JPH09307764A - リニアイメージセンサの出力信号補正装置 - Google Patents

リニアイメージセンサの出力信号補正装置

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JPH09307764A
JPH09307764A JP8123734A JP12373496A JPH09307764A JP H09307764 A JPH09307764 A JP H09307764A JP 8123734 A JP8123734 A JP 8123734A JP 12373496 A JP12373496 A JP 12373496A JP H09307764 A JPH09307764 A JP H09307764A
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敦 菅沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リニアイメージセンサの奇偶差補正後の画像デ
ータに基づく画像の重心位置が変化しないようにする。 【解決手段】リニアイメージセンサのいわゆる奇偶差補
正を、当該画素信号Sを含むその前後の連続する3つの
画素信号Sp、S、Saのレベルを利用して、連続3画
素移動平均器71により、 Sc=(S+U)/2={S+(Sp+Sa)/2}/
2=(Sp+2S+Sa)/4 と行うようにしている。このため、当該画素信号Sとそ
の前の画素信号Spのみを利用して補正を行う従来の技
術に比較して、補正後の画像の重心位置が変化しない画
像データが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像撮像手段と
してCCD等のリニアイメージセンサを有する画像読取
装置に適用して好適なリニアイメージセンサの出力信号
補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置は、例えば、原稿台上に載
せられた原稿に照明光を照射することにより、前記原稿
に担持された画像情報を含む光を、反射光または透過光
として集光光学系に導いた後、CCD等のリニアイメー
ジセンサで光電的に読み取るように構成されている。こ
の場合、リニアイメージセンサにより原稿を主走査方向
に読み取るとともに、前記原稿を前記主走査方向と略直
交する副走査方向に相対的に搬送することで、2次元的
な画像情報を得ることができる。
【0003】図6に模式的に示すように、一般的なリニ
アイメージセンサ1は、基本的には、光電変換画素(単
に、画素ともいう。)Pが長手方向に直線状に連結され
た受光部2と、この受光部2に沿って両側に形成された
奇数画素転送部3oと偶数画素転送部3eからなる転送
部3とから構成されている。実際上、転送部3は、図示
していないアルミ蒸着膜等の金属膜で覆われ、光Lを遮
光するように構成されている。
【0004】受光部2によって受光された光Lは、各画
素Pにより光電変換され、一定時間間隔で発生するシフ
トパルス毎に奇偶画素Po、Peがそれぞれ対応する奇
偶画素転送部3o、3eにシフトされた後、転送クロッ
クにより、FDA(フローティング ディフュージョン
アンプ)4o、4eを通じ、リニアイメージセンサ1
の出力端子を介して奇数画素信号Soおよび偶数画素信
号Seとして出力される。
【0005】この奇数・偶数画素信号So、Seは、図
示していない利得可変増幅器および切換スイッチを通じ
て交互に取り込まれ、A/D変換器(図示していな
い。)を介してデジタル画像信号に変換された後、ライ
ンメモリ等に記憶される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、奇数画素信
号Soと偶数画素信号Seとは、ある一定光量下におい
て、それぞれの出力振幅がたとえ、同一になるように前
記利得可変増幅器により調整された場合においても、奇
数光電変換画素Poと偶数光電変換画素Peとのリニア
リティ(微小光量変化分に対する光電変換信号の振幅の
変化量)の違いにより、前記ラインメモリに記憶された
デジタル画像信号のレベルが奇数画素信号Soと偶数画
素信号Seで異なる、現象的にみれば信号のレベルが1
画素毎に方形波リップル的に異なることとなり、このよ
うな画像信号に基づいて画像を再生した場合、前記副走
査方向に対応した方向に周期的な縦筋が現れてしまうと
いう問題が発生する。
【0007】実際上、網点画像(網画像)を出力する場
合には、網の角度やスクリーン線数とこの周期的な縦筋
とのビートに係る模様が網画像上に現れてしまうことに
なる。
【0008】この問題を解消するために、従来から、リ
ニアイメージセンサ1に係わる、いわゆる奇偶差補正処
理を行っている。この奇偶差補正処理は、補正後の当該
画素信号をScとし、補正前の当該画素信号をSとし、
補正前の当該画素信号の1画素前の画素信号をSpとす
るとき、補正後の当該画素信号Scをこれら2画素の移
動平均である次の(1)式により求めるようにしてい
る。
【0009】 Sc=(Sp+S)/2 …(1) ところが、この(1)式による補正処理によれば、ラケ
ットのガットのような副走査方向に延びる細い縦線を含
む画像においては、MTFが劣化して画像がぼけるとい
う欠点がある。
【0010】このMTFの劣化をできるだけ抑制するた
めに、本出願人は、人の視覚特性が、画像の低濃度側
(原稿画像のハイライト側)ではMTFが低く、高濃度
側(原稿画像のシャドウ側)ではMTFが高いことに着
目して、濃度値が値2.0より高濃度側では全て移動平
均による補正を行い、濃度値が値2.0より低濃度側で
は前記移動平均の重みが徐々に小さくなるような補正を
行うようにした技術を採用している。
【0011】図7は、この技術による重み係数kの特性
を示している。なお、図7において、横軸の右側は濃度
DのハイライトHL側に、左側はシャドウSD側にとっ
ている。図7に示すこの重み係数kを使用した2画素の
移動平均による補正後の当該画像信号Scを(2)式に
より求めるようにしている。
【0012】 Sc=S−k{S−(S+Sp)/2} …(2) 図7と(2)式から理解されるように、この補正技術で
は、濃度Dの値がD=Da(実際の値としては、濃度D
=Da=2)より高い部分では、k=1であるので、
(2)式は、(1)式と同じ連続する2画素の移動平均
となり、濃度Dの値がD=Db(実際の値としては、濃
度D=Db=1.0より低い部分では、補正後の画素信
号Scとして、補正前の当該画素信号Sがそのまま出力
される(Sc=S)。そして、濃度Dbから濃度Daに
かかけて徐々に平均化の重みが高くなるようにしてい
る。
【0013】このように濃度Dに依存した2画素の移動
平均により、リニアイメージセンサ1に係わる奇偶差偏
差を補正することで、上述したラケットのガットのよう
な副走査方向に延びる細い縦線を含む画像におけるMT
Fの劣化を、視認することのできない最小限のものとす
ることができる。
【0014】しかしながら、さらに、精緻な画像を得る
ために、ダイナミックレンジのより大きいリニアイメー
ジセンサ1を使用した場合において、上述の(2)式に
よる補正処理では、図8に示すように、濃度DがD=D
aより低い低濃度側では、連続2画素の平均値が補正後
の画像データとされるが、これは、出力画像データが、
1/2画素分前側にシフトしたことと等価なことにな
る。一方、濃度DがD=Daより高い高濃度側では、補
正がかけられないので、出力画像データの位置はシフト
しない。したがって、この切り替わり部分で、いわゆる
片エッジが顕著に発生してしまう。
【0015】詳しく説明すると、主走査方向における画
像の立ち上がりエッジ側では、画像データが本来の画像
データ(補正前の当該画像データ)より小さくなり(い
わゆる1/2画素分食い込み)、立ち下がりエッジ側で
は、本来の値より大きくなる(いわゆる1/2画素分膨
らむ)方向に作用する。したがって、上述したラケット
のガットのような細い縦線に対して、ダイナミックレン
ジの広いリニアイメージセンサ1により得られた画像信
号に(2)式に基づく補正を行った場合には、縦方向
(副走査方向)のガット部分の片側(図8中、主走査方
向の後ろ側)がぼけた状態の画像になってしまうという
新たな問題が発生する。
【0016】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、リニアイメージセンサの奇偶差補正を
行っても、いわゆる片エッジが発生しない、すなわち、
画像の重心位置が変化しないリニアイメージセンサの出
力信号補正装置を提供することを目的とする。
【0017】また、この発明は、リニアイメージセンサ
の奇偶差補正を行っても、画像の重心位置が変化せず、
しかも原稿画像の内容に応じて適切な奇偶差補正を行う
ことを可能とするリニアイメージセンサの出力信号補正
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、例えば、図
2、図3に示すように、リニアイメージセンサ1から出
力される奇数画素信号Soと偶数画素信号Seとを交互
に取り込んで出力信号としての画像信号Sdを得、この
画像信号を構成する各画素信号を補正する装置におい
て、補正前の当該画素信号のレベルSと、この前後の画
素信号のレベルSp、Saとを記憶する記憶手段61〜
63と、この記憶手段に接続される演算手段71とを有
し、演算手段は、補正後の当該画素信号Scとして、補
正前の当該画素信号のレベルSと、この前後の補正前画
素信号のレベルSp、Saとを所定演算して出力するこ
とを特徴とする。
【0019】この発明によれば、補正後の当該画素信号
として、補正前の当該画素信号のレベルと、この前後の
補正前画素信号のレベルとを所定演算して出力するよう
にしているので、補正後の当該画像信号の重心位置が変
化しない。
【0020】この場合、前記演算手段による所定演算
は、補正前の当該画素信号のレベルをS、補正前の当該
画素信号の前側の補正前画素信号のレベルをSp、補正
前の当該画素信号の後側の補正前画素信号のレベルをS
a、補正後の当該画素信号のレベルをScとしたとき、
Scを、 Sc=(Sp+2S+Sa)/4 として求めることにより、簡単な演算で奇偶差補正が行
えるとともに、補正後の画像信号の重心位置が変化しな
い。
【0021】また、この発明は、例えば、図3に示すよ
うに、リニアイメージセンサから出力される奇数画素信
号と偶数画素信号とを交互に取り込んで出力信号として
の画像信号Sdを得、この画像信号を構成する各画素信
号を補正する装置において、補正前の当該画素信号のレ
ベルSと、この前後の画素信号のレベルSp、Saとを
記憶する記憶手段61〜63と、この記憶手段に接続さ
れる演算手段71と、補正前の当該画素信号Sまたは補
正後の当該画素信号Scを選択して出力する選択手段7
2、73、75、76、77、78とを有し、演算手段
は、補正前の当該画素信号のレベルと、この前後の補正
前画素信号のレベルとを所定演算して、補正後の当該画
素信号Scを作成し、選択手段は、前後の補正前画素信
号のレベルの平均値Dxと差Cxに基づき、補正前の当
該画素信号Sまたは補正後の当該画素信号Scを選択し
て出力することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、前後の補正前の画素信
号のレベルの平均値と差に基づき、補正前の当該画素信
号または補正後の当該画素信号を選択して出力するよう
にしているので、補正後の画像信号の重心位置が変化し
ないことに加えて、平均値に対応する画像の濃度と、差
に対応する画像のコントラストに基づき補正の要否を選
択することができる。
【0023】この場合、前後の補正前画素信号のレベル
の平均値{(Sp+Sa)/2}が比較的小さく(第1
の基準値Drより小さく)、換言すれば、原稿画像の濃
度が高く、かつ差(Sa−Sp)の絶対値が比較的小さ
いとき(第2の基準値Crより小さいとき)、換言すれ
ば、コントラストが小さいとき、すなわち、奇偶差によ
る画像の縦筋が現れやすい(目立ちがちな)場合に、補
正後の当該画素信号のレベルScを選択し、それ以外の
場合には補正前の当該画素信号のレベルSを選択して出
力するようにしているので、簡単な演算で、補正後の画
像信号の重心位置が変化しないことに加えて、平均値に
対応する画像の濃度と、差に対応する画像のコントラス
トに基づき補正の要否を適切に選択することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上述の図6〜図8に示したものと対応す
るものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略す
る。また、図面を繰り返して掲載する煩雑さを避けるた
めに、必要に応じてそれらの図面をも参照して説明す
る。
【0025】図1は、この実施の形態が適用された画像
読取装置10の概略的な構成を示している。この画像読
取装置10は、搬送機構11により矢印Y方向(副走査
方向ともいう。)に搬送される原稿カセット12が照明
光学系(照明光源ともいう。)14からの照明光によっ
て矢印X方向(主走査方向Xともいう。)に沿って照明
され、原稿カセット12に保持された透過型原稿Fに記
録された画像情報が、透過光Lとして複数の集光レンズ
からなる結像光学系16により結像部18に集光され、
結像部18により電気信号に変換されるように構成され
る。
【0026】照明光源14は、内周面に光の拡散面が形
成され、長手方向に沿ってスリット20が形成された円
筒状の拡散キャビティ22と、この拡散キャビティ22
の両端部に装着されたハロゲンランプ等からなる光源2
4a、24bとから構成される。
【0027】結像部18は、スリット31が形成された
基台28の下面部に装着され、透過光LをR、G、Bの
光に分解するためのプリズム32a〜32cを有し、各
プリズム32a〜32cには、光電変換素子としてのラ
イン状のCCDリニアイメージセンサセンサ1a〜1c
が固定されている。このリニアイメージセンサ1a〜1
cの基本的構成は、図6に示したものと同一の構成であ
る。
【0028】このリニアイメージセンサ1a〜1cから
出力される各々の奇数画素信号Soと偶数画素信号Se
は、図示しないフレキシブルプリント配線基板を通じて
信号処理基板34に供給される。
【0029】なお、以下に述べる奇偶差補正処理の説明
においては、各リニアイメージセンサ1a〜1cに対し
て同一の処理が施されるので、特に必要な場合を除いて
は、単に、リニアイメージセンサ1という。
【0030】図2は、結像部18を構成するリニアイメ
ージセンサ1の模式的な構成と、そのリニアイメージセ
ンサ1の出力信号である奇数画素信号Soと偶数画素信
号Seの奇偶差補正処理を行う系の全体的な構成を示し
ている。
【0031】図2(図6も参照)において、受光部2に
よって受光された透過光Lは、各光電変換画素Pにより
光電変換され、周知のようにタイミング発生器51から
出力されるシフトパルス毎に奇偶画素P(P1、P2、
P3、P4…)がそれぞれ対応する転送部3o、3eに
シフトされた後、タイミング発生器51からの転送クロ
ックにより、FDA(フローティング ディフュージョ
ン アンプ)4o、4eを通じ、リニアイメージセンサ
1の出力端子を介して奇数画素信号Soおよび偶数画素
信号Seとして出力される。
【0032】この奇数・偶数画素信号So、Seは、信
号処理基板34(図1参照)に搭載されている利得可変
増幅器52、53および切換スイッチ(マルチプレク
サ)54を通じて交互に14ビット分解能のA/D変換
器55に供給される。このA/D変換器55は、利得可
変増幅器52、53を通じて供給されるアナログ信号で
ある奇数・偶数画素信号So、Seを画素順番(P1、
P2、…)毎にデジタル画像信号(単に、デジタル信号
ともいう。)Sdに変換して信号補正回路56に供給す
る。
【0033】なお、処理の高速化のために、A/D変換
器55を並列に設けて可変利得増幅器52、53にそれ
ぞれ接続し、並列的なA/D変換器55の出力をマルチ
プレクサ54により切り換えるように構成してもよい。
【0034】図3は、奇偶差補正回路としての信号補正
回路56のより詳しい構成を示している。
【0035】入力ポート60を通じてA/D変換器55
からの画像信号Sdが供給され、この画像信号Sdは、
図示しない制御手段であるCPUの制御の下に、記憶手
段である、例えば、FIFO型のシフトレジスタ(単
に、レジスタともいう。)61、62、63に順次記憶
される。したがって、レジスタ62に当該画素信号Sの
レベルS(レベルもSとする。)が記憶されると考えた
場合、その前のレジスタ63には、当該画素信号Sの1
つ前の画素信号(前画素信号ともいう。)Spのレベル
Sp(レベルもSpとする。)が記憶され、その後ろの
レジスタ61には、当該画素信号Sの1つ後ろの画素信
号(後画素信号ともいう)SaのレベルSa(レベルも
Saとする。)が記憶される。
【0036】実際上、タイミング発生器51から供給さ
れる画素クロックに同期して、ある画素Pp(図2参
照)のデジタル信号SdのレベルSpが、まず、レジス
タ61に記憶され、次の画素クロックにより、そのレジ
スタ61に記憶されたレベルSpがレジスタ62に転送
され、レジスタ61には、次の画素Pに係る新たなデジ
タル信号SdのレベルSが記憶される。そして、その次
の画素クロックに同期して、それぞれ、レジスタ63、
62にレジスタ61、62から画素Pp、PのレベルS
p、Sが転送されて記憶され、レジスタ61にその次の
画素Paに係る新たなデジタル信号SdのレベルSaが
記憶される。以下、画素クロックの到来毎にレジスタ6
1〜63の内容が、同様の順序で更新される。
【0037】なお、中央のレジスタ62に記憶される画
素信号Sが、例えば、奇数画素信号(この画素信号はデ
ジタル信号であるが、異なる符号を使用する煩雑さを避
けるためにアナログ信号の符号である上述のSoを用い
る。)であるとき、その前後の画素信号は偶数画素信号
(同様に、符号は上述のSeを用いる。)であり、中央
のレジスタ62に記憶される画素信号Sが、例えば、偶
数画素信号Seであるとき、その前後の画素信号は奇数
画素信号Soであることはいうまでもない。
【0038】連続する3画素信号Sp、S、Saは、演
算手段としての連続3画素移動平均器(連続3画素重み
付け移動平均器)71に供給される。連続3画素移動平
均器71は、所定演算である次の(3)式に基づく連続
3画素の重み付け移動平均演算を行って演算後の画素信
号ScのレベルSc(レベルもScとする。)を出力す
る。
【0039】 Sc=(S+U)/2={S+(Sp+Sa)/2}/2 =(Sp+2S+Sa)/4 …(3) (3)式において、Uは、図4に示すように、当該画素
信号Sの前画素信号Spと後画素信号Saとの平均信号
(平均レベル)を表している。
【0040】再び、図3において、当該画素信号Sは、
選択手段としての切換スイッチ(マルチプレクサ)72
の一方の端子72bに供給され、演算後の画素信号(補
正画素信号ともいう。)Scが、他方の端子72cに供
給される。切換スイッチ72の共通端子72aは、制御
端子72dに選択手段を構成する論理手段である3入力
アンド回路73から供給されている切換制御信号である
選択信号SEのレベルがハイレベルのとき端子72c側
に切り換えられ、ローレベルのとき端子72b側に切り
換えられる。
【0041】当該画素信号Sまたは演算後の画素信号S
cである補正後の当該画素信号S′は、出力端子74に
現れ、以降の処理に供される。
【0042】上述した前後画素信号Sp、Saは、それ
ぞれ、濃度演算器75とコントラスト演算器76にも供
給される。濃度演算器75では、次の(4)式による濃
度対応信号Dx(上述のUと同じ。)を計算して比較器
77の比較入力端子に供給する。コントラスト演算器7
6では、次の(5)式によるコントラスト対応信号Cx
を計算して比較器78の比較入力端子に供給する。
【0043】 Dx=(Sp+Sa)/2 …(4) Cx=|Sp−Sa| …(5) なお、この例では、輝度信号である濃度対応信号Dxの
値が大きいときに、濃度が低く(いわゆる画像のハイラ
イトHL側)、濃度対応信号Dxの値が小さいときに、
濃度が高い(いわゆる画像のシャドウSD側)ことを意
味する(図5の横軸参照。) キーボード等のデータ入力手段である濃度入力器81、
コントラスト入力器82を通じて、第1の基準値である
所望の基準濃度信号(基準濃度ともいう。)Dr{値
(レベル)もDrとする。}と第2の基準値である所望
の基準コントラスト信号Cr{値(レベル)もCrとす
る。}が入力され、また、補正オンオフスイッチ83の
操作により、補正を行うかどうかの補正オンオフ信号G
{G=1(ハイレベル)でオン、G=0(ローレベル)
でオフ}が出力される。
【0044】比較器77では、次の(6)式による比較
演算が行われ、2値信号である比較結果信号G1が出力
される。また、比較器78では、次の(7)式による比
較演算が行われ、2値信号である比較結果信号G2が出
力される。
【0045】 Dx≧Dr → G1=0 Dx<Dr → G1=1 …(6) Cx≧Cr → G2=0 Cx<Cr → G2=1 …(7) なお、この実施の形態において、基準濃度Drと基準コ
ントラスト値Crは、図5に示すように、それぞれ、濃
度DがD=1.0の値、14ビットの輝度レベルに換算
した場合には、値1600、すなわち、Dr=1600
に設定し、コントラスト値Crは、輝度レベルにおいて
値500、すなわちCr=500に設定した。なお、基
準濃度Drと基準コントラスト値Crは、例えば、この
画像読取装置10(図1参照)に接続される図示してい
ない網画像出力機を含む、いわゆる画像読取製版システ
ム全体の特性を考慮して決定する。
【0046】比較結果信号G1、G2および補正オンオ
フ信号G3の全ての信号のレベルがハイレベルのとき、
3入力アンド回路73の出力信号である選択信号SEが
ハイレベルとなって、補正後の当該画素信号S′として
演算された画素信号Scが出力され、信号G1〜G3の
うち、いずれか1つの信号がローレベルであるときに
は、補正後の当該画素信号S′として元の当該画素信号
Sが出力される。
【0047】このように上述の実施の形態によれば、透
過型原稿Fの透過光Lに対応するリニアイメージセンサ
1から出力される奇数画素信号Soと偶数画素信号Se
とを切換スイッチ54により交互に取り込んで、14ビ
ットのA/D変換器55により画素番号が連続するデジ
タル画像信号Sdを生成して信号補正回路56に供給
し、信号補正回路56により、以下の補正処理を行って
いる。
【0048】すなわち、まず、連続する3つの画素信号
Sp、S、Saをレジスタ61〜63に順次記憶する。
【0049】次に、補正しようとする当該画素信号Sの
補正後の画素信号S′を作成する際、連続3画素移動平
均器71により、当該画素信号Sと、この前後の画素信
号Sp、Saから(3)式に示す連続3画素の移動平均
信号Scを作成しておく。
【0050】そして、濃度演算器75により前後の画素
信号Sp、Saからこれらの平均である(4)式に示す
濃度対応信号Dxを計算し、画像の濃度が高いとき、人
の視覚のMTFが高い事実を考慮して、濃度が一定の基
準レベルDrより高いとき(この実施の形態では、濃度
D=1.0、輝度レベルでは、濃度基準Dr=1000
以下のとき)であって、かつ前後の画素信号Sp、Sa
の差として得られるコントラストCxが小さいとき(図
5中のハッチングを施した「ON」領域)、換言すれ
ば、濃度差(輝度差)が小さいので奇偶差に基づく等ピ
ッチの縦筋が見えやすい(再現されやすい)ときに、補
正後の画素信号S′として連続3画素移動平均信号Sc
を出力するように設定している。
【0051】このため、奇偶差に基づく等ピッチの縦筋
を見えなくすることができる。この場合、補正後の画素
信号S′=Scは、当該画素を含む連続する3画素の移
動平均信号であるので、補正後の画素信号S′=Scの
重心位置が移動することもなくなる。
【0052】さらに、前後の画素の平均の濃度対応信号
Dxの値が大きいとき(濃度Dが低いとき、原稿画像の
ハイライトHL側)、またはコントラスト対応信号Cx
の値が大きいとき(図5中のハッチング以外の「OF
F」領域)には、3画素移動平均処理を行わないで、補
正後の画素信号S′として当該画素信号S′=Sを出力
するようにしている。したがって、このような条件のと
きには、画像のシャープ感が保持される。
【0053】上述のように作成した補正後の画像信号
S′を基にCMYKの網%データを作成し、その網%デ
ータを各版毎に所望の網角度、スクリーン線数に基づい
てビットマップ展開して2値データとし、その2値デー
タに基づく網画像フイルムを作成し、PS版を作成し
て、印刷物を作成したとき、その印刷物上の網画像上
で、従来の技術の項で問題となった、ラケットのガット
部分の、いわゆる片エッジによるぼけが解消され、かつ
原稿画像に正確に対応し、シャープ感の保持された精緻
な網画像を再現することが可能となった。
【0054】なお、上述したように、基準濃度Dr、基
準コントラストCrは、ともに、このような画像読取・
製版システム全体の特性から、画質評価を通じて、最終
的な値を決定することが好ましい。
【0055】また、上述の実施の形態では、補正処理を
輝度信号により行っているが、この輝度信号の濃度変換
を行った後の濃度信号により行ってもよいことはいうま
でもない。
【0056】さらに、この発明は上述の実施の形態に限
らずこの発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、リニアイメージセンサのいわゆる奇偶差補正を、当
該画素を含むその前後の連続する3つの画素信号のレベ
ルを利用して行うようにしているので、当該画素とその
前の画素信号のみを利用して補正を行う従来の技術に比
較して、補正後の画像の中心位置(重心位置)が変化し
ないという効果が達成される。
【0058】また、この発明によれば、前後の補正前の
画素信号のレベルの平均値と差に基づき、補正前の当該
画素信号または補正後の当該画素信号を選択して出力す
るようにしているので、補正後の画像信号の重心位置が
変化しないことに加えて、平均値に対応する画像の濃度
と、差に対応する画像のコントラストに基づき補正の要
否を選択することができ、結果として、原稿画像の内容
に応じて適切なイメージセンサに係る奇偶差補正を行う
ことができるという効果が達成される。
【0059】具体的には、当該画素信号の前後の補正前
の画素信号のレベルの平均値が比較的小さく、換言すれ
ば、原稿画像の濃度が高く、かつ差の絶対値が比較的小
さいとき、換言すれば、コントラストが小さいとき、す
なわち、奇偶差による画像の縦筋が目立つと予測される
場合にのみ、3連続画素の移動平均信号を補正後の画素
信号とすることで、奇偶差に基づく出力画像信号の段差
を除去することができる。一方、原稿画像濃度が低い場
合、またはコントラストが高い場合には、奇偶差に基づ
く画像の段差が目立たないので、この場合には、補正後
の画像信号として、無補正の当該画像信号を出力するよ
うにすることで、原稿画像のシャープ感が失われること
がないという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された画像読取
装置の概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態の概略的構成を示す回
路ブロック図である。
【図3】図2例のうち、信号補正回路の詳細な構成を示
す回路ブロック図である。
【図4】3画素移動平均の説明に供される線図である。
【図5】濃度とコントラストに応じて補正を行う処理の
説明に供される特性図である。
【図6】一般的にリニアイメージセンサの模式的構成を
示す斜視図である。
【図7】従来の技術に係る移動平均用重みの説明に供さ
れる線図である。
【図8】従来の技術に係る2画素移動平均による問題点
の説明に供される線図である。
【符号の説明】
1、1a〜1c…リニアイメージセンサ 2…受光部 3o、3e…転送
部 4o、4e…FDA 61〜63…レジ
スタ 71…連続3画素移動平均器 75…濃度演算器 76…コントラスト演算器 Cx…コントラス
ト対応信号 Dx…濃度対応信号 S…当該画素信号 Sp…前画素信号 Sa…後画素信号 So…奇数画素信号 Se…偶数画素信

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リニアイメージセンサから出力される奇数
    画素信号と偶数画素信号とを交互に取り込んで出力信号
    としての画像信号を得、この画像信号を構成する各画素
    信号を補正する装置において、 補正前の当該画素信号のレベルと、この前後の画素信号
    のレベルとを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に接続される演算手段とを有し、 前記演算手段は、補正後の当該画素信号として、補正前
    の当該画素信号のレベルと、この前後の補正前画素信号
    のレベルとを所定演算して出力することを特徴とするリ
    ニアイメージセンサの出力信号補正装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段による所定演算は、補正前の
    当該画素信号のレベルをS、当該画素信号の前側の補正
    前画素信号のレベルをSp、当該画素信号の後側の補正
    前画素信号のレベルをSa、補正後の当該画素信号のレ
    ベルをScとしたとき、Scを、 Sc=(Sp+2S+Sa)/4 として求めることを特徴とする請求項1記載のリニアイ
    メージセンサの出力信号補正装置。
  3. 【請求項3】リニアイメージセンサから出力される奇数
    画素信号と偶数画素信号とを交互に取り込んで出力信号
    としての画像信号を得、この画像信号を構成する各画素
    信号を補正する装置において、 補正前の当該画素信号のレベルと、この前後の画素信号
    のレベルとを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に接続される演算手段と、 補正前の当該画素信号または補正後の当該画素信号を選
    択して出力する選択手段とを有し、 前記演算手段は、補正前の当該画素信号のレベルと、こ
    の前後の補正前画素信号のレベルとを所定演算して、補
    正後の当該画素信号を作成し、 前記選択手段は、前後の補正前画素信号のレベルの平均
    値と差に基づき、補正前の当該画素信号または補正後の
    当該画素信号を選択して出力することを特徴とするリニ
    アイメージセンサの出力信号補正装置。
  4. 【請求項4】前記演算手段による所定演算は、 補正前の当該画素信号のレベルをS、当該画素信号の前
    側の補正前画素信号のレベルをSp、当該画素信号の後
    側の補正前画素信号のレベルをSa、補正後の当該画素
    信号のレベルをScとしたとき、Scを、 Sc=(Sp+2S+Sa)/4 として求め、 前記選択手段は、前後の補正前の画素信号のレベルの平
    均値{(Sp+Sa)/2}が第1の基準値より小さ
    く、かつ差(Sa−Sp)の絶対値が第2の基準値より
    小さいときに、補正後の当該画素信号のレベルScを選
    択し、それ以外のときに補正前の当該画素信号のレベル
    Sを選択して出力することを特徴とする請求項3記載の
    リニアイメージセンサの出力信号補正装置。
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