JPH09306054A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスク装置

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Publication number
JPH09306054A
JPH09306054A JP8124355A JP12435596A JPH09306054A JP H09306054 A JPH09306054 A JP H09306054A JP 8124355 A JP8124355 A JP 8124355A JP 12435596 A JP12435596 A JP 12435596A JP H09306054 A JPH09306054 A JP H09306054A
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JP
Japan
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light
magneto
optical
optical disk
diffraction grating
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Application number
JP8124355A
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English (en)
Inventor
Toru Sasaki
徹 佐々木
Toshimasa Kamisada
利昌 神定
Takeshi Shimano
健 島野
Takeshi Nakao
武司 仲尾
Yasuhiko Muneyoshi
恭彦 宗吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、安価で、高品質な光磁気信号を得る光
ヘッドを提供する。 【解決手段】 半導体レーザ1から出射される光束2を
ビームスプリッタ37、対物レンズ12を介して光磁気
ディスク13の透明基板13a上に形成された記録面1
3bの情報トラックに光スポットとして照射し、反射光
14をビームスプリッタ37の反射面37aで分岐さ
せ、分岐された反射光14の光路上に、回折格子46、
レンズ52、透明基板13aの複屈折性に起因する反射
光14の偏光の乱れを補正する複屈折補正手段58、3
ビームウオラストン64、円柱レンズ65および光検出
器66を配置した構成の検出光学系を設け、一つの光検
出器66にて、回折格子46からの0次回折光によって
フォーカス誤差信号を検出し、回折格子46からの±1
次回折光によってトラッキング誤差信号を検出し、3ビ
ームウオラストン64にて偏光分離された光束から光磁
気信号を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複屈折性を有する
透明なディスク基板上に形成された光磁気ディスクに対
し情報信号の再生または記録再生を行なう光学ヘッドを
具備した光磁気ディスク装置に関し、特に、ディスク基
板の複屈折による反射光束内の偏光分布(位相分布)を
補正し、かつフォーカス誤差信号と、プッシュプル法に
よるトラッキング誤差信号と、差動検出法による情報信
号(光磁気信号)を1つの光検出器で検出する構成、お
よびそれを用いた光磁気ディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を用いた光磁気ディスク装置
用光ヘッドの一例を図8から図13を用いて説明する。
【0003】図8は従来の光ヘッドの構成の一例を示す
概念図である。本光ヘッドはディスク基板の複屈折によ
る反射光束内の偏光分布(位相分布)を補正した光束か
ら差動検出法による光磁気信号を検出する情報信号検出
光学系100と、非点収差法によるフォーカス誤差信号
と、プッシュプル法によるトラッキング誤差信号を検出
するサーボ信号検出光学系101を有する構成である。
以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0004】図8において、レーザ素子である半導体レ
ーザ1から出射された光束2は、コリメートレンズ3に
よって平行光束4となり、ビーム整形プリズム5でレー
ザ光の強度の非等方性を等方性に変換され、反射ミラー
6により進行方向を変えられた後、ビームスプリッタ7
の第1の反射面7aに入射する。第1の反射面7aは、
所定の光透過率および反射率を有しており、入射した光
束は透過光と反射光に2分される。第1の反射面7aの
反射光8は光検出器9で検出され半導体レーザ1から出
射される光束2の光強度が制御される。ビームスプリッ
タ7を透過した光束10は反射ミラー11によって進行
方向を変えられた後、対物レンズ12によって光磁気デ
ィスク13の透明基板13aを透過し磁気光学的記録媒
体13b(以後、記録面13bと記す)に照射される。
【0005】光磁気ディスク13からの反射光14は、
対物レンズ12、反射ミラー11を経てビームスプリッ
タ7の第1の反射面7aで反射され、さらに第2の反射
面7bに向かう。第2の反射面7bは、所定の光透過率
および反射率を有しており、入射した反射光14は反射
光15と透過光15aに2分される。
【0006】反射光15は、集光レンズ17により収束
光18に変換された後、収束光18の光路上に配置され
た複屈折補正手段19を透過することで透明基板13a
の複屈折により生じた偏光の乱れを補正された光束20
となり、検光子21で偏光方向が直交したP偏光22p
とS偏光22sに偏光分離された後、光検出器23に入
射し光磁気信号として検出される。ここで検光子21の
構成および作用の詳細は特開昭64−14756号公報
に記載されている。一方、複屈折補正手段19の作用に
ついて図9、図10、図11を用いて説明する。
【0007】一般に光磁気ディスクの透明基板13aの
材料には、安価で量産性のよいポリカーボネート基板
(以後、PC基板)が使われる。PC基板は複屈折性を
有している。図9に、PC基板の複屈折性を表す屈折率
楕円体(偏光方向による屈折率の分布)24を示す。P
C基板の屈折率楕円体24は、光学軸方向がディスク板
厚方向で異常光の屈折率Neが常光の屈折率Noより小
さい負の1軸異方性媒体として表すことができる(正確
にはディスクの面内における半径方向の屈折率と接線方
向の屈折率が異なる2軸異方性媒体であり、光学軸も板
厚方向と若干ずれている。)。
【0008】半導体レーザ1から出射される光束2が対
物レンズ12より記録面13b上に集光され再び反射す
る際、PC基板13aを収束光が通過するため、反射光
束内に偏光状態の乱れが生じ、結果的に光磁気信号を劣
化させる。そこで、図10に示したように、PC基板1
3aとは光学的異方性が逆符号の複屈折補正手段19を
用いて前記偏光状態の乱れを補正する。すなわちPC基
板13aの屈折率楕円体24は負の1軸異方性に対し
て、複屈折補正手段19の屈折率楕円体25は、光学軸
19b方向が板厚方向で異常光の屈折率Neが常光の屈
折率Noより大きい正の1軸異方性である。よって図1
1に示すように、この複屈折補正手段19(平行平板)
を屈折率楕円体25の光学軸19bが入射光軸18aと
平行となるように収束光18中に設けることにより、透
明基板13aを透過することで与えられる位相差と、複
屈折補正手段19を透過することにより与えられる位相
差は逆位相となり、PC基板13aに収束光が通過する
際生じた反射光14内の偏光状態の乱れを補正すること
ができる。
【0009】次に、ビームスプリッタ7の第2の反射面
7bを透過した透過光15aを用いて非点収差法による
フォーカス誤差信号と、プッシュプル法によるトラッキ
ング誤差信号を検出する構成について説明する。このサ
ーボ信号検出光学系101は回折格子26、集光レンズ
27、円柱レンズ28、光検出器29で構成されてい
る。以下、この構成の作用について図面を用いて説明す
る。なお、この構成の作用については特開平6−162
527号公報に詳細に記載されている。
【0010】回折格子26は、図12に示すように、格
子領域26aと格子領域26bの2つの領域よりなる2
分割回折格子であり、各々の領域には分割線26cに対
して45度の角度を成して対称に回折格子が形成されて
いる。この2分割回折格子26は分割線26cが光磁気
ディスク13の情報トラック(図示せず)の、2分割回
折格子26への投影された像の方向30が一致するよう
に配設される。ここで2分割回折格子26からの0次回
折光、±1次回折光は、集光レンズ27、円柱レンズ2
8を透過し、図13に示す8分割の光検出器29に入射
する。
【0011】図13は光検出器29の受光面の構成の一
例を示した正面図である。
【0012】光検出器29は、中央に4分割された受光
領域29a〜29dを有し、その周囲にそれぞれ独立し
た受光領域29e〜29hを有している。
【0013】2分割回折格子26の2つの格子領域26
a,26bの0次回折光、すなわち、直接透過光は、集
光レンズ27、円柱レンズ28を通過し光検出器29の
4分割の受光領域29a〜29dに光スポット31とし
て入射する。従って、(29a+29c)−(29b+
29d)の出力より、非点収差法によるフォーカス誤差
信号を得ることができる。
【0014】一方、格子領域26aで回折された±1次
回折光は、それぞれ光検出器29の受光領域29f、2
9hに光スポット32,光スポット33として入射す
る。格子領域26bで回折された±1次回折光は、それ
ぞれ光検出器29の受光領域29e、29gに光スポッ
ト34,光スポット35として入射する。従って、(2
9f+29h)−(29e+29g)の出力により、プ
ッシュプル法によるトラッキング誤差信号を得ることが
できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
光磁気ディスク装置における光学ヘッド(図8)では、
ディスク基板の複屈折による反射光束内の偏光分布(位
相分布)を補正した光束から差動検出法による光磁気信
号を検出する情報信号検出光学系100と、非点収差法
によるフォーカス誤差信号と、プッシュプル法によるト
ラッキング誤差信号を検出するサーボ信号検出光学系1
01が分離した構成である。よって各信号を精度よく検
出することはできるものの部品点数が多くなるといった
技術的課題があった。
【0016】本発明の目的は、ディスク基板の複屈折の
影響を補正した品質の良い光磁気信号と、フォーカス誤
差信号と、プッシュプル法によるトラッキング誤差信号
を一つの光検出器で検出することが可能な光学ヘッドを
具備した光磁気ディスク装置を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、部品点数の削減によ
って、小型化および低価格化を実現することが可能な光
磁気ディスク装置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、検出光学系の調整作
業を簡略化することが可能な光磁気ディスク装置を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気ディスク
装置は、光磁気ディスクにレーザ光束等の光スポットを
照射する際に発生する反射光束より光磁気信号等の情報
信号を検出する光学ヘッドにおいて、反射光束が入射す
る検出光学系は、回折格子および光磁気ディスクの透明
基板の複屈折性を補正する複屈折補正手段の少なくとも
一方と、反射光束を偏光分離する検光子とを備えた構成
とし、一つの検出光学系にて、光磁気ディスクに照射さ
れる光スポットのフォーカス誤差信号、およびトラッキ
ング誤差信号さらには、検光子により偏光分離された光
束からの情報信号、の検出を行う構成としたものであ
る。より具体的には、複屈折補正手段と検光子は、検出
光学系における反射光束の収束光中に設ける構成とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態である光磁気ディスク装置の構成の一例を示す
概念図である。
【0022】図1において、レーザ素子である半導体レ
ーザ1(半導体レーザのノイズを低減するための高周波
重畳回路1a付き)から出射された光束2は、コリメー
トレンズ3によって平行光束4となり、ビーム整形プリ
ズム5によりレーザ光の強度の非等方性を補正されて、
等方性の平行光束36に変換される。
【0023】ビーム整形プリズム5から出射する平行光
束36は、ビームスプリッタ37の全反射面37bで光
路を90度変更され反射面37aに入射する。反射面3
7aは、P偏光とS偏光とで反射率および透過率が異な
り、たとえばP偏光透過率Tp≒0.7,P偏光反射率R
p≒0.3,S偏光透過率Ts≒0,S偏光反射率Rs≒
1の偏光特性を有する。反射面37aに入射した平行光
束36(P偏光)は透過光38と反射光39に2分され
る。
【0024】このうち反射光39は開口を有する遮光部
材40(本実施の形態では円形開口、図示せず)に入射
し、開口部を透過した光束41が光検出器42に入射す
る。また光検出器42は迷光対策(入射面において反射
される必要とされない光、すなわち迷光を半導体レー
ザ、他の光検出器内に入射させないようにする対策)と
して光束41に対して傾斜して配置されている。なお、
遮光部材40は必ずしも必要でなく反射光39の光束を
直接、光検出器42に導いてもよいし、レンズ等を用い
た構成でもよい。なお光検出器42にて検出される光束
41の光量の情報を用いたフィードバック制御により、
半導体レーザ1から出射される光束2の光強度が制御さ
れる。この光束2の光強度の制御技術については本実施
の形態と本質的に関係無いので説明は省略する。
【0025】一方、上記ビームスプリッタ37の反射面
37aを透過した透過光38の光束は反射ミラー11に
よって進行方向を変えられた後、対物レンズ12によっ
てディスク回転系43(スピンドルモータ等)に装着さ
れた光磁気ディスク13の透明基板13aを経て記録面
13bに照射される。なお本実施の形態の光学ヘッド
は、反射ミラー11、対物レンズ12、および対物レン
ズ12をフォーカス方向(図におけるZ軸)とディスク
半径方向(図におけるY軸)の2軸に対物レンズ位置を
駆動する2次元アクチュエータ44と、それらを搭載す
るキャリッジ45のみを、図示しないアクセス系(機構
系および制御系)を用いて光磁気ディスク13のアクセ
ス方向(図におけるY軸)に内周位置から外周位置まで
移動させる構成とし、他の光学部品等は固定(以後、こ
の光学系を固定光学系と記す)する分離型光ヘッドであ
る。
【0026】光磁気ディスク13からの反射光14は、
対物レンズ12、反射ミラー11を経てビームスプリッ
タ37の反射面37aで反射され、平行光束16として
回折格子46に向かう。
【0027】図2に、本実施の形態における回折格子4
6の構成の一例を示した正面図を示す。回折格子46
は、格子を有していない帯状の平坦領域46aと、その
平坦領域46aを挾んで分割線46dに対して略18度
の角度を成して対称に回折格子が形成された格子領域4
6b,46cを有している。この回折格子46は分割線
46dが光磁気ディスク13の情報トラック(図示せ
ず)の、回折格子46へ投影された像の方向30が一致
するように配設される。また回折格子46の直接透過光
の透過率は、回折格子46の格子の内中央の平坦領域4
6aが高く(本実施の形態ではほぼ1.0)、2つの格子
領域46b,46cは低い(本実施の形態ではほぼ0.
5)。よって、結果的に直接透過光は光磁気ディスク1
3の情報トッラクでの0次回折光と±1次回折光が干渉
する部分の強度が低下するため、フォーカス誤差信号へ
のトラック横断信号の混入を低減できる長所がある。こ
れについても本発明と本質的に関係無いのでここでの詳
細説明は省略する。
【0028】回折格子46の平坦領域46a、格子領域
46b,46cからの0次回折光である光束47、格子
領域46bの±1次回折光である光束48、光束49、
格子領域46cの±1次回折光である光束50、光束5
1の各々は(図1では光束47のみ図示)、それぞれ、
集光レンズ52で収束光53、54、55、56、57
(図1では0次回折光に対応した収束光53のみ図示)
となり、複屈折補正手段58を透過することで透明基板
13aにより生じた反射光14内の位相差が補正された
光束59、60、61、62、63(図1では、0次回
折光に対応した光束59のみ図示)となる。本実施の形
態の光学ヘッドに用いられている複屈折補正手段58
は、正の一軸異方性媒体(たとえば、ルチル(T
i 2)) からなる平行平板で構成されている。そして光
束59〜63は、差動検出用の検光子である3ビームウ
オラストン64に入射する。
【0029】図3に3ビームウオラストン64の作用の
概略を示す。3ビームウオラストン64は、複屈折媒体
のプリズム64aとプリズム64bを組み合わせたもの
である。入射光束59〜63は、3つの光束群59a〜
63a,59b〜63b,59c〜63cに分離され
る。直進する光束群59a〜63aはP偏光成分とS偏
光成分の両方を含み、分岐される光束群59b〜63b
はP偏光成分より成り、分岐される光束群59c〜63
cはS偏光成分よりなる。
【0030】3ビームウオラストン64で分離された3
つの光束群59a〜63a,59b〜63b,59c〜
63cは円柱レンズ65で非点収差が与えられた後、1
0分割の光検出器66に入射する。
【0031】図4は光検出器66の構成を詳細に示した
正面図である。
【0032】光検出器66は、中央に4分割された受光
領域66a〜66dを有し、その周囲にそれぞれ独立し
た6つの受光領域66e〜66jを有している。
【0033】光検出器66の4分割の受光領域66a〜
66dには、回折格子46の中央部の平坦領域46aの
透過光と2つの格子領域46b,46cの0次回折光か
らなる光束47で、3ビームウオラストン64で分離さ
れた光束59aが光スポット67として入射する。従っ
て、(66a+66c)−(66b+66d)の出力に
より、非点収差法によるフォーカス誤差信号を得ること
ができる。
【0034】格子領域46bで回折された±1次回折光
48、49で、3ビームウオラストン64で分離された
光束60a,61aは、それぞれ光検出器66の受光領
域66f、66hに光スポット68,69として入射す
る。格子領域46cで回折された±1次回折光50,5
1で、3ビームウオラストン64で分離された光束62
a,63aは、それぞれ光検出器66の受光領域66
e、66gに光スポット70,71として入射する。従
って、(66f+66h)−(66e+66g)の出力
により、プッシュプル法によるトラッキング誤差信号を
得ることができる。またトラッキング誤差信号はこのと
き受光領域66hと66gの入射光強度信号の差、また
は受光領域66eと66fの入射光強度信号の差からも
得られる。
【0035】同じように、回折格子46の0次回折光4
7と±1次回折光48〜51で、3ビームウオラストン
64で分離された光束群59b〜63b(P偏光)は全
て受光領域66iに光スポット72〜76として入射す
る。また回折格子46の0次回折光47と±1次回折光
48〜51で、3ビームウオラストン64で分離された
光束群59c〜63c(S偏光)は全て受光領域66j
に光スポット77〜81として入射する。よって(66
i−66j)の出力より光磁気信号を再生し、(66i
+66j)の出力よりプリフォーマット(凹凸ピット)
された信号を再生できる。
【0036】以上、本実施の形態の光ヘッドによれば、
光磁気信号と、フォーカス誤差信号と、プッシュプル法
によるトラッキング誤差信号を一つの光検出器66で検
出することができる。また本実施の形態の光ヘッドで得
られる光磁気信号は、収束光中に設けられた複屈折補正
手段58により、ディスク基板の複屈折の影響を補正し
た後差動検出により得ているので品質の良い信号を得る
ことができる。さらにプッシュプル法によるトラッキン
グ誤差信号の検出は、回折格子46において平行光束1
6の格子領域46bと格子領域46cを通過する部分の
強度を比較して行うが、回折格子46の位置では反射光
14の直径は対物レンズ12の瞳の径と等しく、たとえ
ば約3mmの大きさがあるので平行光束16の位置ずれ
に対してもトラッキング信号に発生するオフセットの量
は小さく、トラッキング誤差信号を精度よく検出するこ
とができる。なお、本実施の形態の光ヘッドにおいて、
3ビームウオラストン64の位置は円柱レンズ65と光
検出器66の間に設けてもよい。
【0037】また本実施の形態の光ヘッドは、集光レン
ズ52と複屈折補正手段58と3ビームウオラストン6
4さらに円柱レンズ65が一個の鏡筒200に納められ
ており、部品の位置決めの点で安定で精度がよい。
【0038】ところで、本実施の形態の光ヘッドにおい
て用いたトラッキング誤差信号用の回折格子46は、図
2に例示したような形状の格子領域46bと格子領域4
6cを備えた構成に限るものではない。たとえば、図5
に示すように、情報信号(光磁気信号、プリフォーマッ
ト信号)への隣接トラックからの不要な漏れ込み(クロ
ストーク信号)を低減するために、格子領域82b,格
子領域82cとした回折格子82でもよい。すなわち回
折格子82に入射する平行光束16の光束径Dに対して
格子領域82b,格子領域82cの情報トラック接線方
向の幅Gが狭く(D>G)なっている。なお図5におい
て82aは格子の無い平坦領域、82dは2つの格子領
域82b,格子領域82cの分割線であり、図2と同じ
記号を付したものは同じことを示す。以下に、この図5
の回折格子82を用いたクロストーク低減方法に関して
説明する。なお前述の図2の回折格子46に代えて回折
格子82を、図1に示される光ヘッドに設けた場合の光
束の回折および3ビームウオラストン64での偏光分離
等による作用は同じなので説明は省略する。図6にこの
回折格子82を用いた構成における光検出器83の受光
面の形状の一例を示す。光検出器83の中央の4分割の
受光領域83a〜83dから(83a+83c)−(8
3b+83d)の出力により、非点収差法によるフォー
カス誤差信号を得ることができ、受光領域83f、受光
領域83h、受光領域83e、受光領域83gから(8
3f+83h)−(83e+83g)の出力により、プ
ッシュプル法によるトラッキング誤差信号を得ることが
できる。この過程は回折格子46の場合と同じである。
【0039】本構成では光検出器83の受光領域83i
には回折格子82の0次回折光47で3ビームウオラス
トン64で分離されたP偏光である光束59bが入射
し、受光領域83jには回折格子82の0次回折光47
で3ビームウオラストン64で分離された光束59cが
入射する。この構成では、平行光束16における情報信
号(光磁気信号、プリフォーマット信号)への隣接トラ
ックからの不要な漏れ込み成分(クロストーク信号)を
回折格子の格子領域82bと格子領域82cにより回折
させているため、(83i−83j)の出力より得られ
る光磁気信号と、(83i+83j)の出力より得られ
るプリフォーマット(凹凸ピット)された信号は、クロ
ストーク成分が低減された良好な信号となる。
【0040】以上説明したように、本実施の形態の光磁
気ディスク装置によれば、光磁気ディスク13の、複屈
折性を有する透明基板13a上に形成された磁気光学的
情報記録媒体からなる記録面13bに対し情報信号の再
生または記録再生を行なう光ヘッドにおいて、回折格子
46(回折格子82)、集光レンズ52、複屈折補正手
段58、検光子64、円柱レンズ65および光検出器6
6を、ビームスプリッタ37にて分離された光磁気ディ
スク13から反射光14の平行光束16の光路上に配置
して単一の検出光学系を構成し、透明基板13aの複屈
折による反射光束内の偏光分布(位相分布)を補正し、
かつ非点収差法によるフォーカス誤差信号と、プッシュ
プル法によるトラッキング誤差信号と、差動検出法によ
る情報信号(光磁気信号)を1つの光検出器66で検出
するので、検出光学系等の部品点数が減少し、安価で性
能が良く、かつ光学系の調整作業の容易な光ヘッドを得
ることができる。
【0041】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態である光磁気ディスク装置について図面を用い
て説明する。図7は本発明の第2の実施の形態である光
磁気ディスク装置における光学ヘッドの構成の一例を示
す概念図である。
【0042】図7において、光源である半導体レーザ1
(半導体レーザのノイズを低減するための高周波重畳回
路1a付き)から出射されて発散する光束2は、レンズ
84によって半導体レーザ1の発散角θ1を発散角θ2
に減少された発散光束85に変換される。発散光束85
は、ビームスプリッタ86の全反射面86bで光路を9
0度変更され、反射面86aに入射する。反射面86a
は、P偏光とS偏光とで反射率および透過率が異なり、
たとえばP偏光透過率Tp≒0.75,P偏光反射率Rp
≒0.25,S偏光透過率Ts≒0,S偏光反射率Rs≒
1の偏光特性を有する。反射面86aに入射した発散光
束85(P偏光)は透過光87aと反射光87bに2分
される。
【0043】このうち反射光87aはレンズ88により
光検出器89に集光される。光検出器89を用いて半導
体レーザ1から出射される光束2の光強度が制御され
る。
【0044】一方、上記ビームスプリッタ86の反射面
86aを透過した発散光束85(透過光87b)はレン
ズ90で平行光束91に変換され反射ミラー11によっ
て進行方向を変えられた後、対物レンズ12によってデ
ィスク回転系43(スピンドルモータ等)に装着された
光磁気ディスク13の透明基板13aを経て記録面13
bに照射される。
【0045】光磁気ディスク13からの反射光14(発
散光)は、対物レンズ12により平行光束92に変換さ
れ、反射ミラー11を経てレンズ90で収束光束93と
されビームスプリッタ86の反射面86aで反射しビー
ムスプリッタ86を出射する。そして収束光束93は、
複屈折補正手段58を透過することで透明基板13aに
より生じた当該収束光束93内の位相差が補正された光
束94となる。
【0046】そして、検光子である3ビームウオラスト
ン64で3つの光束に分離された後、回折格子46を経
て光検出器66に到達する。この図7の構成ではビーム
スプリッタ86から光検出器66までの距離を短くする
ことができるという利点がある。
【0047】なお、この構成において、複屈折補正手段
58、または3ビームウオラストン64をビームスプリ
ッタ86の光検出器66側の面に一体化してもよい。
【0048】さらに、無限系の対物レンズ12を有限系
の対物レンズにすることで、レンズ90(さらにはレン
ズ84)を削除した構成でもよい。
【0049】以上の第2の実施の形態の光ヘッドの構成
は、半導体レーザ1から出射した光束2がビームスプリ
ッタ86の反射面86aを透過する構成であるが、反射
面86aの偏光特性を、たとえばP偏光透過率Tp≒
1,P偏光反射率Rp≒0,S偏光透過率Ts≒0.2,
S偏光反射率Rs≒0.8とし、さらに、半導体レーザ1
およびレンズ84からなる光源側の構成と、複屈折補正
手段58、3ビームウオラストン64、回折格子46、
円柱レンズ65、光検出器66からなる検出光学系の構
成の位置を入れ換えて、半導体レーザ1から出射した光
束2が反射面86aで反射し、対物レンズ12を介して
光磁気ディスク13に導かれ、光磁気ディスク13から
発生する反射光束は、反射面86aを透過して全反射面
86bに至り、検出光学系に導かれる構成としてもよ
い。
【0050】この場合には、ビームスプリッタ86の反
射面86aを経て光磁気ディスク13に照射されるレー
ザ光束は、S偏光となり、振動方向は、記録面13bに
設けられた図示しない情報トラックの長手方向となるの
で、隣接トラックからの情報信号の漏れ込み、すなわち
クロストーク信号が減少し、当該情報トラックの間隔の
狭小化を容易に達成することができる。
【0051】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0052】たとえば、上述の各実施の形態では、いず
れも、光磁気ディスク13を構成する透明基板13aが
複屈折性を有することを前提とし、これを補正するため
に、複屈折補正手段58を設けた構成としているが、透
明基板13aとして、たとえばアモルファス・ポリ・オ
レフィン(APO)等のような複屈折性が無いか、ある
いは極めて小さい材料を用いて透明基板13aを構成す
る場合には、複屈折補正手段58を省略することができ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明の光磁気ディスク装置によれば、
ディスク基板の複屈折の影響を補正した品質の良い光磁
気信号と、フォーカス誤差信号と、プッシュプル法によ
るトラッキング誤差信号を一つの光検出器で検出するこ
とができる、という効果が得られる。
【0054】また、部品点数の削減によって、小型化お
よび低価格化を実現することができる、という効果が得
られる。
【0055】また、検出光学系の調整作業を簡略化する
ことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光磁気ディス
ク装置の構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である光磁気ディス
ク装置の光ヘッドに備えられた回折格子の構成の一例を
示した正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である光磁気ディス
ク装置の光ヘッドに検光子として備えられた3ビームウ
オラストンの作用の一例を示す概念図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態である光磁気ディス
ク装置の光ヘッドに備えられた光検出器の受光面の構成
の一例を詳細に示した正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態である光磁気ディス
ク装置の光ヘッドに備えられた回折格子の変形例を示す
正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態である光磁気ディス
ク装置の光ヘッドに備えられた光検出器の変形例を示す
正面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態である光磁気ディス
ク装置における光学ヘッドの構成の一例を示す概念図で
ある。
【図8】従来の光磁気ディスク装置における光ヘッドの
構成の一例を示す概念図である。
【図9】PC基板の複屈折性を表す屈折率楕円体の一例
を示す概念図である。
【図10】複屈折補正手段の複屈折性を表す屈折率楕円
体の一例を示す概念図である。
【図11】複屈折補正手段の作用の一例を示す概念図で
ある。
【図12】従来の光磁気ディスク装置における光ヘッド
に備えられた回折格子の構成の一例を示す正面図であ
る。
【図13】従来の光磁気ディスク装置における光ヘッド
に備えられた光検出器の構成の一例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1…半導体レーザ、1a…高周波重畳回路、2…光束、
3…コリメートレンズ、4…平行光束、5…ビーム整形
プリズム、11…反射ミラー、12…対物レンズ、13
…光磁気ディスク、13a…透明基板(PC基板)、1
3b…記録面、14…反射光、16…平行光束、30…
光磁気ディスク上における情報トラックの方向、36…
平行光束、37…ビームスプリッタ、37a…反射面、
37b…全反射面、38…透過光、39…反射光、40
…遮光部材、41…光束、42…光検出器、43…ディ
スク回転系、44…2次元アクチュエータ、45…キャ
リッジ、46…回折格子、46a…平坦領域、46b…
格子領域、46c…格子領域、46d…分割線、52…
集光レンズ、58…複屈折補正手段、64…3ビームウ
オラストン(検光子)、64a,64b…プリズム、6
5…円柱レンズ、66…光検出器、66a〜66d…受
光領域(第1の受光領域)、66e〜66h…受光領域
(第2の受光領域)、66i〜66j…受光領域(第3
の受光領域)、67〜81…光スポット、82…回折格
子、82a…平坦領域、82b…格子領域、82c…格
子領域、83…光検出器、83a〜83d…受光領域
(第1の受光領域)、83e〜83h…受光領域(第2
の受光領域)、83i〜83j…受光領域(第3の受光
領域)、84…レンズ、85…発散光束、86…ビーム
スプリッタ、86a…反射面、86b…全反射面、87
a…反射光、87b…透過光、88…レンズ、89…光
検出器、90…レンズ、91…平行光束、92…平行光
束、93…収束光束、94…位相差が補正された光束、
200…鏡筒。
フロントページの続き (72)発明者 仲尾 武司 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宗吉 恭彦 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に磁気光学的情報記録媒体を
    用いて形成された記録面を有する光磁気ディスクを記録
    媒体とする光磁気ディスク装置であって、 レーザ光束を出射するレーザ素子と、前記レーザ光束を
    集光して、前記光磁気ディスクの前記記録面上に設定さ
    れた情報トラックに光スポットとして照射するととも
    に、前記レーザ光束が前記記録面にて反射されることに
    よって発生する反射光束を集光する対物レンズと、前記
    レーザ素子から出射された前記レーザ光束を前記対物レ
    ンズヘ導くと同時に前記レーザ光束の一部を分離し、か
    つ前記記録面からの前記反射光束を前記レーザ素子と前
    記光磁気ディスクとを結ぶ光路より分離するビームスプ
    リッタと、前記ビームスプリッタにて分離された前記反
    射光束の光路上に配置され、前記反射光束を互いに偏光
    方向が直交する少なくとも2つの偏光光束に分離する検
    光子および前記検光子で偏光分離された前記偏光光束を
    少なくとも検出する光検出器を含む検出光学系とからな
    る光学ヘッドを備え、 前記検出光学系には、回折格子、および光学的異方性を
    有し前記透明基板の複屈折性を補正する複屈折補正手段
    の少なくとも一方を設けたことを特徴とする光磁気ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光磁気ディスク装置にお
    いて、 前記複屈折補正手段は、前記検出光学系における前記検
    光子に至る前記反射光束の収束光中に配置された第1の
    構成、 前記複屈折補正手段は、前記検出光学系に設けられた集
    光レンズと円柱レンズとの間における前記反射光束の収
    束光中に配置された第2の構成、 前記複屈折補正手段は、正の一軸異方性結晶を材質とし
    た平行平板である第3の構成、 前記検光子は、入射光束を3光束に分離する複屈折媒体
    からなるウオラストンプリズムである第4の構成、 前記回折格子は、回折方向または回折角の異なる複数の
    格子領域からなるとともに、前記ビームスプリッタによ
    り分離された前記反射光束を回折し、回折光として出射
    するようにした第5の構成、 前記回折格子は、回折方向または回折角の異なる2つの
    格子領域からなるとともに、前記格子領域の前記情報ト
    ラック方向の幅は前記回折格子に入射する前記反射光束
    の径より狭く、かつ2つの前記格子領域が前記情報トラ
    ックに対応する方向に対してお互いに対称の位置に設け
    られている第6の構成、 の少なくとも一つの構成を備えたことを特徴とする光磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光磁気ディスク
    装置において、 前記光検出器は、その受光面に、前記回折格子における
    0次回折光を検出する第1の受光領域と、±1次回折光
    を検出する第2の受光領域と、前記検光子にて偏光分離
    された光束を検出する第3の受光領域とを備え、 前記第1の受光領域にて受光された前記回折格子からの
    0次回折光より、前記記録面に照射される前記光スポッ
    トのスポット径の大きさに応じたフォーカス誤差信号を
    非点収差法により検出し、 前記第2の受光領域にて受光された前記回折格子からの
    ±1次回折光より、前記記録面に照射される前記光スポ
    ットの前記情報トラックからの位置ずれ量に応じたトラ
    ッキング誤差信号を検出し、 前記検光子により偏光分離され前記第3の受光領域にて
    受光された光束より情報信号を検出することを特徴とす
    る光磁気ディスク装置。
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