぞ
れについて逐次算出する。即ち、プローブ本体1がX方
向乃至Y方向に移動されると、プローブ本体1に装備さ
れたボール10の回転に応じて上述の回転板15が回転
し、該回転板15を透過しようとする光は、スリット状
無透過部により断続的に遮断される。これが、パルス状
の光信号の変化としてグリップ部2側のフォトトランジ
スタに入力され、コンピュータ21では、移動量に応じ
た数のパルス信号が得られる。よって、コンピュータ2
1は、入力されるパルス数を計数することにより、プロ
ーブ本体1のX方向又はY方向の初期位置からの移動量
を算出する。
【0037】一方、プローブ本体1のX軸ループプロー
ブ11及びY軸ループプローブ12からは、プローブ本
体1の移動方向に応じて所定の起電力が誘起され、これ
が同軸ケーブル25から電磁界検出用コネクタ43aを
通じて測定器20に入力される。また、測定器20に入
力された電磁界の検出信号は、コンピュータ21にも入
力される。操作者は、測定器20の表示から測定結果を
把握することができる。
【0038】また、コンピュータ21は、測定器20か
ら入力される電磁界の検出信号を所定のタイミングでサ
ンプリングし、その時の移動量の算出結果と対応づけて
蓄積してゆく。そして、一定の測定データが蓄積される
と、被測定面16上の位置と電磁界強度との関係とを画
面上に表示させる。操作者が、プローブ本体1を被測定
面16を筆で塗りつぶすように移動させることによっ
て、被測定面16の全体的な電磁界強度分布を表示させ
ることができる。
【0039】これによると、プローブ本体に回転体とし
てのボールを設け、電磁界の検出と同時に、このボール
の回転量に基づいてプローブ本体の移動量を検出可能と
したので、小型でありながら被測定面の各位置毎の電磁
界強度を連続的に検出することができ、被測定面が狭い
ところにあっても容易に電磁界分布を測定することがで
きる。更に、被測定面が曲面であっても測定を行うこと
ができる。
【0040】また、回転体としてボールという球体を用
いたので2次元的なプローブ本体の移動量を検出するこ
とができ、2次元的な電磁界分布を取得することができ
る。
【0041】更に、光ファイバをプローブ本体内に引き
込み、光信号によりプローブ本体の移動量を検出可能と
したので、外部の電磁ノイズの影響がなく、移動量の検
出を高精度に行うことができる。これと共に、電磁界検
出手段としてのX軸ループプローブ11及びY軸ループ
プローブ12の検出値に各移動検出センサ13,14が
電磁的な悪影響を与える事態を有効に防止することがで
き、精度の高い電磁界強度の検出値を得ることができ
る。
【0042】これに加え、プローブ本体1にパイプ状部
材を介してグリップ部2を接続したので、グリップ部2
を手に持って操作することでプローブ本体を容易に移動
させることができる。
【0043】また、パイプ状部材としてフレキシブルパ
イプ6を用いたので、操作し易いようにパイプを変形さ
せることで、ボールが被測定面に当接した状態でのプロ
ーブ本体1の移動をより容易に行うことができる。
【0044】更に、プローブ本体から引き出された配線
をパイプ状部材の内部に収納しているので、操作の邪魔
になることがなく、また、光ファイバを折れ等の破損か
ら守ることができる。
【0045】以上、本発明の一実施形態を示したが、本
発明は、上記実施形態に限られることなく種々の変形が
可能である。例えば、X軸ループプローブ、Y軸ループ
プローブに加え、図14に示すように、ループ面が被測
定面16に平行なZ軸ループプローブ38を設けること
により、Z軸方向の磁界強度を測定し、測定点での磁界
の向きを3次元で知ることが可能となる。また、ループ
プローブを図15に示す電圧検出用の電圧測定端子に変
更すれば、電圧の分布を測定することも可能となる。更
に、ループプローブを図16に示す電界検出用モノポー
ルアンテナにすれば、電界強度の分布を測定することも
可能となる。
【0046】また、電界を検出する場合、図17に示す
バランを介したダイポールアンテナを使用することによ
り、電界強度測定の精度を上げることも可能である。更
に、図18に示す被測定面に垂直なダイポールアンテナ
を使用すれば、垂直方向の電界強度の分布が測定可能で
あり、また、図19に示すように、垂直、水平方向の両
アンテナを組み合わせれば、3次元での電界強度分布が
測定可能となる。
【0047】次に、本発明の他の実施形態を図11乃至
図13に基づいて説明する。
【0048】図11(a)は、本実施形態のプローブ装
置を被測定物であるケーブル34に取り付けた状態を示
す斜視図である。ケーブル34は、電磁界検出手段とし
てのドーナツ状の高周波カレントプローブ29の中央を
通っている。この高周波カレントプローブ29は、固定
板33に固定されている。また、この固定板33には、
回転体としての同一径の2つのローラ30,31が回転
可能に取り付けられている。この2つのローラ30,3
1は、図11(b)に示すように、ケーブル34を上下
から挟み込むように設けられている。固定板33に近い
側のローラ30の回転軸には、当該ローラ30の回転量
を検出する回転検出センサ32が併設されていて、その
配線が固定板33から下方に垂れている。このようにし
て、プローブ本体が構成されている。ここで、高周波カ
レントプローブ29を介して一対のローラ30,31と
は反対側に、該一対のローラ30,31と同様にケーブ
ル34を挟み込む他の一対のローラを固定板33に固定
して設けても良い。これにより、高周波カレントプロー
ブ29内の所定位置にケーブル34を維持することが容
易となる。
【0049】図12は、プローブ本体の接続図である。
高周波カレントプローブ29の出力は、スペクトラムア
ナライザ35に入力され、ローラ30の回転検出センサ
32の出力は、コンピュータ21に入力される。更に、
高周波カレントプローブ29の出力は、スペクトラムア
ナライザ35からコンピュータ21にも入力されるよう
になっている。
【0050】そして、プローブ本体をケーブル34に沿
って移動させると、回転検出センサ32からローラ30
の回転に応じた信号が出力されると共に、高周波カレン
トプローブ29からはケーブル34の各部における高周
波電流が検出される。高周波カレントプローブ29で検
出された高周波電流は、スペクトラムアナライザ35に
より電流スペクトラムに変換され、その後コンピュータ
21へ入力される。また、回転検出センサ32の出力信
号も、コンピュータ21に入力される。コンピュータ2
1は、回転検出センサ32の出力信号からプローブ本体
のケーブル34上での移動量を逐次算出し、スペクトラ
ムアナライザ35から入力された電流値と、算出した移
動量とに基づいてケーブル34上の電流分布を作成し、
画像として表示させる。
【0051】例えば、図13(c)に示すような一般的
な電子機器36のケーブル(電源ケーブル等)から放射
されるノイズスペクトラムであれば、f1は、ケーブル
の長さがノイズの波長λの1/4に共振する周波数であ
り、それは、図13(a)に示すような電流分布を持つ
定在波となる。また、f2は、ケーブルの長さがノイズ
の波長λの1/2に共振する周波数であり、それは、図
13(b)に示すような電流分布を持つ定在波となる。
【0052】このように、本実施形態によれば、電磁界
検出手段としてドーナツ状の高周波カレントプローブを
用い、回転体を滑車(ローラ)とし、このローラの回転
量を検出してケーブル上でのプローブ本体の移動量を検
出するようにしたので、ケーブル上の各位置での定在波
を測定することができ、ケーブルに乗った定在波の分布
を測定することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、プローブ本体に回転体を設け、
電磁界の検出と同時に、この回転体の回転量に基づいて
プローブ本体の移動量を検出可能としたので、小型であ
りながら被測定面の各位置毎の電磁界強度を連続的に検
出することができ、被測定面が狭いところにあっても容
易に電磁界分布を測定することができる。更に、被測定
面が曲面であっても測定を行うことができる。
【0054】従って、大きなアンテナマトリックスや、
プローブをXY方向に移動させる為の大がかりな装置を
用いることなく、測定者の手で本発明のプローブ装置を
持ち、被測定面上を移動させるだけで対象部分の磁界を
検出し、同時にプローブ本体の位置を示す座標値も得ら
れる。その結果、従来では、測定が困難であった装置内
部などの狭い部分の磁界強度分布が容易に測定可能とな
り、EMI発生部分の特定と対策及び、静電気による回
路誤動作の対策、静電気耐力の強いフレーム構造の設計
に役立てることができる。
【0055】請求項2記載の発明では、回転体として球
体を用いたので2次元的なプローブ本体の移動量を検出
することができ、2次元的な電磁界分布を取得すること
ができる。
【0056】請求項3記載の発明では、光ファイバをプ
ローブ本体内に引き込み、光信号によりプローブ本体の
移動量を検出可能としたので、外部の電磁ノイズの影響
がなく、移動量の検出を高精度に行うことができる。こ
れと共に、電磁界検出手段の検出値に移動量検出手段が
電磁的な悪影響を与える事態を有効に防止することがで
き、精度の高い電磁界強度の検出値を得ることができ
る。
【0057】請求項4記載の発明では、プローブ本体に
パイプ状部材を介してグリップ部を接続したので、グリ
ップ部を手に持って操作することでプローブ本体を容易
に移動させることができる。
【0058】請求項5記載の発明では、パイプ状部材と
してフレキシブルパイプを用いたので、操作し易いよう
にパイプを変形させることで、ボールが被測定面に当接
した状態でのプローブ本体の移動をより容易に行うこと
ができる。
【0059】請求項6記載の発明では、プローブ本体か
ら引き出された配線をパイプ状部材の内部に収納してい
るので、操作の邪魔になることがなく、また、光ファイ
バを折れ等の破損から守ることができる。
【0060】請求項7記載の発明では、電磁界検出手段
としてドーナツ状の高周波カレントプローブを用い、回
転体を滑車とし、この滑車の回転量を検出してケーブル
上でのプローブ本体の移動量を検出するようにしたの
で、ケーブル上の各位置での定在波を測定することがで
き、ケーブルに乗った定在波の分布を測定することが可
能となる。従って、ケーブルから放射される放射ノイズ
の対策、静電気による誤動作の対策の効率化が可能とな
る、という従来にない優れたプローブ装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の基本的構成を示す概念的
な構成図である。
【図2】図1のプローブ本体の内部構成を示す一部切り
欠いた斜視図である。
【図3】図2のプローブ本体の横断面図である。
【図4】図2のプローブ本体の使用状態を示す説明図で
ある。
【図5】図2のX方向移動検出センサの外観を示す斜視
図である。
【図6】図5のX方向移動検出センサの縦断面図であ
る。
【図7】図5のX方向移動検出センサの横断面図であ
る。
【図8】図1のプローブ装置を外部装置と接続した外観
構成図である。
【図9】図8のグリップ部の内部構成を示す縦断面図で
ある。
【図10】図8のプローブ装置の使用方法を示す説明図
である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す構成図であり、
図11(a)がプローブ本体の斜視図を示し、図11
(b)が図11(a)のプローブ本体をローラ側から見
た図である。
【図12】図11のプローブ本体と外部機器との接続を
示すブロック図である。
【図13】ケーブルに乗った定在波の測定例を示す説明
図であり、図13(a)が所定の周波数f1における定
在波の分布を示し、図13(b)が所定の周波数f2に
おける定在波の分布を示し、図13(c)がスペクトラ
ムアナライザで取得されるノイズスペクトラムを示す。
【図14】図1に示す電磁界検出手段の第1の変形例を
示す構成図である。
【図15】図1に示す電磁界検出手段の第2の変形例を
示す構成図である。
【図16】図1に示す電磁界検出手段の第3の変形例を
示す構成図である。
【図17】図1に示す電磁界検出手段の第4の変形例を
示す構成図である。
【図18】図1に示す電磁界検出手段の第5の変形例を
示す構成図である。
【図19】図1に示す電磁界検出手段の第6の変形例を
示す構成図である。
【図20】従来例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プローブ本体 2 グリップ部 3,17 光ファイバ 6 フレキシブルパイプ(パイプ状部材) 8 電磁界検出手段 9 移動量検出手段 10 ボール(回転体) 15 回転板(透明円盤) 16 被測定面 23 フォトトランジスタ(受光素子) 24 LED(発光素子) 29 高周波カレントプローブ 30 ローラA(滑車) 34 ケーブル(被測定面)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定面から放射される電磁界を検出す
    る電磁界検出手段をプローブ本体に備えたプローブ装置
    において、 前記プローブ本体に、前記被測定面に当接して回転する
    回転体と、この回転体の回転量に基づいて前記プローブ
    本体の前記被測定面に対する移動量を検出する移動量検
    出手段とを備えたことを特徴としたプローブ装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体は球体であって、前記移動量
    検出手段は前記球体に当接して当該球体の回転量を検出
    するものであることを特徴とした請求項1記載のプロー
    ブ装置。
  3. 【請求項3】 前記移動量検出手段は、径方向に複数の
    スリット状無透過部が形成されると共に前記球体に当接
    して設けられた透明円盤と、この透明円盤の一方の面と
    他方の面に対応してそれぞれ一端が設けられると共に他
    端が前記プローブ本体の外部に引き出された一対の光フ
    ァイバと、この光ファイバを介して前記透明円盤の一方
    の面に光を照射する発光素子と、前記透明円盤の他方の
    面に透過した光を前記光ファイバを介して受光する受光
    素子とを備えていることを特徴とした請求項2記載のプ
    ローブ装置。
  4. 【請求項4】 前記プローブ本体をパイプ状部材の一端
    部に支持すると共に、このパイプ状部材の他端部に握り
    部を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    プローブ装置。
  5. 【請求項5】 前記パイプ状部材が、変形自在なフレキ
    シブルパイプであることを特徴とした請求項4記載のプ
    ローブ装置。
  6. 【請求項6】 前記パイプ状部材の内部に、前記プロー
    ブ本体から引き出される配線を収納し、該配線を前記握
    り部から外部装置に接続可能としたことを特徴とする請
    求項4記載のプローブ装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁界検出手段がドーナツ状の高周
    波カレントプローブであると共に、前記回転体が滑車で
    あって、前記移動量検出手段が前記滑車の回転量を検出
    するものであることを特徴とした請求項1記載のプロー
    ブ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001066337A (ja) * 1999-08-27 2001-03-16 Sony Corp 電界/磁界分布可視化装置
CN100405076C (zh) * 2003-02-28 2008-07-23 松下电器产业株式会社 电磁波测量装置及其测量方法
JP2016223998A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 株式会社日本自動車部品総合研究所 電磁界計測装置
RU2698710C1 (ru) * 2018-04-05 2019-08-29 Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего образования "Военный учебно-научный центр Военно-воздушных сил "Военно-воздушная академия имени профессора Н.Е. Жуковского и Ю.А. Гагарина" (г. Воронеж) Министерства обороны Российской Федерации Устройство для измерения коэффициента отражения электромагнитной волны

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