JPH09311207A - ミラーとフィルムとテレビジョン受像機 - Google Patents

ミラーとフィルムとテレビジョン受像機

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JPH09311207A
JPH09311207A JP8122953A JP12295396A JPH09311207A JP H09311207 A JPH09311207 A JP H09311207A JP 8122953 A JP8122953 A JP 8122953A JP 12295396 A JP12295396 A JP 12295396A JP H09311207 A JPH09311207 A JP H09311207A
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JP
Japan
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film
mirror
resin
metal thin
thin film
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JP8122953A
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English (en)
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Takehiko Yamashita
武彦 山下
Katsuaki Mitani
勝昭 三谷
Koichi Sakaguchi
広一 阪口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/04Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
    • B32B15/08Layered products comprising a layer of metal comprising metal as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/0816Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers
    • G02B5/085Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers at least one of the reflecting layers comprising metal
    • G02B5/0858Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers at least one of the reflecting layers comprising metal the reflecting layers comprising a single metallic layer with one or more dielectric layers
    • G02B5/0866Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers at least one of the reflecting layers comprising metal the reflecting layers comprising a single metallic layer with one or more dielectric layers incorporating one or more organic, e.g. polymeric layers
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射像にぼけがなく、安価で軽量、割れない
CRTおよび液晶投射型テレビジョン受信機用反射ミラ
ーを提供する。 【解決手段】 粒子状の紫外線吸収剤を含まないPET
フィルム1にAg薄膜層10を蒸着で形成し、この上に
表面保護の目的で無色透明の樹脂部材を印刷等で形成し
トップコート13、14とし、このフィルムを枠体21
に張架した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型映像拡大装
置における、映像反射用ミラー(国際特許分類G02B
5/08)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プロジェクションテレビのミラー
としては、ガラスミラー、もしくは反射層を形成したフ
ィルムを、金属枠に接着剤を用いて張架したミラーが用
いられている。
【0003】ガラスミラー、特に表面鏡は平滑性、耐久
性、反射特性等に優れているが、割れるという危険性と
重いという欠点がある。例えば43インチプロジェクシ
ョンテレビ用に用いられているガラスミラーの場合、8
69mm×583mmの大きさであり、その取り付け用
の補強板等の重さを合計すれば4Kgあまりになる。そ
の為セット重量の軽量化とコストダウンに貢献できな
い。
【0004】一方、フィルム張りつけ構造の場合の重量
は、同様サイズで1Kg程度であり、軽量化が図られ、
プロジェクションテレビでの使用が急増している。
【0005】しかし、従来のフィルム張り付けミラー
は、図14に示すように、液晶パネルを用いたプロジェ
クターの光を反射させると、フィルムミラーへの入斜角
の違い、および張りつけられたフィルムミラーの向きに
より、反射像56が着色されたり、虹色に分光されると
いう現象が見られる。これは、構造が図11に示すよう
に、ベースのフィルム43に金属薄膜42を蒸着したの
ち、そのフィルム面側を反射面として使用していること
に起因する。なお、金属薄膜の上には、耐候性の高い金
属が形成されるか、樹脂製の保護膜41が形成されてい
る。
【0006】この構成では、入射光がベースフィルムに
入り、金属薄膜で反射され、再びベースフィルムを通っ
て出ていく。通常ベースフィルム素材には、幅が広く、
長尺のポリエステルフィルム46等が用いられる。しか
しこれは、図12に示すようにその製造過程において、
少なからず延伸がかかっている。これによりフィルム内
の高分子が、フィルムの長手方向と、幅方向に配向47
する傾向がある。液晶パネルを通過した光はp波もしく
はs波のみの偏光軸をもっている。この分子の配向によ
って、図13に示すように、入斜してきた光52の偏光
軸の角度が変えられる。しかもその変えられる角度は、
入射角の違いによっても変化する。つまりミラーの中央
と周辺部では自ずと投射光学系からの角度が異なるため
入射光の入射角度も異なる。
【0007】従って、反射時の偏光軸の角度そのものが
スクリーンの場所により異なり、虹色に分光されるもの
と考えられる。従って、特開平4−339642に示さ
れているようなフィルムミラーの場合、通常のPETフ
ィルム側をミラーとしていることから、前述のように、
偏光のかかった光がPET層を通過する際に、フィルム
の配向により偏光軸の角度が変わってくる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来構成のフィルムミ
ラーでは、ベースフィルムの高分子の製膜時に、延伸が
かかり、分子が配向している。その影響から、反射光の
偏光軸の角度が変わり、スクリーン上で色ずれが発生し
たり、虹色になったり、モワレ状の筋が発生したりす
る。さらに、入斜角の違いにより輝度の著しい変化も起
こる。従って液晶投射型プロジェクターの反射用ミラー
としては、適していない。
【0009】
【課題を解決するための手段】前期課題を解決するため
に本発明は、反射層としての金属薄膜の上に形成する透
明な層に、偏光軸を回転させない特性のものを用いた。
つまりベースフィルムに金属薄膜を形成したのち、その
上に、無色透明な樹脂膜を印刷等で形成し、表面保護膜
とした。つまり、印刷による樹脂膜の場合、光学的異方
性は持たず、偏光軸を回転させることがない。従来、透
過率の高い樹脂膜を形成することは困難であったが、今
回極めて透過率の高い樹脂を開発し、コーティングする
ことにより、ベースフィルム側をミラーとして使用する
従来タイプのミラーより、反射率のよいミラーを実現で
きた。
【0010】また一方、金属薄膜を蒸着するベースのフ
ィルムに、無延伸、無配向のフィルムを用いることで
も、同様に入射光の偏光軸を回転させない特徴を付与し
たミラーを得ることができた。
【0011】本発明によれば、軽量で安価な構成で、C
RT投射型はもとより、液晶投射型プロジェクションテ
レビにおいても、反射像の色にじみがなく、コントラス
トや解像度のよい、極めて鮮明な映像を提供することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、金属薄膜の両面に、樹脂層を設け、片面の樹脂層が
無色透明で、入射光が前記金属薄膜で反射されたとき、
反射光の偏光軸の角度が変化しないことを特徴とするフ
ィルムであり、鮮明な反射映像を得るという作用を有す
る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のフ
ィルムを、枠体に張架したことを特徴とするミラーであ
り、軽量かつ鮮明な反射映像を得るという作用を有す
る。
【0014】請求項3記載の発明は、樹脂フィルムの片
面に金属薄膜を形成し、前記金属薄膜表面の保護層とし
て樹脂製で無色透明のトップコート層を形成し、その面
を反斜面とすることにより、反射光の偏光軸の角度が変
化しないことを特徴とするフィルムであり、鮮明な反射
映像を得るという作用を有する。
【0015】請求項4記載の発明は、樹脂製で無色透明
のトップコート層を、アクリル系、またはメラミン系、
またはポリエステル系の内、いずれか一つまたは混合し
た部材としたことを特徴とする請求項3記載のフィルム
であり、鮮明な反射映像を得るという作用を有する。
【0016】請求項5記載の発明は、トップコート層を
2層または3層とすることにより、金属薄膜の保護と表
面の面精度を向上させることを特徴とする請求項3記載
のフィルムであり、信頼性の高いミラーを提供すること
ができる。
【0017】請求項6記載の発明は、金属薄膜を、Ag
またはAlを使用し、可視光域の反射率が85〜99%
の範囲であることを特徴とする3記載のフィルムであ
り、鮮明な反射映像を得るという作用を有する。
【0018】請求項7記載の発明は、樹脂フィルムの材
料を、粒子状の紫外線吸収剤を含まないPET、または
PMMA、またはPCの内、いずれか一つで厚さ10μ
mから300μmとし、前記樹脂フィルムの片面に金属
を厚さ500Åから5000Åの範囲で形成し、さらに
重ねて無色透明の樹脂を1μmから20μmの厚さでト
ップコート層として形成したことを特徴としたフィルム
であり、光散乱をほとんど起こさず、鮮明な反射映像を
得るという作用を有する。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項3記載のフ
ィルムを、枠体に張架したことを特徴とするミラーであ
り、軽量かつ鮮明な反射映像を得るという作用を有す
る。
【0020】請求項9記載の発明は、ミラー中央部に3
0g/cm2の圧力をかけた際、フィルムが7mmから
3mm沈み込むことを特徴とした請求項8記載のミラー
であり、均一な平面性をもち、軽量かつ鮮明な反射映像
を得るという作用を有する。
【0021】請求項10記載の発明は、無配向、無延伸
の樹脂フィルムの片面に金属薄膜を形成し、前記金属薄
膜表面の保護層としてトップコート層を形成し、樹脂フ
ィルム面を反射面とすることにより、反射光の偏光軸の
角度が変化することのないことを特徴とするフィルムで
あり、鮮明な反射映像を得るという作用を有する。
【0022】請求項11記載の発明は、厚さ10μm〜
300μmで無配向、無延伸の樹脂フィルムの片面に金
属を厚さ500Åから5000Åの範囲で金属薄膜を形
成し、さらに重ねて樹脂材料を1μm〜20μmの厚さ
に塗布し、トップコート層を形成したことを特徴とした
フィルムであり、鮮明な反射映像を得るという作用を有
する。
【0023】請求項12記載の発明は、樹脂フィルム
を、粒子状の紫外線吸収剤を含まないPET、またはP
MMA、またはPCの内、いずれか一つとしたことを特
徴とする請求項11記載のフィルムであり、鮮明な反射
映像を得るという作用を有する。
【0024】請求項13記載の発明は、トップコート層
として、アクリル系、またはメラミン系、またはポリエ
ステル系の内、いずれか一つまたは混合した部材とした
ことを特徴とする請求項11記載のフィルムであり、鮮
明な反射映像を得るという作用を有する。
【0025】請求項14記載の発明は、金属薄膜を、A
gまたはAlの内、いずれか一方とし、可視光域の反射
率が85〜99%の範囲であることを特徴とする請求項
11記載のフィルムであり、鮮明な反射映像を得るとい
う作用を有する。
【0026】請求項15記載の発明は、請求項11記載
のフィルムを使用し、枠体に張架したことを特徴とした
ミラーであり、軽量かつ鮮明な反射映像を得るという作
用を有する。
【0027】請求項16記載の発明は、ミラー中央部に
30g/cm2の圧力をかけた際、フィルムが7mmか
ら3mm沈み込むことを特徴とした請求項15記載のミ
ラーであり、均一な平面性をもち、軽量かつ鮮明な反射
映像を得るという作用を有する。
【0028】請求項17記載の発明は、請求項8記載の
ミラーを映像反射用ミラーとして使用し、解像度とコン
トラストを改善したことを特徴とするCRT使用の投射
型テレビジョン受像機であり、鮮明な映像を透過型スク
リーンに反射投影し、画質のよい映像を得ることができ
るという作用を有する。
【0029】請求項18記載の発明は、請求項15記載
のミラーを映像反射用ミラーとして使用し、解像度とコ
ントラストを改善したことを特徴とするCRT使用の投
射型テレビジョン受像機であり、従来フィルムミラー使
用時に比べ解像度が5%以上、コントラストが5%以上
改善するという作用を有する。
【0030】請求項19記載の発明は、請求項8記載の
ミラーを映像反射用ミラーとして使用し、偏光軸の角度
が変化せず、色むらのない反射像をスクリーンに映出す
ることを特徴とする液晶パネル使用の投射型テレビジョ
ン受像機であり、これにより、モワレや虹のない鮮明な
映像を透過型スクリーンに反射投影し、画質のよい映像
を得ることができるという作用を有する。
【0031】請求項20記載の発明は、請求項15記載
のミラーを映像反射用ミラーとして使用し、偏光軸の角
度が変化せず、色むらのない反射像をスクリーンに映出
することを特徴とする液晶パネル使用の投射型テレビジ
ョン受像機であり、これにより、モワレや虹のない鮮明
な映像を透過型スクリーンに反射投影し、画質のよい映
像を得ることができるという作用を有する。
【0032】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図12を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明におけるフィルムの基
本構成である。金属薄膜の両側に樹脂層があり、少なく
ともその一方が無色透明であり、その面を反射面とする
ことでミラーと成り得る。
【0033】図2は、フィルムの断面である。ベースの
樹脂フィルム4は25μm厚のPETフィルムである。
なお厚みは張り易さの観点から、10〜100μmの厚
みが適当であるが、場合によっては、300μm程度ま
での厚みでも構わない。なお、表面の平滑性、均一性が
極めて必要なため、粒子状の紫外線吸収剤及び滑剤等を
含まないフィルムを用いた。
【0034】この上に金属薄膜5としてAgの薄膜を約
1000Åの厚さになるように抵抗加熱式連続蒸着によ
り形成した。Agの厚みは、500Åから3000Å程
度が適当である。500Å以下の場合、光線反射率が8
0%以下に劣化し、ミラーとしての基本性能を達しえな
い。また、3000Åを越えると、フィルムの腰が強く
なりすぎて作業性が悪化すると共に、少しの扱いしわに
よりきつい折れ目が入るようになる。しかも、コストア
ップの大きな要因となってしまう。
【0035】次に、金属の酸化防止及び表面保護の観点
から無色透明の樹脂系トップコート6をグラビアコート
法で形成した。熱可塑性のポリエステル系と熱硬化型の
エポキシ・メラミン系の樹脂を用い、少量のイソシアネ
ートも混合した。これらをメチルエチルケトン(ME
K)、酢酸ブチル、ブチルセロソルブの混合溶媒に溶解
させて使用した。塗膜形成後の加熱硬化は、170℃5
分の条件で行った。硬化後の厚みは3μmである。この
厚みは、金属薄膜の酸化および硫化を防止するのに必要
な厚みである。この塗膜の透明度は極めて高く、98%
以上の透過率を示す。
【0036】このフィルムの樹脂製トップコート面を反
射面として入射光7を反射させることができる。
【0037】また、トップコートとしては、ポリエステ
ル系、エポキシ・メラミン系で構成した例で説明した
が、熱硬化型アクリル系、及びUV硬化型のポリエステ
ル系・アクリル系・エポキシ系を用いても構わない。無
色透明であり塗膜厚が数十μmで透過率が97%以上あ
れば、特にこだわらず同様に実施可能である。
【0038】(実施の形態2)図3は、フィルムの断面
である。ベースの樹脂フィルム9は25μm厚のPET
フィルムである。この上に金属薄膜10としてAgの薄
膜を約1000Åの厚さになるように抵抗加熱式蒸着法
により形成した。次に、金属の酸化防止及び表面保護の
観点から無色透明の樹脂系トップコート13をグラビア
コート法で形成した。熱可塑性のポリエステル系と熱硬
化型のエポキシ・メラミン系の樹脂を用い、少量のイソ
シアネートも混合した。これらをメチルエチルケトン
(MEK)、酢酸ブチル、ブチルセロソルブの混合溶媒
に溶解させて使用した。
【0039】塗膜形成後の加熱硬化は、170℃5分の
条件で行った。硬化後の厚みは0.3μmである。この
厚みは、Agの蒸着後、直ちにAgの酸化および硫化を
防止するのに最低限必要な厚みである。この塗膜の透明
度は極めて高く、塗膜のみの透過率は98%以上を示
す。
【0040】次に、その上に第2層目のトップコート1
4を形成した。これには、アクリル系の樹脂とイソシア
ネートを、前記の溶媒に溶解させたものを用いた。この
溶液を、比較的一定の厚みに塗布するのに適しているリ
バースコート法で印刷した。
【0041】これにより、厚さ約3μmの無色透明の塗
膜を形成した。以上の条件で作成した結果、図10の3
9に示すように反射率95%(550nm時)のミラー
を得ることができた(島津製作所UV3000積分球に
よる全反射光測定による)。
【0042】次に、この層にピンホール等による塗膜欠
陥がないかを、塩水噴霧試験を行って確認した。この試
験は、塩水噴霧16h、無噴霧8hを1サイクルとして
繰り返すものである。
【0043】その結果、トップコートを行わなかったサ
ンプルの場合、5サイクル時点でAgが腐食流失したの
に対し、トップコートを施したサンプルは、50サイク
ル時点でも、外観および反射率が全く変化しなかったた
め、ピンホールは存在しないと考える。また、厚みも数
μmで十分であるが、特に規定するものではない。ただ
し、20μm以上厚く形成すると蒸着フィルム全体の腰
にも影響するうえ、必要性能以上のコストをかけること
にもなる。
【0044】さらに、連続40℃×90%Rhの高湿試
験、連続60℃の高温試験、連続−40℃の低温試験、
−20℃〜60℃のヒートサイクル試験を1400h行
ったが、反射率は初期に比べ変化がなく、極めて安定し
ていた。
【0045】(実施の形態3)また、図3の(b)に示
すように、実施の形態1のフィルムの上にさらにもう一
層、トップコート15を行った。厚みは5μmであり、
材料は、トップコート2層目14と同一である。これ
は、特に苛酷な環境下で使用される場合に、より耐環境
信頼性を高めることができる。
【0046】なお、実施の形態1、実施の形態2、実施
の形態3の説明では、金属薄膜としてAgを用いて説明
したが、Alを用いても同様にミラーを成し得る。この
場合、反射率が数%劣るが、用途によっては充分使用で
きる。図10は、AgとAlの薄膜の場合のフィルムの
反射率の違いを示している。
【0047】また、樹脂フィルムとしてPETフィルム
を用いて説明したが、これは透明である必要はなく、色
は何色でも構わない。又、PETに限らずポリカーボネ
ート、ポリブチレンテレフタレート、PEN等、粒子状
の紫外線吸収剤や滑剤等を含まず、表面が平滑であり、
トップコートの硬化温度に耐え、一定以上の張力に長期
間安定して耐えられるフィルムなら同様に使用できる。
【0048】また、金属薄膜の形成法として、抵抗加熱
式連続蒸着法を用いて説明したが、誘導加熱式、電子ビ
ーム加熱式等の連続蒸着法および、スパッタ連続蒸着法
についても同様に実施可能である。
【0049】また、トップコート材料として熱可塑性の
ポリエステル系と熱硬化型のエポキシ・メラミン系の樹
脂、イソシアネート及びアクリル系の樹脂を用いて説明
したが、塗膜が数μmの厚みの時、塗膜単体の光線透過
率が95%以上ある樹脂で、耐候性を備えていれば特に
こだわるものではない。さらに、これらを適宜混合して
用いることでも同様に実施可能である。
【0050】さらに、これらをメチルエチルケトン(M
EK)、酢酸ブチル、ブチルセロソルブの混合溶媒に溶
解させるという構成で説明したが、使用する樹脂を充分
溶解でき、各種印刷機で用いるのに適した粘度及びチキ
ソ性を得られれば、アルコール系、エーテル系等も同様
に使用可能である。
【0051】また、これら樹脂を印刷する方法として、
グラビアコート法とリバースコート法を用いて説明した
が、ロールコータ法、ディッピング法、ダイコート法
等、数μm単位で均一にフィルムに連続して印刷可能な
方法であれば同様に使用可能である。
【0052】(実施の形態4)図4は、フィルムの断面
図である。無配向、無延伸の無色透明PETフィルム1
8に実施の形態1から実施の形態3と同様にAgの薄膜
を1000Å形成した。フィルムの厚みは25μmであ
る。
【0053】さらに、表面保護と耐候性の目的でトップ
コート16を同様に印刷で形成した。この構成の場合、
PETフィルム側を反射面として使用する。
【0054】なお、PETフィルムを用いて説明した
が、無配向、無延伸の無色透明のフィルムであれば同様
に実施可能である。
【0055】(実施の形態5)図5(a)は、ミラーの
断面図である。実施の形態1から5で説明したフィルム
を、図5に示すようにアルミの枠体21の側面23にテ
ンションをかけた状態で、接着剤を用いて張り付けた。
さらにフィルムをアルミ枠体21の裏面に回し、フィル
ム端面をテープ24を用いて張り付けた。この際、フィ
ルムはアルミ枠体21の外周部にある高さ2mm、厚み
3mmのリブ25により高さを規制されており、アルミ
枠の外周全てが、ミラーの有効面積になっている。な
お、このリブ25にはフィルム22を張る際に滑りがよ
いように、Rがつけられている。
【0056】なお、テンションは、台形の枠体の大きさ
が、上底690mm、下底960mm、高さ520mm
の場合、中央部に30g/cm2の圧力をかけ、3mm
から7mmの沈み込む範囲である。また、アルミ枠は図
5(a)に示す断面形状になるように金型から連続で引
き出され、長尺の角材として作成する。これを所定長さ
に切り口が斜めになるようにカットし、突き合わせる。
この突合せ部を溶接して、台形形状のアルミ枠体21を
作成した。その平面度はリブ25を下向きに定盤に乗せ
た際、1mm以下になることが不可欠である。
【0057】このようにして作成したミラー27に図9
のように液晶プロジェクター31の像を反射させて、透
過型スクリーン26上に映像を投射した。その結果、反
射像38は、虹状のにじみやモワレが発生しない極めて
鮮明な映像となった。
【0058】これは、図8に示すように、液晶プロジェ
クター31から出た投射光33の偏光軸35が反射光3
4の偏光軸36と同一であることによる。つまり、ミラ
ーの反射により偏光軸の角度が変化しないことによる。
【0059】このミラーを図6および図7に示すよう
に、48インチプロジェクションテレビに取り付け、規
定の映像パターンを映出させ、黒表示部と白表示部の輝
度を測定しその比率を求めた。白輝度/黒輝度をコント
ラストと呼ぶ。その結果、従来ミラー34.5に対し本
発明ミラーは38.2であった。従ってコントラストが
約10%向上したと確認できた。
【0060】さらに、規定の解像度評価チャートを映出
させたところ、画面中央部において従来ミラーの場合、
解像度440本程度であったものが、470本まで確認
できた。これは、約6.8%の向上になる。
【0061】なおミラーをアルミ枠体に張る方法として
は、今回のこの方法にかぎるわけではない。枠体の天面
もしくは裏面に、フィルムミラーを接着剤で固定しても
よく、また接着剤を使わなくとも、太鼓の皮を張るよう
に、金属枠でフィルムを枠体にしめつけて固定しても構
わない。
【0062】枠体材料も、今回のアルミに限らず、T
i、Ni等の軽量な金属、あるいは樹脂でもよく、ポリ
マーアロイ、グラスファイバー入りポリマー等軽量で高
い剛性を実現できる材料であれば同様に実現可能であ
る。
【0063】
【発明の効果】以上のようにして作成したミラーを図6
および図7に示すように、プロジェクションテレビに取
り付けることにより、より安価に、従来以上に鮮明度が
高く、解像度の良い映像を得ることができ、しかも従来
は難しかった液晶投射型のプロジェクションテレビにも
使用することができる。さらに製品重量の低減にも大幅
に貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における基本フィルムの
断面図
【図2】同実施の形態1におけるフィルムの断面図
【図3】同実施の形態2、3におけるフィルムの断面図
【図4】同実施の形態4におけるフィルムの断面図
【図5】同実施の形態5におけるミラーの側面図と斜視
【図6】同ミラーのCRT投射型セット取り付け図
【図7】同ミラーの液晶投射型セット取り付け図
【図8】同実施の形態5における液晶投射型セットの光
学部品配置図1
【図9】同実施の形態5における液晶投射型セットの光
学部品配置図2
【図10】同実施の形態1、2、3、4におけるフィル
ムの光線反射率の図
【図11】従来例におけるフィルムの断面図
【図12】従来例におけるベースフィルム原反の配向状
態の図
【図13】従来例における液晶投射型セットの光学部品
配置図1
【図14】従来例における液晶投射型セットの光学部品
配置図2
【符号の説明】
1 透明な樹脂層 2 金属薄膜 3 樹脂層 4 樹脂フィルム 5 金属薄膜 6 樹脂製透明トップコート 7 入射光 8 反射光 9 樹脂フィルム 10 金属薄膜 11 入射光 12 反射光 13 トップコート1層目 14 トップコート2層目 15 トップコート3層目 16 トップコート 17 金属薄膜 18 無配向・無延伸フィルム 19 入射光 20 反射光 21 枠体 22 蒸着フィルム 23 フィルム接着部 24 粘着テープ 25 リブ 26 スクリーン 27 フィルムミラー 28 投射レンズ 29 投射CRT 30 プロジェクションテレビ本体 31 液晶プロジェクター 32 液晶プロジェクター投射レンズ 33 入射光 34 反射光 35 入射光の偏光軸 36 反射光の偏光軸 37 反射ポイント 38 反射像 39 Ag蒸着膜を形成したフィルムの光線反射率曲線 40 Al蒸着膜を形成したフィルムの光線反射率曲線 41 トップコート 42 金属薄膜 43 通常透明フィルム 44 入射光 45 反射光 46 長尺ポリエステルフィルム 47 分子の配向 48 スクリーン 49 ミラー 50 液晶プロジェクター 51 液晶プロジェクター投射レンズ 52 入射光 53 反射光 54 入射光の偏光軸 55 反射光の偏光軸 56 反射像

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄膜の両面に、樹脂層を設け、片面
    の樹脂層が無色透明で、入射光が前記金属薄膜で反射さ
    れたとき、反射光の偏光軸の角度が変化しないことを特
    徴とするフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフィルムを、枠体に張架
    したことを特徴とするミラー。
  3. 【請求項3】 樹脂フィルムの片面に金属薄膜を形成
    し、前記金属薄膜表面の保護層として樹脂製で無色透明
    のトップコート層を形成し、その面を反斜面とすること
    により、反射光の偏光軸の角度が変化しないことを特徴
    とするフィルム。
  4. 【請求項4】 樹脂製で無色透明のトップコート層を、
    アクリル系、またはメラミン系、またはポリエステル系
    の内、いずれか一つまたは混合した部材としたことを特
    徴とする請求項3記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 トップコート層を2層または3層とする
    ことにより、金属薄膜の保護と表面の面精度を向上させ
    ることを特徴とする請求項3記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 金属薄膜を、AgまたはAlを使用し、
    可視光域の反射率が85〜99%の範囲であることを特
    徴とする3記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 樹脂フィルムの材料を、粒子状の紫外線
    吸収剤を含まないPET、またはPMMA、またはPC
    の内、いずれか一つで厚さ10μmから300μmと
    し、前記樹脂フィルムの片面に金属を厚さ500Åから
    5000Åの範囲で形成し、さらに重ねて無色透明の樹
    脂を1μmから20μmの厚さでトップコート層として
    形成したことを特徴としたフィルム。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のフィルムを、枠体に張架
    したことを特徴とするミラー。
  9. 【請求項9】 ミラー中央部に30g/cm2の圧力を
    かけた際、フィルムが7mmから3mm沈み込むことを
    特徴とした請求項8記載のミラー。
  10. 【請求項10】 無配向、無延伸の樹脂フィルムの片面
    に金属薄膜を形成し、前記金属薄膜表面の保護層として
    トップコート層を形成し、樹脂フィルム面を反射面とす
    ることにより、反射光の偏光軸の角度が変化することの
    ないことを特徴とするフィルム。
  11. 【請求項11】 厚さ10μm〜300μmで無配向、
    無延伸の樹脂フィルムの片面に金属を厚さ500Åから
    5000Åの範囲で金属薄膜を形成し、さらに重ねて樹
    脂材料を1μm〜20μmの厚さに塗布し、トップコー
    ト層を形成したことを特徴としたフィルム。
  12. 【請求項12】 樹脂フィルムを、粒子状の紫外線吸収
    剤を含まないPET、またはPMMA、またはPCの
    内、いずれか一つとしたことを特徴とする請求項11記
    載のフィルム。
  13. 【請求項13】 トップコート層として、アクリル系、
    またはメラミン系、またはポリエステル系の内、いずれ
    か一つまたは混合した部材としたことを特徴とする請求
    項11記載のフィルム。
  14. 【請求項14】 金属薄膜を、AgまたはAlの内、い
    ずれか一方とし、可視光域の反射率が85〜99%の範
    囲であることを特徴とする請求項11記載のフィルム。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のフィルムを使用し、
    枠体に張架したことを特徴としたミラー。
  16. 【請求項16】 ミラー中央部に30g/cm2の圧力
    をかけた際、フィルムが7mmから3mm沈み込むこと
    を特徴とした請求項15記載のミラー。
  17. 【請求項17】 請求項8記載のミラーを映像反射用ミ
    ラーとして使用し、解像度とコントラストを改善したこ
    とを特徴とするCRT使用の投射型テレビジョン受像
    機。
  18. 【請求項18】 請求項15記載のミラーを映像反射用
    ミラーとして使用し、解像度とコントラストを改善した
    ことを特徴とするCRT使用の投射型テレビジョン受像
    機。
  19. 【請求項19】 請求項8記載のミラーを映像反射用ミ
    ラーとして使用し、偏光軸の角度が変化せず、色むらの
    ない反射像をスクリーンに映出することを特徴とする液
    晶パネル使用の投射型テレビジョン受像機。
  20. 【請求項20】 請求項15記載のミラーを映像反射用
    ミラーとして使用し、偏光軸の角度が変化せず、色むら
    のない反射像をスクリーンに映出することを特徴とする
    液晶パネル使用の投射型テレビジョン受像機。
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