JPH09306896A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

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JPH09306896A
JPH09306896A JP31768296A JP31768296A JPH09306896A JP H09306896 A JPH09306896 A JP H09306896A JP 31768296 A JP31768296 A JP 31768296A JP 31768296 A JP31768296 A JP 31768296A JP H09306896 A JPH09306896 A JP H09306896A
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JP
Japan
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electrode
wafer
plasma processing
annular portion
processing apparatus
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Application number
JP31768296A
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English (en)
Inventor
Naritaka Morita
整尚 森田
Toshio Nakanishi
敏雄 中西
Hiroyuki Tanaka
宏幸 田中
Nobuo Okumura
信夫 奥村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハ周縁部19bでの電界補正を向上させ、
ウエハ中央部19aとウエハ周縁部19bとでエッチン
グ形状差を生じさせないようにエッチングすることがで
きるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を提供す
る。 【解決手段】第1電極11と、これに対向するウエハ1
9を載置する第2電極12とを備えたプラズマ処理装置
10であって、第1電極11の第2電極12と対向する
面の外周部に第2電極12側へ突出した導電性の第1環
状部13が設けられ、第2電極12の外周部に導電性の
第2環状部14が設けられているプラズマ処理装置。こ
のプラズマ処理装置を用いて、第1環状部13の内径D
in、外径Dout、電極面からの突出量Hout、ウエハ19
のサイズDSiおよび電極間距離Lが所定の条件を満たす
ようにして、ウエハにプラズマ処理を施すプラズマ処理
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ処理装置
およびプラズマ処理方法に関し、より詳細には半導体ウ
エハのエッチング等に使用されるプラズマ処理装置およ
びプラズマ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】真空容器内にガスおよび高周波を導入し
てプラズマを発生させ、このプラズマにより半導体ウエ
ハ表面にエッチングやアッシングなどの処理を施すプラ
ズマ処理装置は、高集積半導体装置の製造において欠く
ことのできないものとなっている。
【0003】このプラズマ処理装置の中に、平行平板型
エッチング装置と呼ばれる装置がある。この装置は、反
応容器内部に配置された相対向する2つの電極のいずれ
か一方にウエハを配置し、2つの電極間に処理用ガスを
導入しながら高周波電力を供給し、プラズマを発生させ
て、ウエハに処理を施すものである。
【0004】しかし、平行平板型プラズマ処理装置は、
例えばエッチングする場合、ウエハ中央部に比べてウエ
ハ周縁部のエッチングレートの方が小さい傾向があり、
このウエハ面内のエッチングレート分布の不均一が問題
となっていた。
【0005】この問題を解決するため、特開平5−29
275号公報には、一方の電極面に環状部を設けた装置
が提案されている。
【0006】図6は、この環状部を備えたプラズマ処理
装置を示す模式的断面図である。反応容器15内には第
1電極31とこれに対向する第2電極32とが配置さ
れ、第2電極32上にはウエハ19が載置されるように
なっている。第1電極31は絶縁体38aを介して反応
容器15内壁面に固定され、また第2電極32は絶縁体
38bを介して反応容器15内壁面に固定されている。
第1電極31および第2電極32は、それぞれ交流電源
31aおよび31bに接続されている。そして、第1電
極31面に環状部33が形成され、ウエハ周縁部19b
の電極間隔を狭く、ウエハ中央部19aの電極間隔を広
くしている。
【0007】このプラズマ処理装置30は、ウエハ周縁
部19bの電極間隔を狭く、ウエハ中央部19aの電極
間隔を広くしているので、従来装置に比べてウエハ中央
部19aとウエハ周縁部19bの電界強度のバランスを
改善することができる。その結果、ウエハ19面内のエ
ッチングレートの均一性を高めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
環状部を備えたプラズマ処理装置は、単に一方の電極面
に環状部を備え、ウエハ周縁部の電極間隔を狭くウエハ
中央部の電極間隔を広くしただけであるため、ウエハ周
縁部における電界補正が十分ではなく、ウエハ周縁部と
ウエハ中央部とでエッチングにより形成される孔(ホー
ル)や溝の形状(以下、エッチング形状と呼ぶ。)が異
なってしまうという問題があった。
【0009】特に、電極本体が絶縁膜で被覆された静電
チャック構造の第2電極を備えた装置において、このエ
ッチング形状差の問題が大きかった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、ウエハ周縁部での電界補正を向上さ
せ、ウエハ中央部とウエハ周縁部とで形状差を生じさせ
ないようにエッチングすることができるプラズマ処理装
置およびプラズマ処理方法を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のプラズマ処理装置は、第1電極と、これに対向
するウエハを載置する第2電極とを備えたプラズマ処理
装置であって、前記第1電極の前記第2電極と対向する
面の外周部に前記第2電極側へ突出した導電性の第1環
状部が設けられ、前記第2電極の外周部に導電性の第2
環状部が設けられていることを特徴としている。
【0012】また、本発明のプラズマ処理装置は、前記
第2電極が静電チャック構造を備えた装置に好適であ
る。
【0013】また、本発明のプラズマ処理方法は、上記
のプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法であっ
て、第1環状部の内径Din(mm)、外径Dout(m
m)および第1電極の電極面からの突出量Hout(m
m)が、処理されるウエハのウエハサイズDSi(mm)
および第1電極と第2電極の電極間距離L(mm)に対
して、下記の(1)、(2)、(3)式を満足する条件
で、第2電極上に載置されたウエハにプラズマ処理を施
すことを特徴とするプラズマ処理方法。
【0014】 1.03×DSi≦Din ≦1.09×DSi ・・・(1) 1.10×DSi≦Dout≦1.20×DSi ・・・(2) 0.7×L−2.0≦Hout≦0.7×L+2.0 ・・・(3) 本発明のプラズマ処理装置は、第1電極の外周部に電極
面から突出した形で導電性の第1環状部を備えている。
そのため、第1電極は見かけ上第2電極に近づくので、
ウエハ周縁部での電界強度の減少は抑えられる。
【0015】また、第2電極の外周部に導電性の第2環
状部が設けられている。そのため、第2電極は見かけ上
大きくなるので、ウエハ周縁部でも電気力線は均一かつ
ウエハに垂直に形成される。
【0016】その結果、ウエハ周縁部での電界補正が向
上し、ウエハ全面で均一電界が得られるので、ウエハ中
央部とウエハ周縁部とでエッチングレートを同等とする
のみならずエッチング形状差を生じさせないようにエッ
チングすることができる。
【0017】なお、第1、第2環状部にはシリコンを用
いることが好ましい。シリコンは不純物などによりウエ
ハを汚染させるおそれが少ない材料であるからである。
なお、第1、第2環状部に用いられるシリコンの導電率
を高めるには、ボロン(B)などをドープすれば良い。
【0018】また、電極本体のウエハ載置面が絶縁膜で
被覆された静電チャック構造を備える第2電極は、その
大きさがウエハの大きさで限定される。すなわち、電極
本体を被覆する絶縁膜がプラズマ照射により破壊される
ことを防ぐため、第2電極の絶縁膜が載置されたウエハ
により完全に被覆されるように、第2電極のウエハ載置
面はウエハより小さくなっている。そのため、ウエハ周
縁部で電気力線を垂直にすることが通常は困難である。
【0019】本発明のプラズマ処理装置は、第2電極の
外周部に第2環状部を備えることにより、第2電極を見
かけ上大きくするものである。そのため、静電チャック
構造に起因する第2電極の大きさへの制限を守りつつ、
ウエハ周縁部で電気力線を均一かつウエハに垂直に形成
することができる。その結果、ウエハ周縁部での電界補
正を向上させ、ウエハ中央部とウエハ周縁部とで形状差
を生じさせないようにエッチングすることができる。
【0020】また、本発明のプラズマ処理方法は、上記
のプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法であっ
て、第1環状部の内径Din、外径Doutおよび電極面か
らの突出量Houtが、ウエハサイズDSiおよび第1電極
と第2電極の電極間距離Lに対して、上記の(1)、
(2)、(3)式を満足する条件で、第2電極上に載置
されたウエハにプラズマ処理を施す。例えばこの条件で
ウエハにエッチング処理を施せば、エッチングレートの
低下もあまりなく、ウエハ中央部とウエハ周縁部とで形
状差を生じさせないようにエッチングすることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラズマ処理装置
の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明のプラズマ処理装置を示す
模式的断面図である。
【0023】反応容器15は、気密容器により構成さ
れ、排気装置(図示せず)で排気することにより所要の
減圧状態とすることができるようになっている。排気装
置としては、ターボ分子ポンプやロータリーポンプなど
が使用される。
【0024】反応容器15の上部には、第1電極11が
配設されている。第1電極11の材料としては、多結晶
シリコン、単結晶シリコン、アルミニウム、カーボンな
どが用いられる。なかでもウエハ汚染の少ない多結晶シ
リコンや単結晶シリコンを用いることが好ましい。第1
電極11は、アルミニウム製などのシールプレート17
上に電極押さえリング23で押圧固定される。シールプ
レート17と装置内壁面10aとは絶縁体18により絶
縁されている。
【0025】シールプレート17の中央部にはガス導入
路16が形成されており、ガス導入路16はガス供給源
(図示せず)に接続されている。また、第1電極11に
形成されたガス導入孔11aから反応容器15内にガス
が供給されるようになっている。
【0026】反応容器15の下部には、第1電極11に
対向して第2電極12が配設されている。第2電極12
の上面にはウエハ19が載置される。この例の第2電極
12は静電チャック構造を備えるものであり、アルミニ
ウムなどで形成された電極本体12bのウエハ載置面が
アルミナなどの絶縁膜12aで被覆された構造となって
いる。また、第2電極12の外側面と装置内壁面10a
とは絶縁体18により絶縁されている。
【0027】第1電極11の電極面の外周部には、第2
電極12側に突出した第1環状部13が配設されてい
る。第1電極11と第1環状部13とは、電極押さえリ
ング23にネジ止めされることにより機械的および電気
的に接合されている。
【0028】第1環状部13の材料としては、多結晶シ
リコン、単結晶シリコン、アルミニウム、カーボンなど
を用いることができる。不純物などによりウエハを汚染
するおそれが少ない多結晶シリコンや単結晶シリコンを
用いることが好ましい。なお、多結晶シリコンや単結晶
シリコンの導電率を高めるには、ボロン(B)などをド
ープすれば良い。
【0029】第1環状部13の内径Din(mm)、外径
Dout(mm)、第1電極の電極面からの突出量Hout
(mm)について、処理するウエハサイズDSi(mm)
および第1電極11と第2電極12との間の電極間距離
L(mm)に対して次の範囲とするのが好ましい。
【0030】 1.03×DSi≦Din ≦1.09×DSi ・・・(1) 1.10×DSi≦Dout≦1.20×DSi ・・・(2) 0.7×L−2.0≦Hout≦0.7×L+2.0 ・・・(3) 例えば、ウエハサイズDSiが150mm、電極間距離L
が15mmのとき、内径Din、外径Dout、電極面から
の突出量Houtの好ましい範囲は次のようになる。
【0031】 154.5≦Din ≦163.5 ・・・(1’) 165.0≦Dout≦180.0 ・・・(2’) 8.5≦Hout≦12.5 ・・・(3’) 第1環状部13の内径Dinの好ましい範囲を上記の範囲
とする理由は、内径Dinが上記の範囲にあるとき、後述
するようにウエハの周縁部でも良好なエッチング形状が
得られるからである。
【0032】外径Doutを上記の範囲とする理由は、外
径Doutが上記下限値より大きいときウエハの周縁部ま
での十分な電界強度の補正が可能になり、また上記上限
値より大きいとき、第1電極の電極面での平均電界強度
が低下し、エッチングレートが低下するためである。
【0033】電極面からの突出量Houtを上記の範囲と
する理由は、この範囲でウエハの周縁部でも良好なエッ
チング形状が得られるからである。
【0034】第2電極12の外周部には、シリコン製の
第2環状部14が配設されている。第2環状部14と第
2電極12の第1電極11に対向する側の面は高さがほ
ぼ同一で平面となっている。また、第2環状部14は、
フローティング(電気的に接地されていない状態)とさ
れ、第2電極12と高周波的に接続される。
【0035】第2環状部14の材料としては、第1環状
部13と同じく、多結晶シリコン、単結晶シリコン、ア
ルミニウム、カーボンなどを用いることができる。なか
でも、不純物などによりウエハを汚染するおそれが少な
い多結晶シリコンや単結晶シリコンを用いることが好ま
しい。なお、多結晶シリコンや単結晶シリコンの導電率
を高めるには、ボロン(B)などをドープすれば良い。
【0036】第2環状部14の内径は、第2電極12の
外径より大きいのはもちろんであるが、できるだけ小さ
いことが好ましい。その理由は、ウエハの周縁部での電
気力線を垂直にするためである。また、第2電極12と
第2環状部14の隙間で放電が起きないようにして、こ
の放電による第2電極12の絶縁膜12aの破壊を防止
するためである。
【0037】第2環状部14の外径は、第2環状部14
の内径より8mm以上大きくすることが好ましい。ウエ
ハ周縁部の電界を十分に補正するためである。また、第
2環状部14の外径は、第1環状部13の外径Doutと
同じか小さくすることが好ましい。第1電極に供給され
る高周波電力を効率良く第2電極12の電極面に分配す
ることができるからである。
【0038】第2環状部14は、その表面が第2電極1
2の電極面とほぼ面一になるように配置するのが良い。
ウエハの周縁部での電気力線を垂直にするためである。
また、第2電極12側壁の絶縁膜12aのプラズマによ
る破壊を防止するためである。ただし、ウエハがこの第
2環状部14で持ち上がらないようにするため、公差を
考慮して、第2環状部14はその表面が第2電極12の
電極面より若干低くなるように配置することが好まし
い。すなわち、第2環状部14はその表面が第2電極1
2の電極面より0〜0.5mmの範囲で低くなるように
配置することが好ましい。
【0039】第1電極11および第2電極12には整合
器20およびトランス22を介して高周波電源21が接
続されている。また、第2電極12には高周波カットフ
ィルター24を介してウエハ静電吸着用直流電源25が
接続されている。
【0040】以下、上記構成のプラズマ処理装置を用い
てシリコン酸化膜を所定のパターンにエッチングする場
合について説明する。ウエハ19には、例えば膜厚1μ
m程度のシリコン酸化膜が形成されており、さらにその
シリコン酸化膜の上にレジストパターンが形成されてい
る。
【0041】まず、ウエハ19を第2電極12上に載置
する。第1電極11を降下させて、電極間隔を所定の間
隔に設定する。
【0042】次に、ウエハ静電吸着用直流電源25から
通電し、ウエハ19を静電吸着固定する。このとき、A
r等の不活性ガスを反応容器15内に導入し、高周波電
源21から電力を印加してプラズマを発生させれば、よ
り迅速にウエハを吸着させることができる。
【0043】反応容器15内にガス導入路16から、例
えばCF4、CHF3、Ar等を所定流量導入し、反応容
器15内を所定の圧力に設定する。高周波電源21から
所定の電力を印加して、導入したガスをプラズマ化す
る。発生したプラズマによりウエハ19上のシリコン酸
化膜がエッチングされる。
【0044】上記構成の装置および方法を用いることに
より、ウエハ周縁部の電界が十分に補正され、ウエハ中
央部とウエハ周縁部とでエッチング形状差を生じさせな
いエッチングをウエハに施すことができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。こ
の実施例で用いた装置は、図1に示したプラズマ処理装
置である。
【0046】第1電極11は、多結晶シリコン製であ
り、その電極面の直径は172.7mmである。第2電
極12は、アルミニウム製の電極本体にアルミナを被覆
して作製されており、ウエハ載置面の直径は147mm
である。
【0047】(試験1)上記のプラズマ処理装置を用い
て、ウエハ上に形成されたシリコン酸化膜をエッチング
し、第1環状部と第2環状部の材質とエッチングレート
の均一性およびウエハ中央部とウエハ周縁部でのエッチ
ング形状の差との関係について評価した。
【0048】エッチングレートの均一性は、ウエハ上の
所定箇所のエッチングレートを測定し、そのバラツキを
算出して評価することとした。エッチング形状の差は、
中央部19aと周縁部19bの所定箇所に形成されたホ
ールの底部径を求めて評価することととした。
【0049】評価に用いたプラズマ処理装置の第1環状
部13および第2環状部14の形状は次の通りである。
第1環状部13の形状は、内径Dinが173mm、外径
Doutが223mm、電極面からの突出量Houtが6.5
mmである。第2環状部14の形状は、内径が147m
m、外径が165mmである。また、第2環状部14
は、第2電極12の電極面とほぼ同一高さになるように
配置され、第2環状部14が導体の場合、電気的にフロ
ーティングとされ、第2電極12と高周波的に接続され
るようにした。
【0050】第1環状部13および第2環状部14に用
いた材料は、導電体であるシリコンと絶縁体であるヴェ
スペル(デュポン社製、商品名:SPI、材質:ポリイ
ミド)である。この2つの組み合わせを変えて、試験を
行った。
【0051】エッチング条件は、次の通りである。ガス
流量は、CF4:20sccm、CHF3:30sccm、Ar:
350sccmとし、反応容器15内の圧力は250mTorr
とした。高周波の周波数は400kHz、その電力は8
00Wとした。第1電極11と第2電極12の電極間距
離は10mmとした。エッチングレートの均一性の評価
には、膜厚1μmのシリコン酸化膜が形成された6イン
チシリコンウエハを用いた。エッチング形状の差の評価
には、さらにその上に0.5μmのホールパターンを有
するレジストが形成されているシリコンウエハを用い
た。
【0052】図2は、第1環状部13、第2環状部14
のいずれか一方または両方の形成材料として、上記シリ
コンまたはヴェスペルを用いた場合のエッチングレート
を示したグラフである。図中Aは、第1環状部13にシ
リコンを第2環状部14にヴェスペルを用いた場合であ
る。図中Bは、第1環状部13、第2環状部14ともに
ヴェスペルを用いた場合である。図中Cは、第1環状部
13、第2環状部14ともにシリコンを用いた場合であ
る。図中Dは、第1環状部13にヴェスペルを、第2環
状部14にシリコンを用いた場合である。
【0053】図2から明らかなように、第1環状部1
3、第2環状部14ともにシリコンを用いた場合(C)
は、周縁部におけるエッチングレートの低下はわずかで
あり、ほとんど無視できる程度であった。これに対し
て、第1環状部13、第2環状部14ともにヴェスペル
を用いた場合(B)は、中心からの距離が40mm以上
になるとエッチングレートが極端に低下する。また、第
1環状部13、第2環状部14のいずれか一方にシリコ
ンを用いた場合(A、D)は、第1環状部13、第2環
状部14ともにヴェスペルを用いた場合(B)よりも周
縁部19bのエッチングレートの低下が軽微であった。
ただし、いずれもエッチングレートの均一性という点で
は、不十分であった。
【0054】エッチング形状の差について調べた結果を
表1に示す。表中には、エッチングレートの均一性の評
価から得られたエッチングレート(平均値)とエッチン
グレートの均一性も併せて記載している。
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかなように、第1環状部1
3、第2環状部14ともにシリコンを用いた場合(C)
は、エッチングレートの均一性は±2.88%であり、
また中央部19aと周縁部19bとにおけるホール径の
差は0.01μmであり、良好な結果が得られた。これ
に対して、第1環状部13、第2環状部14ともにヴェ
スペルを用いた場合(B)は、ホール径の差は0.03
μmであり、やや小さいものの、エッチングレートの均
一性は±9.65%と大きかった。また、第1環状部1
3、第2環状部14のいずれか一方にシリコンを用いた
場合(A、D)は、エッチングレートの均一性は±5.
59〜7.88%と、第1環状部13、第2環状部14
ともにヴェスペルを用いた場合(B)よりも改善される
が、ホール径の差は0.05〜0.06μmと大きかっ
た。
【0057】(試験2)上記のプラズマ処理装置を用
い、第1環状部の形状を変えて、ウエハ上に形成された
シリコン酸化膜をエッチングし、ウエハ中央部とウエハ
周縁部でのエッチング形状について評価した。
【0058】評価に用いたプラズマ処理装置の第1環状
部13および第2環状部14は多結晶シリコン製とし
た。第1環状部13は、外径Doutが223mmで内径
Dinが173mmのもの、外径Doutが173mm一定
で、内径Dinが160mm、158mm、156mm、
150mmのものであって、さらに電極面からの突出量
Houtが11.5mm、9.5mm、6.5mmとなる
ものをそれぞれ用意した。第2環状部14は、第2電極
12の第1電極11に対向する面は高さがほぼ同一で平
面となるように配設し、また電気的にフローティングと
し、第2電極12と高周波的に接続した。第2環状部1
4の外径は165mmとした。
【0059】エッチング条件は、次の通りである。ガス
流量は、CF4:15sccm、CHF3:18sccm、Ar:
200sccmとし、反応容器15内の圧力は200mTorr
とした。高周波の周波数は400kHz、その電力は8
00Wとした。この評価には、膜厚1μmのシリコン酸
化膜が形成され、その上に0.5μmのホールパターン
を有するレジストが形成されている6インチシリコンウ
エハを用いた。
【0060】図3は、図4および図5は、ホール形状を
示す模式的断面図である。図3は、第1電極11と第2
電極12の電極間距離が15mm、第1環状部13の電
極面からの突出量Houtが11.5mmのときの結果で
ある。図4は、第1電極11と第2電極12の電極間距
離が13mm、第1環状部13の電極面からの突出量H
outが9.5mmのときの結果である。図5は、第1電
極11と第2電極12の電極間距離が10mm、第1環
状部13の電極面からの突出量Houtが6.5mmのと
きの結果である。なお、ホール断面形状は、走査型電子
顕微鏡(SEM)により観察した。ウエハ中央部はウエ
ハ中心位置であり、ウエハ周縁部はウエハの端から1〜
3mmの位置である。
【0061】図3、図4および図5のホール形状の結果
から、第1環状部13の内径Dinが154.5〜16
3.5mmの間にあるとき、ウエハ周縁部においても良
好なエッチング形状が得られることがわかる。
【0062】すなわち、内径DinをウエハサイズDSiに
対して(1)式を満たす範囲にすることにより、ウエハ
周縁部においても良好なエッチング形状が得られること
を確認した。
【0063】同様に、図3、図4および図5のホール形
状の結果から、第1環状部13の電極面からの突出量H
outを第1電極11と第2電極12の電極間距離にあわ
せて変化させることにより、上記の内径Dinの値の範囲
でウエハ周縁部においても良好なエッチング形状が得ら
れることを確認した。
【0064】すなわち、第1環状部13の電極面からの
突出量Houtを第1電極11と第2電極12の電極間距
離Lに対して(3)式を満たす範囲とすることにより、
上記の内径Dinの値の範囲でウエハ周縁部においても良
好なエッチング形状が得られることを確認した。
【0065】以上説明したように、本発明のプラズマ処
理装置は、導電性の第1環状部13および導電性の第2
環状部14を備えている。そのため、ウエハ周縁部19
bの電界が十分に補正され、ウエハ中央部19aとウエ
ハ周縁部19bとでエッチング形状に差を生じない。そ
の結果、エッチングレートの均一性を損なうことなく、
ウエハ中央部19aとウエハ周縁部19bとにおけるエ
ッチング形状に差が生じさせないようエッチングするこ
とができた。
【0066】また、本発明のプラズマ処理装置は、第2
電極の外周部に第2環状部を備えることにより、第2電
極を見かけ上大きくするものである。そのため、静電チ
ャック構造を有する第2電極を備えた装置に容易に適用
できることを確認した。
【0067】第1環状部13の内径Din、外径Dout、
電極面からの突出量HoutをウエハサイズDSiおよび電
極間距離Lに対して所定の範囲とすることにより、上記
エッチングの効果を発揮させることができることを確認
した。
【0068】第1環状部13、第2環状部14をシリコ
ンで作製することにより、この部分から発生する不純物
によるウエハの汚染が起きないことも確認できた。
【0069】
【発明の効果】上述したように、本発明のプラズマ処理
装置およびプラズマ処理方法は、ウエハ周縁部での電界
補正を向上させ、ウエハ中央部とウエハ周縁部とでエッ
チングレートが同等でエッチング形状差を生じさせない
ようにエッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置を示す模式的断面図
である。
【図2】第1環状部、第2環状部のいずれか一方または
両方の形成材料として、上記シリコンまたはヴェスペル
を用いた場合のエッチングレートを示したグラフであ
る。
【図3】ホール形状を示す模式的断面図であり、第1電
極と第2電極の電極間距離が15mm、第1環状部の電
極面からの突出量Houtが11.5mmのときの結果で
ある。
【図4】ホール形状を示す模式的断面図であり、第1電
極と第2電極の電極間距離が13mm、第1環状部の電
極面からの突出量Houtが9.5mmのときの結果であ
る。
【図5】ホール形状を示す模式的断面図であり、第1電
極と第2電極の電極間距離が10mm、第1環状部の電
極面からの突出量Houtが6.5mmのときの結果であ
る。
【図6】環状部を備えた従来のプラズマ処理装置を示す
模式的断面図である。
【符号の説明】
10 プラズマ処理装置 10a 装置内壁面 11 第1電極 12 第2電極 12a 絶縁膜 12b 電極本体 13 第1環状部 14 第2環状部 15 反応容器 16 ガス導入路 17 シールプレート 18 絶縁体 19 ウエハ 19a ウエハ中央部 19b ウエハ周縁部 20 整合器 21 高周波電源 22 トランス 23 電極押さえリング 24 高周波カットフィルター 25 ウエハ静電吸着用直流電源 30 プラズマ処理装置 31 第1電極 31a 交流電源 31b 交流電源 32 第2電極 33 環状部 38a 絶縁体 38b 絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 信夫 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1電極と、これに対向するウエハを載置
    する第2電極とを備えたプラズマ処理装置であって、前
    記第1電極の前記第2電極と対向する面の外周部に前記
    第2電極側へ突出した導電性の第1環状部が設けられ、
    前記第2電極の外周部に導電性の第2環状部が設けられ
    ていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】前記第2電極が静電チャック構造を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のプラズマ処
    理装置を用いたプラズマ処理方法であって、第1環状部
    の内径Din(mm)、外径Dout(mm)および第1電
    極の電極面からの突出量Hout(mm)が、処理される
    ウエハのウエハサイズDSi(mm)および第1電極と第
    2電極の電極間距離L(mm)に対して、下記の
    (1)、(2)、(3)式を満足する条件で、第2電極
    上に載置されたウエハにプラズマ処理を施すことを特徴
    とするプラズマ処理方法。 1.03×DSi≦Din ≦1.09×DSi ・・・(1) 1.10×DSi≦Dout≦1.20×DSi ・・・(2) 0.7×L−2.0≦Hout≦0.7×L+2.0 ・・・(3)
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