JPH09304808A - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
フォーカルプレンシャッタInfo
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- JPH09304808A JPH09304808A JP12493496A JP12493496A JPH09304808A JP H09304808 A JPH09304808 A JP H09304808A JP 12493496 A JP12493496 A JP 12493496A JP 12493496 A JP12493496 A JP 12493496A JP H09304808 A JPH09304808 A JP H09304808A
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- iron piece
- electromagnet
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Abstract
衝撃力によって、鉄片部材が電磁石から離反されないよ
うにしたダイレクトタイプのフォーカルプレンシャッタ
を提供すること。 【解決手段】駆動部材6と同心的に巻かれた押さえばね
12は、その一端で鉄片部材10の鉄片10aを電磁石
15の鉄芯部材15aに押圧している。レリーズ後、セ
ット部材13がばね14によって復帰作動を行い、押動
部13bが被押動部6dから離れると、駆動部材6は駆
動ばね11によって回転し、取付部6cが鉄片部材10
の鍔部10cに当接した露光作動開始位置で停止する。
このとき鉄片部材10を電磁石15から離反させるよう
な衝撃力が働くが、押さえばね12の力がそれに対抗す
るように作用しているので、衝撃力による影響を小さく
することができる。
Description
根群と後羽根群とを同一方向へ順次走行させ、それらに
よって形成されるスリットによってフィルムを露光する
ようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関す
る。
羽根群と後羽根群が、各々の駆動部材によって作動され
るが、それらの駆動部材の作動開始時機は、夫々に用意
された電磁石を介して制御されるようになっている。そ
して、駆動部材に対する電磁石の用い方には、大きく分
けて二つのタイプがあり、その一方は実開昭61−11
139号公報等で知られているものであって、一般には
係止タイプと言われているものであり、他方は実開昭6
2−22636号公報等で知られており、一般にはダイ
レクトタイプと言われているものである。
れているものであり、セット位置においては、駆動部材
を係止レバーで係止しておくようにしたものである。そ
のため、駆動部材をセット位置にセットした後、セット
部材を直ちに初期位置に復帰させても、駆動部材を露光
作動時まで確実にセット位置に保持しておけるので、撮
影に際し、セット部材を初期位置に復帰させるための時
間を見込まずに済み、シャッターチャンスを逸する虞を
少なくできるという利点がある。また、撮影に際して電
磁石に通電したとき、強力な駆動ばねの力に抗して駆動
部材を磁気的に保持する必要がなく、係止レバーによる
駆動部材の係止を解除するために設けられた所謂鉄片レ
バーを吸着するだけでよいため、電磁石による保持力を
大きくしなくて済むという利点もある。
バーや鉄片レバーのほかに、セット部材のセット操作に
連動して鉄片レバーを電磁石による吸着可能位置に移動
させ、露光作動に先立って鉄片レバーが電磁石に吸着さ
れた後、該鉄片レバーの作動域から退くようにした所謂
ホールドレバー等が必要となり、しかも、これらの各レ
バーには夫々ばねが掛けられていることもあって、部品
点数が多く、構造が複雑になってしまうほか、製作時に
おいて各部品間の作動調整等が面倒になり、シャッタの
コンパクト化,低コスト化にとって大変不利な点を有し
ている。
部材に取り付けられた鉄片部材を電磁石によって吸着す
るようにしたものである。そのため、セット部材は、駆
動部材をセット位置にセットした後、直ぐには初期位置
に復帰させることができず、露光作動に先立って駆動部
材が電磁石によって磁気的に保持された後、羽根群の露
光走行に先立って自己の復帰ばねによって初期位置に復
帰させることになる。しかしながら、このようにしてレ
リーズ後に復帰作動のための時間が必要になるとはい
え、このような時間は、ミラーアップに要する時間や自
動焦点調節等に要する時間に並行させることができるの
で、致命的な問題点とはされていない。このようなこと
から、ダイレクトタイプのシャッタは、係止タイプのよ
うに上記した各種のレバー等が不要となり、スペース的
且つコスト的に極めて有利であるため、最近では、この
タイプのシャッタが増えている。本発明は、このような
ダイレクトタイプタイプのフォーカルプレンシャッタに
関するものである。
イプのシャッタは、駆動ばねの強い力に抗して、電磁石
によって駆動部材を磁気的に吸着・保持させるものであ
るため、露光作動に先立って電磁石に通電されるときに
は、駆動部材に取り付けられた鉄片部材の被吸着面が、
電磁石の吸着面に対し適正な接触状態(密接状態)にあ
ることが要求される。そのため、実際には、駆動部材が
セット部材によってセットされたとき、部品加工上の誤
差や組立加工上の誤差が多少あったとしても、そのこと
に影響されることなく、上記した適正な接触状態が得ら
れるように工夫がなされている。
報に記載されている。この例によれば、駆動部材(駆動
レバー)と鉄片部材(アーマチャ)の間に、ばね(吸収
バネ)を介在させている。このばねは、セット部材(チ
ャージレバー)が駆動部材をセット位置に作動させたと
き、鉄片部材の被吸着面が電磁石(ヨーク)の吸着面に
適正に接触した後、圧縮されるようになっており、その
圧縮量によって、個々のシャッタごとの違いや先羽根側
と後羽根側との違いを吸収し、セット作動が支障なく行
えるようにしている。
ては、通常、セット部材に、初期位置への復帰ばねが掛
けられている。そのため、セット時には、セット部材
は、カメラ本体側の部材によって、その復帰ばねの力に
抗して初期位置から作動され、また、カメラのレリーズ
直後には、カメラ本体側の部材の復帰に追従して、その
復帰ばねの力によって初期位置へ戻ることになる。しか
しながら、カメラを長期間使用していると、駆動部材と
セット部材との接触部が変形したり、また、長期間、不
使用状態で置いておくと、環境条件次第では上記接触部
に接着作用が生じたりして、セット部材がカメラ本体側
の部材の復帰に対してスムーズに追従しなくなることが
ある。
としては、上記した復帰ばねの力を強めにすることが考
えられる。しかし、余り強くすると、逆に、セットトル
クが大きくなってしまうという問題が生じてしまう。そ
こで、そのようにスムーズに追従しないような事態にな
っても、セット部材が、カメラ本体側の部材の復帰に追
従できるようにするために、カメラ本体側の部材が、そ
の復帰に際し、セット部材の一部を復帰方向へ瞬間的に
叩くようにしたものが実施されている。
トタイプタイプのシャッタは、係止タイプのシャッタに
比較して、スペース的且つコスト的には極めて有利であ
るが、駆動ばねの強い力に抗して駆動部材を磁気的に保
持する必要があるため、消費電力という点では問題が残
っている。そのため、駆動部材の吸着保持を確実に行え
るものであって出来るだけ少ない消費電力で済むように
した改善策の出現が望まれている。しかしながら、その
改善策を考える場合には、単に、電磁石による吸着力
を、駆動ばねの付勢力に勝る範囲で最小限の値となるよ
うに設定すればよいというわけにはいかず、上記した固
有の構成を配慮したものでなければならない。
公報に記載されたもにおいては、露光作動に先立ってセ
ット部材を初期位置に復帰させると、その復帰の初期過
程においてセット部材が駆動部材の押圧を解除したとき
に、駆動部材は、鉄片部材と駆動部材の間で圧縮されて
いたばねと、駆動ばねとの合成力によって、僅かに回転
され、鉄片部材に衝突して、該鉄片部材に電磁石から離
反する力を与えることになる。従って、鉄片部材に対す
る電磁石の吸着力は、上記の当接によって生じる衝撃力
に対して充分耐え得る力を有していなければならなくな
る。また、上記したように、レリーズ直後に初期位置へ
復帰するに際し、セット部材がカメラ本体側の部材によ
って叩かれるようにした場合には、そのときに生じる振
動をも考慮して耐え得るようにしなければならなくな
る。
めになされたものであり、その目的とするところは、露
光走行に先立って駆動部材が露光作動開始位置へ作動し
終わるまで、鉄片部材を電磁石に所定の付勢力で押圧し
ているばね部材を設けることにより、駆動部材が露光作
動開始位置で鉄片部材に当接したときの衝撃力が緩和さ
れるようにしたダイレクトタイプのフォーカルプレンシ
ャッタを提供することである。
めに、本発明におけるカメラ用のフォーカルプレンシャ
ッタは、レリーズ時に通電されて吸着力を付与される電
磁石と、被押動部を有していてレリーズ時にセット位置
から駆動ばねによって露光作動開始位置まで作動し前記
電磁石の通電が断たれたとき該駆動ばねによって更に同
方向に作動して羽根群に露光走行を行わせる駆動部材
と、前記電磁石の吸着面に吸着される被吸着面を有して
いて前記駆動部材に相対位置関係を変え得るようにして
取り付けられており該吸着によって前記駆動部材が前記
露光作動開始位置に保持され得るようにした鉄片部材
と、前記被押動部に係接し得る押動部を有しておりセッ
ト時には該押動部が前記被押動部を押し前記被吸着面が
前記吸着面に接触してからは前記鉄片部材との相対位置
を変えつつ前記駆動部材を前記駆動ばねに抗して作動さ
せレリーズ時には前記電磁石への通電後に初期位置へ復
帰し前記駆動部材に前記露光作動開始位置への作動を可
能にするセット部材と、少なくとも前記駆動部材が前記
露光作動開始位置へ作動し終わるまで前記被吸着面を前
記吸着面に対し略同じ力で押圧しているようにした押さ
えばねとを備えているようにする。
ルプレンシャッタにおいては、好ましくは、前記押さえ
ばねが捩じりコイルばねであって、前記被吸着面を前記
吸着面に押圧するための一端部が前記駆動部材と前記鉄
片部材との間に配置され、前記鉄片部材を付勢している
ようにする。また、本発明におけるカメラ用のフォーカ
ルプレンシャッタにおいては、好ましくは、前記押さえ
ばねの前記一端部に、前記鉄片部材の付勢方向とは反対
側に、前記駆動部材に接触するようにしてコイル状の圧
縮ばね部を形成するようにする。更に、本発明における
カメラ用のフォーカルプレンシャッタにおいては、好ま
しくは、前記押さえばねが前記駆動部材の回転軸と同心
的に巻かれた捩じりコイルばねであって、その一端部が
前記被吸着面を前記吸着面に対して押圧し、他端部が前
記駆動部材以外の固定部材に掛けられているようにす
る。
図6に示した第1実施例と、図7乃至図11に示した第
2実施例によって説明する。最初に、図1乃至図6を用
いて本発明の第1実施例を説明する。図1は、本実施例
の平面図であって、先羽根群と後羽根群による露光走行
の完了状態を示している。図2は、本実施例における各
羽根群の支持構成を説明するための平面図である。図3
乃至図5は、夫々本実施例の平面図であって、図1の状
態からの作動状態を説明するためのものであり、図6は
図5のA−A線断面図である。
施例の構成を説明する。尚、図1は、図4及び図5と同
様に、一部の構成を断面で示しており、また図2は、図
1においてシャッタ地板1の表面側(カメラのレンズ
側)に取り付けられている各部品を取り外した状態を示
している。更に、図1においては先羽根群の駆動・制御
構成のみを示し、後羽根群の駆動・制御構成を示してい
ないが、周知のように両羽根群の駆動・制御構成は形状
に差こそあれ殆ど同じであるため、図面が複雑にならな
いように省略したものである。従って、本発明は、後羽
根群の駆動・制御構成にも適用することが可能である。
同じ理由によって、図3乃至図5においても、後羽根群
の駆動・制御構成を省略している。
かに、二つの円弧状の孔1b,1cと孔1dを有してい
る。そして、円弧状の孔1b,1cの下方端には、ブチ
ルゴム等の弾性材料からなる周知の緩衝部材2,3が嵌
め込まれている。また、シャッタ地板1の表面側には、
軸1e,1f,1g,1h,1i,1jが立設されてい
る。図6に示すように、シャッタ地板1には、該地板と
略平行になるようにして取付板(上板とも称されること
がある)4が固定されており、その表面側(カメラのレ
ンズ側)にプリント配線板5が取り付けられている。そ
して、上記した軸のうち軸1e,1f,1gの先端は、
取付板4とプリント配線板5に形成されている孔に嵌合
している。
が回転可能に取り付けられ、軸1fには同じようにして
図示していない後羽根駆動部材が取り付けられている。
そして、先羽根駆動部材6には、軸1eに回転可能に嵌
合する円筒部6a,駆動ピン6b,取付部6c,被押動
部6d,ばね掛け部6eが一体成形にて設けられてい
る。このうち、駆動ピン6bは、孔1bを貫通し、周知
のようにシャッタ地板1の背面側で、先羽根群の主アー
ム7に形成された孔7aに嵌合している。図示していな
い後羽根駆動部材も、同じようにして円筒部,駆動ピ
ン,取付部,被押動部,ばね掛け部を有していて、その
うち駆動ピンは、孔1cを貫通し、後羽根群の主アーム
8に形成された孔8aに嵌合している。更に、図6に示
すように、軸1eにはラチェット歯車9が回転可能に取
り付けられており、取付板4に設けられた図示していな
い周知のラチェット爪によって一方方向への回転を規制
されている。このようなラチェット歯車は、軸1fにも
同様にして取り付けられている。
り付けられている。この鉄片部材10は、後で説明する
電磁石に吸着される鉄片10aと、断面が円形をした鉄
片軸10bとで構成され、鉄片軸10bは取付部6cに
形成された孔に緩く嵌合している。そして、鉄片10a
は図6に示すように被吸着面が長方形をしていて、その
略中間位置で鉄片軸10bの一端に一体化されている。
鉄片軸10bの他端には鍔部10cが形成されていて、
鉄片部材10が取付部6cから抜け落ちないようになっ
ている。更に、被押動部6dは、この図1からも分かる
ように、先羽根駆動部材6の背面側において、板厚が変
わる段差部に設けられており、その端縁はカム形状に形
成されている。そして、これらの構成は、図示していな
い後羽根駆動部材についても略同じである。
のように駆動ばね11が緩く巻装されている。この駆動
ばね11は、一端をばね掛け部6eに、また他端をラチ
ェット歯車9に設けられた図示していないばね掛け部に
掛けており、駆動部材6を時計方向へ回転させるように
付勢している。そして、この駆動ばね11の付勢力はラ
チェット歯車9を回転させることによって調整できるよ
うになっている。また、押さえばね12は、捩じりコイ
ルばねであって、駆動ばね11と同心的に巻かれ、その
一端が軸1hに掛けられ、他端は環状をして鉄片軸10
bに緩く巻かれている。そして、この押さえばね12
は、反時計方向への付勢力を有しているため、図1にお
いては鉄片部材10の鍔部10cが、取付部6cに接触
させられている。同様にして、図示していない後羽根駆
動部材にも別の駆動ばねと押さえばねが掛けられてい
る。図2に示されている軸1iは、その押さえばねのば
ね掛け用の軸であり、上記した軸1hに相当するもので
ある。
13が回転可能に取り付けられている。このセット部材
13には、軸1gに嵌合する円筒部13a、二つの押動
部13b,13c、表面側の突起部13d、背面側の突
起部13e、及び当接部13fが、一体成形にて設けら
れている。このうち、押動部13bは先羽根駆動部材6
の被押動部6dに、また押動部13cは後羽根駆動部材
の被押動部に、接触し得るようになっており、夫々の端
縁はカム形状に形成されている。また、突起部13d,
当接部13fは、カメラ本体側の部材によって操作され
るためのものである。更に、突起部13eは、シャッタ
地板1の孔1dに嵌入し、セット部材13の回転が、図
面上、孔1dの上下端で規制されるようになっている。
そして、このセット部材13は、軸1jと突起部13d
とに掛けたばね14によって、反時計方向へ回転するよ
うに付勢されており、図1はその反時計方向への回転を
孔1dの下端で規制されている状態を示している。
うに、電磁石15が周知の適宜な方法で取り付けられて
いる。そして、この電磁石15は、略U字形をしていて
図6に示すように二つの磁極部(図1においてはシャッ
タ地板1に対して二つの磁極部が垂直方向に配列される
ようにして取り付けられている)を有する鉄芯部材15
aと、そのうちの一つの磁極部に嵌装されたコイルボビ
ン15bとで構成されており、夫々の磁極部の先端面
(図1において右下方の端面)が鉄片部材10を吸着す
るための吸着面となっている。言うまでもないことであ
るが、上記した取付板4には、同様な構成のもう一つの
電磁石が後羽根駆動部材の鉄片部材に対応して取り付け
られている。
び図2は、先羽根群と後羽根群による露光走行の完了状
態を示している。従って、この状態においては、先羽根
群を構成する4枚の羽根は重畳されて開口部1aの下方
位置に格納され、また後羽根群を構成する4枚の羽根は
展開されて開口部1aを覆っている。また、上記したよ
うに、押さえばね12によって、鉄片部材10は鍔部1
0cが取付部6cに接触させられている。撮影が行わ
れ、このような露光走行の完了状態になると、フィルム
の巻き上げに連動してシャッタのセット作動が行われ
る。そして、そのセット作動は、カメラ本体側の部材が
突起部13dを押し、ばね14の力に抗してセット部材
13を時計方向へ回転することによって行われる。
によって、先ず、押動部13bが被押動部6dを押し
て、先羽根駆動部材6を反時計方向へ回転させる。そし
て、先羽根群のスリット形成羽根が後羽根群のスリット
形成羽根と所定量だけ重合した後、押動部13cが後羽
根駆動部材の被押動部を押して該駆動部材を反時計方向
へ回転させ、以後、両駆動部材を同時に回転させて、先
羽根群を展開させ、後羽根群を重畳させていく。その
後、鉄片部材10(鉄片10a)の被吸着面が、電磁石
15(鉄芯部材15a)の吸着面に接触するが、そのと
き、図示していない後羽根駆動部材に取り付けられた鉄
片部材の被吸着面は、未だ、もう一つの電磁石の吸着面
に接触していない。
根駆動部材6を更に反時計方向へ回転させる。このと
き、鉄片部材10は移動できないから、取付部6cと鍔
部10cとの接触が離れていく。また、このときには押
さえばね12を緊張させず駆動ばね11を緊張させるだ
けであるから、セット作動に必要な力量は従来のように
その時点から急激に増加させるようなことがない。更
に、このときのトルク値を後述する衝撃に耐える値に設
定すればよいことになる。他方、先羽根駆動部材6に続
いて後羽根駆動部材に取り付けられた鉄片部材の被吸着
面も、もう一つの電磁石の吸着面に接触し、該駆動部材
の取付部と鉄片部材の鍔部が離れていく。このようにし
て、各鉄片部材の被吸着面が各電磁石の吸着面に完全に
接触した後、セット部材13の回転が停止され、セット
作動が完了する。図3は、そのようなセット作動の完了
状態を示している。そして、この状態は次の撮影が行わ
れるまで続くことになる。尚、この図3は、鉄片部材1
0の取付け構成部を断面せずに示している。
シャッタボタンが押されると、先ず、電磁石15(コイ
ルボビン15b)に通電され、鉄片部材10が鉄芯部材
15aに磁気的に吸着保持される。同時に、もう一つの
電磁石にも通電され、後羽根駆動部材の鉄片部材が吸着
保持される。その後、カメラ本体側の部材が作動して突
起部13dへの押圧力を解いていく。尚、カメラ本体側
の部材は、図の表面側の空間位置を支点にし、振り子の
ようにして図の上下方向へ運動するようになっており、
セット部材13に対する操作部はその先端位置に設けら
れている。そして、その操作部は、上記の押圧力の解除
に伴い、セット部材13がばね14の力によって直ちに
追従した場合には、当接部13fに当接することがない
が、セット部材13が何らかの理由によって直ちに追従
しない場合には、上記操作部の作動軌跡内に留まってい
る当接部13fを僅かに上方へ叩くことになる。このよ
うにして、いずれの場合にもセット部材13は反時計方
向へ回転する。
セット部材13の押動部13cが、後羽根駆動部材の被
押動部から離れ、次に、押動部13bが先羽根駆動部材
6の被押動部6dから回転方向へ離れる。その離れる瞬
間の状態が図4に示されている。このとき、図面上では
先羽根駆動部材6の取付部6cが鉄片軸10bの鍔部1
0cに接触している。しかし、量産品を製作する場合に
は、取付部6cが鍔部10cに当接するとき、被押動部
6dと押動部13bとの接触状態が必ず得られているよ
うにすることは、量産技術上なかなか難しい。このよう
な状態が得られているようにするためには、理論的に
は、押動部13bのカム形状部を長く形成するか、セッ
ト部材13の復帰速度を遅くすれば良いことであるが、
前者の場合には、部品が大きくなり且つカメラ側の部材
によるセット部材13のセットストロークを大きく設定
しなければならないという問題が生じてしまい、後者の
場合には、羽根群の露光走行の開始時機が遅くなってし
まうのいう問題を生じてしまう。
ら回転方向へ離れた直後に、取付部6cが鉄片軸10b
の鍔部10cに当接するような製品もでてくる。しか
も、この当接は、強力な駆動ばね11の力によって行わ
れ、その当接による衝撃力は鉄片部材10を電磁石15
から離反させるように作用する。また、これと同じよう
なことは、セット部材13が図4の位置に達するまでの
間にも起こり得る。例えば、押動部13bのカム形状が
比較的急峻であって且つセット部材13の回転が早いよ
うな場合である。そして、いずれの場合にも、上記した
衝撃力だけでなくカメラ本体側の部材の復帰に伴う種々
の振動が加わることもある。
撃力に耐える吸着力を電磁石15に付与しなければなら
ないが、本実施例においては、押さえばね12が鉄片部
材10を電磁石15に接触する方向に付勢しているの
で、従来例の場合よりも衝撃力による影響を格段に緩和
させ、電磁石15による吸着をより確実にすることが可
能となり、反面、その分だけ吸着力を弱く設定すること
が可能となる。しかも、その設定に際しては、従来のよ
うに、駆動部材と鉄片部材の間に介在しており、駆動部
材の付勢力としても作用するようにしているばねの力を
考慮する必要がなく、駆動ばね11の力のみを考慮すれ
ばよいことになる。従って、消費電力を節約することが
可能となる。そして、このように、先羽根駆動部材6の
取付部6cが鉄片軸10bの鍔部10cに接触した図4
の状態が、先羽根駆動部材6の露光作動の待機状態であ
る。他方、この段階においては、図示していない後羽根
駆動部も、このような待機状態にあり、その後、セット
部材13は初期位置へ復帰して停止する。その状態が図
5に示されている。
制御回路からの信号によって先羽根用の電磁石15に対
する通電が断たれると、先羽根駆動部材6は強力な駆動
ばね11の駆動力によって急速に時計方向へ回転する。
そのため、それまで展開して開口部1aを覆っていた先
羽根群は、駆動ピン6bによって作動され、羽根相互の
重なりを深めつつ開口部1aを開放し、下方に走行して
いく。そして、最後に、駆動ピン6bが緩衝部材2に衝
突することによって、バウンドを吸収され、停止する。
このようにして先羽根駆動部材6が露光走行を開始して
から所定時間経過すると、後羽根用の電磁石に対する通
電が断たれる。その結果、後羽根駆動部材は時計方向へ
回転され、開口部1aの上方位置に格納されていた後羽
根群が展開して開口部1aを閉じていく。そして、最後
に、駆動ピンが緩衝部材3に衝突することによって、後
羽根群のバウンドが吸収され、停止する。図1は、その
ときの状態を示している。
を捩じりコイルばねとし、駆動ばね11と同心的に、即
ち駆動部材6の回転軸1eと同心的に配置しているが、
これは、鉄片部材10に対する付勢力が、電磁石15に
対して接触方向へ作用するように、即ち吸着面に対して
垂直に作用するようにするためであり、それによってセ
ット時に鉄片部材10の被吸着面を電磁石15の吸着面
に正しく対向させた状態で接触させ接触面間の磨耗を防
止し、且つレリーズ時に上記した衝撃力がどのように偏
って加わっても、それらに平均して対応できるようにす
るためである。しかしながら、本発明は、このように配
置したものに限定されるものではない。また、本実施例
においては、環状をした押さえばね12の端部が鉄片部
材10の鉄片10aを押すようにしているが、該端部に
よって鍔部10cを押すようにしても構わない。その場
合、鍔部10cに対する該端部の取り付け方は種々考え
られ、また、それに応じて該端部の形状も環状ではな
く、種々の形状が考えられる。
1を用いて説明する。但し、本実施例の構成は、第1実
施例と殆ど同じであって、実質的には押さえばね12の
形状が異なるだけであるから、各部品,部位の符号につ
いては第1実施例と同じ符号を用いることとし、重複を
避けるために異なる点のみを説明する。また、作動につ
いても基本的には同じであるため、重複を避けるため簡
単に説明をすることにする。
施例と異なるのは、実質的には押さえばね12の形状が
異なる点である。それによって先羽根駆動部材6の形状
も一部変わっているが、それは押さえばね12の組み付
けに対して配慮しているだけであり、そのほかの意味は
特にない。第1実施例の場合には、鉄片部材10を電磁
石15に押し付けている押さえばね12の端部が環状を
していたのに対して、本実施例においては、その端部の
全体形状が小径部から大径部まで概ね円錐台となるよう
に巻かれ、この端部だけで圧縮ばねを構成している。そ
して、その小径部が鉄片部材10の鉄片10aに接触
し、大径部は取付部6cに形成されている孔の奥部周壁
に接するようになっている。
単に説明する。また、後羽根駆動・制御側の各部材につ
いては原則として説明を省くことにする。図7は、露光
走行の完了状態を示しており、この状態においては、押
さえばね12の付勢力によって、鉄片部材10の鍔部1
0cが取付部6cに接触させられている。フィルムの巻
き上げに連動してカメラ本体側の部材がセット部材13
を時計方向へ回転させると、押動部13bが被押動部6
dを押して、先羽根駆動部材6を反時計方向へ回転さ
せ、やがて鉄片部材10(鉄片10a)の被吸着面が、
電磁石15(鉄芯部材15a)の吸着面に接触する。そ
して、この接触は、そこまでの作動がどのような姿勢で
行われても、また、どのような振動を受けても、押さえ
ばね12の端部の形状によって、取付部6cに対する鉄
片部材10の相対位置関係を変えることがないことか
ら、吸着面と被吸着面とは略理想的な対向関係で行われ
る。
根駆動部材6を更に反時計方向へ回転させる。このと
き、鉄片部材10は移動できないから、取付部6cと鍔
部10cとの接触が離れてゆき、押さえばね12の端部
に円錐台状に形成されたばね部が圧縮されてゆく。その
後、セット部材13の回転が停止され、図8の状態でセ
ット作動が完了する。カメラのレリーズにより、電磁石
15(コイルボビン15b)に通電され、鉄片部材10
が吸着保持された後、カメラ本体側の部材が作動する
と、それに追従してセット部材13が反時計方向へ回転
を始める。セット部材13の押動部13bが先羽根駆動
部材6の被押動部6dから回転方向へ離れる瞬間の状態
が図9に示されている。
6dから回転方向へ離れた直後に、取付部6cが鉄片軸
10bの鍔部10cに当接するようなことがあるが、本
実施例の場合には、この当接には、駆動ばね11の力
と、上記した円錐台状のばね部の復元力が作用する。し
かしながら、本実施例においては、第1実施例の場合と
同じように、押さえばね12に、鉄片部材10を電磁石
15へ接触させる方向への付勢力が働いているので、従
来例の場合よりも衝撃力による影響を緩和させることが
でき、鉄片部材10の吸着保持をより確実にすることが
可能となる。また、その反面、吸着力を弱く設定するこ
とが可能となり、消費電力を節約することが可能とな
る。その後、セット部材13は初期位置へ復帰して停止
する。その状態が図10に示されている。そして、その
後の露光作動は第1実施例の場合と同じであり、その完
了状態は図7に示したようになる。
ばね12に円錐台状のばね部を形成した分だけ第1実施
例の場合よりも衝撃力の吸収効果の点で劣るが、従来例
のものよりは充分に優れたものである。また、本実施例
は、駆動部材6が露光作動完了時において上記の衝撃よ
りも格段に大きな衝撃を受けた場合にも、上記の円錐台
のばね形状によって取付部6cと鉄片部材10との相対
関係を変えることがないから、常に、理想的な同じ条件
で鉄片部材10を電磁石に接触させることができる利点
(実公平6−26898号公報参照)があり、その面で
は第1実施例の場合よりも有利である。しかも、上記の
実公平6−26898号公報に記載の効果と本発明によ
る効果とを一つのばね部品で得られるようにしている点
で優れている。尚、円錐台状のばね部を円錐状,円筒状
等の形状に巻いた圧縮ばね部としても、本発明の効果は
得られる。
レクトタイプのフォーカルプレンシャッタにおいて、駆
動部材が、露光走行に先立って露光作動開始位置への作
動をし終わるまで、鉄片部材を電磁石に所定の付勢力で
押圧しているばね部材を設けたので、駆動部材が露光作
動開始位置に達して鉄片部材に当接しても、上記の付勢
力によって、鉄片部材を電磁石から離反させるように働
く衝撃力が緩和され、電磁石による鉄片部材の吸着保持
を確実に維持することができる。また、それによって消
費電力を節約するようにすることも可能となる。
走行完了状態を示している。
するための平面図である。
ット作動完了状態を示している。
ット部材の押動部が駆動部材の被押動部から離れようと
している状態を示している。
期位置へ復帰したときの状態を示している。
走行完了状態を示している。
ット作動完了状態を示している。
ット部材の押動部が駆動部材の被押動部から離れようと
している状態を示している。
初期位置へ復帰したときの状態を示している。
Claims (4)
- 【請求項1】 レリーズ時に通電されて吸着力を付与さ
れる電磁石と、被押動部を有していてレリーズ時にセッ
ト位置から駆動ばねによって露光作動開始位置まで作動
し前記電磁石の通電が断たれたとき該駆動ばねによって
更に同方向に作動して羽根群に露光走行を行わせる駆動
部材と、前記電磁石の吸着面に吸着される被吸着面を有
していて前記駆動部材に相対位置関係を変え得るように
して取り付けられており該吸着によって前記駆動部材が
前記露光作動開始位置に保持され得るようにした鉄片部
材と、前記被押動部に係接し得る押動部を有しておりセ
ット時には該押動部が前記被押動部を押し前記被吸着面
が前記吸着面に接触してからは前記鉄片部材との相対位
置を変えつつ前記駆動部材を前記駆動ばねに抗して作動
させレリーズ時には前記電磁石への通電後に初期位置へ
復帰し前記駆動部材に前記露光作動開始位置への作動を
可能にするセット部材と、少なくとも前記駆動部材が前
記露光作動開始位置へ作動し終わるまで前記被吸着面を
前記吸着面に対し略同じ力で押圧しているようにした押
さえばねとを備えていることを特徴とするフォーカルプ
レンシャッタ。 - 【請求項2】 前記押さえばねが捩じりコイルばねであ
って、前記被吸着面を前記吸着面に押圧するための一端
部が前記駆動部材と前記鉄片部材との間に配置され、前
記鉄片部材を付勢しているようにしたことを特徴とする
請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 【請求項3】 前記押さえばねの前記一端部に、前記鉄
片部材の付勢方向とは反対側に、前記駆動部材に接触す
るようにしてコイル状の圧縮ばね部を形成したことを特
徴とする請求項2に記載のフォーカルプレンシャッタ。 - 【請求項4】 前記押さえばねが前記駆動部材の回転軸
と同心的に巻かれた捩じりコイルばねであって、その一
端部が前記被吸着面を前記吸着面に対して押圧し、他端
部が前記駆動部材以外の固定部材に掛けられているよう
にしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載
のフォーカルプレンシャッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12493496A JP3789167B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | フォーカルプレンシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12493496A JP3789167B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | フォーカルプレンシャッタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09304808A true JPH09304808A (ja) | 1997-11-28 |
| JP3789167B2 JP3789167B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=14897792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12493496A Expired - Fee Related JP3789167B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | フォーカルプレンシャッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3789167B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001100271A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-13 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
| JP2002328409A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-15 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
| JP2010008647A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
| US7775728B2 (en) | 2006-03-31 | 2010-08-17 | Nidec Copal Corporation | Focal plane shutter for cameras |
| JP2015143773A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 日本電産コパル株式会社 | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP12493496A patent/JP3789167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001100271A (ja) * | 1999-09-28 | 2001-04-13 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
| JP2002328409A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-15 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
| US7775728B2 (en) | 2006-03-31 | 2010-08-17 | Nidec Copal Corporation | Focal plane shutter for cameras |
| US8277133B2 (en) | 2006-03-31 | 2012-10-02 | Nidec Copal Corporation | Focal plane shutter for cameras |
| JP2010008647A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
| JP2015143773A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 日本電産コパル株式会社 | フォーカルプレンシャッタ及びカメラ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3789167B2 (ja) | 2006-06-21 |
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