JPH0931296A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0931296A
JPH0931296A JP20515895A JP20515895A JPH0931296A JP H0931296 A JPH0931296 A JP H0931296A JP 20515895 A JP20515895 A JP 20515895A JP 20515895 A JP20515895 A JP 20515895A JP H0931296 A JPH0931296 A JP H0931296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
weight
copolymer
compound
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20515895A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sekiguchi
関口  正之
Hiroyuki Ito
博幸 伊藤
Masaaki Motai
政明 馬渡
Hisao Nagai
久男 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP20515895A priority Critical patent/JPH0931296A/ja
Publication of JPH0931296A publication Critical patent/JPH0931296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 力学的性質、剛性、制振性のバランスに優れ
た、広い温度範囲における制振材用に有用な熱可塑性樹
脂組成物を提供する。 【構成】(A)ゴム質重合体の存在下に芳香族ビニル化
合物とビニルシアン化合物および/または(メタ)アク
リル酸エステルを主成分とする単量体を重合して得られ
るゴム変性熱可塑性樹脂、(B)ブロック共重合体およ
び/またはその水素添加物及び、(C)芳香族ビニルお
よびビニルシアン化合物からなる重合体(イ)と芳香族
ビニル化合物を重合して得られる重合体(ロ)からなる
共重合体(c−1)および/または重合体(イ)とα−
オレフィン単量体を重合して得られる重合体(ハ)から
なる共重合体(c−2)からなる熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム変性熱可塑性樹脂
および熱可塑性エラストマーを必須成分とし、機械的特
性および制振性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境の快適化を求める動きが
盛んになり、生活環境にある機器からの振動抑制、騒音
の低減が求められている。また、音響機器、家電用品に
おいては、さらに高品位の音質が求められる分野もあ
り、制振特性に優れた新素材の登場が期待されている。
従来、振動制御、騒音の低減を目的として、鋼板に柔軟
なゴム状組成物を塗布、硬化させた制振鋼板や、室温付
近での損失正接(tanδ)が優れるポリプロピレンを
用いるなどの例が見受けられる。しかし、制振鋼板は加
工工程が複雑なため高価であり、また重量物であるため
限られた用途にしか使用できない。また、ポリプロピレ
ンは曲げ弾性率が低いため構造体として限られた用途で
しか使用できず、結晶性樹脂で成形収縮が大きいために
寸法精度の高い成形品を得ることが困難などの問題点が
ある。ところで、一般に機械的特性ならびに成形性、加
工性等が良好のため、各種構造材やハウジング材に用い
られているABS等のゴム変性スチレン系樹脂は、その
分子構造に起因して実使用温度である室温付近での制振
性能が比較的低く、制振性能の向上が望まれている。ゴ
ム変性スチレン系樹脂の制振性能を向上するために制振
性を付与する成分、例えば特開平2−102212や特
開平2−300218にあるような重合体、を単に添加
した場合、機械的特性、特に耐衝撃性を著しく低下させ
るという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、耐衝撃性、剛性に優
れ、構造用材料、音響部品等の制振性、振動吸収性を必
要とする広範囲の用途に使用し得る熱可塑性樹脂組成物
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、鋭意、開発に努力をした結果、下記
構成の熱可塑性樹脂組成物に想到し得た。 (A)ゴム質重合体の存在下に芳香族ビニル化合物とビ
ニルシアン化合物および/または(メタ)アクリル酸エ
ステル、および必要に応じ共重合可能な他の単量体を重
合して得られるグラフト重合体、または該グラフト重合
体と上記単量体の(共)重合体とからなるゴム変性熱可
塑性樹脂40〜96重量% (B)芳香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重合体お
よび/またはその水素添加物3〜39重量% (C)芳香族ビニル化合物およびビニルシアン化合物を
重合して得られる重合体成分(イ)と芳香族ビニル化合
物を重合して得られる重合体成分(ロ)を含有してなる
共重合体(c−1)および/または重合体成分(イ)と
α−オレフィン単量体を重合して得られる重合体成分
(ハ)を含有してなる共重合体(c−2)1〜30重量
% 上記(A)+(B)+(C)=100重量%からなり、
25℃における曲げ弾性率が10000kg/cm2
上、25℃における損失正接(tanδ)が0.04以
上であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供す
るものである。
【0005】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
の(A)成分として使用されるゴム変性熱可塑性樹脂
は、ゴム質重合体の存在下に芳香族ビニル化合物とビニ
ルシアン化合物および/または(メタ)アクリル酸エス
テルおよび必要に応じ共重合可能な他の単量体を重合し
て得られるグラフト重合体、または該グラフト重合体と
上記単量体の(共)重合体とからなる。
【0006】上記ゴム状重合体としては、例えばポリブ
タジエン、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリイソプ
レン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、エチレ
ン−プロピレン−(ジエン)共重合体、エチレン−ブテ
ン−1−(ジエン)共重合体、イソブチレン−イソプレ
ン共重合体、アクリルゴム、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチ
レンラジアルテレブロック共重合体、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体、SEBSなどの水素
添加ジエン系(ブロック、ランダムおよびホモ)重合
体、ポリウレタンゴム、シリコーンゴムなどが挙げられ
る。これらのなかで、ポリブタジエン、ブタジエン−ス
チレン共重合体、エチレン−プロピレン−(ジエン)共
重合体、エチレン−ブテン−1−(ジエン)共重合体、
水素添加ジエン系重合体およびシリコーンゴムが好まし
い。
【0007】上記芳香族ビニル化合物としては、例えば
スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−エチル
スチレン、メチル−α−メチルスチレン、ジメチルスチ
レン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレン、トリブ
ロモスチレン、クロロスチレンおよびジクロロスチレン
などが挙げられる。これらのなかでは、スチレン、α−
メチルスチレンおよびp−メチルスチレンが好ましい。
上記シアン化ビニル化合物としては、例えばアクリロニ
トリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。これら
のなかではアクリロニトリルが好ましい。上記(メタ)
アクリル酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルな
どが挙げられる。これらのなかではメタクリル酸メチル
が好ましい。
【0008】上記に共重合可能な他のビニル単量体を3
0重量%以下共重合することもできる。これらの単量体
として、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラ
オン酸などの酸無水物系化合物、マレイミド、N−メチ
ルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−(p−メチ
ルフェニル)マレイミド、N−フェニルマレイミド、N
−シクロヘキシルマレイミドなどのα−またはβ−不飽
和ジカルボン酸のマレイミド系化合物、グリシジルメタ
クリレート、アリルグリシジルエーテルなどの不飽和エ
ポキシ化合物、アクリルアミド、メタクリルアミドなど
の不飽和カルボン酸アミド、アクリルアミン、メタクリ
ル酸アミノメチル、メタクリル酸アミノエチル、メタク
リル酸アミノプロピル、アミノスチレンなどのアミノ基
含有不飽和化合物;ヒドロキシスチレン、3−ヒドロキ
シ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス
−4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロ
キシ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有不飽和
化合物;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸などの不飽和酸およびビニルシオキサゾリなどの
オキサゾリン基含有不飽和化合物などがあり、これらは
1種または2種以上で使用される。
【0009】本発明の熱可塑性樹脂組成物における
(A)成分の使用量は、40〜96重量%であり、好ま
しくは50〜90重量%、さらに好ましくは60〜85
重量%である。使用量が40重量%未満では衝撃強度が
劣り、96重量%を超えると制振性能が劣る。本発明の
(A)成分中の好ましいゴム状重合体の量は、耐衝撃性
の面から5〜80重量%、さらに好ましくは10〜70
重量%である。本発明の(A)成分は、公知の重合法で
ある乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合などで製
造することができる。グラフト共重合体中のグラフト率
は、好ましくは5〜200重量%、さらに好ましくは1
0〜150重量%である。また、メチルエチルケトン可
溶分の極限粘度(η)(メチルエチルケトン、30℃測
定)は、好ましくは0.1〜1.2dl/g、さらに好
ましくは0.2〜0.8dl/gである。
【0010】本発明の(B)成分に用いられるブロック
共重合体は、ビニル芳香族化合物からなるブロック
(I)と、共役ジエン化合物からなるブロック(II)
より構成され、ブロックの結合の形態が、I−(II−
I)n、または(I−II)n、およびX−(II−I)
n(nは1以上の整数、Xはカップリング剤残基)で表
され、特に限定しない。ビニル芳香族化合物からなるブ
ロック(I)は、ビニル芳香族化合物単独、あるいはビ
ニル芳香族化合物を60重量%以上、好ましくは80重
量%以上含有するビニル芳香族化合物と共役ジエン化合
物との共重合体ブロック構造を有するものである。一
方、共役ジエン化合物からなるブロック(II)とは、
共役ジエン化合物ブロックが共役ジエン化合物単独、あ
るいは共役ジエン化合物を60重量%以上、好ましくは
80重量%以上含有する共役ジエン化合物とビニル芳香
族化合物との共重合体ブロックであって、ビニル芳香族
化合物がランダムに結合、あるいは漸増するいわゆるテ
ーパードブロックを一つ以上有する構造のいずれでもよ
い。共役ジエン化合物の1,2結合および3,4結合含
有量は、10%以上、好ましくは20%以上さらに好ま
しくは30%以上である。1,2結合および3,4結合
含有量が多いと、室温近傍での制振性を向上させるため
好ましい。
【0011】ビニル芳香族化合物としては、スチレン、
t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、α−エチルスチレン、メチル−α−メチルス
チレン等があり、これらは1種または2種以上で使用さ
れる。これらのうちスチレンが特に好ましい。共役ジエ
ン化合物としては、例えばブタジエン、イソプレン、ペ
ンタジエンなどが挙げられ、これらは1種または2種以
上で使用される。これらのうち好ましいのはブタジエ
ン、イソプレン、特に好ましいのはイソプレンである。
本発明(B)成分のブロック共重合体は、数平均分子量
10000〜500000、好ましくは30000〜4
00000、特に好ましくは70000〜300000
である。ブロック共重合体中のビニル芳香族化合物は、
好ましくは1〜70重量%、さらに好ましくは5〜50
重量%、特に好ましくは10〜30重量%である。ま
た、ブロック共重合体として、上記ブロック共重合体を
水素添加したものも使用でき、あるいは、上記共役ジエ
ン化合物からなるブロック(II)を水素添加したもの
からなるブロック共重合体でも良い。本発明の樹脂組成
物における(B)成分の使用量は3〜39重量%であ
り、好ましくは5〜30重量%、さらにこのましくは7
〜25重量%である。使用量が39重量%を超えると剛
性が低下し、また、3重量%未満では得られる組成物の
制振性が十分でなく好ましくない。
【0012】本発明の(C)成分として使用される共重
合体は、芳香族ビニル化合物およびビニルシアン化合物
を重合して得られる重合体成分(イ)と芳香族ビニル化
合物を重合して得られる重合体成分(ロ)を含有してな
る共重合体(c−1)および/または重合体成分(イ)
とα−オレフィン単量体を重合して得られる重合体成分
(ハ)を含有してなる共重合体(c−2)からなり、ブ
ロックまたはグラフト共重合体である。ブロック共重合
体の場合、ブロックの結合の形態はイ−(ロ−イ)n
(イ−ロ)n、X−(ロ−イ)nまたはイ−(ハ−
イ)n、(イ−ハ)n、X−(ハ−イ)n(nは1以上の
整数、Xはカップリング剤残基)で表され、特に限定し
ない。グラフト共重合体の場合、重合体(イ)あるいは
重合体(ロ)、または重合体(イ)あるいは重合体
(ハ)のそれぞれの組み合わせにおいて、一方が主鎖骨
格を成し、もう一方が側鎖を成すものとし、特に限定し
ない。また、該グラフト共重合体は、一方の重合体が他
方の重合体中に分散しており、その分散体の粒子径が
0.001〜10μmであり、グラフト率が少なくとも
1重量%以上である熱可塑性樹脂であるのが好ましい。
各重合体の比は、(イ)/(ロ)または(イ)/(ハ)
=10〜90/90〜10重量%が好ましく、さらに好
ましくは30〜70/70〜30重量%である。また、
(c−1)および(c−2)成分の分子量は、それぞれ
5万〜50万の範囲にあることが好ましい。
【0013】本発明の(C)成分に使用される芳香族ビ
ニル化合物、ビニルシアン化合物は前記したものがすべ
て使用される。α−オレフィン単量体は、エチレン、プ
ロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、
4−メチルペンテン−1などが挙げられる。このうちプ
ロピレン、ブテン−1が好ましく、プロピレンが特に好
ましい。本発明の熱可塑性樹脂組成物における(C)成
分の使用量は1〜30重量%、好ましくは3〜25重量
%、さらに好ましくは5〜20重量%である。使用量が
30重量%を超えると、耐衝撃性および制振性が低下
し、1重量%未満では該樹脂組成物の耐衝撃性が低下
し、好ましくない。
【0014】本発明の熱可塑性樹脂組成物の25℃にお
ける曲げ弾性率は、このましくは10,000kg/c
2以上、さらに好ましくは15,000kg/cm2
上、特に好ましくは20,000kg/cm2以上であ
り、10,000kg/cm2未満では、剛性が不十分
で構造材料としての使用に適さない。また、本発明の組
成物の25℃における損失正接(tanδ)は、好まし
くは0.04以上であり、さらに好ましくは0.05以
上、特に好ましくは0.06以上である。損失正接(t
anδ)が0.04未満では制振性能に劣る。25℃に
おける損失正接が0.04以上であることで、室温付近
での使用時において優れた制振性を発現することができ
る。本発明の(A)成分の種類・量、(B)成分の種類
・量、(C)成分の種類・量、及び充填剤の種類・量等
を適宜選択あるいはそれらを適宜組み合わせることによ
って、本発明の熱可塑性樹脂組成物の曲げ弾性率ならび
に損失正接(tanδ)を本発明の範囲内に調整するこ
とができる。
【0015】本発明の組成物は、必要に応じて帯電防止
剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、光酸化防止
剤、着色剤、滑剤などの、樹脂組成物において一般的に
用いられる添加剤を添加することができる。
【0016】また、本発明の組成物の制振性能、および
機械的性質を向上させるために、必要に応じて木粉を配
合することができる。木粉は、特に制限はないが、得ら
れる組成物の成形品外観を良好にするために、粒子径は
大きなものよりも小さなものが好ましい。木粉は、得ら
れる組成物の熱的あるいは経時的な安定性を保つために
予めアルカリ液で処理してから使用するほうが好まし
い。このアルカリ液は、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属の水酸化物を使用してもよい。ま
た、木粉はアルカリ処理後に、乾燥し、任意の熱硬化性
樹脂モノマーを含浸した後に硬化、粉砕したものを使用
してもよい。この過程を行うことにより本発明の組成物
に木粉を比較的多量に配合することができる。また、木
粉の他に同様な繊維質素材、例えば籾がらや紙を細かく
粉砕したものも上記と同様にして使用することができ
る。木粉等の繊維質素材は、単独でおよび/または複数
種混合して使用することができる。使用量としては、
(A)〜(C)成分の合計100重量部に対し、好まし
くは2〜100重量部、さらに好ましくは5〜60重量
部、特に好ましくは7〜50重量部である。
【0017】また、本発明の組成物の機械的性質を向上
させる目的で、無機充填材を使用することができる。無
機充填材の具体例としては、ガラス繊維、ガラスフレー
ク、ガラスビーズ、中空ガラスビーズ、ガラスミルドフ
ァイバー、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、カオリ
ン、シリカ、炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー、
酸化亜鉛ウィスカー、酸化チタンウィスカー、ホウ酸ア
ルミニウムウィスカー、ワラストナイト、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられ、目的に応
じていずれも好ましく使用することができる。これら無
機充填剤は単独でおよび/または複数種混合して使用す
ることができる。使用量としては、(A)〜(C)成分
の合計100重量部に対し、好ましくは5〜100重量
部、より好ましくは10〜50重量部である。
【0018】本発明の組成物を製造するには、バンバリ
ーミキサー、ブラベンダー、プラストミル、ニーダー、
ベント付き押し出し機などの一般に熱可塑性樹脂の混練
り機に用いられる各種の装置を用いて混合することがで
きるが、特にベント付き押し出し機を用いる方法が好ま
しい。特に、無機充填剤を配合する場合には、二軸押し
出し機、あるいは連続ニーダーを用いて製造する方法が
好ましい。混練り温度は、組成にも依存するが、通常1
80〜300℃の範囲内で行うのが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明の趣旨を超えない限り、本発明は以
下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例
中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。
また、実施例中の各種の評価は、次の方法で測定した。耐衝撃性 ASTM D256に準じて室温(+25℃)でのアイ
ゾットインパクト(IZ)を測定した。単位は、kgf
cm/cmである。メルトフローレート(MFR) ASTM D1238に準じて測定した。測定温度、条
件は、特に断らない限り220℃、10kg荷重で行っ
た。単位は、g/10minである。曲げ試験 JIS K7203に準じて曲げ弾性率を測定した。単
位は、kg/cm2である。tanδ(損失正接) 粘弾性測定装置〔東洋ボールドウイン(株)製、DDV
III EP〕を用い周波数11Hz、測定温度−11
0℃〜+100℃、昇温速度2℃/分で測定した。
【0020】ゴム状重合体(a)−1〜(a)−3 本発明の(A)ゴム変性熱可塑性樹脂に用いられる
(a)成分として表1のゴム状重合体を用いた。樹脂(A)−1〜(A)−7の調製 前記ゴム質重合体(a)−1〜(a)−3存在下に各種
単量体をグラフト重合した樹脂およびゴム質重合体を存
在させず、単量体成分のみを重合した樹脂をそれぞれ得
た。これらの樹脂の組成を表2に示した。
【0021】芳香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重
合体 (B)成分の芳香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重
合体および/またはその水素添加物として、以下のもの
を用いた。 (B)−1;スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体 「ハイブラー VS−1」株式会社クラレ製、スチレン
含有量20%、1,2(3,4)−結合70% (B)−2;スチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体の水素添加物 「ハイブラー HVS−3」株式会社クラレ製、スチレ
ン含有量20%、1,2(3,4)−55% (B)−3;スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体の水素添加物 スチレン、ブタジエンおよび有機リチウム化合物を用
い、バルク重合により共重合体を得、その後水素添加し
た。スチレン含有量25%、1,2−結合85% なお、(B)−2、(B)−3の水素添加率はいずれも
90%以上である。
【0022】本発明の(C)成分の調製 本発明の(c−1)成分として表3の共重合体を使用し
た。これらは溶液重合で得たブロック共重合体である。
本発明の(c−2)成分は下記の製造方法で得た。ステ
ンレス製オートクレーブに純水を入れ、懸濁剤としてポ
リビニルアルコールを添加し溶解させた。この中にポリ
プロピレンまたはポリエチレンを入れ、攪拌して分散さ
せた。別にラジカル重合開始剤としてベンゾイルパーオ
キシド、ラジカル重合性有機過酸化物としてt−ブチル
パーオキシメタクリロイロキシエチルカーボネート、さ
らにビニル単量体としてスチレンおよびアクリロニトリ
ルを溶解させ、この溶液を前記オートクレーブ中に投入
攪拌した。次いでオートクレーブを60〜65℃に昇温
し、2時間攪拌することによってラジカル重合開始剤お
よびラジカル重合性有機過酸化物を含むビニル単量体を
ポリプロピレンまたはポリエチレン中に含浸させた。次
いで含浸されたビニル単量体、ラジカル重合性有機過酸
化物およびラジカル重合開始剤の合計量が初めの10%
以上となっていることを確認した後、温度を80〜85
℃に上げ、その温度で7時間維持して重合を完結させ、
水洗および乾燥してグラフト化前駆体を得た。次いでこ
のグラフト化前駆体を単軸押出機で200℃にて押し出
し、本発明の(c−2)成分を得た。走査型電子顕微鏡
で観察したところ、粒径0.3〜0.4μmの真球状樹
脂が均一に分散したものであった。上記方法によって表
4に示した組成の共重合体を得た。充填剤(D) 充填剤成分として、次の(D)−1、(D)−2を使用
した。 (D)−1;(株)山口雲母工業所製、マイカ(A−2
1) (D)−2;啓和炉材(株)製、ウオラストナイト(サイ
カテックH−08)
【0023】実施例1〜16、比較例1〜6 表5に示す配合処方で混練り機〔Buss社製、Ko−
KneaderMKD 46〕を用いて造粒し、90℃
で乾燥したのち、射出成形機〔東芝機械(株)製、IS
80A〕を用いてテストピースを作製し、物性を評価し
た。動的粘弾性のテストピースは、厚み1〜1.2mm
の成形板より、縦50mm、横7mmの短冊状サンプル
を切り出して使用した。
【0024】表5から明らかなように、実施例1〜16
の本発明の組成物は、優れた機械的特性を有しながら、
室温において優れた制振性を発現する組成物であること
が分かる。これに対し比較例1は、請求項の(A)成分
の使用量が本発明の範囲外で少ない例であり、耐衝撃性
に劣る。比較例2は、請求項の(A)成分の使用量が本
発明の範囲外で多い例であり、室温(+25℃)での制
振性が劣る。比較例3は、請求項の(B)成分の使用量
が本発明の範囲外で少ない例であり、室温(+25℃)
での制振性が劣る。比較例4は、請求項の(B)成分の
使用量が本発明の範囲外で多い例であり、曲げ弾性率が
低く剛性に劣る。比較例5は、請求項の(C)成分の使
用量が本発明の範囲外で少ない例であり、耐衝撃性が劣
る。比較例6は、請求項の(C)成分の使用量が本発明
の範囲外で多い例であり、耐衝撃性ならびに室温(+2
5℃)での制振性が劣る。
【0025】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、力学的
強度、剛性、制振性のバランスに優れたものであり、例
えばモーターなどの回転や振動をする装置を組み入れる
ハウジング材料やその部品、あるいは適度な制振特性と
剛性を要求されるスピーカー振動板またはそのフレーム
およびスピーカー本体のハウジング、その他、使用環境
で振動が伴いそれを低減しようと考えられるOA・家電
分野、電気・電子分野、雑貨分野、サニタリー分野、自
動車分野などの各種パーツなどに使用することができ
る。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 久男 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ゴム質重合体の存在下に芳香族ビニ
    ル化合物とビニルシアン化合物および/または(メタ)
    アクリル酸エステル、および必要に応じ共重合可能な他
    の単量体を重合して得られるグラフト重合体、または該
    グラフト重合体と上記単量体の(共)重合体とからなる
    ゴム変性熱可塑性樹脂40〜96重量% (B)芳香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重合体お
    よび/またはその水素添加物3〜39重量% (C)芳香族ビニル化合物およびビニルシアン化合物を
    重合して得られる重合体成分(イ)と芳香族ビニル化合
    物を重合して得られる重合体成分(ロ)を含有してなる
    共重合体(c−1)および/または重合体成分(イ)と
    α−オレフィン単量体を重合して得られる重合体成分
    (ハ)とを含有してなる共重合体(c−2)1〜30重
    量% 上記(A)+(B)+(C)=100重量%からなり、
    25℃における曲げ弾性率が10000kg/cm2
    上、25℃における損失正接(tanδ)が0.04以
    上であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
JP20515895A 1995-07-19 1995-07-19 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH0931296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20515895A JPH0931296A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 熱可塑性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20515895A JPH0931296A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 熱可塑性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0931296A true JPH0931296A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16502389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20515895A Pending JPH0931296A (ja) 1995-07-19 1995-07-19 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0931296A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207014A (ja) * 1999-11-19 2001-07-31 Techno Polymer Co Ltd 軟質ゴム変性熱可塑性樹脂組成物
JP2002037974A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐チッピング性及び耐衝撃性に優れた車両用外装材
JP2020139027A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 テクノUmg株式会社 打音の低減された熱可塑性樹脂組成物及び成形品
WO2021132183A1 (ja) * 2019-12-24 2021-07-01 パナソニック株式会社 樹脂組成物および成形体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207014A (ja) * 1999-11-19 2001-07-31 Techno Polymer Co Ltd 軟質ゴム変性熱可塑性樹脂組成物
JP2002037974A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐チッピング性及び耐衝撃性に優れた車両用外装材
JP2020139027A (ja) * 2019-02-27 2020-09-03 テクノUmg株式会社 打音の低減された熱可塑性樹脂組成物及び成形品
WO2021132183A1 (ja) * 2019-12-24 2021-07-01 パナソニック株式会社 樹脂組成物および成形体
JP2021101003A (ja) * 2019-12-24 2021-07-08 高六商事株式会社 樹脂組成物および成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2418246B1 (en) Automobile interior part with reduced squeaking noises
WO2008062779A1 (en) Resin composition for metal plating, molded article thereof, and metal-plated molded article
RU2010130425A (ru) Композиция термопластичной смолы с низким глянцем и мягкой на ощупь поверхностью и формованное изделие из нее
JP7195260B2 (ja) 打音の低減された熱可塑性樹脂組成物及び成形品
CN105102533A (zh) 接触用部件、以及包含该接触用部件的结构体
JP5547471B2 (ja) 軋み音を低減した自動車内装部品
CA2008663A1 (en) Resin composition
CN100519649C (zh) 热塑性树脂组合物及其成型制品
CN109642083B (zh) 减低碰撞噪声的热塑性树脂组合物及成型体
JPH0931296A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP5756269B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び成形体
JPH0940812A (ja) 高剛性制振材用樹脂組成物
JPH08259769A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP7074227B1 (ja) 熱可塑性組成物及びその成形品
JPH08120153A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0790126A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP7122194B2 (ja) 打音の低減された熱可塑性樹脂組成物及び成形品
JP3114282B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH07216181A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH06207079A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP7092273B1 (ja) 熱可塑性組成物及びその成形品
JP4994660B2 (ja) リサイクル用補強材およびリサイクル製品
JP4783974B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH11349785A (ja) 制振材用樹脂組成物
JP3543885B2 (ja) ポリスチレン樹脂組成物