JPH09313219A - 開離型隠しスライドファスナーおよびその縫着取付方法とミシンフット - Google Patents

開離型隠しスライドファスナーおよびその縫着取付方法とミシンフット

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JPH09313219A
JPH09313219A JP13832096A JP13832096A JPH09313219A JP H09313219 A JPH09313219 A JP H09313219A JP 13832096 A JP13832096 A JP 13832096A JP 13832096 A JP13832096 A JP 13832096A JP H09313219 A JPH09313219 A JP H09313219A
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fixing insertion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠しスライドファスナーの開離嵌挿具におけ
る箱体を縫着後のストリンガーの前端から挿入し簡便に
取付ける。 【構成】 ファスナーチェン1の後端を閉鎖する箱体1
2は、表面上下に開口し貫通する断面T形のガイド溝1
3を設け、ガイド溝13の一方にはストリンガー4に設
けた固定用挿入棒7が挿入し、他方には他のストリンガ
ー8に設けた差込用挿入棒11が挿入する。固定用挿入
棒7が挿入される底部は開口され、この開口部14によ
りファスナー咬合子6上を箱体12が滑動できるので、
ストリンガー4を縫着後、箱体12をストリンガー4の
前端からスライダー2とともに挿入し、箱体12に設け
た凹欠部18と固定用挿入棒7に設けた凸条部20とを
係止固定し、開離嵌挿具として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、隠しスライドフ
ァスナーであって、スライダーの開閉操作によって、閉
鎖状態のファスナーチェンを左右のファスナーストリン
ガーに分離開放できる開離嵌挿具付き、または逆開きス
ライダー付きの開離型隠しスライドファスナーに関する
ものであり、さらにその開離型隠しスライドファスナー
を使用製品に取付ける縫着取付方法およびその縫製に使
用するためのミシンフットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の開離嵌挿具付きの隠しスライドフ
ァスナーは、左右に分離される一方のファスナーストリ
ンガーの端部に箱体および箱棒が最初から固定されてい
る形態の隠しスライドファスナーが一般的に知られてい
る。
【0003】また図20に示すように、一方のファスナ
ーストリンガーの端部に箱棒を装着し、この箱棒には突
起状の係合部が備えられている。箱体は箱棒および蝶棒
挿入孔が配設され、箱棒挿入孔には箱棒の係合部と係止
する掛合部が備えられ、箱棒を箱体に挿入して開離嵌挿
具を組立てる開離嵌挿具付き隠しスライドファスナーが
特開平7−212号公報に開示されている。
【0004】次に隠しスライドファスナーを使用製品で
ある被着物に取付けるための縫着取付手段は、一般的に
知られた箱体付きの隠しタイプのファスナーストリンガ
ーを被着物に縫着するが、箱体が縫製上邪魔でファスナ
ー咬合子の際を縫製することができず不体裁である。そ
こで考えられたのが、先の図20に示すようにファスナ
ーストリンガーを縫着した後で、箱体を箱棒の端部から
装着する縫着取付方法が知られている。さらに図21に
示すように前記縫製手段に使用できるミシンフットが特
開平6−245806号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前項で挙げた箱体が最
初から装備された形態のファスナーストリンガーを縫製
する場合は、縫製するとき箱体が邪魔でファスナー咬合
子に近接した位置を縫着できないので、美しく仕上がら
ないこと、また箱体は不安定で嵌挿操作が円滑に行えな
いなどの問題点がある。
【0006】図20に示すように箱体をファスナースト
リンガーを縫着した後、箱棒の後端から箱体を装着する
隠しスライドファスナーは、ファスナーストリンガーに
装着した箱棒に箱体を嵌入させるが、その際係合部また
は仕切片を強制的に塑性変形させ、また金属製であれば
加締加工を行って係止させねばならないが、部品が小さ
くガイド部分がないため嵌入操作がきわめて面倒である
こと、さらに弾性変形で係止させれば、また弾性変形を
越し箱体が脱落するという恐れがあるなど、箱体を強固
に固定できないなどの問題点がある。
【0007】次に、前記図20に示すファスナーストリ
ンガーを縫着後、箱体を後端側から装着する隠しスライ
ドファスナーの縫着取付方法は、前記したとおり箱体の
嵌入操作の際、部品が小さくガイド部分がないため、操
作が面倒で装着が不安定で箱体を強固に固定できないこ
と、また間歇隠しスライドファスナーチェン、またはフ
ァスナーストリンガーに箱体、スライダーとを前もって
装備させて縫着する手段には適用できないなど問題点が
ある。
【0008】さらにミシンフットについても従来公知の
ミシンフットでは、隠しファスナーストリンガーの前端
から箱体を挿通するタイプの隠しファスナーストリンガ
ーの縫製には、係止部を備えた箱棒部分をガイドする部
分がないため縫製が円滑に行かないという問題点があ
る。
【0009】この発明は、上述の問題点を考慮し発明さ
れたものであり、請求項1記載の発明は、左右のファス
ナーストリンガーが分離開放できる開離型隠しスライド
ファスナーにおいて、ファスナーストリンガーを縫着し
た後に、終端すなわち後端を閉鎖する閉鎖体をファスナ
ーストリンガーの前端から簡易に挿通し、後端で強固に
装着できる頑丈な開離型隠しスライドファスナーを提供
することが主たる目的である。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、閉鎖体として箱体を使用することがで
き、かつ箱体はファスナーストリンガーを滑動し挿通で
きる開離型隠しスライドファスナーを提供することが目
的である。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の目的に加え、閉鎖体として箱体を用い、固定用挿入
棒を装着した側のファスナーストリンガー上を円滑かつ
的確に滑動できる箱体を装備した開離型隠しスライドフ
ァスナーを提供することが目的である。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の発明の目的に加え、閉鎖体として箱体を用い、フ
ァスナーストリンガーの端部に装備した固定用挿入棒に
きわめて容易に、しかも強固に装着できる開離型隠しス
ライドファスナーを提供することが主たる目的である。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、従来製品化されていなかった、左右に
分離開放できる隠しスライドファスナーの閉鎖体として
逆開きスライダーを装備させた開離型隠しスライドファ
スナーを提供することが目的である。
【0014】請求項6記載の発明は、左右のファスナー
ストリンガーが分離開放できる開離型隠しスライドファ
スナーにおいて、ファスナーストリンガーを被着物に体
裁よく縫着後、終端を閉鎖する閉鎖体をファスナースト
リンガーの前端から簡易に装着できる開離型隠しスライ
ドファスナーの被着物への縫着取付方法を提供すること
が目的である。
【0015】請求項7および8記載の発明は、左右のフ
ァスナーストリンガーが分離開放できる開離型隠しスラ
イドファスナーの縫製において、ファスナー咬合子は勿
論閉鎖体に挿入する左差用または右差用の固定用挿入棒
を、簡易にガイドし縫製できる隠しスライドファスナー
用ミシンフットを提供することが目的である。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、左右のファ
スナーストリンガー4、8に分離開放できる隠しスライ
ドファスナーチェン1の後端を閉鎖する閉鎖体3を、一
方のファスナーストリンガー4に挿通可能、かつ滑動可
能に形成するとともに、このファスナーストリンガー4
の後部に配設した固定用挿入棒7との間に、閉鎖体3を
係止し脱落を阻止する規制機構を装備した開離型隠しス
ライドファスナーを主な構成とするものである。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、隠しスライドファスナーチェン1の後
端に配した閉鎖体3は、表面上下に開口し貫通する断面
T形のファスナーストリンガーガイド用のガイド溝13
を配設した箱体12から形成され、このガイド溝13の
壁面すなわち側壁15、上壁16、下壁17における下
半部に凹欠部18を設けるとともに、固定用挿入棒7の
外面下半部に凸条部20を突設し、凹欠部18と凸条部
20とを係止できるように形成した開離嵌挿具を備えた
開離型隠しスライドファスナーである。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加え、箱体12の底部すなわち底壁19に固
定用挿入棒7および固定用挿入棒7を装着したファスナ
ーストリンガー4のファスナー咬合子6が挿通できる開
口部14を配備し、ファスナーストリンガー4上を滑動
できるように形成した開離嵌挿具を備えた開離型隠しス
ライドファスナーである。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の発明の構成に加え、箱体12に配設したT形のガ
イド溝13の側壁15に横方向の透孔21を穿設し、固
定用挿入棒7の外面に小突起22を突設し、この透孔2
1と小突起22とをスナップ係合できるように形成した
開離嵌挿具を備えた開離型隠しスライドファスナーであ
る。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、隠しスライドファスナーチェン1の後
端に配した閉鎖体3は、表面にY状のファスナーチェン
ガイド用のガイド溝24を配設した逆開きスライダー2
3から形成され、このスライダー23における一方のフ
ランジ25と、このフランジ25と対向する底部26と
にそれぞれ下半部に凹窪部27を形成し、固定用挿入棒
7の外面下半部に凸部28を突設し、凹窪部27と凸部
28とを衝合できるように形成した逆開きスライダーを
備えた開離型隠しスライドファスナーである。
【0021】請求項6記載の発明は、固定用挿入棒7お
よび差込用挿入棒11をファスナーストリンガー4、8
の端部に備え、左右のファスナーストリンガー4、8に
分離開放できる隠しタイプのファスナーストリンガー
4、8をそれぞれ被着物29の生地に縫着し、次に縫着
された固定用挿入棒7を装備したファスナーストリンガ
ー4の前端側から閉鎖体3およびスライダー2を挿入
し、他のファスナーストリンガー8の差込用挿入棒11
を閉鎖体3に挿脱できるように縫製した開離型隠しスラ
イドファスナーの縫着取付方法を主な構成とするもので
ある。
【0022】請求項7記載の発明は、縫製装置における
ミシンフットの押え金31に穿設した針孔33の近傍に
長手方向に延び僅かに傾倒するファスナーエレメントガ
イド用のガイド溝34を刻設し、このガイド溝34の外
壁35の深部に凹部36を縦設し、閉鎖体3の脱落阻止
用の規制機構を備えた固定用挿入棒7の誘導を可能に形
成した開離型隠しスライドファスナー縫製用のミシンフ
ットを主な構成としている。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の構成に加え、針孔33の左右に配したガイド溝34
の外壁35に凹設した凹部36に対向し、このガイド溝
34の内壁37の深部にも凹部36を凹設し、固定用挿
入棒7が左差し、または右差しであっても対処できるよ
うに形成した開離型隠しスライドファスナー縫製用のミ
シンフットである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明における開離型隠
しスライドファスナー、およびその開離型隠しスライド
ファスナーを使用製品である被着物への縫着取付方法、
さらにその縫製に使用するためのミシンフットの実施の
形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0025】最初に開離型隠しスライドファスナーの実
施の形態について説明する。図1から図7に示す開離型
隠しスライドファスナーは、大別すると隠しタイプのフ
ァスナーチェン1、スライダー2、閉鎖体3から構成さ
れ、スライダー2、閉鎖体3は熱可塑性樹脂または金属
から成形されている。
【0026】ファスナーチェン1の一方のファスナース
トリンガー4は、ファスナーテープ5の一側縁に隠しタ
イプのファスナー咬合子6が連続状に装着され、その端
部に固定用挿入棒7が固設されている。他方のファスナ
ーストリンガー8も同様にファスナーテープ9の一側縁
に隠しタイプのファスナー咬合子10が装着され、その
端部に差込用挿入棒11が固設されている。ファスナー
咬合子6、10は熱可塑性樹脂製のモノフイラメントあ
るいは単体から形成され、また金属製であってもよい。
固定用挿入棒7、差込用挿入棒11は、ともに熱可塑性
樹脂の成形体から成形されるのが好都合である。
【0027】そしてこの実施態様においては閉鎖体3と
して箱体12が使用され、箱体12は図5、6に示すよ
うに表面中央が上下に開口し、かつ上下に貫通する断面
T形のファスナーストリンガー4をガイドするガイド溝
13が設けられている。このガイド溝13の一方側は底
壁19が開口してファスナー咬合子6および固定用挿入
棒7が挿通できる開口部14が形成され、さらに側壁1
5、上壁16、下壁17にわたって下半部の深部に凹陥
状の凹欠部18が設けられている。ガイド溝13の他方
側の底面は閉鎖された底壁19が形成され、ファスナー
ストリンガー8に設けられた差込用挿入棒11を収容で
きる形態に形成されている。
【0028】ファスナーストリンガー4に固設された固
定用挿入棒7は角棒状で、その先端側の外面下半部に表
面へ突出する1条の凸条部20が形成され、前記箱体1
2に凹設された凹欠部18に嵌合係止できるように形成
され、一旦嵌合すると箱体12は固定用挿入棒7から脱
却できない。なお凹欠部18および凸条部20の大きさ
厚みは僅かな変形量でよい。
【0029】図7に示す実施態様は、箱体12の側壁1
5に横方向へ貫通する透孔21を凹欠部18に穿設し、
また固定用挿入棒7の凸条部20における外表面に横方
向へ突出する小突起22が設けられ、透孔21と小突起
22とはスナップ係合ができるように形成されている。
【0030】箱体12は図1に示すように、ファスナー
ストリンガー4におけるファスナー咬合子6の前端から
嵌挿し、後端側へファスナー咬合子6上を滑動させて固
定用挿入棒7と係合させるとともに、ファスナー咬合子
6上へスライダー2を挿通することによって開離嵌挿具
付きの開離型隠しスライドファスナーが完成し、スライ
ダー2を箱体12に当接させ、他方のファスナーストリ
ンガー8の差込用挿入棒11をスライダー2および箱体
12に挿入後、スライダー2を摺動させることによっ
て、ファスナーチェン1を閉鎖または開口させる。開口
と同時にファスナーストリンガー8の差込用挿入棒11
を、箱体12およびスライダー2から抜脱すれば、左右
のファスナーストリンガー4、8は完全に分離開放され
る。
【0031】次に、図8から図12に示す開離型隠しス
ライドファスナーは、前例の開離型隠しスライドファス
ナーの形態と異なるところは、閉鎖体3として箱体12
に代え逆開きスライダー23を使用していることであ
る。
【0032】逆開きスライダー23は、表面がY状に開
口するファスナーチェン1をガイドするためのガイド溝
24が設けられ、このガイド溝24における一方側のフ
ァスナー咬合子6をガイドするフランジ25の上内壁お
よび対向する底部26において、その先端下半部に凹陥
状の凹窪部27が対設されている。
【0033】一方ファスナーストリンガー4の先端に固
設された固定用挿入棒7の外面下半部に上下面にのみ突
出する凸部28が形成され、この凸部28は逆開きスラ
イダー23の凹窪部27と衝合できるように形成され、
逆開きスライダー23は固定用挿入棒7の先端からは脱
却させることができないが、内側のファスナー咬合子6
上へは摺動させることができる。
【0034】逆開きスライダー23は図8に示すよう
に、ファスナーストリンガー4におけるファスナー咬合
子6の前端から嵌挿し、後端側へファスナー咬合子6上
を滑動させて固定用挿入棒7と衝合させるとともに、フ
ァスナー咬合子6上へスライダー2を挿通することによ
って逆開きスライダー付きの開離型隠しスライドファス
ナーが完成し、スライダー2を逆開きスライダー23に
当接させ、他方のファスナーストリンガー8の差込用挿
入棒11をスライダー2および逆開きスライダー23に
挿入後、スライダー2を摺動させることによって、ファ
スナーチェン1を閉鎖または開口させる。開口と同時に
ファスナーストリンガー8の差込用挿入棒11を、逆開
きスライダー23およびスライダー2から抜脱すれば、
左右のファスナーストリンガー4、8は完全に分離開放
される。
【0035】次にこの発明の開離型隠しスライドファス
ナーを使用製品である被着物への縫着取付手段につい
て、図13から図17に基づいて説明する。
【0036】最初に図13に示すように使用製品である
被着物29の縁部にファスナーストリンガー4をファス
ナー咬合子6が内側を指すように載置し、その後で図1
4に示すようにファスナー咬合子6および固定用挿入棒
7の際を縫糸30によってファスナーテープ5と被着物
29の生地とを縫合する。縫合した後、被着物29の生
地を反転させると図15に示す状態になり、この状態で
ファスナーストリンガー4の前端から、まず閉鎖体3と
しての箱体12をファスナー咬合子6上へ嵌挿し、次に
スライダー2を嵌挿する。
【0037】ファスナーストリンガー4に嵌挿された箱
体12は、ファスナー咬合子6上を滑動させて固定用挿
入棒7と係合させるとともに、スライダー2を摺動させ
て箱体12に図16に示すように当接させる。この状態
で被着物29に縫着された他方のファスナーストリンガ
ー8の差込用挿入棒11をスライダー2および箱体12
に挿入して、スライダー2を摺動させれば、図17のよ
うに左右のファスナーストリンガー4、8はファスナー
咬合子6、10によって噛合し閉鎖される。なお、この
開離型隠しスライドファスナーの使用態様については、
図1に示されたとおりである。
【0038】さらに、逆開きスライダー23を使用した
開離型隠しスライドファスナーの場合も、前例と同様の
縫着取付手段によって被着物29に縫合され、図8に示
す状態で使用される。
【0039】さて、この発明の開離型隠しスライドファ
スナーを縫製する際に使用するミシンフットは、図18
に示すように押え金31に穿設されたミシン針32用の
針孔33に近接した位置に、長手方向に延びるV字状の
ファスナー咬合子ガイド用のガイド溝34が刻設され、
このガイド溝34における外壁35の深部に凹陥状の凹
部36が長手方向に凹設されている。
【0040】このように形成されたミシンフットの押え
金31にファスナーストリンガー4を搬送すると、ファ
スナー咬合子6とファスナーテープ5とはその境界部分
で折曲され、ファスナー咬合子6の際のファスナーテー
プ5を縫合することができ、かつ固定用挿入棒7の凸条
部20はガイド溝34の凹部36に摺接し誘導されるの
で、固定用挿入棒7の際のファスナーテープ5を縫製す
ることができる。
【0041】図19に示す押え金31は、V字状のガイ
ド溝34の深部における内壁37にも、凹陥状の凹部3
6を外壁35に設けた凹部36に対向して設け、固定用
挿入棒7の両面に突設した凸条部20を容易に収容し、
的確に誘導できるように形成したミシンフットである。
【0042】
【発明の効果】この発明の開離型隠しスライドファスナ
ー、およびその縫着取付方法と、その縫製に用いるミシ
ンフットの構成は、上記のとおりであり、この構成によ
って下記の効果を奏する。
【0043】この発明のうち請求項1記載の発明は、隠
しタイプのファスナーチェンの後端を閉鎖する閉鎖体
を、一方のファスナーストリンガーに挿通可能かつ滑動
可能に形成するとともに、ファスナーストリンガーの後
端に配設した固定用挿入棒との間に閉鎖体の脱落阻止用
の規制機構を装備させたことによって、ファスナーチェ
ンの後端を閉鎖する閉鎖体をファスナーストリンガーの
前端から挿通させることができるので、固定用挿入棒と
の連結において各部材を塑性変形または弾性変形させる
ことなく、きわめて強固に容易に固定できる効果があ
る。
【0044】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、閉鎖体として表面上下に開口し貫通す
る断面T形のガイド溝を配設した箱体を用い、ガイド溝
の壁面に凹欠部を設けるとともに、固定用挿入棒の外面
に凸条部を突設し、凹欠部と凸条部とを係止可能に形成
したことによって、箱体と固定用挿入棒とを簡易に固定
することができ、簡単に開離嵌挿具付きの隠しスライド
ファスナーを作成することができる効果がある。
【0045】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の効果に加え、箱体の底壁に固定用挿入棒、およびフ
ァスナー咬合子が挿通できる開口部を装備させたことに
よって、箱体をファスナーストリンガーのファスナー咬
合子上を円滑に滑動させることができ、固定用挿入棒が
ガイドとなり箱体を固定用挿入棒に連結することがきわ
めて容易であり、頑丈な開離嵌挿具を容易かつ的確に組
立てることができる効果がある。
【0046】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の発明の効果に加え、箱体におけるガイド溝の側壁
に透孔を穿設し、固定用挿入棒の外面に小突起を突設
し、透孔と小突起とをスナップ係合させることによっ
て、箱体と固定用挿入棒との結合をより的確に強固に固
定できる効果がある。
【0047】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、閉鎖体として表面にY状のガイド溝を
配設した逆開きスライダーを用い、このスライダーの一
方のフランジと、このフランジに対向する底部とに凹窪
部を形成し、固定用挿入棒の外面に凸部を突設し、凹窪
部と凸部とを衝合できるように形成したことにより、逆
開きスライダーと固定用挿入棒とを簡易に衝合固定させ
ることができ、簡単に逆開きスライダー付きの隠しスラ
イドファスナーを作製することができる効果がある。
【0048】請求項6記載の発明は、固定用挿入棒およ
び差込用挿入棒とを端部に備えた隠しタイプの各ファス
ナーストリンガーを被着物に縫着し、次に固定用挿入棒
を装備したファスナーストリンガーの前端から閉鎖体お
よびスライダーを挿入し、他のファスナーストリンガー
に備えた差込用挿入棒を挿脱可能に形成した開離型隠し
スライドファスナーの縫着取付方法であるから、各ファ
スナーストリンガーを簡易にしかも美しく被着物に縫合
でき、そのうえ閉鎖体とスライダーとをファスナースト
リンガーの前端が容易に挿通することができ、簡単に開
離型隠しスライドファスナーを縫着取付けるとともに、
容易に開離嵌挿具付き、または逆開きスライダー付きの
隠しスライドファスナーを組立てることができる効果が
ある。
【0049】請求項7記載の発明は、ミシンフットの押
え金に穿設した針孔の近傍に長手方向に延び僅かに傾倒
するガイド溝を設け、このガイド溝の外壁に固定用挿入
棒の凸条部を収容できる凹部を設けたことによって、固
定用挿入棒の誘導を的確かつ容易にし、固定用挿入棒お
よび差込用挿入棒の際を美しく縫製することができる効
果がある。
【0050】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の効果に加え、針孔の左右に設けたガイド溝の外壁と
内壁に対向して凹部を設けたことによって、固定用挿入
棒を揺動させることなくより的確に誘導することができ
るから縫製が美しく仕上がる効果があるなど、この発明
が奏する効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】開離嵌挿具付きの開離型隠しスライドファスナ
ーの使用態様を示す斜視図である。
【図2】同上スライドファスナーの要部の側面図であ
る。
【図3】同上スライドファスナーの要部の切断平面図で
ある。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】同上スライドファスナーにおけるスライダーと
箱体の分解斜視図である。
【図6】同上スライドファスナーにおける箱体の正面図
である。
【図7】同上スライドファスナーにおける箱体の変形例
を示す断面図である。
【図8】逆開きスライダー付きの開離型隠しスライドフ
ァスナーの使用態様を示す斜視図である。
【図9】同上スライドファスナーの要部の側面図であ
る。
【図10】同上スライドファスナーの要部の切断平面図
である。
【図11】図10におけるB−B線断面図である。
【図12】図10におけるC−C線断面図である。
【図13】ファスナーストリンガーを被着物に載置した
状態を示す工程図である。
【図14】ファスナーストリンガーを被着物に縫着した
状態を示す工程図である。
【図15】縫着後のファスナーストリンガーに閉鎖体、
スライダーを嵌挿する状態を示す工程図である。
【図16】縫着後のファスナーチェンの分離状態を示す
工程図である。
【図17】縫着後のファスナーチェンの閉鎖状態を示す
工程図である。
【図18】ミシンフットの使用状態の断面図である。
【図19】ミシンフットの変形例を示す断面図である。
【図20】公知の箱棒、箱体の嵌挿状態を示す工程図で
ある。
【図21】公知のミシンフットの使用状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ファスナーチェン 2 スライダー 3 閉鎖体 4、8 ファスナーストリンガー 6、10 ファスナー咬合子 7 固定用挿入棒 11 差込用挿入棒 12 箱体 13 ガイド溝(箱体) 14 開口部 15 側壁 16 上壁 17 下壁 18 凹欠部 19 底壁 20 凸条部 21 透孔 22 小突起 23 逆開きスライダー 24 ガイド溝(逆開きスライダー) 25 フランジ 26 底部 27 凹窪部 28 凸部 29 被着物 31 押え金 33 針孔 34 ガイド溝(押え金) 35 外壁 36 凹部 37 内壁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファスナーチェン1後端を閉鎖する閉鎖
    体3を、一方のファスナーストリンガー4に挿通可能か
    つ滑動可能に形成するとともに、該ファスナーストリン
    ガー4の後部に配設した固定用挿入棒7との間に閉鎖体
    3の脱落阻止用の規制機構を装備させたことを特徴とす
    る開離型隠しスライドファスナー。
  2. 【請求項2】 閉鎖体3として表面上下に開口し貫通す
    る断面T形のファスナーストリンガーガイド用のガイド
    溝13を配設した箱体12を用い、該ガイド溝13の壁
    面における下半部に凹欠部18を設けるとともに、固定
    用挿入棒7の外面下半部に凸条部20を突設し、凹欠部
    18と凸条部20とを係止可能に形成した開離嵌挿具を
    備えてなる請求項1記載の開離型隠しスライドファスナ
    ー。
  3. 【請求項3】 箱体12の底壁19には、固定用挿入棒
    7および固定用挿入棒7を装着した側のファスナー咬合
    子6が挿通できる開口部14を備えた請求項2記載の開
    離型隠しスライドファスナー。
  4. 【請求項4】 箱体12におけるT形のガイド溝13の
    側壁15に透孔21を穿設し、固定用挿入棒7の外面に
    小突起22を突設し、透孔21と小突起22とをスナッ
    プ係合可能に形成してなる請求項2または3記載の開離
    型隠しスライドファスナー。
  5. 【請求項5】 閉鎖体3として表面にY状のファスナー
    チェンガイド用のガイド溝24を配設した逆開きスライ
    ダー23を用い、該スライダー23における一方のフラ
    ンジ25と該フランジ25と対向する底部26とに、そ
    れぞれ下半部に凹窪部27を形成し、固定用挿入棒7の
    外面下半部に凸部28を突設し、凹窪部27と凸部28
    とを衝合可能に形成した逆開きスライダーを備えてなる
    請求項1記載の開離型隠しスライドファスナー。
  6. 【請求項6】 固定用挿入棒7および差込用挿入棒11
    を端部に備えた隠しタイプの各ファスナーストリンガー
    4、8を被着物29に縫着し、次に固定用挿入棒7を装
    備したファスナーストリンガー4の前端側から閉鎖体3
    およびスライダー2を挿入し、他のファスナーストリン
    ガー8の差込用挿入棒11を挿脱可能に形成したことを
    特徴とする開離型隠しスライドファスナーの縫着取付方
    法。
  7. 【請求項7】 押え金31に穿設した針孔33の近傍に
    長手方向に延び僅かに傾倒するファスナー咬合子ガイド
    用のガイド溝34を刻設し、該ガイド溝34の外壁35
    の深部に凹部36を縦設し、固定用挿入棒7の誘導を可
    能に形成したことを特徴とする開離型隠しスライドファ
    スナー用ミシンフット。
  8. 【請求項8】 針孔33の左右に配したガイド溝34の
    外壁35に凹設した凹部36に対向し、該ガイド溝34
    の内壁37の深部にも凹部36を凹設してなる請求項7
    記載の開離型隠しスライドファスナー用ミシンフット。
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