JPH09310747A - 油圧機械式変速装置の制御装置及び制御方法 - Google Patents

油圧機械式変速装置の制御装置及び制御方法

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JPH09310747A
JPH09310747A JP15025796A JP15025796A JPH09310747A JP H09310747 A JPH09310747 A JP H09310747A JP 15025796 A JP15025796 A JP 15025796A JP 15025796 A JP15025796 A JP 15025796A JP H09310747 A JPH09310747 A JP H09310747A
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JP
Japan
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hydraulic
speed
transmission
hydraulic pump
mechanical transmission
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Application number
JP15025796A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuze
隆 久世
Osamu Takatori
修 高鳥
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速度段は油圧式変速装置を、高速度段は機
械式変速装置をそれぞれ独立して使用し、機械式変速装
置で変速する時に発生するピ−クトルクを減じてクラッ
チパックを小型化にすると共に、変速時のピ−クトルク
を低減して耐久性の向上を図るを目的とする。 【解決手段】 エンジンの出力軸に連結され複数の変速
段を有する機械式変速装置と、エンジンの出力軸に連結
されて駆動される油圧ポンプ、および、油圧ポンプから
の吐出油を受けてトルクを出力する油圧モ−タとからな
る油圧式変速装置と、油圧式変速装置と機械式変速装置
との間、および、機械式変速装置内の速度段、を車両速
度に応じて切り換え制御する制御装置とを有する油圧機
械式変速装置の制御装置であって、機械式変速装置内の
速度段の変速時に油圧ポンプに負荷をかけエンジンの回
転数を減速する弁を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧機械式変速装置
の制御装置及び制御方法に係り、特に低速度段は油圧式
変速装置、高速度段は機械式変速装置をそれぞれ独立し
て使用する建設機械等の油圧機械式変速装置の制御装置
及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】作業装置を有する走輪式油圧ショベルに
搭載される油圧機械式変装置においては、作業時、自走
時、及び自走しながら作業する時の動力の伝達方式は、
状況に適応して機械式変速装置で動力を伝達するか、あ
るいは油圧式変速装置で動力を伝達するか、のいずれか
を選択している。通常では、高速自走の場合には機械式
変速装置によりエンジンの動力を車輪に伝える。また、
低速自走する場合、あるいは自走しながら作業する場合
には油圧式変速装置によりエンジン動力を車輪に伝達す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、一般に、機械式
変速装置、特に、油圧作動の摩擦クラッチ板式変速装置
の場合で、ダンプトラックの機械式変速装置では、エン
ジンの動力はトルクコンバ−タを介して変速装置に伝達
するとともに、変速装置は変速段数が多く設定されてい
るため変速段間比が小さくなり、これに伴い、変速時の
クラッチの前後の回転数の差が小さいなりクラッチの係
合がし易くなっている。これに対して、トルクコンバ−
タを用いない油圧機械式変速装置では、足回りのトルク
が直にエンジンに作用するため、変速時にエンジンが停
止することのないように、エンジンのフライホイ−ルの
慣性を大きくしている。更に、トルクコンバ−タを用い
ないで、かつ、油圧機械式変速装置を用いた走輪式油圧
ショベルの場合には、機械式変速装置の段数も2段〜3
段くらいなので変速段間比が大きくなり、クラッチの前
後の回転数の差が大きくなるためクラッチの係合し難く
なるとともに、クラッチを係合する際に大きなショック
が発生する。特に高速時では、変速時に接合する高速用
クラッチのピ−クトルクが高くなって接合時に大きなシ
ョックを引き起こすとともに、高速用クラッチが発熱し
耐久性が劣るという問題がある。
【0004】本発明は上記のような従来の問題点に着目
し、油圧機械式変速装置の制御装置及び制御方法に係
り、特には、低速度段は油圧式変速装置、高速度段は機
械式変速装置とそれぞれ独立して使用する建設機械等の
油圧機械式変速装置において、機械式変速装置で変速す
る時に発生するピ−クトルクを減じてクラッチパックを
小型化にすると共に、変速時のピ−クトルクを低減して
ショックを少なくし、かつ、耐久性の向上を図ることの
できる油圧機械式変速装置の制御装置及び制御方法の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の油圧機械式変速装置の制御装置の第1の発
明では、エンジンの出力軸に連結され複数の変速段を有
する機械式変速装置と、エンジンの出力軸に連結されて
駆動される油圧ポンプ、及び、油圧ポンプからの吐出油
を受けてトルクを出力する油圧モ−タとからなる油圧式
変速装置と、油圧式変速装置と機械式変速装置との間、
及び、機械式変速装置内の速度段、を車両速度に応じて
切り換え制御する制御装置とを有する油圧機械式変速装
置の制御装置であって、機械式変速装置内の速度段の変
速時に油圧ポンプの吐出側を加圧する手段を有する。
【0006】本発明の制御装置の第1の発明を主体とす
る第2の発明では、油圧ポンプの吐出側を加圧する手段
は、油圧ポンプの吐出側に配設され、変速時に油圧ポン
プの吐出側を閉にする開閉弁及び油圧ポンプが吐出した
流量を調圧してタンクに戻すリリーフ弁、あるいは、変
速時に油圧ポンプの吐出側を閉にするとともに、調圧し
てタンクに戻す圧力制御弁とからなる。
【0007】本発明の制御装置の第1の発明あるいは第
2の発明を主体とする第3の発明では、油圧ポンプは、
作業機を有する車両を走行駆動する油圧式変速装置と作
業機を駆動する油圧源との共用の可変容量型油圧ポンプ
である。
【0008】本発明の制御装置の第1の発明、第2の発
明あるいは第3の発明を主体とする第4の発明では、前
記制御手段は、変速装置の実入力回転数と実出力回転数
の差が所定値に達したら、弁を開いて油圧ポンプの負荷
状態を解除する。
【0009】本発明の制御装置の第1の発明、第2の発
明あるいは第3の発明を主体とする第5の発明では、機
械式変速装置の複数の速度段用の各クラッチと、変速
時、変速後のクラッチの滑りがなくなる前に、油圧ポン
プに負荷をかける弁を開く信号を出力する制御手段とか
らなる。
【0010】本発明の制御装置の第1の発明から第5の
発明のいずれかを主体とする第6の発明では、機械式変
速装置の複数の速度段用のクラッチのクラッチパック
と、クラッチパックに圧油を供給し、かつ、クラッチパ
ックの圧力を検出するクラッチ用圧力制御弁と、クラッ
チパックの圧力が所定値になったときに油圧ポンプに負
荷をかける制御手段とからなる。
【0011】本発明の油圧機械式変速装置の制御方法の
第1の発明では、エンジンの出力軸に連結され複数の変
速段を有する機械式変速装置と、エンジンの出力軸に連
結されて駆動される油圧ポンプ、及び、油圧ポンプから
の吐出油を受けてトルクを出力する油圧モ−タとからな
る油圧式変速装置と、油圧式変速装置と機械式変速装置
との間、及び、機械式変速装置内の速度段、を車両速度
に応じて切り換え制御する油圧機械式変速装置の制御方
法であって、機械式変速装置による変速時に油圧ポンプ
に負荷をかけてエンジンの出力を吸収し回転数を減速す
る。
【0012】本発明の制御方法の第1の発明を主体とす
る第2の発明では、機械式変速装置の複数の速度段用の
クラッチのクラッチパックの圧力を検出し、クラッチパ
ックの圧力が所定値になったときに油圧ポンプに負荷を
かける。
【0013】
【作用】上記構成によれば、油圧機械式変速装置で、例
えば、機械式変速装置の変速指令が低速側の速度段(例
えば、2速段)から高速の速度段(例えば、3速段)へ
の切り換える信号が出力されると、その信号に応じて、
エンジンにより駆動されている油圧ポンプに負荷を与
え、エンジンの回転速度を減じる。これにより、減じた
エンジンの回転数と、変速後の高速の速度段との回転速
度の差が少なくなり、クラッチの係合が容易になるとと
もに、ショック及び発熱が減ずる。また、変速指令によ
り高速度段用クラッチの圧力制御弁が作動してクラッチ
内に作動油が充満し、その充満したクラッチ内のクラッ
チフィリング信号を検出して油圧ポンプに負荷を与えて
いる。これにより、エンジンの減速とクラッチの係合の
時期が良く適合する。また、油圧ポンプは高い圧力に設
定されている走行用油圧ポンプに負荷を与えることによ
り、より大きい制動トルクをエンジンに掛けることがで
き、変速時の応答性が向上する。また、油圧ポンプは作
業機用と走行用とのより大きな吐出量の共用の油圧ポン
プに負荷を与えることにより、更により大きい制動トル
クをエンジンに掛けることができる。また、油圧ポンプ
は可変容量型油圧ポンプを用いて、高速走行時に吐出容
積を減じて高速走行時のエネルギーロスを低減するとと
もに、変速時には吐出容積を増してエンジンに大きな負
荷を与え減速できる。
【0014】エンジンの動力は、機械式変速機の摩擦板
クラッチが係合するまでは機械式変速装置と可変容量型
油圧ポンプの両方でエンジントルクを吸収し、クラッチ
が係合前に相対回転数がある設定値(たとえば、500
r.p.m)に達したら、開閉弁にはコントロ−ラからの制御
信号の発信がなくなりポンプの負荷は停止され、その後
にクラッチへの圧力制御弁のセット圧が規定値に到達す
る。こうすることで、クラッチの完全係合後に、逆に、
ブレーキ作用となることが防がれ、クラッチ係合時のピ
ークトルクの発生を低く押さえられるとともに、発熱も
少なくできる。この油圧ポンプへの負荷は、変速時の指
令を受けて切り換わる開閉弁と回路に用いられているリ
リーフ弁とにより、あるいは作動時のみ圧力が発生する
圧力制御弁を用いることにより簡単な構成により行われ
る。
【0015】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の油圧機
械式変速装置の制御装置及び制御方法の実施例について
図面を参照にして説明する。図1は、作業装置を有する
走輪式油圧ショベルに搭載される第1実施例の油圧機械
式変速装置1とその制御装置2、及び、図示しない作業
装置を駆動する作業機械用油圧回路Dが組み合わされた
全体概略図である。油圧機械式変速装置1は、機械式変
速装置5及び油圧式変速装置6とからなる。
【0016】図1において、エンジン8の出力軸8aに
は、機械式変速装置5が直に連結されて接続され、更
に、出力軸8aには、可変容量型油圧ポンプ10(以
下、油圧ポンプ10という。)及び固定ポンプ11が連
結され同時に駆動される。機械式変速装置5は、3速段
用と2速段用の遊星歯車減速機構21、22、及び出力
軸23が歯車ケ−スGに収納され、出力軸23は図示し
ない車輪駆動軸に接続され、動力は差動機や終減速機等
を介して車輪23aに伝達する。また、歯車ケ−スGに
は油圧ポンプ10により駆動される走行用油圧モ−タ1
2のモータ用出力軸12aが支持され、モータ用出力軸
12aはクラッチ部13、歯車24を介して機械式変速
装置5の出力軸23に連結されている。
【0017】機械式変速装置5の主軸25には遊星歯車
減速機構21、22のサンギヤ21a、22aが固設さ
れている。サンギヤ21aはプラネットキャリア21b
に、サンギヤ22aはプラネットキャリア22bに、そ
れぞれ噛み合っている。また、プラネットキャリア21
bはリングギヤ21cに、プラネットキャリア22bは
リングギヤ22cに噛み合っている。また、プラネット
キャリア21bはリングギヤ22cに各々一体連結さ
れ、プラネットキャリア22bは歯車26を介して出力
軸23に噛み合い連結されている。3速用リングギヤ2
1cには3速用クラッチ21dが、2速用リングギヤ2
2cには2速用クラッチ22dが、配設されている。
【0018】図2は、上記3速用圧力制御弁27、及び
2速用圧力制御弁28の一例を示すものである。図1及
び図2において、3速用クラッチ21dには固定ポンプ
11から吐出された圧油が3速用圧力制御弁27、油路
29を経て供給される。また、2速用クラッチ22dに
は固定ポンプ11から吐出された圧油が2速用圧力制御
弁28を介して油路30を経て供給される。圧油が3速
用クラッチパック21e、あるいは2速用クラッチパッ
ク22eに供給されると、それぞれの3速用リングギヤ
21cあるいは2速用リングギヤ22cは歯車ケ−スG
に固定される。また、3速用クラッチパック21e、あ
るいは2速用クラッチパック22eの圧油がドレンされ
ると、それぞれの3速用リングギヤ21cあるいは2速
用リングギヤ22cは空転する。3速用圧力制御弁2
7、及び2速用圧力制御弁28はコントローラ40に接
続され、コントローラ40からの指令電流により作動す
る。
【0019】3速用圧力制御弁27、及び2速用圧力制
御弁28は、それぞれクラッチ油圧を制御する圧力比例
制御弁301と、クラッチパックへの流れを検出する流
量検出弁302と、クラッチパックへ所定の油量が流れ
クラッチパックが充満したことを検出するフィリング終
了検出用のセンサ部303とで構成されている。圧力比
例制御弁301は、コントロ−ラ40によって制御さ
れ、またセンサ部303の検出信号はコントロ−ラ40
に入力される。
【0020】上記において、2速用クラッチパック22
eは2速用圧力制御弁28からの圧油が油路30を通じ
て供給され、図1に示す2速用リングギヤ22cを歯車
ケースGに固定し、かつ、3速用クラッチパック21e
の圧油が3速用圧力制御弁27からドレーンされること
により3速用リングギヤ21cを空転させる。これによ
り出力軸23の低速回転を達成している。他方、3速用
クラッチパック21eは3速用圧力制御弁27から油路
29を通じて供給され、3速用リングギヤ21cを歯車
ケ−スGに固定し、かつ、2速用クラッチパック22e
の圧油が2速用圧力制御弁28からタンク20にドレン
されることにより2速用リングギヤ22cを空転させて
出力軸23の高速回転を達成している。
【0021】次は、油圧式変速装置6について説明す
る。油圧式変速装置6は、エンジン8の出力軸8aに直
に連結されて接続された油圧ポンプ10と、油圧ポンプ
10からの圧油を受けて回転し走行トルクを出力する走
行用油圧モ−タ12と、油圧ポンプ10と走行用油圧モ
−タ12との間に配置された操作弁14と、油圧ポンプ
10と操作弁14との間の配管15より分岐した位置に
配置されたリリ−フ弁16と、からなる。上記の構成で
は、油圧式変速装置6は、油圧ポンプ10と走行用油圧
モ−タ12とはオープン回路により構成されている。油
圧ポンプ10の斜板角は、エンジン8により駆動される
固定ポンプ17からの圧油が吐出容積制御弁18を経て
制御されるサ−ボアクチュエ−タ19により制御され
る。吐出容積制御弁18の一端部には油圧ポンプ10か
らの吐出圧力を受ける受圧部18aが、他端部にはがコ
ントローラ40に接続されたソレノイド18bが配設さ
れ、油圧ポンプ10からの吐出圧力及びコントローラ4
0からの指令電流により作動する。上記において、機械
式変速装置5用の固定ポンプ11と油圧式変速装置6用
の固定ポンプ17とは異ならせているが、一つにして同
じ圧力源としても良い。走行用油圧モ−タ12の走行ト
ルクは、モータ用出力軸12aを介して機械式変速装置
5の歯車ケ−スG内に伝達され、クラッチ部13、歯車
24を介して機械式変速装置5の出力軸23より車輪2
3aに伝達される。
【0022】更に、上記の構成において、作業機械用油
圧回路は油圧式変速装置6から分岐され、作業機用アク
チュエ−タ(D)と走行用油圧モ−タ12とは同じ油圧
ポンプ10の吐出油により駆動される。走行用油圧モ−
タ12用の操作弁14と作業機用アクチュエ−タ(D)
の作業機用操作弁(S)とは、油圧ポンプ10に並列に
接続されている。本実施例では、操作弁14と作業機用
操作弁(S)とは、操作量に応じた流量を流す流量制御
付き操作弁が用いられている。
【0023】油圧ポンプ10と操作弁14との間の配管
15には、本発明の構成である開閉弁41が配設されて
いる。開閉弁41はコントローラ40に接続され、コン
トローラ40からの指令電流により作動する。開閉弁4
1は、位置41aと41bの2位置弁であって、コント
ローラ40からの指令信号を受けると作業機用アクチュ
エ−タ(D)と操作弁14への圧油の流入を遮断して油
圧ポンプ10の吐出回路を閉とする。これにより、油圧
ポンプ10の吐出圧油は、リリ−フ弁16からタンク2
0に流れるとともに、油圧ポンプ10に調圧時の負荷を
与えている。
【0024】制御装置は、少なくともコントローラ40
と、開閉弁41と、変速機の入力軸回転(エンジン回転
数)検出器42aと、変速機の出力軸回転数検出器42
bによって構成されている。また、コントローラ40に
は、変速レバー43からの信号が入力されている。ま
た、コントローラ40には、3速用圧力制御弁27及び
2速用圧力制御弁28からの信号が入力されるととも
に、3速用圧力制御弁27及び2速用圧力制御弁28に
制御信号を出力している。
【0025】上記構成において、次に作動について説明
する。図3は第1の制御方法のフローチャート図であ
り、図4はタイムチャート図であり、図3及び図4を用
いて以下で説明する。図4は、横軸には時間を示してい
る。図4(a)はエンジン8の回転数、図4(b)は2
速用クラッチパック22eの圧力、図4(c)は3速用
クラッチパック21eの圧力、図4(d)は3速用圧力
制御弁27のフィリング終了検出用のセンサ部303出
力、図4(e)は開閉弁41のON及びOFF、図4
(f)は開閉弁41のON時による油圧ポンプ10の負
荷圧力、図4(g)は油圧ポンプ10の吐出容積、図4
(h)は機械式変速装置5の3速の出力トルク、をそれ
ぞれ示す。
【0026】第1の制御方法では、変速機入力軸回転数
検出器42a及び変速機出力軸回転検出器42bの各信
号に基づいて、コントローラ40が変速すべき指令を出
力する場合について説明する。ステップ1では、変速機
入力軸回転数検出器42a及び変速機出力軸回転検出器
42bは、変速機入力軸の回転数na(エンジン8の回
転数)及び変速機出力軸の回転数を測定し、コントロー
ラ40に送信している。
【0027】ステップ2では、コントロ−ラ40は、前
述したように変速機入力軸回転数検出器42a及び変速
機出力軸回転検出器42bの各信号に基づいて変速すべ
きか、否かを判定している。ステップ2で両検出器の各
信号よりコントロ−ラ40が、次に変速すべき段数(以
降3速段として説明する)に変速する状態を検出したら
ステップ3に行く。ステップ2で変速する状態が検出さ
れなかったらステップ1を繰り返す。なお、この変速時
期の選択には、通常の自動変速の制御と同様に行われて
いる。このとき、アクセルペタルからエンジンへの指
令、あるいは、エンジンの噴射量、を検出して変速時期
を選択しても良い。ステップ3では、コントローラ40
は、図4に示すように時間Tkで変速開始指令を出力す
る。変速開始指令は、2速用圧力制御弁28には2速用
クラッチパック22eに供給していた圧油の所定圧力P
cが減じた圧力Pdになるように指令電流を減じ、3速
用圧力制御弁27には3速用クラッチパック21eへ圧
油を供給するように指令電流を出力する。
【0028】ステップ4では、変速すべき3速段の3速
用クラッチパック21eが圧油で充満し、所定のシュー
ト圧力Psになったか、否かを判定している。これは、
3速用圧力制御弁27のフィリング終了検出用のセンサ
部303によりクラッチパックへ所定の油量が流れクラ
ッチパックが充満(ON)したことを検出する。ステッ
プ4で否の場合には、ステップ3に戻る。ステップ4
で、所定のシュート圧力Psが図4に示すように時間T
sで検出されたら、ステップ5に行く。ステップ5で
は、コントローラ40は、2速用クラッチパック22e
に供給していた圧油の減じた圧力Pdをドレンするよう
2速用圧力制御弁28に出力していた指令電流を停止す
る。また同時に、油圧ポンプ10の吐出容積制御弁18
に指令を送り、サ−ボアクチュエ−タ19を作動させて
油圧ポンプ10の斜板角を増して吐出量を増加させる
〔図4(g)に示す〕。更に、コントローラ40は油圧
ポンプ10の吐出回路を閉にするため、開閉弁41をO
Nの閉位置41bになるように指令を出力する〔図4
(e)に示す〕。
【0029】ステップ6では、吐出容積制御弁18が作
動し、油圧ポンプ10の斜板角を増して吐出量を増加す
るとともに、開閉弁41が閉位置41bに切り換わり、
油圧ポンプ10の吐出回路を閉とする。これにより、油
圧ポンプ10の吐出圧力がリリーフ弁16の調圧圧力P
rに達して、油圧ポンプ10に負荷を与える。この油圧
ポンプ10の負荷はエンジン8に制動トルクを与え、エ
ンジン8の回転数は図4(a)のように低下する。ステ
ップ7では、コントローラ40はステップ1から続けて
読み込んでいる、機械式変速装置5の入力軸回転検出器
42a及び出力軸回転数検出器42bからの信号の差が
所定値以下になったか、否かを判定している。
【0030】ステップ7で、エンジン1の回転数、すな
わち機械式変速装置5の入力軸の回転数と3速時の出力
軸の回転数が所定値にならないときには、ステップ5に
戻り、開閉弁41の作動を継続させてエンジン8に制動
トルクを与える。ステップ7で、機械式変速装置5の入
力軸の回転数と出力軸の回転数の差( N1 −N2 ) が段
々下がってきて、図4に示す時間Tqで所定値(例え
ば、500r.p.m )になったときには、ステップ8にい
く。ステップ8では、コントローラ40は、吐出容積制
御弁18に出力していた指令を停止し、サ−ボアクチュ
エ−タ19の作動を解除して油圧ポンプ10の斜板角を
減じ、吐出量を低減する。更に、コントローラ40は開
閉弁41に出力していた指令を停止し、油圧ポンプ10
の吐出回路を開とする。以上により、2速から3速への
切り換えが終了する。
【0031】これにより、図5に示すように、変速時に
発生するピークトルクを低減できる。図5では、横軸に
時間を、縦軸に機械式変速装置5が出力する出力トルク
を示す。時間Tsまでは変速前の2速の出力トルクL2
を、時間Tu以後は変速後の3速の出力トルクL3を示
し、時間Tsと時間Tuとの間は、2速から3速への切
り換え時の発生トルクを示す。図中の点線(α)は、従
来の発生トルクを、また、図中の実線(β)は、本案の
発生トルクを示し、斜線部(δ)が油圧ポンプ10によ
り吸収された発生トルクを示す。したがって、切り換え
時に3速用クラッチ21dに作用するトルクを低減で
き、耐久性が向上する。なお、上記実施例では、クラッ
チパックが充満(ON)したことを圧力制御弁27のフ
ィリング終了検出用のセンサ部303により検出した
が、クラッチパックへの油路29及び油路30に圧力セ
ンサを装着して圧力を検出し、それをコントローラ40
に伝え制御しても良い。
【0032】図6は、油圧機械式変速装置とその制御装
置の第2実施例であり、図示では、油圧変速装置、及
び、図示しない作業装置を駆動する作業機械用油圧回路
のみを記載している。第1実施例では、油圧ポンプ10
と操作弁14との間の配管15に開閉弁41が配設され
ていたが、第2実施例では、ポンプ加圧用圧力制御弁5
0が配設されている。ポンプ加圧用圧力制御弁弁50は
コントローラ40に接続され、コントローラ40からの
指令により閉じるよう作動し、油圧ポンプに暫時増加す
る負荷を与える。
【0033】上記構成において、次に作動について説明
する。図7は第2の制御方法のフローチャート図であ
り、第2の制御方法では、変速レバー43からの変速指
令によって機械式変速装置5が2速から3速に切り換わ
る例について説明する。ステップ21では、オペレータ
は、変速レバー43を2速から3速に切り換える。ステ
ップ22では、変速レバー43が操作され、操作位置が
2速から3速に切り換ったか、否か、すなわち、オペレ
ータが変速レバー43を操作し、速度を変更したか、否
か、を検出し、切り換わったときにはその検出した指令
をコントローラ40に送る。ステップ22で否のとき、
すなわち、操作されずに検出されないときはステップ2
1に戻る。
【0034】ステップ22で検出されたときには、ステ
ップ23にいく。ステップ23では、コントローラ40
は2速用圧力制御弁28に2速用クラッチパック22e
へ圧油を供給するように出力していた指令を停止する。
また、コントローラ40は3速用圧力制御弁27に3速
用クラッチパック21eへ圧油を供給するように指令を
出力する。更に、コントローラ40は、吐出容積制御弁
18に指令を送り、サ−ボアクチュエ−タ19を作動さ
せて油圧ポンプ10の斜板角を増して吐出量を増加させ
る。更に、コントローラ40は油圧ポンプ10の吐出回
路を閉にするため、ポンプ加圧用圧力制御弁50に閉じ
るよう指令を出力する。
【0035】ステップ24では、コントローラ40は変
速機の入力軸回転検出器42a及び出力軸回転数検出器
42bからの信号を読み込む。ステップ25では、吐出
容積制御弁18が作動し、油圧ポンプ10の斜板角を増
して吐出量を増加するとともに、ポンプ加圧用圧力制御
弁50が閉に暫時切り換わり、油圧ポンプ10の吐出回
路を閉とする。これにより、油圧ポンプ10の少ない吐
出量から可変圧力でポンプ加圧用圧力制御弁50が閉
じ、油圧ポンプ10に負荷を与える。この負荷は油圧ポ
ンプ10の吐出量に応じて暫時増加していく。これによ
り滑らかな制動トルクがエンジン8に与えられる。
【0036】ステップ26では、まず2速用クラッチパ
ック22eから圧油をドレンさせてリングギヤ22cを
空転させた後に、3速用圧力制御弁27が切り換わり、
固定ポンプ11の圧油を3速用クラッチパック21eに
流入させリングギヤ21cを歯車ケ−スGに固定し、係
合を開始する。これにより、出力軸23は3速になるよ
うに回転を始める。このとき、ステップ25の制動トル
クを与える時期と、ステップ26でのクラッチの切り換
える時期は、車両の大きさ、及び速度に応じて、テスト
により適宜に設定すると良い。
【0037】ステップ27では、コントローラ40はス
テップ24で読み込んだ、機械式変速装置5の入力軸回
転検出器42a及び出力軸回転数検出器42bからの信
号の差が所定値以下になったか、否かを判定している。
ステップ27で、機械式変速装置5の入力軸の回転数と
出力軸の回転数が所定値にならないときには、ステップ
25に戻り、ポンプ加圧用圧力制御弁50の作動を継続
させてエンジン8に制動トルクを与える。ステップ27
で、機械式変速装置5の入力軸の回転数と出力軸の回転
数が所定値になったときには、ステップ28にいく。ス
テップ28で、3速用圧力制御弁27が切り換わり、固
定ポンプ11の圧油を3速用クラッチパック21eの圧
力を所定値に上昇してリングギヤ21cを歯車ケ−スG
に固定し、係合を終了する。これにより、出力軸23は
3速になるように回転を始める。ステップ29では、コ
ントローラ40は、吐出容積制御弁18に出力していた
指令を停止し、サ−ボアクチュエ−タ19の作動を解除
して油圧ポンプ10の斜板角を減じ、吐出量を低減す
る。更に、コントローラ40はポンプ加圧用圧力制御弁
50に出力していた指令を停止し、油圧ポンプ10の吐
出回路を開とする。
【0038】これにより、遊星歯車減速機構22の2速
用クラッチ22dを離反させてリングギヤ22cを空転
させ、かつ、遊星歯車減速機構21の3速用クラッチ2
1dを接合させリング21cを歯車ケ−スGに固定させ
て得られた出力軸23の回転速度は高速になり、車両は
3速が得られる。以上により、2速から3速への切り換
えが終了する。以上、これまでの実施例の説明では、機
械式変速装置は2速段であったが、多数の速度段でも同
じように応用可能なことはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、従来では、エンジ
ンと変速機との間にトルクコンバータを用いないで、か
つ、エンジンに直結している油圧機械式変速装置の機械
式変速装置では、クラッチの係合時に発生する異常に高
いトルクを減ずることが困難であった。しかし、本発明
によれば、エンジントルクを機械式変速装置と油圧式変
速装置とで分担して吸収するようにしたので、油圧式変
速装置による動力伝達の分だけ機械式変速装置の負担が
軽くなり、したがって、ピ−クトルクを従来よりも低く
抑えることができると共に、発熱が減少し耐久性が向上
し、また、クラッチをより小型化にすることもできる。
また更に、ピ−クトルクを軽減できるのでクラッチの係
合時のショックも同様に緩和されオペレ−タにとって乗
り心地が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる油圧機械式変速装置の制御装置
及び制御方法の第1実施例を示す図である。
【図2】クラッチ油圧制御弁の油圧回路を示す図であ
る。
【図3】本発明に係わる第1実施例のフロ−チャ−トを
示す図である。
【図4】本発明に係わる第1実施例のタイムチャートを
示す図である。
【図5】機械式変速装置の変速時の発生するピ−クトル
ク及び本発明により低減されたピ−クトルクを示す図で
ある。
【図6】本発明に係わる油圧機械式変速装置の制御装置
及び制御方法の第2実施例の要部を示す図である。
【図7】本発明に係わる第2実施例のフロ−チャ−トを
示す図である。
【符号の説明】
1…油圧機械式変速装置、2…制御装置、5…機械式変
速装置、6…油圧式変速装置、8…エンジン、10…可
変容量型油圧ポンプ、11…固定ポンプ、12…走行用
油圧モ−タ、14…操作弁、16…リリ−フ弁、18…
吐出容積制御弁、21…3速段用歯車装置、22…2速
段用歯車装置、21d…3速用クラッチ、22d…2速
用クラッチ、21e…3速用クラッチパック、22e…
2速用クラッチパック、23…出力軸、27…3速用圧
力制御弁、28…2速用圧力制御弁、40…コントロ−
ラ、41…開閉弁、42a…変速機の入力軸回転(エン
ジン回転数)検出器、42b…変速機の出力軸回転数検
出器(車両速度)検出器、50…ポンプ加圧用圧力制御
弁、S…作業機用操作弁。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸に連結され複数の変速
    段を有する機械式変速装置と、エンジンの出力軸に連結
    されて駆動される油圧ポンプ、及び、油圧ポンプからの
    吐出油を受けてトルクを出力する油圧モ−タとからなる
    油圧式変速装置と、油圧式変速装置と機械式変速装置と
    の間、及び、機械式変速装置内の速度段、を車両速度に
    応じて切り換え制御する制御装置とを有する油圧機械式
    変速装置の制御装置であって、機械式変速装置内の速度
    段の変速時に油圧ポンプの吐出側を加圧する手段を有す
    ることを特徴とする油圧機械式変速装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧機械式変速装置の制
    御装置において、油圧ポンプの吐出側を加圧する手段
    は、油圧ポンプの吐出側に配設され、変速時に油圧ポン
    プの吐出側を閉にする開閉弁及び油圧ポンプが吐出した
    流量を調圧してタンクに戻すリリーフ弁、あるいは、変
    速時に油圧ポンプの吐出側を閉にするとともに、調圧し
    てタンクに戻す圧力制御弁とからなることを特徴とする
    油圧機械式変速装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の油圧機
    械式変速装置の制御装置において、油圧ポンプは、作業
    機を有する車両を走行駆動する油圧式変速装置と作業機
    を駆動する油圧源との共用の可変容量型油圧ポンプであ
    ることを特徴とする油圧機械式変速装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、あるいは請求項3
    記載の油圧機械式変速装置の制御装置において、前記制
    御手段は、変速装置の実入力回転数と実出力回転数の差
    が所定値に達したら、弁を開いて油圧ポンプの負荷状態
    を解除することを特徴とする油圧機械式変速機の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 機械式変速装置の複数の速度段用の各ク
    ラッチと、変速時、変速後のクラッチの滑りがなくなる
    前に、油圧ポンプに負荷をかける弁を開く信号を出力す
    る制御手段とからなる請求項1、請求項2、あるいは請
    求項3記載の油圧機械式変速装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5記載のいずれかの
    油圧機械式変速装置の制御装置において、機械式変速装
    置の複数の速度段用のクラッチのクラッチパックと、ク
    ラッチパックに圧油を供給し、かつ、クラッチパックの
    圧力を検出するクラッチ用圧力制御弁と、クラッチパッ
    クの圧力が所定値になったときに油圧ポンプに負荷をか
    ける制御手段とからなることを特徴とする油圧機械式変
    速装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジンの出力軸に連結され複数の変速
    段を有する機械式変速装置と、エンジンの出力軸に連結
    されて駆動される油圧ポンプ、及び、油圧ポンプからの
    吐出油を受けてトルクを出力する油圧モ−タとからなる
    油圧式変速装置と、油圧式変速装置と機械式変速装置と
    の間、及び、機械式変速装置内の速度段、を車両速度に
    応じて切り換え制御する油圧機械式変速装置の制御方法
    であって、機械式変速装置による変速時に油圧ポンプに
    負荷をかけてエンジンの出力を吸収し回転数を減速する
    ことを特徴とする油圧機械式変速装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の油圧機械式変速装置の制
    御方法において、機械式変速装置の複数の速度段用のク
    ラッチのクラッチパックの圧力を検出し、クラッチパッ
    クの圧力が所定値になったときに油圧ポンプに負荷をか
    けることを特徴とする油圧機械式変速装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103069198A (zh) * 2011-04-27 2013-04-24 株式会社小松制作所 作业车辆的控制装置及作业车辆的控制方法
JP2015197202A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 いすゞ自動車株式会社 変速機

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