JPH09308146A - 永久磁石モータ - Google Patents
永久磁石モータInfo
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- JPH09308146A JPH09308146A JP8121378A JP12137896A JPH09308146A JP H09308146 A JPH09308146 A JP H09308146A JP 8121378 A JP8121378 A JP 8121378A JP 12137896 A JP12137896 A JP 12137896A JP H09308146 A JPH09308146 A JP H09308146A
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- Japan
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- permanent magnet
- rotor
- magnet motor
- electromagnetic steel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 永久磁石が2層以上に埋設されているロータ
を有する永久磁石モータにおいて、鉄損を減少させて効
率を向上させる。 【解決手段】 ロータ1の中心側に凸の永久磁石4a、
4bを半径方向に2層以上配置させたロータ1を有する
永久磁石モータにおいて、(1)シリコン含有量比率を
2〜10%として固有抵抗を増大させて鉄損を低減する
ようにした電磁鋼板を積層してロータコア3を構成し、
又は(2)板厚を0.4mm以下として渦電流を流れ難
くした電磁鋼板を積層してロータコア3を構成し、又は
(3)740〜800℃で焼鈍処理してヒステリシス損
を減少させた電磁鋼板にてロータコア3を構成し、又は
(1)〜(3)を適宜組み合わせた構成とし、鉄損が少
なく効率の高い永久磁石モータを得るようにした。
を有する永久磁石モータにおいて、鉄損を減少させて効
率を向上させる。 【解決手段】 ロータ1の中心側に凸の永久磁石4a、
4bを半径方向に2層以上配置させたロータ1を有する
永久磁石モータにおいて、(1)シリコン含有量比率を
2〜10%として固有抵抗を増大させて鉄損を低減する
ようにした電磁鋼板を積層してロータコア3を構成し、
又は(2)板厚を0.4mm以下として渦電流を流れ難
くした電磁鋼板を積層してロータコア3を構成し、又は
(3)740〜800℃で焼鈍処理してヒステリシス損
を減少させた電磁鋼板にてロータコア3を構成し、又は
(1)〜(3)を適宜組み合わせた構成とし、鉄損が少
なく効率の高い永久磁石モータを得るようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石をロータ
内部に埋め込むことにより、マグネットトルクに併せて
リラクタンストルクをも利用する永久磁石モータに関す
るものである。
内部に埋め込むことにより、マグネットトルクに併せて
リラクタンストルクをも利用する永久磁石モータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、マグネットトルクに併せてリ
ラクタンストルクをも利用する永久磁石モータに関して
は、図9に示すように、鉄などの高透磁率材からなる円
筒状ロータコアに1極当たり1層の永久磁石を埋設した
ロータを有する永久磁石モータ(以下従来例1と称す
る)が知られている。図9において、永久磁石モータは
ロータ11とステータ12から成っており、ロータ11
は高透磁率材の電磁鋼板を積層して構成されたロータコ
ア13の内部に、ロータ11の中心側に凸の形状の逆円
弧の永久磁石14を埋め込んで構成されている。ステー
タ12は、ステータコア15に24個のステータティー
ス16が形成され、各ステータティース16、16間の
24個のスロット17に巻線18が施されて構成されて
おり、その巻線18に電流を流して発生させた回転磁界
によりロータ11を回転させるように構成されている。
ラクタンストルクをも利用する永久磁石モータに関して
は、図9に示すように、鉄などの高透磁率材からなる円
筒状ロータコアに1極当たり1層の永久磁石を埋設した
ロータを有する永久磁石モータ(以下従来例1と称す
る)が知られている。図9において、永久磁石モータは
ロータ11とステータ12から成っており、ロータ11
は高透磁率材の電磁鋼板を積層して構成されたロータコ
ア13の内部に、ロータ11の中心側に凸の形状の逆円
弧の永久磁石14を埋め込んで構成されている。ステー
タ12は、ステータコア15に24個のステータティー
ス16が形成され、各ステータティース16、16間の
24個のスロット17に巻線18が施されて構成されて
おり、その巻線18に電流を流して発生させた回転磁界
によりロータ11を回転させるように構成されている。
【0003】しかし、このような1極当たり1層の永久
磁石14を埋設したロータでは、ステータ12で発生さ
せた磁束を有効に導いてリラクタンストルクを発生され
る磁路が十分に形成されないので、リラクタンストルク
を有効に利用することができないという問題点を有して
いた。
磁石14を埋設したロータでは、ステータ12で発生さ
せた磁束を有効に導いてリラクタンストルクを発生され
る磁路が十分に形成されないので、リラクタンストルク
を有効に利用することができないという問題点を有して
いた。
【0004】その問題点を解決するために開発されたの
が、図10に示すような、1極当たり2層構造の永久磁
石14a、14bを埋設したロータ11を有する永久磁
石モータ(以下従来例2と称する)であり、特願平7−
134023号で提案されている。
が、図10に示すような、1極当たり2層構造の永久磁
石14a、14bを埋設したロータ11を有する永久磁
石モータ(以下従来例2と称する)であり、特願平7−
134023号で提案されている。
【0005】図2に、これら永久磁石モータの同一出力
での損失分析及び効率比較を示す。
での損失分析及び効率比較を示す。
【0006】図2において、、従来例1と従来例2を比
較すると、従来例2では従来例1に対して鉄損は増加し
ているが、銅損が減少し、トータルして効率が向上して
いることが分かる。従来例2で従来例1に対して銅損が
減少している理由は、永久磁石を2層構造とすることに
よりステータ12で発生させた磁束が永久磁石14a、
14bの層間にできた磁路19を通って作用し、リラク
タンストルクが発生して出力に寄与するので、同一出力
の場合従来例1よりも従来例2の方が入力電流が小さく
て済み、その結果として従来例2の方が従来例1に比べ
て銅損が減少するからである。
較すると、従来例2では従来例1に対して鉄損は増加し
ているが、銅損が減少し、トータルして効率が向上して
いることが分かる。従来例2で従来例1に対して銅損が
減少している理由は、永久磁石を2層構造とすることに
よりステータ12で発生させた磁束が永久磁石14a、
14bの層間にできた磁路19を通って作用し、リラク
タンストルクが発生して出力に寄与するので、同一出力
の場合従来例1よりも従来例2の方が入力電流が小さく
て済み、その結果として従来例2の方が従来例1に比べ
て銅損が減少するからである。
【0007】一方、従来例2で従来例1よりも鉄損が増
加している原因は、永久磁石を2層構造とすることで、
永久磁石14a、14bの層間に形成された磁路19に
より、同一の磁化力に対してより多くの磁束が発生する
ので、ステータ12およびロータ11の磁束密度が高く
なり、その結果従来例1に対して鉄損が増加するからで
ある。
加している原因は、永久磁石を2層構造とすることで、
永久磁石14a、14bの層間に形成された磁路19に
より、同一の磁化力に対してより多くの磁束が発生する
ので、ステータ12およびロータ11の磁束密度が高く
なり、その結果従来例1に対して鉄損が増加するからで
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例2の永久磁
石モータでは、従来例1の永久磁石モータよりも効率が
高くなっているが、その従来例2の永久磁石モータにお
いては鉄損が従来例1に比して増加しており、その鉄損
を減少させることによりさらに効率を向上することが要
請されている。
石モータでは、従来例1の永久磁石モータよりも効率が
高くなっているが、その従来例2の永久磁石モータにお
いては鉄損が従来例1に比して増加しており、その鉄損
を減少させることによりさらに効率を向上することが要
請されている。
【0009】本発明は、永久磁石が2層以上に埋設され
ているロータを有する永久磁石モータにおいて、鉄損を
減少させて効率を向上させることを目的とする。
ているロータを有する永久磁石モータにおいて、鉄損を
減少させて効率を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の永久磁石モータ
は、1磁極当たり永久磁石を半径方向に2層以上配置さ
せ、少なくとも1つ以上の永久磁石がロータ中心側に凸
であるロータ構造の永久磁石モータにおいて、(1)シ
リコン含有質量比率を2〜10%として固有抵抗を増大
させて鉄損を低減するようにした電磁鋼板を積層してロ
ータコアを構成し、又は(2)板厚を0.4mm以下と
して渦電流を流れ難くした電磁鋼板を積層してロータコ
アを構成し、又は(3)740〜800℃で焼鈍処理し
てヒステリシス損を減少させた電磁鋼板にてロータコア
を構成し、又は(1)〜(3)を適宜組み合わせた構成
とし、鉄損が少なく効率の高い永久磁石モータを得るも
のである。
は、1磁極当たり永久磁石を半径方向に2層以上配置さ
せ、少なくとも1つ以上の永久磁石がロータ中心側に凸
であるロータ構造の永久磁石モータにおいて、(1)シ
リコン含有質量比率を2〜10%として固有抵抗を増大
させて鉄損を低減するようにした電磁鋼板を積層してロ
ータコアを構成し、又は(2)板厚を0.4mm以下と
して渦電流を流れ難くした電磁鋼板を積層してロータコ
アを構成し、又は(3)740〜800℃で焼鈍処理し
てヒステリシス損を減少させた電磁鋼板にてロータコア
を構成し、又は(1)〜(3)を適宜組み合わせた構成
とし、鉄損が少なく効率の高い永久磁石モータを得るも
のである。
【0011】好適には、複数層の永久磁石がロータ中心
側に凸の円弧状とされ、磁束の通り易い磁路が形成され
る。
側に凸の円弧状とされ、磁束の通り易い磁路が形成され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図6を参照して説明する。
て、図1〜図6を参照して説明する。
【0013】図1に示す永久磁石モータは、ロータ1と
ステータ2とから成る4極モータである。ロータ1は高
透磁率材の電磁鋼板を積層して構成されたロータコア3
の内部に、ロータ1の中心側に凸の形状の逆円弧の永久
磁石4a、4bを1極当たり2層づつ埋め込んで構成さ
れ、2層の永久磁石4aと4bの間にロータコア3の磁
路9が設けられている。このように磁路9を設けること
によりq軸インダクタンスを大きくし、リラクタンスト
ルクを有効に利用する構造としている。ここで、q軸イ
ンダクタンスとは、図1において、q軸方向から流れ込
む磁束の磁路9などの通り易さに比例するものである。
なお、4組の永久磁石4a、4bは、ロータ1表面がS
極、N極と交互に位置するように配置されている。
ステータ2とから成る4極モータである。ロータ1は高
透磁率材の電磁鋼板を積層して構成されたロータコア3
の内部に、ロータ1の中心側に凸の形状の逆円弧の永久
磁石4a、4bを1極当たり2層づつ埋め込んで構成さ
れ、2層の永久磁石4aと4bの間にロータコア3の磁
路9が設けられている。このように磁路9を設けること
によりq軸インダクタンスを大きくし、リラクタンスト
ルクを有効に利用する構造としている。ここで、q軸イ
ンダクタンスとは、図1において、q軸方向から流れ込
む磁束の磁路9などの通り易さに比例するものである。
なお、4組の永久磁石4a、4bは、ロータ1表面がS
極、N極と交互に位置するように配置されている。
【0014】ステータ2は、ステータコア5に24個の
ステータティース6が形成され、各ステータティース
6、6間の24個のスロット7に巻線8が施されて構成
されており、その巻線8に電流を流して発生させた回転
磁界によりロータ1を回転させるように構成されてい
る。
ステータティース6が形成され、各ステータティース
6、6間の24個のスロット7に巻線8が施されて構成
されており、その巻線8に電流を流して発生させた回転
磁界によりロータ1を回転させるように構成されてい
る。
【0015】本実施形態では、上記のようにロータ1に
埋設される永久磁石を2層化したことに伴う鉄損の増加
を、主に使用する電磁鋼板のシリコン含有質量比率およ
び板厚を制限することにより、全損失の多くを占める鉄
損を低下させ、高効率化を達成するようにしている。
埋設される永久磁石を2層化したことに伴う鉄損の増加
を、主に使用する電磁鋼板のシリコン含有質量比率およ
び板厚を制限することにより、全損失の多くを占める鉄
損を低下させ、高効率化を達成するようにしている。
【0016】図2に、同一負荷でモータを回転させた時
の、従来例1の永久磁石1層構造モータ、従来例2の永
久磁石2層構造モータ、及び本発明の永久磁石2層構造
でかつ板厚tを下げ、シリコン含有質量比率を増加させ
た電磁鋼板を使用したモータにおける損失及び効率を示
している。ただし、永久磁石の形状及び使用量は一定で
ある。
の、従来例1の永久磁石1層構造モータ、従来例2の永
久磁石2層構造モータ、及び本発明の永久磁石2層構造
でかつ板厚tを下げ、シリコン含有質量比率を増加させ
た電磁鋼板を使用したモータにおける損失及び効率を示
している。ただし、永久磁石の形状及び使用量は一定で
ある。
【0017】図2において、従来の永久磁石2層構造モ
ータでは、永久磁石1層構造モータに比べ、銅損は減少
しているが、鉄損が増加しているため効率の上昇が1%
以内である。しかし、発明品では、板厚tを0.35m
mに下げ、シリコン含有質量比率を3%まで上昇させた
電磁鋼板を使用して渦電流損失を低下させたことによ
り、2層化による鉄損の上昇を抑え、従来の永久磁石1
層構造モータに比べ、2%以上の効率向上を実現してい
る。
ータでは、永久磁石1層構造モータに比べ、銅損は減少
しているが、鉄損が増加しているため効率の上昇が1%
以内である。しかし、発明品では、板厚tを0.35m
mに下げ、シリコン含有質量比率を3%まで上昇させた
電磁鋼板を使用して渦電流損失を低下させたことによ
り、2層化による鉄損の上昇を抑え、従来の永久磁石1
層構造モータに比べ、2%以上の効率向上を実現してい
る。
【0018】図3に、ロータコア及びステータコアに使
用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)とモータ効率
の関係を示す。ここで、鉄損値(W15/50)は、商
用周波数50Hzで励磁したときの磁束密度1.5Tで
の鉄損値を示す。従来例1の永久磁石1層構造モータに
比べ、本発明の永久磁石2層構造モータで、鉄損値
(W15/50)=4.0W/kgのものでは、効率が
0.5%とわずかな上昇にとどまっているが、本発明
の永久磁石2層構造モータで、鉄損値(W15/50)
=2.0W/kgのものでは約2%の効率上昇がある。
すなわち、永久磁石構造の2層化による効率上昇を確保
するには、使用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)
が4.0W/kg以下であることが必要である。
用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)とモータ効率
の関係を示す。ここで、鉄損値(W15/50)は、商
用周波数50Hzで励磁したときの磁束密度1.5Tで
の鉄損値を示す。従来例1の永久磁石1層構造モータに
比べ、本発明の永久磁石2層構造モータで、鉄損値
(W15/50)=4.0W/kgのものでは、効率が
0.5%とわずかな上昇にとどまっているが、本発明
の永久磁石2層構造モータで、鉄損値(W15/50)
=2.0W/kgのものでは約2%の効率上昇がある。
すなわち、永久磁石構造の2層化による効率上昇を確保
するには、使用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)
が4.0W/kg以下であることが必要である。
【0019】図4に、ロータコアおよびステータコアに
使用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)とシリコン
含有質量比率の関係を示す。一般に、電磁鋼板に含まれ
るシリコン含有質量比率が増加すると、固有抵抗の増加
による渦電流損失の減少が起こり、全鉄損は減少するこ
とが知られている。図4より、鉄損値(W15/50)
が4.0/kg以下であるためには、シリコン含有質量
比率が2.0%以上でなければならないといえる。本実
施形態では、ロータコア3およびステータコア5に使用
する電磁鋼板の歪み取り焼鈍が含まれるが、シリコン含
有質量比率が≧2%であれば、歪み取り焼鈍による軟化
などの機械的性質などの変化も少なく、強度的に安定化
する。
使用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)とシリコン
含有質量比率の関係を示す。一般に、電磁鋼板に含まれ
るシリコン含有質量比率が増加すると、固有抵抗の増加
による渦電流損失の減少が起こり、全鉄損は減少するこ
とが知られている。図4より、鉄損値(W15/50)
が4.0/kg以下であるためには、シリコン含有質量
比率が2.0%以上でなければならないといえる。本実
施形態では、ロータコア3およびステータコア5に使用
する電磁鋼板の歪み取り焼鈍が含まれるが、シリコン含
有質量比率が≧2%であれば、歪み取り焼鈍による軟化
などの機械的性質などの変化も少なく、強度的に安定化
する。
【0020】図5に示すシリコン含有質量比率と固有抵
抗の関係において、固有抵抗の上昇がシリコン含有質量
比率11%前後で飽和し、一方で機械的性質を考慮する
と、シリコン含有質量比率は10%以下であることが必
要である。
抗の関係において、固有抵抗の上昇がシリコン含有質量
比率11%前後で飽和し、一方で機械的性質を考慮する
と、シリコン含有質量比率は10%以下であることが必
要である。
【0021】図6に、ロータコアおよびステータコアに
使用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)と板厚の関
係を示す。一般に電磁鋼板の板厚を減少させると、渦電
流損の減少により全鉄損は減少することが知られてい
る。図3で説明したように、本実施形態で使用する電磁
鋼板の鉄損値(W15/50)は4.0w/kg以下で
あり、図6より鉄損値(W15/50)が4.0w/k
g以下であるためには、板厚t≦0.40mmであるこ
とが必要である。
使用する電磁鋼板の鉄損値(W15/50)と板厚の関
係を示す。一般に電磁鋼板の板厚を減少させると、渦電
流損の減少により全鉄損は減少することが知られてい
る。図3で説明したように、本実施形態で使用する電磁
鋼板の鉄損値(W15/50)は4.0w/kg以下で
あり、図6より鉄損値(W15/50)が4.0w/k
g以下であるためには、板厚t≦0.40mmであるこ
とが必要である。
【0022】図7に均熱時間が1時間の場合の焼鈍温度
と鉄損の関係を示す。鉄損は780℃までは焼鈍温度が
上がるほど小さくなるが、焼鈍温度が780℃を超える
と、逆に上がり出す。これは焼鈍温度が780℃以下で
は焼鈍によりヒステリシス損が減少しているが、焼鈍温
度が780℃を超えると結晶粒が大きくなるために鉄心
の固有抵抗が小さくなり、そのために渦電流損が増加す
るからであると考えられる。従って、図7から鉄損値
(W15/50)が4.0w/kg以下となる焼鈍温度
下限は740℃であり、上限は結晶粒が大きくなること
による渦電流損の増大から800℃以下とすることが必
要である。
と鉄損の関係を示す。鉄損は780℃までは焼鈍温度が
上がるほど小さくなるが、焼鈍温度が780℃を超える
と、逆に上がり出す。これは焼鈍温度が780℃以下で
は焼鈍によりヒステリシス損が減少しているが、焼鈍温
度が780℃を超えると結晶粒が大きくなるために鉄心
の固有抵抗が小さくなり、そのために渦電流損が増加す
るからであると考えられる。従って、図7から鉄損値
(W15/50)が4.0w/kg以下となる焼鈍温度
下限は740℃であり、上限は結晶粒が大きくなること
による渦電流損の増大から800℃以下とすることが必
要である。
【0023】なお、上記実施形態では、ロータ内側に凸
状に1極当たり2個の永久磁石4a、4bを半径方向に
配置した構成であるが、永久磁石は1極あたり2個であ
る必要はない。また、モータ構成も、図8に示すよう
に、ラジアル方向に長い板状磁石10を円周方向に磁化
した永久磁石を組合せたものでもよい。
状に1極当たり2個の永久磁石4a、4bを半径方向に
配置した構成であるが、永久磁石は1極あたり2個であ
る必要はない。また、モータ構成も、図8に示すよう
に、ラジアル方向に長い板状磁石10を円周方向に磁化
した永久磁石を組合せたものでもよい。
【0024】また、上記実施形態のロータコア3は、一
体として打ち抜かれたものであるが、ロータコア3は複
数のセグメントを溶接などにより組み合わせたものであ
ってもよい。さらに、上記実施形態における永久磁石モ
ータの極数は4極であるが、極数は4極に限らない。
体として打ち抜かれたものであるが、ロータコア3は複
数のセグメントを溶接などにより組み合わせたものであ
ってもよい。さらに、上記実施形態における永久磁石モ
ータの極数は4極であるが、極数は4極に限らない。
【0025】
【発明の効果】本発明の永久磁石モータによれば、以上
の説明から明らかなように、シリコン含有質量比率を2
〜10%として固有抵抗を増大させて鉄損を低減するよ
うにした電磁鋼板を積層してロータコアを構成し、又は
板厚を0.4mm以下として渦電流を流れ難くした電磁
鋼板を積層してロータコアを構成し、又は740〜80
0℃で焼鈍処理してヒステリシス損を減少させた電磁鋼
板にてロータコアを構成し、又はそれらを適宜組み合わ
せた構成とすることにより、鉄損が少なく効率の高い永
久磁石モータを得ることができる。
の説明から明らかなように、シリコン含有質量比率を2
〜10%として固有抵抗を増大させて鉄損を低減するよ
うにした電磁鋼板を積層してロータコアを構成し、又は
板厚を0.4mm以下として渦電流を流れ難くした電磁
鋼板を積層してロータコアを構成し、又は740〜80
0℃で焼鈍処理してヒステリシス損を減少させた電磁鋼
板にてロータコアを構成し、又はそれらを適宜組み合わ
せた構成とすることにより、鉄損が少なく効率の高い永
久磁石モータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久磁石モータの一実施形態の概略構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図2】本発明品と従来品のモータ損失とモータ効率を
比較した特性図である。
比較した特性図である。
【図3】電磁鋼板の鉄損値とモータ効率の関係を示す特
性図である。
性図である。
【図4】電磁鋼板の鉄損値とシリコン含有質量比率の関
係を示す特性図である。
係を示す特性図である。
【図5】電磁鋼板のシリコン含有質量比率と固有抵抗の
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図6】電磁鋼板の鉄損値と板厚の関係を示す特性図で
ある。
ある。
【図7】電磁鋼板の鉄損値と焼鈍温度の関係を示す特性
図である。
図である。
【図8】本発明の永久磁石モータの他の実施形態の概略
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図9】従来例の永久磁石1層構造の永久磁石モータの
断面図である。
断面図である。
【図10】従来例の永久磁石2層構造の永久磁石モータ
の断面図である。
の断面図である。
1 ロータ 3 ロータコア 4a 永久磁石 4b 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神藤 正行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 本田 幸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村上 浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 角谷 直之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 横手 静 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 1磁極当たり永久磁石を半径方向に2層
以上配置させ、少なくとも1つ以上の永久磁石がロータ
中心側に凸であるロータ構造の永久磁石モータにおい
て、ロータコアをシリコン含有質量比率2〜10%の電
磁鋼板を積層して構成したことを特徴とする永久磁石モ
ータ。 - 【請求項2】 1磁極当たり永久磁石を半径方向に2層
以上配置させ、少なくとも1つ以上の永久磁石がロータ
中心側に凸であるロータ構造の永久磁石モータにおい
て、ロータコアを板厚0.4mm以下の電磁鋼板を積層
して構成したことを特徴とする永久磁石モータ。 - 【請求項3】 電磁鋼板のシリコン含有質量比率が2〜
10%であることを特徴とする請求項2記載の永久磁石
モータ。 - 【請求項4】 1磁極当たり永久磁石を半径方向に2層
以上配置させ、少なくとも1つ以上の永久磁石がロータ
中心側に凸であるロータ構造の永久磁石モータにおい
て、ロータコアを740〜800℃で焼鈍処理した電磁
鋼板にて構成したことを特徴とする永久磁石モータ。 - 【請求項5】 電磁鋼板のシリコン含有質量比率2〜1
0%であることを特徴とする請求項4記載の永久磁石モ
ータ。 - 【請求項6】 ロータコアは板厚0.4mm以下の電磁
鋼板を積層して構成したことを特徴とする請求項4又は
5記載の永久磁石モータ。 - 【請求項7】 永久磁石がロータ中心側に凸の円弧状で
ある請求項1〜6の何れかに記載の永久磁石モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8121378A JPH09308146A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 永久磁石モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8121378A JPH09308146A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 永久磁石モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09308146A true JPH09308146A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14809752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8121378A Pending JPH09308146A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | 永久磁石モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09308146A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003533158A (ja) * | 2000-04-28 | 2003-11-05 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | ブラシレスモータ |
| JP2015142510A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 無線電力受信装置、端末機、及び無線電力送信装置 |
| JP2020025466A (ja) * | 2019-11-26 | 2020-02-13 | トヨタ自動車株式会社 | ロータコア及びその製造方法 |
| JP2020156192A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 日鉄日新製鋼株式会社 | Ipmモータのロータ |
-
1996
- 1996-05-16 JP JP8121378A patent/JPH09308146A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003533158A (ja) * | 2000-04-28 | 2003-11-05 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | ブラシレスモータ |
| JP2015142510A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | 無線電力受信装置、端末機、及び無線電力送信装置 |
| US9887030B2 (en) | 2014-01-28 | 2018-02-06 | Lg Innotek Co., Ltd | Wireless power receiver, terminal and wireless power transmitter |
| JP2020156192A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 日鉄日新製鋼株式会社 | Ipmモータのロータ |
| JP2020025466A (ja) * | 2019-11-26 | 2020-02-13 | トヨタ自動車株式会社 | ロータコア及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050412 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050802 |