JPH09309264A - インクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法によって製造されるインクジェット記録媒体 - Google Patents
インクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法によって製造されるインクジェット記録媒体Info
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- JPH09309264A JPH09309264A JP8128078A JP12807896A JPH09309264A JP H09309264 A JPH09309264 A JP H09309264A JP 8128078 A JP8128078 A JP 8128078A JP 12807896 A JP12807896 A JP 12807896A JP H09309264 A JPH09309264 A JP H09309264A
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- JP
- Japan
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- recording medium
- coating liquid
- ink
- coating
- inkjet recording
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インク吸収性に優れ、記録された画像の濃度
や鮮明性が高く、画像の耐水性に優れたインクジェット
記録媒体の製造方法及び該方法によって製造されるイン
クジェット記録媒体を提供する。 【構成】 支持体表面にアルミナ水和物を含有する第1
塗工液を塗工し乾燥させる工程とpHが8以上の第2塗
工液を前記第1塗工液を塗工乾燥させた同一面に塗工し
乾燥させる工程を有すること特徴とする。
や鮮明性が高く、画像の耐水性に優れたインクジェット
記録媒体の製造方法及び該方法によって製造されるイン
クジェット記録媒体を提供する。 【構成】 支持体表面にアルミナ水和物を含有する第1
塗工液を塗工し乾燥させる工程とpHが8以上の第2塗
工液を前記第1塗工液を塗工乾燥させた同一面に塗工し
乾燥させる工程を有すること特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを用いて記
録するインクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方
法によって製造されるインクジェット記録媒体に関する
ものであり、更に詳しくは、インク吸収性に優れ、記録
された画像の濃度や鮮明度が高く、画像の耐水性に優れ
たインクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法に
よって製造されるインクジェット記録媒体に関するもの
である。
録するインクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方
法によって製造されるインクジェット記録媒体に関する
ものであり、更に詳しくは、インク吸収性に優れ、記録
された画像の濃度や鮮明度が高く、画像の耐水性に優れ
たインクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法に
よって製造されるインクジェット記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は種々のインク
(記録液)吐出方式、例えば静電吸引方式、圧電素子を
用いてインクに機械的振動または変位を与える方式、イ
ンクを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等に
より、インクの小滴を発生、飛翔させ、それらの一部、
もしくは全部を紙等の記録材に付着させて記録を行うも
のであるが、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字
の行える記録方法として注目されている。
(記録液)吐出方式、例えば静電吸引方式、圧電素子を
用いてインクに機械的振動または変位を与える方式、イ
ンクを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等に
より、インクの小滴を発生、飛翔させ、それらの一部、
もしくは全部を紙等の記録材に付着させて記録を行うも
のであるが、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字
の行える記録方法として注目されている。
【0003】多色インクジェット方式により形成される
画像は、製版方式による多色印刷や、カラー写真方式に
よる印画と比較して遜色のない記録を得ることも可能で
あり、作成部数が少ない場合には通常の多色印刷や印画
によるよりも安価であることからフルカラー画像記録分
野にまで広く応用されつつある。記録の高速化、高精細
化、フルカラー化等の記録特性の向上に伴って記録装
置、記録方法の改良が行われてきたが、記録媒体に対し
ても高度な特性が要求されるようになってきた。
画像は、製版方式による多色印刷や、カラー写真方式に
よる印画と比較して遜色のない記録を得ることも可能で
あり、作成部数が少ない場合には通常の多色印刷や印画
によるよりも安価であることからフルカラー画像記録分
野にまで広く応用されつつある。記録の高速化、高精細
化、フルカラー化等の記録特性の向上に伴って記録装
置、記録方法の改良が行われてきたが、記録媒体に対し
ても高度な特性が要求されるようになってきた。
【0004】かかる要求特性を満足すべく従来から多様
な記録媒体が提案されてきている。例えば、特開昭55
−5830号公報には支持体表面にインク吸収性の塗工
層を設けたインクジェット記録用紙が開示され、特開昭
55−51583号公報には被覆層中の顔料として非晶
質シリカを用いた例が開示され、特開昭55−1467
86号公報には水溶性高分子塗工層を用いた例が開示さ
れている。しかしながら、これら従来のインクジェット
記録用紙においては、一般にプレーンペーパーと呼ばれ
ている市販の上質紙と比較して以下に述べる欠点を有し
ていた。
な記録媒体が提案されてきている。例えば、特開昭55
−5830号公報には支持体表面にインク吸収性の塗工
層を設けたインクジェット記録用紙が開示され、特開昭
55−51583号公報には被覆層中の顔料として非晶
質シリカを用いた例が開示され、特開昭55−1467
86号公報には水溶性高分子塗工層を用いた例が開示さ
れている。しかしながら、これら従来のインクジェット
記録用紙においては、一般にプレーンペーパーと呼ばれ
ている市販の上質紙と比較して以下に述べる欠点を有し
ていた。
【0005】(1)塗工層からくる顔料特有の粉っぽい
手触り感や、樹脂特有のベタつき感があり、紙の風合い
がない。
手触り感や、樹脂特有のベタつき感があり、紙の風合い
がない。
【0006】(2)基材となる原紙が高価な上、塗工工
程が必要となるので、製造コストが高く、安価にはなり
得ない。
程が必要となるので、製造コストが高く、安価にはなり
得ない。
【0007】(3)記録媒体にインクジェット記録を行
う場合、記録媒体と記録装置の紙送り部分との機械的摩
擦力により、コート層がはがれる、いわゆる粉落ちが発
生する。
う場合、記録媒体と記録装置の紙送り部分との機械的摩
擦力により、コート層がはがれる、いわゆる粉落ちが発
生する。
【0008】またこれにより発生した塗工層成分がイン
クジェット記録装置のヘッドに付着するとヘッドのノズ
ルの目詰まりの原因となる。
クジェット記録装置のヘッドに付着するとヘッドのノズ
ルの目詰まりの原因となる。
【0009】(4)記録媒体に電子写真方式の複写機で
記録を行う場合、やはり上記と同様の粉落ちが発生し、
記録装置を汚染する。また電子写真のトナーを定着する
定着器に記録媒体を通した際にコート層が定着ローラ表
面に熱融着しジャムや定着器汚染を引き起こす。
記録を行う場合、やはり上記と同様の粉落ちが発生し、
記録装置を汚染する。また電子写真のトナーを定着する
定着器に記録媒体を通した際にコート層が定着ローラ表
面に熱融着しジャムや定着器汚染を引き起こす。
【0010】(5)塗工層表面にクラック等の欠陥が発
生し易く、画像品位が低下する。
生し易く、画像品位が低下する。
【0011】(6)塗工層と基材との収縮率の差からカ
ールが発生し、取り扱いが面倒な上、温湿度の変化によ
って、カール量が変り環境安定性に欠ける。
ールが発生し、取り扱いが面倒な上、温湿度の変化によ
って、カール量が変り環境安定性に欠ける。
【0012】(7)鉛筆、ボールペン等、通常の筆記具
によって筆記を行うと、塗工層が削れてしまい正常に筆
記ができない。
によって筆記を行うと、塗工層が削れてしまい正常に筆
記ができない。
【0013】一方、一般の複写機用プレーンペーパーを
そのままインクジェット記録用紙として使用した場合に
は、以下の欠点を有している。
そのままインクジェット記録用紙として使用した場合に
は、以下の欠点を有している。
【0014】(1)インクの受容性が低いために受容さ
れずにあふれたインクがこすれて汚れ、尾引き等を生
じ、また発色が充分でないため、画像品位が著しく低
い。
れずにあふれたインクがこすれて汚れ、尾引き等を生
じ、また発色が充分でないため、画像品位が著しく低
い。
【0015】(2)インクが記録媒体に付着後、印字ド
ットから周辺にヒゲ状のもの(フェザーリング)が発生
し、真円度の著しく低いドットとなる。
ットから周辺にヒゲ状のもの(フェザーリング)が発生
し、真円度の著しく低いドットとなる。
【0016】(3)インクが水溶性であることから記録
媒体に印字後の耐水性が著しく悪く、水分の付着によっ
てインクのにじみ、流れ等の発生により、画像品位が低
下する。
媒体に印字後の耐水性が著しく悪く、水分の付着によっ
てインクのにじみ、流れ等の発生により、画像品位が低
下する。
【0017】したがって、普通紙と同等の風合いをもっ
た紙で、高い発色性を有し、しかも耐水性に優れた記録
用紙が望まれていた。
た紙で、高い発色性を有し、しかも耐水性に優れた記録
用紙が望まれていた。
【0018】このような試みの中で、特に優れたものと
して特開昭52−74340号公報に記載の記録媒体が
挙げられる。これは空隙率を大きくしたノンコート紙で
あり、従来の普通紙よりもインクの定着性は改良されコ
ート紙に見られる欠点もないが、インクジェットコート
紙に比べると、記録物の品位ははるかに劣る。
して特開昭52−74340号公報に記載の記録媒体が
挙げられる。これは空隙率を大きくしたノンコート紙で
あり、従来の普通紙よりもインクの定着性は改良されコ
ート紙に見られる欠点もないが、インクジェットコート
紙に比べると、記録物の品位ははるかに劣る。
【0019】以上述べたようにコート紙に匹敵する発色
性を有し、かつ耐水性に優れ、普通紙と同等の風合いを
もった記録用紙ならびにその製造方法は未だ得られてい
ないのが現状である。
性を有し、かつ耐水性に優れ、普通紙と同等の風合いを
もった記録用紙ならびにその製造方法は未だ得られてい
ないのが現状である。
【0020】また従来、インクジェット用の記録媒体と
して少なくとも2回の塗工を行うものとして特開昭61
−60794号公報、特開平2−31670号公報が知
られている。
して少なくとも2回の塗工を行うものとして特開昭61
−60794号公報、特開平2−31670号公報が知
られている。
【0021】前者は無機顔料として合成シリカを用いた
塗工液を2回以上同一面に重ね塗りするものであり、後
者は合成シリカ及び水性樹脂からなる層の上に水性樹脂
を主成分とするオーバコート層を設けるものである。
塗工液を2回以上同一面に重ね塗りするものであり、後
者は合成シリカ及び水性樹脂からなる層の上に水性樹脂
を主成分とするオーバコート層を設けるものである。
【0022】しかしながら、いずれも本発明のように第
1塗工液によりインクジェットのインク吸収能を付与
し、第2塗工液によりインクジェット画像の耐水性と発
色性の向上機能を付与せしめることについては全く開示
していない。
1塗工液によりインクジェットのインク吸収能を付与
し、第2塗工液によりインクジェット画像の耐水性と発
色性の向上機能を付与せしめることについては全く開示
していない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の上述のごとき問題点を解決し、速やかなインク吸
収性を有し、とりわけ発色性、画像濃度及び画像の耐水
性に優れたインクジェット記録媒体の製造方法及び該製
造方法によって製造されるインクジェット記録媒体を提
供することにある。
技術の上述のごとき問題点を解決し、速やかなインク吸
収性を有し、とりわけ発色性、画像濃度及び画像の耐水
性に優れたインクジェット記録媒体の製造方法及び該製
造方法によって製造されるインクジェット記録媒体を提
供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の手段に
よって達成される。
よって達成される。
【0025】即ち、本発明は支持体表面にアルミナ水和
物を含有する第1塗工液を塗工乾燥する工程とpHが8
以上の第2塗工液を前記第1塗工液を塗工し乾燥させた
同一面に塗工し乾燥する工程とを有することを特徴とす
るインクジェット記録媒体の製造方法を提案するもので
ある。また、本発明は前記の製造方法によって製造され
るインクジェット記録媒体であって、該記録媒体のpH
が7以上11以下であることを特徴とするインクジェッ
ト記録媒体を提案するものであり、前記第1塗工液及び
/または第2塗工液がカチオン性物質を含有すること、
前記カチオン性物質が第4級アンモニウムであること、
前記アルミナ水和物が擬ベーマイトであること、前記カ
チオン性物質がベンザルコニウム化合物であること、前
記カチオン性物質がイミダゾリウム化合物であること、
前記カチオン性物質がポリアミンスルホンであることを
含む。
物を含有する第1塗工液を塗工乾燥する工程とpHが8
以上の第2塗工液を前記第1塗工液を塗工し乾燥させた
同一面に塗工し乾燥する工程とを有することを特徴とす
るインクジェット記録媒体の製造方法を提案するもので
ある。また、本発明は前記の製造方法によって製造され
るインクジェット記録媒体であって、該記録媒体のpH
が7以上11以下であることを特徴とするインクジェッ
ト記録媒体を提案するものであり、前記第1塗工液及び
/または第2塗工液がカチオン性物質を含有すること、
前記カチオン性物質が第4級アンモニウムであること、
前記アルミナ水和物が擬ベーマイトであること、前記カ
チオン性物質がベンザルコニウム化合物であること、前
記カチオン性物質がイミダゾリウム化合物であること、
前記カチオン性物質がポリアミンスルホンであることを
含む。
【0026】
【作用】本発明によれば水性インクの吸収性が高く、発
色が良好であり、充分高い画像濃度を有する鮮明な画像
が形成でき、水性インクで画像を形成した後も優れた耐
水性を有し、水濡れによる画像のにじみ、流れが生じる
ことがない。また、塗工液の塗工量が一般のコート紙に
比べて格段に少ないため、材料コストが低く、大量生産
に極めて適したものである。
色が良好であり、充分高い画像濃度を有する鮮明な画像
が形成でき、水性インクで画像を形成した後も優れた耐
水性を有し、水濡れによる画像のにじみ、流れが生じる
ことがない。また、塗工液の塗工量が一般のコート紙に
比べて格段に少ないため、材料コストが低く、大量生産
に極めて適したものである。
【0027】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0028】まず、本発明に適用される支持体としては
坪量50〜120g/m2 の適度のサイジングを施した
紙や無サイズ紙等を特に制限なく使用することができ
る。
坪量50〜120g/m2 の適度のサイジングを施した
紙や無サイズ紙等を特に制限なく使用することができ
る。
【0029】本発明においては上記支持体上に第1塗工
液、及び第2塗工液を順次塗工するものである。
液、及び第2塗工液を順次塗工するものである。
【0030】前記第1塗工液はアルミナ水和物を少なく
とも含むものである。
とも含むものである。
【0031】本発明に用いられるアルミナ水和物はX線
的に非晶質のいわゆる無定形アルミナ水和物より得られ
るものが好ましい。中でも本発明により好適に用いられ
る無定形アルミナ水和物は、初期的には粒子の大きさは
20〜30オングストローム、その組成はAl2 O3 ・
3H2 Oの化学的に不安定で、酸・アルカリに容易に溶
解するCα無定形ゲルが発生し、中性または弱アルカリ
水溶液中及び/または加熱によりCβゲルへと変化し、
ベーマイトゲルと呼ばれ、その組成はAl2 O 3 ・1.
0〜2.0H2 Oと考えられており、結晶性ベーマイト
とは明らかに異なる。X線回折図は結晶性ベーマイトよ
りは半値幅が大きく、擬ベーマイトと呼ばれている。ま
た。擬ベーマイトは結晶性の低い化合物でRocek ら(Co
llect. Czech. Chemi. Commun., 56巻、1253〜1
262、1991年)によれば、組成はAl2 O3 ・×
H2 O(1.0<×<2.0)であると考えられる。
的に非晶質のいわゆる無定形アルミナ水和物より得られ
るものが好ましい。中でも本発明により好適に用いられ
る無定形アルミナ水和物は、初期的には粒子の大きさは
20〜30オングストローム、その組成はAl2 O3 ・
3H2 Oの化学的に不安定で、酸・アルカリに容易に溶
解するCα無定形ゲルが発生し、中性または弱アルカリ
水溶液中及び/または加熱によりCβゲルへと変化し、
ベーマイトゲルと呼ばれ、その組成はAl2 O 3 ・1.
0〜2.0H2 Oと考えられており、結晶性ベーマイト
とは明らかに異なる。X線回折図は結晶性ベーマイトよ
りは半値幅が大きく、擬ベーマイトと呼ばれている。ま
た。擬ベーマイトは結晶性の低い化合物でRocek ら(Co
llect. Czech. Chemi. Commun., 56巻、1253〜1
262、1991年)によれば、組成はAl2 O3 ・×
H2 O(1.0<×<2.0)であると考えられる。
【0032】この擬ベーマイトの代表例としては特開平
7−89221号公報の実施例に記載されたアルミナ水
和物Aが挙げられる。このアルミナ水和物Aは、まず米
国特許明細書第4242271号に記載された方法でア
ルミニウムアルコキサイドを製造し、米国特許明細書第
4202870号に記載された方法で前記アルミニウム
アルコキサイドを加水分解して、オーブンで30℃、2
時間熟成してアルミナのコロイダルゾルが得られる。こ
のアルミナ水和物Aは無定形で、平板状であって、BE
T比表面積76g/m、BET細孔容積0.57cc/
gである。
7−89221号公報の実施例に記載されたアルミナ水
和物Aが挙げられる。このアルミナ水和物Aは、まず米
国特許明細書第4242271号に記載された方法でア
ルミニウムアルコキサイドを製造し、米国特許明細書第
4202870号に記載された方法で前記アルミニウム
アルコキサイドを加水分解して、オーブンで30℃、2
時間熟成してアルミナのコロイダルゾルが得られる。こ
のアルミナ水和物Aは無定形で、平板状であって、BE
T比表面積76g/m、BET細孔容積0.57cc/
gである。
【0033】このような擬ベーマイトが高いインク受容
性を有する理由は、その細孔半径と細孔径分布が、イン
ク受容に非常に適した範囲にあるという事実にあると考
えられる。擬ベーマイトの細孔径分布は、2つ以上の極
大を有する。比較的大きい細孔で、インク中の溶媒成分
を吸収し、比較的小さい細孔でインク中の染料を吸着す
る。擬ベーマイトの細孔径分布の極大の一つは細孔半径
100オングストローム以下が好ましく、より好ましく
は10〜60オングストロームである。他の極大は細孔
半径100〜200オングストロームの範囲が好まし
い。
性を有する理由は、その細孔半径と細孔径分布が、イン
ク受容に非常に適した範囲にあるという事実にあると考
えられる。擬ベーマイトの細孔径分布は、2つ以上の極
大を有する。比較的大きい細孔で、インク中の溶媒成分
を吸収し、比較的小さい細孔でインク中の染料を吸着す
る。擬ベーマイトの細孔径分布の極大の一つは細孔半径
100オングストローム以下が好ましく、より好ましく
は10〜60オングストロームである。他の極大は細孔
半径100〜200オングストロームの範囲が好まし
い。
【0034】これらのアルミナ水和物を用いた記録媒体
は、アルミナ水和物が正電荷をもっているため、負電荷
をもつインク染料の定着が良く、発色の良い画像が得ら
れること、従来、シリカ化合物を用いることで発生して
いた黒色インクの茶変、耐光性等の問題点がないこと、
更に、画質特にフルカラー画像における画質の点で従来
の記録媒体に比べ好ましい等の長所がある。
は、アルミナ水和物が正電荷をもっているため、負電荷
をもつインク染料の定着が良く、発色の良い画像が得ら
れること、従来、シリカ化合物を用いることで発生して
いた黒色インクの茶変、耐光性等の問題点がないこと、
更に、画質特にフルカラー画像における画質の点で従来
の記録媒体に比べ好ましい等の長所がある。
【0035】これに対し一般の複写機で用いられている
いわゆるプレーンペーパーや、従来のインクジェット用
コート紙には無機填料として、クレー、タルク、炭酸カ
ルシウム、カオリン等が含まれており、これらアルミナ
水和物(擬ベーマイト)のようなインク受容に適した細
孔半径、細孔径分布をもたないためにインク受容性が低
い。また、これらの無機填料は正電荷をもたないか、あ
るいは負電荷をもっていることから、負電荷をもつイオ
ン染料の定着が十分ではなく発色性の低い画像しか得ら
れない。
いわゆるプレーンペーパーや、従来のインクジェット用
コート紙には無機填料として、クレー、タルク、炭酸カ
ルシウム、カオリン等が含まれており、これらアルミナ
水和物(擬ベーマイト)のようなインク受容に適した細
孔半径、細孔径分布をもたないためにインク受容性が低
い。また、これらの無機填料は正電荷をもたないか、あ
るいは負電荷をもっていることから、負電荷をもつイオ
ン染料の定着が十分ではなく発色性の低い画像しか得ら
れない。
【0036】塗工液中のアルミナ水和物の添加量は塗工
液重量に対し、3重量%〜15重量%が好ましい。
液重量に対し、3重量%〜15重量%が好ましい。
【0037】また、本発明で用いられるアルミナ水和物
としては、金属酸化物、例えば二酸化チタンを含有した
ものを用いてもよく、従来困難であった分散性とインク
中の染料の吸着性の両特性を、従来のアルミナ水和物よ
り更に改良することができる。
としては、金属酸化物、例えば二酸化チタンを含有した
ものを用いてもよく、従来困難であった分散性とインク
中の染料の吸着性の両特性を、従来のアルミナ水和物よ
り更に改良することができる。
【0038】二酸化チタンの含有比率はアルミナ水和物
の0.01〜1.00重量%が好ましく、より好ましく
は0.13〜1.00重量%である更に前記二酸化チタ
ンはチタンの価数が+4価であることが好ましい。
の0.01〜1.00重量%が好ましく、より好ましく
は0.13〜1.00重量%である更に前記二酸化チタ
ンはチタンの価数が+4価であることが好ましい。
【0039】二酸化チタン以外の金属酸化物としては、
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
ム、亜鉛、硼素、シリコン、ゲルマニウム、錫、鉛、ジ
ルコニウム、インジウム、燐、バナジウム、ニオブ、タ
ンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム等の酸化物を
含有させて用いることができるが、インク染料の吸着性
と分散性の点からは二酸化チタンが最も好ましい。また
上記金属の酸化物は着色しているものが多いが、二酸化
チタンは無色であるので、その点からも好ましい。
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
ム、亜鉛、硼素、シリコン、ゲルマニウム、錫、鉛、ジ
ルコニウム、インジウム、燐、バナジウム、ニオブ、タ
ンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム等の酸化物を
含有させて用いることができるが、インク染料の吸着性
と分散性の点からは二酸化チタンが最も好ましい。また
上記金属の酸化物は着色しているものが多いが、二酸化
チタンは無色であるので、その点からも好ましい。
【0040】上記の如きアルミナ水和物の、水分散系の
pH特性は、固形分濃度や、細孔半径、細孔径分布等に
左右されるが概ねpH8以下、好ましくは7未満の酸性
領域で安定に分散液を形成できる。一方、アルカリ性領
域、特にpH8を越えると分散液は急激にゲル化/凝集
等が起こり、分散が不安定となる。このような分散状態
では到底支持体上に均一に塗工することは不可能であ
る。これに対しインクジェット記録画像の発色性の点か
ら言えば、記録媒体のpH7以上11以下の領域の方が
色味の鮮明性に優れており、pHが低いものほど不鮮明
な画像となってくる。
pH特性は、固形分濃度や、細孔半径、細孔径分布等に
左右されるが概ねpH8以下、好ましくは7未満の酸性
領域で安定に分散液を形成できる。一方、アルカリ性領
域、特にpH8を越えると分散液は急激にゲル化/凝集
等が起こり、分散が不安定となる。このような分散状態
では到底支持体上に均一に塗工することは不可能であ
る。これに対しインクジェット記録画像の発色性の点か
ら言えば、記録媒体のpH7以上11以下の領域の方が
色味の鮮明性に優れており、pHが低いものほど不鮮明
な画像となってくる。
【0041】記録媒体のpHが7以上11以下の領域が
画像発色性に好ましい理由は十分に定かではないが、イ
ンクジェットインク中の染料がpH7以上11以下の環
境下におかれた場合に、何らかの化学反応が進行して色
素の分子構造あるいはイオン状態等が変化し、その結果
として発色状態が変わるのではないかと考えられる。
画像発色性に好ましい理由は十分に定かではないが、イ
ンクジェットインク中の染料がpH7以上11以下の環
境下におかれた場合に、何らかの化学反応が進行して色
素の分子構造あるいはイオン状態等が変化し、その結果
として発色状態が変わるのではないかと考えられる。
【0042】ここでいう記録媒体のpHはJISP81
33(紙及び板紙のpH試験方法)に規定された試験方
法に基づいて測定されるpH値である。
33(紙及び板紙のpH試験方法)に規定された試験方
法に基づいて測定されるpH値である。
【0043】インクジェットの記録媒体においては、こ
のようなpHは支持体に塗工される塗工液にほぼ依存し
て決まるものと考えられる。
のようなpHは支持体に塗工される塗工液にほぼ依存し
て決まるものと考えられる。
【0044】したがって、上記の事由により、アルミナ
水和物の塗工性能からいえば、塗工液のpHは7以下の
酸性領域が好ましく、一方記録媒体の発色性能からいえ
ば、pHは7以上のアルカリ性領域が好ましい。
水和物の塗工性能からいえば、塗工液のpHは7以下の
酸性領域が好ましく、一方記録媒体の発色性能からいえ
ば、pHは7以上のアルカリ性領域が好ましい。
【0045】本発明はインクジェット記録媒体における
この技術的矛盾を解消し、塗工液の塗工性能と記録画像
の発色性の両方の要求性能を満足する目的でなされたも
のである。つまり、アルミナ水和物の分散液をアルカリ
性とするのではなく、アルミナ水和物の分散液を第1塗
工液として用いて支持体上に塗工し、その同一面上にp
H8以上の後述の第2塗工液を塗工することによりpH
7以上11以下の記録媒体を得ることができる。第1塗
工液にはアルミナ水和物以外に後述のカチオン性物質、
バインダー、無機填料等各種の添加剤が含有されていて
もよい。
この技術的矛盾を解消し、塗工液の塗工性能と記録画像
の発色性の両方の要求性能を満足する目的でなされたも
のである。つまり、アルミナ水和物の分散液をアルカリ
性とするのではなく、アルミナ水和物の分散液を第1塗
工液として用いて支持体上に塗工し、その同一面上にp
H8以上の後述の第2塗工液を塗工することによりpH
7以上11以下の記録媒体を得ることができる。第1塗
工液にはアルミナ水和物以外に後述のカチオン性物質、
バインダー、無機填料等各種の添加剤が含有されていて
もよい。
【0046】本発明の記録媒体は、インクジェットによ
る記録後の耐水性を向上させるために耐水化剤としてカ
チオン性物質を含有させることが好ましい。本発明でい
うカチオン性物質とは水に溶解したときに解離して、カ
チオン性を呈する物質を指し、4級アンモニウムのモノ
マー、ポリマー等の有機物質、あるいは金属塩等の無機
物質がこれに相当する。このカチオン性物質を塗工、含
浸させた紙にインクジェット記録を行うと、印字したイ
ンクの染料が、カチオン性物質と反応し染料の耐水性を
高めるものと考えられる。
る記録後の耐水性を向上させるために耐水化剤としてカ
チオン性物質を含有させることが好ましい。本発明でい
うカチオン性物質とは水に溶解したときに解離して、カ
チオン性を呈する物質を指し、4級アンモニウムのモノ
マー、ポリマー等の有機物質、あるいは金属塩等の無機
物質がこれに相当する。このカチオン性物質を塗工、含
浸させた紙にインクジェット記録を行うと、印字したイ
ンクの染料が、カチオン性物質と反応し染料の耐水性を
高めるものと考えられる。
【0047】すなわち、インクジェットのインクは、通
常水溶性染料でアニオン性を呈しており、記録媒体に含
まれるカチオン性物質と、インク中の染料が電気的に反
応して不溶化し、水が付着してもにじみ、流れを生じな
いものと考えられる。
常水溶性染料でアニオン性を呈しており、記録媒体に含
まれるカチオン性物質と、インク中の染料が電気的に反
応して不溶化し、水が付着してもにじみ、流れを生じな
いものと考えられる。
【0048】更に、カチオン性物質としては、有機の4
級アンモニウムを用いることが好ましい。
級アンモニウムを用いることが好ましい。
【0049】本発明でいう第4級アンモニウムは、第4
級アンモニウム基を有するモノマー、オリゴマー、ポリ
マーのいずれか、もしくはその縮合物、重合物等で水に
溶解したときに解離してカチオン性を呈する。
級アンモニウム基を有するモノマー、オリゴマー、ポリ
マーのいずれか、もしくはその縮合物、重合物等で水に
溶解したときに解離してカチオン性を呈する。
【0050】4級アンモニウムは金属塩等の無機系カチ
オン物質に比べてインク中の染料とより強く反応し、イ
ンクジェット記録画像の耐水性能をより高めることがで
きる。
オン物質に比べてインク中の染料とより強く反応し、イ
ンクジェット記録画像の耐水性能をより高めることがで
きる。
【0051】本発明に適用できる第4級アンモニウム
は、第4級アンモニウム基を有する物質であるならば、
特に限定されるものではないが、具体的には、ベンザル
コニウム化合物、イミダゾリウム化合物、ポリアミン、
ポリアミンスルホン、ポリアミド、ポリアミドアミン、
ポリエチレンイミン、ポリアミドエピクロロヒドリン、
ポリアリルアミン、ジシアンジアミドカチオン樹脂、ジ
メチルジアリルアンモニウム、カチオンセルロース、カ
チオン変性ポリビニルアルコール、カチオン界面活性
剤、カチオン性ポリアクリルアミド等の単体、混合物、
誘導体、縮合物等が含まれる。これらの具体例の中で特
にベンザルコニウム化合物、イミダゾリウム化合物等の
モノマーがより好ましい。これらは他の4級アンモニウ
ムや、カチオンポリマーに比べて、インクジェット記録
画像の耐水性能をより高めるとともに、発色性のより優
れた画像が得られ、また、ポリマーに比べて低粘度で塗
工が容易である点が優れている。
は、第4級アンモニウム基を有する物質であるならば、
特に限定されるものではないが、具体的には、ベンザル
コニウム化合物、イミダゾリウム化合物、ポリアミン、
ポリアミンスルホン、ポリアミド、ポリアミドアミン、
ポリエチレンイミン、ポリアミドエピクロロヒドリン、
ポリアリルアミン、ジシアンジアミドカチオン樹脂、ジ
メチルジアリルアンモニウム、カチオンセルロース、カ
チオン変性ポリビニルアルコール、カチオン界面活性
剤、カチオン性ポリアクリルアミド等の単体、混合物、
誘導体、縮合物等が含まれる。これらの具体例の中で特
にベンザルコニウム化合物、イミダゾリウム化合物等の
モノマーがより好ましい。これらは他の4級アンモニウ
ムや、カチオンポリマーに比べて、インクジェット記録
画像の耐水性能をより高めるとともに、発色性のより優
れた画像が得られ、また、ポリマーに比べて低粘度で塗
工が容易である点が優れている。
【0052】また、カチオンポリマーの中では、耐水性
とともに画像の耐光性の点からポリアミンスルホンが優
れている。
とともに画像の耐光性の点からポリアミンスルホンが優
れている。
【0053】これらカチオン性物質の添加量は塗工液中
に0.1〜15重量%であることが好ましく0.5〜1
0重量%であることがより好ましい。
に0.1〜15重量%であることが好ましく0.5〜1
0重量%であることがより好ましい。
【0054】塗工液中のカチオン性物質の添加量が0.
1重量%未満であると耐水性に効果が十分得られず、ま
た15重量%を越えると、更なる耐水性向上の効果は認
められない。
1重量%未満であると耐水性に効果が十分得られず、ま
た15重量%を越えると、更なる耐水性向上の効果は認
められない。
【0055】カチオン性物質の使用法は、塗工液中に溶
解し、支持体上に塗工することにより支持体表面のみな
らず、ある程度内部までカチオン性物質を浸透させた記
録用紙を得ることができる。
解し、支持体上に塗工することにより支持体表面のみな
らず、ある程度内部までカチオン性物質を浸透させた記
録用紙を得ることができる。
【0056】上記のカチオン性物質は、第1塗工液と後
述の第2塗工液のいずれか、もしくは両方に含有させ、
塗工することができるが、アルミナ水和物との接触によ
り凝集/ゲル化を生じる場合には第2塗工液に含有させ
るのが好ましい。したがってカチオン性物質は第2塗工
液の主成分として添加される場合が多いものである。
述の第2塗工液のいずれか、もしくは両方に含有させ、
塗工することができるが、アルミナ水和物との接触によ
り凝集/ゲル化を生じる場合には第2塗工液に含有させ
るのが好ましい。したがってカチオン性物質は第2塗工
液の主成分として添加される場合が多いものである。
【0057】本発明で用いられる第1塗工液には必要に
応じてバインダーを含有することが好ましい。バインダ
ーとしては例えば、ポリアクリルアマイド、ポリビニル
アルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆
蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等;無水マレイ
ン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタ
クリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重
合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸
エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス;あるいはこれらの各種重合体のカル
ボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体
ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹
脂系等の水性バインダー;ポリメチルメタクリレート、
ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、ア
ルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダーが挙げられ、1
種以上で使用される。これらのうち、本発明において
は、水溶性高分子バインダーが好ましく用いられる。
応じてバインダーを含有することが好ましい。バインダ
ーとしては例えば、ポリアクリルアマイド、ポリビニル
アルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆
蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等;無水マレイ
ン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタ
クリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重
合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸
エステルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体
ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス;あるいはこれらの各種重合体のカル
ボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体
ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹
脂系等の水性バインダー;ポリメチルメタクリレート、
ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、ア
ルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダーが挙げられ、1
種以上で使用される。これらのうち、本発明において
は、水溶性高分子バインダーが好ましく用いられる。
【0058】バインダーの塗工液中の添加量は0.1重
量%〜5重量%が好ましい。これらのバインダーは第1
及び第2塗工液の両方に必要に応じて用いられる。
量%〜5重量%が好ましい。これらのバインダーは第1
及び第2塗工液の両方に必要に応じて用いられる。
【0059】本発明の塗工液には無機填料として、例え
ばカオリン、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、タルク、バライタ、亜鉛華、チタン、水酸化マグネ
シウム、チョーク、珪酸塩類等を用いることができる。
ばカオリン、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、タルク、バライタ、亜鉛華、チタン、水酸化マグネ
シウム、チョーク、珪酸塩類等を用いることができる。
【0060】これら填料は、単独で用いられてもよい
し、あるいは2種以上を混合してもよい。その添加量は
塗工液中に0.02重量%〜7重量%添加することが好
ましい。
し、あるいは2種以上を混合してもよい。その添加量は
塗工液中に0.02重量%〜7重量%添加することが好
ましい。
【0061】更に必要ならば、顔料分散剤、増粘剤、流
動変性剤、キレート剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、着色
剤等を適宜配合することは特性を損なわない限り何ら差
し支えない。
動変性剤、キレート剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、着色
剤等を適宜配合することは特性を損なわない限り何ら差
し支えない。
【0062】本発明において、第2塗工液は少なくとも
アルカリ成分を含むことによって、pHが7以上11以
下となっているものである。例えば耐水化剤、バインダ
ー等の構成成分のうち、いずれかがアルカリ性であっ
て、それに起因して第2塗工液自体pH7以上11以下
であればよい。しかしながら塗工液の構成成分がいずれ
も非アルカリ性である場合や、第2塗工液がpH8未満
となる場合には第2塗工液をアルカリ化するためのアル
カリ成分として、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム等のアルカリ
溶液を加え、pHをアルカリ側に調整すれば第2塗工液
として適した塗工液が得られる。また、塗工液をアルカ
リ化するためにこれらの配合材料について、アルカリ性
のものを選択、使用して第2塗工液とすることも可能で
ある。
アルカリ成分を含むことによって、pHが7以上11以
下となっているものである。例えば耐水化剤、バインダ
ー等の構成成分のうち、いずれかがアルカリ性であっ
て、それに起因して第2塗工液自体pH7以上11以下
であればよい。しかしながら塗工液の構成成分がいずれ
も非アルカリ性である場合や、第2塗工液がpH8未満
となる場合には第2塗工液をアルカリ化するためのアル
カリ成分として、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム等のアルカリ
溶液を加え、pHをアルカリ側に調整すれば第2塗工液
として適した塗工液が得られる。また、塗工液をアルカ
リ化するためにこれらの配合材料について、アルカリ性
のものを選択、使用して第2塗工液とすることも可能で
ある。
【0063】また塗工液の分散用溶媒としては水が好ま
しく、必要に応じて水にグリセリン、エチレングリコー
ル等の多価アルコール及びその誘導体、アルコール類、
ジエチルアミン、DMSO、アセトニトリル等の窒素化
合物等を混合したものが良い。分散用溶媒の添加量は塗
工液重量に対し、60〜98重量%が好ましい。
しく、必要に応じて水にグリセリン、エチレングリコー
ル等の多価アルコール及びその誘導体、アルコール類、
ジエチルアミン、DMSO、アセトニトリル等の窒素化
合物等を混合したものが良い。分散用溶媒の添加量は塗
工液重量に対し、60〜98重量%が好ましい。
【0064】以上説明した、第1塗工液及び第2塗工液
の1回の塗工量は各々乾燥重量で10g/m2 より好ま
しくは6g/m2 以下0.3g/m2以上となるように
塗工すればよい。
の1回の塗工量は各々乾燥重量で10g/m2 より好ま
しくは6g/m2 以下0.3g/m2以上となるように
塗工すればよい。
【0065】塗工量が15g/m2 を越えると支持体上
の固形分が多すぎて、記録装置の紙送りの際に粉落ちや
ジャム等が発生するため好ましくなく、0.3g/m2
未満では本発明が目的とする効果が十分得ることができ
ず、好ましくない。
の固形分が多すぎて、記録装置の紙送りの際に粉落ちや
ジャム等が発生するため好ましくなく、0.3g/m2
未満では本発明が目的とする効果が十分得ることができ
ず、好ましくない。
【0066】また、第1塗工液及び第2塗工液の同一面
上における塗工回数は必要に応じて複数回行ってもよ
い。
上における塗工回数は必要に応じて複数回行ってもよ
い。
【0067】また、上記の塗工は支持体に対し、片面の
みでもよいし、両面に行ってもよい。また、塗工により
カールが発生する場合、これを防止する目的でバッキン
グ層を設けてもよい。
みでもよいし、両面に行ってもよい。また、塗工により
カールが発生する場合、これを防止する目的でバッキン
グ層を設けてもよい。
【0068】本発明の塗工液の塗工方法としては、一般
に顔料塗工紙の製造に用いられるブレードコーター、エ
アーナイフコーター、ロールコーター、ブラッシュコー
ター、カーテンコーター、チャンプレックスコーター、
バーコーター、グラビアコーター等のいずれも適用でき
る。
に顔料塗工紙の製造に用いられるブレードコーター、エ
アーナイフコーター、ロールコーター、ブラッシュコー
ター、カーテンコーター、チャンプレックスコーター、
バーコーター、グラビアコーター等のいずれも適用でき
る。
【0069】塗布後の乾燥は、通常の乾燥方法、例えば
ガスヒーター、電気ヒーター、蒸気加熱ヒーター、熱風
加熱等の各種方式で、乾燥して記録用紙を得る。乾燥温
度は70〜220℃、1秒〜30分が好ましい。
ガスヒーター、電気ヒーター、蒸気加熱ヒーター、熱風
加熱等の各種方式で、乾燥して記録用紙を得る。乾燥温
度は70〜220℃、1秒〜30分が好ましい。
【0070】このようにして記録用紙を製造した場合、
塗工された材料は支持体の表面のみならず、内部にまで
浸透させることもできる。
塗工された材料は支持体の表面のみならず、内部にまで
浸透させることもできる。
【0071】上記のような塗工、乾燥後、例えばカレン
ダー処理等で加熱加圧下ロールニップ間を通して表面の
平滑性及び塗工層強度を付与することも可能である。
ダー処理等で加熱加圧下ロールニップ間を通して表面の
平滑性及び塗工層強度を付与することも可能である。
【0072】
【実施例】次に本発明を実施例を用いて更に詳細に説明
するが、これらの例は本発明を何ら限定するものではな
い。また実施例において示す「部」及び「%」は特に明
示しない限り重量部及び有効成分の重量%を示す。
するが、これらの例は本発明を何ら限定するものではな
い。また実施例において示す「部」及び「%」は特に明
示しない限り重量部及び有効成分の重量%を示す。
【0073】実施例1 第1塗工液処方 顔料: アルミナ水和物(特開平7−89221号公報の実施例に記載された アルミナ水和物A;擬ベーマイト) 31.5部 (9.7%) バインダー:ポリアクリルアマイド(星光化学社製 15.4部 商品名XコートP−170) (0.8%) (有効成分濃度17%) 溶媒: 水(イオン交換水) 277.9部 上記処方の水分散液324.8gをスターラーで30分
間攪拌したのち、TKホモミキサーで8000rpm、
30分間分散し第1塗工液を得た。
間攪拌したのち、TKホモミキサーで8000rpm、
30分間分散し第1塗工液を得た。
【0074】この第1塗工液をスポイトで抜き取り坪量
80g/m2 ステキヒトサイズ度56秒、厚さ100μ
m、ハンター白色度81.2%の基紙からなる支持体上
にバーコーター(No.5)で均一に塗工し、90℃オ
ーブンで15分間乾燥した。
80g/m2 ステキヒトサイズ度56秒、厚さ100μ
m、ハンター白色度81.2%の基紙からなる支持体上
にバーコーター(No.5)で均一に塗工し、90℃オ
ーブンで15分間乾燥した。
【0075】次に、下記処方の水溶液115gをスター
ラーで30分間攪拌し、溶解した。 第2塗工液処方 耐水化剤(第4級アンモニウム): ベンザルコニウム(ライオン社製 9部 商品名 カチオン08B) (7.8%) バインダー: ポリアクリルアマイド(星光化学社製 5.4部 商品名 XコートP−170) (0.8%) (有効成分濃度17%) 溶媒(イオン交換水): 100.6部 合計 115部 更に、この溶液に水酸化ナトリウムの2%水溶液を滴下
してpH10.8に調整し第2塗工液を得た。
ラーで30分間攪拌し、溶解した。 第2塗工液処方 耐水化剤(第4級アンモニウム): ベンザルコニウム(ライオン社製 9部 商品名 カチオン08B) (7.8%) バインダー: ポリアクリルアマイド(星光化学社製 5.4部 商品名 XコートP−170) (0.8%) (有効成分濃度17%) 溶媒(イオン交換水): 100.6部 合計 115部 更に、この溶液に水酸化ナトリウムの2%水溶液を滴下
してpH10.8に調整し第2塗工液を得た。
【0076】この第2塗工液を前記第1塗工液を塗工し
た同一面上にバーコーター(No.5)で均一に塗工
し、クロムメッキフェロタイプ板上に載せ、80℃で1
5分間乾燥して記録用紙を得た。
た同一面上にバーコーター(No.5)で均一に塗工
し、クロムメッキフェロタイプ板上に載せ、80℃で1
5分間乾燥して記録用紙を得た。
【0077】この記録用紙のpHをJISP8133に
規定されている方法で測定したところ8.0であった。
規定されている方法で測定したところ8.0であった。
【0078】実施例2 実施例1において水酸化ナトリウムによって第2塗工液
のpHを9.5に調整したことを除いては同様に塗工液
を作成し、記録用紙を作った。
のpHを9.5に調整したことを除いては同様に塗工液
を作成し、記録用紙を作った。
【0079】この記録用紙のpHをJISP8133に
規定されている方法で測定したところ6.8であった。
規定されている方法で測定したところ6.8であった。
【0080】実施例3〜6 実施例1の第2塗工液の耐水化剤をそれぞれ表1に示す
ように4種類に変えて、第2塗工液を調製し、同様にし
て4種類の記録用紙を作成した。第2塗工液のpH及び
記録用紙のpHは表1に示す通りである。
ように4種類に変えて、第2塗工液を調製し、同様にし
て4種類の記録用紙を作成した。第2塗工液のpH及び
記録用紙のpHは表1に示す通りである。
【0081】実施例7 実施例1において第1塗工液の顔料を水酸化アルミニウ
ム(住友化学社製C−31)に変えて、実施例1と同様
にして、記録用紙を得た。
ム(住友化学社製C−31)に変えて、実施例1と同様
にして、記録用紙を得た。
【0082】記録用紙のpHは8.1であった。
【0083】参考例1〜4 実施例1の第1塗工液と第2塗工液の処方を元にして、
表1のように個々の材料を抜いていき、同様の作成方法
で参考例1〜3の記録用紙を得た。
表1のように個々の材料を抜いていき、同様の作成方法
で参考例1〜3の記録用紙を得た。
【0084】また、実施例1の第1塗工液の顔料を炭酸
カルシウム(カルシード社製、商品名CS)に変えて同
様の作成方法で参考例4の記録用紙を得た。
カルシウム(カルシード社製、商品名CS)に変えて同
様の作成方法で参考例4の記録用紙を得た。
【0085】以上の実施例及び比較例で使用された第1
塗工液と第2塗工液の塗工材料及び記録用紙のpHは表
1に示す。なお、表1中で「なし」はその材料を加えて
いないという意味である。
塗工液と第2塗工液の塗工材料及び記録用紙のpHは表
1に示す。なお、表1中で「なし」はその材料を加えて
いないという意味である。
【0086】上記の実施例1〜7及び参考例1〜4も各
々の記録媒体に対し、インクジェットプリンター(マッ
キントッシュ・カラー・スタイルライタープロ)で、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれの記録
を行い、得られた印字物に対し、発色性、画像濃度、耐
水性について評価を行った。評価方法としては発色性に
関しては目視検査で、主としてシアンの色味のよいもの
から順にA,B,C,の3段階で行った。
々の記録媒体に対し、インクジェットプリンター(マッ
キントッシュ・カラー・スタイルライタープロ)で、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれの記録
を行い、得られた印字物に対し、発色性、画像濃度、耐
水性について評価を行った。評価方法としては発色性に
関しては目視検査で、主としてシアンの色味のよいもの
から順にA,B,C,の3段階で行った。
【0087】また実施例1〜7及び参考例1〜4の各々
の第1塗工液(参考例1及び参考例2は同一塗工液)の
分散状態を目視で観察した。
の第1塗工液(参考例1及び参考例2は同一塗工液)の
分散状態を目視で観察した。
【0088】画像濃度は大日本スクリーン社製 、反射
濃度計DM−800によりO.D(Optical Density)を
測定した。(以下、画像濃度のことをO.Dという)耐
水度の評価は得られた印字物を5時間室温に放置した
後、水道水に3秒間浸漬し、紙面を縦にしたまま、室温
放置乾燥して、画像の流れの度合いを目視観察した。結
果は3段階(○−良好、△−やや不良、×−不良)で評
価した。
濃度計DM−800によりO.D(Optical Density)を
測定した。(以下、画像濃度のことをO.Dという)耐
水度の評価は得られた印字物を5時間室温に放置した
後、水道水に3秒間浸漬し、紙面を縦にしたまま、室温
放置乾燥して、画像の流れの度合いを目視観察した。結
果は3段階(○−良好、△−やや不良、×−不良)で評
価した。
【0089】以上の評価基準に基づき、実施例及び比較
例で作成した記録用紙の評価結果を表2に示す。
例で作成した記録用紙の評価結果を表2に示す。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【発明の効果】以上の如く本発明のインクジェット記録
媒体は従来のプレーンペーパーなみの質感を持ちなが
ら、インクジェットのみならず電子写真方式の複写機の
双方に適し、鉛筆、ボールペン等の一般的な筆記具によ
る加筆が円滑に行えるものである。本発明のインクジェ
ット記録媒体が奏する効果を特筆すれば以下の如くであ
る。
媒体は従来のプレーンペーパーなみの質感を持ちなが
ら、インクジェットのみならず電子写真方式の複写機の
双方に適し、鉛筆、ボールペン等の一般的な筆記具によ
る加筆が円滑に行えるものである。本発明のインクジェ
ット記録媒体が奏する効果を特筆すれば以下の如くであ
る。
【0093】(1)水性インクの吸収性が高いために、
インク付着後直ちに乾燥した状態になり、発色が良好で
充分高い画像濃度を有する鮮明な画像が形成できる。
インク付着後直ちに乾燥した状態になり、発色が良好で
充分高い画像濃度を有する鮮明な画像が形成できる。
【0094】(2)水性インクで画像形成した後も、優
れた耐水性を有し、水濡れによる画像のにじみ、流れが
生じない。
れた耐水性を有し、水濡れによる画像のにじみ、流れが
生じない。
【0095】(3)塗工液の塗工量が10g/m2 以下
と、一般のコート紙に比べて格段に少ないため、材料コ
ストが低く、大量生産に向いており、安価な記録媒体が
得られる。
と、一般のコート紙に比べて格段に少ないため、材料コ
ストが低く、大量生産に向いており、安価な記録媒体が
得られる。
Claims (8)
- 【請求項1】 支持体表面にアルミナ水和物を含有する
第1塗工液を塗工し乾燥させる工程と、pHが8以上の
第2塗工液を前記第1塗工液を塗工し乾燥させた同一面
に塗工し乾燥させる工程とを有することを特徴とするイ
ンクジェット記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製造方法によって製造さ
れるインクジェット記録媒体であって、該記録媒体のp
Hが7以上11以下であることを特徴とするインクジェ
ット記録媒体。 - 【請求項3】 第1塗工液及び/または第2塗工液がカ
チオン性物質を含有する請求項2に記載のインクジェッ
ト記録媒体。 - 【請求項4】 カチオン性物質が第4級アンモニウムで
ある請求項2に記載のインクジェット記録媒体。 - 【請求項5】 アルミナ水和物が擬ベーマイトである請
求項2に記載のインクジェット記録媒体。 - 【請求項6】 カチオン性物質がベンザルコニウム化合
物である請求項2に記載のインクジェット記録媒体。 - 【請求項7】 カチオン性物質がイミダゾリウム化合物
である請求項2に記載のインクジェット記録媒体。 - 【請求項8】 カチオン性物質がポリアミンスルホンで
ある請求項2に記載のインクジェット記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8128078A JPH09309264A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | インクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法によって製造されるインクジェット記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8128078A JPH09309264A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | インクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法によって製造されるインクジェット記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09309264A true JPH09309264A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14975888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8128078A Pending JPH09309264A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | インクジェット記録媒体の製造方法及び該製造方法によって製造されるインクジェット記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09309264A (ja) |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP8128078A patent/JPH09309264A/ja active Pending
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