JPH09309873A - メシル酸カモスタットの新規な製造法 - Google Patents
メシル酸カモスタットの新規な製造法Info
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- JPH09309873A JPH09309873A JP14978696A JP14978696A JPH09309873A JP H09309873 A JPH09309873 A JP H09309873A JP 14978696 A JP14978696 A JP 14978696A JP 14978696 A JP14978696 A JP 14978696A JP H09309873 A JPH09309873 A JP H09309873A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工業的に収率よく、かつ簡便に製造できるメ
シル酸カモスタットの製造方法の提供。 【解決手段】 4−グアニジノ安息香酸またはその反応
性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとを、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドの存在下エステル化反応を行い、その
エステル化反応段階あるいはエステル化反応の完了した
段階で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−トルエ
ンスルホン酸を添加して処理を行い、生成するカモスタ
ットをp−トルエンスルホン酸塩として単離したのち、
炭酸水素ナトリウム水溶液と処理し、カモスタットの炭
酸塩に変換し精製を行い、次いでメタンスルホン酸にて
処理するメシル酸カモスタットの製造法。
シル酸カモスタットの製造方法の提供。 【解決手段】 4−グアニジノ安息香酸またはその反応
性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとを、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドの存在下エステル化反応を行い、その
エステル化反応段階あるいはエステル化反応の完了した
段階で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−トルエ
ンスルホン酸を添加して処理を行い、生成するカモスタ
ットをp−トルエンスルホン酸塩として単離したのち、
炭酸水素ナトリウム水溶液と処理し、カモスタットの炭
酸塩に変換し精製を行い、次いでメタンスルホン酸にて
処理するメシル酸カモスタットの製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膵炎治療剤として
知られているメシル酸カモスタット[4−(4−グアニ
ジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステル・メタンスルホン酸塩]を
高純度で、かつ工業的に高収率で製造する方法に関す
る。
知られているメシル酸カモスタット[4−(4−グアニ
ジノベンゾイルオキシ)フェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステル・メタンスルホン酸塩]を
高純度で、かつ工業的に高収率で製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メシル酸カモスタットの製造法として、
これまでいくつかの方法が提案されてきている。例え
ば、特公昭54−41583、特公昭57−14670
には、ブロモアセチルブロミドとジメチルアミンより
N,N−ジメチル−α−ブロモ酢酸アミドを合成したの
ち、これを4−ヒドロキシフェニル酢酸とのエステル反
応により4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステルを合成し、次いでこのエス
テル化合物に、4−グアニジノ安息香酸を塩化チオニル
と共に加熱して得た4−グアニジノベンゾイルクロリド
塩酸塩をピリジン中で反応させて、カモスタットへ誘導
したのち、炭酸水素ナトリウム水溶液(以下、単に重曹
水溶液と記す場合もある)で処理し、カモスタットの炭
酸塩として単離精製してからメタンスルホン酸で弱酸性
にして、目的とするメシル酸カモスタットを製造する方
法が提案されている。しかしながら、この製造方法で
は、上記特許公報に報告されているように収率は、3
3.6%という低いものである。
これまでいくつかの方法が提案されてきている。例え
ば、特公昭54−41583、特公昭57−14670
には、ブロモアセチルブロミドとジメチルアミンより
N,N−ジメチル−α−ブロモ酢酸アミドを合成したの
ち、これを4−ヒドロキシフェニル酢酸とのエステル反
応により4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステルを合成し、次いでこのエス
テル化合物に、4−グアニジノ安息香酸を塩化チオニル
と共に加熱して得た4−グアニジノベンゾイルクロリド
塩酸塩をピリジン中で反応させて、カモスタットへ誘導
したのち、炭酸水素ナトリウム水溶液(以下、単に重曹
水溶液と記す場合もある)で処理し、カモスタットの炭
酸塩として単離精製してからメタンスルホン酸で弱酸性
にして、目的とするメシル酸カモスタットを製造する方
法が提案されている。しかしながら、この製造方法で
は、上記特許公報に報告されているように収率は、3
3.6%という低いものである。
【0003】また、別な製造法として、特開昭54−5
2052には、4−(4−ニトロべンゾイルオキシ)フ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルのニトロ基を還元して、4−(4−アミノベンゾイル
オキシ)フェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメ
チルエステルとし、これを無機酸あるいは有機酸、例え
ば、該公報の実施例では塩酸の存在下、毒性の強いシア
ナミドを4倍モル加えて加熱することによりカモスタッ
トの塩酸塩を得て、次いで重曹水溶液にて炭酸塩に変換
して精製を行い、その後メタンスルホン酸塩を得る方法
が開示されている。しかしながらこの方法にあっても収
率は47.5%でしかなかった。このように従来提案さ
れている方法は、いずれも工業的な製造法としては収率
の点で満足いくものではなく、またその操作においても
毒性の強い物質を使用する点で問題がある。したがっ
て、工業的により収率よく、かつ簡便に製造できるメシ
ル酸カモスタットの製造方法の開発が強く要望されてい
る現状である。
2052には、4−(4−ニトロべンゾイルオキシ)フ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルのニトロ基を還元して、4−(4−アミノベンゾイル
オキシ)フェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメ
チルエステルとし、これを無機酸あるいは有機酸、例え
ば、該公報の実施例では塩酸の存在下、毒性の強いシア
ナミドを4倍モル加えて加熱することによりカモスタッ
トの塩酸塩を得て、次いで重曹水溶液にて炭酸塩に変換
して精製を行い、その後メタンスルホン酸塩を得る方法
が開示されている。しかしながらこの方法にあっても収
率は47.5%でしかなかった。このように従来提案さ
れている方法は、いずれも工業的な製造法としては収率
の点で満足いくものではなく、またその操作においても
毒性の強い物質を使用する点で問題がある。したがっ
て、工業的により収率よく、かつ簡便に製造できるメシ
ル酸カモスタットの製造方法の開発が強く要望されてい
る現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記現状
を鑑み種々検討した結果、カモスタットを4−グアニジ
ノ安息香酸と4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとのエステル化により
得る方法において、エステル化触媒としてジシクロヘキ
シルカルボジイミドを用い、更にこのエステル化段階、
あるいはエステル化を完了した段階で、反応系内に化学
当量の理論量以上のp−トルエンスルホン酸を添加して
処理を行い、中間に化学的に安定なカモスタットのp−
トルエンスルホン酸塩を経ることで、純度よくかつ収率
よくメシル酸カモスタットが得られることを新規に見い
出し、本発明を完成した。したがって本発明は、これま
で製造収率があまり良くなかったメシル酸カモスタット
を、高純度でかつ高収率で工業的に製造する方法を提供
することを目的とする。
を鑑み種々検討した結果、カモスタットを4−グアニジ
ノ安息香酸と4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとのエステル化により
得る方法において、エステル化触媒としてジシクロヘキ
シルカルボジイミドを用い、更にこのエステル化段階、
あるいはエステル化を完了した段階で、反応系内に化学
当量の理論量以上のp−トルエンスルホン酸を添加して
処理を行い、中間に化学的に安定なカモスタットのp−
トルエンスルホン酸塩を経ることで、純度よくかつ収率
よくメシル酸カモスタットが得られることを新規に見い
出し、本発明を完成した。したがって本発明は、これま
で製造収率があまり良くなかったメシル酸カモスタット
を、高純度でかつ高収率で工業的に製造する方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのための手段として、
本発明は、4−グアニジノ安息香酸またはその反応性誘
導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステルとを、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミドの存在下エステル化反応を行い、そのエス
テル化反応段階あるいはエステル化反応の完了した段階
で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−トルエンス
ルホン酸を添加して処理を行い、生成するカモスタット
をp−トルエンスルホン酸塩として単離したのち、炭酸
水素ナトリウム水溶液と処理し、カモスタットの炭酸塩
に変換し精製を行い、次いでメタンスルホン酸にて処理
することを特徴とするメシル酸カモスタットの製造法を
提供する。本発明のかかる製造法を化学式で示せば、以
下のように表すことができる。
本発明は、4−グアニジノ安息香酸またはその反応性誘
導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステルとを、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミドの存在下エステル化反応を行い、そのエス
テル化反応段階あるいはエステル化反応の完了した段階
で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−トルエンス
ルホン酸を添加して処理を行い、生成するカモスタット
をp−トルエンスルホン酸塩として単離したのち、炭酸
水素ナトリウム水溶液と処理し、カモスタットの炭酸塩
に変換し精製を行い、次いでメタンスルホン酸にて処理
することを特徴とするメシル酸カモスタットの製造法を
提供する。本発明のかかる製造法を化学式で示せば、以
下のように表すことができる。
【0006】
【化1】
【0007】更に本発明はまた別の態様として、4−グ
アニジノ安息香酸のp−トルエンスルホン酸塩と、4−
ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイル
メチルエステルとを、ジシクロヘキシルカルボジイミド
の存在下エステル化反応を行い、カモスタットのp−ト
ルエンスルホン酸塩を得、炭酸水素ナトリウム水溶液と
処理し、カモスタットの炭酸塩に変換し精製を行い、次
いでメタンスルホン酸にて処理することを特徴とするメ
シル酸カモスタットの製造法を提供する。
アニジノ安息香酸のp−トルエンスルホン酸塩と、4−
ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイル
メチルエステルとを、ジシクロヘキシルカルボジイミド
の存在下エステル化反応を行い、カモスタットのp−ト
ルエンスルホン酸塩を得、炭酸水素ナトリウム水溶液と
処理し、カモスタットの炭酸塩に変換し精製を行い、次
いでメタンスルホン酸にて処理することを特徴とするメ
シル酸カモスタットの製造法を提供する。
【0008】特に本発明は、4−グアニジノ安息香酸ま
たはその反応性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸
N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステルとのエス
テル化反応により得られるカモスタットを水に難溶性の
p−トルエンスルホン酸塩として精製する点に特徴を有
する。このp−トルエンスルホン酸塩を得るためには、
エステル化反応の段階、あるいはエステル化反応が完了
した段階で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−ト
ルエンスルホン酸を添加し、生成するカモスタットをp
−トルエンスルホン酸塩とするか、あるいは4−グアニ
ジノ安息香酸をp−トルエンスルホン酸塩とし、エステ
ル化反応を行うことによって実施し得るのである。この
場合使用される、出発原料となる4−グアニジノ安息香
酸は、遊離の化合物以外に塩の状態で使用することも可
能であり、そのような塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩、臭化水素酸塩等の無機酸塩等の種々の塩を挙げるこ
とができるが、中でも塩酸塩が特に好ましい。また、4
−グアニジノ安息香酸の反応性誘導体としては酸ハライ
ドが好ましく、その中でも特に酸クロライドが好まし
い。
たはその反応性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸
N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステルとのエス
テル化反応により得られるカモスタットを水に難溶性の
p−トルエンスルホン酸塩として精製する点に特徴を有
する。このp−トルエンスルホン酸塩を得るためには、
エステル化反応の段階、あるいはエステル化反応が完了
した段階で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−ト
ルエンスルホン酸を添加し、生成するカモスタットをp
−トルエンスルホン酸塩とするか、あるいは4−グアニ
ジノ安息香酸をp−トルエンスルホン酸塩とし、エステ
ル化反応を行うことによって実施し得るのである。この
場合使用される、出発原料となる4−グアニジノ安息香
酸は、遊離の化合物以外に塩の状態で使用することも可
能であり、そのような塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩、臭化水素酸塩等の無機酸塩等の種々の塩を挙げるこ
とができるが、中でも塩酸塩が特に好ましい。また、4
−グアニジノ安息香酸の反応性誘導体としては酸ハライ
ドが好ましく、その中でも特に酸クロライドが好まし
い。
【0009】
【作用】以下に本発明の製造方法を、本発明者が行った
検討の結果を記載することで詳細に説明していく。本発
明者は上記本発明方法を提供するにあたって、まず、先
行技術における4−グアニジノベンゾイルクロライド
と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチルカル
バモイルメチルエステルとのエステル化反応よる方法で
は低い収率でしか目的物が得られないことに鑑みて、か
かるエステル化工程を収率よく実施しうる方法を検討し
た。その結果、4−グアニジノ安息香酸と4−ヒドロキ
シフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエ
ステルとをエステル化する段階で、N,N’−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(以下、DCCと略す)で縮合
させてエステルを形成させる方法がエステルへの転化率
が高いことを見出した。本エステル化反応は、適当な溶
媒の存在下行うことが好ましく、そのような溶媒として
は、反応に直接の影響を与えないものであればどのよう
な溶媒であってもよく、中でもピリジンを用いるのがよ
いことが判明した。
検討の結果を記載することで詳細に説明していく。本発
明者は上記本発明方法を提供するにあたって、まず、先
行技術における4−グアニジノベンゾイルクロライド
と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチルカル
バモイルメチルエステルとのエステル化反応よる方法で
は低い収率でしか目的物が得られないことに鑑みて、か
かるエステル化工程を収率よく実施しうる方法を検討し
た。その結果、4−グアニジノ安息香酸と4−ヒドロキ
シフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエ
ステルとをエステル化する段階で、N,N’−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(以下、DCCと略す)で縮合
させてエステルを形成させる方法がエステルへの転化率
が高いことを見出した。本エステル化反応は、適当な溶
媒の存在下行うことが好ましく、そのような溶媒として
は、反応に直接の影響を与えないものであればどのよう
な溶媒であってもよく、中でもピリジンを用いるのがよ
いことが判明した。
【0010】このDCCを用いるエステル化の方法につ
いては、先行技術として、例えば、 (1) ピリジン溶媒中でカルボン酸成分(例えば、安息
香酸)とアルコール成分(例えば、イソプロピルアルコ
ール)とを、エステル形成成分のモル数あたり0.02
〜0.10モル、すなわち触媒量の強酸、例えばp−ト
ルエンスルホン酸の存在下反応させることで、安息香酸
イソプロピルを収率98%もの高い収率で得ている例が
ある(特公昭56−9497)。 (2) 同様に、4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩0.0
46モルと置換フェノール0.14〜0.21モルと、
無水のp−トルエンスルホン酸0.0046〜0.01
80モル(4.6〜18.0mmol)とを、0℃で無
水ピリジン30ml中で分散させ、15分後、乾燥ジメ
チルホルムアミド30ml中でDCCの0.14〜0.
21モルの溶液を添加し、2−3日間室温で反応させて
エステルを合成している。この場合の置換フェノールと
して4−ヒドロキシ安息香酸メチルを用いた場合には、
生成されたエステルは、エタノール−ヘキサンによる再
結晶後においても81%であったとされている(J. M.
Kaminski et al., Journal of Medicinal Chemistry, 2
9, 514-519(1986))。 (3) また、特公昭61−32310公報には「グアニ
ジノ安息香酸とヒドロキシピリジンを直接反応させる場
合にはDCC等の縮合剤を用いるのが好ましい。」との
記載もされている。 したがって、上記の先行技術からみても、4−グアニジ
ノ安息香酸と4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとをDCCの存在下に
エステル化し、カモスタットを得る方法が特に優れてい
ることが判明する。
いては、先行技術として、例えば、 (1) ピリジン溶媒中でカルボン酸成分(例えば、安息
香酸)とアルコール成分(例えば、イソプロピルアルコ
ール)とを、エステル形成成分のモル数あたり0.02
〜0.10モル、すなわち触媒量の強酸、例えばp−ト
ルエンスルホン酸の存在下反応させることで、安息香酸
イソプロピルを収率98%もの高い収率で得ている例が
ある(特公昭56−9497)。 (2) 同様に、4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩0.0
46モルと置換フェノール0.14〜0.21モルと、
無水のp−トルエンスルホン酸0.0046〜0.01
80モル(4.6〜18.0mmol)とを、0℃で無
水ピリジン30ml中で分散させ、15分後、乾燥ジメ
チルホルムアミド30ml中でDCCの0.14〜0.
21モルの溶液を添加し、2−3日間室温で反応させて
エステルを合成している。この場合の置換フェノールと
して4−ヒドロキシ安息香酸メチルを用いた場合には、
生成されたエステルは、エタノール−ヘキサンによる再
結晶後においても81%であったとされている(J. M.
Kaminski et al., Journal of Medicinal Chemistry, 2
9, 514-519(1986))。 (3) また、特公昭61−32310公報には「グアニ
ジノ安息香酸とヒドロキシピリジンを直接反応させる場
合にはDCC等の縮合剤を用いるのが好ましい。」との
記載もされている。 したがって、上記の先行技術からみても、4−グアニジ
ノ安息香酸と4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとをDCCの存在下に
エステル化し、カモスタットを得る方法が特に優れてい
ることが判明する。
【0011】しかしながら、上記の方法によりカモスタ
ットを製造した場合、カモスタットへの変換はほぼ定量
的な収率で進行するものの、反応溶液から目的とするメ
シル酸カモスタットを純度よく精製し、単離する段階で
はいまだ満足するものではなかった。例えば、乾燥ピリ
ジン71ml中に4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩0.
1モルと4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステルを0.1モル用い、乾燥p
−トルエンスルホン酸を0.1モル添加後、攪拌溶解後
冷却し、更にDCCを0.11モルを約10℃で加え、
同温度にて2時間攪拌後、室温に昇温し、一夜攪拌させ
エステル化反応を行った。液体クロマトグラフィー(H
PLC)で反応が完結していることを確認した後、少量
の酢酸を加えて過剰のDCCを分解後、DCCが加水さ
れてできたN,N’−ジシクロヘキシル尿素(以下、D
CUと記す。)を濾過し、ピリジンで洗浄後、濾液をあ
わせて、ピリジンを軽く減圧蒸留で除いた。これを大量
の飽和重曹水に分散させ、淡赤色のカモスタット炭酸塩
を析出させた。これを濾過洗浄後(アセトン等の洗浄で
も赤色分は除けなかった)、水に分散し希メタンスルホ
ン酸水溶液でpH3に調整し、溶解させた。不溶物(主
にDCUである)を濾過後、冷蔵庫に数日間放置した
が、目的とするメシル酸カモスタットの結晶は析出しな
かった。そこでこの溶液をHPLCで分析したところ、
メシル酸カモスタットのピークの他に7〜8%程度の分
解物のピークが認められ、溶液中に製造工程で生成する
不純物が混入していることが判明した。
ットを製造した場合、カモスタットへの変換はほぼ定量
的な収率で進行するものの、反応溶液から目的とするメ
シル酸カモスタットを純度よく精製し、単離する段階で
はいまだ満足するものではなかった。例えば、乾燥ピリ
ジン71ml中に4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩0.
1モルと4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメチル
カルバモイルメチルエステルを0.1モル用い、乾燥p
−トルエンスルホン酸を0.1モル添加後、攪拌溶解後
冷却し、更にDCCを0.11モルを約10℃で加え、
同温度にて2時間攪拌後、室温に昇温し、一夜攪拌させ
エステル化反応を行った。液体クロマトグラフィー(H
PLC)で反応が完結していることを確認した後、少量
の酢酸を加えて過剰のDCCを分解後、DCCが加水さ
れてできたN,N’−ジシクロヘキシル尿素(以下、D
CUと記す。)を濾過し、ピリジンで洗浄後、濾液をあ
わせて、ピリジンを軽く減圧蒸留で除いた。これを大量
の飽和重曹水に分散させ、淡赤色のカモスタット炭酸塩
を析出させた。これを濾過洗浄後(アセトン等の洗浄で
も赤色分は除けなかった)、水に分散し希メタンスルホ
ン酸水溶液でpH3に調整し、溶解させた。不溶物(主
にDCUである)を濾過後、冷蔵庫に数日間放置した
が、目的とするメシル酸カモスタットの結晶は析出しな
かった。そこでこの溶液をHPLCで分析したところ、
メシル酸カモスタットのピークの他に7〜8%程度の分
解物のピークが認められ、溶液中に製造工程で生成する
不純物が混入していることが判明した。
【0012】そのため、種々製法ならびに精製方法を検
討した結果、カモスタットのp−トルエンスルホン酸塩
が、水にかなり難溶性の物質であること、またこのもの
は湿体でもあってもまた乾燥体であっても熱的にも化学
的に安定な化合物であることが判明した。したがって、
上記エステル化反応の結果得られるカモスタットを、製
造工程の中間において一旦p−トルエンスルホン酸塩へ
誘導し、この段階でこれを精製することにより、純度を
高め、目的物のメシル酸塩への変換を行うことにより純
度よく、かつ収率よくメシル酸カモスタットを得ること
が可能となった。
討した結果、カモスタットのp−トルエンスルホン酸塩
が、水にかなり難溶性の物質であること、またこのもの
は湿体でもあってもまた乾燥体であっても熱的にも化学
的に安定な化合物であることが判明した。したがって、
上記エステル化反応の結果得られるカモスタットを、製
造工程の中間において一旦p−トルエンスルホン酸塩へ
誘導し、この段階でこれを精製することにより、純度を
高め、目的物のメシル酸塩への変換を行うことにより純
度よく、かつ収率よくメシル酸カモスタットを得ること
が可能となった。
【0013】このカモスタットのp−トルエンスルホン
酸塩への変換は、上記した如く4−グアニジノ安息香酸
またはその反応性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢
酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステルとのエ
ステル化反応工程に、化学当量の理論量以上のp−トル
エンスルホン酸を添加するか、あるいはエステル化反応
終了後に同様化学当量の理論量以上のp−トルエンスル
ホン酸を添加して行うことができるが、それに加えて4
−グアニジノ安息香酸のp−トルエンスルホン酸塩を用
いて反応させることにより得ることもできる。このよう
なp−トルエンスルホン酸塩の合成は、以下の種々方法
を挙げることができるが、これらの方法に限定されるこ
とはない。
酸塩への変換は、上記した如く4−グアニジノ安息香酸
またはその反応性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢
酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステルとのエ
ステル化反応工程に、化学当量の理論量以上のp−トル
エンスルホン酸を添加するか、あるいはエステル化反応
終了後に同様化学当量の理論量以上のp−トルエンスル
ホン酸を添加して行うことができるが、それに加えて4
−グアニジノ安息香酸のp−トルエンスルホン酸塩を用
いて反応させることにより得ることもできる。このよう
なp−トルエンスルホン酸塩の合成は、以下の種々方法
を挙げることができるが、これらの方法に限定されるこ
とはない。
【0014】まず、本発明において使用するp−トルエ
ンスルホン酸は、無水のものであることが好ましく、こ
のものは市販の結晶のp−トルエンスルホン酸−水和物
を脱水することで簡単に得ることができる。例えば、市
販のp−トルエンスルホン酸−水和物を100℃以上に
加熱することにより水を失い、暗褐色の融点45℃の無
水のp−トルエンスルホン酸のシロップを得ることがで
きる。その他減圧下に加熱したり、デイーンスタークト
ラップを用いトルエンと共に加熱還流して水を除去する
などの方法により無水のp−トルエンスルホン酸を得る
ことができる。
ンスルホン酸は、無水のものであることが好ましく、こ
のものは市販の結晶のp−トルエンスルホン酸−水和物
を脱水することで簡単に得ることができる。例えば、市
販のp−トルエンスルホン酸−水和物を100℃以上に
加熱することにより水を失い、暗褐色の融点45℃の無
水のp−トルエンスルホン酸のシロップを得ることがで
きる。その他減圧下に加熱したり、デイーンスタークト
ラップを用いトルエンと共に加熱還流して水を除去する
などの方法により無水のp−トルエンスルホン酸を得る
ことができる。
【0015】本発明で原料として使用する4−グニジノ
安息香酸の塩酸塩や、反応生成物として本発明のエステ
ル化工程で得られるカモスタットの塩酸塩をp−トルエ
ンスルホン酸塩に変換するには、例えば特開昭55−8
9164に記載されているように、一旦重曹水で炭酸塩
にしてからp−トルエンスルホン酸を加えて該当するp
−トルエンスルホン酸塩にするのではなく、ピリジン溶
液中過剰のp−トルエンスルホン酸を加えることで収率
よく簡単に行えることが判明した。この場合に使用する
p−トルエンスルホン酸の量としては、化学当量の理論
量以上、好ましくは2倍モル程度添加するのが良いこと
が判明した。本発明の具体的製造方法を記せば、例えば
以下のようであるが、これに限定されるものではない。
安息香酸の塩酸塩や、反応生成物として本発明のエステ
ル化工程で得られるカモスタットの塩酸塩をp−トルエ
ンスルホン酸塩に変換するには、例えば特開昭55−8
9164に記載されているように、一旦重曹水で炭酸塩
にしてからp−トルエンスルホン酸を加えて該当するp
−トルエンスルホン酸塩にするのではなく、ピリジン溶
液中過剰のp−トルエンスルホン酸を加えることで収率
よく簡単に行えることが判明した。この場合に使用する
p−トルエンスルホン酸の量としては、化学当量の理論
量以上、好ましくは2倍モル程度添加するのが良いこと
が判明した。本発明の具体的製造方法を記せば、例えば
以下のようであるが、これに限定されるものではない。
【0016】まず第1の方法としては、ピリジンに2当
量相当の無水のp−トルエンスルホン酸を加えてp−ト
ルエンスルホン酸のピリジン塩溶液を作り、ここへ更に
4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩1当量と4−ヒドロキ
シフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエ
ステル1当量を加え、この溶液中に、冷却下、好ましく
は約15℃以下にて1当量以上のDCCを加え、1〜3
時間、好ましくは2時間程度室温に昇温させた後、同温
度にて一夜攪拌し反応を行う。反応終了後、副生成した
DCUを濾過して除き、ピリジンで洗浄し、濾液と洗浄
液を合わせて減圧濃縮してシロップ状物とし、これに過
剰の水を加えて攪拌すると、水に難溶性のカモスタット
のp−トルエンスルホン酸塩の沈殿が析出してくる。こ
れを濾取し、大量の水で洗浄後、真空乾燥するとほぼ定
量的にカモスタットのp−トルエンスルホン酸塩の白色
結晶が得られる。この結晶中には極微量のDCUがピリ
ジンに溶解してそのまま混入してはいるが、かかる微量
のDCUは、最終工程のメシル酸塩への形成工程で容易
に取り除くことができる。
量相当の無水のp−トルエンスルホン酸を加えてp−ト
ルエンスルホン酸のピリジン塩溶液を作り、ここへ更に
4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩1当量と4−ヒドロキ
シフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエ
ステル1当量を加え、この溶液中に、冷却下、好ましく
は約15℃以下にて1当量以上のDCCを加え、1〜3
時間、好ましくは2時間程度室温に昇温させた後、同温
度にて一夜攪拌し反応を行う。反応終了後、副生成した
DCUを濾過して除き、ピリジンで洗浄し、濾液と洗浄
液を合わせて減圧濃縮してシロップ状物とし、これに過
剰の水を加えて攪拌すると、水に難溶性のカモスタット
のp−トルエンスルホン酸塩の沈殿が析出してくる。こ
れを濾取し、大量の水で洗浄後、真空乾燥するとほぼ定
量的にカモスタットのp−トルエンスルホン酸塩の白色
結晶が得られる。この結晶中には極微量のDCUがピリ
ジンに溶解してそのまま混入してはいるが、かかる微量
のDCUは、最終工程のメシル酸塩への形成工程で容易
に取り除くことができる。
【0017】第2の方法としては、まず4−グアニジノ
安息香酸の塩酸塩の1当量と4−ヒドロキシフェニル酢
酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステルの1当
量を、ピリジン溶液中でDCCの存在下エステル化反応
を行い、その反応終了後の溶液中に無水のp−トルエン
スルホン酸の2当量を加え、室温下にて攪拌する。その
後は第1の方法と同様の処理、すなわち、副生成したD
CUを濾別した後、減圧濃縮し、残留物に水を加えて攪
拌させ水に難溶性のカモスタットのp−トルエンスルホ
ン酸塩を沈殿させ、濾取、洗浄後、真空乾燥することに
よりほぼ定量的にカモスタットのp−トルエンスルホン
酸塩の白色結晶を得ることができる。
安息香酸の塩酸塩の1当量と4−ヒドロキシフェニル酢
酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステルの1当
量を、ピリジン溶液中でDCCの存在下エステル化反応
を行い、その反応終了後の溶液中に無水のp−トルエン
スルホン酸の2当量を加え、室温下にて攪拌する。その
後は第1の方法と同様の処理、すなわち、副生成したD
CUを濾別した後、減圧濃縮し、残留物に水を加えて攪
拌させ水に難溶性のカモスタットのp−トルエンスルホ
ン酸塩を沈殿させ、濾取、洗浄後、真空乾燥することに
よりほぼ定量的にカモスタットのp−トルエンスルホン
酸塩の白色結晶を得ることができる。
【0018】第3の方法としては、上記の第2の方法に
おいて4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩と4−ヒドロキ
シフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエ
ステルとのエステル化反応終了後の溶液に添加した無水
のp−トルエンスルホン酸に代えて、p−トルエンスル
ホン酸−水和物を2当量程度反応液に加えて、室温にて
一夜攪拌を行う。その後は同様の処理を行うことによ
り、目的とするカモスタットのp−トルエンスルホン酸
塩を白色結晶として得ることができる。第4の方法とし
ては、第1ないし第3の方法において使用した出発原料
としての4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩を塩化チオニ
ルと共に加熱して、4−グアニジノ安息香酸の反応性誘
導体である酸クロライドとし、これと4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルのピリジン反応溶液に、無水のp−トルエンスルホン
酸またはp−トルエンスルホン酸−水和物を過剰に加え
てp−トルエンスルホン酸塩とする。その後は前記第1
の方法と同様の処理を行い、目的とするカモスタットの
p−トルエンスルホン酸塩を得ることができる。
おいて4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩と4−ヒドロキ
シフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエ
ステルとのエステル化反応終了後の溶液に添加した無水
のp−トルエンスルホン酸に代えて、p−トルエンスル
ホン酸−水和物を2当量程度反応液に加えて、室温にて
一夜攪拌を行う。その後は同様の処理を行うことによ
り、目的とするカモスタットのp−トルエンスルホン酸
塩を白色結晶として得ることができる。第4の方法とし
ては、第1ないし第3の方法において使用した出発原料
としての4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩を塩化チオニ
ルと共に加熱して、4−グアニジノ安息香酸の反応性誘
導体である酸クロライドとし、これと4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルのピリジン反応溶液に、無水のp−トルエンスルホン
酸またはp−トルエンスルホン酸−水和物を過剰に加え
てp−トルエンスルホン酸塩とする。その後は前記第1
の方法と同様の処理を行い、目的とするカモスタットの
p−トルエンスルホン酸塩を得ることができる。
【0019】更に第5の方法としては、4−グアニジノ
安息香酸の塩酸塩の代わりに4−グアニジノ安息香酸の
p−トルエンスルホン酸塩を用い、エステル化反応を行
う方法である。すなわち、4−グアニジノ安息香酸のp
−トルエンスルホン酸塩の1当量と、4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルの1当量をピリジン溶液中にて、DCC1当量以上加
えてエステル化反応を行うことによりカモスタットのp
−トルエンスルホン酸塩を生成させる。エステル反応終
了後の処理は第1の方法と同様の後処理を行い、定量的
に目的とするカモスタットのp−トルエンスルホン酸塩
を得ることができる。本発明は前記した如く、4−グア
ニジノ安息香酸またはその反応性誘導体と、4−ヒドロ
キシフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチル
エステルとのエステル化反応の結果得られるカモスタッ
トを、中間生成化合物としてp−トルエンスルホン酸塩
として精製する点に特徴があることより、その目的に応
じて上記の第1ないし第5の製造方法を適宜選択し、実
施するのがよい。
安息香酸の塩酸塩の代わりに4−グアニジノ安息香酸の
p−トルエンスルホン酸塩を用い、エステル化反応を行
う方法である。すなわち、4−グアニジノ安息香酸のp
−トルエンスルホン酸塩の1当量と、4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルの1当量をピリジン溶液中にて、DCC1当量以上加
えてエステル化反応を行うことによりカモスタットのp
−トルエンスルホン酸塩を生成させる。エステル反応終
了後の処理は第1の方法と同様の後処理を行い、定量的
に目的とするカモスタットのp−トルエンスルホン酸塩
を得ることができる。本発明は前記した如く、4−グア
ニジノ安息香酸またはその反応性誘導体と、4−ヒドロ
キシフェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチル
エステルとのエステル化反応の結果得られるカモスタッ
トを、中間生成化合物としてp−トルエンスルホン酸塩
として精製する点に特徴があることより、その目的に応
じて上記の第1ないし第5の製造方法を適宜選択し、実
施するのがよい。
【0020】かくして製造されたカモスタットのp−ト
ルエンスルホン酸塩は、以下の方法により効率よく炭酸
塩に変換され、精製された後、メシル酸カモスタットに
誘導される。すなわち、カモスタットのp−トルエンス
ルホン酸塩の炭酸塩への変換は、例えば、p−トルエン
スルホン酸塩を、重曹水溶液中で攪拌処理することによ
って、容易にカモスタットの炭酸塩に変換することがで
きる。具体的には、例えば、乾燥させたカモスタットの
p−トルエンスルホン酸塩をジメチルホルムアミドある
いはジメチルスルホキシド等の溶媒に溶解させる。この
場合、溶解させた直後に凝固してくるが、この凝固物に
更に少しずつ飽和重曹水溶液を加えて練り上げ、次いで
大過剰の飽和重曹水溶液を加えてスラリーとし、好まし
くは2時間以上室温下にて均一に攪拌し、炭酸塩への変
換を完了させる。次いで精製した炭酸塩を濾取し、HP
LCにてチェックしながら、炭酸塩中にp−トルエンス
ルホン酸が完全になくなるまで、大量の希釈重曹水溶液
(例えば、0.1%〜2%、好ましくは1%程度の重曹
水溶液)にて濾取した炭酸塩を洗浄する。また別の方法
として、カモスタットのp−トルエンスルホン酸塩の乾
燥前の湿体を、飽和重曹水溶液と混合し、更に機械的に
強力に混合する装置、例えばホモジナイザー等で混合し
てp−トルエンスルホン酸を可溶性のナトリウム塩とし
て除去することもできる。その後は、同様に濾過し、大
量の希釈重曹水溶液で洗浄して、カモスタット炭酸塩を
得ることもできる。
ルエンスルホン酸塩は、以下の方法により効率よく炭酸
塩に変換され、精製された後、メシル酸カモスタットに
誘導される。すなわち、カモスタットのp−トルエンス
ルホン酸塩の炭酸塩への変換は、例えば、p−トルエン
スルホン酸塩を、重曹水溶液中で攪拌処理することによ
って、容易にカモスタットの炭酸塩に変換することがで
きる。具体的には、例えば、乾燥させたカモスタットの
p−トルエンスルホン酸塩をジメチルホルムアミドある
いはジメチルスルホキシド等の溶媒に溶解させる。この
場合、溶解させた直後に凝固してくるが、この凝固物に
更に少しずつ飽和重曹水溶液を加えて練り上げ、次いで
大過剰の飽和重曹水溶液を加えてスラリーとし、好まし
くは2時間以上室温下にて均一に攪拌し、炭酸塩への変
換を完了させる。次いで精製した炭酸塩を濾取し、HP
LCにてチェックしながら、炭酸塩中にp−トルエンス
ルホン酸が完全になくなるまで、大量の希釈重曹水溶液
(例えば、0.1%〜2%、好ましくは1%程度の重曹
水溶液)にて濾取した炭酸塩を洗浄する。また別の方法
として、カモスタットのp−トルエンスルホン酸塩の乾
燥前の湿体を、飽和重曹水溶液と混合し、更に機械的に
強力に混合する装置、例えばホモジナイザー等で混合し
てp−トルエンスルホン酸を可溶性のナトリウム塩とし
て除去することもできる。その後は、同様に濾過し、大
量の希釈重曹水溶液で洗浄して、カモスタット炭酸塩を
得ることもできる。
【0021】カモスタット炭酸塩は、先行技術ではこれ
が安定で水や有機溶媒に難溶性のため、この段階で水に
よる洗浄と、アセトンによる洗浄等で精製しているが、
本発明者の検討の結果では、意外にもこの化合物は加水
分解されやすいものであって、先行技術による水での洗
浄は、僅かながらであっても加水分解産物をもたらすこ
とが判明した。その点からみると、最終製品の加水分解
産物の規格を満たすためには、この段階で加水分解され
ることは好ましいものではなく、この分解物の生成を回
避するべく、本発明の如く0.1%〜2%程度、好まし
くは1%程度の希釈重曹水溶液で洗浄することがよいこ
とが判明した。
が安定で水や有機溶媒に難溶性のため、この段階で水に
よる洗浄と、アセトンによる洗浄等で精製しているが、
本発明者の検討の結果では、意外にもこの化合物は加水
分解されやすいものであって、先行技術による水での洗
浄は、僅かながらであっても加水分解産物をもたらすこ
とが判明した。その点からみると、最終製品の加水分解
産物の規格を満たすためには、この段階で加水分解され
ることは好ましいものではなく、この分解物の生成を回
避するべく、本発明の如く0.1%〜2%程度、好まし
くは1%程度の希釈重曹水溶液で洗浄することがよいこ
とが判明した。
【0022】以上のようにして得られたカモスタットの
炭酸塩を、本発明の目的物であるメシル酸カモスタット
に誘導するには、具体的には以下の方法により実施する
ことができる。すなわち、炭酸塩を少量の水に分散攪拌
し、メシル酸を滴下してpHを2.5ないし3.5、好
ましくはpHを約3程度に調整すると、炭酸塩はメシル
酸塩となり、水に溶解してくる。この段階で時として不
溶物が生じるが、これはDCCを用いたエステル化反応
の段階で生じたDCUがピリジンに溶解し、カモスタッ
トの炭酸塩中に混在し、除去されていなかったものであ
るが、このものは水に極めて不溶性であるため、濾過等
の手段により、この段階で完全に除去することができ
る。不溶物を濾過して得た水溶液は、氷冷下でしばらく
攪拌すると、目的物であるメシル酸カモスタットが結晶
として析出してくる。これを濾取し、少量の氷水で洗浄
し、真空乾燥すると一次結晶として73.0%の収率で
目的とするメシル酸カモスタットを得ることができる。
炭酸塩を、本発明の目的物であるメシル酸カモスタット
に誘導するには、具体的には以下の方法により実施する
ことができる。すなわち、炭酸塩を少量の水に分散攪拌
し、メシル酸を滴下してpHを2.5ないし3.5、好
ましくはpHを約3程度に調整すると、炭酸塩はメシル
酸塩となり、水に溶解してくる。この段階で時として不
溶物が生じるが、これはDCCを用いたエステル化反応
の段階で生じたDCUがピリジンに溶解し、カモスタッ
トの炭酸塩中に混在し、除去されていなかったものであ
るが、このものは水に極めて不溶性であるため、濾過等
の手段により、この段階で完全に除去することができ
る。不溶物を濾過して得た水溶液は、氷冷下でしばらく
攪拌すると、目的物であるメシル酸カモスタットが結晶
として析出してくる。これを濾取し、少量の氷水で洗浄
し、真空乾燥すると一次結晶として73.0%の収率で
目的とするメシル酸カモスタットを得ることができる。
【0023】なお、濾液と洗浄液中にはメシル酸カモス
タットが残存しているため、この両溶液を合わせ、ここ
へ飽和重曹水溶液を過剰に加えて、溶液中に溶存する遊
離のメシル酸カモスタットを一旦炭酸塩として沈殿させ
る。沈殿物を濾取し、希釈重曹水溶液で洗浄し、得られ
た炭酸塩を少量の水に分散させ、メシル酸を滴下してp
H3程度に調整することにより溶解させ、氷令して結晶
を析出させる。結晶を濾取し、洗浄後乾燥して、二次結
晶としてメシル酸カモスタットを4.0%の収率で得る
ことができた。しかして、第一次結晶と第二次結晶を合
計すると、77.0%の高収率で目的とするメシル酸カ
モスタットを純度よく得ることができ、これは先行する
製造方法での収率33.6%の2.3倍にも相当するも
のであり、本発明での有用性が判明する。
タットが残存しているため、この両溶液を合わせ、ここ
へ飽和重曹水溶液を過剰に加えて、溶液中に溶存する遊
離のメシル酸カモスタットを一旦炭酸塩として沈殿させ
る。沈殿物を濾取し、希釈重曹水溶液で洗浄し、得られ
た炭酸塩を少量の水に分散させ、メシル酸を滴下してp
H3程度に調整することにより溶解させ、氷令して結晶
を析出させる。結晶を濾取し、洗浄後乾燥して、二次結
晶としてメシル酸カモスタットを4.0%の収率で得る
ことができた。しかして、第一次結晶と第二次結晶を合
計すると、77.0%の高収率で目的とするメシル酸カ
モスタットを純度よく得ることができ、これは先行する
製造方法での収率33.6%の2.3倍にも相当するも
のであり、本発明での有用性が判明する。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例にて詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0025】実施例1:500mlの四つ口フラスコ
に、攪拌装置、温度計ならびに還流冷却器を付したデイ
ーンスタークトラップを備え、p−トルエンスルホン酸
−水和物38g(0.2g)とトルエン80mlを仕込
み、攪拌加熱する。トルエンと共沸する水をデイーンス
タークトラップに導いてフラスコから除き、更にトルエ
ンを還流して完全に水を除いた。トルエンを減圧蒸留で
除き、暗褐色の熱時シロップ状の無水のp−トルエンス
ルホン酸を得た。次いで攪拌冷却下、無水ピリジン15
7mlをp−トルエンスルホン酸に滴下し、全量を加え
て懸濁液を得た。室温下4−グアニジノ安息香酸の塩酸
塩21.6g(0.1mol)を加えしばらく攪拌する
と、懸濁液は溶解した。次いで、特公昭54−4158
3号記載の方法で合成した4−ヒドロキシフェニル酢酸
N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル23.7
g(0.1mol)を加え溶解した。約10℃に冷却し
てから、DCC24.8g(0.12mol)を加え
た。乾燥剤トラップを付して2時間同温に維持してか
ら、室温に上げ、一夜攪拌した。
に、攪拌装置、温度計ならびに還流冷却器を付したデイ
ーンスタークトラップを備え、p−トルエンスルホン酸
−水和物38g(0.2g)とトルエン80mlを仕込
み、攪拌加熱する。トルエンと共沸する水をデイーンス
タークトラップに導いてフラスコから除き、更にトルエ
ンを還流して完全に水を除いた。トルエンを減圧蒸留で
除き、暗褐色の熱時シロップ状の無水のp−トルエンス
ルホン酸を得た。次いで攪拌冷却下、無水ピリジン15
7mlをp−トルエンスルホン酸に滴下し、全量を加え
て懸濁液を得た。室温下4−グアニジノ安息香酸の塩酸
塩21.6g(0.1mol)を加えしばらく攪拌する
と、懸濁液は溶解した。次いで、特公昭54−4158
3号記載の方法で合成した4−ヒドロキシフェニル酢酸
N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル23.7
g(0.1mol)を加え溶解した。約10℃に冷却し
てから、DCC24.8g(0.12mol)を加え
た。乾燥剤トラップを付して2時間同温に維持してか
ら、室温に上げ、一夜攪拌した。
【0026】生成したDCUを濾過し、これをピリジン
で洗浄した。濾液と洗浄液とを合わせて減圧でピリジン
を留去し、黄色のシロップ状を得た。水251mlを加
えて激しく攪拌すると、シロップは結晶化し、白色の懸
濁液となった。しばらく攪拌をしてから、濾取し、得ら
れたケーキ状物は大量の水で洗浄した。洗浄されたケー
キを一夜加熱して真空乾燥し、56gのカモスタットの
p−トルエンスルホン酸塩を白色結晶として得た。HP
LCでほとんどカモスタットのピークと、p−トルエン
スルホン酸のピークの2本のみを確認した。見かけ収率
は98.1%であった。以上のようにして得られたカモ
スタットのp−トルエンスルホン酸塩50gを、N,N
−ジメチルホルムアミド149mlに攪拌溶解させ、そ
の後凝固するものの、少しずつ飽和重曹水溶液を加えて
練り上げ、更に重曹水溶液を加えていき、全量1050
mlを加えてカモスタットの炭酸塩の懸濁液とした。2
時間激しく攪拌を行った後、濾取し、ケーキ状物は大量
の1%の重曹水溶液で洗浄し、一部サンプリングして、
HPLCでチェックしてp−トルエンスルホン酸がなく
なるまで洗浄した。
で洗浄した。濾液と洗浄液とを合わせて減圧でピリジン
を留去し、黄色のシロップ状を得た。水251mlを加
えて激しく攪拌すると、シロップは結晶化し、白色の懸
濁液となった。しばらく攪拌をしてから、濾取し、得ら
れたケーキ状物は大量の水で洗浄した。洗浄されたケー
キを一夜加熱して真空乾燥し、56gのカモスタットの
p−トルエンスルホン酸塩を白色結晶として得た。HP
LCでほとんどカモスタットのピークと、p−トルエン
スルホン酸のピークの2本のみを確認した。見かけ収率
は98.1%であった。以上のようにして得られたカモ
スタットのp−トルエンスルホン酸塩50gを、N,N
−ジメチルホルムアミド149mlに攪拌溶解させ、そ
の後凝固するものの、少しずつ飽和重曹水溶液を加えて
練り上げ、更に重曹水溶液を加えていき、全量1050
mlを加えてカモスタットの炭酸塩の懸濁液とした。2
時間激しく攪拌を行った後、濾取し、ケーキ状物は大量
の1%の重曹水溶液で洗浄し、一部サンプリングして、
HPLCでチェックしてp−トルエンスルホン酸がなく
なるまで洗浄した。
【0027】次いで得られたカモスタットの炭酸塩の湿
体を、純水175mlに分散させ、pHメーターでチェ
ックしながら、メタンスルホン酸水溶液(1:2)を滴
下してpH3に調整した。この付近で炭酸塩は溶解する
が、不溶のDCUその他は少量の活性炭と共に濾過で取
り除いた。得られた水溶液は、攪拌下氷冷し、種晶を接
種後、1時間程度攪拌を続けるとカモスタットのメタン
スルホン酸塩(メシル酸カモスタット)の白色結晶が析
出した。更に2時間同温度にて攪拌した後、濾取し、少
量の氷水で洗浄し、真空乾燥した。白色のメシル酸カモ
スタットを32.2g(収率73.0%:4−グアニジ
ノ安息香酸の塩酸塩からの収率)得た。融点195℃。
濾液と洗浄液を合わせて、これに飽和重曹水溶液を加え
て、カモスタットの炭酸塩に戻し、濾取し、1%重曹水
溶液で洗浄し、カモスタットの炭酸塩を得た。このもの
を同様にメタンスルホン酸水溶液でpH3とし、冷却晶
析して、メシル酸カモスタットを二次結晶として1.8
g(収率:4.0%)得た。
体を、純水175mlに分散させ、pHメーターでチェ
ックしながら、メタンスルホン酸水溶液(1:2)を滴
下してpH3に調整した。この付近で炭酸塩は溶解する
が、不溶のDCUその他は少量の活性炭と共に濾過で取
り除いた。得られた水溶液は、攪拌下氷冷し、種晶を接
種後、1時間程度攪拌を続けるとカモスタットのメタン
スルホン酸塩(メシル酸カモスタット)の白色結晶が析
出した。更に2時間同温度にて攪拌した後、濾取し、少
量の氷水で洗浄し、真空乾燥した。白色のメシル酸カモ
スタットを32.2g(収率73.0%:4−グアニジ
ノ安息香酸の塩酸塩からの収率)得た。融点195℃。
濾液と洗浄液を合わせて、これに飽和重曹水溶液を加え
て、カモスタットの炭酸塩に戻し、濾取し、1%重曹水
溶液で洗浄し、カモスタットの炭酸塩を得た。このもの
を同様にメタンスルホン酸水溶液でpH3とし、冷却晶
析して、メシル酸カモスタットを二次結晶として1.8
g(収率:4.0%)得た。
【0028】実施例2:100mlの四つ口フラスコ
に、攪拌装置、温度計ならびに乾燥トラップを備え、こ
こに4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩4.31g(0.
02mol)と4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジ
メチルカルバモイルメチルエステル4.75g(0.0
2mol)と乾燥ピリジン20mlを加え攪拌溶解し、
次いで10℃に冷却した。ここへDCC5g(0.02
4mol)を加え同温度にて2時間攪拌し、室温に加温
し一夜攪拌した。反応が不完全であったため更にDCC
3gを追加した。ピリジン10mlを追加し、p−トル
エンスルホン酸−水和物7.6g(0.04mol)を
少量ずつ加え、室温下一日攪拌した。反応液を濾過し、
濾紙上のDCUをピリジンで洗浄し、濾液と洗浄液とを
合わせて減圧濃縮した。得られたシロップに水100m
lを加えて激しく攪拌して結晶化させた。濾取し、大量
の水で洗浄し、真空乾燥して9.1g(見かけ収率:8
0.3%)のカモスタットのp−トルエンスルホン酸塩
を白色結晶を得た。HPLCでほとんどカモスタットの
ピークと、p−トルエンスルホン酸のピークの2本のみ
を確認した。このものは、実施例1と同様処理し、メシ
ル酸カモスタットへ変換された。
に、攪拌装置、温度計ならびに乾燥トラップを備え、こ
こに4−グアニジノ安息香酸の塩酸塩4.31g(0.
02mol)と4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジ
メチルカルバモイルメチルエステル4.75g(0.0
2mol)と乾燥ピリジン20mlを加え攪拌溶解し、
次いで10℃に冷却した。ここへDCC5g(0.02
4mol)を加え同温度にて2時間攪拌し、室温に加温
し一夜攪拌した。反応が不完全であったため更にDCC
3gを追加した。ピリジン10mlを追加し、p−トル
エンスルホン酸−水和物7.6g(0.04mol)を
少量ずつ加え、室温下一日攪拌した。反応液を濾過し、
濾紙上のDCUをピリジンで洗浄し、濾液と洗浄液とを
合わせて減圧濃縮した。得られたシロップに水100m
lを加えて激しく攪拌して結晶化させた。濾取し、大量
の水で洗浄し、真空乾燥して9.1g(見かけ収率:8
0.3%)のカモスタットのp−トルエンスルホン酸塩
を白色結晶を得た。HPLCでほとんどカモスタットの
ピークと、p−トルエンスルホン酸のピークの2本のみ
を確認した。このものは、実施例1と同様処理し、メシ
ル酸カモスタットへ変換された。
【0029】実施例3:4−グアニジノ安息香酸の塩酸
塩を水にとかし、希釈水酸化ナトリウム水溶液で中和す
ると沈殿が析出した。濾取し、水洗後乾燥すると、4−
グアニジノ安息香酸の遊離体の淡褐色結晶が得られた。
100mlの四つ口フラスコに、攪拌装置、温度計なら
びに乾燥トラップを備え、ここに乾燥ピリジンを入れ、
攪拌下無水の固形(融点:約45℃)のp−トルエンス
ルホン酸3.79g(0.022mol)を少しずつ加
えた。次いで遊離の4−グアニジノ安息香酸3.58g
(0.02mol)を加え、更に4−ヒドロキシフェニ
ル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル
4.75g(0.02mol)を加えた。10℃に冷却
後、DCC5.2g(0.0252mol)を加え、2
時間攪拌後、室温に加温し一夜攪拌した。HPLCでチ
ェックし、まだ未反応物が残っていたので、DCCを更
に2gと1gを追加し、攪拌した。反応完結後、析出し
たDCUを濾過し、ピリジンで洗浄し、濾液と洗浄液と
を合わせて減圧濃縮し、シロップを得た。水100ml
を加えて激しく攪拌して結晶化させた。得られた結晶を
濾取し、大量の水で洗浄し、真空乾燥して9.12g
(見かけ収率:80.0%)のカモスタットのp−トル
エンスルホン酸塩を白色結晶を得た。HPLCでほとん
どカモスタットのピークと、p−トルエンスルホン酸の
ピークの2本のみを確認した。このものも、実施例1と
同様処理し、メシル酸カモスタットへ変換された。
塩を水にとかし、希釈水酸化ナトリウム水溶液で中和す
ると沈殿が析出した。濾取し、水洗後乾燥すると、4−
グアニジノ安息香酸の遊離体の淡褐色結晶が得られた。
100mlの四つ口フラスコに、攪拌装置、温度計なら
びに乾燥トラップを備え、ここに乾燥ピリジンを入れ、
攪拌下無水の固形(融点:約45℃)のp−トルエンス
ルホン酸3.79g(0.022mol)を少しずつ加
えた。次いで遊離の4−グアニジノ安息香酸3.58g
(0.02mol)を加え、更に4−ヒドロキシフェニ
ル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル
4.75g(0.02mol)を加えた。10℃に冷却
後、DCC5.2g(0.0252mol)を加え、2
時間攪拌後、室温に加温し一夜攪拌した。HPLCでチ
ェックし、まだ未反応物が残っていたので、DCCを更
に2gと1gを追加し、攪拌した。反応完結後、析出し
たDCUを濾過し、ピリジンで洗浄し、濾液と洗浄液と
を合わせて減圧濃縮し、シロップを得た。水100ml
を加えて激しく攪拌して結晶化させた。得られた結晶を
濾取し、大量の水で洗浄し、真空乾燥して9.12g
(見かけ収率:80.0%)のカモスタットのp−トル
エンスルホン酸塩を白色結晶を得た。HPLCでほとん
どカモスタットのピークと、p−トルエンスルホン酸の
ピークの2本のみを確認した。このものも、実施例1と
同様処理し、メシル酸カモスタットへ変換された。
【0030】実施例4:4−グアニジノ安息香酸塩酸塩
10.8g(0.05mol)を水150mlに溶か
し、1N水酸化ナトリウム水溶液50mlで中和すると
沈殿が析出した。濾過し、十分水洗し、乾燥すると4−
グアニジノ安息香酸の遊離体の淡褐色結晶が8.55g
(収率:95.4%)得られた。このうちの5g(0.
0279mol)をp−トルエンスルホン酸−水和物
5.8gと水50mlの溶液に分散させ、一夜室温にて
攪拌し、濾取、水洗、乾燥すると、4−グアニジノ安息
香酸のp−トルエンスルホン酸塩の結晶8.7g(収
率:88.4%)を得た。融点は234℃であった。
10.8g(0.05mol)を水150mlに溶か
し、1N水酸化ナトリウム水溶液50mlで中和すると
沈殿が析出した。濾過し、十分水洗し、乾燥すると4−
グアニジノ安息香酸の遊離体の淡褐色結晶が8.55g
(収率:95.4%)得られた。このうちの5g(0.
0279mol)をp−トルエンスルホン酸−水和物
5.8gと水50mlの溶液に分散させ、一夜室温にて
攪拌し、濾取、水洗、乾燥すると、4−グアニジノ安息
香酸のp−トルエンスルホン酸塩の結晶8.7g(収
率:88.4%)を得た。融点は234℃であった。
【0031】100mlの四つ口フラスコに、攪拌装
置、温度計ならびに乾燥トラップを備え、ここに4−グ
アニジノ安息香酸のp−トルエンスルホン酸塩7.03
g(0.02mol)と4−ヒドロキシフェニル酢酸
N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル4.75
g(0.02mol)と乾燥ピリジン50mlを加え、
攪拌溶解した。10℃に冷却後、DCC5g(0.02
4mol)を加え、2時間攪拌後、室温に加温し一夜攪
拌した。HPLCでチェックして反応完結確認後、析出
したDCUを濾過し、ピリジンで洗浄し、濾液と洗浄液
とを合わせて減圧濃縮し、黄色シロップを得た。水10
0mlを加え、激しく攪拌して結晶を析出させた。析出
した結晶を濾取し、大量の水で洗浄し、真空乾燥して
9.78g(見かけ収率:85.8%)のカモスタット
のp−トルエンスルホン酸塩を白色結晶を得た。HPL
Cでほとんどカモスタットのピークと、p−トルエンス
ルホン酸のピークの2本のみを確認した。このものも、
実施例1と同様処理し、メシル酸カモスタットへ変換さ
れた。
置、温度計ならびに乾燥トラップを備え、ここに4−グ
アニジノ安息香酸のp−トルエンスルホン酸塩7.03
g(0.02mol)と4−ヒドロキシフェニル酢酸
N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステル4.75
g(0.02mol)と乾燥ピリジン50mlを加え、
攪拌溶解した。10℃に冷却後、DCC5g(0.02
4mol)を加え、2時間攪拌後、室温に加温し一夜攪
拌した。HPLCでチェックして反応完結確認後、析出
したDCUを濾過し、ピリジンで洗浄し、濾液と洗浄液
とを合わせて減圧濃縮し、黄色シロップを得た。水10
0mlを加え、激しく攪拌して結晶を析出させた。析出
した結晶を濾取し、大量の水で洗浄し、真空乾燥して
9.78g(見かけ収率:85.8%)のカモスタット
のp−トルエンスルホン酸塩を白色結晶を得た。HPL
Cでほとんどカモスタットのピークと、p−トルエンス
ルホン酸のピークの2本のみを確認した。このものも、
実施例1と同様処理し、メシル酸カモスタットへ変換さ
れた。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、4−グアニジノ
安息香酸またはその反応性誘導体と、4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルとのエステル化反応により得られるカモスタットを、
一旦水に難溶性のp−トルエンスルホン酸塩として精製
することにより、純度よくかつ収率よくメシル酸カモス
タットが得られる点で、全く新規なものであり、したが
って本発明は、これまで製造収率があまり良くなかった
メシル酸カモスタットを、高純度でかつ高収率で工業的
に製造し得る方法として特異的なものである。
安息香酸またはその反応性誘導体と、4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸N,N−ジメチルカルバモイルメチルエステ
ルとのエステル化反応により得られるカモスタットを、
一旦水に難溶性のp−トルエンスルホン酸塩として精製
することにより、純度よくかつ収率よくメシル酸カモス
タットが得られる点で、全く新規なものであり、したが
って本発明は、これまで製造収率があまり良くなかった
メシル酸カモスタットを、高純度でかつ高収率で工業的
に製造し得る方法として特異的なものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 4−グアニジノ安息香酸またはその反応
性誘導体と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−ジメ
チルカルバモイルメチルエステルとを、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドの存在下エステル化反応を行い、その
エステル化反応段階あるいはエステル化反応の完了した
段階で、反応系内に化学当量の理論量以上のp−トルエ
ンスルホン酸を添加して処理を行い、生成するカモスタ
ットをp−トルエンスルホン酸塩として単離したのち、
炭酸水素ナトリウム水溶液と処理し、カモスタットの炭
酸塩に変換し精製を行い、次いでメタンスルホン酸にて
処理することを特徴とするメシル酸カモスタットの製造
法。 - 【請求項2】 4−グアニジノ安息香酸の反応性誘導体
が、4−グアニジノ安息香酸の塩または酸ハライドであ
る請求項1記載のメシル酸カモスタットの製造法。 - 【請求項3】 4−グアニジノ安息香酸のp−トルエン
スルホン酸塩と、4−ヒドロキシフェニル酢酸N,N−
ジメチルカルバモイルメチルエステルとを、ジシクロヘ
キシルカルボジイミドの存在下エステル化反応を行い、
カモスタットのp−トルエンスルホン酸塩を得、炭酸水
素ナトリウム水溶液と処理し、カモスタットの炭酸塩に
変換し精製を行い、次いでメタンスルホン酸にて処理す
ることを特徴とするメシル酸カモスタットの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14978696A JPH09309873A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | メシル酸カモスタットの新規な製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14978696A JPH09309873A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | メシル酸カモスタットの新規な製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09309873A true JPH09309873A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15482690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14978696A Pending JPH09309873A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | メシル酸カモスタットの新規な製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09309873A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002114755A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Sumika Fine Chemicals Co Ltd | メシル酸カモスタットの製造方法 |
| WO2006108643A3 (en) * | 2005-04-14 | 2007-04-26 | Novartis Ag | Organic compounds |
| EP1736153A3 (en) * | 2000-07-04 | 2007-05-23 | Novartis International Pharmaceutical Ltd. | Use of secretin-receptor ligands in treatment of cystic fibrosis (cf) and chronic obstructive pulmonary disease (copd) |
| JP2010229141A (ja) * | 2010-05-19 | 2010-10-14 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 塩酸カモスタットの製造方法 |
| CN110330447A (zh) * | 2019-07-16 | 2019-10-15 | 北京赛升药业股份有限公司 | 一种甲磺酸萘莫司他中间体的制备方法及其应用 |
| WO2023148783A1 (en) * | 2022-02-07 | 2023-08-10 | Council Of Scientific & Industrial Research | Process for the preparation of nafamostat, camostat and their derivatives |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP14978696A patent/JPH09309873A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1736153A3 (en) * | 2000-07-04 | 2007-05-23 | Novartis International Pharmaceutical Ltd. | Use of secretin-receptor ligands in treatment of cystic fibrosis (cf) and chronic obstructive pulmonary disease (copd) |
| JP2002114755A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Sumika Fine Chemicals Co Ltd | メシル酸カモスタットの製造方法 |
| WO2006108643A3 (en) * | 2005-04-14 | 2007-04-26 | Novartis Ag | Organic compounds |
| JP2010229141A (ja) * | 2010-05-19 | 2010-10-14 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 塩酸カモスタットの製造方法 |
| CN110330447A (zh) * | 2019-07-16 | 2019-10-15 | 北京赛升药业股份有限公司 | 一种甲磺酸萘莫司他中间体的制备方法及其应用 |
| CN110330447B (zh) * | 2019-07-16 | 2022-04-15 | 北京赛升药业股份有限公司 | 一种甲磺酸萘莫司他中间体的制备方法及其应用 |
| WO2023148783A1 (en) * | 2022-02-07 | 2023-08-10 | Council Of Scientific & Industrial Research | Process for the preparation of nafamostat, camostat and their derivatives |
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